1. 会議録本文
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000・会議録情報
委員會成立
本委員は大正十年二月十日議長の指名を以て左の通り選定せられたり
龍野周一郎君 高野毅君 田邊熊一君
坂本素魯哉君 三好徳松君 木下成太郎君
田中萬逸君 田中善立君 矢島專平君
同月十二日午前十時三十分委員長理事互選の爲各委員參集す其の氏名左の如し
龍野周一郎君 高野毅君 田邊熊一君
坂本素魯哉君 三好徳松君 木下成太郎君
年長者龍野周一郎君投票管理者となる
○投票管理者（龍野周一郎君）は委員長及理事の互選を行ふへき旨を宣告す
○高野毅君は投票を用ゐす龍野周一郎君を委員長に推薦し理事は委員長の指名に一任すへしとの意見を提出す
○投票管理者（龍野周一郎君）は高野君の意見に異議なきを認め自己は委員長に當選したる旨を宣告す
○委員長（龍野周一郎君）は高野毅君を理事に指名し散會を宣告す
于時午前十時三十五分発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=0
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001・龍野周一郎
○委員長(龍野周一郞君) 是ヨリ開會致シマス、作業會
計法中改正法律案外一件、此二案ハ關聯ヲ致シテ居リマ
スカラ、質問應答ハ二案共ニ致ス方ガ便利ト考ヘマス、先ヅ
政府委員ヨリ提出ノ理由ニ付テ大體ノ御說明ヲ求メマシ
夕方ガ都合ガ宜シイト思ヒマスカラ、其順序ニ致シマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=1
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002・木下成太郎
○木下成太郞君 政府委員ノ說明ニナル事ニ付キマシテ
ハ、成ベク詳細ニ御說明ヲ願ヒタイ、本案ハ申ス迄モアリマ
セヌガ、國家ノ施設ノ上カラ見マンテ、重大ナモノト思ヒマ
ス、依テ本案ノ取扱ノ上ニ於テモ、最モ愼重ニ取扱ハナケレ
バナラヌヤウニ思ッテ居リマス、隨テ自分等カラ御尋ヲ申上
ゲマスノモ、成ベク細ヨリ微ニ入ッテ御尋ヲシテ見タイト思ッ
テ居リマスガ故ニ、說明モ丁寧ニシテ下サイマスト、御尋スル
ノニ頗ル便宜ト思ヒマスカラ、先ヅ此事ニ付テ希望ヲ申述
ベテ置キマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=2
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003・龍野周一郎
○委員長(龍野周一郞君) 政府委員ニ其事ヲ私カラ要
求致シマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=3
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004・佐々木謙一郎
○佐々木政府委員 印刷局ノ据置運轉資本ノ事ニ付テ
一應御說明ヲ申上ゲマス、印刷局ノ据置運轉資本ノ增加
ヲ要スルト云フ事ニ付キマシテハ、過日本會議ニ於テ大藏
次官ヨリ大體御說明申上ゲテアルコトデアリマスガ、尙ホン
レヲ敷衍致シテ詳細ニ御說明申上ゲテ置キタイト思ヒマス、
御承知ノ通リ大正四年以後漸次物價ガ騰貴シテ參リマシ
テ、從來印刷局ノ据置運轉資本ハ四十七万圓デゴザイマ
シタ所ガ、四年、五年、六年位迄ハ、物價ノ騰貴モ左程甚シ
クコザイマセヌ爲メニ、且ツ印刷局デ印刷致シマスル兌換
劵、國債證書、收入印紙竝ニ其他ノ印刷物等モ、餘リ數量
モ增加スル程度ガ著シクゴザイマセヌ爲メニ、四十七万圓ノ
運轉資本デドウヤラ維持シテ參ッタノデゴザイマスガ、大正
六年以後物價ノ騰貴ガ急激ニ增加致シマシテ、且ツ印刷
局デ印刷致シマス、諸種ノ物品、又兌換劵等モ、急激ナル
增加ヲ致シマシタ爲メニ、甚シク運轉資本ノ缺乏ヲ感ジマ
シテ、大正六年度ニ於テハ、年度末ニ於テ約二十万圓、大
正七年度ニ於テハ約三十万圓大正八年度ニ於テハ約六
十万圓ト云フヤウナ多額ノ運轉資本ノ不足ヲ年度末ニ於
テ生ズルヤウナ次第ニナリマシタ、ソレ等ノ場合ニ、運轉資
本ノ增加ヲ印刷局デハ豫〓希望シテ居リマシタガ、未ダ物
價ノ變動ガドウ云フ風ニナルカ、或ハ物價ガドノ位ノ程度迄
騰貴スルカ、或ハ又兌換劵其他ノ印刷物ノ數量モ、或ハ戰
爭デモ終ッタナラバ、モソット減少スルカモ知レヌト云フヤウナ
考カラシテ、成ベク運轉資本ノ增加ヲ計畫致シマセヌデ、他
ノ方法ニ依テ之ヲ補ッテ行クト云フ方針ヲ執ッテ、今日ニ至ッ
タノデゴザイマス、然ルニ戰爭ガ熄シデ、漸次多少ノ物價ノ
下落ハゴザイマシタケレドモ、左程著シクアリマセヌノミナラ
ズ、將來ニ向シテ印刷局デ印刷致シマスル兌換劵、國債證
書、收入印紙、郵便葉書ロト云フヤウナ主ナル印刷物ハ、益
其數量ガ增加スル一方デゴザイマシテ、現ニ本年度ニ於キ
マシテモ、印刷局ノ設備擴張費ト致シマシテ、三箇年繼續
デ三百万圓ノ設備擴張ノ爲メノ經費ヲ要求致シテ居ルヤウ
ナ次第デゴザイマスカラ、ソレデ本年度ニ於テハ其年額百万
圓ニナッテ居リマス、斯ノ如ク累次設備ヲ擴張致シマシテ、其
數量ニ應ズルコトニ致シマスルト、此上物價ガ下落致シマシ
テモ、運轉資本ニ剩餘ヲ生ズルコトハ決シテアルマイ、又此
上不足スルコトモ、ドノ位不足スルカト云フコトニ就テ考ヘ
テ見マスルニ、假令從來執リ來"夕運轉資本ヲ補足スル方
法ヲ執ッテモ、尙運轉資本ノ增加ヲ要スルト云フコトヲ考へ
マシテ、玆ニ五十三万圓ヲ增加致シマシテ、百万圓ノ据置
運轉資本ニ致シタイト考ヘテ居リマス、五十三万圓ノ基礎
ト申シマスルノハ、先刻申上ゲタヤウニ、大正八年度ニ於テハ
六十一万圓ノ不足ガゴザイマシタ、其際ニ其不足ノ中デ支
拂未濟ニ屬スルモノガ七万圓アリマスルノデ、實際不足ヲ生
ズルモノハ五十三万圓デアリマス、其五十三万圓ハ大正
八年度ニ於テハ主トシテ日本銀行等ヨリ前受金ヲ致シマ
シテ、其不足ヲ補ッテ居リマシタ、如何ニ民間ノ會社、且ツ資
本ノ豐富ナル會社ト致シマシテモ、政府ガ渡サヌノニサウ多
額ノ前受金ガ四十万、五十万年々不足スルヤウナコトハ、官
ノ經營スル印刷局ト致シマシテ、餘リ面白イ事デモアリマセ
ヌシ、又斯ノ如ク無理ナル希望ヲ日本銀行等ニ申入レルコト
ニナルト、多少其間ニ富豪ノ要望ニモ强テ應ジナケレバナラ
ヌ缺點ガアリマスルノデ、成ベクサウ云フ事ノ無イヤウニ將
來多少ノ前受金ハ已ムヲ得マセヌケレドモ、成ベク其額ヲ
少クシタイト云フ希望デ、五十三万圓ヲ增額シタ次第デア
リマス、或ハ民間ノ方ノ前受金ヲ受ケナクテモ、多數製造ス
ル政府ノ製品ニ於テ前受金ヲ取ッタラ宜カラウヂヤナイカト
云フ御疑ガアルカ知レマセヌガ、常ニ政府ニ於テハ前受金ハ
年度內ニ致シテ居リマス、年度末ノ三月ニナルト、政府ニ引
渡サナイ限リ政府ハ前金拂ヲシタコトハゴザイマセヌ、常ニ
前受全ハ必ズ一度年度末ニ於テ致シテ居リマスノデ、政府ノ
前受金ニ依シテ經營シテ行クコトハ困難デアリマス、ソレデ
已ムヲ得ズ五十三万圓運轉資本ヲ增加スルコトニナリマス、
尙ホ詳細御質問ガアレバ御答シマスガ、大體ノ說明ハ以上
デ盡キタト思ヒマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=4
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005・志佐勝
○志佐政府委員 海軍省關係ノ作業會計法中改正ノ點
ニ就テ一應說明ヲ致シマス、此法律案ノ第一條ニアリマス
所ノ海軍採炭所ヲ海軍燃料廠ニ改メマスル點ニ就テ、先ヅ
以テ申上ゲタイト思ヒマス、從來海軍ニ於キマシテハ、福岡
縣下新原ニ於テ經營致シマスル所ノ採炭事業ガゴザイマス
又山口縣下德山ニ於テ經營致シマスル煉炭製造事業ガゴ
ザイマス、其二ツノモノヲ併合致シマシテ尙ホ新タニ製油事
業ヲ加ヘマシテ、此三ツノ事業ヲ海軍燃料廠ニ於テ經營致
シタイト考案致シタノハ、此法案提出ノ主ナル理由デアリマ
ス、御參考ノ爲メニ、書物ニ致シマシテ御手許ニ差上ゲテゴ
ザイマスル參考書ニ於テ、大要御承知ノコトデアリマスルガ、
尙ホ詳細ニ亙リテ申上ゲタイト思ヒマス、此燃料廠ニ於テ
將來經營シヤウト致シマスル所ノ煉炭竝採炭ノ事業ハ、大
體是迄實行シテ參リマシタル所ノモノト變リマセヌ、唯今モ
申上ゲルヤウニ、新シク附加ヘマシタ所ノ製油事業ノ從來無
カッタモノヲ、今後燃料廠ニ於テ實行シヤウト云フノデゴザイ
マスカラ、申ス迄モナク此製油事業ハ、海軍艦船用ノ燃料ト
シテ將來益、需要ヲ多クシテ參リマスル所ノ重油ヲ製造シ
ヤウト云フノデゴザイマス、御承知ノ通リニ内地產ノ油ハ我
ガ艦船ノ燃料トシテ使用スル所ノ數量ガ間ニ合ヒマセヌガ
爲メニ、從來海軍ニ於キマシテハ色〓〓究ノ末ニ、已ムヲ得
ズ國外ヨリ之ヲ輸入シ、艦船ニ適當スル所ノ重油ヲ製出ス
ルト云フコトニシナケレバナラヌト云フコトニ歸著致シマシタ
ノデゴザイマス、是ヨリ事業ノ大體ニ就テ申上ゲマス、採炭
ノ事業ハ先程申上ゲマシタヤウニ、新原ノ採炭所ニ於テ是
迄ヤッテ來テ居リマスル通リノ事ヲ、今後實行シヤウト云フ
ノデゴザイマスカラ、別段變ッタ事ハゴザイマセヌガ、唯數量ニ
於テ約年額五十万噸ヲ採掘シヤウト云フ計算ヲ立テマシ
タコトガ、從來ヨリ變ッタ所デゴザイマス、煉炭事業ノ方ハ海
軍採掘ノ石炭及部外ヨリ買入レマシタル所ノ石炭ヲ原料
ト致シマシテ、從來通リニ德山ニ於テ製造致スノデゴザイマ
ス、大正十年度ニ於キマシテハ、約三十四万噸ノ見當デ製
造シヤウトシテ居リマス、而シテ此製造高ハ漸次增加致シ
マシテ、七十五万噸迄ニ至ル豫定デゴザイマス、製油事業ノ
方ハ亞米利加若クハ「ポルネオ」等ヨリ原油ヲ輸入致シマシ
テ、サウシテ之ヲ完全燃料トシテ適當スル所ノ重油ニ拵ヘ上
ゲルト云フコトニナリマスルノデ、其生產力ハ大正十年度ハ
先ヅ十万噸ノ見當デゴザイマシテ、漸次增加シテ二十万噸
ニ至ラシムル豫定デゴザイマス、是等ノ事業ノ經營ニ付キマ
シテハ當然是ハ一般會計ニ依ラズシテ、特別會計ニ依ルヲ
適當ト認メマシテ、本案ヲ提出致シマシタ次第デゴザイマス
故ニ之ヲ特別會計ニ依ルト云フコトニ致シマスレバ、二十
三年法律第十七號作業會計ノ規程ニ依ラナケレバナラヌ
ノデスカラ、此作業會計ニ依ルト云フコトニナリマスレバ、固
定資本、運轉資本ト此二ツノモノヲ別ケマシテ、サウシテ作
業上ノ收入竝ニ附屬雜收入ヲ基本ト致シマシテ、作業上ノ
費用ニ充テルト云フ計畫ニナリマス、歳出額ハ豫算ノ定額
内ニ於テ、實際ノ歲入及据置運轉資本ノ合計額ヲ超過シ
テハナラヌト云フコトニ定メマス、又固定資本ノ維持修理
竝ニ補充ハ、燃料廠ノ歲入ヲ以テ之ヲ支辨致シマシテ作業
上ノ收益及固定資本ニ屬スル所ノ物件ノ賣拂代金ノ總テ
一般會計ノ歲入ニ編入スルト云フ手續ニ取計ヒマス考デ
居リマス、次ニハ此資本ノ事デゴザイマスガ、資本ハ固定資
本トシテ土地、建物、鑛區、機械其他重要ナル器具ヲ以テ
之ニ充テマシテ、從來海軍採炭所及海軍煉炭製造所ニ於
テ使用致シテ居リマス所ノ物ヲ、初年度卽チ大正十年度ノ
固定資本ト定メマシテ、漸次將來增加スル物ヲ之ニ併算ヲ
致スト云フコトニナリマス、初年度ノ固定資本額ハ七百四
十九万餘圓トナッテ居リマス、据置運轉資本ノ總額ハ二百
万圓ト定メマシテ、大正九年度ノ末ニ現在シテ居リマス所
ノ海軍採炭所ノ据置運轉資本十万圓ヲ之ニ充テマシテ、其
不足致シマス所ノモノハ、大正十年度ニ於テハ七十万圓ヲ
繰入レ、漸次十二年度迄ノ間ニ百九十万圓マデ增加致シ
マシテ、サウシテ此總額二百万圓ニ達シマスル計算ヲ立テマ
シタ、而シテ此据置運轉資本ノ事デゴザイマスガ、是ハ成ベ
ク事業ノ經營ノ側カラ申シマスルト、多イ資本額ヲ得マス事
ガ最モ好都合ニ考ヘテ居ルノデゴザイマスルケレドモ、單リ
事業ノ經營ノミカラ打算致シマシテ實行スルト云フコトニ
參リマセヌ、一般ノ財政上ノ關係モ考慮シナケレバナリマセ
ヌノデゴザイマスカラ、二百万圓ト云フモノハ餘リ適當ナル
運轉資本額ト云フコトハ申サレマセヌガ、此調節ノ方法トシ
テハ、別ニ法律案ヲ提出シテ居リマス所ノ前金拂ノ制度、卽
チ一般會計ヨリ燃料廠ニ生產品代價ノ前受ヲスルト云フ
方法ヲ執リマシテ、サウシテ此二百万圓ト合セテ運轉資本
ノ取扱ノ圓滑ヲ期シタイト云フ考デ居リマス、前受金ハ貯
藏材料調辨ノ爲メニ要スルモノデゴザイマスカラ、大正十年
度ニ於キマシテハ、先ヅ約百五十万圓ノ見當デゴザイマス、
運轉資本ノ二百万圓ハ、貯藏材料以外ノ經費ニ充ツル所
ノ運轉資本デゴザイマス、此兩方ノ資本額ニ依ッテ運轉ノ基
礎ヲ圓滑ニスルト云フ計畫ヲ立テルコトニナリマス、其次ニ
大正十年度ノ歳入歳出ノ豫定ヲ申上ゲマス、燃料廠ノ歲
入總額ハ二千五百九十七万餘圓デゴザイマンテ、歳出總
額ハ二千五百二十五万餘圓デゴザイマス、歲入ハ先程モ
申上ゲマシタ生產費賣拂代及附屬雜收入ヨリ成立ツモノ
デゴザイマシテ、歳出ノ方ハ材料費、職工、人夫賃、採炭及
開鑿費等ノ費目ヨリ成立ツコトニナッテ居リマス、次ニハ益
金ノ事デゴザイマス、此益金ハ大正十年度ニ於テハ約七十
万圓ノ豫定デゴザイマス、其計算ノ大要ハ、先ヅ歲入ニ於キ
マシテ二千五百九十七万餘圓トシマシテ、歳出ヲ二千五
百二十五万餘圓ト致シテアリマス爲メニ、差引七十二万三
千餘圓ト云フ差額ヲ生ジマスカラ、之ヲ以テ益金ノ計算ヲ
立テル豫定デゴザイマス、此益金ハ固定資本、運轉資本ノ兩
方ニ對比致シマシテ八分七厘餘ノ割合ニナッテ居リマス、之
ガ御手許ニ差上ゲマシタル書類ニモゴザイマスル所ノ作業
會計法改正ノ理由ヲ大體申上ゲタ積リデゴザイマスガ、尙
細カニ立チ入シテ御話ヲスルヤウニト云フコトモゴザイマシタ
カラ、少シク面倒ニハ亙リマスルガ時間ノ御與ヘヲ願ヒマシ
テ、少シク申上ゲテ見タイト思ヒマス、此燃料廠ノ事業ノ計
畫ハ、凡ソ大正十三年度ニナリマスルト先程モ申上ゲタヤ
ウニ、採炭量製油ノ數量ガ殖エテ參リマスルガ、差當リ此十
年度ノ製造高ハ、先程モ申上ゲマスル如ク若干減少シタル
數量ニナッテ居リマス、デ此十年度ニ於キマシテ歳出ヲ要シ
マスル所ノ內譯ノ經費ヲ申上ゲマスルト、年額ニ致シマシ
テ材料費ガ千二百十四万餘圓、材料費以外ノ經費、卽チ
職工人夫賃トカ、採炭開鑿ニ要スル費用等ノ見積リヲ致
シマシタモノガ千三百一一十九万餘圓ニナッテ居リマス、之ヲ
月額ニ直シマスルト、材料費ガ百一万餘圓、材料費以外ノ
經費ガ百十四万餘圓ト云フコトニナリマス、先ヅ以テ此材
料費其他ニ要スル所ノ經費ハ右ノ通リデゴザイマシテ、又運
轉資本ヲ決定スルノニハ、唯〓申上ゲマシタ所ノ材料費ト、
材料費以外ノ經費トニ亙ッテ之ヲ考ヘナケレバナラヌト云フ
コトニナリマスル、第一此點ニ付テ申上ゲテ見タイト思ヒマ
スガ、此材料費デス、材料費ハ採炭事業卽チ新原ノ從來ノ
採炭所ニ於テ經營シテ居リマスル所ノ石炭採掘事業ニ付
キマシテハ、坑木其他石炭坑ノ採掘ニ要スル所ノ物品類ニ
必要ナル貯藏品ガアリマスルガ、別段此外ニ特ニ要スル所
ノ貯藏材料ト云フモノハ、此採炭事業ニ限ッテハ無イノデゴ
ザイマス、併ナガラ煉炭事業、此煉炭事業ニ至リマスルト製
造ニ配合ヲ要スル所ノ各種ノ石炭ヲ三箇月カ若クハ四箇月
分常置貯藏ヲシテ置カネバナラヌト云フ必要ガアリマス、此
煉炭製造ニ要シマスル石炭ノ原產地ハ、朝鮮、支那、佛領印
度及內地ニゴザイマシテ、船腹及輸送機關ノ關係ヲ考ヘマ
シテ、ドウシテモ三四箇月間ノ貯藏ヲシテ置キマセヌト云フト
間斷ナク事業ヲ經營スルト云フコトガ出來マセヌカラ、之ヘ
特ニ若干ノ貯藏材料ノ必要ヲ認メテ居ル次第デアリマス、又
製油事業ニ付キマシテモ煉炭事業ト同ジヤウニ三箇月分
位ノ貯藏材料ガ無クテハナラヌ故ニ、國外ヨリ取寄セマス
ル所ノ原油ヲ常時若干ノ貯藏ヲ要スルト云フコトニナリマ
スルカラ、之ガ爲メニ貯藏材料ノ必要ヲ認メテ居ル次第デ
ゴザイマス、而シテ此原油ノ產地ハ、先ヅ今日ノ所デハ蘭領
「ポルネオ」竝ニ南北亞米利加ノ積リデゴザイマス、ソレカラ
此材料以外ノ經費デス、材料以外ノ經費、卽チ先程申上
ゲマシタ職工人夫賃ダノ俸給ダノ、卽チ人體給與ニ屬スル
モノヲ除キマシテ、一箇月分ノ資本ナラバ、之ヲ運轉ヲスル
コトガ出來ル、物品費ノ側デハ、三箇月乃至六箇月分ノ購
入ヲスルダケノ餘裕ガ無イト困リマスカラ、ソレガ爲メニ購
買者ノ利益ヲ事業者ニ於テ之ヲ必要ト認メル場合モゴザ
イマスガ、大體ニ於テ一箇月ノ經費ヲ以テ運轉シ得ル事ニ
致シタイト考ヘテ居リマス、唯今申上ゲマシタル計算カラ運
轉資本所要額ノ要領ヲ大體申上ゲマスト云フト、十年度
ニ於キマシテハ運轉資本トシテ要シマスルモノハ、約四百万
圓モ掛ルカト思ヒマス、十一年度ハ尙ホ增加シマシテ、事業
ノ經營ノ增加ニ伴ヒマシテ、若干ノ增額ヲ要シマスルカラ、
之ガ五百万圓見當ニナリ、十二年度ハ尙ホ增シテ六百万
圓、七百万圓見當ニナルト云フコトデ、漸次多少ノ增加ヲ
致ス豫定デゴザイマス、右ノヤウニ此運轉資本ハ二百万圓
ト決メタニモ拘ラズ、甚シキ多數ヲ要スルコトニナル計算ヲ
致シマシタケレドモ、成べク財政上ニ累ヲ及ポサナイト云フ
方針ニ基キマシテ初ノ一一三年度ニ於キマシテハ、軍事費ノ
艦營費ニテ現ニ一般會計ニ於テ今日經營シテ居ル所ノ煉
炭製造所ガ持ッテ居ル所ノ材料ヲ當分利用スルト云フ途ヲ
考ヘ、又十三年度頃ニナリマスルト、六百万圓見當ノ貯藏
材料ガ年度ヲ通ジテ固定シテシマヒマスカラ、成ベク運轉
資本ニ影響ヲ及ボサシメナイ方針ヲ取リマシテ、此金額程
度マデハ貯藏材料ニ對シテ前受金ノ手續ヲ以テ調節ヲ圖
ルコトニ致シタイト考へテ居リマス、而シテ此運轉資本額ヲ
二百万圓ト決メマシテ、初メ三箇年度ニハ每年七十万圓
ノ益金ヲ出シマシテ、サウシテ一般ノ財政上ニ累ヲ及ボサズ
遂ニ二百万圓ノ資本ヲ得ルト云フ見込デ居リマスガ、此益
金程度ノ金額ヲ約十二年度迄ニ組入レル計數ハ、採炭所
運轉資本ヨリ引繼グ所ノ十万圓ト、十年度ノ一般會計ヨ
リ組入レル七十万圓ト合セテ、八十万圓ガ十年度ノ運轉
資本ト云フコトニナリマス、十一年度ガ七十万圓、十二年
度ガ五十万圓、合セテ二百万圓ト云フ計數ニナル次第デゴ
サイマス、次ニ此運轉資本ノ運轉ト方法ヲ申シマフルト、十
年度ニ於キマシテハ、運轉資本額ハ先程申シマスヤウニ約
四百万圓ヲ要スル、此四百万圓ニ對シテ此ニ定メテアリマ
スル所ノ十年度ノ運轉資本額ハ八十万圓デアル、又前受
金トシテ豫定シテアル所ノモノハ百五十五万圓デアリマシテ、
貯藏ノ艦營費ノ品物ヲ以テ一時利用シテ是ガ調節ヲ保ツ
テ行カウト云フモノガ二百万圓ゴザイマスカラ、此四百万圓
見當ノモノガ此歲出ノ二千五百万圓ニ對スル運轉ノ囘數
ノ割合ガ、三十一囘運轉ヲスルト云フコトニナリマス、十一
年度ハ漸次減少シテ二十回、十二年度ニ於キマシテハ十
八回ト云フ運轉囘數ヲ見ルコトニナリマス、是ハ餘リ大シテ
必要トハ思ハレマセヌガ、序ニ大體ノ事ス申上ゲテ置キタイ
ト思ヒマスノハ、毎年度ノ益金ノ調デス、十年度ニ於キマシ
テハ、每度ウルサク計數ヲ申上ゲテ相濟ミマセヌガ、歲入豫
定額ガ二千五百餘万圓、翌年度へノ持越額ガ二十三万圓
此合計ガ二千六百餘万圓ニナッテ居リマス、歲出ノ豫定額
ガ二千五百四十三万圓-前年度ヨリノ持越金ガアリマ
セヌカラ計二千五百四十三万圓、サウシテ益金ガ七十二
万圓出ルト云フ勘定ニナッテ居リマス、又製造高ノ豫定ハ別
ニ此額ヲ申上ゲマスト、此採炭ノ量額ガ十年度ヨリ十三年
度マデ每年五十万噸トシテゴザリマスガ、煉炭ノ製造高ガ
十年度ハ三十四万噸デ、十一年度ガ五十五万噸十二年
度ガ六十五万噸、十三年度ガ七十五万噸ト云フ製造高ヲ
豫定シテアリマス、ソレカラ油ノ製造高ハ十年度ガ十万噸
十一年度ガ十五万噸十二年度ガ二十万噸、十三年度モ
尙ホ二十万噸ト云フコトヲ豫定シテゴザイマス、是ガ大體ノ
說明ヲ申上ゲタ積リデアリマスガ、尙ホ盡サヽル所ハ御尋ニ
依ッテ十分御了解ヲ得ルヤウニ御答致シタイト思ヒマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=5
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006・木下成太郎
○木下成太郞君 御尋ヲシテ見タイト思フ、本案ノ提出理
由ニ依リマスルト、新ニ海軍燃料廠ヲ設ケ事業ヲ經營スル
ノ必要云々トアリマスガ、詰リ海軍燃料ノ得失ト云フ事ニ
就テ、根本解決ヲ此方法ニ依ッテ御付ケニナルト思フノデア
リマス、就キマシテハ惟フニニ英國ノ三「シー」政策、及米國
ノ三「エー」政策、此政策ヲ維持シテ居ル、而シテ我ガ國是ガ
現在ノ通リデアル以上ハ、國防ノ上カラ大ナル所ノ考ヲ持ツ
テ掛ラナケレバナラヌコトハ申ス迄モナイノデアリマス、隨テ
八八艦隊ガ完成セラレ、其場合ニ於テハ勿論此準備デ、是
デ十分ナ事ダラウト思フノデアリマスルガ、一朝緩急事アル
場合ニナリマシタナラバ、此御計畫ニ依ッテ十分デアルデアリ
マセウカ、之ガ第一ノ御尋デアリマス、第二ニ山口縣ノ德山
及福岡縣ノ新原ニ於ケル煉炭所及採炭事業其他製油等
ヲ一括シテ、サウシテ燃料廠ト云フモノヲ創設セラルヽサウ
デアリマスガ、第二ニ、御說明ニ依リマスト、更ニ山口縣ノ大
嶺ニ於ケル海軍採炭ト云フモノガアル、サウ致シマスルト、第
一ノ新原ト德山新原ニ於ケル所ノ採炭所ノ外ニ、海軍ハ山
口縣ノ德山ト云フ所ニ採炭所ヲ持ッテ居ラルルヤウニ思ハ
ルヽノデアリマス、ドウ云フ譯デ此新原ノ採炭事業ト云フモ
ノダケガ此燃料廠創設由來ノ第一ノ中ニ含マレテ居ナイノ
デアリマスカ、大嶺ト云フモノト新原ト云フモノハ、字ノ違ヒ
デ、同一ノ所デ斯ウ云フ工合ニ分レテ居ルノデアリマスカ、ソ
レガ第二ノ御尋デアリマス、ソレカラ第三ノ御尋ハ、購買炭
ヲ原料トシ云々ト云フコトガアリマス、此購買炭ト云フモノ
ノ中ニ、外國カラシテ御取リニナリマスノハ能ク判リマスガ、
今ノ御說明デハ內地ト云フコトニナッテ居リマスガ、內地ト
云フノハ、内地ノ中ノ何處々々ノモノヲ原料トセラルヽノデ
アリマスカ、ソレカラ第四ニ御尋ヲ致シタイト思ヒマフノハ、
重油ヲ製造スルニ付キマシテハ、是ハ原油ヲ今日ノ所デハ
當テニシテ、サウシテ政府ガナサレテ居ル、別ニ石炭カラ重油
ヲ採收ナサル所ノ御計畫ガアルノデアリマスカ、是ハ今日ノ
所デアリマスト、亞米利加及「ポルネヲ」ノモノガ專ラニナッテ
居ルヤウデアリマス、事ノ有リマシタ場合ニ於テハ、ソレハド
ウ云フ御準備ガアルノデアリマスカ、第五ハ此益金ノ勘定ノ
中デ、大正十年度ノ益金約七十万圓ト豫定シテアル、此七
十万圓ト云フ豫定ヲシテ居ラレマスル價格ノ標準ハ何カラ
割出シニナッテ居リマスカ、此點ニ付テ御說明ヲ願ヒマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=6
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007・志佐勝
○志佐政府委員 第一ノ御尋ノ燃料政策ノ根本義ニ付
テハ、過日海軍大臣ヨリ本會議竝ニ像算委員總會ニ於テ
說明ガコザイマシタ、ソレデ御承知下サルコトヽ考ヘマス、唯
今ノ場合ニ、私ノ方デ御答出來マスルノハ、平時ハ先ヅ以テ
是デ差支ナイトシテモ、戰時ハ是デ十分デアルカト云フ御問
ニ對シテ、私ハ戰時ニ於キマシテハ、是テ十分デアルト云フ
御答ハ致シ兼ネルノデアリマス、過日海軍大臣ヨリモ說明
ガアリマシタ通リニ、成ベク平時ニ於テ國內ヨリ重油ノ如キ
ハ取リ得ルコトニシテ、サウシテ之ヲ貯藏シテ、戰時事變ニ際
シテ手違等ノ無イヤウニ、十分計畫ヲ立ル考デアルト云フヤ
ウナ意味ノ御答ガアリマシタ通リデアリマスカラ、ソレニ依テ
當局トシテハ平時貯藏シテ、準備ハスルコトニ努メマシテ、戰
時ノ急ニ應ジタイト云フ考デゴザイマス、第二ノ大嶺ノ御尋
デゴザイマスガ、是ハ私ガ先程御話ヲ致シマシタ時ニ申落シ
マシタ爲メニ、御尋ガ起タコトダト考ヘマスルカラ、尙ホ此ニ
補足シテ置キマス、此大嶺ト云フノハ御承知ノ通リニ山口
縣下ノ大嶺デゴザイマス、從來採炭所ノ採炭事業ノ一部トシ
テ、矢張福岡縣下ノ新原ト同樣ニ炭山ヲ經營シテ居リマシ
タノデゴザイマス、今日ハ矢張海軍採炭所ノ一部ノ鑛區ト
シテ石炭採掘事業ヲヤッテ居リマシタノデゴザイマス、此大
嶺ヲ矢張新原ノ炭山ト同時ニ燃料廠ノ經營ニ移スト云フ
コトニ致シマスコトニナリマスカラ、大體ニ於テ大嶺ハ橫合
カラ飛ビ出シテ來タモノデナシニ、從來採炭所ノ採炭事業
ノ一部トシテ新原及大嶺ト云フ二ツノ炭田ガアッタモノヲ、
此際兩方トモ燃料廠ノ所屬ニ移スト云フコトニナリマシタ
コトト御承知下サルヤウニ願ヒマス、第三ノ御尋ノ原料ノ
購買ニ、內地ヨリ買フモノガ何デアルカト云フ御尋デゴザイ
マスガ、是ハ主ニ大嶺ノ炭山及新原ノ炭山ヨリ出マシタモ
ノ、ソレカラ朝日炭ト云フノガゴザイマス、之ラ内地ニ於テハ
原料トシテ使フコトニナッデ居リマス、ソレカラ第四ノ御尋ノ
製油ニ當ッテ原料ヲ國外カラ取寄セルト云フコトハ分ッタガ、
原油以外ニ何カ製油ノ方法ヲ考ヘテ居リハシナイカ、斯ウ
云フ見込ガアルカナイカト云フヤウナ御尋ト拜承致シマシタ
ガ、ソレハ豫テ御承知ノ通リニ此低溫乾餾ト云ウテ、石炭カ
ラ油ヲ搾ル所ノ製造法ヲ〓究致シテ居リマスガ、唯〓ノ所
デハ出來ルニハ出來ルト云フ見込ハ十分デゴザイマスケレド
モ、ソレガ果シテ經濟上有利デアラウカ、又十分ソレダケノモ
ノデ間ニ合フヤウナ物ニナルカドウカト云フ事ハ、未ダ今日
ノ所デハ實際ニ於テ煉炭製造所ニ於テ熱心ニ調查〓究中
デアリマシテ、近キ將來ニ於テ何等カノ效果ヲ御耳ニ入レル
コトガアラウト思ヒマス、ソレカラ此益金ヲ上ゲマス所ノ價
格ハ何デアルカト云フ御尋デアリマスガ、是ハ大體斯ウ云フ
計算ヲ立テヽ居リマス、煉炭、重油其他ノ經營ノ結果ト致
シマシテ、煉炭ハ一種煉炭ト二種煉炭トノ二種類ニ區別サ
レテ居リマス、第一種ノ方ハ單價ガ一噸三十四圓デ出來
上ルノデアリマス、ソレカラ二種ノ煉炭ノ方ハ單價ガ二十
六圓デ出來上ル、之ニ運賃ヲ加ヘマシテ、サウシテ相當ノ費
用ガ決定サレルノデアリマスガ、先ヅ製造シ得ル所ノ單價ハ
今申ス通リデアリマス、輕油ノ方ハ一噸ニ付二百圓、重油
ノ方ハ六十五圓、塊炭ノ方ハ一噸十八圓、雜用塊炭ノ方
ハ十五圓五十錢、粉炭ハ十四圓ト云フ計算ニナッテ居リマ
ス、勿論是ハ唯〓申シマスヤウニ運賃ハ入ッテ居リマセヌ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=7
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008・坂本素魯哉
○坂本素魯哉君 私ハ大體ニ就テ質問致シタイト思ヒマ
ス、私ノ御尋スルノハ石油ノ事デアリマスルガ、石油ノ問題ニ
就テハ私ガ申ス迄モナク、殆ド帝國ノ存亡ニ關スル重大
ナル問題ト存ジマシテ、四十三議會ニ於テ私ハ石油政策ニ
關スル建議案ヲ提出致シマシタガ、其當時當席ニ居ラレマス
ル高野君ヨリモ、石油ノ事ニ就テ燃料調査會ノ建議案ヲ提
出サレタノデアリマスガ、當時ハ此兩案ヲ一括致シマシテ
委員ニ付託トナッタノデアリマス、サウシテ委員會ノ結果、兩
案ノ名稱ヲ變更シマシテ、政府ハ速ニ燃料政策ヲ樹立スベ
シト云フ、斯ウ云フ建議案ニ修正ヲ致シマシテ、衆議院ヲ
全會一致ヲ以テ通過致シタノデアリマス、當時私ガ報告ヲ
致シマシタ時ニ附加ヘテ居リマスル通リ、燃料ノ政策トアリ
マスルガ、主タルモノハ石油ノ問題デアル、其石油政策
ノ樹立デアル、此事柄ニ就テ私ハ其當時ドウシテモ我國デ
自給自足ノ出來ルモノデアルナラバ、其方針ニ依ラナケレバ
ナラヌト云フ意味ニ於テ、日本國內ノ油田ノ開發ヲ政府自
身ガ御ヤリニナリマスルカ、又ハ民間ノ會社ニ或ハ補助シ奬
勵ヲシナケレバナラヌト云フ事ヲ申述ベテ置イタノデアリマ
ス、當時政府ニ於カレマシテモ、吾〓ノ建議案ニ付テハ諒トセ
ラレタノデアリマス、所ガ本案ニ依レバ、燃料廠ヲ新ニ增設
サレマシテ、煉炭事業ノ統一ニ石油ノ事業ヲ加ヘラレマシテ、
洵ニ結構デアリマス、併ナガラ私ハ是ダケデハドウモ安心ガ
出來ヌト思フノデアリマス、殊ニ四十三議會ノ當時問題ニ
ナッテ居リマス油田ノ開發ニ付キマシテハ、何等ノ計上ガ
ナイヤウニ見エマスガ、政府ハ油田ノ開發ノ補助獎勵ニ就
テハ、ドウ云フ御考ヲ持ッテ居ラレマスカ、又新ニ豫算ノ追加
デモ出サレマシテ、其等ニ對スル諸計畫ガアリマスカ、大體ニ
於テ此點ヲ御尋致シマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=8
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009・志佐勝
○志佐政府委員 唯〓ノ御質問ハ洵ニ御尤ノ質問ト考
ヘマス、當局トシテモ燃料殊ニ石油ノ政策ニ就テハ、十分愼
重ナル考慮ヲ拂ヒマシテ、最善ノ目的ヲ達シタイト云フ考
デアリマス、唯〓御尋ノ油田開發ノ補助ト云フヤウナ事ニ
付キマシテ、政府ノ見込如何ト云フ御尋ガゴザイマシタガ、
是ハ遺憾ナガラ私ハ政府ヲ代表シテ今此ニ御答ヲスルコト
ハ出來マセヌ、是ハ海軍計リデアリマセズ、農商務省ニモ關
係スル事デアリマスカラ、御質問ノ趣意ハ能ク歸リマシテ大
臣ニモ申上ゲテ、農商務省ト關聯スル點ニ付テハ、話合ノ
上、適當ノ時機ニ御答スルト云フコトニ御含ヲ願ヒタイト思
ヒマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=9
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010・高野毅
○高野毅君 私ハ印刷局ノ方ニ付テハ質問ハアリマセヌ、
燃料廠ニ付テ二三ノ質問ヲ致シテ置キタイト思ヒマス、燃
料廠ト云フモノデ新ニ置カレテ、海軍ガ新ニ製油ヲ始メ、其
處ニ於テ一方ハ海軍重油ノ圓滑ヲ計リ、一方ハソレヲ以テ
內地ノ製品不足ヲ補充スルト云フヤウナ事ノ立案デアリマ
ス、ソレニ付テ政府當局ニ御尋シタイノハ、第一原油ノ輸入
契約、是ハ「ボルネオ」及米國ヨリ輸入サレマスガ、其輸入
契約ノ內容ハ、年々ドノ位、前途何年位契約シタカ、是ハ私
ガ最モ不安ヲ置クノハ何故カト云フト、原油ヲ輸入スルニ
於テ、英米ノ何レカヨリ輸入ヲスル、兩方カラ輸入ヲスルト
スレバ、兩方ノ政府ノ諒解ヲ得ヌト、甚ダ困ル事情ガ生ズル
ト思フ、如何トナレバ亞米利加ノ如キモ大分輸出ノ禁止ヲ
主張シテ居ル、サウ云云有樣デアリマシテ、前途ガ如何ナル契
約ニ依ッテ之ヲ安心スル事ガ出來ルカ、若シ原油ガ契約シテ
アッテモ、或ル方法ヲ以テソレヲ輸出スルコトガ出來ナカッタ
時ハ、其建立サレタ製油所ト云フモノハ、何ニモナラナイコ
トニナル、モウ一ツ、唯今ノ所デハ一箇年ノ製油量ハ十万
噸一箇月一万噸、一日約二百石以上ノ製油能力デアル、
是ハ段々進ムトスレバ免ニ角デアリマスガ、現在ノ製油能力
ト云フモノハ、最モ經濟的ノモノハ一日六百石カラ千石ト
云フノガ經濟的デアル、一箇月約三千噸ト云フ位ガ經濟
的製油能力ト云フコトガ外國デモ言ハレテ居リマス、ソレヲ
進ンデ段々大キクシテ行クト云フコトハ、甚ダ宜イ事ニ違ヒ
ナイカモ知レヌノデスケレドモ、經濟的製油能力ト云フ見地
カラ立ッテ設備ヲシタラドウデアリマスカ、ソレカラ製油ヲシ
テ、ソレヲ陸海軍ダケニ使フト云フ目的デアルカ、若シ之ヲシ
テ一般市場ニ賣出ヲスルトスルト、内地ノ民業ヲ壓迫スル
コトニナリハシナイカト云フコトヲ御尋致シタイ、其次ニ海
軍ノ燃料廠ニ於ケル現在ノ石炭及石油ノ鑛區ハ、ドウ云フ
坪數ト採鑛量ヲ持ッテ居リマスカ、ソレヲ一ツ伺ヒマス、豫算
ニ於テ年々四百万圓ト記憶シテ居リマスガ、外國カラ原油
ヲ買フト云フコトニ付テ出テ居ルヤウデアリマスガ、其モノヽ
燃料廠ニ繰入關係ハ如何ニナッテ居リマスカ、ソレヲ承リタ
イ、ソレカラ隨テ此利益等ノ關係ハアリマスガ、資本ノ銷却
ハドウ云フ關係ヲ以テ銷却スルカ、ソレダケヲ第一ニ伺ヒタ
イノデアリマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=10
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011・志佐勝
○志佐政府委員 唯〓御尋ノ原油輸入ノ契約竝ニ其油
田ノ坪數及採掘量ニ就キマシテ、此方ニ書類ヲ持合ハセマセ
ヌカラ、書類ニ依シテ後程御說明モ致シ、且ツ其書類ヲ御手
許ニ差上ゲルコトニ致シマセウ、ソレカラ此「ポルネオ」其他
亞米利加等ヨリ原油ヲ得ルト云フケレドモ、極メテ不安デ
ハナイカト云フ御尋デゴザイマスガ、ソレハ御尤デゴザイマス、
遠キ將來ニ亙リマシテハ、如何トモ此方デ御答出來マセヌ
ガ、自今ノ狀況ニ於キマシテハ、ソレ〓〓輸入ノ手續ニ就キ
マシテハ、十分ノ諒解ヲ得マシテ、實行上何等不便不都合
ヲ認メテ居リマセヌ、ソレカラ製油ヲ一般ニ供給スルト民業
ヲ壓迫スルト云フヤウニナル嫌ガナイカト云フ御尋ノヤウデ
アリマシタガ、燃料廠ニ於テ製造シマスル重油、輕油トモ、全
部海軍ノ用途ニ供スル物デアリマスカラ、海軍以外ノ用途
ニ供スル餘力モナシ、其考モ持ッテ居リマセヌ、ソレカラ四百
万圓ノ原油買入ノ事ニ付テ御尋ネデシタガ、彼ノ四百万圓
ト仰シヤルノハ豫算外國庫ノ負擔トシテ議會ノ協賛ヲ經テ
居リマス彼ノ四百万圓ノ事デスナ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=11
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012・高野毅
○高野毅君 左樣デス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=12
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013・志佐勝
○志佐政府委員 彼ノ四百万圓ハ全然一般會計ノ方ニ
艦營費ノ科目ヲ以テ購入シマスル所ノ製油ノアレハ買入デ
ゴザイマスカラ、此燃料廠ノ製造事業トハ全ク關係ハ持ッテ
居リマセヌノデス、唯〓御尋ノ資本ノ銷却ト云フ事ニ付テハ
ドウ云フ御趣意ノ御尋デアリマシタカ、甚ダ恐縮デスケレド
モモウ一度···発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=13
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014・高野毅
○高野毅君 利益ダケハ年々七十万圓ナラ七十万圓ト
アッテ、採掘スル鑛區ノ代金ハ今ノ固定資本ト云フモノヲ漸
次銷却シテ行カヌケレバ、今ノ製油事業ガ仕舞ニハ役ニ立
タナクナリ、唯ダ利益ダケヲ出シテシタノデハ、銷却ト云フモ
ノガナケレバ計算ニナデヌ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=14
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015・志佐勝
○志佐政府委員 資本ノ銷却ニ付テハ、十年度ノ議定ノ
計算ヲ申上ゲマスルト、建造物ノ補給費ガ四十七万六千
圓デゴザイマス、其他內譯ヲ申シマスト、營繕費三十三万圓、
用地ノ買收ガ七万五千圓、修繕費ガ六万九千圓、ソレカラ
器具機械補修費ニ要スルモノヲ百十八万圓ト云フ計算ヲ
立テヽ居リマス、其主ナルモノハ今細カク品物ノ數量ヲ擧ゲ
テ申上ゲマスル程ノコトデハゴザイマセヌガ、要スルニ此器具
機械修補ノ爲メニ要スル費目ハチヤント數字ノ中ニハ百十
八万圓ト云フモノヲ見テ居リマス、材料費ガ尙ホ千二百十
四万圓ト云フモノガ見テアリマス、ソレノ計算ニ依テ銷却ノ
方法ハ考ヘテ居ル積デアリマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=15
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016・高野毅
○高野毅君 固定資本ト云フモノハ、所謂補修トカ或ハ材
料費ト云フモノデナイ、固定資本ヲ入レテ海軍ガ一ツ仕事
ヲ始メルト云フコトナラバ、銷却ト云フコトガ必要ダラウト
思フ、其考ヲ一ツ承リタイ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=16
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017・志佐勝
○志佐政府委員 此特別會計ノ計算カラ申シマシテモ、
會社ノ經營トハ違ヒマシテ、此銷却ト云フコトニ付テハ別ニ
計算ガ立ッテ居リマセヌ、若シ要スルナラバ新シク增築スルモ
ノハ一般會計カラ更ニ補充ヲ受ケマスルシ、作業會計資本
ニ付テハ特別ニ銷却ノ方法ヲ執ルガ如キ計數ヲ計算致シ
マセヌノデス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=17
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018・高野毅
○高野毅君 次ニモウ一ツ御尋致シマス、現在海軍省ガ
重油ノ鑛區以外ニ尙ホ有望ト見ルモノアレバ、買入レルト
云フ御考ガアリマスカ、ソレヲ一ツ伺ヒマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=18
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019・志佐勝
○志佐政府委員 海軍當局ハ其考ヲ持ッテ居リマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=19
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020・高野毅
○高野毅君 承知致シマシタ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=20
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021・田中善立
○田中善立君 先刻木下君カラノ御質問ノ第一ノ御答
辯ガ一寸分ラヌデシタカラ-此計畫ハ唯ニ平時ノ用ヲ足
スモノデアッテ、一朝事アル時ニ於テハ、此計畫デハ何等備フ
ルコトハ出來ヌノデアリマスカ、或ハ是デ矢張平時ノ用ヲ足
シタ外ニ、若干貯藏シテ行クコトガ出來ルコトニナッテ居リマ
スカ、ソレヲ一ツ伺ッテ置キマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=21
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022・志佐勝
○志伝政府委員 此計畫ニ於キマシテ、平時戰時共差支
ナイヤウナ計畫ヲ立テヽ居リマス、併ナガラ戰時ト云フコト
ニナリマフルト、其狀態ニ依テ今日ヨリ豫想スルコトノ出來
ナイ狀態モアリマスカラ、全然此燃料廠ノ經營ニ依テ間ニ
合フト云フコトノ覺悟ハ十分出來兼ネマスカラ、成ベク此
燃料廠ノ經營ニ重キヲ置イテ、サウシテ他ニ國外ヨリ重油
ヲ輸入シテ、貯藏準備ノ方法モ他ノ一方ニハ考ヲ實行シツ
ツアリマスカラ、先ヅ以テ此計畫ヲ實行シテ參リマスレバ、平
時戰時兩方ニ於テ差支ナイ見込デアリマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=22
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023・田中善立
○田中善立君 此運轉資本ニ付テ段々御說明モアリマシ
タガ、五十三万圓ヲ增加スルトカ云フコトデアリマスガ、モウ
一應御說明ヲ願ヒタイ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=23
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024・佐々木謙一郎
○佐々木政府委員 先程申上ゲマシタノハ、八年度ノ年
度末ニ於ケル數字ヲ申上ゲタノデ、九年度ノ年度末ニ於テ、
材料運轉資本金其他生產品等ノ價格ト、ソレカラソレニ對シ
マスル現在ノ資本ノ四十七万圓ト云フモノヲ對照シテ見ル
ト、六十一万圓ノ不足ヲ生ズル、六十一万圓ノ不足ノ中、
支出未濟ガ七万圓程アリマス、差引五十三万圓不足ヲ生
ズル、此五十三万圓ヲ此度增加スルト云フコトニナルノデア
リマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=24
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025・木下成太郎
○木下成太郞君 少シ私ノ質問ハ長クナリマスガ、最早
時間ガ來テ居リマスノデ-私ノ尋ネント欲スル點ハ、唯今
御說明ヲ得マシテ、益、質問ヲ試ミテ見タイノデアリマス、願
クバ海軍大臣ノ御出席ヲ得マシテ、サウシテ御答辯ヲ得マ
シタ方ガ、却テ是ハ早分リニナリハセヌカト思ヒマス、唯今ノ
御說明デ了解ヲ得マシタ點モアリマスルシ、又了解シ得ナイ
點モアリマスカラ、唯〓ノ政府委員カラ說明ヲ承リマシタ以
外ニ於テ、大臣カラ御說明ヲ願ヒタイト思ヒマス、來ルベキ
委員會ニ於テハ、ドウゾ大臣ノ御出席ヲ御願ヒシテ置キマ
ス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=25
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026・龍野周一郎
○委員長(龍野周一郞君) 時間モ參リマシタカラ、今日ハ
是デ散會致シマシテ、皆樣ノ御都合ハ如何デアリマスカ、明
日繼續シデ開キタイト思ヒマスガ·
〔「ドウカ本會議ノ日ニシテ頂キタイ」ト呼フ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=26
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027・龍野周一郎
○委員長(龍野周一郞君) ソレデ明後日ノ正十時ニ始
メルコトニシテ、今日ハ是デ散會致シマス
午後零時十一分散會発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004411154X00119210215&spkNum=27
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