1. 会議録本文
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000・会議録情報
大正十二年三月十六日(金曜日)午後二時五十五分開會発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004601280X00519230316&spkNum=0
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001・蜂須賀正韶
○委員長(侯爵蜂須賀正韶君) 開會イタシマス、昨日懇
談會ノ儘デ散會シマシタカラ、是ヨリ懇談會ヲ繼續シマス、
速記ハ是マデヽ止メテ··発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004601280X00519230316&spkNum=1
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002・蜂須賀正韶
○委員長(候爵蜂須賀正韶君) 懇談會ヲ閉ジマシテ正規
ノ會ニ戾リマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004601280X00519230316&spkNum=2
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003・江木千之
○江木千之君 私ハ懇談會ニ於テモ縷々申述べマシタガ、
市町村〓育費國庫負擔法案ハ〓員數ニ割當テルト云フ
點ニ於テハ現行法ニモ反對ヲイタシテ居ルンデアリマス、岡
田君ガ文部大臣ノ時分ニ是ガ出ル際ニモ一方町村ノ經
濟ノコトヲ考慮セラレルト云ッテ段々申シタノデアリマスガ、
〓育上ノ意見ハ大部分同感デアル所ノ岡田文部大臣ニシ
テモ、ドウモ此地方經濟上ノコトハ考ヘナカッタト云フコトヲ
甚ダ其際モ遺憾ニ感ジタノデアリマス、爾來引續イテソレガ
行ハレテ其結果ガドウカト云フト餘リ面白クナイノデ、現在
今度國庫ノ負擔金ヲ增額セラレ、サウシテ其配當ノ方法ヲ
定メラレルニ當ッテハ、町村長ナドモ東京ニ多數集ッテ來テ、
一方ニハ〓育十一團體ト云ッテ東京二百万ノ〓育ヲ擔任
シテ居ル所ノ人達ガ〓育ヲ整理スル餘地ガナイト言ッテ運
動モシ、町村長ナドモ其運動ヲ受ケテ居ルノニ拘ラズ尙ホ町
村長ナドハ〓員數ヲ改正スルコトハ止メテ貰ヒタイト云フコ
トデ特ニ其筋ニ言ヒ立ッタ位デアル、員際此〓員數ヲ目安ニ
入レルト云フコトハ當ヲ得ナイト云フコトハ、カノ〓育家ナド
ノ運動ニ制セラレルニ拘ラズ町村長ナドハンノコトヲ主張シ
テ居ル位デアル、是ガ實際ニ於テ如何デアルカト云フコトハ、
是ハ町村長ナドノ申立モアリ、之ヲトスルコトガ出來ルト考
ヘルノデアリマス、ノミナラズ此臨時〓育行政調查會ト云フ
モノハ元ノ原首相ガ一身ノ毀譽褒貶ヲ顧ミズ、又其黨派ノ利
害得失ヲモ顧ミズ多年內政ノ衝ニ當ック經驗上整理ヲシナク
テハナラヌト言フノデ大ナル是ガ調査機關ヲ設ケ調査セラレ
タ、其機關ノ決定シタ所ノ矢張此小學校〓育ニ付テハ經濟
的施設ヲシナクテハナラヌ、整理節約ヲシナクテハナラヌト
云フコトニ決定ヲシ、ンレモ唯原首相ノ意嚮ヲ迎合シタ人ノ
ミヂヤ決シテナイ、各黨派ノ議員モ加ハッテ居リ又政府部內
ノ人モ長官ノ命ニ依テデナクシテ、現ニ斯ノ如クシナクテハナ
ラヌト云フ考ヲ以テ議セラレ、サウシテ此調査會ノ決議ガア
リ又其決議ナルモノハ〓ノ文部大臣モ之ヲ是認セラレテ訓
令マデ出サレテ居ルモノデアリマス、此趣意ヨリセラレルカラ
ニハ〓員數ヲ以テ配當ノ率ニスルト云フコトハ甚ダ妥當
デナイノデアリマシテ、卽チ此處ニ表ニ擧ゲテアリマス通リノ
例デアッテ、此表ハ朗讀ハ省キマスカラ、ドウカ此速記ハ揭ゲ
ラレンコトヲ望ミマス、將來ニ於テハ甚ダ惡イ結果ヲ見ルト
考ヘル、今度ハ現行法ヨリモ違ッテ代用〓員マデ加ヘルト云
フ、之モ町村長ノ申立ニアッタヤウデアリマス、若シ〓員數ヲ
目安ニシナイト云フコトガ出來ナケレバ、已ムヲ得ヌカラ代
用〓員ヲ數ニ入レテ呉レト云フコトハ、皆町村長ノ意ヲ慮ッ
テノ申立デアッタラウト思ヒマスガ、一旦代用〓員ヲ數ニ入
レルト云フコトニスルト、ツイ頭數ヲ殖ヤシタト一云フノハ我國
ノ〓育界ハドウモ〓員ノ頭數ヲ殖ヤシタガッテ居ル、是ハ明
治初年學制頒布以來亞米利加ノ「グレーデツドスクール」ヲ
模倣シタセイカ非常ニ〓員ヲ澤山置キタガル風ガアル、之ヲ
嬌正シナケレバナラヌノデ此點ハ行政調査會ニ於テ餘程審
議セラレテ之ヲ更メヤウトシテ居ルノデアリマスルガ、今日ノ
實際ハ多ク置キタガルノデアル、此法ガ出タラバドウシテモ代
用〓員ナドヲ殖ヤストー云フコトヲ一面ニ於テハ奬勵スルノ結
果ヲ見ルデアラウト私ハ心配スルノデアリマス、ソレデ此法案
ハ如何ナル點カラ見テモ〓員數ヲ比率ニスルト云フコトハ
私ハ當ヲ得ナイモノト考ヘルノデ全然之ヲ除キタイトハ考へ
マスルガ、既ニ衆議院モ通過シテ居リ又今日迄モ〓員數ト
云フモノガ加ヘテアルト云フ沿革等ニ考ヘマシテ全然削除
スルト云フコトハ暫ク之ハ私モ讓ッテ、此步合ヲ〓員數ニ依
ル方ハ五分ノ一トシ、他ノ五分ノ四ヲ兒童數ニ依ルト云フ
コトニ之ヲ修正イタシタイト考ヘルノデアリマス、茲ニ一ツ其
修正意見ヲ提出スルノデアリマス、是ハ又此法案ガ修正サ
レテモ私ハ必ズ此衆議院ハ協議會迄ヲ開クマデモナク衆議
院ノ多數ハ同意セラレルモノト私ハ確信スルノデアリマス、
又其確信スル一ノ根據モ持ッテ居ルノデアリマスガ、願ハクナ
ラハドウカ斯ノ如ク修正セラレムコトヲ私ハ偏ニ希望スルノ
デアリマス、懇談會デモ色ニ述ベマスルシ先日モ意見ヲ述べ
マシタカラ最早長ク申スコトハ致シ〓セヌ、又此法案ニ付テハ、
大體ニ於テ私ハ出來ハ甚ダ良クナイト考ヘル、是モ過日述
ベタ通リ分擔法デアリナガラ今度ハ頭カラ市町村ノ貧富ヲ
見テ此金ヲ配當スルコトニナッテ殆ド補助法ト變化シタヤウ
ナ氣味ガアルノデ、此點モ私ハ甚ダ面白カラズ感ジテ居リマ
スガ、先ヅ其大體ハ暫ク措イテ今ノ配當率ニ付テハ少ナクト
モ修正ヲ要スルモノト考ヘマスカラ此意見ヲ提出イタシマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004601280X00519230316&spkNum=3
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004・木内重四郎
○木內重四郞君 江木サンニ御相談ヲ致シタイト思ヒマ
スガ、小學〓育ノ改善ニ付テ熱心ナル御高話ニ對シテハ深
ク尊敬イタシマスガ、御趣意ヲ徹底スル爲ニハ小學校〓員
數ニ配當スルコトヲ全廢シテ就學兒童數ノミニ比例シテ交
付スルト云フ修正意見ヲ御出シニナリマスカ、ソレハ衆議院
ヲ通過シタノデアルカラ餘リニ修正ノ程度ガ强イト云フ御
考ヘデ唯今ノ御說ガ出タヤウデアリマスガ、ドウモ五分ノ一
ト五分ノ四デハ餘リ修正ガ一面ニ强クテ衆議院ノ院議ヲ
尊重セヌト云フ形ニナリハ致シマスマイカ、寧口三分ノ一ハ
〓員數ニ三分ノ二ハ兒童數ニトデモ御修正ニナリマスレバ
或ハ衆議院ノ方ハ通過スルカ知ラヌト思ヒマスガ、如何デゴ
ザイマスカ、サウ云フコトニ御修正ナラバ私モ賛成イタシタイ
ト思ヒマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004601280X00519230316&spkNum=4
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005・江木千之
○江木千之君 多數ノ御意向ガ若シンコニアリマスルナラ
バ私ハ前說ヲ變更シテモ宜シウゴザイマスルガ、修正案トシ
テ提出シテ、修正ヲシテサウシテ衆議院迄モ廻ストナレバドウモ
矢張五分ノ四ニ五分ノ一位ハッキリ茲ニ差ガツク方ガ宜ク
ハナイカト考ヘルノデアリマス、二分ノ一ヲ三分ノ一ニスルト
云フコトニナルト、距離ガ餘程近クナル、ソレ程ナラバ寧ツ修
正シナクテモ宜イト云フヤウナ議論ヲ招キハシナイカト考ヘ
ルノデアリマス、若シ御多數デ三分ノ一ト云フ位ノ所ガ然ル
ベシト云フコトデアレバ私ハ必ズシモ固執ハイタシマセヌ発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004601280X00519230316&spkNum=5
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006・田所美治
○田所美治君 先輩ガ御居デニナリマスルシ色ミ懇談會デモ
伺ヒマシタノデ、其結果トシテ意見ヲ申上ゲマス、一體此法
案ニ付テハ私ハ二三ノ點ヲモウ少シ御考慮ニナッタラドウデ
アッタカト云フコトヲ質問ノ時ニ申上ゲタノデアリマシタガ、
今日ハ詰リ此〓員俸給ノ半額ニ近イモノヲ支出シテ本法
ガ出來タ、半額負擔ト云フ原則ヲ貫クト云フ方ニ近ヅキタ
イ、サウスレバ五千万以上モ出セハ恰度ソレニ合ウノデアッタ
ケレドモ、本年ノ歲計上四千万圓シカ出セナカッタノデアル
ガ、趣意ハ矢張半額ヲ負擔スル、斯ウ云フコトニ此數年來
唯一千万圓デアッタモノガ急速ニ近ヅイタコトニナッテ居ルノ
デアリマスカラ、サウスレバ此國庫負擔法ノ當初ノ立法ノ趣
意ヲ明カニスルガ爲ニ半額ヲ國庫ガ負擔スル、半額以内ヲ、
歲計ノ都合デ半額ニ達セヌ場合モアリマセウガ、免ニ角サウ
云フコトヲ是ハ本法ノ中ニ規定サレテハ如何デアリマセウカ
ト云フコトモ御尋シタノデアリマス、又此三條ノ分配ノ標準
ニ付マシテモ數日ニ亙リマシテ或ハ兒童數ニ付テノ卑見ヲ
申上ゲ或ハ又〓員數ニ付テノ考モ申上ゲタヤウナ譯デアリ
マスガ、是モ現在ノ通リ唯踏襲サレタト云フダケデ、詰リ愁
訴ノ聲モ請求ノ聲モ何モ大シテナカッタノデアルカラ現在ノ
通リニシテ置イタト云フニ止マル、是ニ付テ江木サンガ多年
ノ〓育費ノ增加ニ付テ御心配ノ結果、一昨日來修正案ヲ
出サレテ居ルヤウナ譯デアリマス、此點ニ付テ私ハ〓員數ニ
付テモ亦兒童數ニ付テモ質問ノ場合ニ色〓伺ッタヤウナ譯
デアリマスガ、ソレ等ハ理想ノ考デアルガ又能ク調査シヤウ、
斯ウ云フコトデ答辯ガアッタヤウナ譯デアリマス、四條五條ニ
付マシテモ誠ニ分リ惡イ、餘リ拘泥セラレテ市ト町村トヲ區
別スルト云フ趣旨カラ、其拘泥ガ過ギテ餘リ神經質ニ規定
セラレタ爲ニ法文ノ趣旨ヲ貫徹スルト云フコトハ、實行上四
條五條デハ出來ナイヤウナ場合ニナッテ居ルヤウニ思フノデ
アリマス、其一例ハ資力其他ノ事情ト云フコトヲ加ヘラレタ
ガ爲ニ、其レデ金額ヲ制限セラレテ居ルカラ殆ド譯ノ分ラヌ
規定ニナッテ居ル、斯ウ云フ點モ御尋シ、ソレニ對シテハ四條
五條ノ町村ニ對シ國庫支出金ノ十分ノ一トアルノヲ、市町
村ニ對シテ、市町村ヲ合併シテ八分ノ一トサレテハドウデア
ルカ、サウスレバ原案ニヨリマスレバ四百二十万圓バカリニナ
ルサウデアリマスガ、八分ノ一トスレバ五百万圓トナル、五百
万圓位ナラバ、アト卽チ四百二十万圓ニ對シテ八十万圓位
餘裕ガアルカラ、資力其他ノ事情デアルト云フノデアリマス
カラ、ソレ等ニ對シテモ補給ノ途ガ開ケハシマイカ、斯ウ云フ
ヤウナコトヲ前々會ニ御尋シタヤウナ譯デアリマス、ソレ等ノ
點モ市ト町村ヲ區別シタ爲ニ斯ウナッタノデアルト頗ル不滿
足ナル答辯ヲ得テ居ルヤウナ譯デアリマスガ、免モ角モ此法
律ハ一千万圓ガ四千万圓ヲ義務〓育ニ對シテ國庫ガ分擔
スルト云フコトデ誠ニ一ツハ計畫トシテハ此上モナイ私ハ國
民〓育上ノ計畫デアルト存ズルノデアリマシテ、大體ハ此法
律ヲ適當ニ拵ヘテ出サレルト云フコトニ付テハモウ我ニモ希
望スル所デアルノデアリマスカラ、今ノヤウナ點ヲ將來考案
スルト云フコトデ政府委員モ各辯ガアッテ居ルノデアリマスカ
ラ、私ト致シマシテハ此法律ハマタ四千万圓ガ五千万圓ニ
ナル時代ハ近ク來ヤウト存ジマス、幾ラ節約ヲ一方デヤッテ
行キマシテモ人口ノ增加ニ伴ヒ學齡兒童ガ增加シテ行クヽ
半額負擔ト云フ當初ノ主義ヲ此法律ガ追ウテ行クト云フ
コトニ致シマスレバ第一一條ト云フモノハマタ數年ノ中ニ改正
ヲシナケレバナラヌ、斯ウ云フコトモ來ヤウト思フノデアリマ
ス、又三條ノ分配ニ付マシテモ懇談會ニ於テモ精シク江木
サンノ御意見モ承ッタノデアリマスガ、之ニ付テモ又法定數ニ
依リマシテ兒童ト〓員數ヲ適當ニ見テ行クト云フヤリ方モ
出來ハシマスマイカト考ヘマス、又モウ一ツ今ノ五分ノ一五
分ノ四ニ御修正デアッタヤウデアリマスガ、ソレナラバナゼ五
分ノ一トソレヲ決メタノデアリマスカ、ナゼ兒童數ヲ五分ノ
四ニ決メタノデアルカト云フコトニナリマスト、尙ホマタ懇談
會ヲ重ネテモウ少シ其標準ヲ伺ハヌト云フト直チニ之ヲ第
三條ヲサウ云フヤウニ修正スルノモ如何カト考ヘマスルノデ
アリマス、或ハサウ云フコトヨリモ寧ロサウナラバ第六條ヲ修
正イタシマシテ、第六條「本法ニ定ムル市町村立尋常小
學校〓員中ニ算入スヘキ代用〓員ノ範圍ハ文部大臣之ヲ
定ム」トアリマスノヲ〓員ノ範圍ト致シマシテ、サウシテ適當
ニ第三條ヲ此儘ニ決メテ置キマシテモ、省令デ按排スル方
法モ立チハシマスマイカト考へマスノデアリマス、色こサウ云
フヤウニ考ヘテ參リマスト、今直チニ之ヲ五分ノ一トカ三分
ノ一トカ云フヤウナコトニ三條ヲ修正シマスノハ如何カト思
ハレルノデアリマス、江木サンノ御說明ノ御趣意ハ十分ニ拜
承イタシマシタシ又ソレヲ遂行イタシマスト、今日文部省ガ
ヤラレテ居リマス此省令トカ訓令トカ云フモノモ、モウ一步
進ンデ其趣意ニ近ヅカシメルヤウニシナケレバ本ガ立タヌヤ
ウナ感ジモ致スノデアリマス、ソンナニ色こノ點ヲ考慮イタシ
マスト、モウ今日ノ場合ハ私ハ色こノ缺陷ヲ感ジマスケレド
モ、此法案ニ付マシテ先程モ木場サンモ御述ベニナリマシ
タ通リ、免ニ角衆議院モ通過イタシマシタシ豫算モ今日總
會ガ濟ンデ居ルヤウナ場合デアリマス、大眼目トスル四千万
圓ノ修正ヲスル間ハナイノデアリマスカラ、當分ハ或ハ配當
標準ヲ變ヘ、或ハ私ノ希望ト致シマシテハ其他運用上ノ目
的ヲ達スルニ都合ノ宜イヤウニ修正シタラドウカト云フ、斯
ンナニモ唯考ヘルノデハアリマス、大眼目ニ付テハ固ヨリ各
位モ御異議ガナイ所ノ諒解イタシマシテ江木サンノ御趣旨
ニ付マシテハ當局者ハ尙ホ其點ニ付マシテ深甚ナ御考慮
ニナラヌト云フト、何時モ江木サンノ御希望ヲ貫クコトハ出
來ナイト斯ウ考ヘルノデアリマス、十二月ノ訓令ヲ拜見イタ
シマシテモ、是ハ唯例ヲ示サシタダケデ、チツトモ、實行スルト
云フ方ノ鞭撻ノカガドコニモ現ハレテ居ラヌ、唯斯ウ云フ例
ヲ示スカラ、斯ウ云フヤリ方モアルゾト云フ注意ヲ喚起シタ
ニ止マルノデアリマス、其根本ガ變ラナケレバ此法律ノ配當
標準ダケヲ····現在ハ僅ニ當局ノ說明デハ七八校シカナイ
ト云フノデアリマスカラ、サウ云フモノヲ參考ニ致シマシテ直
チニ第三條ダケヲ變ヘタガ爲ニ節約ノ趣旨ガ十分ニ行キ屆
ク、斯ウ云フコトニハナルマイト考ヘマス、〓育費ノ增加ニ伴
ヒマシテ〓育費節約ヲ御圖リニナルコトハ實ニ相伴ッテ缺ク
ベカラザル急務デアルト存ズルノデアリマスカラ、二三十年前
ノ小學校令施行規則ニ付マシテ其意味ニ於キマシテ尙ホ
御〓究ヲ願ヒタイト思フノデアリマス、尙ホ本案ニ付マシ
テハ質問中ニ度と最初ニ伺ヒマシタガ、折角四千万圓モ出サ
レルコトデアルカラ積極的ニモ宜イコトデアリ、消極的ニモ
無論整理節約イタシテ行カナケレバナリマセヌガ、小學〓育
ニ於テ積極的ニ改善スベキコトガ多々アルノデアリマスケレ
ドモ、是等ニ付テモ今何モ案ガナイト云フ、當局ハ又示サヌ
ト云フ御話デアッタノデアリマスガ、是ハ文部省ト致シマシテ、
此法案ガ通過スルセヌニ拘ハラズ深切ニ一ツ時勢ニ順應ス
ルヤウナ改善計畫ヲ御攻究ニナリ、又實施サレナケレバナラ
ヌコトト思フノデアリマス、其上ニ此四千万圓國庫ガ負擔シ
テ、負擔ノ輕減ヲ市町村ニ得セシムルコトニナリマスレバ是
ハ誠ニ一ツ好イ機會デ、經費ヲ增加スルノミデハナイノデア
リマス、〓育ノ改善、〓員ノ力ヲ殖ヤス上ニ付テ俸給モ自然
是デ餘裕ガ生ジテ增加ノ傾ヲ見ルトハ申シマセヌケレドモヽ
優良ナル〓員ヲ聘スル機會ニモナリマセウシ、色こノ國民〓
育ノ內容ノ改善ニ付マシテ御ヤリニナル絕好ノ機會ト考ヘ
ルノデアリマスカラ、サウ云フモノハ此負擔法ノ實施ニ伴ヒマ
シテ切實ニ御考ヲ私ハ願ヒタイト思フノデアリマス、サウ云
フヤウナ希望ヲ固ヨリノコトデアリマスガ、有チマシテ大體ニ
於キマシテ私ハ此際原案ノ通リデ、他日御改正ニナル場合
ニハ是マデ起リマシタ諸般ノ點ニ付マシテ御〓究ノ上ニ
相當御改正ヲ望ムト云フ卑見ヲ申上ゲマシタ発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004601280X00519230316&spkNum=6
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007・和田彦次郎
○和田彥次郞君 段々專門ノ方ミニ於テ深甚ナル御注意
ヲ以テノ御說ヲ伺ヒマシタ、私ハ至ッテ此方ニハ素人デゴザイ
マスガ一應卑見ヲ申上ゲテ採決ニ際スル所ノ意見ヲ申上ゲ
タイト思ヒマス、大體〓育費ノ年ヲ逐ウテ增加イタシマスト
云フコトハ人口ノ增加ニ伴フ點モゴザイマスガ又社會ノ奢
侈ニ傚ウ點モナシトセヌノデアリマス、斯ク年々經費ガ增加
イタシマスト云フコトニナリマシテハ到底町村ノ負擔ニモ堪
ヘズ又國家ト致シマシテモ永久無限ニ其增加ヲ補ッテ行ク
ト云フコトハ隨分難事デアラウト思ヒマス、之ニ付テ私ノ素
人ナガラ根本的意見ガゴザイマス、ソレハ、義務〓育ト云フ名
ガ付イテ居ルカラ國家ガ之ヲ負擔シナケレバナラヌト云フ意
味ヲ前提ニ置クト云フコトハ私ハ如何カト思フ、義務〓育ト
云フ名ニ依テ言ヘバ、義務ハ子弟ヲ〓育スルノハ父兄ニアル
ト云フノガ第一ノ義務デアル、國家ハ第二デアル、斯樣ニ私
ハ思ヒマス、而シテ又現今ニ於キマシテ頻〓唱ヘラルル··
〓育年限ノ延長ト云フコトガ頻と唱ヘラレテ居リマスルガ、
現時デスラ市町村ノ負擔ニ耐ヘズシテ非常ニ苦心ヲ訴ヘテ
居ル場合ニ、直チニ〓育年限ヲ延長スルガ如キハ寧口火ニ
油ヲ注グヤウナモノ底止スル所ヲ知ラヌ、斯樣ニ考ヘル、併ナ
ガラ延長其モノガ惡イコトハナイケレドモ、之ヲ實行致シマス
ルニハ相當年月ヲ措イテ何等カノ方法ニ依テ耐ヘ得ル見込
ガ確實ニ定マラヌ限リハ、如何ニ宜イコトト雖モ之ヲ斷行ス
ルト云フコトハ甚ダ困ル、斯樣ナ意見迄モ私ハ有ッテ居ルノ
デアリマス、是ハ本問題トハ違フノデゴザイマスケレドモ、〓
育費ノ增加ト云フ點ニ於キマシテハ私ハ一個トシテハ意見
ヲ有ッテ居リマスモノデゴザイマスル、又江木先輩ヨリモ屢、
御望ミニナリマシタ經費ノ節約ト云フコトニ付テハ、現內閣
ニ於テハ殊ニ注意シマシテ深切ニ其意ヲ說明セラレテモ居
リマスルシ、私モ此意ハ最モ適切ナモノデアルト窃ニ服シテ
居リマス、ソレデ經費ノ節減卜云フコトニ付マシテハ十分ニ
行ハナケレバナラヌ、現在ノ儘デハイカナイ、斯樣ニ私ハ思ッテ
居リマス、故ニ此度三千万圓ヲ增加ニナッタノモ何ガ爲デアッ
タカト言ヘバ、市町村ノ負擔ガ增額シテ甚ダ苦シイカラ之ヲ
救濟スル方法トシテハ定メラレタモノト私ハ認メテ居ルノデ
アリマス、致シマスレバ此市町村ノ經費ガ益增額ニ至ラウ
トシテ居ル場合デゴザイマスルカラ、是ハ節約法ヲ講ズルト
云フコトハ極メテ必要ナコトデアッテ急務デアル、此節約ヲ行
フニハ種々方法モゴザリマセウシ、多岐ニ亙フテ居リマスルガ、就
中〓員ノ給料ト云フコトニ付テ之ヲ成ルベク節約スルト云
フコトハ私ハ江木先輩ト全然同一ノ考ヲ有ッテ居ル者デゴ
ザイマス、面シテ此配給方ニ付テ〓員數ヲ除キタイ、若クハ
此法律ヨリ〓員數ニ割當テル所ノモノノ步合ヲ減ジタイト
云フ江木サンノ御說デゴザイマシテ之ニ賛成致シタイト思ヒ
マスル、今朝御市シニナリマシタ所ノ表ニ基キマスルト「ハ」ノ
例カラ申上ゲマスレバ、正〓員六人之ガ甲村ノ例、又乙村
ニ於テハ四人ト云フ例、等シク八十圓ノ給料デゴザイマス、
是ハ六人アル者ハ四人ニシ、四人ニ出來ヌモノハ五人ニ止
メル位ノ節約ヲ致サレタイト私ハ考ヘマス、斯ク節約スルト
云フテモ〓員數ニ割當ツル所ノ補助額ガ、此度ノ法律ニ依
テ出ル以上ハ四人ノ所ハ六人ニスルカモ知レヌト云フ江木
サンノ御說ガコザイマスルケレドモ、之ヲ實際ノ町村ノ經濟
カラ推シテ考ヘマスレバ、六人ニ致シテ居ル所ノ者ハ七百二
十圓ノ補助ヲ受ケマシテモ年額四千四十圓ト云フモノヲ要
シマス、又四人ニ致シテ居ル所ノモノハ僅ニ四百八十圓ホカ
補助ヲ受ケマセヌケレドモ年額三千三百六十圓デ濟ム、サ
ウスルト六人置イタ甲村ト四人置イタ乙村トヲ比較致シマ
スレバ、四人置キマシタ分ハ確ニ節約シタ所ノ效能ガ現ハレ
テ居ルノデアリマス、年額ノ上カラ申シマスレバ現ハレマス、
又「ロ」ノ例カラ申シマスレバ、正〓員六人ト正〓員四人ト
ノ例モゴザイマスル、是ハ前ニデスラ節約シタ方ハ節約シタ
利益ガ確ニ見ラレルノデゴザイマスルケレドモ、「ロ」ノ分デ敢
テ茲ニ申上ゲル必要ハナイト思フ、更ニ「イ」ノ例ニ依テ之ヲ
申上ゲマスレバ、甲村ニ於テ正〓員三人代〓員ガ三人都合
六人、而シテ甲村ノ分ノ正〓員ハ六十圓ノ給料ヲ取ル、代
〓員ハ三十圓ノ給料ヲ取ルト見積ッテ合計ガ二百七十
圓一箇月ニ要ル、又乙ノ村ニ於テハ正〓員四人デアッテ八
十圓デ三百二十圓ニナル、斯樣ナ綿密ナル表ヲ得マシテ精
査致シマスルニ、第一私ハ玆ニ疑念ヲ有チマスノハ、甲ノ正
〓員ハ六十圓デ乙ノ村ノ正〓員ハ八十圓此間二十圓違
フ〓正〓員數ガ過多デアッテ之ヲ雇ウ人ガ少イナラバ或ハ後
カラ申出タノデアッテ、一一十圓廉クテモ仕方ナイト云フノデ六
十圓デ甘ンズルカモ知レマセヌガ、今日ハ正〓員ガ少クッテ
奪合ヒノヤウナ場合デゴザイマスルカラ、一箇月六十圓ノ手前
デ二十圓モ違ウト云フテハ恐ラク是ハ容易ニ安イ甲ノ方へ
ハ正〓員ハ行クマイト思フガ、絕對ニ無イ例デハゴザイマセ
ヌケレドモ、恐ラク是ハ江木サンニ於キマシテモ此一ツノ例
ヲ明カニ簡明ニ示ス爲ニ之ヲ御示シニナッタコトデアラウト
思ヒマス、多クノ場合ニ於テ正〓員ト二十圓ノ違ヒト云フコ
トハ有リ得ルカ否カト云フコトヲ私ハ素人デチヨット分リマセ
ヌガ、併シ先輩ノコトデゴザイマスルカラ斯ウ云フ場合ガアル
デゴザイマセウ、多々アルモノト私ハ之ヲ善意ニ之ヲ迎ヘテ解
シマス、果シテ斯ウ云プ場合ニナリマスェルト甲ノ村デハ一箇
月二百七十圓乙ノ村ガ三百二十圓ニナリマス、三百二十
圓多ク出シテサウシテ正〓員ヲ四人ニスル、片一方ハ少ク
出シテ代〓員ヲ用ヒテ居ル、斯ウ云フコトハデス、是ハ江木サ
ンノ言ハルヽ所ノ多ク出シテ四人ヲ用ヒルヨリハ少ク出ス方
ノ側ニ獎勵スル方ガ宜イノデ、政費節約ト云フ意味カラ申
シマスレバ、成ルベク節減スル方ニ之ヲ持ノテ行カナケレバナ
ラヌノデアル、デ此例デ申シマスレバ、斯樣ナコトガアリトスル
ナラバ當局者ハ宜シク矯正セラレ訓示セラレテ、之ヲ廉イ節
約ノ方へ導カルヽコトヲ當局者ニ向ッテ私ハ願フノデアリマ
ス、又一說ニ頭數ニ依テ補助ヲ得ルト云フコーニナレバ今迄
少ナイ所ノ小學校ガ、多クノ〓員ヲ得ルヤウニ努メルカモ知
レヌト云フ御話デゴザイマスルガ、ソレハ或ハナイトハ限リマ
セヌケレドモ、假リニ四十圓給料ヲ取ル〓員ヲ一人增シテ、サ
ウシテ一人一年ニ百二十圓ノ補助ヲ受ケルト致シマスレバ、
如何ニナルカト云フニ、四十圓ノ給料一人一箇年ノ總額ハ
四百八十圓、其四百八十圓ニ對シテ百二十圓貰ッテ三百
六十圓足シガ行クト一云フコトニナリマスカラ、必ズシモ此頭
數ガ殖ヘレバ、補助金ガ取レルト云フノデ、多クナラウトモ私
ハ想像セヌノデアリマス、故ニ本案ニゴザイマスル、半半ト云
フコトノ歴史ヲ聞イテ見マスルト、是マデノ〓員ノ体給云々
ト云フ履歴モゴザイマスヤウデアリマスカラ、此度ハ〓員ノ
頭數ニ係ルノデナク、半分ハ就學兒童ノ數ニ依リ半分ハ〓
員數ニ依ルト云フコトニナッテ居リマスノデ、其半分ノ〓員
數ニ依ルト云フ點ガ、唯今、先般ヨリノ說モ出テ居リマスル
ケレドモ、以上述ベマスヤウナ點ヲ考ヘテ見マスルト、サウ甚
ダシク違ヒモアルマイ又將來ニ於テモ江木先輩ノ言ハレマ
ス通リニ二學科一〓授若クハ三學科一〓授、六名ノ所ヲ
四名ニシ、ソレニ次グ所ハ六名ノ所ヲ五名ニスル位ニシテ成
ベク經費節約ト云フコトヲ努メラレ、又當局者ニ於テハ之ヲ
十分ニ御論シニナリ、實效ノアルヤウニ當局者ニ於テモ努メ
ラレンコトヲ私ハ望ミマスカラ、此場合ニ於キマシテハ原案
通リ此第三條ニ割振ルト云フコトハ賛成イタシマシテ原案
ノ趣意ノ決定サレンコトヲ望ミマス、一應私ノ意思ハ、節約
ハドコマデモ重ンズル意思ヲ持ッテ居ルト云フコトヲ明カニシ
テ原案ニ賛成イタシマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004601280X00519230316&spkNum=7
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008・木場貞長
○木場貞長君 私ハ江木君カラ御提出ニナリマシタ修正案
ニ遺憾ナガラ反對スルモノデアリマスガ、江木君ノ御精神殊
ニ其〓育費ノ節約ヲ要スルト云フコトニ付マシテハ全然御
同感デアリマス、近年〓育費ガ非常ニ增加致シマシタノハ、
主タル原因ハ無論物〓價騰貴ト云フコトニ胚胎シタコトデ
アッテ而カモ其結果トシテ〓員給ガ倍額以上ニモナッテ居リ
マスカラ、斯樣ナ膨脹ヲナシタト云フコトハ少シモ怪シムニ足
ラヌコトデアリマスガ、何レ其中ニハ物價下落ノ時モゴザイ
マセウカラ、文部當局ニ於キマシテハ十分御注意下サレテ其
節約ヲ此方面カラ御圖リ下サルト云フコトモ必要デアラウ
ト思ヒマス、一體其〓育費ガ或ル意味カラ申シマスルト、實
ハ贅澤ニ流レテ居ナイトハ言ヘナイ、先年〓育費節約ト云
フコトヲバ中央政府デ圖ラレタ時ニ、〓育者ノ殆ド全體ガ
擧ッテ之ニ反對シテ、是マデモサウ節約スル餘地ハナイト云
フコトヲ申シタガ、蓋シ此意味カラ申シタモノト思フ、唯節約
ヲスルト云フコトヲ申シマシテハ到底彼等ハ節約スル氣ニナ
レナイ、併ナガラ今度ハ此國庫負擔法ガ出マシテ政府カラ
交付サレル所ノ金額モ四千万圓ニナッタコトデアリマスカラ、
餘程ソレデ〓育者ノ考モ違ッテ來ル、稍、節約ノ出來得ル限
リハ節約シヤウト云フ氣ニモナラウカト思ヒマス、〓育費ハ
今申上ゲル通リ物價騰貴ノ結果デ增加シタノミナラズ、國
民ガ殖ヘテ就學兒童數ガ年々殖エテ行ク以上是モ亦〓育
費ノ負擔ヲ重カラシムル大原因デアリマス、一箇年ニ四千
乃至四五千ノ學級ガ殖エルト云フコトニナリマスルカラヽ
年々ドウ致シマシテモ三百万圓カラ四百万圓ト云フ金ハ是
ガ爲ニ〓育費ニ加重シテ來ル譯デアリマス、年々積リマスル
ト十年ニスレバ三千万五千万ト云フ金ニナルノデアリマス
カラ、此財源ニ付イテモ深ク考慮ヲ要シナケレバナラヌノデ、
〓育費ヲ節約シテ見テモナカナカ之ニ追ク付カナイ、私ハ此
意味ニ於キマシテ國民ノ負擔力ヲ增加スルト云フコトガ急
務デアルト思ッテ居ル、唯今義務〓育ノ年限延長ト云フコ
トニ付テ反對ノ御意向モアリマスガ、私ハ此財源ヲ培養ス
ル必要カラ言ッテモ、國民ノ〓育ヲバ增進セシメテ一層優
良ナル人士トナサネバ斯様ニ年々增シテ來ル所ノ費用ハ足
リルモノデナイト考へテ居リマス、何レニナリマシテモ積極的
ニスルコトガ出來ル時ニナレバ、〓員デモ節約シテ斯樣ニ
年々增シテ來夕所ノ國民ノ負擔ヲ輕ウスルコトヲ圖ルト云
フコトガ、腑ニ落チルコトデアリマスカラ、當局ニ於キマシテハ
因果ヲ啣メテサウシテ成ベク節約ヲ圖ラレルヤウニ御努力
アラムコトヲ私ニ於キマシテモ切望シマス、申ス迄モナイデス
ガ〓育ハ〓育一天張リカラ申シマスレバ、マダマダ澤山金ヲ
使ハナクチヤナラヌノデアリマスケレドモ、金ノ問題ト始終是
ハ見合ッテ行ハナクチヤナラヌコトデアリマスカラ、〓員數ノ
如キモ一學級一〓員而カモ其〓員ハ優良ナル〓員ト云フ
モノガ理想デアリマスケレドモ、金ガナイ、國民ノ負擔ニ堪ヘ
ナイト云フヤウナ所カラシテ段々節約ヲ圖リ、〓育者ガ此節
約ヲ圖レバ〓育ノ效果ガ減退スルト云フコトヲ申スノハ、是
ハ〓育一天張リカラ申スノデアリマスカラ是等ハ間違ッテ居
ルト云フコトヲ能ク悟ラシメナクチヤナラヌ、併ナガラ整理シ
テ人數ヲ少ナクスルト云フノガ〓育ノ理想ダト一云フヤウナコ
トハ是ハ間違ッテ居ル、確カ減退シテ居ル減退シナケレバ行
カナイ、丁度我ミノ家庭ニ於キマシテ子供ヲ〓育スル時デ
モ、段々高等ナ學校マデ卒業セシメテ洋行マデセシメルト云
フコトガ理想デアル、併ナガラサウ行カヌノデ洋行ハ見合ハ
セル、大學モ見合ハセル、高等學校モ見合ハセル、中學校デ
滿足スル、中學校ニモ行ケナイ、小學校デ滿足スル、皆ナ是
ハ家庭ノ資力ト照シ見テノ結果ニ外ナラヌノデアリマスカ
ラ、國家ノ〓育ト言ッテモ、ドウ致シマシテモ此兩面ノ經濟ノ
事ト〓育ノ事ト双方見合ッテ適當ノ所デ落チ付カナクチヤ
ナラヌト云フコトニナル譯デアリマス、斯樣ナ次第デゴザイマ
スルカラ江木君ノ〓育費ヲバ出來得ル限リ節約スルト云フ
コトニ付テハ滿腔ノ賛意ヲ表シマスルガ、併ナガラ此問題ノ
法案ニ付マシテハ寧口原案ノ方ガ宜シクハナイカト思ヒマス
此金ノ出ル精神ガ元〓此〓員給ヲ補助シテ其〓員給ノ一
部ヲ負擔スルト云フ所カラ出テ居リマスカラ、〓員ト云フモ
ノト丸デ緣ヲ離レテ規定ヲ設ケルト云フコトハドウモ當ヲ
得ヌ、〓員ノ方カラ割出シテ最高率ヲ高メルトナリマスル
ト、〓員數ト云フノガ一番先キニ浮ブコトデアリマス、〓員
ノ俸給ヲ標準トスルコトニスルト却フテ富裕ナ市町村ガ割ガ
良クナリ過ギテ貧弱町村ガ非常ニ菲薄ナ配當ヲ受ケルト斯
ウ云フコトニナル、ソレデマア〓員數ト云フコトガ自然ノ結
果デアリマスルガ、併ナガラ只管〓員數ニ依ルト云フコトニ
スレバ〓員數ガ幾分カ殖エル傾ヲ持ッテ居ル、其傾向ヲ有ス
ルト云フコトハ是ハモウ否定出來ヌコトデアリマス、併ナガラ
此〓員數ガ增加スル傾向ヲ持ツトハ申スモノヽ、〓員給ノ
全部デアレバ非常ニ殖エマス、各〓員ノ俸給ノ全部ヲ補助
シテヤル····國費ヲ以テ負擔シテヤルト云フコトニナレバ必
ズ其結果タルヤ〓員ハ非常ナ數ニナッテ來ル、所ガ其一部ヲ
負擔シテヤルト云フコトデアリマスト、一部ハ矢張リ町村ガ
負擔シナクチヤナラヌコトニナッテ來ルノデアル、而モ今日ノ
場合デハ〓員一人ニ對スル國庫負擔額ハ僅カニ十圓ト云
フコトニ承ハッテ居リマス、サウスレバ今日ノ〓員給ハ正〓員
ニ於テハ確カ平均六十圓位ニナッテ居ルト思ヒマスガ、假令代
用〓員ニ致シマシタ所デ三倍ヤ四倍ノ俸給ヲ要スルノデア
ルカラ、僅カノ補助ヲ受クルガ爲ニヨリ多クノ町村ノ負擔ヲ
增スト云フコトハ是ハ政テシナイコトデアラウ、是ハ既ニ同
僚ノ中ニモ先刻御指摘ニナッタコトデアリマスガ、サウデアリ
マスルカラ節約ノ精神ハ十分持ツ必要ガアルケレドモ〓員
數ニ依シテ配當スルト云フコトハ强チ不當デハナイ、併シンレ
ダケデ行キマシテハ稍〓穩カナラヌ所ガアリマスルカラ、町村
ノ就學兒童數ヲ緩和劑トシテ、國庫支出額ノ半額ダケハ兒
童數ニ依ル半額ダケハ〓員數ニ依ルト云フコトハ却ッテ億
當ナコトデアラウカト田心フノデアリマス、色々ノ綿密ナ表ヲ江
木委員カラ調製シテ御出シニナリマシタガ、此表ニハ先刻
懇談會ノ際ニ文部當局カラ指摘サレタ通リニ少シ正確ヲ
缺イテ居ル所ガアル、町村ノ受クル所ノ配當金ハ〓員給ノ
ミニ依ラズニ、兒童數ニモ依ルノデアリマスカラ、此比例ハ餘
程正確ヲ得テ居ナイト云フコトガアルノト、又〓員給ノ數字
ナドハ如何樣トモ是ハ出來ルノデアリマスカラ、是ハ數字ハ
六十圓平均ノモノト見ヤウトモ八十圓平均ノモノト見ヤウ
トモ、七十圓平均ノモノト見ヤウトモ、是ハ想像デアリマスノ
デ、想像デ作ッタ數字デアリマスカラ結局判斷ノ資料トスル
ニ足ラナイト私ハ思フノデアリマス、ソレデ實際ノ所ハ此法律ガ
行ハレテ一二年モ配當ヲシテ見ルト、其結果ハ分ッテ來ル、
若シ此配當方法ガ不都合デアルトスレバ是ハ速ニ御改正
ニナッテ一向差支ナイコトデアル、年々改メテ宜シイ、後年度
ニ及ボスコトガ無イ事柄デアリマスカラ、不都合ト見タラ其
際ニ改正ヲサレテ一向差支ナイヤウニ思ヒマス、私自身ノ考
ニ依リマスレバ、或ハ〓員數ヨリハ學級數ナドガ宜シイト云
フ結果ニナルカモ知レマセヌケレドモ、是モ想像デアリマスカ
ラ、敢テ學級數ガ宜イトハ斷定シマセヌケレドモ、若シ法律
ノ結果ガ面白クナイト一云フコトデアレバ、學級數ニ依ッテ配
當スルト云フコトモ一ツノ考デハアルマイカト思ヒマスガ、是
ハ他日ノ爲ニ唯附加ヘテ置クノデアリマス、要シマスルニ今
日ハ衆議院モ通過シ又豫算モ既ニ豫算會デハ假決議ニ
ナッテ居ル場合ニ、其豫算ニ此事ハ關係モ持クテ居リマスカ
ラ、暫ク原案ニ賛成スルコトヲ至當ト認メマシテ、遺憾ナガ
ラ修正案ニハ反對イタスノデアリマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004601280X00519230316&spkNum=8
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009・千秋季隆
○男爵千秋季隆君 私モ此法案ニ付キマシテ一言申述
ベタイト思ヒマス、先刻來又此前ノ委員會等ヨリ、或ハ懇談
會其他ニ於テ、江木千之君ノ誠ニ尊敬スベキ〓育將來ノ
コトニ付キマシテ御憂慮ノ御說ヲ縷こ拜聽シマシテ誠ニ御
尤モニ存ジマス而シテ江木サンノ仰セニナルガ如ク、〓員
數ニ配當スルト云フコトヲ削除シテ仕舞フト一云フコトハ江
木サンノ御意見トシテハ誠ニサウナレバ徹底的デアラウト考
ヘルノデアリマスガ、併ナガラ今日之ヲドウ云フ振合ニ分ツカ
ト云フコトハ甚ダ困難ナル狀態デアルノデアリマス、而シテ今
日此會期モ切迫シテ既ニ豫算モ一方ニ於テ通過シヤウト
シテ居ルヤウナ際ニ於キマシテ、今日之ヲ深ク考慮シテ審查
スルト云フ暇モナイノデアリマス、而シテ田所君ガ御述べニナリマ
シタ如ク、此法案ニ付テハマダ文部省ニ於テ十分ニ御審査
ニナッテ提出サレタヤウニモ考ヘマセヌノデ、例へバ之ヲ如何
ナル方法ニ依ッテ適當ニ修正ヲシヤウト云フヤウナ事柄ニ付
テ、當局等ニ於テモ的確ナル意見モナシ、我ミニ於テモ今日
之之如何ナル振合ニスルト云フ點ニ付テモ十分ニ考ヘラレ
ナイノデアリマス、併ナガラ江木君ノ仰セニナッタ、例トシテ御
示シニナッタ、イ、ノ場合ノ例ニ於キマシテハ、代用〓員ヲ用
ヒテ數ヲ殖ヤスト云フヤウナ事柄ニ付テハ、甚ダ面白クナイ
事態ヲ生ズルヤウナ場合モアリマスルカラ、是等ノ點ニ付キ
マシテハ、政府ノ方ニ於キマシテハ、此法案ガ愈〓可決サレタ
ト云フ場合ニ於テハ、十分ニ御注意ニ相成ッテ、江木サンノ
御趣意ニ副フヤウニ所謂節約スベキモノハ節約シ、而シテ之
ヲ十分ニ完成ニ至ラシムルヤウニ、或ハ更ニ改正案デモ御出
ニナルト云フコトモアレバ誠ニ結構ダト思ヒマスガ、私ハサウ
云フ意味ニ於キマシテ、江木サンノ御修正ト云フ意見ヲ體
シテ、今日ノ場合ハ已ムヲ得ズ原案ニ賛成ヲ致シマスカラ、
其意味ノコトヲ申上ゲテ原案贊成ト云フ意思ヲ表示イタ
シテ置キマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004601280X00519230316&spkNum=9
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010・江木千之
○江木千之君 段々御伺ヒマシタガ此御廻シ申シマシタ
表ニ付テ仔細ニ御覽下スッテ、其點ハ私ノ深ク謝スル所デア
リマスガ、然ルニ此、イ、ノ例ニ付テモ我ハ甲村ノ方ガ是ガ節
約ニ寧ロナルヂヤナイカ、斯ウ云フヤウナ御解釋ニアッタ方モ
アルヤウデアリマスルガ、是ハ私共今日ノ弊ト考ヘテ居ル、私
ハ安イ〓員ヲ頭數ヲ澤山備ヘテヤルト云フコトハ〓育上ノ
效果ハ最モ乏シイノデアル、立派ナ〓員ガ、數ガ少ナクトモ
立派ナ〓員ノ揃フ方ガ卽チ改善サレタモノトシテ此表ハ製
シタノデアリマスガ、從來ドウモ各學級ニ一人詰ラヌ〓員デ
モ、代用〓員デモ一人置ケバ宜イト云フヤウナ風ハ誠ニ我
國ノ弊デアラウト考ヘマスルノデアリマス、デ此乙村ノ如キモ
ノハ、イ、ノ例デ乙村ノ如キモノガ甲村ノ如クナルコトヲ私ハ
甚ダ憂ヘルノデアル、成ルホド國庫ノ負擔金ノ配當ガ差ガア
ルト云"テサウ大シタコトデハナイト申サレマスガ、町村デハ隨
分是等ノコトモ、此、イ、ノ例デ甲ト乙トヲ比ブレバ無論甲ノ
方ニ依ラウト云フコトハ町村ナドデモ起リ易イ、今日ハ此弊
ニ陷ッテ居ルノデアリマスカラ、私ハ乙村ト云フモノハ餘程改
良セラレタモノトシテ玆ニ例ヲ擧ゲタノデアリマス、ノミナラ
ズ私ハ玆ニ明言イタシテ置キマスルガ、今日地方カラ參ッテ
運動ニ出掛ケテ來ル、義務〓育費增額ノ運動ニ來タ所ノ
町村長ナドデモ、親シク話シテ見ルト、私共ノ所ニ來テハ增
額ニ御盡力ト云フコトハ餘リ申サヌ、言ハナクテモ御承知デ
アルカラソレハ申サヌト云フノデ、段々話ヲ進メテ行ッテ見ル
ト、縱令今度三千万圓、是ガ增額ニナッテ、詰リ四千万圓ノ、
國庫支出額ガ四千万圓ニ達シヤウトモ、此數年間ニ〓育
費ト云フモノハ一億八九千万圓ニ達シテ居ル、數年前ニ比
ベルト三倍以上デアリマス、之ニ對シテ四千万圓位國庫カ
ラ出シテ貰ック所ガ町村ハ堪ヘラレヌト云フノガ今日ノ實況
デアリマス、愈こ四千万圓ヤ五千万圓出タ所ガ、非常ナ增額
ニナッテ居ルガ、卽チ六十圓ノ俸給ノ者ハ七割增九十圓カ
ラニ俄ニ、シタノデ、到底堪ヘラレヌト云フノガ今日ノ市町村
ノ實況デアリマス、ソレニ對シテ如何ニスルカト云フコトヲ段ミ
話ヲ承ッテ見ルト、詰リ今日百圓取ッテ居ルモノハ四十圓ナリ
三十圓ヲ寄付ノ形ニシテ貰ッテ、町村カラ六十圓ナリ七十
圓ナリ拂ッテ濟マスヤウナ方法ヲ執ルカ、若クハ之ニ何處カ他
へ參ッテ貰ッテ、アトヘ安イ者ヲ入レルカ、是ヨリ外ニ方法ハナ
イノミナラズ現ニ陳情ニ來タ町村長ナドノ中ニハ、私ノ村
會デハ既ニ問題ガ出タノデアリマス、斯樣ナコトヲシヤウト云
フコトノ論ガ出テ、將ニソレニ決セムトシタノデ甚ダ苦慮シタ
ノデ、役場員ノ、自分共ノ報酬ヲ皆滅ラス、役場員ノ費用ヲ
減ラスカラドウカ〓員ノ方ヘハ手ヲ著ケテ吳レルナト云フコ
トデ漸ク今年ダケハ話ヲ著ケタト云フヤウナ實例ガアルノデ
アル、所ガ私ガソレニ對シテ申シタ、ソレハ君ノ村會ハ甚ダ下
手ナコトヲヤルノダ、村會デ表面サウ云フコトヲ議論ヲシテ將
ニ決セヤウトスルカラソンナコトニナルノダラウ、他ノ町村デ
ハ町會ノ表面ノ決議ニシナイデ、村長へ交涉シテ、ドウカ此
處ノ百圓取ル〓員ハ是ハ三十圓ハ寄附ノ形ニシテ貰ヒタ
イ、之ヲ村長ニ於テ宜シク取計ラッテ吳レ、斯ウ云フ内交涉
デ行クモノハ如何トモスルコトハ出來ナイ、デ是デ押シテ行
カウト云フト〓日ハ押シテ行カレナイ、是ハ曾テ見タ例デア
リマスガ、今日既ニ其事實ガ實現シツヽアルノデアリマス、是
ガ最モ憂慮ニ堪ヘヌノデアリマス、ドウガシテ此學級編成、〓
員ノ配置ヲ經濟的ニシテ、人數ヲ減ラシテモ一人當リハ相
當ノ給料ヲ給シテ行クト云フ方法ヲ執ラスコトガ今日ノ最
モ急務デアル、各學級ニ一人ヅツ立派ナ〓員ヲ備へサセヤ
ウト云フタ所ガ實際出來ナイ町村ノ實況デアル、迚モ堪ヘ
ラレヌト云フ有樣デアルノデアリマスデ、今日ニシテ政府ハ玆
ニ考ヲ及ボサレズ、又〓員ノ頭ヲ揃ヘル方ヲ主ニスルト云フ
ヤウナ精神ヲ以テ此法ヲ布カレタナラバ、安イ〓員デ頭ヲ揃
ヘルト云フヤウナ結果ヲ來スコトハ火ヲ睹ルヨリ明カナリト
私ハ考ヘルノデアリマス、デ甚ダ此法案ガ此儘ニ行ハレルト
云フコトハ、私ハ誠ニ遺憾ニ堪ヘヌト存ジマスルガ、玆ニ其事
ヲ述ベテ置キマシテ、之ヲ今後ノ實況ニ徵スル外ハナイト考
ヘルノデアリマス、尙ホ又此法案ハ元來ガ〓員給ヲ目安ニ
シタノデアルカラ、何處マデモ〓員關係ヲ以テ法律ヲ制定シ
ナクチヤナラヌト云フヤウナ御論モアリマスルガ、是ハ私ハ決
シテサウ云フ意味ハ有タヌト思フ、國庫ガ支出スルノニ〓員
費全體ヲ目安ニスルト弊ヲ生ズルカラ、〓員數ヲ押ヘヤウト
云フニ過ギナイノデアリマシテ、町村ノ實際ニ參,テモ詰リ町
村費ヲ補助スル形ニナル、連帶支辨ニナルノデアリマスカラ、
必ズシモ〓員ニ關係ヲ有ツニ及パヌト考ヘルノデアリマス、
併シ此事ニ付テハ最早サウ細カクハ申上ゲマセヌ、唯今申
シマシタ町村ノ實況ガ甚ダ憂フベキ景況ニ陷ルデアラウト云
フコトヲ私ハ信ジテ疑ハヌノデアリマスカラ、最後ニ此點ダケ
ヲ明カニ申述ベテ置キマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004601280X00519230316&spkNum=10
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011・蜂須賀正韶
○委員長(侯爵蜂須賀正詔君) 最早時間モ移リマスデ、
採決ヲ致シマス、江木サンノ修正意見トシテ第三條ノ各〓其
半額ヲ云々ト云フ所ヲ〓員數ヲ五分ノ一ニシ兒童數ヲ五
分ノ四ニスルト云フ御意見デアリマス、此御意見ニ贊成ノ
御方ハ手ヲ御擧ゲヲ願ヒマス
〔擧手者少數〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004601280X00519230316&spkNum=11
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012・蜂須賀正韶
○委員長(侯爵蜂須賀正韻君) 否決セラレマシタト心得
マス、ソレデハ本案ニ賛成ノ諸君ハ手ヲ御擧ゲヲ顕ヒマス
〔擧手者多數〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004601280X00519230316&spkNum=12
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013・蜂須賀正韶
○委員長(侯爵蜂須賀正韻君) 大多數デ本案通リニ決
シマシタ、是ニテ散會イタシマス
午後五時三十一分散會
出席者左ノ如シ
委員長侯爵蜂須賀正詔君
副委員長和田彥次郞君
委員
子爵藪篤麿君
子爵八條隆正君
大久保利武君
木場貞長君
江木千之君
男爵千秋季隆君
男爵〓水資治君
木內重四郞君
田所美治君
山田斂君
國務大臣
文部大臣鎌田榮吉君
政府委員
文部次官赤司鷹一郞君
文部省普通學務局長山崎達之輔君
文部書記官伊藤仁吉君発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=004601280X00519230316&spkNum=13
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