第67回帝国議会　衆議院　本会議　第32号　昭和10年3月25日

1. 会議録本文

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• 000・会議録情報

  昭和十年三月二十五日（月曜日）
  　　　午前十時二十一分開議
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  　議事日程　第三十一號
  　　昭和十年三月二十五日
  　　　午前十時開議
  　第一
  昭和八年度歳入歳出總決算
  昭和八年度各特別會計歳入歳出決算
  　第二　昭和八年度國有財産増減總計算書
  　第三　酒造組合法中改正法律案（政府提出、貴族院送付）　第一讀會の續（委員長報告）
  　第四　昭和八年度第一豫備金支出の件（承諾を求むる件）（委員長報告）
  　第四　昭和八年度特別會計第一豫備金支出の件（承諾を求むる件）（委員長報告）
  　第四　昭和八年度特別會計豫備費支出の件（承諾を求むる件）（委員長報告）
  　第四　昭和八年度滿洲事件第一豫備金支出の件（承諾を求むる件）（委員長報告）
  　第四　昭和九年度第二豫備金支出の件（承諾を求むる件）（委員長報告）
  　第四　昭和九年度特別會計第二豫備金支出の件（承諾を求むる件）（委員長報告）
  　第四　昭和九年度特別會計豫備金外に於て豫算超過支出の件（承諾を求むる件）（委員長報告）
  　第五　營業收益税法中改正法律案（本院提出、貴族院囘付）
  　第六　競馬法中改正法律案（本田義成君外四名提出）　第一讀會
  　第七　藥劑師法中改正法律案（山下谷次君提出）　第一讀會
  　第八　民事訴訟法中改正法律案（牧野良三君外九名提出）　第一讀會の續（委員長報告）
  　第九　公證人法中改正法律案（一松定吉君外八名提出）　第一讀會の續（委員長報告）
  　第十　公證人法中改正法律案（野田文一郎君提出）　第一讀會の續（委員長報告）
  　第十一　昭和八年法律第五十三號辯護士法中改正法律案（宮澤清作君外四名提出）　第一讀會の續（委員長報告）
  　第十二　文官任用令改正に關する建議案（田村實君外二名提出）　（委員長報告）
  　第十三　帝國議會圖書館竝議員事務室完備に關する建議案（蔭山貞吉君外三名提出）　（委員長報告）
  　第十四　帝國議會圖書館竝議員事務室完備に關する建議案（鈴木富士彌君外二名提出）　（委員長報告）
  　第十五　帝國議會圖書館竝議員事務室完備に關する建議案（野田文一郎君外四名提出）　（委員長報告）
  　第十六　元屯田兵優遇に關する建議案（林路一君提出）　（委員長報告）
  　第十七　各戰役殊勳者優遇即行に關する建議案（本田義成君外一名提出）　（委員長報告）
  　第十八　各戰役殊勳者優遇即行に關する建議案（眞鍋儀十君外三名提出）　（委員長報告）
  　第十九　齒科軍醫設置に關する建議案（杉山元治郎君外五名提出）　（委員長報告）
  　第二十　北海道に航空隊設置に關する建議案（坂東幸太郎君外四名提出）　（委員長報告）
  　第二十一　北海道に航空隊設置に關する建議案（田中喜代松君外二名提出）　（委員長報告）
  　第二十二　能代郊外東雲原に航空隊設置に關する建議案（杉本國太郎君外一名提出）　（委員長報告）
  　第二十三　郵便切手に大楠公肖像印刷に關する建議案（江藤源九郎君提出）　（委員長報告）
  　第二十四　愛國郵便切手發行に關する建議案（内ヶ崎作三郎君外三名提出）　（委員長報告）
  　第二十五　ラヂオ放送取締に關する建議案（山本厚三君提出）　（委員長報告）
  　第二十六　東京札幌旭川間定期航空輸送開始に關する建議案（山本厚三君外四名提出）　（委員長報告）
  　第二十七　東京札幌間定期航空輸送開始に關する建議案（丸山浪彌君外六名提出）　（委員長報告）
  　第二十八　飛行場設置に關する建議案（西岡竹次郎君外一名提出）　（委員長報告）
  　第二十九　下關港に開港港則實施に關する建議案（藤井啓一君提出）　（委員長報告）
  　第三十　下關港に開港港則實施に關する建議案（保良淺之助君提出）　（委員長報告）
  　第三十一　沖繩航路改善に關する建議案（花城永渡君外三名提出）　（委員長報告）
  　第三十二　沖繩航路改善に關する建議案（伊禮肇君提出）　（委員長報告）
  　第三十三　上海長崎間航路改善に關する建議案（西岡竹次郎君外一名提出）　（委員長報告）
  　第三十四　長崎中央電信局設置に關する建議案（西岡竹次郎君外一名提出）　（委員長報告）
  　第三十五　國民保險に關する建議案（安藤正純君外一名提出）　（委員長報告）
  　第三十六　利根川河口改修に關する建議案（今井健彦君外一名提出）　（委員長報告）
  　第三十七　利根渡良瀬江戸三川低水工事急施に關する建議案（佐藤洋之助君外二名提出）　（委員長報告）
  　第三十八　豐川改修促進に關する建議案（大口喜六君外一名提出）　（委員長報告）
  　第三十九　澱川低水工事繼續施行に關する建議案（田中祐四郎君外三名提出）　（委員長報告）
  　第四十　青木川改修に關する建議案（加藤鯛一君提出）　（委員長報告）
  　第四十一　米代川改修工事速成に關する建議案（杉本國太郎君外一名提出）　（委員長報告）
  　第四十二　那賀川改修工事促進に關する建議案（紅露昭君提出）　（委員長報告）
  　第四十三　勝浦川改修に關する建議案（紅露昭君提出）　（委員長報告）
  　第四十四　海部川改修に關する建議案（紅露昭君提出）　（委員長報告）
  　第四十五　伏見港修築竝澱川改修促進に關する建議案（中野種一郎君提出）　（委員長報告）
  　第四十六　大牟田港修築促進に關する建議案（野田俊作君外一名提出）　（委員長報告）
  　第四十七　唐津港を第二種重要港灣指定に關する建議案（藤生安太郎君提出）　（委員長報告）
  　第四十八　磐梯山猪苗代湖を中心とする國立公園指定に關する建議案（八田宗吉君提出）　（委員長報告）
  　第四十九　母子扶助法制定に關する建議案（星島二郎君外四名提出）　（委員長報告）
  　第五十　母子扶助法制定に關する建議案（末松偕一郎君外三名提出）　（委員長報告）
  　第五十一　母子ホームに關する建議案（坂東幸太郎君外二名提出）　（委員長報告）
  　第五十二　母子ホームに關する建議案（山本市英君外四名提出）　（委員長報告）
  　第五十三　政府の爲す土木建築請負契約統一に關する建議案（蔭山貞吉君提出）　（委員長報告）
  　第五十四　別格官幣社興國神社創建に關する建議案（篠原義政君外十四名提出）　（委員長報告）
  　第五十五　豐國神社昇格に關する建議案（加藤鐐五郎君外三名提出）　（委員長報告）
  　第五十六　鹿島神宮修築に關する建議案（飯村五郎君提出）　（委員長報告）
  　第五十七　勞働國家奉仕隊組織に關する建議案（松田竹千代君提出）　（委員長報告）
  　第五十八　結核豫防撲滅に關する建議案（原口初太郎君提出）　（委員長報告）
  　第五十九　前橋宇都宮水戸間縣道國道編入に關する建議案（篠原義政君外十名提出）　（委員長報告）
  　第六十　京濱新國道新設に關する建議案（三上英雄君外一名提出）　（委員長報告）
  　第六十一　徳島市より羽の浦町を經て甲浦町に至る縣道國道編入に關する建議案（紅露昭君提出）　（委員長報告）
  　第六十二　地方自治團體の名譽職待遇に關する建議案（川島正次郎君外二名提出）　（委員長報告）
  　第六十三　千島開發に關する建議案（山本厚三君外三名提出）　（委員長報告）
  　第六十四　伊豆七島に府縣制竝町村制施行に關する建議案（三上英雄君外一名提出）　（委員長報告）
  　第六十五　議員選擧投票所増設に關する建議案（手代木隆吉君外五名提出）　（委員長報告）
  　第六十六　穀類搗精取締法制定反對に關する建議案（菅野善右衞門君外二名提出）　（委員長報告）
  　第六十七　堤防築造に關する建議案（豐田豐吉君提出）　（委員長報告）
  　第六十八　國立茶業試驗場擴張に關する建議案（宮本雄一郎君外六名提出）　（委員長報告）
  　第六十九　豐橋市外三郡内原野國營開墾に關する建議案（近藤壽市郎君提出）　（委員長報告）
  　第七十　産業組合監査制度樹立に關する建議案（高田耘平君外三名提出）　（委員長報告）
  　第七十一　旱害應急施設竝助成に關する建議案（青木雷三郎君外三名提出）　（委員長報告）
  　第七十二　茨城縣北部冷害地救濟對策に關する建議案（中井川浩君提出）　（委員長報告）
  　第七十三　國有林野所在市町村助成金の増額交付方法の改善竝同府縣への範圍擴張に關する建議案（八田宗吉君提出）　（委員長報告）
  　第七十四　中等農學校卒業生の獸醫師免許特典期間延長に關する建議案（平島敏夫君外一名提出）　（委員長報告）
  　第七十五　林野治水計畫に關する建議案（高田耘平君外五名提出）　（委員長報告）
  　第七十六　第二期林野治水事業計畫に關する建議案（近藤壽市郎君外六名提出）　（委員長報告）
  　第七十七　林野整備促進に關する建議案（高田耘平君外五名提出）　（委員長報告）
  　第七十八　林野整備促進に關する建議案（近藤壽市郎君外六名提出）　（委員長報告）
  　第七十九　馬産振興に關する建議案（大石倫治君外三名提出）　（委員長報告）
  　第八十　東北地方馬産振作に關する建議案（八田宗吉君外一名提出）　（委員長報告）
  　第八十一　馬鈴薯耕作及澱粉事業奬勵に關する建議案（坂東幸太郎君外四名提出）　（委員長報告）
  　第八十二　甜菜耕作奬勵に關する建議案（坂東幸太郎君外四名提出）　（委員長報告）
  　第八十三　書道振興奬勵に關する建議案（川崎克君外七名提出）　（委員長報告）
  　第八十四　高等海員養成に關する建議案（立川平君提出）　（委員長報告）
  　第八十五　教育施設の改善に關する建議案（山下谷次君外三名提出）　（委員長報告）
  　第八十六　教育施設の改善に關する建議案（荒川五郎君外十四名提出）　（委員長報告）
  　第八十七　皇紀二千六百年記念圖書館建設に關する建議案（眞鍋勝君外二名提出）　（委員長報告）
  　第八十八　帝國圖書館完成に關する建議案（河上哲太君外一名提出）　（委員長報告）
  　第八十九　圖書館普及に關する建議案（蔭山貞吉君提出）　（委員長報告）
  　第九十　圖書館普及に關する建議案（眞鍋勝君外二名提出）　（委員長報告）
  　第九十一　圖書館普及に關する建議案（野田文一郎君外四名提出）　（委員長報告）
  　第九十二　弓道を中等學校正科目に編入に關する建議案（佐藤洋之助君提出）　（委員長報告）
  　第九十三　日本音樂を女學校教科目に編入に關する建議案（山本芳治君提出）　（委員長報告）
  　第九十四　函館市に海洋氣象臺設置に關する建議案（大島寅吉君外三名提出）　（委員長報告）
  　第九十五　伊豆大島に中央氣象臺附屬測候所設置に關する建議案（三上英雄君外一名提出）　（委員長報告）
  　第九十六　私立大學經費國庫補助に關する建議案（牧山耕藏君外六名提出）　（委員長報告）
  　第九十七　私立大學經費國庫補助に關する建議案（安藤正純君外三名提出）　（委員長報告）
  　第九十八　私立大學經費國庫補助に關する建議案（伊豆富人君提出）　（委員長報告）
  　第九十九　私立大學經費國庫補助に關する建議案（安部磯雄君提出）　（委員長報告）
  　第百　私立大學總長學長及教職員優遇に關する建議案（牧山耕藏君外六名提出）　（委員長報告）
  　第百一　私立大學總長學長及教職員優遇に關する建議案（板野友造君外三名提出）　（委員長報告）
  　第百二　私立大學總長學長及教職員優遇に關する建議案（伊豆富人君提出）　（委員長報告）
  　第百三　私立大學總長學長及教職員優遇に關する建議案（安部磯雄君提出）　（委員長報告）
  　第百四　北海道東部に高等農林學校設置に關する建議案（小池仁郎君外四名提出）　（委員長報告）
  　第百五　日本政治學確立に關する建議案（木下成太郎君外二名提出）　（委員長報告）
  　第百六　肢體不自由者救濟教育令制定に關する建議案（永井柳太郎君外七名提出）　（委員長報告）
  　第百七　北海道中部に鐵道局増設に關する建議案（坂東幸太郎君外四名提出）　（委員長報告）
  　第百八　北海道中部に鐵道局増設に關する建議案（田中喜代松君外二名提出）　（委員長報告）
  　第百九　長崎市に鐵道運輸事務所及保線事務所新設に關する建議案（西岡竹次郎君外一名提出）　（委員長報告）
  　第百十　氷鐵道運賃特別賃率適用に關する建議案（眞鍋儀十君外三名提出）　（委員長報告）
  　第百十一　稻毛本千葉間鐵道敷設に關する建議案（多田滿長君提出）　（委員長報告）
  　第百十二　花卷釜石間鐵道速成に關する建議案（廣瀬爲久君外三名提出）　（委員長報告）
  　第百十三　博多驛改築竝博多港臨港線敷設に關する建議案（吉田鞆明君提出）　（委員長報告）
  　第百十四　大牟田驛三池港間臨港線促成に關する建議案（野田俊作君外一名提出）　（委員長報告）
  　第百十五　雪國地帶の鐵道敷設速成に關する建議案（八田宗吉君提出）　（委員長報告）
  　第百十六　湖南鐵道敷設に關する建議案（八田宗吉君提出）　（委員長報告）
  　第百十七　柳津野澤間及坂下喜多方間鐵道敷設に關する建議案（八田宗吉君提出）　（委員長報告）
  　第百十八　新宮若櫻間鐵道敷設速進に關する建議案（田中武雄君外二名提出）　（委員長報告）
  　第百十九　國有鐵道と島原鐵道竝島原三角間航路連帶運輸開始に關する建議案（中村不二男君外一名提出）　（委員長報告）
  　第百二十　奥羽本線の能代驛經由に關する建議案（杉本國太郎君外一名提出）　（委員長報告）
  　第百二十一　西大寺那波間海岸鐵道敷設に關する建議案（横山泰造君外七名提出）　（委員長報告）
  　第百二十二　能代船川間鐵道敷設に關する建議案（杉本國太郎君外一名提出）　（委員長報告）
  　第百二十三　野岩羽鐵道速成に關する建議案（八田宗吉君外三名提出）　（委員長報告）
  　第百二十四　野岩羽鐵道速成に關する建議案（林平馬君提出）　（委員長報告）
  　第百二十五　關門海底トンネル鐵道敷設速成に關する建議案（西岡竹次郎君外八名提出）　（委員長報告）
  　第百二十六　關門連絡施設の完備に關する建議案（林田操君提出）　（委員長報告）
  　第百二十七　喜々津浦上間鐵道敷設に關する建議案（西岡竹次郎君外一名提出）　（委員長報告）
  　第百二十八　東海道線越美線直接連絡鐵道速成に關する建議案（匹田鋭吉君提出）　（委員長報告）
  　第百二十九　宮崎縣山手鐵道建設に關する建議案（田尻藤四郎君提出）　（委員長報告）
  　第百三十　北濃城端間鐵道敷設に關する建議案（土倉宗明君外二名提出）　（委員長報告）
  　第百三十一　岡崎多治見間鐵道速成に關する建議案（丹下茂十郎君外二名提出）　（委員長報告）
  　第百三十二　仙臺古川間鐵道速成に關する建議案（内ヶ崎作三郎君外二名提出）　（委員長報告）
  　第百三十三　古川一關間鐵道敷設に關する建議案（内ヶ崎作三郎君外二名提出）　（委員長報告）
  　第百三十四　紀勢東線始發驛變更に關する建議案（後藤脩君外二名提出）　（委員長報告）
  　第百三十五　京都市内貫通國有鐵道高架改築に關する建議案（中野種一郎君外二名提出）　（委員長報告）
  　第百三十六　京都市内貫通國有鐵道高架改築に關する建議案（田中祐四郎君外三名提出）　（委員長報告）
  　第百三十七　上野土浦間電化促進に關する建議案（中井川浩君提出）　（委員長報告）
  　第百三十八　川俣浪江間省營自動車運輸開始に關する建議案（菅野善右衞門君外一名提出）　（委員長報告）
  　第百三十九　西都城驛宮崎驛間省營自動車運輸開始に關する建議案（水久保甚作君提出）　（委員長報告）
  　第百四十　京都府由良川筋省營自動車運輸開始に關する建議案（水島彦一郎君提出）　（委員長報告）
  　第百四十一　八幡金山間省營自動車運輸開始に關する建議案（匹田鋭吉君提出）　（委員長報告）
  　第百四十二　須崎檮原間省營自動車運輸開始に關する建議案（依光好秋君外一名提出）　（委員長報告）
  　第百四十三　島原鐵道買收に關する建議案（中村不二男君外一名提出）　（委員長報告）
  　第百四十四　鐵道踏切設備改善に關する建議案（林路一君提出）　（委員長報告）
  　第百四十五　警察官國有鐵道無賃乘車竝半額券交付復活に關する建議案（野中徹也君提出）　（委員長報告）
  　第百四十六　長崎ステーションホテル建設に關する建議案（西岡竹次郎君外一名提出）　（委員長報告）
  　第百四十七　國立工藝指導所設置に關する建議案（青田勝晴君外二名提出）　（委員長報告）
  　第百四十八　國立工藝指導所設置に關する建議案（竹田儀一君外二名提出）　（委員長報告）
  　第百四十九　國立織物研究所設立に關する建議案（鷲野米太郎君提出）　（委員長報告）
  　第百五十　陶器原料保全に關する建議案（丹下茂十郎君提出）　（委員長報告）
  　第百五十一　金融合理化に關する法律制定に關する建議案（前田房之助君外九名提出）　（委員長報告）
  　第百五十二　金融合理化に關する法律制定に關する建議案（三上英雄君外三名提出）　（委員長報告）
  　第百五十三　岐阜地方及區裁判所移轉改築に關する建議案（大野伴睦君提出）　（委員長報告）
  　第百五十四　民法相續編中改正に關する建議案（松木弘君外二名提出）　（委員長報告）
  　第百五十五　北部支那に於ける領事裁判管轄變更に關する建議案（仙波久良君提出）　（委員長報告）
  　第百五十六　佐世保市に專賣局鹽倉庫設置に關する建議案（佐保畢雄君提出）　（委員長報告）
  　第百五十七　關東州及滿洲産苹果移輸入に關する建議案（仙波久良君外二名提出）　（委員長報告）
  　第百五十八　北洋材の需給調節に關する建議案（瀬川嘉助君外四名提出）　（委員長報告）
  　第百五十九　北洋材の需給調節に關する建議案（竹田儀一君外二名提出）　（委員長報告）
  　第百六十　朝鮮に訴願法及行政裁判法實施に關する建議案（牧山耕藏君外五名提出）　（委員長報告）
  　第百六十一　朝鮮に訴願法及行政裁判法實施に關する建議案（牧野良三君外五名提出）　（委員長報告）
  　第百六十二　朝鮮に裁判所構成法及辯護士法實施に關する建議案（牧山耕藏君外五名提出）　（委員長報告）
  　第百六十三　朝鮮に裁判所構成法及辯護士法實施に關する建議案（牧野良三君外五名提出）　（委員長報告）
  　第百六十四　帝國議會圖書館竝議員事務室完備に關する決議案（安藤正純君外六十一名提出）
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  　　　　請願
  　第一　（特別報告第一號）金鵄勳章年金令改正に關する請願外一件　（委員長報告）
  　第二　（特別報告第二號）屯田兵一時恩給に關する請願　（委員長報告）
  　第三　（特別報告第九號）屯田兵の恩給に關する請願外一件　（委員長報告）
  　第四　（特別報告第一〇號）二十五歳未滿飮酒禁止法制定反對の請願外五件　（委員長報告）
  　第五　（特別報告第一七號）助産師法制定の請願　（委員長報告）
  　第六　（特別報告第三七號）第二期林野治水計畫實現促進に關する請願外三十四件　（委員長報告）
  　第七　（特別報告第四〇號）帝國陸海軍に齒科軍醫設置の請願外四件　（委員長報告）
  　第八　（特別報告第五五號）野付牛町に高等農林學校建設の請願　（委員長報告）
  　第九　（特別報告第六〇號）函館市に海洋氣象臺設置の請願　（委員長報告）
  　第十　（特別報告第八一號）二十五歳未滿飮酒禁止法制定反對の請願外二件　（委員長報告）
  　第十一　（特別報告第八四號）金鵄勳章年金令改正に關する請願外一件　（委員長報告）
  　第十二　（特別報告第八六號）二十五歳未滿者飮酒禁止法制定反對の請願外十四件　（委員長報告）
  　第十三　（特別報告第八九號）助産師法制定の請願　（委員長報告）
  　第十四　（特別報告第九一號）第二期林野治水計畫實現促進に關する請願外二件　（委員長報告）
  　第十五　（特別報告第九五號）屯田兵の恩給に關する請願外一件　（委員長報告）
  　第十六　（特別報告第一〇七號）湖南鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第十七　（特別報告第一一六號）我か國の名稱確定に關する請願　（委員長報告）
  　第十八　（特別報告第一二二號）穀類搗精製粉取締法制定の請願　（委員長報告）
  　第十九　（特別報告第一三九號）林野整備促進に關する請願　（委員長報告）
  　第二十　（特別報告第一五六號）辯護士事務員の法律事務取扱に關する請願　（委員長報告）
  　第二十一　（特別報告第一六三號）義務教育費臨時國庫補助金繼續に關する請願　（委員長報告）
  　第二十二　（特別報告第一八〇號）越美線を岐阜驛分岐に變更の請願　（委員長報告）
  　第二十三　（特別報告第一八一號）金鵄勳章年金令改正に關する請願外五件　（委員長報告）
  　第二十四　（特別報告第一八四號）二十五歳未滿飮酒禁止法制定反對の請願外七件　（委員長報告）
  　第二十五　（特別報告第一八五號）第二期林野治水計畫實現促進に關する請願外三件　（委員長報告）
  　第二十六　（特別報告第一八七號）産繭處理統制法竝輸出生絲販賣統制法併行制定の請願外一件　（委員長報告）
  　第二十七　（特別報告第一九一號）屯田兵に特別慰籍金支給の請願　（委員長報告）
  　第二十八　（特別報告第二一九號）豐橋市外三郡内原野國營開墾促進に關する請願　（委員長報告）
  　第二十九　（特別報告第二五三號）改正辯護士法第十八條第二項削除に關する請願外一件　（委員長報告）
  　第三十　（特別報告第二五四號）改正辯護士法第十八條第二項削除其の他に關する請願　（委員長報告）
  　第三十一　（特報別告第二六三號）書道振興奬勵に關する請願　（委員長報告）
  　第三十二　（特別報告第二七五號）金鵄勳章年金令改正に關する請願外三件　（委員長報告）
  　第三十三　（特別報告第二七八號）第二期林野治水計畫實現促進に關する請願外二十四件　（委員長報告）
  　第三十四　（特別報告第二七九號）二十五歳未滿飮酒禁止法制定反對の請願外五十件　（委員長報告）
  　第三十五　（特別報告第二九三號）公娼制度存置に關する請願外十件　（委員長報告）
  　第三十六　（特別報告第二九四號）省營自動車營業に因る損失補償に關する請願外一件　（委員長報告）
  　第三十七　（特別報告第二九五號）國有鐵道敷設に因る民營自動車事業の損失補償に關する請願外一件　（委員長報告）
  　第三十八　（特別報告第二九六號）金鵄勳章年金令改正に關する請願　（委員長報告）
  　第三十九　（特別報告第三〇〇號）二十五歳未滿飮酒禁止法制定反對の請願外二十一件　（委員長報告）
  　第四十　（特別報告第三〇一號）公娼制度存置に關する請願外三十七件　（委員長報告）
  　第四十一　（特別報告第三〇五號）改正辯護士法第十八條第二項削除其の他に關する請願外二件　（委員長報告）
  　第四十二　（特別報告第三〇七號）平等課税に關する請願　（委員長報告）
  　第四十三　（特別報告第三〇八號）東彼杵郡を葉煙草耕作地に指定の請願　（委員長報告）
  　第四十四　（特別報告第三〇九號）治療師法規制定の請願　（委員長報告）
  　第四十五　（特別報告第三一三號）旭川市に飛行聯隊設置の請願　（委員長報告）
  　第四十六　（特別報告第三一四號）西浦上村に郵便局設置の請願　（委員長報告）
  　第四十七　（特別報告第三一五號）西山郵便局に集配事務開始の請願　（委員長報告）
  　第四十八　（特別報告第三一六號）薩摩黒木郵便取扱所を三等局に改定竝電信事務開始の請願　（委員長報告）
  　第四十九　（特別報告第三一七號）早島局郵便物を宇野線終列車に搭載の請願　（委員長報告）
  　第五十　（特別報告第三一八號）代理士法制定に關する請願　（委員長報告）
  　第五十一　（特別報告第三一九號）石蟹郷村大字井倉に區裁判所出張所設置の請願　（委員長報告）
  　第五十二　（特別報告第三二〇號）私立大學國庫補助金下附に關する請願　（委員長報告）
  　第五十三　（特別報告第三二一號）旭川市に官立高等工業學校建設の請願　（委員長報告）
  　第五十四　（特別報告第三二二號）公立商船學校卒業生に對し特別教育機關設置の請願　（委員長報告）
  　第五十五　（特別報告第三二三號）高梁、落合間に省營自動車運輸開始の請願　（委員長報告）
  　第五十六　（特別報告第三二四號）港、鴨川間省營自動車運輸開始促進の請願　（委員長報告）
  　第五十七　（特別報告第三二五號）北陸線金澤仕立上野行急行列車を福井迄延長の請願　（委員長報告）
  　第五十八　（特別報告第三二六號）北陸阪神間に急行列車一往復増設の請願　（委員長報告）
  　第五十九　（特別報告第三二七號）會津陶磁器の鐵道運賃割引に關する請願　（委員長報告）
  　第六十　（特別報告第三二八號）厚内、忠類間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第六十一　（特別報告第三三〇號）勝山、倉吉間鐵道速成の請願　（委員長報告）
  　第六十二　（特別報告第三三一號）根北線鐵道速成の請願　（委員長報告）
  　第六十三　（特別報告第三三二號）白瀧、幌加石狩間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第六十四　（特別報告第三三五號）網走、中湧別間鐵道速成の請願　（委員長報告）
  　第六十五　（特別報告第三三七號）阿土海岸鐵道速成の請願　（委員長報告）
  　第六十六　（特別報告第三三八號）能代港、船川港間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第六十七　（特別報告第三三九號）北濃、城端間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第六十八　（特別報告第三四二號）原谷村大字瀧谷に停車場設置の請願　（委員長報告）
  　第六十九　（特別報告第三四四號）樣似驛に機關庫設置の請願　（委員長報告）
  　第七十　（特別報告第三四六號）徳島港に臨港鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第七十一　（特別報告第三四七號）浦戸港に臨港鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第七十二　（特別報告第三四八號）千葉、木更津間電化速成其の他の請願　（委員長報告）
  　第七十三　（特別報告第三四九號）東京驛東口本建築鐵道驛開設に關する請願外二十二件　（委員長報告）
  　第七十四　（特別報告第三五〇號）衆議院議員選擧法中闕格者に關する請願　（委員長報告）
  　第七十五　（特別報告第三五一號）勳章年金恩給受給者救濟に關する請願　（委員長報告）
  　第七十六　（特別報告第三五二號）納税改善施設確立に關する請願　（委員長報告）
  　第七十七　（特別報告第三五三號）地租法中一部改正の請願　（委員長報告）
  　第七十八　（特別報告第三五四號）震災復舊施設費國庫借入金償還延期の請願　（委員長報告）
  　第七十九　（特別報告第三五五號）熊野速玉神社社殿復舊御造營に關する請願　（委員長報告）
  　第八十　（特別報告第三五六號）埼玉縣朝霞町外六箇町村を東京市に編入の請願　（委員長報告）
  　第八十一　（特別報告第三五八號）新聞に奉掲の宮城竝神社及高貴御殿の御尊景取扱取締法規制定の請願　（委員長報告）
  　第八十二　（特別報告第三六〇號）淀川低水工事繼續施行の請願　（委員長報告）
  　第八十三　（特別報告第三六一號）津、和歌山兩市間縣道を國道に編入の請願　（委員長報告）
  　第八十四　（特別報告第三六二號）栃木縣に於ける冷風害救濟に關する請願　（委員長報告）
  　第八十五　（特別報告第三六三號）筒石漁港修築の請願　（委員長報告）
  　第八十六　（特別報告第三六五號）名寄町に製糖工場設置の請願　（委員長報告）
  　第八十七　（特別報告第三六六號）富良野町に製糖工場設置の請願　（委員長報告）
  　第八十八　（特別報告第三六七號）米穀統制に關する法律實施に伴ふ米穀取引所竝取引員に對する賠償の請願　（委員長報告）
  　第八十九　（特別報告第三六八號）國有林野地上産物を地元町村に特賣の請願　（委員長報告）
  　第九十　（特別報告第三六九號）山村住民救濟に關する請願　（委員長報告）
  　第九十一　（特別報告第三七〇號）馬産振興に關する請願　（委員長報告）
  　第九十二　（特別報告第三七一號）高湯温泉保護に關する請願　（委員長報告）
  　第九十三　（特別報告第三七五號）二十五歳未滿飮酒禁止法制定反對の請願外四件　（委員長報告）
  　第九十四　（特別報告第三七七號）第二期林野治水計畫實現促進に關する請願外十一件　（委員長報告）
  　第九十五　（特別報告第三八〇號）改正辯護士法第十八條第二項削除に關する請願　（委員長報告）
  　第九十六　（特別報告第三八二號）北濃、城端間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第九十七　（特別報告第三八三號）湖南鐵道敷設の請願外二件　（委員長報告）
  　第九十八　（特別報告第三八四號）貸座敷營業者取扱に關する請願　（委員長報告）
  　第九十九　（特別報告第三八五號）長浦村字市場臺に無集配郵便局設置の請願　（委員長報告）
  　第百　（特別報告第三八六號）黒島郵便局に集配事務開始の請願　（委員長報告）
  　第百一　（特別報告第三八七號）沼江郵便局に集配事務開始の請願　（委員長報告）
  　第百二　（特別報告第三八八號）的山郵便局通話區域擴張其の他に關する請願　（委員長報告）
  　第百三　（特別報告第三八九號）小形船乘組員に海上衝突豫防法竝地方海港則勵行の請願　（委員長報告）
  　第百四　（特別報告第三九〇號）安平村字早來に區裁判所出張所設置の請願　（委員長報告）
  　第百五　（特別報告第三九一號）新坂、小野兩村を庄原區裁判所及同東城出張所管轄に變更の請願　（委員長報告）
  　第百六　（特別報告第三九二號）私立中等學校に對し國庫補助金交付の請願外十二件　（委員長報告）
  　第百七　（特別報告第三九三號）神跡調査に關する請願　（委員長報告）
  　第百八　（特別報告第三九四號）孝子祭制定竝孝子追賞に關する請願　（委員長報告）
  　第百九　（特別報告第三九五號）仙崎廻港線鐵道速成の請願　（委員長報告）
  　第百十　（特別報告第三九七號）常磐線北千住驛に地下道敷設の請願　（委員長報告）
  　第百十一　（特別報告第三九八號）島原鐵道買收の請願　（委員長報告）
  　第百十二　（特別報告第三九九號）播丹鐵道買收の請願　（委員長報告）
  　第百十三　（特別報告第四〇〇號）枝幸、美深間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第百十四　（特別報告第四〇二號）越美線速成の請願　（委員長報告）
  　第百十五　（特別報告第四〇三號）越美北線起工促進に關する請願　（委員長報告）
  　第百十六　（特別報告第四〇四號）久滋、宮古間鐵道速成の請願　（委員長報告）
  　第百十七　（特別報告第四〇五號）延岡、日の影間鐵道完成年度繰上其の他の請願　（委員長報告）
  　第百十八　（特別報告第四〇六號）廣尾、樣似間鐵道速成の請願　（委員長報告）
  　第百十九　（特別報告第四〇七號）宗谷本線咲來、恩根内兩驛間に停車場設置の請願　（委員長報告）
  　第百二十　（特別報告第四〇八號）省線と島原鐵道及三角島原間航路との連帶運輸開始に關する請願　（委員長報告）
  　第百二十一　（特別報告第四〇九號）金澤、樽見間鐵道速成の請願　（委員長報告）
  　第百二十二　（特別報告第四一〇號）白鳥、城端、金澤間省營自動車運輸開始の請願　（委員長報告）
  　第百二十三　（特別報告第四一一號）西方村に停車場設置の請願　（委員長報告）
  　第百二十四　（特別報告第四一二號）彌五島驛に貸切貨物取扱開始の請願　（委員長報告）
  　第百二十五　（特別報告第四一三號）帝室御料林設置に關する請願　（委員長報告）
  　第百二十六　（特別報告第四一四號）營業收益税法中改正の請願　（委員長報告）
  　第百二十七　（特別報告第四一五號）洋酒輸入關税引下に關する請願　（委員長報告）
  　第百二十八　（特別報告第四一六號）波見港開港に關する請願　（委員長報告）
  　第百二十九　（特別報告第四一七號）甘藷燒酎税率引下竝改正の請願　（委員長報告）
  　第百三十　（特別報告第四一八號）住宅組合匡救に關する請願　（委員長報告）
  　第百三十一　（特別報告第四一九號）垂水町に煙草製造工場設置の請願　（委員長報告）
  　第百三十二　（特別報告第四二〇號）粗製樟腦及樟腦油に對する補償金増額の請願　（委員長報告）
  　第百三十三　（特別報告第四二一號）特別用鹽規則中一部改正の請願外一件　（委員長報告）
  　第百三十四　（特別報告第四二二號）香川縣に國立製鹽試驗場設置の請願　（委員長報告）
  　第百三十五　（特別報告第四二三號）縣社〓觸神社を官幣大社に昇格の請願　（委員長報告）
  　第百三十六　（特別報告第四二四號）肝屬神社創建に關する請願　（委員長報告）
  　第百三十七　（特別報告第四二五號）鵜戸神社昇格に關する請願　（委員長報告）
  　第百三十八　（特別報告第四二六號）豐國神社昇格に關する請願　（委員長報告）
  　第百三十九　（特別報告第四二七號）村社津峯神社昇格の請願　（委員長報告）
  　第百四十　（特別報告第四二八號）至尊高貴の御方に對し奉る新聞記事奉掲方取締の請願　（委員長報告）
  　第百四十一　（特別報告第四三〇號）高砂港を第二種重要港灣に指定の請願　（委員長報告）
  　第百四十二　（特別報告第四三一號）多度津港を第二種重要港灣に選定の請願　（委員長報告）
  　第百四十三　（特別報告第四三二號）釜石港を第二種重要港灣に選定の請願　（委員長報告）
  　第百四十四　（特別報告第四三三號）岩木川改修附帶山田川工事に關する請願　（委員長報告）
  　第百四十五　（特別報告第四三四號）川内川治水費國庫支辨年度繰上竝増額の請願　（委員長報告）
  　第百四十六　（特別報告第四三五號）平田船川改修竝用排水改良事業國庫助成に關する請願　（委員長報告）
  　第百四十七　（特別報告第四三六號）肝屬川治水の請願　（委員長報告）
  　第百四十八　（特別報告第四三七號）惠那岳に國營砂防工事施行の請願外一件　（委員長報告）
  　第百四十九　（特別報告第四三八號）熊谷、諏訪間縣道を國道に編入の請願　（委員長報告）
  　第百五十　（特別報告第四三九號）那智山、樫原間道路改修の請願　（委員長報告）
  　第百五十一　（特別報告第四四〇號）大島郡に於ける道路港灣施設完備に關する請願　（委員長報告）
  　第百五十二　（特別報告第四四一號）國立「トラホーム」研究機關設置の請願　（委員長報告）
  　第百五十三　（特別報告第四四三號）國立九州癩療養所擴張に關する請願　（委員長報告）
  　第百五十四　（特別報告第四四四號）職業紹介所國營に關する請願　（委員長報告）
  　第百五十五　（特別報告第四四五號）樣似漁港修築の請願　（委員長報告）
  　第百五十六　（特別報告第四四六號）奈井江、浦臼間石狩川架橋速成の請願　（委員長報告）
  　第百五十七　（特別報告第四四七號）林野治水事業擴充實施の請願　（委員長報告）
  　第百五十八　（特別報告第四四八號）日光杉並木保護施設に關する請願　（委員長報告）
  　第百五十九　（特別報告第四四九號）大隅半島に林道開設其の他の請願　（委員長報告）
  　第百六十　（特別報告第四五〇號）莖永に砂防植林施設實施の請願　（委員長報告）
  　第百六十一　（特別報告第四五一號）宍道湖岸鹽害救濟對策に關する請願　（委員長報告）
  　第百六十二　（特別報告第四五二號）枕崎漁港浚渫に關する請願　（委員長報告）
  　第百六十三　（特別報告第四五三號）勝浦港修築の請願　（委員長報告）
  　第百六十四　（特別報告第四五四號）片浦漁港に護岸工事施行の請願　（委員長報告）
  　第百六十五　（特別報告第四五五號）野間池漁港修築完成の請願　（委員長報告）
  　第百六十六　（特別報告第四五六號）小湊港船溜完成の請願　（委員長報告）
  　第百六十七　（特別報告第四五七號）西南方村大字秋目に船溜築設の請願　（委員長報告）
  　第百六十八　（特別報告第四五八號）口の永良部島に漁港築設の請願　（委員長報告）
  　第百六十九　（特別報告第四五九號）金鵄勳章年金令改正に關する請願外四件　（委員長報告）
  　第百七十　（特別報告第四六〇號）傷病年金受給者無償傷痍者優遇の請願　（委員長報告）
  　第百七十一　（特別報告第四六一號）傷病年金受給者優遇に關する請願　（委員長報告）
  　第百七十二　（特別報告第四六二號）戰公傷病死者傷痍軍人遺族傷病年金者一時賜金者無償戰公傷軍人等優遇の請願　（委員長報告）
  　第百七十三　（特別報告第四六六號）新聞に奉掲の宮城竝神社及高貴御殿の御尊景取扱取締法規制定の請願　（委員長報告）
  　第百七十四　（特別報告第四六七號）二十五歳未滿飮酒禁止法制定反對の請願外五件　（委員長報告）
  　第百七十五　（特別報告第四七二號）山村住民救濟に關する請願　（委員長報告）
  　第百七十六　（特別報告第四七三號）辯護士事務員の法律事務取扱に關する請願　（委員長報告）
  　第百七十七　（特別報告第四七六號）湖南鐵道敷設の請願外二件　（委員長報告）
  　第百七十八　（特別報告第四七七號）廣尾、樣似間鐵道速成の請願　（委員長報告）
  　第百七十九　（特別報告第四七八號）彌五島驛に貸切貨物取扱開始の請願　（委員長報告）
  　第百八十　（特別報告第四七九號）北濃、城端間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第百八十一　（特別報告第四八〇號）能代港、船川港間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第百八十二　（特別報告第四八一號）千歳村字「ママチ」に陸軍飛行隊設置の請願　（委員長報告）
  　第百八十三　（特別報告第四八二號）餘内村に海軍助成金交付の請願　（委員長報告）
  　第百八十四　（特別報告第四八三號）佐世保市熊ケ倉免田代、赤木兩部落及山中免に補助金下附の請願　（委員長報告）
  　第百八十五　（特別報告第四八四號）上三宮村に郵便局設置の請願　（委員長報告）
  　第百八十六　（特別報告第四八五號）野迫川村大字中に三等郵便局設置の請願　（委員長報告）
  　第百八十七　（特別報告第四八六號）新山下町に三等郵便局設置の請願　（委員長報告）
  　第百八十八　（特別報告第四八七號）串良町に三等郵便局設置の請願　（委員長報告）
  　第百八十九　（特別報告第四八八號）多以良村に無集配郵便局設置の請願　（委員長報告）
  　第百九十　（特別報告第四八九號）南種子村大字西之に無集配郵便局設置の請願　（委員長報告）
  　第百九十一　（特別報告第四九〇號）森町村字八木向に無集配郵便局設置の請願　（委員長報告）
  　第百九十二　（特別報告第四九一號）門田村大字中野に無集配郵便局設置の請願　（委員長報告）
  　第百九十三　（特別報告第四九二號）佐多村字大泊に無集配郵便局設置の請願　（委員長報告）
  　第百九十四　（特別報告第四九三號）夕張町字沼ノ澤に郵便取扱所設置の請願　（委員長報告）
  　第百九十五　（特別報告第四九四號）岩瀬郵便取扱所を集配局に改定の請願　（委員長報告）
  　第百九十六　（特別報告第四九五號）永野田郵便取扱所を無集配局に改定の請願　（委員長報告）
  　第百九十七　（特別報告第四九六號）北濱郵便取扱所を集配三等局に昇格の請願　（委員長報告）
  　第百九十八　（特別報告第四九七號）中城郵便局に集配事務開始の請願　（委員長報告）
  　第百九十九　（特別報告第四九八號）新城郵便局に集配事務開始其の他の請願　（委員長報告）
  　第二百　（特別報告第四九九號）妹尾局郵便物を宇野線終列車に搭載の請願　（委員長報告）
  　第二百一　（特別報告第五〇〇號）金束郵便局郵便物輸送方法變更の請願　（委員長報告）
  　第二百二　（特別報告第五〇一號）大島郡に於ける通信施設改善に關する請願　（委員長報告）
  　第二百三　（特別報告第五〇二號）川島郵便局に電信事務開始の請願　（委員長報告）
  　第二百四　（特別報告第五〇三號）御園郵便局に電信事務開始の請願　（委員長報告）
  　第二百五　（特別報告第五〇四號）長崎郵便局電信課を獨立局に昇格の請願　（委員長報告）
  　第二百六　（特別報告第五〇五號）宇檢、久慈兩局に電話事務開始の請願　（委員長報告）
  　第二百七　（特別報告第五〇六號）西古見、阿室兩局に通話事務開始の請願　（委員長報告）
  　第二百八　（特別報告第五〇七號）大野町通話區域擴張に關する請願　（委員長報告）
  　第二百九　（特別報告第五〇八號）福岡、鹿兒島間航空輸送開始に關する請願　（委員長報告）
  　第二百十　（特別報告第五〇九號）長崎市附近に飛行場設置の請願　（委員長報告）
  　第二百十一　（特別報告第五一〇號）芝浦に海事部分室設置の請願　（委員長報告）
  　第二百十二　（特別報告第五一一號）大島郡航路改善に關する請願　（委員長報告）
  　第二百十三　（特別報告第五一二號）南九州南洋諸島間航路開始に關する請願　（委員長報告）
  　第二百十四　（特別報告第五一三號）疾病に因る兵役免除者優遇に關する請願　（委員長報告）
  　第二百十五　（特別報告第五一四號）加除式法令全書國營の請願外一件　（委員長報告）
  　第二百十六　（特別報告第五一五號）鹿兒島地方裁判所大島支部昇格の請願　（委員長報告）
  　第二百十七　（特別報告第五一六號）大樹村大樹市街に區裁判所出張所設置の請願　（委員長報告）
  　第二百十八　（特別報告第五一七號）山瀬村に區裁判所出張所設置の請願　（委員長報告）
  　第二百十九　（特別報告第五一八號）南種子村大字中之上に區裁判所出張所設置の請願　（委員長報告）
  　第二百二十　（特別報告第五一九號）大宮村大字大宮に區裁判所出張所設置の請願　（委員長報告）
  　第二百二十一　（特別報告第五二〇號）横芝町に區裁判所出張所設置の請願　（委員長報告）
  　第二百二十二　（特別報告第五二一號）鹿屋町に刑務所支所設置の請願　（委員長報告）
  　第二百二十三　（特別報告第五二二號）私立大學教職員優遇に關する請願　（委員長報告）
  　第二百二十四　（特別報告第五二三號）私立大學經費國庫補助に關する請願　（委員長報告）
  　第二百二十五　（特別報告第五二五號）教育映畫館竝教育映畫製作に對し補助金下附の請願　（委員長報告）
  　第二百二十六　（特別報告第五二六號）大塚神社古墳調査に關する請願　（委員長報告）
  　第二百二十七　（特別報告第五二七號）靖國神社參拜の戰病死者遺族に鐵道船舶無賃乘車船許可の請願　（委員長報告）
  　第二百二十八　（特別報告第五二八號）富士身延鐵道國營移管に關する請願外十件　　（委員長報告）
  　第二百二十九　（特別報告第五二九號）留萠鐵道株式會社所屬臨港線國營移管の請願　（委員長報告）
  　第二百三十　（特別報告第五三〇號）汽船會社救濟に關する請願外一件　（委員長報告）
  　第二百三十一　（特別報告第五三一號）樣似廣尾間に省營自動車運輸開始の請願　（委員長報告）
  　第二百三十二　（特別報告第五三二號）一關、志津川間省營自動車運輸開始の請願　（委員長報告）
  　第二百三十三　（特別報告第五三三號）伊集院、樋脇間に省營「バス」運輸開始の請願　（委員長報告）
  　第二百三十四　（特別報告第五三四號）八幡濱、川之石間に省營自動車運輸開始の請願　（委員長報告）
  　第二百三十五　（特別報告第五三五號）吉田、三瓶間に省營自動車運輸開始の請願　（委員長報告）
  　第二百三十六　（特別報告第五三六號）名瀬より古仁屋及笠利に至る區間に省營自動車運輸開始の請願　（委員長報告）
  　第二百三十七　（特別報告第五三七號）大隅半島に省營自動車運輸開始の請願　（委員長報告）
  　第二百三十八　（特別報告第五三八號）鯖江、大河原間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第二百三十九　（特別報告第五三九號）櫻井、奧津間鐵道速成に關する請願　（委員長報告）
  　第二百四十　（特別報告第五四〇號）新宮、若櫻間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第二百四十一　（特別報告第五四三號）七尾、氷見間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第二百四十二　（特別報告第五四四號）芽室、早來間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第二百四十三　（特別報告第五四五號）佐瑠太、新得間竝新得、足寄間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第二百四十四　（特別報告第五四八號）新得驛、「トムラウシ」間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第二百四十五　（特別報告第五四九號）徳佐、高森間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第二百四十六　（特別報告第五五〇號）羽犬塚、宮原間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第二百四十七　（特別報告第五五一號）岡崎、多治見間鐵道速成の請願　（委員長報告）
  　第二百四十八　（特別報告第五五二號）喜々津、浦上間鐵道新線敷設の請願　（委員長報告）
  　第二百四十九　（特別報告第五五三號）倉敷驛改築擴張の請願　（委員長報告）
  　第二百五十　（特別報告第五五四號）紀勢東線始發驛を松阪驛に變更の請願　（委員長報告）
  　第二百五十一　（特別報告第五五五號）長崎市に運輸竝保線事務所設置の請願　（委員長報告）
  　第二百五十二　（特別報告第五五六號）土浦驛本屋改築促進の請願　（委員長報告）
  　第二百五十三　（特別報告第五五七號）苫前村字力畫に乘降場設置の請願　（委員長報告）
  　第二百五十四　（特別報告第五五八號）小野信號所を停車場に變更の請願　（委員長報告）
  　第二百五十五　（特別報告第五五九號）關門海底隧道速成の請願　（委員長報告）
  　第二百五十六　（特別報告第五六〇號）水利組合に對し預金部資金直接融通實施の請願　（委員長報告）
  　第二百五十七　（特別報告第五六一號）質屋取締法中改正の請願　（委員長報告）
  　第二百五十八　（特別報告第五六二號）足洗、櫻井間國道變更に關する請願　（委員長報告）
  　第二百五十九　（特別報告第五六三號）東京横濱間に國道新設の請願　（委員長報告）
  　第二百六十　（特別報告第五六四號）林崎村外二箇村沿岸に護岸工事施行の請願　（委員長報告）
  　第二百六十一　（特別報告第五六五號）小澁川砂防工事國營に關する請願　（委員長報告）
  　第二百六十二　（特別報告第五六六號）梓川上流國營砂防工事擴張の請願　（委員長報告）
  　第二百六十三　（特別報告第五六八號）苫前漁港修築の請願　（委員長報告）
  　第二百六十四　（特別報告第五七〇號）網走支廳管内土功組合救濟に關する請願　（委員長報告）
  　第二百六十五　（特別報告第五七一號）渡島支廳管内に製糖工場設置の請願　（委員長報告）
  　第二百六十六　（特別報告第五七二號）後志支廳管内に製糖工場設置の請願　（委員長報告）
  　第二百六十七　（特別報告第五七三號）暹羅碎米輸入解禁反對の請願　（委員長報告）
  　第二百六十八　（特別報告第五七四號）糖業奬勵金交付に關する請願　（委員長報告）
  　第二百六十九　（特別報告第五七五號）鬼怒川用水に關する請願外一件　（委員長報告）
  　第二百七十　（特別報告第五七六號）關東州及滿洲産苹果移輸出に關する請願　（委員長報告）
  　第二百七十一　（特別報告第五七七號）畜産組合法中改正に關する請願　（委員長報告）
  　第二百七十二　（特別報告第五七八號）養鷄飼料國策樹立の請願　（委員長報告）
  　第二百七十三　（特別報告第五七九號）新潟港に家畜傳染病檢疫所設置の請願　（委員長報告）
  　第二百七十四　（特別報告第五八〇號）産業政策の調査確立に關する請願　（委員長報告）
  　第二百七十五　（特別報告第五八一號）火災保險會社の政府納付金免除に關する請願　（委員長報告）
  　第二百七十六　（特別報告第五八二號）函南村に無集配郵便局設置の請願　（委員長報告）
  　第二百七十七　（特別報告第五八三號）月見町に無集配郵便局設置の請願　（委員長報告）
  　第二百七十八　（特別報告第五八四號）石神郵便局に電信電話事務開始の請願　（委員長報告）
  　第二百七十九　（特別報告第五八五號）苫前村に航路標識施設の請願　（委員長報告）
  　第二百八十　（特別報告第五八六號）海難に基く船員の業務上過失處罰に關する刑法規定改正の請願　（委員長報告）
  　第二百八十一　（特別報告第五八七號）沖繩航路國營に關する請願　（委員長報告）
  　第二百八十二　（特別報告第五八八號）思想犯人保護觀察制度設定の請願　（委員長報告）
  　第二百八十三　（特別報告第五八九號）銚子市に區裁判所設置の請願　（委員長報告）
  　第二百八十四　（特別報告第五九〇號）苫前村に區裁判所出張所設置の請願　（委員長報告）
  　第二百八十五　（特別報告第五九一號）飛島村に海洋氣象觀測所設置の請願　（委員長報告）
  　第二百八十六　（特別報告第五九二號）自動車局設置の請願　（委員長報告）
  　第二百八十七　（特別報告第五九三號）小運送制度改善に關する請願　（委員長報告）
  　第二百八十八　（特別報告第五九四號）壽都鐵道買收の請願　（委員長報告）
  　第二百八十九　（特別報告第五九五號）新潟港臨港鐵道を國有に移管の請願　（委員長報告）
  　第二百九十　（特別報告第五九六號）前郷、梺間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第二百九十一　（特別報告第五九八號）仙臺、一關間鐵道新線敷設の請願　（委員長報告）
  　第二百九十二　（特別報告第五九九號）若櫻、太田井間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第二百九十三　（特別報告第六〇〇號）西大寺、那波間海岸鐵道速成の請願　（委員長報告）
  　第二百九十四　（特別報告第六〇一號）生保内、橋場間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第二百九十五　（特別報告第六〇二號）長浦村に簡易停車場設置の請願　（委員長報告）
  　第二百九十六　（特別報告第六〇三號）園部、福知山間に省營「バス」運輸開始の請願　（委員長報告）
  　第二百九十七　（特別報告第六〇五號）戰公傷病死者竝傷痍軍人遺族及傷痍軍人優遇其の他の請願外二件　（委員長報告）
  　第二百九十八　（特別報告第六〇八號）二十五歳未滿飮酒禁止法制定反對の請願外五件　（委員長報告）
  　第二百九十九　（特別報告第六〇九號）公娼制度存置に關する請願　（委員長報告）
  　第三百　（特別報告第六一〇號）第二期林野治水計畫實現促進に關する請願　（委員長報告）
  　第三百一　（特別報告第六一二號）代理士法制定に關する請願　（委員長報告）
  　第三百二　（特別報告第六一三號）戰公傷病死者傷痍軍人遺族及傷痍軍人優遇竝傷痍軍人服制制定に關する請願　（委員長報告）
  　第三百三　（特別報告第六一四號）各省用語統一に關する請願　（委員長報告）
  　第三百四　（特別報告第六一五號）滿洲材に對し木材輸入關税免除に代る助成金下附の請願　（委員長報告）
  　第三百五　（特別報告第六一六號）海外移住功勞者表彰に關する請願　（委員長報告）
  　第三百六　（特別報告第六一七號）伊勢神宮參拜者潔齋場設置の請願　（委員長報告）
  　第三百七　（特別報告第六一八號）鹿屋警察署昇格に關する請願　（委員長報告）
  　第三百八　（特別報告第六一九號）消防組員優遇に關する請願　（委員長報告）
  　第三百九　（特別報告第六二〇號）鍼灸醫師法制定の請願　（委員長報告）
  　第三百十　（特別報告第六二一號）民營職業紹介事業現制維持に關する請願　（委員長報告）
  　第三百十一　（特別報告第六二二號）豐橋港を第二種重要港灣に選定の請願　（委員長報告）
  　第三百十二　（特別報告第六二三號）勝浦川改修の請願外二件　（委員長報告）
  　第三百十三　（特別報告第六二四號）北相馬郡地先利根川築堤に關する請願　（委員長報告）
  　第三百十四　（特別報告第六二五號）名寄町に支廳設置の請願　（委員長報告）
  　第三百十五　（特別報告第六二六號）網走川治水工事速成の請願　（委員長報告）
  　第三百十六　（特別報告第六二七號）與那原港修築の請願　（委員長報告）
  　第三百十七　（特別報告第六二八號）高島漁港築設に關する請願　（委員長報告）
  　第三百十八　（特別報告第六二九號）泡盛原料外米輸入許可に關する請願　（委員長報告）
  　第三百十九　（特別報告第六三〇號）國有林野無償交付に關する請願　（委員長報告）
  　第三百二十　（特別報告第六三一號）牛産奬勵に關する請願　（委員長報告）
  　第三百二十一　（特別報告第六三二號）栃木縣に種馬所設置の請願　（委員長報告）
  　第三百二十二　（特別報告第六三三號）大川町に國立倉庫設置の請願　（委員長報告）
  　第三百二十三　（特別報告第六三八號）中部千島開放に關する請願　（委員長報告）
  　第三百二十四　（特別報告第六三九號）國立原原蠶種製造所設置の請願　（委員長報告）
  　第三百二十五　（特別報告第六四〇號）京都市に國立工藝指導所設置の請願　（委員長報告）
  　第三百二十六　（特別報告第六四一號）鹿屋町に憲兵分隊設置の請願　（委員長報告）
  　第三百二十七　（特別報告第六四二號）澤谷村に郵便局設置の請願　（委員長報告）
  　第三百二十八　（特別報告第六四三號）水沼郵便取扱所移轉の請願　（委員長報告）
  　第三百二十九　（特別報告第六四四號）澤谷村内三部落郵便集配囘數増加復活の請願　（委員長報告）
  　第三百三十　（特別報告第六四五號）高園郵便局に集配竝電話事務開始の請願　（委員長報告）
  　第三百三十一　（特別報告第六四六號）佐那河内郵便局に電信電話事務開始の請願　（委員長報告）
  　第三百三十二　（特別報告第六四七號）蘆見村に公衆電話架設の請願　（委員長報告）
  　第三百三十三　（特別報告第六四八號）内之浦港に政府命令航路汽船寄港の請願　（委員長報告）
  　第三百三十四　（特別報告第六四九號）根室、擇捉間命令航路開始の請願　（委員長報告）
  　第三百三十五　（特別報告第六五〇號）樺太材伐採制限に關する請願　（委員長報告）
  　第三百三十六　（特別報告第六五一號）北滿自衞移民戰死者論功行賞に關する請願　（委員長報告）
  　第三百三十七　（特別報告第六五二號）名寄區裁判所に地方裁判所甲號支部設置の請願　（委員長報告）
  　第三百三十八　（特別報告第六五三號）岩見澤區裁判所に地方裁判所支部設置の請願　（委員長報告）
  　第三百三十九　（特別報告第六五四號）國字問題解決に關する請願外一件　（委員長報告）
  　第三百四十　（特別報告第六五五號）公共圖書館費國庫補助法制定の請願　（委員長報告）
  　第三百四十一　（特別報告第六五六號）鹿兒島、櫻島、大隅半島、種子島間に省營連絡船及「バス」開始の請願　（委員長報告）
  　第三百四十二　（特別報告第六五七號）古川、船津、猪谷間に省營自動車運轉開始の請願　（委員長報告）
  　第三百四十三　（特別報告第六五八號）増毛、當別間鐵道敷設の請願　（委員長報告）
  　第三百四十四　（特別報告第六五九號）喜多方、米澤間鐵道速成の請願　（委員長報告）
  　第三百四十五　（特別報告第六六〇號）中込、高崎間鐵道敷設の請願外一件　（委員長報告）
  　第三百四十六　（特別報告第六六一號）原谷村大字檜原に停車場設置の請願　（委員長報告）
  　第三百四十七　（特別報告第六六二號）柳津村字中野に停車場設置の請願　（委員長報告）
  　第三百四十八　（特別報告第六六三號）石見益田驛擴張の請願　（委員長報告）
  　第三百四十九　（特別報告第六六四號）月形村に保線區設置の請願　（委員長報告）
  　第三百五十　（特別報告第六六五號）札幌驛改築擴張の請願　（委員長報告）
  　第三百五十一　（特別報告第六六六號）東京驛東口本建築鐵道驛開設に關する請願　（委員長報告）
  　第三百五十二　（特別報告第六六八號）平等課税に關する請願外六件　（委員長報告）
  　第三百五十三　（特別報告第六六九號）水利組合に對し預金部資金直接融通實施の請願外二件　（委員長報告）
  　第三百五十四　（特別報告第六七三號）豐橋市外三郡内原野國營開墾促進に關する請願　（委員長報告）
  　第三百五十五　（特別報告第六七五號）第二期林野治水計畫實現促進に關する請願外二十二件　（委員長報告）
  　第三百五十六　（特別報告第六七六號）長崎市附近に飛行場設置の請願　（委員長報告）
  　第三百五十七　（特別報告第六七七號）辯護士事務員の法律事務取扱に關する請願　（委員長報告）
  　第三百五十八　（特別報告第六七八號）富士身延鐵道國營移管に關する請願外五件　（委員長報告）
  　第三百五十九　（特別報告第六七九號）東京驛東口本建築鐵道驛開設に關する請願外四十件　（委員長報告）
  　　　　━━━━━━━━━━━━━
  　　　　質問
  　　一　宗教界の醜爭竝佛教復興に關する質問（中村三之丞君提出）
  　　二　中南米諸國に對する通商貿易に關する質問（玉置吉之亟君提出）
  　　三　行政裁判所法案行政訴訟法案訴願法案權限裁判法案及行政裁判官懲戒法案に關する質問（宮古啓三郎君提出）
  　　四　航空に關する質問（永田良吉君提出）
  　　五　怪文書取締に關する質問（中村不二男君提出）
  　　六　飛行船及飛行機に依る航空事業奬勵の急務に關する質問（土屋清三郎君提出）
  　　七　學説取締に關する質問（西村茂生君提出）
  　　八　軍縮軍備及外交に關する質問（高橋壽太郎君提出）
  　　九　國民思想の指導精神に關する質問（眞鍋勝君提出）
  　　十　關東州西山會方面官有地不法占據取締に關する質問（中井一夫君提出）
  　　十一　臺灣に於ける看天田深耕事件に關する質問（松谷與二郎君提出）
  　　十二　國防に關する質問（尾崎行雄君提出）
  　　十三　華族制度改革に關する質問（小谷節夫君提出）
  　　十四　度量衡問題に關する質問（福井甚三君提出）
  　　　　━━━━━━━━━━━━━
  　　（左の報告は朗讀を經さるも參照の爲茲に掲載す）
  一昨二十四日貴族院より囘付ありたる議案左の如し
  　營業收益税法中改正法律案
  一昨二十四日可決したる左の政府提出案は即日裁可を奉請し同時に其の旨貴族院に通知せり
  　勞働者災害扶助法中改正法律案
  　工場法中改正法律案
  　鑛業法中改正法律案
  一昨二十四日貴族院に於て本院の送付に係る左の政府提出案を可決したる旨同院より通牒を受領せり
  　府縣制中改正法律案
  　北海道會法中改正法律案
  　市制中改正法律案
  　町村制中改正法律案
  　不動産融資及損失補償法中改正法律案
  　産業組合中央金庫特別融通及損失補償法中改正法律案
  一昨二十四日辭任したる常任委員左の如し
  　第八部選出豫算委員　清水銀藏君
  一昨二十四日に於ける特別委員の異動左の如し
  　兵役法中改正法律案（政府提出、貴族院送付）委員
  　　辭任　蔭山貞吉君　補闕　永田良吉君
  　北洋漁業取締法案（政府提出、貴族院送付）委員
  　　辭任　木下成太郎君　補闕　林路一君
  　　　　━━━━━━━━━━━━━

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=0

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• 001・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　是ヨリ會議ヲ開キマ
  ス、都合ニ依リ暫時休憩ヲ致シマス
  午前十時二十二分休憩
  午後六時四十三分開議

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=1

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• 002・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　休憩前ニ引續キ會議
  ヲ開キマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=2

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• 003・青木雷三郎

  ○青木雷三郞君　議事日程變更ノ緊急動議
  ヲ提出致シマス、卽チ此際政府提出、臨時利
  得稅法案ノ兩院協議會成案ヲ議題トナシ、
  其審議ヲ進メラレンコトヲ望ミマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=3

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• 004・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　靑木君ノ動議ニ御異
  議アリマセヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=4

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• 005・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ日程ハ變更サレマシタ、臨時利得
  稅法案兩院協議會成案ヲ議題ト致シマス、
  兩院協議會議長ノ報〓ヲ求メマス-前田
  米藏君
  臨時利得稅法案兩院協議會成案
  (両院協議會議長報〓)
  報〓書
  一臨時利得稅法案(政府提出)
  右別紙ノ通兩院協議會成案成立セリ依テ
  及報〓候也
  昭和十年三月二十五日
  臨時利得稅法案兩院協議會
  衆議院協議委員議長
  前田米藏
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  臨時利得稅法案兩院協議會成案
  第四條第一項及第三項ハ眞族議決案ノ
  通トス
  同條第四項ハ衆議院議決案ノ通トス
  同條第四項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
  利得金額年千圓未滿ナルトキハ臨時利
  得稅ヲ課セズ
  第六條ハ貴族院議決案ノ通トス
  第九條第一項中「中二千圓ヲ控除シタル
  金額」ヲ削リ其ノ他ハ衆議院議決案ノ通
  トス
  同條第一項ノ次ニ左ノ二項ヲ加フ
  個人ノ利益ガ一萬圓未満ナルトキハ前
  項ノ超過額中二千圓ヲ控除シタル金額
  ヲ以テ前項ノ利得金額トス
  個人ノ利益一萬圓以上ナル者ノ利得金
  額千圓未滿ナルトキハ臨時利得稅ヲ課
  セズ
  同條第四項ハ衆議院議決案ノ通トス
  第十四條第二號中「利得金額百分ノ七五」
  ヲ「利得金額百分ノ八」ニ改メ同條ニ左ノ
  一項ヲ加フ
  前項ノ規定ニ依リ算出シタル稅額ガ法
  人ニ在リテハ利得金額中年千圓ヲ控除
  シタル金額、個人ニ在リテハ利得金額中
  千圓ヲ控除シタル金額ヲ超過スルトキ
  ハ其ノ超過額ニ相當スル臨時利得稅ヲ
  免除ス但シ第九條第二項ニ該當スル者
  ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
  〔前田米藏君登壇〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=5

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• 006・前田米藏

  ○前田米藏君　私ハ兩院協議會ノ經過、結
  果ニ付キマシテ、簡單ニ御報告申上ゲマス、
  本案ノ協議會ニ於キマシテハ、小委員會ヲ
  設ケマシテ種々協議ノ結果、只今御手許ニ
  配付致シマシタ如キ成案ヲ得タノデアリマ
  ス(「配付シテナイ」ト呼フ者アリ)配付シテ
  アルサウデゴザイマスカラ、御覽ナサッテ下
  サイ-若シ何ナラバ朗讀致シマス(「必要
  ナシ」ト呼フ者アリ)皆サンノ御手許ニ廻ッ
  テ居ル筈デアリマスカラ、御覽ヲ願フコト
  ニ致シマス、極ク簡單ニ經過ヲ申上ゲマス
  ト、衆議院デ修正致シマシタ點ガ五點アッタ
  中デ、三點ガ貴族院ノ同意スル所トナリ、
  二點ガ修正サレテ此方へ戾ッテ來タノデア
  ルコトハ、各位御承知ノ通リデアリマス、
  卽チ基準年限ヲ四、五、六ト修正致シマシ
  タ點ト、脫稅ノ目的ヲ以テスル增資ニ關ス
  ル點デアリマシタガ、是ハ兩院協議會ノ結果、
  基準年限ハ衆議院通リ一認メルコトニ相成リマ
  シテ、同稅ノ脫稅ヲ目的トスル云々ト云フ
  點ニ付キマシテハ、貴族院修正通リ認ムル
  コトニ相成ッタノデアリマス、其他個人ニ對
  スル點、法人ニ對スル點等ニ付キマシテ、
  第四條、第九條、第十四條ニ修正ヲ致シマ
  シタガ、サウ云フ點ニ付キマシテハ、此印
  刷物ニ依ッテ御覽願ッタラ宜イト思ヒマスノ
  デ、私ハ簡單ニ斯樣ナ成案ヲ得タト云フコ
  トヲ、諸君ニ御報告申上ゲマシテ、御贊成
  ヲ願ヒタイト存ズルノデアリマス(拍手)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=6

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• 007・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　直チニ採決致シマス、
  兩院協議會成案ニ贊成ノ諸君ノ起立ヲ求メ
  マス
  〔總員起立〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=7

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• 008・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　起立總員(拍手)仍テ
  兩院協議會成案ハ可決致シマシタ-只今
  可決致シマシタ兩院協議會成案ハ、議院法
  第五十六條ニ依リ、直チニ之ヲ貴族院ニ送
  付スルコトニ致シマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=8

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• 009・青木雷三郎

  ○靑木雷三郞君　議事日程變更ノ緊急動議
  ヲ提出致シマス、卽チ此際第二號、昭和十
  年度歲入歲出總豫算追加案、特第二號、昭
  和十年度各特別會計歲入歲出豫算追加案、
  追第一號、豫算外國庫ノ負擔トナルベキ契
  約ヲ爲スヲ要スル件ヲ議題トナシ、委員長
  ノ報告ヲ求メ、其審議ヲ進メラレンコトヲ
  望ミマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=9

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• 010・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　靑木君ノ動議ニ御異
  議ゴザイマセヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=10

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• 011・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ日程ハ變更サレマシタ、第二號、
  昭和十年度歲入歲出總豫算追加案、特第二
  號昭和十年度各特別會計歲入歲出豫算追
  加案、追第一號、豫算外國庫ノ負擔トナル
  ベキ契約ヲ爲スヲ要スル件、以上三件ヲ一
  括シテ議題ト致シマス、豫算委員長ノ報告
  ヲ求メマス-砂田重政君
  (第二號)昭和十年度歲入歲出總豫算追
  加案
  (特第二號)昭和十年度各特別會計歲入
  歲出豫算追加案
  (追第一號)豫算外國庫ノ負擔トナルベ
  キ契約ヲ爲スヲ要スル件
  報告書
  (第二號)昭和十年度歲入歲出總豫算迫
  加案
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十五日
  豫算委員長砂田重政
  衆議院議長濱田國松殿
  附帶決議
  -內閣審議會竝內閣調査局ノ組織及其
  ノ實施ニ付テハ官僚政治ノ弊竇ニ陷ラ
  サルコトヲ要ス
  -內閣調査局ノ組織ハ內閣審議會ニ付
  議シテ之ヲ定ムヘシ
  報告書
  一(特第二號)昭和十年度各特別會計歲入
  歲出豫算追加案
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十五日
  豫算委員長砂田重政
  衆議院議長濱田國松殿
  報告書
  一(追第一號)豫算外國庫ノ負擔トナルベ
  キ契約ヲ爲スヲ要スル件
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十五日
  豫算委員長砂田重政
  衆議院議長濱田國松殿
  〔砂田重政君登壇〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=11

  ---

• 012・砂田重政

  ○砂田重政君　只今議題トナリマシタ昭和
  十年度豫算追加案三案ヲ御報告申上ゲマス、
  十年度第二號ノ追加三案ハ、一般會計ニ於
  キマシテ二千百四十餘万圓ノ歲入歳出ニナツ
  テ居リマス、特別會計ハ歲入六百七十餘万
  圓歲出七百四十餘万圓デアリマス、是ハ
  歲入歲出ノ突合ヒマセヌノハ、大學特別會
  計ニ於キマシテ、資金部ニ於ケル旣存ノ財
  源ヲ充當シタ爲メデアリマス、而シテ此一
  般會計ノ歲出ノ中、主ナルモノヲ申上ゲマス
  レバ、內閣審議會及內閣調査局設置ニ要ス
  ル經費三十餘万圓、第二國庫豫備金ノ增加
  千五百万圓、大藏省、農林省、拓務省、竝
  ニ朝鮮總督府及臺灣總督府ノ特別會計ヲ通
  ジマシテ、四百三十餘万圓ニ達スル米穀自
  治管理法實施ニ要スル經費ガアリマス、此
  外ニハ內務省ノ所管ニ於キマシテ、災害關
  係等ノ經費百八十餘万圓、內務、司法兩省
  所管、竝ニ關東局及朝鮮、臺灣各總督府特
  別會計ヲ通ジテ、治安維持法改正ニ伴フ經
  費三十餘万圓、東北振興ニ關スル經費、是ハ、
  大藏、文部、遞信、農林各省ヲ通ジマシテ七
  十餘万圓デアリマス、尙ホ靑年〓育實施改善
  充實ニ要スル經費九十餘万圓、大體是等ノ
  モノデアリマス、特別會計ノ中、帝國鐵道特
  別會計ニ於キマシテハ、東北地方ノ諸線路ノ
  建設ニ對シマシテ、十年、十一年、十二年ノ三
  箇年度ニ亙リマシテ、總額八百万圓ノ鐵道建
  設費ノ繰上ガ行ハルヽコトニ相成ッテ居リ
  マス、其內昭和十年度ノ分ガ三百五十万圓
  ノ繰上ガ計上セラレテ居リマス、豫算外國
  庫ノ負擔トナルベキ契約ヲ爲スヲ要スル件
  ハ、米穀自治管理法案實施ニ伴フ經費ノ助
  成金デゴザイマス、委員會ハ連日開會ヲ致シ
  マシテ、各委員諸君ヨリ熱心ナル質問應答
  ガ交サレマシタガ、此處ニハ之ヲ省略シテ、
  速記錄ニ依ッテ御覽ヲ願ヒタイト存ジマス、
  而シテ討論ニ入リマシテ、政友會ノ安藤正
  純君、民政黨ノ中亥歲男君、國民同盟ノ中
  村繼男君ヨリ、何レモ此豫算全體ニ對シテ
  贊成ノ意見ガ出タノデアリマス、併ナガラ
  此贊成意見ニ對シテ政友、民政、國民同盟
  ノ三派共同提案ヲ以テ、言葉ヲ換ヘテ申シ
  マスレバ、衆議院殆ド一致ノ意見ヲ以テ、
  之ニ附帶決議ガ附ケラレタノデアリマス、
  此點ハ卽チ此內閣審議會及內閣調査局設置
  ニ關スル經費ニ伴ヒマスル、政府ノ提出ヲ
  致シマシタ參考書類等ニ付テ、最モ深刻ナ
  ル質問應答ガ行ハレタ結果、各黨ヲ通ジテ
  同一ノ感ジヲ豫算委員會ノ上ニ現シマシタ
  結果、玆ニ共同シタル附帶決議ト相成ッタノ
  デアリマス、玆ニ其附帶決議ヲ朗讀致シマ
  ス
  附帶決議
  -內閣審議會竝ニ內閣調査局ノ組織及
  其ノ實施ニ付テハ官僚政治ノ弊竇ニ陷
  ラサルコトヲ要ス
  內閣調査局ノ組織ハ內閣審議會ニ付
  議シテ之ヲ定ムヘシ
  此二ツノ附帶決議ガ滿場一致ヲ以テ通過シ
  タノデゴザイマス、此事ハ質問ノ際ニモ屢〓、
  繰返サレマシタガ、此內閣審議會及此調査局
  ガ、一種ノ官僚ノ古手ノ人々ヲ集メテ來テ、
  是ガ却テ議會ノ審議權ヲ侵スヤウナ虞ガナ
  イカト云フコトハ、非常ニ論議ヲ盡サレタ
  ノデアリマス、而シテ斯ノ如ク滿場一致ヲ以
  テ此附帶決議ノ附キマシタ以上ハ、必ズヤ
  政府ニ於テモ、此附帶決議ノ趣意ハ院議ノ
  主張トシテ、之ヲ尊重サルヽコトヽ委員長
  ハ確信ヲ致ス次第デゴザイマス(拍手)左樣
  ナ意味ニ於テ、結局豫算案全體ニ對シテハ
  豫算委員會滿場一致可決シマシタコトヲ、
  玆ニ御報告申上ゲマス(拍手)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=12

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• 013・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　直チニ採決致シマ
  ス、第二號、昭和十年度歲入歲出總豫算追
  加案、特第二號、昭和十年度各特別會計歲
  入歲出豫算追加案、追第一號、豫算外國庫
  ノ負擔トナルベキ契約ヲ爲スヲ要スル件、
  以上三案ノ委員長報告ニ贊成ノ諸君ノ起立
  ヲ求メマス
  〔總員起立〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=13

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• 014・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　起立總員、三案ハ何
  レモ委員長報告通リ可決致シマシタ

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=14

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• 015・青木雷三郎

  ○靑木雷三郞君　議事日程變更ノ緊急動議
  ヲ提出致シマス、卽チ此際昭和十年度一般
  會計歲出ノ財源ニ充ツル爲公債第二次追加
  發行ニ關スル法律案ヲ議題トナシ、委員長
  ノ報告ヲ求メ、其審議ヲ進メラレンコトヲ
  望ミマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=15

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• 016・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　靑木君ノ動議ニ御異
  議アリマセヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=16

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• 017・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ日程ハ變更セラレシマタ、昭和十
  年度一般會計歲出ノ財源ニ充ツル爲公債第
  二次追加發行ニ關スル法律案ノ第一讀會ノ
  續ヲ開キマス、委員長ノ報〓ヲ求メマス-
  理事松村光三君
  昭和十年度一般會計歲出ノ財源ニ充ツ
  ル爲公債第二次追加發行ニ關スル法律
  案(政府提出)
  第一讀會ノ續(委員長報告)
  報〓書
  一昭和十年度一般會計歲出ノ財源ニ充ツ
  ル爲公債第二次追加發行ニ關スル法律
  案(政府提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十五日
  理事松村光三
  衆議院議長濱田國松殿
  〔松村光三君登壇〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=17

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• 018・松村光三

  ○松村光三君　岡田委員長不在ノ爲メ、代ッ
  テ委員會ノ經過竝ニ結果ヲ御報告申上ゲマ
  ス、本案ハ昭和十年度追加豫算ニ伴フモノ
  デアリマスルガ故ニ、各派共討論ヲ用ヒズ、
  滿場一致可決セラレマシタ、御報告申上ゲ
  マス(拍手)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=18

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• 019・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　本案ノ第二讀會ヲ開
  クニ御異議アリマセヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=19

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• 020・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ本案ノ第二讀會ヲ開クニ決シマシタ

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=20

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• 021・青木雷三郎

  ○靑木雷三郞君　直チニ本案ノ第二讀會ヲ
  開キ、第三讀會ヲ省略シテ、委員長報告通
  リ可決セラレンコトヲ望ミマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=21

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• 022・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　靑木君ノ動議ニ御異
  議アリマセヌカ
  (「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=22

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• 023・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ直チニ本案ノ第二讀會ヲ開キ、議
  案全部ヲ議題ト致シマス
  昭和十年度一般會計歲出ノ財源ニ充ツ
  ル爲公債第二次追加發行ニ關スル法律
  案第二讀會(確定議)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=23

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• 024・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　別ニ御發議モアリマ
  セヌ、第三讀會ヲ省略シテ、委員長報告通
  リ可決確定致シマシタ(拍手)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=24

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• 025・青木雷三郎

  ○靑木雷三郞君　議事日程順序變更ノ緊急
  動議ヲ提出致シマス、卽チ此際日程第三ヲ
  繰上ゲ、其審議ヲ進メラレンコトヲ望ミマ
  ス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=25

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• 026・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　靑木君ノ動議ニ御異
  議アリマセヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=26

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• 027・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ日程ハ變更セラレマシタ、日程第
  三、酒造組合法中改正法律案ノ第一讀會ノ續
  ヲ開キマス、委員長ノ報告ヲ求メマスー
  委員長岩本武助君
  第三酒造組合法中改正法律案(政府
  提出、貴族院送付)
  第一讀會ノ續(委員長報〓)
  報告書
  一酒造組合法中改正法律案(政府提出、
  貴族院送付)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月二十四日
  委員長岩本武助
  衆議院議長濱田國松殿
  〔岩本武助君登壇〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=27

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• 028・岩本武助

  ○岩本武助君　酒造組合法中改正法律案ノ
  委員會ニ於ケル經過竝ニ結果ノ御報告ヲ致
  シマス、本法案ハ貴族院送付デアリマシ
  テ、其趣旨ハ、現行酒造組合法ニハ、其事
  業ノ内容ニ缺クル所ガアリマスノデ、之ヲ
  補フ爲ニ提出サレタ案デアリマス、隨ヒマ
  シテ委員會ニ於キマシテハ、此內容ヲ檢討
  致シマシタ所、之ヲ補フ爲ニハ、最モ時宜
  ニ適スルモノナリト認メマシテ、一人ノ反
  對モナカッタノデアリマス、隨ヒマシテ質疑
  ニ付キマシテハ、特ニ御紹介ヲ申上ゲルコ
  トハアリマセヌ、討論ニ入リマシテ、中
  野、原兩委員ヨリ、酒造稅法ノ改正ニ關
  シ、中井委員ヨリ、兵庫縣下酒造地ニ於キ
  マスル、昨年九月風水害ニ對スル善後處置
  ニ關シ、又板谷委員ヨリ、燒酎製造ニ關シ
  何等規定ガナイノニ、之ニ制限ノ加ハルノ
  ハ宜シクナイ、ダカラ一定ノ基準ニ基イ
  テ、之ヲ認可シテ欲シイト云フ希望ヲ述べ
  ラレテ、本案ニ贊成サレタノデアリマス、
  採決ノ結果、全員一致ヲ以テ本案ハ可決致
  サレマシタ、此段御報告致シマス(拍手)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=28

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• 029・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　本案ノ第二讀會ヲ開
  クニ御異議アリマセヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=29

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• 030・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ本案ノ第二讀會ヲ開クニ決シマシ
  タ

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=30

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• 031・青木雷三郎

  ○靑木雷三郞君　直チニ本案ノ第二讀會ヲ
  開キ、第三讀會ヲ省略シテ、委員長報告通
  リ可決セラレンコトヲ望ミマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=31

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• 032・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　靑木君ノ動議ニ御異
  議アリマセヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=32

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• 033・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ直チニ本案ノ第二讀會フ開キ、議
  案全部ヲ議題ト致シマス
  酒造組合法中改正法律案
  第二讀會(確定議)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=33

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• 034・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　別ニ御發議ガアリマ
  セヌ、第三讀會ヲ省略シテ、委員長報告通
  リ可決確定サレマシタ(拍手)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=34

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• 035・青木雷三郎

  ○靑木雷三郞君　議事日程順序變更ノ緊急
  動議ヲ提出致シマス、卽チ此際兵役法中改
  正法律案ヲ議題トナシ、委員長ノ報〓ヲ求
  メ、其審議ヲ進メラレンコトヲ望ミマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=35

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• 036・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　靑木君ノ動議ニ御異
  議アリマセヌカ
  (「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=36

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• 037・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ日程ハ變更セラレマシタ、兵役法
  中改正法律案ノ第一讀會ノ續ヲ開キマス、
  委員長ノ報〓ヲ求メマス-委員長宮脇長
  吉君
  兵役法中改正法律案(政府提出、貴族
  院送付)第一讀會ノ續(委員長報ロ)
  報告書
  一兵役法中改正法律案(政府提出、貴族
  院送付)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十五日
  委員長宮脇長吉
  衆議院議長濱田國松殿
  希望條項
  兵種ニ依リ事實上在營年限ノ短縮ニ關シ
  差異アルハ公正ナラスト認ム政府ハ宜シ
  ク適當ナル處置ヲ講スヘシ
  〔宮脇長吉君登壇〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=37

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• 038・宮脇長吉

  ○宮脇長吉君　兵役法改正委員會ノ經過竝
  ニ結果ヲ御報〓致シマス、經過ニ付キマシ
  テハ速記錄ニ依ッテ御承知アリタイ、ソレ
  カラ討論ニ入リマシテ、政友會ノ松尾君ヨ
  リ本案贊成ノ旨ヲ述べ、希望條項トシテ「兵
  種ニ依リ事實上在營年限ノ短縮ニ關シ差異
  アルハ公正ナラスト認ム政府ハ宜シク適當
  ナル處置ヲ講スヘシ」民政黨ノ原君ヨリ贊
  成意見ヲ述べ、但シ希望條項ニハ反對デア
  ル旨ヲ述べラレ、採決ノ結果、全會一致ヲ
  以テ此法案ヲ可決シマシタ、又希望條項ハ
  多數ヲ以テ之ヲ可決シマシタ、此段御報〓
  シマス(拍手)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=38

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• 039・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　本案ノ第二讀會ヲ開
  クニ御異議アリマセヌカ
  (「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=39

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• 040・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ本案ノ第二讀會ヲ開クニ決シマシ
  タ

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=40

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• 041・青木雷三郎

  ○靑木雷三郞君　直チニ本案ノ第二讀會ヲ
  開キ、第三讀會ヲ省略シテ、委員長報告通
  リ可決セラレンコトヲ望ミマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=41

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• 042・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　靑木君ノ動議ニ御異
  議アリマセヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=42

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• 043・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ直チニ本案ノ第二讀會ヲ開キ、議
  案全部ヲ議題ト致シマス
  兵役法中改正法律案第二讀會(確定議)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=43

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• 044・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　別ニ御發議モアリマ
  セヌ、第三讀會ヲ省略シテ、委員長報告通
  リ可決確定サレマシタ(拍手)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=44

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• 045・青木雷三郎

  ○靑木雷三郞君　議事日程順序變更ノ緊急
  動議ヲ提出致シマス、卽チ此際日程第四ヲ
  繰上ゲ上程シ、
  望ミマス
  ス、
  正君
  第四
  其審議ヲ進メラレンコトヲ

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=45

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• 046・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　議アリマセヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=46

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• 047・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　仍テ日程ハ變更サレマシタ、日程第四、
  昭和八年度第一豫備金支出ノ件外六件、
  諾ヲ求ムル件ヲ一括シテ議題ト致シマス、
  委員長ノ報告ヲ求メマス--委員長寺田市
  、昭和八年度第一豫備金
  支出ノ件
  昭和八年度特別會計第
  一豫備金支出ノ件
  昭和八年度特別會計豫
  備費支出ノ件
  昭和八年度滿洲事件第
  一豫備金支出ノ件
  昭和九年度第二豫備金
  支出ノ件
  昭和九年度特別會計第
  二豫備金支出ノ件
  昭和九年度特別會計豫
  備金外ニ於テ豫算超過
  支出ノ件
  報〓書
  一昭和八年度第一豫備金支出ノ件
  ヲ求ムル件)
  右ハ本院ニ於テ承諾ヲ與フヘキモノト議
  決致候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十四日
  委員長
  衆議院議長濱田國松殿
  報告書
  一昭和八年度特別會計第一豫備金支出ノ
  件(承諾ヲ求ムル件)
  靑木君ノ動議ニ御異
  御異議ナシト認メマ
  承
  (承諾)委員
  ヲ求長報
  ムル
  件〓
  (承諾
  寺田市正
  右ハ本院ニ於テ承諾ヲ與フヘキモノト議
  決致候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十四日
  委員長寺田市正
  衆議院議長濱田國松殿
  報〓書
  一昭和八年度特別會計豫備費支出ノ件
  (承諾ヲ求ムル件)
  右ハ本院ニ於テ承諾ヲ與フヘキモノト議
  決致候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十四日
  委員長寺田市正
  衆議院議長濱田國松殿
  報〓書
  一昭和八年度滿洲事件第一豫備金支出ノ
  件(承諾ヲ求ムル件)
  右ハ本院ニ於テ承諾ヲ與フヘキモノト議
  決致候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十四日
  委員長寺田市正
  衆議院議長濱田國松殿
  報〓書
  一昭和九年度第二豫備金支出ノ件(承諾
  ヲ求ムル件)
  右ハ本院ニ於テ承諾ヲ與フヘキモノト議
  決致候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十四日
  委員長寺田市正
  衆議院議長濱田國松殿
  報〓書
  一昭和九年度特別會計第二豫備金支出ノ
  件(承諾ヲ求ムル件)
  右ハ本院ニ於テ承諾ヲ與フヘキモノト議
  決致候此段及報告候也
  昭和十年三月二十四日
  委員長寺田市正
  衆議院議長濱田國松殿
  報〓書
  一昭和九年度特別會計豫備金外ニ於テ豫
  算超過支出ノ件(承諾ヲ求ムル件)
  右ハ本院ニ於テ承諾ヲ與フヘキモノト議
  決致候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十四日
  委員長寺田市正
  衆議院議長濱田國松殿
  〔寺田市正君登壇〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=47

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• 048・寺田市正

  ○寺田市正君　只今上程サレマシタ昭和八
  年度第一豫備金支出ノ件外六件、承諾ヲ求
  ムル件ノ委員會ノ經過竝ニ結果ヲ御報告申
  上ゲマス、此委員會ハ數日間ニ互リマシテ
  熱心ナル質疑ヲ盡シマシタ、其詳細ノ點ハ
  速記錄デ御覽ヲ御願申上ゲマス、斯クテ討
  論ニ入リマシテ、滿場一致承諾ヲ與フベシ
  ト決定致シマシタ、此段御報告申上ゲマ
  ス(拍手)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=48

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• 049・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　昭和八年度第一豫備
  金支出ノ件外六件ハ、承諾ヲ與フルニ御異
  議アリマセヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=49

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• 050・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ七件共承諾ヲ與フルニ決シマシタ

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=50

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• 051・青木雷三郎

  ○靑木雷三郞君　議事日程順序變更ノ緊急
  動議ヲ提出致シマス、卽チ此際日程第五ヲ
  繰上ゲ上程シ、其審議ヲ進メラレンコトヲ
  望ミマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=51

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• 052・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　靑木君ノ動議ニ御異
  議アリマセヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=52

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• 053・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、政府ハ此日程變更ニ同意セラレマシ
  ク、仍テ日程ハ變更セラレマシタ、日程第
  五、營業收益稅法中改正法律案、貴族院囘付
  案ヲ議題ト致シマス、討論ノ通〓ガアリマ
  ス、順次之ヲ許シマス-靑木雷三郞君
  第五營業收益稅法中改正法律案(本
  院提出、貴族院囘付)
  營業收益稅法中改正法律案
  (小字及-ハ貴族院修正)
  營業收益稅法中左ノ通改正ス
  第七條第六號中「又ハ演劇興行」ヲ削ル
  附則
  施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
  本法ハ昭和十一年四月一日ヨリ之ヲ施行
  |ス
  本法施行前ニ終了シタル法人ノ各事業年度分
  ノ營業收益稅ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=53

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• 054・青木雷三郎

  ○靑木雷三郞君　本案ハ本院ニ於キマシテ
  ノ議決ニ對シ、貴族院ニ於テ修正サレタル
  點ハ、昭和十年四月一日ヨリ施行スルト云
  フノヲ、勅令ヲ以テ定ムルト云フコトガ主
  要點デアリマス、事務的ニ餘儀ナイコトヽ
  思ヒマスノデ、贊成ノ意ヲ表シマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=54

  ---

• 055・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　次ノ通告者村松久義
  君

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=55

  ---

• 056・村松久義

  ○村松久義君　簡單デアリマスカラ當席ヨ
  リ發言ヲ御許シヲ願ヒマス、貴族院囘付ニ
  係ル營業收益稅法中改正法律案ハ、我黨ニ
  於テハ此際之ニ同意ノ意ヲ表明致シマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=56

  ---

• 057・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　次ノ通〓者岸衞君

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=57

  ---

• 058・岸衞

  ○岸衞君　簡單デアリマスカラ當席ヨリ述
  ブルコトヲ御許シ願ヒマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=58

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• 059・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　許可致シマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=59

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• 060・岸衞

  ○岸衞君　國民同盟モ本案ニ贊成ノ意ヲ表
  シマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=60

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• 061・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　直チニ採決ニ入リマ
  ス、本案ノ貴族院ノ修正ニ同意ノ諸君ノ起
  立ヲ求メマス
  〔總員起立〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=61

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• 062・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　起立總員、仍テ貴族
  院ノ修正ニ同意スルニ決シマシタ(拍手)日
  程第一及第二ハ一括議題トナスニ御異議ア
  リマセヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=62

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• 063・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ日程第一、昭和八年度歲入歲出總
  決算、昭和八年度各特別會計歲入歲出決算、
  日程第二、昭和八年度國有財產增減總計算
  書、以上三件ヲ一括シテ議題ト致シマス、
  決算委員長ノ報〓ヲ求メマス-村上紋四
  郞君
  昭和八年度歲入歲出總決算
  第5昭和八年度各特別會計歲入歲出
  決算
  第二昭和八年度國有財產增減總計算
  書
  報告書
  一昭和八年度歲入歳出總決算、昭和八年
  度各特別會計歲入歲出決算
  右ハ本院ニ於テ別紙ノ通議決スヘキモノ
  ト議決致候此段及報告候也
  昭和十年三月十四日
  決算委員長村上紋四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  不法又ハ不當ナルモノ
  昭和八年度歲入歲出總決算中
  歲入ニ於テ
  不當ナルモノ六件
  歲出ニ於テ
  不法ナルモノ一件
  不當ナルモノ十三件
  昭和八年度各特別會計歲入歲出決算中
  歲入ニ於テ
  不當ナルモノ五件
  歲出ニ於テ
  不法ナルモノ一件
  不當ナルモノ十件
  官有物ニ於テ
  不當ナルモノ三件
  合計三十九件
  旣往年度(昭和三年度、昭和四年度、昭
  和五年度、昭和六年度及昭和七年度)未
  確定決算中
  一般會計
  歲入ニ於テ
  不當ナルモノ九件
  歲出ニ於テ
  不當ナルモノ三件
  特別會計
  歲入ニ於テ
  不當ナルモノ五件
  歲出ニ於テ
  不當ナルモノ四件
  合計二十一件
  總計六十件
  昭和八年度歲入歲出總決算及同特別會計
  歲入歲出決算中不法又ハ不當ナリト議決
  シタル事項左ノ如シ
  不法ナルモノ
  一般會計歲出ニ於テ
  豫算目的外ノ支出ヲ爲シタルモノ件
  特別會計歲出ニ於テ
  豫算目的外ノ支出ヲ爲シタルモノ一件
  計二件
  不當ナルモノ
  一般會計歲入ニ於テ
  租稅ノ徵收ニ關シ監督宜シキヲ得サルモ
  ノ作
  租稅ノ徵收不足ニ屬スルモノ/作
  租稅ノ徵收過ニ屬スルモノ件
  租稅ノ賦課徵收ニ關シ措置宜シキヲ得サ
  ルモノ件
  土地ノ賣拂ニ當リ價格ノ決定宜シキヲ得
  サルモノ件
  其ノ他不當ナルモノ一件
  計六件
  一般會計歲出ニ於テ
  豫算ノ使用宜シキヲ得サルモノ四件
  物件ノ購入ニ當リ措置宜シキヲ得サルモ
  ノ三件
  租稅ノ拂戾ニ關シ措置宜シキヲ得サルモ
  ノ件
  請負代金ノ支拂ニ當リ減價額ノ査定宜シ
  キヲ得サルモノ件
  補助金ノ交付ニ關シ調査監督宜シキヲ得
  サルモノ一作
  監督宜シキヲ得ス國庫ニ損失ヲ及ホシタ
  ルモノ件
  監督宜シキヲ得ス缺損補塡ヲ爲シタルモ
  ノ一件
  工事ノ實施ニ關シ措置宜シキヲ得サルモ
  ノ件
  計十三件
  特別會計歲入ニ於テ
  物件ノ賣拂ニ當リ措置宜シキヲ得サルモ
  ノ二件
  租稅ノ徵收不足ニ屬スルモノ件
  土地ノ賣拂ニ當リ價格ノ決定宜シキヲ得
  サルモノ件
  樟腦ノ製造賣拂ニ關シ措置宜シキヲ得サ
  ルモノ一件
  計五件
  特別會計歲出ニ於テ
  物件ノ購入ニ當リ價格ノ決定宜シキヲ得
  サルモノ三件
  豫算ノ使用宜シキヲ得サルモノ件
  虚構ノ事實ニ對シ支拂ヲ爲シタルモノ
  件
  監督宜シキヲ得ス缺損補塡ヲ爲シタルモ
  ノ二件
  物件ノ加工請負ヲ爲サシムルニ當リ措置
  宜シキヲ得サルモノ二件
  其ノ他不當ナルモノ一件
  計十件
  官有物ニ於テ
  國有地ノ管理其ノ宜シキヲ得サルモノ
  二件
  其ノ他不當ナルモノ件
  計三件
  合計三十九件
  旣往年度(昭和三年度、昭和四年度、昭和
  五年度、昭和六年度及昭和七年度)未確
  定決算中
  一般會計歲入ニ於テ
  租稅ノ徵收不足ニ屬スルモノ五件
  租稅ノ徵收過ニ屬スルモノ四件
  計九件
  一般會計歲出ニ於テ
  物件ノ購入ニ當リ價格ノ決定宜シキヲ得
  サルモノ作
  補助金ノ交付ニ關シ調査監督宜シキヲ得
  サルモノ件
  工事ノ施行ニ當リ價格ノ決定宜シキヲ得
  サルモノ件
  計三件
  特別會計歲入ニ於テ
  林木ノ拂下處分ニ當リ措置宜シキヲ得サ
  ルモノ件
  租稅外歲入ノ徵收ニ關シ監督宜シキヲ得
  サルモノ三件
  租稅ノ徵收不足ニ屬スルモノ一件
  計五件
  特別會計歲出ニ於テ
  葉煙草ノ囘送計畫宜シキヲ得サルモ
  ノ一件
  物件ノ購入ニ當リ價格ノ決定宜シキヲ得
  サルモノ件
  虛構ノ事實ニ對シ支拂ヲ爲シタルモ
  ノ件
  其ノ他不當ナルモノ一作
  計四件
  合計二十一件
  總計六十件
  警告ヲ附シタル事項左ノ如シ
  昭和八年度
  一般會計歲入ニ於テ
  國有未開地ノ處分ニ當リ措置宜シキヲ得
  サルモノ作
  土地ノ處分ニ當リ措置宜シキヲ得サルモ
  ノ件
  一般會計歲出ニ於テ
  工事ノ施行ニ關シ措置宜シキヲ得サルモ
  ノ件
  計三件
  特別會計歲入ニ於テ
  貨幣ノ鑄造ニ關シ宜シキヲ得サルモ
  ノ件
  特別會計歲出ニ於テ
  米穀ノ輸送計畫宜シキヲ得サルモノ一
  件
  物件ノ購入ニ當リ價格ノ決定宜シキヲ得
  サルモノ一件
  計三件
  合計六件
  注意事項左ノ如シ
  昭和八年度
  一般會計歲出ニ於テ
  補助金ノ交付ニ當リ措置宜シキヲ得サル
  モノ件
  特別會計歲入ニ於テ
  國有財產ノ賣拂ニ當リ價格ノ決定宜シキ
  ヲ得サルモノ一件
  合計二件
  昭和八年度歲入歲出總決算、昭和八年度
  各特別會計歲入歲出決算及既往年度未確
  定決算中左ノ如ク議決ス
  一般會計
  歲入經常部
  第一款租稅
  第一項所得稅
  (一)厩橋稅務署ノ收入未濟ニ屬スルモ
  ノ(會計檢査院報〓一)
  円
  一、八〇六·〇二〇
  營業收益稅ニ於テ同署ノ收入未濟
  ニ屬スルモノ三四六·八四〇
  本件ハ監督宜シキヲ得サリシニ因ルモ
  ノニシテ不當ナリトス
  (二)神田橋稅務署ニ於テ徵收不足ニ屬
  スルモノ(會計檢査院報〓二)
  円
  五、八四八·二五〇
  (三)東稅務署ニ於テ徵收過ニ屬スルモ
  ノ(會計檢査院報告同上)
  円
  五、一九〇·三六〇
  右ハ孰モ取扱ノ過誤ニ因リ徵收上過不
  足ヲ生セシメタルモノニシテ不當ナリ
  トス
  第十二項關稅
  (四)橫濱稅關ニ於テ徵收不足ニ屬スル
  モノ(會計檢査院報告三)
  円
  一三、一七九·四一〇
  右ハ東京市下谷區時計商吉田某カ八囘
  ニ亙リ輸入セル時計部分ロ四ニ關スル逋
  脫關稅ヲ同稅關ニ於テ之カ追徵ヲ爲サ
  サリシ金額ニシテ本件ハ輸入シタル時
  計部分品ニ關シ仕入書ヲ僞造シテ關稅
  ヲ逋脫シタルモノナルコト明ナルヲ以
  テ關稅法時效完成ニ至ル迄ノ間ニ於テ
  ハ關稅追徵ノ手續ヲ要スヘキハ論ヲ竢
  タサル所ナルニ最終犯行ノ分一件ヲ犯
  則處分ニ付シ其ノ罰金追徵金中ニ爾餘
  八件分ノ不足關稅ハ實質的ニ包含セラ
  ルルモノト爲シ關稅ノ追徵ヲ爲ササル
  カ如キハ妥當ノ措置ト認ムルヲ得ス本
  件ハ關稅ノ賦課徵收ニ關シ措置其ノ宜
  シキヲ得サルモノニシテ不當ナリトス
  第五款雜收入
  第十一項雜入
  (五)農林省ニ於テ收入未濟ニ屬スルモ
  ノ(會計檢査院報告五)
  円
  四、一五二·四一〇
  右ハ三囘ニ亙リ和歌山縣海草郡大崎村
  鹽濱耕地整理共同施行者石井某外六名
  ニ交付シタル開墾助成金ニ對シ昭和七
  年度ニ於テ返還ヲ命シタルモノナルモ
  納入ニ至ラサルモノナリ本件ハ事業費
  豫定額參萬參千八百圓ヲ以テ鹽田跡地
  ヲ埋立テ畑六町五段步餘ヲ造成セムト
  スルノ計畫ニ基キ大正八年十二月開墾
  助成ヲ出願セルニ對シ十年三月認可シ
  タルモノニシテ十一年八月迄ノ事業費
  査定額參萬餘圓ニ對シ前揭助成金ヲ交
  付セルモノナリ然ルニ埋立地ハ助成金
  交付當時旣ニ之ヲ工場敷地等ニ充當シ
  農業上ノ利用增進ヲ企圖セル開墾助成
  ノ目的ニ違背セルノミナラス其ノ事情
  判明後ニ於テモ三箇年ヲ經過シ八年二
  月ニ至リ漸ク助成金ノ還付ヲ命スルカ
  如キハ其ノ措置甚シク緩慢ニ失シ今ニ
  返納ニ至ラサルハ畢竟開墾助成事業補
  助ニ關スル措置其ノ宜シキヲ得サリシ
  ニ因ルモノト認ム依テ本件ハ不當ナリ
  トス
  歲入臨時部
  第一款官有物拂下代
  第一項地所拂下代
  (六)內務省ノ徵收ニ係ル(會計檢査院
  報〓六)
  円
  一五二、六〇二·七二〇
  右ハ昭和八年十二月財團法人同潤會ニ
  對シ東京市深川區白河町三丁目十一番
  宅地二千百四十七坪餘ヲ價格八萬千餘
  圓及九年三月合資會社新田ベニヤ製造
  所ニ對シ同番宅地千六百餘坪ヲ價格七
  萬千圓ニテ賣却シタル代金ニシテ坪當
  前者參拾八圓後者四拾貳圓拾九錢ナル
  モ附近類地ニ對スル相續稅課稅標準價
  格ハ坪當六拾五圓及七拾圓又不動產取
  得稅課稅標準價格ハ坪當七拾四圓餘乃
  至七拾九圓餘ナルニ比シ當局者ノ引用
  セル賣買價格平均四拾參圓ハ低廉ニ失
  スルモノト認ムヘク殊ニ登錄稅課稅標
  準價格八拾圓ノ土地ノ賣買價格四拾圓
  ナルハ正常ナル一般取引價格ト認メ難
  シ而シテ面積廣大且土地ノ地均、盛土
  ヲ要スルモノトシ斟酌スルモ低價ニ評
  定シタルモノト認ム本件ハ土地ノ賣拂
  ニ當リ價格ノ決定低廉ニ失シ國庫ニ損
  失ヲ及ホシタルモノニシテ不當ナリト
  ス
  歲出
  外務省所管
  歲出經常部
  第二款在外公館
  第一項俸給
  (七)外務省ノ支出ニ係ル(會計檢査院
  報告一)
  円
  七三、四九二·七四〇
  館費ニ於テ同省ノ支出ニ係ル
  二二、七三六·七二〇
  在外國居留民保護取締費第一項俸
  給ニ於テ同省ノ支出ニ係ル
  三、一二四·〇〇〇
  事務費ニ於テ同省ノ支出ニ係ル
  三、八六二·〇〇〇
  在外國居留民臨時保護取締費第一
  項俸給ニ於テ同省ノ支出ニ係ル
  六五·〇〇〇
  事務費ニ於テ同省ノ支出ニ係ル
  九一〇·〇〇〇
  滿洲事件費ニ於テ同省ノ支出ニ係
  ル六、三九六·〇〇〇
  右ハ外交官、領事官等ニシテ待命者以
  外ノ臨時本省勤務者七十一名ニ對シ支
  給シタル俸給、給料、賞與等ナリ本件
  職員ハ孰モ本省事務ニ鞅掌シ一般賜暇
  歸朝者又ハ未赴任者トハ全然其ノ趣ヲ
  異ニシ實質上本省職員ノ增加ト選フ所
  ナク縦ヒ本省事務ノ執行上必要アリト
  スルモ法令ノ根據ナク此ノ如ク多數ノ
  職員ヲシテ本省事務ニ從事セシメ之カ
  俸給、給與等ノ經費ヲ本費ノ支辨ト爲
  スカ如キハ豫算ノ使用其ノ宜シキヲ得
  ス甚シキ不當ナリト認ム
  歲出臨時部
  第九款滿洲事件費
  第一項滿洲事件費
  (ヘ)外務省ノ支出ニ係ル(會計檢査院
  報〓二)
  円
  三五八、三七八·〇八〇
  右ハ滿洲事件ニ關シ增派シタル警察官
  ノ經費ニ要スル渡切費トンテ在滿、支
  各公館ニ對シ支給セル金額ニシテ人員
  ニ於テ昭和七年度ト大差ナキニ拘ラス
  本件支出額ハ倍額以上ニ當リ本費ニ依
  リ館費等ノ經常渡切費ノ不足ヲ補足セ
  ルモノト認メラルルモノニシテ本件ハ
  豫備金補充費途タル本費豫算ノ餘裕ア
  ルニ乘シ經常渡切費ノ不足ヲ補足シタ
  ルモノニシテ甚シキ不當ナリト認ム
  大藏省所管
  歲出經常部
  第十一款諸拂戾及補塡金
  第一項諸拂戾及補塡金
  (九)大阪稅務監督局ノ支出ニ係ル〓
  計檢査院報告一)
  円
  六八、七八九·六四〇
  右ハ昭和九年二月岩田商事株式會社ノ
  所得額及營業純益額誤謬訂正ニ依リ過
  納トナリタル所得稅六萬參千餘圓及營
  業收益稅五千餘圓ノ拂戾ヲ爲シタル金
  額ニシテ東稅務署ニ於テ八年九月同會
  社事業年度分所得額及營業純益額ヲ決
  定スルニ當リ會社ガ五年三月中損失補
  塡資金トシテ岩田某ヨリ借入レタル五
  拾六萬九千餘圓ノ一部ノ返還トシテ當
  期ニ支出セル拾五萬圓ハ損金ニ非スト
  認定シ兩稅ノ賦課ヲ爲シタルモノナル
  ニ八年十一月ニ至リ該認定ヲ取消シ誤
  謬訂正處分ノ上前揭金額ノ拂戾ヲ爲シ
  タルモノニシテ措置妥當ナラス本件五
  拾六萬九千餘圓ハ之カ受入ノ際會社ニ
  於テ益金トシテ計算シタルニ對シ當初
  所得決定上當局者ハ借入金ナリトシ益
  金ヨリ除外セルモノニ係リ又之ヲ公正
  證書トシテ當事者間ニ於テ作成セル借
  用證書ニ徵スルモ損失補塡資金トシテ
  借用セルコト及會社ニ於テ一定ノ利益
  アル場合ニ一時ニ若ハ分割シテ辨濟ス
  ヘキ無利息借入金ナルコト明ナルヲ以
  テ寄贈金ナリト認ムルヲ得ス隨テ之カ
  返還金ハ損金ト認ムヘキモノニ非サル
  ニ曩ノ決定ヲ取消シ租稅ノ拂戾ヲ爲シ
  タルハ失當ノ措置ニシテ不當ナリトス
  第十四款諸支出金
  第一項諸支出金
  (一〇)大藏省ノ支出ニ係ル(會計檢査
  院報告二)
  円
  三、二三七·八一〇
  右ハ海洋氣象臺書記小西某カ小切手用
  紙及支出官ノ印章ヲ盜用シ支出官名義
  ノ小切手ヲ僞造行使シ日本銀行神戶支
  店ヨリ騙取シタルヲ以テ支拂豫算ヲ復
  活シ日本銀行ニ對シ損害ノ賠償トシテ
  支拂ヒタル金額ナリ本件ハ畢竟監督其
  ノ宜シキヲ得ス國庫ニ損失ヲ及ホシタ
  ルモノニシテ不當ナリトス
  陸軍省所管
  歲出經常部
  第二款軍事費
  第五項兵器及馬匹費
  (一一)陸軍兵器本廠ノ支出ニ係ル(會
  計檢査院報告一)
  円
  九、八二八〇〇〇
  兵器其他整備費ニ於テ同廠ノ支
  出ニ係ル
  三〇八、二〇七·九〇〇
  各部隊建造物其他復舊費ニ於テ
  同廠ノ支出ニ係ル
  三二、九六〇·二〇〇
  右ハ昭和八年六月日本特殊鋼合資會社
  外三會社ヨリ購入セルき八九番KS輜
  履帶甲七十五輛分ノ代價參拾六萬四千
  餘圓ノ内本年度ニ於テ支拂ヒタル金額
  ニシテ一輛分四千五百五拾圓及四千九
  百拾四圓ヲ以テ購入セルモノナルモ之
  ヲ小松製作所外一名ヨリ購入セル履帶
  乙ニ比スルニ其ノ性能劣レルニ拘ラス却
  テ高價ニ之ヲ購入セルハ妥當ナラス而
  シテ廉價ナル履帶乙ハ高價ナル甲ニ比
  シ靱性大ニシテ保存性優レルノミナラ
  ス鑄造ノ儘加工スルコトナク使用シ得
  ルヲ以テ工費低廉ニシテ且甲ノ如ク軸
  筒ヲ要セス重量ヲ輕減シ得ルノ利アリ
  現ニ之ヲ實地ニ使用シ良好ノ成績ヲ收
  メ旣ニ七年中乙ヲ以テ制式品ト決定セ
  ルモノナルニ八年度ニ至リ其ノ大部分
  ヲ高價ナル甲ニ依リ調辨シタルハ失當
  ノ措置ニシテ本件ハ物件ノ購入ニ當リ
  措置其ノ宜シキヲ得ス國庫ニ損失ヲ及
  ホシタルモノニシテ不當ナリトス
  歲出臨時部
  第二款國防充實費
  第二項要寒整理費
  (一二)陸軍築城部本部ノ支出ニ係ル
  (會計檢査院報告二)
  円
  一四、八八九·二三〇
  右ハ通信線改增築工事費參萬貳千餘圓
  ノ內既設海底線ノ修理ニ要シタル經費ニ
  シテ本通信網ハ大正十四年建設セルモ
  ノナルモ昭和七年十二月海底線切斷セ
  ルカ爲本件改修工事ヲ旣設線路ト同一
  位置ニ施行スルコトトシ海底線ノ購入
  及其ノ敷設ヲ遞信省ニ委託シ八年六月
  工事ニ著手同年七月完成セルモノナリ
  然ルニ該海底線ハ完成後約一箇月ニシ
  テ再ヒ當初ノ切斷箇所附近ニ於テ切斷
  セルカ爲從來ノ位置ヲ適當ナラスト爲
  シ九年度中工費九千九百餘圓ヲ以テ線
  路ノ大部分及陸揚箇所ヲ變更敷設セル
  ヲ以テ本件改修工事ニ於テ既設線路ト
  同一位置ニ施行セルハ適當ナラサルモ
  ノト認メラル本件ハ畢竟海底線ノ改修
  ニ當リ線路ノ選定其ノ宜シキヲ得サリ
  シニ因ルモノニシテ不當ナリトス
  第三項兵器其他整備費
  (一三)陸軍兵器本廠ノ支出ニ係ル〓〓
  計檢査院報告三)
  円
  九五、二三六·〇〇〇
  各部隊建造物其他復舊費ニ於テ
  同廠ノ支出ニ係ル
  五、一八四·〇〇〇
  防空施設費ニ於テ同廠ノ支出ニ
  係ル三、二四〇·〇〇〇
  滿洲事件費ニ於テ陸軍省經理局
  主計課ノ支出ニ係ル
  五四、〇四一·八一〇
  航空部隊其他改編費ニ於テ陸軍
  兵器本廠ノ支出ニ係ル
  三、四五六·〇〇〇
  兵備改善費ニ於テ同廠ノ支出ニ
  係ル二、九一六·〇〇〇
  右ハ昭和八年六月ヨリ八月ニ至ル間ニ
  於テ隨意契約ニ依リ沖電氣株式會社外
  三會社ニ製造セシメタルつ九二番D器
  千百十八箇及小型乾「パパン」八萬七千九
  百五十二瓩餘ノ代價ニシテ軍需工業動
  員演習ノ爲一般契約價格又ハ廠內製作
  費ニ比シ高價ニ契約セルハ妥當ナラス
  元來本件ノ如ク軍需品ノ調辨ニ依リ特
  殊ノ目的ヲ達成セムトスルニ當リ既定
  豫算ノ範圍內ニ於テ實施セムトセハ高
  價ニ失セサル限度ニ於テ爲スヘキハ豫
  算使用上當然ノ事理ニシテ若特殊目的
  達成ノ爲高價ナルヲ顧ミス實施セムト
  セハ豫算上特ニ之カ趣旨ヲ明ニセルモ
  ノアルヲ要シ本項豫算ノ使用ニ依リ之
  カ目的ヲ達セムトスルカ如キハ妥當ヲ
  缺クノ措置ニシテ本件ハ豫算ノ使用其
  ノ宜シキヲ得ス不當ナリトス
  第十九款滿洲事件費
  第一項滿洲事件費
  (一四)陸軍省經理局主計課ノ支出ニ係
  ル(會計檢査院報告四)
  円
  一七、〇四三·六二〇
  右ハ在滿部隊追送用トシテ陸軍糧秣本
  廠札幌派出所ニ於テ昭和八年十一、十
  二兩月中隨意契約ニ依リ小樽市構堀某
  ヨリ購入セル鮭罐詰二萬十六瓩ノ代價
  ニシテ單價十瓩ニ付八年十一月分ハ八
  圓八拾五錢十二月分ハ八圓拾八錢ニ
  シテ之ヲ九年一月函館市中島某ヨリ購
  入セル單價ニ比シ著シク高價ナリ而シ
  テ函館市ニ於ケル內地向鮭罐詰ノ相場
  ハ十月十瓩ニ付約四圓八拾八錢十一、
  十二兩月ハ約五圓九錢ニシテ低廉ナル
  ノミナラス本件購入數量八年十一月十
  二月分ヲ併セ千百十二箱ハ當時函館市
  ニ於ケル在庫品ノ狀況ニ鑑ミ裕ニ購入
  シ得タルモノト認メラルルニ拘ラス同
  市ニ於ケル市況ニ關シ調査スル所ナク
  小樽市ニ於ケル橫堀某一人ヨリ見積ヲ
  徵シ隨意契約ヲ以テ特ニ高價品ヲ購入
  シタルカ如キハ失當ノ措置ト認メラル
  依テ本件ハ不當ナリトス
  海軍省所管
  歲出經常部
  第二款軍事費
  第四項衣糧費
  (一五)舞鶴要港部經理部ノ支出ニ係ル
  (會計檢査院報告一)
  円
  一〇、〇〇〇
  造船造兵及修理費ニ於テ橫須賀
  海軍經理部ノ支出ニ係ル
  二六、七四〇·〇〇〇
  患者費ニ於テ同部ノ支出ニ係ル
  五〇、〇〇〇·〇〇〇
  艦營費ニ於テ橫須賀、佐世保兩
  海軍經理部ノ支出ニ係ル
  五七、〇八〇·〇二〇
  右ハ橫須賀海軍軍需部外四箇所ニ設備
  シタル啓正式「パイプハウス」九棟ノ代
  價ナリ本件ハ被服材料醫療品等ノ格納
  庫竝製罐作業場トシテ使用セルモノニ
  シテ其ノ構造ニ徵シ固定的構築物ニシ
  テ保管運搬用機械器具費ヲ積算セル本
  費ノ支辨ト爲スヘキモノニ非スト認ム
  而シテ時局關係ノ爲急需ニ應スルノ要
  アリタリトスルモ此ノ種ノ施設ハ營繕
  ノ費途ニ俟ツヘキハ當然ナルニ豫算上
  適切ノ措置ヲ講セス本年度ニ於テモ引
  續キ之カ施設ヲ爲セルハ失當ノ措置ト
  認ム右ノ外前記同樣ノ「ハイプハウス」
  四棟ヲ施設セルモノアリ本件ハ本項豫
  算ノ目的外ニ屬シ不法ナリトス
  第五項造船造兵及修理費
  (一六)吳海軍經理部ノ支出ニ係ル〓
  計檢査院報告二)
  円
  四八、五七三·一二〇
  右ハ株式會社日本製鋼所ノ請負ニ係ル
  二砲A四金物二組ノ加工費ニシテ官給
  材料ヲ交付シ加工ヲ請負ハシムルモノニ
  シテ加工中官給材料ニ瑕疵アルコトヲ
  發見シタルトキハ官ニ於テ之カ材料ヲ
  引換交付スルコトトシ一組當參萬四百
  圓總額六萬八百圓ヲ以テ契約セルモノ
  ナルモ納品檢査ノ結果規格ニ適合セサ
  ル點アルヲ以テ壹萬千餘圓ノ減價支拂
  ヲ爲シ其ノ修補工事ハ官ニ於テ實施ス
  ルコトト爲セルモノナリ然ルニ右減價
  ハ官ニ於テ修補ニ要スル工事實費ノミ
  ヲ見積リタルニ止リ請負價格決定ノ際
  豫定價格ニ見込ミタル機械使用料、營
  業費等諸附隨經費ヲ計算セサリシハ當
  ヲ得サルモノト認ム本件ハ請負代金ノ
  支拂ニ當リ減價額ノ査定其ノ宜シキヲ
  得ス國庫ニ不利ヲ及ホシタルモノニシ
  テ不當ナリトス
  (一七)佐世保海軍經理部ノ支出ニ係ル
  (會計檢査院報告三)
  円
  一〇、八六〇·〇〇〇
  右ハ佐世保海軍軍需部ニ於テ昭和八年
  四、五兩月中隨意契約ニ依リ藤倉工業
  株式會社ヨリ購入シタル吹流標的曳索
  百條ノ代價ニシテ一條當四月契約ノ分
  百拾圓五月契約ノ分百八圓ニシテ高價
  ト認メラルルノミナラス隨意契約ニ依
  リ購入セルハ妥當ナラス横須賀海軍軍
  需部ニ於テハ六年五月以降本品ヲ指名
  競爭ニ依リ購入シ來レルモノナルニ徵
  シ獨リ藤倉工業株式會社ノミヲ確實ナ
  ル製造業者ト爲シ之ト隨意契約ヲ爲セ
  ルカ如キハ妥當ナラスト認ム本件ハ物
  件ノ購入ニ當リ措置其ノ宜シキヲ得ス
  國庫ニ損失ヲ及ホシタルモノニシテ不
  當ナリトス
  農林省所管
  歲出臨時部
  第二十一款農業土木費
  第四項助成費
  (一八)農林省ノ支出ニ係ル(會計檢查
  院報告一)
  円
  一七、五七〇·二五〇
  右ハ時局匡救事業トシテ長崎縣北高來
  郡小江村犬木第二耕地整理組合ノ施行
  ニ係ル溜池築造追加工事費本年度支出
  額參萬五千餘圓ニ對シ長崎縣ニ於テ補
  助シタルニ付同縣ニ交付シタル國庫補
  助金ニシテ本件ハ當初昭和七年度ニ於
  テ工事費豫算額壹萬七千餘圓ヲ以テ在
  來溜池堰堤ノ嵩上ヲ爲スコトトシ八年
  一月工事ニ著手シ三月末完成ヲ告ケ補
  助金八千餘圓ノ交付ヲ受ケタルモノナ
  ルモ五月ニ至リ堰堤決潰シタルニ因リ
  設計變更ノ名義ヲ以テ該溜池及被害耕
  地等復舊ノ爲工事費豫算額四萬五千餘
  圓ヲ增額シ八、九兩年度ニ亙リ追加工
  事ヲ施行スルノ已ムナキニ至リ更ニ本
  件補助金ヲ交付セルモノニシテ右溜池
  ノ決潰ハ工事ノ設計及施行其ノ宜シキ
  ヲ得ス堰堤嵩上工事竣功後幾何モナク溜
  池決潰シ復舊工事施行ノ爲更ニ補助金
  ヲ支出スルノ已ムナキニ至レルカ如キ
  ハ失當ノ措置ト認ム本件ハ國庫補助金
  ノ交付ニ關シ調査監督其ノ宜シキヲ得
  サリシニ因ルモノニシテ不當ナリトス
  遞信省所管
  歲出經常部
  第二款遞信費
  第三項諸拂戾立替及補塡金
  (一九)貯金局ノ支出ニ係ル(會計檢査
  院報告一)
  円
  一七、二九三·〇三五
  右ハ麴町下六番町郵便局長笹岡某ノ犯
  罪ニ基因シ缺損ヲ生シタル現金ニ對シ
  補塡シタル金額ナリ本件ハ笹岡某カ其
  ノ職務上取扱ニ係ル關係書類ヲ僞造シ
  計六萬千餘圓ヲ橫領費消シ內犯人ニ於
  テ差繰補塡及辨償シタル貳萬貳千餘圓
  ヲ除キタル殘額參萬九千餘圓ノ內ニシ
  テ壹萬五千餘圓ハ郵便年金特別會計ニ
  於テ六千圓ハ關東摩特別會計ニ於テ補
  塡セルモノナリ本件ハ監督其ノ宜シキ
  ヲ得サリシニ因ルモノニシテ不當ナリ
  トス
  歲出臨時部
  第十七款震災復舊及新營費
  第二項物品購買其他設備復舊費
  (二〇)遞信省ノ支出ニ係ル(會計檢査
  院報〓二)
  円
  八三、二四二·〇〇〇
  右ハ電氣試驗所永田町分室ノ高電壓試
  驗用碍子吊結構竝同操作結構設備工事
  費拾萬千七百圓ノ內ニシテ本件工事バ
  五年度ニ於テ經費貳萬八千餘圓ヲ以テ
  施行ニ係ル鐵筋混凝土杭打工事及磁盤
  工事ニ繼續施工シ九年五月竣功シタル
  モノトシタルモ同年七月右ノ內操作結
  構設備ハ鐵骨鐵筋混凝土造五階建延二
  千百九十六平米ノ建造物ナルモ鐵骨ヲ
  組立テ之ニ各階床混凝土打ヲ終了シタ
  ル程度ニ止リ周圍壁體工事ヲ施行セス
  吹晒ノ儘トシ階段手摺、腰壁等モ鐵骨
  及鐵筋原材ノ儘露出セルモノアルカ如
  キハ操作結構設備トシテ完成セルモノ
  ト認メ難ク而シテ本件操作結構ハ碍子
  吊結構ニ對應シ百萬「ヴオルト」電源竝
  附屬設備及主要被〓究試驗機器ヲ各階
  ニ配置セムトスルモノナルモ此等ノ機
  器ヲ配置シ豫定ノ試驗〓究ヲ爲サムト
  セハ現在施行ノ程度ニ於テハ其ノ用ヲ
  完ウスルモノト認メ難ク壁體工事其ノ
  他仕上工事ヲ要スルハ明ニシテ操作結
  構トシテ旣定豫算ノ範圍內ニ於テ之ヲ
  完成シ得サルモノト認メラル本件ハ豫
  算ノ使用其ノ宜シキヲ得ス不當ナリト
  ス
  特別會計
  陸軍省所管陸軍造兵廠
  歲出
  第一款陸軍造兵廠作業費
  第二項事業費
  (二一)陸軍造兵廠火工廠ノ支出ニ係ル
  (會計檢査院報告一)
  円
  九三、四八二·七六〇
  右ハ同廠ニ於テ昭和八年四、五兩月中
  隨意契約ヲ以テ東京市各和其外三名ニ
  材料ヲ官給シ加工ヲ請負ハシメタル
  88S用體外五點九十一萬六千餘箇價
  格九萬八千餘圓ノ內ニシテ千組當六百五
  圓拾五錢及七百拾貳圓五拾錢ナリ而シ
  テ七年七月指名競爭ニ依リ請負ニ付シ
  タル同品ニ比シ著シク高價ニシテ本品
  加工ハ試作ノ場合ノ外從來指名競爭ニ
  依リ請負ハシメタルモノヲ本件ニ限リ
  特ニ隨意契約ニ依ルノ事由ナク縱ヒ各
  市井工場ノ製造設備能率ニ應シ價格ニ
  若干ノ差等ヲ附スルノ要アリトスルモ
  本件各工場ニ對シテハ七年度ニ於テ試
  作ヲ爲サシメタルモノナルノミナラス
  豫定價格八年度下期千組當四百四拾壹
  圓七拾錢貳厘九年度上期四百拾八圓六
  拾錢ノ各社一率トシ指名競爭ニ依リ夫
  夫契約ヲ締結シタルニ本件契約ニ當リ
  同時ニ請負ニ付シタル株式會社服部時
  計店ノ單價ニ比シ高價ニシテ當ヲ得サ
  ルモノト認ム本件ハ物件ノ製造請負ニ
  當リ價格ノ決定其ノ宜シキ得ス國庫ニ
  損失ヲ及ホシタルモノニシテ不當ナリ
  トス
  (二二)陸軍造兵廠火工廠ノ支出ニ係ル
  (會計檢査院報告二)
  円
  二二、九四五·五七〇
  右ハ同廠ニ於テ昭和八年四月隨意契約
  ヲ以テ金門商會ニ材料ヲ官給シ加工ヲ
  爲サシメタル38H信六萬三十六箇ノ
  Y
  請負價格貳萬四千餘圓ノ內ニシテ千箇
  當參百八拾圓(六萬三十六箇ノ内四萬
  八箇ハ制式改正ノ爲八年八月追加契約
  ニ依リ單價四百參拾貳圓ニ改ム)七年
  八月本件供給者外一會社ノ請負ニ係ル
  同品四萬箇單價參百參拾圓ニ比シ高價
  ニシテ本品ノ加工請負ノ五年十一月
  (本件供給者ト隨意契約)ノ五千箇ハ單
  價百九拾五圓六年七月ノ三萬箇ハ單價
  百七拾五圓餘又九年四月三萬箇ヲ指名
  競爭ニ付シタルニ本件供給者ニ於テ單
  價貳百八拾五圓ヲ以テ落札シタルカ如
  キナルヲ以テ本件請負價格ハ高價ニ失
  シタルモノト認メサルヲ得ス本件ハ物
  件ノ加工請負契約ニ當リ措置其ノ宜シ
  キヲ得ス國庫ニ損失ヲ及ホシタルモノ
  ニシテ不當ナリトス
  (二三)陸軍造兵廠東京工廠ノ支出ニ係
  ル(會計檢査院報告三)
  円
  二〇、六〇〇·〇〇〇
  右ハ陸軍造兵廠ニ於テ昭和八年四月株
  式會社大島製鋼所ニ請負ハシメ小倉工
  廠砲彈搾出工場ニ据附ケタル水壓卿筒
  外一點ノ据附工事費ニシテ据附機械ハ壓
  搾機外三點ト共ニ同工場ニ設備スルモ
  ノナルモ當局者ハ此等機械ノ購入竝据
  附工事ヲ七年十月參拾四萬七千圓ヲ以
  テ一括入札ニ付シ本件水壓啣筒外一點
  ノ据附工事費ヲ除キ機械代ノ全部及壓
  搾機外三點ノ据附工事費ハ七年度ニ於
  テ一般會計歲出臨時部陸軍造兵廠設備
  費ヲ以テ支辨セルモノナルニ本件据附
  工事費ノミヲ本費ノ支辨トシタルハ當
  ヲ得ス而シテ本件施設ハ陸軍造兵廠設
  備費ヲ以テ小倉工廠ニ新設セル砲彈搾
  出工場ニ搾出機械ヲ設備スルモノニシ
  テ造兵廠作業ノ擴張ニ屬シ縱ヒ急施ノ
  要アリトスルモ陸軍作業會計法第三條
  ニ所謂建物其ノ他工作物機械器具ノ維
  持修理及補充ト認ムヘカラサルヲ以テ
  之カ經費ハ本費ノ支辨ト爲スヘキモノ
  ニ非ス七年度ニ於テ機械ノ購入及据附
  ニ要スル經費ハ共ニ陸軍造兵廠設備費
  ノ支辨ト爲セルニ据附ノミ豫算ノ引當
  ナキニ拘ラス機械ノ購買ト共ニ一括入
  札セシメ置キ本年度ニ至リ之カ經費ヲ
  本費ノ支辨ト爲スカ如キハ失當ノ措置
  ニシテ本件ハ本項豫算ノ目的外ニ屬シ
  不法ナリトス
  陸軍省所管千住製絨所
  歲出
  第一款千住製絨所作業費
  第二項事業費
  (二四)千住製絨所ノ支出ニ係ル(會計
  檢査院報〓一)
  円
  一一八、七九二·九三〇
  右ハ新興毛織株式會社外三會社ニ對シ
  材料ヲ交付シ製造加工セシメタル衣袴
  絨十一萬二千三百八十七米ノ代金ニシ
  テ軍需工業動員演習トシテ前記會社ニ
  請負ハシメタル其ノ單價壹圓五錢七厘
  ハ所內生產單價八拾八錢八厘ニ對シ高
  價ニ當レリ衣袴絞ハ裕ニ所內ニ於テ製
  造シ得タルモノト認メラルルニ拘ラス
  特ニ民間會社ニ請負ハシメ軍需工業動
  員演習ノ爲高價ノ契約ヲ爲シタルカ如
  キハ妥當ノ措置ト認メ難シ本件ハ豫算
  ノ使用其ノ宜シキヲ得サルモノニシテ
  不當ナリトス
  海軍省所管海軍工廠資金
  歲出
  第一款材料物品費
  第一項材料物品費
  (二五)横須賀、吳、佐世保各海軍工廠
  及舞鶴要港部工作部ノ支出ニ係
  ル(會計檢査院報告一)
  円
  一三四一、〇四九·四九〇
  右ハ昭和七年八月ヨリ八年三月ニ至ル間
  ニ於テ契約ヲ締結シ住友仲銅鋼管株式
  會社ヨリ購入シタル冷質引拔鋼管五十
  八萬四千八百瓩餘ノ代價五拾貳萬貳千
  餘圓ノ內ニシテ冷質引拔鋼管ノ購入價
  格ニ關シテハ三年四月同會社トノ協定
  ヲ以テ年度開始前代價ヲ定ムル場合ニ
  於テ特別ノ事由アル場合ヲ除キ一定ノ算
  式ニ依リ外徑二吋管ノ標準價格ヲ定メ
  尙寸度ノ相違ニ應シテ差等ヲ設クルコ
  トトシ爾後每年度之ニ依リ價格ヲ算定
  シ來レリ而シテ冷質鋼管工場ニ關スル
  設備ノ償却費、職工福利施設費、般
  〓究費、營業費等ハ鋼管ノ各年度製造
  註文數量ノ多寡ニ反比例シ單位當負擔
  ハ減少スヘキモノナルヲ以テ鋼管註文
  數量千瓩ヲ基準トスル逆數ヲ數量指數
  トシテ該算式中ニ挿入セルモノナリ元
  來本算式ハ年度開始前價格協定ノ場合
  ニ適用スヘキモノナルモ七年度ノ如ク
  當初製造註文ノ豫定數量ヲ定メタル
  後、年度ノ途中ニ於テ其ノ註文豫定數
  量ヲ追加スル場合ニハ特別ノ事由ナキ
  限リ右算式ノ精神ニ準シ其ノ註文豫定數
  量ノ總計ニ依リ數量指數ヲ定メ爾後ノ
  註文ニ係ル鋼管ノ價格ヲ改定スルヲ相
  當ト認メラルルニ七年度初頭ニ於ケル
  製造註文ノ豫定數量ハ七年度一般會計
  海軍省所管及海軍工廠資金特別會計ノ
  分ヲ併セ九百十瓲ナリシカ七年七月千
  二百五瓲ヲ追加シ次テ九月艦船特定修
  理費支辨ニ係ル七百七十六瓲ヲ追加シ
  タルニ對シ其ノ單價ノ改定ハイ七月追
  (
  加ノ際ハ年度初頭ニ於ケル製造豫定數
  量九百十瓲ノ內註文契約濟ニ係ル七百
  八十七瓲ヲ除キタル殘數量百二十三瓲
  ト追加ノ千二百五瓲トヲ併セタル千三
  百二十八瓲ヲ製造豫定數量トスル數量
  指數七六·九ヲ以テ價格ヲ算出シ單價ヲ
  八拾四錢ト爲シロ九月追加ノ際ハ右算
  (
  出ニ關係スル所ナク前記八拾四錢ノ約
  二分四厘引八拾二錢ト定メタル如キハ
  當ヲ得ス本件ハ物件ノ購買ニ當リ價格
  ノ決定其ノ宜シキヲ得ス國庫ニ不利ヲ
  及ホシタルモノニシテ不當ナリトス
  (二六)横須賀海軍工廠ノ支出ニ係ル
  (會計檢査院報告二)
  円
  八一、五〇〇·〇〇〇
  右ハ昭和八年五月及七月海軍省經理局
  ニ於テ株式會社南千住製作所ヨリ隨意
  契約ヲ以テ購入シタル揑延機(附屬電動
  機共)五臺ノ代價ニシテ單價壹萬六千參
  百圓八年九月海軍火藥廠ニ於テ指名競
  爭ニ依リ株式會社新潟鐵工所ヨリ購入
  シタル同品ニ比シ高價ナリ海軍火藥廠
  ニ於テハ本品ノ購買ニ當リ從來指名競
  爭ニ付シ來リシモノニシテ本件ニ當リ
  テモ何等支障ナク低廉ニ調達セラルモ
  ノト認メラルルニ一二業者ノ見積ヲ
  參考トシ隨意契約ニ依リ高價ニ購入シ
  タルカ如キハ妥當ナラス本件ハ物件ノ
  購入ニ當リ措置其ノ宜シキヲ得ス國庫
  ニ損失ヲ及ホシタルモノニシテ不當ナ
  リトス
  (二七)吳海軍工廠ノ支出ニ係ル(會計
  檢査院報告三)
  円
  五〇、六七四·七七〇
  右ハ昭和八年九月隨意契約ニ依リ株式
  會社大同電氣製鋼所ヨリ購入ニ係ル「ニ
  ツケル、クローム、バナジウム」鋼一萬
  四千六百五十七瓩ノ代價ニシテ一瓩當
  平均參圓四拾七錢餘八年度中廠內製造
  ノ平均價格及八年十二月指名競爭ニ依
  リ株式會社神戶製鋼所ト契約ニ係ル同
  品ニ比シ高價ニシテ本件製造費中材料
  費ニ於テ廠內製造ニ比シ値開アルハ巳
  ムヲ得ストスルモ本品購買規格ニ依レ
  ハ「バナジウム」ノ含有量ハ僅ニ千分ノ
  一乃至一·五ニシテ抗張力、仲張力、衝
  擊抗力、硬度等ニ於テモ普通ノ「ニツ
  ケル、クローム」鋼ト大差ナキモノナ
  ルヲ以テ製鋼技術進步セル今日ニ於テ
  ハ「ニツケル、クローム」鋼ノ製造ニ經
  驗アル工場ニ於テハ特別ノ困難ヲ伴フ
  モノト認メ難ク民間工場最初ノ註文ナ
  リトスルモ鑄造鍛鍊ノ兩工程ヲ通シ鎔
  解量ニ對シ二五〇%ノ廢品アリト爲シ
  仕損品見込額ヲ一五〇%ト豫定シタル
  カ如キハ其ノ見積過大ニシテ延イテ請
  負價格ヲ高價ナラシメタルモノト認メ
  ラル本件ハ物件ノ購入ニ當リ措置其ノ
  宜シキヲ得ス國庫ニ損失ヲ及ホシタル
  モノニシテ不當ナリトス
  文部省所管學校及圖書館
  歲出經常部
  第一款學校及圖書館
  第二項校館費
  (二八)千葉高等園藝學校ノ支出ニ係ル
  (會計檢査院報告一)
  円
  七六三·二五〇
  右ハ物品代又ハ傭人料等トシタルモ其
  ノ實同校書記稻塚某外一名カ會計事務
  擔任中前後數十囘ニ亙リ關係書類ヲ作
  爲シ騙取シタル總額四千餘圓ノ內ニシ
  テ本件ハ虚構ノ事實ニ對シ支拂ヲ爲シ
  タルモノナリ依テ不當ナリトス
  商工省所管製鐵所
  作業勘定
  歲入
  第一款製鐵所作業收入
  第一項作業收入
  (二九)製鐵所東京出張所ノ徵收ニ係ル
  (會計檢査院報告一)
  円
  一七三、九六三·三二〇
  右ハ三菱商事、三井物產外四會社ニ對シ
  賣渡シタル鋼板千五百九十九瓲餘ノ代
  價ニシテ鋼板ハ昭和四年四月ヨリ七月
  ニ至ル間ニ於テ右會社ニ賣渡契約ヲ爲
  シタル各種鋼材約五千瓲ノ內ナリ元來
  本件鋼板ハ當初四年十月迄ニ會社ニ於
  テ引取ルヘキ義務ヲ有スルニ拘ラス其
  ノ情願ヲ容レ五年五月迄引取ヲ猶豫シ
  置キタルモノナルニ會社ハ鋼材市況不
  振ノ爲爾後久シキニ亙リ引取義務ヲ怠
  リタルモノニ係リ官ハ之カ爲其ノ引當
  品ヲ低價ナル契約ニ振向クル等相當犧
  牲ヲ忍ヒ來レルモノナリ然ルニ七年十
  二月ニ至リ販賣價格騰貴スル等鋼材市
  況好轉スルニ及ヒ契約ノ實行ナリトシ
  低廉ナル契約單價ヲ以テ賣却シ履行ヲ
  遲滯セル相手方ヲ却テ利得セシムルカ
  如キハ失當ノ甚シキモノニシテ本件ハ
  製品ノ賣却ニ當リ措置其ノ宜シキヲ得
  ス國庫ニ不利ヲ及ホシタルモノナリ依
  テ不當ナリトス
  遞信省所管郵便年金
  歲出
  第一款郵便年金費
  第三項諸支出金
  (三〇)簡易保險局ノ支出ニ係ル(會計
  檢査院報告一)
  円
  一五、七二二·九七〇
  右ハ麴町下六番町郵便局長笹岡某ノ犯
  罪ニ基因シ缺損ヲ生シタル現金ニ對シ
  補塡ヲ爲シタル金額ニシテ本件ハ監督
  其ノ宜シキヲ得サリシニ因ルモノナリ
  依テ不當ナリトス
  鐵道省所管帝國鐵道
  資本勘定
  歲出
  第一款鐵道建設改良及自動車線設
  備費
  第二項鐵道改良費
  (三一)鐵道省ノ支出ニ係ル(會計檢
  査院報〓一)
  円
  二〇七、三四二·九七〇
  右ハ小樽築港驛ニ於ケル木材取扱場ノ移
  轉敷地トシテ大藏省ヨリ有償管理換ヲ受
  ケタル小樽市若竹町所在土地五千九百
  二十四坪餘ノ代金ニシテ本件用地ハ當初
  內務省ノ管理ニ屬シ大正十年九月小樽
  船渠株式會社發起人ニ對シ之ヲ貸付シ
  タルモノナルモ其ノ後鐵道省ニ於テ水陸
  連絡設備ノ爲本土地ヲ必要トスルコト
  トナリ大藏省ニ移管後十四年十月札幌
  稅務監督局長ハ其ノ貸付許可ヲ取消シ
  建造物ヲ撤去ノ上土地ヲ明渡スヘキ旨
  通〓ヲ發セリ之ニ對シ會社發起人ニ於
  テハ異議ヲ唱ヘ國ヲ相手取リ賃借權存
  續確認請求ノ訴ヲ提起セシカ原〓ノ敗
  訴ニ歸セルニ土地ノ明渡ヲ履行セサル
  ノミナラス地上物件ト共ニ轉貸シ多額
  ノ使用料ヲ收得シ永年ニ亙リ不當ニ占
  據ヲ繼續セルニ對シ適當ノ措置ヲ講セ
  サリシハ管理其ノ宜シキヲ得タルモノ
  ニ非ス隨テ鐵道省ニ於テ管理換ヲ受ク
  ルモ近キ將來ニ於テ所期ノ用途ニ供ス
  ルコト困難ナルモノト認メラルルニ七
  年三月右地域中二千二百三十餘坪ニ對
  シ大藏省ノ負擔ニテ建造物五棟千六百
  六十餘平米ヲ撤去セシムルノ條件ヲ以
  テ管理換ヲ受ケ未タ之カ解決ヲ〓ケサ
  ルニ更ニ九年三月其ノ殘地タル本件五
  千九百二十餘坪ニ建造物六棟千四百四
  十餘平米ヲ存セル儘之カ有償管理換ヲ
  受クルカ如キハ失當ノ措置ニシテ加之
  小樽築港驛水陸連絡設備工事ノ進捗狀
  況等ニ徵シ急速負擔附土地ノ管理換ヲ
  受クルノ要アリシモノト認ムルヲ得ス
  依テ本件ハ不當ナリトス
  拓務省所管朝鮮總督府
  歲入經常部
  第一款租稅
  第二項所得稅
  (三二)平壤府ニ於テ徵收不足ニ屬スル
  モノ(會計檢査院報告一)
  円
  一、五八八·七四〇
  右ハ朝鮮電氣興業株式會社事業年度分
  所得額ヲ決定スルニ當リ未拂金中ニ留
  保セル退職慰勞金貳萬七千餘圓ヲ損金
  ト爲シタルニ因ルモノナリ依テ本件ハ
  不當ナリトス
  第三款官業及官有財產收入
  第三項森林收入
  (三三)咸鏡北道ノ徵收ニ係ル(會計檢
  査院報〓二)
  円
  三一、三九五·〇〇〇
  右ハ昭和八年七月〓津府西某ニ對シ賣
  拂ヒタル咸鏡北道慶興郡新安面新安洞
  山一五四番及一五五番二町九段九畝步
  ノ代金ニシテ朝鮮國有森林未墾地及森
  林產物特別處分令ニ依リ緣故特賣ヲ爲
  シタルモノナルモ其ノ賣拂價格著シク
  低廉ナルモノナリ而シテ羅津港ノ敦圖
  鐵道終端港トシテ決定發表アリタルハ
  七年八月ニシテ西某ニ對シ造林ノ目的
  ニテ無料貸付ヲ爲シタルハ同年九月ナ
  ルヲ以テ造林貸付後終端港問題決定シ
  タルモノトハ認メ難キノミナラス一旦
  終端港ト決定セラレ市街地計畫ヲ爲ス
  ニ於テハ本件土地ハ羅津ノ中央部ニ位
  シ市街地區ノ中心トナルヘキヲ以テ造
  林貸付ヲ許可スルカ如キハ其ノ實情ニ
  副ハサルモノニ係リ造林ノ實績亦九年
  六月當時植樹ノ活著セルモノナキ如ク
  又土地ノ賣拂價格同所類地ノ公賣土地
  ニ比シ地位劣ルモノト認メラレサルニ
  拘ラス之ヲ坪當參圓五拾錢ト評定シタ
  ルハ縱ヒ緣故關係アリタリトスルモ著
  シク低廉ニ失スルモノナリ本件ハ國有
  林野ノ處分ニ當リ其ノ賣拂價格低廉ニ
  失シタルモノニシテ不當ナリトス
  拓務省所管臺灣總督府
  歲入經常部
  第三款官業及官有財產收入
  第三項專賣收入
  (三四)臺灣總督府專賣局ノ徵收ニ係ル
  (會計檢査院報告一)
  円
  一八三、三三〇·〇〇〇
  右ハ昭和八年度中日本樟腦株式會社ニ
  對シ賣渡シタル改乙樟腦三十一萬瓩ノ
  代價四拾五萬千五拾圓ノ內ニシテ本會
  社ハ精製樟腦ノ製造ヲ目的トシテ同社
  臺北工場ニ於ケル原料用樟腦本年度分
  六十二萬瓩ニ對シ內三十一萬耻ハ乙種
  樟腦百瓩當百參拾圓五拾錢ヲ以テ賣渡
  シ三十一萬瓩ハ官ノ工場ニ於テ乙種樟
  腦ヨリ改乙樟腦ヲ製造ノ上之ヲ百瓩當
  百四拾五圓五拾錢ヲ以テ賣渡スモノナ
  リ然ルニ右乙種樟腦ヲ改乙樟腦ニ製造
  シ賣渡ストキハ乙種樟腦ノ儘賣渡スニ
  比シ不利ト爲リ一面會社ニ於テハ乙種
  樟腦ヨリ一貫シ精製樟腦ヲ製造スヘキ
  設備ヲ有スル等ノ關係上乙種樟腦ノ賣
  渡ヲ希望セルノ事情ナルニ鑑ミ特ニ採
  算不利ナル改乙樟腦ヲ官ニ於テ製造ノ
  上賣渡スカ如キハ措置妥當ナラス本件
  ハ專賣品ノ製造賣拂上措置其ノ宜シキ
  ヲ得ス國庫ニ不利ヲ及ホシタルモノニ
  シテ不當ナリトス
  第四項森林收入
  (三五)臺灣總督府營林所ノ徵收ニ係ル
  (會計檢査院報告二)
  円
  六九六、九九〇·八六〇
  右ハ昭和七、八兩年度中臺灣材組合聯
  合會會員ニ對シ拂下ケタル扁柏、紅檜
  丸太三萬五千八百五十四立米餘同製品
  八百六十七立米餘ノ代價百參拾參萬五
  千餘圓ノ內ニシテ七年九月以降內地賣
  材ニ對シ割引率五分ヲ增加シ之ニ依リ
  京阪臺灣材組合川崎某(其ノ後松尾某
  外三名ニ於テ繼承)未納賣拂代金拾八
  萬七千餘圓ヲ整理償却セムトシタルモ
  ノニシテ其ノ措置妥當ナラス畢竟割引
  率ノ增加ニ依リ未納代金ノ整理ヲ企圖
  セルモノト認メラル之レト同種ト認ム
  ル件ニ付先ニ警告ヲ與へタルニ拘ラス
  更ニ本件木材ノ賣拂ニ當リ措置其ノ宜
  シキヲ得サル如キハ不當ナリト認ム
  拓務省所管關東廳
  歲出經常部
  第十四款諸支出金
  第一項諸支出金
  (三六)關東廳遞信局ノ支出ニ係ル谷
  計檢査院報告一)
  円
  六、〇〇〇〇〇〇
  右ハ麴町下六番町郵便局長笹岡某ノ犯
  罪ニ基因シ缺損ヲ生シタル現金ニ對シ
  補塡シタル金額ニシテ本件ハ監督其ノ
  宜シキヲ得サリシニ因ルモノト認ム依
  テ不當ナリトス
  官有物
  (三七)國有地管理ノ件(會計檢査院報
  〓一)
  東京稅務監督局ニ於テ東京市深川區越
  中島町八番雜種財產土地七千五百三十
  五坪餘ニ關シ管理其ノ宜シキヲ得サ
  ルモノアリ本件土地ハ大正十三年海苔
  製造業者ニ對シ二箇年ヲ限リ貸付契約
  ヲ爲シタルニ期限經過後モ依然掛退ス
  ルニ至ラサルヲ以テ昭和四年三月價格
  參拾四萬五千餘圓ニテ緣故特賣ノ契約
  ヲ爲シタルモ爾後數箇年賣拂代金ノ納付
  ヲ爲サス到底之カ納入ノ見込ナキヲ以
  テ九年七月遂ニ契約ヲ解除スルニ至レ
  リ然ルニ此等海苔製造業者中當初ヨリ
  貸付ノ目的タル海苔乾場以外ニ使用セ
  ルモノアルノミナラス右貸付者以外ノ
  無斷占據者漸次增加セルニ拘ラス之ヲ
  放任セルカ如キハ官有地ノ管理其ノ當
  ヲ得サルモノト認メラル本件ハ畢竟永
  年ニ亙リ貸付條件ニ違背セル使用ヲ看
  過シ且無斷占據者ノ增加セルニ拘ラス
  管理上適當ノ措置ヲ講セサリシカ爲此
  ノ如キ事態ヲ招來スルニ至リシモノニ
  シテ不當ナリトス
  (三八)官有地管理ノ件(會計檢査院報
  告二)
  鐵道省ニ於テ橫濱古櫻木町、日ノ出町
  間所在地一萬千九百餘平米此ノ價格貳
  拾萬六千餘圓ニ關シ管理其ノ宜シキヲ
  得サルモノアリ本件土地ハ大正七、八
  年中構濱市櫻木町、蒔田町間電車敷
  地トシテ買收シタル三萬四千餘平米ノ
  內ニシテ爾後該計書變更ノ爲不用ニ歸
  シ其ノ一部ヲ湘南電氣鐵道株式會社ニ
  賣却シタル殘地ニシテ土地ノ各部ニ亙
  リ不法占據セルモノアルカ如キハ管理
  其ノ宜シキヲ得ス斯ル事態ヲ以テ推移
  スルニ於テハ將來土地ヲ處分スルノ必
  要アル場合ニ於テ此等占據者ヲ立退カ
  シムルニハ容易ナラサル困難ヲ伴ヒ國
  庫ニ不利ヲ招來スルモノニシテ官有地
  ノ管理其ノ當ヲ得サルモノト認ム依テ
  本件ハ不當ナリトス
  (三九)國有林木讓與ノ件(會計檢査院
  報〓三)
  樺太廳ニ於テ昭和五年中久春內郡三濱
  村ニ對シ海濱護岸築柵工事用トシテ同
  村惠比須所在國有林三十一陌餘ノ椴、
  蝦夷松生立木及枯木ノ無償讓與ヲ爲ス
  ニ際シ過大ノ立木ヲ引渡シタルモノア
  リ右ハ同村ヨリ其ノ權利ヲ讓受ケタル
  堀口某ニ對シ之カ引渡ニ當リ森林主事
  富島某ハ關係書類ニ虚僞ノ記載ヲ爲シ
  讓與材積ニ比シ五倍强ニ相當スル多量
  ノ立木ヲ引渡シ五年八月頃ヨリ六年四
  月頃迄ノ間ニ於テ生立木及枯木ヲ過當
  ニ伐採セシメ其ノ損害壹萬四千四百餘
  圓ニ及ヘル如キハ監督其ノ宜シキヲ得
  サリシニ因ルモノニシテ不當ナリトス
  既往年度
  昭和三年度
  一般會計
  歲入經常部
  第一款租稅
  第一項所得稅
  (四〇)幸橋稅務署ニ於テ徵收過ニ屬ス
  ルモノ(會計檢査院報〓一)
  円
  五、三四八·七〇〇
  本件ハ取扱ノ過誤ニ因リ徵收過ヲ生セ
  シメタルモノニシテ不當ナリトス
  昭和四年度
  一般會計
  歲入經常部
  第一款租稅
  第一項所得稅
  (四一)幸橋稅務署ニ於テ徵收過ニ屬ス
  ルモノ(會計檢査院報告二)
  円
  一九、六五五·一〇〇
  本件ハ取扱ノ過誤ニ因リ徵收過ヲ生セ
  シメタルモノニシテ不當ナリトス
  第三項營業收益稅
  (四二)東稅務署ニ於テ徵收過ニ屬スル
  モノ(會計檢査院報告三)
  円
  二、八一六·三八〇
  本件ハ取扱ノ過誤ニ因リ徵收過ヲ生セ
  シメタルモノニシテ不當ナリトス
  昭和五年度
  一般會計
  歲入經常部
  第一款租稅
  第一項所得稅
  (四三)四谷稅務署ニ於テ徵收不足ニ屬
  スルモノ(會計檢査院報〓四)
  円
  一九、一九二·六〇〇
  (四四)南稅務署ニ於テ徵收不足ニ屬ス
  ルモノ(會計檢査院報告同上)
  八、九七二·三〇〇
  右ハ孰モ取扱ノ過誤ニ因リ徵收不足ヲ
  生セシメクルモノニシテ不當ナリトス
  昭和六年度
  一般會計
  歲入經常部
  第一款租稅
  第一項所得稅
  (四五)東稅務署ニ於テ徵收不足ニ屬ス
  ルモノ(會計檢査院報〓五)
  円
  八、〇四八·二一〇
  (四六)神戶稅務署ノ徵收過ニ屬スルモ
  ノ(會計檢査院報告同上)
  円
  三、九四〇·三〇〇
  營業收益稅ニ於テ同署ノ徴收過
  ニ屬スルモノ
  二、一四二·一三〇
  右ハ孰モ取扱ノ過誤ニ因リ徵收上過不
  足ヲ生セシメタルモノニシテ不當ナリ
  トス
  特別會計
  拓務省所管
  樺太廳
  歲入經常部
  第二款官業及官有財產收入
  第五項森林收入
  (四七)樺太廳留多加林務署ノ徵收ニ係
  ル(會計檢査院報〓六)
  円
  四八、一九一·三六〇
  右ハ昭和六年十一月大泊郡大泊町木原
  某外一名ニ對シ島外移出販賣用トシテ
  賣拂ヒタル留多加郡七江國有林所在
  椴蝦夷松生立木一萬五千餘米ノ代價
  ニシテ製材丸太ノ積出實績ハ民石五萬
  三千餘石之ヲ官石ニ換算シ更ニ本件拂
  下ノ際價格算定ノ基礎ト爲シタル利用
  率六分ヲ以テ換算スルトキハ立木三萬
  三千餘立米ト爲リ拂下數量ニ比シ著シ
  ク差異アルカ如キハ當ヲ得ス木材ノ騰
  貴セル等ノ事情アリトスルモ此ノ如キ
  格段ノ差異ヲ招來セルハ適正ノ拂下處
  分ト認メ難ク右ハ畢竟立木ノ賣拂ニ當
  リ每木調査杜撰ナリシニ基因シ多量ノ
  立木ヲ引渡シタルモノト認メラル本件
  ハ林木ノ拂下處分ニ當リ措置其ノ宜シ
  キヲ得ス國庫ニ損失ヲ及ホシタルモノ
  ニシテ不當ナリトス
  (四八)樺太廳泊居林務署ニ於テ徵收ニ
  至ラサルモノ(會計檢査院報〓
  七)
  円
  四、四三一·五三〇
  右ハ樺太廳林務署森林主事淺利某カ林
  木賣拂ニ關シ關係書類ニ虛僞ノ記載ヲ
  爲シ丸山某ニ林木ヲ伐採セシメタル
  椴、蝦夷松立木千八百餘石及田中某外
  二名ノ盜伐セシヲ默認シタル同立木三
  千餘石ノ代價ニシテ本件ハ監督其ノ宜
  シキヲ得サリシニ因ルモノト認ム依テ
  不當ナリトス
  昭和七年度
  一般會計
  歲入經常部
  第一款租稅
  第一項所得稅
  (四九)札幌稅務署ニ於テ徴收不足ニ屬
  スルモノ(會計檢査院報〓八)
  円
  八、二四六·八九〇
  本件ハ取扱ノ過誤ニ因リ徵收上不足ヲ
  生セシメタルモノニシテ不當ナリトス
  第五項相續稅
  (五〇)新潟稅務署ニ於テ徵收不足ニ屬
  スルモノ(會計檢査院報告九)
  円
  四、一一三·九五〇
  本件ハ取扱ノ過誤ニ因リ徵收上不足ヲ
  生セシメタルモノニシテ不當ナリトス
  海軍省所管
  歲出臨時部
  第四款艦船整備費
  第二項艦船特定修理費
  (五一)海軍省經理局ノ支出ニ係ル(會
  計檢査院報〓十一)
  円
  六九二、五三四·五二〇
  滿洲事件費ニ於テ同局ノ支出ニ
  係ル四七〇、〇七九·三二〇
  右ハ昭和七年八月ヨリ十月ニ至ル間ニ
  於テ契約ヲ締結シ住友伸銅鋼管株式會
  社ヨリ購入シタル冷質引拔鋼管百二十
  八萬八千餘瓩ノ代價ニシテ年度途中ニ
  於テ製造註文ノ豫定數量ヲ追加シタル
  ニ對シ購入單價ノ決定其ノ宜シキヲ得
  ス國庫ニ不利ヲ及ホシタルモノニシテ
  不當ナリトス
  農林省所管
  歲出臨時部
  第一款產業奬勵費
  第二項開墾及土地改良費
  (五二)農林省ノ支出ニ係ル(會計檢查
  院報告十二)
  円
  二、四一二·四七〇
  右ハ硫黄島拓殖製糖株式會社ニ對シ交
  付セル開墾助成金壹萬八千餘圓ノ內ニ
  シテ同會社ハ東京府小笠原島硫黄島開
  墾ノ目的ヲ以テ一大正十三年九月東京
  大林區署ヨリ同島字元山、西及千鳥ケ
  原國有林百十二町步餘ノ貸付ヲ受ケ內
  六十五町步餘ヲ開畑スルノ計畫ヲ立テ
  昭和二年三月開墾助成ノ指令ヲ受ケ四
  年十二月開墾不適地ヲ除外シタル四十
  九町步餘ノ開畑ヲ完了シ二民有地十二
  町步餘ニ付二年五月開墾助成ノ指令ヲ
  受ケ三年九月開畑工事ヲ完了セルモノ
  トシ其ノ車業費兩者ヲ併セ六萬百餘圓
  ヲ要シタルカ如ク虛僞ノ書類ヲ作成提
  出シ之ニ對シ二年度乃至七年度ニ於テ
  助成金壹萬八千九百餘圓ノ交付ヲ受ケ
  タルモノナリ然ルニ農林省ニ於テハ之
  カ監督ヲ東京府知事ニ委任シ府知事ハ
  小笠原支廳長ヲシテ之ニ當ラシヌ實際
  之カ監督ノ任ニ當リタル官吏ハ同會社
  取締役靑木某ヲ過信シ實地ニ就キ帳簿
  書類等ノ檢査ヲ行ハサリシカ爲永年ニ
  亙リ多額ノ助成金ヲ詐取セラルルニ至
  リタルハ畢竟調査監督其ノ宜シキヲ得
  サリシニ因ルモノナリ依テ本件ハ不當
  ナリトス
  遞信省所管
  歲出臨時部
  第九款航空路設置費
  第二項仙臺外二箇所飛行場設置
  費
  (五三)宮城縣ノ支出ニ係ル(會計檢査
  院報告十三)
  円
  一九七、三三三·〇〇〇
  右ハ昭和七年十一月仙臺市田村某ニ請
  負ハシメタル仙臺飛行場建設工事請負
  代金ニシテ宮城縣ニ於テ遞信省ヨリ委
  託ヲ受ケ施行シタル工費〓算貳拾萬五
  千圓ニ基キ設計ヲ爲シ七年十一月之ヲ
  遞信省ニ提示シ協議ノ結果年度內ニ工
  事ヲ竣功セシムル要アルカ爲切土、盛
  土等設計數量多キニ過クルモノアリト
  爲シ之ヲ減少セルモ工事費總額ハ當初
  ノ豫定額ヲ變更セス切土、盛土等ノ單
  價ヲ當初査定額ノ二倍內外ニ引上クル
  コトニ〓算シ爾後實地測量ノ結果各工
  種、數量、單價等ニ幾分ノ變更ヲ加ヘ
  豫定價格ヲ定メ請負ニ付シタルモノニ
  シテ單價引上ノ事由明ナラサルノミナ
  ラス高價ニ失スルモノト認メラル本件
  ハ工事ノ施行ニ當リ價格ノ決定其ノ宜
  シキヲ得ス國庫ニ損失ヲ及ホシタルモ
  ノニシテ不當ナリトス
  特別會計
  大藏省所管
  專賣局
  歲出
  第一款專賣局作業費
  第二項事業費
  (五四)大阪地方專賣局ノ支出ニ係ル(會
  計檢査院報〓十四)
  円
  一六、二四三·四〇〇
  右ハ昭和七年十月以降八年二月迄ノ間
  ニ於テ專賣局ノ囘送命令ニ基キ阿波葉
  煙草九萬四千七百七十貫ヲ大阪地方專
  賣局神戶出張所ヨリ廣島地方專賣局ニ
  囘送ヲ爲シタル運賃竝同葉煙草十一萬
  四千餘貫貯藏ニ要シタル倉庫料ニシテ
  六年十一月乃至七年三月ノ間ニ於テ德
  島地方專賣局管內ヨリ融通葉煙草トシ
  テ同出張所ニ受入レタル十七萬六千餘
  貫ノ內ニシテ阿波葉煙草ハ主トシテ特
  種品阿波刻煙草ノ製造原料ナルヲ以テ
  同刻製造官署タル廣島地方局ニ直送ヲ
  爲スヲ至當トスルニ運賃倉庫料著シク
  高價ニシテ且製造官署ニ非サル神戶出
  張所ニ囘送シ更ニ廣島地方局ニ囘送ヲ
  爲シタルハ妥當ナラス本件ハ葉煙草ノ
  囘送計畫其ノ宜シキヲ得ス國庫ニ損失
  ヲ及ホシタルモノニシテ不當ナリトス
  海軍省所管
  海軍工廠資金
  歲出
  第一款材料物品費
  第一項材料物品費
  (五五)橫須賀、吳佐世保各海軍工廠
  ノ支出ニ係ル(會計檢査院報告
  十六)
  円
  一八一、一四七·三七〇
  右ハ昭和七年八月ヨリ八年三月ニ至ル
  間ニ於テ契約ヲ締結シ住友伸銅鋼管株
  式會社ヨリ購入シタル冷質引拔鋼管五
  十八萬四千八百瓩餘ノ代價五拾貳萬貳
  千餘圓ノ內ニシテ本件ハ年度途中ニ於
  テ製造註文ノ豫定數量ヲ追加シタルニ
  對シ購入單價ノ決定其ノ宜シキヲ得ス
  國庫ニ不利ヲ及ホシタルモノニシテ不
  當ナリトス
  文部省所管
  學校及圖書館
  歲出經常部
  第一款學校及圖書館
  第二項校館費
  (五六)千葉高等園藝學校ノ支出ニ係ル
  (會計檢査院報告十七)
  円
  三、八〇三·七五〇
  右ハ物品代又ハ傭人料等トシタルモノ
  ナルモ其ノ實同校書記稻塚某外一名カ
  騙取シタル總額四千余圓ノ內ニシテ本
  件ハ虚構ノ事實ニ對シ支拂ヲ爲シタル
  モノナリ依テ不當ナリトス
  拓務省所管
  朝鮮總督府
  歲入經常部
  第三款官業及官有財產收入
  第八項刑務所收入
  (五七)釜山刑務所ニ於テ收入未濟ニ屬
  スルモノ(會計檢査院報告十八)
  円
  四、一一二·〇〇〇
  右ハ同刑務所計理係看守阿川某カ作業
  製作品代等ノ取立事務ニ從事中橫領費
  消セルモノニシテ本件ハ監督其ノ宜シ
  キヲ得サリシニ因ルモノト認ム依テ不
  當ナリトス
  (五八)西大門刑務所ニ於テ收入未濟ニ
  屬スルモノ(會計檢査院報告十
  九)
  円
  一、八八三·一二〇
  右ハ同刑務所計理係看守尾上某カ作業
  製作品代等ノ取立事務ニ從事中恣ニ消
  費セル金額ニシテ本件ハ監督其ノ宜シ
  キヲ得サリシニ因ルモノト認ム依テ不
  當ナリトス
  樺太廳
  歲入經常部
  第一款租稅
  第二項所得稅
  (五九)樺太〓豐原支廳ニ於テ徵收不足
  ニ屬スルモノ(會計檢査院報告
  二十)
  円
  二、〇三一·二一〇
  本件ハ取扱ノ過誤ニ因リ徵收上不足ヲ
  生セシメタルモノニシテ不當ナリトス
  歲出經常部
  第九款諸支出金
  第一項諸支出金
  (六〇)樺太廳ノ支出ニ係ル(會計檢查
  院報告二十一)
  円
  四〇、〇〇〇·〇〇〇
  右ハ報酬金請求訴訟事件ニ關シ和解ノ
  爲辯護士神山某ニ支拂ヒタル金額ニシ
  テ本件ハ大正十三年度中樺太林業株式
  會社ニ對シ拂下ケタル官行斫伐材ノ未
  納代金百九拾貳萬五千餘圓ノ請求ニ關
  シ昭和二年五月樺太廳ハ神山、原兩辯
  護士ニ債務履行請求各審訴訟行爲ヲ委
  任シ其ノ手數料及成功報酬等ノ契約ヲ
  締結シタルモ爾後約二箇年ニ亙リ訴訟
  進行上必要ナル書類ノ交付ヲ爲サス四
  年三月本件未納代金請求訴訟行爲ヲ辯
  護士仁井田某外一名ニ委任スルニ至リ
  タルヲ以テ神山某ハ同年七月原某ハ同
  年九月孰モ契約ニ基ク手數料及報酬等
  請求ノ訴訟ヲ提起シ第一審ニ於テ樺太
  廳敗訴ノ判決アリタルヲ以テ控訴シタ
  ルモ原某ニ對スル控訴審ハ尙進行中ニ
  屬シ神山某ニ對シテハ七年九月和解ニ
  依リ本件四萬圓ノ報酬金ヲ支拂フノ已
  ムナキニ至レルハ措置當ヲ得サリシニ
  因ルモノニシテ斯クノ如ク長期ニ亙リ
  未納代金ノ囘收ニ至ラス且訴訟行爲ヲ
  委任シタルニ拘ラス直接交涉ニ終始シ
  訴訟ノ目的達成ニ適當ノ措置ヲ講セス
  シテ報酬金ヲ支拂ハサルヘカラサルニ
  至レルハ當ヲ得タルモノニ非ス依テ不
  當ナリトス
  警告
  一般會計
  歲入經常部
  第三款官業及官有財產收入
  第二項森林收入
  (一)北海道廳留萠支廳ノ徵收ニ係ル
  (會計檢査院報告四)
  円
  三、二〇四·七五〇
  右ハ北海道廳ニ於テ昭和八年九月天鹽
  郡幌莚村ニ對シ北海道國有未開地處分
  法第二條前段ヲ適用シ共同薪炭備林ト
  シテ植樹ノ目的ヲ以テ特賣セシ同村大
  字沙流村字メナシベツ所在國有原野八
  十七町九段步餘及同地上生立木ノ代價
  ニシテ本件立木拂下ニ當リ大部分用材
  トシテ賣却セラルヘキ七千餘石ヲ薪材
  トシ其ノ價格ノ決定ヲ爲シタルハ當ヲ
  得タルモノニ非ス同村ノ窮乏セル財政
  ノ救濟資源ニ供シタルノ嫌アルヲ以テ
  國有未開地ノ處分ニ當リテハ將來ニ對
  シ充分留意セラレル樣警〓ス
  歲入臨時部
  第一款官有物拂下代
  第二項物品拂下代
  (二)內務省下關土木出張所ノ徵收ニ係
  ル(會計檢査院報告七)
  円
  七二、九〇〇·九〇〇
  右ハ昭和八年二月山口縣ニ賣却シタル
  彥島埋立地一萬七千餘坪ノ代金拾七萬
  貳千餘圓ノ內ニシテ殆ト竣功ニ近キ埋
  立地ナルニ之ヲ藏置土砂ノ賣却トシテ
  處分シタルハ措置穩當ナラス又之カ價
  格ニ付テモ低廉ニ失シタルノ嫌アリ本
  件ハ土地ノ處分ニ當リ措置妥當ナラス
  ト認メラル點アリ依テ警告ス
  內務省所管
  歲出臨時部
  第九款北海道拓殖費
  第八項港灣費
  (二)北海道廳稚內築港事務所ノ支出ニ
  係ル(會計檢査院報告二)
  円
  二九、二一五·七三〇
  右ハ同築港事務所ノ施行ニ係ル知來別
  河口改良工事費參萬七千餘圓ノ內ニシ
  テ本件工事ハ知來別河口ヲ切替へ導水
  堤ヲ築設シ河口ヲ干潮面下一米八ニ浚
  渫シ漁船ノ碇泊ニ資セムトスルモノナ
  ルモ其ノ工事ノ計畫竝施工ニ當リ多少
  不適當ノ點無キニ非ス之カ性質上勢止
  ムヲ得サリシモノナルヘキモ將來ノ工
  事ニ對シ警告ス
  特別會計
  大藏省所管造幣局
  歲入
  第一款造幣局資金收入
  第一項地金賣拂代
  四造幣局ノ徵收ニ係ル(會計檢査院
  円
  報〓一)三〇、七四八·四五〇
  右ハ昭和九年一月滿洲中央銀行ニ賣却
  セル未發行十錢白銅貨二萬六千瓩ノ代
  價ニシテ本件白銅貨ノ鑄造ハ差當リ必
  要ナキモノト思ハル縱ヒ作業能力維持
  等ノ關係アリタリトスルモ之カ鑄造ニ
  關シテハ相當考慮ノ要アルモノニシテ
  妥當ナラス依テ警告ス
  農林省所管米穀需給調節
  歲出
  第一款米穀需給調節費
  第三項事業費
  ( 다)農林省米穀部ノ支出ニ係ル(會計
  檢査院報告一)
  円
  一六、一一二·六〇〇
  右ハ政府所有米三萬七千俵ヲ橫濱市所
  在政府指定倉庫ヨリ〓水市所在政府指
  定倉庫ニ輸送シタル運賃ニシテ政府買
  上米多量ニ上リ之カ倉繰ノ關係上横濱
  ヨリ兵庫縣下ニ輸送スルコトト爲シタ
  ル三十萬俵ノ內ニシテ本船積込前仕向
  地ヲ〓水ニ變更シ一面四日市市及岐阜
  縣下ヨリ横濱所在政府指定倉庫ニ輸送
  セルモノアリ本件ハ米穀ノ輸送計畫宜
  シキヲ得サル嫌アリ依テ警告ス
  鐵道省所管帝國鐵道
  用品勘定
  歲出
  第一款用品及工作費
  第一項用品及工作費
  (六)鐵道省ノ支出ニ係ル(會計檢査院
  報告二)
  円
  二二、七二五·〇〇〇
  右ハ東京鐵道局ニ於テ管內煖房用其ノ
  他木炭代用品トシテ山下鑛業株式會社
  ヨリ隅田川倉庫納ヲ以テ購入セル煉炭
  四百五十瓲ノ代價ニシテ本件ハ物件ノ
  購入ニ當リ價格ノ決定宜シキヲ得サル
  嫌アリ依テ警告ス
  注意事項
  一般會計
  內務省所管
  歲出臨時部
  第五款農村振興其他土木事業助成
  費
  第一項農村振興其他土木事業助
  成費
  (一)和歌山縣ノ支出ニ係ル(會計檢查
  院報告一)
  円
  三九、〇七五·〇〇〇
  右ハ和歌山縣ニ於テ施行セル和歌山市
  和歌川改修工事費本年度支出額七萬八
  千餘圓ニ對スル二分ノ一ヲ補助金トシ
  テ同縣ニ交付シタルモノニシテ本件ハ
  補助金ノ交付ニ當リ措置其ノ宜シキヲ
  得サル嫌アリ依テ將來ニ對シ注意ヲ促
  ス
  特別會計
  大藏省所管國有財產整理資金
  歲入
  第一款國有財產整理資金收入
  第一項國有財產賣拂代
  (二)東京稅務監督局ノ徵收ニ係ル〓
  計檢査院報〓一)
  円
  二七三、四四〇·五五〇
  右ハ財團法人共立女子職業學校ニ對シ
  隨意契約ニ依リ賣拂ヒタル神田區一ツ
  橋通町所在國有地千六百餘坪ノ代價ニ
  シテ本件ハ國有財產ノ賣拂ニ當リ價格
  低廉ニ失シタルノ嫌アリ依テ將來ニ對
  シ注意ヲ促ス
  政府ノ辯明ヲ認メタルモノ
  旣往年度(昭和七年度)
  一般會計
  內務省所管
  會計檢査報〓ノ十神奈川縣ノ支出ニ係
  ルモノ
  特別會計
  大藏省所管國有財產整理資金
  會計檢査院報告ノ十五熊本稅務監督局
  ノ徵收ニ係ルモノ
  附帶決議
  一昭和八年度ノ決算ヲ審査スルニ從來屢
  委員會ニ於テ警告ヲ與ヘタル豫算ノ流
  用、年度末ノ濫費、賞與、旅費、手當、慰
  勞金等ノ繰替不衡平ハ毫モ改善セラレ
  サルノミナラス益其ノ弊害ノ甚シキヲ
  認ム特ニ滿洲事件費ヲ以テ經常費ヲ支
  辨シタル如キハ政府カ決算委員會ニ於
  テ答辯セル改善ノ言明ヲ裏切リ其ノ言
  責ヲ輕スルノミナラス院議ヲ無視スル
  モノト斷セサルヲ得ス將來速ニ改善ヲ
  實行スヘシ
  一財界ノ不況ニ際シ一般租稅ノ收入ハ減
  少ヲ來シタルニ拘ラス第三種所得稅及
  營業收益稅ノミハ却テ增加ノ傾向アル
  ハ首肯シ難ク且近時各稅務官署ニ於テ
  不詳事ヲ頻發スルハ誠ニ遺憾ナルヲ以
  テ政府ハ其ノ原因ヲ究明シ改善ノ實ヲ
  擧ケラレタシ
  一陸海軍費臨時部ニ於テ不當支出ノ弊ア
  ルヲ認ム國防ノ緊切ナルニ鑑ミ勉メテ
  協贊ヲ與ヘタル趣旨ニ鑑ミ之カ支辨ニ
  當リテハ最嚴密周到ナルヲ要ス然ルニ
  不當ノ支出件數ヲ增加スルカ如キハ國
  民ノ期待ニ反スルコト甚シキヲ以テ深
  ク將來ノ注意ヲ望ム
  報告書
  一昭和八年度國有財產增減總計算書
  右ハ本院ニ於テ是認スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十四日
  決算委員長村上紋四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔村上紋四郞君登壇〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=63

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• 064・村上紋四郎

  ○村上紋四郎君　昭和八年度歲入歲出總決
  算昭和八年度各特別會計歲入歲出決算、
  竝ニ昭和八年度國有財產增減總計算書、此
  審査ヲ付託セラレマシタ決算委員會ノ經過
  竝ニ結果ヲ御報告申上ゲマス、極メテ簡單
  ニ申上ゲマス
  決算委員會ハ去ル二月十八日ニ第二囘總
  會ヲ開會致シマシテ、審査ノ方針ヲ決定致
  シマシタノデアリマス、爾來三月十四日迄
  ノ間ニ於キマシテ、總會ヲ開クコト十囘、
  分科會ヲ開クコト十四囘、小委員會ヲ開ク
  コト二囘デアリマス、其間委員諸君ハ最モ
  熱心ニ質疑ヲ重ネラレタノデアリマス、御
  承知ノ通リ決算報告書ハ極メテ浩瀚デアリ
  マスルガ故ニ、之ニ依ッテ審査スルコトハ困
  難デアリマシタ爲ニ、審査ノ方針ハ、會計
  檢査院ノ檢査報〓書ヲ基礎トシ、而シテ政
  府ノ辯明書、竝ニ委員會ニ於ケル質疑應答
  ヲ參考ト致シマシテ、審議ヲ致シマシタノ
  デアリマス、其結果決算報告ハ、之ヲ承認
  スルト云フコトニ相成ッタノデアリマス、而
  シテ之ニ對スル附帶決議ガアリマス、其決
  議員、
  一昭和八年度ノ決算ヲ審査スルニ從來
  屢〓委員會ニ於テ警〓ヲ與ヘタル豫算
  ノ流用、年度末ノ濫費、賞與、旅費、
  手當、慰勞金等ノ繰替不衡平ハ毫モ
  改善セラレサルノミナラス益〓其ノ弊
  害ノ甚タシキヲ認ム特ニ滿洲事件費
  ヲ以テ經常費ヲ支辨シタル如キハ政
  府カ決算委員會ニ於テ答辯セル改善
  ノ言明ヲ裏切リ其ノ言責ヲ輕スルノ
  ミラス、院議ヲ無視スルモノト斷セ
  サルヲ得ス將來速ニ改善ヲ實行スヘ
  一財界ノ不況ニ際シ一般租稅ノ收入ハ
  減少ヲ來シタルニ拘ラス第三種所得
  稅及營業收益稅ノミハ却ッテ增加ノ
  傾向アルハ、首肯シ難ク且ツ近時各
  稅務官署ニ於テ不祥事ヲ頻發スルハ
  誠ニ遺憾ナルヲ以テ政府ハ其ノ原因
  ヲ究明シ改善ノ實ヲ擧ケラレタシ
  一陸海軍費臨時部ニ於テ不當支出ノ弊
  アルヲ認ム、國防ノ緊切ナルニ鑑ミ、
  勉メテ協賛ヲ與ヘタル趣旨ニ鑑ミ之
  カ支辨ニ當リテハ最モ嚴密周到ナル
  ヲ要ス然ルニ不當ノ支出件數ヲ增加
  スルカ如キハ國民ノ期待ニ反スルコ
  ト甚タシキヲ以テ深ク將來ノ注意ヲ
  望ム
  此中デ「陸海軍費臨時部」トアリマスガ、
  此不當支出ハ獨リ陸海軍ノミデハアリマセ
  ヌ、各省ニ互ッテ居リマスルケレドモ、其最
  モ主ナルモノハ陸海軍ニアルノデアリマス、
  又滿洲事件費ニ於キマシテ、經常費ヲ支出
  シテ居ルト云フコトハ陸海軍ヲ直チニ聯
  想スルモノデアリマスガ、獨リ是モ陸海軍
  バカリデナクシテ、最モ多イノハ外務省デ
  アリマス、其他各省ニモ多少アリマスルガ、
  先ヅ外務省所管ガ最モ甚シイノデアリマス、
  以上ノ附帶決議ヲ致シマシテ、之ヲ是認ス
  ルコトニ致シマシタノデゴザイマス
  尙ホ昭和八年度國有財產增減總計算書ハ
  小委員ニ付託致シマシテ之ヲ審査セシメ、
  總會ニ報〓致シマシテ、滿場一致之ヲ承認
  スルコトニ相成ッタノデアリマス、ドウカ此
  決算ヲ承認スルト同時ニ、附帶決議ニ御贊
  成アランコトヲ希望スル次第デアリマス
  (拍手)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=64

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• 065・濱田國松

  ○議長(濱出國松君)　直チニ採決致シマス、
  昭和八年度歲入歲出總決算、昭和八年度各
  特別會計歲入歲出決算、委員長報告ヲ是認
  スルニ贊成ノ諸君ノ起立ヲ求メマス
  〔總員起立〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=65

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• 066・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　起立總員(拍手)仍テ
  本件ハ委員長報告ヲ是認スルニ決シマシタ、
  次ニ昭和八年度國有財產增減總計算書ヲ採
  決致シマス、委員長報告ニ御異議ハアリマ
  セヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=66

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• 067・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ本件ハ委員長報告通リ是認スルニ
  決シマシタ

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=67

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• 068・青木雷三郎

  ○靑木雷三郞君　議事日程順序變更ノ緊急
  動議ヲ提出致シマス、卽チ此際日程第八乃
  至第十一ヲ繰上ゲ上程シ、其審議ヲ進メラ
  レンコトヲ望ミマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=68

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• 069・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　靑木君ノ動議ニ御異
  議アリマセヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=69

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• 070・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ日程ハ變更セラレマシタ、日程第
  八、民事訴訟法中改正法律案ノ第一讀會ノ續
  ヲ開キマス、委員長ノ報告ヲ求メマス-委
  員長原惣兵衞君
  第八民事訴訟法中改正法律案(牧野
  良三君外九名提出)
  第一讀會ノ續(委員長報告)
  報告書
  一民事訴訟法中改正法律案(牧野良三君
  外九名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十九日
  委員長原惣兵衞
  衆議院議長濱田國松殿

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=70

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• 071・原惣兵衞

  ○原惣兵衞君　此席カラ御許シヲ願ヒマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=71

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• 072・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　許可致シマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=72

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• 073・原惣兵衞

  ○原惣兵衛君　委員會ハ滿場一致デ可決致
  シマシタ、御報告致シマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=73

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• 074・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　本案ノ第二讀會ヲ開
  クニ御異議アリマセヌカ
  (「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=74

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• 075・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ本案ノ第二讀會ヲ開クニ決シマシ
  タ

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=75

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• 076・青木雷三郎

  ○靑木雷三郞君　直チニ本案ノ第二讀會ヲ
  開キ、第三讀會ヲ省略シテ、委員長報告通
  リ可決セラレンコトヲ望ミマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=76

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• 077・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　靑木君ノ動議ニ御異
  議アリマセヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=77

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• 078・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ直チニ本案ノ第二讀會ヲ開キ、議
  案全部ヲ議題ト致シマス
  民事訴訟法中改正法律案
  第二讀會(確定議)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=78

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• 079・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　別ニ御發議ガアリマ
  セヌ、第三讀會ヲ省略シテ、委員長報告通
  リ可決確定サレマシタ(拍手)日程第九乃至
  第十一ハ、同一委員ニ付託シタル議案デア
  リマスルカラ、一括議題トナスニ御異議ア
  リマセヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=79

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• 080・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ日程第九、公證人法中改正法律案、
  日程第十、公證人法中改正法律案、日程第
  十一、昭和八年法律第五十三號辯護士法中
  改正法律案、以上三案ヲ一括シテ第一讀會
  ノ續ヲ開キマス、委員長ノ報告ヲ求メマ
  ス-板野友造君
  第九公證人法中改正法律案(一松定
  吉君外八名提出)
  第一讀會ノ續(委員長報〓)
  第十公證人法中改正法律案(野田文
  一郞君提出)
  第一讀會ノ續(委員長報〓)
  第十一昭和八年法律第五十三號辯護
  士法中改正法律案(宮澤〓作君外四
  名提出)第一讀會ノ續(委員長報〓)
  報〓書
  一公證人法中改正法律案(一松定吉君外
  八名提出)
  一公證人法中改正法律案(野田文一郞君
  提出)
  右ハ本院ニ於テ兩案ヲ併合シ別紙ノ通修
  正スヘキモノト議決致候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十三日
  委員長板野友造
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  公證人法中左ノ通改正ス
  「公證人法」ヲ「公證士法」ニ改ム
  第一條乃至第十九條、第二十一條乃至第
  三十條、第三十二條乃至第四十五條、第
  四十七條、第四十八條、第五十條乃至第
  五十二條、第五十五條乃至第五十九條、
  第六十一條、第六十三條乃至第六十九條、
  第七十一條乃至第七十九條及第八十二條
  乃至第八十四條中「公證人」ヲ「公證士」ニ
  改ム
  附則
  本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
  報〓書
  一昭和八年法律第五十三號辯護士法中改
  正法律案(宮澤〓作君外四名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十三日
  委員長板野友造
  衆議院議長濱田國松殿

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=80

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• 081・板野友造

  ○板野友造君　此席ヨリ發言ノ御許シヲ願
  ヒマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=81

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• 082・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　許可致シマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=82

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• 083・板野友造

  ○板野友造君　日程第九、日程第十ハ同一
  ノ法律案デアリマス、委員會ニ於テハ之ヲ
  併合致シ、原案ノ中ノ登記官吏ノ證明ト云
  フ點ヲ修正削除ヲ致シ、公證人ト云フノヲ公
  證士ト改メルト云フコトニ修正可決ヲ致シ
  マシタ、サウシテ是ハ政府モ同意ヲ表サ
  V、ソレカラ其次ニ日程第十一、辯護士法
  中改正法律案ハ、是ハ委員會ニ於テハ、全
  會一致ヲ以テ可決ヲ致シマシタ、之ヲ御報
  告致シマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=83

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• 084・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　委員長ノ報告ハ昭和
  八年法律第五十三號辯護士法中改正法律案
  ハ可決デアリマス、公證人法中改正法律案
  ノ二案ハ、兩案ヲ併合シテ一案トナシ、修
  正議決サレタモノデアリマス、仍テ先ヅ委
  員長報告中修正ノ兩案ノ第二讀會ヲ開クヤ
  否ヤヲ御諮リ致シマス、兩案ノ第二讀會ヲ
  開クニ御異議アリマセヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=84

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• 085・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ兩案ノ第二讀會ヲ開クニ決シマシ
  タ

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=85

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• 086・青木雷三郎

  ○靑木雷三郞君　直チニ兩案ノ第二讀會ヲ
  開キ、第三讀會ヲ省略シテ、委員長報告通
  リ可決セラレンコトヲ望ミマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=86

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• 087・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　靑木君ノ動議ニ御異
  議アリマセヌカ
  (「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=87

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• 088・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ直チニ兩案ノ第二讀會ヲ開キ、議
  案全部ヲ議題ト致シマス
  公證人法中改正法律案
  第二讀會(確定議)
  公證人法中改正法律案
  第二讀會(確定議)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=88

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• 089・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　別ニ御發議ガアリマ
  セヌ、第三讀會ヲ省略シテ、委員長報告通
  リ可決確定サレマシタ(拍手)-次ニ昭和
  八年法律第五十三號辯護士法中改正法律案
  ノ第二讀會ヲ開クヤ否ヤヲ御諮リ致シマ
  ス、本案ノ第二讀會ヲ開クニ御異議アリマ
  セヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=89

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• 090・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ本案ノ第二讀會ヲ開クニ決シマシ
  タ

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=90

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• 091・青木雷三郎

  ○靑木雷三郞君　直チニ本案ノ第二讀會ヲ
  開キ、第三讀會ヲ省略シテ、委員長報告通
  リ可決セラレンコトヲ望ミマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=91

  ---

• 092・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　靑木君ノ動議ニ御異
  議アリマセヌカ
  (「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=92

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• 093・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ直チニ本案ノ第二讀會ヲ開キ、議
  案全部ヲ議題ト致シマス
  昭和八年法律第五十三號辯護士法中改
  正法律案第二讀會(確定議)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=93

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• 094・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　別ニ御發議ガアリマ
  セヌ、第三讀會ヲ省略シテ、委員長報告通
  リ可決確定サレマシタ(拍手)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=94

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• 095・青木雷三郎

  ○靑木雷三郞君　議事日程順序變更ノ緊急
  動議ヲ提出致シマス、卽チ此際日程第百六
  十四ノ決議案ヲ繰上ゲ上程シ、其審議ヲ進
  メラレンコトヲ望ミマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=95

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• 096・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　靑木君ノ動議ニ御異
  議アリマセヌカ
  (「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=96

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• 097・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ日程ハ變更セラレマシタ、日程第
  百六十四、帝國議會圖書館竝議員事務室完
  備ニ關スル決議案ヲ議題ト致シマス、提出
  者ノ趣旨辯明ヲ許シマス-提出者星島二
  郞君
  第百六十四帝國議會圖書館竝議員事
  務室完備ニ關スル決議案(安藤正純
  君外六十一名提出)
  帝國議會圖書館竝議員事務室完備ニ關
  スル決議案
  帝國議會圖書館竝議員事務室完備ニ
  關スル決議
  帝國議會圖書館竝議員事務室完備ノ件ニ
  關シ今期議會ニ各黨ヨリ建議案ヲ提出セ
  リ政府ハ直ニ具體案ヲ作成實行ニ著手シ
  以テ昭和十四年憲法發布滿五十周年記念
  事業トシテ之カ完成ヲ期スヘシ
  右決議ス
  〔星島二郞君登壇〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=97

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• 098・星島二郎

  ○星島二郞君　私ハ各派大多數ノ御贊同ヲ
  得マシテ、帝國議會圖書館竝ニ議員事務室
  ノ建設ニ關スル、及其設備ノ擴充ニ關スル
  決議案ヲ提出シタイト思ヒマス、私ハ吾々
  ガ長イ間待チ望ミマシタ新議事堂ガ、二十
  年ノ日子ト、二千八百万圓ノ巨大ナル經費
  ヲ以チマシテ、將ニ建立セラレ、昭和十一
  年ヨリ之ニ入ル喜ビヲ、オ互ニ非常ニ光
  榮トスルノデアリマス、ケレドモ折角立派
  ナ議事堂ハ出來マシタケレドモ、其內容ト
  致シマスル議員ノ事務室及圖書館ノ設備ニ
  至リマシテハ、洵ニオ恥シイ次第デアリマ
  シテ、今年度ノ豫算ハ僅ニ四十万圓、現在
  議會ノ圖書購入費ハ、僅ニ今年度ハ九百餘
  圓ト云フヤウナ憐レナル狀態デアリマス、
  又眞ノ立憲政治ノ運用ハ、議員ノ〓究資料
  ヲ十分ニスルコトニアルノデアリマシテ、
  彼ノ米國ガ實ニ九百三十餘万弗ト云フ程ノ
  經費ヲ以テ、非常ナル設備ヲ有ッタ圖書館
  ヲ有シテ居ル、又米國ノ議會ニ於テ、一人
  ノ議員ガ二ツノ部室ヲ有ッテ居リ、或ハ書記
  ヤ「タイピスト」ヲ使ッテ、十分ナ〓究ヲ致シ
  テ居ル狀態ニ鑑ミマスレバ、洵ニ吾々ハ遺
  憾ノ極ミデアリマス、ソコデ政府ハ來年度
  豫算ニ當リマシテ、アノ立派ナ議事堂ノ裏
  ニ、吾々ガ十分ノ〓究ヲ致シ得ルヤウニ、
  圖書館ト議員ノ事務室ヲ建築サレルヤウ
  ニ、切望シテ已マナイ次第デアリマス、何
  卒滿場一致御贊同ヲ賜ハランコトヲ希望致
  シマス(拍手)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=98

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• 099・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　採決ヲ致シマス、本
  決議案ニ贊成ノ諸君ノ起立ヲ求メマス
  〔總員起立〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=99

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• 100・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　起立總員、仍テ本案
  ハ可決セラレマシタ(拍手)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=100

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• 101・青木雷三郎

  ○靑木雷三郞君　議事日程順序變更ノ緊急
  動議ヲ提出致シマス、卽チ此際日程第十二
  乃至第百六十三ノ建議案ヲ繰上ゲ上程シ、
  其審議ヲ進メラレンコトヲ望ミマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=101

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• 102・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　靑木君ノ動議ニ御異
  議アリマセヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=102

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• 103・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナイト認メマ
  ス、仍テ日程ハ變更セラレマシタ、日程第
  十二乃至第百六十三ハ、建議委員ニ付託シ
  タル議案ナルニ依リ、一括議題トナスニ御
  異議アリマセヌカ
  (「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=103

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• 104・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ日程第十二、文官任用令改正ニ關
  スル建議案外百五十一件ヲ一括シテ議題ト
  致シマス、建議委員長ノ報告ヲ求メマス-
  田中祐四郞君
  第十二文官任用令改正ニ關スル建議
  案(田村實君外二名提出)(委員長報告)
  第十三帝國議會圖書館竝議員事務室
  完備ニ關スル建議案(蔭山貞吉君外
  三名提出)(委員長報〓)
  第十四帝國議會圖書館竝議員事務室
  完備ニ關スル建議案(鈴木富士彌君
  外二名提出)(委員長報告)
  第十五帝國議會圖書館竝議員事務室
  完備ニ關スル建議案(野田文一郞君
  外四名提出)(委員長報告)
  第十六元屯田兵優遇ニ關スル建議案
  (林路一君提出)(委員長報告)
  第十七各戰役殊動者優遇卽行ニ關ス
  ル建議案(本田義成君外一名提出)
  (委員長報告)
  第十八各戰役殊勳者優遇卽行ニ關ス
  ル建議案(眞鍋儀十君外三名提出)
  (委員長報〓)
  第十九齒科軍醫設置ニ關スル建議案
  (杉山元治郞君外五名提出)
  (委員長報告)
  第二十北海道ニ航空隊設置ニ關スル
  建議案(坂東幸太郞君外四名提出)
  (委員長報告)
  第二十一北海道ニ航空隊設置ニ關ス
  ル建議案(田中喜代松君外二名提出)
  (委員長報告)
  第二十二能代郊外東雲原ニ航空隊設
  置ニ關スル建議案(杉本國太郞君外
  一名提出)(委員長報告)
  第二十三郵便切手ニ大楠公肖像印刷
  ニ關スル建議案(江藤源九郞君提出)
  (委員長報告)
  第二十四愛國郵便切手發行ニ關スル
  建議案(內ケ崎作三郞君外三名提出)
  (委員長報〓)
  第二十五ラヂオ放送取締ニ關スル建
  議案(山本厚三君提出)
  (委員長報〓)
  第二十六東京札幌旭川間定期航空輸
  送開始ニ關スル建議案(山本厚三君
  外四名提出)(委員長報告)
  第二十七東京札幌間定期航空輸送開
  始ニ關スル建議案(丸山浪彌君外六
  名提出)(委員長報告)
  第二十八飛行場設置ニ關スル建議案
  (西岡竹次郞君外一名提出)
  (委員長報告)
  第二十九下關港ニ開港港則實施ニ關
  スル建議案(藤井啓一君提出)
  (委員長報告)
  第三十下關港ニ開港港則實施ニ關ス
  ル建議案(保良淺之助君提出)
  (委員長報告)
  第三十一沖繩航路改善ニ關スル建議
  案(花城永渡君外三名提出)
  (委員長報告)
  第三十二沖繩航路改善ニ關スル建議
  案(伊禮肇君提出)(委員長報〓)
  第三十三上海長崎間航路改善ニ關ス
  ル建議案(西岡竹次郞君外一名提出)
  (委員長報告)
  第三十四長崎中央電信局設置ニ關ス
  ル建議案(西岡竹次郞君外一名提出)
  (委員長報〓)
  第三十五國民保險ニ關スル建議案
  (安藤正純君外一名提出)
  (委員長報〓)
  第三十六利根川河口改修ニ關スル建
  議案(今井健彥君外一名提出)
  (委員長報告)
  第三十七利根渡良瀨江戶三川低水工
  事急施ニ關スル建議案(佐藤洋之助
  君外二名提出)(委員長報告)
  第三十八豐川改修促進ニ關スル建議
  案(大口喜六君外一名提出)
  (委員長報〓)
  第三十九澱川低水工事繼續施行ニ關
  スル建議案(田中祐四郞君外三名提
  四(委員長報〓)
  第四十靑木川改修ニ關スル建議案
  (加藤鯛一君提出)(委員長報告)
  第四十一米代川改修工事速成ニ關ス
  ル建議案(杉本國太郞君外一名提出)
  (委員長報告)
  第四十二那賀川改修工事促進ニ關ス
  ル建議案(紅露昭君提出)
  (委員長報告)
  第四十三勝浦川改修ニ關スル建議案
  (紅露昭君提出)(委員長報告)
  第四十四海部川改修ニ關スル建議案
  (紅露昭君提出)(委員長報告)
  第四十五伏見港修築竝澱川改修促進
  ニ關スル建議案(中野種一郞君提出)
  (委員長報告)
  第四十六大牟田港修築促進ニ關スル
  建議案(野田俊作君外一名提出)
  (委員長報告)
  第四十七唐津港ヲ第二種重要港灣指
  定ニ關スル建議案(藤生安太郞君提
  出)(委員長報告)
  第四十八磐梯山猪苗代湖ヲ中心トス
  ル國立公園指定ニ關スル建議案八
  田宗吉君提出)(委員長報告)
  第四十九母子扶助法制定ニ關スル建
  議案(星島二郞君外四名提出)
  (委員長報告)
  第五十母子扶助法制定ニ關スル建議
  案(末松偕一郞君外三名提出)
  (委員長報告)
  第五十一母子ホームニ關スル建議案
  (坂東幸太郞君外二名提出)
  (委員長報〓)
  第五十二母子ホームニ關スル建議案
  (山本市英君外四名提出)
  (委員長報告)
  第五十三政府ノ爲ス土木建築請負契
  約統一ニ關スル建議案(蔭山貞吉君
  提出)(委員長報〓)
  第五十四別格官幣社興國神社創建ニ
  關スル建議案(篠原義政君外十四名
  提出)(委員長報告)
  第五十五豐國神社昇格ニ關スル建議
  案(加藤鐐五郞君外三名提出)
  (委員長報告)
  第五十六鹿島神宮修築ニ關スル建議
  案(飯村五郞君提出)(委員長報告)
  第五十七勞働國家奉仕隊組織ニ關ス
  ル建議案(松田竹千代君提出)
  (委員長報告)
  第五十八結核豫防撲滅ニ關スル建議
  案(原口初太郞君提出)(委員長報告)
  第五十九前橋宇都宮水戶間縣道國道
  編入ニ關スル建議案(篠原義政君外
  十名提出)(委員長報告)
  第六十京濱新國道新設ニ關スル建議
  案(三上英雄君外一名提出)
  (委員長報告)
  第六十一德島市ヨリ羽ノ浦町ヲ經テ
  甲浦町ニ至ル縣道國道編入ニ關スル
  建議案(紅露昭君提出)(委員長報告)
  第六十二地方自治團體ノ名譽職待遇
  ニ關スル建議案(川島正次郞君外二
  名提出)(委員長報〓)
  第六十三千島開發ニ關スル建議案
  (山本厚三君外三名提出)
  (委員長報告)
  第六十四伊豆七島ニ府縣制竝町村制
  施行ニ關スル建議案(三上英雄君外
  一名提出)(委員長報告)
  第六十五議員選擧投票所增設ニ關ス
  ル建議案(手代木隆吉君外五名提出)
  (委員長報〓)
  第六十六穀類搗精取締法制定反對ニ
  關スル建議案(菅野善右衞門君外二
  名提出)(委員長報告)
  第六十七堤防築造ニ關スル建議案
  (豐田豐吉君提出)(委員長報告)
  第六十八國立茶業試驗場擴張ニ關ス
  ル建議案(宮本雄一郞君外六名提出)
  (委員長報〓)
  第六十九豐橋市外三郡內原野國營開
  墾ニ關スル建議案(近藤壽市郞君提
  出)(委員長報告)
  第七十產業組合監査制度樹立ニ關ス
  ル建議案(高田耘平君外三名提出)
  (委員長報告)
  第七十一早害應急施設竝助成ニ關ス
  ル建議案(靑木雷三郞君外三名提出)
  (委員長報告)
  第七十二茨城縣北部冷害地救濟對策
  ニ關スル建議案(中井川浩君提出)
  (委員長報告)
  第七十三國有林野所在市町村助成金
  ノ增額交付方法ノ改善竝同府縣ヘノ
  範圍擴張ニ關スル建議案(八田宗吉
  君提出)(委員長報告)
  第七十四中等農學校卒業生ノ獸醫師
  免許特典期間延長ニ關スル建議案
  (平島敏夫君外一名提出)
  (委員長報告)
  第七十五林野治水計畫ニ關スル建議
  案(高田耘平君外五名提出)
  (委員長報告)
  第七十六第二期林野治水事業計畫ニ
  關スル建議案(近藤壽市郞君外六名
  提出)(委員長報告)
  第七十七林野整備促進ニ關スル建議
  案(高田耘平君外五名提出)
  (委員長報告)
  第七十八林野整備促進ニ關スル建議
  案(近藤壽市郞君外六名提出)
  (委員長報〓)
  第七十九馬產振興ニ關スル建議案
  (大石倫治君外三名提出)
  (委員長報告)
  第八十東北地方馬產振作ニ關スル建
  議案(八田宗吉君外一名提出)
  (委員長報〓)
  第八十一馬鈴薯耕作及澱粉事業奬勵
  ニ關スル建議案(坂東幸太郞君外四
  名提出)(委員長報告)
  第八十二甜菜耕作奬勵ニ關スル建議
  案(坂東幸太郞君外四名提出)
  (委員長報〓)
  第八十三書道振興奬動ニ關スル建議
  案(川崎克君外七名提出)
  (委員長報〓)
  第八十四高等海員養成ニ關スル建議
  案(立川平君提出)(委員長報告)
  第八十五〓育施設ノ改善ニ關スル建
  議案(山下谷次君外三名提出)
  (委員長報告)
  第八十六〓育施設ノ改善ニ關スル建
  議案(荒川五郞君外十四名提出)
  (委員長報告)
  第八十七皇紀二千六百年記念圖書館
  建設ニ關スル建議案(眞鍋勝君外二
  名提出)(委員長報告)
  第八十八帝國圖書館完成ニ關スル建
  議案(河上哲太君外一名提出)
  (委員長報〓)
  第八十九圖書館普及ニ關スル建議案
  (蔭山貞吉君提出)(委員長報告)
  第九十圖書館普及ニ關スル建議案
  (眞鍋勝君外二名提出)(委員長報告)
  第九十一圖書館普及ニ關スル建議案
  (野田文一郞君外四名提出)
  (委員長報〓)
  第九十二弓道ヲ中等學校正科目ニ編
  入ニ關スル建議案(佐藤洋之助君提
  出(委員長報告)
  第九十三日本音樂ヲ女學校〓科目ニ
  編入ニ關スル建議案(山本芳治君提
  出)(委員長報告)
  第九十四函館市ニ海洋氣象臺設置ニ
  關スル建議案(大島寅吉君外三名提
  〓(委員長報告)
  第九十五伊豆大島ニ中央氣象臺附屬
  測候所設置ニ關スル建議案(三上英
  雄君外一名提出)(委員長報告)
  第九十六私立大學經費國庫補助ニ關
  スル建議案(牧山耕藏君外六名提出)
  (委員長報告)
  第九十七私立大學經費國庫補助ニ關
  スル建議案(安藤正純君外三名提出)
  (委員長報告)
  第九十八私立大學經費國庫補助ニ關
  スル建議案(伊豆富人君提出)
  (委員長報告)
  第九十九私立大學經費國庫補助ニ關
  スル建議案(安部磯雄君提出)
  (委員長報告)
  第百私立大學總長學長及〓職員優遇
  ニ關スル建議案(牧山耕藏君外六名
  提出)(委員長報告)
  第百一私立大學總長學長及〓職員優
  遇ニ關スル建議案(板野友造君外三
  名提出)(委員長報告)
  第百二私立大學總長學長及〓職員優
  遇ニ關スル建議案(伊豆富人君提出)
  (委員長報告)
  第百三私立大學總長學長及〓職員優
  遇ニ關スル建議案(安部磯雄君提出)
  (委員長報告)
  第百四北海道東部ニ高等農林學校設
  置ニ關スル建議案(小池仁郞君外四
  名提出)(委員長報告)
  第百五日本政治學確立ニ關スル建議
  案(木下成太郞君外二名提出)
  (委員長報告)
  第百六肢體不自由者救濟〓育令制定
  ニ關スル建議案(永井柳太郞君外七
  名提出)(委員長報告)
  第百七北海道中部ニ鐵道局增設ニ關
  スル建議案(坂東幸太郞君外四名提
  也(委員長報告)
  第百八北海道中部ニ鐵道局增設ニ關
  スル建議案(田中喜代松君外二名提
  出(委員長報告)
  第百九長崎市ニ鐵道運輸事務所及保
  線事務所新設ニ關スル建議案(西岡
  竹次郞君外一名提出)(委員長報告)
  第百十氷鐵道運賃特別賃率適用ニ關
  スル建議案(眞鍋儀十君外三名提出)
  (委員長報告)
  第百十一稻毛本千葉間鐵道敷設ニ關
  スル建議案(多田滿長君提出)
  (委員長報〓)
  第百十二花卷釜石間鐵道速成ニ關ス
  ル建議案(廣瀨爲久君外三名提出)
  (委員長報告)
  第百十三博多驛改築竝博多港臨港線
  敷設ニ關スル建議案(吉田鞆明君提
  〓(委員長報告)
  第百十四大牟田驛三池港間臨港線促
  成ニ關スル建議案(野田俊作君外一
  名提出)(委員長報告)
  第百十五雪國地帶ノ鐵道敷設速成ニ
  關スル建議案(八田宗吉君提出)
  (委員長報告)
  第百十六湖南鐵道敷設ニ關スル建議
  案(八田宗吉君提出)(委員長報告)
  第百十七柳津野驛間及坂下喜多方間
  鐵道敷設ニ關スル建議案(八田宗吉君
  提出)(委員長報告)
  第百十八新宮若櫻間鐵道敷設速進ニ
  關スル建議案(田中武雄君外二名提
  出(委員長報告)
  第百十九國有鐵道ト島原鐵道竝島原
  三角間航路連帶運輸開始ニ關スル建
  議案(中村不二男君外一名提出)
  (委員長報告)
  第百二十奥羽本線ノ能代驛經由ニ關
  スル建議案(杉本國太郞君外一名提
  〓(委員長報告)
  第百二十一西大寺那波間海岸鐵道敷
  設ニ關スル建議案(横山泰造君外七
  名提出)(委員長報告)
  第百二十二能代船川間鐵道敷設ニ關
  スル建議案(杉本國太郞君外一名提
  出(委員長報〓)
  第百二十三野岩羽鐵道速成ニ關スル
  建議案(八田宗吉君外三名提出)
  (委員長報告)
  第百二十四野岩羽鐵道速成ニ關スル
  建議案(林平馬君提出)(委員長報告)
  第百二十五關門海底トンネル鐵道敷
  設速成ニ關スル建議案(西岡竹次郞
  君外八名提出)(委員長報〓)
  第百二十六關門連絡施設ノ完備ニ關
  スル建議案(林田操君提出)
  (委員長報告)
  第百二十七喜々津浦上間鐵道敷設ニ
  關スル建議案(西岡竹次郞君外一名
  提出)(委員長報告)
  第百二十八東海道線越美線直接連絡
  鐵道速成ニ關スル建議案(匹田銳吉
  君提出)(委員長報〓)
  第百二十九宮崎縣山手鐵道建設ニ關
  スル建議案(田尻藤四郞君提出)
  (委員長報告)
  第百三十北濃城端間鐵道敷設ニ關ス
  ル建議案(土倉宗明君外二名提出)
  (委員長報告)
  第百三十一岡崎多治見間鐵道速成ニ
  關スル建議案(丹下茂十郞君外二名
  提出)(委員長報告)
  第百三十二仙臺古川間鐵道速成ニ關
  スル建議案(內ケ崎作三郞君外二名
  提出)(委員長報告)
  第百三十三古川一關間鐵道敷設ニ關
  スル建議案(內ケ崎作三郞君外二名
  提出)(委員長報告)
  第百三十四紀勢東線始發驛變更ニ關
  スル建議案(後藤脩君外二名提出)
  (委員長報告)
  第百三十五京都市内貫通國有鐵道高
  架改築ニ關スル建議案(中野種一郞
  君外二名提出)(委員長報〓)
  第百三十六京都市內貫通國有鐵道高
  架改築ニ關スル建議案(田中祐四郞
  君外三名提出)(委員長報告)
  第百三十七上野土浦間電化促進ニ關
  スル建議案(中井川浩君提出)
  (委員長報〓)
  第百三十八川俣浪江間省營自動車運
  輸開始ニ關スル建議案(菅野善右衞
  門君外一名提出)(委員長報告)
  第百三十九西都城驛宮崎驛間省營自
  動車運輸開始ニ關スル建議案(水久
  保甚作君提出)(委員長報告)
  第百四十京都府由良川筋省營自動車
  運輸開始ニ關スル建議案(水島彥一
  郞君提出)(委員長報告)
  第百四十一八幡金山間省營自動車運
  輸開始ニ關スル建議案(匹田銳吉君
  提出)(委員長報告)
  第百四十二須崎構原間省營自動車運
  輸開始ニ關スル建議案(依光好秋君
  外一名提出)(委員長報告)
  第百四十三島原鐵道買收ニ關スル建
  議案(中村不二男君外一名提出)
  (委員長報告)
  第百四十四鐵道踏切設備改善ニ關ス
  ル建議案(林路一君提出)
  (委員長報告)
  第百四十五警察官國有鐵道無賃乘車
  竝半額劵交付復活ニ關スル建議案
  (野中徹也君提出)(委員長報告)
  第百四十六長崎ステーシヨンホテル
  建設ニ關スル建議案(西岡竹次郞君
  外一名提出)(委員長報〓)
  第百四十七國立工藝指導所設置ニ關
  スル建議案(靑田勝晴君外二名提出)
  (委員長報告)
  第百四十八國立工藝指導所設置ニ關
  スル建議案(竹田儀一君外二名提出)
  (委員長報告)
  第百四十九國立織物〓究所設立ニ關
  スル建議案(鷲野米太郞君提出)
  (委員長報告)
  第百五十陶器原料保全ニ關スル建議案
  (丹下茂十郞君提出)(委員長報告)
  第百五十一金融合理化ニ關スル法律
  制定ニ關スル建議案(前田房之助君
  外九名提出)(委員長報告)
  第百五十二金融合理化ニ關スル法律
  制定ニ關スル建議案(三上英雄君外
  三名提出)(委員長報告)
  第百五十三岐阜地方區裁判所移轉改
  築ニ關スル建議案(大野伴陸君提出)
  (委員長報〓)
  第百五十四民法相續編中改正ニ關ス
  ル建議案(松木弘君外二名提出)
  (委員長報告)
  第百五十五北部支那ニ於ケル領事裁
  判管轄變更ニ關スル建議案(仙波久
  良君提出)(委員長報告)
  第百五十六佐世保市ニ專賣局鹽倉庫
  設置ニ關スル建議案(佐保畢雄君提
  出(委員長報告)
  第百五十七關東州及滿洲產苹果移輸
  入ニ關スル建議案(仙波久良君外二
  名提出)(委員長報告)
  第百五十八北洋材ノ需給調節ニ關ス
  ル建議案(瀨川嘉助君外四名提出)
  (委員長報告)
  第百五十九北洋材ノ需給調節ニ關ス
  ル建議案(竹田儀一君外二外提出)
  ○員長報報)
  第百六十朝鮮ニ訴誦法及行政裁判法
  實施ニ關スル建議案(牧山耕藏君外
  五名提出)(委員長報告)
  第百六十一朝鮮ニ訴願法及行政裁判
  法實施ニ關スル建議案(牧野良三君
  外五名提出)(委員長報告)
  第百六十二朝鮮ニ裁判所構成法及辯
  護土法實施ニ關スル建議案(牧山耕
  藏君外五名提出)(委員長報〓)
  第百六十三朝鮮ニ裁判所權成法及辯
  護土法實施ニ關スル建議案(牧野良
  三君外五名提出)(委員長報告)
  文官任用令改正ニ關スル建議案
  文官任用令改正ニ關スル建議
  文官任用令第六條第七號ノ次ニ左ノ一號
  ヲ加ヘラレムコトヲ望ム
  八四年以上市町村吏員タル者
  右建議ス
  報〓書
  一文官任用令改正ニ關スル建議案(田村
  實君外二名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  帝國議會圖書館竝議員事務室完備ニ關
  スル建議案
  帝國議會圖書館竝議員事務室完備ニ
  關スル建議
  帝國議會圖書館竝議員事務室ハ昭和十年
  度以降三箇年繼續事業トシテ豫算ノ計上
  ヲ見タルエ其ノ計畫內容ハ未タ以テ其ノ
  機能ヲ滿タスニ足ラサルモノト認ム依テ
  政府ハ速ニ適當ナル方策ヲ講シ其ノ完備
  ヲ期セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  帝國議會圖書館竝議員事務室完備ニ關
  スル建議案
  帝國議會圖書館竝議員事務室完備ニ
  關スル建議
  帝國議會圖書館竝議員事務室ハ昭和十年
  度以降三箇年繼續事業トシテ豫算ノ計上
  ヲ見タルモ其ノ計畫內容ハ未タ以テ其ノ
  機能ヲ滿タスニ足ラサルモノト認ム依テ
  政府ハ速ニ適當ナル方策ヲ講シ其ノ完備
  ヲ期セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  帝國議會圖書館竝議員事務室完備ニ關
  スル建議案
  帝國議會圖書館竝議員事務室完備ニ
  關スル建議
  帝國議會圖書館竝議員事務室ハ昭和十年
  度以降三箇年繼續事業トシテ豫算ノ計上
  ヲ見タルモ其ノ計畫內容ハ未タ以テ其ノ
  機能ヲ滿タスニ足ラサルモノト認ム依テ
  政府ハ速ニ適當ナル方策ヲ講シ其ノ完備
  ヲ期セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一帝國議會圖書館竝議員事務室完備ニ關
  スル建議案(蔭山貞吉君外三名提出)
  一帝國議會圖書館竝議員事務室完備ニ關
  スル建議案(鈴木富士彌君外二名提出)
  一帝國議會圖書館竝議員事務室完備ニ關
  スル建議案(野田文一郞君外四名提出)
  右ハ本院ニ於テ三案ヲ併合シテ一案トシ
  別紙ノ通(內容同一)修正スヘキモノト議
  決致候此段及報告候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  帝國議會圖書館竝議員事務室完備ニ
  關スル建議
  帝國議會圖書館竝議員事務室ハ昭和十年
  度以降三箇年繼續事業トシテ豫算ノ計上
  ヲ見タルモ其ノ計畫內容ハ未タ以テ其ノ
  機能ヲ滿タスニ足ラサルモノト認ム依テ
  政府ハ速ニ適當ナル方策ヲ講シ其ノ完備
  ヲ期セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  元屯田兵優遇ニ關スル建議案
  元屯田兵優遇ニ關スル建議
  政府ハ速ニ元屯田兵ニシテ恩給ノ支給ヲ
  受ケサル者ニ對シ特別慰藉金ヲ給與シ之
  ヲ優遇セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一元屯田兵優遇ニ關スル建議案(林路一
  君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  各戰役外勳者優進卽行ニ關スル建議案
  各戰役殊勳者優遇卽行ニ關スル建議
  各戰役ニ於テ拔群ノ武功ニ依リ金鵄勳章
  ヲ賜ハリタル者ヲ優遇スル爲金鵄勳章年
  金ノ制度ヲ設ケ以テ國民ノ忠勇ニ酬イ士
  氣ノ作興ヲ促スニ資シタルハ適當ノ制度
  ナリト思惟ス然ルニ此ノ制度創設以來旣
  ニ四拾年ヲ閱シ曩ニ功五級以下僅少ノ改
  正アリシト雖其ノ聞幾度カ增額シタル一般
  官公吏ノ恩給賞與賜金等諸般ノ給與ニ比
  スレハ其ノ率甚夕低ク年金制度ノ精神竝
  當初ノ金額ニ鑑ミ其ノ趣旨ニ副ハサルモ
  ノ多シト謂ハサルヘカラス金鵄勳章年金
  ヲ時世ニ適應スルヤウ之カ根本的改正ヲ
  斷行シ其ノ待遇ヲ徹底セシムルハ益〓奉
  公ノ念ヲ〓メ士氣ヲ鼓舞スル所以ニシテ
  卽チ金鵄勳章御設定ノ精神ニ副フモノト
  謂フヘシ故ニ衆議院ハ勿論貴族院ニ於テ
  モ金鵄勳章年金ノ增額改正、殊動者優遇
  ノ請願ハ十數年來滿場一致採擇セラレ亦
  衆議院ニ於テハ幾度モ同建議案ノ可決ヲ
  見タル次第ナリ仍テ政府ハ速ニ金鵄勳章
  年金ノ根本的改正卽チ功七級年金ヲ年額
  三百圓ニ其ノ他各級年金ヲ之ニ準シテ改
  正シ尙國有鐵道一定期間無賃乘車ノ特典
  付與等ニ付考慮ヲ拂ヒ之カ卽時實施ニ努
  メラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  各戰役殊勳者優遇卽行ニ關スル建議案
  各戰役殊勳者優遇卽行ニ關スル建議
  金鵄動章年金令ハ其ノ制定後ニ於ケル時
  勢ノ推移ト經濟界ノ激變トニ因リ各般ノ
  恩賞、賜金、給與等ニ對比シ甚シキ不均
  衡ヲ來シ從テ年金令制定當時ノ趣旨ニ反
  シ恩賞其ノ當ヲ失フニ至レリ仍テ政府ハ
  速ニ年金令ヲ改正シ且一定期間國有鐵道
  無賃乘車ノ特典付與等優遇ノ途ヲ講セラ
  レムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一各戰役殊勳者優遇卽行ニ關スル建議案
  (本田義成君外一名提出)
  一各戰役殊動者優遇卽行ニ關スル建議案
  (眞鍋儀十君外三名提出)
  右ハ本院ニ於テ兩案ヲ併合シ別紙ノ通修
  正スヘキモノト議決致候此段及報告候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  各戰役殊勳者優遇卽行ニ關スル建議
  各戰役ニ於テ拔群ノ武功ニ依リ金鵄勳章
  ヲ賜ハリタル者ヲ優遇スル爲金鵄勳章年
  金ノ制度ヲ設ケ以テ國民ノ忠勇ニ酬イ士
  氣ノ作興ヲ促スニ資シタルハ適當ノ制度
  ナリト思惟ス然ルニ此ノ制度創設以來旣
  ニ四拾年ヲ閱シ曩ニ功五級以下僅少ノ改
  正アリシト雖其ノ間幾度カ增額シタル一
  般官公吏ノ恩給賞與賜金等諸般ノ給與ニ
  比スレハ其ノ率甚タ低ク年金制度ノ精神
  竝當初ノ金額ニ鑑ミ其ノ趣旨ニ副ハサル
  モノ多シト謂ハサルヘカラス金鵄勳章年
  金ヲ時世ニ適應スルヤウ之カ根本的改正
  ヲ斷行シ其ノ待遇ヲ徹底セシムルハ益〓、
  奉公ノ念ヲ〓メ士氣ヲ鼓舞スル所以ニシ
  テ卽チ金鵄勳章御設定ノ精神ニ副フモノ
  ト謂フヘシ故ニ衆議院ハ勿論貴族院ニ於
  テモ金鵄勳章年金ノ增額改正、殊勳者優
  遇ノ請願ハ十數年來滿場一致採擇セラレ
  亦衆議院ニ於テハ幾度モ同建議案ノ可決
  ヲ見タル次第ナリ仍テ政府ハ速ニ金鵄勳
  章年金ノ根本的改正卽チ功七級年金ヲ年
  額三百圓ニ其ノ他各級年金ヲ之ニ準シテ
  改正シ尙國有鐵道一定期間無賃乘車ノ特
  典付與等ニ付考慮ヲ拂ヒ之カ卽時實施ニ
  努メラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  齒科軍醫設置ニ關スル建議案
  齒科軍醫設置ニ關スル建議
  政府ハ齒科軍醫設置ニ關スル計畫ヲ樹テ
  速ニ之ヲ實施セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一齒科軍醫設置ニ關スル建議案(杉山元
  治郞君外五名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  北海道ニ航空隊設置ニ關スル建議案
  北海道ニ航空隊設置ニ關スル建議
  政府ハ北海道ニ航空隊ヲ設置セラレムコ
  トヲ望ム
  右建議ス
  北海道ニ航空隊設置ニ關スル建議案
  北海道ニ航空隊設置ニ關スル建議
  政府ハ北海道ニ航空隊ヲ設置セラレムコ
  トヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一北海道ニ航空隊設置ニ關スル建議案
  (坂東幸太郞君外四名提出)
  一北海道ニ航空隊設置ニ關スル建議案
  (田中喜代松君外二名呈出)
  右ハ本院ニ於テ兩案ヲ併合シ別紙ノ通(內
  容同一)修正スヘキモノト議決致候此段
  及報〓候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  北海道ニ航空隊設置ニ關スル建議
  政府ハ北海道ニ航空隊ヲ設置セラレムコ
  トヲ望ム
  右建議ス
  能代郊外東雲原ニ航空隊設置ニ關スル
  建議案
  能代郊外東雲原ニ航空隊設置ニ關ス
  ル建議
  政府ハ非常時局ノ重大性ニ鑑ミ秋田縣能
  代港町郊外東雲原ニ航空隊ヲ設置セラレ
  ムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一能代郊外東雲原ニ航空隊設置ニ關スル
  建議案(杉本國太郞君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  郵便切手ニ大楠公肖像印刷ニ關スル建
  議案
  郵便切手ニ大楠公肖像印刷ニ關スル
  建議
  方今國事多難ノ折柄國民思想涵養上各種
  郵便切手ニ大楠公ノ肖像ヲ印刷スルハ最
  緊急適切ノコトト認ム仍テ政府ハ速ニ之
  ヲ實施セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一郵便切手ニ大楠公肖像印刷ニ關スル建
  議案(江藤源九郞君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  愛國郵便切手發行ニ關スル建議案
  愛國郵便切手發行ニ關スル建議
  政府ハ速ニ愛國郵便切手ノ制度ヲ定メ其
  ノ收益ヲ以テ民間航空事業ノ奬勵費ニ充
  當セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一愛國郵便切手發行ニ關スル建議案(內
  ケ崎作三郞君外三名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  ラヂオ放送取締ニ關スル建議案
  ラヂオ放送取締ニ關スル建議
  政府ハ日本放送協會全國放送局ニ於ケル
  「ラヂオ」放送種目ヲ嚴重ニ監督シ殊ニ晝
  間及夜間ノ放送演藝種目ニ就テハ一層其
  ノ取締ヲ嚴重ニセラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一ラヂオ放送取締ニ關スル建議案(山本
  厚三君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議員濱田國松殿
  東京札幌旭川間定期航空輸送開始ニ關
  スル建議案
  東京札幌旭川間定期航空輸送開始ニ
  關スル建議
  東京札幌旭川間ニ於ケル定期航空輸送ノ
  開始ハ焦眉ノ急ヲ要スルモノト認ム依テ
  政府ハ速ニ之ヲ實現スルヤウ措置セラレ
  ムコトヲ望ム
  右建議ス
  東京札幌間定期航空輸送ニ關スル建議
  案
  東京札幌間定期航空輸送開始ニ關ス
  ル建議
  東京仙臺靑森札幌間ニ於ケル定期航空輸
  送ノ開始ハ焦眉ノ急ヲ要スト認ム依テ政
  府ハ出來得ル限リ速ニ之ヲ實現スルヤウ
  措置セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一東京札幌旭川間定期航空輸送開始ニ關
  スル建議案(山本厚三君外四名提出)
  一東京札幌間定期航空輸送開始ニ關スル
  建議案(丸山浪彌君外六名提出)
  右ハ本院ニ於テ兩案ヲ併合シ表題ヲ「東
  京札幌旭川間定期航空輸送開始ニ關スル
  建議」ト爲シ別紙ノ通修正スヘキモノト
  議決致候此段及報告候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  東京札幌旭川間定期航空輸送開始ニ
  關スル建議
  東京仙臺靑森札幌旭川間ニ於ケル定期航
  空輸送ノ開始ハ焦眉ノ急ヲ要スルモノト
  認ム依テ政府ハ速ニ之ヲ實現スルヤウ措
  置セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  飛行場設置ニ關スル建議案
  飛行場設置ニ關スル建議
  航空事業ノ經濟上竝國防上ニ有スル使命
  ノ重要ナルハ今更言ヲ俟タサル所ナリ依
  テ政府ハ將來ニ於ケル全日本航空網ノ主
  要地點トシテ長崎市附近ニ飛行場ヲ建設
  セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一飛行場設置ニ關スル建議案(西岡竹次
  郞君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十三日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  下關港ニ開港港則實施ニ關スル建議案
  下關港ニ開港港則實施ニ關スル建議
  下關港ニ對シ開港港則ヲ速ニ實施セラレ
  ムコトヲ望ム
  右建議ス
  下關港ニ開港港則實施ニ關スル建議案
  下關港ニ開港港則實施ニ關スル建議
  政府ハ速ニ下關港ニ開港港則ヲ實施セラ
  レムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一下關港ニ開港港則實施ニ關スル建議案
  (藤井啓一君提出)
  一下關港ニ開港港則實施ニ關スル建議案
  (保良淺之助君提出)
  右ハ本院ニ於テ兩案ヲ併合シ別紙ノ通修
  正スヘキモノト議決致候此段及報〓候
  也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  下關港ニ開港港則實施ニ關スル建議
  下關港ニ對シ開港港則ヲ速ニ實施セラレ
  ムコトヲ望ム
  右建議ス
  沖繩航路改善ニ關スル建議案
  沖繩航路改善ニ關スル建議
  沖繩航路ノ現狀ハ不完全ヲ極メ文化ノ普
  及產業ノ振興上此ノ儘放置スルヲ許ササ
  ルモノアリ依テ政府ハ速ニ左記ノ如ク同
  航路改善ノ計畫ヲ樹テ其ノ實現ヲ計ラレ
  ムコトヲ望ム
  阪神那覇間航路及鹿兒島那覇間航路
  ヲ國營トスルコト
  那覇先島間航路ヲ基隆迄延長シ相當
  補助金ヲ增額スルコト
  -那覇ヨリ沖繩本島附屬ノ離島ニ通ス
  ル航路ノ外宮古八重山兩郡ノ各離島ニ
  通スル航路ニ對シ相當補助ヲ爲スコト
  右建議ス
  沖繩航路改善ニ關スル建議案
  沖繩航路改善ニ關スル建議
  沖繩航路ノ現狀ハ不完全ヲ極メ文化ノ
  普及產業ノ振興上此ノ儘放置スルヲ許サ
  サルモノアリ依テ政府ハ速ニ左記ノ如ク
  同航路改善ノ計畫ヲ樹テ其ノ實現ヲ計ラ
  レムコトヲ望ム
  阪神那覇間航路及鹿兒島那覇間航路
  ヲ國營トスルコト
  那覇先島間航路ヲ基隆迄延長シ相當
  補助金ヲ增額スルコト
  一那覇ヨリ沖繩本島附屬ノ離島ニ通
  スル航路ノ外宮古八重山兩郡ノ各離島
  ニ通スル航路ニ對シ相當補助ヲ爲スコ
  ト
  右建議ス
  報告書
  一沖繩航路改善ニ關スル建議案(花城永
  渡君外三名提出)
  一沖繩航路改善ニ關スル建議案(伊禮肇
  君提出)
  右ハ本院ニ於テ兩案ヲ併合シ別紙ノ通
  (內容同一)修正スヘキモノト議決致候此
  段及報〓候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  沖繩航路改善ニ關スル建議
  沖繩航路ノ現狀ハ不完全ヲ極メ文化ノ普
  及產業ノ振興上此ノ儘放置スルヲ許ササ
  ルモノアリ依テ政府ハ速ニ左記ノ如ク同
  航路改善ノ計畫ヲ樹テ其ノ實現ヲ計ラレ
  ムコトヲ望ム
  一阪神那覇間航路及鹿兒島那覇間航路
  ヲ國營トスルコト
  一那覇先島間航路ヲ基隆迄延長シ相當
  補助金ヲ增額スルコト
  那覇ヨリ沖繩本島附屬ノ離島ニ通ス
  ル航路ノ外宮古八重山兩郡ノ各離島ニ
  通スル航路ニ對シ相當補助ヲ爲スコト
  右建議ス
  上海長崎間航路改善ニ關スル建議案
  上海長崎間航路改善ニ關スル建議
  政府ハ速ニ現在ノ日支連絡命令航路ノ神
  戶起點ヲ廢シ當初決定シタル長崎ヲ起點
  トスル日支連絡航路ノ復活ヲ計ラレムコ
  トヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一上海長崎間航路改善ニ關スル建議案
  (西岡竹次郞君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月二十三日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  長崎中央電信局設置ニ關スル建議案
  長崎中央電信局設置ニ關スル建議
  政府ハ速ニ長崎郵便局電信課ヲ獨立昇格
  セシメ以テ長崎中央電信局ヲ設置セラレ
  ムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一長崎中央電信局設置ニ關スル建議案
  (西岡竹次郞君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十三日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  國民保健ニ關スル建議案
  國民保健ニ關スル建議
  政府ハ最近ノ國民心身ノ傾向ニ鑑ミ中等
  學校入學者決定方法ノ改善、義務〓育ノ
  入學試驗準備機關化知識偏重化防止、病
  弱〓員療養機關ノ設置、結核豫防施設ノ
  改善擴張等ノ保健事業ヲ速ニ實行セラレ
  ムコトヲ望ム
  右建議ス€
  報告書
  一國民保健ニ關スル建議案(安藤正純君
  外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  利根川河口改修ニ關スル建議案
  利根川河口改修ニ關スル建議
  政府ハ千葉縣銚子佐原兩港ノ利用增進ノ
  爲速ニ利根川河口ヲ改修セラレムコトヲ
  望ム
  右建議ス
  報告書
  一利根川河口改修ニ關スル建議案(今井
  健彥君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國公殿
  利根渡良港江戶三川但水工事急施ニ關
  スル建議案
  利根渡良瀨江戶三川低水工事急施ニ
  關スル建議
  政府ハ速ニ利根渡良瀨江戶三川ノ低水工
  事ヲ施行シ高水工事ト相俟テ治水事業ノ
  完璧ヲ期セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一利根渡良瀬江戶三川低水工事急施ニ關
  スル建議案(佐藤洋之助君外二名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  豐川改修促進ニ關スル建議案
  豐川改修促進ニ關スル建議
  政府ハ速ニ愛知縣豐川下流ヲ改修シ治水
  ノ實ヲ擧ケ一ハ以テ水害ヲ除キ一ハ以テ
  水利ヲ完ウセラレンコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一豐川改修促進ニ關スル建議案(大口喜
  六君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  澱川低水工事繼續施行ニ關スル建議案
  澱川低水工事繼續施行ニ關スル建議
  目下施行中ニ係ル澱川低水工事ニ付當初
  ノ計畫ヲ遂行スル爲昭和十一年度以後ニ
  於テ之カ年度割ヲ定メ繼續事業トシテ其
  ノ完成ヲ期セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一澱川低水工事繼續施行ニ關スル建議案
  (田中祐四郞君外三名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  靑木川改修ニ關スル建議案
  靑木川改修ニ關スル建議
  愛知縣靑木川沿岸一帶ハ年々水害ヲ被ム
  ルコト甚シク住民ノ困憊極メテ大ナリ政
  府ハ速ニ之カ對策ヲ立案シ國庫補助ヲ以
  テ其ノ完成ヲ實現セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一靑木川改修ニ關スル建議案(加藤鯛一
  君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  米代川改修工事速成ニ關スル建議案
  米代川改修工事速成ニ關スル建議
  政府ハ秋田縣米代川ノ改修工事ヲ速ニ實
  施セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一米代川改修工事速成ニ關スル建議案(杉
  本國太郞君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十三日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  那賀川改修工事促進ニ關スル建議案
  那賀川改修工事促進ニ關スル建議
  德島縣郡賀川ハ數箇支川ト共ニ灌漑河川
  トシテ縣下富力ノ根源ヲ爲ス然ルニ流域
  ノ地勢急峻、地質脆弱ナルヲ以テ常ニ砂礫
  ノ流出甚シク河床ハ逐年上昇シ殊ニ下流
  ニ於テ著シク河積ノ狭隘ヲ來セリ是レ一
  朝大雨來ラムカ隨所ニ堤防決潰シテ洪水
  氾濫シ沿岸數千町步ノ耕地ヲ水底ニ葬リ
  民家ノ流失人畜ノ死傷甚シキ所以ナリ然
  ルニ政府ハ先年來同川改修ノ必要ヲ認メ
  根本的改修計畫ヲ樹立シ其ノ工事ニ著手
  セラレシモ之カ實施ニ當リ昭和九年度以
  降國庫補助ヲ廢止セラレタルハ洵ニ遺憾
  ニ堪ヘス依テ政府ハ速ニ同川ノ改修ヲ促
  進シ從來ノ災害ヲ除去シ以テ沿岸民多年
  ノ慘苦ヲ救ヒ延テ產業ノ振興ヲ圖ルト共ニ
  他面農村ノ匡救ニ資セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一那賀川改修工事促進ニ關スル建議案(紅
  露昭君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十三日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  勝浦川改修ニ關スル建議案
  勝浦川改修ニ關スル建議
  政府ハ德島縣勝浦川ノ實狀ニ鑑ミ政府自
  ラ又ハ縣ニ命シテ之カ改修計畫ヲ樹立シ
  速ニ其ノ工事ヲ實施セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一勝浦川改修ニ關スル建議案(紅露昭君
  提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十三日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  海部川改修ニ關スル建議案
  海部川改修ニ關スル建議
  政府ハ德島縣四大川ノ一タル海部川ノ實
  狀ニ鑑ミ政府自ラ又ハ縣ニ命シテ之カ改
  修計畫ヲ樹立シ速ニ其ノ工事ヲ實施セラ
  レムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一海部川改修ニ關スル建議案(紅露昭君
  提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月二十三日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  伏見港修築竝澱川改修促進ニ關スル建
  議案
  伏見港修築竝澱川改修促進ニ關スル
  建議
  伏見港ハ古來京阪兩都市ヲ連絡スル澱川
  ノ水運ニ依リ船舶ノ往來日ニ繁ク貨物ノ
  集散實ニ年額三十萬噸ヲ下ラス兩都市連
  絡ノ中樞タルノ地位ヲ占ム殊ニ昭和五年
  京都市ニ合併以來其ノ發展顯著トナリタ
  ル現狀ニ鑑ミ昨年指定港灣ニ編入セラレ
  タリ從テ之カ修築速成實現ノ上ハ水運ノ
  機能ヲ增進シ我カ國產業ノ發展振興上貢
  獻スル所多大ナルモノアルヘシト認ム仍
  テ政府ハ速ニ同港修築ノ實現ヲ期シ併テ
  之ト密接ノ關係アル澱川ノ改修ヲ斷行シ
  地方民衆ノ期待ニ副ハレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一伏見港修築竝澱川改修促進ニ關スル建
  議案(中野種一郞君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  大牟田港修築促進ニ關スル建議案
  大牟田港修築促進ニ關スル建議
  福岡縣大牟田港修築促進ノ爲國庫ヨリ補
  助セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一大牟田港修築促進ニ關スル建議案野
  田俊作君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆義院議長濱田國松殿
  唐津港ヲ第二種重要港灣指定ニ關スル
  建議案
  唐津港ヲ第二種重要港灣指定ニ關ス
  ル建議
  政府ハ現下ノ實狀ニ鑑ミ速ニ唐津港ヲ第
  二種重要港灣ニ指定セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一唐津港ヲ第二種重要港灣指定ニ關スル
  建議案(藤生安太郞君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  弊梯山猪苗代湖ヲ中心トスル國立公園
  指定ニ關スル建議案
  磐梯山猪苗代湖ヲ中心トスル國立公
  園指定ニ關スル建議
  政府ハ風光明媚ニシテ世界ニ其ノ名高キ
  磐梯山猪苗代湖ヲ中心トスル國立公園ヲ
  設定シ以テ此ノ勝景ヲ發揮セシメ內外人
  ノ一大遊覽地タラシメラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一磐梯山猪苗代湖ヲ中心トスル國立公園指
  定ニ關スル建議案(八田宗吉君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  母子扶助法制定ニ關スル建議案
  母子扶助法制定ニ關スル建議
  政府ハ一家ノ生計支持者ヲ失ヒ幼兒ヲ抱
  キテ生活困難ニ陷レル母竝之ニ準スル境
  遇ニアル母ト其ノ子トヲ救濟スル爲左記
  要綱ノ如キ母子扶助ニ關スル法律ヲ制定
  セラレムコトヲ望ム
  一被扶助者
  I生活困難ニ陷レル滿十五歲未滿ノ
  子ヲ養育スル母及姙婦ニシテ左ノ各
  項ニ該當スル者
  イ子ノ父死亡シタル者
  ロ子ノ父ヨリ遺棄セラレタル者
  ハ子ノ父ト離婚又ハ離別シタル者
  ニ子ノ父疾病、不具、癈疾、老衰、
  心神耗弱ノ爲其ノ家族ヲ扶養シ能
  ハサル者
  ホ子ノ父在監中ノ者
  ヘ子ノ父三箇月以上所在不明ナル
  者
  ト子ノ父失業セル者
  子トハ嫡出子、庶子、私生子、養子
  ヲ謂フ
  本法ノ規定ハ母ニ代リ子ヲ養育スル
  者ニ準用ス
  Ⅱ母親ニ代ル者
  イ近親婦人
  ロ扶助機關
  Ⅲ扶助期間ノ延長
  イ子カ滿十五歲ニ達スルモ病弱、
  不具又ハ心神耗弱ノ爲勞働不能ナ
  ルトキハ滿十六歲迄延長スルヲ得
  ロ子カ滿十五歲ニシテ義務〓育ヲ
  修了セス又ハ就職シ得サルトキハ
  滿十六歲迄延長スルヲ得
  Ⅳ事實上ノ父又ハ戶主及其ノ他ノ扶
  養義務者カ扶養能力アルトキハ保護
  ヲ要セス但シ急迫ノ場合ハ此ノ限ニ
  在ラス
  二扶助機關
  被扶助者ノ居住地ノ市町村長ハ母子ヲ
  扶助保護スル爲母子扶助委員會ヲ設置
  スヘシ委員會ハ男女同數ノ委員ヲ以テ
  組織シ內若干名ハ有給トス
  三扶助ノ種類方法
  扶助ハ生活扶助、居宅保護ヲ本旨トス
  ルモ必要ニ應シ收容モ行フ
  四扶助費
  I扶助費
  母ニ對シテ一日三十錢、子ニ對シテ
  一日一人ニ付二十錢
  Ⅱ扶助費ノ負擔
  國庫ヨリ支出ス
  五雜則
  I母及之ニ代ルヘキ者著シク不行跡
  ニシテ子ノ養育上有害ナルトキハ扶
  助ヲ爲ササルコトヲ得
  Ⅱ詐欺其ノ他不正手段ニ依リ扶助ヲ
  受ケ又ハ受ケシメタル者ニ對スル罰
  則ヲ設ク
  右建議ス
  母子扶助法制定ニ關スル建議案
  母子扶助法制定ニ關スル建議
  政府ハ一家ノ生計支持者ヲ失ヒ幼兒ヲ抱
  キテ生活困難ニ陷レル母竝之ニ準スル境
  遇ニアル母ト其ノ子トヲ救濟スル爲左記
  要綱ノ如キ母子扶助ニ關スル法律ヲ制定
  セラレムコトヲ望ム
  一被扶助者
  I生活困難ニ陷レル滿十五歲未滿ノ
  子ヲ養育スル母及姙婦ニシテ左ノ各
  項ニ該當スル者
  イ子ノ父死亡シタル者
  ロ子ノ父ヨリ遺棄セラレタル者
  ハ子ノ父ト離婚又ハ離別シタル者
  ニ子ノ父疾病、不具、癈疾、老衰、
  心神耗弱ノ爲其ノ家族ヲ扶養シ能
  ハサル者
  ホ子ノ父在監中ノ者
  へ子ノ父三箇月以上所在不明ナル
  者
  ト子ノ父失業セル者
  子トハ嫡出子、庶子、私生子、養子
  フェア
  本法ノ規定ハ母ニ代リ子ヲ養育スル
  者ニ準用ス
  Ⅱ母親ニ代ル者
  イ近親婦人
  ロ扶助機關
  III扶助期間ノ延長
  イ子カ滿十五歲ニ達スルモ病弱、
  不具又ハ心神耗弱ノ爲勞働不能ナ
  ルトキハ滿十六歲迄延長スルヲ得
  ロ子カ滿十五歲ニシテ義務〓育ヲ
  修了セス又ハ就職シ得サルトキハ
  滿十六歲迄延長スルヲ得
  Ⅳ事實上ノ父又ハ戶主及其ノ他ノ扶
  養義務者カ扶養能力アルトキハ保護
  ヲ要セス但シ急迫ノ場合ハ此ノ限ニ
  在ラス
  二扶助機關
  被扶助者ノ居住地ノ市町村長ハ母子ヲ
  扶助保護スル爲母子扶助委員會ヲ設置
  スヘシ委員會ハ男女同數ノ委員ヲ以テ
  組織シ內若干名ハ有給トス
  三扶助ノ種類方法
  扶助ハ生活扶助、居宅保護ヲ本旨トス
  ルモ必要ニ應シ收容モ行フ
  四扶助費
  I扶助額
  母ニ對シテ一日三十錢、子ニ對シテ
  一日一人ニ付二十錢
  Ⅱ扶助費ノ負擔
  國庫ヨリ支出ス
  五雜則
  I母及之ニ代ルヘキ者著シク不行跡
  ニシテ子ノ養育上有害ナルトキハ扶
  助ヲ爲ササルコトヲ得
  Ⅱ詐欺其ノ他不正手段ニ依リ扶助ヲ
  受ケ又ハ受ケシメタル者ニ對スル罰
  則ヲ設ク
  右建議ス
  報〓書
  一母子扶助法制定ニ關スル建議案(星島
  二郞君外四名提出)
  一母子扶助法制定ニ關スル建議案(末松
  偕一郞君外三名提出)
  右ハ本院ニ於テ兩案ヲ併合シ別紙ノ通
  (內容同一)修正スヘキモノト議決致候此
  段及報〓候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  母子扶助法制定ニ關スル建議
  政府ハ一家ノ生計支持者ヲ失ヒ幼兒ヲ抱
  キテ生活困難ニ陷レル母竝之ニ準スル境
  遇ニアル母ト其ノ子トヲ救濟スル爲左記
  要綱ノ如キ母子扶助ニ關スル法律ヲ制定
  セラレムコトヲ望ム
  被扶助者
  I生活困難ニ陷レル滿十五歲未滿ノ
  子ヲ養育スル母及姙婦ニシテ左ノ各
  項ニ該當スル者
  イ子ノ父死亡シタル者
  ロ子ノ父ヨリ遺棄セラレタル者
  ハ子ノ父ト離婚又ハ離別シタル者
  ニ子ノ父疾病、不具、癈疾、老衰、
  心神耗弱ノ爲其ノ家族ヲ扶養シ能
  ハサル者
  ホ子ノ父在監中ノ者
  へ子ノ父三箇月以上所在不明ナル
  者
  ト子ノ父失業セル者
  子トハ嫡出子、庶子、私生子、養子
  フルフツ
  本法ノ規定ハ母ニ代リ子ヲ養育スル
  者ニ準用ス
  Ⅱ母親ニ代ル者
  イ近親婦人
  ロ扶助機關
  Ⅲ扶助期間ノ延長
  イ子カ滿十五歲ニ達スルモ病弱、
  不具又ハ心神耗弱ノ爲勞働不能ナ
  ルトキハ滿十六歲迄延長スルヲ得
  ロ子カ滿十五歲ニシテ義務〓育ヲ
  修了セス又ハ就職シ得サルトキハ
  滿十六歲迄延長スルヲ得
  Ⅳ事實上ノ父又ハ戶主及其ノ他ノ扶
  養義務者カ扶養能力アルトキハ保護
  ヲ要セス但シ急迫ノ場合ハ此ノ限ニ
  在ラス
  二扶助機關
  被扶助者ノ居住地ノ市町村長ハ母子ヲ
  扶助保護スル爲母子扶助委員會ヲ設置
  スヘシ委員會ハ男女同數ノ委員ヲ以テ
  組織シ內若干名ハ有給トス
  三扶助ノ種類方法
  扶助ハ生活扶助、居宅保護ヲ本旨トス
  ルモ必要ニ應シ收容モ行フ
  四扶助費
  I扶助額
  母ニ對シテ一日三十錢、子ニ對シテ
  一日一人ニ付二十錢
  Ⅱ扶助費ノ負擔
  國庫ヨリ支出ス
  五雜則
  I母及之ニ代ルヘキ者著シク不行跡
  ニシテ子ノ養育上有害ナルトキハ扶
  助ヲ爲ササルコトヲ得
  Ⅱ詐欺其ノ他不正手段ニ依リ扶助ヲ
  受ケ又ハ受ケシメタル者ニ對スル罰
  則ヲ設ク
  右建議ス
  母子ホームニ關スル建議案
  母子ホームニ關スル建議
  近時益〓增加ノ傾向ニアル母子心中ヲ防
  止スル爲且ハ之ト同樣ナル境遇ニアル母
  子ヲ救濟スル爲ノ應急施設トシテ母子收
  容所ノ建設ヲ奬勵シ之ヲ助成セラレムコ
  トヲ望ム
  右建議ス
  母子ホームニ關スル建議案
  母子ホームニ關スル建議
  近時益〓增加ノ傾向ニアル母子心中ヲ防
  止スル爲且ハ之ト同樣ノ境遇ニアル母子
  ヲ救濟スル爲ノ應急施設トシテ母子「ホー
  ム」ノ建設ヲ奬勵シ補助金ヲ與ヘラレム
  コトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一母子ホームニ關スル建議案(坂東幸太
  郞君外二名提出)
  一母子ホームニ關スル建議案(山本市英
  君外四名提出)
  右ハ本院ニ於テ兩案ヲ併合シ別紙ノ通修
  正スヘキモノト議決致候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  母子ホームニ關スル建議
  近時益〓增加ノ傾向ニアル母子心中ヲ防
  止スル爲且ハ之ト同樣ナル境遇ニアル母
  子ヲ救濟スル爲ノ應急施設トシテ母子收
  容所ノ建設ヲ奬勵シ之ヲ助成セラレムコ
  トヲ望ム
  右建議ス
  政府ノ爲ス土木建築請負契約統一ニ關
  スル建議案
  政府ノ爲ス土木建築請負契約統一ニ
  關スル建議
  政府ノ爲ス土木建築工事請負契約ニ關ス
  ル條項ハ區々ニシテ時勢ノ進運ニ伴ヒ其
  ノ改正統一ヲ要スヘキモノ尠カラス就中
  左記七項目ノ改正統一ハ當事者相互ノ不
  便ヲ除ク上ニ於テ喫緊ノ要務ナリト信ス
  一不可抗力ニ關スル條項ニ付雙務的ニ
  改正スルコト
  本條項ニ關シテハ各省區々ニシテ特ニ
  鐵道、陸軍、海軍、文部省等ニ於テハ
  改正セラレタルモ他ノ省ニ於テハ〓究
  中ナリト仄聞ス速ニ改正統一ヲ要望ス
  二無制限入札制度ヲ改正スルコト
  現行入札制度ハ無制限競爭ヲ原則トス
  ル爲往々當事者ハ競爭心理ニ驅ラレ過
  度ノ低額ヲ以テ入札スルコトアリ之カ
  爲ニ工事ノ粗漏ヲ來シ又不測ノ災害ノ
  因ヲ爲スコトアリ特ニ關西風水害ニ於
  テ小學校舍ノ倒壞セルモノノ中之ニ基
  因スルモノ多カリキ故ニ適正ナル豫算
  ヲ基準トシテ一定ノ限度ニ入札額ヲ制
  限シ業者ニ完全ナル要求ヲ爲スコトハ
  堅實ナル成果ヲ得ル上ニ於テ最肝要ナ
  ルコトト信ス
  三隣接營造物ノ保全ニ就キ豫メ〓究シ
  置クコト
  從來ノ契約ハ當該目的物實體ノ施工ニ
  就テノミ規定シ隣接營造物ノ保全ニ關
  シテハ的確ニ規定セサル所多シ從テ損
  害ヲ發生シタル場合ニ於テハ往々紛議
  ヲ釀スコトアリ故ニ之カ補償ヲ豫メ〓
  究シ置クヲ要ス
  四國債證劵又ハ地方債劵ヲ以テ保證金
  ヲ納付セシムル場合ハ總テ額面ニ依ル
  ヘキコト
  五工事既成部分竝檢査濟ノ收容材料ニ
  對スル中間支拂金ヲ出來高ノ十分ノ九
  ト一定スルコト
  蓋シ資金ノ固定ハ工費ノ增嵩ニ影響ス
  ルコト大ナルヲ以テ會計規則同樣「十
  分ノ九」ト統一スルヲ要ス
  六建築工事契約ノ場合ニ於ケル瑕疵擔
  俣期間ヲ本造建築物一箇年、其ノ他ノ
  建築物二箇年ト統一スルコト
  七指名入札ノ場合ニ於ケル保證金ヲ免
  除スルコト
  被指名者ハ旣ニ當局ニ於テ豫メ十分ナ
  ル調査ノ上契約義務ヲ履行スル實力ア
  リト認メタルノミナラス徒ニ資金ヲ固
  定セシムルハ工費ヲ增嵩セシムル所以
  ナルヲ以テ保證金ヲ免除スルヲ要ス
  右建議ス
  報〓書
  一政府ノ爲ス土木建築請負契約統一ニ關
  スル建議案(蔭山貞吉君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  別格官幣社興國神社創建ニ關スル建議
  案
  別格官幣社興國神社創建ニ關スル建
  議
  政府ハ帝都ニ別格官幣社興國神社ヲ建設
  シ明治維新ノ大業以來興國ノ爲ニ盡瘁セ
  ル諸人士竝將來ニ亙リ國家ノ興隆、民族
  ノ安寧、社會ノ福祉ヲ圖ルニ貢獻セル人
  士ノ英靈ヲ汎ク合祀セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一別格官幣社興國神社創建ニ關スル建議
  案(篠原義政君外十四名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  豐國神社昇格ニ關スル建議案
  豐國神社昇格ニ關スル建議
  名古屋市西區中村公園ノ豐國神社ハ贈正
  一位關白太政大臣豐臣秀吉公ヲ祭神トシ
  テ明治十六年七月創建セラレ爾來無格社
  トシテ今日ニ至レリ秀吉公ハ尊皇ノ志厚
  ク且國威ヲ海外ニ發揚シタル世界的偉人
  ニシテ後世國民ノ景仰スル所多大ナリ而
  モ本神社ハ其ノ神靈ヲ緣由ノ地ニ奉祀シ
  タルモノナレハ政府ハ一層其ノ神德ヲ顯
  揚シ國民ヲシテ崇敬追慕ノ念ヲ惇厚ナラ
  シムル爲特ニ之ヲ別格官幣社ニ昇格セラ
  レムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一豐國神社昇格ニ關スル建議案(加藤鐐
  五郞君外三名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  鹿島神宮修築ニ關スル建議案
  鹿島神宮修築ニ關スル建議
  政府ハ速ニ國費ヲ支出シ鹿島神宮ノ社殿
  ヲ修築セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一鹿島神宮修築ニ關スル建議案(飯村五
  郞君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  勞働國家奉仕隊組織ニ關スル建議案
  勞働國家奉仕隊組織ニ關スル建議
  國家ハ其ノ天與ノ資源ヲ保存シ開發シ活
  用シ而シテ浪費ヲ排除スルコトニ努ムヘ
  キナリ依テ政府ハ全國的ニ常時土木事業
  ヲ經營シ勞働奉仕除ヲ組織シテ其ノ事業
  ノ遂行ニ當ラシメラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一勞働國家奉仕隊組織ニ關スル建議案
  (松田竹千代君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  結核豫防撲滅ニ關スル建議案
  結核豫防撲滅ニ關スル建議
  內務省ノ保健衞生調査會ニ於テハ曩ニ內
  務大臣ノ諮問ニ應シ結核豫防ノ根本的對
  策ニ就キ審議シ結核病床數ノ增加、結核豫
  防相談所ノ擴充及結核發病防止施設擴充
  等ニ付決定セルモ未タ其ノ實行ニ著手セ
  ス依テ此ノ際政府ハ結核ノ豫防撲滅ノ爲
  一保健衞生調査會決定事項ヲ速ニ實行
  スルコト
  二結核ノ豫防撲滅ニ關スル社會事業團
  體ノ事業ヲ一層有效ニ助成スルコト
  三開業醫ヲ結核豫防事業ニ利用スルコ
  ニ付速ニ對策ヲ決定セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一結核豫防撲滅ニ關スル建議案(原口初
  太郞君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆義院議長濱田國松殿
  前橋宇都宮水戶間縣道國道編入ニ關ス
  ル建議案
  前橋宇都宮水戶間縣道國道編入ニ關
  スル建議
  政府ハ前橋、宇都宮、水戶間ノ縣道ヲ國
  道ニ編入セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一前橋宇都宮水戶間縣道國道編入ニ關ス
  ル建議案(篠原義政君外十名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  京濱新國道新設ニ關スル建議案
  京濱新國道新設ニ關スル建議
  一號國道東京横濱兩市間ニ尙一線ノ國道
  ヲ認定セラレ昭和十年度以降政府ニ於テ
  繼續費ヲ以テ國道新設工事ヲ直轄施行セ
  ラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一京濱新國道新設ニ關スル建議案(三上
  英雄君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候比段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  德島市ヨリ羽ノ浦町ヲ經テ甲浦町ニ至
  ル縣道國道編入ニ關スル建議案
  德島市ヨリ羽ノ浦町ヲ經テ甲浦町ニ
  至ル縣道國道編入ニ關スル建議
  政府ハ德島市ヨリ羽ノ浦町ヲ經テ甲浦町
  ニ至ル縣道ヲ國道ニ編入シ道路法第二十
  條第二項ニ依リ之カ改良工事ヲ施行セラ
  レムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一德島市ヨリ羽ノ浦町ヲ經テ甲浦町ニ至
  ル縣道國道編入ニ關スル建議案(紅露
  昭君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十三日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  地方自治團體ノ名譽職待遇ニ關スル建
  議案
  地方自治團體ノ名譽職待遇ニ關スル
  建議
  地方自治團體ノ名譽職ニ對シ敍勳其ノ他
  ノ途ヲ拓キ國家トシテ相當待遇ノ方途ヲ
  講セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一地方自治團體ノ名譽職待遇ニ關スル建
  議案(川島正次郞君外二名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  典家〓長濱田國松殿
  千島開發ニ關スル建議案
  千島開發ニ關スル建議
  政府ハ千島列島ヲ根室支廳管轄ヨリ分離
  シ北海道廳ノ直轄トセラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一千島開發ニ關スル建議案(山本厚三君
  外三名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  伊豆七島ニ府縣制竝町村制施行ニ關ス
  ル建議案
  伊豆七島ニ府縣制竝町村制施行ニ關
  スル建議
  政府ハ東京府伊豆七島ニ於ケル島嶼町村
  制ヲ廢止シテ速ニ普通町村制ヲ施行スル
  ト共ニ府縣制ノ特例ヲ廢止セラレムコト
  ZINA
  右建議ス
  報〓書
  一伊豆七島ニ府縣制竝町村制施行ニ關ス
  ル建議案(三上英雄君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  議員選擧投票所增設ニ關スル建議案
  議員選擧投票所增設ニ關スル建議
  政府ハ衆議院議員、道府縣會議員及市町
  村會議員選擧ニ付小學校ノ通學區域每ニ
  投票所(投票分會ヲ含ム)ヲ設置シ以テ投
  票ノ利便ト選擧ノ公正トヲ期セラレムコ
  トヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一議員選擧投票所增設ニ關スル建議案
  (手代木隆吉君外五名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  穀類搗精取締法制定反對ニ關スル建議
  案
  穀類搗精取締法制定反對ニ關スル建
  議
  穀類搗精上白土、石粉(石灰石粉末)ヲ使
  用スルモ保健衞生上危害ナク經濟上ニモ
  米麥搗精上ニモ必要缺クヘカラサルモノ
  ナレハ政府ハ之カ使用ヲ禁スルカ如キ取
  締法ヲ制定セラレサラムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一穀類搗精取締法制定反對ニ關スル建議
  案(菅野善右衞門君外二名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十三日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  堤防築造ニ關スル建議案
  堤防築造ニ關スル建議
  茨城縣北相馬郡稻戶井村、高野村、高井
  村及取手町ノ四箇町村ハ鬼怒川改修工事
  竝利根川沿岸千葉縣側ノ築堤ニ因リ一時
  ニ增水ヲ來シ水流激甚ヲ極メ水害ノ虞ア
  ルヲ以テ政府ハ高野村大柏ヨリ取手町ニ
  至ル間ニ堤防ヲ築造シ一ハ以テ被害ヲ防
  止シ一ハ以テ新規耕地ヲ得テ生計困難ノ
  實情ニ在ル地方農民ヲ匡救セラレムコト
  フェニ
  右建議ス
  報〓書
  一堤防築造ニ關スル建議案(豐田豐吉君
  提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十三日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  國立茶業試驗場擴張ニ關スル建議案
  國立茶業試驗場擴張ニ關スル建議
  政府ハ製茶海外貿易ノ現狀ニ鑑ミ紅茶竝
  滿洲向製茶試驗〓究ノ爲國立茶業試驗場
  ノ設備ヲ擴張セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一國立茶業試驗場擴張ニ關スル建議案(宮
  本雄一郞君外六名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  豐橋市外三郡內原野國營開墾ニ關スル
  建議案
  豐橋市外三郡內原野國營開墾ニ關ス
  ル建議
  政府ハ愛知縣豐橋市、渥美、寶飯、八名ノ
  一市三郡ニ亙ル大規模ノ國營開墾ヲ急速
  ニ起工シ以テ耕地ノ擴張ヲ圖ルト同時ニ
  水利ノ便ヲ開キ農村振興ノ國策ヲ完ウセ
  ラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一豐橋市外三郡內原野國營開墾ニ關スル
  建議案(近藤壽市郞君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  產業組合監査制度樹立ニ關スル建議案
  產業組合監査制度樹立ニ關スル建議
  產業組合カ農山漁家其ノ他中小產者ノ經
  濟ノ更生及農山漁村ノ振興上重大ナル使
  命ヲ有スルニ拘ラス之カ監督施設ノ極メ
  テ貧弱ナルノ實狀ニ鑑ミ政府ハ速ニ全國
  ノ產業組合及產業組合聯合會ニ對シ少ク
  トモ二年間ニ一囘以上一定ノ資格アル監
  査員ニ依ル監査ヲ爲スニ足ル完全ナル產
  業組合監査制度ヲ樹立セラレムコトヲ望
  ム
  右建議ス
  報告書
  一產業組合監査制度樹立ニ關スル建議案
  (高田耘平君外三名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  早害應急施設竝助成ニ關スル建議案
  旱害應急施設竝助成ニ關スル建議
  政府ハ速ニ早害應急對策ヲ樹立シ之カ助
  成ノ途ヲ講セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一早害應急施設竝助成ニ關スル建議案
  (靑木雷三郞君外三名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  茨城縣北部冷害地救濟對策ニ關スル建
  議案
  茨城縣北部冷害地救濟對策ニ關スル
  建議
  政府ハ茨城縣北部那珂、久慈、多賀ノ三
  郡地方ニ於ケル冷害其ノ他ニ因ル窮乏ヲ
  救濟スル爲速ニ對策ヲ樹立セラレムコト
  ヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一茨城縣北部冷害地救濟對策ニ關スル建
  議案(中井川浩君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  國有林野所在市町村助成金ノ增額交付
  方法ノ改善竝同府縣ヘノ範圍擴張ニ關
  スル建議案
  國有林野所在市町村助成金ノ增額交
  付方法ノ改善竝同府縣ヘノ範圍擴張
  ニ關スル建議
  國有林野所在ノ府縣市町村ニ交付金下付
  ノ件ニ付テハ多年本院ノ建議シタル所ニ
  シテ昭和三年第五十六囘帝國議會ニ至リ
  田中內閣始テ此ノ議決ヲ容レ四十五萬圓
  ノ經費ヲ計上シ國有林野所在ノ市町村ニ
  對シテ之ヲ交付シタリ其ノ結果宮崎縣及
  岩手縣下某村ノ如キハ年額一萬圓餘ノ交
  付金ヲ受ケ財政ノ窮迫ヲ緩和セラルルニ
  至レリ然ルニ其ノ後政府ハ其ノ費目ノ名
  稱ヲ市町村助成金ニ變更シ且其ノ豫算ヲ
  三十九萬圓餘ト爲シ五萬二千圓ヲ削減シ
  タルノミナラス其ノ交付標準タル地租ヲ
  賃貸價格ニ改メタルノ結果玆ニ甚シキ不
  公平ナル交付ノ現狀トナリ疲弊窮迫ノ慘
  情極マリナキ貧弱ナル寒村ハ其ノ交付金
  殆ト半減セラルルノ不幸ニ會シタルニ他
  面交通機關整備シ所謂文化ノ惠澤ニ浴セ
  ル地方ハ却テ多大ノ增額ヲ見ルニ至レル
  等不公平ノ實情ニ在ルハ洵ニ遺憾ニ堪ヘ
  ス依テ政府ハ此ノ交付金額ノ增加ヲ計リ
  更ニ交付金付與ノ範圍ヲ擴張シテ府縣ニ
  對シテモ地租附加稅程度ノ交付金ヲ與ヘ
  ラレ且從來賃貸價格ノミニ依レル交付方
  法ヲ改メ更ニ段別割ニ依ル二者ノ併合交
  付ニ改メラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一國有林野所在市町村助成金ノ增額交付
  方法ノ改善竝同府縣ヘノ範圍擴張ニ關
  スル建議案(八田宗吉君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  中等農學校卒業生ノ獸醫師免許特典期
  間延長ニ關スル建議案
  中等農學校卒業生ノ獸醫師免許特典
  期間延長ニ關スル建議
  獸醫師法附則第八項ノ中等農學校獸醫畜
  產科卒業生ニ對スル獸醫師免許登錄ニ關
  スル特典期間ヲ更ニ五箇年延長セラレム
  コトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一中等農學校卒業生ノ獸醫師免許特典期
  間延長ニ關スル建議案(平島敏夫君外
  一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  林野治水計畫ニ關スル建議案
  林野治水計畫ニ關スル建議
  洪水氾濫ノ主因ヲ爲ス荒廢林野ニ對スル
  治水事業ハ殖產興業ノ根幹ヲ爲スモノニ
  シテ明治四十四年度以來實施セラレ昭和
  九年度ヲ以テ終了ノ豫定ナルモ從來ノ實
  績ニ鑑ミ尙引續キ急施ヲ要スルモノ及新
  ニ施設ヲ要スルモノ尠カラス殊ニ本事業
  ハ造林土工等主トシテ勞力ニ俟ツモノ多
  キヲ以テ一面農山村ノ經濟ニ寄與スルノミ
  ナラス更ニ其ノ根本的更生上極メテ適切
  ナル事業ト認ム仍テ政府ハ其ノ內容ヲ擴
  充セル第二次計畫ヲ樹立シ速ニ實施セラ
  レムコトヲ望ム
  右建議ス
  第二期林野治水事業計畫ニ關スル建議
  案
  第二期林野治水事業計畫ニ關スル建
  議
  政府ハ速ニ第二期林野治水事業ヲ計畫立
  案シ之カ實行ヲ期セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一林野治水計畫ニ關スル建議案(高田耘
  平君外五名提出)
  一第二期林野治水事業計畫ニ關スル建議
  案(近藤壽市郞君外六名提出)
  右ハ本院ニ於テ兩案ヲ併合シ表題ヲ「林
  野治水計畫ニ關スル建議」ト爲シ別紙ノ通
  修正スヘキモノト議決致候此段及報〓候
  也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  林野治水計畫ニ關スル建議
  洪水氾濫ノ主因ヲ爲ス荒廢林野ニ對スル
  治水事業ハ殖產興業ノ根幹ヲ爲スモノニ
  シテ明治四十四年度以來實施セラレ昭和
  九年度ヲ以テ終了ノ豫定ナルモ從來ノ實
  績ニ鑑ミ尙引續キ急施ヲ要スルモノ及新
  ニ施設ヲ要スルモノ尠カラス殊ニ本事業
  ハ造林土工等主トシテ勞力ニ俟ツモノ多
  キヲ以テ一面農山村ノ經濟ニ寄與スルノ
  ミナラス更ニ其ノ根本的更生上極メテ適
  切ナル事業ト認ム仍テ政府ハ其ノ內容ヲ
  擴充セル第二次計畫ヲ樹立シ速ニ實施セ
  ラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  林野整備促進ニ關スル建議案
  林野整備促進ニ關スル建議
  政府ハ曩ニ林野整備ニ關シ委員會ヲ設置
  シ愼重審議ノ結果之ニ關スル諸般ノ準備
  對策ヲ完了セルニ拘ラス之カ實行ヲ見サ
  ルハ最遺憾トス仍テ政府ハ速ニ當初ノ方
  針ニ準據シ其ノ實現ニ努メラレムコトヲ
  望ム
  右建議ス
  林野整備促進ニ關スル建議案
  林野整備促進ニ關スル建議
  政府ハ曩ニ林野整備ニ關シ委員會ヲ設置
  シ愼重審議ノ結果之ニ關スル諸般ノ準備
  對策ヲ完了セルニ拘ラス之カ實行ヲ見サ
  ルハ最遺憾トス仍テ政府ハ速ニ當初ノ方
  針ニ準據シ其ノ實現ニ努メラレムコトヲ
  望ム
  右建議ス
  報告書
  一林野整備促進ニ關スル建議案(高田耘
  平君外五名提出)
  一林野整備促進ニ關スル建議案(近藤壽市
  郞君外六名提出)
  右ハ本院ニ於テ兩案ヲ併合シ別紙ノ通
  (內容同一)修正スヘキモノト議決致候此
  段及報告候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  林野整備促進ニ關スル建議
  政府ハ曩ニ林野整備ニ關シ委員會ヲ設置
  シ愼重審議ノ結果之ニ關スル諸般ノ準備
  對策ヲ完了セルニ拘ラス之カ實行ヲ見サ
  ルハ最遣憾トス仍テ政府ハ速ニ當初ノ方
  針ニ準據シ其ノ實現ニ努メラレムコトヲ
  望ム
  右建議ス
  馬產振興ニ關スル建議案
  馬產振興ニ關スル建議
  現下內外非常ノ時局ニ直面シ產業上竝國
  防上重要ナル關係ヲ有スル馬產ノ振興ヲ
  企畫スルハ眞ニ焦眉ノ急務ナリト認ム仍
  テ政府ハ左ノ事項ニ付之ヲ實施セラレム
  コトヲ望ム
  一國內所要ノ種牡馬全部ヲ國有トシ馬
  匹改良事業ヲ統制スル施設ヲ行フコト
  二公認競馬ノ納付金ハ社會事業ニ充當
  スヘキ百萬圓ヲ除クノ外之ヲ馬事施設
  ノ經費ニ振當ツル方法ヲ講スルコト
  三軍馬ノ資源ヲ培養スル根本方策ヲ樹
  立シ之カ適切ナル施設ヲ行フコト
  四農林省ニ馬政局ヲ特設スルコト
  右建議ス
  報〓書
  一馬產振興ニ關スル建議案(大石倫治君
  外三名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  東北地方馬產振興ニ關スル建議案
  東北地方馬產振興ニ關スル建議
  東北地方ハ位置、氣候、產業竝經濟等特
  異ノ狀態ニ在ルニ鑑ミ同地方重要產業タ
  ル馬產ノ振付ヲ企圖シ以テ農村ノ開發ヲ
  促シ且國防ノ充實ヲ期スルヲ緊要ナリト
  認ム仍テ政府ハ左記ノ事項ニ付速ニ之ヲ
  實施セラレムコトヲ望ム
  一馬ノ利用ヲ主トスル農業經營試驗場
  ノ設置
  二地元市町村民ノ生業保護ノ爲國有林
  野中放牧採草適地ノ開放
  三馬產ノ基礎タル種馬ノ保護改良
  四軍馬ノ生產育成ニ對スル特殊施設及
  購買頭數ノ增加
  五馬ニ關スル團體ノ技術員設置助成
  右建議ス
  報告書
  一東北地方馬產振作ニ關スル建議案(八
  田宗吉君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  馬鈴薯耕作及澱粉事業奬勵ニ關スル建
  議案
  馬鈴薯耕作及澱粉事業奬勵ニ關スル
  建議
  政府ハ北海道ノ重要農作物タル馬鈴薯ノ
  耕作ヲ奬勵シ殊ニ之ヲ原料トスル農家自
  營ノ澱粉製造事業ノ確保助成ニ付適切ナ
  ル施設ヲ爲サレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一馬鈴薯耕作及澱粉事業奬動ニ關スル建
  議案(坂東幸太郞君外四名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭年十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  甜菜耕作奬勵ニ關スル建議案
  甜菜耕作奬勵ニ關スル建議
  政府ハ北海道ノ甜菜耕作奬勵ニ付特種ノ
  保護助成ノ途ヲ講セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一甜菜耕作奬勵ニ關スル建議案(坂東幸
  太郞君外四名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  書道振興奬勵ニ關スル建議案
  書道振興奬勸ニ關スル建議
  政府ハ書道振興ノ目的ヲ以テ速ニ之カ機
  關ヲ設ケ斯道奬勵ノ實ヲ擧ケラレムコト
  ヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一書道振興奬勵ニ關スル建議案(川崎克
  君外七名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  高等海員養成ニ關スル建議案
  高等海員養成ニ關スル建議
  公立商船學校卒業生ヲシテ更ニ高等ノ學
  術技能ヲ習得セシムル爲速ニ適當ナル〓
  育機關ヲ設置セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一高等海員養成ニ關スル建議案(立川平
  君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〓育施設ノ改善ニ關スル建議案
  〓育施設ノ改善ニ關スル建議
  我カ國ノ〓育事業ヲシテ現代ノ要求ニ適
  應セシムル爲全學校系統ニ關スル制度ノ
  整理改善ヲ要スルコト勿論ナルモ當面ノ
  急務トシテ(一)官公立學校〓職員ノ任免
  及待遇ニ關スル法規ノ改善(二)生徒訓育
  施設ノ改善(三)〓育經濟ノ改善(四)私學
  ノ助成振興(五)社會〓育及育英事業ニ關
  スル改善等ニ付夫レ夫レ適當ナル改善ヲ
  加ヘラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  〓育施設ノ改善ニ關スル建議案
  〓育施設ノ改善ニ關スル建議
  我カ國ノ〓育事業ヲシテ現代ノ要求ニ適
  應セシムル爲全學校系統ニ關スル制度ノ
  整理改善ヲ要スルコト勿論ナルモ當面ノ
  急務トシテ(一)官公立學校〓職員ノ任免
  及待遇ニ關スル法規ノ改善(二)生徒訓育
  施設ノ改善(三)〓育經濟ノ改善(四)私學
  ノ助成振興(五)社會〓育及育英事業ニ關
  スル改善等ニ付夫レ夫レ適當ナル施設ヲ
  加ヘラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一〓育施設ノ改善ニ關スル建議案(山下
  谷次君外三名提出)
  一〓育施設ノ改善ニ關スル建議案(荒川
  五郞君外十四名提出)
  右ハ本院ニ於テ兩案ヲ併合シ別紙ノ通
  (內容同一)修正スヘキモノト議決致候此
  段及報〓候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  〓育施設ノ改善ニ關スル建議
  我カ國ノ〓育事業ヲシテ現代ノ要求ニ適
  應セシムル爲全學校系統ニ關スル制度ノ
  整理改善ヲ要スルコト勿論ナルモ當面ノ
  急務トシテ(一)官公立學校〓職員ノ任免
  及待遇ニ關スル法規ノ改善(二)生徒訓育
  施設ノ改善(三)〓育經濟ノ改善(四)私學
  ノ助成振興(五)社會〓育及育英事業ニ關
  スル改善等ニ付夫レ夫レ適當ナル施設ヲ
  加ヘラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  皇紀二千六百年記念圖書館建設ニ關ス
  ル建議案
  皇紀二千六百年記念圖書館建設ニ關
  スル建議
  皇紀二千六百年ヲ期シ神武天皇曠古ノ御
  遺業ヲ憬仰記念スル爲帝國ノ文化ヲ表徴
  スルニ足ル一大圖書館ヲ設立セラレムコ
  トヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一皇紀二千六百年記念圖書館建設ニ關ス
  ル建議案(眞鍋勝君外二名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  帝國圖書館完成ニ關スル建議案
  帝國圖書館完成ニ關スル建議
  政府ハ現下社會〓育振興ノ必要益〓急ヲ
  告ケツツアル情勢ト此ノ必要ニ應スル最
  重要機關トシテ帝國圖書館ノ設備ノ不完
  全ナル實情トニ鑑ミ速ニ帝國圖書館ノ擴
  張完成ヲ實現シ以テ時代ノ要求ニ應セラ
  レムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一帝國圖書館完成ニ關スル建議案(河上
  哲太君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  圖書館普及ニ關スル建議案
  圖書館普及ニ關スル建議
  我ガ國現時ノ〓育施設中其ノ最大ナル缺
  陷ハ民衆〓育機關トシテノ圖書館ノ不備
  不完全ナルコト之ナリ政府ハ速ニ之カ普
  及發達ノ方策ヲ講セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  圖書館普及ニ關スル建議案
  圖書館普及ニ關スル建議
  我カ國現時ノ〓育施設中其ノ最大ナル缺
  陷ハ民衆〓育機關トシテノ圖書館ノ不備
  不完全ナルコト之ナリ政府ハ速ニ之カ普
  及發達ノ方策ヲ講セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  圖書館普及ニ關スル建議案
  圖書館普及ニ關スル建議
  我カ國現時ノ〓育施設中其ノ最大ナル缺
  陷ハ民衆〓育機關トシテノ圖書館ノ不備
  不完全ナルコト之ナリ政府ハ速ニ之カ普
  及發達ノ方策ヲ講セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一圖書館普及ニ關スル建議案(蔭山貞吉
  君提出)
  一圖書館普及ニ關スル建議案(眞鍋勝君
  外二名提出)
  一圖書館普及ニ關スル建議案(野田文一
  郞君外四名提出)
  右ハ本院ニ於テ三案ヲ併合シテ一案トシ
  別紙ノ通(內容同一)修正スヘキモノト議
  決致候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  圖書館普及ニ關スル建議
  我カ國現時ノ〓育施設中其ノ最大ナル缺
  陷ハ民衆〓育機關トシテノ圖書館ノ不備
  不完全ナルコト之ナリ政府ハ速ニ之カ普
  及發達ノ方策ヲ講セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  弓道ヲ中等學校正科目ニ編入ニ關スル
  建議案
  弓道ヲ中等學校正科目ニ編入ニ關ス
  ル建議
  政府ハ速ニ弓道ヲ男女中等學校ノ正科目
  ト爲シ精神ノ修養ト肉體ノ鍊磨トヲ奬勵
  シテ剛健典雅ノ氣風ヲ養成シ以テ日本精
  神ノ宣揚ニ努メラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一弓道ヲ中等學校正科目ニ編入ニ關スル
  建議案(佐藤洋之助君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  日本音樂ヲ女學校〓科目ニ編入ニ關ス
  ル建議案
  日本音樂ヲ女學校〓科目ニ編入ニ關
  スル建議
  政府ハ日本音樂特ニ等曲ヲ女學校ノ〓科
  目ニ加ヘラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一日本音樂ヲ女學校〓科目ニ編入ニ關ス
  ル建議案(山本芳治君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十三日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  函館市ニ海洋氣象臺設置ニ關スル建議
  案
  函館市ニ海洋氣象臺設置ニ關スル建
  議
  政府ハ函館市ニ國費ヲ以テ海洋氣象臺ヲ
  設置セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一函館市ニ海洋氣象臺設置ニ關スル建議
  案(大島寅吉君外三名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  伊豆大島ニ中央氣象臺附屬測候所設置
  ニ關スル建議案
  伊豆大島ニ中央氣象臺附屬測候所設
  置ニ關スル建議
  政府ハ東京府大島ニ中央氣象臺附屬測候
  所ヲ速ニ設置セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一伊豆大島ニ中央氣象臺附属測候所設置
  ニ關スル建議案(三上英雄君外一名提
  西
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  私立大學經費國庫補助ニ關スル建議案
  私立大學經費國庫補助ニ關スル建議
  〓育ハ國家百般ノ施設中最重要ニシテ
  又根本的ノ事務ナリト謂ハサルヘカラス
  各私立大學ハ此ノ國家ノ重要事務ヲ分擔
  シ拮据經營輓近其ノ內容大ニ整備充實シ
  成果亦觀ルヘキモノアリ然レトモ之ヲ政
  府經營ノ大學ニ比シ必シモ遜色ナシト謂
  フ能ハス惟フニ私立大學カ官立大學ニ及
  ハサル點アルハ一ニ其ノ資金ノ不足ニ職
  由スルモノニシテ他ニ何等ノ理由アルコ
  トナシ故ニ私立大學經費國庫補助法ヲ制
  定シ以テ私立大學ノ財政的基礎ヲ强固ニ
  シ其ノ經營ヲ安定セシムルヲ最緊要トス
  依テ政府ハ速ニ大學令ニ依リ設立セラレ
  タル私立大學ニ對シ每年相當ノ國庫補助
  金ヲ交付スルノ法律ヲ立案シ速ニ之ヲ帝
  國議會ニ提出セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  私立大學經費國庫補助ニ關スル建議案
  私立大學經費國庫補助ニ關スル建議
  〓育ハ國家百般ノ施設中最重要ニシテ又
  根本的ノ事務ナリト謂ハサルヘカラス各
  私立大學ハ此ノ國家ノ重要事務ヲ分擔シ
  拮据經營輓近其ノ內容大ニ整備充實シ成
  果亦觀ルヘキモノアリ然レトモ之ヲ政府
  經營ノ大學ニ比シ少シモ遜色ナシト謂フ
  能ハス惟フニ私立大學カ官立大學ニ及ハ
  サル點アルハ一ニ其ノ資金ノ不足ニ職由
  スルモノニシテ他ニ何等ノ理由アルコト
  ナシ故ニ私立大學經費國庫補助法ヲ制定
  シ以テ私立大學ノ財政的基礎ヲ强固ニシ
  其ノ經營ヲ安定セシムルヲ最緊要トス依
  テ政府ハ速ニ大學令ニ依リ設立セラレタ
  ル私立大學ニ對シ每年相當ノ國庫補助金
  ヲ交付スルノ法律ヲ立案シ速ニ之ヲ帝國
  議會ニ提出セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  私立大學經費國庫補助ニ關スル建議案
  私立大學經費國庫補助ニ關スル建議
  〓育ハ國家百般ノ施設中最重要ニシテ又
  根本的ノ事務ナリト謂ハサルヘカラス
  各私立大學ハ此ノ國家ノ重要事務ヲ分擔
  シ拮据經營輓近其ノ內容大ニ整備充實シ
  成果亦觀ルヘキモノアリ然レトモ之ヲ政
  府經營ノ大學ニ比シ必シモ遜色ナシト謂
  フ能ハス惟フニ私立大學カ官立大學ニ及
  ハサル點アルハ一ニ其ノ資金ノ不足ニ職
  由スルモノニシテ他ニ何等ノ理由アルコ
  トナシ故ニ私立大學經費國庫補助法ヲ制
  定シ以テ私立大學ノ財政的基礎ヲ强固ニ
  シ其ノ經營ヲ安定セシムルヲ最緊要トス
  依テ政府ハ速ニ大學令ニ依リ設立セラレ
  タル私立大學ニ對シ每年相當ノ國庫補助
  金ヲ交付スルノ法律ヲ立案シ速ニ之ヲ帝
  國議會ニ提出セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  私立大學經費國庫補助ニ關スル建議案
  私立大學經費國庫補助ニ關スル建議
  〓育ハ國家百般ノ施設中最重要ニシテ又
  根本的ノ事務ナリト謂ハサルヘカラス各
  私立大學ハ此ノ國家ノ重要事務ヲ分擔シ
  拮据經營輓近其ノ內容大ニ整備充實シ成
  果亦觀ルヘキモノアリ然レトモ之ヲ政府
  經營ノ大學ニ比シ必シモ遜色ナシト謂フ
  能ハス惟フニ私立大學カ官立大學ニ及ハ
  サル點アルハ一ニ其ノ資金ノ不足ニ職由
  スルモノニシテ他ニ何等ノ理由アルコト
  ナシ故ニ私立大學經費國庫補助法ヲ制定
  シ以テ私立大學ノ財政的基礎ヲ强固ニシ
  其ノ經營ヲ安定セシムルヲ最緊要トス依
  テ政府ハ速ニ大學令ニ依リ設立セラレタ
  ル私立大學ニ對シ每年相當ノ國庫補助金
  ヲ交付スルノ法律ヲ立案シ速ニ之ヲ帝國
  議會ニ提出セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一私立大學經費國庫補助ニ關スル建議案
  (牧山耕藏君外六名提出)
  一私立大學經費國庫補助ニ關スル建議案
  (安藤正純君外三名提出)
  一私立大學經費國庫補助ニ關スル建議案
  (伊豆富人君提出)
  一私立大學經費國庫補助ニ關スル建議案
  (安部磯雄君提出)
  右ハ本院ニ於テ四案ヲ併合シテ一案トシ
  別紙ノ通(內容同一)修正スヘキモノト議
  決致候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  私立大學經費國庫補助ニ關スル建
  議
  〓育ハ國家百般ノ施設中最重要ニシテ又根
  本的ノ事務ナリト謂ハサルヘカラス各私
  立大學ハ此ノ國家ノ重要事務ヲ分擔シ拮
  据經營輓近其ノ內容大ニ整備充實シ成果
  亦觀ルヘキモノアリ然レトモ之ヲ政府經
  營ノ大學ニ比シ必シモ避色ナシト謂フ能ハ
  ス惟フニ私立大學カ官立大學ニ及ハサル
  點アルハ一ニ其ノ資金ノ不足ニ職出スル
  モノニシテ他ニ何等ノ理由アルコトナシ
  故ニ私立大學經費國庫補助法ヲ制定シ以
  テ私立大學ノ財政的基礎ヲ强固ニシ其ノ
  經營ヲ安定セシムルヲ最緊要トス依テ政
  府ハ速ニ大學令ニ依リ設立セラレタル私
  立大學ニ對シ每年相當ノ國庫補助金ヲ交
  付スルノ法律ヲ立案シ速ニ之ヲ帝國議會
  ニ提出セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  私立大學總長學長及〓職員優遇ニ關ス
  ル建議案
  私立大學總長學長及〓職員優遇ニ關
  スル建議
  私立大學ハ多年學界ニ貢獻シ其ノ總長學
  長及〓職員ハ官立大學ト等シク重要ナル
  〓育ニ從事スルニ拘ラス國家ノ恩典之ニ
  及ハサルノ實情ナリ依テ私立大學總長學
  長及〓職員ニ對シテモ勅奏任官ノ待遇ヲ
  與ヘ敍位敍勳、海外派遣、文政審議會委
  員ノ選任若ハ帝國學士院會員ノ推薦等相
  當優遇ノ途ヲ開クコトハ國家文〓上洵ニ
  至當ノ處置ナリト認ム政府ハ速ニ之カ實
  現ヲ期セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  私立大學總長學長及〓職員優遇ニ關ス
  ル建議案
  私立大學總長學長及〓職員優遇ニ關
  スル建議
  私立大學ハ多年學界ニ貢獻シ其ノ總長學
  長及〓職員ハ官立大學ト等シク重要ナル
  〓育ニ從事スルニ拘ラス國家ノ恩典之ニ
  及ハサルノ實情ナリ依テ私立大學總長學
  長及〓職員ニ對シテモ勅奏任官ノ待遇ヲ
  與ヘ敍位敍動、海外派遣、文政審議會委
  員ノ選任若ハ帝國學士院會員ノ推薦等相
  當優遇ノ途ヲ開クコトハ國家文〓上洵ニ
  至當ノ處置ナリト認ム政府ハ速ニ之カ實
  現ヲ期セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  私立大學總長學長及〓職員優遇ニ關ス
  ル建議案
  私立大學總長學長及〓〓員優遇ニ關
  スル建議
  私立大學ハ多年學界ニ貢獻シ其ノ總長學
  長及〓職員ハ官立大學ト等シク重要ナル
  〓育ニ從事スルニ拘ラス國家ノ恩典之ニ
  及ハサルノ實情ナリ依テ私立大學總長學
  長及〓職員ニ對シテモ勅奏任官ノ待遇ヲ
  與へ敍位敍勳、海外派遣、文政審議會委
  員ノ選任若ハ帝國學士院會員ノ推薦等相
  當優遇ノ途ヲ開クコトハ國家文〓上洵ニ
  至當ノ處置ナリト認ム政府ハ速ニ之カ實
  現ヲ期セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  私立大學總長學長及〓職員優遇ニ關ス
  ル建議案
  私立大學總長學長及〓職員優遇ニ關
  スル建議
  私立大學ハ多年學界ニ貢獻シ其ノ總長學
  長及〓職員ハ宮立大學ト等シク重要ナル
  〓育ニ從事スルニ拘ラス國家ノ恩典之ニ
  及ハサルノ實情ナリ依テ私立大學總長學
  長及〓職員ニ對シテモ勅奏任官ノ待遇ヲ
  與ヘ敍位敍勳、海外派遣、文政審議會委
  員ノ選任若ハ帝國學士院會員ノ推薦等相
  當優遇ノ途ヲ開クコトハ國家文〓上洵ニ
  至當ノ處置ナリト認ム政府ハ速ニ之カ實
  現ヲ期セラレヲコムトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一私立大學總長學長及〓職員優遇ニ關ス
  ル建議案(牧山耕藏君外六名提出)
  一私立大學總長學長及〓職員優遇ニ關ス
  ル建議案(板野友造君外三名提出)
  一私立大學總長學長及〓職員優遇ニ關ス
  ル建議案(伊豆富人君提出)
  一私立大學總長學長及〓職員優遇ニ關ス
  ル建議案(安部磯雄君提出)
  右ハ本院ニ於テ四案ヲ併合シテ一案トシ
  別紙ノ通(內容同一)修正スヘキモノト議
  決致候此段及報告候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  私立大學總長學長及〓職員優遇ニ關
  スル建議
  私立大學ハ多年學界ニ貢獻シ其ノ總長學
  長及〓職員ハ官立大學ト等シク重要ナル
  〓育ニ從事スルニ拘ラス國家ノ恩典之ニ
  及ハサルノ實情ナリ依テ私立大學總長學
  長及〓職員ニ對シテモ勅奏任官ノ待遇ヲ
  與ヘ敍位敍勳、海外派遣、文政審議會委
  員ノ選任若ハ帝國學士院會員ノ推薦等相
  當優遇ノ途ヲ開クコトハ國家文〓上洵ニ
  至當ノ處置ナリト認ム政府ハ速ニ之カ實
  現ヲ期セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  北海道東部ニ高等農林學校設置ニ關ス
  ル建議案
  北海道東部ニ高等農林學校設置ニ關
  スル建議
  政府ハ北海道東部ニ高等農林學校ヲ設置
  セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一北海道東部ニ高等農林學校設置ニ關ス
  ル建議案(小池仁郞君外四名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  日本政治學確立ニ關スル建議案
  日本政治學確立ニ關スル建議
  我ガ國體ヲ明徵ニシタル日本政治學ノ確
  立ハ極メテ重要ニシテ且急務ナリトス依
  テ政府ハ速ニ適當ノ方策ヲ講ゼラレムコ
  トヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一日本政治學確立ニ關スル建議案(木下
  成太郞君外二名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  肢體不自由者救濟〓育令制定ニ關スル
  建議案
  肢體不自由者救濟〓育令制定ニ關ス
  ル建議
  我カ國ニ於テハ明治五年學制ノ頒布セラ
  レシヨリ以來心身ノ普通正常ナル者ニ對
  スル〓育ニ關シテハ其ノ制度及施設ニ於
  テ進展發達洵ニ顯著ナルモノアリト雖獨
  リ特殊〓育ニ關シテハ殆ト何等ノ見ルヘ
  キモノナク殊ニ軀幹四肢ノ異常ナル者及
  運動機能ニ障碍アル者ニ對シテハ今ニ至
  ル迄其ノ〓護ニ關シ全然放置シテ顧ミラ
  レサルノ狀態ニ在リ而モ學術ノ進步ト多
  年ノ經驗トハ人生ニ於テ最不幸ナル此等
  ノ不具者ニ對シ普通〓育ヲ施シ其ノ身體
  的缺陷ヲ治療矯正シ性能ニ應シテ自活シ
  得ルノ職業ヲ授ケテ有爲ノ國民タラシム
  ルヲ得ルモノタルコトヲ實證シ居レリ而
  シテ國民ヲシテ〓育ノ機會ヲ均等ナラシ
  ムルハ社會政策ノ見地ヨリスルモ現下ノ
  急務ニ屬ス仍テ政府ハ速ニ肢體不自由者
  〓育令ヲ制定シ不幸ナル不具者ニ對スル
  〓育制度ヲ確立シテ之カ施設ノ發達ヲ期
  シ以テ此等ノ同情スヘキ境遇ニ在ル兒童
  靑年ヲシテ普ク〓育ノ惠澤ニ浴セシメラ
  レムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一肢體不自由者救濟〓育令制定ニ關スル
  建議案(永井柳太郞君外七名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月二十三日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  北海道中部ニ鐵道局增設ニ關スル建議
  案
  北海道中部ニ鐵道局增設ニ關スル建
  議
  政府ハ鐵道局ヲ北海道ニ增設スル場合之
  ヲ北海道中部ニ設置セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  北海道中部ニ鐵道局增設ニ關スル建議
  案
  北海道中部ニ鐵道局增設ニ關スル建
  議
  政府ハ鐵道局ヲ北海道ニ增設スル場合之
  ヲ北海道中部ニ設置セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一北海道中部ニ鐵道局增設ニ關スル建議
  案(坂東幸太郞君外四名提出)
  一北海道中部ニ鐵道局增設ニ關スル建議
  案(田中喜代松君外二名提出)
  右ハ本院ニ於テ兩案ヲ併合シ別紙ノ通
  (內容同一)修正スヘキモノト議決致候此
  段及報告候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  北海道中部ニ鐵道局增設ニ關スル建議
  政府ハ鐵道局ヲ北海道ニ增設スル場合之
  ヲ北海道中部ニ設置セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  長崎市ニ鐵道運輸事務所及保線事務所
  新設ニ關スル建議案
  長崎市ニ鐵道運輸事務所及保線事務
  所新設ニ關スル建議
  政府ハ速ニ鐵道運輸事務所及保線事務所
  ヲ長崎市ニ新設セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一長崎市ニ鐵道運輸事務所及保線事務所
  新設ニ關スル建議案(西岡竹次郞君外
  一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  氷鐵道運賃特別賃率適用ニ關スル建議
  案
  氷鐵道運賃特別賃率適用ニ關スル建
  議
  政府ハ鐵道省貨物運賃規定中氷運賃ニ特
  別賃率ヲ適用セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一氷鐵道運賃特別賃率適用ニ關スル建議
  案(眞鍋儀十君外三名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  稻毛本千葉間鐵道敷設ニ關スル建議案
  稻毛本千葉間鐵道敷設ニ關スル建議
  房總線千葉驛ノ折返シ運轉ヲ廢止シ稻毛
  本千葉兩驛間ノ直通連絡線新設ヲ速ニ實
  現セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一稻毛本千葉間鐵道敷設ニ關スル建議案
  (多田滿長君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  花卷釜石間鐵道速成ニ關スル建議案
  花卷釜石間鐵道速成ニ關スル建議
  政府ハ花卷釜石間鐵道建設豫定年度ヲ繰
  上ケ速ニ之カ工事ニ著手セラレムコトヲ
  望ム
  右建議ス
  報〓書
  一花卷釜石間鐵道速成ニ關スル建議案
  (廣瀨爲久君外三名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  博多驛改築竝博多臨港線敷設ニ關スル
  建議案
  博多驛改築竝博多港臨港線敷設ニ關
  スル建議
  政府ハ福岡市發展ノ現狀ニ鑑ミ速ニ博多
  驛ヲ改築スルト共ニ特ニ裏口ニ旅客乘降
  口ヲ新設シ又博多港築港ノ完成ヲ機トシ
  臨港線ヲ敷設セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一博多驛改築竝博多港臨港線敷設ニ關ス
  ル建議案(吉田鞆明君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  大牟田驛三池港間臨港線促成ニ關スル
  建議案
  大牟田驛三池港間臨港線促成ニ關ス
  ル建議
  政府ハ大牟田驛ヨリ三池港ニ達スル臨港
  線ヲ速ニ敷設セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一大牟田驛三池港間臨港線促成ニ關スル
  建議案(野田俊作君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  雪國地帶ノ鐵道敷設速成ニ關スル建議
  案
  雪國地帶ノ鐵道敷設速成ニ關スル建
  議
  雪國地帶ノ交通ハ冬季間極メテ不便ニシ
  テ貨物ノ運搬住民ノ往來等自動車ノ利用
  ニ依ル能ハス文化ノ施設ニ惠マレサル悲
  慘ノ狀態ハ殆ト想像モ及ハサル所ニシテ
  此等地帶ニ對スル鐵道ノ敷設ハ啻ニ產業
  上忽諸ニ付シ能ハサルノミナラス社會政
  策ノ見地ヨリスルモ默過シ得サル問題ナ
  リ惟フニ雪國地帶ニ於ケル私設鐵道ニ對
  シテハ資本家ハ其ノ薄利ナルノ故ヲ以テ
  投資スル者ナク隨テ之カ企畫ハ到底望ム
  能ハス爲ニ鐵道補助法ノ如キ其ノ適用ヲ
  受クルノ途ナシ仍テ政府ハ須ラク國有鐵
  道本來ノ精神ニ鑑ミ雪國地帶ニ對シテハ
  特ニ急速ニ鐵道ヲ敷設セラレムコトヲ望
  ム
  右建議ス
  報告書
  一雪國地帶ノ鐵道敷設速成ニ關スル建議
  案(八田宗吉君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  湖南鐵道敷設ニ關スル建議案
  湖南鐵道敷設ニ關スル建議
  政府ハ速ニ磐越西線廣田驛ヲ起點トシ猪
  苗代湖ノ南岸福良ヲ經テ東北本線白河驛
  ニ至ル間ノ鐵道ヲ建設シ以テ運輸交通ノ
  發達ヲ促進セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一湖南鐵道敷設ニ關スル建議案(八田宗
  吉君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  柳津野澤間及坂下喜多方間鐵道敷設ニ
  關スル建議案
  柳津野澤間及坂下喜多方間鐵道敷設
  ニ關スル建議
  政府ハ速ニ會津線柳津ヨリ分岐シ磐越西
  線野澤驛ニ至ル鐵道及會津線坂下驛ヨリ
  分岐シ磐越西線喜多方驛ニ至ル鐵道ヲ敷
  設シ以テ運輸交通ノ連絡ヲ計リ地方文化
  ノ進展ヲ促進セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一柳津野澤間及坂下喜多方間鐵道敷設ニ
  關スル建議案(八田宗吉君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  新官若櫻間鐵道敷設速進ニ關スル建議
  案
  新宮若櫻間鐵道敷設速進ニ關スル建
  議
  姫津線播磨新宮驛ヨリ兵庫縣揖保宍粟兩
  郡ヲ經テ鳥取縣八頭郡ニ入リ若櫻線若櫻驛
  ニ至ル鐵道ノ敷設速進ニ就テハ旣ニ數囘
  請願書ヲ提出シ孰レモ採擇セラレタリ鐵
  道當局ニ於テモ數次係官ヲ派遣セラレ殊
  ニ昨年五月ニハ昭和九年度中ニ測量及經
  濟調査ヲ要スル線路トシテ發表アリ引續
  キ測量、經濟調査及實地調査等行ハレ當
  地方ノ交通產業其ノ他ニ付詳細調査ヲ了
  セラレタリ當地方民多年ノ熱望ヲ達成ス
  ルニ一步ヲ進メタルモノナリ然レトモ現
  在當地方ノ經濟狀態ハ日ニ月ニ愈、逼迫シ
  農畜林蠶各種ノ豐富ナル物資ヲ無盡ニ藏
  シナカラ運輸機關ノ不備ノ爲之カ開發利
  用ノ途ナク他面日常必需ノ物資ニ對シテ
  ハ高價ナル運賃ヲ負擔シ益〓生活難ニ沈
  淪シツツアル情勢ナルヲ以テ本線建設ノ
  曉ハ地方住民ノ受クル利便ト幸福トハ他
  ニ比スヘキモノナク產業ノ進展期シテ待
  ツヘキモノアリ且亦日每千餘ノ旅客ハ之
  ニ依リテ時間ト經費トニ莫大ノ利益ヲ受
  クルコト言ヲ要セサル所ナリ仍テ政府ハ
  速ニ本鐵道ヲ敷設セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一新宮若櫻間鐵道敷設速進ニ關スル建議
  案(田中武雄君外二名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  國有鐵道ト島原鐵道竝島原三角間航路
  連帶運輸開始ニ關スル建議案
  國有鐵道ト島原鐵道竝島原三角間航
  路連帶運輸開始ニ關スル建議
  政府ハ島原鐵道ヲ通シ島原三角間ノ航路
  ト國有鐵道トノ連帶運輸ヲ開始セラレム
  コトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一國有鐵道ト島原鐵道竝島原三角間航路
  連帶運輸開始ニ關スル建議案(中村不
  二男君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  奥羽本線ノ能代驛經山ニ關スル建議案
  奧羽本線ノ能代驛經由ニ關スル建議
  政府ハ奧羽本線ノ能代驛經由ヲ速ニ實現
  セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一奧羽本線ノ能代驛經由ニ關スル建議案
  (杉本國太郞君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  西大寺那波間海岸鐵道敷設ニ關スル建
  議案
  西大寺那波間海岸鐵道敷設ニ關スル
  建議
  政府ハ速ニ由陽本線西大寺驛ヨリ赤穗ヲ
  經テ同線那波驛ニ至ル岡南海岸鐵道ヲ敷
  設セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一西大寺那波間海岸鐵道敷設ニ關スル建
  議案(橫山泰造君外七名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  能代船川間鐵道數設ニ關スル建議案
  能代船川間鐵道敷設ニ關スル建議
  政府ハ速ニ能代港町船川港町間ニ鐵道ヲ
  敷設セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一能代船川間鐵道敷設ニ關スル建議案
  (杉本國太郞君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  野岩羽鐵道速成ニ關スル建議案
  野岩羽鐵道速成ニ關スル建議
  政府ハ山形縣米澤ヨリ日中ヲ經テ喜多方
  ニ至ル鐵道、福島縣田島ヨリ栃木縣今市
  ニ至ル鐵道及栃木縣鹿沼ヨリ栃木ヲ經茨
  城縣古河ニ至ル鐵道ヲ速成シ以テ運輸交
  通ノ發達ヲ促進セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  野岩羽鐵道速成ニ關スル建議案
  野岩羽鐵道速成ニ關スル建議
  政府ハ山形縣米澤ヨリ福島縣喜多方ニ至
  ル鐵道、福島縣田島ヨリ栃木縣今市ニ至
  ル鐵道及栃木縣鹿沼ヨリ栃木ヲ經茨城縣
  古河ニ至ル鐵道ヲ速成シ以テ文化惠澤ノ
  均霑ヲ計ラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一野岩羽鐵道速成ニ關スル建議案(八田
  宗吉君外三名提出)
  一野岩羽鐵道速成ニ關スル建議案(林平
  馬君提出)
  右ハ本院ニ於テ兩案ヲ併合シ別紙ノ通修
  正スヘキモノト議決致候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  野岩羽鐵道速成ニ關スル建議
  政府ハ山形縣米澤ヨリ日中ヲ經テ喜多方
  ニ至ル鐵道、福島縣田島ヨリ栃木縣今市
  ニ至ル鐵道及栃木縣鹿沼ヨリ栃木ヲ經茨
  城縣古河ニ至ル鐵道ヲ速成シ以テ運輸交
  通ノ發達ヲ促進セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  關門海底トンネル鐵道敷設速成ニ關ス
  ル建議案
  關門海底トンネル鐵道敷設速成ニ關
  スル建議
  政府ハ速ニ關門海底「トンネル」鐵道ノ敷
  設ニ著手セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一關門海底トンネル鐵道敷設速成ニ關ス
  ル建議案(西岡竹次郞君外八名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  關門連絡施設ノ完備ニ關スル建議案
  關門連絡施設ノ完備ニ關スル建議
  政府ハ關門連絡施設ノ完備ヲ期シ之カ設
  計起工ニ際シテハ海陸ノ要衝タル門司下
  關兩港ノ繁榮ヲ阻害セサルヤウ深甚ナル
  考慮ヲ拂ハレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一關門連絡施設ノ完備ニ關スル建議案
  (林田操君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  喜々津浦上間鐵道敷設ニ關スル建議案
  喜々津浦上間鐵道敷設ニ關スル建議
  政府ハ速ニ長崎本線喜々津ヨリ古賀矢上
  ヲ經テ同線浦上ニ至ル線路ヲ敷設セラレ
  ムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一喜々津浦上間鐵道敷設ニ關スル建議案
  (西岡竹次郞君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  東海道線越美線直接連絡鐵道速成ニ關
  スル建議案
  東海道線越美線直接連絡鐵道速成ニ
  關スル建議
  越美線ハ太田ヨリ福井ニ至ル線路ニシテ
  其ノ間美濃越前國境ニ至ル越美南線ハ昨
  九年度中ニ全通シタルモ太田ヲ起點トス
  ルカ爲ニ美濃町又ハ關町以北ト岐阜市ト
  ノ交通ハ已ムヲ得ス名岐電氣鐵道株式會
  社ノ電車ヲ利用スルノ外ナク本線建設本
  來ノ使命ヲ完ウスルヲ得ス故ニ越美南線
  全通ノ機會ニ於テ政府ハ越美南線ノ一驛
  ト岐阜驛トヲ直接連絡スル鐵道ヲ敷設シ
  以テ如上ノ不便ヲ除去セラレムコトヲ望
  ム
  右建議ス
  報〓書
  一東海道線越美線直接連絡鐵道速成ニ關
  スル建議案(匹田銳吉君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  宮崎縣山手鐵道建設ニ關スル建議案
  宮崎縣山手鐵道建設ニ關スル建議
  日豐線富高驛ヨリ宮崎縣東臼杵郡東〓村
  山陰ニ至リ一ハ右折シテ西〓村田代、西
  臼杵郡諸塚村ヲ經テ椎葉村上椎葉ニ至ル
  線一ハ左折シテ東臼杵郡東〓村坪谷、
  南〓村神門ヲ經テ田出原ニ至ル線ニ鐵道
  ヲ建設スルハ獨リ地方文化ノ向上產業ノ
  開發上最必要ナルノミナラス日豐線ノ收
  益ヲ一層增大シ又國庫補助港タル細島港
  ノ利用ヲ益〓大ナラシメ地方國家ヲ通シ經
  濟上ニ及ホス影響決シテ少カラサルモノ
  アリト認ム仍テ政府ハ國有鐵道本來ノ使
  命ニ鑑ミ急速ニ調査ヲ遂ケ鐵道敷設法豫
  定線ニ追加シ速ニ之ヲ建設セラレムコト
  フルハ
  右建議ス
  報〓書
  一宮崎縣山手鐵道建設ニ關スル建議案
  (田尻藤四郞君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  北濃城端間鐵道敷設ニ關スル建議案
  北濃城端間鐵道敷設ニ關スル建議
  越美南線北濃驛ヨリ中越線城端驛ニ至ル
  鐵道敷設ノ實現スルヤウ政府ハ速ニ措置
  セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一北濃城端間鐵道敷設ニ關スル建議案
  (土倉宗明君外二名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  岡崎多治見間鐵道速成ニ關スル建議案
  岡崎多治見間鐵道速成ニ關スル建議
  政府ハ東海道線岡崎驛ヲ起點トシ岡崎市、
  西加茂郡擧母町、瀨戶市、東春日井郡品
  野町ヲ經由シテ中央線多治見驛ニ至ル鐵
  道卽チ岡多線ヲ速ニ敷設セラレムコトヲ
  望ム
  右建議ス
  報〓書
  一岡崎多治見間鐵道速成ニ關スル建議案
  (丹下茂十郞君外二名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  仙臺古川間鐵道速成ニ關スル建議案
  仙臺古川間鐵道速成ニ關スル建議
  東北本線仙臺驛ヨリ分岐シ宮城縣宮城郡
  七北田、黑川郡富谷、吉岡、志田郡三本
  木等ノ町村ヲ經テ陸羽東線古川驛ニ至ル
  鐵道ハ運輸交通上東北本線ノ復線作用ヲ
  爲スノミナラス地方產業ノ開發上極メテ
  重要ナル線路ナリ又特ニ昭和九年度冷害
  救濟對策トシテ甚夕適當ナル工事ナリ仍
  テ政府ハ速ニ本線ノ敷設ニ著手セラレム
  コトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一仙臺古川間鐵道速成ニ關スル建議案
  (內ケ崎作三郞君外二名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  古川一關間鐵道敷設ニ關スル建議案
  古川一關間鐵道敷設ニ關スル建議
  陸羽東線陸前古川驛ヨリ東北本線一ノ關
  驛間ニ至ル鐵道ヲ鐵道敷設法別表豫定線
  中ニ編入シ之カ敷設ニ著手セラレムコト
  ZHI
  右建議ス
  報〓書
  一古川一關間鐵道敷設ニ關スル建議案
  (內ケ崎作三郞君外二名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  紀勢東線始發驛變更ニ關スル建議案
  紀勢市線始發驛變更ニ關スル建議
  政府ハ紀勢東線始發驛相可口驛ヲ松阪驛
  ニ變更セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一紀勢東線始發驛變更ニ關スル建議案(後
  藤脩君外二名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  京都市內貫通國有鐵道高架改築ニ關ス
  ル建議案
  京都市內貫通國有鐵道高架改築ニ關
  スル建議
  京都市ハ產業竝遊覽都市トシテ逐年交通
  量增加シ昭和五年接續セル一市二十六箇
  町村ヲ編入シ市域擴大シテ以來更ニ交通
  運輸頻繁ヲ極ムルニ至レリ殊ニ市ノ西南部
  ハ非常ナル發展ヲ遂ケ人口亦稠密ト爲レ
  リ而シテ國有鐵道ハ市ノ西南部ヲ貫通シ
  數十年來何等改善ヲ施サルルコトナク今
  尙高架線ニ變更セラレサル爲市民ノ被ル
  不便一方ナラス延イテ市ノ發展ヲ阻害ス
  ルコト亦甚大ナルモノアリ仍テ政府ハ速
  ニ高架線ニ改築セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  京都市內貫通國有鐵道高架改築ニ關ス
  ル建議案
  京都市内貫通國有鐵道高架改築ニ關
  スル建議
  京都市ハ產業竝遊覽都市トシテ逐年交通
  量增加シ昭和五年接續スル一市二十六箇
  町村ヲ編入シ市域擴大シテ以來更ニ交通
  運輸頻繁ヲ極ムルニ至レリ殊ニ市ノ西南
  部ハ非常ナル發展ヲ遂ケ人口亦稠密ト爲
  レリ而シテ國有鐵道ハ市ノ西南部ヲ貫通
  シ數十年來何等改善ヲ施サルルコトナク
  今尙高架線ニ變更セラレサル爲市民ノ被
  ル不便一方ナラス延テ市ノ發展ヲ阻害ス
  ルコト亦甚大ナルモノアリ仍テ政府ハ速
  ニ之ヲ高架線ニ改築セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一京都市內貫通國有鐵道高架改築ニ關ス
  ル建議案(中野種一郞君外二名提出)
  一京都市內貫通國有鐵道高架改築ニ關ス
  ル建議案(田中祐四郞君外三名提出)
  右ハ本院ニ於テ兩案ヲ併合シ別紙ノ通
  (內容同一)修正スヘキモノト議決致候此
  段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  京都市內貫通國有鐵道高架改築ニ關
  スル建議
  京都市ハ產業竝遊覽都市トシテ逐年交通
  量增加シ昭和五年接續セル一市二十六箇
  町村ヲ編入シ市域擴大シテ以來更ニ交通
  運輸頻繁ヲ極ムルニ至レリ殊ニ市ノ西南
  部ハ非常ナル發展ヲ遂ケ人口亦稠密ト爲
  レリ而シテ國有鐵道ハ市ノ西南部ヲ貫通
  シ數十年來何等改善ヲ施サルルコトナク
  今尙高架線ニ變更セラレサル爲市民ノ被
  ル不便一方ナラス延テ市ノ發展ヲ阻害ス
  ルコト亦甚大ナルモノアリ仍テ政府ハ速
  ニ高架線ニ改築セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  上野土浦間電化促進ニ關スル建議案
  上野土浦間電化促進ニ關スル建議
  政府ハ速ニ常磐線上野土浦間ヲ電化シ沿
  線地方ノ產業文化ノ開發ニ資セラレムコ
  トヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一上野土浦間電化促進ニ關スル建議案
  (中井川浩君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  川俣浪江間省營自動車運輸開始ニ關ス
  ル建議案
  川俣浪江間省營自動車運輸開始ニ關
  スル建議
  政府ハ川俣線岩代川俣驛常磐線浪江驛間
  ニ省營自動車運輸ヲ速ニ開始シ旅客貨物
  ノ運輸ノ便ヲ圖リ地方產業ノ開發ニ資セ
  ラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一川俣浪江間省營自動車運輸開始ニ關ス
  ル建議案(菅野善右衞門君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  西都城驛宮崎驛間省營自動車運輸開始
  ニ關スル建議案
  西都城驛宮崎驛間省營自動車運輸開
  始ニ關スル建議
  政府ハ速ニ西都城驛宮崎驛間ニ省營自動
  車ノ運輸ヲ開始シ旅客貨物運搬ノ便ヲ圖
  リ地方產業ノ開發ニ資セラレムコトヲ望
  ム
  右建議ス
  報告書
  一西都城驛宮崎驛間省營自動車運輸開始
  ニ關スル建議案(水久保甚作君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  京都府由良川筋省營自動車運輸開始ニ
  關スル建議案
  京都府由良川筋省營自動車運輸開始
  ニ關スル建議
  京都府由良川筋ヲ中心トスル綾部、福知
  山、舞鶴、中舞鶴、新舞鶴、宮津ノ六町
  ヲ連絡スル省營自動車ノ運輸ヲ開始セラ
  レムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一京都府由良川筋省營自動車運輸開始ニ
  關スル建議案(水島彥一郞君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  八幡金山間省營自動車運輸開始ニ關ス
  ル建議案
  八幡金山間省營自動車運輸開始ニ關
  スル建議
  政府ハ越美線郡上八幡驛ヨリ高山線飛驒
  金山驛ニ至ル省營自動車ノ運輸ヲ開始セ
  ラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一八幡金山間省營自動車運輸開始ニ關ス
  ル建議案(匹田銳吉君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  須崎構原間省營自動車運輸開始ニ關ス
  ル建議案
  須崎構原間省營自動車運輸開始ニ關
  スル建議
  政府ハ高知縣高岡郡須崎構原間ニ省營自
  動車ノ運輸ヲ開始セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一須崎構原間省營自動車運輸開始ニ關ス
  ル建議案(依光好秋君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  島原鐵道買收ニ關スル建議案
  島原鐵道買收ニ關スル建議
  政府ハ速ニ島原鐵道ヲ買收セラレムコト
  マチハ
  右建議ス
  報告書
  一島原鐵道買收ニ關スル建議案(中村不
  二男君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  鐵道踏切設備改善ニ關スル建議案
  鐵道踏切設備改善ニ關スル建議
  政府ハ鐵道踏切ニシテ事故ヲ生シ易キ箇
  所ニ對シ自働遮斷機其ノ他完全ナル設備
  ノ實施ヲ勵行シ以テ悲慘ナル事故ヲ未然
  ニ防止スルヤウ速ニ適當ナル措置ヲ講セ
  ラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一鐵道踏切設備改善ニ關スル建議案林
  路一君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  警察官國有鐵道無賃乘車竝半額劵交付
  復活ニ關スル建議案
  警察官國有鐵道無賃乘車竝半額劵交
  付復活ニ關スル建議
  政府ハ現行昭和五年三月鐵道省告示第六
  十七號連帶運輸規則ヲ廢止シ明治三十一
  年六月鐵運乙第一一二六號警察官無賃乘
  車交付ノ件竝大正二年三月三十一日總裁
  達第二一七號官用旅客半賃運輸送手續ヲ
  復活セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一警察官國有鐵道無賃乘車竝半額劵交付
  復活ニ關スル建議案(野中徹也君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  長崎ステーシヨンホテル建設ニ關スル
  建議案
  長崎ステーションホテル建設ニ關ス
  ル建議
  政府ハ速ニ長崎驛ヲ改築シ併テ國營「ス
  テーションホテル」ヲ建設セラレムコト
  ヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一長崎ステーションホテル建設ニ關スル
  建議案(西岡竹次郞君外一名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  國立工藝指導所設置ニ關スル建議案
  國立工藝指導所設置ニ關スル建議
  政府ハ雜貨貿易助長奬動ノ爲國立工藝指
  導所ヲ我カ國商工業ノ中心地タル大阪ニ
  設置セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  國立工藝指導所設置ニ關スル建議案
  國立工藝指導所設置ニ關スル建議
  政府ハ大阪市ニ國立工藝指導所ヲ設置セ
  ラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一國立工藝指導所設置ニ關スル建議案
  (靑田勝晴君外二名提出)
  一國立工藝指導所設置ニ關スル建議案
  (竹田儀一君外二名提出)
  右ハ本院ニ於テ兩案ヲ併合シ別紙ノ通修
  正スヘキモノト議決致候此段及報〓候也
  昭和十年三月九日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  國立工藝指導所設置ニ關スル建議
  政府ハ雜貨貿易助長奬勵ノ爲國立工藝指
  導所ヲ我カ國商工業ノ中心地タル大阪ニ
  設置セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  國立織物〓究所設立ニ關スル建議案
  國立織物〓究所設立ニ關スル建議
  政府ハ織物特ニ高級美術工藝的織物、輸
  出向織物及內地向新規織物ノ技術的〓究
  指導ノ機關トシテ國立織物〓究所ヲ京都
  市西陣ニ設置シ之ニ織物館ヲ附設シ併テ
  關東ノ機業中心地ニ之カ支所ヲ分設セラ
  レムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一國立織物〓究所設立ニ關スル建議案(鷲
  野米太郞君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  陶器原料保全ニ關スル建議案
  陶器原料保全ニ關スル建議
  愛知縣瀨戶市ハ我カ國陶磁器ノ原產地ト
  シテ七百有餘年ノ傳統ヲ有シ世界ニ名聲
  ヲ博シ益〓發展途上ニ在リ從テ其ノ生產原
  料ノ保全ヲ圖ルハ我カ國重要產業ヲ保護
  スル上ニ最喫緊ノコトニ屬ス然ルニ最近
  瀨戶市及其ノ附近ニ產スル陶土原料中最
  重要ナル木節粘土カ各方面ニ需用ヲ增加
  スルト共ニ最近南支九江方面ニ多量ノ輸
  出ヲ見ルニ至レリ斯ノ如キ實情ヲ默過ス
  ルトキハ遂ニ原料ノ不足ヲ告クルニ至リ
  重要產業ノ衰退ヲ來シ國家的見地ニ於テ
  洵ニ憂フヘキ現象ナリト謂ハサルヘカラ
  ス政府ハ速ニ適當ナル措置ヲ執リ之カ海
  外流出ヲ防止セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一陶器原料保全ニ關スル建議案(丹下茂
  十郞君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  金融合理化ニ關スル法律制定ニ關スル
  建議案
  金融合理化ニ關スル法律制定ニ關ス
  ル建議
  現下我カ國中小商工業振興ニ關スル對策
  トシテハ固ヨリ幾多ノ施設ヲ要スルコト
  勿論ナリト雖金融難ノ打開ハ最國費ヲ要
  セスシテ而モ緊要有效ナル方策ナリト信
  ス政府ノ提唱セル商工組合中央金庫創設
  ノ如キモ亦必要ナル對策ノ一タルヲ失ハ
  スト雖未タ以テ其ノ全キヲ期スル能ハス
  依テ金融ヲ合理化シ國營信用債務保險ヲ
  創設シ普徧的ニ中小商工業者ノ金融ノ圓
  滑ヲ期スルコトハ刻下ノ急務ナリト認ム
  依テ政府ハ速ニ左記要項ノ趣旨ヲ包含ス
  ル法律ヲ立案シ之ヲ議會ニ提出セラレム
  コトヲ望ム
  金融合理化要項
  國營信用債務保險ト之ニ附屬スル國營信
  用授信所ヲ創設ス
  第國營信用授信所
  一國營信用授信所ハ政府之ヲ管掌ス
  二國營信用授信所ハ信用保險ノ査定標
  準ニ供スル目的ヲ以テ正規ノ手續ニ依
  リ信用ヲ登錄ス
  三登錄ヲ受ケムトスル者ハ每年規定ニ
  基ク料金ヲ納付スヘシ
  料金規定ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
  四信用調査ノ方法ハ(1)本人申〓2)町會
  申告3)同業組合又ハ商店會申告4)興信
  所調査○直接調査ノ五調査ヲ要素ト爲
  シ綜合登錄ス
  調査ハ少クトモ每年一囘之ヲ行ヒ尙信
  用方面委員ヲ設置シテ隨時營業ノ指導
  又ハ調査更新ヲ申〓セシム
  五信用登錄事項ハ之ヲ漏洩スルコトヲ
  得ス
  六納入セル料金ハ理由ノ如何ヲ問ハス
  還付セス
  第二國營信用債務保險
  一國營信用債務保險ハ政府之ヲ管掌ス
  二國營信用債務保險ニ於テハ政府カ保
  險契約者ノ特定取引債務ノ支拂不履行
  ニ關シ第三者ニ對シ保險金額ヲ支拂フ
  コトヲ約シ保險契約者カ對償トシテ政
  府ニ保險料ヲ支拂フヘキコトヲ約スル
  モノトス同時ニ其ノ債權ハ政府ニ歸屬
  シ保險契約者ハ政府ニ對シ其ノ債務ヲ
  免ルルコト能ハサルノミナラス一定ノ
  過怠金及徵收費用ヲ支辨ス
  保險料、過怠金、徵收費用及被保險者
  ノ爲ニ積立ツヘキ金額ノ基礎ニ關スル
  規定ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
  三保險契約ハ左記ノ如キ者ノ囘收見込
  確實ナル債權等ヲ引當テトシテ其ノ何
  割カヲ信用登錄臺帳ニ基キ契約スルコ
  トヲ得
  (1)一定時ニ確ニ囘收シ得ル掛賣ヲ有
  スル者
  (2)確ナル注文書ヲ得テ仕入レ且製作
  ニ必要ナル資金ヲ有スル者
  (3)日々現金賣上ヲ有シ商品ヲ手持シ
  居ル者
  (4)工賃、運賃、家賃、地代等確實ナ
  ル收入アル者
  四社會情勢其ノ他ニ基キ必要ノ場合ハ
  保險契約ヲ拒否シ又ハ保險料引上ヲ行
  フコトヲ得
  五保險契約ヲ承諾シタルトキハ保險證
  書ヲ作成シ之ヲ保險契約者ニ交付ス
  保險證書ニ記載スヘキ事項ハ命令ヲ以
  テ之ヲ定ム
  六保險契約ノ效力ハ本保險證書ニ依リ
  第三者カ保險契約者ニ新ナル債權ヲ發
  生シ之ヲ通〓シタルトキニ始マル
  舊情權ニハ之ヲ充當スルコトヲ得ス
  七俣險金額ノ受取人ハ債權者タル第三
  者ニ限ル
  被保險者ハ債務不履行ノアリタルトキ
  ハ二日以內ニ之ヲ通〓スヘシ
  八納付セル保險料ハ使用ノ有無ヲ問ハ
  ス一切還付セス
  九本保險ニ依ル被保險者ニ對スル給付
  金ハ之ヲ差押フルコトヲ得ス
  十政府ノ本債權ハ先取特權ヲ有シ徵稅
  ニ準シ强制執行權ヲ有シ期限ノ利益喪
  失其ノ他國稅徵收法ニ準ス
  十一(1)保險金額ヲ受取ルヘキ者カ命
  令ノ定ムル所ニ依リ通知ヲ發セサル
  トキハ政府ハ保險金額支拂ノ責ニ任セ
  ス
  保險契約者又ハ被保險者ノ詐取又
  ハ惡意ノ虛構アリタルトキハ契約ハ
  無效トシ且體刑、科料等ノ罰則ヲ設
  十二債務者ハ豫メ生命、傷害、火災保
  險等ヲ附シ萬一ノ場合ハ之ヲ以テ代辨
  ス
  十三保險契約期間ハ六箇月ヲ超ユルコ
  トヲ得ス
  十四保險料ヲ徵收シ不足アリタルトキ
  ハ國家之ヲ補償ス
  十五本勘定ハ特別會計トシテ處理ス
  十六國營信用債務保險ニ關スル書類ニ
  ハ印紙稅ヲ課セス
  十七國營信用債務保險事務ニ關スル郵
  便物ハ無料トス
  右建議ス
  金融合理化ニ關スル法律制定ニ關スル
  建議案
  金融合理化ニ關スル法律制定ニ關ス
  ル建議
  政府ハ國營信用債務保險制度及之ニ附屬
  スル國營信用授信所ヲ創設スヘク左記要
  項ニ依リ立案シ之ヲ議會ニ提出セラレム
  コトヲ望ム
  第國營信用授信所
  -國營信用授信所ハ政府之ヲ管掌ス
  二國營信用授信所ハ信用保險ノ査定標
  準ニ供スル目的ヲ以テ正規ノ手續ニ依
  リ信用ヲ登錄ス
  三登錄ヲ受ケムトスル者ハ每年規定ニ
  基ク料金ヲ納付スヘシ
  料金規定ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
  四信用調査ノ方法ハ1本人申〓22町會
  申〓31業業組合又ハ商店會申告4)興信
  所調査(5)接接調査ノ五調查ヲ要素ト爲
  シ綜合登錄ス而シテ(1)ハ家族制度ヨリ
  ハ社會制度ヨリハ團體道德又ハ手
  腕ヨリ44ハ對物ヨリ(5)ハ國政ト經濟ト
  ノ融合ノ點ヨリ之ヲ考査登錄ス
  調査ハ少クトモ每年一囘之ヲ行ヒ尙信
  用方面委員ヲ設置シテ隨時營業ノ指導
  又ハ調査更新ヲ申告セシム
  五信用登錄事項ハ之ヲ漏洩スルコトヲ
  得ス
  六納入セル料金ハ理由ノ如何ヲ問ハス
  還付セス
  第二國營信用債務保險
  一國營信用債務保險ハ政府之ヲ管掌ス
  二國營信用債務保險ニ於テハ政府カ保
  險契約者ノ特定取引債務ノ支拂不履行
  ニ關シ第三者ニ對シ保險金額ヲ支拂フ
  コトヲ約シ、保險契約者カ對償トシテ
  政府ニ保險料ヲ支拂フヘキコトヲ約ス
  ルモノトス同時ニ其ノ債權ハ政府ニ歸
  屬シ保險契約者ハ政府ニ對シ其ノ債務
  ヲ免ルルコト能ハサルノミナラス一定
  ノ過怠金及徵收費用ヲ支辨ス
  保險料、過怠金、徵收費用及被保險者
  ノ爲ニ積立ツヘキ金額ノ基礎ニ關スル
  規定ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
  三保險契約ハ左記ノ如キ者ノ囘收見込
  確實ナル債權等ヲ引當テトシテ其ノ何
  割カヲ信用登錄臺帳ニ基キ契約スルコ
  トヲ得
  (1)一定時ニ確ニ囘收シ得ル掛賣ヲ有
  スル者
  確ナル注文書ヲ得テ仕入レ且製作
  ニ必要ナル資金ヲ有スル者
  (3)日々現金賣上ヲ有シ商品ヲ手持シ
  居ル者
  (4)工賃、運賃、家賃、地代等確實ナ
  ル收入アル者
  四社會〓勢其ノ他ニ基キ必要ノ場合ハ
  保險契約ヲ拒否シ又ハ保險料引上ヲ行
  フコトヲ得
  五保險契約ヲ承諾シタルトキハ保險證
  書ヲ作成シ之ヲ保險契約者ニ交付ス
  保險證書ニ記載スヘキ事項ハ命令ヲ以
  テ之ヲ定ム
  六保險契約ノ效力ハ本保險證書ニ依リ
  第三者カ保險契約者ニ新ナル債權ヲ發
  生シ之ヲ通告シタルトキニ始マル
  舊債權ニハ之ヲ充當スルコトヲ得ス
  七保險金額ノ受取人ハ情權者タル第三
  者ニ限ル
  被保險者ハ債務不履行ノアリタルトキ
  ハ二日以內ニ之ヲ通〓スヘシ
  八納付セル保險料ハ使用ノ有無ヲ問ハ
  ス一切還付セス
  九本保險ニ依ル被保險者ニ對スル給付
  金ハ之ヲ差押フルコトヲ得ス
  十政府ノ本債權ハ先取特權ヲ有シ徵稅
  ニ準シ强制執行權ヲ有シ期限ノ利益喪
  失其ノ他國稅徵收法ニ準ス
  十一(1)保險金額ヲ受取ルヘキ者カ命
  令ノ定ムル所ニ依リ通知ヲ發セサルト
  キハ政府ハ保險金額支拂ノ責ニ任セス
  (2)保險契約者又ハ被保險者ノ詐取又
  ハ惡意ノ虛構アリタルトキハ契約ハ
  無效トシ且體刑、科料等ノ罰則ヲ設
  十二債務者ハ豫メ生命、傷害、火災保
  險等ヲ附シ萬一ノ場合ハ之ヲ以テ代辨
  ス
  十三保險契約期間ハ六箇月ヲ超ユルコ
  トヲ得ス
  十四保險料ヲ徵收シ不足アリタルトキ
  ハ國家之ヲ補償ス
  十五本勘定ハ特別會計トシテ處理ス
  十六國營信用債務保險ニ關スル書類ニ
  ハ印紙稅ヲ課セス
  十七國營信用債務保險事務ニ關スル郵
  便物ハ無料トス
  右建議ス
  報〓書
  一金融合理化ニ關スル法律制定ニ關スル
  建議案(前田房之助君外九名提出)
  一金融合理化ニ關スル法律制定ニ關スル
  建議案(三上英雄君外三名提出)
  右ハ本院ニ於テ兩案ヲ併合シ別紙ノ通修
  正スヘキモノト議決致候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  金融合理化ニ關スル法律制定ニ關ス
  ル建議
  現下我カ國中小商工業振興ニ關スル對策
  トシテハ固ヨリ幾多ノ施設ヲ要スルコト
  勿論ナリト雖金融難ノ打開ハ最國費ヲ要
  セスシテ而モ緊要有效ナル方策ナリト信
  ス政府ノ提唱セル商工組合中央金庫創設
  ノ如キモ亦必要ナル對策ノ一タルヲ失ハ
  スト雖未タ以テ其ノ全キヲ期スル能ハス
  依テ金融ヲ合理化シ國營信用債務保險ヲ
  創設シ普徧的ニ中小商工業者ノ金融ノ圓
  滑ヲ期スルコトハ刻下ノ急務ナリト認ム
  依テ政府ハ速ニ左記要項ノ趣旨ヲ包含ス
  ル法律ヲ立案シ之ヲ議會ニ提出セラレム
  コトヲ望ム
  金融合理化要項
  國營信用債務保險ト之ニ附屬スル國營信
  用授信所ヲ創設ス
  第一國營信用授信所
  一國營信用授信所ハ政府之ヲ管掌ス
  二國營信用授信所ハ信用保險ノ査定標
  準ニ供スル目的ヲ以テ正規ノ手續ニ依
  リ信用ヲ登錄ス
  三登錄ヲ受ケムトスル者ハ每年規定ニ
  基ク料金ヲ納付スヘシ
  料金規定ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
  四信用調査ノ方法ハ1本人申告(2)町會
  申〓31業業組合又ハ商店會申告4)興信
  所調査(4)直接調査ノ五調査ヲ要素ト爲
  シ綜合登錄ス
  調査ハ少クトモ每年一囘之ヲ行ヒ尙信
  用方面委員ヲ設置シテ隨時營業ノ指導
  又ハ調査更新ヲ申〓セシム
  五信用登錄事項ハ之ヲ漏洩スルコトヲ
  得ス
  六納入セル料金ハ理由ノ如何ヲ問ハス
  還付セス
  第二國營信用債務保險
  一國營信用債務保險ハ政府之ヲ管掌ス
  二國營信用債務保險ニ於テハ政府カ保
  險契約者ノ特定取引債務ノ支拂不履行
  ニ關シ第三者ニ對シ保險金額ヲ支拂フ
  コトヲ約シ保險契約者カ對償トシテ政
  府ニ保險料ヲ支拂フヘキコトヲ約スル
  モノトス同時ニ其ノ債權ハ政府ニ歸屬
  シ保險契約者ハ政府ニ對シ其ノ債務ヲ
  免ルルコト能ハサルノミナラス一定ノ
  過怠金及徵收費用ヲ支辨ス
  保險料、過怠金、徵收費用及被保險者
  ノ爲ニ積立ツヘキ金額ノ基礎ニ關スル
  規定ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
  三保險契約ハ左記ノ如キ者ノ囘收見込
  確實ナル債權等ヲ引當テトシテ其ノ何
  割カヲ信用登錄臺帳ニ基キ契約スルコ
  トヲ得
  (1)一定時ニ確ニ囘收シ得ル掛賣ヲ有
  スル者
  (2)確ナル注文書ヲ得テ仕入レ貝製作
  ニ必要ナル資金ヲ有スル者
  (3)日々現金賣上ヲ有シ商品ヲ手持シ
  居ル者
  (4)工賃、運賃、家賃、地代等確實ナ
  ル收入アル者
  四社會情勢其ノ他ニ基キ必要ノ場合ハ
  保險契約ヲ拒否シ又ハ保險料引上ヲ行
  フコトヲ得
  五保險契約ヲ承諾シタルトキハ保險證
  書ヲ作成シ之ヲ保險契約者ニ交付ス
  保險證書ニ記載スヘキ事項ハ命令ヲ以
  テ之ヲ定ム
  六保險契約ノ效力ハ本保險證書ニ依リ
  第三者カ保險契約者ニ新ナル債權ヲ發
  生シ之ヲ通告シタルトキニ始マル
  舊債權ニハ之ヲ充當スルコトヲ得ス
  七保險金額ノ受取人ハ債權者タル第三
  者ニ限ル
  被保險者ハ債務不履行ノアリタルトキ
  ハ二日以內ニ之ヲ通〓スヘシ
  八納付セル保險料ハ使用ノ有無ヲ問ハ
  ス一切還付セス
  九本保險ニ依ル被保險者ニ對スル給付
  金ハ之ヲ差押フルコトヲ得ス
  十政府ノ本債權ハ先取特權ヲ有シ徵稅
  ニ準シ强制執行權ヲ有シ期限ノ利益喪
  失其ノ他國稅徵收法ニ準ス
  ±(1)保險金額ヲ受取ルヘキ者カ命
  令ノ定ムル所ニ依リ通知ヲ發セサルト
  キハ政府ハ保險金額支拂ノ責ニ任セ
  ス
  (2)保險契約者又ハ被保險者ノ詐取又
  ハ惡意ノ虚構アリタルトキハ契約ハ
  無效トシ且體刑、科料等ノ罰則ヲ設
  ク
  十二債務者ハ豫メ生命、傷害、火災保
  險等ヲ附シ萬一ノ場合ハ之ヲ以テ代辨
  ス
  十三保險契約期間ハ六箇月ヲ超ユルコ
  トヲ得ス
  十四保險料ヲ徵收シ不足アリタルトキ
  ハ國家之ヲ補償ス
  十五本勘定ハ特別會計トシテ處理ス
  十六國營信用債務保險ニ關スル書類ニ
  ハ印紙稅ヲ課セス
  十七國營信用債務保險事務ニ關スル郵
  便物ハ無料トス
  右建議ス
  岐阜地方及區裁判所移轉改築ニ關スル
  建議案
  岐阜地方及區裁判所移轉改築ニ關ス
  ル建議
  政府ハ速ニ岐阜地方裁判所及同區裁判所
  ヲ移轉改築セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一岐阜地方及區裁判所移轉改築ニ關スル
  建議案(大野伴睦君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  民法相續編中改正ニ關スル建議案
  民法相續編中改正ニ關スル建議
  政府ハ民法相續編中ニ於テ昭和二年臨時
  法制審議會ノ決議事項就中左記事項ニ付
  テハ速ニ改正アラムコトヲ望ム
  第戶主ノ死亡ニ因ル家督相續
  戶主ノ死亡ニ因ル家督相續ニ於テ
  ハ家督相續人ハ被相續人ノ直系尊屬、
  配偶者及ヒ直系卑屬ニ對シ相續財產
  中家ヲ維持スルニ必要ナル部分ヲ控
  除シタル剩餘ノ一部ヲ分配スルコト
  ヲ要スルモノトスルコト
  二前項ノ分配ハ相續財產ノ狀態ト分
  配ヲ受クル者ノ員數、資力、職業、
  家ニ在ルト否等諸般ノ事情ヲ斟酌シ
  相當ノ生活維持ヲ標準トシテ之ヲ定
  ムルモノトスルコト但親族會ノ意見
  ヲ聽クコトヲ得ルモノトスルコト
  三第一項ノ分配カ決定セラレタルト
  キハ分配ヲ受ケタル者ハ遺贈ヲ受ケ
  タルモノト看做シ分配決定前ハ相續
  財產ノ處分ヲ適當ニ制限スルコト
  四被相續人カ生前行爲又ハ遺言ヲ以
  テ財產ノ分配ヲ爲シタルトキ第二項
  ノ分配額以上ニ當ル分配ヲ受ケタル
  者ニ付テハ第三項ノ適用ナキモノト
  スルコト
  五第一項ニ揭ケタル者ハ自己ニ對ス
  ル分配カ著シク不當ナル場合ニ於テ
  家事審判所ノ審判ヲ求ムルコトヲ得
  ルモノトスルコト
  第二戶主權喪失ノ宣〓ニ依ル家督相
  續
  戶主權喪失ノ宣告ニ因ル家督相續ニ付
  テハ第一ニ準スルモノトスルコト
  第三隱居ニ因ル家督相續
  戶主ノ隱居ニ因ル家督相續ニ付テハ第
  一ニ準スルモノトシ被相續人カ財產ヲ
  留保シタル場合ニ於テハ留保財產及ヒ
  相續財產ノ雙方又ハ一方ヨリ適宜ニ分
  配ヲ爲スヘキモノトスルコト
  右建議ス
  報〓書
  一民法相續編中改正ニ關スル建議案(松
  木弘君外二名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十三日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  北部支那ニ於ケル領事裁判管轄變更ニ
  關スル建議案
  北部支那ニ於ケル領事裁判管轄變更
  ニ關スル建議
  政府ハ實狀ニ鑑ミ速ニ北部支那ニ於ケル
  領事裁判ノ上訴其ノ他ノ管轄ヲ長崎地方
  裁判所、長崎控訴院及大審院ヨリ關東廳
  地方法院、關東廳高等法院覆審部及關東
  廳高等法院上告部ニ移サレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一北部支那ニ於ケル領事裁判管轄變更ニ
  關スル建議案(仙波久良君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報告候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  佐世保市ニ專賣局鹽倉庫設置ニ關スル
  建議案
  佐世保市ニ專賣局鹽倉庫設置ニ關ス
  ル建議
  政府ハ速ニ佐世保市ニ專賣局鹽倉庫ヲ設
  置セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報〓書
  一佐世保市ニ專賣局鹽倉庫設置ニ關スル
  建議案(佐保畢雄君提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月十六日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  關東州及滿洲產苹果移輸入ニ關スル建
  議案
  關東州及滿洲產苹果移輸入ニ關スル
  建議
  關東州及滿洲產苹果ノ內地移輸入ノ禁止
  解除ニ關シ政府ハ速ニ適當ナル法令ヲ制
  定セラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一關東州及滿洲產苹果移輸入ニ關スル建
  議案(仙波久良君外二名提出)
  右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
  候此段及報〓候也
  昭和十年三月二十三日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  北洋材ノ需給調節ニ關スル建議案
  北洋材ノ需給調節ニ關スル建議
  政府ハ北洋材ノ增伐其ノ他木材關稅輕減
  等ノ方法ニ依リ都市製材工場資料ノ需給
  調節ヲ圖ラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  北洋材ノ需給調節ニ關スル建議案
  北洋材ノ需給調節ニ關スル建議
  政府ハ北洋材ノ增伐其ノ他木材關稅輕減
  等ノ方法ニ依リ都市製材工場資材ノ需給
  調節ヲ圖ラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一北洋材ノ需給調節ニ關スル建議案(〓
  川嘉助君外四名提出)
  一北洋材ノ需給調節ニ關スル建議案(竹
  田儀一君外二名提出)
  右ハ本院ニ於テ兩案ヲ併合シ別紙ノ通
  (內容同一)修正スヘキモノト議決致候此
  段及報〓候也
  昭和十年三月二十三日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  北洋材ノ需給調節ニ關スル建議
  政府ハ北洋材ノ增伐其ノ他木材關稅輕減
  等ノ方法ニ依リ都市製材工場資材ノ需給
  調節ヲ圖ラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  朝鮮ニ訴願法及行政裁判法實施ニ關ス
  ル建議案
  朝鮮ニ訴願法及行政裁判法實施ニ關
  スル建議
  朝鮮ニ訴顱法及行政裁判法ヲ實施セラレ
  ムコトヲ望ム
  右建議ス
  朝鮮ニ訴願法及行政裁判法實施ニ關ス
  ル建議案
  朝鮮ニ訴願法及行政裁判法實施ニ關
  スル建議
  朝鮮ニ訴願法及行政裁判法ヲ實施セラレ
  ムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一朝鮮ニ訴願法及行政裁判法實施ニ關ス
  ル建議案(牧山耕藏君外五名提出)
  一朝鮮ニ訴願法及行政裁判法實施ニ關ス
  ル建議案(牧野良三君外五名提出)
  右ハ本院ニ於テ兩案ヲ併合シ別紙ノ通
  (內容同一)修正スヘキモノト議決致候此
  段及報告候也
  昭和十年三月二十三日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  朝鮮ニ訴願法及行政裁判法實施ニ關
  スル建議
  朝鮮ニ訴願法及行政裁判法ヲ實施セラレ
  ムコトヲ望ム
  右建議ス
  朝鮮ニ裁判所構成法及辯護士法實施ニ
  關スル建議案
  朝鮮ニ裁判所構成法及辯護士法實施
  ニ關スル建議
  朝鮮ニ裁判所構成法及辯護士法ヲ實施セ
  ラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  朝鮮ニ裁判所構成法及辯護士法實施ニ
  關スル建議案
  朝鮮ニ裁判所構成法及辯護士法實施
  ニ關スル建議
  朝鮮ニ裁判所構成法及辯護士法ヲ實施セ
  ラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  報告書
  一朝鮮ニ裁判所構成法及辯護士法實施ニ
  關スル建議案(牧山耕藏君外五名提出)
  一朝鮮ニ裁判所構成法及辯護士法實施ニ
  關スル建議案(牧野良三君外五名提出)
  右ハ本院ニ於テ兩案ヲ併合シ別紙ノ通
  (內容同一)修正スヘキモノト議決致候此
  段及報〓候也
  昭和十年三月二十三日
  建議委員長田中祐四郞
  衆議院議長濱田國松殿
  〔別紙〕
  朝鮮ニ裁判所構成法及辯護士法實施
  ニ關スル建議
  朝鮮ニ裁判所構成法及辯護士法ヲ實施セ
  ラレムコトヲ望ム
  右建議ス
  〔田中祐四郞君登壇〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=104

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• 105・田中祐四郎

  ○田中祐四郞君　只今上程サレマシタ建議
  案ニ對スル委員會ノ經過竝ニ結果ヲ御報告
  申上ゲマス、本議會提出總數ハ二百三十九
  件デアリマシテ、審査ヲ終了致シマシタノ
  ガ二百三十七件デアリマス、大體ニ於キマ
  シテ、本議會ハ例年ニ比シ、提出數ガ多カツ
  タノデアリマスガ、殆ド審査ヲ終了致シマ
  シタノデアリマス、委員會ニ於テ總會ヲ開
  クコト九囘、分科會開會ガ十囘デアリマシ
  テ、提出者ニ一ツ〓〓ニ付テ說明ヲ求メ、
  之ニ對シテ政府ノ意見ヲ聽キ、愼重審議シ
  テ、可決スベキモノハ可決シ、修正スベキ
  モノハ修正致シマシタノデアリマス、本日
  上程ノ議案ハ、曩ニ二囘報告致シマシタ殘
  餘ノ分デアリマシテ、卽チ總會ノ第六囘、
  第七囘、第八回、第九囘ニ於テ審査終了ノ
  案件デアリマス、此建議ノ中デ、委員會ニ
  於テ本會議報告ノ際、特ニ强調ノ希望ヲ附
  シテ可決シタモノガアリマス、一々其理由
  ヲ附シテ申述ベタイノデアリマスルガ、簡
  單ニ此題目ダケヲ讀上ゲテ置キマシテ、後
  ハ速記錄ニ就テ御覽ヲ願ヒタイト存ジマス、
  帝國議會圖書館竝議員事務室完備ニ關スル
  建議、圖書館普及ニ關スル建議、〓育施設
  ノ改善ニ關スル建議、私立大學經費國庫補
  助ニ關スル建議、私立大學總長學長及〓職
  員優遇ニ關スル建議、林野治水計畫ニ關ス
  ル建議、各戰役殊勳者優遇卽行ニ關スル建
  議、日本政治學確立ニ關スル建議、產業組合
  監査制度樹立ニ關スル建議、利根川河口改修
  ニ關スル建議、利根渡良瀬江戶三川低水工
  事急施ニ關スル建議、政府ノ爲ス土木建築
  請負契約統一ニ關スル建議、澱川低水工事
  繼續施行ニ關スル建議、早害應急施設竝助
  成ニ關スル建議、是等ヲ本會議ニ於テ特ニ
  强調シテ報告スルヤウニト云フ決議ニナッ
  テ居ルノデアリマスガ、時間ガ切迫シテ居
  リマスルカラ其理由ハ省キマシテ、速記錄
  ニ就テ御覽ヲ願フコトニ致シマス、右ノ次
  第デ簡單ニ申上ゲマシタガ、何卒ソレ〓
  ノ案ニ付テ御可決アランコトヲ希望致シマ
  ス(拍手)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=105

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• 106・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　成ベク議席ニ御著キ
  アランコトヲ希望致シマス-採決致シマ
  ス、日程第十二乃至第百六十三ノ建議案百
  五十二件ヲ一括シテ採決致シマス、委員長
  報〓ハ此百五十二件ノ中日程第十七ト日程
  第十八、日程第二十ト日程第二十一、日程
  第二十六ト日程第二十七、日程第二十九ト
  日程第三十、日程第三十一ト日程第三十二、
  日程第四十九ト日程第五十、日程第五十一
  ト日程第五十二、日程第七十五ト日程第七
  十六、日程第七十七ト日程第七十八、日程
  第八十五ト日程第八十六、日程第百七ト日
  程第百八、日程第百二十三ト日程第百二十
  四、日程第百三十五ト日程第百三十六、日
  程第百四十七ト日程第百四十八、日程第百
  五十一ト日程第百五十二、日程第百五十八
  ト日程第百五十九、日程第百六十ト日程第
  百六十一、日程第百六十二ト日程第百六十
  三、以上ハソレ〓〓二案ヲ併合シテ一案ト
  爲シ修正セラレクルモノデアリマス、又日
  程第十三乃至第十五、日程第八十九乃第至
  九十一、以上ハ三案ヲ併合シテ一案ト爲シ
  修正セラレタルモノデアリマス、尙ホ日程
  第九十六乃至第九十九、日程第百乃至第百
  三、以上ハ四案ヲ併合シテ一案ト爲シ修正
  セラレタルモノデアリマス、其他ノ百二件
  ハ何レモ可決デアリマス、仍テ以上百五十
  二件ハ委員長報告ノ通リ決スルニ御異議ア
  リマセヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=106

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• 107・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ百五十二件ハ何レモ委員長報告通
  リ確定致シマシタ(拍手)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=107

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• 108・青木雷三郎

  ○靑木雷三郞君　議事日程變更ノ緊急動議
  ヲ提出致シマス、卽チ此際請願日程第一乃
  至第三百五十九ヲ繰上ゲ、其審議ヲ進メラ
  レンコトヲ望ミマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=108

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• 109・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　靑木君ノ動議ニ御異
  議アリマセヌカ
  〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=109

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• 110・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ日程ハ變更セラレマシタ、請願日程
  第一乃至第三百五十九ハ請願特別報〓デア
  リマスカラ、例ニ依リ一括シテ議題ト致シ
  やく、請願委員長ノ報告ヲ望ミマス-山
  本愼平君
  請願
  第3(特別報告第一號)金鵄動章年金
  令改正ニ關スル請願外一件
  (委員長報告)
  第二(特別報告第二號)屯田兵一時恩
  給ニ關スル請願(委員長報告)
  第三(特別報告第九號)屯田兵ノ恩給
  ニ關スル請願外一件(委員長報告)
  第四(特別報告第一〇號)二十五歲未
  滿飮酒禁止法制定反對ノ請願外五件
  (委員長報告)
  第五(特別報告第一七號)助產師法制
  定ノ請願(委員長報告)
  第六(特別報告第三七號)第一一期林野
  治水計畫實現促進ニ關スル請願外三
  十四件(委員長報告)
  第七(特別報告第四〇號)帝國陸海軍
  ニ齒科軍醫設置ノ請願外四件
  (委員長報〓)
  第八(特別報告第五五號)野付牛町ニ
  高等農林學校建設ノ請願
  (委員長報告)
  第九(特別報告第六〇號)函館市ニ海
  洋氣象臺設置ノ請願(委員長報告)
  第十(特別報告第八一號)二十五歲未
  滿飮酒禁止法制定反對ノ請願外二件
  (委員長報〓)
  第十一(特別報告第八四號)金鵄動章
  年金令改正ニ關スル請願外一件
  (委員長報告)
  第十二(特別報〓第八六號)二十五歲
  未滿飮酒禁止法制定反對ノ請願外十
  四件(委員長報告)
  第十三(特別報告第八九號)助產師法
  制定ノ請願(委員長報告)
  第十四(特別報告第九一號)第二期林
  野治水計畫實現促進ニ關スル請願外
  二件(委員長報告)
  第十五(特別報告第九五號)屯田兵ノ
  恩給ニ關スル請顯外一件
  (委員長報告)
  第十六(特別報告第一〇七號)湖南鐵
  道敷設ノ請顧(委員長報〓)
  第十七(特別報〓第一一六號)我カ國
  ノ名稱確定ニ關スル請願
  (委員長報〓)
  第十八(特別報告第一二二號)穀類搗
  精製粉取締法制定ノ請願
  (委員長報告)
  第十九(特別報〓第一三九號)林野整
  備促進ニ關スル請願(委員長報告)
  第二十(特別報告第一五六號)辯護士
  事務員ノ法律事務取扱ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第二十一(特別報〓第一六三號)義務
  〓育費臨時國庫補助金繼續ニ關スル
  請願(委員長報告)
  第二十二(特別報告第一八〇號)越美
  線ヲ岐阜驛分岐ニ變更ノ請願
  (委員長報告)
  第二十三(特別報告第一八一號)金鵄
  勳章年金令改正ニ關スル請願外五件
  (委員長報告)
  第二十四(特別報告第一八四號)一一十
  五歲未滿飮酒禁止法制定反對ノ請願
  外七件(委員長報告)
  第二十五(特別報告第一八五號)第二
  期林野治水計畫實現促進ニ關スル請
  廓外三件(委員長報〓)
  第二十六(特別報告第一八七號)產繭
  處理綺制法竝輸出生絲販賣統制法併
  行制定ノ請融外一件(委員長報告)
  第二十七(特別報告第一九一號)屯田
  兵ニ特別慰藉金支給ノ請願
  (委員長報告)
  第二十八(特別報〓第二一九號)豐橋
  市外三郡內原野國營開墾促進ニ關ス
  ル請願(委員長報告)
  第二十九(特別報告第二五三號)改正
  辯護士法第十八條第二項削除ニ關ス
  ル請願外一件(委員長報告)
  第三十(特別報告第二五四號)改正辯
  護士法第十八條第二項削除其ノ他ニ
  關スル請願(委員長報告)
  第三十一(特別報〓第二六三號)書道
  振興奬勵ニ關スル請願(委員長報告)
  第三十二(特別報告第二七五號)金鵄
  勳章年金令改正ニ關スル請願外三件
  (委員長報告)
  第三十三(特別報告第二七八號)第二
  期林野治水計畫實現促進ニ關スル請
  願外二十四件(委員長報告)
  第三十四(特別報告第二七九號)二十
  五歲未滿飮酒禁止法制定反對ノ請願
  外五十件(委員長報告)
  第三十五(特別報告第二九三號)公娼
  制度存置ニ關スル請願外十件
  (委員長報告)
  第三十六(特別報告第二九四號)省營
  自動車營業ニ因ル損失補償ニ關スル
  請願外一件(委員長報告)
  第三十七(特別報〓第二九五號)國有
  鐵道敷設ニ因ル民營自動車事業ノ損
  失補償ニ關スル請願外一件
  (委員長報告)
  第三十八(特別報〓第二九六號)金鵄
  動章年金令改正ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第三十九(特別報告第三〇〇號)二十
  五歲未滿飮酒禁止法制定反對ノ請願
  外二十一件(委員長報告)
  第四十(特別報〓第三〇一號)公娼制
  度存置ニ關スル請願外三十七件
  (委員長報告)
  第四十一(特別報告第三〇五號)改正
  辯護士法第十八條第二項削除其ノ他
  ニ關スル請願外二件(委員長報告)
  第四十二(特別報告第三〇七號)平等
  課稅ニ關スル請願(委員長報告)
  第四十三(特別報告第三〇八號)東彼
  杵郡ヲ葉煙草耕作地ニ指定ノ請願
  (委員長報〓)
  第四十四(特別報告第三〇九號)治療
  師法規制定ノ請願(委員長報告)
  第四十五(特別報告第三一三號)旭川
  市ニ飛行聯隊設置ノ請願
  (委員長報告)
  第四十六(特別報告第三一四號)西浦
  上村ニ郵便局設置ノ請願
  (委員長報告)
  第四十七(特別報告第三一五號)西山
  郵便局ニ集配事務開始ノ請願
  (委員長報告)
  第四十八(特別報〓第三一六號)薩摩
  黑木郵便取扱所ヲ三等局ニ改定竝電
  信事務開始ノ請願(委員長報〓)
  第四十九(特別報告第三一七號)早島
  局郵便物ヲ宇野線終列車ニ搭載ノ請
  願(委員長報〓)
  第五十(特別報告第三一八號)代理士
  法制定ニ關スル請願(委員長報告)
  第五十一(特別報〓第三一九號)石蟹
  〓村大字井倉ニ區裁判所出張所設置
  ノ請願(委員長報告)
  第五十二(特別報告第三二〇號)私立
  大學國庫補助金下附ニ關スル請願
  (委員長報〓)
  第五十三(特別報〓第三二一號)旭川
  市ニ官立高等工業學校建設ノ請願
  (委員長報告)
  第五十四(特別報告第三二二號)公立
  商船學校卒業生ニ對シ特別〓育機關
  設置ノ請願(委員長報告)
  第五十五(特別報告第三二三號)高梁
  落合間ニ省營自動車運輸開始ノ請願
  (委員長報告)
  第五十六(特別報告第三二四號)港、
  鴨川間省營自動車運輸開始促進ノ請
  願(委員長報告)
  第五十七(特別報告第三二五號)北陸
  線金澤仕立上野行急行列車ヲ福井迄
  延長ノ請願(委員長報告)
  第五十八(特別報告第三二六號)北陸
  阪神間ニ急行列車一往復增設ノ請願
  (委員長報告)
  第五十九(特別報告第三二七號)會津
  陶磁器ノ鐵道運賃割引ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第六十(特別報告第三二八號)厚內、
  忠類間鐵道敷設ノ請願(委員長報告)
  第六十一(特別報告第三三〇號)勝山
  倉吉間鐵道速成ノ請願(委員長報告)
  第六十二(特別報〓第三三一號)根北
  線鐵道速成ノ請願(委員長報告)
  第六十三(特別報告第三三二號)白瀧、
  幌加石狩間鐵道敷設ノ請願
  (委員長報告)
  第六十四(特別報告第三三五號)網
  走中湧別間鐵道速成ノ請願
  (委員長報〓)
  第六十五(特別報〓第三三七號)阿士
  海岸鐵道速成ノ請願(委員長報告)
  第六十六(特別報告第三三八號)能代
  港船川港間鐵道敷設ノ請願
  (委員長報告)
  第六十七(特別報〓第三三九號)北濃
  城端間鐵道敷設ノ請願(委員長報告)
  第六十八(特別報〓第三四二號)原谷
  村大字瀧谷ニ停車場設置ノ請願
  (委員長報〓)
  第六十九(特別報〓第三四四號)樣似
  驛ニ機關庫設置ノ請願(委員長報告)
  第七十(特別報〓第三四六號)德島港
  ニ臨港鐵道敷設ノ請願(委員長報告)
  第七十一(特別報〓第三四七號)浦戶
  港ニ臨港鐵道敷設ノ請願
  (委員長報告)
  第七十二(特別報告第三四八號)千葉
  木更津間電化速成其ノ他ノ請願
  (委員長報〓)
  第七十三(特別報告第三四九號)東京
  驛東口本建築鐵道驛開設ニ關スル請
  願外二十二件(委員長報告)
  第七十四(特別報告第三五〇號)衆議
  院議員選擧法中關格者ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第七十五(特別報告第三五一號)勳章
  年金恩給受給者救濟ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第七十六(特別報告第三五二號)納稅
  改善施設確立ニ關スル請願
  (委員長報〓)
  第七十七(特別報告第三五三號)地租
  法中一部改正ノ請願(委員長報告)
  第七十八(特別報告第三五四號)震災
  復舊施設費國庫借入金償還延期ノ請
  願(委員長報告)
  第七十九(特別報〓第三五五號)熊野
  速玉神社社殿復舊御造營ニ關スル請
  願(委員長報告)
  第八十(特別報告第三五六號)埼玉縣
  朝霞町外六箇町村ヲ東京市ニ編入ノ
  請願(委員長報告)
  第八十一(特別報告第三五八號)新聞
  ニ奉揭ノ宮城竝神社及高貴御殿ノ御
  尊景取扱取締法規制定ノ請願
  (委員長報告)
  第八十二(特別報告第三六〇號)淀川
  低水工事繼續施行ノ請願
  (委員長報告)
  第八十三(特別報告第三六一號)津、
  和歌山兩市間縣道ヲ國道ニ編入ノ請
  願(委員長報告)
  第八十四(特別報告第三六二號)栃木
  縣ニ於ケル冷風害救濟ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第八十五(特別報告第三六三號)筒石
  漁港修築ノ請願(委員長報〓)
  第八十六(特別報告第三六五號)名寄
  町ニ製糖工場設置ノ請願
  (委員長報告)
  第八十七(特別報告第三六六號)富良
  野町ニ製糖工場設置ノ請願
  (委員長報〓)
  第八十八(特別報告第三六七號)米穀
  統制ニ關スル法律實施ニ伴フ米穀取
  引所竝取引員ニ對スル賠償ノ請願
  (委員長報告)
  第八十九(特別報告第三六八號)國有
  林野地上產物ヲ地元町村ニ特賣ノ請
  願(委員長報〓)
  第九十(特別報告第三六九號)山村住
  民救濟ニ關スル請願(委員長報告)
  第九十一(特別報告第三七〇號)馬產
  振興ニ關スル請願(委員長報〓)
  第九十二(特別報〓第三七一號)高湯
  溫泉保護ニ關スル請願(委員長報〓)
  第九十三(特別報〓第三七五號)一一十
  五歲未滿飮酒禁止法制定反對ノ請願
  外四件(委員長報〓)
  第九十四(特別報〓第三七七號)第二
  期林野治水計畫實現促進ニ關スル請
  願外十一件(委員長報〓)
  第九十五(特別報告第三八〇號)改正
  辯護士法第十八條第二項削除ニ關ス
  ル請願(委員長報告)
  第九十六(特別報告第三八二號)北
  濃、城端間鐵道敷設ノ請願
  (委員長報告)
  第九十七(特別報告第三八三號)湖南
  鐵道敷設ノ請願外二件(委員長報告)
  第九十八(特別報告第三八四號)貸座
  敷營業者取扱ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第九十九(特別報告第三八五號)長浦
  村字市場臺ニ無集配郵便局設置ノ請
  願(委員長報告)
  第百(特別報告第三八六號)黑島郵便
  局ニ集配事務開始ノ請願
  (委員長報告)
  第百一(特別報告第三八七號)沼江郵
  便局ニ集配事務開始ノ請願
  (委員長報告)
  第百二(特別報告第三八八號)的山郵
  便局通話區域擴張其ノ他ニ關スル請
  願(委員長報告)
  第百三(特別報告第三八九號)小形船
  乘組員ニ海上衝突豫防法竝地方海港
  則勵行ノ請願(委員長報告)
  第百四(特別報告第三九〇號)安平村
  字早來ニ區裁判所出張所設置ノ請願
  (委員長報告)
  第百五(特別報告第三九一號)新坂、
  小野兩村ヲ庄原區裁判所及同東城出
  張所管轄ニ變更ノ請願(委員長報告)
  第百六(特別報〓第三九二號)私立中
  等學校ニ對シ國庫補助金交付ノ請願
  外十二件(委員長報〓)
  第百七(特別報告第三九三號)神跡調
  査ニ關スル請願(委員長報告)
  第百八(特別報〓第三九四號)孝子祭
  制定竝孝子追賞ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第百九(特別報告第三九五號)仙崎廻
  港線鐵道速成ノ請願(委員長報告)
  第百十(特別報告第三九七號)常磐線
  北千住驛ニ地下道敷設ノ請願
  (委員長報告)
  第百十一(特別報告第三九八號)島原
  鐵道買收ノ請願(委員長報告)
  第百十二(特別報告第三九九號)播丹
  鐵道買收ノ請願(委員長報告)
  第百十三(特別報告第四〇〇號)枝
  幸、美深間鐵道敷設ノ請願
  (委員長報告)
  第百十四(特別報告第四〇二號)越美
  線速成ノ請願(委員長報告)
  第百十五(特別報告第四〇三號)越美
  北線起工促進ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第百十六(特別報告第四〇四號)久
  遊宮古間鐵道速成ノ請願
  (委員長報告)
  第百十七(特別報告第四〇五號)延
  岡日ノ影間鐵道完成年度繰上其ノ
  他ノ請願(委員長報告)
  第百十八(特別報告第四〇六號)廣
  尾樣似間鐵道速成ノ請願
  (委員長報告)
  第百十九(特別報告第四〇七號)宗谷
  本線咲來、恩根內兩瞬間ニ停車場設
  置ノ請願(委員長報告)
  第百二十(特別報〓第四〇八號)省線
  ト島原鐵道及三角島原間航路トノ連
  帶運輸開始ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第百二十一(特別報告第四〇九號)金
  澤樽見間鐵道速成ノ請願
  (委員長報〓)
  第百二十二(特別報告第四一〇號)白
  鳥城端、金澤間省營自動車運輸開
  始ノ請願(委員長報告)
  第百二十三(特別報告第四一一號)西
  方村ニ停車場設置ノ請願
  (委員長報告)
  第百二十四(特別報告第四一二號)彌
  五島驛ニ貸切貨物取扱開始ノ請願
  (委員長報告)
  第百二十五(特別報告第四一三號)帝
  室御料林設置ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第百二十六(特別報告第四一四號)營
  業收益稅法中改正ノ請願
  (委員長報告)
  第百二十七(特別報〓第四一五號)洋
  酒輸入關稅引下ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第百二十八(特別報〓第四一六波
  見港開港ニ關スル請願(委員長報告)
  第百二十九(特別報告第四一七號)甘
  諸燒酎稅率引下竝改正ノ請願
  (委員長報告)
  第百三十(特別報告第四一八號)住宅
  組合匡救ニ關スル請願(委員長報告)
  第百三十一(特別報告第四一九號)垂
  水町ニ煙草製造工場設置ノ請願
  (委員長報告)
  第百三十二(特別報告第四二〇號)粗
  製樟腦及樟腦油ニ對スル補償金增額
  ノ請願(委員長報告)
  第百三十三(特別報告第四二一號)特
  別用鹽規則中一部改正ノ請願外一件
  (委員長報告)
  第百三十四(特別報告第四二二號)香
  川縣ニ國立製鹽試驗場設置ノ請願
  (委員長報告)
  第百三十五(特別報告第四二三號)縣
  社穂觸神社ヲ官幣大社ニ昇格ノ請願
  (委員長報告)
  第百三十六(特別報告第四二四號)肝
  屬神社創建ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第百三十七(特別報告第四二五號)鵜
  戶神社昇格ニ關スル請願
  (委員長報〓)
  第百三十八(特別報告第四二六號)豐
  國神社昇格ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第百三十九(特別報告第四二七號)村
  社津峯神社昇格ノ請願(委員長報告)
  第百四十(特別報告第四二八號)至尊
  高貴ノ御方ニ對シ奉ル新聞記事奉揭
  方取締ノ請願(委員長報告)
  第百四十一(特別報告第四三〇號)高
  砂港ヲ第二種重要港灣ニ指定ノ請願
  (委員長報告)
  第百四十二(特別報告第四三一號)多
  度津港ヲ第二種重要港灣ニ選定ノ請
  願(委員長報告)
  第百四十三(特別報告第四三二號)釜
  石港ヲ第二種重要港灣ニ選定ノ請願
  (委員長報告)
  第百四十四(特別報〓第四三三號)岩
  木川改修附帶山田川工事ニ關スル請
  願(委員長報告)
  第百四十五(特別報告第四三四號)川
  內川治水費國庫支辨年度繰上竝增額
  ノ請願(委員長報告)
  第百四十六(特別報告第四三五號)平
  田船川改修竝用排水改良事業國庫助
  成ニ關スル請願(委員長報告)
  第百四十七(特別報告第四三六號)肝
  屬川治水ノ請願(委員長報告)
  第百四十八(特別報告第四三七號)惠
  那岳ニ國營砂防工事施行ノ請願外一
  件(委員長報〓)
  第百四十九(特別報告第四三八號)熊
  谷、諏訪間縣道ヲ國道ニ編入ノ請願
  (委員長報告)
  第百五十(特別報告第四三九號)那智
  山、樫原間道路改修ノ請願
  (委員長報告)
  第百五十一(特別報告第四四〇號)大
  島郡ニ於ケル道路港灣施設完備ニ關
  スル請願(委員長報告)
  第百五十二(特別報〓第四四一號)國
  立「トラホーム」〓究機關設置ノ請願
  (委員長報告)
  第百五十三(特別報告第四四三號)國
  立九州癩療養所擴張ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第百五十四(特別報告第四四四號)職
  業紹介所國營ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第百五十五(特別報〓第四四五號)樣
  似漁港修築ノ請願(委員長報告)
  第百五十六(特別報告第四四六號)奈
  井江、浦臼間石狩川架橋速成ノ請願
  (委員長報告)
  第百五十七(特別報〓第四四七號)林
  野治水事業擴充實施ノ請願
  (委員長報告)
  第百五十八(特別報〓第四四八號)日
  光杉並木保護施設ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第百五十九(特別報告第四四九號)大
  隅半島ニ林道開設其ノ他ノ請願
  (委員長報告)
  第百六十(特別報告第四五〇號)〓永
  ニ砂防植林施設實施ノ請願
  (委員長報〓)
  第百六十一(特別報告第四五一號)宍
  道湖岸鹽害救濟對策ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第百六十二(特別報〓第四五二號)枕
  崎漁港浚渫ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第百六十三(特別報告第四五三號)勝
  浦港修築ノ請願(委員長報告)
  第百六十四(特別報〓四五四號)片浦
  漁港ニ護岸工事施行ノ請願
  (委員長報告)
  第百六十五(特別報〓第四五五號)野
  間池漁港修築完成ノ請願
  (委員長報告)
  第百六十六(特別報〓第四五六號)小
  湊港船溜完成ノ請願(委員長報告)
  第百六十七(特別報〓第四五七號)西
  南方村大字秋目ニ船溜築設ノ請願
  (委員長報告)
  第百六十八(特別報〓第四五八號)口
  ノ永良部島ニ漁港築設ノ請願
  (委員長報告)
  第百六十九(特別報〓第四五九號)金
  鵄勳章年金令改正ニ關スル請願外四
  件(委員長報告)
  第百七十(特別報告第四六〇號)傷病
  年金受給者無償傷痍者優遇ノ請願
  (委員長報〓)
  第百七十一(特別報〓第四六一號)傷
  病年金受給者優遇ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第百七十二(特別報告第四六二號)戰
  公傷病死者傷痍軍人遺族傷病年金者
  一時賜金者無償戰公傷軍人等優遇ノ
  請願(委員長報告)
  第百七十三(特別報告第四六六號)新
  聞ニ奉揭ノ宮城竝神社及高貴御殿ノ
  御尊景取扱取締法規制定ノ請願
  (委員長報〓)
  第百七十四(特別報〓第四六七號)二
  十五歲未滿飮酒禁止法制定反對ノ請
  願外五件(委員長報告)
  第百七十五(特別報告第四七二號)山
  村住民救濟ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第百七十六(特別報〓第四七三號)辯
  護士事務員ノ法律事務取扱ニ關スル
  請願(委員長報告)
  第百七十七(特別報告第四七六號)湖
  南鐵道敷設ノ請願外二件
  (委員長報告)
  第百七十八(特別報告第四七七號)廣
  尾、樣似間鐵道速成ノ請願
  (委員長報告)
  第百七十九(特別報告第四七八號)彌
  五島驛ニ貸切貨物取扱開始ノ請願
  (委員長報告)
  第百八十(特別報〓第四七九號)北濃、
  城端間鐵道敷設ノ請願(委員長報告)
  第百八十一(特別報告第四八〇號)能
  代港、船川港間鐵道敷設ノ請願
  (委員長報告)
  第百八十二(特別報告第四八一號)千
  歲村字「ママチ」ニ陸軍飛行隊設置ノ
  請願(委員長報告)
  第百八十三(特別報告第四八二號)餘
  內村ニ海軍助成金交付ノ請願
  (委員長報告)
  第百八十四(特別報告第四八三號)佐
  世保市熊ケ倉免田代、赤木兩部落及
  山中免ニ補助金下附ノ請願
  (委員長報〓)
  第百八十五(特別報告第四八四號)上
  三宮村ニ郵便局設置ノ請願
  (委員長報告)
  第百八十六(特別報告第四八五號)野
  迫川村大字中ニ三等郵便局設置ノ請
  願(委員長報告)
  第百八十七(特別報告第四八六號)新
  山下町ニ三等郵便局設置ノ請願
  (委員長報告)
  第百八十八(特別報〓第四八七號)申
  良町ニ三等郵便局設置ノ請願
  (委員長報告)
  第百八十九(特別報告第四八八號)多
  以良村ニ無集配郵便局設置ノ請願
  (委員長報告)
  第百九十(特別報告第四八九號)南種
  子村大字西之ニ無集配郵便局設置ノ
  請願(委員長報告)
  第百九十一(特別報告第四九〇號)森
  町村字八木向ニ無集配郵便局設置ノ
  請願(委員長報告)
  第百九十二(特別報〓第四九一號)門
  田村大字中野ニ無集配郵便局設置ノ
  請願(委員長報告)
  第百九十三(特別報告第四九二號)佐
  多村字大泊ニ無集配郵便局設置ノ請
  願(委員長報告)
  第百九十四(特別報告第四九三號)夕
  張町字沼ノ澤ニ郵便取扱所設置ノ請
  願(委員長報告)
  第百九十五(特別報告第四九四號)岩
  瀨郵便取扱所ヲ集配局ニ改定ノ請願
  (委員長報告)
  第百九十六(特別報告第四九五號)永
  野田郵便取扱所ヲ無集配局ニ改定ノ
  請願(委員長報〓)
  第百九十七(特別報〓第四九六號)北
  濱郵便取扱所ヲ集配三等局ニ昇格ノ
  請願(委員長報告)
  第百九十八(特別報告第四九七號)中
  城郵便局ニ集配事務開始ノ請願
  (委員長報〓)
  第百九十九(特別報告第四九八號)新
  城郵便局ニ集配事務開始其ノ他ノ請
  願(委員長報告)
  第二百(特別報告第四九九號)妹尾局
  郵便物ヲ宇野線終列車ニ搭載ノ請願
  (委員長報告)
  第二百一(特別報告第五〇〇號)金束
  郵便局郵便物輸送方法變更ノ請願
  (委員長報告)
  第二百二(特別報告第五〇一號)大島
  郡ニ於ケル通信施設改善ニ關スル請
  願(委員長報告)
  第二百三(特別報告第五〇二號)川島
  郵便局ニ電信事務開始ノ請願
  (委員長報告)
  第二百四(特別報〓第五〇三號)御園
  郵便局ニ電信事務開始ノ請願
  (委員長報告)
  第二百五(特別報〓第五〇四號)長崎
  郵便局電信課ヲ獨立局ニ昇格ノ請願
  (委員長報告)
  第二百六(特別報告第五〇五號)宇
  檢久慈兩局ニ電話事務開始ノ請願
  (委員長報告)
  第二百七(特別報告第五〇六號)西古
  見、阿室兩局ニ通話事務開始ノ請願
  (委員長報〓)
  第二百八(特別報告第五〇七號)大野
  町通話區域擴張ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第二百九(特別報告第五〇八號)福
  岡、鹿兒島間航空輸送開始ニ關スル
  請願(委員長報〓)
  第二百十(特別報告第五〇九號)長崎
  市附近ニ飛行場設置ノ請願
  (委員長報告)
  第二百十一(特別報告第五一〇號)芝
  浦ニ海事部分室設置ノ請願
  (委員長報〓)
  第二百十二(特別報告第五一一號)大
  島郡航路改善ニ關スル請願
  (委員長報〓)
  第二百十三(特別報告第五一二號)南
  九州南洋諸島間航路開始ニ關スル請
  願(委員長報告)
  第二百十四(特別報告第五一三號)疾
  病ニ因ル兵役免除者優遇ニ關スル請
  願(委員長報告)
  第二百十五(特別報告第五一四號)加
  除式法令全書國營ノ請願外一件
  (委員長報告)
  第二百十六(特別報告第五一五號)鹿
  兒島地方裁判所大島支部昇格ノ請願
  (委員長報告)
  第二百十七(特別報告第五一六號)大
  樹村大樹市街ニ區裁判所出張所設置
  ノ請願(委員長報告)
  第二百十八(特別報〓第五一七號)山
  瀨村ニ區裁判所出張所設置ノ請願
  (委員報長〓)
  第二百十九(特別報告第五一八號)南
  種子村大字中之上ニ區裁判所出張所
  設置ノ請願(委員長報告)
  第二百二十(特別報告第五一九號)大
  宮村大字大宮ニ區裁判所出張所設置
  ノ請願(委員長報告)
  第二百二十一(特別報告第五二〇號)
  橫芝町ニ區裁判所出張所設置ノ請願
  (委員長報告)
  第二百二十二(特別報告第五二一號)
  鹿屋町ニ刑務所支所設置ノ請願
  (委員長報告)
  第二百二十三(特別報告第五二二號)
  私立大學〓職員優遇ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第二百二十四(特別報告第五二三號)
  私立大學經費國庫補助ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第二百二十五(特別報〓第五二五號)
  〓育映畫館竝〓育映畫製作ニ對シ補
  助金下附ノ請願(委員長報〓)
  第二百二十六(特別報告第五二六號)
  大塚神社古墳調査ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第二百二十七(特別報告第五二七號)
  靖國神社參拜ノ戰病死者遺族ニ鐵道
  船舶無賃乘車船許可ノ請願
  (委員長報告)
  第二百二十八(特別報告第五二八號)
  富士身延鐵道國營移管ニ關スル請願
  外十件(委員長報告)
  第二百二十九(特別報告第五二九號)
  留萠鐵道株式會社所屬臨港線國營移
  管ノ請願(委員長報告)
  第二百三十(特別報告第五三〇號)汽
  船會社救濟ニ關スル請願外一件
  (委員長報告)
  第二百三十一(特別報告第五三一號)
  樣似廣尾間ニ省營自動車運輸開始ノ
  請願(委員長報〓)
  第二百三十二(特別報告第五三二號)
  一、志津川間省營自動車運輸開始
  ノ請願(委員長報告)
  第二百三十三(特別報告第五三三號)
  伊集院、樋脇間ニ省營「バス」運輸開
  始ノ請願(委員長報告)
  第二百三十四(特別報告第五三四號)
  八幡濱、川之石間ニ省營自動車運輸
  開始ノ請願(委員長報告)
  第二百三十五(特別報告第五三五號)
  吉田、三瓶間ニ省營自動車運輸開始
  ノ請願(委員長報告)
  第二百三十六(特別報〓第五三六號)
  名瀨ヨリ古仁屋及笠利ニ至ル區間ニ
  省營自動車運輸開始ノ請願
  (委員長報〓)
  第二百三十七(特別報告第五三七號)
  大隅半島ニ省營自動車運輸開始ノ請
  願(委員長報告)
  第二百三十八(特別報告第五三八號)
  鯖江、大河原間鐵道敷設ノ請願
  (委員長報告)
  第二百三十九(特別報告第五三九號)
  櫻井、奥津間鐵道速成ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第二百四十(特別報告第五四〇號)新
  實、若櫻間鐵道敷設ノ請願
  (委員長報〓)
  第二百四十一(特別報告第五四三號)
  七尾、氷見間鐵道敷設ノ請願
  (委員長報告)
  第二百四十二(特別報〓第五四四號)
  芽室、早來聞鐵道敷設ノ請願
  (委員長報告)
  第二百四十三(特別報告第五四五號)
  佐瑠太、新得間竝新得、足寄間鐵道
  敷設ノ請願(委員長報告)
  第二百四十四(特別報告第五四八號)
  新得驛、「トムラウシ」間鐵道敷設ノ
  請願(委員長報告)
  第二百四十五(特別報〓第五四九號)
  德佐、高森間鐵道敷設ノ請願
  (委員長報告)
  第二百四十六(特別報〓第五五〇號)
  羽犬塚、宮原間鐵道敷設ノ請願
  (委員長報告)
  第二百四十七(特別報告第五五一號)
  岡崎、多治見聞鐵道速成ノ請願
  (委員長報告)
  第二百四十八(特別報〓第五五二號)
  喜々津、浦上間鐵道新線敷設ノ請願
  (委員長報〓)
  第二百四十九(特別報〓第五五三號)
  倉敷驛改築擴張ノ請願(委員長報告)
  第二百五十(特別報〓第五五四號)紀
  勢東線始發驛ヲ松阪驛ニ變更ノ請願
  (委員長報告)
  第二百五十一(特別報告第五五五號)
  長崎市ニ運輸竝保線事務所設置ノ請
  願(委員長報告)
  第二百五十二(特別報告第五五六號)
  土浦驛本屋改築促進ノ請願
  (委員長報〓)
  第二百五十三(特別報告第五五七號)
  苫前村字力晝ニ乘降場設置ノ請願
  (委員長報告)
  第二百五十四(特別報告第五五八號)
  小野信號所ヲ停車場ニ變更ノ請願
  (委員長報告)
  第二百五十五(特別報告第五五九號)
  關門海底隧道速成ノ請願
  (委員長報告)
  第二百五十六(特別報告第五六〇號)
  水利組合ニ對シ預金部資金直接融通
  實施ノ請願(委員長報告)
  第二百五十七(特別報〓第五六一號)
  質屋取締法中改正ノ請願
  (委員長報告)
  第二百五十八(特別報告第五六二號)
  足洗、櫻井間國道變更ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第二百五十九(特別報〓第五六三號)
  東京横濱間ニ國道新設ノ願
  (委員長報〓)
  第二百六十(特別報告第五六四號)林
  崎村外二箇村沿岸ニ護岸工事施行ノ
  請願(委員長報告)
  第二百六十一(特別報告第五六五號)
  小澁川砂防工事國營ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第二百六十二(特別報告第五六六號)
  梓川上流國營砂防工事擴張ノ請願
  (委員長報告)
  第二百六十三(特別報告第五六八號)
  苦前漁港修築ノ請願(委員長報〓)
  第二百六十四(特別報告第五七〇號)
  網走支廳管內土功組合救濟ニ關スル
  請願(委員長報告)
  第二百六十五(特別報告第五七一號)
  渡島支廳管內ニ製糖工場設置ノ請願
  (委員長報告)
  第二百六十六(特別報告第五七二號)
  後志支廳管內ニ製糖工場設置ノ請願
  (委員長報告)
  第二百六十七(特別報〓第五七三號)
  暹羅碎米輸入解禁反對ノ請願
  (委員長報告)
  第二百六十八(特別報〓第五七四號)
  糖業奬勵金交付ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第二百六十九(特別報告第五七五號)
  鬼怒川用水ニ關スル請願外一件
  (委員長報告)
  第二百七十(特別報告第五七六號)關
  東州及滿洲產苹果移輸出ニ關スル請
  願(委員長報告)
  第二百七十一(特別報告第五七七號)
  畜產組合法中改正ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第二百七十二(特別報告第五七八號)
  養雞飼料國策樹立ノ請願
  (委員長報告)
  第二百七十三(特別報〓第五七九號)
  新潟港ニ家畜傳染病檢疫所設置ノ請
  願(委員長報告)
  第二百七十四(特別報告第五八〇號)
  產業政策ノ調査確立ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第二百七十五(特別報〓第五八一號)
  火災保險會社ノ政府納付金免除ニ關
  スル請願(委員長報告)
  第二百七十六(特別報告第五八二號)
  函南村ニ無集配郵便局設置ノ請願
  (委員長報告)
  第二百七十七(特別報告第五八三號)
  月見町ニ無集配郵便局設置ノ請願
  (委員長報告)
  第二百七十八(特別報告第五八四號)
  石神郵便局ニ電信電話事務開始ノ請
  願(委員長報告)
  第二百七十九(特別報〓第五八五號)
  苫前村ニ航路標識施設ノ請願
  委員長報〓)
  第二百八十(特別報告第五八六號)海
  難ニ基ク船員ノ業務上過失處罰ニ關
  スル刑法規定改正ノ請願
  (委員長報告)
  第二百八十一(特別報告第五八七號)
  沖繩航路國營ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第二百八十二(特別報告第五八八號)
  思想犯人保護觀察制度設定ノ請願
  (委員長報告)
  第二百八十三(特別報告第五八九號)
  銚子市ニ區裁判所設置ノ請願
  (委員長報告)
  第二百八十四(特別報告第五九〇號)
  苫前村ニ區裁判所出張所設置ノ請願
  (委員長報告)
  第二百八十五(特別報告第五九一號)
  飛島村ニ海洋氣象觀測所設置ノ請願
  (委員長報告)
  第二百八十六(特別報告第五九二號)
  自動車局設置ノ請願(委員長報告)
  第二百八十七(特別報告第五九三號)
  小運送制度改善ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第二百八十八(特別報告第五九四號)
  壽都鐵道買收ノ請願(委員長報告)
  第二百八十九(特別報〓第五九五號)
  新潟港臨港鐵道ヲ國有ニ移管ノ請願
  (委員長報告)
  第二百九十(特別報告第五九六號)前
  鄉梺間鐵道敷設ノ請願
  (委員長報告)
  第二百九十一(特別報告第五九八號)
  仙臺、一關間鐵道新線敷設ノ請願
  (委員長報告)
  第二百九十二(特別報告第五九九號)
  若櫻、太田井間鐵道敷設ノ請願
  (委員長報告)
  第二百九十三(特別報告第六〇〇號)
  西大寺、那波間海岸鐵道速成ノ請願
  (委員長報告)
  第二百九十四(特別報告第六〇一號)
  生保內、橋場間鐵道敷設ノ請願
  (委員長報告)
  第二百九十五(特別報告第六〇二號)
  長浦村ニ簡易停車場設置ノ請願
  (委員長報告)
  第二百九十六(特別報告第六〇三號)
  園部、福知山間ニ省營「バス」運輸開
  始ノ請願(委員長報告)
  第二百九十七(特別報告第六〇五號)
  戰公傷病死者竝傷痍軍人遺族及傷痍
  軍人優遇其ノ他ノ請願外二件
  (委員長報告)
  第二百九十八(特別報告第六〇八號)
  二十五歲未滿飮酒禁止法制定反對ノ
  請願外五件(委員長報告)
  第二百九十九(特別報告第六〇九號)
  公娼制度存置ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第三百(特別報告第六一〇號)第二期
  林野治水計畫實現促進ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第三百一(特別報〓第六一二號)代理
  士法制定ニ關スル請願(委員長報告)
  第三百二(特別報〓第六一三號)戰公
  傷病死者傷痍軍人遺族及傷痍軍人優
  遇竝傷痍軍人服制制定ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第三百三(特別報告第六一四號)各省
  用語統一ニ關スル請願(委員長報告)
  第三百四(特別報告第六一五號)滿洲
  材ニ對シ木材輸入關稅免除ニ代ル助
  成金下附ノ請願(委員長報告)
  第三百五(特別報告第六一六號)海外
  移住功勞者表彰ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第三百六(特別報告第六一七號)伊勢
  神宮參拜者潔齋場設置ノ請願
  (委員長報告)
  第三百七(特別報告第六一八號)鹿屋
  警察署昇格ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第三百八(特別報告第六一九號)消防
  組員優遇ニ關スル請願(委員長報告)
  第三百九(特別報告第六二〇號)鍼灸
  醫師法制定ノ請願(委員長報告)
  第三百十(特別報告第六二一號)民營
  職業紹介事業現制維持ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第三百十一(特別報〓第六二二號)豐
  橋港ヲ第二種重要港灣ニ選定ノ請願
  (委員長報〓)
  第三百十二(特別報〓第六二三號)勝
  浦川改修ノ請願外二件(委員長報告)
  第三百十三(特別報告第六二四號)北
  相馬郡地先利根川築堤ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第三百十四(特別報〓第六二五號)名
  寄町ニ支廳設置ノ請願(委員長報告)
  第三百十五(特別報告第六二六號)網
  走川治水工事速成ノ請願
  (委員長報告)
  第三百十六(特別報告第六二七號)與
  那原港修築ノ請願(委員長報告)
  第三百十七(特別報告第六二八號)高
  島漁港築設ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第三百十八(特別報告第六二九號)泡
  盛原料外米輸入許可ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第三百十九(特別報告第六三〇號)國
  有林野無償交付ニ關スル請願
  (委員長報〓)
  第三百二十(特別報〓第六三一號)牛
  產奬勵ニ關スル請願(委員長報告)
  第三百二十一(特別報〓第六三二號)
  栃木縣ニ種馬所設置ノ請願
  (委員長報告)
  第三百二十二(特別報告第六三三號)
  大川町ニ國立倉庫設置ノ請願
  (委員長報〓)
  第三百二十三(特別報〓第六三八號)
  中部千島開放ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第三百二十四(特別報告第六三九號)
  國立原原蠶種製造所設置ノ請願
  (委員長報告)
  第三百二十五(特別報告第六四〇號)
  京都市ニ國立工藝指導所設置ノ請願
  (委員長報告)
  第三百二十六(特別報告第六四一號)
  鹿屋町ニ憲兵分隊設置ノ請願
  (委員長報〓)
  第三百二十七(特別報告第六四二號)
  澤谷村ニ郵便局設置ノ請願
  (委員長報告)
  第三百二十八(特別報〓第六四三號)
  水沼郵便取扱所移轉ノ請願
  (委員長報告)
  第三百二十九(特別報〓第六四四號)
  澤谷村內三部落郵便集配囘數增加復
  活ノ請願(委員長報告)
  第三百三十(特別報〓第六四五號)高
  園郵便局ニ集配竝電話事務開始ノ請
  願(委員長報告)
  第三百三十一(特別報〓第六四六號)
  佐那河內郵便局ニ電信電話事務開始
  ノ請願(委員長報〓)
  第三百三十二(特別報告第六四七號)
  蘆見村ニ公衆電話架設ノ請願
  (委員長報告)
  第三百三十三(特別報告第六四八號)
  內之浦港ニ政府命令航路汽船寄港ノ
  請願(委員長報告)
  第三百三十四(特別報告第六四九號)
  根室、擇捉間命令航路開始ノ請願
  (委員長報〓)
  第三百三十五(特別報〓第六五〇號)
  樺太材伐採制限ニ關スル請願
  (委員長報告)
  第三百三十六(特別報告第六五一號)
  北滿自衞移民戰死者論功行賞ニ關ス
  ル請願(委員長報告)
  第三百三十七(特別報告第六五二號)
  名寄區裁判所ニ地方裁判所甲號支部
  設置ノ請願(委員長報告)
  第三百三十八(特別報告第六五三號)
  岩見澤區裁判所ニ地方裁判所支部設
  置ノ請願(委員長報告)
  第三百三十九(特別報告第六五四號)
  國字問題解決ニ關スル請願外一件
  (委員長報〓)
  第三百四十(特別報告第六五五號)公
  共圖書館費國庫補助法制定ノ請願
  (委員長報告)
  第三百四十一(特別報〓第六五六號)
  鹿兒島、櫻島、大隅半島、種子島間ニ
  省營連絡船及「バス」開始ノ請願
  (委員長報告)
  第三百四十二(特別報告第六五七號)
  古川、船津、猪谷間ニ省營自動車運
  輸開始ノ請願(委員長報告)
  第三百四十三(特別報〓第六五八號)
  增毛、當別間鐵道敷設ノ請願
  (委員長報告)
  第三百四十四(特別報〓第六五九號)
  喜多方、米澤間鐵道速成ノ請願
  (委員長報告)
  第三百四十五(特別報〓第六六〇號)
  中込、高崎間鐵道敷設ノ請願外一件
  (委員長報告)
  第三百四十六(特別報告第六六一號)
  原谷村大字檜原ニ停車場設置ノ請願
  (委員長報告)
  第三百四十七(特別報告第六六二號)
  柳津村字中野ニ停車場置ノ請願
  (委員長報告)
  第三百四十八(特別報告第六六三號)
  石見益田驛擴張ノ請願(委員長報〓)
  第三百四十九(特別報告第六六四號)
  月形村ニ保線區設置ノ請願
  (委員長報告)
  第三百五十(特別報告第六六五號)札
  幌驛改築擴張ノ請願(委員長報告)
  第三百五十一(特別報告第六六六號)
  東京驛東口本建築鐵道驛開設ニ關ス
  ル請願(委員長報告)
  第三百五十二(特別報告第六六八號)
  平等課稅ニ關スル請願外六件
  (委員長報告)
  第三百五十三(特別報告第六六九號)
  水利組合ニ對シ預金部資金直接融通
  實施ノ請願外二件(委員長報告)
  第三百五十四(特別報告第六七三號)
  豐橋市外三郡內原野國營開墾促進ニ
  關スル請願(委員長報告)
  第三百五十五(特別報〓第六七五號)
  第二期林野治水計畫實現促進ニ關ス
  ル請願外二十二件(委員長報告)
  第三百五十六(特別報告第六七六號)
  長崎市附近ニ飛行場設置ノ請願
  (委員長報〓)
  第三百五十七(特別報告第六七七號)
  辯護士事務員ノ法律事務取扱ニ關ス
  ル請願(委員長報告)
  第三百五十八(特別報告第六七八號)
  富士身延鐵道國營移管ニ關スル請願
  外五件(委員長報告)
  第三百五十九(特別報告第六七九號)
  東京驛東口本建築鐵道驛開設ニ關ス
  ル請願外四十件(委員長報告)
  〔特別報告意見書ハ追テ別册ニ揭載ス〕
  〔山本愼平君登壇〕

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• 111・山本愼平

  ○山本愼平君　只今上程致サレマシタ請願
  特別報告ニ關シマシテ御報〓申上ゲマス、
  本日マデニ受理致シマシタ件數ハ四千五件
  デアリマシテ、其中採擇スベキモノト決シ
  タルモノ千八百十五件、政府ニ參考トシテ
  送付スベキモノト決シタルモノ二千百四十
  三件、採擇スベキモノニ非ズト決シタルモ
  ノ四十二件、取下ヲ許可致シマシタモノ五
  件デアリマス、卽チ日程第一ヨリ第三百五
  十九ニ至ル請願特別報告ヲ、宜シク御審議
  願上ゲマス(拍手)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=111

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• 112・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　委員長ノ報告ニ係ル
  請願中、旣ニ議決セラレタル法律案又ハ建
  議案ト內容同一ノモノハ、先例ニ依リマシ
  テ採擇ト看做シマス、是ヨリ採決致シマス、
  請願日程中只今採擇ト看做シタル請願ハ之
  ヲ除キマス、又特別報〓第百二十二號、穀
  類搗精製粉取締法制定ノ請願ハ、先刻是ト
  內容相反スル穀類搗精取締法制定反對ニ
  關スル建議案ガ議決セラレテ居リマスルカ
  ラ之ヲ除キマス、以上ノ請願ヲ除キタル各
  請願ハ、委員長ノ報告通リ採擇スルニ御異
  議アリマセヌカ
  (「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕

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• 113・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　御異議ナシト認メマ
  ス、仍テ各請願ハ委員長報告通リ採擇スル
  ニ決シマシタ(拍手)此場合暫時休態ヲ致シ
  マス
  午後七時三十七分休憩
  午後九時五十九分開議

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• 114・濱田國松

  ○議長(濱田國君松)　休憩前ニ引續キ會議
  ヲ開キマス
  〔左ノ報告ハ朗讀ヲ經サルモ參照ノ爲
  玆ニ揭載ス〕
  一今二十五日貴族院ニ於テ本院ノ送付ニ係
  ル左ノ議案ヲ可決シタル旨同院ヨリ通牒
  ヲ受領セリ
  關稅定率法中改正法律案(政府提出)
  大正十三年法律第二十四號中改正法律案
  (政府提出)
  昭和七年法律第四號中改正法律案(政府
  提出)
  關稅法中改正法律案(政府提出)
  南朝鮮鐵道株式會社所屬鐵道買收ノ爲公
  債發行ニ關スル法律案(政府提出)
  倉庫業法案(政府提出)
  (第二號)昭和十年度歲入歲出總豫算追加
  案
  (特第二號)昭和十年度各特別會計歲入歲
  出豫算追加案
  追加案
  (追第一號)豫算外國庫ノ負擔トナルヘキ
  契約ヲ爲スヲ要スル件
  昭和十年度一般會計歲出ノ財源ニ充ツル
  爲公債第二次追加發行ニ關スル法律案
  (政府提出)
  政府貸付金處理ニ關スル法律案(政府提
  山
  臨時利得稅法案(政府提出)兩院協議會成
  案
  又同日貴族院ニ於テ本院ノ送付ニ係ル左ノ
  議案ニ對シ承諾スルコトヲ議決シタル旨同
  院ヨリ通牒ヲ受領セリ
  昭和八年度第一豫備
  金支出ノ件
  昭和八年度特別會計
  第一豫備金支出ノ件
  昭和八年度特別會計
  豫備費支出ノ件
  昭和八年度滿洲事件
  第一豫備金支出ノ件
  昭和九年度第二豫備
  金支出ノ件
  昭和九年度特別會計
  第二豫備金支出ノ件
  昭和九年度特別會計
  豫備金外ニ於テ豫算
  超過支出ノ件

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• 115・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　長宛通牒ヲ受領致シマシタ、
  致シマス
  通牒
  本月二十六日貴族院ニ於テ帝國議會閉院
  式執行被仰出候
  〔拍手起ル〕

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• 116・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　工藤鐵男君及野田文一郞君ヨリ議事進行ノ
  發言ヲ求メラレテ居リマス、
  致シマス-堀切善兵衞君

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• 117・堀切善兵衞

  ○堀切善兵衞君　ラ、此席ヨリ發言ヲ許可願ヒマス

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• 119・堀切善兵衞

  ○堀切善兵衞君　殘シ、會期玆ニ終了致シマスルコトハ、
  共ノ非常ニ遺憾トスル所デアリマス(拍手)
  (承諾ヲ求ムル件)
  只今總理大臣ヨリ議
  玆ニ之ヲ朗讀
  此際堀切善兵衞君及
  順次之ヲ許可
  極メテ簡單デアリマスカ
  許可致シマス
  幾多ノ重要法案ヲ議會ニ
  私
  就中米穀法案ノ如キハ、國民ノ生活ニ非常
  ニ重大ナル影響ヲ有ツ法案デアルノデアリ
  ママ、サレバコソ吾々ハ其提出以來二十有
  五日ノ間、日夜心身ヲ勞シテ其審議ニ當ッタ
  ノデアリマス、(「ヒヤ〓〓」)而シテ昨日御
  承知ノ如ク全會一致ヲ以テ之ヲ議了シ、貴
  族院ニ送付致シタノデアリマス、斯ノ如キ
  重要ナル法案デアリマスルニ拘ラズ、貴族
  院ニ於テハ僅ニ半日、二時間ノ審議ヲ了ヘ
  タノミデアルト承ッテ居ル、政府ニシテ、苟
  モ國民ニ對シ一片親切ノ心アルナラバ、有
  ユル力ヲ盡シ、方法ヲ講ジテ、此審議ヲ更
  ニ進ムベキ筈ノモノデアルト信ズルノデア
  リマス、然ルニ此方法手段ノアルニ拘ラズ、
  之ヲ最後マデ盡サズシテ、努力セズシテ、
  此會期ヲ終了セントスルノハ、其意ヲ解ス
  ルニ苦ムノデアリマス(拍手)政府ハ唯單ニ
  自分ノ便宜ヲ圖ルニ急ニシテ、國民ノ爲ニ
  計ッテ甚ダ誠意ヲ缺クモノト評セラレテモ、
  一言辯解ノ辭ハアルマイト私ハ思フ(拍手)
  如何ニ國民ヲ基礎トセザル官僚內閣トハ申
  シナガラ、斯クテハ餘リニ國民ヲ愚弄スル
  モノナリト謂ハザルヲ得ナイノデアリマス
  (拍手)私ハ斯ノ如キ重要ナル法案ガ通過シ
  ナイデシマヒマスノハ、實ニ遺憾ニ堪ヘナ
  イ、而シテ其全責任ハ政府自ラノ負ハネバ
  ナラヌ所ノモノデアルコトヲ、私ハ議會ヲ
  通ジテ全國民ノ前ニ之ヲ明ニ致シテ置クノ
  デアリマス(拍手)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=119

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• 120・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　工藤鐵男君

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• 121・工藤鐵男

  ○工藤鐵男君　只今、議事議案ノ審議
  ガ思フヤウニ運バナイ爲ニ、幾多ノ重要法案
  ハ兩院ニ停滯致シテ居ルノデアリマス、吾
  吾ハ此際ニ當ッテ考フベキ途ハ、畏クモ再ビ
  大權ノ御發動ヲ御願スルカ、退イテ與ヘラ
  レタル會期ヲ以テ滿足スルカデナケレバナ
  ラヌ、而シテ若夫レ-若夫レ重要法案ノ
  審議遲々タル事實ニ至ッテハ、衆議院ノ多數
  黨タル政友會諸君ニ、大ナル責任·····
  (「生意氣ナ」「何ヲ言フノダ」ト呼ヒ其
  他發言スル者多ク議場騒然〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=121

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• 122・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　靜肅ニ··

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• 123・工藤鐵男

  ○工藤鐵男君(續)　卽チ此國體ヲ明徵ニス
  ル決議案····
  (「何ヲ言フカ」「速記ガ取レテナイヂヤ
  ナイカ」「議長ハ議場ヲ整理スベシ」「登
  壇々々」ト呼ヒ其他發言スル者多ク議
  場騒然〕
  〔工藤鐵男君登壇〕

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• 124・工藤鐵男

  ○工藤鐵男君　多數黨ハガヤ〓〓言フ必要
  ハナイ、本院ヲ支配スル所ノ大政黨ハ、靜
  ニ我輩ノ言フコトヲ聞キナサイ、私ハ私ノ
  與ヘラレタル發言ヲ妨害サレタルガ爲ニ、
  重要ナル記錄ヲ遺スコトガ出來ナイノハ遺
  憾デアリマスカラ、私ハ改メテ前カラ繰返
  シテ申上ゲマス(發言スル者多ク議場騷然)
  多數黨ニ於テ何ヲガヤ〓〓言フ、工藤鐵男
  ヲ除名スルナラ除名シテ掛レバ宜イヂヤナ
  イカ··
  〔發言スル者多ク議場騷然〕

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• 125・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　靜肅ニ

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=125

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• 126・工藤鐵男

  ○工藤鐵男君(續)　尊敬スル堀切君ハ米穀
  自治管理案ノ如キ重要法案ガ貴族院ニ繫留
  シテ居ルニ拘ラズ、政府ハ何ガ爲ニ會期ヲ
  延長シテ此法案ノ通過ヲ圖ラナイカト云フ
  ノガ、堀切君發言ノ中心點デアリマス(「サ
  ウダ」「其通リ」ト呼フ者アリ)然リ、其通リ、
  然ラバ兩院ノ通過ヲ條件トスル此重要法案
  ニ審議ノ機會ヲ與ヘナイト云フコトハ、兩
  院制度ヲ肯定シタ所ノ立憲政治國ニ於テハ
  アリ得ザルコトデハナイカ、政友會ノ大幹
  部諸君、冷靜ニ御考ナサイ、現內閣ハ非常
  時局ヲ匡救スルガ爲ニ生レタル所ノ內閣デ
  アリマス
  (「議長討論ヂヤアリマセヌカ」ト呼フ
  者アリ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=126

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• 127・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　工藤君、工藤君

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=127

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• 128・工藤鐵男

  ○工藤鐵男君(續)　私ニ注意ヲ與ヘル前ニ
  議場ヲ整理爲サイ

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=128

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• 129・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　工藤君、イケマセヌ、
  許シマセヌ、討論ハ許シマセヌ

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=129

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• 130・工藤鐵男

  ○工藤鐵男君(續)　議事進行デ致シマス、
  卽チ私ノ議事進行ノ目的ハ-議案ガ遲々
  トシテ進マナカッタ原因ハ、政友會ナル多
  數黨ニ在ルノデアリマス、此重要法案ハ會
  期終了ニ先ツ三日前ニ通過シタデハアリマ
  セヌカ、兩院制度ヲ肯定シ、兩院ノ通過ヲ
  條件トスル此モノヲ、何ガ爲ニ其審議ヲ大
  政黨タル政友會ガ··

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=130

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• 131・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　工藤君ノ發言ヲ停止
  シテ降壇ヲ命ジマス
  〔拍手起ル〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=131

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• 132・工藤鐵男

  ○工藤鐵男君(續)　斯樣ナル意味ニ於テ、
  最終日ノ今日、私ハ議長ノ職權濫用ニ依ッ
  テ發言ヲ禁止セラレマシタカラ、降壇致シ
  マス
  〔工藤鐵男君降壇〕
  〔拍手起ル〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=132

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• 133・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　野田文一郞君
  〔野田文一郞君登壇〕
  〔發言スル者多シ〕

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=133

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• 134・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　靜肅ニ願ヒマス

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=134

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• 135・野田文一郎

  ○野田文一郞君　堀切君ノ議事進行ニ關ス
  ル御發言ヨリ、端ナクモ議場ニ騒擾ヲ釀シ
  タノデアリマスガ、私共ハ極メテ冷靜ナル
  態度ヲ以テ、玆ニ一言ヲ致シタイノデアリ
  マス(「ヒヤ〓〓」)現政府ガ此議會ニ臨ムニ
  當リマシテ、幾多ノ重要法案ヲ提出セラレ
  マシタガ、初ノ間ハ豫算ニ全力ヲ注グト云
  フ方針ヲ御執リニナッタモノト見エマシテ、
  期待ヲシテ居リマシタ重要法律案ノ提出ガ、
  餘程遲レタコトハ事實デアリマス(「ヒヤ
  ヒヤ」)恐クハ豫算ニ全力ヲ集中シテ、其難
  關ヲ突破シタイト云フ、御方針デアッタノ
  デハナイカト考ヘマス、斯ノ如ク重要法案
  ノ提出ガ遲レマシタ爲バカリデハアリマセ
  ヌケレドモ、審議ニ暇取リマシテ、十分ナ
  審議ヲセラレタ爲デモアリマセウガ、此議
  會ノ如ク重要法案ガ枕ヲ竝ベテ倒レタ前例
  ハ未ダ曾テナイト思ヒマス(拍手)此點ニ付
  キマシテハ、幾ラ現內閣ニ好意ヲ有ッテ、ド
  ウ云フ辯護ヲ試ミントシテモ、是ハ確ニ現
  內閣ノ責任デアルト云フコトハ、何人モ否
  ムコトハ出來マセヌ(拍手)吾々ハ議會ノ品
  位向上、議會政治ノ發達ト云フコトヲ常ニ
  念ジテ居リマスルガ、今期議會ノ狀態デハ、
  國民ノ議會ニ對スル信賴ノ向上ヲ期スルコ
  トハ蓋シ困難デアリマス(拍手)其源ハ何デ
  アルカト言ヘバ、私ノ思フニ、岡田内閣ハ
  成立ノ當初ニ於テ擧國一致ヲ標榜セラレマ
  シタガ、形態之ニ伴ハナカッタト云フコト
  デアリマス(拍手)其處ニ源ヲ發シテ今日ノ
  結果ヲ見タノデアリマスカラ、恐クハ此點
  ニ付テハ、岡田内閣ハ其責任ヲ感ゼラレル
  コトデアラウト思フ(拍手)故ニ吾々ハ今期
  議會ノ極メテ不成績デアッタコト、此不成績
  ナリシコトガ、現內閣ノ責任デアルト云フ
  コトニ付キマシテハ、遺憾ナガラ民政黨ノ
  諸君ト、其見解ヲ同ジウスルコトガ出來ヌ
  ノデアリマシテ(拍手)有ユル手段ヲ盡シ
  テ、此總テノ議案ノ通過ヲ圖ルト云フコト
  ニ、今一段ノ努力ヲ爲サルベキコトハ、蓋
  シ現內閣ノ責任デアルト云フコトハ、私共
  モ同樣ニ感ズルノデアリマス(拍手)玆ニ吾
  吾ノ態度ヲ明ニ致シテ、國民ノ前ニ吾々ハ
  嚴正公平ナル立場ニ於テ、所信ヲ表明ヲ致
  スノデアリマス(拍手)

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=135

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• 136・濱田國松

  ○議長(濱田國松君)　最早會期終了ノ時刻
  モ切迫致シマシタカラ、議事ハ此程度ニ止
  メタイト思ヒマス(拍手)
  諸君、此際一言御挨拶ヲ申述ベマス第
  六十七囘帝國議會ハ、本日ヲ以テ會期終了
  致シマシタ、今期議會ハ陸海軍ノ軍備充
  實、災害對策ニ伴フ豫算、其他重要ナル多
  數ノ議案ガ、政府及議員諸君ヨリ提出セラ
  レマシク、而シテ政府案ハ八件ヲ除キ之ヲ
  議了シ、議員提案モ亦其大半ハ議了セラレ
  マシタ、是レ全ク諸君御動精ノ致ス所デア
  リマス、玆ニ謹デ諸君連日ノ御勞劬ヲ深謝
  致シマス(拍手)議案ノ件數竝ニ議事ノ結果
  ニ付キマシテハ、追テ官報號外ヲ以テ御報
  告ヲ申上ゲマス、本日ハ是ニテ散會致シマ
  ス(拍手)
  午後十時十八分散會
  〔參照〕
  本期議會ニ於ケル議案請願及質問ノ總
  數及結果
  政府提出議案七十三件
  內
  豫算案九件可決
  決算一件委員會報告
  是認
  國有財產增減總計
  算書件是認
  承諾ヲ求ムル議案七件承諾
  法律案五十五件
  內
  三十八件可決
  九件修正議決
  (11/2)一覽特价(有12))
  八件未決
  議員提出議案三百三十五件
  內
  法律案八十三件
  內
  十三件可決(貴族院圓付案ニ同意)
  (セルモノ一件ヲ含ム)
  二十一件修正議決
  芝榮ヲ併合シタルモノ四、三
  案ヲ併合シタルモノ三ヲ含ム)
  一件第二讀會ヲ開カサルニ決ス
  四十七件未決
  作撤囘
  上奏案件可決
  建議案二百三十九件
  內
  百五十三件可決
  八十三件修正議決
  一案ヲ併合シタルモノ三十四
  三案ヲ併合シタルモノ二、四
  案ヲ併合シタルモノ二ヲ含ム
  二件未決
  作不要議決
  決議案三件
  內
  二件可決
  一件未決
  重要動議九件可決
  請願受理件數四千五件
  內
  特別報〓千八百十五件
  內
  千八百十四件採擇又ハ採擇ト看做ス
  作未了
  特種報〓二千百八十五件
  內
  二千百四十三件政府參考送付
  四十二件不採擇
  取下許可五件
  審査未了八件
  請願受理件數ニ比シ內譯合計件數ノ八多
  キハ請願委員會ニ於テ一請願ヲ分割シ採
  擇及政府參考送付ト爲シタルモノアルニ
  依ル
  質問二十七件
  內
  八件口頭質問ヲ爲ス
  口頭答辯アリタルモノ八
  書面答辯アリタルモノ五
  答辯ナキモノ十四
  
  官報號外
  Schfzomycetes.
  〇
  National〓konomie.
  本月二十五日議事日程(請願)自第
  至第三百五十九
  意見書竝(質問)自意書主
  至十四
  請願特別報〓第一號
  意見書
  請願文書表第一號
  金鵄勳章年金令改正ニ關スル請願愛
  媛縣伊豫郡南伊豫村大字下三谷二
  百四十九番戶農菊澤緣三郞外百七
  十六名呈出(紹介議員武知勇記君)
  同第一一號
  同上東京市麻布區笄町八十番地辯
  護士中村又一外四名呈出(紹介議
  員池田秀雄君)
  右請願ノ要旨ハ金鵄勳章年金令ハ制定後
  旣ニ四十年ヲ閱シ其ノ間文武官ノ恩給等
  ハ數次增額セラレタルニ拘ラス唯金鵄勳
  章年金ノミ時勢ニ順應シタル增額改正ナ
  クシテ今日ニ及ヒタルハ洵ニ遺憾トスル
  所ナリ依テ速ニ時勢ニ順應シテ該年金令
  ヲ改正シ且積極的ニ殊動者優遇ノ方法ヲ
  講セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第二號
  意見書
  請願文書表第二〇〇號
  屯田兵一時恩給ニ關スル請願旭川
  市七條通十五丁目左十號松野萬壽
  呈出(紹介議員林路一君外七名)
  右請願ノ要旨ハ北海道屯田兵ニシテ普通
  昭和十年三月二十八日
  衆議院議事速記錄第三十二號織(4)
  恩給ノ恩典ニ浴セサル者尠カラサルハ頗
  ル遺憾トスル所ナリ依テ普通恩給ヲ受ケ
  サル屯田兵ニ對シ一時恩給ヲ給與セラレ
  タク昭和十年度ニ於テ之カ實現ヲ期セラ
  レタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第九號
  意見書
  請願文書表第一七一號
  屯田兵ノ恩給ニ關スル請願北海道
  雨龍郡一已村松尾丈太郞外七十三
  名呈出(紹介議員松實喜代太君)
  同第二一二號
  同上北海道雨龍那秩父別村字東山
  六十三番地農森初太郞外四十二名
  呈出(紹介議員松實喜代太君)
  右請願ノ要旨ハ北海道屯田兵ハ特殊性ヲ
  有セル兵役服務者ニシテ而モ彼等ハ生活
  上今猶甚シク悲慘ノ狀態ニ在ル者アリ依
  テ(一)屯田兵服務者ニ對シ恩給ヲ受クヘ
  キ事由ノ生シタル當時ヨリ大正十二年恩
  給ヲ給與セラルルニ至ル期間ニ對シ特ニ
  一時賜金ヲ適當ナル方法ヲ以テ給與セラ
  レタク(二)現役其ノ他ノ服務期間ニ應シ
  普通恩給ヲ受ケサル者ニ對シ一時賜金ヲ
  給與セラレタク(三)前義務者ノ服役期間
  ヲ繼承者ノ服役期間ニ通算シ恩給又ハ一
  時賜会ヲ給與セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハウヲ分割シ其ノ趣旨山第二項及
  第三項ヲ至當ナリト認メ之ヲ採擇スヘキ
  モノト議決セリ依テ議院法第六十五條ニ
  依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第一〇號
  意見書
  請願文書表第三二號
  二十五歲未滿飮酒禁止法制定反對ノ
  請願姫路市材木町三十五番地酒
  造業今井茂次外五百四十三名呈出
  (紹介議員田中武雄君)
  同第一四二號
  同上京都市伏見區紺屋町百七十八
  番地伏見酒造組合長大倉恒吉外七
  百五十四名呈出(紹介議員中野種
  一郞君)
  同第二〇六號
  同上東京市麴町區丸ノ內二丁目二
  番地丸ノ內ビルヂング內酒造組合
  中央會副會長中道夘之助呈出紹
  介議員中野種一郞君)
  同第二〇七號
  同上東京市麴町區丸ノ内二丁目二
  番地丸ノ內ビルヂング內風間久高
  呈出(紹介議員中野種一郞君)
  同第二〇八號
  同上東京市麴町區丸ノ内二丁目二
  番地丸ノ內ビルデイング四百四十
  七區東京府酒造組合聯合會長小澤
  太平呈出(紹介議員中野種一郞君)
  同第二〇九號
  同上東京市中野區本町通五丁目三
  十一番地西田一信外一名呈出紹
  介議員中野種一郞君)
  右請願ノ要旨ハ酒類ハ人類天賦ノ嗜好的
  飮料ニ屬シ古來我カ國ニ於テハ冠婚葬祭
  等ノ儀禮ニ供セラレ吾人生活上ノ慰安ニ
  將タ社交上ニ常ニ愛用セラルル所ナリ然
  ルニ一部論者ハ徒ニ其ノ過飮ニ因ル弊害
  ノミヲ强調シテ害物視シ其ノ社會的效果
  ヲ認ムルコトナク專ラ法ノ强制力ニ依テ
  之ヲ禁止セムコトヲ企圖シツツアリ依テ
  政府ハ二十五歲未滿者ノ飮酒禁止法ハ之
  ヲ制定セラレサル樣處置セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第一七號
  意見書
  請願文書表第一六號
  助產師法制定ノ請願東京市世田谷
  區經堂町六十七番地產婆〓水千代
  外二千八百七十五名呈出(紹介議
  員大竹貫一君外二名)
  右請願ノ要旨ハ現行產婆規則ハ明治三十
  二年ノ制定ニ係リ爾來旣ニ三十餘年ヲ經
  タル今日其ノ向上セル斯業ノ狀況ト時代
  ノ進運ニ副ハス幾多缺陷不備ノ存スルモ
  ノアルハ洵ニ遺憾ニ堪へス依テ速ニ助產
  師法ヲ制定シ「產婆」ヲ「助產師」ト改稱シ
  之カ學識技能ノ向上ヲ圖リ且助產ノ職責
  ヲ完ウセシムル爲助產業ノ權限ヲ擴張セ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三七號
  意見書
  請願文書表第七六號
  第二期林野治水計畫實現促進ニ關ス
  ル請願群馬縣北甘樂郡丹生村大
  字上丹生二千三百九十五番地農岡
  部榮信外八千三百五名呈出(紹介
  議員增田金作君)
  同第一六〇號
  同上福岡縣糟屋郡立花村四百五十
  四番地農船越直三郞外七千十四
  名呈出(紹介議員岩本武助君外一
  名
  同第一六一號
  同上島根縣能義郡木炭同業組合組
  長仙田伴一外千七百二十五名呈出
  (紹介議員岩本武助君)
  同第一六二號
  同上京都府竹野郡彌榮村大字黑部
  農近藤三左衞門外三十八名呈出
  (紹介議員岩本武助君)
  同第一六三號
  同上三重縣三重郡朝上村大字田光
  千六百三十番地林諸岡幸吉外六百
  四十名呈出(紹介議員岩本武助君)
  同第一六四號
  同上高知縣幡多郡後川村農田中宇
  吉外八百八十一名呈出(紹介議員
  岩本武助君)
  同第一六五號
  同上靜岡縣賀茂郡下河津村大字澤
  田七十五番地林正木善太郞外一萬
  七千六百十九名呈出(紹介議員岩
  本武助君)
  同第二〇四號
  同上島根縣山林會長松島源造外五
  名呈出(紹介議員櫻內幸雄君外一
  名)
  同第二二二號
  同上宮崎縣西諸縣郡野尻村大字紙
  屋三百九十三番地農猪口仁助外百
  五十五名呈出(紹介議員平島敏夫
  君
  同第二二三號
  同上宮崎縣兒湯郡木城村大字椎木
  千八百十六番地農吉田常外七十名
  呈出(紹介議員平島敏夫君)
  同第二二四號
  同上宮崎縣西諸縣郡飯野村大字原
  田三千四百六十番イ號地朝稻義英
  外四十七名呈出(紹介議員平島敏
  夫君)
  同第二二五號
  同上宮崎縣東臼杵郡南〓村農甲斐
  勇外十五名呈出(紹介議員平島敏
  夫君)
  同第二二六號
  同上宮崎縣西臼杵郡鞍岡村農飯干
  政由外二十三名呈出(紹介議員平
  島敏夫君)
  同第二二七號
  同上宮崎縣北諸縣郡沖水村農野崎
  留次外十八名呈出(紹介議員平島
  敏夫君)
  同第二二八號
  同上延岡市神戶山施業森林組合內
  農田野源治外十五名呈出(紹介議
  員平島敏夫君)
  同第二二九號
  同上宮崎縣西諸縣郡加久藤村農永
  崎秀治外三十名呈出(紹介議員平
  島敏夫君)
  同第二三〇號
  同上宮崎縣東臼杵郡西〓村農小野
  兵太郞外四十九名呈出(紹介議員
  平島敏夫君)
  同第二三一號
  同上宮崎縣東臼杵郡北川村農廣瀨
  茂三郎外二十九名呈出(紹介議員
  平島敏夫君)
  同第二三二號
  同上宮崎縣北諸縣郡高崎村農岩崎
  保外八名呈出(紹介議員平島敏夫
  君
  同第二三三號
  同上宮崎縣西臼杵郡岩井川村長城
  尾猶藏外六名呈出(紹介議員平島
  敏夫君)
  同第二三四號
  同上宮崎縣西諸縣郡高原町大字西
  麓五百四十六番地農石原伸一外十
  四名呈出(紹介議員平島敏夫君)
  同第二三五號
  同上宮崎縣北諸縣郡高城町大字高
  城二千八百二十五番地農後藤康太
  郞外十五名呈出(紹介議員平島敏
  夫君)
  同第二三六號
  同上宮崎縣北諸縣郡五十市村農吉
  川猛外十六名呈出(紹介議員平島
  敏夫君)
  同第二三七號
  同上宮崎縣西臼杵郡三ヶ所村農田
  中岩太郞外十五名呈出(紹介議員
  平島敏夫君)
  同第二三八號
  同上宮崎縣東臼杵郡東〓村大字山
  陰農植野榮外五十六名呈出(紹介
  議員平島敏夫君)
  同第二三九號
  同上宮崎縣西臼杵郡上野村農佐藤
  萬三郎外六名呈出(紹介議員平島
  敏夫君)
  同第二四〇號
  同上宮崎縣東臼杵郡門川村長小野
  龍吉呈出(紹介議員平島敏夫君)
  同第二四一號
  同上宮崎縣兒湯郡西米良村小川土
  工保護森林組合長土持耕一郞呈出
  (紹介議員平島敏夫君)
  同第二四二號
  同上宮崎縣北諸縣郡中〓村大字安
  久農外村順藏外四十五名呈出納
  介議員平島敏夫君)
  同第二四三號
  同上宮崎縣東臼杵郡北方村長柳田
  一平外三十名呈出(紹介議員平島
  敏夫君)
  同第二四四號
  同上熊本縣球磨郡湯前村三千九十
  二番地農林廣人外十八名呈出給
  介議員平島敏夫君)
  同第二四五號
  同上宮崎縣北諸縣郡庄內町農城村
  末吉外二十五名呈出(紹介議員平
  島敏夫君)
  同第二四六號
  同上宮崎縣西臼杵郡鞍岡村農遠藤
  濱記外七名呈出(紹介議員平島敏
  夫君)
  同第二四七號
  同上宮崎縣西諸縣郡小林町農永友
  繁藏外十一名呈出(紹介議員平島
  敏夫君)
  同第二四八號
  同上宮崎縣北諸縣郡山之口村大字
  富吉農別府乙熊外十六名呈出紹
  介議員平島敏夫君)
  右請願ノ要旨ハ洪水氾濫ノ主因ヲ爲ス荒
  廢林野ニ對スル治水事業ハ昭和九年度ヲ
  以テ第一期事業終了ノ豫定ナルモ從來ノ
  實績ニ鑑ミ更ニ一層殘存事業ノ內容ニ檢
  討ヲ加へ新ニ施設ヲ要スルモノ尠カラス而
  シテ本事業ハ主トシテ勞力ニ俟ツモノ多
  キヲ以テ農山村窮乏深酷ナル地方ノ住民
  ニ對シテハ勞役ノ機會ヲ與ヘ引テ林野開
  發ノ資トナリ時局對策トシテ最適切ナリ
  ト信ス依テ政府ハ速ニ其ノ內容ヲ擴充セ
  ル第二期治水事業計畫ヲ樹立シ昭和十年
  度ヨリ實施セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第四〇號
  意見書
  請願文書表第二七二號
  帝國陸海軍ニ齒科軍醫設置ノ請願
  東京市神田區三崎町一丁目七番地
  〓授安井作太郞外二百五十名呈出
  (紹介議員坂本一角君外四名)
  同第二七三號
  同上松江市寺町齒科醫師佐和和美
  外二百二十八名呈出(紹介議員中
  山福藏君外四名)
  同第二七四號
  同上東京市澁谷區千駄ヶ谷三丁目
  四百九十六番地齒科醫師血脇守之
  助外二百三十三名呈出(紹介議員
  工藤鐵男君外四名)
  同第二七五號
  同上津市丸之內本町齒科醫師塚澤
  利彌外百六十四名呈出(紹介議員
  杉山元治郞君外四名)
  同第二七六號
  同上東京市中野區氷川町十八番地
  齒科醫師酒井揆一外百八十八名呈
  出(紹介議員工藤鐵男君外四名)
  右請願ノ要旨ハ帝國陸海軍ニ於テ醫務衞
  生機關ノ完備セルハ國防上慶賀スヘキコ
  トナルモ翻テ齒科衞生及診療ニ關スル施
  設ヲ見ルニ極メテ不備不徹底ナル狀況ニ
  在リテ歐米各國ノ其レニ對比スルトキハ
  深甚ナル考慮ヲ要スルモノアリ依テ帝國
  陸海軍ニ齒科軍營ヲ設置セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第五五號
  意見書
  請願文書表第二六八號
  野付牛町ニ高等農林學校建設ノ請願
  北海道常呂郡野付牛町長茶谷幸一
  外五名呈出(紹介議員木下成太郞
  君外一名)
  右請願ノ要旨ハ東部北海道ハ從來產業文
  化ノ惠澤ニ浴スルコト極メテ薄ク高等〓
  育機關ノ設備一モナク殊ニ本道拓殖上最
  必要ナル高等農林學校ノ設置ヲ見サリシ
  ハ頗ル遺憾トスル所ナリ然ルニ仄聞スレ
  ハ北海道帝國大學農學部附屬ノ農學及林
  學ノ二實科ハ近時財政ノ關係上廢止スル
  ノ議アルヤノ山ナルモ此ノ際右二實科ヲ
  移シテ獨立ノ高等農林學校ト爲シ東部北
  海道ノ中心タル常呂郡野付牛町ニ創設ス
  ルハ本道拓殖上竝高等〓育施設充實上最
  適切ナリト信ス依テ速ニ之ヲ實現セラレ
  タシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請府特別報告第六〇號
  意見書
  請願文書表第三一三號
  函館市ニ海洋氣象臺設置ノ請願函
  館市仲濱町四番地函館海運業組合
  長谷德太郞外四名呈出(紹介議員
  大島寅吉君外一名)
  右請願ノ要旨ハ函館市ハ津輕海峽ヲ擁シ
  テ太平洋及日本海ニ接シ暖寒二流ノ孰レ
  ニモ惠マレ北洋漁業ノ策源地ナルヲ以テ
  同地ニ海洋氣象臺ヲ設置スルハ漁業者船
  舶業者ニ對シテノミナラス風水害ノ對策
  上最必要ナリト信ス依テ函館市ニ海洋氣
  象臺ヲ設置シ產業ノ振興ニ資セラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請廢特別報告第八一號
  意見書
  請願文書表第二五九號
  二十五歲未滿飮酒禁止法制定反對ノ
  請願千葉縣千葉郡椎名村大字刈
  田子二百十六番地農高梨藤吉外千
  二百三十名呈出(紹介議員渡邊與
  七君)
  同第三〇二號
  同上奈良縣生駒郡郡山町大字堺十
  一番地商淺井吉次郞外千九百十九
  名呈出(紹介議員福井甚三君)
  同第三〇四號
  同上福岡市本町三十八番地酒造業
  佐藤平次郞外一萬三千六百九十五
  名呈出(紹介議員吉田鞆明君)
  右請願ノ要旨ハ酒類ハ人類天賦ノ嗜好的
  飮料ニ屬シ古來我カ國ニ於テハ冠婚葬祭
  等ノ儀禮ニ供セラレ吾人生活上ノ慰安ニ
  將タ社交上ニ常ニ愛用セラルル所ナリ然
  ルニ一部論者ハ徒ニ其ノ過飮ニ因ル弊害
  ノミヲ强調シテ害物視シ其ノ社會的效果
  ヲ認ムルコトナク專ラ法ノ强制力ニ依テ
  之ヲ禁止セムコトヲ企圖シツツアリ依テ
  政府ハ二十五歲未滿者ノ飮酒禁止法ハ之
  ヲ制定セラレサル樣處置セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第八四號
  意見書
  請願文書表第五二〇號
  金鵄勳章年金令改正ニ關スル請願
  廣島縣蘆品郡網引村四十七ノ二番
  地農桑田伊太郞外二名呈出(紹介
  議員武知勇記君)
  同第五二一號
  同上栃木縣上都賀郡永野村千三百
  三十九番地古橋喜市外一名呈出
  (紹介議員武知勇記君)
  右請願ノ要旨ハ金鵄勳章年金令ハ制定後
  旣ニ四十年ヲ閱シ其ノ聞文武官ノ恩給等
  ハ數次增額セラレタルニ拘ラス唯金鵄勳
  章年金ノミ時勢ニ順應シタル增額改正ナ
  クシテ今日ニ及ヒタルハ洵ニ遺憾トスル
  所ナリ依テ速ニ時勢ニ順應シテ該年金令
  ヲ改正シ且積極的ニ殊動者優遇ノ方法ヲ
  講セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第八六號
  意見書
  請願文書表第三四〇號
  二十五歲未滿飮酒禁止法制定反對ノ
  請願新潟縣北蒲原郡水原町武者惣
  平外七十四名呈出(紹介議員原吉
  郞君)
  同第三四一號
  同上新潟縣北蒲原郡安田村大字保
  田千七百二十四番地笠原喜衞門外
  三十八名呈出(紹介議員原吉郞君)
  同第三四二號
  同上新潟縣北蒲原郡分田村大字分
  田塚野卓爾外百十七名呈出(紹介
  議員原吉郞君)
  同第三四三號
  同上新潟縣北蒲原郡濁川村大字濁
  川白根幸吉外四名呈出(紹介議員
  原吉郞君)
  同第三四四號
  同上新潟縣北蒲原郡安田村大字保
  田松村寅松外十九名呈出(紹介議
  員原吉郞君)
  同第三四五號
  同上新潟縣三島郡岩塚村大字澤下
  條甲百六十四番地長束喜四郎外六
  名呈出(紹介議員原吉郞君)
  同第三四六號
  同上新潟縣刈羽郡武石村農難波政
  五郞外八百五十二名呈出(紹介議
  員原吉郞君)
  同第三八〇號
  同上山梨縣中巨摩郡飯野村農中込
  龜造外千九十四名呈出(紹介議員
  田邊七六君外二名)
  同第三八一號
  同上山梨縣中巨摩郡御影村酒造業
  笹本米藏外千三十九名呈出(紹介
  議員田邊七六君外二名)
  同第三八二號
  同上甲府市櫻町酒造業野口忠藏外
  千二十九名呈出(紹介議員田邊七
  六君外二名)
  同第三八三號
  同上山梨縣東山梨郡鹽山町酒造業
  風間久高外千二十九名呈出(紹介
  議員田邊七六君外二名)
  同第四一三號
  同上長野縣北安曇郡大町百六十四
  番地商薄井芳介外二百十五名呈出
  (紹介議員近藤壽市郞君)
  同第四五四號
  同上山形縣南置賜郡窪田村酒造業
  濱田宮橘外二千三百四十二名呈出
  (紹介議員西方利馬君)
  同第四九一號
  同上堺市九間町大道西入商岩崎嘉
  十郞外百九十名呈出(紹介議員武
  知勇記君)
  同第四九二號
  同上堺市南翁橋町十四番地農有馬
  孫左衞門外百五十九名呈出(紹介
  議員武知勇記君)
  右請願ノ要旨ハ酒類ハ人類天賦ノ嗜好的
  飮料ニ屬シ古來我カ國ニ於テハ冠婚葬祭
  等ノ儀禮ニ供セラレ吾人生活上ノ慰安ニ
  將タ社交上ニ常ニ愛用セラルル所ナリ然
  ルニ一部論者ハ徒ニ其ノ過飮ニ因ル弊害
  ノミヲ强調シテ害物視シ其ノ社會的效果
  ヲ認ムルコトナク專ラ法ノ强制力ニ依テ
  之ヲ禁止セムコトヲ企圖シツツアリ依テ
  政府ハ二十五歲未滿者ノ飮酒禁止法ハ之
  ヲ制定セラレサル樣處置セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第八九號
  意見書
  請願文書表第三六二號
  助產師法制定ノ請願東京市小石川
  區若荷谷町四十三番地產婆竹內千
  代外二百五十七名呈出(紹介議員
  大竹貫一君外二名)
  右請願ノ要旨ハ現行產婆規則ハ明治三十
  二年ノ制定ニ係リ爾來既ニ三十餘年ヲ經
  タル今日其ノ向上セル斯業ノ狀況ト時代
  ノ進運ニ副ハス幾多缺陷不備ノ存スルモ
  ノアルハ洵ニ遺憾ニ堪ヘス依テ速ニ助產
  師法ヲ制定シ「產婆」ヲ「助產師」ト改稱シ
  之カ學識技能ノ向上ヲ圖リ且助產ノ職責
  ヲ完ウセシムル爲助產業ノ權限ヲ擴張セ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第九一號
  意見書
  請願文書表第五七三號
  第二期林野治水計畫實現促進ニ關ス
  ル請願秋田縣鹿角郡宮川村農阿
  部治助外八千九十八名呈出(紹介
  議員猪股謙二郞君)
  同第五七六號
  同上浦和市埼玉縣山林會長飯沼一
  省呈出(紹介議員出井兵吉君)
  同第五七九號
  同上東京市赤坂區溜池町一番地全
  國山林會聯合會頭男爵小畑大太郞
  呈出(紹介議員近藤壽市郞君)
  右請願ノ要旨ハ洪水氾濫ノ主因ヲ爲ス荒
  廢林野ニ對スル治水事業ハ昭和九年度ヲ
  以テ第一期事業終了ノ豫定ナルモ從來ノ
  實績ニ鑑ミ更ニ一層殘存事業ノ內容ニ檢
  討ヲ加へ新ニ施設ヲ要スルモノ尠カラス
  而シテ本事業ハ主トシテ勞力ニ俟ツモノ
  多キヲ以テ農山村窮乏深酷ナル地方ノ住
  民ニ對シテハ勞役ノ機會ヲ與へ引テ林野
  開發ノ資トナリ時局對策トシテ最適切ナ
  リト信ス依テ政府ハ速ニ其ノ內容ヲ擴充
  セル第二期治水事業計畫ヲ樹立シ昭和十
  年度ヨリ實施セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第九五號
  意見書
  請願文書表第四〇三號
  屯田兵ノ恩給ニ關スル請願北海道
  石狩國上川郡東旭川村二十六番地
  商山本傳外七十名呈出(紹介議員
  坂東幸太郞君)
  同第四〇四號
  同上旭川市九條通十三丁目右六號
  農森分長三郞外七十三名呈出給
  介議員坂東幸太郞君)
  右請願ノ要旨ハ北海道屯田兵ハ特殊性ヲ
  有セル兵役服務者ニシテ而モ彼等ハ生活
  上今猶甚シク悲慘ノ狀態ニ在ル者アリ依
  テ(一)屯田兵服務者ニ對シ恩給ヲ受クヘ
  キ事由ノ生シタル當時ヨリ大正十二年恩
  給ヲ給與セラルルニ至ル期間ニ對シ特ニ
  一時賜金ヲ適當ナル方法ヲ以テ給與セラ
  レタク(二)現役其ノ他ノ服務期間ニ應シ
  普通恩給ヲ受ケサル者ニ對シ一時賜金ヲ
  給與セラレタク(三)前義務者ノ服役期間
  ヲ繼承者ノ服役期間ニ通算シ恩給又ハ一
  時賜金ヲ給與セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ之ヲ分割シ其ノ趣旨中第二項及
  第三項ヲ至當ナリト認メ之ヲ採擇スヘキ
  モノト議決セリ依テ議院法第六十五條ニ
  依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第一〇七號
  意見書
  請願文書表第三七六號
  湖南鐵道敷設ノ請願福島縣西白河
  郡白河町長關根庫三呈出(紹介議
  員八田宗吉君外二名)
  右請願ノ要旨ハ東北本線白河驛ヨリ福島
  縣岩瀨郡長沼町及安積郡福良村地方所
  謂湖南地方)ヲ經テ磐越西線賣驛ニ至
  ル鐵道ヲ敷設スルトキハ沿線地方ノ資源
  開發上利益極メテ大ナルノミナラス若
  松、郡山、白河間ノ現線ヨリ十五哩餘ヲ
  短縮スルノ利アリ依テ速ニ前記鐵道ヲ敷
  設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第一一六號
  意見書
  請願文書表第三三四號
  我カ國ノ名稱確定ニ關スル請願東
  京市澁谷區常磐松十二番地頭山滿
  外七名呈出(紹介議員荒川五郞君
  外二名)
  右請願ノ要旨ハ日本國ノ名稱確定セス輸
  出商品ノ商標モ「メード·イン·ニツボン」
  ハ通用セスシテ「メード·イン·ジヤパン」
  ト標記セサルヲ得サルカ如キハ實ニ日本
  民族ノ自尊心ヲ毀ケ帝國ノ威信ヲ失墜ス
  ルモノト信ス依テ此ノ際政府ハ速ニ國內
  ハ固ヨリ外國ニ對シ且國際文書及輸出貿
  易ニモ我カ國ノ名稱ヲ正確ニ「日本」ト呼
  稱セシメラルル樣決定セラレタシト謂フ
  ニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第一二二號
  意見書
  請願文書表第四五九號
  穀類搗精製粉取締法制定ノ請願長
  野縣埴科郡坂城町六千三百十三番
  地精米業兒玉勝助呈出(紹介議員
  山本条太郞君外三名)
  右請願ノ要旨ハ穀類搗精及製粉ニ際シ搗
  精劑ヲ使用スルトキ保健衞生上ニ大害ア
  リ且其ノ量ヲ減損スルコト莫大ナルハ既
  ニ學者ノ〓究ト實際家ノ經驗トニ依リ極
  メテ明白ナル所ナリ依テ速ニ本邦人ノ食
  糧タル穀類搗精及製粉ニ際シテ早搗粉ト
  稱スル搗精劑タル砂土石粉又ハ液體類ヲ
  使用スルコトヲ嚴禁スル爲穀類搗精製粉
  取締法ヲ制定セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第一三九號
  意見書
  請願文書表第五八二號
  林野整備促進ニ關スル請願東京市
  赤坂區溜池町一番地全國山林會聯
  合會會頭男爵小畑大太郞呈出給
  介議員近藤壽市郞君)
  右請願ノ要旨ハ政府ハ曩ニ林野整備ニ關
  シ委員會ヲ設ケ愼重審議ノ結果是ニ關ス
  ル諸般ノ準備對策ヲ完了セルニ拘ラス之
  カ實行ヲ見サルハ誠ニ遺憾ニ堪ヘス依テ
  速ニ當初ノ方針ニ依リ其ノ實現ニ努メラ
  レタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第一五六號
  意見書
  請願文書表第六〇七號
  辯護士事務員ノ法律事務取扱ニ關ス
  ル請願長野縣北安曇郡大町曾根
  原信一外十名呈出(紹介議員山本
  愼平君)
  右請願ノ要旨ハ現在辯護士事務員ハ過去
  ノ慣行ニ依リ既得ノ業權ヲ有スルモ昭和
  八年法律第五十四號改正辯護士法施行セ
  ラルルトキハ彼等ハ職業ヲ奪ハレ人道上
  遺憾ナルノミナラス一般民ノ蒙ル不便亦
  大ナリト信ス依テ改正辯護士法第十八條
  ヲ削除シ辯護士ハ事務員ヲシテ其ノ事務
  ヲ補佐代理セシムルノ明文ヲ附加スルカ
  或ハ司法代務人法ヲ制定シ現在該事務員
  ノ職業ヲ繼續セシメラレタシト謂フニ在
  リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第一六三號
  意見書
  請願文書表第六五五號
  義務〓育費臨時國庫補助金繼續ニ關
  スル請願鹿兒島市山下町一番地
  鹿兒島縣〓育會長大久保利武外七
  名呈出(紹介議員東〓實君外八名)
  右請願ノ要旨ハ市町村立尋常小學校費臨
  時國庫補助金ハ窮迫セル地方財政ノ緩和
  ヲ圖リ〓員俸給支拂延滯等ノ不祥事實ヲ
  殆ト一掃シテ國民〓育振興上裨益スル所
  極メテ大ナリト信ス依テ該制度ヲ恒久化
  シ昭和十年度以降モ繼續交付セラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第一八〇號
  意見書
  請願文書表第六七七號
  越美線ヲ岐阜驛分岐ニ變更ノ請願
  岐阜市港町三百九十六番地ノ一辯
  護士中尾義正外百九名呈出(紹介
  at代員匹田鏡吉君外二名)
  右請願ノ要旨ハ岐阜、福井兩縣ヲ連絡ス
  ル國有鐵道越美線ハ東海道本線ト北陸本
  線ヲ連絡スヘキ國防上經濟上重要ナル路
  線ナルモ高山線美濃太田ヨリ分岐セル爲
  岐阜驛ヨリ直通スルニ比シ十九粁ノ迂囘
  ト爲リ交通運輸ノ系統ヨリ見ルモ極メテ
  不利不便尠カラス依テ越美線ヲ岐阜驛分
  岐直通スル樣改良工事ヲ施行セラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第一八一號
  意見書
  請願文書表第六〇九號
  金鵄勳章年金令改正ニ關スル請願
  岡山縣英田郡粟廣村千五百二十八
  番地杉本耕一呈出(紹介議員則井
  萬壽雄君)
  同第六六六號
  同上大阪市港區九條北通一丁目七
  百九十三番地商佐野平三郞外一名
  呈出(紹介議員一松定吉君)
  同第六九五號
  同上岡山縣勝田郡勝田村大字大町
  六百五番地農大町榮吉呈出(紹介
  議員則井萬壽雄君)
  同第六九八號
  同上下關市新地町四十番地ノ三會
  社員堀田金一外百二十六名呈出
  (紹介議員出井兵吉君外一名)
  同第六九九號
  同上香川縣小豆郡三都村八十九番
  戶農田中源四郞外百七名呈出紹
  介議員出井兵吉君外一名)
  同第七〇〇號
  同上富山縣婦負郡黑瀨谷村千四百
  二十四番地農今井亟之助外百十一
  名呈出(紹介議員出井兵吉君外一
  名)
  右請願ノ要旨ハ金鵄動章年金令ハ制定後
  既ニ四十年ヲ閱シ其ノ間文武官ノ恩給等
  ハ數次增額セラレタルニ拘ラス唯金鵄勳
  章年金ノミ時勢ニ順應シタル增額改正ナ
  クシテ今日ニ及ヒタルハ洵ニ遺憾トスル
  所ナリ依テ速ニ時勢ニ順應シテ該年金令
  ヲ改正シ且積極的ニ殊勳者優遇ノ方法ヲ
  講セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當田ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第一八四號
  意見書
  請願文書表第六二四號
  二十五歲未滿飮酒禁止法制定反對ノ
  請願長野縣北佐久郡西長倉村大
  字長倉ノ內四千七百六十四番地農
  遠山丑太郞外九十九名呈出(紹介
  議員山本莊一郞君)
  同第六二五號
  同上長野縣南佐久郡切原村大字中
  小田切新田二百一番地農油井敬敏
  外六十四名呈出(紹介議員山本莊
  一郞君)
  同第六二六號
  同上長野縣南佐久郡川上村千三百
  番地農菊地芳三外九十九名呈出
  (紹介議員山本莊一郞君)
  同第六二七號
  同上長野縣南佐久郡臼田町九十一
  番地商渡邊松之助外二十九名呈出
  (紹介議員山本莊一郞君)
  同第六二八號
  同上長野縣南佐久郡靑沼村三百九
  十三番地大工靑木盛吉外四十九名
  呈出(紹介議員山本莊一郞君)
  同第六二九號
  同上長野縣北佐久郡小諸町五番地
  醫師石塚兵吾外三十三名呈出給
  介議員山本莊一郞君)
  同第六九七號
  同上廣島市京橋町七十五番地商保
  田七兵衞外千六十五名呈出(紹介
  議員荒川五郎君)
  同第七三六號
  同上東京市京橋區新川二丁目一番
  地商內藤信外七千九百四十名呈出
  (紹介議員作田高太郞君)
  右請願ノ要旨ハ酒類ハ人類天賦ノ嗜好的
  飮料ニ屬シ古來我カ國ニ於テハ冠婚葬祭
  等ノ儀禮ニ供セラレ吾人生活上ノ慰安ニ
  將タ社交上ニ常ニ愛用セラルル所ナリ然
  ルニ一部論者ハ徒ニ其ノ過飮ニ因ル弊害
  ノミヲ强調シテ害物視シ其ノ社會的效果
  ヲ認ムルコトナク專ラ法ノ强制力ニ依テ
  之ヲ禁止セムコトヲ企圖シツツアリ依テ
  政府ハ二十五歲未滿者ノ飮酒禁止法ハ之
  ヲ制定セラレサル樣屍置セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第一八五號
  意見書
  請願文書表第六〇八號
  第二期林野治水計畫實現促進ニ關ス
  ル請願岡山縣吉備郡農會長長尾
  俊憲外一名呈出(紹介議員則井萬
  壽雄君)
  同第六九〇號
  同上岡山縣眞庭郡農會長上田光治
  呈出(紹介議員則井萬壽雄君)
  同第六九一號
  同上岡山縣小田郡農會長今岡增太
  郞呈出(紹介議員則井萬壽雄君)
  同第六九二號
  同上岡山縣川上郡農會長原田龍右
  衞門呈出(紹介議員則井萬壽雄君)
  右請願ノ要旨ハ洪水氾濫ノ主因ヲ爲ス荒
  廢林野ニ對スル治水事業ハ昭和九年度ヲ
  以テ第一期事業終了ノ豫定ナルモ從來ノ
  實績ニ鑑ミ更ニ一層殘存事業ノ內容ニ檢
  討ヲ加へ新ニ施設ヲ要スルモノ尠カラス
  而シテ本事業ハ主トシテ勞力ニ俟ツモノ
  多キヲ以テ農山村窮乏深酷ナル地方ノ住
  民ニ對シテハ勞役ノ機會ヲ與ヘ引テ林野
  開發ノ資トナリ時局對策トシテ最適切ナ
  リト信ス依テ政府ハ速ニ其ノ內容ヲ擴充
  セル第二期治水事業計畫ヲ樹立シ昭和十
  年度ヨリ實施セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第一八七號
  意見書
  請願文書表第一八〇九號
  產繭處理統制法竝輸出生絲販賣統制
  法併行制定ノ請願長野市櫻枝町
  九百十番地繭生絲賣買業德倉幾治
  郞呈出(紹介議員山本愼平君外一
  名)
  同第一八五七號
  同上長野縣上高井郡須坂町大字須
  坂千三百五十番地商野本字助呈出
  (紹介議員山本愼平君)
  右請願ノ要旨ハ產繭處理統制法ト輸出生
  絲販賣統制法トハ車ノ兩輪ノ如ク雙方同
  時ニ施行スルニ非サレハ其ノ效果ヲ擧ク
  ルコト能ハス然ルニ仄聞スレハ政府ハ生
  產統制タル產繭處理統制法案ノミ議會ニ
  提出セラルル由ナルモ右ハ獨リ生產方面
  從來ノ機構ヲ破壞スルニ止マリ毫モ販賣
  方面ニ著手セサル結果繭絲業者ノミヲ犧
  牲ニ供セラルルモノニシテ生絲價格ノ安
  定及合理化ニ何等ノ效果ナキモノト信ス
  依テ政府ハ雙方同時ニ提案セラレタシト
  謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第一九一號
  意見書
  請願文書表第一六二二號
  屯田兵ニ特別慰藉金支給ノ請願北
  海道天鹽國上川郡劍淵村農岡澤鐵
  之助外四呈出(紹介議員林路一君
  外二名)
  右請願ノ要旨ハ北海道現時ノ隆盛ハ屯田
  兵ノ警備開拓上ニ於ケル獻身的努力ニ負
  フ所多ク開發當初ノ彼等ノ慘憺タル困窮
  忍苦ノ狀況ハ眞ニ想像以上ニ在リ然ルニ
  屯田兵中恩給法第百三條ニ該當セサルノ
  故ヲ以テ普通恩給ノ恩典ニ浴セサル者尠
  カラサルハ頗ル遺憾トスル所ナリ依テ屯
  田兵服務者ニシテ普通恩給ヲ受ケサル者
  ニ對シ特別慰藉金ヲ支給セラレタク尙屯
  田兵村中全ク土地不良ニシテ農業ニ適セ
  ス困難ヲ極メタル兵村ニ對シ特別慰藉金
  ヲ支給セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第二一九號
  意見書
  請願文書表第一六三四號
  豐橋市外三郡內原野國營開墾促進ニ
  關スル請願愛知縣寶飯郡蒲郡町
  蒲郡町農會長尾崎幸助外十七名呈
  出(紹介議員近藤壽市郞君)
  右請願ノ要旨ハ豐橋市ヲ中心トスル愛知
  縣寶飯、渥美、八名三郡ニ亙ル東三河ノ
  平坦部ハ水源ニ乏シキ爲水田ハ旱害ヲ蒙
  ルコト夥シク且廣汎ニ亙ル未開墾地開拓
  ノ爲用水問題ハ多年ノ懸案タリ而シテ政
  府ニ於テモ開墾ノ必要ヲ認メ國營事業ト
  シテ去ル昭和五年度ヨリ現地ニ就キテ調
  査ヲ進メラレ既ニ其ノ大半ヲ了ヘタルヤ
  ニ仄聞ス依テ速ニ前記地方ニ對スル大規
  模ナル國營開墾事業ヲ實現セラレタシト
  謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第二五三號
  意見書
  請願文書表第一〇二七號
  改正辯護士法第十八條第二項削除ニ
  關スル請願石卷市石卷新田町二
  十八番地辯護士事務員菅ノ又友藏
  外三百十二名呈出(紹介議員宮澤
  〓作君外一名)
  同第一八五八號
  同上大分縣直入郡竹田町大字竹田
  千七十九番地辯護士事務員藪龜止
  外十九名呈出(紹介議員宮澤〓作
  君外一名)
  右請願ノ要旨ハ郡部ノ區裁判所所在地ニ
  於テハ都市ノ裁判所ニ比シ常住辯護士少
  ナキ爲其ノ出張所ヲ必要トスルハ必然ノ
  結果ニシテ改正辯護士法第十八條第二項
  カ二箇以上ノ事務所ノ設置ヲ禁止セルハ
  訴訟關係人ニ甚シキ不利不便ヲ及ホスノ
  ミナラス辯護士出張所事務員ノ生計ノ資
  ヲ失ハシムルモノト信ス依テ該法第十八
  條第二項ハ之ヲ削除スルカ若ハ同法附則
  末項ノ六箇月以內ト在ルヲ五箇年間之ヲ
  存續シ得ル樣セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第二五四號
  意見書
  請願文書表第一七九七號
  改正辯護士法第十八條第二項削除其
  ノ他ニ關スル請願長野縣諏訪郡
  上諏訪町八百六十八番地辯護士事
  務員牛山巍外七名呈出(紹介議員
  有馬淺雄君外一名)
  右請願ノ要旨ハ改正辯護士法第十八條第
  二項ニ依レハ辯護士ハ如何ナル名稱ヲ以
  テスルモ二箇以上ノ事務所ヲ有スルヲ得
  サル爲大都市以外ノ區裁判所管內ニ於テ
  ハ訴訟關係者ニ於テ不便不利ナル結果ヲ
  齎スノミナラス從來此等ノ事務ニ携ハリ
  來レル出張所事務員ノ職ヲ奪フモノナリ
  ト信ス依テ從來辯護士出張所ノ事務員ト
  シテ數年間該事務ニ從事シ相當學識經驗
  ヲ有スル者ハ銓衡ノ上代務士又ハ代辯士
  トシ六大都市ヲ除キタル區裁判所ニ限リ
  辯護士同樣訴訟行爲其ノ他一般ノ法律事
  務ヲ行フコトヲ得シメ又ハ改正辯護士法
  附則末項ノ六箇月以內ヲ五箇年間存續ス
  ルコトヲ得ル樣改正法案ヲ今期議會ニ提
  出セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第二六三號
  意見書
  請願文書表第一四〇四號
  書道振興奬勵ニ關スル請願東京市
  大森區新井宿一丁目二千三百十五
  番地伯爵〓浦奎吾外八百四名呈出
  (紹介議員川崎克君)
  右請願ノ要旨ハ書ハ東洋獨特ノ藝術ニシ
  テ繪畫ト共ニ國民文化ノ發展上竝國民精
  神ノ作興上重要ナル意義ヲ有スルモ後者
  ハ歐米人ノ歡迎アルヲ以テ之ヲ奬勵シ前
  者ニ就テハ歐米人ニ理解セラレサル爲之
  ヲ輕視スルノ傾向アルハ頗ル遺憾トスル
  所ナリ依テ速ニ書道振興奬勵ノ途ヲ講セ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第二七五號
  意見書
  請願文書表第七五四號
  金鵄動章年金令改正ニ關スル請願
  山形縣南村山郡西〓村五十番地酒
  造業富士勘七呈出(紹介議員武知
  勇記君)
  同第七五五號
  同上岡山縣勝田郡豐國村大字上相
  三百七十二番地ノ一會社員杉山豐
  次郞呈出(紹介議員則井萬壽雄君)
  同第八六八號
  同上高知縣長岡郡後免町六十四番
  地今井藤馬呈出(紹介議員紅露昭
  君)
  同第一一五一號
  同上埼玉縣大里郡大寄村大字大塚
  島五十一番地農森田只六外七十名
  呈出(紹介議員松永東君)
  右請願ノ要旨ハ金鵄勳章年金令ハ制定後
  既ニ四十年ヲ閱シ其ノ間文武官ノ恩給等
  ハ數次增額セラレタルニ拘ラス唯金鵄勳
  章年金ノミ時勢ニ順應シタル增額改正ナ
  クシテ今日ニ及ヒタルハ洵ニ遺憾トスル
  所ナリ依テ速ニ時勢ニ順應シテ該年金令
  ヲ改正シ且積極的ニ殊動者優遇ノ方法ヲ
  講セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報〓第二七八號
  意見書
  請願文書表第八六七號
  第二期林野治水計畫實現促進ニ關ス
  ル請願岡山縣町村長會長岡崎勉
  呈出(紹介議員則井萬壽雄君)
  同第一二六〇號
  同上茨城縣久慈郡袋田村長菊池磨
  古刀呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一二九四號
  同上茨城縣那珂郡木崎村長小泉重
  虎呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一二九五號
  同上茨城縣那珂郡靜村長齋藤太十
  郞呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一二九六號
  同上茨城縣那珂郡額田村長鈴木忠
  太郞呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一二九七號
  同上茨城縣那珂郡大宮町長代理助
  役鈴木英次郞呈出(紹介議員中井
  川浩君)
  同第一二九八號
  同上茨城縣久慈郡下小川村長神長
  道太郞呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一二九九號
  同上茨城縣久蒸郡佐都村長代理助
  役武藤敏之助呈出(紹介議員中井
  川浩君)
  同第一三〇〇號
  同上茨城縣久慈郡譽田村長大和田
  熊次郞呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一三〇一號
  同上茨城縣久慈郡久慈町長五來要
  之介呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一三〇二號
  同上茨城縣久慈郡佐竹村長澤幡善
  呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一三〇三號
  同上茨城縣久慈郡郡戶村長永井武
  明呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一三〇四號
  同上茨城縣久慈郡金〓村長須藤徹
  呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一三〇五號
  同上茨城縣久慈郡西小澤村長武藤
  爲之介呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一三〇六號
  同上茨城縣那珂郡大賀村長引田仙
  太郞呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一三〇七號
  同上茨城縣久慈郡世矢村長柴田好
  之介呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一三〇八號
  同上茨城縣久慈郡幸久村長森山左
  重呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一三〇九號
  同上茨城縣久慈郡世喜村長本間資
  彰呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一三一〇號
  同上茨城縣久慈郡久米村長成井三
  一郞呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一三一一號
  同上茨城縣那珂郡上野村長小野正
  雄呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一三一二號
  同上茨城縣久慈郡諸富野村長三次
  肇呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一三一三號
  同上茨城縣久慈郡宮川村長菊池俊
  雄呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一三一四號
  同上茨城縣久慈郡東小澤村長代理
  助役小泉初太郞呈出(紹介議員中
  井川浩君)
  同第一三一五號
  同上茨城縣久慈郡太田町長武藤常
  介呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第一三五八號
  同上靜岡縣賀茂郡三濱村長安部直
  義外一萬七千六百十九名呈出給
  介議員近藤壽市郎君)
  右請願ノ要旨ハ洪水氾濫ノ主因ヲ爲ス荒
  廢林野ニ對スル治水事業ハ昭和九年度ヲ
  以テ第一期事業終了ノ豫定ナルモ從來ノ
  實績ニ鑑ミ更ニ一層殘存事業ノ内容ニ檢
  討ヲ加へ新ニ施設ヲ要スルモノ尠カラス
  而シテ本事業ハ主トシテ勞力ニ俟ツモノ
  多キヲ以テ農山村窮乏深酷ナル地方ノ住
  民ニ對シテハ勞役ノ機會ヲ與ヘ引テ林野
  開發ノ資トナリ時局對策トシテ最適切ナ
  リト信ス依テ政府ハ速ニ其ノ內容ヲ擴充
  セル第二期治水事業計畫ヲ樹立シ昭和十
  年度ヨリ實施セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第二七九號
  意見書
  請願文書表第一〇二一號
  二十五歲未滿飮酒禁止法制定反對ノ
  請願西宮市今津字西通北千五百
  十五番地酒造業長部文治郞外六百
  十二名呈出(紹介議員蔭山貞吉君)
  同第一〇二二號
  同上西宮市濱脇町七十番地銀行重
  役阪口吉藏外四百五名呈出(紹介
  議員蔭山貞吉君)
  同第一一〇三號
  同上宮崎縣東諸縣郡穆佐村大字下
  倉永兒玉甚之助外百四十六名呈出
  (紹介議員渡邊與七君)
  同第一一〇四號
  同上宮崎縣宮崎郡佐土原町大字上
  田島千八百六十八番地横田廣雄外
  百三十五名呈出(紹介議員渡邊與
  七君)
  同第一一〇五號
  同上延岡市大字北町八百五十五番
  地喜多林進外二百二十五名呈出
  (紹介議員渡邊與七君)
  同第一二二二號
  同上香川縣三豐郡仁尾町丁千百八
  十七番地鹽月卯吉外三百七十五名
  呈出(紹介議員山下谷次君)
  同第一三一七號
  同上神戶市林田區小松通三丁目四
  番地志波傳吉外二百三十五名呈出
  (紹介議員田中武雄君)
  同第一三一八號
  同上新潟縣東蒲原郡西川村大字豐
  川農長谷川豐喜外百十五名呈出
  (紹介議員原吉郎君)
  同第一三一九號
  同上新潟縣中頸城郡矢代村大字窪
  松原農池田泰治郞外五十名呈出
  (紹介議員原吉郞君)
  同第一三二〇號
  同上新潟縣中頸城郡大濱村字千原
  農市川正雄外三十七名呈出(紹介
  議員原吉郞君)
  同第一三二一號
  同上新潟縣中頸城郡新井町農田中
  大五郞外百二名呈出(紹介議員原
  吉郞君)
  同第一三二二號
  同上新潟縣中頸城郡高士村大字飯
  田農飯野敏治外二十三名呈出給
  介議員原吉郞君)
  同第一三二三號
  同上新潟縣中頸城郡八千浦村大字
  西ケ窪濱農渡邊留吉外七名呈出
  (紹介議員原吉郞君)
  同第一三二四號
  同上新潟縣中頸城郡潟町村大字上
  小船津濱農竹田克太郞外十二名呈
  出(紹介議員原吉郞君)
  同第一三二五號
  同上新潟縣中頸城郡大濱村大字船
  津數見重太郞外十一名呈出(紹介
  議員原吉郞君)
  同第一三二六號
  同上新潟縣中頸城那潟町村大字土
  底濱農小山宗一外十九名呈出給
  介議員原吉郞君)
  同第一三二七號
  同上新潟縣中頸城郡八千浦村大字
  下荒濱農笠原藤雄外九名呈出縮
  介議員原吉郞君)
  同第一三二八號
  同上新潟縣東頸城郡松代村大字松
  代農中村芳太郎外千六名呈出納
  介議員原吉郞君)
  同第一三二九號
  同上新潟縣東頸城郡浦田村大字浦
  田高澤壽平外四十五名呈出(紹介
  議員原吉郞君)
  同第一三三〇號
  同上新潟縣東蒲原郡津川町農齋藤
  德平外三十五名呈出(紹介議員原
  吉郞君)
  同第一三三一號
  同上新潟縣佐渡郡澤根町農榎田音
  次郞外十三名呈出(紹介議員原吉
  郞君)
  同第一三三二號
  同上新潟縣佐渡郡澤根町大字五十
  里炭屋農本間廣吉外二十四名呈出
  (紹介議員原吉郞君)
  同第一三三三號
  同上新潟縣東頸城郡大島村大字菖
  蒲酒造業飯田茂勝外十五名呈出
  (紹介議員原吉郞君)
  同第一三三四號
  同上新潟縣中頸城郡潟町村大字土
  底濱農藤繩〓治外九名呈出(紹介
  議員原吉郞君)
  同第一三三五號
  同上新潟縣中頸城郡寺野村農西山
  牛太郞外六名呈出(紹介議員原吉
  郞君)
  同第一三三六號
  同上新潟縣佐渡郡松ヶ崎村大字多
  田農寺島善四郞外十名呈出(紹介
  議員原吉郞君)
  同第一三三七號
  同上新潟縣岩船郡金屋村大字海老
  江農小林安平外三十六名呈出紹
  介議員原吉郞君)
  同第一三三八號
  同上新潟縣佐渡郡西三川村大字西
  三川農中島覺太郞外九名呈出紹
  介議員原吉郞君)
  同第一三三九號
  同上新潟縣東蒲原郡津川町農佐藤
  慶三外十三名呈出(紹介議員原吉
  郞君)
  同第一三四〇號
  同上新潟縣岩船郡村上町佐藤末吉
  外三十名呈出(紹介議員原吉郞君)
  同第一三四一號
  同上新潟縣岩船郡村上町農靑木善
  男外四十七名呈出(紹介議員原吉
  郞君)
  同第一三四二號
  同上新潟縣佐渡郡眞野村大字新町
  三百五十三番地農佐々木伊勢吉外
  十名呈出(紹介議員原吉郞君)
  同第一三四三號
  同上新潟縣佐渡郡河原田町農中山
  五郞外十名呈出(紹介議員原吉郞
  君)
  同第一三四四號
  同上新潟縣岩船郡村上町農川村初
  九郞外三十三名呈出(紹介議員原
  吉郞君)
  同第一三四五號
  同上新潟縣佐渡郡松ヶ崎村大字松
  ケ崎農坂野久松外十一名呈出給
  介議員原吉郞君)
  同第一三四六號
  同上新潟縣岩船郡岩船町農村山良
  之丈外二十七名呈出(紹介議員原
  吉郞君)
  同第一三四七號
  同上新潟縣佐渡郡眞野村大字新町
  農倉內仙吉外十名呈出(紹介議員
  原吉郞君)
  同第一三四八號
  同上新潟縣佐渡郡澤根町大字澤根
  町農靑野林平外十九名呈出(紹介
  議員原吉郞君)
  同第一三四九號
  同上新潟縣佐渡郡澤根町大字五十
  里農金子銀藏外二十四名呈出紹
  介議員原吉郞君)
  同第一三五六號
  同上茨城縣眞壁郡下館町五百三十
  二番地酒造業外池格次郞外千五百
  八十九名呈出(紹介議員飯村五郞
  君
  同第一三六二號
  同上京都市上京區猪熊通リ下立賣
  上ル船橋幸之助外七百五十一名呈
  出(紹介議員中村三之亟君)
  同第一四一三號
  同上兵庫縣武庫郡魚崎町大字魚崎
  山邑太左衞門外千百八十名呈出
  (紹介議員前田房之助君)
  同第一六五四號
  同上新潟縣岩船郡金屋村大字金屋
  農遠山與五太郞外三十五名呈出
  (紹介議員原吉郞君)
  同第一八〇〇號
  同上新潟縣岩船郡村上町農吉川嘉
  左衞門外四十八名呈出(紹介議員
  原吉郞君)
  同第一八〇一號
  同上新潟縣岩船郡猿澤村大字鵜渡
  路二十九番戶農佐藤榮次郞外四十
  名呈出(紹介議員原吉郞君)
  同第一八〇二號
  同上新潟縣岩船郡村上町農靑木善
  男外四十七名呈出(紹介議員原吉
  郞君)
  同第一八〇三號
  同上新潟縣岩船郡村上町農益田仙
  人外五十五名呈出(紹介議員原吉
  郞君)
  同第一八〇四號
  同上新潟縣岩船郡村上町農吉川豐
  藏外七十一名呈出(紹介議員原吉
  郞君)
  同第一八〇五號
  同上新潟縣岩船郡村上町菊地長吉
  外六十名呈出(紹介議員原吉郞君)
  同第一八〇六號
  同上新潟縣岩船郡村上町農村上彌
  平外三十四名呈出(紹介議員原吉
  郞君)
  同第一八〇七號
  同上新潟縣岩船郡平林村大字平林
  農加藤治外三十四名呈出(紹介議
  員原吉郞君)
  右請願ノ要旨ハ酒類ハ人類天賦ノ嗜好的
  飮料ニ屬シ古來我カ國ニ於テハ冠婚葬祭
  等ノ儀禮ニ供セラレ吾人生活上ノ慰安ニ
  將タ社交上ニ常ニ愛用セラルル所ナリ然
  ルニ一部論者ハ徒ニ其ノ過飮ニ因ル弊害
  ノミヲ强調シテ害物視シ其ノ社會的效果
  ヲ認ムルコトナク專ラ法ノ强制力ニ依テ
  之ヲ禁止セムコトヲ企圖シツツアリ依テ
  政府ハ二十五歲未滿者ノ飮酒禁止法ハ之
  ヲ制定セラレサル樣處置セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第二九三號
  意見書
  請願文書表第一九一三號
  公娼制度存置ニ關スル請願宇都宮
  市河原町千八十七番地貸座敷業大
  橋子之吉呈出(紹介議員船田中君
  外三名)
  同第一九一四號
  同上米澤市相生町千七百八十三番
  地貸座敷業高橋謹助外二名呈出
  (紹介議員熊谷直太君外三名)
  同第一九一五號
  同上德島市富田浦町字堀南二百四
  番地貸座敷業井後滿衞呈出(紹介
  議員大石倫治君外二名)
  同第一九一六號
  同上德島縣板野郡撫養町大字林崎
  百三十八番地貸座敷業黑谷爲太郞
  呈出(紹介議員伊藤皆次郞君外二
  名
  同第一九一七號
  同上釧路市米町四丁目二十五番地
  貸座敷業秋山龜吉外三名呈出紹
  介議員丸山浪彌君外二名)
  同第一九一八號
  同上樺太豐原郡豐原町西七條南二
  丁目一番地貸座敷業丸山新一郞呈
  出(紹介議員岡田伊太郞君外二名)
  同第一九一九號
  同上福井縣大野郡勝山町大字下後
  二十七番地貸座敷業市橋定祐呈出
  (紹介議員土屋〓三郞君外一名)
  同第一九二〇號
  同上津市藤枝町七番地貸座敷業大
  原正朝呈出(紹介議員大石倫治君
  外一名)
  同第一九二一號
  同上福島市一本杉町二十二番地貸
  座敷業靑木久松呈出(紹介議員大
  石倫治君外二名)
  同第一九二二號
  同上東京市淺草區揚屋町二十六番
  地貸座敷業平岡角太郞外四名呈出
  (紹介議員岡田伊太郞君外四名)
  同第一九二三號
  同上東京市深川區洲崎辨天町一丁
  目三番地貸座敷業中村米次良外四
  名呈出(紹介議員本田義成君外三
  名)
  右請願ノ要旨ハ娼妓貸座敷制度ハ社會風
  紀ノ維持性病豫防ニ貢獻スル所甚大ナル
  ニ拘ラス社會一部ノ人士ハ此ノ制度ノ存
  在ヲ以テ國辱ナルカ如ク强調スルモ現ニ歐
  洲諸國ニ於テモ一旦之ヲ廢止シタルモノニ
  シテ再ヒ復活セルモノ少シトセス依テ公娼
  制度ハ之ヲ存置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第二九四號
  意見書
  請願文書表第一四五九號
  省營自動車營業ニ因ル損失補償ニ關
  スル請願東京市麴町區丸之內二
  丁目二番地伊原五郞兵衞呈出給
  介議員木檜三四郞君外一名)
  同第一四六〇號
  同上東京市麴町區丸ノ內二丁目二
  番地社團法人日本乘合自動車協會
  會長堀內良平呈出(紹介議員有馬
  淺雄君外一名)
  右請願ノ要旨ハ政府ハ曩ニ民間自動車業
  者保護助成ノ目的ヲ以テ自動車交通事業
  法ヲ實施シクルニ拘ラス同法ノ實施ト前
  後シテ突如省營自動車ノ大計畫ヲ樹立シ
  甚シキハ事業法ノ精神ヲ蹂躪シ現ニ民間
  業者ノ經營セル路線ニ脅威ヲ與ヘ又ハ之
  ト同一路線ニ進出スルニ至リタルハ洵ニ
  遺憾トスル所ナリ依テ省營自動車ノ爲民
  營路線ニ損害ヲ蒙ラシメタルトキハ相當
  補償ヲ講スル樣現行法規ヲ改正セラレタ
  シト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第二九五號
  意見書
  請願文書表第一四六一號
  國有鐵道敷設ニ因ル民營自動車業ノ
  損失補償ニ關スル請願東京市麴
  町區丸ノ內二丁目二番地伊原五郞
  兵衞外一名呈出(紹介議員木檜三
  四郞君外一名)
  同第一四六二號
  同上東京市麴町區丸ノ内二丁目二
  番地社團法人日本乘合自動車協會
  長堀內良平呈出(紹介議員大石倫
  治君外一名)
  右請願ノ要旨ハ政府ハ民營自動車運輸事
  業路線ニ接近シ若ハ竝行シテ國有鐵道ヲ
  敷設スル結果該民營業者ニ甚大ナル損失
  ヲ蒙ラシメタルコト其ノ例少ナカラス依
  テ前記國有鐵道敷設ノ爲民營自動車業者
  カ事業ヲ繼續スルコト能ハサルニ至リタ
  ルトキ又ハ著シク收益ヲ減少スルニ至リ
  タルトキハ政府ハ該事業者ノ受ケタル損
  失ヲ補償セラレタク且殘存路線ノミニ付
  事業ヲ繼續スルコト能ハサルニ至リタル
  トキモ同樣補償セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請辭特別報告第二九六號
  意見書
  請願文書表第二四六八號
  金鵄勳章年金令改正ニ關スル請願
  德島縣麻植郡學島村大字三ツ島字
  道南十六番地ノ二農阿部鶴吉外一
  名呈出(紹介議員生田和平君)
  右請顧ノ要旨ハ金鵄勳章年金令ハ制定後
  旣ニ四十年ヲ閱シ其ノ間文武官ノ恩給等
  ハ數次增額セラレタルニ拘ラス金鵄勳章
  年金ノミ時勢ニ順應シタル增額改正ナク
  シテ今日ニ及ヒタルハ洵ニ遺憾トスル所
  ナリ依テ速ニ時勢ニ順應シテ該年金令ヲ
  改正シ且積極的ニ殊動者優遇ノ方法ヲ講
  セラレクシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三〇〇號
  意見書
  註願文書表第一九三二號
  二十五歲未滿飮酒禁止法制定ノ反對
  ノ請願秋田縣雄勝郡湯澤町字前
  森町酒造業伊藤仁右衞門外三千二
  百九十名呈出(紹介議員猪股謙二
  郞君)
  同第二一三一號
  同上愛知縣碧海郡大濱町字鹽取場
  十一番地ノ一運送業鈴木直太郞外
  九百十一名呈出(紹介議員小笠原
  三九郞君)
  同第二一三二號
  同上愛知縣碧海郡新川町東山五十
  八番地岡部辰三郞外六百六十四名
  呈出(紹介議員近藤壽市郞君)
  同第二一三三號
  同上長野縣下高井郡平穩村千百八
  十番地農佐藤喜惣治外千四百二十
  三名呈出(紹介議員大野伴陸君)
  同第二二八七號
  同上兵庫縣明石郡大久保村酒造業
  ト部寛三外九百二十八名呈出給
  介議員靑木雷三郞君)
  同第二三一二號
  同上新潟縣西頸城郡名立村大字東
  蒲生田農高木健藏外四十八名呈出
  (紹介議員原吉郞君)
  同第二三一三號
  同上新潟縣西頸城郡下早川村大字
  新町農猪又信三郞外三十一名呈出
  (紹介議員原吉郞君)
  同第二三一四號
  同上新潟縣西頸城郡糸魚川町大字
  押上農田原與一郞外十一名呈出
  (紹介議員原吉郞君)
  同第二三一五號
  同上新潟縣西頸城郡西海村大字田
  中農小川喜代治外二十九名呈出
  (紹介議員原吉郞君)
  同第二三一六號
  同上新潟縣西頸城郡下早川村農山
  川友吉外十七名呈出(紹介議員原
  吉郞君)
  同第二三一七號
  同上新潟縣西頸城郡糸魚川町大字
  橫町農米澤義之外三十六名呈出
  (紹介議員原吉郞君)
  同第二三一八號
  同上新潟縣西頸城郡上早川村字戰
  川原農山本一二外十二名呈出紹
  介議員原吉郞)
  同第二三一九號
  同上新潟縣西頸城郡糸魚川町農富
  江喜七外十二名呈出(紹介議員原
  吉郞君)
  同第二三二〇號
  同上新潟縣西頸城郡糸魚川町大字
  押上農田原與吉外二十一名(紹介
  議員原吉郞君)
  同第二三二一號
  同上新潟縣西頸城郡磯邊村大字筒
  石農久保田佳八外十一名呈出給
  介議員原吉郞君)
  同第二三二二號
  同上新潟縣中頸城郡桑取村大字土
  石農佐藤健藏外四十七名呈出給
  介議員原吉郞君)
  同第二三二三號
  同上新潟縣刈羽郡武石村農安澤竹
  次外二十三名呈出(紹介議員原吉
  郞君)
  同第二三二四號
  同上群馬縣佐波郡玉村町大字下新
  田五百三番地商瀨川喜三郞外二百
  九十九名呈出(紹介議員〓水留三
  郞君)
  同第二三二五號
  同上群馬縣吾妻郡名久田村大字平
  千六百三十七番地商川島兼吉外百
  八十三名呈出(紹介議員木檜三四
  郞君)
  同第二三二六號
  同上群馬縣北甘樂郡富岡町大字富
  岡千四十番地會社員橫山禎七外二
  百三十一名呈出(紹介議員木檜三
  四郞君)
  同第二三二七號
  同上群馬縣邑樂郡館林町大字谷越
  九十一番地酒類商內田春吉外二百
  四十五名呈出(紹介議員飯塚春太
  郞君外一名)
  同第二三三六號
  同上埼玉縣北足立郡田間宮村大字
  宮前百六十番地會社員秋笹重吉外
  三千三百七十八名呈出(紹介議員
  橫川重次君外一名)
  右請願ノ要旨ハ酒類ハ人類天賦ノ嗜好的
  飮料ニ屬シ古來我カ國ニ於テハ冠婚葬祭
  等ノ禮儀ニ供セラレ吾人生活上ノ慰安ニ
  將タ社交上ニ常ニ愛用セラルル所ナリ然
  ルニ一部論者ハ徒ニ其ノ過飮ニ因ル弊害
  ノミヲ强調シテ害物視シ其ノ社會的效果
  ヲ認ムルコトナク專ラ法ノ强制力ニ依テ
  之ヲ禁止セムコトヲ企圖シツツアリ依テ
  政府ハ二十五歲未滿者ノ飮酒禁止法ハ之
  ヲ制定セラレサル樣處置セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三〇一號
  意見書
  請願文書表第一九三六號
  公娼制度存置ニ關スル請願新潟市
  本町通十四番町三千六十八番地貸
  座敷業會虎治呈出(紹介議員松木
  弘君外二名)
  同第一九三七號
  同上佐賀縣杵島郡武雄町大字武雄
  七千四百八番地貸座敷業中山直樹
  外一名呈出(紹介議員藤生安太郞
  君外一名)
  同第一九三八號
  同上盛岡市大字志家字八幡町八十
  三番地貸座敷業村上他人外一名呈
  出(紹介議員廣瀨爲久君外一名)
  同第一九三九號
  同上橫濱市中區永樂町一丁目八番
  地貸座敷業矢島泰治郞外二名呈出
  (紹介議員戶井嘉作君外一名)
  同第一九四〇號
  同上宇都宮市河原町千八十七番地
  ノ二十貸座敷業〓水定治呈出繪
  介議員上野基三君外三名)
  同第一九四一號
  同上宇都宮市河原町千八十七番地
  貸座敷業〓水文吉呈出(紹介議員
  船田中君外二名)
  同第一九四二號
  同上東京市足立區千住柳町十三番
  地貸座敷業谷茂岡七五郞外四名呈
  出(紹介議員岡田伊太郞君外三名)
  同第一九四三號
  同上名古屋市南區錦町二丁目八番
  地貸座敷業淺野甚三郞外二名呈出
  (紹介議員近藤壽市郞君外一名)
  同第一九四四號
  同上靜岡市安倍川町五十五番地貸
  座敷業松下鶴吉外一名呈出(紹介
  議員濱野徹太郞君外一名)
  同第一九四五號
  同上新宮市四百五十一番地貸座敷
  業熊本德太郞呈出(紹介議員世耕
  弘一君外一名)
  同第一九四六號
  同上呉市朝日町五十一番地貸座敷
  業大村信三外四十二名呈出(紹介
  議員近藤壽市郎君外二名)
  同第一九四七號
  同上東京市淺草區角町一番地引手
  茶屋鈴木幸次郎外四名呈出(紹介
  議員濱野徹太郞君外一名)
  同第一九四八號
  同上熊本市二本木町百五十六番地
  貸座敷業齋藤壽惠雄呈出(紹介議
  員近藤壽市郞君外二名)
  同第一九四九號
  同上東京市淺草區角町十六番地貸
  座敷業渡邊綱雄外四名呈出(紹介
  議員濱野徹太郞君外一名)
  同第一九五〇號
  同上東京市足立區千住柳町八番地
  貸座敷業市川忠吉外四名呈出紹
  介議員濱野徹太郞君外一名)
  同第一九五一號
  同上東京市淺草區京町一丁目六番
  地貸座敷業市川伊三郞外四名呈出
  (紹介議員濱野徹太郞君外一名)
  同第一九五二號
  同上東京市淺草區京町一丁目五番
  地貸座敷業中野幸吉外四名呈出
  (紹介議員濱野徹太郞君外一名)
  同第一九五三號
  同上東京市淺草區江戶町二丁目三
  十一番地貸座敷業岡本末吉外四名
  呈出(紹介議員濱野徹太郞君外一
  名
  同第一九五四號
  同上東京市淺草區江戶町一丁目二
  十八番地貸座敷業成川敏外四名呈
  出(紹介議員濱野徹太郞君外一名)
  同第一九五五號
  同上高知市字石井千九百七十八番
  地貸座敷業岡田正美呈出(紹介議
  員濱野徹太郞君外一名)
  同第一九五六號
  同上鳥取市瓦町百二十四番地ノ九
  貸座敷業齋木專太郎呈出(紹介議
  員濱野徹太郞君外一名)
  同第一九五七號
  同上奈良縣生駒郡郡山町大字東岡
  三十三番地ノ五貸座敷業後藤米吉
  呈出(紹介議員濱野徹太郞君外一
  名)
  同第一九五八號
  同上茨城縣猿島郡古河町五千五百
  三十二番地貸座敷業金丸一郞外二
  名呈出(紹介議員近藤壽市郎君外
  (23)
  同第一九五九號
  同上愛媛縣溫泉郡三津濱町字稻荷
  新地貸座敷業宮本廣呈出(紹介議
  員濱野徹太郞君外一名)
  同第一九六〇號
  同上岡山市西中島町五十六番地貸
  座敷業小寺志津太外三名呈出紹
  介議員久山知之君外三名)
  同第一九六一號
  同上岐阜市榮枝町七番地貸座敷業
  加藤慶一呈出(紹介議員大野伴睦
  君外三名)
  同第一九六二號
  同上東京市淺草區京町二丁目二十
  七番地貸座敷業相馬三吾外四名呈
  出(紹介議員濱野徹太郞君外一名)
  同第一九六三號
  同上久留米市原古賀町九十一一番地
  貸座敷業古賀乙作外三名呈出紹
  介議員吉田鞆明君)
  同第一九六四號
  同上長野縣東筑摩郡本〓村大字橫
  田百六十六番地貸座敷業平井小市
  呈出(紹介議員百瀨渡君外一名)
  同第一九六五號
  同上千葉市字新町二千六百十四番
  地貸座敷業小川秀次郞外三名呈
  出(紹介議員川島正次郞君外一名)
  同第一九六六號
  同上大阪市西區仲之町一丁目三十
  五番地貸座敷業木野正俊外九名呈
  出(紹介議員上田孝吉君外一名)
  同第一九六七號
  同上鹿兒島市塩屋町八十五番地貸
  座敷業禱千七呈出(紹介議員中村
  嘉壽君)
  同第一九六八號
  同上仙臺市小田原北二番丁通三十
  二番地貸座敷業伊藤又八外二名呈
  出(紹介議員大石倫治君外三名)
  同第一九六九號
  同上山口市馬場殿小路二十四番地
  貸座敷業堀田健造外四名呈出船
  介議員蔭山貞吉君外一名)
  同第一九七〇號
  同上神戶市東湊區福原町七十三番
  地貸座敷業天池住藏外六名呈出
  (紹介議員靑木雷三郞君外四名)
  同第二〇〇一號
  同上別府市楠町二百七十五番地ノ
  四貸座敷業川野直吉呈出(紹介議
  員〓瀨規矩雄君外一名)
  同第二〇〇二號
  同上京都市下京區西木屋町通五條
  下平居町四十五番地貸座敷業野瀨
  力太郎外四名呈出(紹介議員中野
  種一郞君)
  同第二〇〇三號
  同上津市藤枝町七番地貸座敷業大
  原正朝呈出(紹介議員加藤久米四
  郞君)
  右請願ノ要旨ハ娼妓貸座敷制度ハ社會風
  紀ノ維持性病豫防ニ貢獻スル所甚大ナル
  ニ拘ラス社會一部ノ人士ハ此ノ制度ノ存在
  ヲ以テ國辱ナルカ如ク强調スルモ現ニ歐
  洲諸國ニ於テモ一旦之ヲ廢止シタルモノニ
  シテ再ヒ復活セルモノ少シトセス依テ公娼
  制度ハ之ヲ存置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三〇五號
  意見書
  純明願文書表第二一三六號
  改正辯護士法第十八條第二項削除其
  他ニ關スル請願上田市新參町八
  百十七番地辯護士事務員岩下德重
  外十名呈出(紹介議員山本莊一郞
  君)
  同第二四五六號
  同上長野縣上伊那郡伊那町三千五
  百七十七番地辯護士事務員北原房
  太郞外七名呈出(紹介議員戶田由
  美君)
  同第二五三八號
  同上長野縣北佐久郡岩村田町五百
  五十六番地辯護士事務員神津甚平
  外九名呈出(紹介議員小山邦太郞
  君)
  右請願ノ要旨ハ改正辯護士法第十八條第
  二項ニ依レハ辯護士ハ如何ナル名稱ヲ以
  テスルモ二箇以上ノ事務所ヲ有スルヲ得
  サル爲大都市以外ノ區裁判所管內ニ於テ
  ハ訴訟關係者ニ於テ不便不利ナル結果ヲ
  齎スノミナラス從來此等ノ事務ニ携ハリ
  來レル出張所事務員ノ職ヲ奪フモノナリ
  ト信ス依テ從來辯護士出張所ノ事務員ト
  シテ數年間該事務ニ從事シ相當學識經驗
  ヲ有スル者ハ銓衝ノ上代務士又ハ代辯士
  トシ六大都市ヲ除キタル區裁判所ニ限リ
  辯護士同樣訴訟行爲其ノ他一般ノ法律事
  務ヲ行フコトヲ得シメ又ハ改正辯護士法
  附則末項ノ六箇月以內ヲ五箇年間存續ス
  ルコトヲ得ル樣改正法案ヲ今期議會ニ提
  出セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ刊册及御送付候也
  請願特別報告第三〇七號
  意見書
  請願文書表第二一五二號
  平等課稅ニ關スル請願靜岡縣濱名
  郡中ノ町村大字長命十六番地農磯
  部惠藏外二百十一名呈出(紹介議
  員伊禮肇君外一名)
  右請願ノ要旨ハ打續ク農業恐慌ニ因リ今
  ヤ農村ハ窮乏ノ極ニ在ルモ之カ根本的原
  因タル農村ニ於ケル諸負擔ノ過重ニ在リ
  ト信ス依テ之カ救濟打開ノ道ヲ講シ以テ
  國家百年ノ大計ヲ立ツル爲地租ノ課稅標
  準ヲ營業收益稅其ノ他ノ諸稅ト均衡ヲ得
  ル樣改正シ且地方稅等ノ諸負擔ヲ輕減シ
  國稅地方稅ヲ通シ租稅ニ於ケル平等負擔
  ノ實現ヲ期セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第第三〇八號
  意見書
  請願文書表第二五三三一一號
  東彼杵郡ヲ葉煙草耕作地ニ指定ノ請
  願長崎縣東彼杵郡宮村長古達作
  一外八名呈出(紹介議員牧山耕藏
  君外一名)
  右請願ノ要旨ハ長崎縣東彼杵郡ハ近時農
  村不況ノ一般的影響ヲ蒙リ疲弊因憊其ノ
  極ニ達シ之カ更生ノ爲農業ノ多角的經營
  ヲ必要トス而シテ同郡ハ田地ニ比シ畑地
  頗ル多ク且氣候風土ハ葉煙草栽培ニ好適
  セリ依テ前記地方救濟ノ爲葉煙草ノ耕作
  ヲ許可セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第三〇九號
  意見書
  請願文書表第二五四四號
  治療師法規制定ノ請願東京市麴町
  區九段四丁目八番地治療師秋山俊
  一朗外四千八百六十九名呈出紹
  介議員星島二郞君外二々ロ)
  右請願ノ要旨ハ現在我カ國ニ於テハ療術
  ニ對スル營業規則不備ニシテ法規ノ統一
  セルモノナキ爲營業者ノ營業上蒙ル障害
  極メテ多ク且幾多ノ弊害ヲ見ルハ頗ル遺
  憾トスル所ナリ依テ政府ハ速ニ統一完全
  ナル治療師法規ヲ制定シ營業者ノ保護ト
  該治療法ノ發達奬勵ニ資セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三一三號
  意見書
  請願文書表第二三六〇號
  旭川市ニ飛行聯隊設置ノ請願旭川
  市長渡邊勘一呈出(紹介議員坂東
  幸太郞君外一名)
  右請願ノ要旨ハ現今世界ノ趨勢ハ航空施
  設ノ擴張ニ主力ヲ傾注シツツアリテ我カ
  國ニ於テモ之カ充實ハ最緊要ナリト信ス
  而シテ本邦北門ニ未タ航空隊ノ設置ナキ
  ハ甚タ遺憾ニ堪ヘス然ルニ旭川市ハ師團
  司令部所在地ニシテ飛行場トシテ適當ナ
  ル地域ヲ有ス依テ前記旭川市ニ速ニ飛行
  聯隊ヲ設置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三一四號
  意見書
  請願文書表第二二三一號
  西浦上村ニ郵便局設置ノ請願長崎
  縣西彼杵郡西浦上村長吉川健吾外
  十二名呈出(紹介議員中村不二男
  君
  右請願ノ要旨ハ長崎縣西彼杵郡西浦上村
  ハ長崎市ニ隣接シ人口四千五百餘ヲ算シ
  近時長崎市ノ發展ト交通機關ノ發達ニ伴
  ヒ同村ノ人口モ著シク增加シ農產物等ノ
  出荷亦激增シ通信利用關係頻多トナレル
  モ同村ニハ電話所ノ設置アルノミナルヲ
  以テ村民ノ不利不便尠カラス依テ同村ニ
  郵便局ヲ設置シ同電話事務ヲモ繼承セラ
  レタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三一五號
  意見書
  請願文書表第二五四五號
  西山郵便局ニ集配事務開始ノ請願
  新潟縣刈羽郡二田村大字和田三百
  四十四番地農近藤壽吉外十八名呈
  出(紹介議員渡邊幸太郎君外二名)
  右請願ノ要旨ハ新潟縣刈羽郡二田村大字
  和田所在西山郵便局ハ附近ニ數個ノ油田
  アリテ之カ從業者ノ郵便利用尠少ナラサ
  ルモ同局ハ無集配局ナル爲甚シク不便ヲ
  感シツツアリ依テ前記西山局ニ速ニ集配
  事務ヲ開始セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第三一六號
  意見書
  請願文書表第二三三四號
  薩摩黑木郵便取扱所ヲ三等局ニ改定
  竝電信事務開始ノ請願鹿兒島市
  山下町辯護士天辰正守呈出(紹介
  議員天辰正守君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣薩摩郡黑木村ハ
  物資ノ集配夥シク通信機關ノ完備ヲ要
  スル切ナルモノアルモ同村ニハ郵便取扱
  所ノ設置アルノミナルヲ以テ村民ノ通信
  上蒙ル不利不便尠カラス依テ黑木村及始
  良郡山田村ヲ區域トシテ前記黑木村所在
  薩摩黑木郵便取扱所ヲ三等郵便局ニ改定
  シ電信事務ヲ開始セラレタシト謂フニ在
  リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三一七號
  意見書
  請願文書表第二三〇四號
  早島局郵便物ヲ宇野線終列車ニ搭載
  ノ請願岡山縣都窪郡早島町大字
  前潟九百七十四番地商工會頭溝手
  幾三郞呈出(紹介議員則井萬壽雄
  君)
  右請願ノ要旨ハ岡山縣都窪郡早島町ハ岡
  山縣南部屈指ノ花莚疊表ノ產地ニシテ逐
  年商取引激增シ郵便物ノ取扱等ハ最敏速
  ヲ要スルモ同村所在早島郵便局郵便物ノ
  關東京阪地方ヘノ發送ハ宇野線上リ列車
  午後七時二十分ニテ締切リ其ノ後ノモノ
  ハ翌日午前十時三十七分發送ト爲リ居ル
  カ故ニ商取引上町民ノ不利不便甚大ナリ
  依テ上リ終列車午後十一時五十三分ニモ
  郵便物ヲ搭載發送シ得ル樣取計ラハレタ
  シト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第三一八號
  意見書
  請願文書表第二五三九號
  代理士法制定ニ關スル請願東京市
  澁谷區金王町四番地會社員白根全
  忠外四百十八名呈出(紹介議員眞
  鍋儀十君)
  右請願ノ要旨ハ改正辯護士法及法律事務
  取扱ノ取締ニ關スル法律ニシテ昭和十一
  年四月一日ヨリ施行セラルルトキハ從來
  ノ法律事務取扱業者ハ悉ク失職スルニ至
  ルモノト信ス而シテ多數法律事件ハ到底
  辯護士ノミニテハ迅速圓滿ニ處理シ難ク
  辯護士庶民共ニ法律事務取扱業者ヲ需要
  シツツアルノ現狀ナリ依テ新ニ代理士法
  ヲ制定シ代理士ハ從來ノ法廷以外ノ法律
  事務取扱ヲ業トスルモノトシ其ノ資格ヲ
  一定シ權利義務ヲ明確ナラシメ之ニ一定
  ノ統制ヲ與ヘラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三一九號
  意見書
  請願文書表第二三〇六號
  石蟹〓村大字井倉ニ區裁判所出張所
  設置ノ請願岡山縣阿哲郡石蟹〓
  村長森米太郞呈出(紹介議員則井
  萬壽雄君)
  右請願ノ要旨ハ岡山縣阿哲郡石蟹〓村ヲ
  中心トスル諸村ハ新見區裁判所ノ管轄ニ
  屬スルモ同登記所迄ハ距離遠隔ナルヲ以
  テ登記事務上前記諸村民ノ不利不便尠カ
  ラス依テ前記石蟹〓村大字井倉ニ同村及
  草間村竝萬歲村ノ內大字荻尾ヲ管轄區域
  トシ新見區裁判所ノ出張所ヲ設置セラレ
  タシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請屏特別報告第三二〇號
  意見書
  請願文書表第二〇九五號
  私立大學國庫補助金下附ニ關スル請
  願京都市上京區新北小路町六百
  十二番地同志社大學總長事務取扱
  湯淺八郎外十三名呈出(紹介議員
  高橋泰雄君外三名)
  右請願ノ要旨ハ慶應以下七私立大學ハ大
  正九年昇格認可後各二十五萬圓ノ補助金
  ヲ國庫ヨリ交付セラレタルモ他ノ私立大
  學ニ於テハ其ノ取扱ヲ異ニシ龍谷大學以
  下七大學ハ昭和五年以降交付年限ヲ十六
  箇年ニ延長セラレ立正大學以下五私立大
  學ハ未交付ノ狀態ニ在リ然ルニ各大學ハ
  供託及內容充實ニ多大ノ資金ヲ要シ斯ノ
  如ク其ノ取扱ヲ異ニセラルルハ公平ヲ失
  スルモノト信ス依テ政府ハ前記龍谷大學
  以下七大學及立正大學以下五大學ニ對シ
  慶應以下七大學ト同樣對等公平ニ補助金
  ヲ交付セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三二一號
  意見書
  請願文書表第二三五九號
  旭川市ニ官立高等工業學校建設ノ請
  願旭川市長渡邊勘一呈出(紹介
  議員坂東幸太郞君外一名)
  右請願ノ要旨ハ北海道ノ開拓既ニ六十餘
  年拓地殖民ノ實漸ク擧リ海陸ノ資源次第
  ニ開發セラレツツアリト雖更ニ一段ノ發
  展ヲ期セムニハ原始產業タル農牧業鑛業
  及林業ノ生產ニ對スル加工ヲ〓究シ道内
  各種工業ノ助成發達ヲ期セサルヘカラス
  然ルニ同道ニハ高等工業〓育ノ機關トシ
  テ僅ニ北海道帝國大學アルノミニテ中部
  北海道ニハ全ク之ヲ缺クノ現狀ナリ依テ
  敷地工事費等ハ應分ノ寄附ヲ爲スヘキニ
  付速ニ旭川市ニ官立高等工業學校ヲ設立
  シ本道產業ノ開發ニ資セラレクシト謂フ
  ニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請劇特別報告第三二二號
  意見書
  請願文書表第二三六一號
  公立商船學校卒業生ニ對シ特別〓育
  機關設置ノ請願神戶市神戶區明
  石町三十一番地山內洋麿呈出紹
  介議員立川平君)
  右請願ノ要旨ハ優秀ナル海員ヲ養成スル
  ハ我カ國海運發展上最緊要ノコトナリト
  信ス而シテ現在公立商船學校卒業生ハ高
  等海員ノ半ヲ占ムル狀態ニ在ルモ苛酷ナ
  ル海技試驗ヲ課セラルル結果實務ニ於テ
  ハ優秀ナル技術ヲ有スルニ拘ラス學習ニ
  於テ足ラサル點アル爲事實上其ノ進路ヲ
  阻マレ居ルノ現狀ナルハ洵ニ遺憾ニ堪ヘ
  ス依テ公立商船學校卒業生ヲシテ更ニ高
  等ノ學術技能ヲ習得セシムル爲特別ノ〓
  育機關ヲ設置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三二三號
  意見書
  請願文書表第二三〇五號
  高梁、落合間ニ省營自動車運輸開始
  ノ請願岡山縣上房郡高梁町長德
  田蕃之外二十名呈出(紹介議員則
  井萬壽雄君)
  右請願ノ要旨ハ岡山縣上房郡高梁町ヨリ
  津川、巨瀨、有漢、水田ノ各村眞庭郡美
  川、木山ノ兩村ヲ經テ落合町ニ至ル區間
  ハ伯備、作備兩鐵道ヲ連絡スル重要路線
  ナルモ交通機關不備ナル爲產業開發上交
  通上多大ノ不利不便ヲ感シツツアリ依テ
  前記高梁町ヨリ落合町ニ至ル區間ニ省營
  自動車ノ運輸ヲ開始セラレタシト謂フニ
  在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三二四號
  意見書
  請願文書表第二五三一號
  港鴨川間省營自動車運輸開始促進
  ノ請願千葉縣安房郡大山村長渡
  邊福治郞外三名呈出(紹介議員竹
  澤太一君)
  右請願ノ要旨ハ千葉縣君津郡港町ヨリ安
  房郡大山村ヲ經テ鴨川町ニ至ル區間ノ道
  路ニ省營自動車ノ運輸ヲ開始スルハ同地
  方交通上竝產業開發上最必要ナリト信ス
  依テ速ニ前記港、鴨川間ニ省營自動車運
  輸ヲ開始セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三二五號
  意見書
  請願文書表第二二八四號
  北陸線金澤仕立上野行急行列車ヲ福
  井迄延長ノ請願福井市寶永上町
  百二番地銀行頭取市橋保治郞外四
  名呈出(紹介議員齋藤直橘君)
  右請願ノ要旨ハ金澤仕立上野行急行列車
  ハ東京北陸間唯一ノ直通急行列車ニシテ
  而モ東京發著時刻ノ關係至極好適ナルヲ
  以テ福井ヨリ之ヲ利用スル者甚タ多數ニ
  上リ居ルモ金澤ニテ普通列車ヨリ乘換ヲ
  要シ其ノ他寢臺ノ申込等諸種ノ不便尠カ
  ラス依テ同急行旅客列車ヲ福井驛迄延長
  セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第三二六號
  意見書
  請願文書表第二二八五號
  北陸阪神間ニ急行列車一往復增設ノ
  請願福井市寶永上町百二番地銀
  行頭取市橋保治郞外四名呈出紹
  介議員齋藤直橘君)
  右請願ノ要旨ハ北陸地方ト阪神地方トノ
  經濟關係ハ日日密接ノ度ヲ加へ商取引其
  ノ他ノ關係上同地方間ノ往復旅客ハ著シ
  ク增加シツツアリ然ルニ昭和九年十二月
  一日ノ列車時間改正ニ依リ從來ノ北陸阪
  神間ニ於ケル唯一ノ急行列車ニシテ彼我
  兩地發著時刻極メテ好適タリシ同列車ハ
  北陸ヲ上下線トモ晝間午後ノ通過ト爲リ
  彼我利用者ハ日歸リニテ所用ヲ辨シ難ク
  時間經濟上甚シキ苦痛ヲ感シツツアリ依
  テ前記地方間ニ時間改正前ニ於ケルカ如
  キ時刻ノ急行旅客列車ヲ尙一往復增設セ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第三二七號
  意見書
  請願文書表第二五三七號
  會津陶磁器ノ鐵道運賃割引ニ關スル
  請願福島縣大沼郡本〓町會津陶
  磁器同業組合長山口伊勢次外三名
  呈出(紹介議員林本馬君)
  右請願ノ要旨ハ會津陶磁器業ハ最近復興
  更生ノ氣運ヲ辿リツツアルモ尾濃陶磁器
  カ鐵道運賃三割五分引ノ恩典ニ浴セル爲
  甚大ナル打擊ヲ蒙リツツアリ由來陶磁器
  ハ重量低價ニシテ且破損シ易キ物品ナル
  ヲ以テ價格ノ標準ハ鐵道運賃ニ影響セラ
  ルル甚大ナリ依テ會津陶磁器モ尾濃陶磁
  器割引率ト對等ニ鐵道運賃割引ノ恩典ニ
  浴セシメラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三二八號
  意見書
  請願文書表第一〇一三號
  厚內、忠類間鐵道敷設ノ請願北海
  道十勝郡大津村長林勉外一名呈出
  (紹介議員小池仁郞君)
  右請願ノ要旨ハ北海道十勝國東部ハ廣漠
  タル沃野ト千古不斧ノ大森林トヲ擁シ沿
  岸亦魚族豐富ナルモ交通機關ニ惠マレサ
  ル爲富源ノ空シク委棄セラレツツアルハ
  頗ル遺憾トスル所ナリ依テ根室本線厚內
  驛ヨリ十勝郡大津村ヲ經テ廣尾線忠類驛
  ニ至ル鐵道ヲ敷設シ前記寶庫ノ開發ニ資
  セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三三〇號
  意見書
  請願文書表第一四〇五號
  勝山、倉吉間鐵道速成ノ請願岡山
  縣眞庭郡勝山町長且亮猷外十四名
  呈出(紹介議員久山知之君外一名)
  右請願ノ要旨ハ岡山縣眞庭郡作備線中國
  勝山驛ヨリ鳥取縣東伯郡倉吉線倉吉驛ニ
  至ル鐵道ハ山陰、山陽連絡ノ重要線ニシ
  テ當局ハ既ニ其ノ必要ヲ認メ鐵道敷設法
  豫定線中ニ編入セラレタルモ未タ實現ヲ
  見サルハ關係地方民ノ遺憾トスル所ナリ
  依テ速ニ該線ヲ完成シ以テ地方文化ノ開
  發竝產業ノ興隆ニ資セラレタシト謂フニ
  在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三三一號
  意見書
  請願文書表第一四四四號
  根北線鐵道速成ノ請願北海道斜里
  郡斜里村長山田正元呈出(紹介議
  員尾崎天風君)
  右請願ノ要旨ハ北海道厚岸郡根室本線厚
  床驛ヨリ分岐シ標津郡標津町ヲ經テ斜里
  郡釧網線斜里驛ニ至ル鐵道豫定線沿線地
  方ハ海陸物資豐富ニシテ之カ開發ハ北海
  道拓殖上竝軍事上刻下喫緊ノ要務ナリト
  信ス依テ速ニ前記鐵道ヲ完成セラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三三二號
  意見書
  請願文書表第一四四五號
  白瀧、幌加石狩間鐵道敷設ノ請願
  北海道紋別郡遠輕町字白瀧五百五
  十八番地農高橋圭資外百九十一名
  呈出(紹介議員尾崎天風君)
  右請願ノ要旨ハ北海道紋別郡遠輕町石北
  線白瀧驛ヨリ分岐シ上士幌ルベシベ間鐵
  道豫定線中石狩國上川郡上川村幌加石狩
  ニ至ル鐵道ヲ敷設スルハ沿線ノ豐富ナル
  資源開發上最必要ナリト信ス依テ前記白
  瀧幌加石狩間鐵道ヲ豫定線ニ編入シ速
  ニ敷設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三三五號
  意見書
  請願文書表第一四五一號
  網走、中湧別間鐵道速成ノ請願北
  海道網走郡網走町南六條東三丁目
  七番地農貴田國平外七名呈出給
  介議員尾崎天風君)
  右請願ノ要旨ハ北海道網走郡網走町ヨリ
  紋別郡上湧別村中湧別ニ至ル鐵道豫定線
  中網走町ヨリ常呂郡常呂村ニ至ル區間及
  中湧別ヨリ常呂郡佐呂間村中佐呂間ニ至
  ル區間ハ既ニ著工セラレ近ク竣功セムトス
  ルモ常呂村ヨリ佐呂間村ニ至ル十五哩區
  間ノ未タ起工セラレサルハ沿線地方民ノ
  甚タ遺憾トスル所ナリ依テ前記湧網線鐵
  道ヲ速ニ完成セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三三七號
  意見書
  請願文書表第一六五三號
  阿土海岸鐵道速成ノ請願德島市沖
  洲町字北屋敷百二十二番地富永正
  衞外三十二名呈出(紹介議員紅露
  昭君外六名)
  右請願ノ要旨ハ高知市ヨリ高知縣安藝郡
  一帶ノ海岸線ヲ通過シ德島縣海部郡牟岐
  町ヲ線テ德島市ニ至ル阿土海岸鐵道ノ速
  成ハ沿線地方民ノ最熱望スル所ナリ依テ
  前記阿土海岸鐵道ヲ速ニ完成セラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第三三八號
  意見書
  請願文書表第二三〇七號
  能代港、船川港間鐵道敷設ノ請願
  秋田縣南秋田郡船川港町長柏崎泰
  吉外二十二名呈出(紹介議員猪股
  謙二郞君)
  右請願ノ要旨ハ商港及陸海軍利用港トシ
  テ愈其ノ重要性ヲ增シツツアル秋田縣南秋
  田郡船川港町ト木材ノ大集散地タル山本
  郡能代港町トヲ連結スル八郞潟西岸通過
  ノ鐵道ヲ敷設スルトキハ男鹿半島沿岸ノ
  水產業開發ニ資スルノミナラス同地方十
  一箇町村ノ交通上ニ裨益スル甚大ナルモ
  ノアリト信ス依テ前記兩町間ニ速ニ鐵道
  ヲ敷設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三三九號
  意見書
  請願文書表第二三二九號
  北濃、城端間鐵道敷設ノ請願岐阜
  縣上郡八幡町長仲上忠平外十六名
  呈出(紹介議員匹田銳吉君)
  右請願ノ要旨ハ岐阜縣郡上郡越美南線北
  濃驛ヨリ同郡高鷲村大野郡莊川、白川ノ
  二村富山縣東礪波郡上平、平、大鋸屋ノ
  諸村ヲ經テ中越線城端驛ニ至ル鐵道ハ名
  古屋港ト伏木港トヲ連絡スル捷徑タルノ
  ミナラス太平洋ト日本海トノ連絡上必要
  缺クヘカラサル路線ナリ依テ前記鐵道ヲ
  豫定線ニ編入シ速ニ敷設セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三四二號
  意見書
  請願文書表第六六七號
  原谷村大字瀧谷ニ停車場設置ノ請
  願福島縣大沼郡原谷村大字瀧谷
  若林虎藏外四百二十二名呈出紹
  介議員林平馬君)
  右請願ノ要旨ハ福島縣大沼郡原谷村大字
  瀧谷ハ地方物資集散地ニシテ同地方樞要
  ナル部落ナリ依テ今般著工セラルヘキ柳
  津、川口間鐵道敷設ノ際ハ前記瀧谷ニ停
  車場ヲ設置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三四四號
  意見書
  請願文書表第一四三八號
  樣似驛ニ機關庫設置ノ請願北海道
  樣似郡樣似村長大石弘晁呈出(紹
  介議員板谷順助君)
  右請願ノ要旨ハ日高線ノ終點タル北海道
  樣似郡樣似村樣似驛ハ鐵道開通ト同時ニ
  異常ナル發展ヲ爲シ同驛ヨリ廣尾線ノ終
  點廣尾驛ニ至ル日勝線豫定線ノ完成スル
  トキハ地方交通ノ要衝トナルヘク且水利
  敷地共ニ完備スルヲ以テ同驛ニ機關庫ヲ
  設置スルハ最必要ナリト信ス依テ前記樣
  似驛ニ機關庫ヲ設置セラレタシト謂フニ
  在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三四六號
  意見書
  請願文書表第一六五二號
  德島港ニ臨港鐵道敷設ノ請願德島
  市沖洲町字北屋敷百二十二番地富
  永正衞外三十二名呈出(紹介議員
  秋田〓君外六名)
  右請願ノ要旨ハ德島港ハ近時港灣機能ノ
  完備ト共ニ異常ナル發展ヲ爲シ德島縣ニ
  於ケル生產竝消費物ノ大半ハ同港ヨリ呑
  吐スルノ狀態ニ在リ然ルニ同港岸壁ト德
  島驛トノ距離ハ約二粁ヲ隔テ完全ナル船
  車ノ連絡設備ナキ爲不利不便甚大ナリ依
  テ速ニ同港ニ臨港鐵道ヲ敷設セラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三四七號
  意見書
  請願文書表第一六五六號
  浦戶港ニ臨港鐵道敷設ノ請願高知
  市長村上〓外一名呈出(紹介議員
  川淵洽馬君)
  右請願ノ要旨ハ高知市浦戶港ハ四國南岸
  ニ於ケル唯一ノ重要商港ニシテ臺灣南洋
  航路ノ要衝ニ當リ其ノ移出入年額四千萬
  圓ニ達ス而シテ同港ハ曩ニ第二種重要港
  灣ニ指定セラレ目下港灣修築中ニ屬スル
  モ該修築工事ノ進捗ト相俟テ昭和十年度
  ニハ土讃線鐵道開通セラルヘク同港ハ愈
  其ノ重要サヲ增加スルモノト信ス然ルニ
  同港ニ臨港鐵道ノ敷設セラレサルハ產業
  交通上頗ル遺憾ニ堪ヘス依テ政府ハ速ニ
  高知市浦戶港ニ臨港線ヲ敷設シ以テ海陸
  連絡ニ資セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三四八號
  意見書
  請願文書表第一八〇八號
  千葉木更津間電化速成其ノ他ノ請願
  千葉縣君津郡木更津町長石川善之
  助外十五名呈出(紹介議員多田滿
  長君)
  右請願ノ要旨ハ房總地方ハ循環線鐵道ノ
  完成ト帝都ニ近接セルトニ依リ近時貨客
  頓ニ增加セルヲ以テ房總線全線ヲ電化ス
  ルハ急務ナリト信ス依テ房總線中特ニ樞
  要部分タル千葉、木更津兩驛間ノ電化ヲ
  計リ尙其ノ完成ニ至ル迄暫定的便法トシ
  テ前記區間ニ「ガソリンカー」ノ運轉ヲ開
  始セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ採
  擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第六
  十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三四九號
  意見書
  請願文書表第二三三一號
  東京驛東口本建築鐵道驛開設ニ關ス
  ル請願東京市日本橋區呉服橋三
  丁目三番地ノ七商上野利衞外百八
  十名呈出(紹介議員安藤正純君外
  {シ
  同第二三三七號
  同上東京市日本橋區通三丁目六番
  地ノ七商中井英三外百五十名呈出
  (紹介議員安藤正純君外一名)
  同第二三三八號
  同上東京市日本橋區江戶橋一一目目
  五番地商中村仁藏外百五十名呈出
  (紹介議員安藤正純君外一名)
  同第二三三九號
  同上東京市瀧野川區上中里町三百
  四十番地會社員矢澤勝造外百五十
  名呈出(紹介議員安藤正純君外一
  名
  同第二三四〇號
  同上東京市京橋區京橋一丁目九番
  地西村金太郞外百五十名呈出給
  介議員安藤正純君外一名)
  同第二三四一號
  同上東京市日本橋區茅場町二丁目
  一番地商市川貫一外百五十名呈出
  (紹介議員安藤正純君外一名)
  同第二三四二號
  同上東京市日本橋區茅場町二丁目
  九番地商靑山藤七外百五十名呈出
  (紹介議員安藤正純君外一名)
  同第二三四三號
  同上東京市日本橋區小傳馬町二丁
  目九番地酒井春一外百五十名呈
  出(紹介議員安藤正純君外一名)
  同第二三四四號
  同上東京市日本橋區蠣殼町一一丁目
  十一番地商石島三郞外百五十名呈
  出(紹介議員安藤正純君外一名)
  同第二三四五號
  同上東京市本〓區元町一丁目九番
  地ノ一會社員富岡八十雄外百五十
  名呈出(紹介議員安藤正純君外一
  名
  同第二三四六號
  同上東京市京橋區西八丁堀二丁目
  四番地商藤井榮之助外百五十名呈
  出(紹介議員安藤正純君外一名)
  同第二三四七號
  同上東京市京橋區越前堀二丁目二
  十番地會社員宮內榮吉外百五十名
  呈出(紹介議員安藤正純君外一名)
  同第二三四八號
  同上東京市京橋區越前堀一丁目六
  番地ノ二商藤田鍵次郞外百五十名
  呈出(紹介議員安藤正純君外一名)
  同第二三四九號
  同上東京市京橋區京橋一丁目一一番
  地ノ一合名會社越前屋多崎商店代
  表社員多崎萬郞外百五十名呈出
  (紹介議員安藤正純君外一名)
  同第二三五〇號
  同上東京市京橋區木挽町一丁目十
  五番地製本業小林祐次郞外百五十
  名呈出(紹介議員安藤正純君外一
  名
  同第二三五一號
  同上東京市京橋區八丁堀二丁目一
  番地米村伊兵衞外百五十名呈出
  (紹介議員安藤正純君外一名)
  同第二三五二號
  同上東京市京橋區西八丁堀一一丁目
  十番地材木業川名銕造外百五十名
  呈出(紹介議員安藤正純君外一名)
  同第二三五三號
  同上東京市京橋區越前堀一丁目四
  番地ノ二船具問屋北山喜一郞外百
  五十名呈出(紹介議員安藤正純君
  外一名)
  同第二三五四號
  同上東京市京橋區槇町一丁目一番
  地印刷業西脇嘉〓外百五十名呈出
  (紹介議員安藤正純君外一名)
  同第二三五五號
  同上東京市京橋區西八丁堀三丁目
  十三番地ノ一勝治順太郞外百五十
  名呈出(紹介議員安藤正純君外一
  名
  同第二三五六號
  同上東京市京橋區京橋三丁目九番
  地川越房治郞外百五十名呈出紹
  介議員安藤正純君外一名)
  同第二三五七號
  同上東京市京橋區槇町一丁目一番
  地商山本〓一外百五十名呈出紹
  介議員安藤正純君外一名)
  同第二三五八號
  同上東京市日本橋區通二丁目三番
  地商山本嘉兵衞外百五十名呈出
  (紹介議員安藤正純君外一名)
  右請願ノ要旨ハ東京驛東口ハ電車乘降用
  八重洲口乘車場ノ開設ヲ見タルモ未タ本
  建築鐵道驛ノ開設ヲ見サル爲日本橋、京
  橋淺草各區ハ固ヨリ深川、本所、江戶
  川、城東各區住民ノ不利不便甚大ナルモ
  ノアリ依テ速ニ東京驛東口ニ本建築鐵道
  驛ヲ開設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第三五〇號
  意見書
  請願文書表第一三九五號
  衆議院議員選擧法中闕格者ニ關スル
  請願東京市小石川區大塚坂下町
  七十四番地僧侶伊藤眞諦外百一名
  呈出(紹介議員小林錡君)
  右請願ノ要旨ハ刑ノ執行ヲ了ヘタル者ニ
  對シ終身又ハ五年以上參政權ヲ與ヘス闕
  格者トシテ遇スルハ刑餘者ノ社會上ノ信
  用名譽ヲ剝奪シ生存上ノ幸福ヲ阻害シ政
  策上人道上甚タ當ヲ得サルモノト信ス依
  テ大正十四年法律第四十七號衆議院議員
  選擧法第六條第五號及第六號ヲ削除シ以
  テ選擧權附與ノ均霑ニ浴セシメラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三五一號
  意見書
  請願文書表第二八七四號
  動章年金恩給受給者救濟ニ關スル請
  願東京府西多摩郡靑梅町大字靑
  梅千二百十八番地商榎戶金太郎外
  十六名呈出(紹介議員本田義成君)
  右請願ノ要旨ハ勳章年金恩給受給者ハ共
  ニ奉公ノ誠ニ因リテ之カ下賜ヲ受クルニ
  至レルモノナルモ世態ノ變遷一家經濟上
  ノ關係等ノ爲受給者ノ約七割ハ給與金ヲ
  高利金融業者ニ委任受領ノ形式ニ依リ擔
  保トシテ證書ヲ提供シ終生之ヲ受領シ得
  サル現況ニ在リ依テ國家ハ個人間ニ於ケ
  ル代理受領ヲ禁シ國家ニ於テ低利資金融
  通ノ機關ヲ設置シ低利ヲ以テ之ニ貸附ク
  ル等是等受給者ヲ救濟スルノ方途ヲ講セ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三五二號
  意見書
  請願文書表第二七〇一號
  納稅改善施設確立ニ關スル請願高
  松市花園町千四百五十四番地田中
  好太郞呈出(紹介議員戶澤民十郞
  君)
  右請願ノ要旨ハ國家財政ノ根本タル租稅
  ノ徵收ヲ在來ノ徵收機關ニノミ俟ツコト
  ナク納稅者側ノ施設トシテ適當ナル納稅
  改善施設ヲ確立スルニ於テハ滯納處分ノ
  如キ苛酷ナル制度ヲ排シ納稅者ノ苦痛ヲ
  輕減シ納稅ノ簡易化ヲ計リ以テ事前ニ於
  テ滯納ノ弊風ヲ一掃シ財政ノ確立ヲ期シ
  得ヘシト信ス依テ財政ノ運用ヲ圓滑ナラ
  シメ將又國民ヲシテ容易ニ其ノ義務ヲ果
  サシムル爲納稅保險法又ハ納稅貯金法等
  ノ如キ制度ヲ制定セラレタシト謂フニ在
  リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三五三號
  意見書
  請願文書表第三一五八號
  地租法中一部改正ノ請願横濱市長
  大西一郞呈出(紹介議員野方次郞
  君外二名)
  右請願ノ要旨ハ現行地租法第二十條ニ依
  レハ公有水面ノ埋立又ハ干拓ノ場合其ノ
  土地ニ關シテハ申請ニ依リ六十年間免租
  ト爲シ得ルモノナリ而シテ第一種重要港
  灣ノ場合ニ於テ國固有ノ事業トシテ其レ
  自體ノ計算ニ於テ施行サルル原則上因リ
  テ生シタル埋立地ハ當然免租ノ對照物タ
  ラサルハ明ナルモ地元公共〓體ト工費各
  半額宛ヲ出捐シ施行スル工事ニ在リテモ
  右ノ原則上國庫ヨリ補助スルノ形式ヲ採
  ラス費用分擔ノ方法ニ依リ形式上國自
  體ノ計算ニ屬スル事業トシテ施行サルル
  結果實質上ハ第二種重要港灣ノ場合ト何
  等選フナキニ拘ラス其ノ軌ヲ一ニセサル
  ハ埋立地免租制度ノ趣旨ニ副フ所以ニ非
  スト信ス依テ前記第二十條ヲ改正シ「有
  租地ト爲リタル土地」ノ次ニ「又ハ國ニ於
  テ施行スル港灣工事ニ依リ生スル土地ニ
  シテ其費用ノ一部ヲ分擔シタル公共團體
  ニ下附スヘキ豫約ニ依リ下附ヲ受ケ有租
  地トナリタル土地」ヲ加ヘ且同法附則ヲ
  以テ之ヲ昭和六年四月一日迄遡及セラレ
  タシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三五四號
  意見書
  法願文書表第三一五一號
  震災復舊施設費國庫借入金償還延期
  ノ請願神奈川縣久良岐郡金澤町
  長松本房治外百二十六名呈出紹
  介議員戶井嘉作君外七名)
  右請願ノ要旨ハ神奈川縣下ニ於ケル市町
  村財政ハ打續ク災害ト不況ニ因リ全ク窮
  境ニ陷リ今ヤ多大ノ歲入缺陷ヲ生シ震災
  借入金ハ到底之カ償還ヲ爲ス能ハサル實
  狀ニ在リ依テ關東大震災復舊施設費中國
  庫借入金ハ民力ノ充實ヲ觀ル迄之カ償還
  ヲ延期セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三五五號
  意見書
  請願文書表第三一三九號
  熊野速玉神社社殿復舊御造營ニ關ス
  ル請願新宮市新宮八百七十六番
  地公吏角源泉外百五十一名呈出
  (紹介議員世耕弘一君)
  右請願ノ要旨ハ新宮市鎭座官幣大社熊野
  速玉神社ハ古來朝廷ノ御尊崇厚ク社殿ハ
  壯麗ナル熊野大社造リナリシカ明治十六
  年炎上以來復舊ノ途絕エ現今ノ社殿ハ明
  治二十七年ノ神明造リノ御假殿ニシテ規
  模狹小ナル上舊十二社ノ御神靈ヲ合祀シ
  アルハ洵ニ恐懼ニ堪ヘス加之近年社殿ノ
  腐朽甚シク爲ニ神威ヲ穢スノ虞アリ依テ
  前記熊野速玉神社社殿ヲ復舊造營セラレ
  タシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三五六號
  意見書
  請願文書表第二六八八號
  埼玉縣朝霞町外六箇町村ヲ東京市ニ
  編入ノ請願埼玉縣北足立郡朝霞
  町大字膝折千七番地農大畑愛一外
  百三十九名呈出(紹介議員川島正
  次郞君)
  右請願ノ要旨ハ埼玉縣北足立郡朝霞、志
  木、大和田ノ三町片山、內間木、新倉、
  白木ノ四村ハ嘗テ東京市ノ一部(舊大泉
  村小搏、橋戶)及東京府保谷村ト共ニ一
  郡ヲ爲シ明治二十九年北足立郡ニ合併セ
  ラレタルモノニシテ北ハ荒川ニ依リ同郡
  他地方ト隔離セラルルニ反シ南ハ東京市
  ニ隣接シ交通物資ノ需給水利等ノ點ヨリ
  シテ東京市ニ密接ナル關係ヲ有ス依テ速
  ニ前記七箇町村ヲ東京市ニ編入セラレタ
  シト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三五八號
  意見書
  請願文書表第三〇五五號
  新聞ニ奉揭ノ宮城竝神社及高貴御殿
  ノ御尊景取扱取締法規制定ノ請
  願廣島市上柳町二十二番地山內
  二男麿外五名呈出(紹介議員荒川
  五郞君)
  右請願ノ要旨ハ從來新聞紙ニ奉揭セラル
  ル宮城竝神社及高貴御殿ノ御尊景カ一般
  記事ト同紙ナル爲取扱粗略ニ流レ不敬ニ
  涉ルモノアルヲ散見スルハ誠ニ恐懼ニ堪
  ヘス依テ是等ノ御尊景ヲ新聞紙ニ奉揭セ
  ムトスルトキハ之ヲ別刷附錄トシ記事ト
  同紙ニセサル樣竝讀者カ之ヲ粗略不敬ノ
  取扱ヲ爲ササル樣嚴正ナル取締法規ヲ制
  定セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三六〇號
  意見書
  請願文書表第三〇三一號
  淀川低水工事繼續施行ノ請願大阪
  府北河內郡枚方町長神野伊三郞外
  二十三名呈出(紹介議員田中祐四
  郞君外二名)
  右請願ノ要旨ハ淀川ハ古來京阪地方產業
  文化ノ發展ニ至大ノ貢獻ヲ爲シ來リシノ
  ミナラス現今航路トシテ重要ナル使命ヲ
  有ス然ルニ同川ハ近年低水工事起工セラ
  ルルモ其ノ完璧ヲ期スル能ハサル爲降雨
  每ニ河床ノ變化ヲ生シ航運上ニ大ナル障
  碍ヲ來シツツアリ依テ前記低水工事ハ昭
  和十一年度以降ニ於テモ年度割ヲ定メ繼
  續事業トシテ當初ノ豫定計畫通リ施行完
  成セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第三六一號
  意見書
  請願文書表第三〇一九號
  津和歌山兩市間縣道ノ國道ニ編人
  ノ請願和歌山縣東牟婁郡勝浦町
  長鈴木味尺外十名呈出(紹介議員
  世耕弘一君外一名)
  右請願ノ要旨ハ三重縣津市ヨリ松阪市北牟
  婁郡尾鷲町南牟婁郡木本町ヲ經テ和歌山
  縣ニ入リ新宮市東半婁郡串本町西牟婁郡
  田邊町ヲ經テ和歌山市ニ至ル現在ノ縣道
  ハ古來熊野順拜路トシテ顯ハルルモノニ
  シテ國防上產業交通上又觀光道路トシテ
  洵ニ重要ナル路線ナリ依テ速ニ前記道路
  ヲ國道ニ編入セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三六二號
  意見書
  請願文書表第二六九七號
  栃木縣ニ於ケル冷風害救濟ニ關スル
  請願栃木縣河內郡羽黑村大字金
  田三十五番地ノ二農大岡恒次郎外
  九名呈出(紹介議員松村光三君外
  七名)
  右請願ノ要旨ハ栃木縣內ニ於ケル耕作地
  ハ昨年ノ冷風害ニ因リ諸穀物ノ減收最甚
  シク縣內諸町村ハ〓糧ノ窺乏ヲ來シ生活
  ノ現狀洵ニ酸鼻ヲ極ム依テ昭和十年度モ
  引續キ栃木縣ニ對シ適正ナル救濟方策ヲ
  講セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第三六三號
  意見書
  請願文書表第二八八三號
  筒石漁港修築ノ請願新潟縣西頸城
  郡磯部村長齋藤浩外八名呈出給
  介議員鈴木義隆君外一名)
  右請願ノ要旨ハ新潟縣西頸城郡磯部村大
  字筒石ハ一箇年ノ漁獲高十數萬圓ニ及フ
  縣下著名ノ漁業地タリ然ルニ同地先沿岸
  ハ殆ト暗礁ニ閉サレ水深淺ク漁船ノ出入
  頗ル困難ニシテ一旦暴風雨アラムカ漁船
  ノ入港ニ際シ遭難スルコト屢ナリ之ヲ以
  テ昭和七年度以來同港修築工事ニ著手シ
  目下船溜工事修築中ニ屬スルモ尙防波堤
  ヲ築造シテ漁民ノ福利增進ヲ圖ラムトス
  依テ本年度ヨリ同漁港修築費ヲ國庫ヨリ
  支出セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三六五號
  意見書
  請願文書表第二八四五號
  名寄町ニ製糖工場設置ノ請願北海
  道天鹽國上川郡名寄町字名寄太十
  五線東三十九番地太田鐵太郎呈出
  (紹介議員林路一君外二名)
  右請願ノ要旨ハ北海道天鹽國上川郡名寄
  町ハ北部北海道ニ於ケル交通竝產業經濟
  ノ中心地ナリ而シテ近時頻頻タル北部北
  海道ノ冷害對策トシテハ甜菜糖業以外ニ
  之ヲ求ムルヲ得スト信ス依テ冷害對策ト
  シテ甜菜製糖工場ヲ前記地方ニ於ケル最
  適地タル名寄町ニ設置セラレタシト謂フ
  元音
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三六六號
  意見書
  請願文書表第二八四六號
  富良野町ニ製糖工場設置ノ請願北
  海道空知郡富良野町長松崎品治郞
  呈出(紹介議員田中喜代松君外二
  名)
  右請願ノ要旨ハ北海道空知郡富良野町ヲ
  中心トスル附近町村ノ現在甜菜作付段別
  ハ千八百町步ニシテ尙農耕適地四萬二千
  町步餘ヲ有ス而シテ富良野町ハ製糖事業
  ニ密接ナル關係ヲ有スル石灰ノ生產地ニ
  近接シ水質良好ニシテ且交通運輸ノ便モ
  備レルヲ以テ同地ニ製糖工場ヲ設置スル
  ハ最必要ナリト信ス依テ同町ニ製〓工場
  ヲ設置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三六七號
  意見書
  請願文書表第三一三八號
  米穀統制ニ關スル法律實施ニ伴フ米
  穀取引所竝取引員ニ對スル賠償ノ
  請願東京市牛込區市谷船河原町
  十一番地會社員早川芳太郞外二萬
  六百十二名呈出(紹介議員安藤正
  純君外二名)
  右請願ノ要旨ハ米穀取引所ハ公定相場決
  定ノ重要機關トシテ多年經濟界ニ貢獻シ
  來リシモ昭和八年米穀統制法實施以來米
  穀取引所ニ於ケル賣買數量ハ頓ニ激減シ
  數年前ニ比スレハ半減以上ノ衰勢ヲ呈シ
  取引所自體ノ存立危殆ニ瀕シ從テ其ノ取
  引員及多數從業者ハ生活ノ安定ヲ破ラレ
  將ニ塗炭ノ苦境ニ陷ラムトシツツアリ依
  テ政府ハ米穀統制ニ關スル諸法ヲ制定ス
  ルニ當リテハ米穀取引所竝同取引員ニ對
  スル賠償ノ制度ヲ設定セラレタシト謂フ
  ニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三六八號
  意見書
  請願文書表第一九二六號
  國有林野地上產物ヲ地元町村ニ特賣
  ノ請願千葉縣夷隅郡老川村長渡
  邊平三郞外二十四名呈出(紹介議
  員土屋〓三郞君)
  右請願ノ要旨ハ千葉縣夷隅郡老川村ハ村
  內地積ノ約三分ノ二ハ國有林ニシテ耕作
  面積甚タ尠ク之カ爲町村財政ハ擧村一致
  產業ノ發展ニ努力スルモ及ハサル實情ニ
  在リ誠ニ遺憾ニ堪エス依テ現行國有林野
  產物賣拂規則ヲ改正シ前記老川村ノ如キ
  國有林野地元町村ニ對シ國有林產物特賣
  制度ヲ設定セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三六九號
  意見書
  請願文書表第一七九四號
  山村住民救濟ニ關スル請願三重縣
  南牟婁郡南輪內村大字賀田林業竹
  內靜雄外千百五十八名呈出(紹介
  議員大野伴睦君)
  右請願ノ要旨ハ今ヤ山村ノ疲弊ハ其ノ極
  ニ達シ加之打續ク災禍ニ因リ山村經濟ハ
  根底ヨリ破壞セラレムトスルノ狀態ニ在
  リ依テ政府ハ山村匡救土木事業竝山村經
  濟更生策ヲ速ニ樹立實施セラレタク尙山
  村救濟ノ爲(一)政府所有米特別拂下法制
  定(二)林道開設事業ノ恒久的實施(三)山
  村養蠶特別保護法制定(四)山村耕地擴張
  改良ノ實施(五)山村金融保全策樹立等ノ
  諸方策ヲ實施セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三七〇號
  意見書
  請願文書表第二九九八號
  馬產振興ニ關スル請願東京市麴町
  區內山下町一丁目一番地東洋ビル
  デング內社團法人帝國馬匹協會會
  頭伯爵松平賴壽呈出(紹介議員大
  石倫治君外二名)
  右請願ノ要旨ハ現下內外非常時ニ直面シ
  馬政計畫ヲ樹テ馬產ノ振興ヲ圖ルハ產業
  上國防上緊急ノ要務ナリト信ス依テ政府
  ハ(一)國內所要ノ種牡馬全部ヲ國有トシ
  馬匹改良事業ヲ統制スル施設ヲ行ヒ(二)
  公認競馬ノ政府納付金ハ社會事業ニ充當
  スヘキ百萬圓ヲ除ク外之ヲ馬事施設ノ經
  費ニ振當テ(三)軍馬ノ資源ヲ培養スル根
  本方策ヲ樹立シ之カ適切ナル施設ヲ行ヒ
  (四)農林省ニ馬政局ヲ特設セラレタシト
  謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三七一號
  意見書
  請願文書表第二九九七號
  高湯溫泉保護ニ關スル請願福島縣
  信夫郡庭塚村長遠藤利三郞外四名
  呈出(紹介議員林平馬君)
  右請願ノ要旨ハ福島縣信夫郡庭坂村高湯
  溫泉ハ湯量極メテ豐富ナル硫黃泉ニシテ
  其ノ効能卓絕シ而モ地勢高燥山水明媚洵
  ニ療養地避暑地トシテ好適ノ名湯タリ然
  ルニ近年附近ニ硫黃採掘製鍊事業開始セ
  ラルルヤ鑛毒ノ害ハ水源涵養林ノ枯死飮
  用水ノ變質等ノ危險ヲ釀シ尙採掘事業ノ
  進展ハ同溫泉ノ生命タル湧泉量ノ減少ヲ
  來ス虞アリテ附近住民ハ日夜心痛シツツ
  アリ依テ同溫泉保護ニ關スル對策ヲ樹立
  セラレ且一般溫泉保護ヲ確立セラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三七五號
  意見書
  請願文書表第二六三七號
  二十五歲未滿飮酒禁止法制定反對ノ
  請願千葉縣香取郡小見川町大字
  小見川百七十八番地商飯田惣兵衞
  外千百二十五名呈出(紹介議員今
  井健彥君)
  同第二六三八號
  同上兵庫縣武庫郡御影町酒造業嘉
  納純外千五百八十一名呈出(紹介
  議員前田房之助君)
  同第二六九九號
  同上愛知縣碧海郡安城町大字高木
  字上屋敷二十番地土屋精一外九百
  二十三名呈出(紹介議員武富濟君)
  同第二七二三號
  同上高知市細工町酒造業竹村豐之
  助外四千九百八十四名呈出(紹介
  議員林讓治君外一名)
  同第二八七五號
  同宮城縣黑川郡吉岡町字下町五
  番地酒造業早坂良七外千七百七十
  六名呈出(紹介議員大石倫治君)
  右請願ノ要旨ハ酒類ハ人類天賦ノ嗜好的
  飮料ニ屬シ古來我カ國ニ於テハ冠婚葬祭
  等ノ儀禮ニ供セラレ吾人生活上ノ慰安ニ
  將タ社交上ニ常ニ愛用セラルル所ナリ然
  ルニ一部論者ハ徒ニ其ノ過飮ニ因ル弊害
  ノミヲ强調シテ害物視シ其ノ社會的效果
  ヲ認ムルコトナク專ラ法ノ强制力ニ依テ
  之ヲ禁止セムコトヲ企圖シツツアリ依テ
  政府ハ二十五歲未滿者ノ飮酒禁止法ハ之
  ヲ制定セラレサル樣處置セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三七七號
  意見書
  請願文書表第二八五八號
  第二期林野治水計畫實現促進ニ關ス
  ル請願浦和市長高橋泰雄呈出
  (紹介議員出井兵吉君)
  同第二八五九號
  同上川口市長代理助役伊達德次郞
  呈出(紹介議員出井兵吉君)
  同第二八六〇號
  同上川越市長早川金十郞呈出紹
  介議員出井兵吉君)
  同第二八六一號
  同上埼玉縣北足立郡七里村長吉田
  正治呈出(紹介議員出井兵吉君)
  同第二八六二號
  同上熊谷市長新井良作呈出(紹介
  議員出井兵吉君)
  同第二八六三號
  同上埼玉縣北足立郡美谷本村長峰
  岸善之助呈出(紹介議員出井兵吉
  君
  同第二八六四號
  同上埼玉縣北足立郡指扇村長石川
  雄之助呈出(紹介議員出井兵吉君)
  同第二八六五號
  同上埼玉縣北足立郡箕田村長金井
  隆藏呈出(紹介議員出井兵吉君)
  同第二八六六號
  同上埼玉縣北足立郡常光村長矢部
  伊太郞呈出(紹介議員出井兵吉君)
  同第三〇九三號
  同上茨城縣久慈郡大子町長永瀨三
  四郞呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第三〇九四號
  同上茨城縣那珂郡神崎村長武藤治
  市郞呈出(紹介議員中井川浩君)
  同第三一四二號
  同上大分市大分縣山林會長代理副
  會長成田精四郞呈出(紹介議員金
  光庸夫君)
  右請願ノ要旨ハ洪水氾濫ノ主因ヲ爲ス荒
  廢林野ニ對スル治水事業ハ昭和九年度ヲ
  以テ第一期事業終了ノ豫定ナルモ從來ノ
  實績ニ鑑ミ更ニ一層殘存事業ノ内容ニ檢
  討ヲ加へ新ニ施設ヲ要スルモノ尠カラス
  而シテ本事業ハ主トシテ勞力ニ俟ツモノ
  多キヲ以テ農山村窮乏深酷ナル地方ノ住
  民ニ對シテハ勞役ノ機會ヲ與ヘ引テ林野
  開發ノ資トナリ時局對策トシテ最適切ナ
  リト信ス依テ政府ハ速ニ其ノ內容ヲ擴充
  セル第二期治水事業計畫ヲ樹立シ昭和十
  年度ヨリ實施セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第三八〇號
  意見書
  請願文書表第二八二九號
  改正辯護士法第十八條第二項削除ニ
  關スル請願宇治山田市吹上町二
  百二十三番地辯護士事務員富岡才
  次郞外三十三名呈出(紹介議員加
  藤久米四郞君)
  右請願ノ要旨ハ郡部ノ區裁判所所在地ニ
  於テハ都市ノ裁判所ニ比シ常住辯護士少
  ナキ爲其ノ出張所ヲ必要トスルハ必然ノ
  結果ニシテ改正辯護士法第十八條第二項
  カ二箇以上ノ事務所ノ設置ヲ禁セルハ訴
  訟關係人ニ甚シキ不利不便ヲ及ホスノミ
  ナラス辯護士出張所事務員ノ生計ノ資ヲ
  失ハシムルモノト信ス依テ該法第十八條
  第二項ハ之ヲ削除スルカ若ハ同法附則末
  項ノ六箇月以內ト在ルヲ五箇年間之ヲ存
  續シ得ル樣セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三八二號
  意見書
  請願文書表第二九七五號
  北濃、城端間鐵道敷設ノ請願高岡
  市長堀豊外十八名呈出(紹介議員
  匹田銳吉君)
  右請願ノ要旨ハ岐阜縣郡上郡越美南線北
  濃驛ヨリ同郡高鷲村大野郡莊川、白川ノ
  二村富山縣東礪波郡上平、平、大鋸屋ノ
  諸村ヲ經テ中越線城端驛ニ至ル鐵道ハ名
  古屋港ト伏木港トヲ連絡スル捷徑タルノ
  ミナラス太平洋ト日本海トノ連絡上必要
  缺クヘカラサル路線ナリ依テ前記鐵道ヲ
  豫定線ニ編入シ速ニ敷設セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三八三號
  意見書
  請願文書表第三〇五九號
  湖南鐵道敷設ノ請願福島縣河沼郡
  堂島村長猪俣勝美呈出(紹介議員
  八田宗吉君)
  同第三〇六〇號
  同上福島縣河沼郡日橋村長八田武
  呈出(紹介議員八田宗吉君)
  同第三〇六一號
  同上福島縣北會津郡湊村長安部豐
  次呈出(紹介議員八田宗吉君)
  右請願ノ要旨ハ東北本線白河驛ヨリ福島
  縣岩瀨郡長沼町及安積郡福良村地方(所
  謂湖南地方)ヲ經テ磐越西線廣田驛ニ至ル
  鐵道ヲ敷設スルトキハ沿線地方ノ資源開
  發上利益極メテ大ナルノミナラス若松、
  郡山、白河間ノ現線ヨリ十五哩餘ヲ短縮
  スルノ利アリ依テ速ニ前記鐵道ヲ敷設セ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三八四號
  意見書
  請願文書表第一七九三號
  貸座敷營業者取扱ニ關スル請願山
  形市小姓町九十九番地ノ一佐藤總
  內外四十六名呈出(紹介議員佐藤
  庄太郞君)
  右請願ノ要旨ハ現在東北地方ニ於ケル貸
  座敷營業者ニ對シ極端ナル壓迫ヲ加へ營
  業持續ニ非常ナル困難ヲ來サシメ警察署
  ニ於テハ新規娼妓ノ登錄申請ニ對シテハ
  絕對ニ許可セス極力私娼ニ轉業スルコト
  ヲ慫慂シ居ルハ遺憾ニ堪ヘス依テ當業者
  ニ對シ法規ニ依リ正當ナル取扱ヲセラレ
  タシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第三八五號
  意見書
  請願文書表第二八一二號
  長浦村字市場臺ニ無集配郵便局設置
  ノ請願千葉縣君津郡長浦村長遠
  山菊次郞外十三名呈出(紹介議員
  多田滿長君)
  右請願ノ要旨ハ千葉縣君津郡長浦村ハ東
  京灣ニ臨ミ人口三千五百餘ヲ算スル半農
  半漁村ナルカ通信機關ノ整備ナキ爲村民
  ハ頗ル不利不便ヲ蒙リツツアリ依テ前記
  長浦村ノ中樞地タル大字久保田字市場臺
  ニ無集配郵便局ヲ設置セラレタシト謂フ
  ニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三八六號
  意見書
  請願文書表第二六一四號
  黑島郵便局ニ集配事務開始ノ請願
  石川縣鳳至郡黑島村長七野傳左衞
  門外一名呈出(紹介議員益谷秀次
  君
  右請願ノ要旨ハ石川縣鳳至郡黑島村ハ漁
  業養蠶業等盛ニシテ從テ商取引頻繁ヲ極
  メ通信利用關係增加セルモ同村ハ現在遠
  隔ナル門前郵便局ノ集配區域ニ屬スル爲
  郵便物ノ發著遲延ヲ免レス商取引日常用
  務等ニ支障ヲ來シ住民ノ蒙ル不利不便尠
  カラス依テ速ニ同村所在黑島郵便局ニ集
  配事務ヲ開始セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三八七號
  意見書
  請願文書表第三一五七號
  沼江郵便局ニ集記事務開始ノ請願
  德島縣勝浦郡生比奈村長柳田茂八
  郞呈出(紹介議員紅露昭君)
  右請願ノ要旨ハ德島縣勝浦郡生比奈村ハ
  近時柑橘ノ產出急速ニ增加シ又瓦ノ生產
  盛ニシテ之カ商取引上通信ノ迅速ヲ必要
  トスルモ同村所在沼江郵便局ハ無集配局ニ
  屬スル爲通信上ハ勿論商取引上ノ不利不
  便尠カラス依テ前記沼江郵便局ニ集配事
  務ヲ開始セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三八八號
  意見書
  請願文書表第三〇六三號
  的山郵便局通話區域擴張其ノ他ニ關
  スル請願長崎縣北松浦郡大島村
  長山川六四郞外三名呈出(紹介議
  員牧山耕藏君外一名)
  右請願ノ要旨ハ長崎縣北松浦郡大島村ハ
  同郡北部ノ孤島ニシテ同島ヲ根據トスル
  漁船及九州西部ヨリ本州ニ通スル帆汽船
  ノ避難港タルヲ以テ船舶ノ出入頻繁ニシ
  テ通信利用關係從テ增加セルモ現在ノ通
  話區域ハ狭少ニ失シ北九州主要都市トノ商
  取引上不利不便尠カラス依テ同村所在的
  山郵便局公衆電話ノ通話區域ヲ同村所在
  大島郵便局ト同一囘線トシ尙大島局ノ通
  話區域タル福岡ヲ普通區域ニ變更スルト
  同時ニ北九州主要都市ヲ之ニ編入シ下關
  ヲ長距離區域ニセラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三八九號
  意見書
  請願文書表第二八四九號
  小形船乘組員ニ海上衝突豫防法竝地
  方海港則勵行ノ請願名古屋市南
  區熱田新田町字根走九十九番地稻
  垣諭治郞呈出(紹介議員武富濟君)
  右請願ノ要旨ハ近時大形船ト小形船トノ
  衝突頻頻トシテ起リ爲ニ多數ノ人命船體
  竝積荷等ノ沈沒損傷セラルルコト屢アル
  ハ主トシテ小形船側ニ於テ海上衝突豫防
  法竝地方海港則ヲ辨ヘサルニ起因スルモ
  ノト信ス依テ政府ハ宜シク該諸法則ヲ廣
  ク小形船乘組員ニ普及勵行セラレタシト
  謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三九〇號
  意見書
  請願文書表第二九一一號
  安平村字早來ニ區裁判所出張所設置
  ノ請願北海道勇拂郡安平村字早
  來番外地商末平雛次外六名呈出
  (紹介議員板谷順助君外一名)
  右請願ノ要旨ハ北海道勇拂郡安平村ハ近
  年長足ノ發展ヲ爲シ且厖大ナル地積ヲ有
  スル關係上近時不動產登記事項繁劇ヲ加
  フルニ至レルモ管轄登記所遠隔ナル爲登
  記事務上村民ノ不利不便尠カラス依テ敷
  地廳舍等ハ寄附スヘキニ付同村中心地タ
  ル字早來ニ室蘭區裁判所ノ出張所ヲ設置
  セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三九一號
  意見書
  請願文書表第二八四七號
  新坂、小野兩村ヲ庄原區裁判所及同
  東城出張所管轄ニ變更ノ請願廣
  島縣神石那新坂村長久岡英雄外一
  名呈出(紹介議員森田福市君)
  右請願ノ要旨ハ廣島縣神石郡新坂、小野
  兩村ハ近時民事事件竝登記事務增加セル
  モ兩村ハ福山區裁判所及同油木出張所ノ
  管轄ニ屬シ距離共ニ遠隔ナルヲ以テ住民
  ハ多大ナル不利不便ヲ感シツツアリ依テ
  前記管轄區域ヲ變更シ新坂、小野兩村ヲ
  庄原區裁判所及同東城出張所管轄トセラ
  レタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議に法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  熱願特別報告第三九二號
  意見書
  請願文書表第三〇二五號
  私立中等學校ニ對シ國庫補助金交付
  ノ請願東京市豐島區駒込四丁目
  十五番地中學校長伯爵松平賴壽外
  九十九名呈出(紹介議員荒川五郞
  君
  同第三〇二六號
  同上岡山市廣瀨町百八十七番地ノ
  一中學校長井尻艶太外二百四十九
  名呈出(紹介議員星島二郞君)
  同第三〇二七號
  同上名古屋市東區田代町蝮ケ池上
  百八番地中學校長寄田保貞外九十
  九名呈出(紹介議員池田敬八君)
  同第三〇四三號
  同上京都市東山區廣道三條北入二
  百十七番地中學校長江藤澂英外七
  十名呈出(紹介議員福井甚三君外
  (シ)
  同第三〇四四號
  同上千葉縣印旛郡成田町大字成田
  百九十三番地女學校長佐藤國二外
  四十一名呈出(紹介議員多田滿長
  君外一名)
  同第三〇四五號
  同上福井市浪花中町百五十五番地
  中學校長楠法龍外二十八名呈出
  (紹介議員猪野毛利榮君)
  同第三〇四六號
  同上東京市牛込區市谷藥王寺町三
  十番地成城中學校長伯爵兒玉秀雄
  外二百四十八名呈出(紹介議員斯
  波貞吉君)
  同第三〇四七號
  同上靜岡市西草深町百二十五番地
  女學校主事村越金造外九十五名呈
  出(紹介議員深澤豐太郞君)
  同第三〇四八號
  同上仙臺市靈屋下九十五番地ノ十
  二中學校長關原重雄外九十九名呈
  出(紹介議員內ケ崎作三郞君)
  同第三〇四九號
  同上松山市港町四百四十七番地ノ
  二中學校長八束猶重外九十九名呈
  出(紹介議員山下谷次君)
  同第三〇五〇號
  同上大分市荷揚町三十二番地中學
  校長岩田浩外九十九名呈出(紹介
  議員末松偕一郞君)
  同第三〇五一號
  同上大阪市住吉區南濱口町百三十
  六番地ノ二中學校長岡阪一福外九
  十九名呈出(紹介議員一松定吉君)
  同第三〇五二號
  同上吳市胡町二十一番地中學校長
  武田甲斐人外九十九名呈出(紹介
  議員作田高太郞君)
  右請願ノ要旨ハ現下非常時ニ直面シ〓育
  施設ノ充實改善ハ最必要ニシテ中等〓育
  ノ振肅亦緊要事ナリト信ス而シテ私立中
  等學校ハ全國中等〓育ノ尠カラサル部分
  ヲ分擔シ其ノ功績實ニ大ナルモノアルモ
  經營困難ナル爲其ノ設備〓シテ不充分ニシ
  テ〓職員ノ待遇亦菲薄ナル爲其ノ發展ヲ
  阻碍セラレツツアルハ遺憾ニ堪ヘサル所
  ナリ依テ政府ハ私立中等學校ノ助成ニ努
  力セラレタク當面ノ策トシテ五年乃至十
  年計畫ニ依リ一校當リ二萬圓程度ノ國庫補
  助金ヲ年年交付セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三九三號
  意見書
  請願文書表第二八七八號
  神跡調査ニ關スル請願宮崎縣西臼
  杵郡高千穗町長神殿勇策外九名呈
  出(紹介議員田尻藤四郞君)
  右請願ノ要旨ハ宮崎縣西臼杵郡高千穗ハ
  所謂天祖發祥ノ靈域皇祖降臨ノ聖地トシ
  テ幾多考古ノ證跡ヲ有スルニ拘ラス由來
  僻遠且險峻ノ邊ニ位スル爲調査未タ充分
  ナラス神跡聖地ノ空シク荒廢ニ委セラレ
  ツツアルハ甚タ恐懼ニ堪ヘサル所ナリ依
  テ速ニ前記神跡ヲ國費ヲ以テ調査セラレ
  タシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三九四號
  意見書
  請願文書表第三〇二〇號
  孝子祭制定竝孝子追賞ニ關スル請
  願京都市右京區川島北裏町十七
  番地ノ二鈴木岩人外二十五名呈出
  (紹介議員磯部〓吉君)
  右請願ノ要旨ハ輕佻俘華ノ風漸ク國內ニ
  漲リ德〓日ニ衰ヘ國民カ忠孝ノ大義ヲ忘
  却スルノ風アルハ洵ニ遺憾トスル所ナリ
  依テ此ノ際孝子祭ヲ制定シ以テ德〓ノ振
  興卜思想ノ善導ニ資シ併セテ全國孝子ノ
  追賞ヲ行ハレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第三九五號
  意見書
  請願文書表第六三六號
  仙崎廻港線鐵道速成ノ請願山口縣
  大津郡通村長兒玉八郞外一名呈出
  (紹介議員久原房之助君外一名)
  右請願ノ要旨ハ山口縣大津郡仙崎町山陰
  支線仙崎驛ハ貨客ノ運輸交通上最重要ナ
  ル使命ヲ有スルモ支線驛ナルカ爲正明市
  驛ニ於テ乘替貨物ノ積替等ヲ爲ササルヘ
  カラスシテ其ノ不利不便尠カラス依テ仙
  崎驛ヨリ長門三隅驛ニ連絡スル仙崎廻港
  線ヲ山陰本線トスル鐵道ヲ速成セラレタ
  シト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第三九七號
  意見書
  請願文書表第三〇五六號
  常磐線北千住驛ニ地下道敷設ノ請
  願東京市足立區千住仲町十五番
  地土地管理業石出銀藏外十名呈出
  (紹介議員佐藤正君)
  右請願ノ要旨ハ東京市足立區常磐線北千
  住驛ハ地下道ナク一箇所ノ踏切ノミニ依
  リ交通シ居ルヲ以テ千住町及牛田間ノ交
  通上同地方住民ノ不利不便甚シク從テ關
  係町ノ發展ヲ阻害スルコト尠カラス依テ
  北千住驛ニ地下道ヲ敷設セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三九八號
  意見書
  請願文書表第二六九一號
  島原鐵道買收ノ請願長崎縣南高來
  郡島原町長中島市藏外十五名呈出
  (紹介議員中村不二男君)
  右請願ノ要旨ハ長崎縣北高來郡諫早町ヲ
  起點トスル私設島原鐵道ハ大正二年創立
  以來地方沿線ノ開發上寄與シタル所甚大
  ナリ而シテ九州横斷線タル豐肥本線ノ全
  通竝雲仙·阿蘇國立公園ノ設定ニ依リ三
  角、島原間ノ海上連絡ト島原鐵道ノ改善
  トハ九州交通統制上最急務ト爲レリ依テ
  政府ハ此ノ際前記島原鐵道ヲ買收ノ上省
  線トシテ經營セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第三九九號
  意見書
  請願文書表第二九七七號
  播丹鐵道買收ノ請願兵庫縣加古郡
  高砂町長戶田龜太郞外四十七名呈
  出(紹介議員多木久米次郞君)
  右請願ノ要旨ハ兵庫縣加古郡高砂港ヲ起
  點トシ加古川ニ於テ山陽本線ニ更ニ北上
  シテ谷川ニ於テ福知山線ニ連絡スル私設
  播丹鐵道ハ營業開始後既ニ二十餘年ヲ經
  過シ地方交通產業上樞要ナル機關トシテ
  其ノ機能ヲ發揮セルノミナラス現在ニ於
  テモ省線ノ培養線トシテ必要缺ク可カラ
  サル存在ナリト信ス依テ政府ハ前記播丹
  鐵道ヲ買收シ設備ノ改善ト賃率ノ低減ニ
  依リ地方文化ノ向上ト發展ニ資セラレタ
  シト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第四〇〇號
  意見書
  請願文書表第二六一〇號
  枝幸、美深間鐵道敷設ノ請願北海
  道天鹽國中川郡美深町長堀捨次郞
  外一名呈出(紹介議員東武君外二
  名
  右請願ノ要旨ハ北海道枝幸郡枝幸村ヨリ
  幌別川ニ沿ヒ上德士別、大曲ヲ經テ「フー
  レツプ川」上流ヲ溯リ天鹽國中川郡美深
  町ニ至ル鐵道ハ其ノ沿線ニ農耕適地多キ
  ヲ以テ資源ノ開發上必須ノ路線ナリト信
  ス依テ前記枝幸、美深間ニ鐵道ヲ敷設セ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四〇二號
  意見書
  請願文書表第二八〇八號
  越美線速成ノ請願福井郡大野郡大
  野町長布川源兵衞外二十四名呈出
  (紹介議員猪野毛利榮君)
  右請願ノ要旨ハ目下建設中ニ屬スル越美
  線ハ其ノ南線美濃太田、北濃間ハ旣ニ開
  通ヲ見タルニ拘ラス福井縣ニ屬スル部分
  ノ未タ著工ニ至ラサルハ頗ル遺憾トスル
  所ナリ依テ速ニ福井縣大野郡大野町ヨリ
  著工セラレ南線ト連絡セシメラレタシト
  謂フニアリ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當田ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四〇三號
  意見書
  請願文書表第三〇三三號
  越美北線起工促進ニ關スル請願福
  井縣足羽郡下宇坂村大字小和〓水
  十四號五十六番地會社員前田又兵
  衞外十三名呈出(紹介議員熊谷五
  右衞門君)
  右請願ノ要旨ハ目下建設中ニ係ル越美線
  北線ノ建設著手ハ關係地方民ノ大ニ待望
  スル所ナリ而シテ之カ起工ニ當リ福井縣
  大野郡大野町ヨリ著手セラルルヤニ仄聞ス
  ルモ若然リトセハ甚タ地方ノ實情ヲ解セ
  サルモノニシテ福井市ヨリ起工スルヲ最
  適當ナリト信ス依テ前記越美北線ヲ速
  ニ福井市ヨリ起工セラレタシト謂フニア
  リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ採
  擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第六
  十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四〇四號
  意見書
  請願文書表第二八三〇號
  久慈、宮古間鐵道速成ノ請願岩手
  縣九戶郡野田村長宮澤五平外七十
  名呈出(紹介議員田子一民君外四
  名)
  右請願ノ要旨ハ岩手縣九戶郡久慈町ヨリ
  海岸ニ沿ヒ野田村ヲ經テ下閉伊郡宮古町
  ニ達スル鐵道豫定線ノ未タ敷設セラレス
  シテ爲ニ九戶、下閉伊兩郡內天然ノ寶庫
  ノ空シク委シテ顧ミラレサル狀態ニ在ル
  ハ頗ル遺憾トスル所ナリ依テ同地方富源
  開發ノ爲前記久慈ヨリ宮古ニ至ル鐵道豫
  定線ヲ速ニ敷設セラレタシト謂フニ在
  リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四〇五號
  意見書
  請願文書表第二八七六號
  延岡、日ノ影間鐵道完成年度繰上其
  ノ他ノ請願宮崎縣西臼杵郡高千
  穗町長神殿勇策外二十五名呈出
  (紹介議員田尻藤四郞君)
  右請願ノ要旨ハ延岡市ヨリ宮崎縣西臼杵
  郡七折村日ノ影ニ至ル鐡道未成線及日
  ノ影ヨリ熊本縣阿蘇郡高森町ニ至ル鐵道
  豫定線竝宮崎縣西臼杵郡高千穗町ヨリ熊
  本縣宇土郡宇土町ニ至ル鐵道豫定線ハ九
  州中央部ノ橫斷線ニシテ之カ開通ハ軍事
  上產業上最必要ナリト信ス依テ前記延岡
  日ノ影間未成線工事ノ完成年度ヲ繰上ケ
  昭和十二年迄速成竣工セラレタク尙日ノ
  影、高森間及ヒ高千穗、字土間豫定線ヲ
  昭和十三年度ヨリ起工セラレタシト謂フ
  ニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四〇六號
  意見書
  請願文書表第二九二六號
  廣尾、樣似間鐵道速成ノ請願北海
  道廣尾郡廣尾村長小崎榮吉外三十
  名呈出(紹介議員手代木隆吉君外
  四名)
  右請願ノ要旨ハ北海道廣尾郡廣尾線廣尾
  驛ヨリ海岸ヲ經由シテ未成線日高線ノ終
  點樣似那樣似驛ニ至ル鐵道豫定線沿線地
  方ハ物資豐富ニシテ之カ敷設ハ十勝、日
  高兩國ノ開拓上急務ナリト信ス依テ前記
  豫定線鐵道ヲ速ニ敷設セラレタシト謂フ
  三七日
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四〇七號
  意見書
  請願文書表第二六〇九號
  宗谷本線咲來、恩根內兩驛間ニ停車
  場設置ノ請願北海道天鹽國中川
  郡美深町長堀捨次郞呈出(紹介議
  員東武君外二名)
  右請願ノ要旨ハ北海道天鹽國中川郡美深
  町恩根內二十五線ハ宗谷本線咲來、恩根
  內兩驛ノ中間ニ在リテ兩驛ヲ距ル各四哩
  ノ地點ニ在リ而シテ同地ハ同郡常盤村方面
  及枝幸郡枝幸村方面ニ通スル要衝ナルモ
  停車場ノ設置ナキ爲產業交通上住民ノ損
  失不便尠カラス依テ前記恩根內二十五線
  ニ停車場ヲ設置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四〇八號
  意見書
  請願文書表第二六九二號
  省線ト島原鐵道及三角島原間航路ト
  ノ連帶運輸開始ニ關スル請願長
  崎縣南高來郡島原町長中島市藏外
  十五名呈出(紹介議員中村不二男
  君
  右請願ノ要旨ハ九州横斷線タル豐肥本線
  ノ全通及阿蘇、雲仙國立公園ノ設定ニ依
  リ三角、島原ヲ經テ長崎ニ至ル路線ハ外
  國航路トノ接續上又國際遊覽觀光路トシ
  テ益重要性ヲ加フルニ至リ之カ交通統制
  ハ洵ニ焦眉ノ緊要事ト爲レリ依テ省線ト
  島原鐵道及三角、島原間航路トノ連帶運
  輸ヲ開始セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四〇九號
  意見書
  請願文書表第二三〇八號
  金澤、樽見間鐵道速成ノ請願金澤
  市長片岡安外十二名呈出(紹介議
  員箸本太吉君)
  右請願ノ要旨ハ岐阜縣本巢郡根尾村樽見
  ヨリ福井縣大野郡大野町ヲ經テ金澤市ニ
  至ル鐵道豫定線ハ本州中部ヲ橫斷シ表裏
  日本ヲ連絡スル捷路ニシテ國防上竝沿線
  ノ豐富ナル資源ノ開發上必要ナル路線ナ
  リ依テ政府ハ前記豫定線ヲ建設豫定線ニ
  編入シ速ニ敷設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第四一〇號
  意見書
  請願文書表第二八五五號
  白鳥、城端、金澤間省營自動車運輸
  開始ノ請願富山縣東礪波郡城端
  町長西川庄太郞外五名呈出(紹介
  議員松村謙三君)
  右請願ノ要旨ハ岐阜縣郡上郡越美南線美
  濃白鳥驛ヨリ富山縣東礪波郡中越線ノ終
  點城端驛ニ至リ更ニ金澤市ニ至ル路線ニ
  省營自動車ノ運輸ヲ開始スルハ沿線地方
  產業開發上又交通上最必要ナリト信ス依
  テ速ニ前記路線ニ省營自動車ノ運輸ヲ開
  始セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第四一一號
  意見書
  請願文書表第三〇五七號
  西方村ニ停車場設置ノ請願福島縣
  大沼郡西方村長山內政記外二百四
  十名呈出(紹介議員八田宗吉君)
  右請願ノ要旨ハ福島縣大沼郡西方村ハ西
  部ニハ廣大ナル森林地帶ヲ控エ且附近ニ
  ハ鑛山多ク地方物資集散ノ中心ニシテ交
  通上ノ要衝ナリ依テ柳津、川口間鐵道敷
  設ノ場合ハ前記西方村ニ停車場ヲ設置セ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ利册及御送付候也
  請辭特別報告第四一二號
  意見書
  請願文書表第三〇五八號
  彌五島驛ニ貸切貨物取扱開始ノ請願
  福島縣南會津郡江川村長五十嵐重
  吉外十二名呈出(紹介議員八田宗
  吉君)
  右請願ノ要旨ハ福島縣南會津郡江川村所
  在會津線彌五島停車場ハ未タ貸切貨物車
  ノ取扱ナキ爲商取引上地方民ノ損失不便
  尠少ナラサルモノアリ依テ速ニ同停車場
  ニ貸切貨物ノ取扱ヲ開始セラルル樣取計
  ラハレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四一三號
  意見書
  請願文書表第三五九二號
  帝室御料林設置ニ關スル請願鹿兒
  島縣肝屬郡大姶良村大字西俣百四
  十二番地農永田良吉呈出(紹介議
  員永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ薩摩大隅日向ハ皇祖發祥
  ノ靈地トシテ皇室ニ由緒深キ土地多キニ
  拘ラス現在ノ御料地中前記三國ニ何等之
  カ設置ヲ見サルハ洵ニ恐懼ニ堪ヘス依テ
  政府ハ鹿兒島縣肝屬郡吾平山陵隣接地帶
  數萬町步ノ國有林ヲ帝室御料林ニ編入ス
  ルノ途ヲ講セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至営田ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四一四號
  意見書
  請願文書表第三四六二號
  營業收益稅法中改正ノ請願香川縣
  綾歌郡坂出町百九十一番地鹽產合
  資會社專務取締役岩瀨庄太郞呈出
  (紹介議員山下谷次君)
  右請願ノ要旨ハ內地製鹽業ハ他ノ產業ト
  異リ鹽專賣法ニ基クモノニシテ其ノ業態
  特殊ナルノミナラス漁業ト等シク原始的
  產業ニ屬スルカ故ニ假令法人組織ニ依ル
  モノト雖營業收益稅ハ之ヲ免除スルヲ至
  當ナリト信ス依テ大正十五年法律第十一
  號營業收益稅法第七條第六號中「漁業」ノ
  下ニ「製鹽業」ヲ加へ之カ收益稅ヲ免除セ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當田ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四一五號
  意見書
  請願文書表第三六三八號
  洋酒輸入關稅引下ニ關スル請願東
  京市京橋區銀座西四丁目五番地井
  上ビル內品川潤呈出(紹介議員依
  光好秋君)
  右請願ノ要旨ハ現行洋酒輸入關稅率タル
  從價十割ハ太正十三年七月ノ制定ニ係リ
  當時ハ輸入洋酒ヲ一ノ奢侈品トシテ課稅
  セラレタルモノナルモ今ヤ洋酒ハ贅澤品
  ニ非サル一般國民ノ生活必需品ト謂フヘ
  ク最近對外爲替ノ低落ノ爲輸入洋酒ノ市
  價〓騰セルヲ以テ輸入業者及需要家ノ共
  ニ苦痛トスル所ト爲レリ依テ現行洋酒輸
  入關稅率從價十割ヲ幾分ナリトモ引下ケ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第四一六號
  意見書
  請願文書表第三五九五號
  波見港開港ニ關スル請願鹿兒島縣
  肝屬郡大始良村大字西俣百四十二
  番地農永田鶴松呈出(紹介議員永
  田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣肝屬郡高山町波
  見港ハ自然ノ良港ニシテ昔時南洋貿易ノ
  中心地タリシカ現在ハ他ニ開港場ノ指定
  セラレタル爲漸次衰運ニ傾キツツアリ然
  レトモ將來交通ノ發達ト共ニ海陸空連絡
  上及南洋貿易移民上重要ナル港灣タルニ
  至ルヘシト信ス依テ同港ヲハ第二種重要
  港灣ニ選定シ且開港セラレタシト謂フニ
  在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四一七號
  意見書
  請願文書表第三五九四號
  甘藷燒酎稅率引下竝改正ノ請願鹿
  兒島縣肝屬郡大姶良村大字西俣百
  四十二番地農永田良吉呈出(紹介
  議員永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣ハ從來全國中甘
  諸ヲ原料トスル燒酎製造業最盛ナリシモ
  近時次第ニ衰運ニ傾キツツアリ而シテ之
  カ原因タル下層農民勞働者ノ飮料タル燒
  酎稅率高キカ爲ナリト信ス依テ政府ハ甘
  諸燒酎稅率ヲ引下ケ且度數稅ヲ質量本位
  ニ改正セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四一八號
  意見書
  請願文書表第二六九〇號
  住宅組合匡救ニ關スル請願松江市
  南田町百二十四番地ノ七十二島根
  縣住宅組合聯合會會長村竹辨之助
  外八名呈出(紹介議員沖島錄三君)
  右請願ノ要旨ハ現行住宅組合法ハ往年好
  況時代住宅難緩和ヲ目的トシテ制定セラ
  レタルモノナルモ近時財界ノ不況ニ伴ヒ
  組合ノ經營ハ至難ニ陷リ出資拂込不能者
  又ハ脫退者續出シ加フルニ家屋ノ價格激
  落スル等組合ノ存立ヲ危ウセシムルノ窮
  狀ニ在リ依テ住宅組合救濟ノ爲(一)其ノ
  借入資金ノ利率ヲ郵便貯金ノ利率ト同一
  迄ニ引下ケ(二)家屋稅ヲ免除シ(三)住宅
  滅失シタルモ保險金ノ支拂ヲ得サルトキ
  其ノ他組合員曠闕セル場合償還資金ヲ給
  與セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四一九號
  意見書
  請願文書表第三六〇一號
  垂水町ニ煙草製造工場設置ノ請願
  鹿兒島縣肝屬郡大始良村大字西俣
  百四十二番地農永田良吉呈出紹
  介議員永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣大隅國ハ煙草ノ
  主要產地ナルニ拘ラス煙草製造工場ノ設
  置ナキハ洵ニ遺憾ニ堪へス依テ大隅國中
  主產地タル垂水町ニ煙草製造工場ヲ設置
  セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四二〇號
  意見書
  請願文書表第三六〇二號
  粗製樟腦及樟腦油ニ對スル補償金增
  額ノ請願鹿兒島縣肝屬郡大姶良
  村大字西俣百四十二番地農永田良
  吉呈出(紹介議員永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ粗製樟腦及樟腦油ハ南九
  州ノ特產物ニシテ從來之カ收納ニ對シ政
  府ハ多額ノ補償金ヲ交付シタリシモ近年
  之カ補償價格ヲ低減シ且納入額ヲモ制限
  シタル結果南九州ニ於ケル樟腦林所有者
  タル農民ノ苦痛ハ固ヨリ同製造業者ニシ
  テ廢業スル者頻出スルノ狀態ニ在リ依テ
  政府ハ速ニ納入年額ノ制限ヲ解キ且補償
  價格ヲ高メ此等業者ヲ救濟セラレタシト
  謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四二一號
  意見書
  請願文書表第二一〇號
  特別用鹽規則中一部改正ノ請願三
  重縣度會郡伊勢澤庵同業組合長奧
  井秀吉呈出(紹介議員濱田國松君)
  同第八一二號
  同上東京漬物協會長大木金兵衞外
  二名呈出(紹介議員加藤久米四郞
  君外二名)
  右請願ノ要旨ハ國民嗜好ノ必需品タル澤
  庵ノ製造ニハ鹽カソノ生產費中ノ重要部
  分ヲ占ムルヲ以テ特別用鹽ヲ使用スルト
  キハ生產費ヲ遞減セシメ國家經濟上利ス
  ル所多大ナリト信ス依テ大正五年勅令第
  百九十七號特別用鹽規則第一條ヲ改正シ
  澤庵漬用ニモ特別用鹽ヲ使用シ得ル樣取
  計ラハレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四二二號
  意見書
  請願文書表第三四六三號
  香川縣ニ國立製鹽試驗場設置ノ請願
  高松市中新町東讃鹽田同業組合長
  加藤勘學外一名呈出(紹介議員山
  下谷次君)
  右請願ノ要旨ハ食鹽ノ品質ヲ優良ニシ其
  ノ生產ヲ合理的ナラシムルハ產業經濟上
  食糧問題ノ對策上緊要ニシテ該目的ヲ實
  現セムニハ學術實地相俟テ製鹽技術ノ〓
  究ヲ遂クルノ要アリ而シテ香川縣ハ我カ
  國ニ於ケル鹽ノ主產地ニシテ之カ試驗ニ
  ハ最好條件ヲ具備セリ依テ同縣適當ノ地
  ニ國立製鹽試驗場ヲ設置セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第四二三號
  意見書
  請願文書表第二八七七號
  縣社穗觸神社ヲ官幣大社ニ昇格ノ請
  願宮崎縣西臼杵郡高千穗町長神
  殿勇策外九名呈出(紹介議員田尻
  藤四郞君)
  右請願ノ要旨ハ宮崎縣西臼杵郡高千穗町
  鎭座縣社穂觸神社ハ天孫邇邇藝命ヲ始メ
  天兒屋根命、布都奴士命、天布刀玉命、
  建御雷命ヲ奉祀シ上代ヨリ朝野ノ尊崇厚
  キ所ナリ然ルニ現在單ニ縣社トシテ待遇
  セラルルニ過キサルハ洵ニ恐懼ニ堪ヘス
  依テ前記穗觸神社ヲ官幣大社ニ昇格セシ
  メラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第四二四號
  意見書
  請願文書表第三五九三號
  肝屬神社創建ニ關スル請願鹿兒島
  縣肝屬郡大始良村大字西俣百四十
  二番地農永田良吉呈出(紹介議員
  永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ肝屬氏ハ代代南朝ノ忠臣
  ニシテ四百餘年間孤忠ヲ大隅國ニ守リタ
  ルニ拘ラス未タ肝屬氏歷代ノ忠魂ヲ奉祀
  スル神社ナキハ洵ニ遺憾ニ堪ヘス依テ贈
  從四位肝屬兼重公竝累代忠魂ヲ祀ル神社
  ヲ其ノ居城地跡タル鹿兒島縣肝屬郡高山
  町ニ創建スルニ關シ政府ハ助成セラレタ
  シト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四二五號
  意見書
  請願文書表第三六〇五號
  鵜戶神社昇格ニ關スル請願鹿兒島
  縣肝屬郡大始良村大字西俣百四十
  二番地農永田良吉呈出(紹介議員
  永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣肝屬郡始良村鎭
  座鵜戶神社ハ皇祖鵜茅葺不合尊ノ御神靈
  ヲ奉祀セルモノニシテ古來地方民ノ尊崇
  厚キ所ナリ而シテ明治六年同祭神タル宮
  崎縣鵜戶神社ハ官幣大社ニ列セラレタル
  モ前記始良村鵜戶神社ハ今猶纔ニ〓社ト
  シテ待遇セラルルニ過キス加之前鎭座地
  タル吾平山陵ヨリ其ノ麓ナル現在ノ場所
  ニ移轉ヲ命セラレタリ斯ノ如キハ實ニ神
  靈奉慰ノ道ニ反シ誠ニ恐懼ニ堪ヘス依テ前
  記始良村鵜戶神社ヲ國幣中社ニ昇格セシ
  メ併セテ其ノ鎭座地ヲ舊山陵地若ハ其ノ近
  接地ニ復歸セシメラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第四二六號
  意見書
  請願文書表第三六四〇號
  豐國神社昇格ニ關スル請願名古屋
  市西區中村公園豊國神社社掌渡邊
  松雄外四名呈出(紹介議員加藤鐐
  五郞君)
  右請願ノ要旨ハ名古屋市中區中村公園鎭
  座豐國神社ハ贈正一位關白太政大臣豐臣
  秀吉公ヲ祀リ地方民ノ崇敬篤シ然ルニ今
  猶一無格社タルニ過キサルハ地方官民ノ
  頗ル遺憾トスル所ナリ依テ前記豐國神社
  ヲ別格官幣社ニ昇格セシメラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四二七號
  意見書
  請願文書表第三三七六號
  村社津峰神社昇格ノ請願德島縣那
  賀郡見能林村大字答島字東分三百
  四十三番地津峰神社社掌野々宮文
  平外十二名呈出(紹介議員紅露昭
  君
  右請願ノ要旨ハ德島縣那賀郡見能林村大
  字答島字東分鎭座村社津峰神社ハ延喜式
  內ノ神賀志波比賣命ヲ奉祀セルモノニシテ
  古來領主地方民ノ崇敬厚ク現在一年ノ參
  拜者十萬人ニ及フニ拘ラス單ニ一小村社
  ニ過キサルハ頗ル遺憾ニ堪ヘス依テ前記
  神社ヲ縣社ニ昇格セシメラレタシト謂フ
  ニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四二八號
  意見書
  請願文書表第三四九〇號
  至尊高貴ノ御方ニ對シ奉ル新聞記事
  奉揭方取締ノ請願廣島市東白島
  町二百九番地松浦保次郞呈出紹
  介議員江藤源九郞君)
  右請願ノ要旨ハ皇室ニ對シ奉ル新聞記事
  奉揭方ニ關シテハ旣ニ制規アリト雖其ノ
  位置ヲ明示セラレサル爲往往一般記事ト
  混同シテ不敬ニ涉ルト認メラルルモノア
  ルハ洵ニ恐懼ニ堪ヘサルノミナラス延テ
  ハ國民精神ニ影響スル所頗ル大ナルモノ
  アリト信ス依テ至尊高貴ノ御方ニ對シ奉
  ル新聞記事奉揭方取締ニ就キ適當ナル法
  規ヲ速ニ制定セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四三〇號
  意見書
  請願文書表第二九七六號
  高砂港ヲ第二種重要港灣ニ指定ノ請
  願兵庫縣加古郡高砂町長戶田龜太
  郞外四十七名呈出(紹介議員多木
  久米次郞君)
  右請願ノ要旨ハ兵庫縣加古郡高砂港ハ加
  古川河口ニ位シ播州平野ノ門戶ヲ爲スヲ
  以テ同港灣ヲ修築シ海陸連絡ノ便ヲ圖ル
  ハ交通上產業上最必要ナリト信ス依テ同
  港ヲ第二種重要港灣ニ指定シ速ニ修築セ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四三一號
  意見書
  請願文書表第三四六四號
  多度津港ヲ第二種重要港灣ニ選定ノ
  請願香川縣仲多度津郡多度津町
  字仲之町會社員景山甚右衞門外五
  百七十八名呈出(紹介議員由下谷
  次君)
  右請願ノ要旨ハ香川縣仲多度郡多度津港
  ハ古來阪神其ノ他各地方トノ商取引盛ニ
  シテ軍事上亦重要港ナルヲ以テ現ニ內務
  省指定港灣ナルモ現築港規模ハ昔日ノ設
  計ニ係リ同地方產業交通ノ發展上其ノ不
  便不利尠カラス依テ速ニ前記多度津港ヲ
  第二種重要港灣ニ選定シ修築完成セラレ
  タシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請龜特別報告第四三二號
  意見書
  請願文書表第三六四四號
  釜石港ヲ第二種重要港灣ニ選定ノ請
  願岩手縣上閉伊郡釜石町公吏小
  野寺有一外百十七名呈出(紹介議
  員廣瀨爲久君外三名)
  右請願ノ要旨ハ岩手縣上閉伊郡釜石港ハ
  三陸沿岸ノ良港ニシテ沖ニハ世界有數ノ大
  漁場ヲ控エ陸ニハ鐵鑛埋藏量五千萬噸ト
  稱セラルル釜石鑛山ヲ有シ國內取引ハ固
  ヨリ外國貿易亦頻繁ニシテ昭和九年一月
  開港指定以來發展目覺シキモノアリ然モ
  同縣產業經濟ノ中樞區タル花卷、盛岡方
  面トヲ連絡スル鐵道モ近近開通ニ至ルヘ
  ク同港ノ重要性ハ益加ハリ商港トシテ漁
  港トシテ港灣施設ノ完備ハ緊急ナリト信
  ス依テ同港ヲ第二種重要港灣ニ選定セラ
  レタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請爾特別報〓第四三三號
  意見書
  請願文書表第二六八九號
  岩木川改修附帶山田川工事ニ關スル
  請願靑森縣西津輕郡木造町長山
  內佐四郎外十名呈出(紹介議員菊
  池良一君外二名)
  右請願ノ要旨ハ靑森縣西津輕郡山田川ハ
  木造町外十箇村ニ亙ル水田八千餘町步ノ
  唯一ノ排水河ニシテ十三湖ニ於テ岩木川
  ニ合流シ同一水路ニテ日本海ニ注ク延長
  五里ノ河川ナルカ之カ排水ノ良否ハ十一
  箇町村ノ死活ニ關スル間題タリ然ルニ岩
  木川改修附帶工事タル田光沼以北ノ區域
  ノ內田光沼ニ接續スル部分約五百間ハ未
  タ築堤セサルモ其ノ設計ハ河幅狹ク河床
  高キ爲山田川沿岸ノ湛水ヲ除去スルニ難
  ク又計畫ノ如ク岩木川河ロヲ山田川河口
  ト近接ノ距離ニ導キ改修セラルルニ於テ
  ハ流勢微弱ナル山田川ハ岩木川ノ急激ナ
  ル流勢ニ壓迫セラレテ流出力ヲ制セラレ
  且次第ニ土砂堆積シテ遂ニハ排水全ク不
  能ニ陷ルハ瞭カナリ依テ(一)田光沼以北
  約五百間ノ川幅ヲ擴張シ河床ヲ掘鑿セラ
  レ(二)岩木川ノ十三湖ニ注ク落口ヲ三本
  川ニ放流セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第四三四號
  意見書
  請願文書表第二八四八號
  川內川治水費國庫支辨年度繰上竝增
  額ノ請願鹿兒島縣薩摩郡川內町
  長小山田太七外四名呈出(紹介議
  員寺田市正君外二名)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣川內川改修工事
  ハ總額三百六十萬圓餘內國費二百三十五
  萬圓餘地方負擔百二十四萬圓餘ヲ以テ昭
  和六年ヨリ著手セラレタルカ昭和十二年
  度迄ハ全部地方費支出ノ計畫ナリ然ルニ
  現下農村ハ疫弊困憊其ノ極ニ達シ町村財
  政亦窮乏ヲ極メ工事費ノ負擔ハ堪フル能
  サル所ナリ依テ國費支辨年度ヲ昭和十一
  年度ニ繰上ケラルルト共ニ之ヲ增額シ工
  事ノ速成ヲ圖ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第四三五號
  意見書
  請願文書表第二八一四號
  平田船川改修竝用排水改良事業國庫
  助成ニ關スル請願島根縣簸川郡
  出東村大字坂田二百五十一番地江
  角興義外二名呈出(紹介議員原夫
  次郎君)
  右請願ノ要旨ハ島根縣簸川郡鳶巢村西田
  村國富村ノ山地ヨリ發シ平田町ヲ貫流シ
  宍道湖ニ注ク船川ハ上流ハ急湍ナルニ拘
  ラス下流ニ至レハ急激ニ緩流ト爲リ且宍
  道湖トノ平水差極メテ僅ナルカ故ニ一朝
  豪雨到レハ忽チ氾濫シ濁流美田ヲ覆ヒ住
  家ハ浸水シ耕作物ノ被害甚大ナルノミナ
  ラス交通運輸上其ノ不便不利言語ニ絕ス
  然モ之カ改修ハ多額ノ費用ヲ要シ一地方
  ノ負擔ニ堪ヘ得サル所ナリ依テ速ニ同川
  改修竝用排水改良事業ニ對シ國庫ヨリ助
  成セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四三六號
  意見書
  請願文書表第三五九七號
  肝屬川治水ノ請願鹿兒島縣肝屬郡
  大始良村大字西俣百四十二番地農
  永田良吉呈出(紹介議員永田良吉
  君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣肝屬郡肝屬川流
  域八箇町村ノ良田一萬餘町步ハ大正三年
  櫻鳥爆發以來每年上流ヨリ流出スル降灰
  砂礫ノ爲收穫減少シ被害甚大ニシテ同地
  方農民ノ疲弊困憊其ノ極ニ達シツツアリ
  依テ速ニ同川治水工事ヲ實施セラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四三七號
  意見書
  請願文書表第三二二三號
  惠那岳ニ國營砂防工事施行ノ請願
  岐阜縣惠那郡中津町長間孔太郞呈
  出(紹介議員牧野良三君外一名)
  同第三二二四號
  同上岐阜縣惠那郡落合村長鈴木隆
  三呈出(紹介議員岡田伊太郞君外
  一七名
  右請願ノ要旨ハ岐阜縣惠那郡ト長野縣下
  伊那郡トニ跨ル惠那岳ハ全山花崗岩ヨリ組
  成セラレ表土ハ風化セルヲ以テ融雪期豪
  雨期ニハ崩壞シテ流下シ中津川四ツ目川
  落合川ノ急流ヨリ木曾川ニ堆積シ下流ニ
  甚大ナル慘害ヲ反復シツツアリ然ルニ僅
  少ナル縣費ヲ以テシテハ局部的施工ニ止
  リ將來ノ危險ヲ防止スルコト難ク然モ此
  ノ儘放置セハ遂ニ復舊シ得サルニ至ルヘ
  シ依テ速ニ國費ヲ以テ惠那岳及同支脈前
  山ニ砂防工事ヲ施行セラレタシト謂フニ
  在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四三八號
  意見書
  請願文書表第三一五〇號
  熊谷、諏訪間縣道ヲ國道ニ編入ノ請
  願埼玉縣秩父郡吉田町大字下吉
  田二百三十二番地鶴見桂三郞外二
  名呈出(紹介議員橫川重次君)
  右請願ノ要旨ハ埼玉縣熊谷市ヨリ大里郡
  寄居町秩父郡吉田町、上吉田村群馬縣多
  野那萬場町ヲ經テ長野縣諏訪郡ニ至ル縣
  道ハ地方產業開發上竝軍事上重要ナル路
  線ナリ依テ前記路線ヲ國道ニ編入セラレ
  沿線一帶ノ窮乏セル農民ヲ救濟スル應急
  對策トシテ埼玉縣秩父郡上吉田村ヨリ群
  馬縣多野郡萬場町字入會ニ至ル間ノ開鑿
  事業ヲ第一期工事トシテ起工セラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第四三九號
  意見書
  請願文書表第三三七九號
  那智山、樫原間道路改修ノ請願和
  歌山縣東牟婁郡色川村長久保嘉七
  外八名呈出(紹介議員世耕弘一君)
  右請願ノ要旨ハ和歌山縣東牟婁郡那智町
  那智山ヨリ同郡色川村大字樫原ニ至ル道
  路ノ沿線ニハ舊高野ノ稱アル妙法山阿彌
  陀寺ヲ始メ眺望絕佳ナル小麥平史蹟藤綱
  要害ノ森等名所舊蹟多ク且千古斧鉞ヲ入
  レサル森林繁茂スルヲ以テ前記道路ノ改
  修ハ最必要ナリト信ス依テ前記路線ヲ觀
  光及產業道路トシテ速ニ改修セラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四四〇號
  意見書
  請願文書表第三五八一號
  大島郡ニ於ケル道路港灣施設完備ニ
  關スル請願東京市四谷區愛住町
  十八番地金井正夫呈出(紹介議員
  金井正夫君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣大島郡ハ陸地面
  積八十九方里ノ島嶼ニシテ町村數二十一
  現在人口二十二萬餘ヲ算スルモ其ノ文化
  竝ニ產業ノ發展遠ク內地ニ及ハサルハ海
  陸ノ交通不便ニ基因スルモノト信ス依テ
  將來發展ノ基礎トシテ道路ノ普及改良ト
  港灣施設ノ完備ヲ圖ラレタシト謂フニ在
  リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請伊特別報告第四四一號
  意見書
  請願文書表第三三四九號
  國立「トラホーム」〓究機關設置ノ請
  願東京市麴町區富士見町三丁目
  一番地ノ十三號財團法人日本トラ
  ホーム豫防協會會頭河本重次郞呈
  出(紹介議員八木逸郞君)
  右請願ノ要旨ハ我カ國民ノ間ニ廣ク蔓延
  スル「トラホーム」ハ國民保健上實ニ忽諸
  ニ附スヘカラサル疾病ニシテ其ノ罹病者
  一千萬人ト推算セラレ然モ本病ノ罹患者
  ハ作業能力ニ障害ヲ來シ或ハ失明スル者
  尠カラサル狀態ナリ政府ハ大正八年「ト
  ラホーム」豫防法制定以來本病ノ檢診及
  治療ヲ督勸シツツアルモ患者率ノ減少極
  メテ遲遲タルハ頗ル遺憾ニ堪ヘス依テ速
  ニ本病豫防ノ完璧ヲ期スル爲國立「トラ
  ホーム」〓究機關ヲ設置セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四四三號
  意見書
  請願文書表第三六一一號
  國立九州癩療養所擴張ニ關スル請願
  鹿兒島縣肝屬郡大始良村大字西俣
  百四十二番地農永田良吉呈出紹
  介議員永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ我カ國ニ於ケル癩療養事
  業ハ逐年其ノ發展ヲ見ルニ至リタルモ推
  定癩患者數ト收容患者數トノ間ニ大ナル
  懸隔アリ特ニ九州ニ於テ其ノ差甚シク爲
  ニ事業ノ效果比較的微弱ナルハ洵ニ遺憾
  トスル所ナリ依テ政府ハ之等患者ニ安住
  ノ地ヲ得シムルト共ニ之カ絕對的隔離根
  絕ヲ實現スヘク鹿兒島縣肝屬郡大始良村
  所在國立九州癩療養所ヲ擴張セラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四四四號
  意見書
  請願文書表第三五二四號
  職業紹介所國營ニ關スル請願東京市
  杉並區阿佐ヶ谷三丁目五百十四番
  地公吏豐原又男外七千四百五十名
  呈出(紹介議員有馬淺雄君外二名)
  右請願ノ要旨ハ職業ノ紹介ハ其ノ本質ヨ
  リシテ行政區劃ヲ超越シ全國的ニ勞働ノ
  需給ヲ調節シ社會ノ福利施設ノ根幹トシ
  テ經營セラルヘキモノナルニ拘ラス現行
  制度ニ於テハ市町村經營ヲ原則トスルヲ
  以テ事業本來ノ機能ヲ充分ニ發揮スルヲ
  得ス且僅ノ國庫補助ヲ以テシテハ到底完
  全ナル活動ヲ保シ得サル狀態ニ在リ依テ
  速ニ現行職業紹介法ヲ改正シ職業紹介所
  ヲ直接國家ノ經營ニ移管セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四四五號
  意見書
  請願文書表第三三二七號
  樣似漁港修築ノ請願北海道樣似郡
  樣似村長大石晃弘呈出(紹介議員
  松尾孝之君外一名)
  右請願ノ要旨ハ北海道樣似郡樣似漁港ハ
  天與ノ灣形ヲ形成シ日高國ニ於ケル魚撈
  ノ根據地タルノミナラス漁船及商船避
  難港トシテ好適セリ而シテ昭昭七年度ニ
  於テ農漁山村救濟事業トシテ船入潤修築
  ノ恩惠ニ浴シ昭和九年其ノ完成ヲ見タル
  ハ村民ノ感謝措ク能ハサル所ナルモ太平
  洋ノ海田ヲ開拓シ同地方ノ伸展ヲ期スル
  ニハ漁港ノ完成ニ俟タサルヘカラス依テ
  前記樣似港ヲ速ニ修築セラレタシト謂フ
  ニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第四四六號
  意見書
  請願文書表第三四三五號
  奈井江、浦臼間石狩川架橋速成ノ請
  願北海道空知郡砂川町長野口陳
  吉外四名呈出(紹介議員板谷順助
  君)
  右請願ノ要旨ハ北海空知郡砂川町奈井江
  市街地ヨリ樺戶郡浦臼村ニ至ル地方費道
  路ハ沿線ニ農耕地ヲ控エ此等隣接部落間
  交通上ノ主要幹線タリ然ルニ右道路ヲ橫
  斷スル石狩川ハ不便ナル渡船ニ依ルノ外
  ナキヲ以テ物資ノ輸送其ノ他經濟交通上
  附近住民ノ受クル損害甚大ナルモノアリ
  依テ前記奈井江、浦臼間石狩川渡船場ニ
  速ニ橋梁ヲ架設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第四四七號
  意見書
  請願文書表第三一四三號
  林野治水事業擴充實施ノ請願倉敷
  市長平松俊太郞呈出(紹介議員則
  井萬壽雄君)
  右請願ノ要旨ハ昭和九年九月關西一帶ヲ
  襲ヘル風水害ニ因ル岡山縣北部地方ノ被
  害ハ頗ル激甚ニシテ之カ原因タル山間地
  方無立木地ノ土砂崩壞ニヨリ堤防ヲ破壞
  シ氾濫ヲ惹起セシメタルモノニシテ之カ
  對策トシテ荒廢林野ノ復舊ト無立木地ノ
  造林粗惡林地ノ恢復トニ依リ森林ヲ育成
  スル等林野治水上ノ施設ニ依ルヲ最必要
  トシ從來ノ如キ微溫的林野治水事業ヲ以
  テシテハ充分ナル目的ヲ達スルコト能ハ
  ス依テ政府ハ從來ノ林野治水事業ヲ擴充
  シ以テ事業ノ完備水災ノ禍因ヲ根絕セシ
  メラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第四四八號
  意見書
  請願文書表第三一八九號
  日光杉並木保護施設ニ關スル請願
  栃木縣上都賀郡日光町長〓水秀外
  五名呈出(紹介議員坪山德彌君)
  右請願ノ要旨ハ栃木縣上都賀郡日光町ヨ
  リ河內郡大澤村大字大澤ニ至ル縣道、上
  都賀郡今市町ヨリ落合村大字小倉ニ至ル
  縣道及今市町ヨリ河內郡豐岡村大字大桑
  ニ至ル縣道ノ兩側ニ立ツ所謂日光杉並木
  ハ慶安元年松平正網カ約二十年ノ苦心ヲ
  經テ日光廟ニ植樹寄進シタル世界ニ比類
  ナキ天然記念物ニシテ大正十一年三月史
  蹟名勝天然記念物ノ指定ヲ受ケタルモノ
  ナリ然ルニ此ノ國寳的杉並木ハ年年枯死
  損滅スルモノ多ク此ノ儘ニ放置セムカ百
  年後ニ於テハ全部枯死スルニ至ルヘシ依
  テ速ニ之カ保護施設ヲ講セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四四九號
  意見書
  請願文書表第三五九一號
  大隅半島ニ林道開設其ノ他ノ請願
  鹿兒島縣肝屬郡大始良村大字西俣
  百四十二番地農永田良吉呈出紹
  介議員永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ森林ノ利用開發上又疲弊
  因態セル地方農山村ノ救濟上林道ノ開設
  ハ急務ナリト信ス依テ政府ハ大隅半島數
  萬町步ノ國有林中肝屬郡高山町內之浦町
  大字岸良間、岸良田代村間、田代村始良
  村間、佐多村大字邊塚田代村間、佐多村
  字大泊同村大字伊坐敷間及吾平山陵東嶽
  間ヲ實地調査ノ上速ニ林道ヲ開設セラレ
  タク尙東由良町部分林樟樹問題、佐多村
  大中尾移住民官有林拂下間題等ヲ速ニ解
  決セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四五〇號
  意見書
  請願文書表第三六六四號
  莖永ニ砂防植林施設實施ノ請願東
  京市澁谷區榮通二丁目六十九番地
  中村嘉壽呈出(紹介議員中村嘉壽
  君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣熊毛郡南種子村
  大字莖永ハ水田二百八十餘町步ヲ有スル
  モ水溜ナキノミナラス周圍ニ山林少ナク
  炎熱ノ爲旱魃時ニ於テハ山林ノ濶葉樹悉
  ク枯死シ又潮風ノ侵入等ノ害甚シキヲ以
  テ從來再三當局ニ砂防工事實施方ヲ請願
  セルモ未タ實現ノ運ニ至ラサルハ甚タ遺
  憾ニ堪ヘス依テ政府ハ官有林砂漠地七十
  五町步餘ヲ農林省ニ移管シ速ニ砂防工事
  竝植林施設ヲ實施セラレタシト謂フニ在
  リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報〓第四五一號
  意見書
  請願文書表第二八一三號
  宍道湖岸鹽害救濟對策ニ關スル請
  願島根縣簸川郡出東村大字坂田
  二百五十一番地江角興義外二名呈
  出(紹介議員原夫次郞君)
  右請願ノ要旨ハ島根縣宍道湖沿岸十四箇
  町村ハ古來ヨリ宍道湖水ヲ揚水灌漑シ以
  テ農耕ヲ營ミシカ曩ニ斐伊川改修工事ノ
  一部トシテ大橋川ノ浚渫擴大セラレタル
  結果圖ラスモ海水逆流シ湖水ノ含鹽量增
  加シ今ヤ全ク灌漑用ニ適セサルニ至リ關
  係地域ハ何處モ收穫半減ノ苦境ニ陷リ沿
  岸各町村ハ一大脅威ヲ感スルニ至レリ依
  テ政府ハ速ニ之カ應急對策ヲ講セラレタ
  シト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四五二號
  意見書
  請願文書表第三六五七號
  枕崎漁港浚渫ニ關スル請願東京市
  澁谷區榮通二丁目六十九番地中村
  嘉壽呈出(紹介議員中村嘉壽君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣川邊郡枕崎港ハ
  近來漁船ノ大型化ニ副フヘキ水深ヲ有セ
  サルヲ以テ頗ル不便ニシテ之カ浚渫ノ必
  要切實ナルモノアリ依テ速ニ前記枕崎漁
  港ヲ浚渫シ以テ大型漁船ノ自由碇泊ニ便
  ナラシメラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四五三號
  意見書
  請願文書表第三六七九號
  勝浦港修築ノ請願千葉縣夷隅郡勝
  浦町長岩瀨常三郞外六十名呈出
  (紹介議員岩瀨亮君外九名)
  右請願ノ要旨ハ千葉縣夷隅郡勝浦港ハ天
  然ノ港灣ヲ形成シ近時漁業ノ進歩ニ伴ヒ
  大型漁船ノ出入頻繁トナリ之ニ應スル爲
  數次地方費ヲ以テ築港工事ヲ施行シタル
  モ更ニ今後大型漁船ヲ多數收容スル爲ノ
  修築ハ到底地方ノ堪フル所ニ在ラス依テ
  國費ヲ以テ同港ヲ修築セラレタシト謂フ
  元音)
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四五四號
  意見書
  請願文書表第三六五八號
  片浦漁港ニ護岸工事施行ノ請願東
  京市澁谷區榮通二丁目六十九番地
  中村嘉壽呈出(紹介議員中村嘉壽
  君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣川邊郡笠砂村片
  浦港ハ時局匡救事業トシテ小漁港ノ修築
  施行セラレタルモ之カ完全ナル利用ニハ
  護岸工事ヲ施行セサルヘカラス依テ速ニ
  前記片浦漁港ニ護岸工事ヲ施行セラレタ
  シト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四五五號
  意見書
  請願文書表第三六五九號
  野間池漁港修築完成ノ請願東京市
  澁谷區榮通二丁目六十九番地中村
  嘉壽呈出(紹介議員中村嘉壽君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣川邊郡笠砂村野
  間池漁港ハ時局匡救事業トシテ港內ノ排
  泄工事行ハレタルモ未タ完成ノ域ニ達セ
  ス此ノ儘放棄セラレムカ旣成工事カ無意
  義トナルノ虞アリテ漁船ノ碇泊出入ニ遺憾
  ノ點尠カラス依テ速ニ前記野間池漁港修
  築工事ヲ完成セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四五六號
  意見書
  請願文書表第三六六〇號
  小湊港船溜完成ノ請願東京市澁谷
  區榮通二丁目六十九番地中村嘉壽
  呈出(紹介議員中村嘉壽君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣川邊郡萬世町小
  湊港ハ時局匡救事業トシテ船溜ノ修築行
  ハレタルモ單ニ其ノ一部ヲ施工シタルニ
  過キス未タ船舶ノ碇泊、出入ニ不利不便
  尠カラサル現狀ナリ依テ前記小湊港ノ船
  溜修築工事ヲ繼續完成セラレタシト謂フ
  ニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四五七號
  意見書
  請願文書表第三六六一號
  西南方村大字秋目ニ船溜築設ノ請願
  東京市澁谷區榮通二丁目六十九番
  地中村嘉壽呈出(紹介議員中村嘉
  壽君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣川邊郡西南方村
  大字秋目ハ古來漁業ヲ以テ生業トスルモ
  交通不便且漁港ノ設備ヲ缺ク爲部落民ハ
  極メテ貧窮ノ狀態ニ在リ依テ前記秋目ニ
  船溜ヲ築設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四五八號
  意見書
  請願文書表第三六六二號
  口ノ永良部島ニ漁港築設ノ請願東
  京市澁谷區榮通二丁目六十九番地
  中村嘉壽呈出(紹介議員中村嘉壽
  君
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣熊毛郡上屋久村
  口ノ永良部島ハ薩南ノ孤島ニシテ住民ハ
  漁業ト硫黄採取トニ依リ生計ヲ營ミツツ
  アルモ屢噴火ノ厄ニ遭ヒ且港灣ノ設備ナ
  キ爲漁業ノ發達モ遲遲トシテ振ハサル狀
  態ニ在リ依テ同島ニ漁港ヲ築設セラレタ
  シト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四五九號
  意見書
  請願文書表第三二一八號
  金鵄動章年金令改正ニ關スル請願
  富山縣水見郡八代村千六百九十五
  番地農北山喜右衞門外三名呈出
  (紹介議員武知勇記君)
  同第三二一九號
  同上奈良縣生駒郡龍田町農森川音
  吉外一名呈出(紹介議員武知勇記
  君
  同第三二二〇號
  同上富山縣射水郡新湊町大字法土
  寺丁ノ一番地商鹽谷與四郞外五名
  呈出(紹介議員武知勇記君)
  同第三二二一號
  同上福岡縣三井郡上津荒木村三百
  八番地ノ二農石井庄太郞外三名呈
  出(紹介議員武知勇記君)
  同第三二二二號
  同上群馬縣山田郡川内村二千八百
  四番地農吉田春吉外二十六名呈出
  (紹介議員武知勇記君)
  右請願ノ要旨ハ金鵄勳章年金令ハ制定後
  旣ニ四十年ヲ閱シ其ノ間文武官ノ恩給等
  ハ數次增額セラレタルニ拘ラス唯金鵄勳
  章年金ノミ時勢ニ順應シタル增額改正ナ
  クシテ今日ニ及ヒタルハ洵ニ遺憾トスル
  所ナリ依テ速ニ時勢ニ順應シテ該年金令
  ヲ改正シ且積極的ニ殊動者優遇ノ方法ヲ
  講セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第四六〇號
  意見書
  請願文書表第三二一七號
  傷病年金受給者無償傷痍者優遇ノ請
  願廣島縣佐伯郡廿日市町百三十
  九番屋敷料理業石津常吉外十七名
  呈出(紹介議員武知勇記君)
  右請願ノ要旨ハ時運ノ進展ニ伴ヒ諸般ノ
  制度改善セラルルモ獨リ傷痍受動者ノ其
  ノ面目ヲ保持シ得ルノ恩典ニ浴セサルハ
  洵ニ遺憾トスル所ナリ依テ現行恩給法ヲ
  改正シ(一)第二十四條ノ二第一款第二款
  症ヲ第二十四條第六項症ニ準シ普通恩給
  增加恩給ヲ給シ(二)第一一十四條ノ二第三
  款第四款症ニ傷病年金ヲ給シ(三)傷痍疾
  病外部ニ現ハレス又三十年間不具狀態ニ
  慣レタル者ニモ傷病賜金ヲ給シ(四)第三
  十一條第一目症以下ニ傷病賜金ノ差額ヲ
  給シ(五)無償傷痍者ニ對シ一時賜金傷痍
  軍人ニ準シ傷病年金又ハ傷病賜金ヲ給セ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四六一號
  意見書
  請願文書表第三三三〇號
  傷病年金受給者優遇ニ關スル請願
  長野縣下伊那郡上飯田町四千二百
  八十九番地農有賀熊次郞外三十五
  名呈出(紹介議員戶田由美君)
  右請願ノ要旨ハ傷病年金受給者中第一、
  第二款症者ハ第六項者ニ比シ症狀ノ差異
  甚タ少ナキニ拘ラス增加恩給ヲ受ケサル
  ハ甚タ不合理ナリト信ス依テ速ニ前記第
  一、第二款症者ニ對シテモ第六項者ト同
  樣增加恩給ヲ給セラレタク且第三、第四
  款症者ノ年金額モ適當ニ增額セラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四六二號
  意見書
  請願文書表第三三二九號
  戰公傷病死者傷痍軍人遺族傷病年金
  者一時賜金者無償戰公傷軍人等優
  遇ノ請願群馬縣邑樂郡館林町大
  字館林百九十八番地商前澤由四郞
  外四十四名呈出(紹介議員增田金
  作君)
  右請願ノ要旨ハ戰公傷病死者傷痍軍人ノ
  遺族及傷病年金者一時賜金者無償戰公
  傷軍人等ニシテ今日猶生活上甚シク悲慘
  ノ狀態ニ在ル者アルハ洵ニ遺憾ニ堪ヘス
  依テ現行恩給法ヲ改正シ(一)戰死者公傷
  病死者傷痍者ノ遺族扶助料ヲ生活ノ安定
  ヲ得セシムル程度ニ增額シ(二)傷病年金
  者一時賜金者ヲ優遇シ(ニ一)無傷戰公傷軍
  人ニ對シ年金又ハ下賜金ヲ下附セラレタ
  ク(四)戰公傷者ノ下級者ニ對シ每年一囘
  靖國神社、明治神宮又ハ伊勢神宮參拜ノ
  爲鐵道無賃乘車劵ヲ交付セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報〓第四六六號
  意見書
  請願文書表第三四九一號
  新聞ニ奉揭ノ宮城竝神社及高貴御殿
  ノ御尊景取扱取締法規制定ノ請願
  廣島市東白島町二百九番地松浦保
  次郞呈出(紹介議員江藤源九郞君)
  右請願ノ要旨ハ從來新聞紙ニ奉揭セラル
  ル宮城竝神社及高貴御殿ノ御尊景カ一般
  記事ト同紙ナル爲取扱粗略ニ流レ不敬ニ
  涉ルモノアルヲ散見スルハ誠ニ恐懼ニ堪
  ヘス依テ是等ノ御尊景ヲ新聞紙ニ奉揭セ
  ムトスルトキハ之ヲ別刷附錄トシ記事ト
  同紙ニセサル樣竝讀者カ之ヲ粗略不敬ノ
  取扱ヲ爲ササル樣嚴正ナル取締法規ヲ制
  定セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請誦特別報告第四六七號
  意見書
  請願文書表第三三三一號
  二十五歲未滿飮酒禁止法制定反對ノ
  請願群馬縣勢多郡南橘村大字上
  細井八百七十一番地商野田勇太郞
  外百三十四名呈出(紹介議員增田
  金作君外二名)
  同第三三三二號
  同上群馬縣勢多郡木瀨村大字駒形
  町六十三番地商町田卯三郞外二百
  九十三名呈出(紹介議員增田金作
  君外二名)
  同第三三三三號
  同上群馬縣新田郡太田町百三十五
  番地商田村久藏外三百六十九名呈
  出(紹介議員增田金作君外二名)
  同第三三三四號
  同上群馬縣多野郡藤岡町百八十番
  地商諏訪部政藏外三百九名呈出
  (紹介議員增田金作君外二名)
  同第三三三五號
  同上群馬縣群馬郡瀧川村大字八幡
  原千七ノ一番地商原田彌左外二百
  八十七名呈出(紹介議員增田金作
  君外二名)
  同第三四二三號
  同上新潟縣西頸城郡根知村大字東
  中廣田竹松外二百七十一名呈出
  (紹介議員原吉郞君)
  右請願ノ要旨ハ酒類ハ人類天賦ノ嗜好的
  飮料ニ屬シ古來我カ國ニ於テハ冠婚葬祭
  等ノ儀禮ニ供セラレ吾人生活上ノ慰安ニ將
  タ社交上ニ常ニ愛用セラルル所ナリ然ル
  ニ一部論者ハ徒ニ其ノ過飮ニ因ル弊害ノ
  ミヲ强調シテ害物視シ其ノ社會的效果ヲ
  認ムルコトナク專ラ法ノ强制力ニ依テ之
  ヲ禁止セムコトヲ企圖シツツアリ依テ政
  府ハ二十五歲未滿者ノ飮酒禁止法ハ之ヲ
  制定セラレサル樣處置セラレタシト謂フ
  ニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四七二號
  意見書
  請願文書表第三一八七號
  山村住民救濟ニ關スル請願岐阜縣
  武儀郡東武藝村大字宇多院百四十
  七番戶農河村甚七外千五十四名呈
  出(紹介議員大野伴睦君)
  右請願ノ要旨ハ今ヤ山村ノ疲弊ハ其ノ極
  ニ達シ加之打續ク災禍ニ因リ山村經濟ハ
  根底ヨリ破壞セラレムトスルノ狀態ニ在
  リ依テ政府ハ山村匡救土木事業竝山村經
  濟更生策ヲ速ニ樹立實施セラレタク尙山
  村救濟ノ爲(一)政府所有米特別拂下法制
  定(二)林道開設事業ノ恆久的實施(三)山
  村養蠶特別保護法制定(四)山村耕地擴張
  改良ノ實施(五)山村金融保全策樹立等ノ
  諸方策ヲ實施セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第四七三號
  意見書
  請願文書表第三四九二號
  辯護士事務員ノ法律事務取扱ニ關ス
  ル請願千葉市千二百十三番地辯
  護士事務員林田勘治郞外六名呈出
  (紹介議員小高長三郞君)
  右請願ノ要旨ハ現在辯護士事務員ハ過去
  ノ慣行ニ依リ既得ノ業權ヲ有スルモ昭和
  八年法律第五十四號改正辯護士法施行セ
  ラルルトキハ彼等ハ職業ヲ奪ハレ人道上
  遺憾ナルノミナラス一般民ノ蒙ル不便亦
  大ナリト信ス依テ改正辯護士法第十八條
  ヲ削除シ辯護士ハ事務員ヲシテ其ノ事務
  ヲ補佐代理セシムルノ明文ヲ附加スルカ
  或ハ司法代務人法ヲ制定シ現在該事務員
  ノ職業ヲ繼續セシメラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第四七六號
  意見書
  請願文書表第三一八三號
  湖南鐵道敷設ノ請願福島縣安積郡
  三代村字御代千二百五十番地三瓶
  新太郞外十六名呈出(紹介議員八
  田宗吉君)
  同第三四四九號
  同上福島縣安積郡福良村長西田仙
  吾呈出(紹介議員八田宗吉君)
  同第三四五〇號
  同上福島縣安積郡赤津村長渡邊傳
  吾呈出(紹介議員八田宗吉君)
  右請願ノ要旨ハ東北本線白河驛ヨリ福島
  縣岩瀨郡長沼町及安積郡福良村地方所
  謂湖南地方)ヲ經テ磐越西線廣田驛ニ至
  ル鐵道ヲ敷設スルトキハ沿線地方ノ資源
  開發上利益極メテ大ナルノミナラス若松、
  郡山、白河間ノ現線ヨリ十五哩餘ヲ短縮ス
  ルノ利アリ依テ速ニ前記鐵道ヲ敷設セラ
  レタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四七七號
  意見書
  請願文書表第三三五一號
  廣尾、樣似間鐵道速成ノ請願北海
  道樣似郡樣似村農去間辨次郞呈出
  (紹介議員板谷順助君外二名)
  右請願ノ要旨ハ北海道廣尾郡廣尾線廣尾
  驛ヨリ海岸ヲ經由シテ未成線日高線ノ終
  點樣似郡樣似驛ニ至ル鐵道豫定線沿線地
  方ハ物資豐富ニシテ之カ敷設ハ十勝、日
  高兩國ノ開拓上急務ナリト信ス依テ前記
  豫定線鐵道ヲ速ニ敷設セラレタシト謂フ
  ニ在リ
  衆議院ハ其ノ旨趣ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四七八號
  意見書
  請願文書表第三六五五號
  彌五島驛ニ貸切貨物取扱開始ノ請願
  福島縣南會津郡旭田村佐藤作次郞
  外十名呈出(紹介議員中野寅吉君
  外一名)
  右請願ノ要旨ハ福島縣南會津郡江川村所
  在會津線彌五島停車場ハ未タ貸切貨物車
  ノ取扱ナキ爲商取引上地方民ノ損失不便
  尠少ナラサルモノアリ依テ速ニ同停車場
  ニ貸切貨物ノ取扱ヲ開始セラルル樣取計
  ラハレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四七九號
  意見書
  請願文書表第三二二八號
  北濃、城端間鐵道敷設ノ請願岐阜
  縣大量郡莊川村大字新淵大村由藏
  外二百七十三名呈出(紹介議員匹
  田銳吉君)
  右請願ノ要旨ハ岐阜縣上郡越美南線北濃
  驛ヨリ同郡高鷲村大野郡莊川、白川ノ二村
  富山縣東礪波郡上平、平、大鋸屋ノ諸村ヲ
  經テ中越線城端驛ニ至ル鐵道ハ名古屋港ト
  伏木港トヲ連絡スル捷徑タルノミナラス太
  平洋ト日本海トノ連絡上必要缺クヘカラ
  サル路線ナリ依テ前記鐵道ヲ豫定線ニ編
  入シ速ニ敷設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請轟特別報告第四八〇號
  意見書
  請願文書表第三五二五號
  能代港、船川港間鐵道敷設ノ請願
  秋田縣山本郡能代港町長小林德太
  郞呈出(紹介議員杉本國太郞君)
  右請願ノ要旨ハ商港及陸海軍利用港トシ
  テ愈其ノ重要性ヲ增シツツアル秋田縣南
  秋田郡船川港町ト木材ノ大集散地タル山
  本郡能代港町トヲ連結スル八郞潟西岸通
  過ノ鐵道ヲ敷設スルトキハ男鹿半島沿岸
  ノ水產業開發ニ資スルノミナラス同地方
  十一箇町村ノ交通上ニ裨益スル甚大ナル
  モノアリト信ス依テ前記兩町間ニ速ニ鐵
  道ヲ敷設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ則册及御送付候也
  請願特別報告第四八一號
  意見書
  請願文書表第三四〇六號
  千歲村字「ママチ」ニ陸軍飛行隊設置
  ノ請願北海道千歲郡千歳村公吏
  〓水良作外八百六十名呈出(紹介
  議員岡田伊太郞君)
  右請願ノ要旨ハ北海道千歲郡千歲村大字
  千歲村字「ママチ」原野ヲ貫通スル札幌、
  浦賀線地方費道ト之ニ併行スル私設北海
  道鐵道トノ間ニ於ケル一帶ノ平坦部ハ航
  空機ノ離著陸場ニ好適ノ地ニシテ軍事航
  空上重要ナル地點ナリ依テ計畫ニ必要ナ
  ル地積ハ無償ニテ提供スヘキニ付速ニ前
  記箇所ニ陸軍飛行隊ヲ設置セラレタシト
  謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第四八二號
  意見書
  請願文書表第三二三〇號
  餘內村ニ海軍助成金交付ノ請願京
  都府加佐郡餘内村長安久治作呈出
  (紹介議員水島彥一郞君)
  右請願ノ要旨ハ京都府加佐郡餘內村ハ近
  時舞鶴軍港ノ擴張ニ伴ヒ職工等ノ來住者
  漸次增加セルヲ以テ諸般施設ノ改善ヲ必
  要トスルニ至リ小學校舍ノ如キ間斷ナク
  增築ノ必要ニ迫ラルルモ之カ財源涸渴シ
  又課稅外收入極メテ僅少ナルヲ以テ村當
  局及村民ハ其ノ重キ負擔ニ苦ミツツアル
  現狀ナリ依テ同村ニ對シ海軍助成金ヲ交
  付セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四八三號
  意見書
  請願文書表第三五五三號
  佐世保市熊ケ倉免田代、赤木兩部落
  及山中免ニ補助金下附ノ請願佐
  世保熊ケ倉免二千二百三十二番地
  農太田崎之亟外六十五名呈出給
  介議員中田正輔君)
  右請願ノ要旨ハ佐世保市熊ケ倉免田代、
  赤木兩部落及山中免ハ佐世保市水源池所
  在地トシテ軍事上ノ見地ヨリ法律上種種
  ナル拘束ヲ受ケ農業經營上不利不便尠カ
  ラスシテ三部落民ノ疲弊困憊ハ其ノ極ニ
  達シツツアリ依テ前記三部落ニ年額二千
  五百圓宛向フ十箇年間引續キ補助金ヲ下
  附セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四八四號
  意見書
  請願文書表第三五二三號
  上三宮町ニ郵便局設置ノ請願福島
  縣耶麻郡上三宮村大字上三宮六百
  四十八番地岩橋俊雄外二十名呈出
  (紹介議員八田宗吉君)
  右請願ノ要旨ハ福島縣耶麻郡上三宮村ハ
  戶數三百四十餘ヲ算シ同郡喜多方町以北
  ニ於ケル商工業ノ中心ヲ爲ス而シテ一旦
  設置セラレタル上三宮郵便局ノ明治十八
  年廢止セラレテ以來通信上同村民ノ不利
  不便尠カラス依テ速ニ前記上三宮村ニ郵
  便局ヲ設置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四八五號
  意見書
  請願文書表第三三九七號
  野迫川村大字中ニ三等郵便局設置ノ
  請願奈良縣吉野郡野迫川村大字
  中森脇勘造呈出(紹介議員福井甚
  三君)
  右請願ノ要旨ハ奈良縣吉野郡野迫川村大
  字今井、平川、柞原、中、上ノ五箇集團部落
  ハ同村北部ニ位シ戶數二百餘ヲ算シ和歌
  山縣高野山ニ隣接シ高野豆腐ノ主產地ニ
  シテ年產額二十餘萬圓ニ達スルモ山嶽重
  疊交通不便ニシテ通信機關ノ設置ナク最
  寄郵便局ヘハ約四里ヲ隔ツル爲部落民ノ
  不利不便甚大ナルモノアリ依テ前記部落
  ノ中心地タル大字中ニ三等郵便局ヲ設置
  セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四八六號
  意見書
  請願文書表第三五二六號
  新山下町ニ三等郵便局設置ノ請願
  横濱市中區西前町一丁目五番地中
  村萬治外七名呈出(紹介議員佐藤
  庄太郞君外一名)
  右請願ノ要旨ハ横濱市中區新山下町ハ人
  口三千ヲ算シ近時商業地竝囘漕業者密集
  地トシテ著シク發展シ通信機關ノ完備ヲ
  要スルコト切ナリ然ルニ同町ニハ未タ郵
  便局ノ設置ナク最寄郵便局ヘハ敦レモ十
  數町ヲ隔ツル爲貯金、爲替、小包等ノ事
  務ニ於テ蒙ル不利不便尠カラス依テ速ニ
  前記新山下町ニ三等郵便局ヲ設置セラレ
  タシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四八七號
  意見書
  請願文書表第三五九八號
  串良町ニ三等郵便局設置ノ請願鹿
  兒島縣肝屬郡大始良村大字西俣百
  四十二番地農永田良吉呈出(紹介
  議員永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣肝屬郡串良町ハ
  人口一萬三千餘ヲ算シ近時通信事務繁多
  トナレルモ同町ハ郵便局ノ設置ナキ爲町
  民ノ蒙ル不利不便尠カラス依テ串良町内
  適當ノ場所ニ三等郵便局ヲ設置セラレタ
  シト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四八八號
  意見書
  請願文書表第三二六七號
  多以良村ニ無集配郵便局設置ノ請願
  長崎縣西彼杵郡多以良村二十五番
  戶牛島勘市外十五名呈出(紹介議
  員中村不二男君)
  右請願ノ要旨ハ長崎縣西彼杵郡多以良村
  ハ人口千八百餘ヲ算シ近時農業ノ進步副
  業ノ普及ニ依リ村勢著シク向上シ通信利
  用關係繁多トナレルモ同村ニハ郵便局ノ
  設置ナク最寄瀨戶郵便局ハ一里半乃至二
  里ノ遠隔地ニ在ルヲ以テ村民ノ不利不便
  甚大ナルモノアリ依テ前記多以良村ニ無集
  配郵便局ヲ設置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四八九號
  意見書
  請願文書表第三四一〇號
  南種子村大字西之ニ無集配郵便局設
  置ノ請願鹿兒島縣熊毛郡南種子
  村長羽生〓呈出(紹介議員井上知
  治君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣熊毛郡南種子村
  ハ種子島ノ南端ニ位シ附近ハ風光雄大史
  蹟ニ富ミ近時視察團ノ往來頻繁ニシテ漸
  次通信利用增加セルモ未タ郵便局ノ設置
  ナキ爲村民ノ不利不便尠カラス依テ南種
  子村大字西之ニ無集配郵便局ヲ設置セラ
  レタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四九〇號
  意見書
  請願文書表第三五四九號
  森町村字八木向ニ無集配郵便局設置
  ノ請願新潟縣南蒲原郡森町村大
  字長野酒井慶太郞呈出(紹介議員
  山田又司君)
  右請願ノ要旨ハ新潟縣南蒲原郡森町村ハ
  戶數一千餘ノ大村ニシテ同村大字荒澤ニ
  郵便局ノ設置アルモ位置偏在セル爲同局
  ヨリ四里以上ニ達スル部落アリテ郵便事
  務上村民ノ不利不便尠カラス依テ同村中
  央ナル大字長澤字八木向ニ無集配郵便局
  ヲ設置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四九一號
  意見書
  請願文書表第三五七九號
  門田村大字中野ニ無集配郵便局設置
  ノ請願福島縣北會津郡門田村大
  字面川字根岸百二十二番地農增井
  八久呈出(紹介議員中野寅吉君外
  一名)
  右請願ノ要旨ハ福島縣北會津郡門田村ハ
  人口四千五百餘ヲ算シ柿ノ名產地ニシテ
  諸取引上通信機關ヲ必要トスルモ最寄局
  ヘハ一里半ヲ隔ツル爲村民ノ蒙ル不利不便
  尠カラス依テ前記門田村大字中野ニ無集
  配郵便局ヲ設置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四九二號
  意見書
  請願文書表第三六〇六號
  佐多村字大泊ニ無集配郵便局設置ノ
  請願鹿兒島縣肝屬郡大姶良村大
  字西俣百四十二番地農永田良吉呈
  出(紹介議員永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣肝屬郡佐田村字
  大泊ハ人口千六百ヲ算シ海產物ノ取引盛
  ニシテ通信事務繁多トナレルモ最寄佐多
  郵便局ヘハ三里以上ヲ隔ツル爲部落民ノ
  不利不便尠カラス依テ前記大泊ニ無集配
  郵便局ヲ設置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四九三號
  意見書
  請願文書表第三六四三號
  夕張町字沼ノ澤ニ郵便取扱所設置ノ
  請願北海道夕張郡夕張町字沼ノ
  澤靑木富藏外四十八名呈出(紹介
  議員松尾孝之君)
  右請願ノ要旨ハ北海道夕張郡夕張町字沼
  ノ澤ハ戶數三百餘ヲ算シ官公衙出張所等
  ノ所在地ニシテ且北海道炭礦汽船株式會
  社眞谷地礦ヘノ分岐點ニ位シ交通頻繁ナ
  ルモ未タ通信機關ノ設置無ク住民ハ不便
  ヲ感シツツアリ依テ前記夕張町字沼ノ澤
  ニ郵便取扱所ヲ設置セラレタシト謂フニ
  在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四九四號
  意見書
  請願文書表第三四八五號
  岩瀨郵便取扱所ヲ集配局ニ改定ノ請
  願秋田縣北秋田郡山瀨村長田村
  浩治外二名呈出(紹介議員鈴木安
  孝君)
  右請願ノ要旨ハ秋田縣北秋田郡山瀨村大
  字岩瀨附近ハ近時通信利用關係頻繁トナ
  レルモ現在郵便物ハ附近早口驛ヨリ一里
  ノ山奥ナル山瀨郵便局ニ送ラレ更ニ岩瀨
  ニ逆戾リシテ配達セラレツツアル狀態ナ
  ルヲ以テ前記岩瀨附近住民ノ不便甚大ナ
  ルモノアリ依テ前記岩瀨郵便取扱所ヲ集
  配局ニ改定セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四九五號
  意見書
  請願文書表第三六〇四號
  永野田郵便取扱所ヲ無集配局ニ改定
  ノ請願鹿兒島縣肝屬郡大姶良村
  大字西俣百四十二番地農永田良吉
  呈出(紹介議員永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣肝屬郡大始良村
  字永野田ハ交通ノ要衝ニ當リ近時產業發
  展シ通信機關ノ完備ヲ要スルコト切ナル
  モ同村ニハ郵便取扱所ノ設置アルノミナ
  ルヲ以テ住民ノ不利不便尠カラス依テ前
  記永野田郵便取扱所ヲ無集配三等郵便局
  ニ昇格セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第四九六號
  意見書
  請願文書表第三五八五號
  北濱郵便取扱所ヲ集配三等局ニ昇格
  ノ請願島根縣簸川郡北濱郵便取
  扱所栂野竹次郞外一名呈出(紹介
  議員原夫次郞君)
  右請願ノ要旨ハ島根縣簸川郡北濱村所在
  北濱郵便取扱所ハ開所以來成績見ルヘキ
  モノアルモ其ノ取扱事務ノ範圍狭小ナル
  爲公衆ノ不便尠カラス依テ同取扱所ヲ集
  配三等局ニ昇格セシメラレタシ若不可能
  ナルトキハ無集配局ニ昇格セシメラレタ
  シト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四九七號
  意見書
  請願文書表第三一八八號
  中城郵便局ニ集配事務開始ノ請願
  沖繩縣中頭郡中城村公吏伊佐常喜
  呈出(紹介議員金城紀光君)
  右請願ノ要旨ハ沖繩縣中頭郡中城村ハ人
  口一萬七千五百餘ヲ算シ村勢益發展ノ趨
  勢ニ在リテ通信機關ノ完備ヲ最必要トス
  ルモ同村所在中城郵便局ハ集配事務ヲ取
  扱ハサル爲村民ノ蒙ル不利不便甚大ナル
  モノアリ依テ前記中城郵便局ニ集配事務
  ヲ開始セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第四九八號
  意見書
  請願文書表第三五九〇號
  新城郵便局ニ集配事務開始其ノ他ノ
  請願鹿兒島縣肝屬郡大始良村大
  字西俣百四十二番地農永田良吉呈
  出(紹介議員永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣肝屬郡新城村ハ
  近時自動車交通ノ便著シク發達シ通信利
  用關係亦增加シタルモ同村所在新城郵便
  局ハ無集配局ニ屬シ且通信機關ハ舊來ノ
  汽船便ニ依ル爲郵便物ノ發著遲延シ村民
  ノ蒙ル不利不便甚大ナルモノアリ依テ前
  記新城局ニ集配事務ヲ開始シ且舊來ノ古
  江港汽船便ニ依ル遞送系統ヲ廢シ省營自
  動車便ニ依ル垂水局連絡ニ變更セラレタ
  シト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第四九九號
  意見書
  請願文書表第三〇三〇號
  妹尾局郵便物ヲ宇野線終列車ニ搭載
  ノ請願岡山縣都窪郡妹尾町正保
  千代藏呈出(紹介議員則井萬壽雄
  君
  右請願ノ要旨ハ岡山縣都窪郡妹尾町ハ花
  莚疊表等ノ主要產地ニシテ是等ノ海外輸
  出高ハ年年激增シ從テ之カ取引ハ敏速ヲ
  要スルモ現在宇野線上リ列車ニ搭載スル
  郵便ハ二便ノミニシテ午後七時二十六分
  ノ終便以後ハ翌日ニ非サレハ列車ニ積荷
  ヲ爲ス能ハサルヲ以テ妹尾町附近住民ノ
  不利不便甚大ナルモノアリ依テ同町所在
  妹尾郵便局郵便物ヲ宇野驛發午前零時宇
  野線終列車ニ搭載發送シ得ル樣取計ラハ
  レタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五〇〇號
  意見書
  請願文書表第三六七五號
  金束郵便局郵便物輸送方法變更ノ請
  願千葉縣安房郡大山村百七十八
  番地竹澤太一呈出(紹介議員竹澤
  太一君)
  右請願ノ要旨ハ千葉縣安房郡大山村所在
  金束郵便局ハ東京市ヲ距ル僅ニ三十六里
  汽車ニ依ルトキハ三時間餘ニシテ達シ得
  ヘキ地域ナルニ拘ラス郵便物ハ東京市發
  信日ヨリ四日目ニシテ配達ヲ受クル狀態
  ニシテ通信機關ノ整備セル今日洵ニ遺憾
  ニ堪ヘス依テ速ニ之カ改善ヲ期セラレタ
  シト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當田ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五〇一號
  意見書
  請願文書表第三五八二號
  大島郡ニ於ケル通信施設改善ニ關ス
  ル請願東京市四谷區愛住町十八
  番地金井正夫呈出(紹介議員金井
  正夫君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣大島郡ハ鹿兒島
  市ヲ距ル約二百浬ノ南方海上ニ位スル島
  嶼ナルカ通信施設ハ極メテ不完全ナルヲ
  以テ同島ノ產業開發ハ甚シク阻害セラレ
  ツツアル現狀ナリ依テ大島郡各島内ニ電
  信電話ヲ開設スルノ外各離島ニ無線電信
  電話ヲ施設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五〇二號
  意見書
  請願文書表第三四〇一號
  川島郵便局ニ電信事務開始ノ請願
  茨城縣眞壁郡伊讃村長鈴木誠外四
  名呈出(紹介議員中井川浩君外二
  名)
  右請願ノ要旨ハ茨城縣眞壁郡伊讚村大字
  下川島ハ鬼怒川ニ沿ヒ水戶線川島驛ノ所
  在地ニシテ近時交通機關ノ發達ニ伴ヒ通
  信利用關係繁多ト爲リ加之內務省鬼怒川
  河川改修事務所設置以來電信利用益增加
  セルモ同地所在川島郵便局ハ電信事務ヲ
  取扱ハス最寄局ヘハ一里餘ヲ隔ツル爲附
  近住民ノ不利不便尠カラス依テ前記川島
  郵便局ニ電信事務ヲ開始セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五〇三號
  意見書
  請願文書表第三六一二號
  御園郵便局ニ電信事務開始ノ請願
  東京市蒲田區御園町三百三十九番
  地農永田良吉外四名呈出(紹介議
  員永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ東京市蒲田區所在御園郵
  便局ハ同區內最殷賑ヲ極ムル中央部ニ在
  ルモ電信事務ヲ取扱ハス最寄蒲田郵便局
  ヘハ省線ヲ隔ツル爲附近住民ノ不便尠カ
  ラス依テ速ニ前記御園郵便局ニ電信事務
  ヲ開始セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五〇四號
  意見書
  請願文書表第三三六〇號
  長崎郵便局電信課ヲ獨立局ニ昇格ノ
  請願長崎市長笠井幸一郎外一一名
  呈出(紹介議員向井倭雄君外二名)
  右請願ノ要旨ハ長崎市長崎郵便局電信課
  ハ現在一分課ニ過キサルモ陸上竝大連臺
  灣ニ對スル直通線大北電信會社扱ノ外電
  ヲモ處理スル等其ノ實質ニ於テハ東京大
  阪ノ二大通信局ニ次キ殊ニ輓近內外情勢
  ノ激變ニ件ヒ通信事務ハ谷輻輳シ一分課
  ニテハ事務處理上多大ノ不便ヲ感シツツ
  アリ依テ前記長崎郵便局電信課ヲ獨立局
  ニ昇格セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五〇五號
  意見書
  請願文書表第三五二七號
  宇檢、久慈兩局ニ電話事務開始ノ請願
  東京市四谷區愛住町十八番地金井
  正夫呈出(紹介議員金井正夫君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣大島郡字檢村及
  西方村ハ未タ電話ノ施設ナキ爲地方民ノ
  不利不便尠カラス依テ字檢村所在字檢郵
  便局西方村所在久慈郵便局及東方村所在
  古仁屋郵便局ノ三局ヲ接續スル電話囘線
  ヲ架設シテ宇檢、久慈兩局ニ電話通話事務
  ノ取扱ヲ開始セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五〇六號
  意見書
  請願文書表第三五二八號
  西古見、阿室兩局ニ通話事務開始ノ
  請願東京市四谷區愛住町十八番
  地金井正夫呈出(紹介議員金井正
  夫君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣大島郡西方村及
  字檢村ハ未タ電話ノ施設ナキ爲住民ノ不
  利不便尠カラス依テ西方村所在西古見郵
  便局字檢村所在阿室郵便局及西方村所在
  久慈郵便局ノ三局ヲ接續スル電話囘線ヲ
  架設シテ西古見、阿室兩局ニ電話通話事
  務ヲ開始セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五〇七號
  意見書
  請願文書表第三五五一號
  大野町通話區域擴張ニ關スル請願
  福井縣大野郡大野町長布川源兵衞
  外三十名呈出(紹介議員猪野毛利
  榮君)
  右請願ノ要旨ハ福井縣大野郡大野町ハ近
  時著シク發展シ越美北線敷設工事モ今年
  同町ヨリ起工ニ決定シ各種工業亦進展シ
  ツツアルニ拘ラス六大都市中大阪名古屋
  ヲ除ク他ノ地ニハ長距離電話加入者ニ非
  サレハ通話シ得ラレサル爲町民ノ不便尠
  カラス依テ速ニ少クトモ六大都市ニ對シ
  テハ普通電話ヲ以テ通話シ得ル樣速ニ同
  町ノ通話區域ヲ擴張セラレタシト謂フニ
  在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第五〇八號
  意見書
  請願文書表第三六一〇號
  福岡、鹿兒島間航空輸送開始ニ關ス
  ル請願鹿兒島縣肝屬郡大姶良村
  大字西俣百四十二番地農永田良吉
  呈出(紹介議員永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ福岡、鹿兒島間航空輸送
  ハ明昭和十一年一月內地臺灣航空輸送開
  始ト同時ニ實現セラルルモノト信スルモ
  今年ハ特ニ鹿兒島、宮崎兩縣下ニ於テ特
  別大演習擧行セラルルニ付便宜ヲ與フル
  目的ヲ以テ且內臺間航空輸送ノ前提トシ
  テ前記區間ニ航空輸送ヲ開始スルハ最必
  要ナリト信ス依テ福岡市ト鹿兒島縣肝屬
  郡鹿屋町トノ間ニ航空輸送ヲ開始セラレ
  タシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ採
  擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第六
  十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五〇九號
  意見書
  請願文書表第三六六七號
  長崎市附近ニ飛行場設置ノ請願長
  崎市浦五島町二十一番地貿易業脇
  山啓次郞外三十八名呈出(紹介議
  員向井倭雄君外二名)
  右請願ノ要旨ハ我カ國ニ於ケル航空事業
  ハ輓近殊ニ其ノ重要性ヲ加ヘ現下ノ時局
  ニ鑑ミルトキ之カ整備擴充ノ要愈切ナル
  モノアリ而シテ長崎市ハ地理上國際通信
  運輸竝國防上樞要ナル地位ヲ占ム依テ政
  府ハ速ニ長崎市附近ニ飛行場ヲ設置セラ
  レタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五一〇號
  意見書
  請願文書表第二九九六號
  芝浦ニ海事部分室設置ノ請願神戶
  市神戶區明石町三十一番地山內洋
  麿外六百三十五名呈出(紹介議員
  立川平君)
  右請願ノ要旨ハ東京港ハ最近船舶ノ出入
  激增シ昭和八年度ニ於テハ二千九百四隻
  總噸數六百五十八萬七千三百七噸ヲ示シ
  從テ海事事務モ亦迅速ヲ要スルニ拘ラス
  主要港タル東京港ニ未タ海事部ノ設置ナ
  キハ甚タ遺憾ニ堪ヘス依テ東京港芝浦ニ
  海事事務取扱ヲ實施スル爲海事部分室ヲ
  設置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五一一號
  意見書
  請願文書表第三五八〇號
  大島郡航路改善ニ關スル請願東京
  市四谷區愛住町十八番地金井正夫
  呈出(紹介議員金井正夫君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣大島郡ハ九州本
  土ト沖繩トノ間約四百浬ノ洋上ニ散在ス
  ル島嶼ニシテ交通上ノ利便ヲ缺キ且航路
  運賃高率ナル爲文化ノ振興ヲ甚シク阻害
  シツツアリ依テ前記大島郡航路ノ補助金
  ヲ增額シ以テ航路度數ノ增加竝運賃ノ低
  減ヲ圖ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請辭特別報〓第五一二號
  意見書
  請願文書表第三五九九號
  南九州南洋諸島間航路開始ニ關スル
  請願鹿兒島縣肝屬郡大姶良村大
  字西俣百四十二番地農永田鶴松呈
  出(紹介議員永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ近時南九州ヨリ南洋諸島
  ヘノ渡航者著シク增加セルモ現在航路ハ
  門司ヨリ横濱ヲ迂廻スル爲渡航者ノ不利
  不便尠カラス依テ門司ヨリ大隅半島東海
  岸波見港ニ至リ同港ヨリ「サイパン」島或
  ハ2パラウ」島ニ至ル直通航路ヲ開設セラ
  レタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請參特別報告第五一三號
  意見書
  請願文書表第三六三九號
  疾病ニ因ル兵役免除者優遇ニ關スル
  請願名古屋市南區八熊町字中街
  二千六百五十六番地工鈴木鐵次郞
  呈出(紹介議員加藤鐐五郞君)
  右請願ノ要旨ハ我カ陸海軍ノ下士兵ニシ
  テ在營團中疾病ノ爲兵役ヲ免除サレ歸〓
  ヲ命セラレタル者ニシテ現在生存スル者
  全國ヲ通シテ約三萬人ニ垂トス而シテ之
  等疾病ニ因ル兵役免除者ハ歸〓ヲ命セラ
  ルルト同時ニ軍事救護法等何等ノ恩典ニ
  浴スルコトナキハ甚タ遺憾憐憫ニ堪ヘス
  依テ政府ハ疾病ノ爲ノ兵役免除者ニ對シ
  疾病ノ原因家族ノ生活狀態等詳細調査ノ
  上軍事救護法ニ準據シ救護ノ方策ヲ實施
  セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請麻特別報告第五一四號
  意見書
  請願文書表第三三二五號
  加除式法令全書國營ノ謂埼玉縣
  北足立郡大宮町大字大宮三千三百
  四十二番地商遊佐重四郞呈出給
  介議員高橋泰雄君外一々石)
  同第三六八二號
  同上東京市麻布區三河臺町六番地
  周旋業越野春雄呈出(紹介議員有
  馬淺雄君外一名)
  右請顧ノ要旨ハ加除式現行法令全書補整
  用追錄ハ官廳ハ固ヨリ全國一萬二千町村
  ノ必要品トシテ購入セラレツツアルモ一
  營利會社ノ經營暴利ニ委セラレツツアル
  爲財政極度ニ窮乏セル地方町村ハ之カ購
  入費ノ支出ニ困難ヲ感スルノ狀態ナリ依
  テ速ニ之ヲ官報同樣ニ國營トシ低費ヲ以
  テ印刷頒布セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五一五號
  意見書
  請願文書表第三五二九號
  鹿兒島地方裁判所大島支部昇格ノ請
  願東京市四谷區愛住町十八番地
  金井正夫呈出(紹介議員金井正夫
  君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣大島郡ハ大小二
  十有餘ノ島嶼ヨリ成リ面請九十方里人口
  二十二萬餘ニ及フ大郡ニシテ近時刑事民
  事事件共ニ著シク增加シ來レリ然ルニ現
  在鹿兒島地方裁判所大島支部ハ丙號支部
  ナルヲ以テ郡內地方民ノ不便尠カラス依
  テ前記大島支部ヲ甲號支部ニ昇格セシメ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五一六號
  意見書
  請願文書表第三二二五號
  大樹村大樹市街ニ區裁判所出、張所設
  置ノ請願北海道廣尾郡大樹村長
  中村佐久彌呈出(紹介議員三井德
  寶君)
  右請願ノ要旨ハ北海道廣尾郡大樹村大樹
  市街ハ廣尾線鐵道開通以來頓ニ發展シ登
  記事項激增ノ傾向ニ在ルモ所轄廣尾登記
  所ハ距離遠隔ナル爲登記事務上同地方住
  民ノ不利不便尠カラス依テ敷地及廳舍ハ
  同村ニ於テ之ヲ寄附スヘキニ付同村大樹
  市街ニ昭和十年度ニ於テ帶廣區裁判所大
  樹出張所ヲ設置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請戯特別報〓第五一七號
  意見書
  請願文書表第三四〇七號
  山瀨村ニ區裁判所出張所設置ノ請
  願秋田縣北秋田郡山瀨村長田村
  浩治外二名呈出(紹介議員鈴木安
  孝君)
  右請願ノ要旨ハ秋田縣北秋田郡山瀨村地
  方ニ於ケル登記管轄ノ現狀ヲ觀ルニ山
  瀨下川沿ノ二村ハ大館區裁判所ニ眞中
  村ハ同區裁判所扇田出張所ニ早口村ハ同
  鷹巢出張所ニ所轄セラレ各村トモ其ノ所
  轄登記所遠隔ニシテ且交通不便ナル爲住
  民ノ不利不便甚大ナルモノアリ而シテ前
  記各村ハ孰レモ密接ノ關係ヲ有シ山瀨村
  ハ其ノ中心地ヲ爲ス依テ〓地廰舍等ハ寄
  附スヘキニ付山瀨、早口、眞中ノ三村全
  部及下川沿村大字立花、川口ヲ管轄區域
  トシ大館區裁判所ノ出張所ヲ山瀨村大字
  岩瀨字大柳ニ設置セラレタシト謂フニ在
  リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五一八號
  意見書
  請願文書表第三四〇九號
  南種子村大字中之上ニ區裁判所出張
  所設置ノ請願鹿兒島縣熊毛郡南
  種子村長羽生〓呈出(紹介議員井
  上知治君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣熊毛郡南種子村
  ヘ登記事務上隣村中種子村野間區裁判所
  出張所ノ管轄ニ屬スルモ同出張所迄ノ距
  離ハ四里乃至八里ニ及フ爲村民ノ蒙ル不
  利不便尠カラス依テ同村大字中之上ニ區
  裁判所出張所ヲ設置セラレタシト謂フニ
  在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第五一九號
  意見書
  請願文書表第三四九三號
  大宮村大字大宮ニ區裁判所出張所設
  置ノ請戯栃本縣鹽谷郡大宮村長
  蓼沼諦藏外六十九名呈出(紹介議
  員松村光三君)
  右請願ノ要旨ハ栃木縣鹽谷郡大宮村ハ現
  在宇都宮區裁判所氏家出張所及船生出張
  所ノ管轄ニ屬シ又隣接スル玉生村ハ太田
  原區裁判所矢板出張所ニ河內郡篠井村ハ
  字都宮區裁判所大澤出張所ニ羽黑村及絹
  島村ハ同區裁判所古里出張所ニ屬スルモ
  前記各村ヨリ管轄登記所ヘハ孰レモ三里
  乃至四里ヲ隔テ住民ノ不利不便尠カラス
  然ルニ大宮村大字大宮ハ前記各村ノ中心
  ニ位シ各村ヘハ一里內外ヲ隔ツルノミナ
  リ依テ敷地事務所倉庫ハ之ヲ寄附スヘキ
  ニ付キ前記大宮村大字大宮ニ區裁判所出
  張所ヲ設置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第五二〇號
  意見書
  請願文書表第三五二二號
  橫芝町ニ區裁判所出張所設置ノ請
  願千葉縣山武郡横芝町公吏押尾
  眞藏呈出(紹介議員土屋〓三郞君)
  右講願ノ要旨ハ千葉縣匝瑳郡東陽村白濱
  村及南條村ハ登記事務上八日市場區裁判
  所ニ山武郡横芝町大總村ハ同區裁判所松
  尾出張所ノ管轄ニ屬スルモ孰レモ距離遠
  隔ナル爲登記事務ニ就キ不利不便尠カラ
  ス依テ前記五箇町村ノ中心地タル橫芝町
  ニ區裁判所出張所ヲ設置セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特狀報告第五二一號
  意見書
  請願文書表第三五九六號
  鹿屋町ニ刑務所支所設置ノ請願鹿
  兒島縣肝屬郡大始良村大字西俣百
  四十二番地農永田良吉呈出(紹介
  議員永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣肝屬郡鹿屋町ハ
  區裁判所ノ設置アルモ未タ刑務所ノ設置
  ナキ爲其ノ不便尠カラス依テ前記鹿屋町
  ニ鹿兒島刑務所支所ヲ設置セラレタシト
  謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第五二二號
  意見書
  請願文書表第三一八五號
  私立大學〓職員優遇ニ關スル請願
  東京市神田區三崎町二丁目三十二
  番地日本大學總長山岡萬之助外二
  十一名呈出(紹介議員荒川五郞君
  外二十五名)
  右請願ノ要旨ハ私立大學ハ多年學界ニ貢
  獻シ其ノ〓職員ハ官立大學ト等シク國家
  ノ重要ナル〓育事業ニ從事セルニ拘ラス
  國家ヨリ受クル待遇ニ關シ殆ト其ノ恩典
  ニ浴セサルハ洵ニ遺憾ニ堪ヘス依テ私立
  大學〓職員ニ對シテモ其ノ待遇及敍位敍
  動其ノ他ニ關シ官立大學ニ準シ相當優遇
  ノ途ヲ講セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第五二三號
  意見書
  請願文書表第三一八六號
  私立大學經費國庫補助ニ關スル請
  願東京市神田區三崎町二丁目三
  十二番地日本大學總長山岡萬之助
  外二十三名呈出(紹介議員荒川五
  郞君外二十五名)
  右請願ノ要旨ハ私立大學ハ國家ノ重要任
  務タル最高ノ〓育事務ヲ分擔スルモノニ
  シテ輓近其ノ內容大ニ整備充實シ〓育ノ
  成果モ亦觀ルヘキモノアリト雖之ヲ官立
  大學ニ比スレハ必シモ遜色ナシト謂フヲ
  得ス之ハ一ニ資金ノ不足ニ職由スルモノ
  ニシテ其ノ財政的基礎ヲ强固ニシ經營ヲ
  安定ナラシムルコトハ最モ緊要ナリト信
  ス依テ政府ハ大學令ニ依リ設立セラレタ
  ル私立大學ニ對シ每年相當ノ國庫補助金
  ヲ交付スルノ法律ヲ制定セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ユ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第五二五號
  意見書
  請願文書表第三六六五號
  〓育映畫館竝〓育映畫製作ニ對シ補
  助金下附ノ請願大阪市東區東雲
  町三丁目二百三十番地石黑榮太郞
  呈出(紹介議員上田孝吉君)
  右請願ノ要旨ハ近年一般映畫館ニ於テ上
  映セラレツツアル映畫ハ〓ネ營利ヲ目的
  トセルモノナルヲ以テ之カ靑少年ニ與フ
  ル惡影響尠シトセス故ニ各學校ニ在リテ
  ハ興行映畫ノ觀覽ヲ禁止シ或ハ相當ノ束
  縛ヲ加フルモ實際ハ其ノ效果乏シキ現狀
  ナリ而シテ之カ對策トシテハ〓育映畫ノ
  製作上映ヲ最適當ナリト信スルモ之カ製
  作上映興行ハ經濟的ニ收支相償ハサル狀
  態ニ在リ依テ個人若ハ團體ニ於テ學生兒
  童ノ〓育ヲ目的トスル映畫ヲ製作或ハ上
  映興行セムトスルモノニ對シテハ國庫ヨ
  リ補助金ヲ下附セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依別リ册及御送付候也
  請羅特別報告第五二六號
  意見書
  請願文書表第三六〇九號
  大塚神社古墳調査ニ關スル請願鹿
  兒島縣肝屬郡大姶良村大字西俣百
  四十二番地農永田良吉呈出(紹介
  議員永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣肝屬郡東申良町
  大字新川西鎭座村社大塚神社境內ニ在ル
  大古墳ヲ中心トシテ附近ニ現存セル古墳
  ノ數ハ百八十餘基ニ達シ規模壯大構造巧
  緻ヲ極メ皇祖皇宗ヲ始メ我等祖先ノ如何
  ニ文化的生活ヲ營マレシカヲ窺知スルニ
  足ルモノアリテ近時諸學者來調アルニ及
  ヒ益世上ニ周知セラルルニ至レリ依テ右
  古墳ヲ御陵參考地ニ指定シ速ニ調査セラ
  レタク尙醫唹郡志布志町安樂山宮神社及
  大崎村都滿神社ト天智天皇トノ傳說ニ就
  キテモ併セテ調査セラレタシト謂フニ在
  リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五二七號
  意見書
  請願文書表第三〇一七號
  靖國神社參拜ノ戰病死者遺族ニ鐵道
  船舶無賃乘車船許可ノ請願靜岡
  縣濱名郡積志村大字西ケ崎三千百
  八十四番地高橋武之外二名呈出
  (紹介議員倉元要一君)
  右請願ノ要旨ハ戰病死者遺族ノ皇居奉拜
  竝靖國神社參拜ニ際シテ之等遺族ヲ優遇
  スルハ刻下ノ時局ニ鑑ミ必要ナリト信ス
  依テ前記軍人遺族ニ鐵道船舶無賃乘車乘
  船ヲ許可セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五二八號
  意見書
  請願文書表第三六六六號
  富士身延鐵道國營移管ニ關スル請願
  〓水市入船町三丁目十一一番地運送
  業鈴木與平外五百三十八名呈出
  (紹介議員深澤豐太郞君外一名)
  同第三七三一號
  同上靜岡市材木町六十六番地商鳥
  居保一外二百六十七名呈出(紹介
  議員深澤豐太郞君)
  同第三七三二號
  同上〓水市江尻仲町五百九十二番
  地商風間常治郞外四十四名呈出
  (紹介議員深澤豐太郞君)
  同第三七五七號
  同上沼津市城内字町方町三十七番
  地商後藤國兄外十一名呈出(紹介
  議員深澤豐太郎君)
  同第三七五八號
  同上沼津市大手町二百番地商城內
  伊三郞外三十名呈出(紹介議員深
  澤豐太郞君)
  同第三七五九號
  同上沼津市大手町六十九番地大橋
  福松外三十名呈出(紹介議員深澤
  豐太郞君)
  同第三七六〇號
  同上沼津市大字三枚橋字三枚橋商
  杉山周藏外三十名呈出(紹介議員
  深澤豐太郞君)
  同第三七六一號
  同上沼津市本字仲町百四十七番地
  銅鐵商小林靜雄外六名呈出(紹介
  議員深澤豐太郞君)
  同第三七六二號
  同上沼津市本字仲町百七十三番地
  商端山藤一外二名呈出(紹介議員
  深澤豐太郞君)
  同第三七六三號
  同上沼津市本字上本町七十一一番地
  ノ一旅館業杉山和平外一一十九名呈
  出(紹介議員深澤豐太郞君)
  同第三七六四號
  同上沼津市上土宇川廓町九十五番
  地製材業芹澤直作外十二名呈出
  (紹介議員深澤豐太郞君)
  右請願ノ要旨ハ東海道本線富士驛ヨリ中
  央本線甲府驛ニ至ル私設富士身延鐵道ハ
  東海道方面ト信越地方トノ連絡上又地方
  產業ノ開發上重要ナル路線ナルモ一私設
  會社ノ經營ニ關スル爲運賃高率ニシテ地
  方產業ノ發展上遺憾尠カラス依テ政府ハ
  同鐡道ヲ買收セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請龜特別報告第五二九號
  意見書
  請願文書表第三三四七號
  留萌鐵道株式會社所屬臨港線國營移
  管ノ請願旭川市旭川商工會議所
  副會頭鶴間禮藏外千百三十名呈出
  (紹介議員東武君外二々ロ)
  右請願ノ要旨ハ北海道留萌郡留萌港ハ同
  道拓殖進展上ノ樞要商港トシテ曩ニ政府
  ハ巨費ヲ投シ修築工事ニ著手シ工事完成
  セルモ內港南北兩岸ヲ扼スル臨港鐵道ハ
  留萌鐵道株式會社ノ經營ニ係ル爲發著貨
  物ノ遲滯ヲ來シ商取引上ノ支障甚大ナル
  モノアリ依テ該臨港線ヲ速ニ國營ニ移管
  セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第五三〇號
  意見書
  請頓文書表第三四八六號
  汽船會社救濟ニ關スル請願東京市
  麴町區丸ノ内二丁目二番地社團法
  人日本乘合自動車協會長堀內良平
  外一名呈出(紹介議員林路一君外
  一名)
  同第三四八七號
  同上石川縣鹿島郡七尾町大字府中
  四ノ四番地廣島彌兵衞外一名呈出
  (紹介議員作田高太郞君)
  右請願ノ要旨ハ丸中汽船株式會社ハ石川
  縣當局ノ熱心ナル慫慂ト地方一般公衆ノ
  利便ノ爲能登半島沿岸ノ航路竝「バス」營
  業ニ從事シ來レルモノナルモ國有鐵道ノ
  敷設及省營「バス」ノ運輸開始ニ因リ其ノ
  營業航路竝乘合自動車路線ノ大部分ハ經
  營困難ト爲リ殘存路線ノミニテハ到底營
  業ヲ繼續スルコト難ク破產ノ悲境ニ沈淪
  セリ依テ之カ救濟ノ爲適當ノ措置ヲ講セ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第五三一號
  意見書
  請願文書表第三三二六號
  樣似、廣尾間ニ省營自動車運輸開始
  ノ請願北海道樣似郡樣似村長大
  石晃弘呈出(紹介議員松尾孝之君
  外一名)
  右請願ノ要旨ハ北海道三石郡三石村ヨリ
  樣似郡樣似村ニ至ル日高線鐵道延長工事
  ハ著著トシテ進捗シツツアルモ樣似村ヨ
  リ廣尾線ノ終點廣尾ニ至ル日勝線ノ著工
  セラレサルハ洵ニ遺憾ニ堪ヘス依テ前記
  樣似、廣尾間ニ省營自動車ノ運輸ヲ開始
  セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請頼特別報告第五三二號
  意見書
  請願文書表第一四六三號
  一時志津川間省營自動車運輸開始
  (昭岩手縣西磐井郡眞瀧村大
  字眞柴字岩ノ澤三十七番地農千葉
  善雄呈出(紹介議員大石倫治君)
  右請願ノ要旨ハ岩手縣西磐井郡一關町ヨ
  リ宮城平野ノ東北部ヲ通過シ宮城縣東岸
  ノ良港本吉郡志津川町ニ至ル間ハ物資豐
  富ニシテ人口亦稠密ナルモ東北本線ト大
  船渡線トノ中間ニ在ル爲文化ノ恩惠ニ浴
  セス產業ノ發達意ノ如クナラサルハ誠ニ
  遺憾ニ堪ヘス依テ前記地方振興ノ爲同區
  間ニ省營自動車ノ一般運輸ヲ開始セラレ
  タシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五三三號
  意見書
  請願文書表第三三五六號
  伊集院、樋脇間ニ省營「バス」運輸開
  始ノ請願鹿兒島縣薩摩郡樋脇村
  長桐野容良外十四名呈出(紹介議
  員天辰正守君外一名)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣日置郡鹿兒島本
  線伊集院驛ヨリ日置郡下伊集院大字下神
  殿東市來村大字養母及薩摩郡樋脇村大
  字市比野ヲ經テ宮之城線樋脇驛ニ至ル縣
  道ニ省營「バス」ノ運輸ヲ開始スルハ該地
  方交通產業上竝溫泉名勝等ノ開發上最必
  要ナリト信ス依テ前記區間ニ速ニ省營「バ
  ス」ノ運輸ヲ開始セラレタシト謂フニ在
  リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五三四號
  意見書
  請願文書表第三三九八號
  八幡濱、川之石間ニ省營自動車運輸
  開始ノ請願愛媛縣西宇和郡川之
  石町長兵頭傳兵衞外三名呈出紹
  介議員山村豐次郞君)
  右請願ノ趣旨ハ愛媛縣西宇和郡川之石町
  ヲ中心トスル五箇町村及之ト關係深キ三
  崎半島六箇村地方ハ產業旺盛ニシテ川之
  石町八幡濱町間ノ交通量ハ多數ニ上リ居
  レリ依テ近ク開通セラルヘキ松山、八幡濱
  線鐵道完成ノ曉ハ八幡濱、川之石間ニ省
  營自動車ノ運輸ヲ開始シ以テ地方開發產
  業助長ニ資セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請嚴特別報告第五三五號
  意見書
  請願文書表第三三九九號
  吉田、三瓶間ニ省營自動車運輸開始
  ノ請願愛媛縣北字和郡吉田町長
  朝岡康三郞外九名呈出(紹介議員
  山村豐次郞君)
  右請願ノ要旨ハ愛媛縣北宇和郡吉田町ヨ
  リ西宇和郡三瓶町ニ至ル海岸縣道ノ沿線
  ハ人口稠密ニシテ物資豐富ナルモ交通運
  輸ノ便ヲ缺ク爲沿線住民ノ蒙ル不利益甚
  大ナルモノアリ依テ前記吉田、三瓶兩町
  間ニ省營自動車ノ運輸ヲ開始セラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五三六號
  意見書
  請願文書表第三六〇〇號
  名瀨ヨリ古仁屋及笠利ニ至ル區間ニ
  省營自動車運輸開始ノ請願鹿兒
  島縣肝屬郡大姶良村大字西俣百四
  十二番地農永田良吉呈出(紹介議
  員永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣大島郡名瀨町ヨ
  リ同郡東方村大字古仁屋及名瀨町ヨリ笠
  利村ニ至ル區間ニ省營自動車ノ運輸ヲ開
  始スルハ大島ニ於ケル交通產業ノ開發上
  必要ナリト信ス依テ前記區間ニ速ニ省營
  自動車ノ運輸ヲ開始セラレタシト謂フニ
  在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第五三七號
  意見書
  請願文書表第三六〇三號
  大隅半島ニ省營自動車運輸開始ノ請
  願鹿兒島縣肝屬郡大始良村大字
  西俣百四十二番地農永田良吉呈出
  (紹介議員永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣大隅半島ハ交通
  運輸ノ便ヲ鬭ク爲豐富ナル資源モ空シク
  鎖シテ顧ミラレサル狀態ニ在リ依テ同半
  島富源開發ノ爲始良郡國府町ヨリ肝屬郡
  垂水町花岡村古江大始良村高須ヲ經テ佐
  多村大泊ニ至ル線、肝屬郡大根占村ヨリ
  田代村內之浦町ヲ經テ高山町ニ至ル線、
  肝屬郡田代村ヨリ大根占村池田鹿屋町高
  隈村ヲ經テ百引村ニ至ル線ニ省營自動車
  ノ運輸ヲ開始セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五三八號
  意見書
  請願文書表第三一八四號
  鯖江、大河原間鐵道敷設ノ請願福
  井縣今立郡上池田村長山形定右衞
  門呈出(紹介議員齋藤直橘君)
  右請願ノ要旨ハ福井縣今立郡北陸本線鯖
  江驛ヨリ南條郡武生町ニ出テ今立郡國高、
  北新庄、味眞野ノ各村粟田部町岡本村ヲ
  經テ南越鐵道ヲ利用シ南中山村野岡驛ニ
  テ分岐シ服間村上池田村水海、大野郡西
  谷村熊河溫見ヲ經テ岐阜縣本巢郡根尾村
  大河原ニ至リ金澤、大垣間ノ豫定線ニ接
  續スル鐵道ヲ敷設スルハ交通上竝沿線產
  業ノ開發上最必要ナリト信ス依テ速ニ該
  鐵道ヲ敷設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請申特別報告第五三九號
  意見書
  請願文書表第三二一五號
  櫻井、奧津間鐵道速成ニ關スル請願
  奈良縣宇陀郡松山町長松尾四郞外
  二十名呈出(紹介議員松尾四郞君)
  右請願ノ要旨ハ三重縣一志郡八幡村大字
  奧津ヨリ奈良縣磯城那櫻井線櫻井驛ニ至
  ル鐵道豫定線ハ三重縣名賀郡名張町及奈
  良縣字多郡榛原町ヲ經過セスシテ奈良縣
  宇多郡御杖、室生、宇賀志ノ三村松山町
  及磯城郡多武峰村ヲ經テ櫻井驛ニ至ル路
  線ニ變更敷設スルヲ以テ交通上竝產業名
  勝地開發上最適當ナリト信ス依テ前記鐵
  道ヲ速ニ敷設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第五四〇號
  意見書
  請願文書表第三二四九號
  新宮、若櫻間鐵道敷設ノ請願兵庫
  縣宍粟郡山崎町長前野修二外二十
  二名呈出(紹介議員原惣兵衞君)
  右請願ノ要旨ハ兵庫縣揖保、宍粟兩郡地
  方ハ農林ノ物資豐富ナルモ交通不便ナル
  爲天與ノ資源モ未タ開發セラレサルハ頗
  ル遺憾ニ堪ヘス依テ揖保郡姫津線播磨新
  宮驛ヨリ揖保、宍粟兩郡ヲ經テ鳥取縣八
  頭郡若櫻線ノ終點若櫻驛ニ至ル鐵道ヲ速
  ニ敷設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五四三號
  意見書
  請願文書表第三四〇八號
  七尾、氷見間鐵道敷設ノ請願石川
  縣鹿島郡七尾町長須原文吉外五名
  呈出(紹介議員靑山憲二一君)
  右請願ノ要旨ハ富山縣氷見郡地方ト石川
  縣能登地方トハ近時經濟關係益密接ヲ加
  ヘ輸送貨物ノ如キ逐年增加セルモ其ノ連
  絡ハ北陸本線津幡驛ヲ迂廻セサルヘカラ
  サル爲兩地方ノ經濟上ノ不利益甚大ナル
  モノアリ依テ七尾線七尾驛ヨリ同氷見支
  線氷見驛ニ至ル直通鐵道ヲ速ニ敷設シ前
  記兩地方ノ連絡ニ資セラレタシト謂フニ
  在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五四四號
  意見書
  請願文書表第三四三六號
  芽室、早來間鐵道敷設ノ請願北海
  道河西郡芽室村大字芽室基線西百
  三十九番地農遠山房吉外千五百名
  呈出(紹介議員三井德寶君)
  右請願ノ要旨ハ東部北海道ノ主要都市ヨ
  リ札幌、小樽、室蘭、函館方面ニ至ルニ
  ハ瀧川ラ經由セサルヘカラサルモ若河西
  郡芽室驛ヨリ沙流郡右左府村ヲ經テ室蘭
  本線早來驛ニ直通スル鐵道ヲ敷設スルト
  キハ時間上經濟上利スル所大ナリト信ス
  依テ前記芽室、早來間鐵道ヲ敷設セラレ
  タシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五四五號
  意見書
  請願文書表第三四三七號
  佐瑠太、新得間竝新得、足寄間鐵道
  敷設ノ請願北海道十勝國上川郡
  新得町長佐藤伊久馬外八名呈出
  (紹介議員三井德寶君)
  右請願ノ要旨ハ北海道沙流那門別村日高
  線佐瑠太驛ヨリ同郡平取村右左府村勇拂
  郡占冠村ヲ經テ十勝國上川郡新得町根室
  本線新得驛ニ連絡スル鐵道竝新得驛ヨリ
  河東郡鹿追村上士幌村十勝國中川郡本別
  町ヲ經テ網走本線足寄驛ニ至ル鐵道ヲ敷
  設スルハ沿線ノ豐富ナル資源ノ開發上竝
  交通連絡上最必要ナリト信ス依テ前記鐵
  道ヲ豫定線ニ編入シ之ヲ敷設セラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五四八號
  意見書
  請願文書表第三四四〇號
  新得驛「トムラウシ」間鐵道敷設ノ請
  願北海道十勝國上川郡新得町長
  佐藤伊久馬呈出(紹介議員三井德
  寶君)
  右請願ノ要旨ハ北海道十勝國十勝川上流
  流域地方ハ無限ノ大森林ト農耕地連リ且
  豐富ナル金鑛埋藏スルモ交通運輸ノ便備
  ハラサル爲資源モ空シク顧ミラレサル狀
  態ニ在リ依テ十勝國上川郡根室本線新得
  驛ヨリ分岐シ「トムラウシ」附近ニ至ル鐵
  道ヲ敷設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五四九號
  意見書
  請願文書表第三四六六號
  德佐、高森間鐵道敷設ノ請願山口
  縣都濃郡長穗村長西林庸外六名呈
  出(紹介議員西村茂生君)
  右請願ノ要旨ハ山口縣阿武郡德佐村山口
  線德佐驛ヨリ佐波郡柚野村都濃郡長穗村
  熊毛郡八代村ヲ經テ玖珂郡高森町周防高
  森驛ニ於テ山陽本線ニ連絡スル鐵道ハ萩、
  元山間及萩、〓津間ノ連絡ニ資シ本土ト
  朝鮮滿蒙トヲ連絡スルニ必要ナル路線ナ
  リト信ス依テ政府ハ速ニ前記德佐、高森間
  ノ鐵道ヲ敷設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五五〇號
  意見書
  請願文書表第三四八八號
  羽犬塚、宮原間鐵道敷設ノ請願福
  岡縣八女郡忠見村大字忠見六百五
  十五番地江口正雄外十六名呈出
  (紹介議員岡田伊太郞君)
  右請願ノ要旨ハ福岡縣八女郡羽犬塚町鹿
  兒島本線羽犬塚驛ヨリ分岐シ八女郡ヲ東
  西ニ横斷シ熊本縣阿蘇郡北小國村大字宮
  原ニ至ル鐵道ヲ敷設スルハ沿線地方產業
  ノ開發上最必要ナリト信ス依テ速ニ前記
  羽犬塚、宮原間鐵道ヲ敷設セラレタシト
  謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五五一號
  意見書
  請願文書表第三六四六號
  岡崎、多治見間鐵道速成ノ請願岡
  崎市長小瀧喜七郞外十一名呈出
  (紹介議員武富濟君)
  右請願ノ要旨ハ東海道本線岡崎驛ヨリ分
  岐シ愛知縣額田郡岩津町碧海郡上郷村西
  加茂郡擧母町瀨戶市東春日井郡品野町岐
  阜縣土岐郡笠原村ヲ經テ中央本線多治見
  驛ニ至ル鐵道ハ中央本線ト東海道本線ト
  ノ連絡上樞要ナル路線ニシテ沿線地方ノ
  富源開發上之カ敷設ハ亦關係地方民ノ切
  望スル所ナリ依テ速ニ前記鐵道ヲ敷設セ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第五五二號
  意見書
  請願文書表第三六六八號
  喜々津、浦上間鐵道新線敷設ノ請
  願長崎市長笹井幸一郞外九名呈
  出(紹介議員向井倭雄君外二名)
  右請願ノ要旨ハ長崎本線ハ最近有明線ノ
  開通ニ依リ距離ヲ著シク短縮シ加フルニ
  丹那隧道岩德線ノ開通ト相俟テ國內運輸
  ノ圓滑竝經濟上至大ノ便ヲ供スルニ至レ
  リ然ルニ長崎本線中西彼杵郡喜々津驛ヨ
  リ同郡浦上驛ニ至ル區間ハ迂囘シ且急勾
  配ヲ爲スヲ以テ時間ヲ空費スルノ不便ア
  リ依テ國際交通幹線トシテノ機能ヲ發揮
  セシムル爲前記喜々津ヨリ古賀村現川矢
  上村字河內ヲ經テ浦上驛ニ至ル直通鐵道
  ヲ敷設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五五三號
  意見書
  請願文書表第二八七一號
  倉敷驛改築擴張ノ請願倉敷市長平
  松俊太郞外一名呈出(紹介議員則
  井萬壽雄君)
  右請願ノ要旨ハ山陽本線倉敷驛ハ舊時ノ
  建設ニ係リ爾後數次修理擴張ヲ加ヘラレ
  タルモ何レモ應急姑息ニ止リ近時產業都
  市交通都市トシテ急激ナル發展ヲ爲セル
  倉敷市ノ玄關口トシテ不利不便ノ點尠カ
  ラス依テ前記倉敷驛ヲ速ニ改築擴張セラ
  レタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘ·キモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請お特別報告第五五四號
  意見書
  請願文書表第三二一四號
  紀勢東線始發驛ヲ松阪驛ニ變更ノ請
  願松阪市長小出三郞外七名呈出
  (紹介議員後藤脩君)
  右請願ノ要旨ハ松阪市ハ三重縣ニ於ケル
  產業交通上ノ要衝トシテ近時頓ニ發展シ
  特ニ三重縣多氣郡度會郡及南北牟婁郡ト
  ハ物資需給一般商取引上密接ナル關係ヲ有
  スルニ拘ラス現在紀勢東線ノ始發驛ヲ相
  可口驛トシテ松阪驛トセラレ居ラサル爲
  沿線住民ハ頗ル不利不便ヲ感シツツアリ
  依テ紀勢東線始發驛ハ之ヲ松阪驛ニ變更
  シ地方產業ノ開發ニ資セラレタシト謂フ
  ニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五五五號
  意見書
  請願文書表第三三五八號
  長崎市ニ運輸竝保線事務所設置ノ請
  願長崎市長笹井幸一郞外一一名呈
  出(紹介議員中川觀秀君外二名)
  右請願ノ要旨ハ國際交通幹線トシテ重大
  ナル使命ヲ有スル有明線ヲ始メ最近鳥栖
  運輸事務所管內ニ於ケル線路ノ著シキ延
  長ハ同事務所管轄事務ヲ加重シ加之雲仙
  國立公園ノ設定以來頓ニ輸送繁劇ヲ加ヘ
  來レル私設島原鐵道ノ監督等ニ關シテモ
  同事務所ヲ以テシテハ鐵道事務ノ敏活ナ
  ル處理遂行上遺憾ノ點尠カラス依テ長崎
  市ニ鐵道運輸事務所竝保線事務所ヲ設置
  セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五五六號
  意見書
  請願文書表第三四四一號
  土浦驛本屋改築促進ノ請願茨城縣
  新治郡土浦町長萩谷德一呈出紹
  介議員中井川浩君)
  右請願ノ要旨ハ茨城縣新治郡土浦町常磐
  線土浦驛本屋ハ日本鐵道株式會社開設當
  時ノ建築ニ係リ狹隘且腐朽シ土浦町長足
  ノ發展ヲ爲セル今日其ノ改築ノ必要ヲ痛
  感スルモ未タ實現セサルヲ以テ其不便洵
  ニ大ナルモノアリ依テ士浦驛本屋ヲ速ニ
  改築セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五五七號
  意見書
  請願文書表第三六七七號
  苫前村字力晝ニ乘降場設置ノ請願
  北海道苫前郡苫前村長山田末五郞
  呈出(紹介議員坂東幸太郞君)
  右請願ノ要旨ハ北海道苫前郡苫前村大字
  力晝村字力晝ハ農漁業發展ノ途上ニ在ル
  モ羽幌線力晝停車場迄ノ距離ハ一里ニ達
  スル爲交通產業上不利不便ヲ感シツツア
  リ依テ速ニ前記力晝村字力晝番屋ノ澤ニ
  乘降場ヲ設置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五五八號
  意見書
  請願文書表第三五七一號
  小野信號所ヲ停車場ニ變更ノ請願
  群馬縣多野郡小野村長小林藤九郞
  外二名呈出(紹介議員篠原義政君)
  右請願ノ要旨ハ八高、高崎兩線ノ交叉點
  タル群馬縣多野郡小野村小野信號所ヲ停
  車場ニ變更スルハ事故ヲ未然ニ防止シ得
  ル上ニ於テ最必要ナリト信ス依テ前記小
  野信號所ヲ停車場ニ變更セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五五九號
  意見書
  請願文書表第三三五九號
  關門海底隧道速成ノ請願長崎市長
  笠井幸一郞外二名呈出(紹介議員
  中村不二男君外二名)
  右請願ノ要旨ハ本土ト九州トヲ聯絡スル
  關門隧道ハ東西日本ノ大動脈トシテ多年
  翹望セラレタル所ナルカ今日猶其ノ實現
  ノ運ニ至ラサルハ我カ國勢ノ進展上洵ニ
  遺憾ニ堪ヘス依テ政府ハ萬難ヲ排シテ速ニ
  之カ完成ヲ期セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五六〇號
  意見書
  請願文書表第三七二五號
  水利組合ニ對シ預金部資金直接融通
  實施ノ請願靑森縣西津輕郡木造
  町長山內佐四郞外三百五名呈出
  (紹介議員山崎猛君)
  右請願ノ要旨ハ水利組合ハ預金部普通地
  方資金融通規則ニ依リ其ノ事業資金ノ貸
  付ヲ受クルニ至レルモ資金關係ニ於テハ
  水利組合ハ市町村等ノ公共團體ト同一ノ
  取扱ヲ受ケス相當ノ利鞘ヲ拂ハサルヘカ
  ラサル現狀ニ在ルハ水利組合ノ本質及其
  ノ使命ニ徵シテ甚タ遺憾トスル所ナリ依
  テ速ニ水利組合ニ對シ直接貸付ヲ實施シ
  前記ノ弊ヲ除去セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五六一號
  意見書
  請願文書表第三七六五號
  質屋取締法中改正ノ請願東京市小
  石川區松ヶ枝町六番地加工業植村
  廣藏呈出(紹介議員加藤知正君)
  右請願ノ要旨ハ細民唯一ノ金融機關タル
  質屋ニ付テハ其ノ取締法不完全ニシテ公
  益質屋法ノ如キ規定ナキ爲流質物處分ニ
  對シ其ノ賣却代金カ元利金高ノ數倍以上
  ニ及フモ其ノ剩餘金ヲ返還スルコトナキ
  ハ洵ニ遺憾ニ堪ヘス依テ質屋取締法第十
  一條ニ追加トシテ流質物ハ競爭入札ニ依
  リ賣却スルコトヲ質置主ニ場所及年月日
  ヲ通知シテ現場ニ立會フコトヲ得シメ流
  質物處分前ハ質置主カ契約元利金ヲ支拂
  フトキハ之ヲ返還セシメ賣却代金ヨリ元
  利ニ相當スル金額竝手數料ヲ除キタル殘
  餘金ハ質置主ニ交付セシムル等ノ條項ヲ
  加ヘラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五六二號
  意見書
  請願文書表第三七一五號
  足洗、櫻井間國道變更ニ關スル請願
  茨城縣多賀郡南中〓村長綠川綠外
  七十一名呈出(紹介議員中井川浩
  君
  右請願ノ要旨ハ茨城縣第六號國道中多賀
  郡南中〓村大字足洗ヨリ同村大字下櫻井
  ニ至ル間ハ急「カーブ」多ク殊ニ農家稠密
  セルヲ以テ自動車交通ノ發達セル今日出
  入ニ危險ヲ感シ安シテ勞作ニ從事スルヲ
  得サル現狀ニ在リ依テ前記足洗、下櫻井
  間國道ヲ常磐線ノ線路沿官有地松林ヲ通
  過スル樣變更セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五六三號
  意見書
  請願文書表第三七二六號
  東京橫濱間ニ國道新設ノ請願東京
  市杉並區天沼一丁目二百七十九番
  地會社員田中好外三千四百二十四
  名呈出(紹介議員三上英雄君)
  右請願ノ要旨ハ一號國道東海道中東京橫
  濱間ハ曩ニ近代的道路ニ改良セラレタル
  カ沿道ノ發展ニ件ヒ交通飽和ノ狀態ヲ來
  シ日夜交通上ノ危險ヲ惹起シツツアルノ
  現狀ニ在ルハ國運ノ進展上且又國防上寔
  ニ遺憾ニ堪ヘス依テ政府ハ東京横濱間ニ
  尙一線ノ國道ヲ新設セラレタシト謂フニ
  在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第五六四號
  意見書
  請願文書表第二八一五號
  林崎村外二箇村沿岸ニ護岸工事施工
  ノ請願兵庫縣明石郡大久保村大
  字森田百七十九番地農橋本一雄呈
  出(紹介議員多木久米次郞君)
  右請願ノ要旨ハ兵庫縣明石郡林崎、大久
  保、魚住ノ三箇村ハ播州灘ニ面シ三村沿
  岸ハ風波激シク波浪常ニ沿岸ヲ洗フモ之
  ニ對スル何等ノ施設ナキ爲東ハ明石市ヨ
  リ西ハ二見港ニ至ル凡ソ三里半幅員百間
  內外ノ沿岸土ハ波濤ノ爲崩壞セラレ家屋
  ノ倒壞セルモノ亦數ヲ知ラス當三簡村ノ
  困憊恐怖ハ其ノ極ニ達シツツアリ依テ速
  ニ前記三箇村沿岸ニ護岸工事ヲ施行セラ
  レタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五六五號
  意見書
  請願文書表第三七三〇號
  小澁川砂防工事國營ニ關スル請願
  長野縣下伊那郡大鹿村長大山博外
  五名呈出(紹介議員戶田由美君)
  右請願ノ要旨ハ長野縣ノ南部ヲ流レル天
  龍川水系ニ屬スル小澁川上流茶臼山ノ崩
  壞ハ日日擴大シ其ノ而積既ニ百五十町步
  ニ及ヒ〓下ノ被害實ニ甚大ニシテ刊底縣
  營砂防工事ヲ以テシテハ防止シ得サル現
  狀ニ在リ依テ前記小澁川砂防工事ヲ國費
  ヲ以テ施行セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五六六號
  意見書
  請願文書表第三七五〇號
  梓川上流國營砂防工事擴張ノ請願
  長野縣治水砂防協會聯合協會長熊
  谷村司外一名呈出(紹介議員植原
  悅二郞君)
  右請願ノ要旨ハ長野縣ノ中央西部ヲ流ル
  ル梓川上流國營砂防工事ハ著著其ノ效果
  擧リ關係地方民ハ等シク其ノ恩惠ニ感銘
  シツツアルモ該工事ハ極メテ小範圍且小
  規模ニシテ累年ノ被害ヲ防止スル爲ニハ
  猶前途遼遠ノ感アリ依テ政府ハ前記砂防
  工事費ヲ相當增額シ擴張完成セラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五六八號
  意見書
  請願文書表第三六八九號
  苦前漁港修築ノ請願北海道苫前郡
  苫前村長山田末五郞呈出(紹介議
  員林路一君外二名)
  右請願ノ要旨ハ北海道苫前郡苫前漁港ハ
  天然ノ灣形ヲ成シ天鹽沿岸唯一ノ良港ニ
  シテ昭和七年村當局ハ國庫補助ヲ得テ之
  カ船入澗ノ築設ヲ開始シタルモ未タ完成
  セサル爲當初ノ目的ヲ達スル能ハサル狀
  態ニ在リ依テ國費ヲ以テ前記苫前漁港ノ
  第二期擴張工事ヲ施行セラレタシト謂フ
  ニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五七〇號
  意見書
  請願文書表第一四四七號
  網走支廳管內土功組合救濟ニ關スル
  請願北海道網走郡網走町池津良
  太郞外十名呈出(紹介議員尾崎天
  風君)
  右請願ノ要旨ハ北海道網走支廳管內土功
  組合ハ打續ク農村不況ノ爲累年負債ノ重
  壓ニ苦シメラレ厘毫ノ備荒貯蓄モ爲ス遑
  ナク凶作每ニ公債ヲ累加スルノ實狀ニ在
  リ依テ之カ救濟ノ爲(一)土功組合未償還
  元金ノ中間据續期間ヲ五箇年トシ且据置
  期間中ノ利子ヲ補給セラレタク(二)未償
  還元金ヲ五十年年賦ニ延長セラレタシト
  謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議員法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第五七一號
  意見書
  請願文書表第三四〇五號
  渡島支廳管內ニ製糖工場設置ノ請願
  北海道山越郡八雲町公吏內田文三
  郞外二名呈出(紹介議員大島寅吉
  君外四名)
  右請願ノ要旨ハ南部北海道ニ於ケル甜菜
  栽培適地ハ約七萬町步ニシテ既ニ一工場
  ヲ維持スルニ足ル栽培面積ヲ有ス而シテ
  渡島支廳管內ハ海陸ノ交通便ナル爲原料
  ノ蒐集生產品ノ輸送ニ至便ナリ依テ前記
  支廳管內ニ製糖工場設置指定ニ關シ配慮
  セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五七二號
  意見書
  請願文書表第三六七八號
  後志支廳管同ニ製糖工場設置ノ請願
  北海道虻田郡倶知安町長大橋千次
  郞外二十名呈出(紹介議員山本厚
  三君外一名)
  右請願ノ要旨ハ北海道後志支廳管內虻田
  郡倶知安、東倶知安、喜茂別、留壽都、
  眞狩別、狩太ノ六箇町村ヲ含ム羊蹄山麓
  一帶ハ夙ニ農產地トシテ知ラレ現在農耕
  地面積三萬餘町步ニ及ヒ甜菜栽培ノ適地
  三千數百町步ニシテ優ニ一工場ヲ維持ス
  ルニ足リ且交通運輸ノ便發達シテ原料ノ
  蒐集生產品ノ輸送便ナリ依テ前記六箇町
  村ノ適地ヲ製糖工場設置指定地ニ選定セ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五七三號
  意見書
  請願文書表第三四〇四號
  暹羅碎米輸入解禁反對ノ請願北海
  道天鹽國上川郡名寄町字曙二十七
  番地太田鐵太郞外十名呈出(紹介
  議員東武君外六名)
  右請願ノ要旨ハ政府ハ昭和八年内外地米
  穀統制ノ目的ヲ以テ外地米ノ輸入ヲ禁止
  セラレタルモ其ノ結果當初ノ目的タル米
  穀統制以外ニ國內澱粉業ノ異常ナル發展
  ヲ來シ就中北海道ニ於ケル馬鈴薯澱粉工
  業ノ盛大ヲ致セリ然ルニ政府ハ暹羅碎米
  ノ輸入ヲ解禁セラルルヤニ仄聞スルモ果
  シテ然リトセハ澱粉ノ價格ヲ暴落セシメ
  斯業ヲ衰滅ニ歸セシムル虞アリト信ス依
  テ暹羅碎米ノ輸入ハ依然現狀ノ儘之ヲ禁
  止セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五七四號
  意見書
  請願文書表第三六〇八號
  糖業奬勵金交付ニ關スル請願鹿兒
  島縣肝屬郡大始良村大字西俣百四
  十二番地農永田良吉呈出(紹介議
  員永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ近時經濟界不況ニ因ル經
  營ノ困難ヨリシテ鹿兒島縣肝屬郡ニ於ケ
  ル糖業者ハ漸次減少スルノ傾向ニ在リ而
  シテ同縣大島郡熊毛郡ノ同業者等ハ夫夫
  砂糖消費稅全額若ハ半額ニ等シキ補助金
  ヲ受ケツツアルニ拘ラス獨リ肝屬郡ノ同
  業者カ何等國庫ヨリ奬勵補助金ヲ受ケサ
  ルハ地方產業ノ開發上頗ル遺憾ニ堪ヘス
  依テ肝屬郡糖業者ニ對シテモ國庫補助金
  ヲ交付セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五七五號
  意見書
  請願文書表第三四〇二號
  鬼怒川用水ニ關スル請願茨城縣結
  城郡豐加美村長櫻井藤茂平外五十
  六名呈出(紹介議員佐藤洋之助君)
  同第三四〇三號
  同上茨城縣結城郡吉田用水普通水
  利組合管理者大花羽村長草間輔二
  郞外六十四名呈出(紹介議員佐藤
  洋之助君)
  右請願ノ要旨ハ鬼怒川ハ茨城縣眞壁、結
  城兩郡其ノ他沿岸一帶農耕地ノ灌漑上重
  要ナル河川ナリ然ルニ近時水源山嶽地帶
  ニ於ケル森林ノ濫伐ト上流ニ取入口ヲ有
  スル各水利組合區域內ノ新規開田ノ增加
  ニ件フ無制限用水取入ノ結果下流灌漑水
  ハ枯渇ニ瀬スル現狀ニシテ下流沿岸農民
  ノ困憊甚シキモノアリ依テ上流各水利組
  合ノ無制限用水取入ヲ統制シ且鬼怒川上
  流ノ適地ニ貯水池ヲ設置セラレタク尙鬼
  怒川ノ水ハ鬼怒川へ還元セシムルノ方途
  ヲ講セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第五七六號
  意見書
  請願文書表第三七八二號
  關東州及滿洲產苹果移輸出ニ關スル
  請願關東州大連市臺山屯三百七
  十番地十三號果樹栽培業田邊敏行
  呈出(紹介議員仙波久良君)
  右請願ノ要旨ハ關東州及滿洲產苹果ノ內
  地移輸出ニ關シ農林省ハ昭和九年之ヲ禁
  止セルカ其ノ後便法ヲ開キ現在ハ農林省
  檢査官ノ出張ニ依リ移輸出港タル大連港
  ニ於テ消毒檢査ノ後許可シツツアルヲ以
  テ當業者ノミナラス內地需要者ノ受クル
  便宜大ナリ然ルニ昭和十年度ヨリハ之ヲ
  廢止セラルル豫定ナルヲ以テ關東州及滿
  洲產苹果ハ再ヒ移輸出禁止ノ結果ト爲リ
  爲ニ多年當局ノ奬勵ニ因リテ在滿邦人農
  業者ノ經營事業中最確實ニ發展セル斯業
  カ破滅ノ悲運ニ逢著スルハ洵ニ遺憾ニ堪
  ヘス依テ引キ續キ農林省ノ出張檢査カ或
  ハ現地官憲ノ檢査ニ依テ內地移輸出入ヲ
  繼續許可セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五七七號
  意見書
  請願文書表第三五五〇號
  畜產組合法中改正ニ關スル請願東
  京市麴町區丸ノ內三丁目二番地社
  團法人中央畜產會會頭山本悌二郞
  呈出(紹介議員河野一郞君)
  右請願ノ要旨ハ畜產組合ハ我カ國畜產業
  ノ改善發達上洵ニ必要缺クヘカラサルモ
  ノナルモ現在之カ經營ハ他ノ產業團體ニ
  比シ困難ニシテ就中經費徵收上多大ノ困
  難ヲ感シツツアリ依テ現行畜產組合法
  第十三條ノ組合經費又ハ過怠金ノ徵收方
  法ヲ農會法第三十條及耕地整理組合法第
  七十九條ト同一趣旨ニ改正セラレタシト
  謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第五七八號
  意見書
  請願文書表第三六四七號
  養鷄飼料國策樹立ノ請願豐橋市草
  間町字東〓五十番地農大竹藤知外
  一名呈出(紹介議員立川平君)
  右請願ノ要旨ハ農村經濟更生計畫中養鷄
  業ハ極メテ重要ナル地步ヲ占ムルニ拘ラ
  ス近時其ノ生產物暴落セルニ反シ飼料ハ
  昂騰セルヲ以テ養鷄經營ハ窮境ニ陷レリ
  故ニ之カ對策トシテ養鶏經營費ノ大半ヲ
  占ムル飼料配給ノ圓滑ヲ圖ルト共ニ自給
  飼料ノ增產利用方策ヲ講スルコトハ最急
  務ナリト信ス依テ斯業ノ開發助成ニ資ス
  ヘキ國策ヲ樹立セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五七九號
  意見書
  請願文書表第三七七〇號
  新潟港ニ家畜傳染病檢疫所設置ノ請
  願新潟市新潟商工會議所會頭白
  勢量作外二名呈出(紹介議員松木
  弘君外十四名)
  右請願ノ要旨ハ新潟港ハ日滿交通ノ要衝
  ニ當リ現ニ朝鮮各港トノ間ニ定期航路開
  設セラレ北鮮地方ヨリノ移入牛ハ一萬數
  千頭ニ達シ尙滿蒙ノ獸毛皮ヲ始メ凡ソ檢
  疫ヲ要スル各種ノ輸移入品漸次增加スル
  趨勢ニ在リ然ルニ家畜檢疫所ノ設置ハ日
  本海方面ニ於テハ僅ニ敦賀ノ一港ノミニ
  シテ新潟港ニ設置ナキハ產業經濟ノ振興
  上大ナル障碍ニシテ洵ニ遺憾トスル所ナ
  リ依テ速ニ新潟港ニ家畜傳染病檢疫所ヲ
  設置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五八〇號
  意見書
  請願文書表第三七四八號
  產業政策ノ調整確立ニ關スル請願
  東京市日本橋區濱町二丁目八十八
  番地會社員星野錫外二萬百五十名
  呈出(紹介議員安藤正純君外二名)
  右請願ノ要旨ハ產業政策ヲ確立シ以テ產
  業全般ノ發達振興ヲ圖ルハ最急務ナリト
  信ス政府ハ其ノ政綱中ニ之カ政策ヲ揭ケ
  之カ實行ヲ期セラレツツアルモ實際ヲ見
  ルニ其ノ間甚シク連絡調整ヲ缺キ一ノ產
  業ニ對スル保護助成カ他ノ產業ニ重壓ヲ
  加フルカ如キ事例少ナカラス例ヘハ產業
  組合ニ對スル過度ノ保護助成擴大强化カ
  不自然ナル進出ヲ來シ爲ニ中小商工業者
  カ深刻ナル打擊ヲ蒙リツツアル狀態ニ在
  ルハ頗ル遺憾トスル所ナリ依テ政府ハ宜
  シク產業組合政策ヲ是正シテ中小商工業
  者ノ蒙レル壓迫ヲ除去シ商權ヲ擁護シ產
  業政策ノ調整確立ヲ圖ラレタシト謂フニ
  在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五八一號
  意見書
  請願文書表第三七七七
  火災保險會社ノ政府納付金免除ニ關
  スル請願東京市麴町區丸ノ內一
  丁目六番地東洋海上火災保險株式
  會社常務取締役石井良一外三十一
  名呈出(紹介議員宮古啓三郞君外
  九名)
  右請願ノ要旨ハ火災保險會社ハ彼ノ關東
  大震災ニ際シ震火災ニ因ル損害塡補ノ責
  任ナキニ拘ラス政府ノ慫慂ト社會ノ情勢
  ニ依リ政府ノ助成金ヲ得テ一部損害塡補
  ノ責ニ任シタリ而シテ該助成金返還ハ五
  十箇年賦ニ依ルコトト爲リタルモ爾來同
  助成金ニ對スル納付金ハ保險會社ノ經營
  上ノ癌トナリ爲ニ會社ノ存立ヲ危ウスル
  ニ至ルヤト懸念セラレツツアリ依テ該助
  成金納付金ハ之ヲ免除セラレタシト謂フ
  ニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第五八二號
  意見書
  請願文書表第三六八〇號
  函南村ニ無集配郵便局設置ノ請願
  靜岡縣田方郡函南村長臨時代理者
  鈴木宗覺呈出(紹介議員仁田大八
  郞君)
  右請願ノ要旨ハ靜岡縣田方郡函南村ハ人
  口一萬三百餘ヲ有スル縣下屈指ノ大農村
  ニシテ農產物年額百萬圓ニ達シ各市場ト
  ノ取引年ト共ニ頻繁ヲ加フルモ所管郵便
  局ハ同村各部落ヨリ一里乃至二里餘ヲ隔
  ツル爲通信上ハ勿論貯金爲替等ニ關シ村
  民ノ蒙ル不利不便尠カラス依テ同村內東
  海道本線函南驛附近ニ無集配郵便局ヲ設
  置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第五八三號
  意見書
  請願文書表第三七四九號
  月見町ニ無集配郵便局設置ノ請願
  福井市日出下町二十七番地門屋岩
  太郞呈出(紹介議員熊谷五右衞門
  君)
  右請願ノ要旨ハ福井市月見町ヲ中心トス
  ル一帶ハ近時商工業頓ニ興リ郵便事務激
  增セルモ同町附近ニハ郵便局ノ設置ナキ
  爲同地方民ノ不利不便尠カラス依テ前記
  月見町ニ無集配郵便局ヲ設置セラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五八四號
  意見書
  請願文書表第三七五二號
  石神郵便局ニ電信電話事務開始ノ請
  願福島縣相馬郡石神村大字大原
  八十六番地蠶種製造業林庄太郞外
  一名呈出(紹介議員佐藤庄太郞君)
  右請願ノ要旨ハ福島縣相馬郡石神村ハ人
  口二千六百餘ヲ算シ近時農產物ノ產出增
  加シ之カ商取引旺盛トナレルモ同村所在
  石神郵便局ハ電信電話事務ヲ取扱ハサル
  爲通信上村民ノ蒙ル不利不便甚大ナルモ
  ノアリ依テ前記石神郵便局ニ電信竝電話
  事務ヲ開始セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五八五號
  意見書
  請願文書表第三六九一號
  苫前村ニ航路標識施設ノ請願北海
  道苫前郡苦前村長山田末五郞呈出
  (紹介議員林路一君外二名)
  右請願ノ要旨ハ北海道苫前郡苫前村ハ天
  鹽國ノ日本海ニ面セル岬角最突出部ニ位
  シ附近一帶ハ砂洲暗礁ノ連亙スルアリ且
  屢濃霧ノ襲來アリテ夜間ニ於テハ殊ニ航
  行ノ安全ヲ害スルコト甚シ依テ速ニ前記
  苫前村ニ航路標識ヲ施設セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五八六號
  意見書
  請願文書表第三七三四號
  海難ニ基ク船員ノ業務上過失處罰ニ
  關スル刑法規定改正ノ請願神戶
  市神戶區下山手通八丁目二百九十
  七番屋敷社團法人海員協會會長小
  泉秀吉呈出(紹介議員龜井貫一郞
  君)
  右請願ノ要旨ハ由來海難ノ眞原因ヲ闡明
  シ船員過失ノ有無ヲ斷スルコトハ至難ナ
  ルノミナラス船員ノ爲ニハ海員審判ノ制
  度アリテ完全ナル行政上ノ取締方法備ハ
  レルニ拘ラス新刑法ハ業務上過失處罰ニ
  關スル規定ヲ適用スル結果船員ノ行爲ト
  海難ノ結果トノ間ニ些ニテモ因果關係ア
  リト認メラルルトキ動モスレハ檢擧處罰
  セラルルニ至リ近時特ニ頻頻トシテ刑餘
  者ヲ續出シ帝國海運ノ健全ナル發達ヲ阻
  害シツツアルハ洵ニ遺憾トスル所ナリ依
  テ船員ニ對シテハ業務上過失處罰ニ關ス
  ル刑法規定ヲ適用セス其ノ特別法タル船
  員法等ニ依リ「船員カ著シク其ノ業務ヲ
  怠リ」若ハ「重過失アリタル場合」ニ於
  テノミ之ヲ檢擧處罰セラルル樣關係法規
  ヲ改正セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五八七號
  意見書
  請願文書表第三七三五號
  沖繩航路國營ニ關スル請願沖繩縣
  宮古郡平良町字西里三百番地盛島
  明長外六名呈出(紹介議員花城永
  渡君外四名)
  右請願ノ要旨ハ政府ハ昭和元年以來沖繩
  縣ノ產業振興ノ爲特別ノ助成施設ヲ講セ
  ラレタル結果今ヤ沖繩縣ハ產業經濟ノ振
  興著著トシテ其ノ實績ヲ收メツツアルモ
  交通連絡タル航路ハ一營利會社ノ經營下
  ニ在リテ舊態依然トシテ改善セラレサル
  爲文化ノ普及產業經濟ノ發達ヲ阻害シツ
  ツアルハ甚タ遺憾ニ堪ヘス依テ政府ハ速
  ニ沖繩縣航路國營ノ計畫ヲ樹立實行セラ
  レタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第五八八號
  意見書
  請願文書表第三三五〇號
  思想犯人保護觀察制度設定ノ請願
  東京市麴町區三番町七番地ノ十二
  近藤亮雅外百一名呈出(紹介議員
  小林錡君)
  右請願ノ要旨ハ嚴重ナル檢擧取締ト社會
  狀勢ノ變化トニヨリ今ヤ思想運動ハ殆ト
  終熄ノ狀況ニ在リト雖一面檢擧拘禁セラ
  レタル思想犯人ニシテ翻然〓算轉向シタ
  ル者尠カラサル今日之カ保護善導宜シキ
  ヲ得ルト否トハ蓋思想對策ノ徹底ヲ期ス
  ル上ニ於テ重大案件ニ屬ス偶政府ノ提案
  ニ係ル治安維持法改正法律案ハ國家ニ於
  テモ此ノ問題ヲ重要視シテ思想犯人ニ對
  シ保護觀察制度ヲ設定セムトスルモノニ
  シテ今日ノ狀勢上時宜ヲ得タルモノト信
  ス依テ政府ハ速ニ之ヲ實施セラレタシト
  謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第五八九號
  意見書
  請願文書表第三七一〇號
  銚子市ニ區裁判所設置ノ請願銚子
  市田中町二百四十九番地酒造業石
  上新藤外十名呈出(紹介議員今井
  健彥君)
  右請願ノ要旨ハ銚子市ハ夙ニ商工業股賑
  ヲ極メ殊ニ醤油ノ產出ニ名アリ漁業亦盛
  ニシテ地方經濟文化ノ中心地ト爲レリ從
  テ司法事件激增セルモ區裁判所ノ設置ナ
  ク遠隔ナル八日市場裁判所ノ管轄ニ屬ス
  ル爲市民ノ不利不便甚大ナルモノアリ依
  テ銚子市內ニ區裁判所ヲ設置セラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請龜特別報告第五九〇號
  意見書
  願文書表第三六九〇號
  苫前村ニ區裁判所出張所設置ノ請願
  北海道苫前郡苫前村長山田末五郞
  呈出(紹介議員林路一君外二名)
  石請願ノ要旨ハ北海道苫前郡苦前村ハ人
  口八千百餘ヲ算シ廣大ナル農耕地ヲ有シ
  殊ニ留萌、羽幌線ノ開通船入潤ノ完成ニ
  件ヒ人口ノ增加著シク從テ登記事務ハ年
  ト共ニ增加ノ傾向ニ在リ然ルニ同村ノ登
  記事務ハ增毛區裁判所羽幌登記所ニ屬シ
  同村ヨリ三里以上ヲ隔ツル爲村民ノ蒙ル
  不利不便尠カラス依テ前記苦前村ニ增毛
  區裁判所ノ出張所ヲ設置セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五九一號
  意見書
  請願文書表第三一五九號
  飛島村ニ海洋氣象觀測所設置ノ請願
  山形縣飽海郡飛島村公吏武田喜兵
  衞外十二名呈出(紹介議員佐藤啓
  君)
  右請願ノ要旨ハ政府ハ東北地方ノ冷害ニ
  鑑ミ之カ恆久的對策トシテ氣象網ヲ完備
  シ以テ天災ヲ未然ニ防止スヘク各地ニ觀
  測所ヲ設置セラルル趣ナルモ山形縣飽海
  郡飛島村ハ日本海方面ニ於テ沖合十五、
  六浬ノ位置ニ在ル孤島ニシテ無線電信電
  話ノ設備アルヲ以テ海洋氣象ノ觀測上絕
  好ノ地點ナリト信ス依テ前記飛島村ニ海
  洋氣象觀測所ヲ設置セラレタシト謂フニ
  在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五九二號
  意見書
  請願文書表第三六八七號
  自動車局設置ノ請願高知縣香美郡
  在所村長岡村三省外六名呈出紹
  介議員田村實君)
  右請願ノ要旨ハ我カ國自動車業ハ近時急
  速ノ進步ヲ來シ殊ニ省營自動車開始以來
  鐵道省自動車課ニ屬スル事務極メテ重要
  廣範圍トナレルヲ以テ之ヲ運輸局ヨリ獨
  立セシメ自動車局ヲ設置スルトキハ將來
  我カ自動車業界ニ齎ス效果絕大ナルモノ
  アリト信ス依テ此ノ際自動車局ヲ設置セ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請府特別報〓第五九三號
  意見書
  請願文書表第三七二四號
  小運送制度改善ニ關スル請願京都
  市左京區岡崎德成町十一番地京都
  商工組合聯合會長代理副會長村山
  光治郞呈出(紹介議員川橋豐治郞
  君
  右請願ノ要旨ハ現行特別小口扱貨物ノ運
  賃ハ線路上ノ運賃ニ集配料ヲ一律ニ包含
  セシメタルモノナルヲ以テ一般經濟界ノ
  狀勢ニ順應スヘキ彈力性ヲ有セス且荷主
  自ラ搬入引取ノ作業ヲ爲シ又ハ便宜上他
  ノ運送取扱人若ハ代理人ニ其ノ集配ヲ委
  託スル場合ハ二重ノ費用ヲ要スルノミナ
  ラス斯ル制度ノ存在ハ運輸當業者間ニ紛
  糾ノ素因ヲ作リ幾多ノ情弊ヲ發シ爲ニ荷
  主商工業者ノ蒙ル不利不便尠カラス依テ
  現行特別小口扱貨物ノ運賃ヲ線路上ノ運
  賃ト配達料トニ區分シ本扱貨物ノ集配ハ
  之ヲ荷主ノ任意タリ得ル樣小運送制度ヲ
  改正セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五九四號
  意見書
  請願文書表第三七五一號
  壽都鐵道買收ノ請願北海道壽都郡
  壽都町長酒井壽太郞外九十名呈出
  (紹介議員丸山浪彌君)
  右請願ノ要旨ハ北海道壽都郡壽都港ハ日
  本海方面ノ良港ニシテ陸路ハ私設壽都鐵
  道ニヨリ函館本線ニ連絡スルモ前記壽都
  鐵道ハ私設ナルカ故ニ運賃高率ニシテ壽
  都港竝沿線地方民ノ不利不便尠カラス而
  シテ同鐵道ハ省線岩內線及瀨棚線二線ノ
  中間ニ挾マルルヲ以テ近時經營頗ル困難
  トナレリ依テ政府ハ前記壽都鐵道ヲ買收
  セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五九五號
  意見書
  請願文書表第三七八三號
  新潟港臨港鐵道ヲ國有ニ移管ノ請
  願新潟市新潟商工會議所會頭白
  勢量作外二名呈出(紹介議員松木
  弘君外十四名)
  右請願ノ要旨ハ新潟港ニ於ケル物資ノ呑
  吐ニ緊密ナル關係ヲ有スル臨港鐵道ハ縣
  營埠頭竝新潟臨港株式會社埠頭ニ各兩者
  經營ノ鐵道存スル爲運輸ノ連絡統制上遺
  憾ノ點多ク港灣機能ノ發揮其ノ他各般ノ
  運營上圓滑ヲ缺キ輸送能率ヲ害シ利用者
  ノ不利不便尠カラス依テ速ニ縣營埠頭地
  ノ鐵道線ハ無償ニ新潟臨港株式會社ノ私
  設鐵道ハ有償ヲ以テ國有ニ移管セラレタ
  シト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五九六號
  意見書
  請願文書表第三七一三號
  前〓、梺間鐵道敷設ノ請願秋田縣
  雄勝郡湯澤町二百六十番地公吏今
  泉秀理外千九名呈出(紹介議員小
  山田義孝君)
  右請願ノ要旨ハ秋田縣由利郡東瀧澤村私
  設橫莊鐵道西線前〓驛ヨリ雄勝郡元西馬
  音內村私設雄勝鐵道梺驛ニ至ル地方ハ所
  謂鳥海山麓ニ屬シ千古斧鉞ヲ入レサル大
  森林地帶ニシテ同地方ニ鐵道ヲ敷設スル
  ハ資源開發上必要ナリト信ス依テ速ニ前
  記前〓、梺間ニ鐵道ヲ敷設セラレタシト
  謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五九八號
  意見書
  請願文書表第三七四六號
  仙臺、一關間鐵道新線敷設ノ謂願仙
  臺市長澁谷德三郞外三十七名呈出
  (紹介議員內ヶ崎作三郞君外八名)
  右請願ノ要旨ハ仙臺市ヨリ岩手縣西磐井
  郡一關町ニ至ル間ハ現在東北本線ヲ以テ
  運輸連絡セラルルモ同區間國道沿線一帶
  ハ廣漠タル耕地ト山林連亙シ未開拓地多
  ク且現在ノ東北本線ハ東方ニ偏シ遠隔ナ
  ルヲ以テ前記國道沿線ニ鐵道ヲ敷設スル
  ハ同地方產業開發上最必要ナリト信ス依
  テ速ニ前記仙關鐵道ヲ敷設セラレタシト
  謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第五九九號
  意見書
  請願文書表第三六四五號
  若櫻、太田井間鐵道敷設ノ請願兵
  庫縣宍粟郡千種村長田中万吉外二
  十名呈出(紹介議員山本愼平君外
  (名)
  右請願ノ要旨ハ鳥取縣八頭郡若櫻線ノ終
  點若櫻驛ヨリ同郡池田村兵庫縣宍粟郡千
  種村ヲ經テ佐用郡德久村太田井ニ達シ姫
  津線ニ聯絡スル鐵道ヲ敷設スルハ地方交
  通上竝沿線ニ於ケル各種資源ノ開發上最
  必要ナリト信ス依テ前記鐵道ヲ敷設セラ
  レタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六〇〇號
  意見書
  請願文書表第三五四六號
  西大寺、那波間海岸鐵道速成ノ請願
  兵庫縣赤穗郡赤穗町長三木市治郞
  外五名呈出(紹介議員原惣兵衞君
  外一名)
  右請願ノ要旨ハ岡山縣上道郡山陽本線西
  大寺驛ヨリ分岐シ和氣郡伊部町ヨリ海岸
  ニ出テ兵庫縣赤穗那赤穗町ヲ經テ那波町
  ニ至ル鐵道豫定線沿線地方ハ風光絕佳ニ
  シテ各種產業亦盛ナルモ交通機關完備セ
  サル爲關係地方民ハ甚シク不利不便ヲ感
  シツツアリ依テ前記西大寺、那波間鐵道
  ヲ速ニ敷設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第六〇一號號
  意見書
  請願文書表第三五四八號
  生保內、橋場間鐵道敷設ノ請願秋
  田縣仙北郡大曲町長高垣保吉外六
  名呈出(紹介議員小山田義孝君)
  右請願ノ要旨ハ秋田縣仙北郡生保內線ノ
  終點生保內驛ヨリ岩手縣岩手郡橋場線ノ
  終點橋場驛ニ至ル鐵道豫定線ハ日本海沿
  岸ト太平洋沿岸トヲ繋ク產業上交通上重
  要ナル路線ニシテ今ヤ滿洲國及北鮮地方
  ノ進展開發ニ伴ヒ本路線ノ使命益重大性
  ヲ加フルニ至レリ然ルニ兩驛間ノ聯絡工
  事ノ未タ著工ノ運ニ至ラサルハ頗ル遺憾
  ニ堪ヘス依テ前記生保內、橋場間鐵道ヲ
  速ニ敷設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六〇二號
  意見書
  請願文書表第三二四八號
  長浦村ニ簡易停車場設置ノ請願千
  葉縣君津郡長浦村長遠山菊次郞呈
  出(紹介議員多田滿長君)
  右請願ノ要旨ハ千葉縣君津郡長浦村ハ房
  總西線姉ケ崎、楢葉兩驛間九粁三分ノ中
  間ニ位シ農水產物ニ富ミ且風光明媚ノ地
  ナリ依テ前記長浦村ニ簡易停車場ヲ設置
  セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六〇三號
  意見書
  請願文書表第三六四二號
  園部、福知山間ニ省營「バス」運輸開
  始ノ請願京都府船井郡國部町長
  奧村新二外十四名呈出(紹介議員
  芦田均君外一名)
  右請願ノ要旨ハ京都府船井郡園部町ヨリ
  天田郡福知山町ニ至ル第十八號國道中觀
  音峠ノ墜道開鑿ニ依リ良好ナル交通路開
  カレタルモ運輸機關不備ナル爲沿線住民
  ハ不利不便ヲ感シツツアリ依テ前記園
  部福知山間ニ省營「バス」ノ運輸ヲ開始
  セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六〇五號
  意見書
  請願文書表第三七三八號
  戰公傷病死者竝傷痍軍人遺族及傷痍
  軍人優遇其ノ他ノ請願富山縣西
  礪波郡津澤町大字津澤五百四十二
  番地ノ二農沼田與吉呈出(紹介議
  員島田七郞右衞門君)
  同第三七三九號
  同上富山縣西礪波郡福光町六千五
  百六十一番地遊井長藏呈出(紹介
  議員島田七郞右衞門君)
  同第三七四〇號
  同上富山縣西礪波郡津澤町大字〓
  水二百三十八番地農沼田勇次郞呈
  出(紹介議員島田七郞右衞門君)
  右請願ノ要旨ハ戰公傷病死者傷痍軍人遺
  族等ニシテ今日生活上甚シク悲慘ノ狀態
  ニ在ル者アルハ洵ニ遺憾ニ堪ヘス依テ現
  行恩給法ヲ改正シ(一)戰死者及公傷病死
  者遺族扶助料ノ增額(二)戰公傷痍者遺族
  扶助料ノ增額(三)舊恩給法實施以前死亡
  シタル增加恩給受給者ノ遺族ニ扶助料支
  給(四)傷病年金者及一時賜金者ノ優遇
  (五)無償戰公傷軍人ニ年金ノ下附(六)戰
  公傷者ノ下級者ニ鐵道無賃乘車劵ノ下附
  (七)戰地ニ於ケル公務傷病者ノ優遇等ノ
  諸項ヲ實現セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六〇八號
  意見書
  請願文書表第三六八三號
  二十五歲未滿飮酒禁止法制定反對ノ
  請願大阪市南區日本橋通四丁目
  三番地商外山貞三郞外七十六名呈
  出(紹介議員山本芳治君)
  同第三六八四號
  同上大阪府三島郡吹田町吹田ア
  パート內會社員藤本眞一外三十名
  呈出(紹介議員靑田勝晴君)
  同第三六八五號
  同上大阪市東成區野江町五百六十
  番地會社員若林嘉幸外六十名呈出
  (紹介議員板野友造君)
  同第三七〇九號
  同上愛知縣知多郡成岩町字比家下
  二十九番地酒造業竹內佐一外二百
  五十名呈出(紹介議員近藤壽市郞
  君
  同第三七四二號
  同上宮崎縣兒湯郡高鍋町大字蚊口
  浦五千六十八番地日田文太郞外百
  四十四名呈出(紹介議員渡邊與七
  君
  同第三七四三號
  同上宮崎縣兒湯郡上江村大字上江
  四千四百三十四番地宮越敏外八十
  七名呈出(紹介議員渡邊與七君)
  右請願ノ要旨ハ酒類ハ人類天賦ノ嗜好的
  飮料ニ屬シ古來我カ國ニ於テハ冠婚葬祭
  等ノ儀禮ニ供セラレ吾人生活上ノ慰安ニ
  將タ社交上ニ常ニ愛用七ラルル所ナリ然
  ルニ一部論者ハ徒ニ其ノ過飮ニ因ル弊害
  ノミヲ强調シテ害物視シ其ノ社會的效果
  ヲ認ムルコトナク專ラ法ノ强制力ニ依テ
  之ヲ禁止セムコトヲ企圖シツツアリ依テ
  政府ハ二十五歲未滿者ノ飮酒禁止法ハ之
  ヲ制定セラレサル樣處置セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第六〇九號
  意見書
  請願文書表第三七四四號
  公娼制度存置ニ關スル請願都城市
  宮丸町三千二十一番地貸座敷業下
  野勇吉呈出(紹介議員渡邊與七君)
  右請願ノ要旨ハ娼妓貸座敷制度ハ社會風
  紀ノ維持性病豫防ニ貢獻スル所甚大ナル
  ニ拘ラス社會一部ノ人士ハ此ノ制度ノ存
  在ヲ以テ國辱ナルカ如ク强調スルモ現ニ
  歐洲諸國ニ於テモ一旦之ヲ廢止シタルモ
  ノニシテ再ヒ復活セルモノ少シトセス依
  テ公娼制度ハ之ヲ存置セラレタシト謂フ
  毛付
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六一〇號
  意見書
  請願文書表第三六八一號
  第二期林野治水計畫實現促進ニ關ス
  ル請願岡山縣苫田郡農會長田口
  梁兵外三名呈出(紹介議員則井萬
  壽雄君)
  右請願ノ要旨ハ洪水氾濫ノ主因ヲ爲ス荒
  廢林野ニ對スル治水事業ハ昭和九年度ヲ
  以テ第一期事業終了ノ豫定ナルモ從來ノ
  實績ニ鑑ミ更ニ一層殘存事業ノ內容ニ檢
  討ヲ加へ新ニ施設ヲ要スルモノ尠カラス
  而シテ本事業ハ主トシテ勞力ニ俟ツモノ
  多キヲ以テ農山村窮乏深酷ナル地方ノ住
  民ニ對シテハ勞役ノ機會ヲ與ヘ引テ林野
  開發ノ資トナリ時局對策トシテ最適切ナ
  リト信ス依テ政府ハ速ニ其ノ內容ヲ擴充
  セル第二期治水事業計畫ヲ樹立シ昭和十
  年度ヨリ實施セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六一二號
  意見書
  請願文書表第三七二九號
  代理士法制定ニ關スル請願東京市
  中野區宮里町十八番地辯護士事務
  員久保義則外百七十九名呈出給
  介議員大崎〓作君)
  右請願ノ要旨ハ改正辯護士法及法律事務
  取扱ノ取締ニ關スル法律ニシテ昭和十一
  年四月一日ヨリ施行セラルルトキハ從來
  ノ法律事務取扱業者ハ悉ク失職スルニ至
  ルモノト信ス而シテ多數法律事件ハ到底
  辯護士ノミニテハ迅速圓滿ニ處理シ難ク
  辯護士庶民共ニ法律事務取扱業者ヲ需要
  シツツアルノ現狀ナリ依テ新ニ代理士法
  ヲ制定シ代理士ハ從來ノ法廷以外ノ法律
  事務取扱ヲ業トスルモノトシ其ノ資格ヲ
  一定シ權利義務ヲ明確ナラシメ之ニ一定
  ノ統制ヲ與ヘラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六一三號
  意見書
  請願文書表第三八六五號
  戰公傷病死者傷痍軍人遺族及傷痍軍
  人優遇竝傷痍軍人服制制定ニ關ス
  ル請願大分縣大分郡東大分村大
  字津留四十二番地公吏分藤新一外
  百名呈出(紹介議員塩月學君)
  右請願ノ要旨ハ戰公傷病死者傷痍軍人ノ
  遺族傷痍軍人ニシテ今日生活上甚シク悲
  慘ノ狀態ニ在ルモノハ洵ニ遺憾トスル所
  ナリ依テ戰死者公傷病死者傷痍者ノ遺族
  扶助料ヲ生活ノ安定ヲ得セシムル程度ニ
  增額シ舊恩給法實施以前死亡シタル者ノ
  寡婦ニシテ兵籍簿ニ登錄ナキモ死亡當時
  同一戶籍內ニ在リタル者ニハ改正恩給法
  ニ依ル扶助料ヲ給セラレタク傷病年金受
  給者及戰地ニ於ケル公務傷病者ニ對シテ
  モ優遇ノ途ヲ講シ且傷痍軍人ノ名譽ヲ表
  現スヘキ適當ノ服制ヲ制定セラレタシト
  謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六一四號
  意見書
  請願文書表第三八四一號
  各省用語統一ニ關スル請願大阪市
  住吉區昭和町中一丁目二十九番地
  森馥外八十二名呈出(紹介議員中
  山福藏君)
  右請願ノ要旨ハ今ヤ國語ノ亂雜無統制ハ
  甚シク各省用語ノ不統一ニ之ヲ反映シ人
  民ハ其ノ適從スル所ヲ知ラサル狀態ニ在
  リ依テ政府ハ各省用語ヲ統一スル大方針ヲ
  確立シ難解ナル熟語ヲ避ケ平明ナル「ヤマ
  トコトバ」ヲ採用スル方針ノ下ニ速ニ總理
  大臣ヲ首班トシ各省ノ代表者ヲ網羅スル
  一大調査會ヲ設置セラレタシト謂フニ在
  リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六一五號
  意見書
  請願文書表第三七九六號
  滿洲材ニ對シ木材輸入關稅免除ニ代
  ル助成金下附ノ請願滿洲國安東
  縣新市街二ノ三番地商伊藤勘三呈
  出(紹介議員永田善三郞君外一名)
  右請願ノ要旨ハ滿洲ニ於ケル殆ト無限ニ
  近キ木材ヲ內地ニ輸入シ以テ樺太材ノ移
  入減ヲ補フハ日滿經濟統制上滿洲資源ノ
  開發上將又我國木材關係業者ノ便益ノ點
  ヨリ見ルモ最必要ナリト信ス依テ滿洲材
  ノ內地輸入ニ對シテハ關稅ノ特別ナル取
  扱ヲ爲シ關稅ノ減免ニ依ラス產業助成金
  ヲ下附セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六一六號
  意見書
  請願文書表第三九一三號
  海外移住功勞者表彰ニ關スル請願
  大阪市北區金山町三十番地藤井秀
  五郞呈出(紹介議員安藤正純君外
  一名b
  右請願ノ要旨ハ現在我カ國ニ於ケル人口
  問題解決策トシテ將又我カ國力發展策ト
  シテ國民ノ海外移住ノ最必要ナルハ喋喋
  ヲ要セサル所ニシテ然モ海外移住者ヲ優
  遇シ其ノ功勞者ヲ表彰スルハ移住ヲ奬勵
  シ彼等移住者ノ母國的精神ヲ益鞏固ナラ
  シムル上ニ於テ緊要且適切ナリト信ス依
  テ政府ハ海外移住者ヲ優待シ其ノ功勞ア
  ル者ニ對シテハ特ニ表彰ノ途ヲ講セラレ
  タシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六一七號
  意見書
  請願文書表第三八五七號
  伊勢神宮參拜者潔齋場設置ノ請願
  東京市瀧野川區西ヶ原町八百四十
  番地官吏庄司新二呈出(紹介議員
  池田敬八君)
  右請願ノ要旨ハ伊勢神宮參拜ハ苟モ日本
  國民タルモノ悉ク冀望セサルハナク正ニ
  神宮ニ參拜スルニ當リテハ潔齋シ心身ヲ
  〓メタキハ亦參拜者ノ等シク念願スル所
  ナリ然ルニ實際參拜スルニ當リテ潔齋ス
  ヘキ適當ノ場所ナキ爲僅ニ含漱ヲ爲スニ
  過キサルハ洵ニ遺憾ニ堪ヘス依テ政府ハ
  內外兩宮神域外適當ノ地ニ無料潔齋場ヲ
  設置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六一八號
  意見書
  請願文書表第三八〇五號
  鹿屋警察署昇格ニ關スル請願鹿兒
  島縣肝屬郡大始良村大字西俣百四
  十二番地永田良吉呈出(紹介議員
  永田良吉君外一名)
  右請顧ノ要旨ハ鹿兒島縣肝屬郡鹿屋警察
  署管內ニハ海軍航空隊國立癩療養所等ノ
  設置アリテ近年著シク人口增加セルノミ
  ナラス尙管內吾平山陵參拜者年年增加シ
  ツツアリ依テ前記鹿屋警察署ヲ昇格セシ
  メ現在ノ警部署長ヲ警視署長トセラレタ
  シト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六一九號
  意見書
  請願文書表第三八五八號
  消防組員優遇ニ關スル請願廣島縣
  沼隈郡本〓村二百七番屋敷石井喜
  一呈出(紹介議員作田高太郞君)
  右請願ノ要旨ハ一朝災害ニ際シ自己ノ身
  命ヲ顧ルノ暇ナク直ニ之カ防止ニ當ル消
  防組員ノ殉職者犧牲者ニ對シ何等弔慰救
  濟ノ制度ナキハ洵ニ遺憾ニ堪ヘス依テ政
  府ハ職務ノ爲ニ負傷又ハ死亡シタル消防
  組員竝其ノ家族ニ對シテ弔慰救濟スルノ
  制度ヲ設ケラレタク且拔群ノ功勞アリタ
  ル消防組員及多年勤續シ功績アリタル消
  防組員ニ對シテモ之ヲ論功行賞スルノ制
  度ヲ設定セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六二〇號
  意見書
  請願文書表第三九一〇號
  鍼灸醫師法制定ノ請願神戶市兵庫
  區下澤通七丁目三百十五番地木
  下重之助呈出(紹介議員砂田重政
  君
  右請願ノ要旨ハ鍼灸術カ右來我カ國醫術
  トシテ國民保健ヲ助長シタルハ何人モ認
  容スル所ニシテ又近時科學的ニ其ノ有效
  ナルコト立證セラレタリ然ルニ現行營業
  規則ハ不備ニシテ現ニ施行セラレツツア
  ル不備不徹底ナル試驗制度ノ下ニ於テハ
  缺陷多ク將來ヲ慮ルトキ一層寒心ニ堪ヘ
  サルモノアリ依テ速ニ鍼灸醫師ノ資格試
  驗罰則竝鍼灸醫師會等ノ事項ニ關シ統一
  完全ナル鍼灸醫師法ヲ制定セラレタシト
  謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六二一號
  意見書
  請願文書表第三八三三號
  民營職業紹介事業現制維持ニ關スル
  請願東京市日本橋區兩國五番地
  福富兵次外百四十三名呈出(紹介
  議員川橋豐治郞君)
  右請願ノ要旨ハ現下ノ民營職業紹介事業
  ハ我カ國ノ習俗ト國情ニ合致セルモノニ
  シテ當業者ノ改善ニ依リ世ニ所謂弊害ノ
  如キモ絕滅ノ域ニ達シ其ノ取扱實績ハ年
  年五十萬人ノ就職者ニ及ヘリ然ルニ先般内
  務大臣ノ諮問ニ對シ東京地方委員會ハ民
  營業者ノ生命線タル小店員僕婢ノ取扱ヲ
  禁スヘキ答申ヲ發セラレタルハ洵ニ實情
  ニ卽セサルモノニシテ萬一斯カル不合理ナ
  ル答申ヲ採擇セラレムカ民營紹介業ハ全
  ク廢止ニ等シキ結果トナリ社會上由由シ
  キ問題ヲ惹起スルニ至ルヘシ依テ民營職
  業紹介所ハ之ヲ現狀ノ儘存續セラレ殊ニ
  小店員僕婢ノ紹介取扱ニ關シテハ民營職業
  紹介所ノ專營トセラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六二二號
  意見書
  請願文書表第三八〇二號
  豐橋港ヲ第二種重要港灣ニ選定ノ請
  願豐橋市長神戶小三郞呈出紹
  介議員大口喜六君外一名)
  右請願ノ要旨ハ豐橋港ハ渥美灣ニ臨ミ背
  後ニ近年生產都市トシテ急激ナル發展ヲ
  爲セル豐橋市ヲ控エ且陸上交通發達セル
  ヲ以テ集散貨物ハ躍進的增加ヲ示セリ依
  テ豐橋港ヲ第二種重要港灣ニ選定シ速ニ
  修築セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第六二三號
  意見書
  請願文書表第三八八二號
  勝浦川改修ノ請願德島縣勝浦郡福
  原村長福本喜好外七名呈出(紹介
  議員紅露昭君)
  同第三八八三號
  同上德島縣勝浦郡小松島町大字江
  田字腰前九十二番地公吏庄野祐吉
  呈出(紹介議員紅露昭君)
  同第三八八四號
  同上德島縣勝浦郡勝占村大字西須
  賀百四十番屋敷公吏大平佐次郞外
  十七名呈出(紹介議員紅露昭君)
  右請願ノ要旨ハ德島縣勝浦郡ヲ貫流スル
  勝浦川ハ延長十數里流域七箇町村ニ亙ル
  モ幅員狹少ニシテ屈曲甚シク且急流ナル
  ヲ以テ一朝豪雨ニ際會セムカ堰堤ヲ破壞
  シ田園ヲ荒廢セシメ人家ヲ流亡シ生命財
  產ニ及ホス損害甚大ナルモノアリ依テ政
  府ハ速ニ德島縣ニ命シテ同河川ヲ改修セ
  シメラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請 中別報告第六二四號
  意見書
  請願文書表第三九一五號
  北相馬郡地先利根川築堤ニ關スル請
  願茨城縣北相馬郡高野村長寺田
  通三郞外五名呈出(紹介議員豐田
  豐吉君)
  右請願ノ要旨ハ千葉縣東葛飾郡田中村ヨ
  リ同郡富勢村及我孫子町地先ニ至ル利根
  川右岸築堤工事ハ愈近ク完成セラルルモ
  其ノ結果一朝洪水アラムカ對岸タル茨城
  縣北相馬郡大野、高野、稻戶井ノ各村及
  取手町地先ノ利根川左岸前記各町村ノ廣
  大ナル耕地ハ忽チ潰滅スルノ惧アリテ各
  村民ハ頗ル脅威ヲ感シツツアリ依テ之カ
  對策トシテ茨城縣側ニ於テモ速ニ築堤工
  事ヲ施行セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六二五號
  意見書
  請願文書表第三九三七號
  名寄町ニ支廳設置ノ請願北海道天
  鹽國上川郡名寄町長石丸瀧藏呈出
  (紹介議員東武君外二名)
  右請願ノ要旨ハ北海道網走、宗谷、上川
  及空知各支廳現在ノ管轄區域ハ交通不備
  ナリシ時代ニ定メラレタルモノナルカ故
  ニ交通產業著シク發展セル今日ニ於テハ
  行政上ノミナラス經濟交通上地方民ノ不
  利不便尠カラス而シテ上川支廳管轄ヨリ
  天鹽國上川、中川兩郡ヲ網走支廳管轄ヨ
  リ紋別郡ノ一部宗谷支廳ヨリ枝幸郡ヲ割
  キ及空知支廳管轄ヨリ雨龍郡ノ一部ヲ割
  キ以上ノ分割地ヲ以テ管轄區域トスル一
  支廳ヲ新設スルコト宛モ名寄區裁判所ノ
  如クスルハ最適當ナリト信ス依テ前記地
  方ヲ管轄區域トスル支廳ヲ同地方ノ中心
  地ナル名寄町ニ設置セラレタシト謂フニ
  在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六二六號
  意見書
  請願文書表第三八〇〇號
  網走川治水工事速成ノ請願北海道
  網走郡網走町南五條東四丁目十九
  番地代書業高松松次郞外十一名呈
  出(紹介議員尾崎天風君)
  右請願ノ要旨ハ北海道網走郡津別、美幌、
  女滿別、網走ノ四箇町村ヲ貫流シ網走湖
  ニ入リ網走港口ニ注ク網走川ハ昨年ヨリ
  網走湖上流ノ治水工事ニ著手セラレタル
  モ網走湖ヨリ下流ハ未タ其ノ恩典ニ浴セ
  サル爲每年氾濫ノ被害ヲ受ケ其ノ損害尠
  カラサル實狀ニ在リ依テ前記網走湖下流
  ノ網走川治水工事ヲ速ニ施行セラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第六二七號
  意見書
  請願文書表第三八六七號
  與那原港修築ノ請願沖繩縣島尻郡
  大原村大字與那原農吉田安藏呈出
  (紹介議員金城紀光君外一名)
  右請願ノ要旨ハ沖繩縣島尻郡大原村與那
  原港ハ沖繩本島東海岸ノ重要港ニシテ近
  年人口ノ增加ト商工業ノ發展ニ伴ヒ物資
  ノ集散船舶ノ出入頻繁トナレルモ同港附
  近ニハ暗礁多キヲ以テ船舶ノ破壞人命貨
  物ノ損傷少ナカラサルモノアリ依テ之等
  危難ヲ除去スル爲前記與那原港ヲ修築セ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六二八號
  意見書
  請願文書表第三九三〇號
  高島漁港築設ニ關スル請願北海道
  高島郡高島町大字高島町四十七番
  地公吏竹島武治郞外五名呈出紹
  介議員山本厚三君)
  右請願ノ要旨ハ北海道高島郡高島町大字
  高島町ハ小樽灣ニ臨ム著名ノ漁業地ナル
  モ現在同港ハ港內淺ク防波堤モ僅ニ一部
  ノ風波ニ備フルニ止マリ爲ニ漁船ノ出入
  碇繫ニ不便尠カラス依テ政府ハ前記高島
  漁港ノ防波堤築設海底ノ浚渫ヲ爲シ漁港
  ノ完成ヲ期セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六二九號
  意見書
  請願文書表第四〇〇一號
  泡盛原料外米輸入許可ニ關スル請願
  沖繩縣酒造組合聯合會長大城昌貞
  外三名呈出(紹介議員花城永渡君)
  右請願ノ要旨ハ政府ハ米穀需給調節策ノ
  一トシテ昭和八年十月外國米輸入許可制
  ヲ實施セラレタルカ其ノ結果疲弊ノ極ニ
  在ル沖繩縣ノ唯一ノ工業タル泡盛製造原
  料「シヤム」碎白米モ同等ニ取扱ハレ同縣
  泡盛製造業ハ極度ノ窮境ニ陷レリ依テ沖
  繩縣泡盛製造原料タル「シヤム」碎白米ニ
  對シ年額五萬石ノ特別輸入ヲ許可セラレ
  タシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六三〇號
  意見書
  請願文書表第三九二三號
  國有林野無償交付ニ關スル請願福
  島縣大沼郡昭和村大字大蘆字中組
  千八百五十三番地星源太郞外百十
  名呈出(紹介議員林平馬君)
  右請願ノ要旨ハ福島縣大沼郡昭和村大字
  大蘆ハ海拔二千數十尺地味瘠薄ニシテ農
  耕ノミニテハ生活不可能ナルヲ以テ林業
  ヲ以テ生計ヲ立テ居ルモ先年ノ官民地境
  界査定ニ際シテ民有地ノ大部分ヲモ國有
  ト査定セラレタル爲爾來大蘆區民ハ甚シ
  ク窮境ニ陷レリ依テ速ニ前記大蘆區內ニ
  存スル國有林野ヲ無償交付セラレタシト
  謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第六三一號
  意見書
  請願文書表第三八〇四號
  牛產奬勵ニ關スル請願鹿兒島縣肝
  屬郡大始良村大字西俣百四十二番
  地農永田良吉呈出(紹介議員永田
  良吉君)
  右請願ノ要旨ハ現下疲弊セル農村ヲ救濟
  セムカ爲ニハ馬產ノミナラス牛產奬勵モ
  亦急務ナリト信ス然ルニ動モスレハ牛產
  奬勵ニ就テ看過セラルル傾向アルハ甚タ
  遺憾ニ堪ヘス依テ政府ハ速ニ牛產奬勵ニ
  對スル對策ヲ確立セラレタシト謂フニ在
  リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六三二號
  意見書
  請願文書表第三八三七號
  栃木縣ニ種馬所設置ノ請願宇都宮
  市尾上町栃中馬匹畜產組合長坪山
  德彌外二名呈出(紹介議員坪山德
  彌君)
  右請願ノ要旨ハ馬匹ハ產業上將又軍事上
  其ノ重要性ヲ有スルニ拘ラス近時特ニ
  關東地方ニ於テハ馬產ノ減少ヲ見ルカ如
  キ狀勢ニ在ルハ洵ニ憂フヘキ現象ナリト
  信ス依テ關東ヲ管區トスル一種馬所ヲ栃
  木縣下ニ設置シ種牡馬供用ノ圓滑ヲ圖リ
  同時ニ馬產各般ノ徹底的指導ヲ期セラレ
  タシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六三三一號
  意見書
  請願文書表第三二一六號
  大川町ニ國立倉庫設置ノ請願福
  岡縣三瀦郡農會長田中實穗外二十
  五名呈出(紹介議員田尻生五君)
  右請願ノ要旨ハ福岡縣三瀦郡大川町ハ米
  穀ノ大生產地タル肥筑平野ノ中央ニ位シ
  往昔ヨリ諸多ノ米穀倉庫設置セラレ來リ
  タル由〓ノ地ニシテ最近鐵道港灣ノ竣成
  ト相俟テ愈米ノ大集散地タルノ資格ヲ完
  備スルニ至レリ依テ農林省ニ於テ計畫ノ
  國立倉庫ハ前記大川町ニ設置セラレタシ
  ト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請辭特別報告第六三八號
  意見書
  請願文書表第三七三七號
  中部千島開放ニ關スル請願北海道
  根室郡根室町長安藤石典呈出紹
  介議員小池仁郞君)
  右請願ノ要旨ハ北海道得撫郡得撫島外大
  小十六島ノ中部千島ハ貴重海獸ノ保護及
  養狐ノ爲農林省所管トシテ大正十五年五月
  八日ヨリ同年十二月十四日迄ノ期限ヲ以
  テ封鎖セラレタルモ爾來其ノ儘ニテ今日
  ニ及ヒ未タ以テ開放セラレサルハ產業開
  發上遺憾ニ堪ヘス依テ速ニ前記中部千島
  ヲ開放セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請顳特別報〓第六三九號
  意見書
  請願文書表第三六、〇七號
  國立原原蠶種製造所設置ノ請顛鹿
  兒島縣肝屬郡大始良村大字西俣百
  四十二番地農永田良吉呈出(紹介
  議員永田良吉君)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣肝屬郡大始良村
  鹿屋町囎唹郡大崎村地方ハ氣候溫暖地味
  肥沃ニシテ數萬町步ノ畑地原野存在シ大
  始良村ニハ縣立蠶業試驗場鹿屋町笠野原
  ニハ紡績會社經營ノ大桑園等アリテ蠶業
  ノ好適地ナリ依テ前記蠶業試驗場附近ニ
  國立原原蠶種製造所ヲ設置シ以テ原蠶種
  統一蠶絲ノ改善進步ニ資セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六四〇號
  意見書
  請願文書表第三九三二號
  京都市ニ國立工藝指導所設置ノ請
  願京都市京都商工會議所內竹上
  藤次郞外二名呈出(紹介議員中野
  種一郞君外一名)
  右請願ノ要旨ハ我カ國產業貿易伸展ヲ助
  成セシムル爲工藝ノ產業化ヲ圖リ以テ海
  外躍進ヲ期スヘキハ刻下喫緊ノ國策ニシ
  テ之カ實現ノ爲工藝指導所ヲ設置スルハ
  最必要ナリト信ス依テ政府ハ我カ國ニ於
  ケル美術工藝ノ發祥地ニシテ環境歷史其
  ノ他凡ユル條件ニ卓越セル京都市ニ國立
  工藝指導所ヲ設置セラレタシト謂フニ在
  リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六四一號
  意見書
  請願文書表第三八〇三號
  鹿屋町ニ憲兵分隊設置ノ請願鹿兒
  島縣肝屬郡大始良村大字西俣百四
  十二番地農永田良吉呈出(紹介議
  員永田良吉君外一名)
  右請願ノ要旨ハ鹿兒島縣肝屬郡鹿屋町ハ
  海軍航空隊設置セラレ尙同町飛行場ニハ
  陸海空軍訓練ノ爲年年數十囘來場セラルル
  モ未タ憲兵隊ノ設置ナキハ甚タ遺憾ニ堪
  ヘス依テ前記鹿屋町ニ憲兵分隊ヲ設置セ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六四二號
  意見書
  請願文書表第三八八五號
  澤谷村ニ郵便局設置ノ請願德島縣
  那賀郡桑野村大字桑野字中野百三
  十六番地辯護士紅露昭呈出(紹介
  議員紅露昭君)
  右請願ノ要旨ハ德島縣那賀郡澤谷村ハ現
  在隣村坂州郵便局ノ集配區域ニ屬スルモ
  同局迄ハ一里乃至七里ヲ隔ツル爲通信上
  村民ノ蒙ル不利不便尠カラス依テ前記澤
  谷村ニ郵便局ヲ設置セラレタシト謂フニ
  在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第六四三號
  意見書
  請願文書表第三八八〇號
  水沼郵便取扱所移轉ノ請願福島縣
  大沼郡沼澤村大字水沼字澤西九百
  八十番地靑柳源一外六名呈出紹
  介議員八田宗吉君)
  右請願ノ要旨ハ福島縣大沼郡沼澤村所在
  水沼郵便局取扱所ハ同村大字水沼ノ最西
  端ニ偏在セル戶數十戶ニ足ラサル上田部
  落ニ在ルヲ以テ一里餘ヲ距ル水沼本部落
  方面ハ利用ノ途殆トナク村民ノ不便甚大
  ナルモノアリ依テ前記水沼郵便取扱所
  ヲ水沼本部落ニ移轉セラレタシト謂フニ
  在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第六四四號
  意見書
  請願文書表第三八八六號
  澤谷村三部落郵便集配囘數增加復活
  ノ請願德島縣那賀郡桑野村大宇
  桑野字中野百三十六番地辯護士紅
  露昭呈出(紹介議員紅露昭君)
  右請願ノ要旨ハ德島縣那賀郡澤谷村大字
  岩倉、川成、橫谷ノ三部落ハ人口二百五十
  餘人ヲ算シ小學校分〓場ノ設置アルニ拘
  ラス昭和六年四月以降郵便集配囘數ヲ一
  箇月十囘ニ制限セラレタル爲關係村民ノ
  受クル被害甚大ナルモノアリ依テ前記澤
  谷村內三部落ニ對シテ郵便集配囘數ノ增
  加復活ノ恩典ニ浴セシメラレタシト謂フ
  ニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六四五號
  意見書
  請願文書表第三八八七號
  高園郵便局ニ集配竝電話事務開始ノ
  請願德島縣那賀那桑野村大字桑
  野百三十六番地辯護士紅露昭呈出
  (紹介議員紅露昭君)
  右請願ノ要旨ハ德島縣海部郡川西村ハ近
  時發展シ人口增加セルモ同村所在高園郵
  便局ハ無集配局ニシテ又電話事務モ取扱
  ハサル爲通信上村民ノ不利不便尠カラス
  依テ同局ニ集配事務竝電話事務ヲ開始セ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ之ヲ分割シ其ノ趣旨中電話事務
  開始ニ關スル點ヲ至當ナリト認メ之ヲ採
  擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第六
  十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六四六號
  意見書
  請願文書表第三七九七號
  佐那河內郵便局ニ電信電話事務開始
  ノ請願德島縣名東郡佐那河內村
  長岡本官太郞外一名呈出(紹介議
  員谷原公君外一名)
  右請願ノ要旨ハ德島縣名東郡佐那河內村
  ハ德島市ヲ距ル西南四里人口約五千ヲ算
  スル農村ナルモ輓近交通機關ノ發達ニ伴
  ヒ諸取引盛トナリ通信機關ノ完備ヲ要ス
  ル切ナルモノアリ依テ同村ハ應分ノ寄附
  ヲ爲スヘキニ付同村所在佐那河内郵便局
  ニ電信事務竝電話通話及電話交換事務ヲ
  開始セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第六四七號
  意見書
  請願文書表第三八四〇號
  蘆見村ニ公衆電話架設ノ請願福井
  縣大野郡蘆見村大字皿谷農松浦茂
  弘呈出(紹介議員熊谷五右衞門君)
  右請願ノ要旨ハ福井縣大野郡蘆見村ハ四
  圍山ヲ繞シ交通不便ナル貧弱山村ニシテ
  村費ノ高徵ヲ來シ愈疲弊困憊シツツアリ
  依テ村費ノ重要ナル部分ヲ古ムル出張旅
  費ノ減少其ノ他ニ資スル爲此ノ際公衆電
  話ヲ架設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六四八號
  意見書
  請願文書表第三八七一號
  內之浦港ニ政府命令航路汽船寄港ノ
  請願鹿兒島縣肝屬郡大姶良村大
  字西俣百四十二番地農永田良吉呈
  出(紹介議員永田良吉君外一名)
  右請願ノ要旨ハ現在南九州ト大島沖繩臺
  灣南洋方面トノ連絡ハ鹿兒島港大島沖繩
  間ニ僅ニ月數囘ノ便船アルノミニテ阪神
  ト大島沖繩及長崎臺灣間ノ汽船ハ南九州
  ニ寄港セサル爲其ノ不便不利尠カラス依
  テ阪神ヨリ沖繩臺灣等ニ至ル政府命令航
  路汽船ヲ鹿兒島縣肝屬郡内之浦港ニ寄港
  セシメラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別冊及御送付候也
  請願特別報告第六四九號
  意見書
  請願文書表第三八八八號
  根室、擇捉間命令航路開始ノ請願
  北海道根室郡根室町長安藤石典呈
  出(紹介議員小池仁郞君)
  右請願ノ要旨ハ北海道根室郡根室港ト擇
  捉島トハ地理的關係ヨリスルモ將亦經濟
  的關係ヨリスルモ緊密ノ交涉ヲ有スルニ
  拘ラス現在擇捉島ハ航路ノ關係上却テ函
  館港ニ交涉多ク斯クテハ擇捉島民ハ素ヨ
  リ根室町民ニトリテモ其ノ不便不利甚シ
  キモノアリ依テ速ニ前記根室、擇捉間命
  令航路ヲ開始セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六五〇號
  意見書
  請願文書表第三八二七號
  樺太材伐採制限ニ關スル請願茨城
  縣久慈郡黑澤村二百九十五番地商
  飯村泉外十二名呈出(紹介議員高
  田耘平君外二名)
  右請願ノ要旨ハ今般港灣五大都市製材業
  者ノ一團ハ蘇領樺太材幌內川流送許可獲
  得ニ付當局ニ屢陳情中ノ由仄聞スルモ邦
  領幌內川ハ本邦北洋漁場ニ於ケル孵化場
  トシテ最好適ニシテ一部製材業者ノ營利
  ノ爲木材流送許可アラムカ蝦夷材ノ木澁
  ハ魚族ノ毒素ト爲リ折角ノ孵化事業ヲ壞
  滅ニ瀕セシムルノ虞アリ依テ政府ハ樺太
  材伐採ニ極度ノ制限ヲ加ヘ主ニ製紙人絹
  用材ニ止メ一般建築用材ハ悉ク內地材ヲ
  使用セシメ以テ農山村ノ窮狀ヲ救濟セラ
  レタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ採
  擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第六
  十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六五一號
  意見書
  請願文書表第三八七七號
  北滿自衛移民戰死者論功行賞ニ關ス
  ル請願東京市麻布區村木町五十
  六番地伯爵眞田幸治外一一十二名呈
  出(紹介議員戶田由美君)
  右請願ノ要旨ハ在〓軍人選拔者ヨリ成ル
  北滿自衞移民ハ我カ帝國大陸政策遂行ノ
  先驅者トシテ未タ治安全カラサル曠野ニ
  立チ匪賊擊攘ニ開拓ニ晝夜現役軍人ニモ
  劣ラサル活躍ヲ續ケ不幸戰死セル者旣ニ
  二十五名ニ及フ悲壯ナル實情ナリ然ルニ
  身現役ニ在ラサルヲ以テ未タ論功行賞ノ
  恩典ニ浴セサルハ國家百年ノ大計上遺憾
  ニ堪ヘス依テ北滿ニ於ケル我カ自衞移民
  戰死者ニ對シテ論功行賞ヲ實施セラレタ
  シト謂フニ在リ
  衆議院ハ其趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ採
  擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第六
  十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六五二號
  意見書
  請願文書表第三九三八號
  名寄區裁判所ニ地方裁判所甲號支部
  設置ノ請願北海道天鹽國上川郡
  名寄町長石丸瀧藏呈出(紹介議員
  東武君外二名)
  右請願ノ要旨ハ北海道天鹽國上川郡名寄
  町所在名寄區裁判所ノ管轄區域ハ面積六
  百二十五方里ニシテ札幌控訴院管內第一
  ノ廣汎ナル區域ナリ而シテ同地方ハ人口
  ノ增加產業ノ勃興ニ伴ヒ訴訟事件ハ逐年
  激增シツツアルモ所管旭川地方裁判所迄
  ノ距離頗ル遠隔ナル爲住民ノ不利不便甚
  大ナルモノアリ依テ前記名寄區裁判所ニ
  同區裁判所及稚內區裁判所ノ區域ヲ管轄
  區域トシ旭川地方裁判所ノ甲號支部ヲ設
  置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第六五三號
  意見書
  請願文書表第三八七二號
  岩見澤區裁判所ニ地方裁判所支部設
  置ノ請願北海道空知郡岩見澤町
  長高柳廣藏呈出(紹介議員山本市
  英君外三名)
  右請願ノ要旨ハ北海道空知郡岩見澤區裁
  判所ノ管轄區域ハ岩見澤町外三郡十九箇
  町村ニ亙リ人口實ニ三十餘萬ヲ算シ隨テ
  民事竝刑事事件ノ取扱件數モ優ニ一地方
  區裁判所ニ匹敵シ尙激增スルノ狀勢ニ在
  ルモ管轄札幌地方裁判所迄ハ距離遠隔ナ
  ル爲住民ノ不利不便甚大ナルモノアリ依
  テ前記岩見澤區裁判所ニ地方裁判所支部
  ヲ設置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六五四號
  意見書
  請願文書表第三八七四號
  國字間題解決ニ關スル請願福岡市
  大濠町三十一番地大學〓授佐久間
  鼎外六千五百四名呈出(紹介議員
  池田敬八君外六名)
  同第三八七五號
  同上東京市小石川區原町百一一十五
  番地著述出版業增田義一外六千五
  百四名呈出(紹介議員池田敬八君
  外六名)
  右請願ノ要旨ハ漢字ハ我カ國民〓育竝日
  常生活ヲ禍スルコト甚シク然モ文字ノ使
  用ハ凡ユル文化ノ基礎タルヘキモノナル
  ヲ以テ我カ國字ノ統一確定ハ國家百年ノ
  大計ヲ樹立スル上ニ於テ最必要ナリト信
  ス依テ政府ハ速ニ國字問題ヲ解決シ我カ
  國永遠ノ發展ヲ期セラレタシト謂フニ在
  リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第六五五號
  意見書
  請願文書表第三四九四號
  公共圖書館費國庫補助法制定ノ請願
  東京市豐島區池袋八丁目二千三百
  三十八番地官吏松本喜一外二萬九
  千六百九十七名呈出(紹介議員野
  村嘉六君外一名)
  右請願ノ要旨ハ圖書館ハ學校ト共ニ國民
  〓育ヲ完成スヘキ重要機關ニシテ文化ノ
  向上ト社會ノ進步ニ至大ノ影響ヲ及ホス
  モノナルヲ以テ之カ施設ノ普及ト利用ノ
  徹底トハ我カ國運ノ發展上等閑視スヘカ
  ラサルモノナリ然ルニ我カ國ニ於テハ學
  校〓育ニ對シテハ多額ノ國庫補助ヲ與ヘ
  ラルルニ拘ラス社會〓育ノ中心機關トシ
  テ最永續的效果ヲ擧クヘキ公共圖書館ニ
  對シテ全ク此ノ事ナキ爲全國圖書館ノ極
  メテ不振ナルハ洵ニ遺憾ニ堪ヘス依テ昭
  和八年改正ノ圖書館令ノ大方針ヲ更ニ徹
  底セシムル爲公共圖書館費國庫補助法ヲ
  制定セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第六五六號
  意見書
  請願文書表第三八七〇號
  鹿兒島、櫻島、大隅半島、種子島間ニ
  省營連絡船及「バス」開始ノ請願
  鹿兒島縣肝屬郡大始良村大字西俣
  百四十二番地農永田良吉呈出給
  介議員永田良吉君外一名)
  右請願ノ要旨ハ大隅半島及種子島地方ハ
  農產林產水產等豐富ニシテ且軍事上ノ重
  要施設アリ故ニ國防上竝產業開發上完備
  セル交通機關ノ設置ハ刻下ノ急務ナリト
  信ス依テ鹿兒島、櫻島間ニ省營連絡船櫻
  島、垂水、古江、高須、川北、大泊間ニ
  省營「バス」大泊、種子島間ニ省營連絡船
  若ハ政府命令航路線及種子島ニ南北縱貫
  省營「バス」運輸ヲ開始セラレタシト謂フ
  ニ在リ
  衆議院ハ之ヲ分割シ其ノ趣旨中種子島ノ
  點ヲ除キ其ノ他ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請輌特別報告第六五七號
  意見書
  請願文書表第三九二五號
  古川、船津、猪谷間ニ省營自動車運
  輸開始ノ請願岐阜縣吉城郡船津
  町大字船津千百七十番地公吏柴田
  秋平外十二名呈出(紹介議員牧野
  良三君)
  右請願ノ要旨ハ岐阜縣吉城郡古川町高山
  本線飛驒古川驛ヨリ同郡船津町ヲ經テ富
  山縣婦負郡細入村高山本線猪谷驛ニ至ル
  縣道ハ貨客ノ往復頻繁ナルノミナラス中
  部山岳國立公園ノ登山道トシテ重要ナル
  路線ナリ依テ前記區間ニ省營自動車ノ運
  輸ヲ開始セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六五八號
  意見書
  請願文書表第三八〇一號
  增毛、當別間鐵道敷設ノ請願北海
  道濱益郡濱益村長土井〓一郞外二
  名呈出(紹介議員岡田伊太郞君外
  (2)
  右請願ノ要旨ハ北海道增毛郡增毛町留萌
  本線增毛驛ヨリ石狩郡石狩町ヲ經テ札幌
  市ニ至ル鐵道豫定線ヲ變更シ增毛驛ヨリ濱
  益郡濱益村ヲ經テ同郡當別村ニ於テ札沼
  線ニ連絡セシムルハ最モ效果的ニシテ且
  沿線ノ豐富ナル資源ノ開發上亦最必要ナ
  リト信ス依テ前記增毛、當別間鐵道ヲ速
  ニ敷設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第六五九號
  意見書
  請願文書表第三八三四號
  喜多方、米澤間鐵道速成ノ請願福
  島縣耶麻郡喜多方町長風間春夫外
  三十二名呈出(紹介議員八田宗吉
  君
  右請願ノ要旨ハ福島縣耶麻郡磐越西線喜
  多方驛ヨリ米澤市ニ至ル鐵道豫定線中喜
  多方、日中間ハ近ク工事ニ著手セラルル
  ヤニ仄聞スルモ同線ハ喜多方ヨリ米澤市
  迄貫通シテ始メテ其ノ效用ヲ完ウスルモ
  ノト信ス依テ前記喜多方ヨリ米澤迄ノ鐵
  道ヲ速ニ敷設シ同地方產業ノ開發ニ資セ
  ラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六六〇號
  意見書
  請願文書表第三八四二號
  中込、高崎間鐵道敷設ノ請願長野
  縣南佐久郡中込町長萩原務功外二
  十五名呈出(紹介議員鷲澤與四二
  君外一名)
  同第三八七三號
  同上群馬縣北甘樂郡西牧村長庭屋
  靜太郎外九名呈出(紹介議員篠原
  義政君外一名)
  右請願ノ要旨ハ長野縣南佐久郡中込町ヨ
  リ高崎市ニ至ル鐵道ヲ敷設スルトキハ信
  越線ノ補助線トシテ輸送能力ヲ發揮シ得
  ルノミナラス沿線地方產業ノ振興ニ裨益
  スル大ナルモノアリト信ス依テ速ニ前記
  中込、高崎間ニ鐵道ヲ敷設セラレタシト
  謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六六一號
  意見書
  請願文書表第三九〇九號
  原谷村大字檜原ニ停車場設置ノ請願
  福島縣大沼郡原谷村大字檜原千
  八百七十三番地阿部咲平外六十二
  名呈出(紹介議員八田宗吉君)
  右請願ノ要旨ハ福島縣大沼郡原谷村大字
  檜原ハ近ク著工セラルル柳津小出線鐵道
  柳津、官下兩驛ノ中間ニ位シ同地方交通
  ノ要衝ニ當ルヲ以テ交通運輸上同地ニ停
  車場ヲ設置スルハ最必要ナリト信ス依テ
  前記檜原ニ停車場ヲ設置セラレタシト謂
  フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六六二號
  意見書
  請願文書表第三九九二號
  柳津村字中野ニ停車場設置ノ請願
  福島縣河沼郡柳津村長增井彥兵衞
  外十名呈出(紹介議員八田宗吉君)
  右請願ノ要旨ハ近ク起工セラルヘキ福島
  縣河沼郡會津線柳津驛ヨリ大沼郡川口村
  ニ至ル鐵道計畫線中柳津、宮下間ノ停車
  場ヲ河沼郡柳津村大字〓戶字中野地內ニ
  設置スルトキハ貨客ノ利便頗ル大ナルモ
  ノアリト信ス依テ前記中野地内ニ停車場
  ヲ設置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六六三號
  意見書
  請願文書表第三九一一號
  石見益田驛擴張ノ請願島根縣美濃
  郡吉田町長三輪喜三郞呈出(紹介
  議員島田俊雄君)
  右請願ノ要旨ハ島根縣美濃郡山陰本線石
  見益田驛ハ山口線ノ分岐點ニ當リ殊ニ山
  陰本線ノ全通以來之カ運輸貨客ノ輻輳ヲ
  來セシモ同驛ハ舊態依然タル爲乘降者ノ
  不便尠カラス依テ前記石見益田驛ニ第三
  ホームヲ增設シ且待合室ヲ擴張セラレタ
  シト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六六四號
  意見書
  請願文書表第三九一二號
  月形村ニ保線區設置ノ請願北海道
  夕張郡夕張町本町一丁目一番地公
  吏松尾孝之呈出(紹介議員松尾孝
  之君)
  右請願ノ要旨ハ近ク開通セラルヘキ北海
  道札沼線鐵道中樺戶郡月形村ハ同線ノ中
  央ニ位シ戶數九百地勢高燥ニシテ上水道
  ノ設備完全ナリ依テ前記月形村ニ保線區
  ヲ設置セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請麻特別報告第六六五號
  意見書
  請願文書表第四〇〇三號
  札幌驛改築擴張ノ請願札幌市橋本
  正治呈出(紹介議員木下成太郞君
  外五名)
  右請願ノ要旨ハ札幌市ハ現在人口十九萬
  ヲ包擁シ近ク完成セラルヘキ札沼線鐵道
  開通ノ曉ハ同市ノ發展期シテ待ツヘキモ
  ノアリ然ルニ同市所在札幌驛驛舍ハ明治
  四十一年ノ建築ニ係リ規模狹少設備不完
  全ナル爲同市發展ノ趨勢ニ副ハス其ノ不
  便尠カラス依テ前記札幌驛ヲ改築擴張シ
  北口ヲ開設スルト共ニ鐵道局始メ各種
  鐵道官衙ヲ綜合シタル一大建築タラシメ
  且構內配線ヲ增設シテ貨物ノ取扱ニ便シ
  又驛前ニ東西百五十間餘ノ廣場ヲ設ケテ
  電車、バス等ノ有屋乘降口ヲ設置スルト
  共ニ構內二箇所ニ地下道ヲ設ケテ南北交
  通ノ圓滑ヲ期セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六六六號
  意見書
  請願文書表第四〇〇四號
  東京驛東口本建築鐵道驛開設ニ關ス
  ル請願東京市荏原區下神明町五
  百三十七番地渡邊次郞外七名呈出
  (紹介議員安藤正純君)
  右請願ノ要旨ハ東京驛東口ハ電車乘降用
  八重洲口乘車場ノ開設ヲ見タルモ未タ本
  建築鐵道驛ノ開設ヲ見サル爲日本橋、京
  橋、淺草各區ハ固ヨリ深川、本所、江戶
  川、城東各區住民ノ不利不便甚大ナルモ
  ノアリ依テ速ニ東京驛東口ニ本建築鐵道
  驛ヲ開設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六六八號
  意見書
  請願文書表第三七八五號
  平等課稅ニ關スル請願靜岡縣濱名
  郡和田村大字北島三百六十五番地
  農大橋巖外九十一名呈出(紹介議
  員倉元要一君)
  同第三七八六號
  同上靜岡縣濱名郡和田村大字半場
  十四番地ノ一農鈴木定吉外九十一
  名呈出(紹介議員倉元要一君)
  同第三七八七號
  同上靜岡縣濱名郡和田村大字永田
  二百三十六番地農鈴木廉平外九十
  一名呈出(紹介議員倉元要一君)
  同第三七八八號
  同上靜岡縣濱名郡和田村大字篠ケ
  瀨五十一番地農鈴木長命外九十一
  名呈出(紹介議員倉元要一君)
  同第三七八九號
  同上靜岡縣濱名郡和田村大字藥師
  百四十九番地農加藤点賀次外九十
  一名呈出(紹介議員倉元要一君)
  同第三七九〇號
  同上靜岡縣濱名郡和田村大字安間
  新田二百二十五番地農安間祐外九
  十一名呈出(紹介議員倉元要一君)
  同第三七九一號
  同上靜岡縣濱名郡和田村大字長鶴
  百八十番地ノ一農影山萬吉外九十
  一名呈出(紹介議員倉元要一君)
  右請願ノ要旨ハ打續ク農業恐慌ニ因リ今
  ヤ農村ハ窮乏ノ極ニ在ルモ之カ根本的原
  因タル農村ニ於ケル諸負擔ノ過重ニ在リ
  ト信ス依テ之カ救濟打開ノ道ヲ講シ以テ
  國家百年ノ大計ヲ立ツル爲地租ノ課稅標
  準ヲ營業收益稅其ノ他ノ諸稅ト均衡ヲ得
  ル樣改正シ且地方稅等ノ諸負擔ヲ輕減シ
  國稅地方稅ヲ通シ租稅ニ於ケル平等負擔
  ノ實現ヲ期セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六六九號
  意見書
  請願文書表第三八〇六號
  水利組合ニ對シ預金部資金直接融通
  實施ノ請願岐阜市司町岐阜市稻
  葉郡用排水普通水利組合管理者伊
  藤秀譽外三百三名呈出(紹介議員
  永田善三郞君)
  同第三九一四號
  同上金澤市長方岡安外三十八名呈
  出(紹介議員永田善三郞君)
  同第三九二二號
  同上福井縣坂井郡田島川水害豫防
  組合管理者地方事務官大垣勝太郞
  外四十二名呈出(紹介議員山崎猛
  君
  右請願ノ要旨ハ水利組合ハ預金部普通地
  方資金融通規則ニ依リ其ノ事業資金ノ貸
  付ヲ受クルニ至レルモ資金關係ニ於テハ
  水利組合ハ市町村等ノ公共團體ト同一ノ
  取扱ヲ受ケス相當ノ利鞘ヲ拂ハサルヘカ
  ラサル現狀ニ在ルハ水利組合ノ本質及其
  ノ使命ニ徵シテ甚タ遺憾トスル所ナリ依
  テ速ニ水利組合ニ對シ直接貸付ヲ實施シ
  前記ノ弊ヲ除去セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請辭特別報告第六七三號
  意見書
  請願文書表第三八〇八號
  豐橋市外三郡内原野國營開墾促進ニ
  關スル請願愛知縣渥美郡二川町
  長福井金之亟外十名呈出(紹介議
  員近藤壽市郞君)
  右請願ノ要旨ハ豐橋市ヲ中心トスル愛知
  縣寶飯、渥美、八名三郡ニ亙ル東三河ノ
  平坦部ハ水源ニ乏シキ爲水田ハ早害ヲ蒙
  ルコト夥シク且廣汎ニ亙ル未開墾地開拓
  ノ爲用水問題ハ多年ノ懸案タリ而シテ政
  府ニ於テモ開墾ノ必要ヲ認メ國營事業ト
  シテ去ル昭和五年度ヨリ現地ニ就キテ調
  査ヲ進メラレ既ニ其ノ大半ヲ了ヘタルヤ
  ニ仄聞ス依テ速ニ前記地方ニ對スル大規
  模ナル國營聞墾事業ヲ實現セラレタシト
  謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願文書表第六七五號
  意見書
  請願文書表第三八〇七號
  第二期林野治水計畫實現促進ニ關ス
  ル請願島根縣簸川郡鵜鷺村農會
  長樋野勘三郞外四名呈出(紹介議
  員原夫次郞君)
  同第三八〇九號
  同上島根縣簸川郡乙立村城川施業
  土工森林組合長竹下熊吉外二名呈
  出(紹介議員原夫次郞君)
  同第三八一〇號
  同上島根縣簸川郡養蠶業組合長池
  田克一外五名呈出(紹介議員原夫
  次郞君)
  同第三八一一號
  同上島根縣簸川郡田岐村農會長錦
  織雄太郞外四名呈出(紹介議員原
  夫次郞君)
  同第三八一二號
  同上島根縣簸川郡窪田村信用販賣
  購買利用組合長石崎正二外三名呈
  出(紹介議員原夫次郞君)
  同第三八一三號
  同上島根縣簸川郡江南村中尾順右
  衞門外三名呈出(紹介議員原夫次
  郞君)
  同第三八一四號
  同上島根縣簸川郡乙立村乙立產業
  組合長今岡美友外四名呈出(紹介
  議員原夫次郞君)
  同第三八一五號
  同上島根縣簸川郡園村農會長〓原
  忠明外三名呈出(紹介議員原夫次
  郞君)
  同第三八一六號
  同上島根縣簸川郡稗原村牛尾歡衞
  外六名呈出(紹介議員原夫次郞君)
  同第三八一七號
  同上島根縣簸川郡東村農會長角覺
  次郎外四名呈出(紹介議員原夫次
  郞君)
  同第三八四三號
  同上島根縣簸川郡高松村高松村施
  業森林組合長神田藤市外三名呈出
  (紹介議員原夫次郞君)
  同第三八四四號
  同上島根縣簸川郡遙堪村長永岡新
  三郞外四名呈出(紹介議員原夫次
  郞君)
  同第三八四五號
  同上島根縣簽川郡直江村農會長高
  橋謙重外六名呈出(紹介議員原夫
  次郞君)
  同第三八四六號
  同上島根縣簸川郡灘分村農會長大
  谷雄三外五名呈出(紹介議員原夫
  次郞君)
  同第三八四七號
  同上島根縣簸川郡乙立村見田原土
  工森林組合長今岡作市外十三名呈
  出(紹介議員原夫次郞君)
  同第三八四八號
  同上島根縣簸川郡神西村長日野愛
  一外七名呈出(紹介議員原夫次郞
  君
  同第三八四九號
  同上島根縣簸川郡西濱村三原新太
  郞外十一名呈出(紹介議員原夫次
  郞君)
  同第三八五〇號
  同上島根縣簸川郡久多美村土江
  覺太郞外九名呈出(紹介議員原夫
  次郞君)
  同第三八五一號
  同上島根縣簸川郡山口村有馬午次
  郞外九名呈出(紹介議員原夫次郞
  君
  同第三八五二號
  同上島根縣簸川郡知井宮村知井宮
  村信用販賣購買利用組合長高橋謙
  助外七名呈出(紹介議員原夫次郞
  君
  同第三八五三號
  同上島根縣簸川郡園村外園漁業組
  合長石飛鷹一郞外四名呈出(紹介
  議員原夫次郞君)
  同第三八五四號
  同上島根縣簸川郡大社町大社町農
  會長手錢白三郞外三名呈出(紹介
  議員原夫次郞君)
  同第三八五五號
  同上島根縣簸川郡鵜鷺村鶯浦漁業
  組合長藤江梵乘外三名呈出(紹介
  議員原夫次郞君)
  右請願ノ要旨ハ洪水氾濫ノ主因ヲ爲ス荒
  廢林野ニ對スル治水事業ハ昭和九年度ヲ
  以テ第一期事業終了ノ豫定ナルモ從來ノ
  實績ニ鑑ミ更ニ一層殘存事業ノ內容ニ檢
  討ヲ加へ新ニ施設ヲ要スルモノ尠カラス
  而シテ本事業ハ主トシテ勞力ニ俟ツモノ
  多キヲ以テ農山村窮乏深酷ナル地方ノ住
  民ニ對シテハ勞役ノ機會ヲ與ヘ引テ林野
  開發ノ資トナリ時局對策トシテ最適切ナ
  リト信ス依テ政府ハ速ニ其ノ內容ヲ擴充
  セル第二期治水事業計畫ヲ樹立シ昭和十
  年度ヨリ實施セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第六七六號
  意見書
  請願文書表第三八三五號
  長崎市附近ニ飛行場設置ノ請願長
  崎市東上町二番地大石榮三郞外四
  十三名呈出(紹介議員向井倭雄君
  外二名)
  右請願ノ要旨ハ我カ國ニ於ケル航空事業
  ハ輓近殊ニ其ノ重要性ヲ加ヘ現下ノ時局
  ニ鑑ミルトキ之カ整備擴充ノ要愈切ナル
  モノアリ而シテ長崎市ハ地理上國際通信
  運輸竝國防上樞要ナル地位ヲ占ム依テ政
  府ハ速ニ長崎市附近ニ飛行場ヲ設置セラ
  レタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報告第六七七號
  意見書
  請願文書表第三七九三號
  辯護士事務員ノ法律事務取扱ニ關ス
  ル請願千葉縣長生郡一宮町二千
  九百四番地辯護士事務員板倉正一
  外八名呈出(紹介議員小高長三郞
  君
  右請願ノ要旨ハ現在辯護士事務員ハ過去
  ノ慣行ニ依リ既得ノ業權ヲ有スルモ昭和
  八年法律第五十四號改正辯護士法施行セ
  ラルルトキハ彼等ハ職業ヲ奪ハレ人道上遺
  憾ナルノミナラス一般民ノ蒙ル不便亦大ナ
  リト信ス依テ改正辯護士法第十八條ヲ削
  除シ辯護士ハ事務員ヲシテ其ノ事務ヲ補
  佐代理セシムルノ明文ヲ附加スルカ或ハ
  司法代務人法ヲ制定シ現在該事務員ノ職
  業ヲ繼續セシメラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  諸願特別報告第六七八號
  意見書
  請願文書表第三八六二號
  富士身延鐵道國營移管ニ關スル請願
  甲府市甲府商工會議所會頭細田武
  雄外三百九十名呈出(紹介議員深
  澤豐太郞君)
  同第三九一七號
  同上沼津市大門町四十四番地商長
  倉貞次外十七名呈出(紹介議員深
  澤豐太郞君)
  同第三九一八號
  同上沼津市下本町百九十三番地ノ
  一飮食業小林邦太郞外二十九名呈
  出(紹介議員深澤豐太郞君)
  同第三九一九號
  同上沼津市上土町百十七番地洋品
  商鈴木堅次郞外十一名呈出(紹介
  議員深澤豐太郞君)
  同第三九二〇號
  同上沼津市幸町二百七十九番地菓
  子商靑木重作外三十名呈出(紹介
  議員深澤豐太郞君)
  同第三九二一號
  同上沼津市上土町百二十一番地酒
  商山中兵右衞門外二十九名呈出
  (紹介議員深澤豐太郞君)
  右請願ノ要旨ハ東海道本線富士驛ヨリ中
  央本線甲府驛ニ至ル私設富士身延鐵道ハ
  東海道方面ト信越地方トノ連絡上又地方
  產業ノ開發上重要ナル路線ナルモ一私設
  會社ノ經營ニ屬スル爲運賃高率ニシテ地
  方產業ノ發展上遺憾尠カラス依テ政府ハ
  同鐵道ヲ買收セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  請願特別報〓第六七九號
  意見書
  請願文書表第三八八九號
  東京驛東口本建築鐵道驛開設ニ關ス
  ル請願東京市城東區龜戶町一丁
  目百十五番地塚田悅安外一名呈
  出(紹介議員安藤正純君)
  同第三八九〇號
  同上東京市芝區西久保廣町二十六
  番地金木豐司外一名呈出(紹介議
  員安藤正純君)
  同第三八九一號
  同上東京市品川區東品川二丁目八
  十三番地西村太四郞外一名呈出
  (紹介議員安藤正純君)
  同第三八九二號
  同上東京市品川區東品川二丁目七
  十二番地鈴木專藏外一名呈出縮
  介議員安藤正純君)
  同第三八九三號
  同上東京市芝區愛宕町一丁目二番
  地橋本恒二外一名呈出(紹介議員
  安藤正純君)
  同第三八九四號
  同上東京市淀橋區柏木三丁目三百
  二十一番地野添良一外一名呈出
  (紹介議員安藤正純君)
  同第三八九五號
  同上東京市品川區南品川一丁目十
  三番地渡邊秀雄呈出(紹介議員安
  藤正純君)
  同第三八九六號
  同上東京市澁谷區景丘十三番地小
  出紅之助外一名呈出(紹介議員安
  藤正純君)
  同第三八九七號
  同上東京市豊島區長崎南町一一丁目
  千九百九十八番地會社員谷政次郞
  呈出(紹介議員安藤正純君)
  同第三八九八號
  同上東京市杉並區天沼二丁目四百
  二十三番地中川欽司呈出(紹介議
  員安藤正純君)
  同第三八九九號
  同上東京市目黑區原町千三百六十
  一番地牛木盛吉呈出(紹介議員安
  藤正純君)
  同第三九〇〇號
  同上東京市大森區大森三丁目千四
  百五十番地石黑豐一呈出(紹介議
  員安藤正純君)
  同第三九〇一號
  同上東京市品川區東品川二丁目六
  十七番地木村初太郞呈出(紹介議
  員安藤正純君)
  同第三九〇二號
  同上東京市豐島區長崎南町一一丁目
  千九百九十八番地大谷扁助呈出
  (紹介議員安藤正純君)
  同第三九〇三號
  同上東京市豐島區長崎南町二丁目
  千九百九十二番地會社員大竹竹治
  呈出(紹介議員安藤正純君)
  同第三九〇四號
  同上川崎市中幸町三丁目八百七十
  九番地阿部好龜呈出(紹介議員安
  藤正純君)
  同第三九〇五號
  同上東京市杉並區高圓寺六丁目六
  百九十三番地鈴木豐吉呈出(紹介
  議員安藤正純君)
  同第三九〇六號
  同上東京市品川區北品川二丁目二
  十七番地丸山梅三郞外一名呈出
  (紹介議員安藤正純君)
  同第三九〇七號
  同上東京市品川區五反田二丁目三
  百四十二番地堤儀三郞外一名呈出
  (紹介議員安藤正純君)
  同第三九〇八號
  同上東京市荏原區小山四百十九番
  地塚田久吉呈出(紹介議員安藤正
  純君)
  同第三九二六號
  同上東京市荏原區中延町五百二十
  番地甘利武雄外一名呈出(紹介議
  員安藤正純君)
  同第三九二七號
  同上東京市大森區山王二丁目千九
  百七番地遠藤辰雄呈出(紹介議員
  安藤正純君)
  同第三九二八號
  同上東京市大森區新井宿五丁目百
  三十七番地藤江與作呈出(紹介議
  員安藤正純君)
  同第三九二九號
  同上東京市麴町區麩町六丁目七番
  地小松貞藏外一名呈出(紹介議員
  安藤正純君)
  同第三九三三號
  同上東京市淺草區柳町二丁目一番
  地商川副金一郞呈出(紹介議員安
  藤正純君)
  同第三九三四號
  同上東京市瀧野川區瀧野川町二千
  二百九十九番地商川副小三郞呈出
  (紹介議員安藤正純君)
  同第三九三九號
  同上東京市本所區向島請地町百三
  十五番地商若山留男外二名呈出
  (紹介議員安藤正純君)
  同第三九四〇號
  同上東京市向島區寺島町二丁目八
  番地上原愼太郞外二名呈出(紹介
  議員安藤正純君)
  同第三九四一號
  同上東京市向島區寺島町二丁目十
  一番地池田幸次外二名呈出(紹介
  議員安藤正純君)
  同第三九四二號
  同上東京市向島區寺島町二丁目十
  一番地川島三良外二名呈出(紹介
  議員安藤正純君)
  同第三九四三號
  同上東京市向島區寺島町二丁目十
  七番地江部甲子郞外二名呈出紹
  介議員安藤正純君)
  同第三九四四號
  同上東京市向島區寺島町二丁目十
  一番地池田愛吉外二名呈出(紹介
  議員安藤正純君)
  同第三九四五號
  同上東京市向島區寺島町二丁目八
  番地若山伊之助外二名呈出(紹介
  議員安藤正純君)
  同第三九四六號
  同上東京市向島區寺島町二丁目十
  一番地〓水定次郞外二名呈出紹
  介議員安藤正純君)
  同第三九四七號
  同上東京市向島區吾嬬町五丁目六
  番地竹內幸藏外二名呈出(紹介議
  員安藤正純君)
  同第三九四八號
  同上東京市向島區寺島町三丁目五
  番地伊藤豐吉外二名呈出(紹介議
  員安藤正純君)
  同第三九九五號
  同上東京市中野區西町四番地加藤
  方女工內藤キヨ外一名呈出(紹介
  議員安藤正純君)
  同第三九九六號
  同上東京市芝區田村町二丁目五番
  地山城美智子呈出(紹介議員安藤
  正純君)
  同第三九九七號
  同上東京市品川區大崎本町一丁目
  七十三番地梅田正雄呈出(紹介議
  員安藤正純君)
  同第三九九八號
  同上東京市淀橋區西大久保一丁目
  三百八十六番地杉田金一呈出紹
  介議員安藤正純君)
  同第三九九九號
  同上東京市芝區新堀町三十番地印
  刷業神定一雄呈出(紹介議員安藤
  正純君)
  右請願ノ要旨ハ東京驛東口ハ電車乘降用
  八重洲口乘車場ノ開設ヲ見タルモ未タ本建
  築鐵道驛ノ開設ヲ見サル爲日本橋、京橋、
  淺草各區ハ固ヨリ深川、本所、江戶川、
  城東各區住民ノ不利不便甚大ナルモノア
  リ依テ速ニ東京驛東口ニ本建築鐵道驛ヲ
  開設セラレタシト謂フニ在リ
  衆議院ハ其ノ趣旨ヲ至當ナリト認メ之ヲ
  採擇スヘキモノト議決セリ依テ議院法第
  六十五條ニ依リ別册及御送付候也
  宗〓界ノ醜爭竝佛〓復興ニ關スル質問
  主意書
  右成規ニ依リ提出候也
  昭和十年二月二十六日
  提出者中村三之丞
  宗〓界ノ醜爭竝佛〓復興ニ關スル質
  問主意書
  一國民思想ノ不安ヲ一掃シ信仰ヲ動搖
  セシメサルハ現下非常時局ノ急務ニシ
  テ殊ニ宗〓家ノ責任タルヤ重大ナリト
  謂ハサルヘカラス然ルニ最近宗〓界ノ
  內部ニ於テ不祥事件頻繁シ社會風〓上
  ニ及ホス惡影響ハ憂慮ニ堪ヘサルモノ
  アリ固ヨリ宗〓界內部ノ紛爭ハ關係者
  ノ反省ト信者ノ自重トニ依リ自ラ之カ
  解決ヲ圖ルヘキモノナルモ文部省モ亦
  文〓ノ府トシテ且又監督官廳トシテ嚴
  重ニ警告ヲ發シ適當ノ處置ヲ講スルノ
  要アリト認ム文部大臣ノ所見如何
  一最近金光〓本部內ニ於テ管長派ト前
  專掌派ト對立抗爭シ其ノ內紛ト醜聞ト
  ヲ世上ニ暴露シ地方人心ニ及ホス惡影
  響亦多大ナルモノアリ之ニ對スル文部
  當局ノ處置如何
  -佛〓中ノ大宗派タル曹洞宗ニ於テハ
  曩ニ文部大臣ノ認可ニ依リ新宗憲ヲ發
  布シ又管長選擧法ヲ制定セリ而シテ來
  ル三月十一日ヲ以テ此ノ新宗規ニ依リ
  管長選擧ヲ執行スル由ニ傳聞ス然ルニ
  某々二人ノ候補者ハ貫首又ハ管長ノ地
  位ヲ商品化シテ妥協苟合シ之ヲ以テ文
  部省ノ指示ニ基クモノノ如ク宣傳シ識
  者ノ嘲笑ヲ購ヒツツアリ而モ其ノ一派
  ハ東京、兵庫、岐阜、大阪、奈良等ニ
  於テ醜惡ナル選擧買收ヲ行ヒ管長選擧
  法ノ違反續出シツツアルト報道セラル
  文部當局ハ斯ル不正選擧ニ依リ當選セ
  ル管長ノ就任ヲ認可セラルルヤ當局ノ
  所見如何
  最近佛〓復興ノ聲ヲ聞クハ思想不安
  ノ叫ハルル今日喜フヘキ現象ニシテ所
  謂新信仰ノ萌芽ヲ育成セシムヘク期待
  セラル然ルニ宗門ニシテ其ノ内部紊亂
  シ醜爭ヲ繰返スニ於テハ何ソ佛〓復興
  アラムヤ文部當局ハ宗〓行政上ノ責任
  者トシテ如何ナル監督方針ヲ採ラムト
  セラルルヤ文部大臣ノ所見如何
  右及質問候也
  中南米諸國ニ對スル通商貿易ニ關スル
  質問主意書
  右成規ニ依リ提出候也
  昭和十年一月二十五日
  提出者玉置吉之亟
  中南米諸國ニ對スル通商貿易ニ關ス
  ル質問主意書
  墨西哥共和國以南ノ中南米二十四箇國ハ
  殆ト爲替管理或ハ「コンタンジャン」制度
  又ハ「バーターシステム」ヲ施行シツツア
  ルヲ以テ之カ對策ハ單ニ民間ノミノ力ヲ
  以テシテハ不可能ナリ又北米合衆國ハ中
  南米諸國ニ對シ經濟政策ノ强化ヲ計リツ
  ツアルノミナラス新ニ有力ナル通商條約
  ヲ之等諸國トノ間ニ締結中ナリト聞ク日
  本トシテハ之ニ應シテ如何ナル對策ヲ講
  スル考ナリヤ政府ノ所信如何
  右及質問候也
  行政裁判所法案行政訴訟法案訴願法案
  權限裁判法案及行政裁判官懲戒法案ニ
  關スル質問主意書
  右成規ニ據リ提出候也
  昭和十年三月九日
  提出者宮古啓三郞
  行政裁判所法案行政訴訟法案訴願法
  案權限裁判法案及行政裁判官懲戒法
  案ニ關スル質問主意書
  行政裁判及訴願ニ關スル現行法規改正ノ
  件ニ付テハ政府ハ大正十二年中臨時法制
  審議會ニ諮問シ同審議會ハ主査委員ヲ擧
  ケテ審査セシメタル後昭和三年中行政裁
  判法及訴願法改正綱領ヲ議決シ之ヲ政府
  ニ答申シ政府ハ更ニ昭和四年九月中行政
  裁判法及訴願法改正委員會ヲ設置シ行政
  裁判手續及權限爭議ニ關スル事項ヲ調査審
  議セシメ同改正委員會ハ主査委員ヲ擧ケ
  テ審査セシメタル後昭和七年十月ヲ以テ行
  政裁判所法案、行政訴訟法案、訴願法案、
  權限裁判法案及行政裁判官懲戒法案ヲ完
  成シ之ヲ政府ニ答申シタリ然ルニ第六十
  五囘議會ノ當時政府ハ之ヲ帝國議會ニ提
  出セサルヲ以テ本員ハ政府ニ對シ(一)政
  府ハ昭和七年十月ヲ以テ行政裁判法及訴
  願法改正委員會ヨリ行政裁判所法案、行政
  訴訟法案、訴願法案、權限裁判法案及行政
  裁判官懲戒法案ノ答申ヲ受ケナカラ既ニ
  一年有餘ヲ經過セルニ拘ラス何故ニ之ヲ今
  期帝國議會ニ提出セサルヤ其ノ理由ノ詳
  細如何(二)政府ハ今期帝國議會ニ之ヲ提
  出セサルヲ以テ政府ノ怠慢ト認メサルヤ
  (三)政府ハ次ノ通常帝國議會ニ之ヲ提出
  スルノ意思ナリヤノ質問ヲ爲シタリ之ニ
  對シ時ノ齋藤內閣總理大臣ハ行政裁判及
  訴願ニ關スル現行法規ノ改正ニ關シテハ
  行政裁判法及訴願法改正委員會ノ答申ニ
  基キ政府ハ銳意關係當局者間ノ議ヲ進メ
  案ヲ練リツツアルモ尙未ク議會ニ提案シ
  得ルノ程度ニ至ラス從テ今期議會ニ提案
  シ得サルコトハ洵ニ遺憾トスル所ナレト
  モ今後猶一層準備ノ進捗ヲ圖リ成ル可ク
  速ニ法案ヲ提出セシムルコトヲ期シツツ
  アリト答辯シタリ爾來一箇年今期第六十
  七囘議會ニハ提出スルコト勿論ト信シ居
  タルニ今日ニ至ル迄尙提出セス仍テ本員
  ハ政府ニ對シ左ノ質問ヲ爲サムトス
  一政府ハ昭和七年十月中行政裁判法及
  訴願法改正委員會ヨリ答申セラレタル
  行政裁判法案、行政訴訟法案、訴願法
  案權限裁判法案及行政裁判官懲戒法
  案ヲ今期帝國議會ニ提出セサルヤ
  二若シ提出セストセハ其ノ理由ノ詳細
  如何
  三答申ノ各法案ヲ受ケテヨリ既ニ約二
  年半ノ歲月ヲ經過セルニ拘ラス之ヲ提
  出セサルハ政府ノ甚シキ怠慢ト認ム政
  府ノ所見如何
  四政府ハ次ノ通常帝國議會ニ之ヲ提出
  スルノ意思ナリヤ
  五政府ノ一部ニハ寧ロ其ノ提出ヲ阻止
  セムトスル者アルニ非サルヤ如何
  右及質問候也
  航空ニ關スル質問主意書
  右成規ニ據リ提出候也
  昭和十年三月九日
  提出者永田良吉
  航空ニ關スル質問主意書
  我カ國民間航空ノ振興ニ關スル政府ノ對
  策竝其ノ對策實現ニ要スル財源ニ就キ內
  閣總理大臣、大藏大臣、遞信大臣ノ所見
  如何
  右及質問候也
  怪文書取締ニ關スル質問主意書
  右成規ニ據リ提出候也
  昭和十年三月十三日
  提出者中村不二男
  怪文書取締ニ關スル質問主意書
  一怪文書取締ニ關スル政府ノ用意如何
  二所謂五十萬元事件ノ怪文書ニ記載セ
  ラレタル事實ノ眞否ニ對スル政府ノ認
  識如何
  三右怪文書配布ニ軍人ノ關係セル〓末
  竝之カ善後處置如何
  四右怪文書配布者野島某ノ取調ニ關ス
  ル檢事調書ノ漏洩シタル〓末竝之カ善
  後處置如何
  右及質問候也
  飛行船及飛行機ニ依ル航空事業奬勵ノ
  急務ニ關スル質問主意書
  右成規ニ據リ提出候也
  昭和十年三月十六日
  提出者土屋〓三郞
  飛行船及飛行機ニ依ル航空事業奬勵
  ノ急務ニ關スル質問主意書
  航空機ノ發達ハ國運ノ伸展ニ至大ナル關
  係ヲ有ス而シテ其ノ製造工業ハ飛行船ト
  飛行機ト相俟テ發達シ其ノ航空事業モ亦
  飛行船ヲ幹線トシ飛行機ヲ支線トシ相聯
  結シテ完成スルモノナリ然ルニ我カ國ノ
  民間航空界ハ極メテ劣勢ニシテ飛行機ノ
  數ハ米國ニ比シテ十分ノ一ニ足ラス飛行
  船ニ至リテハ一モ之アルナシ之カ爲產業
  及通商ノ發達ニ及ホス損失ニ至リテハ容
  易ナラサルモノアリ例へハ之ヲ飛行機ニ
  就テ觀ルニ獨逸ニ於テハ國內要所ニ飛行
  機ニ依ル測候所ヲ設ケテ六千「メートル」
  ニ達スル高層氣象觀測ヲ行ヒ以テ航空及產
  業ノ安全保護ヲ企圖シツツアリ若シ我カ
  國ニ於テ此ノ種ノ施設アラムカ昨年ノ如
  キ風水害ニ因ル生命財產竝交通產業等ニ
  對スル慘害ハ恐ラク早期ニ之ヲ豫知シテ
  大ニ之ヲ輕減シ得タルナルヘシ從テ政府
  ハ宜シク航空事業ノ發達奬勵ニ努ムヘキ
  コト當然ナリト雖方今我カ國ノ航空事業
  カ一ニ飛行機ニ偏シテ全然飛行船ヲ閑却
  スルハ遺憾ナリ仍テ政府ニ對シ次ノ質問
  マヨワ。
  第一
  近時歐米ニ於ケル飛行船航空計畫ハ著シ
  キ進展ヲ爲セリ就中獨逸ハ多年ノ〓究ニ
  依リテ飛行船ノ建造竝運航ニ完全ニ成功
  シ現ニ昭和四年我カ國ニ飛來シタルLZ
  第一二七號「グラーフ、ツエツペリン」號
  ハ船齡旣ニ六年ニ垂ントシテ其ノ間六百
  萬粁ノ飛行ヲ終リ大西洋ヲ橫斷スルコト
  五十餘囘昨年來獨逸伯剌西爾兩國間ノ定
  期航空ヲ開始シテ大成功ヲ收メ更ニ近ク
  LZ第一二九號ノ進空ト伯國「リオ·デ·
  ジアネロ」ノ格納庫ノ完成トニ依リ獨逸
  伯國竝北米トノ定期航空ノ開始ヲ見ムト
  ス而シテ獨逸ニ於ケル此ノ飛行船航空ノ
  成功ハ歐米列强ニ異常ナル刺戟ヲ與ヘ英
  國ニ於テハ獨力完全ナル飛行船ヲ建造ス
  ヘシトノ輿論勃然トシテ起リ和蘭ハ本國
  ト東印度間定期航空ノ爲獨逸ト飛行船建
  造假契約ヲ結ヒ米國ハ操縱ノ過失ニ因ル
  數次ノ失敗ニモ拘ラス最近更ニ大飛行船
  三隻ヲ建造シ以テ太平大西兩洋ノ航空ニ
  充當セムトス思フニ歐米各國カ最近斯ノ
  如ク飛行船航空ノ發展ニ努ムルニ至リタ
  ルハ
  →獨逸ノ實績ニ依リ飛行船ノ安全性カ
  確認セラレタルコト
  二飛行船ハ航續力ト輸送力トカ遙ニ飛
  行機ニ優リ從テ航空幹線竝洋上ノ大量
  輸送ハ飛行船ニ依ルヲ至當ト確認セラ
  レタルコト
  三加之一朝有事ノ日ニハ容易ニ軍用ニ
  改裝セラレ攻擊ハ勿論海洋ニ於ケル偵
  察竝作戰聯絡上極メテ必要ナルヲ確認
  セラレタル結果ナリト思料ス
  政府ノ所見如何
  第
  翻テ我カ國ヲ觀ルニ民間航空事業ハ列强
  ニ比シテ頗ル劣勢ヲ示シ現狀ヲ以テ推移
  セムカ
  多年我カ國カ船舶ニ依テ獲得セル航
  海ノ優位ハ遂ニ之ヲ航空ニ奪ハルヘシ
  二近時著シク國際市場ニ發展セル我カ
  通商貿易ハ遂ニ見本戰ニ敗レテ現狀ヲ
  維持シ得サルヘシ
  三延テ國民經濟ニ及ホス影響ノ甚大ナ
  ルハ勿論我カ航空事業ハ遂ニ救フヘカ
  ラサル悲境ニ沈淪スヘシ幸ニ今ニシテ
  覺醒一番航空事業カ飛行船ヲ幹線トシ
  飛行機ヲ支線トシテ相俟テ全キヲ得ル
  ヲ認識シ我カ國ヲ中心トシテ北米及南
  洋ヘノ飛行船航空ノ實現ヲ見ムカ其ノ
  結果ハ
  (1)啻ニ交通乃至貿易上ノ利益實ニ測
  知スヘカラサルノミナラス
  (2)飛行船建造事業ノ發達ハ必然輕金
  屬工業竝發動機工業ノ發達ヲ促シ延
  テ民間航空ノ進步ニ寄與スヘキコト
  獨逸ノ實例ニ徵シテ明白ナリ
  (3)一朝有事ノ日ニハ直ニ國防ニ資ス
  ルヲ得ルヲ以テ世界ノ平和維持ノ爲
  ニモ極メテ必要ナリト信ス
  政府ノ所見如何
  第三
  恰モ好シ最近飛行船ヲ以テスル太平洋航
  空株式會社事業開始ノ計畫民間有志ノ間
  ニ起リ共鳴續々トシテ將ニ國論トナラム
  トス政府幸ニ上述第一、第二ニ對シテ所
  見ヲ同ウセハ宜シク速ニ上記ノ如キ計畫
  ヲ善導シテ之カ目的達成ヲ援助シ飛行機
  ニ依ル航空事業助成ト相俟テ他日國民ヲ
  シテ嚙臍ノ悔ナカラシムヘキコト政府ノ
  爲スヘキ緊急ノ事務ナリト信ス
  政府ノ所見如何
  以上ニ對シ航空主管大臣トシテ床次遞信大
  臣、貿易主管大臣トシテ町田商工大臣、國
  防關係ニ於テ大角海軍大臣ノ答辯ヲ求ム
  右及質問候也
  學說取締ニ關スル質問主意書
  右成規ニ依リ提出候也
  昭和十年三月十六日
  提出者西村茂生
  學說取締ニ關スル質問主意書
  學說取締ニ關スル政府ノ所見如何
  右及質問候也
  軍縮軍備及外交ニ關スル質問主意書
  右成規ニ據リ提出候也
  昭和十年三月十六日
  提出者高橋壽太郞
  軍縮軍備及外交ニ關スル質問主意書
  軍縮方針、我カ軍備國防上ノ位置及外交
  振作等ニ關スル政府ノ所見如何
  右及質問候也
  國民思想ノ指導精神ニ關スル質問主意
  書
  右成規ニ據リ提出候也
  昭和十年三月十八日
  提出者眞鍋勝
  國民思想ノ指導精神ニ關スル質問主
  意書
  物質精神兩面ニ亙リ我カ國民ノ使命達成
  ニ關シ政府ノ抱懷スル指導精神如何內閣
  總理大臣、外務大臣、內務大臣、司法大
  H、文部大臣、陸軍大臣、海軍大臣及農
  林大臣ノ所見ヲ問フ
  右及質問候也
  關東州西山會方面官有地不法占據取締
  ニ關スル質問主意書
  右成規ニ據リ提出候也
  昭和十年三月十九日
  提出者中井一大
  關東州西山會方面官有地不法占據取
  締ニ關スル質問主意書
  關東州大連市ノ北西西山會一帶殊ニ香爐
  礁附近、沙河口停車場ノ北及金州街道ノ
  兩側ニハ多衆人民千數百ノ家屋ヲ建造居
  住シ居リ其ノ中ニハ煉瓦造又ハ石造等ノ
  永久建造物ト目スヘキモノサヘ多々存在
  セリ而モ其ノ悉クハ何等我カ國官憲ノ許
  可ヲ受ケ居ラサルモノニシテ何レモ皆不
  法占據ヲ爲スモノナルニ拘ラス關東局當
  局官憲ハ過去數年ニ亙リ全ク之ヲ不問ニ
  付シ何等撤去ヲ命スルコトナク之ヲ放任
  セリ
  -政府ハ右ノ如キ不法占據ヲ以テ自由
  ニ放任スヘキモノト思料セラルルヤ
  二若シ不法占據ニシテ許スヘカラサル
  モノナリトスルナラハ從來之ヲ放任シ
  タル關東局當局官吏ハ職務怠慢ノ責ヲ
  負フヘキモノト認メラルルヤ
  三將來之カ取締ニ付政府ハ如何ナル方
  策ヲ執ラルルヤ
  右及質問候也
  臺灣ニ於ケル看天田深耕事件ニ關スル
  質問主意書
  右成規ニ據リ提出候也
  昭和十年三月十九日
  提出者松谷與二郞
  臺灣ニ於ケル看天田深耕事件ニ關ス
  ル質問主意書
  臺灣臺南州新營郡ニ於テハ昭和九年秋頃
  ヨリ看天田ノ改良ト稱シ製糖會社所有ノ
  「ヒースプラウ」ヲ以テ人民所有ノ土地
  ニ對シ深耕鋤起ヲ爲ス計畫ヲ樹テタリ關
  係地主及小作人ハ必スシモ之ヲ喜ハス看
  天田ノ地盤ヲ深耕スルトキハ廿蔗ノ栽培
  ニハ適スルモ稻作及蔬菜ノ栽培ニハ適セサ
  レハナリ斯ノ如ク地主及小作人ハ任意ニ
  之ニ應セサルヲ以テ新營郡當局ハ警察力ヲ
  借リテ之カ遂行ヲ爲サムト欲シ村田警察
  課長自ラ陣頭ニ立チ配下ヲ指揮シ地主及小
  作人ノ承諾ノ有無ニ拘ラス地上ノ農作物
  ヲ肆ニ毀棄シ深耕作業ヲ强行シ來レリ隣
  郡タル曾文郡ニ於テハ斯ノ如キ場合ニ人
  民ニ賠償スルノ策ヲ採リタルモ新營郡ニ
  於テハ深耕實施發表以後ニ植栽セル農作
  物ニ付テハ賠償セスト稱シ無賠償ニテ甘
  薯、豆類ヲ毀棄シタル爲郡內農民ノ有形
  無形ノ反抗氣勢旺盛トナルニ至レリ
  昭和九年十二月二十六日村田警察課長ハ
  新營郡柳營庄ノ大地主劉明電ニ向ヒ同庄
  字柳營一五五番一一七一一七番ノ四ノ土
  地二甲餘ニ對シ「ヒースプラウ」ヲ以テ深
  耕鋤起スヘキコトヲ勸誘シタルニ劉明電
  ハ自分ハ地主トシテ深耕ニ異存ナキモ此
  ノ土地ハ小作人トノ間ニ時耕契約アルヲ
  以テ小作人ノ同意ヲ要スト答ヘタリ尙劉
  氏ハ關係小作人ヲ集メ當局ノ意向ヲ傳ヘ
  タル所小作人ハ何レモ該地上ニハ悉ク甘
  蔗甘薯、豆類等ヲ植栽セルヲ以テ相當
  金額ノ賠償アルニ非サレハ深耕ニハ應シ
  難シト答ヘタルヲ以テ劉氏ハ此ノ小作人
  ノ意思ヲ村田警察課長ニ通シタルノミナ
  ラス今昭和十年一月十日ニハ村田課長ハ
  劉氏ト立會ノ下ニ土地ヲ檢證シタル所果
  シテ地上ニハ甘蔗其ノ他ノ農作物ノ栽培
  アリタリ然ルニ村田課長ハ賠償ノ點ニ付
  テハ態度ヲ曖昧ニシ而モ飽迄「ヒースプ
  ラウ」ニ依ル深耕ヲ斷行スヘキ旨ヲ表明
  シタルヲ以テ小作人等ハ不安ニ馳ラレ翌
  十一日內容證明郵便ヲ以テ鹽水港製糖株
  式會社、土居郡守竝地主劉氏ニ對シ「ヒ
  ースプラウ」ニテ鋤起スルコトヲ地上物
  件ノ收穫後迄延期スルカ然ラスムハ之ニ
  對シ時價ヲ以テ賠償スヘキ旨ヲ通〓シタ
  リ然ルニ警察課ニ於テハ之ニ耳ヲ藉サス
  翌十二日正午村田警察課長ハ部下ヲ從ヘ
  自ラ現場ニ乘込ミ其ノ停止ヲ要請スル小作
  人劉字順、劉萬發、劉明受、劉文陣ノ四名
  ヲ直ニ警察課ニ勾留シ「ヒースプラウ」ノ作
  業ヲ開始シタルモノナリ當時地主劉明電
  ハ所用ノ爲他出中ニシテ一月二十一日迄
  ハ嘉義、豪南等ニ往來シ一月二十一日ハ臺
  北ニ在リタル所同人臺北ノ居宅ニ於テ勾
  引狀ヲ執行セラレ新營郡ニ護送セラレタ
  ルモノナリ留置場ニ於テハ嚴寒ナルニ拘
  ラス毛布ノ使用タモ許サレス粗〓ヲ與ヘ
  ラレ侮辱ノ言ヲ浴セラレ二十三日午後八
  時ニ至リテ漸ク釋放セラレタリ劉明電ノ
  逮捕セラレタルハ小作人ヲ煽動シタル罪
  科アリト謂フナリ前記劉宇順以下四名ニ
  對スル事件ノ取調ハ一層苛酷ニシテ甚シ
  キハ病床ニ在ル兒童ヲ拉シ來リテ自白ヲ
  强要スル等其ノ暴狀言語ニ絕シタルモノ
  アリ玆ニ於テ在臺有力ナル辯護士安保、鼓、
  古屋、蔡、蓑和、橫山、金子ノ諸氏ハ之ヲ坐
  視スルニ忍ヒストシ此ノ事件ノ經緯ニ付
  調査ニ從事シタル結果全ク當局ノ非違ヲ
  確認スルニ至リ臺灣辯護士協會ノ名ヲ以
  テ次ノ如キ聲明ヲ發表セリ
  鹽水港製糖株式會社ト協力シ實體ナ
  キ新營郡土地改良協會ノ名ニ於テ所有
  者ノ反對竝本協會ノ警告アリタルニ拘
  ラス憲法ノ保障ヲ無視シテ農民唯一ノ
  生活資料タル耕作物ヲ毀棄シタルハ法
  ヲ護リ人民ノ生命財產ヲ保護スル職責
  ヲ有スル者其ノ他位ヲ濫用シ自ラ國法
  ヲ紊シ以テ國民生活ノ安全ヲ脅威シタ
  ルハ暴擧不法モ甚シト謂フヘシ
  二土地鋤起ニ關係アル地主、小作人其ノ
  他ノ者ヲ被疑者若ハ證人トシテ取調フ
  ルニ當リ刑事訴訟法ノ規定ニ違反シテ
  不法ノ勾留ヲ爲シ殊ニ檢察官廳ヨリ釋
  放命令アリタルニ拘ラス行政檢束ニ名
  ヲ藉リテ實際上勾留ヲ繼續シタル如キ
  或ハ暴力ヲ加へ自白ヲ强要シ刑事責任
  ナキ幼兒而モ病床ニ在リタル公學校兒
  童ヲ呼出シ無實ノ供述ヲ强ヒ以テ純眞
  ナル童心ヲ傷ツケタルカ如キ人道上忍
  ヒ難キ所ニシテ典型的人權蹂躪ト謂ハ
  サルヘカラス
  新營郡警察課ハ地主及小作人ニ對スル事
  件ヲ臺南檢察當局ニ送付シタルカ如クナ
  レトモ固ヨリ犯罪ヲ構成スヘキニアラス
  過般全部不起訴ノ決定アリタリ卽チ臺灣
  辯護士協會ノ調査事項ハ確認セラレ警察
  當局ノ所有權侵害、人權蹂躪ノ事實ハ明
  證セラレタリ
  凡ソ賞罰ヲ明ニスルコトハ何レノ地ニ於
  テモ治民ノ要道ニシテ新附ノ地ニ於テ殊
  ニ然リ政府ハ本件ニ關シ左ノ事項ニ付答
  辯アラムコトヲ求ム
  (一)責任者ノ處分ヲ爲ス考ヘアリヤ
  (二)臺灣ニ於ケル警察官憲ニ對シ遵法
  ノ精神ヲ訓諭スヘキ必要ヲ認メサルヤ
  (三)臺灣ニ於テ施行スル法律ノ特例中
  ニ刑事ニ關スルモノヲ加ヘ警察官ニ人
  民勾留ノ權限ヲ與ヘタルハ今日ニ於テ
  之ヲ變更スルノ必要アリト思考セサル
  ヤ
  124其ノ他本件同樣ノ事件ノ再發ヲ防
  止スル爲如何ナル考慮ヲ爲シツツアリ
  ヤ
  右及質間候也
  國防ニ關スル質問主意書
  右成規ニ據リ提出候也
  昭和十年三月二十日
  提出者尾崎行雄
  國防ニ關スル質問主意書
  (一)政府ハ陸海兩軍中何レヲ以テ國防ノ
  主力ト爲ス方針ナルヤ
  (參考ノ一)
  此方針ハ、關係列國ノ形勢ニ因テ變化
  スベキ者ナルガ、現在ノ國際關係ニ於
  テハ何レヲ主トシ何レヲ從トシテ
  可ナルヤ愼重ノ考慮〓究ヲ要スル問
  題デアル
  若シ國力ガ許スナラバ、陸海軍及空軍
  ノ三者ハ何レモ皆ナ世界列國中匹敵
  スル者ナキ程度マデ擴張スルホド安心
  ナ事ハアルマイ然シ、ソレヲ、如何
  ナル富强國ト雖モ斷ジテ爲シ能ハザ
  ル筈ノモノデアル若シ强テ之ヲ爲サ
  ントスレバ常ニ其經濟力ヲ疲弊セシ
  ムルノミナラズ、亦列國ノ猜疑心ヲ喚
  ビ起シ、徒ラニ敵國ヲ增加シ、却テ國
  家ヲ危殆ニ陷レル惧レガアル故ニ世
  界ノ强國中英·米ハ、主トシテ海軍ニ依
  リ佛·伊·露ハ主トシテ陸軍ニ依テ、
  各〓其國ノ安全ヲ維持シテ居ル
  特ニ英國ノ如キハ一衣帶水ヲ隔テヽ
  强大ナル陸軍ヲ有スル所ノ佛國ニ隣接
  シテヰルガ、力ヲ海軍ニ專ラニシ陸
  軍ハ、非常ノ劣勢ヲ以テ辛防シテヰル
  又佛國ハ、僅カ三十哩ニ足ラザル海峽
  ヲ隔テヽ近ク英國ト對峙シ、長イ海岸
  線ヲ持ツテヰルガ、英國ノ三分ノ一內
  外ノ海軍力ヲ以テ辛防シテヰル
  是レハ總テノ軍備ヲ、隣國ニ劣ラザル
  程度マデ整備スレバ、英佛ノ經濟力ヲ
  以テスルモ、尙ホ國家ヲ疲弊セシメ、
  以テ其安全率ヲ減殺スル惧レガアルカ
  ラダ
  而シテ、英·佛·兩國人民ハ、毫モ恐怖
  ノ色ナク泰然自若トシテ各〓其業務
  ニ安ンジテヰル、之ニ反シテ我ガ國ノ
  附近ニハ强大ナル陸軍國ナク、海軍國
  ハ數千乃至一萬哩ノ外ニ在ル然ルニ
  平生戰爭ニカケテハ、世界無双ト自負
  スル所ノ我ガ國人中ニ、數千里外ノ英·
  米ト對等ノ海軍力ヲ備ヘナケレバ、安
  全感ガ得ラレナイト云フモノヽアルノ
  ハ如何ニモ不可解ダ此輩ヲシテ假
  リニ英佛人ノ位地ニ立タシメバ、夜
  モ枕ヲ高クシテ眠ルコトハ出來ヌデア
  ラウ
  (參考ノ二)
  又米國ノ如キハ、其地域ハ我ニ卄五倍
  シ其富力ハ我ニ七倍スルモ我ガ半分强
  ニ過ギザル陸軍ヲ以テ辛防シテヰル
  此他べるぎーをらんだ、すゐす、で
  んまーく等ノ小國人民ハ、帶甲百萬ノ
  强國間ニ介在シナガラ幾ンド無防備
  同樣ノ狀態ニテ其生ヲ樂シンデヰル
  加之ナラズ、其公債株劵等ガ、大國以
  上ノ市價ヲ有スルノハ其國家ガ、比
  較的ニ安全ナ爲メデアル見ルベシ
  國家ノ安危ハ單ニ軍備ノ大小强弱ノ
  ミニ因テ定マルモノニ非ザルコトヲ。
  (參考ノ三)
  之ニ反シテ、多年世界ノ最大軍備國ト
  聞エタル露·獨ノ二大帝國ガ、帝國トシ
  テハ旣ニ滅亡シタル事實モ、經世家
  ノ宜シク考慮スベキ所デアル
  (參考ノ四)
  軍備ハ元來戰爭ノ道具デアツテ、平和ノ
  道具デハナイ故ニ軍備ニ因テ安全ヲ
  求ムルノハ、火ニ因テ炎燒ヲ免レント
  スルノ類デアツテ、本來無理ナ注文デア
  ル此ニ國アリ、何レノ國ニモ劣ラナ
  イホド强大ナル陸、海空ノ三軍ヲ備
  具スレバ、其國ダケハ安全ダラウガ、
  附近ノ列國ハ何レモ皆ナ脅威ヲ感ジ
  テ、不安全ニナル故ニ止ムヲ得ズ合
  從連衡以テ安全ヲ求メテ、歐洲大戰以
  前ト同樣ナ形勢ヲ現出スル其結果ハ、
  前ニ安全デアツタ國家ガ、今度ハ最モ不
  安全ニナル獨逸帝國ハ、此徑路ヲ踐
  ンデ、滅亡シタノデアル
  又獨逸帝國ガ、如何ニ其軍備ヲ擴張シ
  テモ、陸軍ダケニ止メテ置イタナラ、
  英國ハ、多分獨逸ノ敵トハナラナカツタ
  ラウ然ルニ盛ンニ海軍ヲ擴張シタ爲
  メ、英國ヲモ敵ノ陣營ニ逐ヒ込ンデ、
  遂ニ滅亡シタノデアル陸軍ヲ擴張ス
  レバ、恐怖危惧又ハ競爭ノ念慮ヨリ
  陸軍國ガ敵トナリ、海軍ヲ擴張スレバ、
  海軍國ガ敵トナル二軍共ニ擴張スレ
  バ敵ヲ海陸双方ニ作ル事ニナル國
  防ノ最大要務ハ敵ヲ作ラナイノニ在
  ルコトヲ忘レテハナラヌ敵ヲ作ルノ
  ハ國家ヲ安全ナラシムル道デハナイ。
  況ンヤ味方ヲバ一ケ國モ作ラズシテ、
  同時ニ二三ケ國ノ敵ヲ作ルニ於テヲヤ。
  然シ現在ノ如キ國際的無政府時代ニ於
  テハ防備ヲ撤廢スルコトハ出來ナイ。
  故ニ如何ナル强大國ト雖モ海陸何レヲ
  カ主トシ、止ムナク敵ヲ作ル場合ト雖
  モ出來ル限リ、之ヲ一ケ國ニ止メル
  工夫ヲスル我ガ國人モ今日此考慮ヲ
  怠レバ他日或ハ噬臍ノ悔アランコト
  ヲ恐ル是レ外交的及經濟的見地ヨリ
  右ノ質問ヲ爲ス所以デアル
  (二)現內閣ハ總歲入ノ四割六分ニ及ブ所
  ノ國防費(公債ヲ除イタ普通歲入ノ七割
  餘)ヲ以テ國力相當ノ費額ト考フル乎。
  C()世界ノ廣キモ、此ノ如キ高率ノ軍事
  費ヲ支出シテ、財政經濟ノ破綻ヲ招カザ
  ル邦國ハナイ。然ルニ獨リ我ガ帝國ニ限
  テ、其憂ナシトスル理據如何。
  (參考)
  軍備ガ如何ニ充實シテモ經濟力ガ、之
  ニ伴ハナケレバ國防ノ目的ヲ達スル
  能ハザル事ハ獨·墺·露·三帝國ノ破
  滅ガ之ヲ證明シテヰル
  歐米列國ニ於ケル總歲出ト軍事費ノ割
  合ヲ見ルニ、米ハ總歲出ノ一割七八分、
  英ハ一割六七分ニシテ、其割合最モ多
  イ佛·伊·二國ト雖モ、尙ホ二割餘ニ過
  ギナイ三割以上ニ及ブモノハ一ケ國
  モナイ。
  世間動モスレバ米國ガ本年度ニ於テ約
  八億弗ノ國防費ヲ支出セントスルノヲ
  見テ、其多額ナルヲ說クモノアレド、
  其總歲出ハ八十億弗ニ及ビ、失業者救
  濟費ハ約四十億弗、卽チ軍事費ノ五
  倍ニ及ブコトヲ知ラネバナラヌ政友
  會ガ僅々一億八千萬圓ノ窮民救助費ヲ
  要求シテスラ、之ヲ爆彈動議ト唱ヘテ擧
  世震駭スル我ガ國ノ現狀ニ比スレバ實
  ニ驚クベキ相異デアル
  四政府ハ最近二三年間ニ於ケルガ如キ
  豫算ノ分配ヲ以テ、國家各方面ノ事業ヲ
  滿足ニ發達セシメ得ベシト信ズル乎。
  (參考)
  陸海軍費ハ昭和七年以降急劇ニ增加シ、
  遂ニ歲出總額ノ四割六分ヲ占ムルニ至
  ツタ而モソレハ兩者ガ直接ニ支出スル
  金額ダケデアツテ、此他尙ホ軍事公債
  ノ元利拂ヤ、徵兵關係ノ費用ノ如ク
  他省ノ負擔トナツテ居ル軍事費ガ可ナ
  リ澤山ニアル我ガ國ニハ宮內省及ビ特
  別會計タル鐵道省ヲ除キ、省ト名ノ付
  ク官衙ガ、十一アツテ、何レモ國家重
  要ノ職務ヲ取扱フ所デアル。然ルニ總歲
  出ノ四割六分ヲ陸海兩省ニ充當シテハ
  他ノ九省ハ、殘リノ五割四分ヲ以テ
  其職責ヲ盡サナケレバナラヌ是レデハ
  陸海軍ダケハ、發達シテモ、他ノ主要
  事業ハ、萎靡不振ノ狀態ニ陷ラザルヲ
  得ナイ現ニ各省共ニ爲スベキ事業ハ
  山積シテヰルガ、經費不足ノ爲メ、止
  ムナク見合セテヰル。彼ノ國民保健ノ如
  キハ國防ノ根本ニ關スル間題デアル
  ニモ拘ハラズ、尙ホ之ニ對シテ必要ナ
  ル施設ヲ爲ス能ハザルホドデアル上下
  水道ノ築造、傳染病ノ豫防等、世間普
  通ノ衞生設備スラ遲々トシテ運バナ
  イ從テ壯丁ノ健康狀態ガ思ハシカラザ
  ル事ハ、徴兵檢査ノ結果ヲ見テモ分明
  ダ
  國家モ亦人體ト同ジク其主要部ヲバ、
  釣合ヒ好ク、滿足ニ發達セシメナケレ
  バナラナイ近年ノ如キ豫算ノ分配デハ
  不具ノ國家ヲ現出スル憂ハナカラウ
  乎軍備ダケハ一等國ニ列シテモ、
  他ノ設備ニ於テハ二等國ニモ劣ルヤ
  ウニナリハシマイ乎。否ナ現ニソウナ
  ツテヰルヤウニモ見エル。又全人口ノ
  約半數ヲ占ムル所ノ農村漁村ハ非常
  ノ困弊ニ陷リ、中小工商業者ハ、全國
  到ル所生活難ヲ訴ヘ國民〓育費ノ缺
  乏、缺食兒童ノ增加、悲事慘狀等實ニ
  言語ニ絕スル、他ノ文明國ニ於テハ第
  民救助ニ總歲出ノ半額ヲ支出スル者ア
  ラアルノニ獨リ我ガ國ニ於テハ此
  等ノ窮民ニ對シテ、施設スル所ハ極メ
  テ輕微デアル
  又各種ノ科學〓究ニ必要ナ設備ハ、〓
  シテ貧弱ヲ極メ、歐米ノ二三等國ニモ
  及バザルホドデアル軍事ノ次ニハ
  最モ進步シテ居ルベキ筈ノ醫業ニ關ス
  ル諸器械スラ、其高價ナルモノハ多
  クハ缺乏シテヰル畢竟經費不足ノ爲
  メデアル
  カクテハ國家各部ノ必要機關ハ、到底
  均衡ヲ維持シテ、滿足ニ發達スル事ハ
  出來ズ、不具的國家ガ現出スルワケニ
  ナル現內閣モシ然ラズト云ハヾ其理
  由ト事實ヲ示サレタイ。然ラザレバ眞
  誠ノ愛國者ハ、國家將來ノ爲メニ深憂
  ヲ抱カザルヲ得ナイ.
  (五)政府ハ、明年度以後最近ノ機會ニ於
  テ、各省不均衡ノ豫算ヲ、更正スル意旨
  ナキ平
  (參考)
  陸海軍以外ノ各省大臣ヲシテ伏藏ナ
  ク其意見ヲ開陳スル自由ヲ有セシメ
  バ、恐ラクハ一人トシテ、近年ノ如キ豫
  算ノ分配ニ滿足スルモノハナイデアラ
  ウ然ラバ國家ノ重任ニ當ル所ノ各大
  臣ガ、何ニ故ニ軍部偏重ノ豫算ニ忍從
  スル乎ト考フルニ、凡ソ四ツノ理由ヲ
  想像スル事ガ出來ル
  (1)諸大臣ハ軍部兩省ノ要求ニ反對ス
  レバ多分內閣ノ破壞ヲ招クダラウ
  ト心配スル事
  (2)自分達ノ內閣ハ、破壞サレテモ、
  後繼內閣ニ依テ、豫算ノ分配ヲ更正
  シ得ル見込サヘ立テバ內閣ノ倒壞
  ヲ睹シテ、其所信ヲ固執スル位ノ人
  物ハ何レノ內閣ニモ多少ハ居ルニ
  相違ナイガ、不幸ニシテ其見込ガ立
  タナイ事、
  (3)犬養首相ノ虐殺以來、軍部ノ威壓
  力ガ、意想外ニ增加シタ事、
  (4)閣僚中ニモ危機病、非常時熱ニ浮
  カサレテ、謂ハレナク英·米·露ノ侵
  略ヲ危惧スルモノガアル事、
  右ノ四事ハ其根據ノ强弱如何ニ拘ハ
  ラズ、閣僚ヲ動カス原因トナルニ相違
  ナイ。果シテ然ラバ、豫算更正ノ道ハ
  (1)軍部ノ感壓ニ抵抗シ得ル內閣ヲ作
  ル平、
  (2但シ又軍部兩大臣ヲシテ、國家ノ大
  局ヨリ打算シテ、之ヲ發案セシムル
  乎ノ二ツヨリ外ニハアルマイ
  右ノ二案ハ、何レモ非常ニ困難ナヤウ
  ニ見エルガ、愈こ現在ノ如キ豫算ノ分
  配方デハ、國家ガ不具ニナリ、且ツ內外
  兩樣ノ危險ガ、增加スル事ガ、明白ニ
  ナレバ、如何ナル困難ヲモ、乘リ切ラ
  ネバナラヌ
  現內閣ノ首相ハ、海軍部內ノ有力者デ
  アルノミナラズ、其後ロニハ更ニ一
  層有力ナル海軍ノ大先輩齋藤子爵ガ、
  付隨シテヰル故ニ少ナクトモ海軍部
  內ダケハ、兩大將ノ力ヲ以テ抑ヘ得ベキ
  筈ダ。兩君ニシテ苟モ國家ヲ現在ノ危
  險狀態(此ニ云フ所ノ危險狀態トハ
  豫算ノ分配其宜シキヲ得ザルガ爲メニ
  生ズル內生的ノ者デアツテ、世間ニ云
  フ所ノ外來的ノ者デハナイ)ヨリ救ヒ
  出スガ爲メニ、獻身的努力ヲ惜マナケ
  レバ、必ズ其志ヲ遂行シ得ベシト思ハ
  レル
  而シテ今後尙ホ大ニ經費ヲ增加スベキ
  惧レノアルノハ陸軍デハナク寧ロ海
  軍デアル。陸軍現在ノ經費ハ、滿洲事
  件後ノモノデアルカラ、苟モ外交工作ニ
  シテ大過ナキ以上ハ、此上更ニ大ニ增
  加シヤウトハ思ハレナイ。荒木前陸相
  ノ如キハ一兩年中ニ減少スベシトサ
  ヘ明言シタ
  之ニ反シテ、海軍ハ英·米トノ協調ガ、
  成就シナケレバ其經費ハ今後尙ホ增
  加スベキ形勢ガ見エル萬一製艦競爭
  デモ起レバ經費ノ增加ハ、底止スル
  所ガナイダラウ
  故ニ本員ハ深ク岡田首相ニ屬望シ、特
  ニ其後援者ニシテ、且ツ海軍ノ大先輩
  タル齋藤子爵ニ向テ、獻身的努力ヲ切
  望スル兩大將ノ努力次第ニテ、海軍
  方面ヨリ內閣ニ及ボス所ノ威壓ハ大
  ニ之ヲ緩和スルヲ得ベシト信ズル海
  軍ノ壓力ガ、大ニ減少スレバ陸軍ノ
  壓力モ亦從テ緩和スベク、而シテ軍
  部ノ威壓ニ抵抗シ得ベキ內閣ノ成立ス
  ル可能性ガ生ズル
  若シ不幸ニシテ右ノ一案ガ行ハレナケ
  レバ、第二案トシテ本員ハ軍部兩大臣
  ノ忠誠ニ訴ヘザルヲ得ナイ陸海軍大
  臣モ亦國務大臣トシテ、天皇陛下ノ
  重寄ヲ辱ウスル者ナレバ、唯ダ軍部ノ
  經費ヲ增加スルノミヲ以テ、滿足シテ
  ハナラナイ常ニ國家ノ全局ニ注意シ
  テ、其隆昌ヲ企圖シナケレバナラヌ。
  而シテ現在ノ如キ國費ノ分配ガ其宜シ
  キヲ得ザル事ハ軍部兩大臣ト雖モ、
  知ラナイ筈ハナイ
  ソレモ近キ將來ニ於テ外國ヨリ武力的
  壓迫ヲ受ケソウナ危險デモアルナラ
  止ムヲ得ナイガ、外務大臣ガ數々議會
  ニ於テ明言セル通リ、對外關係ハ總
  テ外交工作ニ依テ處理シ得ベキ形勢ニ
  ナツテヰル歐米列國ノ情形ハ武力
  ヲ挾ンデ東洋問題ニ容喙スル事ヲ許サ
  ナイタトヘ强テ之ヲ爲ソウトシテ
  モ、東洋ニ於テハ、我ガ海軍ニ對シテ、
  勝算ノ立ツモノハ全世界ヲ通ジテ、
  ケ國モナイ。大小五十餘ケ國集合シテ
  滿洲事件否認ノ決議ヲ爲シテスヲ、辱
  ヲ忍ンデ、其決議ヲ實行シナカツタホド
  ノ情勢ニナツテヰル故ニ我ヨリ事端ヲ
  發カザル限リハ外ヨリ我ヲ脅威スル
  者ノアラウ筈ガナイ。軍部兩大臣ハ無
  論此形勢ヲ熟知シテヰル筈ダ故ニ本
  員ハ兩大臣ガ、其所管官衙ノ爲メニ多
  額ノ豫算ヲ獲得スルヲ以テ滿足セズ
  其分配ヲ公平ニシ、以テ國務大臣タル
  ノ職責ヲ全ウサレンコトヲ切望スル。
  而シテ其方法ハ
  (1)陸海兩省ノ經費ヲ削減シテ、之ヲ
  不足セル他ノ九省ニ分配シ、以テ其
  均衡ヲ囘復スル乎、
  (2)然ラザレバ、大ニ歲入ヲ增加シ、
  之ヲ他ノ九省ニ分配スルノ外ハアル
  イ ·
  ソレガ爲ニハ歲入ヲ約四十億圓以上
  ニ增加シナケレバナラヌソレデモ
  尙ホ現在ノ費額ヲ減少セザル限リ、
  總歲出ニ對スル陸海軍費ノ割合ハ
  世界無類ノ高率デアル歲入ヲ五十
  億圓ニ增加シテモ軍事費ニ十億圓
  使ヘバ英·米以上ノ高率ニナル
  國務大臣トシテハ陸海兩相モ、右兩案
  中何レヲカ選擇スベキ責任ガアル然
  シ兩案ノ何レモ實行スル事ガ出來ナケ
  レバ、折衷案トシテ、
  一方ニハ兩省ノ經費ヲ削減スルト
  同時ニ、他方ニ於テハ大ニ歲入增加
  ノ道ヲ求メ、差當リ陸海兩軍ノ經費
  ヲ總歲出ノ三割以下ニ止メル方法ヲ
  講究セナケレバナラヌ然ラザレバ
  兩省ノ長官タル職責ハ盡セテモ國
  務大臣タルノ職責ニ至テハ未ダシ
  ト評セザルヲ得ナイ本員ハ陸海
  兩相ガ、國務大臣タルノ職責ヲ全ウ
  シ、以テ陛下ノ御倚託ニ背カザラ
  ンコトヲ切望スル
  (七)現內閣ハろんどんノ豫備會商ニ於
  テ海軍々備ノ對等權ヲ主張シ、又來ル
  ベキ制限會議ニ於テモ、之ヲ主張スル豫
  定ノヤウダガ英·米二國ガ、此主義ニ同
  意シタ場合ニハ如何ナル方法ニ由テ之
  ヲ實行スル見込ナルヤ。
  (參考ノ一)
  軍備ノ大小多寡ヲ決定スルノハ、元來
  獨立國當然ノ權利デアルカラ、此主義
  ニハ何人ト雖モ、反對シヨウ筈ガナイ
  問題ハ只其方法ト、ソレヨリ生ズル利
  害ニ在ルノダ日·英·米三國ノ海軍々
  備ヲ對等ナラシムル爲メニハ、凡ソ三
  ツノ方法ガ考ヘラレル
  (1)英·米二國ヲシテ其海軍力ヲ、我ガ
  國ノ程度マデ減縮セシムル事(出來
  レバ最良手段ダガ、中々困難ダラウ)
  (2)我ガ海軍力ヲ英·米ノ程度マデ擴
  張スル事(其困難ハ同一ナル上ニ我
  ガ財力ヲ疲弊セシムル憂ガアル)
  (3)英·米ハ減縮シ"我想"で一包去三
  國ヲ對等ニスル事ハ
  易ク、行フハ難イ)現在ノ五-五-
  三ノ比率ニ就テ說明スレバ、英·米ハ
  一ヲ減ジテ、四トナシ、我ハ一ヲ增
  シテ、四トナスノデアル
  現在ノ五-五-三ノ比率デスラ、英國
  ハ濠洲·香港·新嘉坡等ヲ、又米國ハふ
  いりつぴんヲ防衞スル能ハズ太ダシ
  キニ至テハ、英國ニハ英·米二國ノ海軍
  力ヲ合セテモ東洋ニ於テハ日本ニ對
  シテ全勝ノ算ガ立タナイト論ズル戰略
  家サヘアルホドダ特ニ英國ノ如キ
  ハ曾テハ二ケ國標準ト稱へ、最强二
  ケ國ニ對抗シ得ルダケノ海軍力ヲ備ヘ
  ル事ヲ以テ、其方針ト爲シ、其後一步
  退テモ、尙ホ世界戰爭前マデハヶ
  國半標準ヲ固執シタ國柄デアル故
  ニ華府會議ニ於テ五-五-三ノ比率ニ
  同意シタノハ英國ニ取テハ容易ナラ
  ザル困難事デアッタ
  又米人ハ今日デハ世界無比ノ富裕國ト
  自信シ、製艦競爭トナレバ必ズ勝ツト
  思ッテヰルカラ、上記ノ三案ハ彼等ニ
  取テハ、何レモ非常ノ難件デアラウ。
  現內閣ハ如何ナル手段方法ニ由テ、此
  難關ヲ突破セントスルノデアラウ乎。
  極メテ愼重ノ考慮ヲ必要トスル。
  (參考ノ二)
  我ガ國ハ、日露戰爭以後三十年ノ久シ
  キ間、一度モ脅威ヲ受ケタ事ハナイ滿
  洲事件ニ就テハ全世界ノ反對ニ遭遇
  シタカラ其當時歐米漫遊中ノ本員
  ハ憂慮ニ堪エナカツタガ、我ガ同胞
  ハ深ク脅威ヲ感ゼズ運好ク旣ニ難關
  ヲ突破シテ了ツタ今更ラ一ケ國ヲ相
  手ニ脅威ヲ感ジヤウ筈ガナイ五-五-
  三ノ比率ノ下ニ於テスラ、ソウデア
  ル以上ハ他日對等トナレバ、尙更ラ
  安全感ヲ增加スルニ相遠ナイ。問題ハ
  如何ニシテ、對等ノ實ヲ擧ゲ得ベキ乎
  ニ在ルノダ。
  然シ、英米二國ハ現在デスラ內心窃カ
  ニ東南洋ニ於ケル其領土ノ防衛力ノ不
  足ヲ憂慮シテヰル程ダカラ、其海軍力
  ガ日本ト對等ニナレバ愈〓脅脅ヲ
  感ズルニ相違ナイ。故ニ名義ダケノ對
  等ナラバ兔ニ角、之ヲシテ、事實上ノ
  對等ニ同意セシムル事ハ、如何ナル手
  腕家ニ取テモ、容易ノ業デハアルマイ。
  蓋シ軍備ノ對等ハ、元來安全感ノ對等
  ヨリ生ズベキ性質ノモノデアルカラ
  先ヅ安全感ノ對等ヲ圖ラズシテ、獨リ
  軍備ノ對等ノミヲ主張シテハ談判ハ
  容易ニ纏ラヌデアラウ
  而シテ英米ヲシテ、其屬領ニ對シテ、
  安全感ヲ得セシムル爲ニハ特別ノ外
  交的手段ヲ要スルソレハ不侵略條約
  カ或ハ無條件ノ國際裁判條約締結ノ
  類デナケレバナラヌガ、目下ノ所何
  レモ實行シ難イ情勢ニ在ル、故ニ事實
  ノ軍備對等ヲ實行シ日·英·米ノ三國ヲ
  シテ對等ノ安全感ヲ得セシムル事ハ
  幾ンド絕望ニ近イ困難事ト見ナケレバ
  ナラヌ我ガ當局者ハ果シテ何等ノ
  手段方法ヲ有スル乎。恐ラクハ思慮ア
  ル全國民ノ悉ク聞カント欲スル所ナル
  ベシ
  (七)不幸ニシテ次囘ノ海軍制限會議ガ、
  不調ニ終ルモ、政府ハ尙ホ帝國ノ安全率
  ヲ、現在以上ニ維持シ得ベシト信ズル乎。
  モシ然リト云ハバ、其ノ根據如何。
  (參考ノ一)
  適當ナル手段方法ヲ得ズシテ、單ニ海
  軍對等ヲ主張スレバ不脅威ト云ヒ
  安全感ト云フガ如キハ、何レモ根據ノ
  ナイ空言トナル從テ三國間ノ協調ハ
  成立ノ見込ガナサソウニ思ハレル而
  シテ其結果ハ、勢ヒ製艦競爭トナラザ
  ルヲ得ナイデアラウ。
  何レノ國ニ取テモ、製艦競爭ホド無益
  有害ナモノハナイ。財力ヤ製艦能力ガ
  粗ボ同一ナレバ幾ラ競爭シテモ、互ニ
  疲勞スルダケデ、ドノ國モ對手國ニ對
  シテ、別段ニ强クモ弱クモナラナイガ、
  其國力ガ縣隔スレバ、比較的國小ニシ
  テ財力豐阜ナラザル國家ガ、最モ多ク
  損害ヲ被ムル事ニナル今マ最近ノ統
  計書ニ依テ日·英·米ノ富力、所得ヲ比
  較スレバ、凡ソ左ノ如シ
  富力人口一人當リ
  日本一一〇、一八八百萬圓一、七一〇圓
  米英國二三六、三三〇百萬圓五、二四七圓
  國七六二、三五六百萬圓六、六〇七圓
  國民所得人口一人當リ
  日本一〇、六三六百萬圓一六五圓
  英國三七、一〇〇百萬圓八〇六圓
  米國一四二、四三八百萬圓一、一六〇圓
  右ハ磅ヲ十圓、弗ヲ二圓ト見テノ〓算
  ナルガ故、之ヲ現在ノ爲替相場ニテ換
  算スレバ富力及所得ニ關スル彼我ノ
  懸隔ハ、愈〓太ダシキニ至ルベシ從テ
  國庫ノ歲入モ平時ハ經常臨時ヲ合セテ、
  凡ソ
  日本ハ十四五億圓ヨリ十六七億圓マ
  デ
  英國ハ七十四五億圓ヨリ八十四五億
  圓マデ
  米國ハ七十六七億圓ヨリ八十六七億
  圓マデ
  デアル海軍費モ、普通ハ此內ヨリ支
  拂ハナケレバナラナイカラ、イザ製艦
  競爭トナレバ、我ガ國ハ頗ル不利ノ位
  地ニ立タザルヲ得ナイ。而シテ財力ガ
  缺乏スレバ如何ニ奮發シテモ、競爭ニ
  勝ツワケニハ行カナイ。是レ本員ガ對
  等ノ名ヲ得テ、却テ我ガ海軍力ノ減小
  セン事ヲ惧ルヽ所以デアル
  (參考ノ二)
  協定不調ノ結果ハ、粗ボ華府會議以前
  ノ狀態ニ復歸スルモノト見ナケレバナ
  ラヌ大正十年以前ハ、國防ニ關シテ
  ハ何等ノ條約モナク、我ガ國ハ純然
  タル對等ノ位地ニ立テ、隨意ニ八八艦
  隊ノ建設ニ從事シ、我ガ建造中ノ七隻
  二十八万九千一百噸ニ對シ、米國ハ十
  六隻六十一万八千噸ノ軍繿建造中デ
  アツタ(此比率四割六分七厘)
  又大正十年度ニハ、總歲出ノ四割八分
  七厘ヲ陸海軍費ニ充當シ、現在以上ニ
  豫算分配ノ不權衡ヲ生ジタガ、我ガ海
  軍力ハ、ヤガテ對米四割以下ニ落ツベ
  キ形勢デアツタ加之ノミナラズ若シ八
  八艦隊計畫ヲ遂行シクナラ、大正十五
  年ニハ、我ガ海軍費ハ、八億圓ニ逹シ、
  之ニ陸軍費ヲ合計スレバ約十億圓ニ
  及ビ總歲入ノ六割トナルベキ計算デ
  アツタ是レ海軍有數ノ人物タル加藤友
  三郞、山本權兵衛等ノ諸君ガ、五-五-
  三ノ比率ヲ是認シ、一ハ以テ財政的
  危局ヲ救ヒ、一ハ以テ對米我ガ海軍力
  ヲ增加シク所以デアルカクテ大正十
  五年ノ我ガ海軍費ハ八億圓ニ增加スル
  事ノ代リニ、二億三千九百萬圓ニ減少
  シ、之ヲ大正十年度ニ比スルモ、尙ホ
  半額以下ニ減少シタ、經費ハ半減シタ
  ガ、海軍力ハ何レノ國ヨリモ脅威セ
  ラレル憂惧ナキ程度ニ達シタ
  今日世人ガロヲ極メテ非難攻擊スル所
  ノ華府條約デスラ、締結以來每年二億
  乃至五億圓ノ國費ヲ減少スルト同時ニ
  我ガ海軍力ヲシテ如何ナル場合ニ於テ
  モ、英·米ノ六割以下ニ下ルノ憂ナカラ
  シムル效果ヲ收メタ、其上、米國ハ條約
  範圍內ノ軍艦ヲ造ラナカツタ爲メ、現在
  デハ我ガ海軍ハ對米八割以上ノ實力ヲ
  有シテヰル(齋藤前首相ガ米國新聞ニ
  發表シタ計數ニ據ル)來ルベキ海軍制
  限會議ニ於テ一層良好ナル協約ヲ結
  ブ事ヲ得バ、實ニ國家ノ慶福デアル。
  然シ此企圖ニハ、失敗スレバ、製艦競
  爭、卽チ「大正十年以前ノ狀態」ニ復歸ス
  ル危險ガ伴フ事ヲ忘レテハナラヌ財
  政的破綻ヲ誘起スルガ上ニ、對英米ノ
  我ガ海軍力其者ヲ弱小ナラシメテハ
  國家ハ二重ニ損害ヲ被ムル事ニナル。
  是レ本員ノ憂盧措ク能ハザル所ニシテ、
  當局者ニ向テ、此質問ヲ爲ス所以デア
  ル
  (參考ノ三)
  華府條約ノ締結ハ、政友會內閣(原敬)
  ノ最大事業デアツテ、倫敦條約ハ、民政
  黨內閣(濱口雄幸)ノ時ニ締結サレタモ
  ノデアル而シテ海軍部內ヨリ步擢セラ
  レテ總理大臣トナツタ山本權兵衞、加
  藤友三郞齋藤實、岡田啓介等ノ諸君
  ハ何レモ皆ナ之ヲ是認シ、之ヲ封助
  シタト信ゼラレテヰル故ニ兩大政當員
  及右等ノ諸君ガ現在ノ事態ニ對シテ、
  沈默ヲ守ルノハ容易ナラザル忍苦デ
  アラウ此精神的苦痛ハ、何レノ時ニカ
  慰藉ト發散ノ道ラ求メザルヲ得マイ。
  是レ年少氣銳ナル靑年將校ノ宜シク再
  思三考スベキ所デアル
  凡ソ人生ノ最モ戒愼スベキハ、得意ノ
  時ニ在リ古ノ武將ハ「勝テ兜ノ〓ヲ
  締メヨ」ト〓へタガ、眞ニ千古ノ名〓
  デアル首相ヲバ代ル々々軍部ヨリ出
  シ、總歲入ノ約半額ハ、軍費ニ充當ス。
  薩長軍閣全盛ノ日ト雖モ、夢想スル能
  ハザリシ事態デアル軍部ノ諸君ガ意氣
  盛滿「國家萬般ノ事、一トシテ意ノ如ク
  ナラザルモノナシ」ト想像シ、遂ニ經
  濟機構ヤ學者ノ學說ニマデ容喙スルニ
  至ツタノモ、無理トハ思ハレナイ然
  シ此所ガ諸君ノ最モ戒愼ヲ要スル時際
  デアル萬一靑年將校ニ於テ、此ノ思
  慮ヲ缺クナラバ之ヲ訓誨スルノガ、
  長上タル者ノ責務デアラウ本員ハ豫
  算ノ分配其他現在ノ事態ヲ長ク存續セ
  シメバ他日或ハ反動ノ勢ガ勃興セン
  事ヲ惧レル是レ此ノ質問ヲ爲シ、且
  ツ此苦言ヲ呈スル所以デアル
  大正十年頃ハ、今日トハ違ヒ、大戰後
  ノ好景氣尙ホ存續シ、國庫ニハ每年數
  億圓ノ剩餘金ヲ生ジタ時代デアツタ。
  ソレデスラ海軍ノ大擴張ニ著手シ、陸
  海軍合セテ總歲出ノ四割八分ヲ費用ス
  ルニ至ツタ爲メ軍備縮小ノ輿論ガ起
  リ、獨リ海軍ノミナラズ、陸軍マデモ
  縮小セザルヲ得ザルニ至ツタ望月ノ〓
  クルタメシハナキモノト思フノハ、何
  レノ時代ニ於テモ、大ナル過誤デアル
  (參考ノ四)
  憲法實施以後今日ホド言論ノ自由ガ壓
  迫サレタ時代ハナイ。誰ガ壓迫スルノ
  カ分ラナイガ、議會ニ於テスラ、言論
  ノ自由ガ許サレテヰナイヤウダ。貴衆
  兩院ガ暗默ノ間ニ總豫算ヲ鵜呑ミニシ
  タノモ、其結果デアラウカト思ハレル
  事苟モ軍部ノ批評ニ亙ルモノハ新
  聞、雜誌、書籍、何レノ出版業者モ出
  版シ得ナイ。偶マ出版スルモノガアレ
  バ其要所々々ヲバ×××或ハ〇〇〇
  ヲ以テ充塡シ、文意ヲ隱蔽スル此時
  ニ方テ、獨リ完全ニ言論ノ自由ヲ行使
  スル者ハ、本來政治ニ關與ス可ラザル
  軍人ト、其追從者ダケデアル明治、
  大正、昭和ノ三代ヲ通ジテ、公許サレテ
  ヰタ學說スラ、今日ハ突然政治的及社
  會的懲罰ヲ被ラントスル一事ヲ見テ
  モ、軍人以外ノ言論ガ、如何ニ壓迫セ
  ラレテヰル乎ノ一端ヲ窺ヒ知ル事ガ出
  來ヤウ。
  此ノ如クシテ、何人モ公然其所信ヲ言
  明シ得ズ、道路皆ナ目ヲ以テスル時際
  ニ於テハ、得意ノ位地ニ立ツ者ハ特ニ
  愼重ノ注意ヲ拂フ必要ガアル又此ノ
  如キ形勢ノ下ニ作爲セラレタ所ノ輿論
  民意ナルモノハ、永續性ヲ持タナイノ
  ガ、世間ノ常態デアル本員ハ濟々タ
  ル軍部ノ多士ニ向テ、一念此ニ及バレ
  ンコトヲ切望ノ至リニ堪エナイ。
  右及質間候也
  華族制度改革ニ關スル質問主意書
  右成規ニ據リ提出候也
  昭和十年三月二十三日
  提出者小谷節夫
  華族制度改革ニ關スル質問主意書
  明治維新ヲ去ルコト七十年ニ近ク時勢ノ
  進展昔日ノ比ニ非ス政府ハ時代ノ趨向ニ
  鑒ミ華族制度ニ變革ヲ加フルノ意思ナキ
  ヤ
  世ニ一代華族說ヲ唱フル者アリ或ハ代々
  遞下說ヲ唱フル者アリ政府ハ此等ニ付考
  慮シタルコトアリヤ又考慮スルノ意思ア
  リヤ
  斯ノ如キハ賢明ナル華族各位中ニ於テ十
  分〓究セラレツツアルヤ勿論ナルヘキモ
  不敏未タ多ク聞ク所ナシ
  政府ノ此等ニ對スル所見如何
  右及質問候也
  度量衡問題ニ關スル質問主意書
  右成規ニ據リ提出候也
  昭和十年三月二十三日
  提出者福井甚三
  度量衡問題ニ關スル質問主意書
  今ヤ度量衡制度ニ根本的再檢討ヲ加ヘ眞
  ニ我カ國情ニ卽セシムルノ必要アルハ國
  民大多數ノ認ムル所ニシテ衆議院及貴族
  院ニ於テハ已ニ之ヲ明確ニ表示シ政府モ
  亦此ノ大勢ヲ察シ貴族院ノ建議ヲ尊重シ
  テ近ク調査會ヲ設置スルコトニ決定シタ
  ル旨屢〓議會ニ於テ言明セラレタリ
  サレハ此ノ際現行制度ノ本位タル「メート
  ル」法ノ施行促進ヲ圖ル如キハ却テ國民ヲ
  過リ其ノ生活ノ混亂ヲ繁カラシムルモノ
  ト謂フヘク之ヲ差控フヘキハ當然ナリ然
  ルニ商工文部兩省事務當局ハ此ノ大勢ヲ
  無視シ政府ノ意向ニモ背馳スル言明ヲ爲
  シ又來ル四月十一日ヲ期シテ「メートル」
  法宣傳ヲ爲スヘキ旨地方廳ニ訓令通達ヲ
  發シタル趣ナルカ誠ニ遺憾ニ堪ヘサル次
  第ナリ殊ニ宣傳ニ藉口シテ民意ヲ官製セ
  ムトスルカ如キ風說ヲサヘ耳ニスルニ於
  テヲヤ
  商工文部兩大臣ハ三月十五日貴族院ノ特
  別委員會ニ於テ以上事務當局ノ言明及訓
  達取消ニ關シ適當ナル處置ヲ執ルヘキ旨
  ヲ答辯セラレタル趣ナルカ旣ニ其ノ處置
  ニ出テラレタリヤ敢テ政府ノ答辯ヲ求ム
  右及質問候也
  〔參照〕
  一大正五年二月十八日ノ議決ニ依リ同種議
  案議決ノ結果採擇ト看做シ政府ニ送付シ
  タル請願書左ノ如シ
  貴石關稅改正ニ關スル請願通
  家祿賞典祿給與未濟額下附ニ關スル請
  願一通
  濱益村ニ船入潤築設ノ請願一道
  久遠小漁港第二期工事施行ノ請願一通
  北海道拓殖鐵道補助年限延長ニ關スル
  請願一 10
  產師法制定ノ請願三五通
  芦屋川以西防潮堤構築ニ關スル請願一通
  森林火災保險制度制定ノ請願四通
  瀧川、濱益間鐵道敷設ノ請願二通
  函館本線札沼線連絡鐵道敷設ノ請願
  通
  倶知安、南小樽間鐵道敷設ノ請願通
  釧路、北見相生間鐵道速成ノ請願一通
  留邊蘂、伊頓武華間鐵道速成竝延長ノ
  請願二通
  地方財政調整交付金制度設定ノ請願
  二〇六通
  長崎縣ニ高等水產〓育機關設置ノ請願
  通
  左澤、荒砥間鐵道速成ノ請願通
  山林ニ對スル町村特別稅段別割ニ關ス
  ル請願近
  岩內港修築ノ請願-
  函館港修築工事完成ノ請願一通通
  頓別河口改修促進ノ請願一道
  森林金融機關ノ改善ニ關スル請願通1
  幼齡林ノ過伐防止ノ爲低利資金融通ニ
  關スル請願一通
  林道開設助成ニ關スル請願一通
  林產物ノ價格統制ニ關スル請願通
  大村線ニ「ガソリンカー」運轉開始ノ請
  願一通
  士別、添牛內間及士別、瀧ノ上間鐵道
  敷設ノ請願一通
  江差、瀨棚間鐵道敷設ノ請願
  寒河江、楯岡間鐵道速成ノ請願通通通
  札幌、增毛間鐵道速成ノ請願一
  士別、似峽間鐵道敷設ノ請願一通
  伊萬里、佐世保間鐵道建設工事促進ニ
  關スル請願二通
  皇紀二千六百年竝橿原神宮鎭座五十年
  ニ關スル請願一 種
  久慈川改修促進ニ關スル請願二五通
  厚內漁港修築速成ノ請願通
  上磯町船入潤築設費補助ニ關スル請願
  一通
  幌泉漁港修築ノ請願通
  鬼鹿村ニ船入潤築設ノ請願一道
  久慈川水源地治山事業促進ニ關スル請
  願二九通
  司法保護制度設定ニ關スル請願一通
  戰公傷病死者竝傷痍軍人遺族優遇其ノ
  他ニ關スル請願一〇通
  傷痍軍人竝戰公傷病死者傷痍軍人遺族
  ニ恩給及其ノ他ニ依ル金融施設實施ノ
  請願八通
  水質汚濁防止ニ關スル請願一通
  震災保險法制定ノ請願通
  朝鮮ニ參政權實施ノ請願一二
  小學校〓員俸給全額國庫支辨ノ請願
  二通
  奈良、大阪間道路國道編入其ノ他ノ請
  願通
  大和川改修ノ請願
  北見ニ製糖工場設置ノ請願一
  朱鞠內、美深間鐵道敷設ノ請願一通通通通通
  雄武、枝幸間鐵道速成ノ請願一
  佐呂間、遠輕間鐵道敷設ノ請願
  深川、下芦別間鐵道敷設ノ請願一通
  牟岐線廿枝驛ヲ舊豫定地ニ復活ノ請願
  一通
  沼田、旭川間鐵道敷設ノ請願一通
  札沼線中金澤、中小屋兩驛間ニ簡易停
  車場設置ノ請願一通
  紋別港ニ臨港鐵道敷設ノ請願一通
  新聞紙ニ奉揭セラルル御尊影取扱取締
  法規制定ノ請願二通
  本州横斷運河開鑿ニ關スル請願通
  蘭法華船入潤修築竝伏古別漁港築設ノ
  請願通
  無償傷痍軍人待遇ニ關スル請願二通
  各種學校ノ〓科目中ニ宗〓科目ヲ加フ
  ルノ請願三通
  西成線ヲ高架ニ改造ノ請願一通通
  〓水、〓水澤間鐵道敷設ノ請願一
  警察官吏待遇改善ニ關スル請願六通
  癩療養施設擴張ニ關スル請願一四通
  戰公傷病死者竝傷痍軍人遺族及傷痍軍
  人優遇其ノ他ノ請願二六通
  〓涼飮料水營業取締規則改正ノ請願
  一通
  農村窮乏匡救ニ關スル請願通
  戰病死者遺族子孫ノ小中學校等ニ於ケ
  ル授業料免除ノ請願通
  天鹽沿岸鐵道速成ノ請願二通
  函館、釜谷間鐵道速成其ノ他ノ請願
  一通
  大樹、浦河間鐵道敷設ノ請願通
  芽室、「トムラウン」間鐵道速成ノ請願
  一
  「チプトマリ」漁港修築ノ請願一通通通通
  天鹽河口修築ノ請願一
  盛釜石間鐵道速成ノ請願一
  膃肭獸獵獲解禁ニ關スル請願通
  省令ニ依ル理髪營業取締規則發布促進
  ノ請願六通
  米穀自治管理法制定ノ願四通
  米穀對策ニ關スル請願三一六
  米穀自治管理法制定ノ請願一通通通
  米穀對策ニ關スル請願一
  金鵄勳章年金令改正ニ關スル請願二通
  屯田兵一時恩給ニ關スル請願一種
  屯田兵ノ恩給ニ關スル請願二通
  第二期林野治水計畫實現促進ニ關スル
  請願三五通
  帝國陸海軍ニ齒科軍醫設置ノ請願五通
  野付牛町ニ高等農林學校建設ノ請願
  一通
  函館市ニ海洋氣象臺設置ノ請願通
  金鵄勳章年金令改正ニ關スル請願二通
  第二期林野治水計畫實現促進ニ關スル
  請願三通
  屯田兵ノ恩給ニ關スル請願二通
  湖南鐵道敷設ノ請願一
  我カ國ノ名稱確定ニ關スル請願一通通
  林野整備促進ニ關スル請願通
  金鵄勳章年金令改正ニ關スル請願六通
  第二期林野治水計畫實現促進ニ關スル
  請願四通
  屯田兵ニ特別慰藉金支給ノ請願通
  豐橋市外三郡内原野國營開墾促進ニ關
  スル請願一通
  書道振興奬勵ニ關スル請願一通
  金鵄勳章年金令改正ニ關スル請願四通
  第二期林野治水計畫實現促進ニ關スル
  請願二五通
  公娼制度存置ニ關スル請願一一通
  金鵄勳章年金令改正ニ關スル請願〓〓〓
  公娼制度存置ニ關スル請願三八通
  旭川市ニ飛行聯隊設置ノ請願一通
  私立大學國庫補助金下附ニ關スル請願
  通
  公立商船學校卒業生ニ對シ特別〓育機
  關設置ノ請願一通
  厚內、忠類間鐵道數設ノ請願通
  北濃、城端間鐵道敷設ノ請願一通
  淀川低水工事繼續施行ノ請願一通
  馬產振興ニ關スル請願一通
  第二期林野治水計畫實現促進ニ關スル
  請願一二通
  北濃、城端間鐵道敷設ノ請願通
  湖南鐵道敷設ノ請願三通
  島原鐵道買收ノ請願一通
  省線ト島原鐵道及三角島原間航路トノ
  連帶運輸開始ニ關スル請願一通
  豐國神社昇格ニ關スル請願通
  金鵄勳章年金令改正ニ關スル請願五通
  湖南鐵道敷設ノ請願二四
  北濃、城端間鐵道敷設ノ請願一 一
  能代港、船川港間鐵道敷設ノ請願通
  千歲村字「ママチ」ニ陸軍飛行隊設置ノ
  請願通
  長崎郵便局電信課ヲ獨立局ニ昇格ノ請
  願通
  長崎市附近ニ飛行場設置ノ請願通
  私立大學〓職員優遇ニ關スル請願通
  私立大學經費國庫補助ニ關スル請願
  通
  新宮、若櫻間鐵道敷設ノ請願一道
  岡崎、多治見聞鐵道速成ノ請願一通
  喜々津、浦上間鐵道新線敷設ノ願
  通
  紀勢東線始發驛ヲ松阪驛ニ變更ノ請願
  一通
  長崎市ニ運輸竝保線事務所設置ノ請願
  一通
  關門海底隧道速成ノ請願通
  東京横濱間ニ國道新設ノ請願一通
  關東州及滿洲產苹果移輸出ニ關スル請
  願一通
  沖繩航路國營ニ關スル請願通
  仙臺、一關間鐵道新線敷設ノ〓願通
  西大寺、那波間海岸鐵道速成ノ請願
  一辺
  第二期林野治水計畫實現促進ニ關スル
  請願一皿
  勝浦川改修ノ請願三通
  喜多方、米澤間鐵道速成ノ請願通
  豐橋市外三郡内原野國營開墾促進ニ關
  スル請願通
  第二期林野治水計畫實現促進ニ關スル
  請願二三通
  又參考トシテ政府ニ送付シタル請願書左ノ
  如シ
  屯田兵ノ恩給ニ關スル請願一二
  軍人恩給法制定ニ關スル請願千一四
  新本川ヲ河川法ニ依ル第一類地域ニ編
  入ノ請願一 1
  小作法竝〓糧一箇年分差押禁止法制定
  ノ請願七通
  日〓戰役以來ノ全殊勳者ヲ靖國神社ニ
  合祀ノ請願通
  函館重砲兵大隊ヲ聯隊ニ昇格ノ請願
  一道
  步兵第二十六聯隊ヲ函館市ニ移轉ノ請
  願一通
  名雨線風連驛分岐敷設ノ請願
  名雨線名寄驛分岐敷設ノ請願一一一通通通
  瀧川、砂川間複線敷設ノ請願
  臺灣地方自治制實施延期ノ請願一二五
  屯田兵ノ恩給ニ關スル請願中第一項
  二通
  軍人恩給法制定ニ關スル請願二通
  小作法竝食糧一箇年分差押禁止法制定
  ノ請願四通
  傷痍軍人戰公傷病死者遺族傷病年金者
  優遇其ノ他ノ請願一五通
  皇國國體號確立ニ關スル請願六通
  萬世一系ノ皇統御太元竝肇國ノ紀元ニ
  關スル請願通
  頓別村ニ農事試驗場支場設置ノ請願
  通
  機船底曳網漁業撤廢ニ關スル請願一通
  大山東〓元帥等ヲ靖國神社ニ特別合祀
  ノ請願通通
  强制水先制度實施ノ請願通
  氷貨物運賃特別賃率適用ノ請願
  軍人恩給法制定ニ關スル請願通 通 通
  貴族院議員推薦ニ關スル請願
  臺灣地方自治制實施延期ノ請願四通
  田畑租全廢其ノ他ニ關スル請願一五通
  松葉製品國營ニ關スル請願通
  國民招魂社建立ノ請願一通
  町村ノ官公署ニ對スル通信ニ關シ郵稅
  免除ノ請願通
  臺灣理蕃政策確立ニ關スル請願一通
  ㄱローマ」字採用ニ關スル請願通
  軍人恩給法制定ニ關スル請願九通
  小作法竝食糧一箇年分差押禁止法制定
  ノ請願二通
  臺灣地方自治制實施延期ノ請願三通
  產繭處理統制案反對ニ關スル請願
  五三六通
  產繭處理統制法制定ノ請願八六五通
  田畑租全廢其ノ他ニ關スル請願一通
  傷痍軍人戰公傷病死者遺族傷病年金者
  優遇其ノ他ノ請願七通
  愛洲宗實ニ贈位ノ請願一通
  住宅建築資金償還延期ニ關スル請願
  一通
  吉井川上流改修ノ請願一通
  相坂川改修ノ請願一通
  浦和市ヲ借地借家法施行區域ニ編入ノ
  請願通
  瀧根村大字菅谷ニ停車場設置ノ請願
  一皿
  軍人恩給法制定ニ關スル請願四通
  產繭處理統制案反對ニ關スル請願
  一九三通
  產繭處理統制法制定ノ請願一一〇通
  必需物資貯藏ニ關スル法律制定ノ請願
  二通
  皇太神宮尊稱復歸其ノ他ニ關スル請願
  一皿
  吉田ノ〓ヲ東〓神社建設地ニ指定ノ請
  願通
  日〓戰役以來ノ全殊勳者ヲ靖國神社ニ
  合祀ノ請願一道
  利根川用排水事業廢止ノ請願通
  產業綜合ニ關スル法律制定ノ請願二通
  特殊會社設立ニ關スル法律制定ノ請願
  二通
  土讃南線土佐山田、天坪兩驛間ニ乘降
  場設置ノ請願通
  傷痍軍人戰公傷病死者遺族傷病年金者
  優遇其ノ他ノ請願一二通
  軍人恩給法制定ニ關スル請願二通
  田畑租全廢其ノ他ニ關スル請願通
  產繭處理統制案反對ニ關スル請願
  五三通
  產繭處理統制法制定ノ請願一一四通
  機船底曳網漁業取締規則一部改正ノ請
  願一通
  西之表ヨリ浦田及島間ニ至ル區間ニ省
  營自動車運輸開始ノ請願一通
  越美線速成ニ關スル請願一通
  越美線石徹白經由敷設ノ請願一通
  平、小名濱間鐵道經由路ニ關スル請願
  一通
  平、小名濱間鐵道速成ニ關スル請願
  一通
  水郡線里白石簡易停車場ヲ普通停車場
  ニ變更ノ請願一道
  田畑租全廢其ノ他ニ關スル請願通
  產繭處理統制法制定ノ請願一二通
  產繭處理統制案反對ノ請願一五通
  軍人恩給法制定ニ關スル請願一通
  兵卒、巡査相互勤續年數ヲ恩給年數ニ
  通算ノ請願一 通
  千葉、館山間縣道ヲ國道ニ編入ノ請願
  通
  鏑川水量減少防止ニ關スル請願一通
  農村負債償還資金貸付額最高限度擴張
  ニ關スル請願通
  宗〓〓育ノ目標ニ關スル請願一通
  小學校〓員無賃乘車ニ關スル請願一通
  大栃、岡ノ內線外二線自動車營業特別
  補助ニ關スル請願通
  山川、西之表間ニ鐵道省營聯絡航路開
  始ノ請願一通
  軍人恩給法制定ニ關スル請願一二
  產繭處理統制法制定ノ請願四通
  產繭處理統制案反對ニ關スル請願
  四七通
  田畑租全廢其ノ他ニ關スル請願一 日
  穀類搗精取締法制定反對ノ請願通
  盲人按摩專業ニ關スル請願一通
  米穀自治的管理案反對ニ關スル請願
  一九通
  米穀自治管理案、產繭處理統制案及輸
  出生絲販賣統制案反對ノ請願通
  米穀自治管理法竝產繭處理統制法制定
  中產繭處理統制法制定ノ點一通
  米穀對策及產繭處理統制法制定ニ關ス
  ル請願中產繭處理統制法制定ニ關スル
  點一通
  上戶ニ無集配郵便局設置ノ請願一通
  高園郵便局ニ集配竝電話事務開始ノ請
  願中集配事務開始ノ點一道
  富士演習場內民有地買上ノ請願一通
  桑野局區內電話特別加入區域ヲ普通區
  域ニ編入ノ請願通
  〓育制度改善ニ關スル請願一通
  湊鐵道買收ノ請願一道
  鹿兒島、櫻島、大隅半島、種子島間ニ
  省營連絡船及「バス」ノ請願中種子島ニ
  關スル點一道
  現職竝退職警察官ノ待遇改善ニ關スル
  請願一通
  電氣事業法中電氣料金其ノ他供給條件
  ニ對シ特別命令制定ノ請願通
  伊勢神宮參拜奬勵ノ爲國有鐵道無賃乘
  車ニ關スル請願一通

  発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=006713242X03219350325&spkNum=136

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