1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和十八年二月二十五日(木曜日)
午後一時四十分開議
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議事日程 第十五號
昭和十八年二月二十五日
午後一時開議
第一 臨時資金調整法中改正法律案(政府提出、貴族院送付) 第一讀會の續(委員長報告)
第二 普通銀行等の貯蓄銀行業務又は信託業務の兼營等に關する法律案(政府提出、貴族院送付) 第一讀會の續(委員長報告)
第三 銀行等の事務の簡素化に關する法律案(政府提出、貴族院送付) 第一讀會の續(委員長報告)
第四 戰爭死亡傷害保險法案(政府提出、貴族院送付) 第一讀會の續(委員長報告)
第五 鹽專賣法中改正法律案(政府提出、貴族院送付) 第一讀會の續(委員長報告)
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〔左の報告は朗讀を經さるも參照の爲茲に掲載す〕
一議員より提出せられたる議案左の如し
健土國策確立に關する建議案
提出者
黒澤酉藏君 三宅正一君
高橋熊次郎君 松浦周太郎君
泉國三郎君 石坂繁君
間宮成吉君 山口左右平君
深澤吉平君
(以上二月二十三日提出)
一咋二十四日貴族院に於て本院の送付に係る左の政府提出案を可決したる旨同院より通牒を受領せり
石油專賣法案
燃料局特別會計法案
交易營團法案
爲替交易調整特別會計設置等爲替交易調整法案
臨時利得税法中改正法律案
臨時租税措置法中改正法律案
酒税法中改正法律案
酒造組合法中改正法律案
清涼飮料税法中改正法律案
取引所税法中改正法律案
砂糖消費税法中改正法律案
物品税法中改正法律案
遊興飮食税法中改正法律案
入場税法中改正法律案
特別行爲税法案
輸出する物品に對する内國税免除又は交付金交付の停止等に關する法律案
一又同日貴族院に於て本院の送付に係る左の議案に對し承諾することを議決したる旨同院より通牒を受領せり
昭和十六年度第一豫備金支出の件(承諾を求むる件)
昭和十六年度特別會計第一豫備金支出の件(承諾を求むる件)
昭和十六年度特別會計豫備費支出の件(承諾を求むる件)
昭和十七年度第二豫備金支出の件(承諾を求むる件)
昭和十七年度特別會計第二豫備金支出の件(承諾を求むる件)
昭和十七年度特別會計豫備金外に於て豫算超過及豫算外支出の件(承諾を求むる件)
一去二十三日議長に於て辭任を許可したる常任委員左の如し
第二部選出決算委員 大橋清太郎君
第七部選出決算委員 池本甚四郎君
一去二十三日に於ける特別委員の異動左の如し
戰時刑事特別法中改正法律案(政府提出、貴族院送付)委員
辭任田中伊三次君 補闕田中藤作君
一去二十三日特別委員理事補闕選擧の結果左の如し
戰時刑事特別法中改正法律案(政府提出、貴族院送付)委員
理事 田中藤作君(理事田中伊三次君去二十三日委員辭任に付其の補闕)
一昨二十四日議長に於て辭任を許可したる常任委員左の如し
第五部選出決算委員 南雲正朔君
第九部選出決算委員 渡邊健君
一昨二十四日常任委員理事補闕選擧の結果左の如し
建議委員
理事 三田村武夫君(理事伊藤東一郎君去十二日委員辭任に付其の補闕)
一昨二十四日常任委員補闕選擧の結果左の如し
第二部選出
決算委員 中村梅吉君(大橋清太郎君補闕)
第七部選出
決算委員 松尾三藏君(池本甚四郎君補闕)
一昨二十四日に於ける特別委員の異動左の如し
商工經濟會法案(政府提出、貴族院送付)外二件委員
辭任河盛安之介君 補闕森谷新一君
━━━━━━━━━━━━━発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=0
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001・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 是ヨリ會議ヲ開キマ
ス、此ノ際一言致シマス、一昨二十三日ヲ
以テ會期三分ノ二ニ達シマシタカラ、先例
ニ依リマシテ、本會議中委員會開會ノ件ハ、
院議ニ諮フコトナク議長ニ於テ許可シ得ル
コト、又法律案ハ定規ノ日時ニ拘ラズ上程
スルコトト致シマス-日程第一乃至第五
ハ同一委員ニ付託シタル議案デアリマスカ
ラ、一括議題トナスニ御異議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=1
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002・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ日程第一、臨時資金調整法中改正
法律案、日程第二、普通銀行等ノ貯蓄銀行業
務又ハ信託業務ノ兼營等ニ關スル法律案
日程第三、銀行等ノ事務ノ簡素化ニ關スル法
律案、日程第四、戰爭死亡傷害保險法案、
日程第五、鹽專賣法中改正法律案、右五案ヲ
一括シテ第一讀會ノ續ヲ開キマス、委員長
ノ報〓ヲ求メマス-委員長矢野庄太郞君
第臨時資金調整法中改正法律案
(政府提出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報告)
第二普通銀行等ノ貯蓄銀行業務又ハ
信託業務ノ兼營等ニ關スル法律案
(政府提出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
第三銀行等ノ事務ノ簡素化ニ關スル
法律案(政府提出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
第四戰爭死亡傷害保險法案(政府提
出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
第五鹽專賣法中改正法律案(政府提
田、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報告)
報告書
一臨時資金調整法中改正法律案(政府提
田、貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報告候也
昭和十八年二月二十三日
委員長矢野庄太郞
衆議院議長岡田忠彥殿
報〓書
一普通銀行等ノ貯蓄銀行業務又ハ信託業
務ノ兼營等ニ關スル法律案(政府提出、
貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十八年二月二十三日
委員長矢野庄太郞
衆議院議長岡田忠彥殿
報告書
一銀行等ノ事務ノ簡素化ニ關スル法律案
(政府提出、貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十八年二月二十三日
委員長矢野庄太郞
衆議院議長岡田忠彥殿
報〓書
一戰爭死亡傷害保險法案(政府提出、貴族
院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十八年二月二十三日
委員長矢野庄太郞
衆議院議長岡田忠彥殿
報〓書
一鹽專賣法中改正法律案(政府提出、貴族
院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報告候也
昭和十八年二月二十三日
委員長矢野庄太郞
衆議院議長岡田忠彥殿
〔矢野庄太郞君登壇〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=2
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003・矢野庄太郎
○矢野庄太郞君 只今議題ニナリマシタ臨
時資金調整法中改正法律案、普通銀行等ノ
貯蓄銀行業務又ハ信託業務ノ兼營等ニ關ス
ル法律案、銀行等ノ事務ノ簡素化ニ關スル
法律案、戰爭死亡傷害保險法案、鹽專賣法
中改正法律案以上五件ニ付テ極メテ簡單ニ
委員會ノ經過竝ニ結果ヲ御報告致シマス
先ヅ臨時資金調整法中改正法律案デアリ
マスガ、此ノ法律案ハ現行ノ臨時資金調整
法ノ規定ヲ變更スルノデハナクシテ、新タ
ニ規定ヲ追加スルト云フ法律案ニナツテ居
ルノデアリマス、其ノ第一ハ銀行等ノ預金
ニモ割增金ヲ附ケル、卽チ割增金附預金制
度ヲ新設スルコト、第二ハ、吾々ノ委員會
ニ於テ何時ノ間ニカ國債貯金ト云フ名前ヲ
付ケタノデアリマスガ、貯金ヲ致シマシテ
モ、ソレガ國債ヲ買ツタノト利子ノ點又ハ
租稅ノ點ニ於テ同樣ノ待遇ヲスルト云フ貯
金制度ヲ新設スルコト、此ノ貯金ハ引出ニ
際シテハ現金ヲ以テソレニ應ズルノデハナ
クシテ、國債ヲ以テ引出ニ應ズルコトニナ
ルノデアリマス、ソレカラ第三ハ、貯蓄ニ
シカ充テルコトノ出來ナイ所謂貯蓄證劵ヲ
發行スルコト、ソレカラ第四ハ、現在ノ貯
蓄債劵、報國債劵ヨリハ、相當高イ所ノ割
增金附ノ證劵ヲ發行スルコト、ソレカラ第
五ハ、小額ノ國債又ハ債劵等ノ賣買制度ヲ
確立シテ、簡易確實ニ是ガ流通ヲ圖ルコ
ト、第六ハ、金融機關等ニ對シテ、其ノ所
有シテ居リマスル株式ノ一部ヲ、日本證劵
取引所又ハ戰時金融金庫ニ、强制的ニ讓渡
命令ヲ發シ得ルコト、是ガ第六デアリマ
ス、以上ノ諸點デアリマス
次ハ普通銀行等ノ貯蓄銀行業務又ハ信託
業務ノ兼營等ニ關スル法律案、是ハ讀ンデ
字ノ如ク、普通銀行又ハ特別銀行ガ、信託
業務又ハ貯蓄銀行業務ヲ兼營シ得ルコトニ
ナツテ居ルノデアリマス
ソレカラ其ノ次ハ銀行等ノ事務ノ簡素化
ニ關スル法律案ハ、銀行ノ事業年度ハ御承
知ノ通リ區々ニナツテ居リマスガ、之ヲ政
府ノ會計年度ト合ハスト云フ法律案デアリ
マス、以上三案ハ資金集中ヲ强化スル爲ノ
法律案デアリマシテ、相互ニ關聯ヲ致シテ
居リマスノデ、之ヲ一纏メニシテ質疑應答
ノ大要ヲ御報〓致シタイト思ヒマス
第一間ハ、貯蓄ニシカ充テルコトノ出來
ナイ所謂貯蓄證劵トハ、如何ナル內容ヲ有
スルモノデアルカト云フ質問ニ對シマシテ、
現在國債其ノ他ノ證劵等ハ、技術上其ノ額
面金額ハ限定セラレテ居ルノデアリマス、
ソレデ餘リ少額ノモノハ之ヲ發行シ難イ、二
十五錢トカ、五十錢トカ云フ少額ノモノハ發
行シ難イ、ソレカラ金利、割增金等ノ關係ニ
依リマシテ、賣出期間ヲ限定スルコトヲ要スル、
金利ヲ附ケタリ、或ハ割增金ヲ附ケタリシ
テ居ルモノデスカラ、賣出期間ヲ限定シナ
ケレバナラナイ、左樣ナ次第デ、貯蓄手段
トシテハ尙ホ未ダ種々ノ不便不利アルヲ免
レナイ、是ニ於テ是等ノ不利不便ヲ補ヒ、且
ツ。可及的簡便ナル方法ニ依ツテ、貯蓄ノ機會
ヲ提供スル趣旨ニ於テ、所謂貯蓄證劵ヲ發
行スルコトト致シタノデアルガ、之ニ付テハ
額面金額ハ比較的小額トシ、政府ノ說明ニ
依ルト、二十五錢又ハ五十錢ト云フヤウナ
小額劵ヲ發行スルト申シテ居リマスルガ、
サウシテ零細資金ノ吸收ニ便ナラシムルコ
ト、又證劵其ノモノニ利子ヲ附セザルコト
ニ依ツテ、何時デモ賣出ノ方法ヲ講ジ、苟
クモ證劵ノ缺乏ニ依ツテ、貯蓄機會ヲ逸ス
ルガ如キ事態ヲ生ゼシメザルコト、又本證
劵ヲ以テ充テル貯蓄ハ、別ニ之ヲ極限セザ
ルモ、或ル程度長期固定性アルモノトシ、
是ガ換金化ヲ防止スルコト等ノ措置ヲ講ズ
ルコトトナサントスル豫定デアル云々
ソレカラ第二間ハ、然ラバ其ノ證劵ハ、
紙幣ノ如キ性質ヲ有スルモノナリヤ否ヤト
ノ質問ニ對シテ、政府ハ、紙幣ハ凡ユル物
ヲ購買シ得ルモノナルモ、本證劵ハ特定ノ
貯蓄ニノミ振向ケ得ルモノエシテ、此ノ點
相違アリ
第三問、政府ハ購買力吸收ノ爲メ通常ノ
割增金附債劵ノ外、更ニ進ンデ現金ヲ喪失
スル富籤、或ハ獻金債劵ノ如キモノヲ發行
スルノ意思アリヤトノ質問、斯樣ナ質問ハ
御承知ノ通リ事變以來、議議會ニ於テ屢〓問
題トナツタノデアリマスルガ、政府ニ於テ
ハ今日ニ於テモ然リトノ答辯ハ致シテ居リ
マセヌ、其ノ答辯ニ曰ク、現金ヲ失フ如キ
富籤ハ特殊ノ方面、卽チ高イ利子ナドヲ以
テシテハ、貯蓄ヲ誘フコトヲ得ザル階級ニ
於ケル購買力ヲ吸收スル手段トシテハ、確
カニ考慮ノ價値アルモノナルモ、同時ニ農
村其ノ他ノ方面ニ於ケル健全ナル國民貯蓄
思想ニ、惡影響ヲ及ボスモノトシテ、相當
有力ナル反對論ガアルコトモ者慮セナケレ
バナラナイ、又飜ツテ考フルニ、富籤ニ依
ツテ吸收シ得ル資金ハ、サシテ多額ヲ期待
シ得ルモノニアラザルノミナラズ、多額ノ
購買力ガ吸收出來ナイト云フノデアリマス
ガ、今玆ニ貯蓄債劵、報國債劵、特別報國
債劵、彈丸切手ノ現在發行額ガアリマスノ
デ、一寸序ニ御報告致シマス、貯蓄債劵ハ、
十六億二千万圓、報國債劵ハ五億六千万圓、
特別報國債劵ハ六千万圓、彈丸切手ハ九千
四百万圓、大體斯ウ云フコトニナツテ居ル
ノデスガ、政府ノ言フ通リニ、中々購買力
ヲ吸收スルコトハ難カシイラシイ、富籤ハ
其ノ性質上、吸收シタル資金ノ半額程度ハ
籤當金トシテ返還スルノ要アリ、而モ此ノ
籤當金ハ最モ好マシカラザル購買力トナル
虞アルモノデアル、彼此レ勘案シ、今囘ハ
富籤ハ之ヲ發行セザルモノトナシタルモノ
デアル、尤モ今囘ノ改正ニ依リ、相當長期
ニシテ相當多額ノ割增金ヲ附シ得ル債劵ヲ
モ發行シ得ルコトトナルヲ以テ、之ニ依リ
富籤ヲ要求スルガ如キ階層ニ於ケル購買力
吸收ニモ、遺憾ナキヲ期スル豫定デアル
第四問ハ、信託會社ハ長期ニ亙ル業務ノ
受信ヲナスモノニシテ、其ノ信用ハ特ニ輩
固タラザルベカラザルモ、銀行中ニハ往々
ニシテ破綻ヲナスモノアリ、其ノ生命必ズ
シモ長カラザルモノアルヲ以テ、信託業務
ヲ取扱フニハ不適當デナイカトノ質問ニ對
シ、政府ハ、往年銀行中ニハ破綻ヲ示スモ
ノモアリタルハ事實ナルモ、昨今ノ銀行ハ
內容極メテ堅實ニシテ、其ノ基礎モ强化セ
ラレ居リ、何等ノ懸念ナキノミナラズ、
大東亞戰爭勃發直後發表セラレタル政府ノ
非常金融對策ニモ窺ハレル如クニ、政府ト
シテハ國民ノ預金ヲ取扱ハシメ居ル金融機
關ニ付テハ、飽クマデモ責任ヲ感ジ、預金
者ニ迷惑ヲ掛ケルガ如キ事態ヲ惹起セシメ
ザルコトヲ期シ居ル次第ナルヲ以テ、今後
銀行ノ破綻等ノ懸念ナク、隨テ之ニ信託業
務ノ兼營ヲ認ムルモ、何等支障ナシ云々、
金融政策ニ付テハ絕對ニ預金者ヲ保護シテ
居ルカラシテ、質問者ノ言フガ如キ懸念ハ
ナイト云フ答辯デアルノデアリマス
第五問ハ、此ノ改正案ノ實施ニ依ツテ、
貯蓄專門ノ銀行ハ獨立シテ營業繼續ガ不可
能ニナルノデハナイカトノ皆問ニ對シ、政
府ハ、民間ニ撒布セラレル通貨ガ多クナル
ノシ、之ヲ吸收スル機關ハ不足ヲ〓ゲル、
故ニ貯蓄銀行ノ獨立ヲ脅ヤカサルル虞ハナ
イ、併シ地方的ニハ十分注意シテ行政的措
置ヲ講ズル、尙ホ改正案ノ附則ニ於テ、貯
蓄銀行ノ資金運用ニ對シテ、便宜ヲ與フル
規定ヲ設ケテ、其ノ業務ノ進展ヲ期シテ居
ル
第六問ハ、戰爭終了後ハ、相當財界ニ變化
ヲ豫想セネバナラヌガ、其ノ時ニ至ツテ、所
謂兼營銀行ニ於ケル貯蓄銀行業務ハ破綻ノ
虞アリト思フ、之ニ對スル豫防的對策ノ用
意アリヤトノ質問ニ對シテ政府ハ、現在ノ
金融體制、現在ノ經濟體制カラ、過去ニ於
テ吾々ガ經驗シタヤウナ戰後ニ於ケル景氣
ノ反動ハ豫想スルコトガ出來ナイ、ノミナ
ラズ只今申シマシタヤウニ、預金者ヲ絕對
保護スル政策ヲ堅持シテ居ル、斯樣ニ答辯
ヲ致シテ居リマス
第七問ハ、信託業務中デ金錢信託以外ノ、
例ヘバ土地ノ管理ノ如キ業務ハ、專門ノ信
託會社デヤラス方ガ能率的デアルト思フ
ガ、店舗ノ數、人ノ數等ノ爲ニ普通銀行ニ
兼營サセルノデアルカトノ質問ニ對シ、國
民ノ財產管理事務ノ增加ニ依ツテ、人的、
物的條件ノ整備セル普通銀行ニヤラスコト
ニシタノデ、質問者ノ言フ通リ、大體其ノ
通リデアルト云フ答辯ガアリマシタ
第八問ハ貯蓄增强、公債消化等デ隣組
ニ割當ヲヤツテ居ツテ、住民稅ノ比率デ決
定シテ居ル所モアルガ、將來ハ貯蓄增强又
ハ公債消化ニ對シ、政府ハ强制ヲヤルカト云
フ質問ニ對シ、强制スル意思ハ全然ナイト
云フコトデアリマス
第九問、一般事業會社、特ニ多數ノ株主ヲ
擁スル大會社ニアリテハ、株主總會招集等
ノ手續ノ爲メ、少ナカラザル手數竝ニ費用
ヲ要シテ居ルガ、戰時下ニ於テ何等カ便法
ヲ講ズル方法ハナイカトノ質問ニ對シ、大
會社ニアリテハ株主總會招集等ノ手續ノ爲
メ、相當ノ手數ヲ要スル場合アルベキモ、
右ハ商法ノ規定ニ基キ行ヒ居レル所ニシテ、
戰時下事務ノ簡捷化ノ爲メ、是ガ手續ヲ簡
易化スルコトハ、會社制度ニ關聯スル重要
問題ナルヲ以テ、愼重〓究ヲ要スベキモノ
デアルトノ答辯デアリマス
次ニ、戰爭死亡傷害保險法案ニ付テ簡單
ニ說明致シマス、本法案提出ノ理由ハ、戰
爭ニ原因スル死亡傷害保險ヲ設ケテ、國民
ヲシテ後顧ノ憂ナク、直接間接ニ戰爭行爲
ニ從事セシメ、以テ最後ノ目的ヲ貫徹セン
トスルモノデアリマシテ、物ニ付テハ御承
知ノ通リ、旣ニ戰時保險制度ガ確立シテ居
リマシテ、昨年實施以來十箇月ノ成績ハ、
保險件數二十三万餘件、保險金額百十一億
餘万圓ニナツテ居ルノデアリマスガ、本法
案ニ依ツテ、物デナクシテ人ニ付テモ、戰
時保險制度ヲ確立セントスルモノデアリマ
ス、今本案ノ骨子竝ニ質疑應答ヲ一括メニ
シテ、簡單ニ御說明申上ゲマス
保險事故ハ、戰闘行爲又ハ戰鬪行爲ニ牽
聯シテ起ル所ノ死亡及ビ傷害デアリマス、
隨ヒマシテ空襲等ニ依ツテ火災ガ起ル、或
ハ空襲ノ爲ニ避難ヲスル、斯樣ナ際ニ於ケ
ル死亡及ビ傷害ハ、此ノ保險事故ニナルノ
デアリマス、第二ハ被保險者デアリマスガ、
一億國民一人殘ラズ被保險者トナリ得ルノ
デアリマス、第三ノ保險料ハ、生命保險ハ御
承知ノ通リ、大體千圓ニ付テ三十五圓乃至
四十圓見當ニナツテ居リマスガ、本保險
ハ國內ニ於テハ千圓ニ付テ三圓、國外共ニ
保險セラレル場合ハ十圓デアリマス、第四
ノ取扱會社ハ、生命保險會社、損害保險會
社ノ全部、尤モ再保險ト汽罐ノ專門保險ヲ
除イタ全部ヲ指定スル豫定ニナツテ居リマ
ス、第五ノ保險金ハ、他ノ法律、防空從事
者扶助令、ソレカラ戰時災害保護法ナド
ヲ斟酌致シマシテ、五千圓ヲ限度ト致シテ
居ルノデアリマス、第六ノ保險契約ハ、申
込ニ依ツテ直チニ成立致シマス、保險料ヲ
添ヘテ申込メバ、保險會社ノ意思如何ニ拘
ラズ、直チニ保險契約ハ成立致シマス、ソ
レカラ保險事業ハ私的デハナクシテ、公的
ニナツテ居ルノデアリマス、公的ト申シマ
スノハ、之ニ依ツテ損害ヲ受ケタル場合ニ
ハ、政府ニ於テ補償スル、利益ガアレバ總
テ政府ヘ納付スルコトニナツテ居ルノデア
リマス
最後ニ、鹽專賣法中改正法律案ニ付テ御
報告致シマスガ、法律案ノ內容ハ、鹹水用
途ノ制限ヲ緩和シテ、醬油ノ製造等ニハ鹽
ヲ用ヒズシテ、鹹水ヲ使用サセルコトニス
ルコト、第二ハ製鹽業者ノ爲ニ罹災補償制
度ヲ設クルコト、第三ハ鹽製造廢止ニハ政
府ノ許可ヲ要スルコトニ改正スルコト、現
行法ハ慥カ一箇月前ニ豫告スレバ自出ニ廢
業スルコトガ出來ルコトニナツテ居ルノデ
アリマス、第四ハ製鹽業者ノ共同利益等ノ
爲ニ、團體機構ヲ確立スルコト等デアリマ
ス
質疑應答ノ大樣ヲ申シマスト、第一問、
內地製鹽業ニ對スル政府ノ方針ハドウカト
ノ質問ニ對シテ、國防上ノ見地ヨリスルモ、
食料用ノ鹽ハ可及的ニ內地生產鹽ニ依ツテ
確保スルノ要アリ、是ガ爲メ少クトモ內地
ニ於テハ、現在ノ生產力ヲ維持スル方針ノ
下ニ、此ノ改正案ヲ提出シタ次第デアルガ、
此ノ外ニ鹽ノ生產增强ニ關シ、奬勵金又ハ
補助金等ノ行政的措置ヲ講ジツツアリ、今
後トモ此ノ方針ヲ持續スル積リデアル
第二問ハ、鹽田ノ小作料ハ昭和十四年九月
十八日以前ニ於テ、政府ノ措置ニ依リ停止セ
ラレ居ルモ、他ノ物價勞銀トノ權衡上、九·一
八當時ノ程度マデ引上グル意思ナキヤトノ
質問ガアリマシタ、ソレニ對シテ政府ハ、
鹽生產增强ノ爲ニハ、鹽田地主ノ負擔ヲ輕
減スルコトモ一方策ナルガ、小作料ノ引上
ハ、製鹽業者ノ負擔トノ關係モアリ、賠償
價格トノ關係モアリ、各般ノ事情ヲ勘案シ
テ、篤ト〓究スルトノコトデアリマス
以上各案ニ亙リマシテ審議ノ經過ヲ大要
申述ベマシタガ、一昨日質問ヲ打切リ、討
論ヲ行ヒ、採決ヲ致シマシタ、而シテ各案
トモ貴族院送付ノ案デゴザイマシテ、貴族
院ハ原案ヲ無修正可決致シテ居ルノデアリ
マスガ、本委員會ニ於テモ採決ノ結果、原
案贊成ニ一致致シタノデアリマス、此ノ段
御報告申上ゲマス(拍手)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=3
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004・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 五案ノ第二讀會ヲ開
クニ御異議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=4
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005・岡田忠彦
○講長(岡田忠彥君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ五案ノ第二讀會ヲ開クニ決シマシ
タ発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=5
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006・森下國雄
○森下國雄君 直チニ五案ノ第二讀會ヲ開
キ、第三讀會ヲ省略シテ、委員長報告ノ通
リ可決セラレンコトヲ望ミマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=6
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007・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 森下君ノ動議ニ御異
議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=7
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008・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ直チニ五案ノ第二讀會ヲ開キ、議
案全部ヲ議題ト致シマス
臨時資金調整法中改正法律案
第二讀會(確定議)
普通銀行等ノ貯蓄銀行業務又ハ信証業
務ノ兼營等ニ關スル法律案
第二讀會(確定議)
銀行等ノ事務ノ簡素化ニ關スル法律案
第二讀會(確定議)
戰爭死亡傷害保險法案
第二讀會(確定議)
鹽專賣法中改正法律案
第二讀會(確定議)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=8
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009・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 別ニ御發議モアリマ
セヌ、第三讀會ヲ省略シテ、五案トモ委員
長報告通リ可決確定致シマシタ(拍手)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=9
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010・森下國雄
○森下國雄君 議事日程追加ノ緊急動議ヲ
提出致シマス、卽チ此ノ際政府提出、帝國鑛業
開發株式會社法中改正法律案及ビ重要鑛物
增產法中改正法律案ノ兩案ヲ一括議題トナ
シ、委員長ノ報〓ヲ求メ、其ノ審議ヲ進メ
ラレンコトヲ望ミマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=10
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011・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 森下君ノ動議ニ御異
議アリマセヌカ
(「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=11
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012・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ日程ハ追加セラレマシタ、帝國鑛
業開發株式會社法中改正法律案、重要鑛物
增產法中改正法律案、右兩案ヲ一括シテ第
一讀會ノ續ヲ開キマス、委員長ノ報〓ヲ求
メマス-委員長木暮武太夫君
帝國鑛業開發株式會社法中改正法律案
(政府提出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
重要鑛物增產法中改正法律案(政府提
円、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報告)
報〓書
一帝國鑛業開發株式會社法中改正法律案
(政府提出、貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十八年二月二十五日
委員長木暮武太夫
衆議院議長岡田忠彥殿
報告書
一重要鑛物增產法中改正法律案(政府提
出、貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十八年二月二十五日
委員長木幕武太夫
衆議院議長岡田忠彥殿
〔木暮武太夫君登壇〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=12
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013・木暮武太夫
○木暮武太夫君 只今議題トナリマシタ帝
國鑛業開發株式會社法中改正法律案、重要
鑛物增產法中改正法律案、此ノ二案ノ委員
會ニ於ケル審議ノ經過竝ニ結果ヲ御報告申
上ゲマス、委員會ハ六日間ニ亙リマシテ愼
重審議、質疑應答ヲ重ネマシテ、昨日ヲ以
テ質疑ヲ終了致シタ次第デアリマス
先ヅ帝國鑛業開發株式會社法中改正法律
案ノ內容ヲ簡單ニ申上ゲマスルト、今囘時
勢ノ進展ニ伴ヒマシテ支那事變以来我ガ帝
國ガ執リ來リマシタ產金奬勵政策ヲ轉換ス
ルニ卽應致シマシテ、今マデ國家ノ爲ニ貢
獻シテ來タ日本產金振興株式會社ヲ、今囘
帝國鑛業開發株式會社ニ吸收合併セシメマ
シテ、其ノ資本金ヲ九千万圓カラ一億一千
五百万圓ニ增加スルト云フコトガ一點デア
リマス
第二點ト致シマシテハ、資材勞力ナドノ有
效利用ヲ圖リマスル爲ニ、金屬鑛業ニ於キ
マシテモ、企業整備ト云フコトガ、今日ハ必
要ニナツテ參リマシタノデ、帝國鑛業開發
株式會社ヲシテ、此ノ金屬鑛山ノ企業整備
ヲ行ハセルヤウナコトニ相成リマシタノデ、
此ノ會社ノ目的ヲ、此處デ規定スルト云フ
コトデアルノデアリマス
次ニ重要鑛物增產法ノ改正ノ要點ヲ簡單
ニ申上ゲマスルト、第一點ハ、此ノ法律ハ
昭和十三年ニ出來マシテ、五箇年ノ有效期
間ヲ持ツタ臨時ノ法律デゴザイマシテ、本
年ノ六月ヲ以テ滿期ニ相成ル次第ニナリマ
スノデ、此ノ際重要鑛物增產ノ國家的要請
ニ應ヘマスル爲ニ、更ニ五箇年延期シヨウ
ト云フコトガ改正ノ第一點デアリマス
第二點ハ、鑛山ニ付キマシテモ重點主義
ヲ徹底致シマシテ、資材、勞力、資金等ヲ
最モ高イ能率ヲ持ツテ居リマスル鑛山ニ集
中シテ行クト云フコトノ爲ニ、鑛業權者ガ
事業ニ着手致シマスルコトニ對シマシテ、
國家ガ之ヲ許可スルト云フ制度ヲ採用致シ
タノデアリマス
第三點ト致シマシテハ、從來多クアリマ
シタ出願人ノ無駄骨ト云フヤウナコトヲ防
ギ、又行政事務ノ簡素化ヲ圖リマス爲ニ期
間、鑛物地域ヲ指定致シマシテ、此ノ出願
ヲ制限禁止致スコトト致シタノデアリマス
第四點ノ改正ノ目的ト致シマシテハ、鑛
業權及ビ砂鑛權ニ、使用權ノ設定ヲ今囘ハ
認メマシテ、サウシテ國家ノ要請デアル所
ノ重要鑛物ノ增產ニ役立タシムル、斯ウ云
フ四點ガ、此ノ重要鑛物增產法改正ノ要旨
デアルノデアリマス
本委員會ニ於キマシテハ、刻下焦眉ノ急
デアリマス所ノ戰力增强、生產擴充ト云フ
コトノ基本ハ、全ク地下資源デアル重要鑛
物ノ增產ニ懸ツテ居ルト云フ見地ニ立チマ
シテ、各委員ヨリ極メテ熱心ニ地下資源デ
アル鐵、石炭、或ハ銅、鉛亞鉛、螢石、
「モリブデン」亞炭等色々ノモノニ對シマシテ、
價格ノ點ニ於テ、或ハ資材ノ點ニ於キマシ
テ、勞務ノ關係ニ於キマシテ、或ハ技術ノ
點ニ於テ、或ハ技術〓育ノ點ニ於テ、締制
會ノ運營ノ點ニ於キマシテ、或ハ整備ノ點
等ニ於キマシテ、如何ニスレバ增產ノ隘路
ヲ解消スルコトガ出來ルカト云フ建設的ナ
見地ニ立チマシテノ、極メテ重要ナル質問
ガアツタノデゴザイマス、詳細ノコトハ委
員會ノ速記錄ニ讓リマシテ、此處デハ四、
五ノ點ニ付キマシテ御報〓ヲ致シタイト思
フノデアリマス
第一點ハ、我ガ國ノ鑛山業ニ於キマシテ
ハ、鑛石ノ品位ガ段々低下スル傾向ガ著シク
ナツテ參リマスルト共ニ、資材、勞力、勞
銀ト云フヤウナモノ、或ハ運賃ナドノ値上
リガ、之ニ加ハリマスル關係上カラシテ、
鑛山業ノ採算ト云フモノガ、惡化ノ一路ヲ
辿ツテ居ルノデアリマス、赤字增產ト云フ
ヤウナ言葉ガ、鑛山業ニ於テハ今日言ハレ
テ居ルノデアリマスルケレドモ、重要要物
ノ增產ガ國家ノ要請デアルト致シマスルナ
ラバ、何時マデモ赤字增產デハ、鑛山業ノ
經營ト云フモノハ永續シテ行クコトガ出來
ナイデハナイカ、之ニ對スル對策ハドウデ
アルカ、斯ウ云フ質問ニ對シマシテ、政府
ノ答ト致シマシテハ、我ガ國ノ鑛山業ガ、
全體ト致シマシテ採算上ニ惠マレナイト云
フ事實ハ政府モ之ヲ認メル、就キマシテハ
鑛物ノ生產者價格ニ付テハ、最近ノ鑛石ノ
品位低下ト、生產資材及ビ勞金、運賃ノ値
上リ、及ビ鑛山ノ特殊性ニ依リマシテ、償
却金ガ益〓大キクナツテ行クト云フヤウナ傾
向ヲ織込ミマシタ適正ナ原價計算ト云フモ
ノヲシテ、サウシテ之ヲ基トシテ採算ニ引
合フ利潤ヲ認メル適正ナル價格タラシムル
ヤウニ、補償金交付其ノ他ノ方法デ按配
ヲシテ、御期待ニ副フヤウニ努メル、一方
色々ノ奬勵金ヲ交付致シマシテ、鑛業ニ從
事シテ居ル關係者ノ人々ガ、企業心ヲ萎靡
スルヤウナコトガナク、熱意ヲ消耗スルヤ
ウナコトノナイヤウニ、政府トシテハ指導
シテ參リタイト云フ返事ガアツタノデアリ
マス
第二點ノ質問ト致シマシテハ、情勢ノ變
化ニ伴ヒマシテ、國家ガ政策ヲ轉換スル場
合ニ、丁度今回ノ支那事變以來執リ來ツタ
所ノ產金政策ヲ轉換致シマシテ、金山ノ整理
ヲヤル、斯ウ云フヤウナ場合ニ際シマシテ
ハ今マデ國家ノ要請ニ應ジテ國家ガ奬勵
ヲシテヤツテ來タ所ノ鑛山業ノ損失ノ補償
ト云フコトニ對シマシテハ、國家ハ責任ヲ持
ツテ其ノ過去ノ功績ニ厚ク報イルノ途ヲ講
ズルヤウニシナクテハイカヌデハナイカ、
若シソレデナケレバ、是カラ戰力增强ノ爲
ニ必要デアルト云ツテ銅、鉛亞鉛ト云フ
ヤウナモノノ增產ヲ、國家ノ政策トシテ揭
ゲテ國民ノ協力ヲ求メル場合ニ、將來何時ド
ンナ政策ノ轉換ニ依ツテ、測ラザル損失ヲ
被ルノデハナイカト云フヤウテ虞ヲ抱カセ
ルコトガ、是ガ生產增强ニ非常ナ支障ニナル
カラ、此ノ點ヲハツキリ對策ヲ示シテ貰ヒタ
イト云フ質問デアツタノデアリマス、之ニ對
シマシテノ答ヘトシテハ、支那事變以來戰爭
資材竝ニ生產擴充資材ヲ輸入其ノ他ノ方法
ニ依ツテ獲得致シマスルコトニ付キマシテ、
金ガ國家ニ貢獻致シマシタ功績ト云フモノ
ハ、頗ル大キイモノデアル、國家ガ奬勵シ
テ、國家ノ要請ニ應ジテ挺身國家ノ爲ニ働イ
テ來タ所ノ產業ガ、國策ノ轉換ニ依ツテ損
失ヲ被ルヤウナ場合ニハ、國家ハ責任ヲ以
テ此ノ犠牲ニ深イ考慮ヲ致サナケレバナラ
ヌノデアル、隨テ今囘ノ金山ノ整備ナドニ
付キマシテハ、帝國鑛業開發株式會社ヲシ
テ此ノ整備ヲ行ハシメテ、國家ハ必要ナダ
ケ是ガ補償ヲスル覺悟デアツテ、內地ニ於
テ一億圓、朝鮮ニ於テ一億圓程度ノ豫算外
國庫負擔ヲ計上シテ居ル次第デアル、又實
際ノ其ノ整備ニ當リマシテハ、官廳ダケデ
之ヲ机ノ上デヤルト云フヤウナコトナク、中
央ニ官民ヨリ成ル所ノ評價委員會ヲ設ケマ
シテ、極メテ親切ニ取扱フ積リデアルト云
フ答辯ガアツタノデアリマス
第三點ト致シマシテハ、銅鉛亞鉛ナ
ドガ、所謂五大重點產業カラ除外サレマシ
タ結果、是等ノ銅、鉛、亞鉛ト云フモノハ、
戰力增强ニ極メテ必要デアルニ拘ハリマセ
ズ、資材、勞力其ノ他ノモノノ割當配當ト
云フモノガ、減ゼラレルノデハナイカト云
フコトヲ世間惧レテ居ル者ガアルノデアリ
マス、此ノ點ニ對スル政府ノ所見如何、斯
ウ云フ質問ニ對シマシテハ、銅鉛亞鉛
ナドハ、其ノ重要性ニ鑑ミマシテ、五大重
點產業ニ準ジテ能フ限リ資材、勞力其ノ他
ノモノノ配給ヲ致シマシテ、サウシテ是等
ガ困ルヤウナコトハ致サナイ積リデアル、
詰リ五大重點產業ト同ジヤウニ、銅、鉛其
ノ他ノモノヲ取扱フト云フ答辯ガアツタノ
デアリマス
次ニ現在ノ鑛業法ハ、ドウモ今日ノ增產
第一ノ國家ノ要請ニ適應シテ居ラヌヤウナ
條文ガ澤山ニアル、增產ニ必要ナ事業的ノ
指導助成ヲ强化シタ活動的基本法タラシム
ベク、現在ノ鑛業法ヲ改正スル意思ガ政府
ニナイカ、斯ウ云フ質問ニ對シマシテハ、
現行ノ鑛業法ガ、現下增產ヲ必要トシテ居ル
所ノ我ガ國ノ情勢ニ適セザルモノガ多イト
云フコトハ、政府モ之ヲ知ツテ居ル、ソコ
デ玆ニ重要鑛物增產法ノ改正ト云フヤウナ
モノヲ出シテ居ルノデアルカラ、此ノ現行
鑛業法ヲ如何ニ改正スルカト云フコトハ、
目下考究檢討中デアツテ、近イ將來ニ全面
的ニ現行鑛業法ニ斧鉞ヲ加ヘマシテ、是ガ
活動的基本法トシテ改マルヤウナコトヲ期
待シテ居ル、斯ウ云フ返事デアリマシタ、次
ノ質問ト致シマシテハ、今囘ノ產金業整備
ノ趣旨ハ、一體何處ニアルノカ、是ハ現下
戰爭段階ニ於ケル所ノ情勢ニ卽應スル一時
的ノ措置デアルカ、或ハ又將來ノ通貨制度
ニ於ケル金ノ位置ヲ考ヘテ、米英ノ金尊重
主義、米英ノ拜金政策ト云フモノカラ、各
國ヲ解放スルト云フヤウナ根本的ノ考へ方
カラ、金ノ產業ヲ整備スルノデアルカ、斯
ウ云フ質問ニ對シマスル答ヘトシテハ、今
囘金鑛業ヲ整備スルニ至リマシタノハ、金
其ノモノニ付テ將來必要性ガドウナルカト
云フヤウナコトヲ考ヘテ、金ニ對スル我ガ
國ノ政策ノ轉換ヲ致シタノデハナイ、現實
ノ問題ト致シマシテ、金以外ノ必要ナル金
屬鑛物ノ增產ニ重點ヲ置ク爲ニ、金鑛業ニ
從來用ヒラレテ居リマシタ資材、勞力ト云
フモノヲ、此ノ必要ナル方面ニ重點的ニ轉
換シテ行カウト云フ考へ方デ、金ノ政策
ヲ轉換シタノデアル、隨テ特定ノ金山ト云
フモノハ、引續イテ或ル數ヲ限ツテ稼行セ
シメテ、金ノ產出ヲ許シテ居ルノデアルト
云フ答辯ガアツタノデアリマス
最後ニ此ノ重要鑛物增產法ノ改正案ニハ、
先程一寸御說明致シマシタヤウニ、今マデ
鑛業法ニ於テ認メマセヌデシタ鑛業法ノ上
ニ使用權ト云フコトヲ設定スルト云フコト
ガ新シイ考案トシテ、制度トシテ上ツテ居ル
ノデアリマスノデ、之ニ對シマシテハ、色
色法律的ナ質疑應答ガアツタノデアリマス、
重要鑛物增產法ニ新タニ認メラレマシタ使
用權ト云フモノハ、用益物權的性質ヲ持ツ
タ一種ノ物權デアルコトト、其ノ經濟的ノ
效果ト云フモノハ、鑛業權其ノモノト全ク
同一ノモノデアル、民法ニ所謂使用ト云フ
意味トハ、全ク觀念ガ別ニナルト云フコト
ガ明カデアリマスカラ、サウスルト果シテ
此ノ場合使用權ト云フ言葉ヲ使フノガ、適當
デアルカドウカト云フコトニモ、實ハ少シ疑問
ガアルノデアリマス、又鑛業法第十六條ニ
依リマスル所ノ不可分性ヲ持ツ鑛業權ト、此
ノ使用權トノ關係ト云フモノニ付テノ檢討
ガ、マダ十分熟シテ居ラナイヤウナ感ガア
リマスガ、今囘ノ重要鑛物增產法ハ、臨時
的ノ法律デアルトシテ、此ノ使用權ノ設定
ト云フコトハ、實際ノ必要上之ヲ許スト云
フコトニハ差支ヘナイガ、近イ將來ニハ鑛
業權全般ノ根本的ナ改正ヲ行フ機會ニ、只
今申上ゲマシタヤウナ點ニ付キマシテハ、
十分政府ハ再檢討ヲスル用意ガアルカト云
フコトノ質問ガアツタノデアリマス、之ニ對
シマシテ鑛業法改正ノ時ニハ、以上ノ諸點ニ
付テ十分檢討ヲシテ、過チヲ來サナイヤウニ
シタイト云フ、斯ウ云フ答辯ガアリマシタ
斯クテ本日午後一時カラ委員會ヲ開キマ
シテ討論ニ入リマシテ、川俣委員カラ翼贊
政治會ヲ代表シテ、原案贊成ノ意見ノ開陳
ガゴザイマシタ、採決ノ結果、全員一致原
案ヲ可決致スコトニ致シマシタ、此ノ段御
報〓中上ゲマス(拍手)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=13
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014・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 兩案ノ第二讀會ヲ開
クニ御異議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=14
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015・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ兩案ノ第二讀會ヲ開クニ決シマシ
タ発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=15
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016・森下國雄
○森下國雄君 直チニ兩案ノ第二讀會ヲ開
キ、第三讀會ヲ省略シテ、委員長報告ノ通
リ可決セラレンコトヲ望ミマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=16
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017・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 森下君ノ動議ニ御異
議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=17
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018・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ直チニ兩案ノ第二讀會ヲ開キ、議
案全部ヲ議題ト致シマス
帝國鑛業開發株式會社法中改正法律案
第二讀會(確定議)
重要鑛物增產法中改正法律案
第二讀會(確定議)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=18
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019・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 別ニ御發議モアリマ
セヌ、第三讀會ヲ省略シテ、兩案トモ委員
長報告通リ可決確定致シマシタ(拍手)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=19
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020・森下國雄
○森下國雄君 議事日程追加ノ緊急動議ヲ
提出致シマス、卽チ此ノ際政府提出、國民
貯蓄組合法中改正法律案及ビ納稅施設法案
ノ兩案ヲ一括議題トナシ、委員長ノ報〓ヲ
求メ、其ノ審議ヲ進メラレンコトヲ望ミマ
ス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=20
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021・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 森下君ノ動議ニ御異
議アリマセヌカ
(「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=21
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022・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ日程ハ追加セラレマシタ-國民
貯蓄組合法中改正法徃案、納稅施設法案、
右兩案ヲ一括シテ第一讀會ノ續ヲ開キマス、
委員長ノ報〓ヲ求メマス-委員長由谷義
治君
國民貯蓄組合法中改正法律案(政府提
出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
納稅施設法案(政府提出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
報〓書
一國民貯蓄組合法中改正法律案(政府提
出、貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報告候也
昭和十八年二月二十五日
委員長由谷義治
衆議院議長岡田忠彥殿
報告書
一納稅施設法案(政府提出、貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報告候也
昭和十八年二月二十五日
委員長由谷義治
衆議院議長岡田忠彥殿
〔由谷義治君登壇〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=22
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023・由谷義治
○由谷義治君 國民貯蓄組合法中改正法律
案ヲ、政府ガ提案致シマシタ目的ハ、大體
三點デアルト思ハレマス、卽チ第一點ハ
貯蓄組合ノ幹旋ニ依ル貯蓄ニ對シマシテ、其
ノ免稅特典ノ擴張デアリマス、第二點ハ
勤務先預金ニ對シテ、新タニ統制ト規制ヲ
設ケントスル點デアリマス、第三點ハ、組
合ノ樺成員タル資格ヲ有スル者ニ對シマシテ、
加入命令ニ依ル貯蓄組合體制ノ完備ヲ圖ラ
ントスルコトデアリマス
納稅施設法案ニ對スル政府ノ目的ハ、是
亦大體四點ニ歸スルト思ヒマス、第一點
ハ各種納稅團體ニ、新タニ法制的基礎
ヲ與ヘマシテ、是ガ助成ト指導ヲ行ハン
トスル點デアリマス、第二點ハ、法人ニ
對スル納稅積立金制度ヲ創設致シマシテ、
之ニ依ツテ納稅ノ確實ト、會社經理ノ適正
ヲ圖ラントスル點デアリマス、第三點ハ、
納稅準備預金制度ヲ是亦新タニ創設致シマ
シテ、金利ノ有利性、或ハ免稅ノ特典等ニ
依ツテ、納稅ニ對スル便益ヲ加ヘントスル
點デアリマス、第四點ハ租稅ノ貯蓄納付制
度ヲ、是亦新タニ創設致シマシテ、之ニ依
ツテ納稅ノ完了ト貯蓄ノ增强ヲ、所謂一石
二鳥的ニ狙ハントスル點デアリマス、ヒ〓
兩案ヲ一貫スルモノハ、戰時財政ガ要請シ
マス國民負擔ノ急激ナル增加ノ對應手段
ト、竝ニ現下絕對國策タル國民貯蓄增强對
策トシテ提案セラレタルモノト認メラレル
ノデアリマス、是ヨリ兩法案委員會ノ經過
報〓ヲ簡潔ニ致シマス
先ヅ審議ノ經過デアリマス、兩法案ノ條
文ニ對スル直接的有益且ツ周到ナル問答ノ
アツタコトハ當然デアリマスガ、同時ニ兩
法案ノ集中的目的タル國民貯蓄運動ヲ對象
トシテ、剴切眞劍ナル質疑應答ガ展開セラ
レマシタ、此ノ場合ソレ等論議ノ御紹介ハ
省略シテ、一切ハ委員會速記錄ニ依ツテ御
諒承アランコトヲ希望致シマスガ、唯委員
會ノ動向ニ關シマシテ、一言附加スルコト
ヲ御許シ願ヒマス
卽チ委員會ハ前後八囘開會致シマシタ
ガ、此ノ委員會ヲ終始シテ政府ハ來年度
國民貯蓄目標二百七十億圓ニ對シテ決意ト
確信、努力ト手段トヲ、極メテ熱心ニ說明
致シマシタシ、同時ニ委員諸君モ亦ソレノ
達成功ヲ大イニ期待シ、大イニ協力スル
態度ヲ最後マデ堅持致シマシテ、聖戰完遂
ノ爲ノ貯蓄運動ニ對スル熱情ヲ表明シタコ
トデアリマス、次ニ其ノ審議ノ結果デアリ
そう、委員會ハ本日午後一時開會致シマシ
テ、直チニ兩案ノ採決ニ移リマシタ、委員
木下君ヨリ贊成ノ討論ガアリマシテ、採決ノ
結果全會一致、兩案トモ政府提出ノ通リ可
決確定致シマシタ、此ノ段御報〓致シマス
(拍手)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=23
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024・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 兩案ノ第二讀會ヲ開
クニ御異議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=24
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025・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ兩案ノ第二讀會ヲ開クニ決シマシ
タ発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=25
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026・森下國雄
○森下國雄君 直チニ兩案ノ第二讀會ヲ開
キ、第三讀會ヲ省略シテ、委員長報告ノ通
リ可決セラレンコトヲ望ミマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=26
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027・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 森下君ノ動議ニ御異
議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=27
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028・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ直チニ兩案ノ第二讀會ヲ開キ、議
案全部ヲ議題ト致シマス
國民貯蓄組合法中改正法律案
第二讀會(確定議)
納稅施設法案第二讀會(確定議)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=28
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029・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 別ニ御發議モアリマ
セヌ、第三讀會ヲ省略シテ、兩案トモ委員
長報告通リ可決確定致シマシタ(拍手)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=29
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030・森下國雄
○森下國雄君 委員ニ付託シタル議案ノ審
査終了ヲ待ツ爲メ、此ノ際暫時休憩セラレ
ンコトヲ望ミマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=30
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031・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 森下君ノ動議ニ御異
議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=31
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032・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 御異議ナシト認メマ
ス、暫時休憩致シマス
午後二時二十七分休憩
午後六時五十四分開議発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=32
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033・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 休憩前ニ引續キ會議
ヲ開キマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=33
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034・森下國雄
○森下國雄君 明二十六日定刻ヨリ特ニ本
會議ヲ開クコトトシ、本日ハ是ニテ散會セ
ラレンコトヲ望ミマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=34
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035・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 森下君ノ動議ニ御異
議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=35
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036・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ動議ノ如ク决シマシタ、次會ノ議
事日程ハ公報ヲ以テ通知致シマス、本日ハ
是ニテ散會致シマス
午後六時五十五分散會
衆議院議事速記錄第十五號中正誤
頁段行誤正
三〇四-二四質問ニ質問二発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008113242X01619430225&spkNum=36
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