1. 会議録本文
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000・会議録情報
付託議案
○郵便法の一部を改正する法律案特別委員會発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/0
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001・会議録情報2
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昭和二十一年七月十六日(火曜日)午前十時十一分開會発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/1
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002・久保田敬一
○委員長(男爵久保田敬一君) 是より會議を開きます、昨日に引續いて質問を續けますが、遞信大臣は直き御見えになるやう連絡して居りますから、遞信大臣の御見えになる前に、遞信大臣に對する以外の御質問はございませぬか、尚昨日御願ひして置きました電話復舊の資料が此處に出て居りますがちよつと説明して下さいませぬか発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/2
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003・渡邊音二郎
○政府委員(渡邊音二郎君) 昨日委員長より提出を求められました資料の一つと致しまして、本日御手許に「電話の戰災被害と復舊状況」と云ふ題目の參考資料を御提出申上げました、それに付きまして御説明申上げます、電話の戰災を受けたものの中、局舍とか共通のものは省略致しまして、一般に御不便を掛けて居ります加入電話と市外電話線の二件に付きまして説明致して居る概要を茲に披瀝致したのでございます、加入電話の總數は百八萬九百六十九名、此の中罹災致しましたものは五十二萬六千六百三十九名、其の割合は四割八分七厘に相當致して居ります市外電話線に付きましては、同樣五割八分三厘の罹災を蒙つて居る譯であります、之を都市別に致しますと、最も罹災を受けましたものは東京でございまして、總數三十二萬三十六の中、罹災致しました數は二十二萬二千五百二十七名でございます、次は大阪で、總數二十九萬九千七百八十二、それに對しまして罹災致しましたものは、二十萬六千百三十二でございます數は絶對數として非常に少ないのでございますが、廣島は六萬九千百二十三名の中、罹災致しましたものは三萬七千七百五十二で、勿論是は遞信局管内全體を採つて居ります、從ひまして東京遞信局の中の都市別になりますと、更に違つて參りますが、一應之に依りまして、大體空襲地區の被害状況が想像される譯でございます、此の罹災と申しまする中には、註釋がしてございます通り、戰災に依つて燒滅致しました五十二萬六千六百三十九名の外に、戰時中不要不急の電話と致しまして、政府に於て回收し若しくは通話の中止を致しまして、御不便を掛けました電話の十三萬三千百五十五名を含んで居ります、又市外電話線に付きましては茲に掲記してあります通り、一萬四千九百回線の中、八千六百八十五、五割八分の罹災を蒙つて居ります、是が現在迄如何樣に復舊して居るかと言ひますと、次の計數でありまして、加入電話に付きましては既に復舊致しましたものが十四萬四千九百六十四名割合に致しまして一割二分、市外電話回線に付きましては八千六百八十五回線の中、是は正確な工事進行の報告が全部纒りませぬので此所に書いてある數字になつて居りまして、約六十「パーセント」の回復であります、或は現在では今少し回復して居ることと存じて居ります、之に對しまして今後別途御審議を願ふ豫定で提出して居りまする豫算に計上してあります、二十一年度以降三箇年の復舊計畫と致しまして、加入者の豫定數は此處にございます通り、二十一年度が十萬名、二十二年度が十七萬名、二十三年度が十八萬名、斯樣に復舊致す豫定であります、尚既に借替修理を致しまして御不便を少しでも緩和致したいと存じて居りますものも、此の期間内に本復舊を致しまして、出來るだけ完全な電話に致したい、斯樣に存じて居ります、此所に掲記してございませぬけれどせ、其の他簡易通話所、公衆電話等相當被害を蒙つて居りますが、是亦三箇年の計畫の中に織込みまして復舊致したいと斯う存じて居ります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/3
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004・久保田敬一
○委員長(男爵久保田敬一君) ちよつと伺ひますが、今不通の數が六十六萬ありまして、其の中の復舊が十四萬ですから、五十二萬ばかり今後復舊を要するものがある譯ですが、それが二十三年度迄に四十五萬ですから、あとの十萬は二十三年度になつてもまだ復舊が出來ないのですか発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/4
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005・渡邊音二郎
○政府委員(渡邊音二郎君) 其の通りでございますが、是は工事の豫定數でございますので、實行上工事計畫の進行に伴ひまして數字に變更はありますが、同時に電話の御希望を爲さらない分もありますし、復舊することの出來ないものも相當あるのでありあして、一應斯樣に豫定して居る譯であります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/5
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006・久保田敬一
○委員長(男爵久保田敬一君) さうすると二十三年度で大體今迄のものは回復が出來る、斯樣な御見込でありますか発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/6
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007・渡邊音二郎
○政府委員(渡邊音二郎君) 左樣でござぃます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/7
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008・杤木嘉郎
○杤木嘉郎君 此の度の郵便物の一部の値上の件は、昨日の大臣の御説明で略略了承致しました、私は鐵道運賃審議會の末席を汚して居りまして、委員長になつて居られる久保田男爵も其の御一人であります、今年の春國鐵始まつて以來の大幅運賃の値上を致しましてまだ半歳も經ちませぬ今日に、又ぞろ運賃の値上をしないと鐵道經濟力が立つて行かないと云ふことを聞き及んで居りますが、此の度の逓信省の値上も、實際は此の程度の値上では面倒なんだけれども併し世間の事情なんかが喧しいから、斯う云ふことで値上をして置かうではないかと、さう云ふ意味を御含めになつて、値上をなさつたのでありませぬか、其の點をちよつと御尋ね致したいと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/8
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009・一松定吉
○國務大臣(一松定吉君) 栃木委員の御質問に對しまして、政府の事務當局から御答へ致させます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/9
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010・久保田敬一
○委員長(男爵久保田敬一君) 説明員から説明を聽くことに御異議ございませぬか
〔「異議なし」と呼ふ者あり〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/10
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011・久保田敬一
○委員長(男爵久保田敬一君) 説明員発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/11
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012・鈴木恭一
○説明員(鈴木恭一君) 實は今度の豫算を作りましたのは、御承知のやうに從業員の待遇改善、物價の値上り等に依りまして歳入が結局に於きまして十億圓不足したのでございまして、之を補填致します意味を以ちまして、今度の通信料金の改定を行つたのでございます、此の改定を行ふ決意を致しました當時、即ち本年度の初頭に於きまして、豫算を編成致した當時の状況から此の料金改正が行はれることになつた譯であります、其の後物價は益益上昇する一途を辿つて居りまするし、一方に於きまして、從業員の待遇改善も御案内のやうな状況で、或は六月の案の如く從来の給與の五割増を政府は決定致しました、又其の後是は五月以來要求致して居つたのでありまするが、本人及家族一人當り百圓の要求を全官廳の從業員が要求致しまして、政府と致しましては色々調査致しました結果、從業員の要求の無理からぬことを諒承致しまして、關係の向とも色々打合せを致しまして、大體其の線に沿ふ計畫を實行するやうな段取に、實は今なつて居るのであります、其の豫算に付きましては、今日議會に提案する運びになつて居りませぬ、恐らく追加豫算の形を以て出ると思ふのでありまするが、さう云ふ風な増嵩致しました歳出に對しましては從來の豫算では見積つてございませぬ、從つて色々節約等も致しまして、私共としては善處致したいと考へて居るのでございまするが、まだ豫算が決定致しませぬが、大體私共の想定致して居りまする額は、本年度内約八億程度の追加經理を必要とするのではないかと考へて居ります、然らば原資はどうかと云ふことになりますると、勿諭八億の原資も、或は貯金、或は外の方の分擔もございます、他の會計から通信事業の方に繰り入れるべき金もございますので、通信事業の「プロパー」としての關係に於きましては五億乃至六億程度ではないかと想像されるのであります、此の點の措置に付きましては、大藏當局或は物價部方面とも打合せを致しつつあるのでございまするが、今直ちに之を料金に轉嫁致すべきか、或は借入金で此の際は賄つて、今後色色の増收策で之を賄ひ得るか、さう云ふ點を只今研究中でございます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/12
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013・杤木嘉郎
○杤木嘉郎君 能く分りました発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/13
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014・二條弼基
○公爵二條弼基君 私は昨日大臣の御答辯の中に人員の整理を行つて待遇の改善に資すると云ふやうな御言葉があつたやうに伺ひました、それに付てちよつと御伺ひしたいと思ひます、産業の再建と云ふことが非常に重要な問題でございまして、其の再建に關しては、通信、交通と云ふやうなものを急速に復舊しなくてはならないと云ふ風に考へられます、それで其の計畫も只今拜見致しまして、三年後に大體元通りになると云ふやうな御計畫でありますが、私としては之が復舊に止まらず、尚それ以上に配線が殖えて行かなくてはならない、それで産業が再建される爲には、どうしても通信は其の神經であつて、是が先づ復舊されることが大事であると云ふ風に考へるのであります、之をやりますのには、現在の人員を整理すると云ふやうな觀點よりは、寧ろ重點的配置をやつて行かなくてはならない、現在或部分は非常に休んで、或部分は非常に忙しいと云ふやうな點があるのではないかと云ふ風に考へます、さう云ふ點を再配置する、それ以上に尚現在非常に物資が不足して居る、或場合は今迄機械力で出來た所も人力を以て復舊して行かなければならないと云ふ風に考へられます、それで只今通信事業と云ふものが一つの會社の事業であれば、是は會社の經理が明かになつて來たと云ふ場合には、自から色々工作が行はれなくちやならないと云ふ風に思ふのでありますが、國家事業であつて、それが全般的に見まして行はれて居るのならば、例へば一事業に赤字が出ましても是は何等差支ないと云ふ風に考へられます、それでさう云ふ風に考へますと、此の人員の合理的配置と云ふもの以外に寧ろ今國家が失業對策、失業救濟と云ふやうなことをやつて居りますが、通信にも其の失業救濟と云ふものが大いに考へられて宜しいのではないかと云ふ風に思はれるのであります、それで通信事業と云ふものが特別會計以外に更に一般會計でも行はれる、失業救濟と云ふ觀點から行はれると云ふことが大いに望ましいことと云ふ風に思ふのであります、待遇改善の爲に人を減らすと云ふ御考はどう云ふ點から御考へになつておいでになるのか、ちよつと其の點御伺ひしたいと云ふ風に思ふのであります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/14
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015・一松定吉
○國務大臣(一松定吉君) 只今二條公爵の、御質問は昨日井川委員より御質問のありました際に、人を減らして待遇改善をすると云ふことも一つの方法ではなからうかと云ふ御質問もありました際に、私から、さう云ふことも自分の方では考へて居る、斯う云ふことを申上げたことに牽聯しての御質問であるやうに承知致します、井川委員よりの御質問に對しまする私の答は、現在ある從業員を計畫的に減員して、さうしてそれ等の人に給與すべき給與を殘存して居る者に上げて待遇改善をしようと云ふ趣旨ではないのでございます、私の申上げました趣旨は例へば、茲に病氣だとか或は其の他の事由に依つて退職したとか、或は其の以外の事由に依つて缺員を生じたとか云ふやうな場合に、それ等の者を強ひて補充しなくても宜しいと云ふやうな場合には、之を其の儘にして置いて、さうしてさう云ふ方面に支給して居つたものを殘る者の例へば賞與だとか或は奬勵費だとか云ふやうな意味に使へば能率の増進が餘程好くなりはしないか、斯樣なことを考へて、それ等のことも大いに待遇改善の方面には考慮してみたい、斯う云ふやうな趣旨の御答を致したのであります、それを只今二條公爵の御質問のやうに、現在働いて居りまする者を強ひて之を人員の整理を致しまして、それを待遇改善の方に持つて行くと云ふ趣旨ではこざいませぬ、從ひまして只今御質問のありましたやうに、色々通信の復舊事業と云ふやうなことをするに付ては、物資が不足して居る今日に於て、人力を以て之を捕充しなければならないことがあるではないか、さう云ふ時に態々人を減らすと云ふことは、私設會社の赤字を憂慮すると云ふ會社ならば別であるが、苟も國家的事業にさう云ふこと迄する必要はないではないか、それよりも民衆の需要を完全に充すやうな方面に人を合理的に使ふ方が宜いではないかと云ふ御趣旨でございますが、さう云ふやうな御趣旨は私も全然賛成でございまして、唯私が井川委員の御質問に對しまして御答へ申上げましたことが、少しく意味が徹底致しませぬ爲に、只今公爵のやうな御質問が出たことであらうと思ひます、其の點は甚だ恐縮致して居ります、さう云ふ意味ではございませぬ、其の點を御了承願ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/15
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016・二條弼基
○公爵二條弼基君 只今の大臣の御答辯で能く了解致しました、尚今後遞信事業と云ふものが官業再建の重要な事業であると云ふ風に考へて戴きまして、大いに其の復舊並に擴充と云ふ點に重點を置いて戴くやうに御願ひ致します発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/16
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017・一松定吉
○國務大臣(一松定吉君) 只今の御希望御尤もであります、御趣旨の程を十分に承りました、必ず之を實現することに努力致します発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/17
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018・久保田敬一
○委員長(男爵久保田敬一君) 只今の二條公爵の御質問に關聯致しまして、ちよつと言葉の尻を掴へる譯ぢやありませぬが、昨日大臣及遞信次官からして遞信從業員の整理を行ふ、現業員に付ては五分非現業員に付ては一割の整理を行ふと云ふことの御話がありましたが、それは今の御説明とどう云ふ關係になりますか、ちよつと其の點を明かにして戴きたいと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/18
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019・一松定吉
○國務大臣(一松定吉君) 其の點に付きましては、次官をして説明員として御答辯させて戴きたいと思ひます、御願ひ致します発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/19
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020・鈴木恭一
○説明員(鈴木恭一君) 御説明申上げます、昨日申上げました現業員五分、非現業一割の整理は本年度の豫算を作りました際行はれましたものでございまして、それで大體重點的に現在と致しましては人を配置致して、新年度の復興計畫に對處致して居るのであります現在の状況將來に付きましては、只今大臣から申された點に副うて私共進みたいと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/20
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021・六角英通
○子爵六角英通君 昨日私が伺ひましたことにも多少關聯致して居りますやうなので、もう一度再言して見たいと思つて居ります、私が昨日伺ひました質問の中の第二番目が國民生活の基調をなして居りますやうな現業を掌つて居ります現業官廳に於きましては、特に單位企業當りの人員數を極力合理化しまして、必要の最小人員で最大の效果を收めるやうにし、以て從業員が必然的に厚遇されるやうな機構を取ること、又運營を行ふのが眞に文化的で、官業を以て國民に報ゆるの途ではないかと云ふ點を一つ御伺ひ致します、それから三番目、四番目に失業救濟事業と云ふことは、現下及將來に於て最も重要な事業でありますので、之に大いに努力して戴きたい、但し是等の内個々の官廳が割據的に別々に計畫を行ふことなく、國家全體と致しまして、綜合且全般的の計畫を致しまして、それに關係各官廳が協力し、又委託經營を受けるものは委託經營を受けてやる併し是は飽く迄失業救濟事業、實は國家の富を道路に於て或は「ダム」に於てそれから通信、鐵道と云ふやうなものに於て蓄積する意味なのであると思ひますが、是は各特別會計當りと費目を別にして失業救濟事業としてやつて戴くのが宜いではないかと云ふことを申上げたと思ひます、それから先程二條公爵の御話に關聯致しまして私の考を少し申上げたいと思ふのでございますが、今次大戦の末期頃より特に甚だしくなつたやうに私は感じて居るのでございますが我が國では科學或は技術に依つて國を救つて行くのだと云ふやうなことを叫ばれて居りました、一方實際に於きましては、人力の原始的な方法の一途を辿つて來たやうに思ふのであります、是は今日の戰災復興、失業救濟の方途に對しても益益そんな傾向があるやうに見受けられるのであります、こんな安易な方法を執つて參りましたのでは、文化化と逆行するばかりでなく、寧ろ封建化し奴隷化して參るのではないかと、實は前々から心配して居るのであります、勞力は例へば、電動力等の機械力に依るものと致しますと、其の消費「エネルギー」は人力の揚合の五分の一から十五分の一で濟むのが普通でございます、即ち、人力で直接やりますと、五倍から十五倍の「カロリー」を必要とすることになる譯でありまして、それだけの「カロリー」を食物から攝らなければならないと云ふことになると思ひます、是が所謂腹が減つて何も出來ぬと云ふ惡循環に支配されることになるのではないかと思ひます現下最大の問題であります所の食糧問題の消長にも斯う云ふ點が非常な影響を與へるのではないかと思ふのであります、此の點私は逓信事業などに於かれても、先づ柱を建てるとか架線等の簡單な方法からでも結構でありますから、出來るだけ機械化し、人間は頭腦で働く部分が出來るだけ多くなるやうに、さう云ふやうにして戴くことか結構ではないか、それで餘つた人間と申しますか、餘剩の人間は、人間か機械力を驅使する所の色々な復興事業と申しますか、失業救濟事業と申しますか、新たなる國の發達の爲に盡して戴きたいと云ふ希望を持つて居ります、其の點どう云ふ風に御考へか伺ひたいと存じます、次にもう一つ關聯致しまして、東洋の破壞されました通信の復興乃至は通信の開拓と云ふやうなことは、日本が出來るだけの努力をする義務があるのではないかと思つて居ります、此の大事業に備へます爲に、是非早急に綜合的且能率的な方法に依りまして、通信機の規格の統一を始め方式とか「ユニツト」等の規格を確立致しまして、通信機器の製造業者を始め關係の業者に眞に向ふべき方向を明示して、戴きまして從來のやうな區々又無駄の多い方法でなく、前途に希望を持つた活溌な復興の一日も早く促されるやうにやつて戴くのが必要であると思ひますが、此の點に關しましても政府はどう云ふ御意見であり、又どんな方策を執つて居るか伺ひたひと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/21
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022・一松定吉
○國務大臣(一松定吉君) 只今六角子爵の御質問に對しまして、私の答辯の出來まする限り答辯を致しまして、足りない所は政府委員から補充させて戴きます、あなたの昨日の御質問の中に、總ての現業員が仕事に從事するに對しては出來得る限りの最少の人員を以て最大の効果を擧げると云ふことが最も理想的でなければならぬではないか、それに付ては政府はどう云ふ考を持つて居るかと云ふ御質問に對しましては、昨日御答へ申上げましたやうにあなたの其の御意見と全然同一でありまして、成るたけ最少の人を以て最大の效果を擧げたい、斯樣な考を持ち其のことを御答へ申上げて居つたのでありますそれに關聯致しまして本日二條公爵の成るたけ人を整理すると云ふことよりも、寧ろ人を産業復興等の爲に通信事業と云ふものは一日も忽せにすることは出來ないから人の整理と云ふことよりも寧ろ物資の不足は人力を以て補充することが宜しいではないかと云ふ御質問に對しまして私の答へたことが如何にも矛盾するかの如く感ぜられますがさう云ふ意味ではございませぬ詰り最少の人員を以て最大の效果を擧げると云ふ其の御趣旨と二條公爵の御質問になりました成るたけ人を減さぬでも宜いではないかと云ふことは今あなたの御質問になりました最少の人を以て最大の效果を擧げると云ふことと、矛盾するやうなことのないやうに、勿論人を減してはいけないと云ふ趣旨でございますから、其の邊は一つ惡しからず御了承を願ひたいのでありやす、矢張り人は成るたけ少くて效果は最大に擧げたい、さうかと云つて今現在ある所のものの中、人の數はあるけれども遊んで居つて仕事をして居らぬと云ふやうなものは、是はどうしても矢張り整理して有用の方面に使はなければならぬと思ひますけれども、此の點は二條公爵の御質疑に對しても少しも矛盾する所はないと私は了承致して居るのであります、それから失業救濟と云ふ方面に付ては、單り遞信事業のみでございませぬで、各方面に於て斯う云ふ點は大いに考慮研究せられ、而も活用しなければならぬと云ふ點に對しましては、御承知の如く綜合的計畫を立てまして、さうしてそれ等の失業者に有效適切に働いて貰つて國運の伸展に資したい、斯う云ふやうな考を持つて居ります、是は單り遞信省だけではありませぬで、綜合的に斯う云ふものは厚生省方面とも頻りに調査研究を致して居りまして萬遺漏なきを期して居るのであります、左樣一つ御了承を願ひたいと思ひます、それから通信事業と云ふやうなものに對しては、人力を以て之を是正し發展せしめると云ふことはなかなか思ふやうには行かない、矢張り科學の力を以て之を改善し進歩せしむると云ふことに依らなければならぬではないか、然るに機械の代りに人を使ふと云ふことになれば、人力の五分の一若しくは十分の一で機械が働くのに、それの五倍若しくは十倍の人を使ふと云ふことにすれば食糧方面の窮乏を來して居る今日無駄なことではないか、出來得る限り機械と云ふものを大いに發達せしめてさう云ふ方面に使ふ方が效果的ではないかと云ふ御質疑は御尤もであります、さう云ふ方面に對しましては將來は一層注意を致しまして、機械器具改善其の他研究調査、若しくは先進國等からさう云ふ優秀な機械器具等を取り寄せまして、さうして之を是等の業務に利用すると云ふやうなことも、考へなければならぬことであらうと想ひます、それから東洋文化の破壞されて居る今日大いに綜合的計畫的通信事業と云ふものを回復せしめて、一刻も早く舊に復するばかりではなく、舊より以上に進歩したる通信事業と云ふものを發達せしむると云ふことは、我が國の文化の發展を伸展せしむるばかりではなく、國際關係方面に於てもさう云ふことが最も必要ではないか、さう云ふ方面に付て遞信省はどう云ふ考を持つて居るかと云ふ御趣旨のやうでありましたが、それは御意見御尤もでありまして、全力を擧げてさう云ふ方面に努力致したいと考へて居ります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/22
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023・篠原登
○政府委員(篠原登君) 只今の御質問に對しまして、特に科學技術を導入致しまして、遞信施設を其の機械化に依りまして高次能率を擧げる、又保守能率を擧げると云ふ點、並に規格統一と仰せられましたが、それ等の點に付きまして一言御答へ申上げます、機械化に付きましては二つの方面から之を見ることが出來ると思ひます、第一は卑近な現場の工事並に保守でございますが、是等に關しましては有りふれた機械が戰時中は足らなく困つて居りました、例へば「トラック」がない、或は自轉車がない、ありましても破損が多くて使ひものにならないと云ふやうな状態でございまして、態態手押車で以て朝早く行きましても工事現場に著く頃にはもう十時頃になつてしまふと云ふやうな状態でございました、又自轉車がない爲に電線路の障害の修理に致しましても、一々歩いて行かなければならぬと云ふやうな状態でありまして極端な例を申上げれば、電氣を使ひます電氣「ハンダ」の手がなくて、保守がうまく行かないと云ふやうなことすら最近迄の現状でございました、併しながら本省に資材局が出來まして以來此の方面に非常な力を注ぎましたので、「トラック」自轉車其の他の所謂有り觸れた機械器具が相當多量に入手出來ることに見透しが著きましたので、此の方面の解決は或程度早急に著くものと考へて居ります、第二にさう云ふ卑近な例でございませぬで、少し高級な機械化の方面から之を申上げますと、例へば從來電信を手送りで送りましたのを或は印刷電信機を用ひるとか、或は又摸寫電信と申しまして、書いたものを其の儘電氣を以て遠隔の地に送ると云ふやうな種類の機械が、是はまだ現在其の緒に著いたばかりでありまして、甚だ貧弱でございますが、將來斯う云ふやうな方面に大に努力をしなければならないと存じて居ります、又長距離回線の「レベル」と申しまして電氣の強さ、温度の變化に依りまして、或は氣候の變化に依りまして始終變る、其の都度話の調子が變ると云ふやうな長距離回線に於きまする色々な障害がございますが、現在は之を皆中繼所と申しまして、五十「キロ」置きにさう云ふ局舍があるのでありますが、其所で手で以て直して居ると云ふやうな状態でございます、之に關しましても、自動的に調整をやる、「オートマティツク・レギュレーシヨン」の方法に付きましても現在やつて居りまして、斯う云ふ點に於ける機械化は又別の意味に於て非常な效果があると存じて居ります、其の外能率の増進に付きましては、同軸「ケーブル」と申しまして、一つの「ケーブル」で一回線を以ちまして二百數回線を取ると云ふやうな「システム」に致しまして、豫て研究中でございますが、戰爭中の爲に之が設備の建設が遲れまして、只今纔に東京から沼津附近迄しか出來て居りませぬが、早急に名古屋、大阪迄之を擴充致しまして、擴充と云ふよりも整備致しまして、東京、名古屋大阪と云ふやうな所で能率ある、待合時分が餘り長くないやうな、「サービス」を提供致したいと目下努力中でございます、其の次に規格統一に付て申上げますが、戰時中は、斯う云ふことを申上げてはどうかと思ひますが、或は陸軍の規格、或は海軍の規格、又飛行機に積むものの規格、其の他色々な用途に依りまして澤山の種類の通信機械がそれぞれの目的の爲に出來上つたのでありまして、寧ろ規格は亂雜を極めたと云つても過言ではないと思ひます、現在終戰の今日に於きましては、其の用途は、民間の通信と云ふことに一本建になつて居りますので、此の方面に於て丁度規格を此の際統一すべき絶好の「チヤンス」と私は考へて居ります、從ひまして例へば眞空管の規格は、從來何百とありましたものを適當に整備すると云ふ問題、或は電壓の種類が何十とありましたものを、之を又整理致しまして、總て規格の統一に依り能率を圖つて參ると云ふことは、只今非常に好い機會であると私は信じて居ります、此の方面に向つて遞信省に於きましては有らゆる努力を拂つて居りますが、又遞信省外の方々の御意見を承る爲に、遞信技術委員會を設けまして、是等に或は研究所の方々或は大學の先生或は又製造會社の技術方面の權威等を糾合致しまして、目下色々研究中でございます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/23
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024・六角英通
○子爵六角英通君 今大臣閣下竝に工務局長から詳細なる御答辯に與りまして有難うございました、出來るだけ文化的に、日本が奴隷化されて行く状態ではなく、活溌に復興して參りますことと、それから通信事業なら通信事業に付きまして、業者は何から仕事を始めて宜いか分らない、思ひ思ひのことをやつて、例へば「オペレート」、「レシーバー」を方々で作つて見た、處が販路其の他に付て相當問題で是も止さうかと云ふやうな色々な例があることだらうと思ひますが、國家として通信事業の如き、特にはつきりした見透しを著けて明示出來るものではないかと思ふのでございますが、さう云ふ點、通信事業、製造業者竝に關係業者あたりに眞に向ふべき方途を明確に、一日も早く御指示願ふと云ふことを更に附加へて御願ひ申上げます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/24
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025・一松定吉
○國務大臣(一松定吉君) 只今の御希望御承知致しました発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/25
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026・久保田敬一
○委員長(男爵久保田敬一君) ちよつと御諮り致しますが、植村子爵から委員外の質問をしたいと云ふ御希望が出て居りますが、許可して差支へございませぬか
〔「異議なし」と呼ふ者あり〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/26
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027・久保田敬一
○委員長(男爵久保田敬一君) 御異議ないと認めます、植村子爵発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/27
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028・植村家治
○委員外議員(子爵植村家治君) 私御質問申上げたいと思ふことが數々あつたのでありますが、只今席外で遞信當局に豫め御質問申上げて分りましたので、最初の質問の方は省きまして、現在最も電話架設に御困りのやうであり、又加入者も一日も早く架設して貰ひたい、所謂戰災に依る電話の復舊、其の希望を早く達したい爲に、皆が多く要望して居ることだらうと思ふのですが、或方面で聞きますと、既に工事支障なしと云ふ命令が出て居るにも拘らずなかなか架設して呉れない、技術者が既に建設支障なしと云ふことを言つて居るにも拘らず架設が遲れる、それも人的に、或は資源、資料の問題で不足と云ふやうなことから起つたのでありますれば、一週間か二週間の中に片附くものが、是が二箇月も三箇月も掛つても出來ない而も調査にも來ないと云ふやうな實情を見て居るのでありますが、其半面に斯う云ふ處に能く電話が架かつたなと思はれるやうな場所に電話が直ぐ架かると申す事實其の架設要求者の家はと言へば、そんなに公務的にも、社會的にも餘り用のない方面に即時架設されて居る、それが餘りにも比較致しまして懸隔があるので訊いて見るとそこには意外にも所謂闇行爲があつて、架設者に對して目下要求されて居る米とか、酒とか云ふものを提供すれば直ぐ架かるのだと云ふ、説明を聞いたと云ふことであります、さう云ふやうなことが全般的に及んで居つて、啻に電話架設のみならず有らゆる方面に行はれて居ると云ふことは誠に殘念でありますので、只今實際に聞きました、電話架設事項に關聯致しまして、御伺ひ致します、それ等の遞信電話架設從業員に對しての御取扱を伺つて自分の參考にしたいと思ひます、是が私の質問の要旨であります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/28
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029・一松定吉
○國務大臣(一松定吉君) 只今植村子爵よりの御質問に對しましては、遞信當局と致しまして誠に慚愧に堪へない次第であります、御質問の如きことは私が大臣に就任致しまする以前から時々私の耳に入り、又私自身も誠に因つたことだと思ひ、何とかして之を是正しなければ通信と云ふものに一大支障を來すのみならず、遞信省の信用と云ふものは全く地に墜ちるものであると、斯樣に實は憂慮して居つたのであります、今回遞信大臣の親任を辱う致しまして以來、痛切に其のことを考へて居ります今御質問の如き事實は各方面から口頭、若しくは書面を以て私の方に申出がある、それ等の點に關しましては、成る程人の不足、若しくは物資の缺點等が原因をすることもございませう、ございませうけれども、今御話の如く電話を至急に架設しなければならないやうな要路の方の御電話の架設、荏苒日を曠うして容易に架設が出來ない、斯う云ふ人の所に架かつたと云ふのは實に不思議だと思はれるやうな處に電話が架かる、訊いて見れば米だとか、酒だとか或は甚しきは饗應等を受けて、さう云ふことの爲に架設をされると云ふやうな噂も私は能く聞いて居るのであります、是等の弊風は何を措いても直ちに之を是正しなければならないと云ふことを私は痛感を致して居りますので昨日の遞信省の局課長の會議にも私は此の問題を取上げまして、何とか急速に斯くの如き弊風を除去して、さうして出來ないものは實際斯う云ふやうな事情で是が出來ないのであるが故に、其の點に付ては急速に一つ出來るやうな方途を講ずるとか、若し資材がなければ、我が日本にある所の資材では足りなければ、之を聯合國方面に要求をして資材の輸入でも仰いで、さうしてそれ等の需要を充たすやうにすると云ふことが最も大切である、況んや從業員がさう云ふ職務を冐涜するやうな態度に依つて斯くの如き醜聞が頻々として我々の耳に入ると云ふが如きことは實に不都合千萬である、之に依つて遞信省の信用と云ふものを全く泥土に委すると云ふことは誠に相濟まぬことであるが故に、急速にそれ等の隘路を突き止め、さうして斯くの如きことは全く絶無になるやうに努力しなければならぬと云ふことを局課長會議にも提案を致しました處、局課長の諸君も私と全く同意見でありまして、急速に一つそれ等のことを調査もし、さうして隘路を衝いて一刻も早くそれを是正するやうにしよう、斯う云ふことに肚も決つて居りますし、態度も決つて居りまするし、現にさう云ふ方面に著々改善に向つて行動を執ることになつて居ります、甚だ恐縮でございますが、私の考は斯樣な考でありますのみならず、是等の事務に携つて居りまする省員全體が其の氣持を有つて改善に努力致したいと思ふのであります、左樣御了承を給はりたいと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/29
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030・植村家治
○委員外議員(子爵植村家治君) 又質問申上げたいと思ふことは、既に戰時中に資源愛護の上から何等かの方法を執ることを要求し、又は執らなくちやならないことでありますが、餘りに事が些細のやうに見えますけれども、或は全國的に大きな資源の損失となつて居るのではないか知らぬと思ふのであります、そこで承りたいのは、郵便葉書の切手の部分になる證票に付てであります、此の切手代用になるべき印しが毀損されない場合は切手代用に出來ると云ふやうなことになれば、證票以外の書損若くは不用の葉書分を捨てて其の證票の即ち切手部分だけを切り拔いて貼れば切手として使用出來ると云ふことに爲さつた方が經濟的になつて宜いのではないか、此の證票を切り拔いて假に封書に貼つた所を見ますると、成る程觸りますると、是は葉書の切手を貼つたのだなと云ふことが分りますけれども、切手の方にも大日本帝國郵便、葉書の證票の方にも大日本帝國郵便と印刷してありますので、此の面だけを見ますると證票の方も切手代用に使ひ得るのだと思ふのでありますが、是等の點が所謂彼此流用された場合にはどんな弊害が生ずるかと云ふやうなことから、斯う云ふ別の扱ひをなさつて居るのか、それ等の點を伺つて置きたいと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/30
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031・一松定吉
○國務大臣(一松定吉君) 只今の御質問は郵便葉書のあの證票に消印がなくて、それが完全に保存されて居る、其の保存されて居る郵便葉書の證票を切り取つて、之を普通の切手代用にすると云ふことは何も不都合はないやうに思ふが當局の所見如何と、斯う云ふやうな御質問のやうでありますが、それ等のことは成る程五錢の金を拂ふた、其の五錢の金を拂うたことに依つて入手した其の葉書が五錢の效用をしなかつた、其の儘に保存されて居る、之を其の儘に無價値にするよりも、國家經濟の上からすれば宜いではないかと云ふ御質疑は御尤ものやうでありますがそれ等の點に付きましては專門的に何か沿革其の他事情もございませうから、政府委員から御答へすることを御許し願ひたい発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/31
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032・小池行政
○政府委員(小池行政君) 只今の御質問に對しまして御答へ致します、先づ第一點は葉書と切手とは別々に發行致して居るのであります、葉書は葉書としての全體の用途に充てる目的を以て發行致して居りますので、葉書の面にありまする料額印面、先程御話に出ました切手に相當すべき料額を印刷してあります、料額印面と申しますが、あれだけを切離して考へずに葉書全體を一つの政府發行の證票と致して居りますので、一部分のみを切離して行使することは葉書と切手を別々に發行致して居りまする制度を紊すことになりますので、只今の建前と致しましては、葉書に印刷されてありまする料額と葉書全體とを併せまして政府發行の證票類と致して居りまするので之を切取りまして使用することは最初申上げた切手と葉書とを別々に發行致して居りまする制度の上から芳しくない、斯樣に考へて居ります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/32
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033・植村家治
○委員外議員(子爵植村家治君) 將來之の發行する氣持を變革なさつて、是は切手代用にするとしても宜いと云ふ御考があるかどうかと云ふことと、之が假りに轉用されて、所謂切手として其の有效部分を使用した場合にはどう云ふ大きな弊害が生ずるかを御豫想になるかどうか伺ひたい発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/33
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034・小池行政
○政府委員(小池行政君) 其の點に付きましては、尚遞信當局と致しましても事務的に研究致して見たいと思つて居ります、弊害の點に付きましては、先程大臣の御話にありましたやうに、さしたる弊害は私共と致しましても痛感致して居りませぬですが、最初私が申上げましたやうに制度の建前から葉書全體を政府發行の證票と致して居りまする爲に斯樣な現在の制度になつて居ります、尚今後十分研究致して見たいと考へます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/34
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035・植村家治
○委員外議員(子爵植村家治君) 今回改正されます郵便料金は非常に高くなりまして、國民の負擔も益々多くなつて、半面に收入は少なくなつて來ると云ふやうなことになる、所謂日本の新しい、惡い方でありますか、どちらでありますか、新生面に入つて參りますが此の際國民の負擔輕減の上に此の些細な事でも大きな弊害が伴はなければ有效に是等の資源でも愛護をする必要がある、而して此の負擔を輕減すると云ふことの上に當局の御努力あらむことを御願ひ致します発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/35
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036・一松定吉
○國務大臣(一松定吉君) 只今の御要望、先刻政府委員から御答へ致しましたことも十分調査研究を致しまして、成るだけ國民の負擔を輕減すると云ふ御趣旨には全然賛成でございます、出來るだけ檢討を致したいと存じて居ります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/36
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037・植村家治
○委員外議員(子爵植村家治君) 先程冐頭に申上げたのでありますけれども、多少尚伺つて見たいと思ひますが、是は非常に些細なことであるやうで、又其の習慣に馴れて居りますから何とも一般には思ひませぬし、又今伺つて見ると非常に其の金額も少いと云ふやうなことも伺つたので、實は質問を止めようと思つたのですけれども所謂國民の精神上の氣分の上に影響する所があるので再度伺ひたいと思ひます、それは現在發信人の不注意、若くは惡意かどちらか分りませぬが、兎に角切手添附が不足した場合に、其の不足金の倍額を受信人から取ると云ふことになつて居るのでございます、但し受信人が之を拒絶した場合には發信人に返すと云ふことになつて居りますが、大體に於て面倒だから、罰金を取られれば取られる儘に取られて行くと云ふやうなことで、何等それに對して餘り問題が起つて居ないと思ひますが、是が例へば受信人は發信人の名を見て、是は自分の知人だから、まあ已むを得ぬと云ふやうなことで拂つて置く、發信人自體は何も知らぬのであります、又は廣告的な郵便を態態向ふへ能く屆くやうに、詰り遞信省に金を取らす、遞信省は金を取る手前上滿足に配達をして呉れると云ふことから、發信人が多少の惡意が入つて郵便物を投函して受信人へ送る譯でありますが、さう云ふ場合でも受信人は、謂はば寢耳に水のやうに、馬鹿らしい罰金を取られるなと云ふことで、まあ拂ふと云ふことで拂つて置くのでありますが、此の事たる即な不足料金を取る場合は、先づ以て發信人に返して、所謂事を起した發信人でありますから、發信人から取つてやるべきが妥當だらうと思ふのでありますが、現在は受信人より取つて居る、此の事實、今伺ひますと、一般に郵便物なるものは一日も早く受信人に屆けると云ふ使命の爲に一刻も早く受信人へ送るので、其の時に不足して居つた料金あらば之を受信人から取るのだ、斯う云ふ御話のやうでありますけれども今半面に於ける惡意の人の所謂罰金罰則を代つて受信人が甘んじて受ける此の事實、皆も今迄は非常に料金も少かつたものですからさう云ふことを感じなかつたでせうが、今回のやうな大きな幅の料金値上を斷行される上に於ては一般に相當の負擔になると思ひます、殊に現在のやうな金融界に於きましては、益益受ける受信人の荷重が多いと思ひます、殊に今申上げましたやうに、受信人が寢耳に水の罰則を受けると云ふ氣分が如何にもお氣の毒のやうに感じるのでありますが、其の點は何等か改正なさると云ふ御考がありますか発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/37
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038・一松定吉
○國務大臣(一松定吉君) 只今の御質問は發信人が法律の要求した所の切手を貼用せずして發送したさう云ふ場合には成るたけ受信人に負擔を掛けずして、發信人に其の負擔を掛けるやうにした方が、郵便料金等の値上りになつた今日受信人をして或意味の懲罰的制裁を加へるやうな嫌な感じを持たせることを防ぐことが出來るし、又一面には經濟上の方面からも惡い感じを持たせぬやうにするのだから、發信人から取るやうにしたらどうかと云ふやうな御趣旨のやうに拜聽致したのでありますが、成る程それも一つの理論としては成立つやうに思ふのでありますけれども、其の郵便物が成るたけ早く受信者に到達すると云ふことを考へまする時には、發信人に之を返してやると云ふ時間を寧ろ送達の方面に早く利用致しまして、さうして受信者に渡す、其の時に受信者が此の人は自分の友人である、此の人は自分の親族である、此の人が正規の切手を貼らなかつたのは何か忙しかつたのであらう、或は間違つたのであらうと云ふやうな好感を持つて之を受取りまする場合には別にさう大した支障はないやうに思ふのでございまして、寧ろ其の親書が早く到達すると云ふ建前から申しますれば、發信者に返すよりも今のやうな現行制度の方が宜いやうに私は考へます、唯問題となりますのは御示しの所謂廣告みたやうなものを郵便が途中故障なく完全に到達させる一つの方法としてわざと切手の貼用を不足ならしめ、さうして其の不足金を相手方から取ると云ふ責任を郵便の方が持つて居るのだから、間違なく其の親書が向ふに到達するのだからと云ふやうなことは、それは寧ろ非常な惡質であります只今植村子爵の仰せにありましたやうに、さう云ふものに對しましては、受信人の方で之を受取る譯には行かぬと言つて御受取になりませぬければ、遞信省と致しましては本人に返して本人からそれだけの不足料を徴收すると云ふ現行法になつて居りますから、只今御示しのやうなものに對しては、受信者の方で適當に之を考慮致しまして、意の向いた方に御取扱に相成ると云ふことにすれば、さう云ふやうな弊害を防ぐことが出來やしないかと思ふのです、只今の所はそれ以上のことを考へて居りませぬ発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/38
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039・植村家治
○委員外議員(子爵植村家治君) 受信人が在宅の場合は宜しうございますけれども、居ない場合には家族の者が所謂其の罰金を甘んじて受取つた時に拂つてしまひ、さうして受信者が歸つて來て、是は受取るべきものでないと云ふ時に發信者に返すと云ふ制度を強化して戴かないと、一旦拂つた所謂罰則料金なるものはなかなか郵便局は返して呉れないと思ひますし又なかなか其の手績も面倒になるので依然捨てられると思ひます、ですから假に一旦受取つて罰則を拂つても受信者が申出た場合は不足金なる懲罰金を受信者から取り郵便物は返送すると云ふやうな何か御指令を各郵便局の方にして置いて戴いたら今申される大臣の御話と我々の考へて居ることとが兩樣成立つだらうと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/39
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040・一松定吉
○國務大臣(一松定吉君) 只今の御質問は非常に周密な御意見でありまして、傾聽に値ひ致しますがさう云ふやうなことも考へられないことはないのでありますが、唯手數を次から次に増すと云ふやうなことにも相成りますので、假に今説例のやうな事實があつたと致しますれば其の家庭に於ては斯う云ふやうなものは受取るべきぢやないお前受取つて而も不足料金迄出したのは不都合ぢやないか是はもう一遍郵便局から渡したものを取返すやうにしようと云ふやうなことも、成程成立つでせうが、もう少し氣を付けなければいかぬ、再び斯う云ふやうなことをしてはいかぬと云つて、其の家族を戒めることに依つて再び家族がさう云ふやうな立場を演ずることがないやうにすると云ふことに於ても、郵便に對します一つの訓練を國民が得ることになるのでありましてさう云ふ點は色々研究すれば成程研究の餘地がございませうが、只今の處では考へて居りませぬ、是は研究題目に致すと云ふことに御了承給りたいと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/40
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041・久保田敬一
○委員長(男爵久保田敬一君) ちよつと御諮り致します、植村子爵の御質問は此の邊で打切つて戴きたいと思ひますが、御異議ございませぬか
〔「異議なし」と呼ふ者あり〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/41
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042・土井利章
○子爵土井利章君 最近私東京を離れて居りまして、通信事業一般に關して最近の知識はないのでありますが、二三御質問致したいと思ひます、其の一つは官業に係ります諸物件の賣買、讓渡に關する件、是は今迄ございました電話の權利の讓渡、賣買、之に關しまして二三年前の一應の限界價格と申しますか、公定と申しますか、それと現今の物價指數に對比しました所謂相揚と云ふものを出しますと、是が數倍の値上りを見ても已むを得ぬと云ふやうな情勢になつて居るのではないかと考へます、又今後之を放任して置きます場合は、數萬圓の讓渡價格を生ずる可能性も考へられると思ふのでありますけれども、是が一定限度に於きまして需要者の一般が利用出來ます…是は非常に漠然たる言ひ表はし方でございますけれども、限度に於てそれが存續致しますことに付て、私は決して反對するものではないのでございますけれども、此の度物價に伴ひまして是の騰貴を認められる場合に於て、公器である通信機關の重要なる一つとしまして、社會全般の重要なる一機關たる電話機の如きものは、例へば必要な一醫師が之を購入乃至は架設することが到底不可能だと云ふやうな状況をも考へられます、其の點斯かる團體に關しまして御省としまして如何なる御指示御統制の御案を御持ちですか、承りたいと思ひます、もう一つ先程六角子爵から、規格の統一でございますけれども、之に付きまして種々御説明がございましたので省略致しますが、此の規格を統一致しますことに付きまして、其の根柢を成しますものは、殊に技術關係に御關係のある遞信省の内に於きまして、特許の問題、此の整備が如何に爲されつつあるかと云ふことを知りたいのでございます、例へば通信機關の規格統一に係ります國内的、それから外國の特許もございますし、それをどう云ふ風に統合されて、どう云ふ設計で規格統一を爲さるか、それに對するどう云ふ見透しを持つて居られるかと云ふことを承りたいと思ひます、それから是は希望意見として、二、三氣の附いたことを申したいのでございますが…発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/42
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043・久保田敬一
○委員長(男爵久保田敬一君) 土井子爵に伺ひますが、希望の御意見は討論の時に御述べ下さいまして、御質問だけに願ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/43
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044・土井利章
○子爵土井利章君 それでは是で打切ります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/44
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045・一松定吉
○國務大臣(一松定吉君) 土井子爵の御質問に御答へ申げますが、少しく私耳が遠い故か存じませぬが、聽取しない點がございまして或は間違つて居る點がありますれば訂正して戴くやうに、豫め御願ひして置きます、只今のあなたの御質問は、物價の暴騰に伴うて電話と云ふものの限界價格と云ふものが段々高くなつて來て、今日では所謂闇相場と言ひますか、或は市場相場と言ひますか、さう云ふものが底止する所を知らないやうに高くなつて居る、斯う云ふ時に必要な方面に電話を架設するに餘りに値段が高いが爲に、架設が出來ないやうなことがあるではないか、さう云ふことに付ては一體政府はどう云ふやうな考を持ち、どう云ふ處置を取る積りであるのかと云ふやうな御質問のやうに第一點は伺ひましたが、左樣でありますか発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/45
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046・土井利章
○子爵土井利章君 さうです発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/46
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047・一松定吉
○國務大臣(一松定吉君) それ等の點に對しては勿論此の電話には一つの定められた價格があるのでございまするが、それが次に闇相場を生みまして、今御質問のやうな…以前は限界價格と云ふことがあつたさうでありますが、今ではそれを廢止して居ると云ふことで、それが爲に電話の需要が多いに從つて有效なる電話が少い結果經濟上の原則に基きまして、どんどん値が上ると云ふやうな爲に、今御示しのやうなことが往々にしてあるのでございまして、それは誠にどうも憂慮すべきことでありまして、是は何とか遞信當局としても考へなければならぬことであらうと私は考へて居りますが、それに對しましては何れ政府委員から適切な答をして貰ひたいと思つて居ります、それから規格統一の問題等に關しましては、是亦政府委員の方から答辯をさせて戴くことを御願ひ致します発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/47
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048・渡邊音二郎
○政府委員(渡邊音二郎君) 只今御質問のございました第一點の電話が需給關係が不均衡でございまして、値段を高く出しましても、已むを得ず電話を御買ひになる需要者が多くなつて、從つて其の間法外な値段が生じて來て居る、之に對して統制する方針はないかと云ふ御尋のやうに感じましたが、大臣から一應御答辯申上げて居りますが、附加へて申上げますと、御説明のやうに電話は事業の創設當時から昭和十二年の十二月頃迄は加入申込を受付けまして、受付順番に依つて開通する順番制度をやつて居りましたが、實際には其の順番が溜りまして、殆ど積滯數が十四萬名にも達するやうになりましたので、斯くては徒に望待權を御與へ致しましても實行が伴はない一方、市場價格も發生すると云ふやうなことから、公益優先主義になりまして、其の間戰爭中は勿論既設電話の回收又は休止さへも行つて參りまして、從つて益益價格は需要供給の關係上競り上つて參つたのでありますが、其の間弊害も多々ございましたので、之を統制致します關係から所謂公定價格と云ふやうなものを設けまして、之に依つて一應電話を賣買致して居ります業者の統制を圖りましたのであります、先程も御説明申上げました通り、多數の各地の電話が燒滅致しまして、寧ろ電話の復興に伴ひまして、電話業者の所謂「マーケツト・オペレーシヨン」と申しますか、既存電話の操作能力が非常に無くなつて參りままして、旁旁從來戰時中行つて居りましたやうな統制は、勢ひ電話業者の一つの獨占價格とも云ふやうなものでございましたので、是は寧ろ此の燒失致しました多數の電話の在り方、或は實相と云ふものを正確に把握致しました上で之を統制するか、或は自由にするかを決めますと致しましても、差當りは先づ既存電話を本當に必要な方に行き渡らす爲には、政府の手から離れました所謂市場に存在して居ります電話は、之を寧ろ自由に國民の意志の赴く儘に一遍取扱つて戴いた方が宜いのぢやないかと云ふ見地から、昨年の十二月、此の電話の價格統制と申しますか電話需要者に對する公定価格賣買制度を廢しまして、現在では電話の移動は手續上及工事上當然遞信省で關係は致して居りまするが、賣ると買ふと云ふ意思の御決定及其の間の移轉は御自由にやつて戴いて居ります、其の後の結果に多少土地に依りまして違ひますのでありますが、工事上の見地からもなかなか自由に電話が移轉出來ないと云ふ點がございまして、現在は改訂しました今日の方が却つて値段が安いやうに聞いて居ります此の點は戰災都市では復興の遲延もありまするが、先づ一例を擧げますと、熱海のやうな所は一萬圓位で行はれて居るやうに聽いて居ります、併し是はまだ聞いて居る程度でありまして、正確に此處で斯樣に御報告申上げる程度になつて居りませぬ、一般的には戰災電話の所屬變更と云ふものは自由になつて居りまするが、案外價格は高まつて居らない、斯樣な意味に於きまして、將來再び電話業者と云ふものを公認致しまして、公定價格制度を採るかどうか、是は電話の需給關係、其の他正確に調べた上でないと結論は出ませぬけれども、差向きの處現在の制度の經緯を今少しく見さして戴きまして其の上で確乎たる方針を採りたいと、斯樣に存じて居ります、尚現在電話を新しく引きます場合、又既に撤去致しました電話を復活致します場合には、矢張り從來取つて居りました設備負擔金と云ふものがございまして、此の設備負擔金は各土地別に決めて居りますが斯樣な設備負擔金と云ふものが一つの政府の認めました設備費と云ふものから所謂實費を割つては居りますが、一つの移轉の價格の目標にもなつて居るやうに存じて居ります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/48
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049・篠原登
○政府委員(篠原登君) 規格統一と特許の問題に關しまして御答へ申上げます、御承知のやうに電氣通信技術は日進月歩の科學的な要素を多分に持つて居りますので、新しい技術又は特許と云ふ問題が相當大きく影響して參つて居ることは當然でございます、國内特許に於きましては、勿論之を正當な手續、即ち單なる從來は技術公開と云ふやうな言葉が謂はれましたが、今は個人の權利が相當重く見られるのでございますので、相當な手續を經まして之を有效に利用しますことが勿論必要なことであります、又外國特許或は外國技術等に付きましても、是は當然遲れたる日本の科學技術に對しまして指導を戴かなければならないのは當然でございますが、是等に關しましては聯合軍の方のことでございませうから、我々としましては聯合軍の方に要請しまして新しい技術を導入致したい、斯う云ふ方面に努力をして居る現状でございます、尚又遞信部内者の發明等に關しましては、毎年遞信記念日を機會に致しまして、特に奬勵金を出す、或は表彰する等の方法を用ひまして新技術の促進に寄與して居るやうな次第でございます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/49
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050・土井利章
○子爵土井利章君 今の政府委員の御説明大體了承致しました、有難うございました発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/50
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051・久保田敬一
○委員長(男爵久保田敬一君) 別に御質問がありませぬければ、私から一つ最後に伺つて見たいと思ひますが、遞信通信事業の「サービス」と云ふものは非常に私は大事なものだと思つて居ります、私は元來、鐵道出身でありますけれども、只今交通運輸の改善よりはそれに先立つものは通信事業の「サービス」だと思つて居るのであります、其の通信事業は昔は非常に神聖視されて、大變日本の通信事業と云ふものは良かつたのが、近頃は非常に惡くなつて大臣も遺憾の意を表して居られます、それに付て書面が着かなかつたとか、電報が用を足さなかつたとか、色色なことがあつて、それは機械の故障とか色々なことがありませうが、中には怠慢其の他の職務に關することもあると思ふ、斯う云ふことに對して遞信省に於ては如何なる懲罰をして居られるのか、信賞必罰と云ふことは是は非常に大事なことで、「サービス」の改善に致しましても賞ばかりあつて罰がなくては、是は迚も改善と云ふものは、出來るものではないと私は思つて居りますが、今迄殆んど色色な通信事業に不都合がありましても遺憾を表せられた、それから色々なことに罪を着せられたことはあるけれども、それに對する賞罰と云ふものを明かにされたことは私はないやうに思ふ、斯う云ふことに對しまして賞罰を明かにしなければ此の改善と云ふものは私は到底出來ないと思ふ、是は一つ遞信大臣の御意見を伺つて見たいと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/51
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052・一松定吉
○國務大臣(一松定吉君) 只今の委員長の御質問に對しましては、昨日來何回も申上げましたやうに遞信大臣と致しまして御示しの如き事實の多數存しますることに付ては誠に遺憾千萬でありまして、是等の點に對して國民諸君に對して誠に申譯がないのであります、是非是は私の責任を以て之を是正致したい、斯樣に考へて居るのでありまして、係の各局課長諸君も皆私と同一の考を持つて居るのでございまして、左樣な事實を立派に發見致しました時、私は何等假借なく之に對しては相當の制裁を加ふべく決心を致して居ります、就任淺く、未だ其の點迄の具體的の事實を掴んで居らないことを遺憾に思ひまするけれども、事務當局の諸君も全く其の考を持つて居りまして、是等の是正に努めると同時に、それ等の發見に渾身の努力を傾けることであらうと確信を致して居ります、將來に於ては、只今の私の考を申上げた通りに、信賞必罰と云ふことは必ず之を嚴正に行ふと云ふことを御誓ひ申すのでありまするが、既往の點に關しましては、私は經驗を持つて居りませぬから、事務當局から答へさせて戴きます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/52
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053・鈴木恭一
○説明委員(鈴木恭一君) 御答へ致します、從來職務怠慢等に對する信賞必罰はどうであつたかと云ふ御尋であります、申上げる迄もなく、私共のやうな現業官廳に於きましては、多數の從事員を擁して居ります、其の多數の從事員が渾然一體となつて仕事を致さなければ、仕事の能率の上に非常な支障を來すことは申上げる迄もないのであります、殊に通信事業は流れ作業的な仕事でありまして、一箇所の澁滯も全般に影響を及ぼすものであります、勿論事業監察と申しましても、一々檢非違使的に行ふのではないのであります、事業の指導、其の他の面の仕事も多いのでありますが、從來から遞信省に於きましては、監察事務に非常に重點を置いて居るのであります、各遞信局にも監察官を置き、又本省に於きましても官房に監察官を置きまして、數名の事業に明るい者が其の仕事を擔當致して居りまして、事故、非違の點に付て常に事故監察を行つて居るのでありまして、最近監察の面に現はれて參りまする件數が、只今御示しのやうな事象も相當あるやに存ずるのであります、其の點に付きましては、或は司直の手に委ねなければならないやうなものも相當にございます、何れに致しましても重要な通信を御預り致しまする私共、殊に貯金、保險等の公金を取扱つて居りまするので、其の責任の非常に重要さを感じて居るのでありまして、最近特に戰時中から從事員の素質が低下致して參りまして、殊に熟練者も減つて居りまするので、さう云ふ事故も段々殖えて參つたのであります、最近に於きまして、其の方面の監察を強化致しまして、各現業局の幹部は勿論、遞信局等に於きましても、事故絶滅に對して非常な努力を致して居るのでありまして、大臣御就任に際しましても、強い御決意が窺はれるのでありまして、私共事務當局と致しましても、一層事故の絶滅に向つて努力致したい、斯様に考へて居ります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/53
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054・久保田敬一
○委員長(男爵久保田敬一君) 外に御質問がありませぬければ…発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/54
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055・二條弼基
○公爵二條弼基君 私もう一つちよつと御伺ひしたいのでありますが、是は「テレヴイジヨン」の問題でございます、戰爭前我が國でも「テレヴイジヨン」が相當熱心に研究されまして、或程度實施され、實際の實驗も行はれました、戰爭中「テレヴイジヨン」を研究致しました技術は、主として電波兵器方面に利用されたのでありますが、終戰になりまして、再び一部に「テレヴイジヨン」の研究竝に實施に付て強力に出發しようとした空氣がありました、處が聯合軍側の命令に依りまして、其の研究が中止命令を受けまして、それで「テレヴイジヨン」の研究は一時中止になりました、最近又研究を開始しても宜しいと云ふ許可が正式に參ることになつて居るやうであります、それに付きまして、「テレヴイジヨン」は今後通信技術として、どうしても通信技術の綜合された重要な技術なんであります、之を大いに振興しなくてはならないと云ふ風に考へられるのでありますが、最近其の研究が實際許可になりましても、比較的種種の事情に依りまして活溌な動きを見ないと云ふ風な状況にあるので、其の點に付きまして、是は失張り遞信省が相當強力に之を援助するとか、或は振興すると云ふやうなことを致さなければならないやうに思ふのでありますが、其の點大臣の御所見、或は御當局の御所見を伺ひたいと云ふ風に考へます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/55
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056・一松定吉
○國務大臣(一松定吉君) 二條公爵の「テレヴイジヨン」に對します御質問に對して、政府委員をして答辯さして戴きます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/56
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057・綱島毅
○政府委員(綱島毅君) 只今の二條公爵の御質問に對しまして御答へ申上げます、今御話がございましたやうに、「デレヴイジヨン」は最近の無線技術の綜合技術でございまして、終戰後の日本に於きまして、新しい平和國家としての日本の文化を建設する上に於て、或は又今後の日本の通信技術を發達させる意味に於て、此の「テレヴイジヨン」技術を活用すると云ふことは、遞信省と致しましても、其の意義の深いことを痛感致して居りまして、終戰直後、當時の遞信院の内部に「テレヴイジヨン」實施準備委員會と云ふものを作りまして、之に官界、或は學校方面、其の他一般民間の有識者を御願ひ致しまして、今後の「テレヴイジヨン」技術の方向竝に其の實施方策に付て色々研究して戴きまして、それに對する一應の答申案も出て參つて居るのでございますが、其の後今御話がございましたやうに、聯合軍司令部の、「テレヴイジヨン」技術の研究はちよつと待つた方が宜いと云ふ内意がございまして、一時中止された形になつて居つたのでございます、最近此の「テレヴイジヨン」技術の研究の再開は、司令部と致しましても、差支ない方向に向つて居ると云ふことを思ひまして、我々はそれに力を得まして、今後大いに此の方面の技術の發達に努力したいと云ふ風に考へて居ります、現在「テレヴイジヨン」技術は、遞信省の電氣試驗所を初めと致しましたが、日本放送協會の放送技術研究所、其の他一二の學校、それから日本電氣とか、東京電氣とか、ああ云ふ一流の通信器工場で研究されて居りまして、是等の技術を綜合する時には相當優秀な設備が出來上るものと確信致して居ります、併しながら何と言ひましても「テレヴイジヨン」技術に於きましては、現在「アメリカ」の技術が一番進んで居るのでありまして現に御承知のやうに「アメリカ」では天然色「テレヴイジヨン」と云ふ所迄進んで居ります、從ひまして我々と致しましては、聯合軍司令部に色々御願ひ致しまして、出來得べくんば、「アメリカ」技術を導入致しまして、更に完璧な技術として此の日本の文化國家建設の爲に貢獻するやうに持つて行きたいと云ふ風に存じて居ります、一應御報告致します発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/57
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058・二條弼基
○公爵二條弼基君 政府當局が「テレヴイジヨン」を強力に御進めにならうと云ふ御趣旨の點は分るのでありますが、實際之を見ます時に相當の豫算、資材等を必要とするのでありますが、一方面には今の通信復興をやるのに此のやうなことをして居る時期ではない或は日本では「テレヴイジヨン」をやる程度迄に文化が進んで居らぬと云ふ意見も相當あるのであります、我々實際研究の立場に居ります者は非常にさう云ふ點に於て惱んで居る状況にあるのであります、此の際政府が積極的に之を進行されると云ふことが非常に大切ぢやないかと云ふ風に思ひます、どうか其の點を十分御了解になつて戴きたいと云ふ風に考へます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/58
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059・綱島毅
○政府委員(綱島毅君) 今の御質問の點、特に日本に於きまして、「テレヴイジヨン」はまだ早いのではないか、或は又經費の點はどうかと斯う云ふ御意見は日本の國内に於きまして、或は又聯合軍司令部の一部に於きましても、さう云ふ意見は確かにあると思ひます併しながら日本放送協會に於きましては豫々其の「テレヴイジヨン」を日本に於て實際致したいと云ふ熱烈な要望を持つて居りまして、當研究所に於きましても其の大部分を擧げて當「テレヴイジヨン」の研究に盡して居つたやうな次第であります、最近に於きまして、色々な經濟上の變遷其の他に依りまして昔のやうには參りませぬけれども、尚日本放送協會に於て「テレヴイジヨン」の實現に對して相當強い熱意を持つて居ります人が一二民間に於きましても「テレヴイジヨン」の設置と云ふことに付て強い熱望を持つて居る所もありまするので、是等と綿密に連絡を取りまして出來るだけ早く日本にもさう云ふ技術が出來上るやうに遞信省としても今後一層の努力をする考へであります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/59
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060・二條弼基
○公爵二條弼基君 只今の御答辯で尚一層の御努力を御願ひ致すと云ふことで私の質問を終りたいと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/60
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061・久保田敬一
○委員長(男爵久保田敬一君) 質問は終了したものと認めて宜しうございますか
〔「異議なし」と呼ふ者あり〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/61
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062・久保田敬一
○委員長(男爵久保田敬一君) 次に討論に移ります、土井子爵御意見を願ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/62
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063・土井利章
○子爵土井利章君 是は實に些細な事柄でありますが、終戰前迄東京都内の各地を歩いて見ますと、電柱が仲良く三本づつ立つて居ります、是は軍部、それから遞信省某省關係と云ふことを承つたのでありますけれども、此の都市復興計畫が非常な早さで進みます關係上、都市建設に伴ひまして、電柱架設に依る架空線が重複すると云ふことも一時已むを得ませぬと思ひますけれども、恒久的施設としまして、都市計畫の進捗に伴ひまして、地下式「ケーブル」其の他の資材が整備されると同時に、全部地下式に御改めになつたら如何かと思ひます、ちよつと私の氣が付いた點でありますけれども、各省緊密な御連絡をなさいまして、瓦斯、水道、上水道、下水道、通信、全部計畫的な御施行を希望致します発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/63
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064・久保田敬一
○委員長(男爵久保田敬一君) 土井子爵は此の案に對しては御賛成でありますか発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/64
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065・土井利章
○子爵土井利章君 さうです発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/65
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066・久保田敬一
○委員長(男爵久保田敬一君) それに御希望を御付けになつたのですか発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/66
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067・土井利章
○子爵土井利章君 さうです発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/67
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068・久保田敬一
○委員長(男爵久保田敬一君) 外に御討論はありませぬか、別に御異議がございませぬければ採決を致します、本案全部政府提案の通り可決すべきものと決して御異議ございませぬか
〔「異議なし」と呼ふ者あり〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/68
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069・久保田敬一
○委員長(男爵久保田敬一君) 御異議ないと認めます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/69
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070・一松定吉
○國務大臣(一松定吉君) 只今の土井子爵からの御希望竝に委員の皆樣から色々な御希望のありましたことを當局と致しましては、十分に諒と致しまして此の案が滿場一致可決して戴きました以上は、誠心誠意御希望に副ふやうに致したいと云ふことを最後に申上げたいと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/70
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071・久保田敬一
○委員長(男爵久保田敬一君) 是にて散會致します
午後零時八分散會発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/71
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072・会議録情報3
出席者左の如し
委員長 男爵 久保田敬一君
副委員長 子爵 富小路隆直君
委員 公爵 二條弼基君
侯爵 徳川頼貞君
伯爵 南部利英君
子爵 六角英通君
子爵 土井利章君
男爵 團伊能君
男爵 小原謙太郎君
黒田英雄君
杤木嘉郎君
長島銀藏君
井川忠雄君
委員外議員
子爵 植村家治君
國務大臣
遞信大臣 一松定吉君
政府委員
遞信政務次官 中川重春君
遞信事務官 小池行政君
同 渡邊音二郎君
同 篠原登君
同 林一郎君
遞信技官 綱島毅君
説明員
遞信次官 鈴木恭一君発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009003532X00219460716/72
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