1. 会議録本文
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000・会議録情報
付託議案
郵便法の一部を改正する法律案(政府提出)
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昭和二十一年七月二日(火曜日)午前十時二十一分開議
出席委員
委員長 中島守利君
理事 左藤義詮君 理事 正木清君
天野久君 白木一平君
澤田ひさ君 高瀬傳君
森本義夫君 香川兼吉君
駒井藤平君 山下ツ子君
藤田榮君
出席政府委員
遞信政務次官 中川重春君
遞信事務官 小池行政君
遞信事務官 岡井彌三郎君
委員長の許可を得た出席者
遞信次官 鈴木恭一君
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本日の會議に付した議案
郵便法の一部を改正する法律案(政府提出)
━━━━━━━━━━━━━発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/0
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001・中島守利
○中島委員長 是より會議を開きます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/1
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002・中川重春
○中川政府委員 郵便法の一部を改正する法律案に付きまして御説明申上げます、此の法律案は郵便法に規定せられて居りまする普通通常郵便物の料金を改正しようとするものでありまして、是が改正の理由に付きましては、曩に本會議に於きまして御説明申上げましたが如く、現下の物價事情に於きまして、人的及び物的兩方面に於ける通信事業の運用を圓滑ならしむる爲め、どうしても料金收入の増加を圖るを必要とするに至つた爲めであります、即ち通信事業特別會計の昭和二十一年度豫算に於きましては、事業經營の合理化に依りまして、經費の節減を圖ることに努めたのでありまするが、現在の物價事情に依る物件費、人件費の増額に依り、歳出は一躍數倍に上るのであります、之に對しまして、歳入は各種の増收案を講じましても、戰災等の爲め、増收はさして期待出來ない状況でありまするので、先般各政黨代表者、各界代表者等の權威者よりなる遞信協議會に諮問致しまして、其の意見を徴し、更に關係各方面と折衝致しました結果、戰災復舊費の如きは出來るだけ公債の發行に依り、尚ほ不足する部分を料金改訂に依る増收に依りまして補填することと致し、大體三倍程度の引上を基準として、曩に五月六日電氣通信料金、爲替及び貯金料金、郵便料金中小包郵便料金の改訂を實施致したのでありまするが、今囘更に普通通常郵便物の料金を引上げようとするものであります、其の内容は御手許に差上げてありまする資料にありまするやうに、第一種有封書状十錢を三十錢に、第二種通常葉書五錢を十五錢に、第三種定期刊行物五錢を十五錢に、第四種書籍、印刷物等十錢を三十錢にと、それぞれ三倍にし、又第五種農産物種子三錢を五錢と一、六倍にしたのであります、尚ほ書留、速達等の特殊取扱料金に付きましても、是と同時に引上を行ふ考へであります
以上の郵便料金改正に依りまして得られます昭和二十一年度増收額は、普通通常郵便料金及び特殊取扱料金の引上を八月一日より實施するものと致しまして、普通通常郵便料金に付て大體二億三千九百餘萬圓、特殊取扱料金に付て四千七百餘萬圓、既に實施しました小包郵便料金に付て六千四百餘萬圓、合計三億五千餘萬圓となる見込であります、併しながら通信事業財政は其の後の物價事情に依り更に惡化しつつあるのでありまして、此の程度の料金引上を致しましても本年度内に數億圓の借入金を爲さざるを得ない状況であります、以上甚だ簡單でありますが改正の要旨を申上げた次第であります、何卒御審議の上御贊成あらんことを御願ひ申上げまする次第であります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/2
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003・中島守利
○中島委員長 是より質問を許します発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/3
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004・森本義夫
○森本委員 私は只今議題に供せられました郵便法中改正法律案に關しまして三つ四つの點に付きまして政府の御所見を質したいと存ずるのであります、其の第一でありまするが、明治三十三年郵便法が制定せられて今日まで既に八囘改正せられて居るのでありまするが、只今頂戴致しました參考資料に依りますと、其の中の最近の四囘の改正と云ふものは、何れも今囘と同樣に第十八條第一項の改正に依つて通常郵便物の料金を改正し、増收を圖らうとしたものであります改正が度々ありました其の中で、昭和十七年度の改正に於きましては、第一種の書状及び第二種の郵便葉書のみに付て申しますれば、從來書状及び封緘葉書が四錢であつたものを五錢としたのであります、通常葉書の二錢及び往復葉書の四錢は共に其の儘据置きして値上をしなかつた改正もあつたのであります、尚ほ其の當時の國務大臣の説明を見ますると、通常葉書及び往復葉書は最も普遍的に利用せられるものでありまして、國民に與へる影響も可及的に少からしめるべきものである、其の結果と致しまして其の料金の値上を行はず、据置きにしたと云ふ旨を述べて居りまするが、私は洵に至當なる見解だと考へる譯であります、其の後五錢の書状は昭和十九年に七錢となり、昭和二十年に十錢に改められ、二錢の葉書は昭和十九年に三錢となり、昭和二十年に五錢となつて居るのであります、從來の引上は常に三、四割程度でありましたが、今囘は思ひ切つて大體二十割の値上、即ち三倍になる譯でありまするが、低物價政策を企圖して居ながらも、時局の波に抗し得ずと申しまするか、或は已むを得ないことかは存じませぬが、それに致しましても、先程申述べました曾ての政府當局者の説明にある如く、郵便は最も普遍的なる通信手段であり、又國民に與へる影響も極めて大なるものでありまするだけに可及的に引上は少くして戴きたいと云ふ考へを持つて居るものであります、そこでせめて今日に於ける日常生活に於ける最小限度の通信手段にして、而も全く普遍的な其の性質に鑑みまして通常葉書及び郵便葉書だけでも其の引上率を書状並みに三倍とせず多少引上率を低下すると云ふ御考へはないかどうか、又さう云ふ考への下に計畫されたことはないかどうかと云ふことに付て當局者の御意見を質したいと思ふ譯でありまする
次に第二の質問でありまするが、昨日七月一日値上を致しました煙草等は私は正確な數字は知りませぬが、恐らく何十億に達することだと存ずるのであります、是は議會に關係なく政府に於て單獨になし得る所、然るに本改正案に依りまして増收を圖らんとする通常郵便物の料金の如きは、年額に致しました所で或は四億にも足らないにも拘らず、議會の協贊を必要とするのであります、大藏省の所管まで引き出さなくても同じ遞信省の所管のものに付て申しましても、我々は一口に通信と申しますると、郵便、電信、電話と申しまするが、其の郵便の中でも、通常郵便だけが其の料金の改正に當つては議會の協賛を經なければならないと云ふことになつて居りまして、其の他のものは政府が勝手氣儘に値上をすることが出來る、斯う云ふ状態であります、即ち一つは法律事項であり、他は命令事項であるが爲に生ずる關係ではありまするが、場合に依つては其の間に甚だ不合理なる状態を惹起することがあると存ずる譯であります、如何にも跛行的な形が時として考へられる譯でありまするが、此の點に關しまして政府は此の兩者を統一する考へはないかどうか、統一致しまするとするならば總てを命令事項の中に入れると云ふことも一つの方法ではありませうが、今日の時勢から考へまするならば、議會に諮つて總て民意に問ふと云ふことが適當なことかと存じまするので、其の他の電信、電話料金等の値上に付ても等しく法律事項とするの意思なきや否やと云ふことに付て御何ひ致したいのであります
第三は極めて簡單でありまするが、今囘の増收に依りまして從業員の待遇改善竝に事業、諸施設の戰災復興及び改善に當てられることは當然ではありまするが、如何樣なる割合を以てどう云ふ風に按配する積りであるかと云ふことも簡單で宜しうございますが承りたいと存ずるのであります
最後に私の伺ひたいと存じますることは、現下の時勢に於きまして國民が兎角焦躁の念を起す、即ち常に焦々した氣持になると云ふことは、是は否むことの出來ない事實だと存じまするが、之を聊かでも明朗なる氣持に仕向けて行くと云ふことは、官民共に大いに努力しなければならぬ所と存じて居ります、斯かる事態に於きまして郵便料金等の値上に致しましても其の料金は三倍、或はそれ以上になつた、「サービス」はどうであるかと云ふと一向に改善せられなく、舊態依然の如く、即ち現状の儘でありまするならば、國民に著しき不快の念を與へることと考へ、又思想上にも面白からぬ結果を惹起するものと考へられまするが、現在の如く切手を一つ貼らうとすれば糊も要るし鋏も用意しなければならぬ、紙は紙質の惡い爲に「ペン」では中々書けない、斯う云つたやうな状態を其の儘放置しまするならば、所謂惡い言葉でありませうが、何と言ひますか、やらずぶつたくると申しまするか、取るものだけは勝手に取ると云ふことになつて甚だ面白くないと存じます、紙質或は又糊、或は切取り點線と申しまするか、ああ云ふことに付てはどう云ふ考へを持つて居られまするか、尚ほ又何れの例を見ましても改正せられた直後に於きましては品不足が當然起ることである、値段は三倍にも上つたが——普通の物ならば値段が上れば物が出て來ると云ふことでありまするが、此の場合は値段は上つたが物は中々間に合はぬと、斯う云ふことになり勝ちでありまするが、斯う云ふ點に付きましては政府はどう云ふ方針を以て其のことに當らうとして居るか、即ち一括して申しまするならば、今後の「サービス」の問題に付て如何なる方法を執らうと云ふ御考へであるかと云ふことでありまするが、以上四點に付きまして政府の御意見を伺ひたいと存ずるのであります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/4
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005・小池行政
○小池政府委員 第一點の御意見に對しまして先づ御答へ致します、通常郵便料金の中最も普遍的である葉書の料金を可及的に低率にすることは考へて居るかと云ふ御尋ねでありました、此の點に付きましては我々と致しましても、葉書の料金を最も低料に致したいと考へまして色々の案を作りましたのでありますが、何分にも書状と葉書の需要率と云ふものは最も高率でありまして、假に此の葉書を十五錢案を十錢に致しますと約六千萬圓の減收になるのであります、此の六千萬圓を他の料金に於て負擔致しますと假定致しますと、小包郵便料金なり或は書留、速達等の特殊料金に於きまして非常な大幅な引上げを致さなければならない事情にありますので、私共と致しまして已むを得ず十五錢案と云ふものを立てましたやうな次第であります、要は所要の財源を得る爲に已むを得ずして三倍案と云ふものになつたやうな次第であります
それから第二點の、郵便料金に付きましては法律に規定してあるけれども、電信電話の料金は命令にあるが、之を法律に規定する意思はないかと云ふ御尋ねでありました、電信電話に關する料金は省令に規定致してありますが、此の電信電話の料金と法律に規定してありまする郵便料金との調整に付きましては絶えず通信事業の料金政策の上から綜合的に企畫立案致して居りまして、兩者が假令一方は法律にあり、一方は省令にあるからと云ふ理由に依つて、別々に企畫されると云ふやうなことはないのでございまして、尚ほ命令にあります爲に、民意に問ふことが出來ないと云ふ點に付きましては、成るべく協議會其の他の機會を捉へまして、一般國民の民意のある所を採入れるやうに努めて參つて居る次第であります、通信料金は、經濟事情の變遷に伴ひまして、機動的に運營すると云ふことも、私共と致しまして痛感致して居りますので、今遽かに、電信、電話の料金を法律に規定することに付きましては、考へて居らないのであります、それから第三は次官から御話を願ふことに致します、第四點の「サービス」の問題でありますが、通信料金の引上げに伴ひまして、我々と致しましても、通信事業の公衆「サービス」の改善に固より努力致したいと考へて居るのでありますが、先程御話のありました切手に付きましては、私共と致しましても、切手の糊付け竝に「ミシン」打ち等に付きましては、出來得る限り所管官廳でありまする印刷局と協力致しまして、成べく早い機會に糊付けと「ミシン」打ちを復活致したいと考へて居ります、糊付けの方は細かいことを申上げますが、所要の原料が食糧である澱粉を必要と致しますのと、糊付けの爲に「パラフイン」紙を間に挿入致します其の「パラフイン」紙の「パルプ」事情から致しまして、今日甚だ御不便を掛けて居る次第でありますが、凡そ年度末を目標と致しまして、可及的速かに復活致したいと考へて居ります、尚ほ「ミシン」打ちに付きましては、印刷局の瀧野川工場に於きまする機械が燒失致しました爲に、目下其の機械の復舊を急いで居ります、是が出來ますならば「ミシン」打も復活出來ることと考へて居ります、尚ほ其の他戰事中停止致して居りました公衆「サービス」の施設の面に付きましては出來る限り、事情の好轉と共に逐次再開致して行きたいと考へて居ります、又通信機關の復舊に致しましても、集配度數の増加等に付きましても、食糧事情其の他郵便局舍の復舊等の條件の好轉するに伴ひまして、逐次是が施設の擴充竝に復舊を圖りまして、御希望に出來るだけ副ひたいと考へて居る次第であります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/5
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006・森本義夫
○森本委員 只今御答へ戴きました中に、假に郵便葉書を十錢と致しまするならば、六千萬圓の減收になると云ふ御話でありました、先程政府委員の説明の中に、斯う云つたやうな改正方法を採つても、尚且つ何億圓かの借入れをしなければならぬと云ふことを御説明になつたやうでありまするが、六千萬圓減收になるかも知れませぬけれども、どうせ他面に何億と云ふ借入金をしなければならぬと云ふならば、寧ろそれに依つて賄ふと云ふことも一つの考へ方である、葉書と云ふものは普遍的であって、最小限度の通信方法であると云ふことを考へますならば、社會的見地から申しましても、其の借入金を増してもと云ふやうな考へ方が出來るのでありますが、此の點に付ては如何に考へて居られまするか、それを一つ伺ひたいと存じます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/6
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007・中島守利
○中島委員長 一寸御諮り致しますが、鈴木遞信次官は遞信次官の任命はありましたのですが、まだ政府委員としての任命はないのであります、併し御出席になって居りまして、説明をして戴く上には大變都合が宜しいと思ひますから遞信次官として御説明を願ふやうに致したいと思ひます、御異議ありませぬか
〔「異議なしと」呼ぶ者あり〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/7
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008・中島守利
○中島委員長 鈴木遞信次官発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/8
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009・鈴木恭一
○鈴木説明員 實は私材料を持つて居りませぬので、數字の點をはつきり申上げられないのを遺憾と致しますが、只今森本委員からの御質問でございますが、本年度の通信會計の歳出歳入は三十四億一千萬圓を超えて居るのであります、前年度は十二、三億でありましたので十九億程度の歳入歳出が増加致して居ります、是は通信會計と致しましては前古未曾有の數字が出たのでございます、此の原因は申上げるまでもなく復興の資金でございます、半數以上の電信電話が戰災を受けて居りますので、之を復興する爲に私共は三箇年計畫で之に對處しようと致して居ります、それが約十億圓に垂々とする豫算でございます、其の他物價騰貴或は從業員の待遇改善と云ふ風なもので此の數字が出來上つて居るのでございますが、先程も御説明を致しましたやうに、資本勘定に屬するものは出來るだけ之を公債に仰ぐ、是は特別會計法の規定に公債の方法があるやうでございます、之を極度に利用致しますが、業務勘定のものは、是は申すまでもなくどうしても料金「コスト」でございますので、是は料金で賄ふべき筋合のものと存じます、併し昨年度の實例に於きましては約二億數千萬圓の借入金を已むを得ず致したのであります、併し公企業を手數料を取つて經營致して居りまする通信郵便事業の如きが其の「コスト」を借入に致しまして、將來の利用者に之を負擔せしめると云ふことは如佝かと考へられます、成程其の時の「コスト」は其の時の料金で賄つて行くと云ふ方針を執るのが妥當ぢやないかと考へて居ります、隨てさう云ふ面に於きましては、どうしても料金の改正と云ふ問題になるのであります、勿論料金の改正と申しましても、色々の社會情勢の事情はございますし、又通信事業として先程森本委員から申されましたやうに、事業の性質から此の料金を何處で止めるかと云ふ問題があるのであります、其の爲に提案を致します前に、遞信協議會等に諮りまして、色々の御意見も御伺ひ致したのでございます、尚ほ、關係の筋とも打合せを致しまして、大體此の程度が妥當であらうと云ふ風なことで決定された提案を致した次第でございます、隨て此の料金の收入がどの方面に使はれるかと申しますると、結局只今申しましたやうな業務勘定費用を賄ふ爲に使ふことに相成るのでございます、簡單でございまいが……発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/9
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010・中島守利
○中島委員長 森本君是でやうございますか発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/10
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011・森本義夫
○森本委員 又後に致しませう発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/11
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012・左藤義詮
○左藤委員 只今「サービス」に關する御質問がございましたが、それに付て私も御伺ひ致したいと思ふのでありますが、「サービス」を良くする上に於ては、どうしても、今の物價高に從業員の生活が安定するやうに改善しなければならない、業務勘定に主として其の方の費用が使はれると思ふのでありますが、只今の所でどの程度の現在平均した給與であつて、それを此の郵便法の改正でどれだけ改善なさる御見込でありますか、特に今朝の新聞などでも遞信從業員の組合から相當強硬な要求が出て居るやうでありますが、此の程度の引上で、今度政府の意圖される給與の改善で果して折れ合が付いて行く見込であるか、又さう云ふ折れ合に依つて本當に心から滿足して「サービス」の改善、所謂遞信精神の昂揚と云ふことが十分出來る御見込であるか、其の關係特に他の官廳、鐵道等の現業官廳の從事員と待遇がどう云ふ風に現在違ひ、又今度の此の引上でどう云ふ風に變へて御行きになる積りであるか、それに因みましては色々厚生施設の問題、鐵道には御承知のやうに通勤の「パス」などは必要でないのでありますが、遞信從業員にはさう云ふ恩惠はございませぬ、他の現業官廳に比べて被服の給與とか、或は給食の關係とか、最近は金の給與よりも配給品のことが大事だと思ふのであります、それに付てはどのやうな御考へを御持ちになり、どのやうな成績を御擧げになつて居るか或は醫療の施設とかと云ふやうな點に付きまして御見込を伺ひまして、それで本當の全遞信の從業員は滿足とは行かなくても、一つ當局の意圖を體して、本當に心から大事な此の國家生活の神經である遞信の復興が出來、又能率の改善が出來、只今御話のございました「サービス」の上にも國民生活の凡ゆる道義の方面にも響いて來ますので、十分緊張出來ますやうに、どう云ふ御見込でありますか、其の點を一つ御伺ひしたいと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/12
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013・鈴木恭一
○鈴木説明員 御答へ致します、私今資料を持合せませぬので數字等は御要求に依つて御提示しても差支へないと思ふのでありますが、只今郵便法の改正に依る收入に依つてどの程度に從業員の待遇改善をなさらうとするのか、斯う云ふ御質問でございます、待遇改善に付きましては、去る昨年の十一月以來物價が昂騰致しまして、從業員の生活苦が非常に顯著になつて參りました、十二月に待遇改善委員會を設けまして、從業員の代表も來て戴きまして、各關係廳の者が集りまして色々審議致しまして、其の急場は凌いで參つたのであります、併し其の後一月二月と物價は益益昂騰致しまするので、只今申上げましたやうに二億數千萬圓の借入れを致したやうな次第でございます、是は全部待遇改善に充當致したのであります、尚ほ新年度に於きましては御承知のやうに、政府に於きましては各官廳職員に對する臨時給與令を出しまして、現在の色々の諸手當を加へました上に、更に給與を致しまして、昨年の十一月頃の大體三倍程度を今日實施致して居ります、私共と致しましては遞信從事員の給料の菲薄の點は十分承知致して居りまして、色々案としては持つて居つたのでございまするが、官廳職員としての決定せられました其の線に沿ひまして本年度の豫算を作つたのでございます、それに合はせると申しては言葉がどうかと思ふのでありまするが、料金が決定されて參る譯でございます、勿論料金の決定に付きましては色々の公債の問題、或は節約の問題、行政整理の問題、成べく國民に負擔の掛らないやうに處置致したのでありまするが、是だけの料金の引上げをしなければ當時の待遇改善を致す譯には參らないのであります、さう云ふ風に此の豫算は組んでございます、所が四月、五月になりますると、益益物價は昂騰致して居りまして、今日從業員の待遇改善が叫ばれて居るのでございます、是も各官廳と同じやうな歩調を以ちまして今政府も考慮致して居ります、其の額は相當額に昇るのではないかと思つて居りますが、此の料金は此の豫算の中にはまだそれを計上致して居りませぬ、何れ是は御審議戴かなければならないことと存じて居ります、遞信從事員の給與の問題に付きましては他の官廳等と比較致しまして確かに好くございませぬ、其の點は私共も能く承知致して居りまして、今度の豫算に於きましても色々諸手當の増額等も考へて居ります、又將來の問題と政しまして、結局待遇の惡いことは、御承知のやうに豫算定率と云ふものがございます、一人當りの豫算定率が稍稍低いのではないかと云ふことを私共は率直に考へて居りまして、之を改正しないことには基本給は好くなりませぬので、さう云ふやうな點も考慮致して居ります、尚ほ厚生施設の問題、病院の問題、或は衣服の貸與の問題、さう云ふ點に付きましては及ばずながら病院も各遞信局所在地にもごさいます、其の中で名古屋と東京と大阪が相當大きい病院を持つて居ります、又遞信診療所も百數十箇所持つて居ります、尚ほ現業員には、囑託醫を以て從業員の健康保持、更に從事員の健康管理と云ふ問題に付きましても出來るだけの處置を致して居るのでございますが、之を以て十分とは全然考へて居りませぬ、本年度も醫療施設の整備の方に豫算を戴くやうに考へて居ります、唯何と致しましても所謂遞信從事員は鐵道と比較致しますと「パス」等の職務上の出費も全く自分で全部賄つて行かなければならないと云ふ風な状況にありまする點も、私共は色々給與の面に於きまして十分考慮して參る考へでございます、甚だ簡單でございますが御答へ申上げます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/13
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014・左藤義詮
○左藤委員 大變御鄭重な御説明を戴きましたが、從來遞信從業員の素質と申しますか、必ずしも優良ではない、「サービス」の問題などもそこから響いて來るのではないか、今豫算の定率を引上げたいと云ふ御話、非常に結構だと思ふのでありますが、折角遞信省として新發足されたのでありますからして、一方に於ては只今御説明になりましたやうな待遇の問題を他の現業官廳に劣らないやうに、どうせこんな時代ですから皆苦しいのでありますが、何とかして遞信一家と申しますか、上の方が下の人のことを能く考へて、安んじて仕事の出來るやうにして戴くと共に、一方物の問題と共に又精神的にも一つの遞信魂と云ひますか、斯う云ふものを確立せられまして、戰爭中のやうに唯上から抑へ付けるやうな錬成ではいけませぬけれども、本當に民主的に自覺して、自分達が此の大事な國家の神經系統を握つて行くのだ、本當に敗戰のどん底から立上つて行くのだと云ふやうな精神的な自覺を持つやうに、今までも持つて居ると思ひますけれども、折角遞信省として新發足したのでありますから、物の方面と共に精神的な方面から御盡力を戴きたいと思ひます
それと聯關致しまして御尋ねしたいことは、戰爭中に非常に「サービス」が低下致したのでありますが、現存それがどの程度まで復興されて居るか、又今度料金の引上でどの程度までそれが向上改善せられるのであるか、例へば都會に於ける集配の囘數に於て遺憾な點があり非常に遲著や不著が多いのであります、小包なども一般職員の道義の問題もありますが、よく拔取られましたり、書留でない限り殆ど取られてしまふ、書留でありましても實は私共は大阪で經驗したのでありますが、廣島から出しましたが一向著かない、其の内に局から呼出しがありまして出頭せいと云ふので態態出頭致しました、所が途中で拔かれて來たから承認して判を捺して呉れと言ふ、私だつたら文句を言ふのですが、使ひの者ですから判を捺して歸つたのであります、遞信省の方の手落で呼出して判を捺させる、斯う云ふ官僚的な戰時中の人手が足りない儘でやつて來た氣風が殘つて居るのであります、もう少しさう云ふ點を親切に正確に大いに遞信魄を昂揚して、本當に國民が信頼し得るやうな施設を十分にして戴きたいと思ふのであります、其の點に付きましてどう云ふ御見込みであるか、私の希望は折角斯う云ふやうに郵便料金が引上げられるのだから、先程も申しましたやうに十分に遞信の機能を發揮致しますやうに、責任を以てやつて戴きたい、其の點の御見込を御伺ひ致します発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/14
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015・鈴木恭一
○鈴木説明員 只今の遞信從事員に對する精神作興の御話は感銘致しました、事業の重要性を益益認識致しまして、四十萬從事員一同が事業の爲に十分に働けますやうに豫算の問題も考へて、特に遞信省新發足の今日、今の御話を承りまして非常に感銘致しましたので其のことを申上げて置きます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/15
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016・小池行政
○小池政府委員 只今御話の通信事業の信用囘復に付きまして郵務局長として御話し申上げます
私共と致しましては通信事業が曾て持つて居りました信用を囘復することに懸命の努力を拂つて居りまして、郵便事業に付きましては、言ひ換へますれば郵便の速度と正確さを取戻し、又御指摘になりましたやうな郵便物の遲延、誤達、其の他事故、犯罪等の絶無を期して居る次第でございます、何分にも戰災の被害が甚大でありまして、局舍其の他輸送機關の被りました戰災の復舊が中々思ふやうに參りませぬので、今尚ほ國民多數の方々に御迷惑を掛けて居ることは洵に遺憾の次第であります、將來どのやうな程度に施設の改善をされるかと云ふ御質問に對しましては、私共と致しましては郵便事業が曾て戰前最も充實して居りました施設を先づ第一の目標と致しまして、それは通信機關の普及に付きましても、又集配度數の増囘に致しましても、戰前最も郵便事業と致しまして充實して居つた其の程度にまでは出來得る限り速かに復舊致します、第二段と致しましては、更に其の外の施設改善に努めたいと考へて居る次第でありまして、集配度數の増囘等に付きましては、只今豫算に計上致して居りませぬものは、現行の集配度數よりは一囘乃至二囘の増囘と云ふものを計畫致して居ります、先程も申上げましたやうに、局舍の復舊竝に輸送機關其の他の機械器具類の戰災復舊並に現在の從業員の待遇改善、就中食糧問題等の逐次好轉と共に、是等の惡條件と睨み合せまして漸次改善に努めたいと考へて居ります
尚ほ檢閲のことに付きましては、私共と致しましては成べく聯合軍の檢閲當局と緊密な連絡を取りまして、御希望に副ふやうに努力致したいと考へて居る次第でありますが、何分にも聯合軍の致して居りまする事柄でありまして、私共と致しましては其の状況の説明を申上げる自由を持ちませぬ、又事實全く隔離した場所に於きまして、聯合軍限りで執行致して居りますので、私共と致しまして窺知し得ないやうな状態であります、御諒承を願ひたいと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/16
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017・藤田榮
○藤田委員 委員長発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/17
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018・中島守利
○中島委員長 質疑ですか、質疑なら通告順に依りまして許可致します——正木君発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/18
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019・正木清
○正木委員 各委員からも此の事業の諸施設の戰災復興竝に從業員の待遇改善に關聯して色々の質問があつたのでありまするが、どうか政府委員に於ては親切に、而も率直に御答へを願ひたいと思ふのであります、問題は非常に具體的なことなのでありまするから、例へて言ふならば、只今遞信從業員組合が「ゼネスト」を敢行してまでも自己の生活を守るのだと云ふ固い決意の下に政府に向つて要求を提出致して居ります、而も此の通信事業なるものは國民の神經でありまして、是が政治、經濟、國民生活の萬般に及ぼすべき影響は甚大なのであります、隨て私は此の機會に發足せんとする所の遞信省として、此の從業員組合が要求致して居りまする所の此の要求に對して、如何なる所の處置を執るのであるか、如何なる所の善處方策を現在考へて居るのであるか、先づ此の點を御伺ひ致したいと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/19
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020・鈴木恭一
○鈴木説明員 從業員の待遇問題特に全遞が只今要求を致して居りまする本人及び家族一人に付百圓の問題、此の問題に付きましては私共無理からぬ事情にあると考へまして、大藏省に其の成立を強く要求致して居ります、而も此の問題は全官廳職員の問題でもありまするので、特に問題は私共の遞信省從事員及び鐵道省從事員が官業從事員としては最も大きいのでございます、此の約百萬に垂んとする官廳職員を持つて居りまする面も最も重要な此の事業に從事して居ります者の待遇、而もそれが妥當な要求でありますと認めますならば、政府は率直に之を認めまして實現すべしと云ふ固い決意を以て私共は臨んで居ります、此の一部は私只今それを此處で公に申上げる自由は持ちませぬが、近い將來に必ず是は實現して貰はなければならないと云ふ考へでございます、恐らく私は解決するものと確信致して居ります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/20
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021・正木清
○正木委員 只今の御答辯で一應輪廓が分つたやうな氣が致すのでありまするが、遞信院が從業員の待遇改善を圖る爲に今日まで大藏省に對してどのやうな要求を致したのであるか、其の具體的内容及び其の金額はどれ位の豫算額になつて居るのであるか、それを私は御伺ひしたいと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/21
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022・鈴木恭一
○鈴木説明員 豫算はまだ實は先程も申上げましたやうに今日の豫算と致しましては其の待遇改善は見込んでございませぬ、隨て其の原資の問題は偖て措きまして、私共と致しましては此の要求を政府が決定して呉れなければ實行出來ないのでありまして、其の決定に對しまして努力致して居るのでございます、勿論原資に付きましては如何なる方法で之を調達するかと云ふことは、只今具體的に考へて居りませぬ、取敢ず其の額を盛らうと云ふことで進んで居ります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/22
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023・正木清
○正木委員 私はどうも分らないのでありまするが、次官からも、先程の同僚委員に對する答辯の中に於て、同じ日本政府の官吏でありながら遞信省關係の官吏は非常に待遇が惡いのだ、而も其の從事する事業と云ふものは非常に國家に取つて重大なものである、斯う云ふ御話があると共に、物價の上り工合を昨年の十一月から今年の四、五月に、抽象的ではありまするが非常な上り方であると云ふことの答辯があつたのであります、そこまで政府に於て事情が分つて居るのに拘らず、今遞信從業員の諸君は「ゼネスト」までも敢行しよう、此の固い決意を持つて居ると云ふ此の事實、政府と云ふ言葉を使はれ、大藏省と云ふ言葉を使はれまするけれども、今の從業員の諸君は今日のことが問題になつて居るのです、明日のことが問題になって居るのです、隨て私の聽かんとする點は、之をどう解決付けるのだ、ここであります、解決付ける肚があるのかないのか、此の點を明確にさるることは、私は非常に重大な關係を國家社會全體に及ぼすものだと斯う私は考へますから、此の委員會であなたに御伺ひするのです、あなたが此の重大な私の質問に對して御答へ出來ないのであるならば、私は總理大臣でも宜しいから、責任ある御答へを願ひたい、斯う思ふのであります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/23
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024・鈴木恭一
○鈴木説明員 御答へ致します、只今の點に付きましては、私遞信次官と致しましては確信致して居るのでございまするが、是は問題は寧ろ政府全體の問題でございまして、其の政府の力が——是は御話の通り一日を爭つて居るのでございます、一刻を爭つて居るのでございまして、毎日のやうに其の點は私共も出來るだけのことは致して居ります、責任を忌避するのではないのでありまするけれども、本當の所は今少し政府が——如何でせうか、私共としては……発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/24
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025・正木清
○正木委員 速記を止めても宜いですよ、速記止めさしても宜いぢゃないですか、重大なることですから……発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/25
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026・中島守利
○中島委員長 速記を止めて御異議がありませぬか
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/26
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027・中島守利
○中島委員長 では速記を止めて……
〔速記中止〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/27
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028・中島守利
○中島委員長 速記を始めて……発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/28
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029・正木清
○正木委員 次官の答辯に依つて非常な努力をされて居ることの大體の事情が分つたのでありますが、そこで私は重ねて次官の御決意とでも申しませうか、それを御伺ひしたいのでありまするが、次官は其の御氣持を以て全國民に非常な「ショック」を與へました此の從業員の要求及び其の行動に對して、左樣なことの絶對ないやうに、而も今の遞信院に從事致して居りまする所の從事員の諸君が、今次官が指摘されたやうに、決して贅澤を要求して居るのではないのだ、而も遞信院に從事して居る從業員の諸君の勤續年數から考へて見、又あの事業に從事して居る諸君の其の職域に對する所の熱意、是だげは眞劍になつて政府は考へてやらなければいけないのではないか、全く今日まで他の役所と比較して見た時に、精神的にも物的にも如何に待遇が惡かつたかと云ふことは、是は天下周知の事實だと思ふのであります、而も其の待遇の劣惡な條件の下に於て、此の一切の神經の中樞的な役割を、一部國民から若干の非難はあつたにしても、守り通して來たのは一體誰かと云へば遞信省の從業員の諸君ではありませぬか、此の諸君の切なる要求に對して、あなたは身を以て努力するのだ、而も其の要求は決して無理ではないのだと云ふ御話でありまするから、あなたは進んで從業員の諸君に對し、あなた自身の馘を賭けても、此の問題解決の爲に努力することを私は切望致します
そこで私は最後の質問として御伺ひしたいのでありまするが、此の同じ遞信事業に從事して居る者でも、九州及び關西、或は關東であるとか、之に比較致しまして東北、北海道でありますが、此の東北、北海道、特に北海道の寒地地帶に於ける冬期の期間中の燃料費と云ふことが今度の從業員の諸君の要求の中でも相當大きな問題になって居るのではないか、是は本日出席されて居る次官其の他の政府委員の諸君が北海道、東北の事情を御存じかどうか存じませぬが、今燃えない石炭、之を一「トン」入手する爲には運搬賃を加へて二百二、三十圓を要するのであります、是が少くとも年に約四「トン」近くなければ越冬することは出來ませぬ、斯う云ふことに付て遞信院としては過云に於ても現在に於ても考へて居られたことがあるのかどうか、今後の待遇改善の上に於て、斯うした寒地帶に挺身して居る所の是等の職員に對して、特別な方途を考へる必要があるのかないのか、之を最後に御聽きして置きたのと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/29
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030・鈴木恭一
○鈴木説明員 只今從業員の待遇問題に封する御鞭撻を受けました、私共御期待に副ふやうに努力したいと思ひます、尚ほ北海道、東北地方の寒冷地に對する問題でありまするが、是は從來も遞信院としては寒冷地手當として考へて參つたのでございます、併し今日の石炭の値上り状況は非常に厖大なものでございまして、是は從來のやうな考へでは寒冷地手當を出す費用がございませぬ、そこで是は今日大藏省に待遇改善の協議會がございます、其處で政府として相當の額を計上するやうに交渉致して居りまして、是は決定されると思ひますが、若しそれが出來ないに致しましても、私共は色々實行の上に於て考へたいと思つて居ります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/30
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031・正木清
○正木委員 事務的な質問でありますが、此の増收見込であります、昭和二十一年度内に於ける此の増收見込額の内、待遇改善費に要する額はどれ位であるか、又其の他の方面に充用する額はどれ位であるか、それを御伺ひ致します発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/31
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032・鈴木恭一
○鈴木説明員 今數字を持ちませぬが、此の増收がどの程度に振向けられるかと云ふことは、一寸御答へしにくいと思ひます、と申しますのは、結局郵便、電信、電話の勘定が是だけ入つて來る、是だけの公債を募集する、さうして經費がどれだけ掛ると云ふ差引の計算から其の數字が出て參るのであります、結局私共としては、料金收入は料金收入と致しまして、待遇改善は待遇改善として考へて行くそこで大體三十四億の豫算の内、待遇改善としては十四、五億になると思ひます、言葉を附加へますが、今度の百圓案で約八億を加へなければならぬ、斯う考へて居ります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/32
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033・正木清
○正木委員 私の質問を打切ります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/33
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034・中島守利
○中島委員長 駒井君発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/34
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035・駒井藤平
○駒井委員 前の御尋ねと重複する點は避けますが、一、二御尋ね致したいと思ひます、先刻正木君から痛烈に從業員組合に付て論議されまして、政府の所信を質されたのでありますが、私も此の問題に付て政府の御意見を承りたい、鈴木次官は之に對して懇切丁寧に、且つ自信ある御答辯で、稍稍諒と致したのでありますが、私はまだ物足りない、申すまでもなく此の遞信事務の重大性は私は喋々するまでもございませぬ、若し斯くの如き重大なる事業に一朝「ストライキ」が起るとすれば、公私關係の事業總てに重大な影響があることは火を睹るより明かであります、併し鈴木次官は、從業員は遞信魂を持つて居る、故に精神的にやつて居る、總てが怺へ怺へで忠實に國家の爲に働いて居るのだ、斯う云ふ御答へでありましたが、成程遞信事務に關係して居る人、殊に特定郵便局長、總て人格的には餘程敬慕致して居ります、併し從業員で明日が食はない、妻子も養へないと云ふ人に至りましては、如何に人格が良く、如何に尊敬して居りましても、溺れる者は藁をも掴む、又現在さうしてやつて居るのであります、聞く所に依りますると從業員に對して加配されて居る、是が一月までは成程一合二勺の加配があつたやうであります、それからはない、然るに一方鐵道從業員に於きましては、やはり存續して居る、加配を受けて居る、一方遞信事務に携つて居る者にはない、近頃の電報の遲配、是が爲に用をなさぬことは多々あるのであります、忠實に配達夫がやりまするならば遲配と云ふことももう少し少く相成ると思ひます、併しながら心に不滿がある、と云ふのは一方鐵道從業員は加配を受けて居る、せつせと其の加配を家庭に運んで家内の笑顏を見て居る、一方遞信事務に從事して居る配達夫は一家飢えて物も言へない、家庭に歸つても加配はないのだと云ふやうなことは、如何に遞信魂ありと雖も、常に配達夫にまで其の精神を入れて居ると云つて居りましても、是は實に無理な仕事、無理なことだとしか考へられないのであります、一方鐵道從業員は一合二勺の加配米がある、遞信事務員、配達夫は其の加配米を取られてしまつた、配給がないと云ふ此の事實ありや否や、又是は中斷されたのであるか、續行して居るけれども配給が來ないのであるか、其の點を詳細に承りたいのあります
それから特定郵便局の改善施設であります、是は次官も御承知の如く特定局は從來一の名譽職である、一の家門を飾るものであると云ふやうな考へ方から、どつちかと申しますと、家柄或は資産を持つて居ると云ふやうな人達が局長になつて居るやうに私は考へて居る、併しながら現在になりますると、從來ならばそれで宜しい、物質的の給與が乏しい、精神的に生きて行く、又國家の事業に一つの重要なる機關としてお手傳ひさせて戴くと云ふ考へであれば宜かつたのでありますけれども、現在はさうは行かぬ、どうでも斯うでも其の人自體が食つて行けるやうにし、又局員全體に十分に滿足し得られるやうに給與をせなければならぬ、此の特定郵便局の實際の給與方法、從來とどうした状況になつて居るかと云ふことを詳細に御答辯を願ひます
次に私は希望として、どうしても此の特定郵便局は局長をもう少し優遇する、現在は永らく勤めて居りましても正七位、或は從七位ですかより得られない、他の官吏と比較致しますると、此の特定郵便局長は相當の人であります、中には高文を取つて居る人もあり、又普通文官位のものは大抵の人はあるやうな資格者であります、然るに其の意欲的滿足をさせる方法としてはほんの僅かのことで、年數を重ねれば高等官に列せられると云ふやうに改善せられたやうでありますが、是ではまだまだ足らないと考へるのであります、而も物質的給與も今一般にやつて戴くと云ふことにせなければならぬと私は考へるのであります
それから先刻正木君からの御話もありましたが、配給品の少いこと、是は事實であります、正木君の仰しやるやうに、鐵道從業者の方には配給品——衣料に致しましても、靴に致しましても配給致して居ります、田舍に參りますと、大抵比較が出來て居る、能く分つて居ります、一方は配給が多い、同じ勤めて居る、而も官吏の端に居る者が配給品が違ふ、一方は多い、一方は少い之に依つて家庭に朗かな顏を現はすことは出來ない、是は怪しからぬ話であります、又其の一例と致しましては北海道の特定郵便局に、一冬越すのに僅かに一「トン」の石炭しか配給されて居らない、是でどうしてやつて行けますか、北海道のあの寒い處で一局に一「トン」しか來ない、普通の家庭ならば、どうしても少くとも八「トン」は要するのであります、然るに大事な仕事をして居る其の局に於て僅か一「トン」より配給されて居らぬ、又木炭の配給が少い、中には木炭の配給がないから、煖を取る爲に塵や紙屑等を代用して居ります、それが爲に局舍に將に火災を起さんとする所もあつたのであります、斯う云ふ重要なる書類、重要なる事務を取扱ふ特定局に於て、燃料の如きは、他の官公署より以上とは申しませぬけれども、同額にせめて配給されるのが當然なりと私は考へるのであります、
それから戰災になるまでの間に電話を供出致しました、此の電話の供出は速かに還元させて戴きたい、斯う云ふ希望を持つて居りまするが、果して政府に於て此の電話を早急に還元し而もそれを實用し得られるやうに何時頃までの期間に於て出來るや否やと云ふことを承りたいのであります
尚ほ人的資源を養成すると云ふ機關が遞信省の現在の状況では物足らぬと私は考へるのでありまするが、政府の所見如何、日一日と進む世の中に遞信の養成所は極く低級と私は考へて居ります、今一段、高等程度 大學程度位に向上させて行く、何と云つても人的資源が必要だと私は考へます、眞に遞信魂を國家的に養成するならば、一段と此の教育を向上することが必要だと考へるのであります、所見を次官から御答へ願ひたい
尚ほ七月一日附を以て元の遞信省に復活し、獨立したのは實に喜ばしいことであります、居は氣を改むで、改まつたのであります、此の際に眞に國家の心臓部である之をして完全に運用して行くと云ふには、現在起つて居ります所の全國從業員組合の決議要求と云ふものが十三項に亙つて居るが、是は確信がある、實行すると云ふ御答へを得まして力強く感じて居るのであります、是非とも早急に是は實行して貰ひたい
尚ほ遞信省の獨立した此の機會に於て、從來遞信省は特別會計と云ふものでやつて居られましたが、之を一般會計に繰入れる、さうすれば他の省と——どうもさう申しますとなんですけれども、遞信省の上の方は頭が鈍いと云ふやうなことを巷間で言つて居ります、決してさうでもなからうか知りませぬが、他の省と比べると少し落ちる、「レベル」が低いと云ふやうなことも聞いて居りまするが、兎も角も此の機會に於て一般會計と一緒にしてしまふと云ふ考へありやなしや、大臣の所見を伺ひたいと存じます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/35
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036・鈴木恭一
○鈴木説明員 御答へ致します、第一點は加配米が五月から來ないがどうしたのか、斯う云ふ御尋ねでございましたが、御承知のやうに勞務加配米に付きましては、農林省の方で五月から改正する意圖の下に配給を停止致して居るのでございます、是は鐵道も同樣なのでございまして、若し假りに鐵道が五月に配給がありますれば、鐵道として保有されて居りますものが偶偶其處へ行つたのではないかと思ふのでございます、最近勞務加配米も重點的に決まりまして、私共の方も既に決定して各地に通牒を出して居りますので、今日あたりから段々入つて行くと存じます、大體從來の量を維持すると存じます
それから特定局の問題は郵務局長から御説明致しますが、配給品の問題でございますが、此の問題に付きましては縣當局の方とも遞信局の方で色々打合せて居りますので、成べく御期待に副ふやうに致したいと存じて居ります、尚ほ一般の特殊物件の配給等に付きましては、是は色々從事員の厚生用物件は政府に於きまして公平に配分されて居る筈でありまして、私共の從事員も其の一部を受けて居ることになつて居ります
それから其の次の第三點は供出電話を早く復舊させよ、而もそれは何時頃までに出來るかと云ふ御質問でございます、之に付きましては、先程も申上げましたやうに、既に供出電話に付きましては事情の許す限り復舊致すやうに致して居るのでありまするが、資材其の他の面に於きまして御期待に副ひ得ない點が多々ございます、電信電話の復興計畫は三箇年を豫定致して居るのでありまして、是非とも其の三箇年内には戰災電話も合はせまして復舊致したい考へで居ります
第四點は養成施設の整備擴充の御話でございます、遞信從事員と致しまして將來此の事業に專念致します爲に特殊な教育を致しまして、今日電信、電話、郵便、爲替、貯金の人的の資源と致して居るのであります、それが相當の成績を擧げて居るのでありまして、私共と致しましても只今御示しの通り養成施設を整備擴充致しまして、事業に專念する人的資源を得たいと考へて居ります、隨ひまして今計畫して居りまするのは、所謂普通遞信講習所と申しまする地方にございまする——今までは國民學校を出た者であつたのでありますが、段々教育の一般「レベル」が上りましたので入學資格を中等程度に引上げまして、更に所謂前に申しました官吏練習所、只今高等遞信講習所と申して居りまするが、是は專門學校程度の學校でございまするが、是なども大學程度に引上げようと云ふ考へを以ちまして、只今色々研究實施の面にまで進みつつございます
尚ほ最後に特別會計を脱却して一般會計に戻つたらばと云ふのが御話のやうでございまするが、明治十八年に遞信省が出來まして以來私共一般會計に所屬して昭和九年まで參つたのであります、勿論事業官廳でございますので、其の會計を獨立致しまして、歳入歳出の面をはつきり致しますることは、特別會計と致しまする理由の大きな一つでございまするが、其の他に斯う云ふ風な事業官廳に於きまして、特に從業員の待遇等に於きましては、單に一般會計に屬して居りまする爲に毎年一般會計の豫算の制約を受けまして、中々改善が出來なかつた實情であつたのでございます、之を切離しまして昭和九年から特別會計になり自前で自分達の經費を賄ふことと致しました、其の後はそれを境に致しまして從業員の待遇は俄然良くなつて參つて居ります勿論其の時に八千二百萬圓の繰入金を一般會計に致しまして、之を特別會計に獨立致したのであります、今日は斯う云ふ風な事情にありまするので一般會計に繰入を止めまして今日の特別會計は成立つて居るのであります、今直ちに一般會計へ移ると云ふ風な考へは私共としては持つて居りませぬ、其の點御諒承を御願ひ致したいと存じます、尚ほ省になりまして從事員組合の點、從事員の事業に對する熱意、さう云ふ點に對する色々の御話もございまして、御期待に背かぬやうに努力致したいと存じます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/36
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037・小池行政
○小池政府委員 特定局の問題に付ての御質問に對しまして御話申上げたいと思ひます、特定局の經營の源を成しまする特定局長の收入と致しましては、先づ特定局長の局長手當がございます、それから局舍を提供致して居りますので、局舍料と云ふものを支給致して居ります、それから電燈、水道等の光熱費、それから事業上の用品などを賄ひます薪炭費等も入つて居りますが雜費と云ふものがございます、それから保險年金等の取扱費、尚ほ切手印紙類の賣捌歩合と云ふやうな收入を綜合的に運營致しまして、特定局長は局の經營を致して居るやうな現状であります、只今の制度と致しましては人件費の一部が今尚ほ渡し切り制と申しまして、通俗的に申上げますれば請負的な制度になって居ります、是は今日の時勢に副はないものがありますので、集配特定局に於きまする保險取扱從事員及び無集配特定局に於きまする從事員で、今尚ほ直轄支給致して居りませぬ人々の人件費を、近い將来に於きまして直轄の經理に改めたいと考へて居る次第であります、尚ほ特定局經營の困難を救濟する方途と致しまして、私共の只今計畫致して居りますのは、先づ特定局長の手當も引上げなければならないと考へて居ります、是は先程次官からも御話がありましたやうに、遞信部内職員の俸給給料の定率の引上げと同時に、特定局長の手當の引上げも行ひたいと考へて居ります、尚ほ雜費に付きましては、豫算と致しましては約六倍のものを要求致して居ります、又局舍料に付きましては目下家賃地代統制令の改正と睨み合せまして、其の機會に於きまして是れ亦相當の引上を行ひたいと考へて居るやうな次第であります、又印紙、切手類の割引歩合に關しましても、是れ亦通信料金の引上げに伴ひまして、此の割引率の改訂を行ひたいと考へて居るやうな次第であります、尚ほ特定局長の處遇の問題に付きましては私共と致しましては出來得る限り高等官待遇等の數を増加することに努力致したいと考へて居ります、又先程屡屡御話が出ました北海道、東北其の他寒冷地に於ける燃料費の増嵩に對しましては、只今の制度と致しましては、先程申上げました雜費を以て賄ふこととなって居りますので、此の雜費の大幅引上げを實施致したいと考へ、尚且つ北海道、東北其の他信越、北陸等の實冷地帶に對しまては、他の地方と比較致して此の雜費の支給もより多くのものを支給致したいと考へて居るやうな次第でございます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/37
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038・駒井藤平
○駒井委員 次官の御答へでは、加配米は五月で何處も止つて居る、斯う云ふ御話でありますが、近畿地方では鐵道從業員が貰つて居るのであります、それは或は次官の仰せられるやうに何かの保有の米を配給して居るのではないかと思ひますが、要は速かに支給すると云ふ御答へでありましたので、非常に私共は安心した譯であります、成べく早く此の加配米をやつて戴きたい、斯う考へるのであります、それから特定郵便局の局長の待遇改善及び從事員の改善を御説明がありましたが、此の特定局は從來御話の加く渡し切り經費でありましたが、今日の物價高の時雜費の上げ方は非常に低い、斯う考へるのでありますが、其の點御所見如何でありますか、御答へ願ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/38
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039・鈴木恭一
○鈴木説明員 物價の値上りと云ふことが、所謂闇物價と云ふことになりますと、是は實は非常に豫算を作ります上に困難を來すのでありまして、結局九、一八の「ストップ」令がありましてから、大體私共の方と致しましては七倍乃至八倍程度に行つて居るのてはないかと云ふことで、左樣に一應決定されて居るのであります、御諒承願ひたいと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/39
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040・中島守利
○中島委員長 一寸藤田君に御諮り致しますが、あなたの質疑は長いですか発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/40
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041・藤田榮
○藤田委員 簡單であります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/41
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042・中島守利
○中島委員長 それでは繼續してやります——藤田君発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/42
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043・藤田榮
○藤田委員 それでは簡單に御質問致します、第一點は此の三億五千餘萬圓の増收額を待遇改善と事業諸施設の戰災復興に如何樣に御使ひになるのでありますか、是は先程の御説明で料金は料金、待遇改善は待遇改善で、増收の中から出すのではあるが、此の増收額を待遇改善に幾ら廻はすか分らぬ、斯樣な御説明がありましたが、併しながら此の郵便法改正の理由が、現下の物價昂騰に伴ふ從事員の待遇改善及び事業諸施設の戰災復興等の經費に充てると云ふのでありますから、それに付ての數字的の御説明を求めたいのであります、先程から色々御質問がありましたが、どうも隔靴掻痒の感があつて、ぴんと來ないのは、次官も御斷りになつて居るやうに、數字を持つて居らないからであります、此處に戴いて居る資料などは、今までの料金或いは賃金を改正する際の資料としては宜いのでありますが、斯樣な資料は、實は其の三倍にするか五倍にするかと云ふ決定すらも腰溜の參考資料にしかならないので、斯樣なものを御作りになるよりか、如何に待遇改善をしなければならないか、又現在の戰災復興の三箇年計畫と云ふものが斯樣になつて居るとか、遞信院時代の手當の點はどうなつて居るとか、左樣な方面の實質的な資料を數字的に御説明戴きたいと思ふのであります、數字を御持ちになって居ないと仰しやるのでありますから、今日此處で戴きたいと思ひませぬが、是は是非御願ひ致したい
第二點は其の待遇改善費だけで以て果して足りるかどうかと云ふことは、成程遞信關係の料金の改正は法律に依らなければならないのであるからして、非常に難かしい、一方鐵道の方は戰時中簡單に運賃審議會に掛けて之を改正して參つた、斯う云ふ不利な點がありまするけれども、是は逆に考へれば、遞信關係從業員の待遇改善或は施設に關する限りに於ては、是だけの費用が要るのだと云ふことを國民全體の前に公開して、協力を得られるのでありまするから、逆に考へれば議會を通し得ると云ふことは非常に宜い點であると考へる、隨てそれは何も三倍である必要はない、必要があれば五倍でも十倍でも構はない、斯う云ふ點に付て政府原案は最初五倍であると承つて居つたのでありまするが、其の眞疑の程は分らぬのでありまするが、それをなぜ三倍に落著かなければならなかつたか、さう云ふ點に付て、又此の三倍にすることに依つて、果して政府は今後從業員の待遇改善の問題に付て、責任を持ち得るかと云ふ點に付て、是も數字的に一つ御囘答を得たい、なぜならば原資の問題はどう取扱ふか、取敢へず六月、七月の其の差を補給すると承つて居りますると、戰災復興の三箇年計畫と云ふものがある反面、從業員の待遇改善問題に付ては場當り的に解決されて行かうとして居るのぢやないか、斯樣な點が考へられまするので、待遇改善費は果してそれで十分であるか、それを以て政府は遞信從業員の現在の要求に對して責任を以て、罷業權を制限された彼等が、所謂怠業状態に入らいなと云ふことを保證出来るか、斯う云ふ點に付ての確信を承りたい
第三點は其の事業施設費の問題でありまするが、之をどれ位御見込になるか、三箇年復興計畫と照し合せて、實際に通信器材の手當が出來て居るか、是は國民の非常に關心を持つて居る所でありますから、是も的確に承りたい
それから第四點は、待遇改善は鐵道の例を引合に出されて、鐵道は非常に善いとか惡いとか云ふやうな比較をされて居りました、又御説明の中で、豫算定率の引上をすると云ふやうな御話がありましたが、現業官廳と然らざる官廳に對して、遞信當局はどのやうに政府に對し、又一般に對して要求されようとして居るか、人間は夜は寢るべきものでありますが、現業官廳の連中は夜も寢ないで働いて居る、隨て政府が各官廳職員に對して、基本給を統一するのは結構でありまするが、少くとも遞信關係從業員は現業官廳に於てやつて居ると云ふ點から、非現業官廳の關係に對しては、特別の考慮を拂はなければならぬのであります、是は私の希望として善處を御願ひするのであります、又一般に基本給の統一をして、外の方の給與が良くなつたと竝行して上つたのでは何にもならぬ、凸凹があれば遞信、鐵道、さう云ふ現業官廳に厚く改正をする、斯う云ふ點に付ては遞信當局は鐵道當局と連繋をされて、強力なる現業官廳の待遇改善に付ての御努力を願ひたい
それから第五點は、現在「ゼネスト」に入らうとする前提の從業員に對して、是は國民の非常に關心を持つて居る所でありまするが、どのやうに之を解決しようとして居られるか、勞働組合法に依つて認められて居る罷業權は、官業勞働に關する限りに於ては制限をされる状態にあるのであります、此の罷業權の制限を受ける官業の從業員と云ふものに對しては、特に其の待遇の點に付ては快的な條件を作つてやると云ふことが行はれなければならぬ、徒らに官業の名に於て羅業權を制限すると云ふことに對しては、非常に不滿であります、罷業權を制限する反面に於ては、どうしても罷業を行はないで濟むやうな給與の改善、快的な状況に於て働き得る條件を、作つてやらなければならぬのでありまして、其の點に付ては先程から屡屡次官が御決意を述べて居られましたが、是非差當つて「ゼネスト」に入らうとする決議に對して、端的にどう云ふ工合に彼等を指導するかと云ふことに付て、或は是が罷業に入り得ないで、「ゼネスト」が出來なくて、一般的な怠業状態に入ると云ふことに付ては、是は國民としては非常に迷惑でありまして、政府の其の點に付ての確乎たる信念を承りたい、甚だ簡單でありまするが以上五點を擧げまして質問致しますが、數字等の關係に付きましては、今日御囘答を期待しないのでありまして、此の次の委員會でも結構であります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/43
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044・鈴木恭一
○鈴木説明員 藤田君に御答へ申上げます、實は今日色々資料の御要求があるだらうと思つて居りまして、期待して居つたのでありますが、何れ其の數字の點は資料を以ちまして御説明申上げたいと存じます、唯簡單に一、二の點に付て御答へ致しますが、約三倍の料金値上を以て致しまして、今後の從業員の待遇改善がなし得るかどうかと云ふ御質問の點でありまするが、是は實は全然此の原資を以てしては出來ないで、今度の要求に對しまする改善費は、今の豫算面から申しますると、赤字になることに相成ります、尚ほ政府の待遇改善が場當り的だと云ふ御話でございまするが、私共も御尤もと存ずるのでございます、唯政府と致しましては財政、金融其の他「インフレ」對策等の色々の面を以ちまして、中々恆久的な、殊に此の變動期に於きましては、恆久的な方策が立てにくい状態にもありまするので、今のやうな状態になつて居るのは私共としては、遺憾に存じて居るのでありまするが、是も多少安定致しまするとすれば、御説のやうに、決めて行かなければならぬと思つて居ります、尚ほ現業從事員に對する殊に夜間勤務、晝夜の別なく働く從事員の待遇問題に對する御説、全く同感でございまして、此の點に付きましては勿論色々鐵道等と御話合ひも致して居ります、一般官廳從事員の待遇問題が論議されて居まする際、現業の從事員の待遇が如何にあるべきかと云ふ問題に付きましては、さう云ふ風な點を能く睨み合せまして、御話のやうな所謂快的な條件に依つて、從事員が働き得るやうに是非致したいと考へて居ります
最後に「ゼネスト」に對する對策如何と云ふ、私共としては洵に深刻な氣持で、今も對處致して居るのでありますが、一言以て申しますれば、此の「ゼネスト」に對處するには、どうしても只今要求致して居りまする條件を、一日でも早く滿足さしてやると云ふことだと、私は確信致して居るのであります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/44
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045・藤田榮
○藤田委員 御留保戴きました數字等に付きましては、何れ又次の委員會で御願ひ致します発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/45
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046・中島守利
○中島委員長 それでは今日は是で散會致します、次會は何れ公報で御通知は致しますが、五日の午前十時の積りであります
午後零時二十分散會発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00219460702/46
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