1. 会議録本文
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000・会議録情報
付託議案
郵便法の一部を改正する法律案(政府提出)
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昭和二十一年七月六日(土曜日)午後二時三分開議
出席委員
委員長 中島守利君
理事 左藤義詮君 理事 橘直治君
理事 正木清君
天野久君 白木一平君
原捨思君 澤田ひさ君
高瀬傳君 森本義夫君
香川兼吉君 駒井藤平君
山下ツ子君 藤田榮君
出席國務大臣
遞信大臣 一松定吉君
出席政府委員
遞信政務次官 中川重春君
遞信參與官 山村新治郎君
遞信事務官 小池行政君
遞信事務官 渡邊音二郎君
委員長の許可を得た出席者
遞信事務官 白根玉喜君
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本日の會議に付した議案
郵便法の一部を改正する法律案(政府提出)
━━━━━━━━━━━━━発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/0
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001・中島守利
○中島委員長 それでは是より會議を開きます、簡單な計數上の質疑等がおありだと云ふことで、尚ほ質疑を二、三繼續したいと云ふ希望があるやうですから、之を許す積りです、御異議ありませぬか
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/1
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002・中島守利
○中島委員長 藤田君発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/2
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003・藤田榮
○藤田委員 先達つて此の改正案に對する數字に基く説明を御願ひして置いたのでありますが、別表を戴いたきりで當局の方から御説明がありませぬ、尚ほ補足的に私の御伺ひしたい點を申上げますと、戴いた表の中で一億四千六百餘萬圓、此の中で既定經費の中に於ける人件費の占める割合、是はどれ位占めて居るか、之を伺ひたい
それから第二番目は所謂全遞、遞信從業員側の要求して居ります本人及び家族一人當り百圓の金額は、全體でどれ位に上るのか、要求の總額はどれ位になるのか、之を御示し願ひたい
それから「イ、ロ、ハ、ニ」の從業員待遇改善費九億六千萬圓、是が前二者との關聯に於て必要にして十分であるかどうかと云ふ御説明を伺ひたい
それから第四番目に、不足額十八億餘萬圓の中で、公債に仰ぐ八億六千餘萬圓を除いた其の殘額の九億六千餘萬圓、是は如何樣に調達される積りで居られるか、此の四點に付て數字的な御説明を戴きたい発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/3
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004・白根玉喜
○白根説明員 御説明申上げます、既定經費中人件費の占める割合はどの位かと云ふ御質問でございますが、是は大體七〇%位になつて居ると思ふのでございます
次に全遞の要求の本人及び家族一人當り百圓の所要額は幾らであるかと云ふ御質問でございますが、其の點に付きましては、約八億圓程度の増になるのではないかと思ふのでございます
それから資本勘定の方の復興關係と致しまして設備費を九億六千萬圓と計上致して居るのでございますが、是は單價の點と致しまして、實は現状の物價の單價に即應したやうな單價を計上は致してないのでございまして、終戰前の物價の十八割程度の増として計上致して居るのであります、此の點に對しましては物價高に伴ひまして、相當程度の増額を今後御願ひすることにならなければ、豫定の復興工程は出來ないと存ずるのでございますが、此の點は刻下の現状を今少しく檢討致しました上に於きまして、適當なる機會に又御協贊を經まして豫算を出したいと存じて居る次第でございます、十八億餘萬圓の中で、公債で賄つた殘額に付きましては、業務勘定の方から入る金額に依りまして賄ふ積りでございます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/4
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005・藤田榮
○藤田委員 只今全遞の要求は八億圓位になると云ふ御話でございましたが、是は本年度内の額——平年度でありますか、其の點を承りたい発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/5
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006・白根玉喜
○白根説明員 それは本年度に於ける年度内額の豫定であります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/6
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007・藤田榮
○藤田委員 本年度としてはどれ位でありますか発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/7
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008・白根玉喜
○白根説明員 約十億程度だと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/8
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009・藤田榮
○藤田委員 それでは先程の第四點の十八億の不足を公債で賄つたら、殘りの九億六千萬圓は業務勘定から支辨すると確かに言はれたやうでありますが、もう少し具體的に御説明を願ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/9
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010・白根玉喜
○白根説明員 其の點は只今御審議を御願ひして居ります料金の増收が許されることと致しまして、數字と致しましてはそれが入ることを前提と致しまして、業務勘定から入らせることになつて居ります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/10
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011・藤田榮
○藤田委員 現在の増收見込み額は、平年度に於て純増が三億五千八百萬圓、此のやうになつて居りますが、是との喰違ひはどうなつて居りますか発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/11
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012・白根玉喜
○白根説明員 只今仰しやいました三億數千萬圓と云ふのは、郵便關係に依る料金の値上りに伴ふ増收でございます、それ以外に電信電話の方面の料金に付きましても値上を致しまして、其の増收が入りましてさう云ふ數字になつて居るのでございます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/12
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013・藤田榮
○藤田委員 ここで實は根本問題に歸り、法律事項と命令事項の關係に入つて參るのでありますが、此の九億六千萬圓の穴を埋めるのに郵便法の改正に依る三億八千萬圓、其の半分にも足りないものを此處で議して居る譯であります、電信電話の方面に於ては、謂はば議會と關係なく値上が出來るのであります、斯樣になつて參りますと、此の郵便の値上で、例へば葉書を二倍にする、或は書状を二倍にすると云ふやうな結論になつて六千萬圓なり一億圓のそこに純増が起つて參る場合にも、其の間に操作の餘地がおありになると御考へになりますか発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/13
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014・白根玉喜
○白根説明員 御答へ致します、其の點に對しましては、實は若し郵便關係の料金に付きまして値上率を今内輪にすると云ふことになりますと、其の財源の不足に付きまして操作の餘地は實はないのでございます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/14
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015・藤田榮
○藤田委員 他の委員の方も御質問がおありになると思ひますから、最後に一點御伺ひ致します、左樣にして九億六千萬圓の業務勘定からの財源に依つて此の穴を埋めた場合に、此の從業員の待遇改善の所要經費九億六千萬圓、是で以て大體數字から言へば全遞從業員の要求は全部通せることになるのですが、其の點は如何御考へになつて居りますか発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/15
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016・白根玉喜
○白根説明員 只今の料金の値上に伴ふ財源と、既定經費の財源とを合計致しまた財源に依りまして、全遞の要求に對しましては滿足する程の財源はないのでございます、併しながら其の點に對しましては、今後財源充足に付きまして只今折角苦心をし、如何なる方法に依つてやるかに付きまして色々研究を重ねて居ります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/16
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017・藤田榮
○藤田委員 今の點に付きまして、第一項の二に從業員待遇改善費九億六千萬圓を計上して居るのであります、全遞の要求は是の外枠になるのでありますか、待遇改善費を計上した外に對する要求か、或はそれが之に振當れられるのか、其の點を一つ聽かして戴きたい発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/17
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018・白根玉喜
○白根説明員 其の經費は、例の、只今まで決定致して居ります所の給與改善を基礎と致しまして計上致して居るのでございまして、全遞の要求の範圍を何處の程度に付て御質問がはつきり致しませぬが、只今全遞の方で要求して居る豫算の所要金額は、待遇改善經費の中には含まれて居ないのでございます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/18
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019・藤田榮
○藤田委員 それでは論理的に考へると、此の郵便法の改正に依る所の増收と云ふものは、其の中からは全遞の要求の財源になるべきものは何にもない斯う云ふことになるのでありますか発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/19
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020・白根玉喜
○白根説明員 全遞の要求が此の豫算の中に入つて居るかどうかと云ふ點に付きまして、全遞の要求は——全遞と申しますか、通信從事員の組合側からの要求は、昨年度一月以降より要求が參つて居るのであります、それ等の要求に伴ふ内容の一部は臨時給與令の改正物價手當其の他の現在まで決つて居ります、給與の制度の中に織込まれて居る分は、計上致して居るのでございますが、尚ほ現在の給與に對しまして全遞方面から要求して居る増額要求の面に要する經費は、此の經費の中に含まれては居ないのでございます、但し六月一日より決定すると云ふやうな豫定になつて居ります所の臨時給與の増額、現在の收入の五割増額に要する經費に付きましては、只今所要の數字を整理致しまして、今議會に於きまして追加豫算として提出致しまして、御協贊を受けるやうな運びを、只今關係省と連絡を取りまして準備中でございます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/20
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021・藤田榮
○藤田委員 只今の御説明で大體の概要は分りましたが、追加豫算に依る所の給與の改正、是と所謂全遞の要求が對照される、斯う云ふ工合に解して宜しいのでございますか、全遞が只今要求して居ります所の先程御説明の本年度八億と云ふものに對する財源は議會に別途提出される追加豫算に依つて之を賄ふ、斯樣に解釋すれば宜い譯なのですか、詰り端的に言へば、此の郵便法の改正に依つて、値上りに依る増收と云ふものが一月以降要求されて參つた、全遞の要求の一部を之に依つて賄ふのであつて、只今要求を出して居る所の本人家族一人當り百圓、之に要する八億は別途追加豫算に依つて決める、斯樣な情勢になつて居りますか、其の點を承りたい発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/21
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022・白根玉喜
○白根説明員 御質問の通りでございます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/22
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023・藤田榮
○藤田委員 私の質問は是で打切ります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/23
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024・中島守利
○中島委員長 駒井君発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/24
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025・駒井藤平
○駒井委員 昨日の委員會で、遞信大臣は成べく下部の聲を聽く、さうして遞信事業に新味を加へて改善擴充に特に努力する、斯う云ふ御言明がありました、流石は苦勞人、大臣の御覺悟大いに敬服致して居る次第であります、私は今大臣の御所見を承りたいのは、特定局の制度の認識であります、而して是が擴充強化に付て少し詳細に承りたいのであります、此の特定局の制度が、郵制創始以來局長と致しましては有能の士を登用され、是が經營に當りましては渡切り經費を以て簡易至便、而も彈力性ある經濟的且つ能率的方法に依りまして、事業の發展向上に貢獻し來つた沿革的特色があるのであります、是は今更ら私が申すまでもなく世人周知の事實でありまして、若し特定局制度がなかつたならば、今日の如く全國津々浦々まで郵制事業の浸透と圓滑なる運營は出來なかつたと考へられるのであります、隨て此の制度は將來と雖も維持存續することは勿論、寧ろ此の妙味ある特質は、將來に益益育成助長すべきものであると、私は固く信ずるのであります、然るに近時動もすれば本制度に對しまして深く認識する所なく、表面的、形式的に囚はれ、或は封建的舊時代の遺物であるかの如き皮相なる見解の下に、此の特色ある制度に一部の變更を加へんとする意見のあるのは洵に遺憾に堪へない所であります、由來本制度は、過去七十年の傳統的舊殼中にあるとは言へ、其の態樣は實に期せずして、所謂新生日本の民主主義に相應しい進歩的制度と言はなければならぬと私は考へるのであります、即ち特定局長は官吏の如く頻々の異動轉出等のことなく、長く其の他位にあつて事務に慣熟し、其の責任を感ぜしめる、又民間有能者を簡拔して官吏に登用する等の如く、是等現下の課題は夙に本制度に於て實施されるもので、特定局長が所謂半官半民的性格の下に、彈力性あり妙味ある運營に依り、事業が現在の如き盛況を齎したのは、一に本制度の特異性に負ふ所が大なるものであると私は信ずるのであります、若し特定局中非難の對象となるべきものありとすれば、それは特定局長に其の人を得なかつたことに原因する、即ち局長として地方に於ける名望有力者をして、其の人格手腕と資力を活用して、責任ある運營をなさしむるに拘らず、往々其の範圍を脱する者のあることを見ますのは、菲力且つ功利的特定局長の存在に依り、偶偶指彈、非難を受けるの結果となるもので、其の缺陷は制度にあらずして寧ろ人にあつたと言はなければならぬと考へる、又一面特定局の經營は、現下の經濟事情に徴しまして、其の運營頗る困難であることは大臣も御承知の通りであります、局長の經濟的犠牲に依り辛うじて運營をなして居ると云ふやうな關係上、偶偶有能ならざる局長があつて、是が經濟的負擔に堪へ兼ねて、已むを得ず運營を企業視すると云ふ局長の存在が、往々不振局を生ぜしめ、延いては制度に缺陷あるが如き見解を抱かしめたと云ふことは遺憾に存ずる次第であります、斯く見まする時に、是等の缺陷を除き去り、本制度の妙味ある特長、美點を再確認し、更に進んで擴充強化するの方途を講ぜらるるならば、事業運營に於ける業績向上の一要義となると私は考へる、遞信大臣は此の制度を存續し、局長等の待遇向上、更に進んで積極的業務擴張をなさる御考へであるや否や、御所見を承りたいと存じます
次に政府委員に承りたいのであります、遞信局に於て特定局制度の審議會と云ふものが設けられてあるやうでありますが、此の審議會の開かれる場合には、直接其の衝に當つて居る各管内の特定局長の代表者を參加せしむる御考へはあるかどうか、從來の官僚的機構を脱却して、眞に民主的に則るならば、是非とも斯う云ふ人達の眞の意見を聽くと云ふことが私は必要と考へるのであります、更に特定局に於て事業量が増加して所謂大局的態樣を整へて來ました時に、其の局に對しましては之を普通局に改定されるのが例になつて居りますが、是は當該局長等が專心業務に努力した表現でありまして、其の運營圓滑で業績良好なる局は、寧ろ特定局制度の下に於て分課を設置するとか、或は「サービス」施設等を改善し、益益特定局制度の特質を助長し、機能を十分に發揮せしむる方途を講ぜらるる意思ありや否や、之を御聽きしたいのであります、又局長の任命は、原則として地方在住の名望有力者を御採用願ひたい、是は從來さう云ふ方法を執つて居られたやうでありまするが、尚ほ存續して斯う云ふことにやつて戴けるや否や、それから局長の退官、死亡の場合は、前任者又は其の遺家族の推薦する者は、不適格者にあらざる限りは之を優先的に採用して貰ふと云ふことに從來はなつて居つたやうでありますが、是も存續する御意思ありや否や伺ひたいのであります、それから部内者の特定局への轉出は新進有爲の人材に限ることとして、行政整理等に依つて陶汰せられた人とか、或は老朽者或は病弱者と云ふ人達の任用は嚴に之を避けられたい、併し現今は是等の人達を任用されて居る實例があるので、非難の聲が起つて居ることを私は聽いて居るのであります、是は率直に申上げて置きます、又局長任用の場合は、管内事情に精通して居る所屬特定局長會と云ふものがございますが、是等の意見を徴せられてはどうか、斯う考へるのであります、それから局長として不適任者及び經營不良の局長に對しては請負的事業の本質に鑑みて、局長會に於ても其の責任の一端を負はしむる意味に於て、自主的改善に努力せしめ、常時自治監査の權能を與へ、是が改善及び處斷に當りては、會長の意見を徴した上で措置されたらどうか、斯う考へるのであります
それから從事員に關しましては、無集配局の從事員給料は、是はとても堪えられない、でありますから直轄經理にして戴きたい、それから集配局の保險取扱費の中の人件費は、是も直轄經理、それから通信手制度を廢止して、判任官配置率竝に定員の算定率は普通局と同一にされたい、是は多年の要望であつたのでありますが、私共の考へと致しましても、是は當然なすべきことだと考へるのであります
それから庶務の定員の配置、小使、給仕、是等は特定局にはありませぬ、併し實際に於ては斯う云ふものは必要であります、是は只今待遇改善と云ふことに依つて豫算は計上されてありますが、此の際之を實際に實現されたい、斯う考へるのであります、それから又一般給與等の待遇上の諸條件は、普通局との差別を撒廢して同率とされたい、それから局の經營に關しましては、局長手當は各等級に應じて、本官の收入に相當する額を手當として支給されたらどうか、それから特定局に勤續手當がない、是は當然支給すべきものと私は考へるのでありますが、御意見を承りたいのであります、それから局の經營に關しまして、設備だとか、或は窓口の設備或は事務室、電話室の特殊な設備をした場合の借上費を何等認めて居られないやうでありますが、是は將來認められるかどうか、又什器備品に於ても何等借上費が計上せられて居ないと云ふことでありますが、是はどうしたことであるか承りたいのであります、それから事務費でありますが、經常費に充當せる現行の事務雜費は餘りに少額過ぎる、是は昨日も皆さんから仰せられましたが、實際に實情に副はないことが非常に多いのであります、此の大切なる經營上に憂慮せらるることと私は考へて居ります、現行の雜費を業務費として現今の物價率を十分に探究されまして、増額支給されることを當然なりと私は考へるのであります、是が政府委員の所見を承りたいのであります
尚ほ最後に切手類及び印紙賣捌きに關して承りたいのでありますが、是は從來割引料を貰つて居つたやうでありますが、此の割引料と云ふ賣捌制を廢してしまつて、出納手當として賣捌額に應じて、段階を設けて定額支給にされてはどうか、斯う云ふ風な意見を持つて居るのでありますが、政府委員の所見を承りたいのであります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/25
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026・一松定吉
○一松國務大臣 只今の御質問の中で、大體のことだけを私から御答へを申上げます、詳細のことや事務に關しますることなどは事務當局から御答へすることに致します、先づ特定局の存廢の問題でありますが、是は只今御質問の如く、我が國郵便制度始つて以來、所謂三等郵便局と云ふ名前の下に、其の地方の名望家にそれだけの事務を請負はせまして、地方の名望家は三等郵便局長として、自己の責任に於て、而も名譽ある仕事なりと自分から自信を以て其事務に從事せられて居りまして、其の結果御説の如く非常に顯著なる功績を擧げましたことは、我が國に於ける郵便事務に對する特徴であり、我々は其の功績に向っては何處までも多大の感謝を捧げて居る次第であります、でございますから、此の問題に付て色々非難攻撃のあることも承知して居りますが、其の非難攻撃と云ふものと、今日まで擧げられた功績を比較して見ますれば、必ずしも私は其の非難が不當とは言ひませぬけれども、寧ろ功績の方が偉大であると考へて居るのであります、故にさう云ふ非難攻撃の隘路は何處にあるか、どう云ふことで斯の如き非難を受けるかと云ふ其の點に對して十分の檢討を加へまして、さう云ふ點を是正して、非常に立派な我が國獨特の此の制度は、何處までも改善、維持したい、斯樣に私は考へて居る次第であります、是等の點に付きましては事務當局とまだ十分の打合せを勿論致して居りませぬから、取敢ず私の所見だけを申上げて置くのでありますが、私はさう云ふことの方が我が國遞信行政を一層周密に、一層之を擴充する意味に於て必要である、斯樣に私は考へて居るのであります
それから局長の任命に付て色々御意見があつたのでありますが、例へば退官した者を特定局の局長にするなとか、或は其の他色々な人々をよそから持つて來て、さう云ふ局長にすることの是非に付ての御意見でありますが、是は其の場合に於て具體的にそれぞれ考へて見なければならぬと思ふのであります、例へば遞信行政に長く携つて居りまして功績のありました者が、功成り名遂げて自分の地方に歸つて、尚ほ其の地方に於て此の事務に勵精したいと云ふやうな人であれば、假にそれが今までの仕事に十分に盡すことの出來ないやうな立場に在つても、其の地方に於て特定局の郵便局長としては尚且威力を持つて居る、而も此の人は非常に其の業界に於ける功勞者であり、尚ほ人望も立派な人であると云ふやうな人であれば、必ずしも之を排斥する必要はないと思ふのであります、それは各人各人の特定の人に依つて之を判斷しなければならぬと、私は考へて居るのであります
それから特定局長が退官する場合に、後任者を推薦した時分には、其の人を優先採用するが宜いぢやないかと云ふ御説、御尤ものやうに思ふのでありますが、是もやはり具體的に其の事實を檢討致しまして、其の時推薦せられた者が本當に適任者であるかどうかと云ふことを十分に檢討した上で、適任者であると云ふことであれば、勿論是は優先して採用するが適當だと思ふのでありますが、如何に其の人が勇退する人の推薦であつたと致しましても、是は不適任であると云ふことが四圍の情勢から判斷せられまする時には、必ずしもそれを優先して採用すると云ふことは出來ないと考へるのでありまするから、要は其の具體的の事實に依つて之を判斷しなければならないと思ふのであります、老朽者とか、退職者、或は管内の事情に通じない人とか云ふやうな人は勿論いけないのでありますから、そう云ふやうなことは只今あなたの御説に從ひまして、十分之を任命する時には考慮しなければならぬ、斯樣に考へて居るのであります、普通局と特定局との間に色々な差別があるが、さう云ふ點を撤廢したらどうかと云ふやうなこと、それから特定局に對しては勤續手當がない、或は施設に對する費用の支給がないとか云ふやうな場合がある、或は事務費が餘りに少額であるから、之を増額してはどうだと云ふやうな點に對しましては、私それらの手續の點に付て詳細なことを承知して居りませぬので、何れ事務當局から詳しく御答へすることに致しますが、特定局の發達の經路から見まして、又一つ特殊性を持つて居ると云ふ點から、若しくは請負制度と云ふ點から、必ずしも普通局と同一に行かないこともあるのではないかと思ふのであります、此の點は何れ事務當局から詳しく申上げます、それから切手類、印紙類の賣捌手數料を廢して、更に費用の支給方法を改善するとか云ふことは、一切事務當局から答へさせて戴きます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/26
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027・小池行政
○小池政府委員 駒井さんの御質問の中、大臣から御答辯されました以外の事柄に付きまして、私から御答へ申上げます、最初に特定局制度改善審議會のことに付て御答へ致しますが、現在遞信省と致しましては、直接本制度に關係ある局長を以て組織致して居ります、是は直接關係ある局長を以て、自由に本問題を論議する機會を作つて居るのでありまして、其の機關に依つて總ての決定をする譯ではございませぬ、隨ひまして御説のやうに持定局長の意見なり、或は特定局に於ける從業員の意見なりを聽く機會を作ることに付きましては、此の審議會以外の組織を考へなければならないと思つて居ります、只今と致しましては、特定局長の意見は特定局長の組織を通じまして、又從業員の意見は從業員の組織を通じまして、凡ゆる機會を捉へて我々と致しましては拜聽致して居る次第でございます
それから第二に普通局に改訂する問題に付て御答へ致します、特定局制度は一面經濟的な經營方式であります爲に、或る一定の限度を超えますと、現在の制度と致しましては運營困難な場合が生ずることと、又中には特定局の制度を以て致しましては、其の地方の地況の發展等の影響を受けまして、業績甚だ振はない場合が生じますので、此の場合は已むを得ずして不特定局に改訂することがあるのであります
次に人件費の直轄の問題でありますが、御話の無集配局に於ける人件費は、渡切り制から直轄制に改めたいと思つて居ります、又集配局に於ける保險維持費の人件費に付きましては、是れ亦直轄制に改めたいと考へて居ります
次に特定局に於ける庶務會計の定員に關する御話がございましたが、是れ亦特定局に對しましても庶務會計の所要定員を配置して行きたいと考へて居ります
次に雜費の點に付て御話がありましたが、我々と致しましても、現在の物價昂騰に伴ひまする雜費支辨の經費が非常に嵩むやうになりましたので、出來得る限り雜費の増額を圖りたいと考へまして、二十一年度豫算に要求中でございます
尚ほ最後に切手類の賣捌歩合制を改めて、定額制にしては如何かと云ふ御説てございましたが、此の點に付きましては、現行の切手類賣捌の割引歩合制度には、極めて簡便だと云ふ長所がございますので、其の長所と、一方又割引歩合と云ふやうな時勢に副はない點もありますので、其の短所とを睨み合はせまして考究中でございますが、他面御説のやうな一定額の支給を致しますことは、數段階を設けることか非常な手數であることと、切手類の出納、保管、檢査等に相當の手數を要しますので、思想的には非常に時勢に副ふ御考へと存じますが、一面甚しく煩瑣な手數を要する、缺點がございますので、兩方を比較考量致しまして善處致したいと考へて居る次第でございます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/27
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028・中島守利
○中島委員長 次は白木君発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/28
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029・白木一平
○白木委員 先日來から、色々の角度より各委員が御質問に相成り殊に待遇改善の問題に付きましては眞劍な論議が盡されて參つたのであります、私は其の方面に付きましても切に要望をし、尚ほ御意見を承りたいと存じますが、時間もありませぬので、唯一點御所見を承りたいと思ひます、それは特定局に於きまする保險取扱制度に付きまして、先日政府委員から其の制度を變へると云ふやうな御説がありましたが、是はどの程度に變更をされるものでありませうか、之を承りたいと思ふのであります
今日特定局の經營は非常に困難でありまして、先程渡切り經費とか請負制度とか仰せられましたが、今日の制度は元の請負制度を全く脱却致しまして、大體直轄制度に近い程度にまで變革を致して居るのであります、隨て今日渡切り經費に入つて居りますのは、今曰の物資其の他式紙類、尚ほ其の時に決まる厚生施設等の、中央で之を纏めてやる上に於きまして最も困難な仕事のみが請負制度に殘つて居るやうな現状であります、隨て今日の特定局の經營に付きましては極めて困難な状態にあります、併しながら此の保險取扱制度が所謂手數料制度になつて居りますので、之に依つて漸く經營を維持して居ると云ふのが現状であります、然るに今日保險の制度を根本的に變へると云ふことになりますと、之に代はるべき方法を眞劍に御考へになりませぬと、到底特定局の經營は成立たぬことになると私は考へるのであります、丁度保險は民間保險に於ても同樣でありますが、此の募集に熱心でありますることは、勿論局に於きましては其の局長の一つの義務であり、責任であり、使命ではありませうが、半面に於きまして、募集に熱心であると云ふことは、其の後に於きまする年々集金に依る手數料の、或は十年、或は三十年と、長い間に於ける固定收入を目標に致しました所の努力の結果であります、一面それだけ財産を作ると云ふ觀念も手傳ひまして、此の保險普及募集に付きましては、相當眞劍なる努力を致して居るのであります、尚ほ一面考へられますことは、此の制度を根本的に變更をすると云ふやうなことがありますると、一種の既得權を沒收すると云ふやうなことにも考へられるのであります、でありますから、どの程度に此の保險の取扱制度を變更せられるのであるか、尚ほ變更と同時に、特定局の其の後に於きまする經營上に支障を來さざる用意ありや否や、之に付きまして御所見を承りたいと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/29
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030・小池行政
○小池政府委員 特定の局に於きまする保險の取扱ひの御質問に對しまして私から御答へ致します、保險の取扱費の中、契約費と維持費とに分けます、其の中維持費の人件費は直轄に改めたいと考へて居ります、契約費に付きましては從來の儘存續して行きたいと考へて居ります、現在に於きましては、集配局に於ける保險の維持費に付きましては、指定定員と申しまして一定の定員を指定致して居ります、特定局長は此の指定に從ひまして、指定通りの人件費を賄ふことに相成つて居りますので、此の點を渡し切制から直轄經理に改めるのでございまして、形式的には渡し切制から直轄經理に改まりますが、實質的には現在と殆ど變りがないと申して差支へないのであります、尚ほ特定局經營の困難を如何にして救濟するかと云ふ御質問に對しては、漸次經費が直轄化して參りまして、特定局長の自由裁量が出來る範圍が狹まつて來るのではないかとの御説でありました、人件費が大幅に直轄經理になりますので、其の點に付きましては、御説の通り特定局長の自由裁量の出來る範圍が狹められるのでございまして、之に對しては特定局の經營を圓滑ならしめるやうに適當の補給を考へたいと思ひます、尚ほ指定局長の手當の引上、又雜費の増額、其の他局舍料の引上、竝に印紙切手類の割引歩合等に付きまして、それぞれ所要の引上げを行ひたいと考へて居る次第でございます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/30
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031・白木一平
○白木委員 是非特定局も普通局も竝行致しまして、自ら厚生施設其の他の施設に進んで改善が出來まするやうな、經費に於て餘裕を持つやうな施設を御願ひしたいのであります
尚ほ待遇改善に付きましては、昨日大臣から極めて温情のある御話でありまして、恐らく遞信從業員四十萬は之に感激をすることと考へるのでありまするが、先日他の委員の質問に對して、確かに他の省に比較致して遞信部内の給與は低位にあるのである、是が改善には、基本の定率を變更せねばならぬのであつて、其の定率變更に付ては極力努力をすると云ふ御話でありましたが、私も遞信部内の從業員の待遇改善を致しますには、先づ定率を變更することが一番の先決問題であると考へる一人でございます、此の定率の改正に付きましては、何れ極力御努力になつて居ることと思ひますが、之を恐らく四十萬遞信從業員は一日千秋の思ひで待つて居ることと私は考へる、是が如何樣な状態にまで進んで居りまするか、最近に於きまして是が實現の可能性はあるのでありませうか、それを承りたいと思ふのであります、今囘の閣議に於きまする臨時手當一率五割の増額に付きましても、定率の上りませぬ以上は、益益遞信部内從業員と他の省の從業員との開きは大きくなつて來るのであります、洵にお氣の毒に堪へぬのでありまして、どうしても一日も早く此の定率の改正の促進を御願ひせねばならぬと思ふのでありますが、此の點に付きまして御伺ひ致したいと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/31
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032・一松定吉
○一松國務大臣 白木委員の御質問に御答へ致します、今あなたの仰せになりましたやうに、遞信從業員の諸君が、他の官廳の職員諸君に比較して基礎率が非常に低下して居ると云ふ事實は、其の通りであります、それ等の點に對しましては、先日も申上げましたやうに、私非常に同情して居りまして、出來る限り早く他の官吏同樣に其の基本率を引上げたいと考へて居りますが、御承知の通りには、基本率を元にして一割五分増であるとか、或は一割増、或は百圓増と云ふやうなことが今日主張せられて居るのでありますから、先づ取り得べきものを取つて、而して後に徐々にさう云ふものに向つて進むと云ふ方法を執りませぬと、それもやり是もやると云ふことは中々容易でないのでありますから、今あなたの御趣旨のある所を能く了と致しまして、一歩々々前進する、さうして將來は他の官廳職員と何等差異がないと云ふ程度にまで引上げたい、斯樣に考へて居るのでありますから、それを今急速に、同時にと云ふことは、是は理想ではありますけれども行はれませぬので、其の邊は一つ私に御任せ戴きますれば、出來得べき限りさう云ふ方針に向つて一歩々々前進する、其う云ふことで一つ御諒承を賜りたいのであります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/32
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033・白木一平
○白木委員 洵に熱意ある御答辯を戴きまして、此の上とも一層の御配意を御願ひ致したいのであります、私も實は永らく共に此の部内に其の職を涜した者でありまするが、今日程社會から遞信事業の信用を失墜した時はありませぬ、それを聞く度に洵に胸の張り裂ける思ひをするのであります、私は常に仕事に誇りを持たねばならぬと言つて居りますが、それには何と致しましても落著きが大事であります、落著きのない所に誇りはありませぬ、延いては自己の職を呪ふやうになるのでありまして、斯樣になりましては洵に大變なことでありまして、左樣にならぬ前に一層の御努力を願ひまして、一日も早く安定をし、此の遞信事業の信用の囘復が出來るやう希望致しまして、私の質問を打切ることに致します発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/33
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034・一松定吉
○一松國務大臣 只今の白木委員の御希望に對しまして、私全然贊成であります、あなたが特に此の遞信從業員の實情を能く御理解相成つて居りまして、遞信從業員に對しまする世の中の非難攻撃に付ては、自分が身を切られるやうな思ひがあると云ふ其の御考へは、遞信大臣に親任致しました私としては、あなた若しくはあなたより以上に之を殘念に思つて居るのでありますからして、出來得べき限り御趣旨に副ひまして、一日も早く之を改善して、眞に遞信從業員に對しまして、以前國民が拂つた信用以上の名譽の囘復を致したい、其樣な念願を持つて居ります、御趣旨のある所を能く了承致しました発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/34
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035・中島守利
○中島委員長 香川君——成たけ簡單に願ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/35
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036・香川兼吉
○香川委員 大臣には御病氣をされて、昨日來御登院を遊ばされた、而も非常に懇切熱心に我々の意見を御聽きになり、又懇切なる御答辯を戴きまして、非常に感激を致して居るものであります、實は昨日御尋ねを致したい、御答辯を戴けるかと思つたのでありますが、例の今や天下の視聽を此の一點に集めて居ると申しませうか、全遞從業員の要求に對する解決の問題であります、之に對して遞信省が九日までに囘答すると新聞で拜見して居りますが、代表者とも會見をせられたる大臣の御所見と、更に之に對する大臣の決意に付て、此の場合承つて置きたいと存じます
次に昨日大藏省の野田主計局長に御出でましを戴きまして、特別會計でありまする以前の遞信院が四億三千萬圓の金を一般會計の方に繰入れた、是等の辨濟處置に付て所信を伺ひましたが、分割或は之に對する返納等の義務はあるが、直ちに是が實行に付ては困難なるが如く拜承致したのであります、民間に於きまする常識から申しますれば、借りたものは直ちに濟すことが本筋であり、或は簡單に濟せないからと云つても、其の筋の途が開けなければ相成らぬことは申すまでもありませぬ、そこで遞信省は此の貸したるものに對する處分に對してはどう云ふ御考へを以て臨むのであるか、それに對する御所信を此の場合承つて置きたいと思ひます
更に終戰後に於きまする官吏の減員でありますが、遞信省に於てはどの程度の減員をなさつて居るのであるか、此の點と、今幾多のそれぞれの給與を致して居りますが、此の者が若し辭める場合に於ける恩給の率でありますが、恩給は何を基本として其の額を決めるか、此の點を御伺ひを申上げ、最後に從來執行はれて居りました集金郵便と云ふものが、戰爭中に之を廢止せられて居ります、新日本の建設の上に、或は商工發展の上に大なる役割を果すものでありますが、是等の方法復活の御意思はないか、此の點を承つて私質問を終ります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/36
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037・一松定吉
○一松國務大臣 香川委員の御質問の中で、從業員諸君と本月九日に會見をして、待遇改善問題に對する具體的の話をしようと云ふことの約束をして居つたのであるが、それに對して今日までどの程度に進展したのであるか、又どの程度に大臣は確信を持つのであるかと云ふ、此の御質問に對して御答へを致します、實は遞信從業員諸君が豫てから待遇改善に付て非常に憂慮せられて、お互に各地から委員を派して、此の目的達成の爲に色々な方面に活動を續けて居ると云ふことは、私まだ遞信大臣に親任せらるる以前から實は承知して居つたのであります、併しながら當局と云ふ立場でありませぬ爲に、唯其の動靜を密かに心配をすると同時に、何とかして待遇改善の途に向つて光明を見出すやうにと云ふ考へを以て臨んでは居りました、愈愈七月一日に親任せらましたので、早速其の日に從業員諸君と本省内に於て面會を致しました、さうして其の生活難の實情は手に取るやうに具さに諸君から聽取致しました、洵に同情に價あるのみならず、一刻も一瞬も之を忽せにすることは出來ないと云ふことを認識致しまして、出來る限り努力をしよう、斯う云ふ決意を以て致したのでありまするが、何分親任匆々でもありまするし、又政府がどの程度まで本當に努力し、本當に實現することの出來ると云ふ見透しを十分持つて居りませぬであつたが爲に、私は少くとも自分が閣議に出て、二囘位は少くとも閣議に於て自己の主張を堂々と發表して、閣僚諸君の同意を求めなければ、中々是は實現の緒に就くことは出來まい、斯樣に考へましたので、丁度七月一日から火曜、金曜が閣議になつて居り、日曜もありましたけれども、まあ三囘の閣議に出れば大概の見透しも付くだらう、斯う云ふ積りで、實は九日と約束したのであります、所が不幸にして丁度其の晩から胃痙攣に罹りまして、今だに其の病氣が囘復致しませぬ爲に、思ふ存分の活動は出來ませぬけれども、事務當局から色々實情も聽き、又現に本日閣議に於ても、私は自分の意見を閣僚諸君に愬へまして、閣僚諸君の同情ある御意見も承り、本日新任の挨拶を本省に於て從業員諸君に致しました時にも、私の所信を赤裸々に話を致したのであります、今之を細かに具體的に、數を擧げてと云ふことまでには至りませぬけれども、大體のことを申上げますれば、七月一日の從業員諸君の要求は、元來我々の豫ての要求、即ち月收に自己及び扶養家族一人に付て百圓の増加を要求する、而も是はもう此の七月とか六月とか云ふのではなくて、それ以前からの要求であるのであるが、物價は日に月にどんどん上る一方であつて、要求して居れば直ぐに其の額を超過して物價は上ると云ふことで、次から次に其の要求額を高めなければならぬと云ふことに立至つて居るけれども、取敢へず今日では收入に自己及び扶養家族一人に付て百圓と云ふものを最低の要求として認めて貰ひたい、是は七月の要求ではないのだ、もう一月からの要求なのだけれども、もう既に七月になつた譯である、だからして最低要求是だけを認めて貰ひたい、さうして尚ほ認めて貰つた以外に、物價はどんどん上るのだから、引續いて更に又それ以上、最低生活の出來るやうに一つ努力して貰ひたい、斯う云ふ要求であつたのであります、そこで色々考へました結果、何とかしてやらなければ,唯働け働けで、待遇の改善が出來ずして働けと云ふことで、非難攻撃するばかりが能でもないのだから、出來るだけ一つやらうと云ふことを引受けたのであります、所が翌七月二日に御承知の通り五割の値上と云ふことを其の筋に於て認めて戴きましたので、早速之を實施致したのであります、所が其の五割の要求と云ふことでは、勿論前に申しました、現俸給に自己及び扶養家族一人百圓と云ふ額に達しませぬ、そこで之を何とかして達せさせなければならぬと考へて居りまして、色々考へました結果、大藏大臣にも相談致しました、大藏大臣の方でも、遞信從業員に限らず、一般官吏が皆さう云ふやうに要求をして居るのであるが故に、結局一般官吏に對しての給與令の改正をやらなければならぬと云ふことで、さう云ふことに付ては現に大藏省に於て案を立てつつあるが、それより前に、既に五割増給以外に今現に其の筋に向つて認可を申請して居る、それは何れ此の月の中頃までには多分許可して來るであらう、さうすれば其の現俸給に自己及び扶養家族一人に付て百圓と云ふ金額と同じになるかならぬかは別であるけれども、略略それに近いだけの額に達するであらうから、まあそれで此の焦眉の急を一つ救つて貰ふやうにしよう、斯う云ふ非常に温かい言明を得たのであります、それを數字に付て二、三申上げますならば、若し其の筋の指令が下つて參りますと、從業員諸君の六大都市の一人、扶養者のない人に對しましては、從業員諸君の要求通り致しますと、月額三百十圓と云ふことになります、所が今の其の筋の方からの御許しを得ると云ふことになりますと、それが三百三圓と云ふことになりますから、七圓だけはどうも追付かぬけれども、其の程度に屆く、それから其の次に、今度は六大都市の中で扶養家族一人ある場合になりますると、從業員諸君の要求は月五百十圓でありますが、其の筋の御許し、指令を得ると云ふことになると、五百三圓と云ふことになりますから、七圓だけまだ定りませぬ、其の次に、今度は扶養家族二人、勤續手當十年から十四年までになりますると、要求額は七百二十圓ですが、是が六百九十一圓と云ふことになります、それから六大都市の中で十五年以上十九年で、扶養家族三人と云ふ人は、要求額は九百十二圓と云ふことになりますが、是が御許しを受けたと云ふことになりますと、八百八十八圓と云ふことになります、少し減つて居りますが、今度は勤續二十年から二十數年の人で扶養家族四人と云ふことになりますと、要求額は千百五十三圓ですが、こちらの支給額は千百六十一圓で少し殖へることになります、斯う云ふ風になりますから、略略要求額に接近するだけのことが、此の月の中頃からは實現出來やう、斯樣に考へて居るのであります、私はもう赤裸々に其の從業員の代表者諸君に具體的に話をして、さうして尚ほ是が出來て是で滿足するのではない、是れ以上に尚ほ我々は努力して、諸君の要求する金額以上に待遇を改善しようと云ふことに努力し、一面には給與令と示ふものを根本的に改革しよう、斯う云ふ考へを持つて居るのであります、左樣御諒承を願ひたいと存じます(拍手)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/37
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038・白根玉喜
○白根説明員 御尋ねの一般會計及び臨時軍事費に、通信事業特別會計から繰入れた金額に付きまして、繰戻しをして戴くやうに大藏省に折衝して居るのでございますが、其の點に付きまして我々と致しましても、大藏省に對しまして通信事業の財政の現状に鑑みまして、昨日來の御説の如く、出來るだけ早い機會に於きまして一般會計より繰入を受けまして、事業財政を少しでも好轉したいと存じまして、數次に亙りまして大藏省と折衝致したのでございます、其の結果一般會計より特別會計に對しまして、將來とは言つて居りますが、出來るだけ早い機會に於きまして一般會計から特別會計に繰入金をするとか——繰入金をすると致しますと法律が要るので、時期が切迫して早く一般會計から貰ふやうなことになれば、繰入金に依らないやうな方法でも講じまして、出來るだけ通信事業特別會計の方面の要求に善處したいと云ふことに、兩省の間で話合は決まつて居るのでございますが、偖て本年度に全部のもの、或は一部のものを返還して貰へるかどうかと云ふことに付きましては、今暫く一般會計の見透し、通信事業特別會計の今後の状況等を御互ひに睨み合せまして、相談の上、決定しようぢやないかと云ふことに相成つて居るのでございまして、斯樣な事情でございますから、本年度に全部又は一部必ず一般會計から特別會計へ繰戻して貰へると云ふことを、只今茲ではつきり申上げるやうな域には實は達してないのでございます、御諒承戴きたいと思ひます
それから行政整理のことに付てでございますが、是は率に於きまして七分五厘、約三萬人足らずの人員を減員致したのでございます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/38
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039・小池行政
○小池政府委員 香川委員の集金郵便を復活する意思はないかとの御質問に對しまして御答へ致します、現在我々と致しましては郵便の信用を囘復すること、言ひ換へますれば、郵便の正確さと速度とを取戻して、事故、犯罪等を根絶することに全力を傾注致して居りますので、戰時中停止されました集金郵便、其の他の勞力手數を要する制度の復活に付きましては、局舍、其の他食糧事情、輸送機關等の戰災、是等の不利益な條件の緩和せらるるのを待ちまして、逐次復活致したいと考へて居りますが、目下の環境と致しましては稍稍時期尚早の感を抱いて居るのであります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/39
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040・白根玉喜
○白根説明員 御質問に對する御答へが漏れて恐縮でありますが、恩給に對しまして、恩給の基礎になる俸給は現在の俸給を基礎にするか、今度上る所の俸給を基礎にするかと云ふことに對しましての御問ひに御答へ致したいと思ひますが、只今の所に於きましては恩給の基礎となるべき俸給に付きましては現在給を基礎にする、但し退職賜金に關しましては上つた俸給を基礎に致しましてやらうぢやないかと云ふ風に、關係方面の話ではなつて居るのでございますが、まだ確定して居る譯ではございませぬ発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/40
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041・香川兼吉
○香川委員 只今大臣から又各政府委員から御話があり、特に大臣には非常に御熱意のある御話を承りまして、感激を致して居るのでありますが、どうか其の意氣と熱意を以て、大臣は身命を賭しても此の四十萬遞信從業員の爲に奮起一番致して、一日も早く解決されんことを要望するものであります、例の「板垣死すとも自由は死せず」と言つた、あの通りに大臣が若し職に殪るるとも、私は必ず其の儘に死すものではないと信じます、どうか其の意氣と熱とを持つて、本問題の解決の一日も早からんことを要望致しまして、私の質問を終る次第でございます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/41
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042・一松定吉
○一松國務大臣 香川委員の熱心なる御意見に對しまして御禮を申上げまして、謹んで其の趣旨を了承して努力を御誓ひ申上げます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/42
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043・澤田ひさ
○澤田委員 只今遞信大臣から月給の上ることに付て數字を示して戴きまして、能く分つたのでありますが、昨日申上げました通り女子從業員が多數、生活に困る、生活に困ると我々の許に歎願書まで持つて來て居られるのでございますから、此の點を能く御含み下さいまして、獨身でない、一家を持つて居られる所の、即ち未亡人であると云ふやうな女の事務員の方には、どうぞ男子と同じ率に引上げてやつて戴きたい、一家を持てば女でも男でも家の支柱でございまして、生計には何等變りはないのでございますから、どうぞ此の點を能く政府委員の方々も皆御聽き下さいまして、女の方にも男の方にも一家を生計せられ、扶養家族の有る方には同じ取扱ひにしてやつて戴くことを私から切望致しまして、私の質問を終ります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/43
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044・一松定吉
○一松國務大臣 只今の御質問に對しましては、出來得べき限り御趣旨に副ふやうに努力致します発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/44
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045・橘直治
○橘委員 簡單な問題でありますから、一問一答で御願ひ致したいと思ひます、昨日同僚の質疑に對しまして、小池政府委員から特定郵便局の中の北海道地區の氣候状況を勘案して、雜費の中に相當考慮したいと云ふやうな御言葉があつたやうでありますが、氣候状況は東北北陸地區もやはり寒冷地帶でありますから、當然是等の地區も御勘案あつて然るべきものと考へますが、當局の御意見を伺ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/45
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046・小池行政
○小池政府委員 御答へ致します、寒冷地として北海道はじめ東北・北陸・信越等に付きまして同樣の考へを持つて對處致したいと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/46
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047・橘直治
○橘委員 只今の糊無し目打ち切手は國民大衆に非常に不便を與へて居るのでありますが、之を糊付の目打ちにし、紙の質も若干改良致しまして、在來のやうな切手に、いつ頃御復舊になれる御見込でありますか発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/47
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048・小池行政
○小池政府委員 切手の糊付けと「ミシン」に付きましての御質問に對しまして御答へ致します、最初に糊付けに付て御答へ致しますが、是は食糧でありまする澱粉を使用致します關係上、現下の食糧事情より致しまして非常な困難さを伴つて居るのでございますが、目下の見透しと致しましては、來る來春三、四月頃復活出來るのではないかと考へて居ります、次に「ミシン」の問題に付て御答へ致します、是は印刷局にありまする機械が戰災の爲め燒失致しましたので、目下此の機械の復舊に努力致して居ります、此の機械が復舊相成りますれば、此の問題は比較的簡單に御希望通り實現するのではないかと考へますが、相當大きな機械でありまして、又多額の經費を要します關係上、遷延致して居りますことは洵に遺憾な次第でございます、出來る限り近い將來に於きまして御希望通り其の目的を達成致したいと考へて居ります、大體是れ亦來春三、四月頃を見透しと致しましては考へて居る次第でございます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/48
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049・橘直治
○橘委員 切手の關係でありますが、小池政府委員に於かれましても御承知であらうと思ひますが、只今遞信省としても非常に財源不足に御惱みになつておいでのやうであります、幸ひ今進駐軍も相當來て居るやうでありますが、政府に於かれては古い記念切手とか、國立公園切手とかがまだ相當おありの筈と思つて居ります、是等を御活用なさいまして、例の「フィラテリ・エージェンシー」を御開きになる御考へはありませぬか、是は相當に收入があると私は考へます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/49
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050・小池行政
○小池政府委員 只今の切手の普及に付きまして御答へ致します、御説の通り我々と致しましては、一面切手を通じて我が國の文化を普及致したいと云ふ考へ、他面又切手に依る増收を圖りたいと考へまして、御話の通り是が普及改刷等の改善に努力致したいと、目下關係の向と折衝中でございます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/50
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051・中島守利
○中島委員長 藤田君、何か簡單な御質疑がありますか発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/51
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052・藤田榮
○藤田委員 先程大臣の全遞の要求に對する經過の報告で分りました発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/52
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053・中島守利
○中島委員長 森本君発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/53
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054・森本義夫
○森本委員 簡單な問題ですが、二日の委員會に於きまして現在十五錢に値上げしようとする葉書を假に十錢に値上げすれば、由つて生ずる減收額が六千萬圓と伺つて居りますが、此の六千萬圓と云ふのは平年度のことでございますか、此の圖表から見るとさう云ふ計算が出るやうで、本年度では四千萬圓ではないかと云ふ感じがしますが、是は平年度であらうと思ひますが、さうですか発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/54
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055・小池行政
○小池政府委員 平年度でございます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/55
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056・森本義夫
○森本委員 さうすると本年度に於きましては四千萬圓と云ふことですね発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/56
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057・小池行政
○小池政府委員 左樣であります発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/57
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058・一松定吉
○一松國務大臣 色々御質問を本席から承りまして非常に稗益する所が多く、又私が將來職務遂行の上に付て多大の參考になることを御聽かせ戴きまして、洵に有難く存じましたが、唯一つ私が最後に皆樣に御願ひして置きたいことは、例の葉書の五錢を十五錢にすると云ふ問題でございます、是は大衆の負擔になることでございますから、色々御議論のあることは承知して居りますが、先刻來皆樣の御熱烈なる御質問に對して御答へ致しましたやうに、出來得る限り從業員諸君を滿足さして、さうしてどうか斯うか是ならば自分等も安心して食つて行くことが出來る、是からは一つ一生懸命に今までの汚名を一掃して、以前のやうな遞信省に對する信用を取戻したいと云ふやうな氣魄を持たせると云ふことに付ては、相當に改善を是れ以上引續いてしなければならぬと思ふのでありますから、どうか出來ますならば、一つ大衆の負擔になることでありまするが、原案を支持して戴きまして、さうして更に條件を付けて戴く、お前が其の位の考へであれば、一つ葉書の値上げは認めよう、其の代り我々の要求する所の「サービス」の改善をやつて、國民が喜んで遞信事業と云ふものに信頼を置くやうにせよと云ふ風に御鞭撻を賜はりますと、非常に私も有難いのでありまして、それ等のことは何れ此の次の委員會に於て、皆樣の御意見を承ることが出來ませうけれども、能く一つ御熟考を願ひまして、出來得べくんば原案を支持して戴きたいと云ふことを特に私から御願ひを申上げて置きます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/58
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059・中島守利
○中島委員長 是で大體質疑は終つたやうでありますから打切ります、明後八日の午後一時から繼續致したいと思ひます、それでは是で散會致します
午後三時三十七分散會発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/txt/009013531X00419460706/59
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