1. 会議録本文
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000・会議録情報
明治四十四年一月二十一日(土曜日)
午前十時七分開議
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議事日程 第二號 明治四十四年一月二十一日
午前十時開議
第一 公爵毛利元昭君、侯爵鍋島直大君、侯爵中山孝麿君、侯爵山内豐景君、男爵岩村通俊君、堀眞五郎君、櫻木嘉右衞門君請暇の件
第二 商法中改正法律案(政府提出) 第一讀會
第三 右議案の審査を付託すへき特別委員の選舉
第四 商法施行法中改正法律案(政府提出) 第一讀會
第五 右議案の審査を付託すへき特別委員の選舉
第六 非訟事件手續法中改正法律案(政府提出) 第一讀會
第七 右議案の審査を付託すへき特別委員の選舉
第八 不動産登記法中改正法律案(政府提出) 第一讀會
第九 右議案の審査を付託すへき特別委員の選舉
━━━━━━━━━━━━━発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=0
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001・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 男爵内田正敏君ノ席次ハ中村男爵ノ次席ト確定イ
タシマシタ、其部屬ハ第八部ニ編入イタシマシタ、曩ニ本院議員ニ任ゼラレ
マシタ荒川義太郞君、伊瀨知男爵、折田君、加太君ノ席次ハ著席ノ通リ確定
イタシテ居リマス、其部屬ハ抽籤ノ手續ヲ省略イタシテ席次ニ依リ闕員ノア
ル部ヨリ順次荒川君ヲ第二部ニ、伊瀨知男爵及折田君ヲ第八部ニ、加太君ヲ
第九部ニ編入イタシテ御異存ゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=1
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002・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 御異議ナイト認メマス、第八部選出豫算委員德久
恆範君薨去ニ依リ其補闕選擧ヲ第八部ニ於テ行ハレムコトヲ希望イタシマ
ス、楫取男爵宮中ニ於テ杖ノ携帶ヲ差許サレタニ付キマシテハ、本議場ニ於
テモ其携帶ヲ許サレタイト云フ申出ガゴザイマシタ、先例モゴザイマスカラ
許可ヲ致シテ御異存ゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=2
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003・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 御異議ナイト認メマス、是ヨリ諸般ノ報〓ヲ致シ
マス
〔東久世書記官朗讀〕
明治四十三年十二月二十四日本院ハ同年同月二十五日ヨリ明治四十四年一
月二十日迄休會スルコトニ定メタル旨ヲ政府及衆議院ニ通知セリ
同年同月同日衆議院ヨリ同院ハ明治四十三年十二月二十六日ヨリ明治四十
四年一月二十日迄休會スル旨ノ通牒ヲ受領セリ
正四位勳二等功四級男爵內田正敏君
同年同月二十四日男爵議員補闕選擧ニ當選セラル
從三位勳二等荒川義太郞君
從四位勳三等加太邦憲君
正四位勳一等功四級男爵伊瀨知好成君
正四位勳二等折田彥市君
同年同月二十七日貴族院令第一條四項ニ依リ貴族院議員ニ任セラル
正三位勳二等德久恆範君
同年同月三十日薨去セラル依テ明治四十四年一月四日弔辭ヲ贈レリ
正三位勳四等男爵伊達宗敦君
明治四十四年一月六日薨去セラル依テ同月七日弔辭ヲ贈レリ
正四位勳四等男爵高崎安彥君
同年同月十一日卒去セラル依テ同月十三日弔辭ヲ贈レリ
同年同月十八日政府ヨリ左ノ法律案ヲ提出セリ
商法中改正法律案
商法施行法中改正法律案
非訟事件手續法中改正法律案
不動產登記法中改正法律案
同年同月二十一日政府ヨリ左ノ決算及檢査報〓ヲ提出セリ
明治四十一年度歲入歲出總決算
明治四十一年度各特別會計歲入歲出決算
明治四十一年度歲入歲出決算檢査報〓発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=3
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004・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 是ヨリ本日ノ會議ヲ開キマス、內閣總理大臣桂侯
爵
〔國務大臣侯爵桂太郞君演壇ニ登ル〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=4
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005・桂太郎
○國務大臣(侯爵桂太郞君) 諸君、本大臣ハ玆ニ政府所見ノ〓要ヲ陳述スル
ノ機會ヲ得マシタルヲ光榮ト存ジマス、諸君、締盟列國トノ交誼ハ益〓深厚ヲ
加ヘ特ニ日英同盟ノ基礎ハ年ヲ逐ウテ益、鞏固ナルヲ致シマシタ、又昨年露
國ト更ニ協商ヲ重ネマシテ、從來ノ協約ノ基礎ヲ一層確實ニスルヲ得タ次第
デゴザイマス、又其他各國トノ協約等ニ付キマシテモ何レモ漸次其效果ヲ收
メマシタ爲ニ東洋ノ平和ヲ增進シ、帝國ノ安全ヲ保障スルニ於テ何等遺憾ナ
キヲ得マシタルノハ實ニ國家ノ幸福ト言ハナケレバナリマセヌト存ジマス、
諸君、列國トノ條約改正ニ關スル交渉モ漸次其步武ヲ進メマシテ居リマス、本
大臣等ハ諸君ト共ニ速ニ其目的ヲ達シ、其期ニ至リマシテ圓滿ナル實施ヲ見
ムコトヲ切望シテ止マヌ所デゴザイマス、韓國ニ對シマシテハ帝國ハ常ニ其
最善ヲ盡シマシタガ、從來ノ政策遂行ノ結果ハ未ダ以テ完全ニ帝國ノ所期ニ
副ヒマセヌ、又同國開發ノ目的ヲ達スル所以デモゴザイマセヌカラ致シマシ
テ、昨年八月ニ相成リマシテ遂ニ同國ヲ永遠ニ帝國ニ併合セラルヽコトニ相
成リマシタ、爾後朝鮮ノ情勢ハ平靜デゴザイマシテ、庶民其堵ニ安ンジテ居リ
マスナレドモ、尙ホ今後一層其施設經營ヲ完ウシ、同地方ノ發達同化ヲ圖リ
マシテ以テ十分ニ併合ノ效果ヲ收メタイト存ジテ居リマスノデゴザイマス、
諸君本大臣ハ就職以來、財政經濟ノ整理ヲ計畫シ、諸君ノ御贊同ヲ得テ其方
針ヲ實行イタシマシタガ、幸ニ致シマシテ今日ニ至リ稍〓其效果ヲ實現イタ
シマシテ、內外ニ對スル帝國財政ノ信用ハ鞏固トナリ、經濟界モ亦漸次穩健
ナル發達ヲ見ルニ至リマシタノハ實ニ國家ノ幸デアルト存ズルノデゴザイマ
ス、政府ハ尙オ從來ノ方針ニ依リマシテ益、財政經濟ノ調和ヲ圖リ以テ國力
ノ發展ヲ確實ナラシメムコトヲ希望イタシテ居リマスル次第デゴザイマス、
國防ノ充實ヲ期シマスルノハ東洋ノ平和ト帝國ノ安全ヲ維持スルニ於テ巳ム
ヲ得ヌコトデゴザイマスルヲ以チマシテ政府ハ財政ノ許ス範圍ニ於キマシテ
之ガ補充ノ計畫ヲ立テマシテ、又交通殖產〓育等國運ノ發展ニ必要ナル事業
ニ付キマシテハソレ〓〓既定ノ計畫ヲ遂行イタシ、又ハ新ニ計畫ヲ定メ、又
治水事業ニ付キマシテモ相當ナ企畫ヲ致シマシテ何レモ來年度豫算案ニ其費
額ヲ計上イタシマシタ、尙ホ其他各種計畫等ニ付キマシテハ更ニ本大臣又ハ
各大臣ヨリ相當ノ時機ニ於キマシテ其內容ノ詳細ヲ陳述イタシマス、本大臣
ハ諸君ガ時勢ノ須要ニ鑑ミラレマシテ政府ノ意ノ在ル所ヲ諒セラレ、提出イ
タシマスル所ノ各案ニ對シマシテ協賛ヲ與ヘラレムコトヲ切望ヲ致ス次第デ
ゴザイマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=5
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006・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 是ヨリ本日ノ議事日程ニ移リマス、議事日程第一、
公爵毛利元昭君、侯爵鍋島直大君、侯爵中山孝麿君、侯爵山内豐景君、男爵
岩村通俊君、堀眞五郞君、櫻木嘉右衞門君請暇ノ件、毛利公爵ハ病氣ニ付キ
二十日間、鍋島侯爵ハ病氣ニ付五十日間、中山侯爵ハ病氣ニ付キ會期中、山內
候爵ハ病氣ニ付キ會期中、岩村男爵ハ病氣ニ付キ會期中、堀君ハ病氣ニ付キ
會期中、櫻木君ハ病氣ニ付キ三十九日間、此請暇ハ皆許可ヲ致シテ御異存ゴ
ザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=6
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007・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 御異議ナイト認メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=7
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008・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 議事日程第二、商法中改正法律案、政府提出、第一
讀會、第四、商法施行法中改正法律案、政府提出、第一讀會、第六、非訟事
件手續法中改正法律案、政府提出、第一讀會、第八、不動產登記法中改正法
律案、政府提出、第一讀會
〔東久世書記官朗讀〕
商法中改正法律案
右
勅旨ヲ奉シ帝國議會ニ提出ス
明治四十四年一月十八日
內閣總理大臣兼侯爵桂太郞
大藏大臣
陸軍大臣子爵寺內正毅
外務大臣伯爵小村壽太郞
海軍大臣男爵齋藤實
內務大法學博平田東助
臣士男爵
農商務大臣男爵大浦兼武
遞信大臣男爵後藤新平
文部大臣小松原英太郞
司法大臣子爵岡部長職
〔左ノ議案ハ朗讀ヲ經サルモ參照ノタメ茲ニ載錄ス以下之ニ傚フ〕
商法中改正法律案
商法中左ノ通改正ス
目錄中「第四章海損」ノ次ニ「第五章海難救助」ヲ加へ「第五章保險」ヲ
「第六章保險」ニ、「第六章船舶債權者」ヲ「第七章船舶債權者」ニ改ム
第七條法定代理人カ親族會ノ同意ヲ得テ無能力者ノ爲メニ商業ヲ營ムト
キハ登記ヲ爲スコトヲ要ス
法定代理人ノ代理權ニ加ヘタル制限ハ之ヲ以テ善意ノ第三者ニ對抗スル
コトヲ得ス
第二十六條第二項ヲ左ノ如ク改ム
財產目錄ニハ動產、不動產、債權其他ノ財產ニ價額ヲ附シテ之ヲ記載ス
ルコトヲ要ス其價額ハ財產目錄調製ノ時ニ於ケル價額ニ超ユルコトヲ得
ス
第三十條ノ二商人ハ數人ハ數人ノ支配人カ共同シテ代理權ヲ行フヘキ旨
ヲ定ムルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テ支配人ノ一人ニ對シテ爲シタル意思表示ハ主人ニ對シ
テ其效力ヲ生ス
第三十一條ノ末尾ニ「前條第一項ニ定メタル事項及ヒ其變更竝ニ消滅亦同
シ」ヲ加フ
第四十一條中「物」ノ下ニ「又ハ有價證劵」ヲ加フ
第四十二條ニ左ノ一項ヲ加フ
營利ヲ目的トスル社〓ニシテ本編ノ規定ニ依リ設立シタルモノハ商行爲
ヲ爲スヲ業トセサルモ之ヲ會社ト看做ス
第四十四條ノ二會社ハ他ノ會社ノ無限責任社員ト爲ルコトヲ得ス
第四十四條ノ三會社ハ合併ヲ爲スコトヲ得
合併ニ因リテ會社ヲ設立スル場合ニ於テハ定款ノ作成其他設立ニ關スル
行爲ハ各會社ニ於テ選任シタル者共同シテ之ヲ爲スコトヲ要ス
第七十七條、第二百九條及ヒ第二百四十四條ノ規定ハ前項ノ選任ニ之ヲ
準用ス
第四十八條ノ二本編ノ規定ニ依リ登記スヘキ事項ニシテ官廳ノ許可ヲ要
スルモノハ其許可書ノ到達シタル時ヨリ登記ノ期間ヲ起算ス
第五十一條第一項ニ左ノ一號ヲ加フ
七數人ノ社員カ共同シテ會社ヲ代表スヘキコトヲ定メタルトキハ其
代表ニ關スル規定
第六十一條ノ二會社ハ定款又ハ總社員ノ同意ヲ以テ數人ノ社員カ共同シ
テ會社ヲ代表スヘキ旨ヲ定ムルコトヲ得
第三十條ノ二第二項ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第八十三條ノ二合名會社ハ總社員ノ同意ヲ以テ其組織ヲ變更シテ之ヲ合
資會社ト爲スコトヲ得
第七十八條及ヒ第七十九條第一項、第二項ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準
用ス
第八十三條ノ三前條ノ場合ニ於テ會社ハ組織變更ニ付キ債權者ノ承認ヲ
得又ハ第七十九條第二項ニ定メタル義務ヲ履行シタル後二週間內ニ其本
店及ヒ支店ノ所在地ニ於テ合名會社ニ付テハ解散ノ登記ヲ爲シ合資會社
ニ付テハ第百七條ニ定メタル登記ヲ爲スコトヲ要ス
第八十三條ノ四合名會社ハ總社員ノ同意ヲ以テ有限責任社員ヲ加入セシ
メ之ヲ合資會社ト爲スコトヲ得此場合ニ於テハ合資會社ト爲リタル時ヨ
リ二週間內ニ前條ニ定メタル登記ヲ爲スコトヲ要ス
第八十六條中「後十三條」ヲ「後十五條」ニ改ム
第九十條〓算人ノ選任アリタルトキハ其〓算人ハ二週間內ニ本店及ヒ支
店ノ所在地ニ於テ左ノ事項ヲ登記スルコトヲ要ス
-〓算人ノ氏名、住所
二會社ヲ代表スヘキ〓算人ヲ定メタルトキハ其氏名
三數人ノ〓算人カ共同シテ會社ヲ代表スヘキコトヲ定メタルトキハ
其代表ニ關スル規定
第九十一條第二項中「〓算人」ヲ「會社ヲ代表スヘキ〓算人」ニ改ム
第九十一條ノ二會社ハ辨濟期ニ至ラサル債權ト雖モ之ヲ辨濟スルコトヲ
要ス
條件附債權又ハ存續期間ノ不確定ナル債權ハ裁判所ニ於テ選任シタル鑑
定人ノ評價ニ從ヒテ之ヲ辨濟スルコトヲ要ス
第九十三條但書ヲ削ル
第九十三條ノ二第六十一條及ヒ第六十一條ノ二ノ規定ハ〓算人ニ之ヲ準
用ス
裁判所カ數人ノ〓算人ヲ選任スル場合ニ於テ會社ヲ代表スヘキ者ヲ定メ
ス又ハ數人カ共同シテ會社ヲ代表スヘキコトヲ定メサルトキハ其〓算人
ハ各自會社ヲ代表ス
第九十七條第九十條ニ揭ケタル事項中ニ變更ヲ生シタルトキハ〓算人ハ
二週間內ニ本店及ヒ支店ノ所在地ニ於テ之ヲ登記スルコトヲ要ス
第九十九條ノ二會社カ事業ニ著手シタル後社員カ其設立ノ無效ナルコト
ヲ發見シタルトキハ訴ヲ以テノミ其無效ヲ主張スルコトヲ得
第九十九條ノ三前條ノ訴ハ本店ノ所在地ノ地方裁判所ノ管轄ニ專屬ス
數箇ノ訴カ同時ニ繫屬スルトキハ辯論及ヒ裁判ハ併合シテ之ヲ爲スコト
フ〓〓、
第九十九條ノ四設立ヲ無效トスル判決ハ當事者ニ非サル社員ニ對シテモ
其效力ヲ有ス
原告カ敗訴シタル場合ニ於テ惡意又ハ重大ナル過失アリタルトキハ會社
ニ對シ連帶シテ損害賠償ノ責ニ任ス
第九十九條ノ五設立ヲ無效トスル判決カ確定シタルトキハ本店及ヒ支店
ノ所在地ニ於テ其登記ヲ爲スコトヲ要ス
第九十九條ノ六設立ヲ無效トスル判決カ確定シタルトキハ解散ノ場合ニ
準シテ〓算ヲ爲スコトヲ要ス此場合ニ於テハ裁判所ハ利害關係人ノ請求
ニ因リ〓算人ヲ選任ス
設立ヲ無效トスル判決ハ會社ト第三者トノ間ニ成立シタル行爲ノ效力ニ
影響ヲ及ホサス
第百條會社カ事業ニ著手シタル後其設立カ取消サレタルトキハ二週間內
ニ本店及ヒ支店ノ所在地ニ於テ其登記ヲ爲スコトヲ要ス此場合ニ於テハ
前條ノ規定ヲ準用ス
第百十八條ノ二合資會社ハ總社員ノ同意ヲ以テ其組織ヲ變更シテ之ヲ合
名會社ト爲スコトヲ得此場合ニ於テハ前條第二項ノ規定ヲ準用ス
第百二十條中第五號ヲ削リ第六號ヲ第五號トシ以下順次繰上ク
第百二十一條中「第五號乃至第七號」ヲ「第五號及ヒ第六號」ニ改ム
第百二十六條第一項中「株式ノ數」ノ下ニ「及ヒ住所」ヲ加へ第二項ニ左ノ一
號ヲ加フ
五一定ノ時期マテニ會社カ成立セサルトキハ株式ノ申込ヲ取消スコ
トヲ得ヘキコト
第百二十六條ノ二第百七十二條ノ二ノ規定ハ株式申込人又ハ株式引受人
ニ對スル通知及ヒ催告ニ之ヲ準用ス
第百三十一條第三項ヲ左ノ如ク改ム
第百五十六條第一項、第二項、第百六十一條第三項、第四項及ヒ第百六
十二條乃至第百六十三條ノ四ノ規定ハ創立總會ニ之ヲ準用ス
第百四十條削除
第百四十一條中「第七號」ヲ「第六號」ニ改メ第一項ニ左ノ二號ヲ加フ
八會社ヲ代表スヘキ取締役ヲ定メタルトキハ其氏名
九數人ノ取締役カ共同シテ會社ヲ代表スヘキコトヲ定メタルトキハ
其代表ニ關スル規定
第百四十二條ノ二發起人カ會社ノ設立ニ關シ其任務ヲ怠リタルトキハ會
社ニ對シ連帶シテ損害賠償ノ責ニ任ス
發起人ニ惡意又ハ重大ナル過失アリタルトキハ其發起人ハ第三者ニ對シ
テモ連帶シテ損害賠償ノ責ニ任ス
第百四十二條ノ三會社カ成立セサル場合ニ於テハ發起人ハ會社ノ設立ニ
關シテ爲シタル行爲ニ付キ連帶シテ其責ニ任ス
前項ノ場合ニ於テ會社ノ設立ニ關シテ支出シタル費用ハ發起人ノ負擔ト
ス
第百四十二條ノ四取締役又ハ監査役カ第百三十四條第一項ニ定メタル任
務ヲ怠リタルニ因リ會社又ハ第三者ニ對シテ損害賠償ノ責ニ任スヘキ場
合ニ於テ發起人モ亦其責ニ任スヘキトキハ其取締役、監査役及ヒ發起人
ハ之ヲ連帶債務者トス
第百四十五條第二項但書ヲ削ル
第百四十八條中「署名スルコト」ヲ「署名シ又ハ記名、捺印スルコト」ニ改
第百五十條中「讓渡」ヲ「移轉」ニ、「讓受人」ヲ「取得者」ニ改ム
第百五十二條ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ規定ニ依リ會社カ株主ニ對シ其權利ヲ失フヘキ旨ヲ通知スルトキ
ハ會社ハ其通知スヘキ事項ヲ公〓スルコトヲ要ス
第百五十三條ノ二前條第一項ノ規定ニ依リ株主カ其權利ヲ失ヒタルトキ
ハ會社ハ遲滯ナク其株主ノ氏名、住所及ヒ株劵ノ番號ヲ公告スルコトヲ
要ス
第百五十四條中「前條」ヲ「第百五十三條」ニ改ム
第百五十五條ノ二無記名式ノ株劵ヲ有スル者カ株主ノ權利ヲ行ハントス
ルトキハ其權利ノ行使ニ必要ナル員數ノ株劵ヲ會社ニ供託スルコトヲ要
ス
第百五十六條中「總會ノ目的及ヒ總會ニ於テ決議スヘキ事項」ヲ「會議ノ目
的タル事項」ニ改ム
第百五十八條削除
第百六十條中「總會ノ目的」ヲ「會議ノ目的タル事項」ニ改ム
第百六十條ノ二總會ハ取締役ノ提出シタル書類及ヒ監査役ノ報告書ヲ調
査セシムル爲メ特ニ檢査役ヲ選任スルコトヲ得
第百六十一條第二項ヲ左ノ如ク改ム
無記名式ノ株劵ヲ有スル者ハ會日ヨリ一週間前ニ其株劵ヲ會社ニ供託ス
ルコトヲ要ス
第百六十三條總曾招集ノ手續又ハ其決議ノ方法カ法令又ハ定款ニ反スル
トキハ株主、取締役又ハ監査役ハ訴ヲ以テノミ其決議ノ無效ヲ主張スル
コトヲ得
株主ハ總會ニ於テ決議ニ對シ異議ヲ述ヘタルトキ又ハ正當ノ理由ナクシ
テ總會ニ出席スルコトヲ拒マレタルトキニ限リ又株主カ總會ニ出席セサ
ル場合ニ於テハ自己ニ對スル總會招集ノ手續カ法令又ハ定款ニ反スルコ
トヲ理由トスルトキニ限リ前項ノ訴ヲ提起スルコトヲ得
第九十九條ノ三及ヒ第九十九條ノ四ノ規定ハ前二項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第百六十三條ノ二決議無效ノ訴ハ決議ノ日ヨリ一个月內ニ之ヲ提起スル
コトヲ要ス
口頭辯論ハ前項ノ期間ヲ經過シタル後ニ非サレハ之ヲ開始スルコトヲ得
ス
訴ノ提起及ヒ口頭辯論ノ期日ハ取締役遲滯ナク之ヲ公〓スルコトヲ要
ス
第百六十三條ノ三株主カ決議無效ノ訴ヲ提起シタルトキハ會社ノ請求ニ
因リ相當ノ擔保ヲ供スルコトヲ要ス但其株主カ取締役又ハ監査役ナルト
キハ此限ニ在ラス
第百六十三條ノ四決議シタル事項ノ登記アリタル場合ニ於テ其決議ヲ無
效トスル判決カ確定シタルトキハ本店及ヒ支店ノ所在地ニ於テ其登記ヲ
爲スコトヲ要ス
第百六十四條取締役ハ株主總會ニ於テ之ヲ選任ス
會社ト取締役トノ間ノ關係ハ委任ニ關スル規定ニ從フ
第百六十六條但書ヲ左ノ如ク改ム
但定款ヲ以テ任期中ノ最終ノ配當期ニ關スル定時總會ノ終結ニ至ルマテ
其任期ヲ伸長スルコトヲ妨ケス
第百六十七條ノ二取締役ノ任務カ終了シタル場合ニ於テ法律又ハ定款ニ
定メタル員數ノ取締役ナキニ至リタルトキハ退任シタル取締役ハ破產及
ヒ禁治產ノ場合ヲ除ク外新ニ選任セラレタル取締役カ就職スルマテ仍ホ
取締役ノ權利義務ヲ有ス
第百六十八條定款ヲ以テ取締役カ有スヘキ株式ノ數ヲ定メタルトキハ取
締役ハ其員數ノ株劵ヲ監査役ニ供託スルコトヲ要メ
第百七十條定款又ハ株主總會ノ決議ヲ以テ取締役中曾社ヲ代表スヘキ者
ヲ定メス又ハ數人ノ取締役カ共同シテ會社ヲ代表スヘキコトヲ定メサル
トキハ取締役ハ各自會社ヲ代表ス
第三十條ノ二第二項及ヒ第六十二條ノ規定ハ取締役ニ之ヲ準用ス
第百七十二條ノ二會社ノ株主ニ對スル通知又ハ催告ハ株主名簿ニ記載シ
タル株主ノ住所又ハ其者カ會社ニ通知シタル住所ニ宛ツルヲ以テ足ル
前項ノ通知又ハ催告ハ通常其到達スヘカリシ時ニ到達シタルモノト看做
ス
第百七十三條中第六號ノ次ニ左ノ二號ヲ加へ第七號ヲ第九號トシ以下順次
繰下ク
七數囘ニ分チテ社債ノ拂込ヲ爲サシムルトキハ其拂込ノ金額及ヒ時
期
八各社債ニ付キ拂込ミタル金額及ヒ拂込ノ年月日
第百七十七條取締役カ其任務ヲ怠リタルトキハ會社ニ對シ連帶シテ損害
賠償ノ責ニ任ス
取締役カ法令又ハ定款ニ反スル行爲ヲ爲シタルトキハ株主總會ノ決議ニ
依リタル場合ト雖モ第三者ニ對シ連帶シテ損害賠償ノ責ニ任ス
第百七十八條中「其株劵ヲ供託シ且」ヲ削ル
第百八十條監査役ノ任期ハ二年ヲ超ユルコトヲ得ス
第百八十六條監査役カ會社又ハ第三者ニ對シテ損害賠償ノ責ニ任スヘキ
場合ニ於テ取締役モ亦其責ニ任スヘキトキハ其監査役及ヒ取締役ハ之ヲ
連帶債務者トス
第百八十七條中「其株劵ヲ供託シ且」ヲ削ル
第百八十八條削除
第百八十九條第百六十四條、第百六十六條但書、第百六十七條、第百六
十七條ノ二、第百七十七條及ヒ第百七十九條ノ規定ハ監査役ニ之ヲ準用
ス
第百九十條ノ二財產目錄ニ揭クル動產、不動產、債權其他ノ財產ノ價額
ハ取引所ノ相場アル財產ニ付テハ財產目錄調製ノ時ニ於ケル相場ニ、其
他ノ財產ニ付テハ財產目錄調製ノ時ニ於ケル價額ニ超ユルコトヲ得ス但
其相場又ハ價額カ財產ノ取得價額又ハ製作價額ニ超ユルトキハ其取得價
額又ハ製作價額ニ超ユルコトヲ得ス
繼續シテ營業ノ用ニ供スル財產ニ付テハ前項ノ規定ニ拘ハラス其取得價
額又ハ製作價額ヨリ相當ノ減損額ヲ控除シタル價額ヲ附スルコトヲ得
第百九十一條中「前條」ヲ「第百九十條」ニ改ム
第百九十八條第二項ノ末尾ニ「此總會ニ於テハ前項ノ調查ヲ爲サシムル爲
メ特ニ檢査役ヲ選任スルコトヲ得」ヲ加フ
第二百條ノ二會社ハ前ニ募集シタル社債總額ノ拂込ヲ爲サシメタル後ニ
非サレハ更ニ社債ヲ募集スルコトヲ得ス
第二百一條中「二十圓」ヲ「五十圓」ニ改ム
第二百三條社債ノ募集ニ應セントスル者ハ社債申込證二通ニ其引受クヘ
キ社債ノ數及ヒ住所ヲ記載シ之ニ署名スルコトヲ要ス
社債申込證ハ取締役之ヲ作リ之ニ左ノ事項ヲ記載スルコトラ要ス
一會社ノ商號
二第百七十三條第三號乃至第七號ニ揭ケタル事項
三社債發行ノ價額又ハ其最低價額
四會社ノ資本及ヒ拂込ミタル株金ノ總額
五最終ノ貸借對照表ニ依リ會社ニ現存スル財產ノ額
六前ニ社債ヲ募集シタルトキハ其償還ヲ了ヘサル總額
社債發行ノ最低價額ヲ定メタル場合ニ於テハ社債應募者ハ社債申込書ニ
應募價額ヲ記載スルコトヲ要ス
第二百三條ノ二前條ノ規定ハ契約ニ依リ社債ノ總額ヲ引受クル場合ニハ
之ヲ適用セス社債募集ノ委託ヲ受ケタル者カ自ラ社債ノ一部ヲ引受クル
場合ニ於テ其一部ニ付キ亦同シ
第二百四條社債ノ募集カ完了シタルトキハ取締役ハ遲滯ナク各社債ニ付
キ其全額又第一囘ノ拂込ヲ爲サシムルコトヲ要ス
第二百四條ノ二社債募集ノ委託ヲ受ケタル者ハ自己ノ名ヲ以テ會社ノ爲
メニ第二百三條第二項及ヒ前條ニ定メタル行爲ヲ爲スコトヲ得
第二百四條ノ三取締役ハ第二百四條ノ拂込アリタル日ヨリ二週間內ニ本
店及ヒ支店ノ所在地ニ於テ左ノ事項ヲ登記スルコトヲ要ス
一第百七十三條第三號乃至第六號ニ揭ケタル事項
二各社債ニ付キ拂込タル金額
第五十三條ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
外國ニ於テ社債ヲ募集シタル場合ニ於テ登記スヘキ事項カ外國ニ於テ生
シタルトキハ登記ノ期間ハ其通知ノ到達シタル時ヨリ之ヲ起算ス
第二百五條債券ハ社債全額ノ拂込アリタル後ニ非サレハ之ヲ發行スルコ
トヲ得ス
債券ニハ會社ノ商號及ヒ第百七十三條第二號乃至第六號ニ揭ケタル事項
ヲ記載シ取締役之ニ署名シ又ハ記名、捺印スルコトヲ要ス
第二百六條中「讓渡」ヲ「移轉」ニ、「讓受人」ヲ「取得者」ニ改ム
第二百七條ノ二第百七十二條ノ二ノ規定ハ社債應募者又ハ社債權者ニ對
スル通知及ヒ催告ニ之ヲ準用ス
第二百八條ニ左ノ一項ヲ加フ
定款ノ變更ニ關スル議案ノ要領ハ第百五十六條ニ定メタル通知及ヒ公〓
ニ之ヲ記載スルコトヲ要ス
第二百九條第一項ニ左ノ但書ヲ加へ第二項中「一个月ヲ下ラサル期間內」ヲ
「一个月內」ニ改ム
但第百六十一條第二項ノ規定ニ依リテ株劵ヲ供託セサル者ハ總株主ノ員
數ニ之ヲ算人セス
第二百十二條ノ二會社カ其資本ヲ增加スル場合ニ於テ金錢以外ノ財產ヲ
以テ出資ノ目的ト爲ス者アルトキハ其者、其財產ノ種類、價額及ヒ之ニ
對シテ與フル株式ノ數ハ資本增加ノ決議ト同時ニ之ヲ決議スルコトヲ要
ス
第二百十二條ノ三株式申込證ハ取締役之ヲ作リ之ニ左ノ事項ヲ記載スル
コトヲ要ス
-會社ノ商號
二增加スヘキ資本ノ總額
三資本增加ノ決議ノ年月日
四第一囘拂込ノ金額
五額面以上ノ價額ヲ以テ株式ヲ發行スル場合ニ於テハ其旨
六前條ノ規定ニ依リテ決議シタル事項
七優先株ヲ發行スル場合ニ於テハ其種類及ヒ其各種ノ株式ノ數
八一定ノ時期マテニ資本增加ノ登記ヲ爲ササルトキハ株式ノ申込ヲ
取消スコトヲ得ヘキコト
數種ノ優先株ヲ發行スル場合ニ於テハ株式申込人ハ株式申込證ニ其引受
クヘキ株式ノ種類及ヒ各種ノ株式ノ數ヲ記載スルコトヲ要ス
第二百十四條第一項第三號ヲ削ル
第二百十五條削除
第二百十七條中「其株主ノ權利」ヲ「其種類及ヒ其各種ノ株式ノ數」ニ、「前
項ヲ第一項ニ改メ第一項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
第五十三條ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第二百十九條第百二十六條第一項、第三項、第百二十六條ノ二乃至第百三
十條、第百四十二條及ヒ第百四十七條第二項ノ規定ハ新株發行ノ場合ニ
之ヲ準用ス
第二百二十條ノ二資本減少ノ爲メ株式ヲ併合スヘキ場合ニ於テハ會社ハ
株主ニ對シ一定ノ期間内ニ株劵ヲ會社ニ提供スヘキ旨及ヒ其期間內ニ之
ヲ提供セサルトキハ株主ノ權利ヲ失フヘキ旨ヲ通知スルコトヲ得但其期
間ハ三个月ヲ下ルコトヲ得ス
第二百二十條ノ三會社カ前條ニ定メタル手續ヲ踐ミタルモ株主カ株劵ヲ
提供セサルトキハ其權利ヲ失フ株主カ株券ヲ提供シタル場合ニ於テ併合
ニ適セサル株アルトキハ其株ニ付亦同シ
前項ノ場合ニ於テ會社ハ新ニ發行シタル株式ラ競賣シ且株數ニ應シテ其
代金ヲ從前ノ株主ニ交付スルコトヲ要ス
第二百二十條ノ四第百五十二條第三項及ヒ第百五十三條ノ二ノ規定ハ前
二條ノ場合ニ之ヲ準用ス
第二百二十條ノ五株式併合ノ場合ニ於テ從前ノ株式ヲ目的トスル質權ハ
併合ニ因リテ株主カ受クヘキ株式及ヒ金錢ノ上ニ存在ス
第二百二十三條削除
第二百二十五條ニ左ノ二項ヲ加フ
第二百二十條ノ二乃至第二百二十條ノ五ノ規定ハ會社ノ合併ニ因ル株式
併合ノ場合ニ之ヲ準用ス
第二百二十條ノ五ノ規定ハ株式ヲ併合セサル場合ニ於テ合併ニ因リ消滅
スル會社ノ株式ヲ目的トスル質權ニ之ヲ準用ス
第二百二十七條第二項ヲ削ル
第二百二十七條ノ二〓算人ハ財產目錄、貸借對照表及ヒ事務報告書ヲ作
リ定時總會ノ會日ヨリ一週間前ニ之ヲ監査役ニ提出スルコトヲ要ス
第二百三十條第二項ヲ削ル
第二百三十一條削除
第二百三十二條會社カ事業ニ着手シタル後株主、取締役又ハ監査役カ其
設立ノ無效ナルコトヲ發見シタルトキハ訴ヲ以テノミ其無效ヲ主張スル
コトヲ得
第九十九條ノ三乃至第九十九條ノ六及ヒ第百六十三條ノ二第三項ノ規定
ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第二百三十四條第八十四條、第八十九條乃至第九十三條、第九十三條ノ
二第二項、第九十五條、第九十七條、第九十九條、第百五十七條乃至第百
六十條ノ二、第百六十三條乃至第百六十三條ノ四、第百六十四條第二項、
第百六十七條ノ二、第百七十條、第百七十一條、第百七十六條乃至第百
七十九條、第百八十一條、第百八十三條乃至第百八十七條、第百九十一
條乃至第百九十三條及ヒ民法第七十九條、第八十條ノ規定ハ株式會社ノ
〓算ノ場合ニ之ヲ準用ス
第二百三十七條中「第四號、第六號及ヒ第七號」ヲ「第四號乃至第六號」ニ改
ム
第二百三十八條中「第四號」ノ下ニ「、第五號」ヲ加フ
第二百四十二條中「第七號」ヲ「第六號」ニ改メ同條ニ左ノ一號ヲ加フ
七數人ノ無限責任社員カ共同シテ會社ヲ代表スヘキコトヲ定メタル
トキハ其代表ニ關スル規定
第二百五十一條中「第二百二十七條第一項及ヒ第二百三十條第一項」ヲ「第
二百二十七條、第二百二十七條ノ二及ヒ第二百三十條」ニ改ム
第二百五十三條第二項ヲ左ノ如ク改ム
第七十八條、第七十九條第一項、第二項及ヒ第八十三條ノ三ノ規定ハ前
項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第二百五十四條削除
第二百五十九條中「第百五十五條第一項、」ノ下ニ「第二百五條第一項、くヲ
加へ「株式ノ發行及ヒ其株式若クハ社債ノ讓渡」ヲ「株劵又ハ債券ノ發行及
ヒ其株式又ハ社債ノ移轉」ニ改ム
第二百六十一條取締役、株式合資會社ノ業務ヲ執行スル社員、監査役又
ハ株式會社若クハ株式合資會社ノ〓算人若クハ支配人カ其任務ニ背キタ
ル行爲ヲ爲シ會社ニ財產上ノ損害ヲ加ヘタルトキハ五年以下ノ懲役又ハ
五千圓以下ノ罰金ニ處ス
前項ノ未遂罪ハ之ヲ罰ス
第二百六十一條ノ二發起人、取締役、株式合資會社ノ業務ヲ執行スル社
員、監査役又ハ檢査役カ會社ノ設立若クハ資本ノ增加又ハ其登記ヲ爲シ
若クハ之ヲ爲サシムル目的ヲ以テ裁判所又ハ總會ニ對シ左ニ揭ケタル事
項ニ付キ不實ノ申述ヲ爲シ又ハ事實ヲ隱蔽シタルトキハ五年以下ノ懲役
若クハ禁錮又ハ五千圓以下ノ罰金ニ處ス
會社ノ設立又ハ資本增加ノ場合於ケル株式總數ノ引受
二會社ノ設立又ハ資本增加ノ場合ニ於ケル第百二十九條ノ拂込
三第百二十二條第三號乃至第五號又ハ第二百十二條ノ二ニ揭ケタル
事項
第二百六十一條ノ三發起人、會社ノ業務ヲ執行スル社員、取締役、外國
會社ノ代表者、監査役、〓算人又ハ檢査役ハ左ノ場合ニ於テハ三年以下
ノ懲役若クハ禁錮又ハ三千圓以下ノ罰金ニ處ス
-會社ノ業務又ハ會社財產ノ狀況ニ付キ裁判所又ハ總會ニ對シ不實
ノ申述ヲ爲シ又ハ事實ヲ隱蔽シタルトキ
二會社ノ業務又ハ會社財產ノ狀況ニ付キ不正ノ公告ヲ爲シタルトキ
三會社ノ業務又ハ會社財產ノ狀況ニ付キ會社ノ帳簿又ハ書類ニ記載
スヘキ事項ヲ記載セス又ハ不正ノ記載ヲ爲シタルトキ
四法令ノ規定ニ依リ會社ニ備へ置クヘキ帳簿又ハ書類ヲ本店又ハ支
店ニ備へ置カサルトキ
五法令ノ規定ニ違反シテ株劵ヲ發行シタルトキ、株劵ニ第百四十八
條第二項ノ金額ヲ記載セス若クハ其金額ニ付キ不正ノ配載ヲ爲シタ
ルトキ又ハ第百五十五條第一項ノ規定ニ違反シテ株劵ヲ無記名式ト
爲シタルトキ
六法令ノ規定ニ違反シテ社債ヲ募集シ又ハ債券ヲ發行シタルトキ
社債募集ノ委託アリタル場合ニ於テ受託者、受託會社ノ業務ヲ執行スル
社員、取締役又ハ受託外國會社ノ代表者カ前項第二號ニ揭ケタル行爲ヲ
爲シタルトキ亦同シ
前二項ノ行爲カ過失ニ出テタルトキハ三千圓以下ノ罰金ニ處ス
第二百六十一條ノ四發起人、會社ノ業務ヲ執行スル社員、取締役、外國
會社ノ代表者、監査役又ハ〓算人ハ左ノ場合ニ於テハ二年以下ノ懲役若
クハ禁錮又ハ二千圓以下ノ罰金ニ處ス
-第七十八條乃至第八十條ノ規定ニ違反シテ合併、會社財產ノ處分、
資本ノ減少又ハ組織ノ變更ヲ爲シタルトキ
二第百七十四條第二項又ハ民法第八十一條ノ規定ニ依リ破產宣告ノ
請求ヲ爲スヘキ場合ニ於テ其請求ヲ爲サスシテ會社財產ヲ處分シタ
ルトキ
三檢査役ノ調査ヲ妨ケタルトキ
四會社カ裁判所ノ命令ニ因リテ解散シタル場合ニ於テ〓算人ニ事務
ノ引渡ヲ爲ササルトキ
五〓算ノ結了ヲ遲延セシムル目的ヲ以テ民法第七十九條ノ期間ヲ不
當ニ定メタルトキ
六一部ノ債權者ヲ利スル目的ヲ以テ民法第七十九條ノ期間內ニ之ニ
辨濟ヲ爲シタルトキ
七債權者ヲ害スル目的ヲ以テ第九十五條ノ規定ニ違反シ會社財產ヲ
分配シタルトキ
八第二百六十條ノ規定ニ依ル裁判所ノ命令ニ違反シタルトキ
前項ノ行爲カ過失ニ出テタルトキハ二千圓以下ノ罰金ニ處ス
第二百六十一條ノ五他人ノ株劵ヲ使用シ其他詐欺ノ所爲ニ因リ議決權ヲ
行ヒ又ハ第九十九條ノ二、第百六十條、第百六十三條、第百七十八條、
第百八十七條、第百九十八條第一項若クハ第二百二十八條第二項ノ規定
ニ依ル株式引受人若クハ株主ノ權利ヲ行ヒタル者ハ一年以下ノ懲役若ク
ハ禁錮又ハ千圓以下ノ罰金ニ處ス
發起人、取締役、株式合資會社ノ業務ヲ執行スル社員、監査役又ハ株式
會社若クハ株式合資會社ノ〓算人若クハ支配人カ前項ノ行爲ヲ爲シ又ハ
之ニ加功シタルトキハ三年以下ノ懲役若クハ禁錮又ハ三千圓以下ノ罰金
乙酸〓入
第二百六十一條ノ六議決權ノ行使ニ關シ不正ノ利益ヲ収受若クハ要求シ
又ハ之ヲ收受スルコトヲ約束シタル者ハ一年以下ノ懲役又ハ千圓以下ノ
罰金ニ處ス
不正ノ利益ヲ交付若クハ提供シ又ハ之ヲ交付スルコトヲ約束シタル者亦
同シ
前項ノ罪ヲ犯シタル者自首シタルトキハ其刑ヲ減輕又ハ免除スルコトヲ
得
發起人、取締役、株式合資會社ノ業務ヲ執行スル社員、監査役又ハ株式
會社若クハ株式合資會社ノ〓算人若クハ支配人カ第一項若クハ第二項ノ
行爲ヲ爲シ又ハ之ニ加功シタルトキハ三年以下ノ懲役又ハ三千圓以下ノ
罰金ニ處ス
第二百六十一條ノ七發起人、取締役、株式合資會社ノ業務ヲ執行スル社
員、監査役、株式會社若クハ株式合資會社ノ〓算人若クハ支配人又ハ檢
査役カ職務ノ執行ニ關シ不正ノ利益ヲ收受若クハ要求シ又ハ之ヲ收受ス
ルコトヲ約束シタルトキハ三年以下ノ懲役又ハ三千圓以下ノ罰金ニ處
ス
前項ニ揭ケタル者ニ不正ノ利益ヲ交付若クハ提供シ又ハ之ヲ交付スルコ
トヲ約束シタル者ハ一年以下ノ懲役又ハ千圓以下ノ罰金ニ處ス
前項ノ罪ヲ犯シタル者自首シタルトキハ其刑ヲ减輕又ハ免除スルコトヲ
得
第二百六十一條ノ八前二條ノ場合ニ於テ收受シタル利益ハ之ヲ沒收ス若
シ全部又ハ一部ヲ沒收スルコト能ハサルトキハ其價額ヲ追徵ス
第二百六十二條發起人、會社ノ業務ヲ執行スル社員、取締役、外國會社
ノ代表者、監査役又ハ〓算人ハ左ノ場合ニ於テハ五圓以上千圓以下ノ過
料ニ處ス但其行爲ニ付キ刑ヲ科スヘキトキハ此限ニ在ラス
-官廳又ハ總會ニ對シ不實ノ申述ヲ爲シ又ハ事實ヲ隱蔽シタルトキ
二本編ニ定メタル登記ヲ爲スコトヲ怠リタルトキ
三本編ニ定メタル公〓若クハ通知ヲ爲スコトヲ怠リ又ハ不正ノ公〓
若クハ通知ヲ爲シタルトキ
四本編ノ規定ニ依リ閱覽ヲ許スヘキ書類ヲ正當ノ理由ナクシテ閱覽
セシメサリシトキ
五本編ノ規定ニ依ル檢査又ハ調査ヲ妨ケタルトキ
六本編ノ規定ニ違反シ株主總會ヲ招集セサリシトキ
七第四十六條ノ規定ニ違反シテ開業ノ準備ニ著手シタルトキ
八第百七十四條第二項又ハ民法第八十一條ノ規定ニ違反シ破產宣告
ノ請求ヲ爲スコトヲ怠リタルトキ
九第百九十四條ノ規定ニ違反シ準備金ヲ積立テサルトキ
十株式申込證又ハ社債申込證ヲ作ラス、之ニ記載スヘキ事項ヲ記載
セス又ハ不正ノ記載ヲ爲シタルトキ
十一株劵又ハ債劵ニ記載スヘキ事項ヲ記載セス又ハ不正ノ記載ヲ爲
シタルトキ
十二其他重要ナル義務ヲ盡ササルトキ
第二百六十二條ノ二第四十四條ノ三第二項ノ規定ニ依リテ選任セラレタ
ル者ハ本章ノ適用ニ付テハ之ヲ發起人ト看做ス
第二百八十條削除
第二百八十一條中「金錢其他ノ物ノ給付ヲ目的トスル指圖證劵又ハ無記名
證劵」ヲ「金錢其他ノ物又ハ有價證劵ノ給付ヲ目的トスル有價證劵」ニ改
ム
第二百八十二條第四百四十一條、第四百四十九條ノ二、第四百五十七條、
第四百六十一條及ヒ第四百六十四條ノ規定ハ金錢其他ノ物又ハ有價證劵
ノ給付ヲ目的トスル有價證劵ニ之ヲ準用ス
第二百八十四條中「債務者ノ所有物」ヲ「債務者所有ノ物又ハ有價證劵」ニ
改ム
第二百八十五條ノ二第四十二條第二項ニ定メタル會社ノ行爲ニハ商行爲
ニ關スル規定ヲ準用ス
第三百三十二條中「署名スルコト」ヲ「署名シ又ハ記名、捺印スルコト」
三四人
第三百三十四條ノ二貨物引換證ヲ作リタルトキハ運送品ニ關スル處分ハ
貨物引換證ヲ以テスルニ非サレハ之ヲ爲スコトヲ得ス
第三百三十四條ノ三貨物引換證ハ其記名式ナルトキト雖モ裏書ニ依リテ
之ヲ讓渡スコトヲ得但貨物引換證ニ裏書ヲ禁スル旨ヲ記載シタルトキハ
此限ニ在ラス
第三百三十五條貨物引換證ニ依リ運送品ヲ受取ルコトヲ得ヘキ者ニ貨物
引換證ヲ引渡シタルトキハ其引渡ハ運送品ノ上ニ行使スル權利ノ取得ニ
付キ運送品ノ引渡ト同一ノ效力ヲ有ス
第三百四十一條中「滅失又ハ毀損」ヲ「滅失、毀損又ハ延著」三段人
第三百六十三條削除
第三百六十五條第三百三十四條ノ二及ヒ第三百三十五條ノ規定ハ預證劵
及ヒ質入證劵ニ之ヲ凖用ス
第三百六十七條ノ二預證劵ノ所持人ハ寄託物ヲ以テ預證劵ニ記載シタル
債權額及ヒ利息ヲ辨濟スル義務ヲ負フ
第三百六十七條ノ三質入證劵所持人ノ債劵ノ辨債ハ金庫營業者ノ營業所
ニ於テ之ヲ爲スコトヲ要ス
第三百七十二條質入證劵ノ所持人ハ先ツ寄託物ニ付キ辨濟ヲ受ケ尙ホ不
足アルトキハ其裏書人ニ對シテ不足額ヲ請求スルコトヲ得
第四百八十八條ノ二乃至第四百八十八條ノ四、第四百九十一條、第四百
九十二條及ヒ第四百九十五條ノ規定ハ前項ニ定メタル不足額ノ請求ニ之
ヲ準用ス
第三百七十四條質入證劵所持人ノ預證劵所持人ニ對スル請求權ハ辨濟期
ヨリ一年質入證劵裏書人ニ對スル請求權ハ寄託物ニ付キ辨濟ヲ受ケタル
日ヨリ六个月質入證劵裏書人ノ其前者ニ對スル請求權ハ償還ヲ爲シタル
日ヨリ六个月ヲ經過シタルトキハ時效ニ因リテ消滅ス
第三百七十七條中「報酬」ヲ「保管料」二五六
第三百八十條第二項ヲ削ル
第三百八十條ノ二寄託物カ同種類ニシテ同一ノ品質ヲ有シ且分割スルコ
トヲ得ヘキ物ナルトキハ預證劵ノ所持人ハ債劵額ノ一部及ヒ其辨濟期マ
テノ利息ヲ供託シ其割合ニ應シテ寄託物ノ一部ノ返還ヲ請求スルコトヲ
得此場合ニ於テ倉庫營業者ハ供託ヲ受ケタル金額及ヒ返還シタル寄託物
ノ數量ヲ預證劵ニ記載シ且其旨ヲ帳簿ニ記載スルコトヲ要ス
前項ニ定メタル寄託物ノ一部出庫ニ關スル費用ハ預證劵ノ所持人之ヲ負
擔ス
第三百八十條ノ三前二條ノ場合ニ於テ質入證劵ノ所持人ノ權利ハ供託金
ノ上ニ存在ス
第三百七十一條ノ規定ハ前條第一項ノ供託金ヲ以テ質入證劵ニ記載シタ
ル債權ノ一部ヲ辨濟シタル場合ニ之ヲ準用ス
第三百八十一條第二百八十六條第一項及ヒ第二項ノ規定ハ寄託者又ハ預
證劵ノ所持人カ寄託物ヲ受取ルコトヲ拒ミ又ハ之ヲ受取ルコト能ハサル
場合ニ之ヲ準用ス此場合ニ於テ質入證劵ノ所持人ノ權利ハ競賣代金ノ上
ニ存在ス
第三百七十條及ヒ第三百七十一條ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第三百九十八條削除
第三百九十九條ノ二保險契約ノ當時保險契約者カ惡意又ハ重大ナル過失
ニ因リ重要ナル事實ヲ告ケス又ハ重要ナル事項ニ付キ不實ノ事ヲ告ケタ
ルトキハ保險者ハ契約ノ解除ヲ爲スコトヲ得但保險者カ其事實ヲ知リ又
ハ之ヲ知ルコトヲ得ヘカリシトキハ此限ニ在ラス
前項ノ解除權ハ保險者カ解除ノ原因ヲ知リタル時ヨリ一个月間之ヲ行ハ
サルトキハ消滅ス契約ノ時ヨリ五年ヲ經過シタルトキ亦同シ
第三百九十九條ノ三前條ノ規定ニ依リ保險者カ契約ノ解除ヲ爲シタルト
キハ其解除ハ將來ニ向テノミ其效力ヲ生ス
保險者ハ危險發生ノ後解除ヲ爲シタル場合ニ於テモ損害ヲ塡補スル責ニ
任セス若シ既ニ保險金額ノ支拂ヲ爲シタルトキハ其返還ヲ請求スルコト
ヲ得但保險契約者ニ於テ危險ノ發生カ其告ケ又ハ告ケサリシ事實ニ基カ
サルコトヲ證明シタルトキハ此限ニ在ラス
第四百十七條中「保險金額支拂ノ義務」ノ下ニ「及ヒ保險料返還ノ義務」ヲ
加フ
第四百二十八條他人ノ死亡ニ因リテ保險金額ノ支拂ヲ爲スヘキコトヲ定
ムル保險契約ニハ其者ノ同意アルコトヲ要ス但被保險者カ保險金額ヲ受
取ルヘキ者ナルトキハ此限ニ在ラス
前項ノ保險契約ニ因リテ生シタル權利ノ讓渡ニハ被保險者ノ同意アルコ
トヲ要ス
保險契約者カ被保險者ナル場合ニ於テ保險金額ヲ受取ルヘキ者カ其權利
ヲ讓渡ストキ又ハ第一項但書ノ場合ニ於テ權利ヲ讓受ケタル者カ更ニ之
ヲ讓渡ストキ亦同シ
第四百二十八條ノ二保險金額ヲ受取ルヘキ者カ第三者ナルトキハ其第三
者ハ當然保險契約ノ利益ヲ享受ス但保險契約者カ別段ノ意思ヲ表示シタ
ルトキハ其意思ニ從フ
前項但書ノ規定ニ依リ保險契約者カ保險金額ヲ受取ルヘキ者ヲ指定又ハ
變更スル權利ヲ有スル場合ニ於テ其權利ヲ行ハスシテ死亡シタルトキハ
保險金額ヲ受取ルヘキ者ノ權利ハ之ニ因リテ確定ス
第四百二十八條ノ三保險金額ヲ受取ルヘキ者カ被保險者ニ非サル第三者
ナル場合ニ於テ其者カ死亡シタルトキハ保險契約者ハ更ニ保險金額ヲ受
取ルヘキ者ヲ指定スルコトヲ得
保險契約者カ前項ニ定メタル權利ヲ行ハスシテ死亡シタルトキハ保險金
額ヲ受取ルヘキ者ノ相續人ヲ以テ保險金額ヲ受取ルヘキ者トス
第四百二十八條ノ四保險契約者カ契約後保險金額ヲ受取ルヘキ者ヲ指定
又ハ變更シタルトキハ保險者ニ其指定又ハ變更ヲ通知スルニ非サレハ之
ヲ以テ保險者ニ對抗スルコトヲ得ス
第四百二十八條第一項ノ規定ハ前項ノ指定及ヒ變更ニ之ヲ準用ス
第四百二十九條保險契約ノ當時保險契約者又ハ被保險者カ惡意又ハ重大
ナル過失ニ因リ重要ナル事實ヲ〓ケス又ハ重要ナル事項ニ付キ不實ノ事
ヲ告ケタルトキハ保險者ハ契約ノ解除ヲ爲スコトヲ得但保險者カ其事實
ヲ知リ又ハ之ヲ知ルコトヲ得ヘカリシトキハ此限ニ在ラス
第三百九十九條ノ二第二項及ヒ第三百九十九條ノ三ノ規定ハ前項ノ場合
ニ之ヲ準用ス
第四百三十條中「及ヒ其者ト被保險者トノ親族關係」ヲ削ル
第四百三十一條第一項ニ左ノ一號ヲ加フ
三保險契約者カ故意ニテ被保險者ヲ死ニ致シタルトキ
同條第二項ヲ左ノ如ク改ム
前項第一號及ヒ第二號ノ場合ニ於テハ保險者ハ被保險者ノ爲メニ積立テ
タル金額ヲ保險契約者ニ拂戾スコトヲ要ス
第四百三十二條ノ二被保險者ノ爲メニ積立テタル金額ヲ拂戾ス義務ハ二
年ヲ經過シタルトキハ時效ニ因リテ消滅ス
第四百三十三條中「第三百九十九條乃至第四百一條」ヲ「第三百九十九條、
第四百條、第四百一條」ニ改ノ「積立テタル金額ヲ」ノ下ニ「保險契約者
ニ」ヲ加フ
第四百四十九條ノ二振出人ハ爲替手形ニ受取人ノ氏名又ハ商號ト共ニ其
爲替手形ノ所持人カ支拂ヲ受クルコトヲ得ヘキ旨ヲ記載スルコトヲ得
前項ノ爲替手形ハ之ヲ無記名式ノモノト看做ス
第四百五十二條中「其爲替手形ニ記載シタル支拂人ノ住所地」ヲ「支拂人
ノ氏名又ハ商號ニ附記シタル地」三段六、
第四百五十二條ノ二支拂人ノ氏名又ハ商號ニ附記シタル地ハ之ヲ其營業
所又ハ住所ノ所在地ト看做ス
第四百五十三條中「住所地」ヲ「營業所又ハ住所ノ所在地」ニ改ム
第四百六十三條中「質入ヲ爲シ又ハ其取立ノ委任ヲ爲スコト」ヲ「取立ヲ
委任スルコト」二郎1,
第四百六十四條ニ左ノ一項ヲ加フ
抹消シタル裏書ハ裏書ノ連續ニ付テハ其記載ナキモノト看做ス
第四百七十二條中「住所地」ヲ「營業所又ハ住所ノ所在地」三四人
第四百七十五條爲替手形ノ所持人カ前條ノ請求ヲ爲サント欲スルトキハ
引受拒絕證書ヲ作ラシムルコトヲ要ス
第四百七十六條擔保ノ請求ヲ受ケタル裏書人ハ其前者ニ對シ其擔保スヘ
キ金額及ヒ費用ニ付キ相當ノ擔保ヲ請求スルコトヲ得
第百七十八條第二項ヲ削ル
第四百八十條第一項但書ヲ左ノ如ク改ム
但拒絕證書ヲ作ラシムルコトヲ要ス
第四百八十四條中「謄本」ヲ「寫本」ニ改ム
第四百八十七條第一項ヲ左ノ如ク改ム
所持人カ前條ノ請求ヲ爲サント欲スルトキハ滿期日又ハ其後二日內ニ支
拂ヲ求ムル爲メ爲替手形ヲ支拂人ニ呈示シ、若シ手形金額ノ支拂ナキト
キハ同一期間內ニ支拂拒絕證書ヲ作ラシムルコトヲ要ス但此期間ニハ休
日ヲ算入セス
第四百八十七條ノ二前條第一項ノ場合ニ於テハ所持人ハ其直接ノ前者ニ
對シ拒絕證書作成ノ日又ハ其後二日內ニ償還請求ノ通知ヲ發スルコトヲ
要ス
第四百八十八條裏書人カ其後者ヨリ償還請求ノ通知ヲ受ケタルトキハ其
直接ノ前者ニ對シ通知ヲ受ケタル日又ハ其後二日內ニ償還請求ノ通知ヲ
發スルコトヲ要ス
第四百八十八條ノ二所持人又ハ裏書人カ其直接ノ前者ニ非サル前者ニ對
シテ償還請求ノ通知ヲ發シタルトキハ其者ノ後者ニ對シ之ニ因リテ生シタ
ル損害ヲ賠償スル責ニ任シ且利息及ヒ費用ノ償還ヲ請求スル權利ヲ失フ
所持人又ハ裏書人カ其前者ノ何レニ對シテモ通知ヲ發セサリシトキハ其
前者全員ニ對スル權利義務ニ付キ前項ノ規定ヲ準用ス
第四百八十八條ノ三裏書人カ裏書ヲ爲スニ當タリ裏書地ヲ記載セサリシ
トキハ償還請求ノ通知ハ其直接ノ前者ニ對シテ之ヲ爲スコトヲ要ス
前條ノ規定ハ裏書地ヲ記載セサリシ裏書人ニ對スル權利義務ニハ之ヲ適
用セス振出人カ振出地ヲ記載セサリシトキ亦同シ
第四百八十八條ノ四所持人又ハ裏書人カ其前者ニ對シ第四百八十七條ノ
二又ハ第四百八十八條ノ期間內ニ書面ヲ發送シタル事實アルトキハ其事
實ニ付キ通信官署又ハ公衆通信取扱所ノ證アル場合ニ限リ其書面ハ之ヲ
償還請求ノ通知書ト推定ス
第四百八十九條ノ二支拂拒絕證書ノ作成ヲ免除シタル者ニ對シテハ所持
人ハ支拂拒絕證書作成ノ期間内ニ支拂ヲ求ムル爲メ爲替手形ヲ呈示シタ
ルモノト推定ス
第四百九十條中「住所地」ヲ「營業所又ハ住所ノ所在地」ニ、「支拂拒絕證
書ヲ作ラシメ且償還請求ノ通知ヲ發スルコトヲ要ス」ヲ「支拂拒絕證書ヲ
作ラシムルコトヲ要ス」三段人
第四百九十一條中「住所地」ヲ「營業所又ハ住所ノ所在地」ご記入
第四百九十四條中「住所地」ヲ「營業所又ハ住所ノ所在地」二郎五
第四百九十六條削除
第五百五條中「滿期日又ハ其後二日內」ヲ「支拂拒絕證書作成ノ期間內」
三郎ん
第五百七條中「第四百七十五條」ヲ「第四百七十六條」三段八
第五百八條中「滿期日又ハ其後二日內」ヲ「支拂拒絕證書作成ノ期間內」
三段八
第五百十五條拒絶證書ニハ左ノ事項ヲ記載シ公證人又ハ執達吏之ニ署
名、捺印スルコトヲ要ス
一拒絕者及ヒ被拒絕者ノ氏名又ハ商號
二拒絕者ニ對スル請求ノ趣旨及ヒ拒絶者カ其請求ニ應セサリシコ
ト、拒絕者ニ面會スルコト能ハサリシコト又ハ其營業所、住所若ク
ハ居所カ知レサリシコト
三前號ノ請求ヲ爲シ又ハ之ヲ爲スコト能ハサリシ地及ヒ年月日
四法定ノ場所外ニ於テ拒絕證書ヲ作ルトキハ拒絕者カ之ヲ承諾シタ
ルコト
五參加引受又ハ參加支拂アルトキハ參加ノ種類及ヒ參加人竝ニ被參
加人ノ氏名又ハ商號
六拒絕證書作成ノ場所及ヒ年月日
第五百十五條ノ二支拂拒絶證書ノ作成ハ爲替手形又ハ附箋ニ依リテ之ヲ
爲ス
第五百十五條ノ三爲替手形ノ數通ノ複本又ハ原本及ヒ謄本ヲ呈示シタル
塲合ニ於テ支拂拒絕證書ヲ作ルトキハ其作成ハ一通ノ複本若クハ原本又
ハ附箋ニ依リ之ヲ爲スヲ以テ足ル
前項ノ規定ニ依リテ支拂拒絕證書ヲ作リタルトキハ他ノ複本又ハ謄本ニ
其旨ヲ記載スルコトヲ要ス
第五百十五條ノ四支拂拒絕ノ場合ヲ除ク外拒絕證書ノ作成ハ爲替手形若
クハ其謄本ノ寫本又ハ附箋ニ依リテ之ヲ爲ス
第五百十五條ノ五爲替手形、複本、原本又ハ爲替手形若クハ其謄本ノ寫
本ニ依リテ拒絶證書ヲ作ル場合ニ於テハ第五百十五條ニ揭ケタル事項ハ
其裏面ニ記載シタル事項ニ接續シテ之ヲ記載スルコトヲ要ス
附箋ニ依ル場合ニ於テハ公證人又ハ執達吏ハ其接目ニ契印ヲ爲スコトヲ
要ス
第五百十七條第一項ヲ左ノ如ク改ム
公證人又ハ執達吏カ拒絕證書ヲ作リタルトキハ其謄本ニ左ノ事項ヲ記載
シ之ヲ其役場ニ備フルコトヲ要ス
-手形金額
二振出人、支拂人及ヒ受取人ノ氏名又ハ商號
三振出ノ年月日
四滿期日及ヒ支拂地
五支拂擔當者、豫備支拂人又ハ參加引受人アルトキハ其氏名又ハ商號
第五百二十六條ノ二振出地ハ之ヲ振出人ノ營業所又ハ住所ノ所在地ト看
做ス
第五百二十九條中「第四百五十七條、第四百五十九條乃至」ヲ削ル
第五百三十一條削除
第五百三十四條削除
第五百三十六條振出人カ支拂人ヲシテ支拂ヲ爲サシムルコトヲ得ル金額
ヲ超エテ小切手ヲ振出シタルトキハ千圓以下ノ罰金ニ處ス
第五百三十七條第四百四十六條、第四百四十七條、第四百四十九條ノ二、
第四百五十二條、第四百五十二條ノ二、第四百五十五條、第四百五十七
條、第四百五十九條乃至第四百六十四條、第四百八十三條、第四百八十
四條、第四百八十六條乃至第四百八十九條ノ二、第四百九十一條、第四
百九十二條、第四百九十五條、第五百十四條乃至第五百十五條ノ二、第
五百十五條ノ五及ヒ第五百十七條ノ規定ハ小切手ニ之ヲ準用ス
第五百四十一條中「讓渡」ヲ「移轉」ニ改ム
第五百四十四條ノ二登記シタル船舶ノ委付ハ登記ヲ爲スニ因リテ其效力
ヲ生ス
第五百四十五條中「前條」ヲ「第五百四十四條」ニ改ム
第五百六十八條中「船舶ノ修繕、救援又ハ救助ノ費用」ヲ「船舶ノ修繕費、救
助料」ニ改ム
第五百九十九條中「、救援」ヲ削ル
第六百六條中「立替金」ノ下ニ「、碇泊料」ヲ加へ「、救援」ヲ削ル
第六百二十九條第三百三十四條乃至第三百三十五條及ヒ第三百四十四條
ノ規定ハ船荷證劵ニ之ヲ準用ス
第六百四十九條中「救助ノ費用」ヲ「救助料」ニ改ム
第五編中第四章ノ次ニ左ノ一章ヲ加へ「第五章」ヲ「第六章」ニ、「第六章」ヲ
第七章」ニ改ム
第五章海難救助
第六百五十二條ノ二船舶又ハ積荷ノ全部又ハ一部カ海難ニ遭遇セル場合
ニ於テ義務ナクシテ之ヲ救助シタル者ハ其結果ニ對シテ相當ノ救助料ヲ
請求スルコトヲ得
第六百五十二條ノ三救助料ニ付キ特約ナキ場合ニ於テ其額ニ付キ爭アル
トキハ危險ノ程度、救助ノ結果、救助ノ爲メニ要シタル勞力及ヒ費用其他
一切ノ事情ヲ斟酌シテ裁判所之ヲ定ム
第六百五十二條ノ四海難ニ際シ契約ヲ以テ救助料ヲ定メタル場合ニ於テ
其額カ著シク不相當ナルトキハ當事者ハ其增加又ハ減少ヲ請求スルコト
ヲ得此場合ニ於テハ前條ノ規定ヲ準用ス
第六百五十二條ノ五救助料ノ額ハ特約ナキトキハ教助セラレタル物ノ價
額ニ超ユルコトヲ得ス
先順位ノ先取特權アルトキハ救助料ノ額ハ先拾特權者ノ債權額ヲ控除シ
タル殘額ニ超ユルコトヲ得ス
第六百五十二條ノ六數人カ共同シテ救助ヲ爲シタル場合ニ於テ救助料分
配ノ割合ニ付テハ第六百五十二條ノ三ノ規定ヲ準用ス
人命ノ救助ニ從事シタル者モ亦前項ノ規定ニ從ヒテ救助料ノ分配ヲ受ク
ルコトヲ得
第六百五十二條ノ七救助ニ從事シタル船舶カ汽船ナルトキハ救助料ノ三
分ノ二、帆船ナルトキハ其二分ノ一ヲ船舶所有者ニ支拂ヒ其殘額ハ折半
シテ之ヲ船長及ヒ海員ニ支拂フコトヲ要ス
前項ノ規定ニ依リテ海員ニ支拂フヘキ金額ノ分配ハ船長之ヲ行フ此場合
ニ於テハ前條ノ規定ヲ準用ス
前二項ノ規定ニ反スル契約ハ無效トス
第六百五十二條ノ八船長カ前條第二項ノ規定ニ依リ救助料ノ分配ヲ爲ス
ニハ航海ヲ終ハルマテニ分配案ヲ作リ之ヲ海員ニ告示スルコトヲ要ス
第六百五十二條ノ九海員カ前條ノ分配案ニ對シテ異議ノ申立ヲ爲サント
スルトキハ其〓示アリタル後異議ノ申立ヲ爲スコトヲ得ル最初ノ港ノ管
海官廳ニ之ヲ爲スコトヲ要ス
管海官廳ハ異議ヲ理由アリトスルトキハ分配案ヲ更正スルコトヲ得
船長ハ異議ノ落著前ニハ救助料ノ支拂ヲ爲スコトヲ得ス
第六百五十二條ノ十船長カ分配案ノ作成ヲ怠リタルトキハ管海官廳ハ海
員ノ請求ニ因リ船長ニ對シテ分配案ノ作成ヲ命スルコトヲ得
船長カ前項ノ命令ニ從ハサルトキハ管海官廳ハ分配案ヲ作ルコトヲ得
第六百五十二條ノ十一左ノ場合ニ於テハ救助者ハ救助料ヲ請求スルコト
ヲ得ス
-故意又ハ過失ニ因リテ海難ヲ惹起シタルトキ
二正當ノ事由ニ因リテ救助ヲ拒マレタルニ拘ハラス强ヒテ之ニ從事シ
タルトキ
三救助シタル物品ヲ隱匿シ又ハ濫ニ之ヲ處分シタルトキ
第六百五十二條ノ十二救助者ハ其債權ニ付キ救助シタル積荷ノ上ニ先取
特權ヲ有ス
前項ノ先取特權ニハ船舶債權者ノ先取特權ニ關スル規定ヲ準用ス
第六百五十二條ノ十三船長ハ救助料ノ債務者ニ代ハリテ其支拂ニ關スル
一切ノ裁判上又ハ裁判外ノ行爲ヲ爲ス權限ヲ有ス
救助料ニ關スル訴ニ於テハ船長ハ自ラ原告又ハ被告ト爲ルコトヲ得但其
訴ニ付キ言渡シタル判決ハ救助料ノ債務者ニ對シテモ其效力ヲ有ス
第六百五十二條ノ十四積荷ノ所有者ハ救助セラレタル物ヲ以テ救助料ヲ
支拂フ義務ヲ負フ
第六百五十二條ノ十五積荷ノ上ニ存スル先取特權ハ債務者カ其積荷ヲ第
三取得者ニ引渡シタル後ハ其積荷ニ付キ之ヲ行フコトヲ得ス
第六百五十二條ノ十六救助料ノ請求權ハ救助ヲ爲シタル時ヨリ一年ヲ經
過シタルトキハ時效ニ因リテ消滅ス
第六百八十條中「救援竝ニ救助ノ費用」ヲ「救助料」ニ改ム
附則
第一條本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第二條本法ノ規定ハ本法施行ノ日ヨリ其施行前ニ生シタル事項ニモ亦之
ヲ適用ス但從前ノ規定ニ依リテ生シタル效力ヲ妨ケス
第三條本法施行前ニ會社カ合併ノ決議ヲ爲シタル場合ニ於テハ第四十四
條ノ三第二項及ヒ第三項ノ規定ニ依ルコトヲ要セス
第四條第九十一條ノ二ノ規定ハ本法施行前ニ〓算結了ノ登記ヲ爲シタル
場合ニハ之ヲ適用セス
第五條第九十九條ノ三第二項及ヒ第九十九條ノ四乃至第九十九條ノ六ノ
規定ハ本法施行前ニ提起シタル設立無效ノ訴ニモ亦之ヲ適用ス但其訴ニ
付キ爲シタル判決カ本法施行前ニ確定シタルトキハ此限ニ在ラス
第六條前二條ノ規定ハ合資會社ニ之ヲ準用ス
第七條本法施行前ニ株式會社ノ發起人カ定款ヲ作リタル場合ニ於テハ其
設立ニハ從前ノ規定ヲ適用ス但定款ニ取締役カ有スヘキ株式ノ數ヲ記載
セサリシトキハ取締役ハ株式引受人又ハ株主ニ非サル者ノ中ヨリ之ヲ選
任スルコトヲ得
前項ノ規定ハ第百二十六條ノ二及ヒ第百四十二條ノ二乃至第百四十二條
ノ四ノ規定ノ適用ヲ妨ケス
第八條本法施行前ニ株式會社ヲ設立シ又ハ發起人カ定款ヲ作リタル場合
ニ於テハ株式ノ金額カ第百四十五條第二項ノ規定ニ反スルモ定款ノ定ム
ル所ニ依ルコトヲ得本法施行後ニ新株ヲ發行スルトキ亦同シ
前項ノ規定ハ本法施行後ニ株式ノ金額ヲ變更スル場合ニハ之ヲ適用セス
第九條第百五十二條第三項及ヒ第百五十三條ノ二ノ規定ハ本法施行前ニ
第百五十二條第一項ノ催告ヲ爲シタル塲合ニモ亦之ヲ適用ス
第十條第百六十三條及ヒ第百六十三條ノ二ノ規定ハ本法施行前ニ生シタ
ル事由ニ基キ其施行後ニ決議無效ノ訴ヲ提起スル場合ニモ亦之ヲ適用ス
第十一條第九十九條ノ三第二項、第九十九條ノ四及ヒ第百六十三條ノ四
ノ規定ハ本法施行前ニ提起シタル決議無效ノ訴ニモ亦之ヲ適用ス但其訴
ニ付キ爲シタル判決カ本法施行前ニ確定シタルトキハ此限ニ在ラス
第十二條前二條ノ規定ハ創立總會ノ決議無效ノ訴ニ之ヲ準用ス
第百六十三條ノ三ノ規定ハ本法施行前ニ提起シタル創立總會ノ決議無效
ノ訴ニモ亦之ヲ適用ス
第十三條第百六十七條ノ二ノ規定ハ本法施行前ニ選任シタル取締役又ハ
監査役ノ任務カ本法施行後ニ終了シタル場合ニモ亦之ヲ適用ス
第十四條第百七十七條及ヒ第百八十六條ノ規定ハ本法施行前ニ選任シタ
ル取締役又ハ監査役ノ行爲カ本法施行後ニ在リタル場合ニモ亦之ヲ適用ス
第十五條本法施行前ノ最終ノ財產目錄ニ揭ケタル財產ニ附シタル價額ハ
第百九十條ノ二ノ規定ノ適用ニ付テハ之ヲ其取得價額又ハ製作價額ト看
做ス但取得價額又ハ製作價額カ其價額ニ超ユルトキハ此限ニ在ラス
第十六條本法施行前ニ株式會社カ社債募集ノ決議ヲ爲シタル場合ニ於テ
ハ從前ノ規定ニ從ヒテ其募集ヲ爲スコトヲ得但未タ社債募集ノ公〓ヲ爲
ササルトキハ第二百三條、第二百三條ノ二、第二百四條ノ二及ヒ第二百七
條ノ二ノ規定ヲ適用ス
第十七條本法施行前ニ株式會社カ資本增加ノ決議ヲ爲シタル場合ニ於テ
ハ從前ノ規定ニ從ヒテ其增加ヲ爲スコトヲ得
第十八條第二百二十條ノ二乃至第二百二十條ノ五ノ規定ハ本法施行前ニ
資本減少ノ決議ヲ爲シタル場合ニモ亦之ヲ適用ス但株主總會ノ決議ニ反
スルトキハ此限ニ在ラス
第十九條第二百二十條ノ二乃至第二百二十條ノ五ノ規定ハ劵面額五十圓
未滿ノ株式ヲ併合スル場合ニ之ヲ準用ス
第二十條本法施行前ニ株式會社カ合併ノ決議ヲ爲シタル場合ニ於テモ株
主ハ其記名株ヲ讓渡スコトヲ得
第二十一條附則第十八條ノ規定ハ會社ノ合併ニ因ル株式併合ノ場合ニ之
ヲ準用ス
第二百二十五條第三項ノ規定ハ本法施行前ニ合併ノ決議ヲ爲シタル塲合
ニモ亦之ヲ適用ス
第二十二條本法施行前ニ株式會社ノ設立ノ無效ナルコトヲ發見シタル場
合ニ於テ裁判所カ未タ〓算人ヲ選任セサリシトキハ設立無效ノ主張ニ付
テハ本法ノ規定ヲ適用ス
第二十三條附則第十條、第十一條、第十三條及ヒ第十四條ノ規定ハ株式會
社ノ〓算ノ場合ニ之ヲ準用ス
第二十四條附則第四條及ヒ第五條ノ規定ハ株式會社ニ之ヲ準用ス
第二十五條前十八條ノ規定ハ株式合資會社ニ之ヲ準用ス
第二十六條本法施行前ニ會社ニ關スル從前ノ罰則ヲ適用スヘキ行爲アリ
タルトキハ本法施行ノ後ト雖モ其罰則ヲ適用ス
第二十七條第四百八十七條乃至第四百八十八條ノ二及ヒ第四百八十八條
ノ四ノ規定ハ本法施行前ニ第一ノ質入裏書アリタル質入證劵ノ所持人カ
本法施行後ニ支拂ヲ求ムル爲メ其證劵ヲ呈示スル場合ニモ亦之ヲ適用ス
第二十八條質入證劵所持人ノ裏書人ニ對スル請求權ハ寄託物ニ付キ辨濟
ヲ受ケタル日カ本法施行前ニ在リタル場合ニ於テハ其施行ノ日ヨリ六个
月本法施行後ニ在ル場合ニ於テハ辨濟ヲ受ケタル日ヨリ六个月ヲ經過シ
タルトキハ時效ニ因リテ消滅ス
質入證劵裏書人ノ其前者ニ對スル請求權ハ本法施行前ニ償還ヲ爲シタル
場合ニ於テハ其施行ノ日ヨリ六个月本法施行後ニ償還ヲ爲シタル場合ニ
於テハ其償還ノ日ヨリ六个月ヲ經過シタルトキハ時效ニ因リテ消滅ス
本法施行前ニ進行ヲ始メタル時效ノ殘期カ其施行ノ日ヨリ起算シテ六个
月ヨリ短キトキハ時效ハ其殘期ヲ經過スルニ因リテ完成ス
第二十九條第三百六十七條ノ三、第三百八十條ノ二及ヒ第三百八十條ノ
三ノ規定ハ本法施行前ニ作リタル預證券又ハ質入證劵ニモ亦之ヲ適用ス
但其證劵ニ別段ノ意思表示アルトキハ此限ニ在ラス
第三十條第四百十七條ノ規定ハ本法施行前ニ生シタル保險料返還ノ義務
ニ付キ其施行後ニ時效カ進行ヲ始ムル場合ニモ亦之ヲ適用ス
本法施行前ニ進行ヲ始ノタル時效ノ殘期カ其施行ノ日ヨリ起算シテ二年
ヨリ長キトキハ時效ハ其施行ノ日ヨリ二年ヲ經過スルニ因リ二年ヨリ短
キトキハ其殘期ヲ經過スルニ因リテ完成ス
前二項ノ規定ハ第四百三十二條ノ二ノ義務ニ之ヲ準用ス
第三十一條第四百二十八條乃至第四百二十八條ノ四ノ規定ハ本法施行前
ニ爲シタル保險契約ニハ之ヲ適用セス
第三十二條本法施行前ニ振出シタル爲替手形ニ付キ其施行後ニ引受拒絕
證書ヲ作ラシメタル場合ニ於テハ擔保請求ノ通知ヲ發スルコトヲ要セス
本法施行後ニ擔保ヲ供セサル爲メ拒絕證書ヲ作ラシメタル場合亦同シ
第三十三條第四百八十七條乃至第四百八十八條ノ二、第四百八十八條ノ
四及ヒ第四百八十九條ノ二ノ規定ハ本法施行前ニ振出シタル爲替手形ニ
付キ所持人カ本法施行後ニ支拂ヲ求ムル爲メ之ヲ呈示スル場合ニモ亦之
ヲ適用ス
第三十四條第五百十五條乃至第五百十五條ノ五及ヒ第五百十七條第一項
ノ規定ハ本法施行前ニ振出シタル爲替手形ニ付キ其施行後ニ拒絕證書ヲ
作ル場合ニモ亦之ヲ適用ス
第三十五條前三條ノ規定ハ約束手形ニ之ヲ準用ス
第三十六條附則第三十三條及ヒ第三十四條ノ規定ハ小切手ニ之ヲ準用ス
第三十七條本法施行前ニ小切手ニ關スル從前ノ罰則ヲ適用スヘキ行爲ア
リタルトキハ本法施行ノ後ト雖モ其罰則ヲ適用ス
第三十八條第五百四十四條ノ二ノ規定ハ本法施行前ニ生シタル原因ニ基
キ其施行後ニ委付ヲ爲ス場合ニモ亦之ヲ適用ス
第三十九條明治三十三年法律第十七號ハ之ヲ廢止ス
〔東久世書記官朗讀〕
商法施行法中改正法律案
右
勅旨ヲ奉シ帝國議會ニ提出ス
明治四十四年一月十八日
內閣總理大臣兼侯爵桂太郞
大藏,大臣
陸軍大臣子爵寺內正毅
外務大臣伯爵小村壽太郞
海軍大臣男爵齋藤實
內務大臣法學博平田東助
士男爵
農商務大臣男爵大浦兼武
遞信大臣男爵後藤新平
文部大臣小松原英太郞
司法大臣子爵岡部長職
商法施行法中改正法律案
商法施行法中左ノ通改正ス
第六十條第二項ヲ左ノ如ク改ム
取締役カ前項ノ規定ニ違反シテ無記名式ノ株劵ヲ發行シタルトキハ三年
以下ノ懲役若クハ禁錮又ハ三千圓以下ノ罰金ニ處ス
前項ノ行爲カ過失ニ出テタルトキハ三千圓以下ノ罰金ニ處ス
附則
本法ハ商法中改正法律施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本法施行前ニ從前ノ罰則ヲ適用スヘキ行爲アリタルトキハ本法施行ノ後ト
雖モ其罰則ヲ適用ス
〔東久世書記官朗讀〕
非訟事件手續法中改正法律案
右
勅旨ヲ奉シ帝國議會ニ提出ス
明治四十四年一月十八日
內閣總理大臣侯爵桂太郞
司法大臣子爵岡部長職
非訟事件手續法中改正法律案
非訟事件手續法中左ノ通改正ス
目錄中「會社ノ〓算人ノ選任及ヒ解任」ヲ「會社ノ〓算ニ關スル事件」ニ、「未
成年者、妻及ヒ後見人ノ登記」ヲ「未成年者、妻及ヒ法定代理人ノ登記」ニ改
ム
第百二十五條中「第百五十一條」ヲ「第百五十條、第百五十條ノ三乃至第百五
十一條ノ五」ニ改ム
第百二十九條ノ二第二項ヲ削ル
第百二十九條ノ三商法第百二十四條又ハ第百九十八條ノ規定ニ依リ裁判
所カ檢査役ヲ選任シタル場合ニ於テハ會社ヲシテ之ニ報酬ヲ與ヘシムル
コトヲ得其額ハ取締役及ヒ監査役ノ陳述ヲ聽キ裁判所之ヲ定ム
第百二十九條ノ四前二條ノ裁判ニ對シテハ卽時抗告ヲ爲スコトヲ得
第百三十五條ノ四會社ノ設立ヲ無效トスル判決カ確定シタルトキハ受訴
裁判所ハ會社ノ本店及ヒ支店ノ所在地ノ登記所ニ其登記ノ囑託ヲ爲スヘシ
登記所カ前項ノ囑託ヲ受ケタルトキハ會社ノ設立ノ無效ナルコトヲ登記
スヘシ
第二章會社ノ〓算ニ關スル事件
第百三十八條ノ二第百二十九條ノ三及ヒ第百二十九條ノ四ノ規定ハ裁判
所カ〓算人ヲ選任シタル場合ニ之ヲ準用ス
第百三十八條ノ三商法第九十一條ノ二第二項ノ鑑定人ノ選任、呼出及ヒ
訊問ハ會社「ノ本店所在地ノ區裁判所ノ管轄トス
裁判所カ前項ノ選任ヲ爲シタル場合ニ於テハ其手續ノ費用ハ會社ノ負擔
トス呼出及ヒ訊問ノ費用亦同シ
第百三十八條ノ四第八十八條及ヒ第八十九條ノ規定ハ前條ノ鑑定人ノ選
任ノ手續及ヒ裁判ニ之ヲ準用ス
第百四十條第四號ヲ左ノ如ク改ム
四法定代理人登記簿
第百四十八條ノ二當事者ハ登記ヲ受ケタル後其登記カ商法又ハ本法ノ規
定ニ依リテ許スヘカラサルモノナルコトヲ發見シタルトキハ管轄登記所
ニ其抹消ヲ申請スルコトヲ得
第百五十條ノ二官廳ノ許可ヲ要スル事項ノ登記ヲ申請スルニハ申請書ニ
官廳ノ許可書又ハ其認證アル謄本ヲ添附スルコトヲ要ス
第百五十條ノ三本店及ヒ支店ノ所在地ニ於テ登記スヘキ事項ニ付キ支店
ノ所在地ニ於テ其登記ヲ申請スルニハ申請書ニ本店ノ所在地ニ於テ爲シ
タル登記ヲ證スル書面ヲ添附スルコトヲ要ス此場合ニ於テハ各本條ニ定
メタル書類ハ之ヲ添附スルコトヲ要セス
第百五十一條ノ二登記所ハ登記ヲ爲シタル後其登記カ商法又ハ本法ノ規
定ニ依リテ許スヘカラサルモノナルコトヲ發見シタルトキハ登記ヲ爲シ
タル者ニ對シ一个月ヲ超エサル期間ヲ定メ其期間內ニ異議ノ申立ナキト
キハ登記ヲ抹消スヘキ旨ヲ通知スヘシ
登記ヲ爲シタル者ノ住所又ハ居所カ知レサルトキハ前項ノ通知ニ代ヘ登
記事項ノ公〓ト同一ノ方法ヲ以テ公〓スヘシ
登記所ハ右ノ外相當ト認ムル新聞紙ニ同一ノ公〓ヲ揭載セシムルコトヲ
得
第百五十一條ノ三異議ノ申立アリタルトキハ登記所ハ理由ヲ附シタル決
定ヲ以テ其裁判ヲ爲スヘシ
前項ノ裁判ニ對シテハ卽時抗告ヲ爲スコトヲ得抗告ハ執行停止ノ效力ヲ
有ス
第百五十一條ノ四異議ノ申立ナキトキ又ハ異議ヲ却下スル裁判カ確定シ
タルトキハ登記所ハ職權ヲ以テ登記ヲ抹消スヘシ
第百五十一條ノ五前三條ノ規定ハ本店及ヒ支店ノ所在地ニ於テ登記スヘ
キ事項ノ登記ニ付テハ本店ノ所在地ニ於テ爲シタル登記ニノミ之ヲ適用
ス
前項ノ場合ニ於テ本店所在地ノ登記所カ登記ヲ抹消シタルトキハ遲滯ナ
ク其旨ヲ支店所在地ノ登記所ニ通知スヘシ
支店所在地ノ登記所カ前項ノ通知ヲ受ケタルトキハ遲滯ナク登記ヲ抹消
スヘシ
第百六十四條第百五十一條ノ二乃至第百五十一條ノ四ノ規定ハ前條ノ申
請アリタル場合ニ之ヲ準用ス
第百六十五條削除
第三節未成年者、妻及ヒ法定代理人ノ登記
第百七十一條法定代理人カ無能力者ノ爲メニ商業ヲ營ム場合ニ於テ登記
ヲ申請スルニハ申請書ニ法定代理人タル資格ヲ記載シ親族會ノ同意ヲ得
タルコトヲ證スル書面ヲ添附スルコトヲ要ス
第百七十二條第二項ヲ左ノ如ク改ム
會社カ申請人ナル場合ニ於テハ前項ノ登記ハ其會社ヲ代表スヘキ社員又
ハ取締役ノ申請ニ因リテ之ヲ爲ス
第百七十三條第一項ニ左ノ一號ヲ加へ第二項中「且之ニ支配人ノ選任」ヲ
「支配人ノ選任及ヒ前項第四號ニ揭ケタル事項」ニ改ム
四數人ノ支配人カ共同シテ代理權ヲ行フヘキコトヲ定メタルトキハ
其代表ニ關スル規定
第百七十四條第百七十二條ノ規定ハ支配人ノ代理權ノ消滅及ヒ前條第一
項第四號ニ揭ケタル事項竝ニ其變更、消滅ノ登記ヲ申請スル場合ニ之ヲ
準用ス
會社カ申請人ナル場合ニ於テハ申請書ニ前項ニ揭ケタル事項ヲ證スル書
面ヲ添附スルコトヲ要ス
第百七十六條中「其選任」ノ下ニ「及ヒ商法第九十條第二號竝ニ第三號ニ揭
ケタル事項」ヲ加フ
第百七十七條商法第九十條ニ揭ケタル事項ノ變更ノ登記ハ會社ヲ代表ス
ヘキ現任〓算人ノ申請ニ因リテ之ヲ爲ス
申請書ニハ變更ノ事由ヲ證スル書面ヲ添附スルコトヲ要ス
第百八十二條ノ二合名會社カ合併ニ因ル變更ノ登記ヲ申請スルニハ申請
書ニ其事由ヲ記載シ第百七十九條第二項及ヒ前條第二項ニ揭ケタル書類
ヲ添附スルコトヲ要ス
第百八十二條ノ三合名會社カ合併ニ因ル設立ノ登記ヲ申請スルニハ申請
書ニ其事由ヲ記載シ第百七十九條第二項竝ニ第百八十二條第二項ニ揭ケ
タル書類及ヒ商法第四十四條ノ三第二項ノ規定ニ依リテ選任セラレタル
者ノ資格ヲ證スル書面ヲ添附スルコトヲ要ス
第百八十四條第三項ヲ削ル
第百八十四條ノ二第百八十一條第一項及ヒ第二項ノ規定ハ合名會社ノ設
立取消ノ登記ノ申請ヲ爲ス場合ニ之ヲ準用ス
第百八十四條ノ三第百八十二條ノ規定ハ合名會社ノ組織變更ニ因ル解散
ノ登記ノ申請ヲ爲ス場合ニ之ヲ準用ス
第百八十四條ノ四商法第八十三條ノ三又ハ第八十三條ノ四ノ規定ニ依リ
合資會社ニ付キ爲スヘキ登記ハ無限責任社員ノ全員ノ申請ニ因リテ之ヲ
爲ス
申請書ニハ組織變更ノ事由ヲ記載シ定款ヲ添附スルコトヲ要ス
有限責任社員ヲ加入セシメタル場合ニ於テハ其加入ヲ證スル書面ヲ添附
スルコトヲ要ス
第百八十五條商法第百十八條第二項ノ規定ニ依リ合名會社ニ付キ爲スヘ
キ登記ハ總社員ノ申請ニ因リテ之ヲ爲ス
前條第二項ノ規定ハ前項ノ登記ノ申請ヲ爲ス場合ニ之ヲ準用ス
第百八十五條ノ二第百七十九條第二項及ヒ前條ノ規定ハ商法第百十八條
ノ二ノ規定ニ依リ合名會社ニ付キ爲スヘキ登記ニ之ヲ準用ス
第百八十六條第百七十九條乃至第百八十四條ノ三ノ規定ハ合資會社ノ登
記ニ之ヲ準用ス但合名會社ニ於テ總社員ノ申請ニ因リテ爲スヘキ登記ハ
合資會社ニ於テハ其無限責任社員ノ全員ノ申請ニ因リテ之ヲ爲ス
第百八十七條第二項ヲ左ノ如ク改ム
申請書ニハ左ノ書類ヲ添附スルコトヲ要ス
定款
二株式ノ引受ヲ證スル書面
三株式申込證
四取締役及ヒ監査役又ハ檢査役ノ調査報告書及ヒ其附屬書類
五檢査役ノ報〓ニ關スル裁判アリタルトキハ其謄本
六發起人カ取締役及ヒ監査役ヲ選任シタルトキハ之ニ關スル書類
七創立總會ノ決議錄
第百八十八條第二項中「裁判所ノ認可ヲ要スル場合ニ於テハ其裁判ノ謄
本、」」削削リ第三項中「變更ノ登記ハ」ノ下ニ「會社ヲ代表スヘキ」ヲ加フ
第百八十九條中第一號及ヒ第二號ヲ左ノ如ク改ム
一株式ノ引受ヲ證スル書面
二株式申込證
第百九十一條社債ノ登記ハ總取締役ノ申請ニ因リテ之ヲ爲ス
申請書ニハ左ノ書類ヲ添附スルコトヲ要ス
一最終ノ貸借對照表
二社債ノ引受ヲ證スル書面
三社債申込證
四各社債ニ付キ商法第二百四條ノ拂込アリタルコトヲ證スル書面
五社債ノ募集ニ關スル株主總會ノ決議錄
第百九十二條社債ニ關スル變更ノ登記ハ會社ヲ代表スヘキ總取締役ノ申
請ニ因リテ之ヲ爲ス
申請書ニハ變更ノ事由ヲ證スル書面ヲ添附スルコトヲ要ス
第百九十三條ノ二株式會社カ合併ニ因ル變更ノ登記ヲ申請スルニハ申請
書ニ其事由ヲ記載シ第百八十二條第二項竝ニ第百八十九條第三號、第四
號ニ揭ケタル書類及ヒ株式ノ割當竝ニ引受ヲ證スル書面ヲ添附スルコト
ヲル受
第百九十三條ノ三株式會社カ合併ニ因ル設立ノ登記ヲ申請スルニハ申請
書ニ其事由ヲ記載シ第百八十二條第二項竝ニ第百八十七條第二項ニ揭ケ
タル書類及ヒ商法第四十四條ノ三第二項ノ規定ニ依リテ選任セラレタル
者ノ資格ヲ證スル書面ヲ添附スルコトヲ要ス
第百九十四條削除
第百九十五條資本ノ增加竝ニ減少、解散及ヒ合併ニ因ル變更竝ニ設立ノ
登記ハ總取締役及ヒ總監査役ノ申請ニ因リテ之ヲ爲ス
第百九十五條ノ二第百三十五條ノ四ノ規定ハ商法第百六十三條ノ四ニ定
メタル登記ニ之ヲ準用ス
第百九十八條第百八十九條、第百九十條及ヒ第百九十六條第一項ノ規定
ハ資本ノ增加又ハ減少ノ登記ノ申請ヲ爲ス場合ニ之ヲ準用ス
第百九十八條ノ二社債ノ登記ハ無限責任社員ノ全員ノ申請ニ因リテ之ヲ
爲ス
申請書ニハ第百九十一條第二項ニ揭ケタル書類ヲ添附スルコトヲ要ス
第百九十八條ノ三社債ニ關スル變更ノ登記ハ會社ヲ代表スヘキ無限責任
社員ノ全員ノ申請ニ因リテ之ヲ爲ス
申請書ニハ變更ノ事由ヲ證スル書面ヲ添附スルコトヲ要ス
第百九十九條第百七十九條第二項、第百九十三條ノ二、第百九十三條ノ
三及ヒ第百九十六條第一項ノ規定ハ合併ニ因ル變更又ハ設立ノ登記ノ申
請ヲ爲ス場合ニ之ヲ準用ス
第二百條ノ二株式合資會社ノ組織變更ニ因ル解散ノ登記ハ無限責任社員
ノ全員及ヒ總監査役ノ申請ニ因リテ之ヲ爲ス
申請書ニハ株主總會ノ決議錄及ヒ第百八十二條第二項ニ揭ケタル書類ヲ
添附スルコトヲ要ス
第二百一條第二項ヲ左ノ如ク改メ第三項ヲ削リ第四項中「前三項」ヲ「前
二項」ニ改ム
申請書ニハ組織變更ノ事由ヲ記載シ定款、株式ノ引受ヲ證スル書面及ヒ
組織變更ニ關スル株主總會ノ決議錄ヲ添附スルコトヲ要ス
第二百一條ノ二第百九十五條ノ二ノ規定ハ株式合資會社ニ之ヲ準用ス
第二百六條中「第二百六十一條、」、「、第五百三十六條」、「第六十條第二項、」
及ヒ「、第九十五條第三項」ヲ削ル
附則
本法ハ商法中改正法律施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本法施行前ニ裁判所ノ受理シタル事件ニハ從前ノ規定ヲ適用ス
商法中改正法律附則ノ規定ニ依リ舊法ノ規定ヲ適用スヘキ場合ニ付テハ從
前ノ規定ハ仍ホ其效力ヲ有ス
後見人登記簿ハ法定代理人登記簿ノ一部トシテ其效力ヲ有シ營利ヲ目的ト
スル社團法人ノ登記簿ハ其法人ノ種類ニ從ヒ合名會社登記簿、合資會社登
記簿、株式會社登記簿又ハ株式合資會社登記簿ノ一部トシテ其效力ヲ有ス
〔東久世書記官朗讀〕
不動產登記法中改正法律案
右
勅旨ヲ奉シ帝國議會ニ提出ス
明治四十四年一月十八日
內閣總理大臣侯爵桂太郞
司法大臣子爵岡部長職
不動產登記法中改正法律案
不動產登記法中左ノ通改正ス
第百二條ノ二旣登記ノ不動產ヲ世傳御料ニ編入シタル場合ニ於テ其登記
ノ抹消ノ囑託アリタルトキハ登記用紙中表示欄ニ世傳御料ニ編入シタル
旨ヲ記載シ不動產ノ表示、表示番號及ヒ登記番號ヲ朱抹シ其登記用紙ヲ
閉鎖スルコトヲ要ス此場合ニ於テハ前條ノ規定ヲ準用ス
第百三條ノ二不動產ニ付キ遺留財產ノ設定又ハ增加ノ勅許アリタルトキ
ハ當該官廳ハ遲滯ナク遺留財產ノ設定ノ登記ヲ登記所ニ囑託スルコトヲ
要ス
第百四十二條ノ二遺留財產ノ廢止ノ勅許アリタルトキハ當該官廳ハ遲滯
ナク遺留財產ノ設定ノ登記ノ抹消ヲ登記所ニ囑託スルコトヲ要ス遺留財
產ノ相續人ナキトキ亦同シ
附則
本法ハ明治四十五年一月一日ヨリ之ヲ施行ス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=8
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009・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 司法大臣ガ本日議事日程ノ第二、第四、第六、第八
ノ議案ハ皆關聯シテ居リマスカラ說明ヲ束ネテサレタイト云フコトデゴザイ
マシタカラ、議長ガ束ネテ議題ニ致シマシタガ、ソレデ御異存ゴザイマセメカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者多シ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=9
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010・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 御異議ナイト認メマス
〔國務大臣子爵岡部長職君演壇ニ登ル〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=10
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011・岡部長職
○國務大臣(子爵岡部長職君) 諸君、唯今議題ニ相成リマシタ所ノ諸案ニ付
キマシテ政府提出ノ理由ヲ簡單ニ申述ベマス、商法ハ明治三十二年ニ制定サ
レマシテ其實施後十數年ヲ經過イタシマシタルコトデアリマスル、法典ト致
シマシテハ未ダ新シキモノト言ハネバナラナイコトデアリマス、併ナガラ此
十數年間ニ於キマシテ商業ノ發達ハ極メテ著シキモノデアリマシテ、商事ノ
關係ガ益〓複雜ニ渉ルコトニナリマシタルコトデ、又商事ガ漸ク複雜ナルニ從
ヒマシテ之ニ適用スベキ商法ノ規定ノ中ニテ取引ノ便宜ニ適ハナイモノガ出
來テ參リマスシ、商取引ガ益〓頻繁ニ相成ルニ從ツテ商法ヲ適用スベキ事柄ガ
益〓多クナリマスノデ、隨ツテ其規定ニ闕點ヲ生ズルコトヲ認メテ參リマス、
又疑義ヲ生ズルコトモ是モ免レナイ次第デアリマス、右樣ノ譯デアリマシテ
種々ノ問題ガ生ジマシテ其問題ヲ解クガ爲ニハ商法ノ修正ヲ致シマスルノ外
途ガ無イコトニ歸著イタシマスルノデアリマス、ソレデ種々ノ事項ニ付キマ
シテ改正ノ必要ヲ唱フル者ガ段々出テ參リ、或ハ政府ニ或ハ議會ニ其請願ヲ
ナシマシタル者モアリ、或ハ又法律案ノ形ニ於テ議會ニ提出サレマシタモノ
モアルノデアリマス、段々ニ斯ノ如キ議ガ重ナリ重ナリテ遂ニハ商法ノ修正
ヲ促ス聲ガ愈、高クナリ來ツタ譯デ、卽チ先ヅ實業家ヨリ修正ヲ希望スルノ意
見ガ續々トシテ提出サレマスシ、次イデ辯護士團體、尙又諸官衙ヨリモ改正意
見ヲ提出スル者ガ頻々トシテ來ルコトニ相成リマシタ次第デアリマス、是ニ
於キマシテ當局ハ商法改正ハ急務デアルト云フコトヲ認メテ、是等ノ各方面
ヨリ提出サレマシタル所ノ改正意見ヲ取捨イタシマシテ、其適切ナルモノヲ
擇ンデ之ヲ資料ト致シマシテ玆ニ商法改正ヲ企ツルニ至ッタ次第デアリマス、
抑、商法中改正ヲ要スル事柄ハ是等ノ資料ニテ盡キタリト申ス譯デハアリマ
セヌ、併ナガラ他ノ事項ニ至リマシテハ一應ノ理由ハアリマスト致シマシテ
モ何レモ左程改正ヲ急グト云フ程マデヾハナイコトガ隨分アリマスノデ、殊
ニ民法ノ規定ト相關スルモノモ多々アリマス、是等ニ至リマシテハ商法ノミ
ヲ改正ヲ致スト云フ譯ニハ參リマセヌ、ソレデ目ノ下要求ニ應ズル點ダケニ付
キマシテ改正ノ實ヲ擧ゲルト云フ目的ヲ以テ右ニ述ベマシタルガ如ク各方面
ヨリ提出サレタル意見ノ中カラ最モ適切ナルモノヲ採ッテ、改正ノ急ナル
日ヲ緩ウスベカラザルモノニ付キマシテ案ヲ立テマシタ譯デアリマス、隨ッラ
改正案ノ主眼ト致シマスル所ハ實際ノ必要ニ應ジテ規定ノ不備ナル點ヲ補ヒ
不當ナル點ヲ改メテ法ノ疑義ヲ解キ其適用ヲ實際ノ便宜ニ適合セシメムトス
ルニ在ルノデンリマス、案ノ包含スル所ニ付キマシテハ二百餘條ニ涉リマス、
併シ是ハ皆現行法ノ根本ノ主義ヲ動カサナイト云フ主義ニ基キマシテ其規定
ノ闕點ヲ修正補充スルヲ趣旨ト致シマシタノデアリマス、又改正事項ニ付キ
マシテ最モ重要ナル一二ノ例ヲ示シテ見マスレバ財產目錄ニ付キ財產ノ價額
ハ其實價ヲ下ルコトヲ禁ジナイト云フ趣旨ヲ明カニ致シマシタ、會社合併ノ
意義方法ヲ定メタルガ如キモアリマス、卽チ斯ノ如キハ前ニ言フ所ノ解スベ
カラザル疑義ヲ立法ニ依ッテ解決スルヲ必要ト認メタル點デアリマス、ソレカ
ラ又民事會社ト商事會社トノ區別ヲ廢シテ一樣ニ商法ノ規定ニ據ラシムルモ
ノト致シ、社債募集ノ方法ヲ改メ、拒絕證書ノ作成ヲ簡易ニ致シマシタルガ如
キハ、殊ニ實際ノ便宜ヲ圖ルガ爲ニ設ケタル規定デアリマス、又倉庫證劵ニ關
スル規定ノ中ノ海難救助ニ關スル規定ノ如キハ、法ノ不備ヲ補フノ目的ニ出
デタル規定デアリマス、尙又財產目錄ノ規定、會社重役ノ責任ヲ嚴ニシタル
規定、會社ニ關スル罰則ノ如キニ至リマシテハ、法ノ闕點ヲ補フ爲ニ設ケタ
ルモノニ致シマシテモ、何レモ重要ナル事柄デアリマス、右申述ベマシタ所
ハ本案ノ大要デアリマス、其詳細ニ付キマシテハ委員會ニ於キマシテ委シク
說明イタシマスル考デアリマス、要スルニ改正ノ趣意ト致シマスル所ハ、商法
ノ根本ノ主義ヲ變ゼズシテ規定ノ不備ヲ補ヒ不適當ノ點ヲ改正シ、且ツ解ク
ベカラザル疑義ヲ決シ、左樣イタシテ商法ノ規定ヲシテ商業ノ便益ヲ達セシ
ムルニ在ルノデアリマス、此改正ハ實ニ目下ノ急務トスル所デアリマスノデ、
此度本案ヲ提出イタシタ次第デアリマス、諸君ニ於カレマシテハ十分ニ審査
ヲ遂ゲラレテ御協賛アラムコトヲ切ニ希望イタシマス、次ニ商法施行法中改
正法律案提出ノ理由ヲ簡單ニ申述ベマス、商法中會社ニ關スル罰則ノ改正ニ
伴ヒ之ト權衡ヲ得セシムルタメ、商法施行法第六十條第一項ニ違反シタル場
合ニ於テモ、取締役ニ刑ヲ科スルノ必要アリト云フ此理由デ本案ヲ提出イタ
シマシタノデアリマス、又非訟事件手續法中改正法律案ニ付キマシテノ理
由ハ商法ノ改正ニ伴ヒマシテ非訟事件手續法中、殊ニ商業登記ニ關スル規
定ヲ改正スルノ必要ガアリマス、尤モ二三ノ事項ニ付キマシテハ商業登記以
外ノ規定ニモ改正ヲ加へマシタル所モアリマス、是亦商法ノ改正ニ伴フモノ
デアリマス、此三案ハ皆密接ナル關係ヲ有ッテ居リマスルカラ茲ニ束ネテ說
明ヲ致シマシタ、又尙ホ續イテ問題トナッテ居リマス不動產登記法中改正法
律案ニ付キマシテノ提出ノ理由ヲ申述ベマス、皇族財產令ニ依リ世傳御料及
遺留財產ノ規定ガ定メラレマシタニ付キマシテ、同令中ニ世傳御料ニ編入セ
ラレタル不動產ニシテ登記アルモノハ宮內大臣ヨリ其登記ノ抹消ヲ登記所ニ
囑託スベキ旨ヲ規定サレテアリマス、ソレデ不動產登記法中、其抹消手續ヲ
定ムルノ必要ガアリマス、又遺留財產ハ皇族ノ世襲ニ屬スル財產ニシテ他人
ニ於テ之ヲ取得スルコトヲ得ザルヲ以テ華族世襲財產ノ例ニ準ジテ又登記手
續ヲ規定スルノ必要ガアリマス、是則チ本案ヲ提出イタシマシタル所以デア
リマス諸君ニ於カレマシテモ御審議ノ上、御協賛アラムコトヲ希望イタシマ
ス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=11
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012・南光利
○男爵南光利君 私ハ特別委員ノコトニ付キマシテ申上ゲタイト存ジマスガ発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=12
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013・徳川家達
○議長(公爵徳川家達君) マダ特別委員ノ選擧ニ移リマセヌカラ少シ時機ガ
早イカト存ジマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=13
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014・南光利
○男爵南光利君 今日ノ日程ニアル外ニモ係ルコトデゴザイマスカラ、唯今
申上ゲタラドウデアルカト思ウテ申上ゲタノデアリマスガ、日程ニ移ッテカ
ラデモ宜シウゴザイマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=14
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015・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 別ニ御發議ガゴザイマセヌケレバ委員ノ選擧ニ移
リタイト存ジマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=15
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016・南光利
○男爵南光利君 私ハ特別委員選定方ノコトデゴザイマスガ、是ハ此會期中
總テ議長閣下ニ御委託申上ゲタイト思ヒマス、尤モ案ノ性質ニ依リマシテ特
ニ委員ノ數ヲ增シテ審査シタイト云フ御意見ガゴザイマスルトキハ是ハ別段
ト致シマシテ、通常平素ノ場合、總テ御委託申上ゲマシテ御選定ヲ願ヒタイ
ノデゴザイマス、ドウゾ御贊成ヲ願ヒタウ存ジマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=16
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017・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 南男爵ニ確メマスガ、南男爵ノ動議ハ此會期中特
別委員ノ選定ハ議長ニ任セル、其委員ノ數ハ一々議員諸君カラ發議ニナラウ、
斯ウ解釋シテ宜シウゴザイマスカ発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=17
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018・南光利
○男爵南光利君 サウデハゴザイマセヌ、通常選擧ノ九名ノ場合ニハ總テ議
長ニ御任セ申上ゲタイ、尤モ案ノ性質上、或ハ數ヲ增ストカ何トカ云フコトニ
ナリマスレバ、其時諸君ノ中カラ御發議ニナラウト思ヒマスカラ、ソレハソ
レト致シテ平素九名ノ場合ダケ議長ニ御任セシタイト存ジマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=18
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019・金子有卿
○男爵金子有卿君 贄成発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=19
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020・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 南男爵ノ動議ヲ可トセラルヽ諸君ノ起立ヲ請ヒマ
ス
起立者多數発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=20
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021・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 過半數ト認メマス、唯今司法大臣ガ說明セラレマ
シタ議案ハ同一委員ニ付託シテ御異存ゴザイマセヌカ
〔「異議ナシト」呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=21
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022・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 御異議ナイト認メマス、是ヨリ特別委員ノ選擧ニ
移リマスガ、唯今南男爵ノ述べラレマシタ通リ此委員モ議長ニ於テ選定イタ
シテ御異存ゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=22
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023・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 御異議ナイト認メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=23
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024・村田保
○村田保君 此法案ハ隨分浩澣デモゴザイマスカラ、此委員ノ數ハドウカ十
五名ノ委員ヲ御選定アラムコトヲ希望イタシマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=24
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025・廣澤金次郎
○伯爵廣澤金次郞君 贊成発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=25
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026・關義臣
○男爵關義臣君 贊成発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=26
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027・前田利定
○子爵前田利定君 贊成
〔其他「贊成」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=27
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028・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 此特別委員ノ數ヲ十五名ニ致スト云フ村田君ノ說
ニ御異存ゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=28
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029・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 御異議ナイト認メマス、是ヨリ直チニ委員ノ氏名
ヲ書記官長ヲシテ朗讀イタサセマス、委員ノ方ハ委員長副委員長ヲ速ニ選擧
セラレテ議長マデ御報告ニ相成ラムコトヲ希望イタシマス
〔太田書記官長朗讀〕
商法中改正法律案外三件特別委員
伯爵廣澤金次郞君子爵加納久宜君村田保君
男爵久保田讓君男爵波多野敬直君男爵武井守正君
男爵目賀田種太郞君藤田四郞君富井政章君
石渡敏一君穗積八束君菊池武夫君
高木豊三君岡野敬次郞君桑田熊藏君発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=29
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030・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 次ノ議事日程ハ決定次第、本院彙報ヲ以テ御通知
ニ及ビマス、本日ハ是デ散會ヲ致シマス
午前十時四十三分散會発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=002703242X00219110121&spkNum=30
4. 会議録のPDFを表示
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