1. 会議録本文
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000・会議録情報
大正十四年二月二十三日(月曜日)
午前十時十六分開議
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議事日程 第十六號 大正十四年二月二十三日
午前十時開議
第一 明治三十二年法律第七十號中改正法律案(政府提出) 第一讀會
第二 明治四十一年法律第五十二號中改正法律案(政府提出) 第一讀會
第三 明治四十四年法律第五十一號中改正法律案(政府提出) 第一讀會
第四 大正十年法律第二十五號中改正法律案(政府提出) 第一讀會
第五 輸出組合法案(政府提出衆議院送付) 第一讀會
第六 重要輸出品工業組合法案(政府提出衆議院送付) 第一讀會
第七 米穀法中改正法律案(政府提出衆議院送付) 第一讀會
第八 米穀需給調節特別會計法中改正法律案(政府提出衆議院送付) 第一讀會
第九 會計檢査院法中改正法律案(政府提出衆議院送付) 第一讀會の續(委員長報告)
━━━━━━━━━━━━━発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=0
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001・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 是ヨリ書記官ヲシテ諸般ノ報〓ヲ致サセマス
〔小林書記官朗讀〕
去ル十九日豫算委員長ヨリ第一分科擔當委員橋本辰二郞君ヲ第五分科兼務
委員ニ選定シタル旨ノ報告書ヲ提出セリ
去ル二十日〓育改善及農村振興基金特別會計法案特別委員會ニ於テ當選シ
タル正副委員長ノ氏名左ノ如シ
委員長男爵藤村義朗君副委員長荒川義太郞君
一昨二十一日特別委員副委員長ヨリ左ノ報告書ヲ提出セリ
會計檢査院法中改正法律案可決報告書
同日豫算委員長ヨリ分科兼務委員ヲ左ノ如ク選定シタル旨ノ報告書ヲ提出
セリ
第一分科擔當委員馬場鍈一君
第四分科兼務委員
第五分科擔當委員大谷嘉兵衞君
第二分科兼務委員
正四位勳三等男爵島津久賢君
同日貴族院議員ノ辭職御允裁アラセラル
유희平山吉市発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=1
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002・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 是ヨリ本日ノ會議ヲ開キマス、去ル十九日寺田榮
君ヨリ病氣ニ付キ請願委員辭任ノ申出ガゴザイマシタ、之ヲ許可イタスコト
ニ御異存ゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=2
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003・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 御異議ナイト認メマス、就キマシテハ第九部ニ於
テ補關選擧ヲ行ハレムコトヲ望ミマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=3
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004・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 子爵松平乘承君病氣ニ付キ十八日間ノ請暇ノ申出
ガゴザイマシタ、之ヲ許可イタスコトニ御異存ゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=4
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005・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 御異議ナイト認メマス
山東市돌봄発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=5
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006・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 日程第一、明治三十二年法律第七十號中改正法律
矣、第二、明治四十一年法律第五十二號中改正法律案、第三、明治四十四年
法律第五十一號中改正法律案、第四、大正十年法律第二十五號中改正法律案、
政府提出、第一讀會
明治三十二年法律第七十號中改正法律案
右
勅旨ヲ奉シ帝國議會ニ提出ス
大正十四年二月十七日
內閣總理大臣子爵加藤高明
外務大臣男爵幣原喜重郞
司法大臣小川平吉
明治三十二年法律第七十號中左ノ通改正ス
第一條ノ二本法其ノ他ノ法律中領事官ノ權限ニ屬セシメタル事項ニ關シ
テハ總領事館分館主任、領事館分館主任、總領事館出張所主任及領事館
出張所主任ニ關スルモノニ限リ命令ヲ以テ其ノ制限ヲ設クルコトヲ得
第八條領事官ハ死刑又ハ無期若ハ短期一年以上ノ懲役若ハ禁錮ニ該ル罪
ノ公判ヲ爲スコトヲ得ス
前項ノ罪ノ裁判ニ付テハ領事官ハ豫審ヲ爲スヘシ
第一項ノ罪以外ノ罪ノ裁判ニ付テハ第一項ノ罪ト同時ニ取調ヲ爲ス場合
ニ限リ領事官ハ豫審ヲ爲スコトヲ得
第九條中「重罪」ヲ「罪」ニ改ム
第十一條中「第三十三條」ヲ「第十八條第一項及第二十三條」三尺人
第十二條中「抗〓」ノ下ニ「(大審院ノ權限ニ屬スルモノヲ除ク)」ヲ、「長
崎控訴院」及「長崎地方裁判所」ノ下ニ「、領事官ノ爲シタル裁判ニ對
スル上告又ハ上〓棄却ノ決定ニ對スル抗〓ハ大審院」ヲ加フ
第十九條本法其ノ他ノ法律中領事職務ニ關シ領事又ハ領事官トハ特ニ命
令ヲ以テ定ムル場合ヲ除キ名譽總領事又ハ名譽領事ニ非サル總領事館又
ハ領事館ノ長タル總領事及領事、總領事館分館主任、領事館分館主任、
總領事館出張所主任、領事館出張所主任竝其ノ代理ヲ謂ヒ領事館トハ名
譽總領事館又ハ名譽領事館ニ非サル總領事館、領事館、總領事館分館、
傾事館分館、總領事館出張所竝領事館出張所ヲ謂フ
附則
本法施行ノ期日ハ勅合ヲ以テ之ヲ定ム
參照
領事官ノ職務ニ關スル法律明治三十二年三月(3)
法律第七十號
第一條條約中特ニ領事官ノ權限ニ屬セシメタル事項ニ關シテハ法律ニ
牴觸セサル範圍ニ於テ命令ヲ以テ其ノ制限ヲ設クルコトヲ得
第八條領事官ハ重罪ノ公判ヲ爲スコトヲ得ス
輕罪ノ裁判ニ付テハ豫審ヲ須キス
第九條領事官ノ豫審ヲ爲シタル重罪ノ公判ハ長崎地方裁判所之ヲ管轄
ス
第十一條前條ノ申請及裁判ニ關シテハ刑事訴訟法第三十三條ノ規定ヲ
準用ス
第十二條地方裁判所ノ權限ニ屬スル事項ニ關シ領事官ノ爲シタル裁判
ニ對スル控訴又ハ抗告ハ長崎控訴院之ヲ管轄ス
區裁判所ノ權限ニ屬スル事項ニ關シ領事官ノ爲シタル裁判ニ對スル控
訴又ハ抗〓ハ長崎地方裁判所之ヲ管轄ス
第十九條本法其ノ他ノ法律中單ニ領事又ハ領事官ト稱スルハ名譽領事
ニアラサル領事及其ノ代理ヲ謂フ
明治四十一年法律第五十二號中改正法律案
右
勅旨ヲ奉シ帝國議會ニ提出ス
大正十四年二月十七日
内閣總理大臣子爵加藤高明
外務大臣男爵幣原喜重郞
明治四十一年法律第五十二號中左ノ通改正ス
第二條中「重罪」ヲ「罪」ニ、「關東都督府」ヲ「關東廳」二郎六、
第三條中「關東都督府」ヲ「關東廳」三四人
第四條滿洲ニ於ケル領事官ノ爲シタル裁判ニ對スル控訴又ハ抗〓(關東
廳高等法院上告部ノ權限ニ屬スルモノヲ除ク)ハ關東廳高等法院覆審部、
滿洲ニ於ケル領事官ノ爲シタル裁判ニ對スル上〓又ハ上〓棄却ノ決定ニ
對スル抗〓ハ關東廳高等法院上告部之ヲ管轄ス
附則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
參照
滿洲ニ於ケル領事裁判ニ關スル法律明治四十一年四月
法律第五十二號
第一條明治三十二年法律第七十號第九條乃至第十二條ノ規定ハ滿洲ニ
於ケル領事裁判ニ之ヲ適用セヌ
第二條滿洲ニ於ケル領事官ノ豫審ヲ爲シタル重罪ノ公判ハ關東都督府
地方法院之ヲ管轄ス
第三條滿洲ニ駐在スル領事官ノ管轄ニ屬スル刑事ニ關シ國交上必要ア
ルトキハ外務大臣ハ關東都督府地方法院ヲシテ其ノ裁判ヲ爲サシムル
コトヲ得
第四條滿洲ニ於ケル領事官ノ爲シタル裁判及前二條ニ依リ關東都督府
地方法院ノ爲シタル裁判ニ對スル上訴ハ終審トシテ關東都督府高等法
院之ヲ管轄ス
附則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
本法施行前受理シタル訴訟事件及非訟事件ニ關シテハ總テ從前ノ例ニ依
ル
明治四十四年法律第五十一號中改正法律案
右
勅旨ヲ奉シ帝國議會ニ提出ス
大正十四年二月十七日
內閣總理大臣子爵加藤高明
外務大臣男爵幣原喜重郞
明治四十四年法律第五十一號中左ノ通改正ス
第一條中「死刑、無期又ハ短期一年以上ノ懲役若ハ禁錮ニ該ル」ヲ削ル
第三條中「第三十三條」ヲ「第十八條第一項及第二十三條」二四人
第四條中「抗〓」ノ下ニ「(朝鮮總督府高等法院ノ權限ニ屬スルモノヲ除
ク)」ヲ、「朝鮮總督府覆審法院」ノ下ニ「、間島ニ駐在スル帝國領事官ノ
爲シタル裁判ニ對スル上告又ハ上告棄却ノ決定ニ對スル抗〓ハ朝鮮總督府
高等法院」ヲ加フ
附則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
參照
間島ニ於ケル領事官ノ裁判ニ關スル法律明治四十四年三月
法律第五十一號
第一條間島ニ駐在スル帝國領事官ノ豫審ヲ爲シタル死刑、無期又ハ短
期一年以上ノ懲役若ハ禁鋼ニ該ル罪ノ公判ハ朝鮮總督府地方法院之ヲ
管轄ス
第二條間島ニ駐在スル帝國領事官ノ管轄ニ屬スル刑事ニ關シ外務大臣
ニ於テ必要アリト認ムルトキハ其ノ事件ヲ管轄スヘカラサルコトヲ當
該領事官ニ命シ且被告人ヲ朝鮮ニ於ケル監獄ニ移送セシムルコトヲ得
第三條前條ノ規定ニ依リ被〓人ヲ朝鮮ニ於ケル監獄ニ移送スル場合ニ
於テ朝鮮總督ハ被〓人ノ移送セラルル監獄所在地ヲ管轄スル朝鮮總督
府覆審法院ノ檢事ヲシテ裁判管轄指定ノ申請ヲ其ノ覆審法院ニ爲サシ
ムヘシ
前項ノ申請及裁判ニ關シテハ刑事訴訟法第三十三條ノ規定ヲ準用ス
第四條間島ニ駐在スル帝國領事官ノ爲シタル裁判ニ對スル控訴又ハ抗
告ハ朝鮮總督府覆審法院之ヲ管轄ス
第五條第一條及第四條ノ場合ニ於テ管轄權ヲ有スヘキ朝鮮總督府裁判
所ハ朝鮮總督之ヲ定ム
附則
本法ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本法施行前受理シタル訴訟事件及非訟事件ニ關シテハ從前ノ例ニ依ル
大正十年法律第二十五號中改正法律案
右
勅旨ヲ奉シ帝國議會ニ提出ス
大正十四年二月十七日
內閣總理大臣子爵加藤高明
外務大臣男爵幣原喜重郞
大正十年法律第二十五號中左ノ通改正ス
第三條中「抗〓」ノ下ニ「(臺灣總督府高等法院上告部ノ權限ニ屬スルモ
ノヲ除ク)」ヲ、「臺灣總督府高等法院覆審部」ノ下ニ「、南部支那ニ駐在
スル帝國領事官ノ爲シタル裁判ニ對スル上〓又ハ上告棄却ノ決定ニ對スル
抗告ハ臺灣總督府高等法院上告部」ヲ加フ
第五條中「第三十三條」ヲ「第十八條第一項及第二十三條」二段人
附則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
參照
南部支那ニ於ケル領事官ノ裁判ニ關スル法律大正十年三月(株)
法律第二十五號
第三條南部支那ニ駐在スル帝國領事官ノ爲シタル裁判ニ對スル控訴及
抗告ハ臺灣總督府高等法院覆審部之ヲ管轄ス
第五條前條ノ規定ニ依リ被〓人ヲ移送スル場合ニ於テハ臺灣總督ハ臺
灣總督府高等法院ノ檢察官ヲシテ裁判管轄指定ノ申請ヲ其ノ法院覆審
部ニ爲サシムヘシ
前項ノ申請及裁判ニ關シテハ刑事訴訟法第三十三條ノ規定ヲ準用ス
〔政府委員中村巍君演壇ニ登ル〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=6
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007・中村巍
○政府委員(中村巍君) 唯今一括議題トセラレマシタ、領事ノ職務及領事裁
判ニ關スル改正法律案ニ付キマシテ說明申上ゲマス、先ヅ明治三十二年法
律第七十號卽チ領事官ノ職務ニ關スル法律改正案ニ付キマシテ申述ベマス、
本案ヲ提出スルニ至リマシタ事由ガ二ツアリマシテ、其一ツハ領事官ノ地位
權限ヲ一層明確ニスルト云フコトデゴザイマス、卽チ本案中、總領事館又ハ
領事館ノ分館及出張所ノ主任ニ關シマシテ、新ナル規定ヲ設ケテ、之ニ依リマ
シテ、其主任ノ法律上ノ地位ト職務上ノ權限ヲ明カニ致シタ次第デゴザイマ
ス、ソレカライマ一ツノ事由ハ改正刑事訴訟法ガ施行セラレマシタ結果、當
然本法ノ規定ニ變更ヲ加フルノ必要ヲ生ジタノニ基クノデゴザイマス、次
ニ明治四十一年法律第五十二號、滿洲ニ於ケル領事裁判ニ關スル法律デゴザ
イマス、ソレカラ明治四十四年法律第五十一號、是ハ間島ニ於ケル領事裁判
ニ關スル法律デ、及ビ大正十年法律第二十五號、是ハ南部支那ニ於ケル領事
裁判ニ關スル法律デゴザイマスガ、是等ノ法律ノ改正案ヲ併セテ玆ニ提出イ
タシタノデゴザイマスガ、是等ハ唯〓法律第七十號改正ニ關シマシテ、其後
段ニ於テ、說明イタシマシタノト同ジ理由、卽チ改正刑事訴訟法施行ニ伴ヒ
マシテ、當然改正ヲ要スルコトトナッタノデゴザイマス、以上ノ必要ニ依リ
マシテ各案ヲ提出イタシタ次第デゴザイマスカラ、何卒一括御審議ノ上、協
贊ヲ與ヘラレムコトヲ希望イタシマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=7
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008・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 特別委員ノ氏名ヲ書記官ヲシテ朗讀ヲ致サセマス
〔成瀨書記官朗讀〕
明治三十二年法律第七十號中改正法律案外三件特別委員
候爵佐佐木行忠君子爵秋月種英君子爵戶澤正己君
淺田德則君鈴木喜三郞君土方寧君
男爵高崎弓彥君御木本幸吉君竹村與右衞門君
五十五東小声発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=8
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009・徳川家達
○議長(公爵德川家逹君) 日程第五、輸出組合法案、第六、重要輸出品工業
組合法案、政府提出、衆議院送付、第一讀會、高橋農商務大臣
輸出組合法案
右政府提出案本院ニ於テ可決セリ因テ議院法第五十四條ニ依リ及送付候也
大正十四年二月十七日
衆議院議長粕谷義三
貴族院議長公爵德川家達殿
輸出組合法
第一條同一種類ノ重要輸出品ノ輸出ヲ業トスル者又ハ同一市場ヲ目的ト
シテ商品ノ輸出ヲ業トスル者ハ其ノ輸出貿易ノ振興ヲ圖ル爲共同ノ施設
ヲ爲ス目的ヲ以テ輸出組合ヲ設立スルコトヲ得
前項ノ重要輸出品ハ主務大臣之ヲ指定ス
第二條輸出組合ハ法人トス
第三條輸出組合ハ左ノ事業ヲ行フコトヲ得
-組合員ノ取扱商品ノ委託輸出、輸出ノ斡旋、保管、選別、包裝、荷
造其ノ他組合員ノ營業ニ關スル共同施設
二組合員ノ營業上ノ弊害ヲ矯正スル爲必要ナル取締又ハ事業經營ニ對
スル制限
三海外市場ノ調査、新販路ノ開拓其ノ他組合ノ目的ヲ達スルニ必要ナ
ル施設
第四條輸出組合ハ其ノ名稱中ニ輸出組合ナル文字ヲ用フヘシ
輸出組合ニ非サルモノハ其ノ名稱中ニ輸出組合ナル文字ヲ用フルコトヲ
得ス
第五條同一又ハ重複スル地區ニ於テ二個以上ノ同種ノ輸出組合ヲ設立ス
ルコトヲ得ス但シ特別ノ事情アルトキハ此ノ限ニ在ラス
第六條輸出組合ハ定款ノ定ムル所ニ依リ其ノ經費ノ一部ヲ組合員ニ分賦
スルコトヲ得
策七條輸出組合ハ定款ノ定ムル所ニ依リ定款違反者ニ對シ過怠金ヲ課ス
ルコトヲ得
第八條營業上ノ弊害ヲ矯正スル爲必要ト認ムルトキハ主務大臣ハ輸出組
合ニ對シ必要ナル施設ヲ命スルコトヲ得
第九條營業上ノ弊害ヲ矯正スル爲特ニ必要ト認ムルトキハ主務大臣ハ命
令ノ定ムル所ニ依リ輸出組合ノ組合員ニ非サル者ニシテ其ノ組合ノ地區
內ニ於テ組合員タル資格ヲ有スルモノヲシテ其ノ組合ノ定ムル取締又ハ
制限ニ依ラシムルコトヲ得
第十條本法ニ依リ登記スヘキ事項ハ登記前ニ在リテハ之ヲ以テ第三者ニ
對抗スルコトヲ得ス
第十一條本法ニ依リ登記スヘキ事項ハ其ノ事實ノ生シタル後二週間內ニ
之ヲ登記スヘシ
登記スヘキ事項ニシテ主務大臣ノ認可ヲ要スルモノハ其ノ認可書ノ到達
シタル時ヨリ登記ノ期間ヲ起算ス
第十二條輸出組合ヲ設立セムトスルトキハ豫メ地區ヲ定メ其ノ地區內ニ
於テ組合員タル資格ヲ有スル者ノ過半數ノ同意ヲ得ラ創立總會ヲ開キ定
款其ノ他必要ナル事項ヲ定メ役員ヲ選任シ主務大臣ノ認可ヲ受クヘシ
前項ノ同意ヲ得ルコト能ハサルトキト雖特別ノ事由アル場合ニ於テハ主
務大臣ノ認可ヲ受ケ創立總會ヲ招集スルコトヲ得
第十三條創立總會ニ於ケル議決及役員ノ選任ハ設立同意者ノ三分ノ二以
上ノ同意ヲ以テ之ヲ爲ス
第十四條設立同意者ハ創立總會ニ於テ代理人ヲ以テ其ノ議決權ヲ行フコ
トヲ得但シ設立同意者ニ非サレハ代理人タルコトヲ得ス
代理人ハ代理權ヲ證スル書面ヲ差出スヘシ
第十五條輸出組合ノ定款ニハ左ノ事項ヲ記載スヘシ
一目的
二名稱
三地區
四事務所ノ所在地
五組合員タル資格ニ關スル規定
六組合員ノ加入及脫退ニ關スル規定
七出資一口ノ金額及其ノ拂込ノ方法
八剩餘金ノ處分及損失分擔ニ關スル規定
九準備金ノ額及其ノ積立ノ方法
十組合員ノ權利義務ニ關スル規定
十一事業及其ノ執行ニ關スル規定
十二役員ニ關スル規定
十三會議ニ關スル規定
十四會計ニ關スル規定
十五存立ノ時期又ハ解散ノ事由ヲ定メタルトキハ其ノ時期又ハ事由
第十六條輸出組合ハ出資ノ第一囘ノ拂込アリタル後二週間內ニ各事務所
ノ所在地ニ於テ設立ノ登記ヲ爲スヘシ
登記スヘキ事項左ノ如シ
一前條第一號乃至第三號、第七號及第十五號ニ揭ケタル事項
二事務所
三出資ノ總口數及拂込ミタル出資ノ總額
四設立認可ノ年月日
五理事及監事ノ氏名及住所
前項ニ揭ケタル事項中ニ變更ヲ生シタルトキハ其ノ登記ヲ爲スヘシ但シ
前項第三號ニ揭ケタル事項ニ付テハ每事業年度末日ノ現在ニ依リ事業年
度終了後一月內ニ登記ヲ爲スコトヲ得
第十七條組合員ハ出資一口以上ヲ有スヘシ
組合員ノ有スヘキ出資口數ハ五十口ヲ超ユルコトヲ得ス但シ特別ノ事由
アルトキハ定款ノ定ムル所ニ依リ之ヲ增加スルコトヲ得
第十八條組合員ノ責任ハ第六條ノ規定ニ依ル費用負擔ノ外其ノ出資額ヲ
限度トス
第十九條組合員ハ總組合員ノ五分ノ一以上ノ同意ヲ得テ會議ノ目的タル
事項及其ノ招集ノ理由ヲ記載シタル書面ヲ理事ニ提出シテ總會ノ招集ヲ
請求スルコトヲ得
理事カ正當ノ理由ナクシテ前項ノ規定ニ依ル請求アリタル後二週間內ニ
總會招集ノ手續ヲ爲ササルトキハ請求者ハ主務大臣ノ認可ヲ受ケ之ヲ招
集スルコトヲ得
第二十條輸出組合ニハ理事及監事ヲ置クヘシ
理事及監事ハ總會ニ於テ組合員中ヨリ之ヲ選任ス但シ組合設立當時ノ理
事及監事ハ創立總會ニ於テ設立同意者ノ中ヨリ之ヲ選任スヘシ
特別ノ事由アルトキハ理事ハ組合員又ハ設立同意者ニ非サル者ヨリ之ヲ
選任スルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ其ノ選任ニ付主務大臣ノ認可ヲ受ク
ヘシ
第一項ノ規定ニ依ル役員ノ外定款ノ定ムル所ニ依リ他ノ役員ヲ置クコト
ヲ得
第二十一條組合員ハ總會ニ於テ各一個ノ議決權ヲ有ス但シ定款ノ定ムル
所ニ依リ一人ニ付議決權總數ノ十分ノ一ヲ超エサル範圍內ニ於テ出資口
數ニ應シ二個以上ノ議決權ヲ有セシムルコトヲ得
第二十二條經費ノ一部ヲ組合員ニ分賦スル輸出組合ニ在リテハ其ノ經費
ノ收支豫算及分賦收入方法ハ總會ノ議決ヲ經ヘシ但シ組合設立當時ノ經
費ノ收支豫算及分賦收入方法ハ創立總會ニ於テ之ヲ議決スヘシ
前項ノ總會ノ議決ハ總組合員ノ半數以上出席シ其ノ議決權ノ四分ノ三以
上ヲ以テ之ヲ爲スヘシ但シ定款ニ別段ノ定アルトキハ此ノ限ニ在ラス
第二十三條組合員タル資格ヲ有スル者輸出組合ニ加入セムトスルトキハ
組合ハ正當ノ理由ナクシテ加入ニ困難ナル條件ヲ附シ又ハ其ノ加入ヲ拒
ムコトヲ得ス
第二十四條組合員ハ命令ノ定ムル所ニ依リ一定ノ期間前ニ豫告ヲ爲シ輸
出組合ノ承諾ヲ得タル場合ニハ事業年度ノ終ニ於テ脫退スルコトヲ得
組合ハ正當ノ理由ナクシテ前項ノ承諾ヲ拒ムコトヲ得ス
第二十五條檢査ヲ行フ輸出組合ニ在リテハ檢査員ヲ置クヘシ
檢査員ノ選任及解任ハ主務大臣ノ認可ヲ受クヘシ
第二十六條輸出組合ハ檢査員ノ服務ニ關スル規程ヲ定メ主務大臣ノ認可
ヲ受クヘシ
第二十七條主務大臣必要ト認ムルトキハ檢査員ノ選任又ハ解任ヲ爲スコ
トヲ得
第二十八條主務大臣必要ト認ムルトキハ輸出組合ニ對シ經費ノ收支豫
算其ノ分賦收入方法又ハ定款ノ變更ヲ命スルコトヲ得
第二十九條設立ノ登記ハ理事及監事ノ全員ノ申請ニ因リテ之ヲ爲スヘシ」
申請書ニハ定款及創立總會又ハ總會ノ決議錄、出資ノ總口數ヲ證スル書
面、出資ノ第一囘ノ拂込アリタルコトヲ證スル書面竝理事及監事ノ資格
ヲ證スル書面ヲ添附スヘシ
第三十條事務所ノ新設、移轉其ノ他登記事項ノ變更ノ登記ハ理事又ハ〓
算人ノ申請ニ因リテ之ヲ爲スヘシ但シ合併又ハ出資一口ノ金額減少ニ因
ル變更ノ登記ハ理事及監事ノ全員ヨリ之ヲ爲スヘシ
申請書ニハ申請人ノ資格ヲ證スル書面及登記事項ノ變更ヲ證スル書面ヲ
添附スヘシ但シ前ニ登記ノ申請ヲ爲シタル申請人カ同一登記所ニ前項ノ
申請ヲ爲ス場合ニ於テハ其ノ資格ヲ證スル書面ヲ添附スルコトヲ要セス」
出資一口ノ金額減少ノ登記申請書ニハ前項ニ規定スル書面ノ外本法ニ依
リ催告ヲ爲シタルコト及異議ヲ述ヘタル債權者アル場合ニ於テハ之ニ對
シ辨濟ヲ爲シ又ハ擔保ヲ供シタルコトヲ證スル書面ヲ添附スヘシ
第三十一條解散ノ登記ハ合併ニ因ル解散ノ場合ニ於テハ解散シタルトキ
ノ理事及監事ノ全員、其ノ他ノ場合ニ於テハ〓算人ノ申請ニ因リテ之ヲ
爲スヘシ
申請書ニハ解散ノ事由ヲ證スル書面及理事カ〓算人タラサル場合ニ於テ
ハ申請人ノ資格ヲ證スル書面ヲ添附スヘシ
前條第三項ノ規定ハ合併ニ因ル解散ノ登記ノ申請ニ付之ヲ準用ス
輸出組合カ命令ニ因リテ解散シタルトキハ登記所ハ主務大臣ノ囑託ニ因
リテ登記ヲ爲スヘシ
第三十二條〓算結了ノ登記ハ〓算人ノ申請ニ因リテ之ヲ爲スヘシ
第三十三條民法第四十四條第一項、第四十五條第二項第三項、第四十八
條第五十條、第五十二條第二項、第五十三條乃至第五十五條、第五十
九條、第六十條、第六十一條第一項、第六十二條、第六十四條、第六十
六條、第七十條、第七十三條、第七十四條及第七十八條乃至第八十一
條、非訟事件手續法第百三十八條、第百三十八條ノ二、第百四十一條乃至
第百五十一條ノ六、第百五十四條乃至第百五十八條、第百六十五條、第百
七十五條、第百七十六條及第百七十八條竝產業組合法第五條.第六條、第
:きめじ
十條、第十一條第一項、第十二條、第十八條乃至第二十二條、第二十四
條第二十六條乃至第三十一條ノ二、第三十三條、第三十四條ノ二第一
項第三十五條乃至第三十七條、第三十九條乃至第四十一條、第四十三
條乃至第四十六條、第四十八條、第五十一條乃至第五十七條、第六十條
乃至第六十一條、第六十二條(第一項第四號ヲ除ク)第六十三條第一
項第六十三條ノ二乃至第六十五條、第六十六條第一項、第六十七條、
第七十條乃至第七十三條ノ三、第七十四條第一項、第七十四條ノ二第一
項、第九十六條、第九十七條及第百四條ノ規定ハ輸出組合ニ付之ヲ準用ス
但シ民法第四十五條第三項及第四十八條第一項中一週間トアルハ之ヲ二
週間トシ產業組合法中地方長官又ハ監督官廳トアルハ之ヲ主務大臣トス
第三十四條主務大臣ハ本法ニ依ル職權ノ一部ヲ地方長官ニ委任スルコト
ヲ得
第三十五條左ノ場合ニ於テハ輸出組合ノ理事、監事又ハ〓算人ヲ十圓以
上五百圓以下ノ過料ニ處ス
本法ニ依リ行政官廳ノ認可ヲ受クヘキ場合ニ於テ其ノ認可ヲ受ケサ
ルトキ
二本法ニ依ル登記ヲ爲スコトヲ怠リ又ハ不正ノ登記ヲ爲シタルトキ
三行政官廳又ハ總會ニ對シ不實ノ申立ヲ爲シ又ハ事實ヲ隱蔽シタルト
キ
四本法ニ依リ行政官廳ノ徵スル報〓ヲ差出サス又ハ其ノ檢査ヲ拒ミ其
ノ他行政官廳ノ命令又ハ處分ニ從ハサルトキ
五本法ニ依ル總會ノ招集ヲ怠リタルトキ
六本法ニ依リ事務所ニ備置クヘキ書類ヲ備ヘサルトキ、其ノ書類ニ記
載スヘキ事項ヲ記載セス若ハ不正ノ記載ヲ爲シタルトキ又ハ正當ノ理
由ナクシテ其ノ閱覽ヲ拒ミタルトキ
七本法ニ違反シテ組合員ノ持分ヲ拂戾シタルトキ
八本法ニ違反シテ組合カ組合員ノ持分ヲ取得シ又ハ質權ノ目的トシテ
之ヲ受ケタルトキ
九本法ニ違反シテ破產ノ宣告ヲ請求セサルトキ
十本法ニ違反シテ出資一口ノ金額ヲ減少シ又ハ組合ノ合併ヲ爲シタル
トキ
十一本法ニ依ル公〓ヲ爲スコトヲ怠リ又ハ不正ノ公〓ヲ爲シタルトキ
十二〓算ノ場合ニ於テ本法ニ違反シテ辨濟ヲ爲シ又ハ組合財產ノ分配
ヲ爲シタルトキ
十三法令又ハ定款ニ違反シテ剩餘金ヲ處分シタルトキ
十四組合ノ目的ニ非サル營利事業ヲ爲シタルトキ
第三十六條第九條ノ規定ニ依ル行政官廳ノ命令ニ違反シタル者ハ十圓以
上五百圓以下ノ過料ニ處ス
第三十七條第四條第二項ノ規定ニ違反シタル者ハ十圓以上二百圓以下ノ
過料ニ處ス
第三十八條非訟事件手續法第二百六條乃至第二百八條ノ規定ハ前三條ノ
過料ニ付之ヲ準用ス
第三十九條輸出組合ノ證票若ハ檢査證ヲ不正ニ使用シタル者、行使ノ目
的ヲ以テ證票若ハ檢查證ヲ僞造若ハ變造シタル者又ハ僞造若ハ變造ノ證
票若ハ檢査證ヲ使用シタル者ハ三年以下ノ懲役又ハ五百圓以下ノ罰金ニ
處ス
第四十條輸出組合ノ理事、監事若ハ〓算人又ハ檢査員其ノ職務ニ關シ賄
賂ヲ收受シ又ハ之ヲ要求若ハ約束シタルトキハ二年以下ノ懲役ニ處ス因
テ不正ノ行爲ヲ爲シ又ハ相當ノ行爲ヲ爲ササルトキハ五年以下ノ懲役ニ
處ス
前項ノ場合ニ於テ收受シタル賄賂ハ之ヲ沒收ス若シ其ノ全部又ハ一部ヲ
沒收スルコト能ハサルトキハ其ノ價額ヲ追徴ス
第四十一條前條第一項ニ揭ケタル者ニ對シ賄賂ヲ交付、提供又ハ約束シ
タル者ハ二年以下ノ懲役又ハ五百圓以下ノ罰金ニ處ス
前項ノ罪ヲ犯シタル者自首シタルトキハ其ノ刑ヲ減輕又ハ免除スルコト
ヲ得
第四十二條第三十九條ニ揭ケタル罪ハ刑法第三條ノ例ニ、第四十條ニ揭
ケタル罪ハ刑法第四條ノ例ニ從フ
附則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
重要輸出品工業組合法案
右政府提出案本院ニ於テ可決セリ因テ議院法第五十四條ニ依リ及送付候也
が気づいてぶ
大正十四年二月十七日
衆議院議長粕谷義三
貴族院議長公爵德川家逹殿
重要輸出品工業組合法
第一條重要輸出品ノ製造ニ關スル工業者ハ其ノ工業ノ改良發達ヲ圖ル爲
共同ノ施設ヲ爲ス目的ヲ以テ工業組合ヲ設立スルコトヲ得但シ特別ノ事
情アルトキハ二種以上ノ工業者ヲ以テ之ヲ設立スルコトヲ得
前項ノ重要輸出品ハ主務大臣之ヲ指定ス
第二條工業組合ハ法人トス
第三條工業組合ハ左ノ事業ヲ行フコトヲ得
一組合員ノ製品、其ノ原料若ハ材料又ハ製造若ハ加工ノ設備ニ對スル
檢査其ノ他必要ナル取締又ハ事業經營ニ對スル制限
二共同設備ノ設置其ノ他組合員ノ營業ニ關スル共同施設
三組合員ノ營業ニ關スル指導、研究、調查其ノ他組合ノ目的ヲ達スル
ニ必要ナル施設
組合ハ組合員ノ委託ニ依リ其ノ製品ノ加工若ハ販賣又ハ組合員ノ營業ニ
必要ナル物ノ供給ヲ爲スコトヲ得
第四條工業組合ハ其ノ名稱中ニ工業組合ナル文字ヲ用フヘシ
工業組合ニ非サルモノハ其ノ名稱中ニ工業組合ナル文字ヲ用フルコトヲ
得ス
第五條工業組合ハ定款ノ定ムル所ニ依リ其ノ經費ノ一部ヲ組合員ニ分賦
スルコトヲ得
第六條工業組合ハ定款ノ定ムル所ニ依リ定款違反者ニ對シ過怠金ヲ課ス
ルコトヲ得
第七條營業上ノ弊害ヲ矯正スル爲必要ト認ムルトキハ行政官廳ハ工業組
合ニ對シ檢査其ノ他ノ施設ヲ命スルコトヲ得
第八條營業上ノ弊害ヲ矯正スル爲特ニ必要ト認ムルトキハ行政官廳ハ命
令ノ定ムル所ニ依リ工業組合ノ組合員ニ非サル者ニシテ其ノ組合ノ地區
內ニ於テ組合員タル資格ヲ有スルモノヲシテ其ノ組合ノ定ムル取締又ハ
制限ニ依ラシムルコトヲ得
第九條工業組合又ハ其ノ組合員ハ其ノ營業ニ關スル重要物產同業組合法
ニ依ル同業組合ニ加入セス又ハ之ヨリ脫退スルコトヲ得
第十條本法ニ依リ登記スヘキ事項ハ登記前ニ在リテハ之ヲ以テ第三者ニ
對抗スルコトヲ得ス
第十一條本法ニ依リ登記スヘキ事項ハ其ノ事實ノ生シタル後二週間內ニ
之ヲ登記スヘシ
登記スヘキ事項ニシテ行政官廳ノ認可ヲ要スルモノハ其ノ認可書ノ到達
シタル時ヨリ登記ノ期間ヲ起算ス
第十二條工業組合ヲ設立セムトスルトキハ豫メ地區ヲ定メ其ノ地區內ニ
於テ組合員タル資格ヲ有スル者ノ三分ノ二以上ノ同意ヲ得テ創立總會ヲ
開キ定款其ノ他必要ナル事項ヲ定メ役員ヲ選任シ行政官廳ノ認可ヲ受ク
ヘシ但シ組合員タル資格ヲ有スル者ノ工業ノ種類二以上アルトキハ各其
ノ三分ノ二以上ノ同意ヲ得ルコトヲ要ス
前項ノ同意ヲ得ルコト能ハサルトキト雖特別ノ事由アル場合ニ於テハ行
政官廳ノ認可ヲ受ケ創立總會ヲ招集スルコトヲ得
第十三條創立總會ニ於ケル議決及役員ノ選任ハ設立同意者ノ三分ノ二以
上ノ同意ヲ以テ之ヲ爲ス但シ設立同意者ノ工業ノ種類二以上アルトキハ
各其ノ三分ノ二以上ノ同意アルコトヲ要ス
第十四條設立同意者ハ創立總會ニ於テ代理人ヲ以テ其ノ議決權ヲ行フコ
トヲ得但シ設立同意者ニ非サレハ代理人タルコトヲ得ス
代理人ハ代理權ヲ證スル書面ヲ差出スヘシ
第十五條工業組合ノ定款ニハ左ノ事項ヲ記載スヘシ
一目的
二名稱
三地區
四事務所ノ所在地
五組合員タル資格ニ關スル規定
六組合員ノ加入及脫退ニ關スル規定
七出資一口ノ金額及其ノ拂込ノ方法
八剩餘金ノ處分及損失分擔ニ關スル規定
九準備金ノ額及其ノ積立ノ方法
十組合員ノ權利義務ニ關スル規定
十一事業及其ノ執行ニ關スル規定
十二役員ニ關スル規定
十三會議ニ關スル規定
十四會計ニ關スル規定
十五存立ノ時期又ハ解散ノ事由ヲ定メタルトキハ其ノ時期又ハ事由
第十六條工業組合ハ出資ノ第一囘ノ拂込アリタル後二週間內ニ各事務所
ノ所在地ニ於テ設立ノ登記ヲ爲スヘシ
登記スヘキ事項左ノ如シ
一前條第一號乃至第三號、第七號及第十五號ニ揭ケタル事項
二事務所
三出資ノ總口數及拂込ミタル出資ノ總額
四設立認可ノ年月日
五理事及監事ノ氏名及住所
前項ニ揭ケタル事項中ニ變更ヲ生シタルトキハ其ノ登記ヲ爲スヘシ但シ
前項第三號ニ揭ケタル事項ニ付テハ每事業年度末日ノ現在ニ依リ事業年
度終了後一月內ニ登記ヲ爲スコトヲ得
第十七條組合員ハ出資一口以上ヲ有スヘシ
組合員ノ有スヘキ出資口數ハ五十口ヲ超ユルコトヲ得ス但シ特別ノ事由
アルトキハ定款ノ定ムル所ニ依リ之ヲ增加スルコトヲ得
第十八條組合員ノ責任ハ第五條ノ規定ニ依ル費用負擔ノ外其ノ出資額ヲ
限度トス
第十九條組合員ハ總組合員ノ五分ノ一以上ノ同意ヲ得テ會議ノ目的タル
事項及其ノ招集ノ理由ヲ記載シタル書面ヲ理事ニ提出シテ總會ノ招集ヲ
請求スルコトヲ得
理事カ正當ノ理由ナクシテ前項ノ規定ニ依ル請求アリタル後二週間內ニ
總會招集ノ手續ヲ爲ササルトキハ請求者ハ行政官廳ノ認可ヲ受ケ之ヲ招
集スルコトヲ得
第二十條工業組合ニハ理事及監事ヲ置クヘシ
理事及監事ハ總會ニ於テ組合員中ヨリ之ヲ選任ス但シ組合設立當時ノ理
事及監事ハ創立總會ニ於テ設立同意者ノ中ヨリ之ヲ選任スヘシ
特別ノ事由アルトキハ理事ハ組合員又ハ設立同意者ニ非サル者ヨリ之ヲ
選任スルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ其ノ選任ニ付行政官廳ノ認可ヲ受ク
ヘシ
第一項ノ規定ニ依ル役員ノ外定款ノ定ムル所ニ依リ他ノ役員ヲ置クコト
ヲ得
第二十一條組合員ハ總會ニ於テ各一個ノ議決權ヲ有ス但シ定款ノ定ムル
所ニ依リ一人ニ付議決權總數ノ十分ノ一ヲ超エサル範圍內ニ於テ出資口
數ニ應シ二個以上ノ議決權ヲ有セシムルコトヲ得
第二十二條經費ノ一部ヲ組合員ニ分賦スル工業組合ニ在リテハ其ノ經費
ノ收支豫算及分賦收入方法ハ總會ノ議決ヲ經ヘシ但シ組合設立當時ノ經
費ノ收支豫算及分賦收入方法ハ創立總會ニ於テ之ヲ議決スヘシ
前項ノ總會ノ議決ハ總組合員ノ半數以上出席シ其ノ議決權ノ四分ノ三以
上ヲ以テ之ヲ爲スヘシ但シ定款ニ別段ノ定アルトキハ此ノ限ニ在ラス
第二十三條組合員タル資格ヲ有スル者工業組合ニ加入セムトスルトキハ
組合ハ正當ノ理由ナクシテ加入ニ困難ナル條件ヲ附シ又ハ其ノ加入ヲ拒
ムコトヲ得ス
第二十四條組合員ハ命令ノ定ムル所ニ依リ一定ノ期間前ニ豫〓ヲ爲シ工
業組合ノ承諾ヲ得タル場合ニハ事業年度ノ終ニ於テ脫退スルコトヲ得
組合ハ正當ノ理由ナクシテ前項ノ承諾ヲ拒ムコトヲ得ス
第二十五條檢査ヲ行フ工業組合ニ在リテハ檢査員ヲ置クヘシ
檢査員ノ選任及解任ハ行政官廳ノ認可ヲ受クヘシ
第二十六條工業組合ハ檢査員ノ服務ニ關スル規程ヲ定メ行政官廳ノ認可
ヲ受クヘシ
第二十七條行政官廳必要ト認ムルトキハ檢査員ノ選任又ハ解任ヲ爲スコ
トヲ得
第二十八條行政官廳必要ト認ムルトキハ工業組合ニ對シ經費ノ收支豫算
其ノ分賦收入方法又ハ定款ノ變更ヲ命スルコトヲ得
第二十九條工業組合聯合會ハ所屬ノ工業組合及工業組合聯合會ノ共同ノ
目的ヲ達スル爲之ヲ設立スルコトヲ得
聯合會ハ工業組合又ハ工業組合聯合會ヲ以テ之ヲ組織ス
聯合會ハ法人トス
第三十條工業組合聯合會ヲ設立セムトスルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ
所屬ノ各組合及聯合會ニ於テ選任シタル創立委員ヲ以テ創立委員會ヲ開
キ定款其ノ他必要ナル事項ヲ定メ役員ヲ選任シ行政官廳ノ認可ヲ受クヘ
シ
第三十一條創立委員會ニ於ケル議決及役員ノ選任ハ創立委員總數ノ三分
ノ二以上ノ同意ヲ以テ之ヲ爲ス
第十四條ノ規定ハ創立委貝ニ付之ヲ準用ス
第三十二條工業組合聯合會ノ理事及監事ハ總會ニ於テ所屬ノ組合及聯合
會ノ理事又ハ監事ノ中ヨリ之ヲ選任ス但シ聯合會設立當時ノ理事及監事
ハ創立委員會ニ於テ之ヲ選任スヘシ
特別ノ事由アルトキハ理事ハ所屬ノ組合及聯合會ノ理事又ハ監事ニ非サ
ル者ヨリ之ヲ選任スルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ其ノ選任ニ付行政官廳
ノ認可ヲ受クヘシ
第三十三條工業組合ニ關スル規定ハ第三十八條ノ規定ニ依リ準用シタル
產業組合法第三十八條ノ二ノ規定ヲ除クノ外工業組合聯合會ニ付之ヲ準
用ス但シ第三條中組合員トアルハ所屬ノ組合、聯合會及組合員トス
第三十四條設立ノ登記ハ理事及監事ノ全員ノ申請ニ因リテ之ヲ爲スヘシ」
申請書ニハ定款及創立總會、總會又ハ創立委員會ノ決議錄、出資ノ總口
數ヲ證スル書面、出資ノ第一囘ノ拂込アリタルコトヲ證スル書面竝理事
及監事ノ資格ヲ證スル書面ヲ添附スヘシ
第三十五條事務所ノ新設、移轉其ノ他登記事項ノ變更ノ登記ハ理事又ハ
〓算人ノ申請ニ因リテ之ヲ爲スヘシ但シ合併又ハ出資一口ノ金額減少ニ
因ル變更ノ登記ハ理事及監事ノ全員ヨリ之ヲ爲スヘシ
申請書ニハ申請人ノ資格ヲ證スル書面及登記事項ノ變更ヲ證スル書面ヲ
添附スヘシ但シ前ニ登記ノ申請ヲ爲シタル申請人カ同一登記所ニ前項ノ
申請ヲ爲ス場合ニ於テハ其ノ資格ヲ證スル書面ヲ添附スルコトヲ要セス」
出資一口ノ金額減少ノ登記申請書ニハ前項ニ規定スル書面ノ外本法ニ依
リ催告ヲ爲シタルコト及異議ヲ述ヘタル債權者アル場合ニ於テハ之ニ對
シ辨濟ヲ爲シ又ハ擔保ヲ供シタルコトヲ證スル書面ヲ添附スヘシ
第三十六條解散ノ登記ハ合併ニ因ル解散ノ場合ニ於テハ解散シタルトキ
ノ理事及監事ノ全員、其ノ他ノ場合ニ於テハ〓算人ノ申請ニ因リテ之ヲ
爲スヘシ
申請書ニハ解散ノ事由ヲ證スル書面及理事カ〓算人タラサル場合ニ於テ
ハ申請人ノ資格ヲ證スル書面ヲ添附スヘシ
前條第三項ノ規定ハ合併ニ因ル解散ノ登記ノ申請ニ付之ヲ準用ス
工業組合カ命令ニ因リテ解散シタルトキハ登記所ハ行政官廳ノ囑託ニ因
リテ登記ヲ爲スヘシ
第三十七條〓算結了ノ登記ハ〓算人ノ申請ニ因リテ之ヲ爲スヘシ
第三十八條民法第四十四條第一項、第四十五條第二項第三項、第四十八
條、第五十條、第五十二條第二項、第五十三條乃至第五十五條、第五十九
條、第六十條、第六十一條第一項、第六十二條、第六十四條、第六十六條、第
七十條、第七十三條、第七十四條及第七十八條乃至第八十一條、非訟事件
手續法第百三十八條、第百三十八條ノ二、第百四十一條乃至百五十一條ノ
六、第百五十四條乃至第百五十八條、第百六十五條、第百七十五條、第百七
十六條及第百七十八條竝產業組合法第五條、第六條、第十條、第十一條第
一項、第十二條、第十八條乃至第二十二條、第二十四條、第二十六條乃至第
三十一條ノ二、第三十三條、第三十四條ノ二第一項、第三十五條乃至第三
十七條、第三十八條ノ二乃至第四十一條、第四十三條乃至第四十六條、第
四十八條、第五十一條乃至第五十七條、第六十條乃至第六十一條、第六十
二條(第一項第四號ヲ除ク)、第六十三條第一項、第六十三條ノ二乃至第六
十五條、第六十六條第一項、第六十七條、第七十條乃至第七十三條ノ三、第
七十四條第一項、第七十四條ノ二第一項、第七十八條、第九十六條、第九十
七條及第百四條ノ規定ハ工業組合ニ付之ヲ準用ス但シ民法第四十五條第
三項及第四十八條第一項中一週間トアルハ之ヲ二週間トシ產業組合法中
主務大臣、地方長官又ハ監督官廳トアルハ之ヲ行政官廳トス
第三十九條左ノ場合ニ於テハ工業組合ノ理事、監事又ハ〓算人ヲ十圓以
上五百圓以下ノ過料ニ處ス
本法ニ依リ行政官廳ノ認可ヲ受クヘキ場合ニ於テ其ノ認可ヲ受ケサ
ルトキ
二本法ニ依ル登記ヲ爲スコトヲ怠リ又ハ不正ノ登記ヲ爲シタルトキ
三行政官廳又ハ總會若ハ總代會ニ對シ不實ノ申立ヲ爲シ又ハ事實ヲ隱
蔽シタルトキ
四本法ニ依リ行政官廳ノ徵スル報告ヲ差出サス又ハ其ノ檢査ヲ拒ミ其
ノ他行政官廳ノ命令又ハ處分ニ從ハサルトキ
五本法ニ依ル總會又ハ總代會ノ招集ヲ怠リタルトキ
六本法ニ依リ事務所ニ備置クヘキ書類ヲ備ヘサルトキ、其ノ書類ニ記
載スヘキ事項ヲ記載セス若ハ不正ノ記載ヲ爲シタルトキ又ハ正當ノ理
由ナクシテ其ノ閱覽ヲ拒ミタルトキ
七本法ニ違反シテ組合員ノ持分ヲ拂戾シタルトキ
八本法ニ違反シテ組合カ組合員ノ持分ヲ取得シ又ハ質權ノ目的トシテ
之ヲ受ケタルトキ
九本法ニ違反シテ破產ノ宣告ヲ請求セサルトキ
十本法ニ違反シテ出資一口ノ金額ヲ減少シ又ハ組合ノ合併ヲ爲シタル
トキ
十一本法ニ依ル公〓ヲ爲スコトヲ怠リ又ハ不正ノ公〓ヲ爲シタルトキ
十二〓算ノ場合ニ於テ本法ニ違反シテ辨濟ヲ爲シ又ハ組合財產ノ分配
ヲ爲シタルトキ
十三法令又ハ定款ニ違反シテ剰餘金ヲ處分シタルトキ
十四組合ノ目的ニ非サル營利事業ヲ爲シタルトキ
第四十條第八條ノ規定ニ依ル行政官廳ノ命令ニ違反シタル者ハ十圓以上
五百圓以下ノ過料ニ處ス
第四十一條第四條第二項ノ規定ニ違反シタル者ハ十圓以上二百圓以下ノ
過料ニ處ス
第四十二條非訟事件手續法第二百六條乃至第二百八條ノ規定ハ前三條ノ
過料ニ付之ヲ準用ス
第四十三條工業組合ノ證票若ハ檢查證ヲ不正ニ使用シタル者、行使ノ目
的ヲ以テ證票若ハ檢査證ヲ僞造若ハ變造シタル者又ハ僞造若ハ變造ノ證
票若ハ檢査證ヲ使用シタル者ハ三年以下ノ懲役又ハ五百圓以下ノ罰金ニ
處ス
第四十四條工業組合ノ理事、監事若ハ〓算人又ハ檢査員其ノ職務ニ關シ
賄賂ヲ收受シ又ハ之ヲ要求若ハ約束シタルトキハ二年以下ノ懲役ニ處ス
因テ不正ノ行爲ヲ爲シ又ハ相當ノ行爲ヲ爲ササルトキハ五年以下ノ懲役
三段位、
前項ノ場合ニ於テ收受シタル賄賂ハ之ヲ沒收ス若シ其ノ全部又ハ一部ヲ
沒收スルコト能ハサルトキハ其ノ價額ヲ追徵ス
第四十五條前條第一項ニ揭ケタル者ニ對シ賄賂ヲ交付、提供又ハ約束シ
タル者ハ二年以下ノ懲役又ハ五百圓以下ノ罰金ニ處ス
前項ノ罪ヲ犯シタル者自首シタルトキハ其ノ刑ヲ減輕又ハ免除スルコト
ヲ得
第四十六條第四十三條ニ揭ケタル罪ハ刑法第三條ノ例ニ、第四十四條ニ
揭ケタル罪ハ刑法第四條ノ例ニ從フ
附則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
〔國務大臣高橋是〓君演壇ニ登ル〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=9
-
010・高橋是清
○國務大臣(高橋是〓君) 唯今議題トナリマシタル輸出組合法、提案ニ付キ
マシテ、理由ヲ簡單ニ說明申上ゲマス、近時、我國ノ外國貿易ハ、輸出入
ノ均衡ヲ失ヒマシテ、年々巨額ノ輸入超過ヲ繼續シテ居ル情況デアリマス、
此輸入超過ヲ防ギ、而シテ我國ノ經濟ノ安定ヲ圖ルノニハ、輸出貿易ノ振興
ヲ圖ルコトガ主トシテ急務ト考ヘルノデアリマス、然ルニ我ガ輸出貿易ノ現
狀ヲ視察シマスルニ、中小ノ輸出業者ガ獨立群立シテ居リマス、其間ニ秩序
ト連絡等ハナイノデアリマス、從テ無益ナル競爭ヲ互ニ爲シテ居リマス爲
ニ、我ガ商人竝ニ其商品ノ海外ニ於ケル信用ト聲價ヲ失墜シツヽアルノデア
リマス、且又是等中小ノ群立シテ居ル所ノ輸出業者ハ、其資力ト信用ノ薄弱
ナル者ガ多イノデアリマス、ソレガタメ彼等ハ積極的ノ活動ヲナス力ガ無イ
ノデアリマス、斯カル狀態ガ卽チ我國貿易ノ進展ヲ妨ゲテ居ル重モナル缺陷
デアル、此弊風ヲ矯正シテ、此缺陷ヲ除イテ、輸出業者ノ間ニ秩序ト統制ト
ヲ與ヘマシテ、共存共營ノ精神ヲ陶冶スルコトガ最モ急務ト考ヘルノデアリ
やくろ依テ新ニ輸出業者ノ組合制度ヲ樹立イタシマシテ、其共同ノ組合ガ
共同ノ施設ニ依リマシテ、ソレ等ノ弊害ヲ芟除シテ、進ンデハ販路ノ獲得及
擴張ニ當ラセマシテ、以テ輸出貿易ノ振興ヲ期セムガ爲ニ、此輸出組合法ヲ
提案シタル次第デアリマス、又重要輸出品工業組合法、提案ノ理由ヲ說明イ
タシマスガ、近來、諸外國ノ有樣ハ、非常ニ戰後ノ變動激烈デアリマシテ、
而シテ其工業ニ於ケル所ノ趨勢ハ、其經營ノ規模ヲ益〓大ニ致シテ、優良ニ
シテ整一ナル所ノ製品ヲ多量ニ生產シテ、以テ世界ノ市場ニ馳驅セムトスル
ノガ今日ノ趨勢デアリマス、デ、我國ニ於キマシテモ工業ガ近時漸ク大工業的
ノ生產組織ニ移リ變ハリツヽアリマスガ、而モ其變革ノ行ハルヽコトガ極メ
テ緩漫デアリマシテ、我國工業ノ大部分ハ依然トシテ舊態ヲ踏襲シテ居リマ
ス、資力ノ薄キ設備ノ不完全ナル所ノ群小ノ企業者ガ雜然トシテ群立シテ居
リマシテ、其間、何等連絡統一モナク、互ニ不必要ナル眼前ノ競爭ヲ續ケテ、
製品ノ整一向上ヲ期スルト云フヤウナコトハナイノデアリマス、從テ其結
果、粗製濫造ノ弊ニ陷リマシテ累ヲ一般我ガ輸出工業ニ及ボスヤウナ次第デ
アリマス、斯ノ如キ情勢ヲ持續イタシマシテハ、世界ノ各國ト海外市場ニ相
馳驅セムトスルコトハ固ヨリ不可能デアリマス、歐洲ノ大戰爭當時、ー ジン
景氣ニ驅ラレテ異常ナル發展ヲ遂ゲタ我ガ輸出品工業ガ今日ノ如ク沈衰シテ
來タノモ畢竟、病ハ此處ニ存スルノデアリマス、凡ソ輸出貿易ノ刷新振興ヲ
圖ラムトスレバ、卽チ其生產ノ過程ニ遡ッテ輸出品工業ノ改善ヲ期スルト云
フコトヲ以テ要諦トスルノデアリマス、就中、我國ノ工業ノ根本的缺陷ト認
ムベキ彼ノ雜然タル企業組織ヲ整理イタシテ、各種ノ工業ヲシテ各〓適當ナ
ル企業形態ヲ得セシメ、時勢ノ進運ニ適應スル所ノ組織經營ヲナサシメルハ
國家緊要ノコトデアリマシテ、是ガ方策ト致シマシテ重要輸出品工業ニ關シ
テ新ニ玆ニ組合制度ヲ樹立シテ工業者ノ覺醒ヲ促シ、其共存共榮ノ精神ニ依
リマシテ同業者相集リ、製品ノ檢査ヲ嚴重ニ致サセマシテ、各種ノ共同ノ施
設ヲナサシメ、組合員ノ事業經營ニ、所謂其組織ト統制トヲ與ヘマシテ、
秩序アル合理的企業經營ニ依ッテ、其製品ノ改良統一ト、生產能率ノ增進トヲ
圖ッテ、粗製濫造ノ積弊ヲ芟除シ、輸出工業ノ基礎ヲ確立シテ、以テ我ガ輸出
貿易ノ振興ヲ期セムガ爲ニ玆ニ本案ヲ提出シタル次第デアリマス、兩案恰
モ姉妹法案デアリマス、御審議ノ上、御協賛アラムコトヲ切望イタシマス
불교하고皇帝発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=10
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011・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 特別委員ノ氏名ヲ書記官ヲシテ朗讀ヲ致サセマ
ス
〔瀨古書記官朗讀〕
輸出組合法案外一件特別委員
伯爵川村鐵太郞君石原健三君中村是公君
男爵〓誠之助君男爵東郷安君藤田四郞君
橋本圭三郞君馬越恭平君今井五介君
豈而호사하호発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=11
-
012・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 日程第七、米穀法中改正法律案、第八、米穀需給
調節特別會計法中改正法律案、政府提出、衆議院送付、第一讀會
米穀法中改正法律案
右政府提出案本院ニ於テ可決セリ因テ議院法第五十四條ニ依リ及送付候也
大正十四年二月十九日
衆議院議長粕谷義三
貴族院議長公爵德川家達殿
米穀法中左ノ通改正ス
第一條及第二條中「米穀ノ需給」ヲ「米穀ノ數量又ハ市價」ニ改ム
第四條中「米穀需給調節上」ヲ「米穀ノ數量又ハ市價調節上」ニ改ム
附則
本法ハ大正十四年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
米穀需給調節特別會計法中改正法律案
右政府提出案本院ニ於テ可決セリ因テ議院法第五十四條ニ依リ及送付候也
大正十四年二月十九日
衆議院議長粕谷義三
貴族院議長公爵德川家達殿
米穀需給調節特別會計法中左ノ通改正ス
第一條中「米穀需給」ヲ「米穀ノ數量又ハ市價」ニ改ム
附則
本法ハ大正十四年度ヨリ之ヲ施行ス
〔國務大臣高橋是〓君演壇ニ登ル〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=12
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013・高橋是清
○國務大臣(高橋是〓君) 米穀法中改正法律案ノ說明ヲ致シマス、米穀ハ我
ガ國民ノ主要ナル食糧品デアリマシテ、又我ガ國民大多數ヲ占メテ居ル所ノ
農民ノ主要ナル生產品デアリマス、從テ此米穀ノ市價ノ變動ヲ出來ルダケ少
カラシムルト云フコトガ、國民ノ生活ヲ安定セシムル上ニ於テ、又農家ノ經濟
ヲ堅實ニスル上ニ於テ、緊切ナルモノデアリマスルガ、今日行ハレテ居リマ
スル所ノ米穀法ニ依リマスルト云フト、政府ハ米穀ノ賣買ヲ行ヒマシテ、或
ハ關稅ノ增減免除ヲ爲シマシテ、主トシテ米穀ノ數量ノ過不足ヲ緩和スルト
云フコトニ、調節スルト云フコトニナッテ居リマス、尤モ米穀ノ數量ノ過不
足ヲ調節スル手段ヲ執ルノ結果、或程度マデハ間接ニ米ノ價、米穀ノ價ノ調
節ニモ資スルコトニナリマスルガ併シ現行法ニ依リマシテハ、主トシテ需
給ノ調節ヲ目的トシテアリマスルガ故ニ、米穀ノ市價ノ變動フ緩和ニ盡スト
云フコトニ付テハ缺ケテ居ル所ノ憾ガアリマス、依テ今囘現行法ヲ改正イタ
シマシテ、單ニ米穀ノ數量ノミナラズ、市價ノ調節ニモ努メ得ルノ途ヲ明カニ
致シマシテ、サウシテ米穀法ノ運用ヲ一層圓滑ナラシメムトスル目的デアリ
〒ゝ、又議案第八ハ此米穀法ノ改正ニ伴ヒマシテ必要ナル改正ヲ此特別會計
法ノ中ニ加ヘムトスルモノデアリマス、御審議ノ上、御協賛アラムコトヲ希
望イタシマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=13
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014・阪谷芳郎
○男爵阪谷芳郞君 政府ノ御見込デハ米價ハドノ位ノ價ニ標準ヲ保チタイト
云フ御考デアリマスカ、又此改正ノ結果、所謂空相場ト云フヤウナ事ヲ挑發
スルト云フヤウナコトハ無イモノデアリマセウカ、チヨット伺ヒマス
〔國務大臣高橋是〓君演壇ニ登ル〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=14
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015・高橋是清
○國務大臣(高橋是〓君) 阪谷男爵ニ御答ヲ致シマス、米價ノ標準ト申ス
コトハ、之ヲ定ムルノハ非常ナ困難デアリマス、若シ之ヲ理想的ニ十分ニセム
ト欲スルナラバ、米穀ヲ國ノ專賣ニデモスルト云フ基礎ノ下ニデモ方法ヲ立
ツレバ、或ハ可能ノ途ガアルカモ知レマセヌ、御承知ノ通リ我國ニ於キマシテ
ハ各府縣內ニ於キマシテモ、其地方ニ依リマシテハ、米ヲ作ル其費用、生產
費ト云フモノガ區々ニナッテ居リマシテ、決シテ同一デナイノデアリマス、ソ
レデ此法案ノ目的ハ、改正ヲ致シマシタル目的ハ、米價ノ騰落ノ激變ヲ成ル
ベク無カラシムルト云フコトニアルノデアリマス、而シテ其市價ノ安定ト云
フモノハ矢張リ、是ハ經濟力ノ働キニ依ッテ自然ト安定スルモノデ、是ガ總テ
ノ物品ニ在ッテ需要供給ノ關係カラシテ定マルベキモノデアリマス、然ルニ此
自然ニ定マルベキモノガ定ラズシテ騰落ノ激シイト云フコトハ、其間ニ於テ
投機思惑ト云フ働ガ這入ッテ來マス爲ニ、自然ノ經濟ノ働キニ依ッテ、經濟ノ原
則ニ依ッテ定マルベキモノガ安定ヲシナイ、是ハ全ク人爲ノ投機思惑等ノ事
カラ起ルノデアリマス、而シテ此投機思惑カラ生ズル所ノ變動ヲ成ルベク少
カラシムルヤウニ、ソレ以上、政府ノ力ヲ以テ、今日ハ爲スコトハ出來ナ
イ、ソレナラバ經濟ノ原則ノ働キニ依ッテ、需要供給ノ關係カラ安定スル所ノ
米價ハドンナモノデアラウカト云ヘバ、是ハ生產者モ滿足シ、消費者モ滿足
シ、各〓是ナラバ相當デアラウト云フコトハ、自然ニ是ハ定マルモノデアル、
サウ云フ譯デアリマスカラシテ、第二ノ御問ニナリマシタ所ノ空相場ノ取引
ガ起リハゼヌカト云フ、是ハ却テ投機思惑ト云フコトガ出來ナクナル、今日、
此米穀法ノ改正ニ付キマシテ取引所アタリカラシテ之ニ對シテ反對ヲシテ居
ルト云フノガ、卽チ是ハ此米穀法ガ今日改正ノ如クニナッテ行ハレタナラバ、
彼等ハ此米ヲ投機ノ目的物トシテ、投機思惑ヲ行フノニ甚ダ不便ナリト考ヘ
テ居ル一ツノ證據デアリマス、成ルダケ此變動ノナイヤウニスルト云フガ、生
產者ニ取リマシテモ、消費者ニ取リマシテモ、卽チ生活ノ上ニ於テ、安定ヲ得
ル譯ニナルノデアリマス、此米穀法ノ目的ハ市價ノ變動ヲ甚シカラシメザル
コトガ第一ノ目的トナッテ居リマス、米價ノ標準トナリマスト、前申シマス
通リ、各地方ノ生產費、ソレ等ヲ調查シマシテ、各地方ノ生產費ガ皆違ッテ
居リマスカラ、是ハ容易ナコトデハナイノデアル、達觀的ニ行フヨリ仕方ガ
ナクナル、達觀的ニ參リマスレバ、卽チ今日デ言ヘバ、米ガ深川ノ中米取引
ノ相場ガ三十九圓前後、一二圓ノ間ヲ動イテ居ル、是デ今日ハ安定シテ居
ル、達觀的デ申セバ、先ヅ今日デ申セバ深川ノ中米ノ取引相場ノ三十九圓
乃至四十圓ト云フ所ガ、生產者ニ取ッテモ相當ナ價デアラウ、消費者ニ取ッテ
モ相當ナ價デアラウ、斯ウ達觀スル次第デアリマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=15
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016・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 他ニ御質疑モ無イト認メマスカラ··発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=16
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017・山内左五兵衞
○山内佐五兵衞君 唯今ノ御說明ニ依ルト、此米穀法ヲ改正スルノハ市價ヲ
安定スルノガ目的デアリマス、然ルニ是マデハ東北地方ニ(聽取リ難シ)ナサ
ナイノハ誠ニ(聽取リ難シ)コトデ、將來東北地方ニ於テ此米穀法ヲ施行スル
御見込デアリマスカ、實際東北ノ米ナドヲ買上ゲル爲ニ洵ニ不公平デアル、
今後ハ米穀法ヲ東北地方ニモ施行スル御見込デアルヤ否ヤ、此點ヲ承ッテ置
キタイ
〔國務大臣高橋是〓君演壇ニ登ル)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=17
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018・高橋是清
○國務大臣(高橋是〓君) 御答ヲ致シマス、此米穀法ハ東北地方ニモ固ヨ
リ行ハレテ居ルノデアリマス、先日、政府ノ買上米ヲナシマシタノモ矢張リソ
レゾレ地方ニ於テ····東北モ這入ッテ居リマス、是ハ普遍的ニ最モ集散ノ便
利ナ所ニ於テ買上ゲヲ致シマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=18
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019・山内左五兵衞
○山内佐五兵衞君 唯今、農相ノ御說明ニ依ルト、集散ノ便利ナ所ニ施行スル
ト云フガ、靑森ナドハ集散ニ不便デアルカ、否、決シテサウデナイ、鐵道ノ便
アリ、又海ニモ相當ノ機關ガアル、何モ不便ナ地方デナイノデアル、ソレニ
未ダ曾テ是マデ靑森ニ米ヲ買上ゲニ來タコトハアリマセヌ、甚ダ不幸ヲ蒙ッテ
居ル次第デアル、將來施行スルト云フコトデアレバ、私ハ質問ハ止メマスガ
(聽取リ難シ)靑森ハ都合ノ宜イ集散地ノ地方デアリマス
〔國務大臣高橋是〓君演擅ニ登ル〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=19
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020・高橋是清
○國務大臣(高橋是〓君) 政府ノ米ノ賣買ヲ致シマスルノハ、或ル某縣ニ對
シテドウ云フト云フ考デハナイノデアリマス、全國ニ於テ集散ニ最モ便利ナ
ル所、卽チ其土地ニ於テ產米ガアル所、其土地ノ事情ニ依ッテ集散ニ最モ便
利ナ所、倉庫ノ關係等ヲ考ヘマシテヤル次第デアリマス、或縣ニ限ッテヤル
ト云フコトハナイノデアリマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=20
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021・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 他ニ御質疑モ無イト存ジマスカラ特別委員ノ氏名
ヲ書記官ヲシテ朗讀ヲ致サセマス
〔成瀨書記官朗讀〕
米穀法中改正法律案外一件特別委員
候爵大隈信常君山脇玄君子爵八條隆正君
男爵田健治郞君荒井賢太郞君男爵平野長祥君
男爵中島久萬吉君男爵橫山隆俊君佐藤友右衞門君
〓〓U+0+〓発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=21
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022・徳川家達
○議長(公爵德川家逹君) 日程第九、會計檢査院法中改正法律案、政府提
出、衆議院送付、第一讀會ノ續、委員長報告、橫山章君
會計檢査院法中改正法律案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及報告候也
大正十四年二月二十一日
右特別委員副委員長
橫山章
貴族院議長公爵德川家達殿
〔橫山章君演壇ニ登ル〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=22
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023・横山章
○橫山章君 本日ハ委員長ガ御缺席ニナリマシタノデ、私カラ此委員會ノ經
過竝ニ結果ヲ御報告イタシマス、本案ハ最モ簡單ナル法案デアリマスノデ、
委員會ヲ開クコト二囘、其間ニ多少質問應答ガアリマシタガ、期スル所、二
十五名ノ副檢査官ヲ十八名ニ減ズルト云フノガ目的デアリマスルノデ、十八
名ニ減ジマシテモ、ソレガ爲ニ事務ニ澁滯ヲ來サナイカト云フ質問ガ主モ
ナル質問デアリマシタノデ、ソレニ對シマシテ當局ハ多少ノ能率サヘ上ゲレ
バ決シテ是ガ爲ニ事務ノ澁滯ヲ來サナイト云フ答辯デアリマシタ、ソレ
ニ依リマシテ委員會ハ全員一致ヲ以テ可決イタシマシタノデアリマス、何卒
皆樣ニ於キマシテモ御贊成アラムコトヲ希望イタシマス、此段御報〓申上
ゲマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=23
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024・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 本案ノ第二讀會ヲ開イテ御異存ゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=24
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025・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 御異議ナイト認メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=25
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026・西大路吉光
○子爵西大路吉光君 直チニ第二讀會ヲ開カレムコトヲ希望イタシマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=26
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027・池田政時
○子爵池田政時君 贊成発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=27
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028・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 直チニ本案ノ第二讀會ヲ開イテ御異存ゴザイマセ
ヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=28
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029・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 御異議ナイト認メマス
봉호南北市発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=29
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030・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 本案全部ヲ問題ニ供シマス、全部原案ニ御異存ゴ
ザイマセヌカ
[「異議ナシ」ト呼フモノアリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=30
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031・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 御異議ナイト認メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=31
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032・西大路吉光
○子爵西大路吉光君 直チニ第三讀會ヲ開カレムコトヲ希望イタシマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=32
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033・池田政時
○子爵池田政時君 贊成発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=33
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034・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 直チニ本案ノ第三讀會ヲ開イテ御異存ゴザイマセ
ヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=34
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035・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 御異議ナイト認メマス
南水水새発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=35
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036・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 第二讀會ノ決議通リデ御異存ゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=36
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037・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 御異議ナイト認メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=37
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038・徳川家達
○議長(公爵德川家達君) 次ノ議事日程ハ決定次第御通知ニ及ビマス、本日
ハ是ニテ散會イタシマス
午前十時五十一分散會発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=005003242X01619250223&spkNum=38
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