1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和十二年三月二十七日（土曜日）午前十時二十三分開議
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議事日程 第二十六號
昭和十二年三月二十七日
午前十時開議
第一 臨時租税増徴法案（政府提出、衆議院送付） 第一讀會の續（委員長報告）
第二 法人資本税法案（政府提出、衆議院送付） 第一讀會の續（委員長報告）
第三 外貨債特別税法案（政府提出、衆議院送付） 第一讀會の續（委員長報告）
第四 揮發油税法案（政府提出、衆議院送付） 第一讀會の續（委員長報告）
第五 有價證券移轉税法案（政府提出、衆議院送付） 第一讀會の續（委員長報告）
第六 明治四十年法律第二十一號中改正法律案（政府提出、衆議院送付） 第一讀會の續（委員長報告）
第七 地方鐵道補助法中改正法律案（政府提出、衆議院送付） 第一讀會の續（委員長報告）
第八 横莊鐵道株式會社所屬鐵道外三鐵道買收の爲公債發行に關する法律案（政府提出、衆議院送付） 第一讀會の續（委員長報告）
第九 昭和十年度歳入歳出總決算、昭和十年度各特別會計歳入歳出決算報告 會議（委員長報告）
第十 昭和十年度國有財産増減總計算書報告 會議（委員長報告）
━━━━━━━━━━━━━発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=0
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001・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 報〓ヲ致サセマ
ス
〔角倉書記官朗讀〕
昨二十六日委員長ヨリ左ノ報告書ヲ提出セ
リ
請願委員會特別報告第五號
地方鐵道補助法中改正法律案可決報告書
橫莊鐵道株式會社所屬鐵道外三鐵道買收
ノ爲公債發行ニ關スル法律案可決報〓書
アルコール專賣法案可決報告書
揮發油及アルコール混用法案可決報告書発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=1
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002・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 是ヨリ會議ヲ開
キマス、昨二十六日仲田傳之〓君ヨリ病氣
付け、昭和十二年度一般會計歲出ノ財源ニ
充ツル爲公債發行ニ關スル法律案外六件ノ
特別委員ヲ辭任シタキ旨ノ申出ガゴザイマ
シタ、之ヲ許スコトニ御異議ゴザイマセヌ
カ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=2
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003・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 御異議ナシト認
メマス、就キマシテハ其ノ補闕トシテ、氏
家〓吉君ヲ指名致シマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=3
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004・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 日程第一、臨時
租稅增徴法案、日程第二、法人資本稅法案、
日程第三、外貨債特別稅法案、日程第四、
揮發油稅法案、日程第五、有價證劵移轉稅
法案、日程第六、明治四十年法律第二十一
號中改正法律案、政府提出、衆議院送付、
第一讀會ノ續、委員長報〓、是等ノ六案ハ
一括シテ議題ト爲スコトニ御異議ゴザイマ
セヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=4
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005・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 御異議ナシト認
メマス、委員長渡邊子爵
〔左ノ報〓書ハ朗讀ヲ經サルモ參
照ノ爲メ玆ニ載錄ス以下之ニ傚フ〕
臨時租稅增徵法案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報〓候也
昭和十二年三月二十五日
委員長子爵渡邊千冬
貴族院議長公爵近衞文麿殿
法人資本稅法案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報〓候也
昭和十二年三月二十五日
委員長子爵渡邊千冬
貴族院議長公爵近衞文麿殿
外貨債特別稅法案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報〓候也
昭和十二年三月二十五日
委員長子爵渡邊千冬
貴族院議長公爵近衞文鷹殿
揮發油稅法案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報告候也
昭和十二年三月二十五日
委員長子爵渡邊千冬
貴族院議長公爵近衞文麿殿
有價證劵移轉稅法案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報〓候也
昭和十二年三月二十五日
委員長子爵渡邊千冬
貴族院議長公爵近衞文麿殿
明治四十年法律第二十一號中改正法律
案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報告候也
昭和十二年三月二十五日
委員長子爵渡邊千冬
貴族院議長公爵近衞文麿殿
〔子爵渡邊千冬君演壇ニ登ル〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=5
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006・渡邊千冬
○子爵渡邊千冬君 只今議題トナリマシタ
臨時租稅增徵法案外五件ニ付キマシテ、委
員會ノ經過竝ニ結果ヲ御報告申上ゲタイト
思ヒマス、御承知ノ通リ此ノ法律案ハ二億
六千九百餘萬圓ノ增稅ヲ實現スルモノデア
リマシテ、國民負擔ニ極メテ重大ナル關係
ヲ有スルモノガアルノデアリマスカラ、委
員一同ハ非常ナル熱意ヲ以テ十分愼重ニ審
議ヲ重ネタノデアリマス、卽チ去ル三月十
八日此ノ法律案ガ三點ノ修正ヲ受ケマシテ
衆議院ヨリ本院ニ送付セラレ、翌十九日ノ
本會議ニ上程セラレマシテ委員付託トナッタ
ノデアリマスルガ、委員會ハ同日直チニ第
一囘ノ會合ヲ開キマシテ、大藏大臣ヨリ提
案理由ノ說明ヲ聽取致シマシタ、爾來連
日、午前午後ヲ通ジテ委員會ヲ開キ、大藏
大臣、內務大臣、農林大臣及大藏省、內務
省農林省ノ政府委員トノ間ニ殆ド委員諸
君ノ全部ガ熱心ナ質疑應答ヲ交換セラレ
タノデアリマス今其ノ質疑應答ノ主ナル
モノヲ申上ゲマスレバ、先ヅ總括的ノモノ
ト致シマシテハ、政府ハ次ノ稅制改正ヲ如
何ナル方針デ行フカト云フ質問ニ對シマシ
テ、政府ハ、今囘ノ增稅ハ臨時的ノモノデ
アリ、更ニ次ノ機會ニ於テ中央、地方ヲ通
ズル根本的ナ稅制ノ改正ヲスル意圖ヲ有ス
ル旨ノ說明ヲ致シ、更ニ其ノ際ニハ主トシ
テ稅制ノ改革ニ主眼ヲ置キ、增稅ニナルモ
ノモアルカモ知レナイガ、是ダケ增稅ヲヤッ
タ後デアルカラ、此ノ上負擔ヲ加重スルコ
トヲ目的トスルヤウナ改正ヲスルノデハナ
イト云フコトデアッタノデアリマス、次ニ增
稅ト物價トノ關係ニ付テ增稅ノ結果、物價
騰貴ヲ招來スルノデハナイカト云フ質問ニ
對シマシテハ、政府ハ物價ノ騰落ハ各種ノ
原因カラ起ルノデアッテ、今度ノ增稅ノ爲ニ
物價ガ騰ルモノトハ思ハヌト云フ答辯ヲサ
レタノデアリマス、次ニ增稅ガ產業ニ及ス
影響ニ關シマシテ、今囘ノ增稅ハ急激ニ過
ギ、殊ニ法人ニ重課シテ居ルノミナラズ、
株主配當ニモ增徵ヲナシ、延イテハ產業ノ
發達ヲ妨ゲ、企業心ヲ萎縮セシメ生產力ノ
低下ヲ來スモノデハナイカトノ繰返サレタ
質問ニ對シマシテ、大藏大臣ハ總テ經濟界ノ
コトハ增稅ニ限ラズ、急激ナルコトハ禁物
デアル、今度ノ程度ノ增稅ハ產業ノ發展ヲ阻
害シナト思フ、又一方ニ於テ生產力ノ擴充
ニ依ッテ產業ハ發展スルノデアルカラ心配
ハナイト思フケレドモ、次ノ改正ノ時ニハ
是等ノ點ヲ能ク注意スルト答ヘラレタノデ
アリマス、更ニ今囘ノ增稅ハ株式ニ重壓ヲ
加ヘ、國債ヲ優遇シテ居ルカラ、資金ハ產
業界へ行カナクナルノデハナイカト云フ質
問ニ對シマシテハ、最近ノ株式界ノ情勢ノ
如キハ、增稅ガ旣ニ織込マレテ居ルニ拘ラ
ズ、餘リ活況ヲ呈シ過ギルトモ見エル程デ
アル、元來國債ト株式トハ自ラ投資スル人
ノ心持ガ違フノデアッテ、株式ノ價格ノ高低
ハ利廻リ計算バカリデハ行カナイ、今囘ハ
國債ニモ所謂稅ヲ掛ケルコトニ致シタノデ
アリマシテ、株式ニノミ殊ニ重課シテ國債
ヲ優遇シタノデハナイト云フ答辯デアリマ
シタ、次ニ屢、問題トナリマシタノハ、都市
ト農村及動產ト不動產トノ間ノ負擔ノ均衡
ニ關スル問題デアリマシタ、都市ニ於テハ
軍需景氣等ニ惠マレルガ、農村ハ其ノ恩惠
ヲ受ケルコトガ比較的薄ク、一方間接稅ノ
增徵ニ依ル影響ハ都會地同樣ニ受ケル、是ハ
餘程考ヘネバナラヌデハナイカトノ質問ニ
對シマシテ、政府ハ十分檢討シテ眞ノ負擔
ノ均衡ヲ圖リタイト答ヘマシタ、之ニ關聯
シテ地方交付金ノ問題ニ付キマシテハ今
囘ハ應急的ノ措置ヲ採ッタノデアルガ、此ノ
次ハ一ツ根本的ニ能ク考ヘテ、交付金ノ制
度デ行クベキデアルカ、他ノ方法ト併セテ
行クベキモノデアルカ、十分〓究スルト申
サレタノデアリマス、又動產、不動產トノ
負擔ノ均衡ニ關シマシテハ、政府ニ於テモ一
方有價證劵移轉稅ノ創設ニ依ッテ一步ヲ進メ
タノデアリマスガ、尙他方不動產ニ對スル登錄
稅ノ引下ヲナゼ實現シナカッタカ、農村ノ土
地ニ對スル課稅ニ付キ、殊ニ考慮スル積リハナイ
カ等ノ極メテ熱心ナル質問ガアリマシテ、政府ハ
之ニ對シ登錄稅ノ引下ハ地方ニ於ケル不動
產取得稅ト併セテ考ヘナケレバナラナイカ
ラ、次ノ稅制改正ノ際ニ能ク考ヘル、農村
ノ土地ニ對スル課稅ニ付テモ十分〓究シテ
見タイト云フコトデアリマシタ、次ニ歲出
ノ膨脹ヲ抑ヘル爲ニ、國防費以外ノ經費ニ
付テハ出來ルダケ緊縮ヲ圖ラナケレバナラ
ヌト思フガ如何ト云フ質問ニ對シマシテ、
政府ハ無駄ヲ排除シ、儉約ヲ圖リ、事ノ緩
急ヲ能ク考ヘテ出來ルダケ緊縮シテ行キタ
イト言明サレタノデアリマス、其ノ他產業
組合ニ對スル課稅ノ問題、租稅ト併セテ考
フベキ、殆ド租稅トモ見ラルベキ、地方ニ
於ケル各種產業團體ノ賦課金及寄附金ノ問
題、稅務官廳ノ納稅者ニ對スル態度ノ問題、
將來ノ金利政策竝ニ金融統制ノ問題、官營
事業ノ拂下ノ問題等ニ付キマシテ極メテ有
益ナル質問應答ガ行ハレタノデアリマス、
殊ニ今後ノ國防費及政費ニ對スル公債ト租
稅トノ關係、公債消化ノ見透シノ問題等根
本論ニ付テモ興味アル意見ノ交換ガ行ハレ
タノデアリマス、次ニ各稅ニ關スル質疑應
答ニ付テ簡單ニ申上ゲタイト存ジマス、相
續稅ニ付キマシテハ、我ガ國ノ獨得ナル家
族制度ヲ維持セザルベカラザル立場ヨリ見
ル時ハ、今囘ノ增徵ノ如キハ少シ行キ過ギ
テ居ルノデハナイカ、又相續稅ヲ納メル爲
ニ財產ヲ處分セネバナラヌ場合ニ、不動產
等ハ稅務官廳ノ評價ノヤウニ高クハ處分ガ
出來ナイ、其ノ爲ニ非常ナ打擊ヲ受ケテ、
時ニ依ルト相續稅ヲ掛ケラレタ爲ニ家ノ維
持ガ出來ヌヤウナコトニナル、政府ハ不動
產、殊ニ最モ困難ヲ感ズル山林ノ如キモノ
ニ付テハ物納ヲ認メル意思ハナイカ、又不
動物ノ評價ニ付テハ處分ノ出來ル程度ノ價
格ニ評價スルノガ適當デハナイカト云フヤ
ウナ質問ガ、多クノ委員カラ最モ熱心ニ發セ
ラレタノデアリマス、之ニ對シ政府ハ家族
制度ノ維持ト云フコトニ付テハ全ク同感デ
アル、從ッテ我ガ國ノ相續稅ハ、諸外國ノ相
續稅トハ自ラ違フモノデアルコトハ認メル、
唯今囘ノ增徵ハソレ程キツイモノトハ思ハ
ナイケレドモ、尙其ノ邊ノ所ハ篤ト考ヘテ
見タイ、又物納ト云フコトハナカ〓〓困難
ナ問題デアルガ、相續稅ガドウシテモ不動
產ニ重クナルコトハ之ヲ認メルカラ、不動
產評價ノ問題ト共ニ、是等ノコトハ十分〓
究シテ見ルト云フ答辯デアリマシタ、次ニ
所得稅ニ付キマシテハ、法人ノ配當所得ニ
對スル課稅ト、個人ノ配當ニ對スル課稅ト
ハ重複スルノデハナイカ、殊ニ今囘個人ノ配
當所得ノ四割控除、二割控除ニ改メタコトハ
一層其ノ感ヲ强クスル、是ハ配當ニ對スル課
稅ガ、他ノ所得ニ對スルヨリモ重キニ過ギテ、
權衡ヲ得ザルモノデハナイカト云フ質問ガ
アックノデアリマス、之ニ對シ政府ヨリ、會社
ニ對スル課稅ト個人ノ配當ニ對スル課稅ト
ハ重複スル性質ノモノトハ考ヘナイ、唯借
金ニ依ッテ株式ヲ取得スル人モ居ルノデアル
カラ、其ノ邊ヲ考慮シテ二割ノ控除ヲ認メ
タト云フ言明デアリマシタ、之ニ關聯シテ
株式配當ヲ源泉課稅ニシテハドウカト云フ
質問ガアリマシタガ、政府ハ、ソレハムヅ
カシイト思フケレドモ、尙考ヘテ見ルト云
フ答辯デアリマシタ、其ノ他現在稅務官廳
ノ認メル減價償却ノ制度ハ、產業ノ現狀ニ
適セヌデハナイカトノ質問ガアリ、政府ハ
此ノ機會ニ於テ適當ニ改正スル意思ガアル
ト云フコトヲ明言サレマシタ、又同族會社
ノ加算規定ノ適用ニ付テ、政府ハ其ノ範圍
ヲ廣ク解シ過ギテ產業ヲ壓迫シハセヌカト
云フ問ニ對シ、法人ノ稅額ガ相當ニ增徵セ
ラレルノデアルガ、增稅後ニ於テハ適當ニ
考慮スルト云フ言明ガアリマシタ、次ニ臨
時利得稅ニ關シマシテハ、是ガ年限ヲ限ラ
レタ臨時的ノモノデアルニモ拘ラズ、今囘
稅率ヲ引上ゲテ、更ニ一年施行期間ヲ延長
シタノハドウ云フ譯デアルカ、此ノ稅ト超
過所得稅トハ重複スルデハナイカト云フヤ
ウナコトガ論議サレタノデアリマスガ、政府
ハ次ノ機會ニ再檢討ヲ加ヘ、適當ニ解決ヲ
試ミタイト云フコトヲ答ヘラレタノデアリ
マス、次ニ有價證劵移轉稅ニ付キマシテハ、
是ガ不動產ノ移轉ニ對スル權衡上創設セラ
レタコトハ異議ガナイケレドモ、課稅ノ實
際ニ於テ有價證劵ノ實物取引ヲ阻害シ、我
ガ國產業發展ニ影響ヲ及スコトナキヤウ、
次ノ根本的改正ノ際ニハ十分檢討ヲ加ヘラ
レタイトノ希望ガ委員ノ中ニアッタノデア
リマス、法人資本稅、外貨債特別稅、酒稅、
取引所取引稅、揮發油稅等ニ付キマシテモ、
各種ノ問題ガ論議セラレタノデアリマスガ、
尙將來ノ稅制改正ニ際シテハ、個人財產稅、
取引稅ヲ新設スルカドウカト云フコトニ對
シマシテハ、大藏大臣ヨリ考ヘテハ見ルガ、
多分是等ノ稅ヲ起スコトハアルマイト云フ
御答ヲ得タノデアリマス、次ニ一言致シタ
イコトハ、衆議院ノ修正竝附帶決議ニ對ス
ル政府ノ意見デアリマス、大藏大臣ハ衆議
院ノ修正ハ相當歲入ニ減少ヲ來スコトデモ
アリ、遽カニ同意ハ致シカネル、併シ若シ
貴族院ニ於テ衆議院ノ修正通リ議決セラル
ルナラバ歲入ノ減少ニ對シテハ適當ノ方
法ヲ講ズルト申サレマシタ、尙附帶決議ニ
關シマシテハ、各稅ニ關スルモノニハ隨分
困難ト思ハルヽモノモアルケレドモ、十分
〓究シテ見ル、又稅制改正ノ際ニハ官民ノ
意思ヲ纏メル方法ヲ講ジテ見タイ、稅務官
廳ノ職權濫用ト云フヤウナコトハ十分訓戒
シテ、サウ云フコトノナイヤウニスルト
申サレタノデアリマス、以上ガ委員會ニ於
ケル質問應答ノ大要デアリマス、尙詳細ハ
速記錄ニ依リ御承知ヲ願ヒタイト存ジマス、
斯クテ委員會ハ此ノ法律案ヲ如何ニ取扱フ
ベキカヲ愼重ニ協議致シマシタ、御承知ノ
通リ今囘ノ案ハ現内閣ガ組閣早々短時日ノ
間ニ作成セラレタノデアリマシテ、我々ト
シテモ意ニ滿タヌ點ガ多々アルノデアリマ
ス、併シナガラ財政ノ現況ニ照ラシマシテ、
增稅ノ必要ナルコトハ之ヲ認メナケレバナ
ラナイ次第デアリマス、又政府ニ於テモ今
囘ノ案ハ暫定的應急的ノモノデアッテ、更ニ
中央、地方ヲ通ズル根本的ノ稅制ノ整理ヲ
實現スルト云フコトヲ明言セラレテ居ルノ
デアリマスカラ、暫定的ト云フ意味ニ於テ
此ノ案ヲ認メル外アルマイト云フコトニナッ
タノデアリマス、又衆議院ノ修正ニ付キマ
シテハ、政府ノ原案ト比較致シマシテ必ズ
シモ適當トハ言ヒ得ヌ點モアルノデアリマ
ス、卽チ有價證劵移轉稅ニ付キマシテ、營
利ヲ目的トセザル法人ニ免稅スルコトニ致
シマシタノハ、不動產登錄稅ト比較致シマ
シテ合理的デナイ嫌ガアルト思ハレマス、
併シナガラ會期切迫ノ折デモアリ、追ッテ稅
制ノ整理モアルコトデアルカラ、强ヒテ此
ノ際再修正ヲスル程ノコトモナイト考ヘマ
シテ、此ノ衆議院ノ修正シマシタ案ヲ認メ
ル方ガ宜シカラウト云フコトニナリマシタ
次第デアリマス、之ヲ要スルニ今囘ノ案ハ
暫定的ノ案トシテ認メルノデアリマシテ、
政府ガ次ノ通常議會迄ニ恆久的ナ稅整案ヲ
立テルト云フコトヲ期待シテ居ル譯デアリ
マスカラ、其ノ意味ニ於テ希望決議ヲ付ス
ベキデアルト云フコトニナッタノデアリマ
ス、又從來稅務官廳ト納稅者トノ間ニ紛爭
ヲ生ズルコトヲ屢〓聞クノデアリマスガ、
今囘ノ如キ相當多額ノ增稅ヲ實行スルニ方
リマシテハ、稅務官廳トシテハ一層愼重丁
寧ニ調査ヲ遂ゲ、苟モ苛歛誅求ニ陷ルガ如キ
コトナキヤウ嚴ニ戒メネバナラヌト考ヘル
ノデアリマス、此ノ點ハ大藏大臣ヨリモ能
ク下僚ニ示達スル旨ノ御言明ガアリマシタ
ガ、委員會トシテハ、殊ニ希望決議ニ依ッテ
政府ノ注意ヲ喚起スルコトニ致シタノデア
リマス、次ニ希望決議ヲ讀上ゲマス
臨時租稅增徵法ノ施行ハ昭和十二年度限
リ之ヲ止メ中央地方ヲ通ズル稅制改正案
ヲ次ノ通常議會ニ提出スベシ租稅ノ徵收
ニ當リテハ稅務官吏ニ特ニ訓戒ヲ加ヘ苛
歛誅求ノ弊ニ陷ラザルコトヲ期スベシ
委員會ノ審議ノ經過竝結果ハ以上述べマシ
タ通リデアリマス、何卒委員長報告通リ御
贊成アラムコトヲ希望致シマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=6
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007・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 是ヨリ討論ニ移
リマス、通告ニ依リ發言ヲ許シマス、深井
英五君
〔深井英五君演壇ニ登ル〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=7
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008・深井英五
○深井英五君 私ハ委員長ノ報告セラレマ
シタ委員會ノ結果ノ通リ、只今上程中ノ臨
時租稅增徵案等ノ六法案ニ贊成致シマス、
而シテ總括的ニ大ナル見地ヨリシテ贊成ノ
理由ヲ述べタイト考へマス、我ガ國ハ今ヤ
內ニ國力ヲ充實シ、外ニ國運ヲ仲長セムト
スル躍進ノ途上ニ在ルモノデアリマシテ、
是ガ爲ニ膨脹スル國費ヲ今マデハ主トシテ
國債ノ發行ニ依ッテ支辨シテ參ッタノデアリ
マス、斯クノ如キ時機ニ於キマシテ、苟モ
國力、國運ノ將來ノ仲展ニ信賴ツマス上ハ、
是ガ爲ニ要スル國費ノ負擔ヲ後世子孫ニ遺
スハ已ムヲ得ザル所デアリマス、又當然ノ事
ト考ヘマス、併シナガラ其ノ程度ヲ無限ト見
ルコトハ出來ナイノデアリマス、尙後世ノ負
擔ノ問題ハ姑ク度外ニ置クト致シマシテモ、
國債ノ發行ガ現在及近キ將來ニ及スベキ社
會上經濟上ノ影響ヲ考へマス時ニハ、其ノ
點カラモ亦妥當ナル國債發行ノ程度ヲ無限
ト見ルコトハ出來ナイノデアリマス、其ノ
前途ヲ豫メ的確ニ見定メルコトハ如何ナル
方法ヲ以テシテモ殆ド不可能ト私ハ考ヘテ
居リマスガ、限度ヲ測定シ難イト云フコト
ヲ、限度ナシト云フコトト同一視シテ、漠
然國債財源ニ依賴シテ進ンデ行キマスナラ
バ差當リハ頗ル樂ナヤウデアリマスケレ
ドモ、何時カハ突如トシテ行詰リヲ生ジ、
又ハ社會上經濟上混亂ヲ釀シ、國策ノ遂行
上蹉跌ヲ來スコトナキヲ保シ難イノデアリ
マス、ソレデアリマスカラ未ダ限度ニ行キ
當ラナイ內ニ、成ルベク國債ノ發行ヲ少ク
シテ濟ムヤウニ工夫シテ行カナケレバナラ
ナイト考ヘルノデアリマス、サウスレバ此
ノ昭和十二年度ノ如ク、一般會計歲出豫算
ガ前年度豫算ニ比シ、急激ニ巨額ノ增加ヲ
告グルコト已ムナシトスル時ニ於キマシテ
ハ、其ノ增加ノ全部、若シクハ大部分ノ支
辨ヲ國債財源ニ依ラズシテ、玆ニ增稅ノ計
畫ヲ樹テラレルト云フコトハ巳ムヲ得ナイ
ト云フ常套語以上ニ、寧ロ其ノ時機ヲ得タ
ルモノト私ハ考ヘルノデアリマス、併シナ
ガラ今囘ノ增稅計畫ハ、增加スル國債ノ利
子負擔ヲ、增稅ニ依ルト云フガ如キ漸進的
ノモノデハナクシテ、煙草ノ値上及關稅改
正等ニ依ル增加ヲ合算致シマセバ、三億千
萬圓ヲ超エル額ヲ一擧ニ增徵セムトスルモ
ノデアリマシテ、單ニソレ〓〓ノ方面ニ於
テ國民ノ負擔ヲ增加スルト云フダケニハ止
ラズ、社會ノ一般狀態ニ變化ヲ起スコトナ
キヲ保セザル程度ニ上ッテ居リマス、之ヲ加
フルニ一般會計特別會計ヲ通ズル國債ノ發
行モ、亦前年度ニ比シテ增加シテ居ルノデ
アリマス、玆ニ至ッテ國民ハ將來ニ亙ル國運
ノ發達ノ爲ニ、現在犧牲ヲ拂ハナケレバナ
ラヌト云フコトヲ體驗サセラレルコトニナ
ルノデアリマス、昭和七年以來我ガ國ニ於
テ生產力ニ餘裕ガ多ク、國債消化モ都合好
ク出來マシタ爲ニ、國策ノ躍進ガ經濟上格
別ノ犠牲ナシニ遂行セラレマシテ、其ノ結
果トシテ動モスレバ輕ハズミノ氣分ヲ生ゼ
ムトスル傾モ絕無トハ言ヒ難イヤウニ思ハ
レマシタ、然ルニ生產力ノ餘裕ハ旣ニ少ク、
國債消化ノ前途モ懸念セラレルニ至ッタ今
日、國民ハ此ノ大增稅計畫ニ直面致シマシ
テ、國策ニ協力スル爲ニ深刻ナル覺悟ヲ定
メナケレバナラナイコトニナッタノデアリ
マス、固ヨリ其ノ覺悟ヲ爲スベキデアリマ
ス、又此ノ覺悟ノ氣分ヲ善導致シマスルナ
ラバ、國民精神ヲ一層堅實ニスルノ效果モ
擧ゲ得ルダラウト考ヘマス、併シナガラ同
時ニ政府各方面ノ當局ニ於カレテモ、今囘
ノ如キ大增稅ハ單ニ政府財源上ノ數字ノ問
題タルニ止ラズ、社會機構、經濟機構ノ上
カラ見マシテモ、國民生活、國民精神ノ上
カラ見マシテモ、重大ナル一轉機デアルト
云フコトヲ深刻ニ認識セラレマシテ、思想
上外交上、國防上、社會上、經濟上、諸
般ノ計畫施設ニ於テ之ニ思ヲ致サレムコト
ヲ切望セザルヲ得ヌノデアリマス、然ラザ
レバ國民ヲ落著キノナイ不安ノ狀態ニ陷レ、
國民精神上ニ惡影響ヲ生ゼムコトヲ懸念セ
ザルヲ得ヌノデアリマス、今回ノ增稅案ハ
暫定的ト云フコトデアリマシテ、增稅ノ各
種目ニ於ケル負擔ノ程度等ニ付テハ、今
後ノ稅制改革ニ於テ考慮セラレムコトヲ希
望スベギ點ガアリマス、要ハ產業ノ發達
ヲ阻害セザルト同時ニ、國民大衆ノ生活ヲ
壓迫セザルヤウニ、愼重ノ工夫ヲ爲スベ
キデアリマス、是等ノ點ニ付テハ委員長
ノ報告モアリマスノデ、私ハ細カク之ニ言
及致シマセヌ、唯私ノ深キ關心ヲ持ツコ
トヲ禁ジ得ナイノハ、今後近キ將來ニ於
テ、更ニ稅額ノ增加ヲ必要トスルヤ否ヤ
ト云フコトデアリマス、ソレニ依ッテ國民
ガ如何ナル覺悟ヲ爲スベキヤト云フコトモ
亦變ッテ來ルノデアリマス、今度增稅ガドレ
ダケ必要ニナルカ知レナイト云フノデハ、
新シキ事態ニ應ジテ如何ニ善處スベキヤノ
考ヲ立テルコトガ出來マセヌカラ、甚ダシ
キ不安ニ襲ハレザルヲ得ヌノデアリマス、
又此ノ上增稅ハシナイガ、入用ノ經費ハ國
債ノ發行ニ依ッテ支辨スルト云フノデハ、所
謂國債消化ノ行詰リニ依ル經濟上ノ混亂ヲ
來シマスカラ、是亦不安ヲ免レナイノデア
リマス、ソコデ問題ハ一般財政計畫、國策
遂行ノ計畫ニ觸レテ來ルノデアリマス、遠
キ將來ニ亙ル豫定ノ計畫ヲ求メルノハ無理
デアルト云フコトハ勿論デアリマス、又測
ルベカラザル事變ノ起ルコトニ付テハ、何
人ト雖モ豫メ之ヲ保證スルコトノ出來ナイ
ノハ申ス迄モアリマセヌ、若シ外來ノ壓迫
ニ依ッテ國家ノ危機ヲ生ズルガ如キコトガ
アリマシタナラバ、我ガ國民ハ總テノモノ
ヲ犠牲トシテ之ニ當ルノ覺悟アルベキコト
ヲ私ハ疑ヒマセヌ、唯現在ノ情勢ヲ根據ト
シテ、近キ將來ニ對スル政府當局ノ見込ハ
如何デアリマスカ、又如何ナル目標ヲ以テ
國防、外交、經濟ノ調和ヲ圖ラルヽ意嚮デ
アリマスカ、之ニ基イテ將來ノ稅額ニ關ス
ル豫測ハドウナルノデアリマスカ、是ハ國
民ニ知ラセテ置カナケレバナラヌコトト思
フノデアリマス、私ハ以上述ベマシタヤウ
ナ心組ヲ以テ委員會ニ於テ質問ヲ致シタノ
デアリマスガ、之ニ對シテ大藏大臣カラ頗
ル詳細ニ互ック答辯說明ヲ得タノデアリマ
ス、其ノ中私ノ質問ニ當ル言葉ヲ拾ッテ見マ
スト、先ヅ國債ノ發行ニ關シテハ、國債ノ
消化ト云フモノハナカ〓〓樂觀ヲ許サナ
イ、政費ノ足リナイ所ハ幾ラデモ公債ニ
依ッテ支辨シテ行クト云フヤウナ考ハ持ツ
ベキモノデナイト言ハレマシタ、又國費ノ
大部分ヲ占ムル所ノ國防費ニ關シテ、將來
增加ノ一方デアッテ減縮スルコトハムヅカ
シイガ、外交手段或ハ國際情勢ノ緩和ニ
依ッテ、努メテ軍事費其ノ他ノ政費ヲ膨脹セ
シメナイヤウニ心掛ケテ行クト言ハレマシ
タ、ドンナコトガアッテモ戰爭ノ起ラナイヤ
ウニ外交ノ方針ヲ執ルト云フコトハ何人モ
考ヘ得ナイデアリマセウ、併シ外交上ノ手
段ニ依ッテ國防必要ノ程度ヲ緩和スルノ餘
地モアルベキコトヲ大藏大臣ハ認メラレタ
モノト解釋シテ宜シイヤウデアリマス、又
大藏大臣ハ斯ウ云フ答辯ヲセラレテ居リマ
ス、國力ニ相應シタダケノ國防ノ充實ヲ
ヤッテ行ケルヤウニ、軍事當局ノ方デモ經
濟力、財政狀況ニ付テ理解ヲ持チ、財政當
局ノ方デモ國防ノ最少限度ニ對スル理解ヲ
持チ、話合ッテ豫算ヲ作ッテ行クト云フコト
デアリマス、此ノ頃軍部ト財界ト理解シ合
フト云フ言葉ガ用ヒラレマシテ、之ニ對シ
テ或人ハ、其ノ意味ハ財界ハ陸海軍ノ言ハ
レル儘ニ軍事費ヲ認メ、政府ハ專ラ財界ノ
便宜ヲ圖ルト云フ意味ダト、斯ウ云フ風ニ
解スル人モアルヤウデアリマスガ、大藏大
臣ノ言明ニ依レバ、其ノ目標ハ國力ニ相應
シタダケノ國防ヲ充實スルニアルト云フコ
トヲ認メ得ルノデアリマス、而シテ只今ノ
問題デアル租稅ニ關シテハ、委員長ノ報告
ニモアリマシタ通リ、當分ノ間租稅ヲ更ニ
增徴スルト云フヤウナコトハ、餘程內外ノ
情勢ニ變化ガナイ以上ハ避ケナケレバナラ
ヌト斯ウ言ハレマシタ、其ノ中間ニ、絕對
ト云フ言葉ヲ使ッテモ宜シイダラウト思フ
ト云フコトヲ挿マレマシタ、ソレデ今後ノ
稅ニ關スル政府ノ意嚮ガ大イニ明カニナリ
マシタ、又一般財政計畫、國策遂行ノ計畫
ニ及ブ所ノ其ノ根據モ略〓、推察スルコトガ
出來ルノデアリマシテ、私ハ之ニ信賴シテ、
玆ニ本案ニ對スル贊意ヲ表スルモノデアリ
マス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=8
-
009・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 是ニテ討論ヲ終
リマス、以上六案ノ第二讀會ヲ開クコトニ
御異議ゴザイマセヌカ
(「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=9
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010・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 御異議ナシト認
メマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=10
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011・西大路吉光
○子爵西大路吉光君 直チニ六案ノ第二讀
會ヲ開カレムコトヲ希望致シマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=11
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012・植村家治
○子爵植村家治君 贊成発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=12
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013・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 直チニ第二讀會
ヲ開クコトニ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=13
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014・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 御異議ナシト認
メマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=14
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015・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 六案全部、委員
長ノ報告通リデ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=15
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016・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 御異議ナシト認
メマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=16
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017・西大路吉光
○子爵西大路吉光君 直チニ本案ノ第三讀
會ヲ開カレムコトヲ希望致シマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=17
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018・植村家治
○子爵植村家治君 贊成発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=18
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019・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 西大路子爵ノ動
議ニ御異議ハゴザイマセヌカ
(「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=19
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020・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 御異議ナシト認
メマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=20
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021・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 六案全部、第二
讀會ノ決議通リデ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=21
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022・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 御異議ナシト認
メマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=22
-
023・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 日程第七、地方
鐵道補助法中改正法律案、日程第八、橫莊
鐵道株式會社所屬鐵道外三鐵道買收ノ爲公
債發行ニ關スル法律案、政府提出、衆議院
送付、第一讀會ノ續、委員長報〓、是等ノ
兩案ヲ一括シテ議題ト爲スコトニ御異議ハ
ゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=23
-
024・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 御異議ナシト認
メマス、委員長岩倉公爵
地方鐵道補助法中改正法律案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報告候也
昭和十二年三月二十六日
委員長公爵岩倉具榮
貴族院議長公爵近衞文麿殿
横莊鐵道株式會社所屬鐵道外三鐵道買
收ノ爲公債發行ニ關スル法律案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報〓候也
昭和十二年三月二十六日
委員長公爵岩倉具榮
貴族院議長公爵近衞文麿殿
〔公爵岩倉具榮君演壇ニ登ル〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=24
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025・岩倉具榮
○公爵岩倉具榮君 只今議題トナリマシタ
地方鐵道補助法中改正法律案、竝ニ地方鐵
道買收ニ關スル法律案ノ特別委員會ニ於ケ
ル審議ノ經過及結果ヲ御報告申上ゲマス、
先ヅ地方鐵道補助法中改正法律案ハ、地方
鐵道ノ普及發達ヲ目的トスル現行補助制度
ヲ改メ、交通情勢ノ變化ニ適應スルヤウ地
方鐵道ノ運營ヲ保持シ、效用ヲ增進セシム
ルコトヲ目的トスル新補助制度ヲ設ケムト
スルモノデアリマシテ、且金利低下ノ趨勢
ニ順應シテ補助率ヲ低下シ、補助金ヲ受ケ
ル地方鐵道ヲ成ルベク多クスルコトニ致シ
タモノデアリマス、次ニ地方鐵道買收ニ關
スル法律案ハ、地方鐵道買收ノ爲ニスル公
債發行ニ關スルモノデゴザイマシテ、買收
セムトスル鐵道ハ、信濃、藝備、北九州ノ
三鐵道ト横莊鐵道ノ一部デアリマス、是等
ノ鐵道ハ何レモ國有鐵道ノ新線開業ニ伴
ヒ、又ハ產業上、軍事上ノ必要ニ依リ之ヲ
買收セムトスルモノデアリマス、特別委員
會ニ於テハ地方鐵道ノ補助助長政策、補助
金ノ使途、國有鐵道ト地方鐵道トノ運賃通
算等ノ諸問題、竝ニ省營「バス」ニ關スル計
書、運營、補償、民營「バス」ニ對スル「ガ
ソリン」等ノ諸問題ニ付テ、特別委員ト鐵
道大臣及ビ政府委員トノ問ニ質疑應答ヲ重
ネマシタガ、詳細ハ速記錄ニ讓リマシテ、
玆ニハ之ヲ省略致シマス、特別委員會ハ前
後三囘ニ亙リ開催致シマシテ愼重ニ審議致
シマシタ結果、何レモ妥當ナルモノト認メ
マシテ、政府ノ提案ニ同意ヲ表シマシタ、
討論ニ於テハ兩案共ニ贊成意見ノ發表ガア
リマシテ、全會一致可決致シタノデアリマ
ス、以上御報告申上ゲマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=25
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026・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 兩案ノ第二讀會
ヲ開クコトニ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=26
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027・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 御異議ナシト認
メマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=27
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028・西大路吉光
○子爵西大路吉光君 直チニ兩案ノ第二讀
會ヲ開カレムコトヲ希望致シマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=28
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029・植村家治
○子爵植村家治君 贊成発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=29
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030・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 西大路子爵ノ動
議ニ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=30
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031・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 御異議ナシト認
メマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=31
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032・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 兩案全部委員長
ノ報告通リデ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=32
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033・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 御異議ナシト認
メマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=33
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034・西大路吉光
○子爵西大路吉光君 直チニ兩案ノ第三讀
會ヲ開カレムコトヲ希望致シマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=34
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035・植村家治
○子爵植村家治君 贊成発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=35
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036・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 西大路子爵ノ動
議ニ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=36
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037・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 御異議ナシト認
メマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=37
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038・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 兩案全部、第二
讀會ノ決議通リデ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=38
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039・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 御異議ナシト認
メマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=39
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040・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 日程第九、昭和
十年度歲入歲出總決算、昭和十年度各特別
會計歲入歲出決算報告、日程第十、昭和十
年度國有財產增減總決算書報告、會議、委
員長報告、是等ノ二件ヲ一括シテ議題ト爲
スコトニ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=40
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041・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 御異議ナシト認
メマス、委員長東久世男爵
昭和十年度歲入歲出總決算竝昭和十年度
各特別會計歲入歲出決算及旣往年度檢査
未確定金額ノ檢査確定シタルモノヲ審査
シ
第
昭和十年度歲入歲出總決算歲入經常
部第三款官業及官有財產收入第九項
刑務所收入中大阪刑務所ノ收入未濟
ニ係ル件
昭和十年度各特別會計歲入歲出決算
鐵道省所管帝國鐵道資本勘定歲入第
一款資金收入第二項公債金中鐵道省
ノ收入ニ係ル件
昭和十年度各特別會計歲入歳出決算
拓務省所管臺灣總督府歲出經常部第
十四款專賣局第三項專賣品補償及購
買費中臺灣總督府專賣局ノ支出ニ係
ル件
右ハ政府ノ措置適切ナラサルモノト認ム
第二
昭和十年度歲入歲出總決算歲入經常
部第一款租稅第一項所得稅中一宮稅
務署、下京稅務署、神田橋稅務署ノ
徵收不足ニ係ルモノ三件、澁谷稅務
署ノ徵收過ニ係ル件、第六款雜收入
第二項懲罰及沒收金中長崎地方裁判
所ニ於テ歲入ニ編入スヘキ件、第十
一項雜入中農林省ノ收入未濟ニ係ル
件中北海道廳ニ於テ歲入ニ編入スヘ
キ件
昭和十年度歲入歲出總決算歲出經常
部大藏省所管第五款衆議院第三項事
務費中衆議院ノ支出ニ係ル件
昭和十年度歲入歲出總決算歲出經常
部海軍省所管第二款軍事費第九項艦
營費中佐世保海軍經理部ノ支出ニ係
ル件
昭和十年度歲入歳出總決算歲出臨時
部外務省所管第九款國際文化事業費
第一項國際文化事業費中外務省ノ支
出ニ係ル件
昭和十年度歲入歲出總決算歲出臨時
部內務省所管第一款補助費第九項災
害土木費借入金元利補給中兵庫、鳥
取兩縣ノ支出ニ係ル件、第十項災害
復舊其他諸費借入金利子補給中兵
庫鳥取兩縣ノ支出ニ係ル件、第十
一款北海道拓殖費第三項產業費中北
海道廳ノ支出ニ係ル件
昭和十年度歲入歲出總決算歳出臨時
部大藏省所管第一款營繕費第二項中
央諸官衙建築費中營繕管財局ノ支出
ニ係ル件
昭和十年度歲入歲出總決算歲出臨時
部陸軍省所管第二款國防充備費第三
項兵器其他整備費中第四師團經理部
ノ支出ニ係ル件、第十五款滿洲事件
費第一項滿洲事件費中陸軍省經理局
主計課ノ支出ニ係ルモノ三件
昭和十年度歲入歲出總決算歲出臨時
部海軍省所管第一款艦艇製造費第一
項補助艦艇製造費中海軍省經理局ノ
支出ニ係ル件、第二款水陸整備費第
二項工作廳設備費中佐世保海軍經理
部ノ支出ニ係ル件、第三款航空隊設
備費第一項航空隊設備費中佐世保海
軍經理部ノ支出ニ係ル件
昭和十年度各特別會計歲入歳出決算
大藏省所管專賣局歲入第一款專賣局
作業收入第一項作業收入中大阪地方
專賣局ノ徴收ニ係ル件、東京地方專
賣局ノ徴收ニ係ル件、歲出第一款専
賣局作業費第四項專賣品賠償及購買
費中函館地方專賣局ノ支出ニ係ル件、
昭和十年度各特別會計歲入歲出決算
大藏省所管關東局歲入經常部第四款
雜收入第二項懲罰及沒收金中關東地
方法院ニ於テ歲入ニ編入スヘキ件
昭和十年度各特別會計歲入歳出決算
文部省所管帝國大學歲出經常部第一
款東京帝國大學第二項校費中東京帝
國大學及同大學農學部ノ支出ニ係ル
件、第二款京都帝國大學第二項校費
中京都帝國大學ノ支出ニ係ル件、歲
出臨時部第一款東京帝國大學第五項
設備費中東京帝國大學農學部ノ支出
ニ係ル件
昭和十年度各特別會計歲入歲出決算
文部省所管歲入經常部第一.款官立大
學第三項諸收入中文部省及岡山醫科
大學ノ徵收ニ至ラサル件
昭和十年度各特別會計歲入歲出決算
遞信省所管通信事業用品勘定歲出第
一款通信事業用品及工作費中遞信省
經理局ノ支出ニ係ル件
同上業務勘定歲入第一款通信業務收
入第四項雜收入中東京遞信局ニ於テ
歲入ニ編入スヘキ件、歲出第一款通
信業務費第二項業務費中東京遞信局
ノ支出ニ係ル件
同上簡易生命保險歲出第一款簡易生
命保險費第二項事業費中簡易保險局
ノ支出ニ係ル件
昭和十年度各特別會計歲入歳出決算
鐵道省所管帝國鐵道資本勘定歲出第
一款鐵道建設改良及自動車線設備費
第二項鐵道改良費中鐵道省ノ支出ニ
係ル件
同上用品勘定歲出第一款用品及工作
費第一項用品及工作費中鐵道省ノ支
出ニ係ル件
同上收益勘定歲出第一款作業費第一
項事業費中鐵道省ノ支出ニ係ル件
昭和十年度各特別會計歲入歲出決算
拓務省所管朝鮮總督府歲出臨時部第
四款補助及奬勵費第七項私設鐵道補
助中朝鮮總督府鐵道局ノ支出ニ係ル
件
同上朝鮮鐵道用品資金歲出第一款朝
鮮鐵道用品費第二項用品及工作費中
朝鮮總督府鐵道局ノ支出ニ係ル件
昭和十年度各特別會計歲入歲出決算
拓務省所管臺灣總督府歲入經常部第
一款租稅第二項所得稅中高雄州ノ徵
收不足ニ係ル件、歲出經常部第十四
款專賣局第三項專賣品補償及購買費
中臺灣總督府專賣局ノ支出ニ係ル件
昭和十年度各特別會計歲入歲出決算
拓務省所管樺太廳歲入經常部第一款
租稅第二項所得稅中樺太廳敷香支廳
ノ徴收不足ニ係ル件、第三項營業收益
稅中樺太廳敷香支廳ノ徵收不足ニ係
ル件、歲入臨時部第三款臨時利得稅
第一項臨時利得稅中樺太廳敷香支廳
ノ徴收不足ニ係ル件、歲出臨時部第
一款營繕土木費第二項工事費中樺太
廳ノ支出ニ係ル件、第三款樺太拓殖
事業費第二項道路改良費中樺太廳ノ
支出ニ係ル件、第三項鐵道建設費中
樺太廳鐵道事務所ノ支出ニ係ル件、
第四項鐵道改良費中樺太廳鐵道事務
所ノ支出ニ係ル件、第五項港灣修築
費中樺太廳ノ支出ニ係ル件、第六項
船濶修築費中樺太廳ノ支出ニ係ル
件、第七項船澗改良費中樺太廳ノ支
出ニ係ル件第五款災害費第一項大泊
港驛火災復舊及新營費中樺太廳鐵道
事務所ノ支出ニ係ル件
昭和十年度各特別會計歲入歲出決算
拓務省所管南洋廳歲出經常部第一款
南洋廳第三項事業費中南洋廳ノ支出
ニ係ル件
官有物中造幣局ニ於テ精製依賴ニ係
ル輸納地金ノ品位決定ニ當リ其ノ措
置宜シキヲ得スシテ据置運轉資本用
地金ニ缺減ヲ來シタル件
昭和三年度歲入歲出總決算歲入經常
部第一款租稅第一項所得稅中幸橋稅
務署ノ徵收不足ニ係ル件
昭和四年度歲入歲出總決算歲入經常
部第一款租稅第一項所得稅中橫濱稅
務署ノ徵收過ニ係ル件、第三項營業
收益稅中橫濱稅務署ノ徵收過ニ係ル
件
昭和五年度歲入歲出總決算歲入經常
2部第一款租稅第一項所得稅中幸橋稅
務署ノ徵收不足ニ係ル件
昭和六年度歲入歲出總決算歲入經常
部第一款租稅第一項所得稅中館林稅
務署ノ徵收ニ係ル件、幸橋稅務署ノ
徵收不足ニ係ル件
昭和七年度歲入歲出總決算歲入經常
部第一款租稅第一項所得稅中永代橋
稅務署、品川稅務署ノ徵收不足ニ係
ルモノ二件、第三項營業收益稅中永
代橋稅務署、品川稅務署ノ徵收不足
ニ係ルモノ二件、第五項相續稅中西
宮稅務署ノ徵收ニ係ル件
昭和七年度歲入歲出總決算歲出臨時
部內務省所管第一款補助費第十二項
都市失業應急事業費補助中山口縣ノ
支出ニ係ル件
昭和七年度各特別會計歲入歲出決算
拓務省所管樺太廳歲入經常部第一款
租稅第二項所得稅中樺太廳泊居支廳
ノ徵收不足ニ係ル件
昭和八年度歲入歲出總決算歲入經常
部第一款租稅第一項所得稅中東稅務
署、四谷稅務署、四日市稅務署、東
稅務署、南稅務署、小樽稅務署ノ徵
收不足ニ係ルモノ六件、第三項營業
收益稅中東稅務署ノ徵收不足ニ係ル
件
昭和八年度歲入歲出總決算歲出臨時
部農林省所管第十九款農村經濟更生
施設費第三項助成費中農林省ノ支出
ニ係ル件
昭和八年度各特別會計歲入歲出決算
拓務省所管朝鮮總督府歲出臨時部第
九款砂防事業費第一項砂防事業費中
咸鏡北道ノ支出ニ係ル件、第二十二
款北鮮開拓事業費第三項拓殖道路改
修費中咸鏡北道ノ支出ニ係ル件
昭和八年度各特別會計歲入歲出決算
拓務省所管臺灣總督府歲入經常部第
一款租稅第二項所得稅中臺中州ノ徵
收ニ係ル件
昭和八年度各特別會計歲入歲出決算
拓務省所管樺太廳歲入經常部第一款
租稅第二項所得稅中樺太廳大泊支廳
ノ徵收不足ニ係ル件、第三項營業收
益稅中樺太廳大泊支廳ノ徵收不足ニ
係ル件
昭和九年度歲入歲出總決算歲入經常
部第一款租稅第一項所得稅中神田橋
外五稅務署、上川稅務署ノ徵收不足
ニ係ルモノ二件、南稅務署、永代橋
稅務署、淀橋稅務署、東稅務署ノ徵
收過ニ係ルモノ四件、第三項營業收
益稅中上川稅務署ノ徵收不足ニ係ル
件、南稅務署ノ徵收過ニ係ル件、第
十二項關稅中神戶稅關ノ徵收不足ニ
係ル件
昭和九年度各特別會計歲入歲出決算
文部省所管學校及圖書館歲出經常部
第一款學校及圖書館第二項校館費中
東京高等商船學校ノ支出ニ係ル件
昭和九年度各特別會計歲入歲出決算
拓務省所管臺灣總督府歲出經常部第
十四款專賣局第三項專賣品補償及購
買費中臺灣總督府專賣局ノ支出ニ係
ル件
昭和九年度各特別會計歲入歲出決算
拓務省所管樺太廳歲入經常部第一款
租稅第二項所得稅中樺太廳大泊支廳
ノ徵收不足ニ係ル件、第三項營業收
益稅中樺太廳大泊支廳ノ徵收不足ニ
係ル件
右ハ政府ニ對シ將來ノ注意ヲ促スヘキモ
ノト認ム
第三
其ノ他異議ナシ
右ノ通議決セリ依テ及報〓候也
昭和十二年三月十八日
委員長男爵東久世秀雄
貴族院議長公爵近衞文麿殿
昭和十年度國有財產增減總計算書ヲ審査
シ
第
鐵道省ニ於テ東京市芝區所在國有土
地ト京濱電氣鐵道株式會社社有地ト
ノ交換ニ當リ其ノ措置宜シキヲ得サ
ル件
(既往年度)
名古屋稅務監督局ノ徵收ニ係ル長野
縣北佐久郡輕井澤町所在國有土地ヲ
隨意契約ヲ以テ賣拂ヒヲ爲シタル件
右ハ政府ニ對シ將來ノ注意ヲ促スヘキモ
ノト認ム
第二
其ノ他異議ナシ
右ノ通議決セリ依テ及報告候也
昭和十二年三月十八日
委員長男爵東久世秀雄
貴族院議長公爵近衞文麿殿
〔男爵東久世秀雄君演壇ニ登ル〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=41
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042・東久世秀雄
○男爵東久世秀雄君 只今議題トナリマシ
タ昭和十年度歲入歳出ノ決算、竝ニ同年度ノ
國有財產ノ增減ノ總計算書ニ付キマシテ、
委員會ノ御報告ヲ申上ゲマス、去ル六十九
議會ノ決算委員會ニ於キマシテ、此ノ決算
ノ審査方針ニ付キマシテ御議論ガゴザイマ
シタノデ、今囘委員會ノ初ニ於キマシテ、
此ノ審査方針ヲ議題ト致シマシテ審議ヲ致
シマシタ、從來取扱ッテ居リマシタ審査ノ方
針ハ四ツノ項目ニ相成ッテ居リマスル、第一
ハ政府ノ措置ガ不當デアルト認ムルモノ、
之ニ對シテハ決議文ヲ附加ヘテ居リマス、
第二ハ政府ノ處置ガ穩當ヲ缺クモノト認ム
ルモノ、第三ハ政府ニ對シテ將來ノ注意ヲ
促スベキモノ、第四ニハ異議ナシト認ムル
モノト、斯樣ニ相成ッテ居リマス、此ノ四ツ
ノ項目ニ一項目ヲ加ヘマシテ、今囘ハ五ツ
ノ項目ト致シマシタ、卽チ第二ト致シマシ
テ、政府ノ措置穩當ヲ缺クヲ以テ特ニ將來
ノ注意ヲ促スベキモノト認ムト云フノ一項
ヲ加ヘマシタ、從ヒマシテ在來ノ第二ノ項
目デゴザイマシタ政府ノ措置穩當ヲ缺クモ
ノト認ムルモノト云フノヲ字句ヲ改正ヲ致
シマシテ、政府ノ措置適切ナラザルモノト
認ム、斯樣ニ致シマシテ、議決決定ニ相成
リマシタ次第デゴザイマス、次ニ昭和十年
度ノ歲入歲出ノ總決算ニ付テ申上ゲマス、
歲入ノ決算額ハ經常部ニ於キマシテ十四億
五百餘萬圓、臨時部ニ於キマシテ八億五千
三百餘萬圓、合計致シマスルト、二十二億
五千九百餘萬圓デゴザイマス、之ニ對シマ
シテ歲出ノ決算額ハ經常部ニ於キマシテ十
二億六千八百餘萬圓、臨時部ニ於キマシテ
九億三千七百餘萬圓、合計致シマシテ、二
十二億六百餘萬圓デゴザイマス、歲入歲出
ヲ差引キマスルト五千二百餘萬圓ノ剩餘ヲ
生ズル計算デゴザイマス、此ノ剩餘金カラ
致シマシテ、昭和十一年度ニ繰越シマシテ、
財源ニ充テマスル金額ガ五千八十餘萬圓ゴ
ザイマシテ、之ヲ差引キマスト、結局昭和
十年度ニ於キマスル一般會計ノ純剩餘金ハ
百九十餘萬圓ト相成ル計算デゴザイマス、
此ノ外ニ特別會計ノ三十四會計デゴザイマ
ス、此ノ決算ノ金額ハ一々申述ベマスルコ
トハ煩雜ニ亙リマスルカラ、決算書ニ依ッテ
御承知ヲ戴キマシテ、玆ニ申上ゲルコトヲ
省略致シタイト思ヒマス、次ニ國有財產ノ
增減總計算書ニ付テ申上ゲマス、昭和十年
度中ニ於キマシテ增加致シマシタ國有財產
ハ、一般會計ニ於キマシテ四億七千八百餘
萬圓、特別會計ニ於キマシテ五億三千六百
餘萬圓、合計致シマシテ十億千五百餘萬圓
デ、減少致シマシタ國有財產ハ一般會計ニ
於キマシテ三億三千四百餘萬圓、特別會計
ニ於キマシテ三億九千六百餘萬圓、合計致
シマシテ七億三千百餘萬圓デゴザイマシ
ク、此ノ增加ト減少トヲ差引キ致シマスル
ト、結局昭和十年度ニ於キマシテノ國有財
產ハ、二億八千三百餘萬圓ノ增加ト相成リ
マシタノデゴザイマス、從ヒマシテ昭和十
年ノ末ニ於キマスル國有財產ノ總額ハ九十
二億六千三百餘萬圓ト相成リマス、此ノ增
減ノ理由ニ付キマシテハ煩雜ニ亙リマスル
カラ此處デハ申上ゲマセヌ、決算委員會ハ
去ル二日ニ第一囘ノ開會ヲ致シマシテ、政
府カラ一般ノ說明ヲ聽取リマシテ、決算ハ
各分科ニ付託ヲ致シマシタ、國有財產增減
書ハ先例ニ依リマシテ小委員ヲ選ビマシ
テ、小委員會ニ付託ヲ致シマシタ、分科會
竝ニ小委員會ハ種々質疑應答ノ後愼重ニ審
査ヲ盡サレマシテ、去ル十六日ニ各分科ノ
主査竝ニ小委員會ノ委員長ヨリ致シマシテ
審査ノ報〓ヲ提出セラレマシタ、第二囘ノ
決算委員ノ總會ハ去ル十八日ニ聞會ヲ致シ
マシタ、各分科ノ主査竝ニ小委員會ノ委員
長ヨリ詳細ナル報〓ガゴザイマシテ、全部
報〓通リ決定ヲ致シマシタ、只今御手許ニ
〓ッテ居リマスル報告書ヲ提出致シマシタ
ノデゴザイマス、是ヨリ審査ノ結果ヲ申上
ゲマスレバ、政府ノ措置適切ナラザルモノ
ト議決致シマシタモノガ三件ゴザイマス、
卽チ第一ハ歲入ノ經費部ニ於キマシテ租稅
外ノ歲入ノ徵收ニ關シマシテ、措置宜シキ
ヲ得ナカッタモノデゴザイマシテ、大阪ノ刑
務所ガ、同所デ製造致シマスル品ヲ林何某ト
云フ者ニ賣却ヲ致シマシタ所、其ノ者ハ事
業ヲ失敗致シマシタ結果、代金ヲ滯納致シ
マシタニモ拘ラズ、復同所ノ製作品ヲ引渡
シマシテ、又ハ保證金ヲ納メサセルトカ、
代金ノ徴收ノ爲ニ適當ナル處置ヲ施サナカッ
タ件デゴザイマス、第二ハ鐵道省ノ資本勘
定ニ於キマシテ、必要以上ニ巨額ノ公債ヲ
發行シタ件デゴザイマス、前年度ヨリ持越
シマシタル資金ト云フモノガ多數ニ達シテ
居リマス、歲出豫算ノ財源ニ之ヲ充當致シ
マシテモ尙千萬圓以上モ資金ニ剩餘ガアル
ノニ拘ラズ、公債ノ發行額ノ減額ヲ行ハナ
カッタト云フ件デゴザイマシテ、此ノ件ハ九
年度ノ決算委員會ニ於キマシテモ問題ト相
成ッタ件デゴザイマス、第三ハ臺灣總督府
ノ專賣局ニ於キマシテ臺灣ノ製鹽株式會社
カラ收納致シマスル煎熬鹽ノ賠償價格ノ決
定ニ付キマシテ措置宜シキヲ得マセヌデ、
高價ニ過グルト認メラレタモノデゴザイマ
ス、以上ノ三件ノ外ニ、政府ニ對シマシテ
將來ノ注意ヲ促スベキモノト認ムルモノガ
九十二件ゴザイマス、其ノ主ナルモノハ租
稅ノ徵收不足竝ニ租稅ノ徵收過デアリマシ
テ、其ノ他ハ物件ノ收納又ハ購入、補助金
ノ交付ト云フヤウナコトニ關スルモノデゴ
ザイマス、其ノ他ニ付キマシテハ全部異議
ナシト云フコトニ相成リマシタ、次ニ國有
財產ノ增減總計算書ニ付キマシテハ、國有
財產ノ範圍、數量、價格竝ニ其ノ算定ノ方
法、整理增減ノ事由等ニ付キマシテハ、小
委員會ニ於キマシテ種々質疑應答ノ後、愼
重ニ審査ノ上デ全部承認ヲ致サレマシタ、
尙政府ニ對シテ將來ノ注意ヲ促スベキモノ
ト議決セラレマシタモノガ二件ゴザイマス、
其ノ第一ハ、鐵道省ニ於キマシテ品川驛附
近ノ土地ノ交換ヲスルニ當リマシテ、其ノ
評定ノ價格ガ適切デナカッタト云フ件ト、第
二八名古屋ノ稅務監督局ニ於キマシテ、輕
井澤附近ノ畑及原野ヲ隨意契約ニ依リ賣拂
ヒマシテ、其ノ價格ガ附近ノ民有地ノ賣買
ニ比較致シマシテ低廉ニ失スルト認メラレ
ル件デゴザイマス、二件トモ國庫ニ損失ヲ
及シタモノデゴザイマス、其ノ他ハ異議ナ
シト議決セラレマシタ、尙度々委員會ニ於
キマシテ問題トナリマシタ國有財產法ヲ外
地卽チ臺灣、朝鮮、樺太等ニ施行シマスル
件ハ、關係ノ各官廳ト協議ノ結果ガ纏リマ
シテ、本年ノ四月ノ一日ヨリ施行セラレル
コトト相成リマシタ、近々ニ其ノ勅令ガ公
布セラレル豫定デゴザイマス、從ヒマシテ
十二年度ノ豫算ニ於キマシテ、其ノ經費ト
致シマシテ三十四萬六千餘圓ヲ今議會ニ提
出シテアル趣デアリマス、終リニ一委員ヨ
リ致サレマシテ、政府ニ對シマシテ希望ヲ
申述ベラレマシタ、ソレハ國有財產ヲモット
利用シテ、此ノ財政難ノ時ニ於テ相當ノ收
入ヲ圖ラレテハドウデアラウカ、尙其ノ爲
ニ國有財產ヲ取扱ッテ居ル機關ヲ擴張セラ
レテハドウデアラウカト云フ御議論モアリ
マシタ、之ニ對シテ政府モ答辯ヲ致サレテ
居リマス、以上ヲ以チマシテ、甚ダ簡單デ
ゴザイマスルガ決算委員會ノ報告ヲ終ルコ
トニ致シマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=42
-
043・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 以上二件トモ、
決算委員長ノ報告通リデ御異議ハゴザイマ
セヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=43
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044・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 御異議ナシト認
メマス、日程ハ是ニテ全部終了致シマシタ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=44
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045・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 本日鵜澤總明君
ヨリ都合ニ依リ、國民健康保險法案特別委
員辭任ノ申出ガアリマシタ、之ヲ許スコト
ニ御異議ゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=45
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046・近衞文麿
○議長(公爵近衞文麿君) 御異議ナシト認
メマス、其ノ補關トシテ佐藤三吉君ヲ指名
致シマス、次會ノ日程ハ彙報ヲ以テ御通知
ニ及ビマス、本日ハ是ニテ散會致シマス
午前十一時二十三分散會発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007003242X02519370327&spkNum=46
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