1. 会議録本文
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000・会議録情報
付託議案
市町村義務教育費國庫負擔法改正法律案
現役小學校教員俸給費國庫負擔法中改正法律案
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委員氏名
委員長 伯爵 柳原義光君
副委員長 男爵 大森佳一君
公爵 山縣有道君
侯爵 大炊御門經輝君
關屋貞三郎君
子爵 松平保男君
子爵 織田信恒君
子爵 錦小路頼孝君
内田重成君
建部遯吾君
男爵 中川良長君
男爵 關義壽君
田所美治君
澤田牛麿君
松本學君
竹下豐次君
山隈康君
松井貞太郎君
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昭和十五年三月二十日（水曜日）午後二時七分開議発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=0
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001・柳原義光
○委員長(伯爵柳原義光君) ソレデハ是ヨ
リ市町村義務〓育費國庫負擔法改正法律案
及現役小學校〓員俸給費國庫負擔法中改正
法律案ノ委員會ヲ開催致シマス、先以テ文
部大臣カラ此ノ案ニ對スル御說明ヲ承リタ
イト存ジマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=1
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002・松浦鎭次郎
○國務大臣(松浦鎭次郞君) 市町村義務〓
育費國庫負擔法改正法律案竝ニ現役小學校
〓員俸給費國庫負擔法中改正法律案ノ二件
ニ付キマシテ、其ノ提案ノ理由ヲ御說明申
上ゲマス、今囘中央、地方ヲ通ジマスル
稅制ノ改正ニ當リマシテ、市町村立小學校
〓員ノ俸給ヲ市町村ノ負擔カラ北海道及府
縣ノ負擔ニ移スコトト致シマスノデアリマ
ス、是ハ財政上竝ニ〓育上ノ理由ニ基クモ
ノデアリマスルガ、先ヅ財政上之ヲ必要ト
スル點カラ申上ゲマス、御承知ノ如ク市町
村立小學校〓員ノ俸給ハ、市町村歲出ノ相
當部分ヲ占メルノミナラズ、年々數百萬圓
ノ膨脹ヲ致シマスル經費デアリマシテ、
之ヲ財政力ノ小ナル市町村ノ負擔トナシテ
置キマスコトハ、市町村財政ヲ壓迫シ、其
ノ爲負擔ノ過重又ハ負擔ノ不均衡ヲ來ス因
トモナルノデアリマス、仍テ之ヲ財政力ノ
大イナル道府縣ノ負擔ニ移シマシテ、地方
財政ノ跛行ヲ是正スルト共ニ、國、道府縣、
市町村間ノ義務〓育費ノ負擔區分ヲ適當ニ
調整スルコトガ極メテ肝要ト存ズルノデア
リマス、次ニ〓育上ノ見地カラ申上ゲマス
レバ、市町村立小學校〓員ノ俸給ガ市町村
ノ負擔トナッテ居リマスルガ故ニ、其ノ豫
算ニ拘束セラレマシテ、往々〓員ノ適正ナ
ル移動竝ニ配置ノ圓滑ヲ缺キマスルシ、又
〓員ノ待遇ニ付キマシテモ財政力ノ區々ナ
市町村ガ俸給ノ負擔ヲ致シテ居リマスルノ
デ、市町村間ニ於キマシテ著シキ懸隔ヲ
生ジマシテ、勢ヒ優良ナル〓員ガ財政力ノ
豐ナ都市ニ集中致シマシテ、財政力ノ乏シ
キ町村ニ於キマシテハ其ノ〓育組織ハ低下
致シマスルシ、〓育ノ效果ニ及ボス影響ガ
少クナイノデアリマス、且又財政貧弱ナル
町村ニ於キマシテハ、〓員俸給支拂ノ延滯
サヘモ生ジテ居ルヤウナ次第デアリマシテ、
小學校〓員ノ俸給ヲ市町村ニ於テ負擔致シ
マスコトガ、〓育上幾多ノ弊害ヲ釀ス原因
トモ相成ツテ居リマス、斯クノ如キ諸弊ヲ
除キマシテ、以テ小學〓育ノ振興ヲ期ス
ルガ爲ニハ、其ノ俸給ヲ市町村カラ道府縣
ノ負擔ニ移スコトガ極メテ緊要ナコトト存
ズルノデアリマス、敍上ノ見地ヨリ致シマ
シテ、今囘ノ中央、地方ヲ通ジマスル稅制
ノ改正ニ當リマシテ、市町村立小學校〓員
ノ俸給ヲ道府縣ノ負擔ニ移スコトト致シマ
シテ、尙〓員ノ赴任ノ場合ニ支給シマスル
旅費ニ付キマシテモ、俸給ヲ道府縣ノ負擔
ト致シマスルニ於キマシテハ、之ヲ市町村
ニ負擔セシムルコトヲ不適當ト考ヘマスノ
デ、併セテ道府縣ノ負擔ニ移スコトト致シ
タノデアリマス、從ヒマシテ、從來市町村
ニ交付致シテ居リマシタ市町村立尋常小學
校〓員俸給ニ對スル國庫負擔金ヲ北海道及
府縣ニ交付スル必要ヲ生ジマスルシ、且又
此ノ國庫負擔金ニ付キマシテモ八千五百萬
圓ヲ下ラザル一定額ヲ負擔スル現制度ヲ改
メマシテ、市町村立尋常小學校〓員俸給ニ
要スル經費ノ二分ノ一ノ定率ヲ以テ負擔ス
ルコトト致シマスルノデ、此ノ趣旨ニ從ヒ
マシテ、市町村義務〓育費國庫負擔法竝ニ
現役小學校〓員俸給費國庫負擔法ヲ改正致
サムトスルモノデアリマス、先ヅ市町村義
務〓育費國庫負擔法改正法律案ニ付キマシ
テ改正ノ要點ヲ御說明申上ゲマス、前申シ
マシタ通リ小學校〓員ノ俸給ヲ道府縣ノ負
擔ト致シマシテ、且國庫負擔金ヲ二分ノ一
ノ定率ヲ以テ支出スルト云フ制度ヲ採ルコ
トト致シマシタノデ、現行法ノ題名卽チ市
町村義務〓育費國庫負擔法ヲ義務〓育費國
庫負擔法ト改メマシテ、現行第一條及第二
條ヲ整理致シマシテ、之ヲ改正法律案第一
條ニ統合規定致シタノデアリマス、又現行
第三條乃至第五條ハ國庫負擔金ノ配分ニ關
スル規定デアリマスルガ、今囘國庫負擔金
ハ定率交付ノ制ヲ採リ、且北海道及府縣ニ
交付スルコトニナリマスルガ故ニ、之ヲ改
正法律案ノ第二條ノ如ク改メルコトト致シ
タノデアリマス、更ニ現行法第七條第一項
ハ國庫負擔金ノ交付先ニ關スル規定デアリ
マスガ、今囘其ノ交付先ノ變更ニ依リマシ
テ自然存置スルノ意義ヲ失ヒマシタノデ、
之ヲ廢止スルコトト致シマシタ、又現行第
六條及第七條第二項ノ規定ノ趣旨ハ、之ヲ
改正法律案第三條及第四條ニ存置スルコト
ト致シタノデアリマス、尙現行第三條ノ特
別規定タル昭和七年法律第二號ハ、之ヲ廢
止スルコトト致シマシテ、改正法律案附則
ニ規定シテ居リマス、次ニ現役小學校〓員
俸給費國庫負擔法中改正法律案ニ於キマシ
テモ、同樣小學校〓員ノ俸給ガ道府縣ノ負
擔トナリマスル關係上、訂正ヲ要シマスル
字句ノ整理ヲ爲サントスルモノデアリマス、
何卒御審議ノ上御可決アラムコトヲ希望致
シマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=2
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003・田所美治
○田所美治君 私資料ヲ請求シテ置キマ
ス、市町村ノ負擔ノ關係ヲ明白ニ分リマス
ヤウナモノガアリマシタナラバ頂戴シタイ
ト思ヒマス、俸給費ヲ現行規定ノヤウニ市
町村支辨ニシテ置キマス爲ニ市町村ノ負擔
ノ不均一ト申シマスカ、輕重ト云ヒマスカ、
宜シキヲ得ヌ、御說明ノ中ニモサウ云フ御
話ガアッタノデアリマスガ、何カサウ云フモ
ノガ分リマス······町村ニ於テハ小學校〓員
ノ殆ド町村經費ノ八割、或ハソレ以上ニナツ
テ居ルカモ知レマセヌ、ソンナコトトカ、
只今平均ドノ位ニナッテ居リマストカ、或ハ
マア負擔ノ輕イ所デハ〓育費、卽チ俸給費
ノ爲ニドンナニナッテ居ルカ、負擔關係ヲ明
白ニシ得ル表ガ御出來ニナッテ居レバ頂戴
致シタイト思フノデアリマス、ソレカラ俸
3
給ノ關係ガドウナリマスカ、追々御質問ニ
ナッテ明白ニナリマセウガ、山村漁村等ニ於
キマシテドノ位出シテ居ルモノデアルカ、
例ヘバ貧弱ナ町村デ十分ノ優遇ガ出來ナク
テ、五十圓トカ、s
四十圓トカ云フヤウナ
安イ〓員ヲ入レテ居ル、之ニ反シテ都會ノ
地方ニ於テハ潤澤ニヤッテ居ル、ソレハ其ノ
負擔力モ大分違ヒマセウシ、又經濟ノ關係
ガチヨット違ヒマセウカラ、當然ノ話デアリ
マスケレドモ、サウ云フモノガ分リマスヤ
ウナ何カ御調ガアレバ表ヲ頂戴致シタイト
思ヒマス、モウ一ツハ、今後府縣支辨ニナツ
タガ爲ニ其ノ山村漁村ト、ソレカラ都會地
方、極端ナ例ヲトリマスガ、サウ云フモノ
ノ間ノ關係デアリマスガ、府縣知事ガ勝手
ニ例ヘバ俸給ノ割當ヲシ、〓員ノ割當ヲス
ルト云フコトニナリマスト云フト、山村漁
村等ノ貧弱ナ町村ハ從來ヨリハ良イ〓員ヲ
得ルトカ、俸給ノ高イ、所謂優遇ノ方法モ立
チマセウ、ソレハ喜ビマセウガ、一面ニ於
テハ又總額ガ決ッテ居リマスカラ、都會地方
デハソレガ爲ニ却テ優遇ガ反對ノ結果ヲ生
ズルト云フヤウナコトニナリハシナイカ、
今ノ文部大臣ノ御說明ノ中ニモ第何條デス
カ、現行條例ヲ持ッテ居リマセヌガ、第何
條、第何條ト云フモノハ削ッタト云フ御話デ
アリマシタガ、町村支辨ノ場合ト府縣支辨
ノ場合ト違ヒマスカラ、ソンナ不必要ナ條
項ハ御削リニナッタト思ヒマスガ、是等ノ關
係ガ、府縣トソレカラ市町村トノ關係ト云
フモノガ、ドウ云フヤウニナルカ、斯ウ云
フコトヲ承知シテ見タイト思フノデアリマ
スガ、折角是ハ府縣費ニナリマシテ、段々
國庫負擔ノ理想ト云フモノニ近ヅク一ツノ
段階ト思ヒマシテ、私ハ大體喜ブノデアリ
マスガ、ソレ等ノ關係ガドウナリマセウカ、
或ハ勅令等デウマク規定ニナリマセウガ、
省令等デモオヤリニナリマセウガ、ソコ等ノ
コトガ御尋ヲシテ御答ニ依ッテモ了承シマ
セウケレドモ、何カ分ルヤウナ材料ガアリ
マスナラバ、ソレモ頂戴シタイ、斯ウ申上
ゲテ置ク次第デアリマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=3
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004・内田重成
○內田重成君 私モ資料ノ提出ヲ御願ヒシ
タイ、衆議院ニ於キマシテ資料ノ要求ガアッ
テ、ソレニ對シテ政府デハ、全部デアルカ
一部デアルカ存ジマセヌガ、旣ニ御提出ニ
ナッテ居ルモノガアルデアラウト思フ、旣ニ
御調ニナッテ居ルナラバ、別段只今御手數
モ掛ラヌコトデアラウト考ヘルノデ、衆議
院ニ資料トシテ御提出ニナリマシタ分ヲ全
部御〓シヲ願ヒタイト考ヘマス、ソレヲ御
願ヒ致シマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=4
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005・建部遯吾
○建部遯吾君 私モ三ツダケ御願ヒシタイ
ノデアリマス、第一ハ、現行法規ト云フコ
トヲ、只今大臣ノ御說明中ニモアリマシタ
ガ、チヨット謄寫版ニデモシテ頂戴シタイ、
第二ハ、只今大臣ノ御說明中ニモアリマシ
タ、甚ダシキニ至ッテハ俸給不渡ト云フコト
モアルト云フ、其ノ俸給不渡ニ對スル統計
的事實ヲ表ニシタモノガアリマスナラバ頂
戴シタイ、ソレカラ第三ハ、義務〓育費國
庫補助ト云フモノガ一番初メハ千萬圓カラ
始ッタト思ヒマス、サウシテ現行ノ八千五百
萬圓ニ至リマスル迄數囘ノ增額ガアッタト
思ヒマスルガ、其ノ各次ノ增額每ニ、ソレ
ガ何年何月ニ斯樣ニナッタト云フ其ノ事實、
詳シイコトハ要リマセヌ、唯其ノ年月ダケ
デ宜シウゴザイマス、都度々々ノ年月ヲ表
ニシテ貰ヒタイ、〓此ノ三點ヲ要求シタイト
思ヒマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=5
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006・關義壽
○男爵關義壽君 只今ノ建部サンノニ聯繫
シテ居リマスガ、各縣ノ不渡、ソレノ非常
ニ著シイ縣、又完全ニ不渡ノ無イ縣、ソレ
ヲ特ニ明瞭ニ御示ヲ願ヒタイト思ヒマス、
資料ヲ戴ク時ニ······ソレカラ縣視學ノ數ガ
縣ニ依ッテ違フト思ヒマスガ、此ノ數ヲ各縣
別ニ御願ヒシタイ、且其ノ視學ノ出身別モ
宜シケレバ一緒ニ書イテ戴キタイ、其ノ次
ハ小學兒童ノ健康狀態、特ニ病氣、呼吸器
病トカ色々アリマセウガ、特ニ病氣ノ狀態
ヲ統計的ニ御示シ願ヒタイ、以上ヲ御願ヒ
致シマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=6
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007・竹下豐次
○竹下豐次君 小學校〓員ノ男女別ガ、各
府縣別ニ其ノ比率ガ分リマスト好都合ダト思
ヒマス、數ガ分リマスレバ尙結構デアリマ
スガ、比率ダケ······ソレカラ小學校〓員ノ
出生地、自分ノ出身シマシタ市町村ニ勤務
シテ居ル者ガ、全體ノドノ位ノ割合ニナッテ
居リマスルカ、其ノ二ツヲ御調べ願ヒタイ
ト思ヒマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=7
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008・松浦鎭次郎
○國務大臣(松浦鎮次郞君) 御要求ノ調ガ
出來マスル限リ御提出ヲ致スコトニ取計ラ
ヒマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=8
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009・澤田牛麿
○澤田牛麿君 私ハ質問ヲシテ見タイノデ
アリマス、大變幼稚ナコトデゴザイマスガ、
自分ノ知識ガ餘リニ少ナ過ギルノデヲカシ
イカト思ヒマスガ、此ノ法律ハ新法デアリ
マセヌカ、一條カラ全部出來テ居ル、改正法
律案ト表題ニハナッテ居リマスガ、改正法律
案ト云フコトデナクテ新ラシイ法律ヂヤア
リマセヌカ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=9
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010・松浦鎭次郎
○國務大臣(松浦鎮次郞君) 御尤モナ御尋
デアリマスガ、是ハ從來全部改正トシテ、
此ノヤウナ形ヲ取ッタ例ガアルサウデアリマ
双カラ、ソレニ據ッタノデアリマス、本來ハ
新ラシイ法律ヲ作リマシテ、前法ヲ廢止ス
ルト、附則ニ於テ廢止スルト云フヤウナ風
ノ形式ヲ取ルノガ或ハ順當カモ知レマセヌ
ガ、斯ウ云フ形ヲ取ッタ先例ガアリマスノ
デ、ソレニ據ッタ譯デアリマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=10
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011・澤田牛麿
○澤田牛麿君 ソレハ表題ハ元ノ通リデアッ
テ、内容ガ大イニ變ッテ居ルト云フヤウナ場
合ニ、新ラシイ法律ノ形式ニスルカ、或ハ
箇條ノ改正ノ法律ニスルカト云フコトハ色
色例ガアルヤウデアリマスケレドモ、是、
私ハ舊法ヲ能ク承知シテ居ラヌデ甚ダ何デ
スガ、表題カラ違ッテ居ルノデハナイカト思
ヒマスガ··発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=11
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012・松浦鎭次郎
○國務大臣(松浦鎭次郞君) 例ヘバ徵兵令
ヲ兵役法ト變へマシタ場合ニモ、矢張リ斯
ウ云フ例ニ據ツタコトガアリマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=12
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013・澤田牛麿
○澤田牛麿君 ソレカラ序ニ伺ッテ置キタ
イノデスガ、是モ非常ニ幼稚ナ何デスガ、
義務〓育ノ費用ヲ道府縣デ負擔スルト云フ
ノハ何ニ依ッテ決ッテ居ルノデスカ、何時決
メラレタノデスカ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=13
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014・松浦鎭次郎
○國務大臣(松浦鎮次郞君) 道府縣ノ負擔
ニ移スト云フ勅令ハ未ダ公布サレテ居リマ
セヌ、勅令制定ノ用意ハ致シテ居リマスガ、
ソレハ此ノ負擔法ノ改正ト同時ニ四月一日
カラ施行サレルヤウニ勅令ノ制定ヲ致ス、
斯樣ナコトニ相成ッテ居リマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=14
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015・澤田牛麿
○澤田牛麿君 サウスルト此ノ法律ハ勅令
ガ出テカラ其ノ結果トシテ出來ル法律デア
ルト思フノデアリマスガ、此ノ前ニモ私伺
ヒマシタガ、國民學校ノ時モサウデスガ、
ドウモ前後ガ少シ〓倒シテ居ルヤウニ思ヒ
マスガ、此ノ法律ガ決議ニナラヌト勅令ガ
出ナイト云フコトニナルノデアリマセヌカ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=15
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016・松浦鎭次郎
○國務大臣(松浦鎮次郞君) 此ノ勅令ト法
律トノ關係ハ互ニ密接ニ關聯致シテ居リマ
シテ、是ガ同時ニ發令ニナルヤウニ致シタ
イト考ヘテ居ルノデアリマス、元來ナラバ
〓育費ノ負擔ヲ市町村カラ道府縣ニ移シマ
スコトハ、是ハ從來勅令事項トシテ勅令デ
規定サレテ居ルノデアリマス、其ノ負擔團
體タル公共團體ニ對シテ國庫負擔金ヲ交付
スルト云フコトガ此ノ法律ノ意味デアリマ
シテ、謂ハバ負擔團體ガ何者デアルカト云
フコトヲ前提トシテ、此ノ法律ノ改正ヲ要
スル譯ニナルノデアリマスガ、是ハ今日ハ
市町村ノ負擔ト云フコトニ勅令ノ規定デ相
成ツテ居リマスルノヲ、府縣負擔ニ移ス、
ソレト相應ジテ府縣負擔トナルガ故ニ、負
擔團體ニ對スル國庫ノ負擔金モ新シク負擔
團體トナッタ其ノ公共團體ニ對シテ交付スル
ト云フ意味デアリマス、是ハ若シ從來ノ如
ク負擔團體ガ矢張リ市町村デアリマシテ、
サウシテ單純ニ定率八千五百萬圓ト云フモ
ノヲ二分ノ一ニ直スト云フヤウナ關係デア
リマスナラバ、問題ハ簡單デアリマスケレ
ドモ、今囘ノハ負擔〓體ガ變リマスノト伴
ヒマシテ、國庫負擔金ヲ其ノ今度變ル負擔
團體ニ交付スル、斯ウ云フコトニ相成リマ
スルノデ、雙方ガ互ニ關聯スルコトニ相成ツ
テ居ルノデアリマス、左樣ナ譯デアリマス
カラ、此ノ法律ノ改正ガ出マシテモ、一方
負擔團體ヲ何モノニスルカト云フ勅令ガ出
ナケレバ意味ヲ成サヌコトニナルノデアリ
マスカラ、雙方相關聯シテ四月一日カラ之
ヲ施行シテ行カウ、斯ウ云フコトニ相成ル
ノデアリマス、從ッテ幸ニ此ノ法律ノ改正案
ニ付キマシテ御協賛ヲ得ルコトガ出來マス
ナラバ、勅令ノ方ハソレニ應ジテ之ヲ制定
スルダケノ用意ハ致シテ居ル譯デアリマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=16
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017・澤田牛麿
○澤田牛麿君 只今ノ御說明ハ能ク分リマ
シタ、尙モウ一ツ是モ大變幼稚ナ質問デス
ガ、御伺ヒシタイノハ、此ノ府縣ニ負擔サ
セルト云フコトガ旣ニ勅令デ宜シイコトデ
アルナラバ、國庫ガ其ノ半額ヲ負擔スルト
云フコトモ、是ハ是非法律デナケレバナラ
ヌコトデアリマセウカ、矢張リ勅令デモ宜
イノデハナイノデアリマセウカ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=17
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018・松浦鎭次郎
○國務大臣(松浦鎭次郞君) 國庫負擔法ハ
詰リ從來法律トシテ規定サレテ居ルノデア
リマスカラ、之ヲ變ヘマセヌト、負擔法ニ
依ッテハ市町村ニ行ク、併シナガラ俸給費ヲ
負擔スル團體ハ府縣ニナッテ居ルト云フコ
トデハ平仄ガ合ハヌコトニナリマスカラ、
矢張リ此ノ法律ハ之ヲ變更スル必要ガアル
ト思フノデアリマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=18
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019・澤田牛麿
○澤田牛麿君 是ガ法律ニナッタノハ、其ノ
時ノ事情ヲ能ク存ジマセヌガ、別ニ憲法上
ノ形式論トシテ法律デナケレバナラヌト云
フヤウナ事柄カラ來タノデハナクシテ、何
カ他ノ理由カラ來タノデアリマセウカ、ソ
レカラ今囘御改正ニナルナラバ、私ハ、
モウ法律ヲ要セザルコトナラバ、斯ウ云
フコトハ勅令デモ宜イコトデハナイカ、
法律ヲ要シナイコトハデナイカト思ヒマ
ス、此ノ點ハ大變幼稚ナ質問デアリマス
ガ.発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=19
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020・松浦鎭次郎
○國務大臣(松浦鎭次郞君) 御答ヘ致シマ
スガ、此ノ國庫負擔法ハ憲法上必ズシモ法
律ヲ要スルト云フ事項デハ無論ナイノデア
リマスガ、此ノ國庫ノ負擔ノコトハ、市町
村立小學校〓員ノ俸給ニ對シテ國庫モ亦之
ヲ分擔スルト云フ意味ニ於テ、財政的ニ之
ヲ援助スル、斯ウ云フ意味カラ特ニ重要ナ
事柄デアリマスシ、且是ハ法律ニ致シテ置
キマシタ方ガ、國庫ノ負擔ト云フコトヲ確
實ニ致スト云フ意味カラ法律ニシタ方ガ宜
シイト云フノデ大正七年デアリマシタカ、
初メテ是ガ出來マシタ時カラ法律ニナッテ
ホ
居ルノデアリマス、之ヲ必ズシモ法律ニシ
ナケレバナラヌト云フ憲法上ノ理由ガアル
譯デハナイノデアリマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=20
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021・澤田牛麿
○澤田牛麿君 御答デ分リマシタノデスガ、
チヨット異樣ニ感ズルノハ、斯ウ云フ法律デ
ナクトモ宜シイ事柄ニ迄法律デ規定シテ居
ルノデアレバ、形式論トシテハ別問題トシ
テ、實質上法律デナケレバナラヌ、法律デ
アルコトヲ適當トスルヤウナ事柄ニ迄勅令
ヲ······從前ノ經歷カラト云フノデ、勅令ノ
改正若シクハ勅令ノ新設ト云フ方デヤッテ
居ル、少シドウモ足並ト云ヒマスカ、調子
ト云ヒマスカ、我々ニハ文部省ノ今迄ノヤ
リ方ガドウモ筋ガ立タナイヤウナ感ジガス
ルノデアリマス、從前通リ是迄法律ニナッテ
居ルモノハ法律デヤル、法律ニナッテ居ラヌ
モハノ法律デナシニ勅令デヤル、其ノ內容
ノ重要サト云フヤウナコトニハ餘リ關係ナ
ク、經歷ニ依ッテダケ處理シテ行クト云フコ
トノヤウデスガ、今後ノ御方針モサウ云フ
コトデアリマセウカ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=21
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022・松浦鎭次郎
○國務大臣(松浦鎭次郞君) 此ノ負擔法ヲ
法律ニスルト云フコトニ付キマシテハ、法
律ニ致シテ置キマシテ、議會ノ御協賛ヲ經
タモノニナッテ居リマスレバ、此ノ國庫負擔
ト云フコトガ確實ニ相成リマスノデ、謂ハ
バ政府モ之ニ拘束サレルト申シマスカ、議
會トシテモ一度ビ法律トシテ之ヲ規定サレ
マシタ以上ハ、其ノ重ミガ大變多クナッテ參
ル、斯ウ云フコトニナリマスシ、從來矢張
リ國庫ノ負擔トカ、補助トカ云フコトデ法
律ニナッテ居ルモノハ此ノ外ニモ澤山アル
ノデアリマス、此ノ小學校〓員ノ俸給費ヲ
直接負擔シテ俸給ヲ支給スルト云フ事柄ハ、
ドノ團體ガ其ノ俸給ヲ負擔シ、俸給ヲ支給
スルカト云フコトハ、是ハ〓育令ニ關スル
モノトシテ、從來是ガ勅令事項トシテ規定
サレテ居ルノデアリマス、其ノ負擔團體ニ
對シテ國庫カラ分擔的ニ之ニ援助スルト云
フコトハ、是ハ自ラ關係ヲ異ニ致シマスノ
デ、其ノ點ハ從來法律トシテ規定サレテ居
ルト云フ譯デアリマシテ、是ハ此ノ外ニモ
負擔法トハ申シマセヌガ、靑年學校ニ對スル
國庫補助トカ色々ナモノガ矢張リ法律トシ
テ規定サレテ居ル譯デアリマシテ、單リ義務〓
育費國庫負擔法ダケガ法律トシテ規定サレ
テ居ルト云フ次第デハナイノデアリマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=22
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023・田所美治
○田所美治君 澤田君ノ御尋ニナッテ居ル
コトハマダ中味ニ入リマセヌデ、形式論ニ
ナッテ居リマスガ、是ハ文部大臣ニ伺ヒマス
ガ、法律ニシテ置ケバ所謂憲法上ノ既定ノ
歲出ニナッテシマッテ、現行デハ「八千五百萬
圓ヲ下ラザルモノトス」トゴザイマスカラ、
只今文部大臣ノ御說明ニナッタヤウニ政府
モ拘束ヲ受ケル、議會モ拘束ヲ受ケル法律
ニナリマスカラ、憲法上デ云ヘバ規定ノ歲
出ニナル、斯ウ云フコトニ諒解シテ宜シウ
ゴザイマスカ、斯ウ私ハ考ヘルノデスガ、澤
田君ハ其ノ點ヲ聽カレテ居ルト存ジマスケ
レドモ、之ヲ勅令デヤリマスト、勅令デ始
終改ヘラレマスカラ頗ル不安デ、今年ハ府
縣費デアリマシテモ、來年ハ又市町村費ニ
ナルカモ知レマセヌカラ······現行ハ市町村
ニ八千五百萬圓ヲ國庫ガ負擔スル、斯ウ云
フコトデ行ッテ居リマス、尙初メカラ是ハ
法律ニ依ッテ規定ノ歲出ニスルト云フ形ヲ
取ッテ參リマシタト思ッテ居リマスガ、其ノ
點ニ於テハ今度ノ負擔法モ同一ノ趣意精神
ヲ御貫キニナリ、第一條ハ「國庫之ヲ負擔ス」
兎ニ角半額ハ動カヌモノニナッテ參ルノデ
アリマスカラ、頗ル安定スル譯デアリマシ
テ、所謂憲法上デ云ヘバ規定歲出ト斯ウ云フ
コトニナル、其ノ爲ニ其ノ意味ヲ踏襲セラレ
ル、斯ウ了解シテ宜イダラウト思フノデアリ
マスガ、サウデアリマスカドウカ伺ヒマス、
ソレカラ澤田君ノ御尋ノ勅令ニ依ッテ云々、
勅令ト法律トホコトンニナルノデハナイカ、
澤田君ノ所論ハ、義務〓育ノ年限延長ハ法律
デヤッタラドウカト、斯ウ云フコトヲ總會デモ
問ハレテ居ッタヤウデスカラ、其ノ御尋デアラ
ウト思フノデアリマスガ、ソコデ私ハ其ノ點ノ
サッキ資料ヲ願ッタノデアリマセヌ、別ノ點
デアリマスケレドモ、具體的ニ申シマスト、
只今ノ現行法ノ關係ヲ云ヘバ、小學校令ノ
五十一條デ「市町村立小學校ノ設置ニ對ス
ル費用ハ特別ノ規定アル場合ヲ除クノ外市
町村」云々「ノ負擔トス其ノ〓目左ノ如シ」
トシマシテ、「一、設備及其ノ維持ノ費用」、
ソレカラ二ハ「職員ノ俸給、旅費、其ノ他諸
給與」トアリマス、三ハ「校費」トアリマス
ガ、二ハ今度御削リニナッテ職員ノ俸給、旅
費、斯ウ云フモノハ「特別ノ規定」云々ハ府
縣ノ是ハ負擔トス、斯ウ云フヤウニナルダ
ラウト思ヒマスガ、サウ云フ改正案ガ出來
テ居リマスレバ、ソレヲ私ハ矢張リ資料ニ
追加シテ御願ヒシタイト思ヒマス、國民學
校ノ勅令ハマダナカ〓〓是ハ整備シタモノ
ガ出來マスマイカラ、差當リ此ノ法律ガ數
日ノ中ニ通過スルト云フコトニナリマシタ
ナラバ、直グニ小學校令ノ五十一條ト云フ
モノヲ御改正ニナラナケレバナラヌ、此ノ
勅令ノ方デ負擔ノ關係ガ決ッテ居リマスカ
ラ、市町村負擔ト云フ所ニ之ヲ「府縣ノ負
擔トス」、斯ウ云フコトニ改正ヲナサルダラ
ウト思ヒマスガ、其ノ邊ノ關係ハドウ了解
シテ宜シウゴザイマスカ、モウ一ツ、是ハ
モウ形式論デスガ、伺ッテ置キマスガ、此ノ
附則ニ「昭和七年法律第二號ハ之ヲ廢止ス」
トゴザイマスガ、チヨット現行法規ニ見當リ
マセヌガ、「昭和七年法律第二號ハ之ヲ廢止
ス」ト云フ法律第二號ハドンナモノデアリ
マスカ、局長カラデモ宜ウゴザイマスガ、
御說明ヲ願ヒマス、私ハ寧ロソレヨリモ現
在ノ市町村立義務〓育費國庫負擔法、ソレ
ガ大正十二年ノ法律第二十號デゴザイマス
ガ、之ヲ廢止スト云フ附則ニ規定ヲ御設ケ
ニナッタナラバ、澤田君ノ言ハレル第一番ニ
問ハレマシタ立法形式ノ規定ガ明白ニナリ
ハシナイカドウカ、ソレハ御書キニナッタ處
デ明白ニナルダケノ效用ガアッテ決シテ害ハ
ナイノデアリマス、サッキ徵兵令ガ兵役法
トナッタ、ソレハドウモ私存ジマセヌガ、其
ノ方ノ附則ニ從來ノ徵兵令ハ、之ヲ廢止ト
云フヤウナ形式的變改ノ規定ハナカッタモノ
デアリマセウカ、ソレモチヨット伺ッテ見タ
イト思フノデアリマス、チヨット是ハ澤田君
ノ言ハレルヤウナ、批評シテ見ルト缺陷ガ
アルノデハナイダラウカ、立法形式ノ上デ
市町村義務〓育費國庫負擔法、卽チ大正十
二年法律第二十號ハ之ヲ廢止スト云フ附則
ヲ一ツ御設ケニナル方ガ形式ガ整備スルノ
デハナイカト思ヒマスガ、先ヅ此ノ點ヲ一
二伺ヒマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=23
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024・松浦鎭次郎
○國務大臣(松浦鎭次郞君) 只今田所君ノ
御尋デゴザイマスガ、第一ノ之ヲ國庫負擔
ノ關係ヲ法律ニシテ置クト云フコトノ意味
ニ付キマシテノ御說明ハ御說ノ通リデアリ
マス、ソレカラ第二ノ此ノ小學校ニ於キマ
シテ、小學校ノ設置ニ要スル費用ハ「特別
ノ規定アル場合ヲ除クノ外云々」ト小學校
令第五十一條ノ規定、之ニ關シマシタコト
ニ付キマシテハ勅令デ是ハ規定サレルノデ
アリマシテ、其ノ用意ハ只今致シテ居リマ
ス、ソレカラ旅費ハ、今日ノ小學校令ニ於
キマシテ全部市町村ノ負擔ト相成ッテ居ルノ
デアリマスガ、今囘ハ道府縣支辨ニ移シマ
スノハ、俸給及〓員ノ任免ニ當然伴フ赴任
旅費ダケヲ府縣ノ支辨ニ致シマスノデ、其
ノ他ノ旅費ト云フモノハ、矢張リ市町村支
辨トシテ現在ノ通リニ殘スノデアリマス、ソ
レカラ兵役法ノコトニ付キマシテ、矢張リ附
則ニ前法ヲ廢止スルト云フ規定ガアルノデ
ハナイカト云フ御尋ネデアッタノデアリマス
ガ、是ハ能ク取調ベマシテ御答ヘ致シマスガ、
新シキ法律ヲ作ッテ前法ヲ廢スルト云フ形ヲ
取ラナイ、前例トシテ今兵役法ト徵兵令ノ
コトヲ申シタノデアリマスガ、多分兵役法
ニ付キマシテモ、附則デ徵兵令ヲ廢止スト
云フ規定ガナカッタコトト承知シテ居リマ
ス、是ハ尙取調ベマシテ更ニ御答ヘ致シマ
ス、ソレカラ此ノ昭和七年法律第二號ト云
フノハ、是ハ「市町村ノ廢置分合又ハ境界
變更アリタル場合ニ於テハ主務大臣ハ勅令
ノ定ムル所ニ依リ市町村義務〓育費國庫負
擔法第三條ノ規定ノ適用ニ付期間ヲ定メ舊
町村地域ニシテ新ニ市ニ屬シタル部分ヲ町
村ト看做シ同條ノ規定ニ依リテ町村ノミニ
交付スル國庫支出金ヲ當該市ニ交付スルコ
トヲ得」ト云フ規定デアリマシテ、是ハ今
日ハ最早必要ノナイ譯デアリマシテ、殊
市町村ニ交付スル負擔金ヲ交付スルト云フ
コトデアリマスレバ、現行ノ規定ニ依リマ
シテ比較的市ニ薄ク、比較的町村ニ厚ク
分配上ノ關係カラ斯ウ云フコトガ言ハレマ
スガ、今囘ハ道府縣ニ負擔スルコトニ致シ
マスレバ、斯ウ云フ規定ヲ置ク必要ガナイ
ノデアリマスカラ、之ヲ削ツタ斯ウ云フ次第
デアリマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=24
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025・田所美治
○田所美治君 是ハマア文部省デモ十分調
ベ法制局ノ方デモ審査ヲシタ結果デアリ
マセウガ、今拜見シマシテ又文部大臣ノ御
說明デ、法律第二號ト云フモノガ分リマシ
タガ、實ハ澤田君ノ立法形式論カラ申シマ
スト、市町村ニ交付スルコトハ今度廢マル
ノデアリマスカラ、根本的ニ其ノ方サヘ明
カニナリマスレバ寧ロ法律第二號當然廢止
セラレルモノダト思フノデアリマスケレド
モ、併シ形式ヲ具備スル爲ニ、此ノ附則ノ
第二項ハアッテモ宜イカモ存ジマセヌガ、寧
ロ殘ル問題ハ、兵役法ヲ能ク御調ベ願ヒマ
シテ、我々ノ蒙ヲ御解キ願ヒタイト存ジマ
ス、今ノ文部大臣ハ法律明徵ノ方デアリマ
スカラ、申ス迄モナイノデアリマスガ、此
ノ附則ノ二項コソ餘計ナモノデ、今度ハ原
則ガ變ルノデスカラ、町村ノ合併ガアッタッ
テモ一向負擔ノ方ニハ無關係ノ話デ、市町
村ト云フモノニ交付スル原則ガ止マッテシ
マフノデス、形骸ダケ殘ッテ居ルカモ知レ
マセヌガ、當然廢止スルト云フ解釋ガ出來
ルト思ヒマス、寧ロチヨットヒネクツテ見ル
ト、法律的ニ云フト、澤田君ノ言フヤウニ、
市町村義務〓育費國庫負擔法ト是ハ兩立ス
ルモノカナト思ツタ、斯ウ云フヤウナ感ジモ
殘ルヤウニ思フノデアリマスガ、兵役法ノ
關係デ又一ツ私モ〓究スルコトニシマシテ
私ノ質問ハ是デ終リマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=25
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026・松平保男
○子爵松平保男君 私モ資料ノ提供ヲ御願
ヒシタイノデアリマス、此ノ事變勃發以來、
正〓員ガ多數應召シマシテ、代用〓員ガ大
分多クナッテ來テ居ルヤウニ聞イテ居ルノ
デアリマスガ、事變勃發以前ヨリ今日ニ至
ル迄ノ狀況ヲ知ル爲ニ、數字ニ依ッテ表ハ
シタモノヲ御示ヲ願ヒタイト思ヒマス、モ
ウ一ツハ、此ノ兵役法ノ改正ガアリマシテ
カラ、〓員ノ志願者ノ數ガ餘程減ッテ來テ
居ルヤウニモ聞イテ居ルノデアリマス、是
モドウ云フヤウナ狀況デアリマスカ、試驗
ヲ受ケル志願者ヲ數字ニ依ッテ表ハシタモノ
ヲ承知致シタイト思フノデアリマスルガ、
此ノ二ツノ資材ヲ御願ヒシタイト思ヒマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=26
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027・大森佳一
○男爵大森佳一君 只今澤田サン、田所サ
ンカラモ御話ガ出マシタガ、チヨット關聯
致シマシテ申上ゲテ見タイト思ヒマス、是
ハモウ議論ヲシマスト隨分長イ議論ニナリ
マスガ、簡單ニチヨット伺ッテ置キタイト思
ヒマス、只今ノ義務〓育費國庫負擔法ノ負
擔ヲスルト云フ第一條ノ規定ハ、是ハ立法
事項ヂヤナイケレドモ法律ヲ以テスルヤウ
ニシタ、是ハ勿論私ハ宜イコトダト思ヒマ
ス、併シナガラ小學校等ニ對シテ色々小
學校ノ〓育事務ヲ命ジ、色々ノ設備ヲ負擔
サセルト云フ其ノ負擔セシメテ居ルコト
ヲ、今度ハ取上ゲテシマッテ府縣ニ移ス、
サウシテ、府縣ニ負擔ヲ背負ハスト云フヤ
ウナ關係ハ、私ハ法律ヲ以テスル方ガ宜
イト思ヒマス、苟クモ公共團體ガ義務ヲ
國家カラ命セラレテ、之ヲヤラナケレバナ
ラヌト云フ結果ヲ來スヤウナ法律關係ヲ開
クト云フ場合ニハ、法律ヲ以テスルノガ當
然ナコトデアル、立憲政體ニ於キマシテ、
又政治上ハ、萬民輔翼ノ途ヲ厚クスルト云
フ此ノ時局ニ於キマシテモ、斯ウ云フコト
ハ法律デ以テ決メル方ガ政治上ニ於テ宜
イ、又社會的ニモ宜イト云フコトヲ考ヘテ
居リマス、此ノコトハ旣往ニ於テ隨分論ゼ
ラレテ居ルノデアリマシテ、小學校ノ設置
其ノ他義務〓育ノ義務ヲ國民ニ命ズルト云
フガ如キコトハ憲法上ノ理論カラ言ウテ
モ亦社會的、政治的理論カラ言ウテモ、法
律ヲ以テ義務ヲ命ズルト云フコトニシナケ
レバ私ハ嘘ダト思フノデアリマス、又靑年
學校ニ就學義務ヲ命ズルニシマシテモ、旣
ニ一昨年デアリマシタカ、昨年デアリマシ
タカ議論ヲ私致シマシタガ、其ノ時モ之ヲ
勅命デスル、國民ニ重大ナル義務ヲ負ハセ
ル、サウシテ大イニ精神的ニ國民ノ協力ヲ
得ナケレバナラヌヤウナ事柄モ勅令デ以テ
之ヲ單獨ニ命ズル、議會ノ理解ヲ得ズ、憲
法上ノ精神的ナ要求モ充タサズシテ、勅令
デ以テスパット義務ヲ命ズル、又取上ゲル時
モ勅令デ以テ取上ゲテシマフト云フコトハ、
非立憲ト申シテモ宜クハナイカト私ハ考ヘ
マス、但シ是ハ沿革モアリ、〓育ノコトニ付
テハ、多ク勅令デスルト云フ慣行モアルカ
ラヤッタノダト云フ當時ノ御說明デアリマシ
タガ、私ハ是ハ訝シク思フノデアリマス、
憲法上是ガ必要デアルト言フト言ハヌト、
ソレハドウデモ宜シイ、政治上ニ於テ、或
ハ社會上ニ於テ、國民ヲ理解アル運動ニ參
加セシメテ、大イニ國家ノ爲ニ小學校ヲ振
興サセ、又靑年學校ヲ振興サセルト云フ爲
三、〇ドウシテモ此ノ國民ノ協力ヲ得ル爲
ニ議會ニカケテ、サウシテ國民ニ十分ナル
理解ヲ得セシメテコソ、其ノ法制ガ生キテ
來ルト云フ結果ニナルト思フノデアリマ
ス、ナカ〓〓是〓育ノコト、文部省ノ關係
ノコトハ沿革ヲ保守サレテ改メラレナイト
云フコトヲ私ハ痛感スルノデアリマス、殊
ニ今議題ニナッテ居リマスル此ノ法律案ニ付
キマシテモ、衆議院等ガ隨分ヤカマシイ議
論ヲシテ居リマスガ、是ハ府縣ニ於テ要ス
ル經費ノ半額ヲ國庫之ヲ負擔スルト云フコ
トガ主ナル問題デハナクテ、府縣ニ義務ヲ
命ズル、〓員ノ俸給ノ支出義務ヲ命ズルト
云フコトニ議論ガ根抵ヲ成シテ居ル、代議
士等ガ頻リニ其ノ是非ヲ論ズルノモ、府縣
ニ之ヲ支出ノ義務ヲ命ジテヤラセルガ〓育
上良イカ、惡イカト云フコトヲ論議致シマ
ス、然ルベキコトダト思ヒマス、處ガ其ノ
主タル根柢ノ問題ハ勅令デヤル、ダカラ勅
令デヤラウトスル根本ノコトニ付テノ是非
ヲ議會デ以テ論ズルト云フコトニナッテシマ
ウノデアリマス、衆議院議員ガ頻リニ此ノ
地方ノ爲カ、國家〓育ノ爲ニ是非ヲ論ズル
コトハ然ルベキコトダト思ヒマス、其ノ然
ルベキコトト思ハルヽ問題ノ焦點ハ勅令ノ
方ニ行ッテ居ル、法律ヂヤナイ、此ノ法律ハ
唯國庫ガ負擔スルト云フダケノ法律デアル、
根本ニナル問題ハ勅令ノ方ニ〓サレテ居ル、
サウシテ議會ノ議論ハ、其ノ根本ノ勅令ノ
方ニ廻サレテ居ル問題ニ付テ議論シテ居ル、
矛盾モ甚ダシイト思フノデアリマス、其ノ
矛盾ハ、其ノ根本ノ問題ヲ議會ニカケテ、
法律デ以テスルト云フコトヲシナイカラ、
サウ云フ矛盾ガ生ジテ來ルト私ハ思フノデ
アリマス、唯從來ノ慣例カラ、沿革カラ斯
ウスルノダト云フヤウナ御說明バカリ從來
承ッテ居リマスガ、今囘ノ大臣ニ於カレマシ
テハ、之ニ付テ矢張リサウ云フ御考デアリ
マセウカ、從來ハサウデアッテモ、是ハ國民
ノ利害休戚ニ非常テ問題ヲ招クノデアルカ
ラシテ、此ノ問題ハ勅令ニセズシテ、法律
デシヨウト云フ御決心ハゴザイマセヌデセ
ウカト云フコトヲ承リマシテ、簡單ニ右左
ノ御考ヲ承レバソレデ私ハ止メマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=27
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028・松浦鎭次郎
○國務大臣(松浦鎮次郞) 公共團體ニ〓育
ノコトニ付テノ負擔ヲ命ジマスル事項ヲ、
法律デ規定スル方ガ宜シクハナイカト云フ
段々ノ御意見ヲ御混ヘニナッテノ御尋デスガ、
是ハ議論ハ色々立ツコドデアラウト考ヘマ
スガ、〓育ニ關スル事項ハ從來初メテ二十
三年ニ小學校令ガ制定サレマシテカラ、
ズット今日迄長イ沿革ヲ經テ、勅令事項トス
ルト云フコトニ相成ッテ居リマスルノデ、
今之ヲ法律ノ規定ニ變ヘルト云フ考ヲ私ハ
持ッテ居ラヌノデアリマス、成ル程就學ノ義
務ト云フヤウナコトニ付キマシテモ、之ヲ
法律ニ規定シタ方ガ宜シイト云フ御議論モ、
是ハ有リ得ルコトト考ヘテ居リマス、我ガ
國ノ就學ノ義務ハ外國ト違ヒマシテ、其ノ
義務ヲ勵行スル爲ニ、其ノ義務ニ違反シタ
者ニ對シテ刑罰ヲ科スルト云フヤウナコト
ハ、主義トシテ採ッテ居リマセヌノデ、何處
迄モ義務ハ義務デアルガ、是ハ國民ノ自覺
ニ愬ヘテ、其ノ義務ノ履行サレルコトヲ俟
ツト云フヤウナ主義ニ依リマシテ、今日迄
參ッテ居ルノデアリマス、今後モサウ云フ方
針デ參リタイト思フノデアリマス、義務付
ケルト云フコトハ、要スルニ刑罰ヲ科スル
ト云フヤウナ考デナクシテ行カウト云フ關
係ニモ相成ッテ居リマスルシ、之ヲ法律デ規
定シヨウト云フコトハ考ヘテ居ラナイノデ
アリマス、又市町村其ノ他ノ公共〓體ニ對
シマシテ、〓育上ノ費用ノ負擔ヲ命ジマス
ト云フヤウナコトモ、是ハ公共團體自身ノ
コトヲ規定シタ法律ニ於キマシテ、法律又
ハ勅令ノ規定ニ依ッテ命ゼラレタ義務ヲ、公
共團體ニ於テハ履行スルト云フヤウナコト
ニモ相成ッテ、其ノ途モ付イテ居リマスノデ
アリマシテ、今日〓育ニ關シマスル事項ヲ總
テ法律デ規定シテ行カウト云フコトハ考ヘ
テ居リマセヌ次第デアリマス、是ハ御議論
ハ十分ニ承リマスノデアリマスガ、文部省
トシテ考ヘテ居リマスルコトハ只今申上ゲ
ル通リデアリマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=28
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029・大森佳一
○男爵大森佳一君 〓究調査ヲ要シマスル
問題ガ多イヤウデアリマスカラ、今日ハ此
ノ位デ御止メ願ッテ、調査ヲ致ス時間ヲ與ヘ
ラレタイト思ヒマスガ、如何デゴザイマセ
ウカ
〔「贊成」、「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=29
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030・柳原義光
○委員長(伯爵柳原義光君) ソレデハ本日
ハ此ノ程度デ散會ヲ致シマシテ、明日ハ祭
日デアリマスカラ休ミマシテ、明後日午前
十時カラ第二囘ノ委員會ヲ開催致シマス、
左樣御承知ヲ願ヒマス、散會致シマス
午後三時五分散會
出席者左ノ如シ
委員長伯爵柳原義光君
副委員長男爵大森佳一君
委員
公爵山縣有道君
侯爵大炊御門經輝君
子爵松平保男君
子爵錦小路賴孝君
內田重成君
建部遯吾君
男爵中川良長君
男爵關義壽君
田所義治君
澤田牛麿君
松本學君
竹下豐次君
山隈康君
松井貞太郞君
國務大臣
文部大臣松浦鎭次郞君
政府委員
文部政務次官子爵舟橋〓賢君
文部省專門學務局長関口鯉吉君
文部省普通學務局長中野善敦君
文部省社會〓育局長田中重之君
〓學局長官菊池豊三郞君発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007501280X00119400320&spkNum=30
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