1. 会議録本文
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000・会議録情報
付託議案
恩給法中改正法律案（政）
義務教育費國庫負擔法中改正法律案（政）
小學校令の改正に伴ふ恩給法等の規定の整理に關する法律案（政）
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委員氏名
委員長 公爵 鷹司信輔君
副委員長 下村宏君
子爵 錦小路頼孝君
男爵 千秋季隆君
岡喜七郎君
男爵 高崎弓彦君
岡田文次君
塩田團平君
米原章三君
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昭和十六年二月十八日（火曜日）午前十時十三分開會発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=0
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001・鷹司信輔
○委員長(公爵鷹司信輔君) ソレデハ開會
致シマス、只今法制局ノ方ノ方ガ閣議デ御
出席出來ナイトノコトデゴザイマスカラ、
文部省ノ方カラ御說明願ヒマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=1
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002・菊池豐三郎
○政府委員(菊池豊三郞君) 義務〓育費國
庫負擔法中改正法律案及小學校令ノ改正ニ
伴フ恩給法等ノ規定ノ整理ニ關シマスル法
律案ニ付キマシテ御說明申上ゲマス、政府
ニ於キマシテハ小學校令ヲ國民學校令ニ改
正致シマシテ、昭和十六年四月一日カラ之
ヲ實施スル豫定ノ下ニ、目下其ノ準備ヲ進
メテ居ルノデゴザイマスガ、義務〓育費國
庫負擔法及恩給法其ノ他ノ法律中ニ於キマ
シテ、現行ノ小學校令ノ規定ヲ引用致シテ
居リマスル條文等ニ付キマシテ、ソレ〓〓
之ヲ國民學校令ノ規定ニ置キ換ヘマスル等、
條文其ノ他ノ整理ヲ必要トスル點ガアルノ
デゴザイマス、卽チ現行ノ義務〓育費國庫
負擔法ニ於キマシテハ、市町村立尋常小學
校ノ〓員(代用〓員ヲ含ム)ノ其ノ俸給ノ爲ニ、
北海道地方費及府縣ニ於テ要スル經費ノ半
額ハ國庫之ヲ負擔スルコトニナッテ居リマシ
テ、其ノ中、代用〓員ノ範圍ハ勅令ヲ以テ
之ヲ定ムルコトニナッテ居リマスルガ、今囘
之ヲ國民學校ノ職員ノ俸給ニ對シテ、國庫
ガ其ノ半額ヲ負擔スルコトニスルノデアリ
マスルガ、新制度ニ於テ新タニ置クコトガ
出來ルヤウニナリマシタ養護訓導及特修科
ノ〓員ノ俸給ニ對シマシテハ、之ヲ除外ス
ル豫定デアリマス、而シテ此ノ制度ハ昭和
十八年度迄ハ現行ノ儘デアリマシテ、義務
〓育ノ年限ガ延長セラレマスル所ノ昭和十
九年度カラ新法ガ適用サルヽコトニナルノ
デアリマス、又小學校令ノ改正ニ伴フ恩給
法等ノ規定ノ整理ニ關スル法律案ハ小學
校令ノ改正ニ依リマシテ、現行法ノ中デ「小學
校」トアリマスルノヲ「國民學校」ト致シマス、
ソレカラ「市町村立小學校正〓員」トアリマス
ルノヲ「國民學校訓導」ト改メマスル等、心要
已ムヲ得ナイ程度ノ整理ヲ致サウトスルモ
ノデアリマス、大體ニ付キマシテ御說明ヲ
致シマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=2
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003・鷹司信輔
○委員長(公爵鷹司信輔君) ソレデハ便宜
上文部省ニ關スルコトニ付テ、御質疑ガゴ
ザイマシタラ此ノ際シテ戴キタイト存ジマ
ス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=3
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004・錦小路頼孝
○子爵錦小路賴孝君 國民學校令ノ條文ト
云フモノガ、モウ御出來ニナッテ居ルダラウ
ト思フノデゴザイマスケレドモ、若シ拜見
出來ルモノデシタラ拜見シタイト思ヒマス
ガ、如何デゴザイマセウ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=4
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005・菊池豐三郎
○政府委員(菊池豊三郞君) 實ハ只今申上
ゲマシタ現行ノ小學校令ヲ全部改正致シマ
シテ、國民學校令ニ改メルモノデゴザイマ
スガ、此ノ國民學校令ノ改正ハ、目下樞密
院ニ御諮詢ヲ申上ゲテ居ルノデアリマス、
樞密院ニ於カレマシテモ審査委員會ヲ數囘
御催シニナリマシテ、審査委員會モ既ニ御
濟ミニナリマシテ、實ハ明日ノ定例本會議デ
最後ノ御審議ガアル豫定ニナッテ居リマスカ
ラ、左樣御承知ヲ願ヒマス、就キマシテハ國
民學校令デ大體ドウ云フ風ニ改正ニナリ、ド
ウ云フ風ニナルカト云フコトニ付キマシテ、
此ノ機會ニ大體骨子ヲ御說明申上ゲタイト
思ヒマス、國民學校ノ制度ノ實施ノ要綱ニ付
キマシテ〓略申上ゲタイト思ヒマス、第一ニハ、
昭和十六年四月一日カラ小學校ヲ國民學校
ニ改メルト云フコトデゴザイマス、ソレカラ
第二ニ、國民學校ハ皇國ノ道ニ則ッテ初等普
通〓育ヲ施シ、國民ノ基礎的鍊成ヲ爲スヲ
以テ目的トスルト云フコトヲ第一條ニ規定
致スノデアリマス、之ガ國民學校ノ根本精
神ヲ謳ヒマシタモノデゴザイマシテ、此ノ
精神ニ依ッテ學科內容、〓授運用ガ行ハレル
ト云フ基本ヲ示サレタノデゴザイマス、ソ
レカラ第三ニハ、國民學校ニ初等科及高等
科ヲ置クコトトナッテ居リマス、但シ土地ノ
狀況ニ依リマシテ、初等科又ハ高等科ノミ
ノ國民學校ヲ置クコトガ出來ルト云フ途ガ
定メラレテ居ルノデアリマス、チヨット玆デ
御說明申上ゲマスガ、國民學校ノ初等科ハ
卽チ今日ノ尋常高等小學校ノ尋常科ニ當ル
モノデゴザイマス、ソレカラ高等科ハ今日
ノ高等小學校ノ部分ニ當ルモノデゴザイマ
ス、次ニ初等科ノ修業年限ハ六年、ソレカ
ラ高等科ノ修業年限ハ二年トスルコトデア
リマス、此ノ修業年限ノ區切リニ於キマシ
テハ、今日ノ小學校ト變リハゴザイマセヌ、
次ニ國民學校ニ高等科ヲ修了致シマシタ者
ノ爲ニ、修業年限一年ノ特修科ヲ置クコト
ガ出來ルト云フコトヲ規定サレテ居リマス、
ソレカラ次ニハ、初等科高等科ニ於キマス
所ノ〓科ノ內容デゴザイマス、初等科ノ〓
科ハ國民科、理數科、體鍊科及ビ藝能科、
四〓科ヲ置カレルコトニナッテ居リマス、ソ
レカラ高等科ノ〓科ハ國民科、實業科、理
數科、體鍊科及ビ藝能科、五ツノ〓科ガ置
カレルコトニナッテ居リマス、ソレカラ其ノ
次ニ義務〓育ノコトニ關シテ申上ゲマス、
保護者ハ兒童ガ滿六歲ニ達シマシタ日ノ翌
日以後ニ於ケル最初ノ學年ノ初メカラ、滿
十四歲ニ達シタル日ノ屬スル學年ノ終迄、
之ヲ國民學校ニ就學セシムルノ義務アルモ
ノトスルコトデアリマス、此ノ點ガ卽チ御
承知ノヤウニ今日尋常小學校ノ六年ガ義務
〓育トナッテ居リマスノヲ更ニ二年、卽チ今
日ノ高等小學ニ該當スル所迄二年義務〓育
ヲ延長スル、卽チ滿十四歲ニ達スル其ノ學
年ノ終迄、之ヲ國民學校ニ就學セシメルト
云フ義務ガアルト云フコトヲ規定致スノデ
ゴザイマス、之ガ卽チ義務〓育年限延長ノ
內容ヲナス規定デゴザイマス、其ノ次ニ就
學ノ猶豫、免除ノ規定ニ關スルコトデゴザ
イマス、就學セシムベキ兒童ガ風癲白痴又
ハ不具癈疾等ノ爲ニ、之ヲ就學セシメルコ
トガ出來ナイト認メマス時ニハ、保護者ノ
義務ヲ免除スルコトガ出來ル、之ガ就學義
務ノ免除ニ關スルコトデアリマス、サウ云
フ條件ノヤウナ場合ニハ保護者ノ義務ヲ免
除スル、ソレカラ次ニ猶豫ニ關スルコトデ
アリマス、學齡兒童ガ病弱又ハ發育不完全
其ノ他已ムヲ得ナイ事由ニ依リマシテ、就
學ノ時期ニ於テ就學セシムルコトガ困難ト
認メマスル時ニハ、其ノ就學ヲ猶豫スルコ
トガ出來ルト云フ規定デゴザイマス、是ハ
現在ノ小學校令ニ於キマシテモ、大體斯ウ
云フ規定ハ存シテ居ルノデゴザイマスルガ、
國民學校制度ノ場合ニ於キマシテハ、現行
ノ小學校ト著シク違フ點ハ、此ノ就學猶豫、
免除ニ付キマシテ、保護者ガ貧困ノ爲ニ就
學義務ノ免除又ハ猶豫ヲ受ケルト云フコト
ヲ、之ヲ認メナイト云フヤウニ致シマスル
コトデアリマス、御承知ノヤウニ義務〓育
ハ、廣ク一般國民ノ其ノ年齡該當ノ者ニ對
シテ普ク〓育ヲ施シテ、國民トシテノ、皇
國臣民トシテノ基礎的鍊成ヲ此處デ致スト
云フ趣旨デアリマスルカラシテ、出來ルダ
ケ餘程ノ特殊ノ事情ガナイ限リハ、其ノ就
學ヲ萬遍ナク徹底スルト云フコトガ必要デ
アリマス、從ッテ其ノ保護者ガ貧窮ノ爲ニ、
其ノ子供ヲ學校ニ就學セシムルコトガ出來
ナイト云フヤウナコトハ、是ハ國家トシテ
モ忍ブベカラザルコトデアリマス、從事実
貧窮ト云フダケノ理由ヲ以テ就學義務ノ
免除又ハ猶豫ヲ認メナイ、其ノ代リ之ニ對
スル必要ナ施設ハ講ジナケレバナラヌト思
ヒマス、卽チ就學奬勵ノ方法ト致シマシテ、
就學奬勵費ヲ國、市町村等ヨリ財政的援助
ヲ致シマシテ、サウシテ就學ヲスル上ニ於
テサウ云フ點ノ不便ナカラシムルヤウニ國
家トシテ努メ、市町村等ノ公ノ團體ニ十分
ニ力ヲ盡サセネバナラヌト、斯樣ニ考ヘテ居
ルノデアリマス、ソレカラ次ニハ、國民學
校ニ於ケル職員ノ組織ノ問題デゴザイマス、
國民學校ニハ學校長及ビ訓導ヲ置キマスル
外、是ハモウ現行ノ小學校デモ同樣デゴザ
イマス、其ノ外今度ハ新タニ〓頭、ソレカ
ラ養護訓導、ソレカラ准訓導ヲ置クト云フ
コトニ致シテ居リマス、此ノ〓頭ト養護訓
導ト云フノハ、新タニ規定セラレマスル所
ノモノデゴザイマス、准訓導ハ現在ニ於テ
モ小學校ニ正〓員、准〓員ト云フヤウニ、
訓導ト准訓導、是ハ現在デモゴザイマス、
此ノ學校長及ビ〓頭ハ、其ノ學校ノ訓導ノ
中カラ補スルト云フコトニ致シマス、ソレ
カラ訓導ト養護訓導ハ判任官ノ待遇ト致シ
マス、是ハ現行ニ於キマシテモ判任官ノ待
遇、官等ハ判任官ノ待遇トナッテ居リマス、
次ニハ學校長又ハ〓頭タル訓導ハ奏任官
ノ待遇トナスコトガ出來ルト云フコトニ規
定セラレルノデゴザイマスガ、現行ニ於キ
マシテモ、其ノ學校長ハ、或年限其ノ他ノ
條件ヲ備ヘマスルト、相當數奏任待遇ニナ
スコトガ出來ル、之ヲ稍、、範圍ヲ擴メルト云
フ點ガ一ツト、今一ツハ學校長デナイ訓導
ノ中デモ、〓頭デアルト云フ訓導ハ是ハ
相當條件ノ下ニ奏任待遇ニナシ得ルト云フ
途ヲ開カムトスルモノデアリマス、ソレカ
ラ次ニ奏任待遇ノ程度ノ問題デアリマスガ、
奏任待遇ノ學校長ノ官等ハ高等官五等乃
至八等ト致シマスルガ、高等官五等ノ待遇
ヲ受ケテ、在職三年以上ニ至ッテ、功績アル
者ハ、特ニ高等官四等ノ待遇トナスコトガ
出來ル、現行ニ於キマシテハ最高ガ五等ノ
待遇デアリマス、之ヲ高等官四等ノ待遇迄
ナシ得ルト云フヤウニ今度改メラレル豫定
デゴザイマス、次ニ此ノ國民學校ノ設置ハ、
是ハ大體現行ノ小學校ト同ジヤウニ、市町
村ガ設置ノ義務ヲ持ッテ居リマス、其ノ設置
義務ノ特別ノ場合ニ免除サレルヤウナコト、
其ノ他學校ノ組合、兒童〓育事務ノ委託等
ニ關スルコトハ大體現行ノ小學校ノ例ニ
依ッテ居リマス、ソレカラ國民學校ニ於キマ
シテハ、授業料ヲ徵收シナイト云フコトヲ
本質ト致シマス、特別ノ事情アルトキハ
地方長官ノ認可ヲ受ケテ之ヲ徵收スルコト
ガ出來ル、斯ウ云フヤウナ大體ノ骨子デゴ
ザイマスガ、ソコデ此ノ先程申上ゲマシタ
義務〓育年限延長ニ該當スル、詰リ國民學
校高等科二年ノ義務ノ實施ハ、ソレデハ何
時カラ之ヲ實施スルノカト申シマスルト
其ノ點ハ國民學校令其ノモノハ、昭和十六
年四月一日カラ之ヲ實施スルノデアリマス
ルガ、義務〓育年限延長ハ昭和十九年四月
一日ガラ之ヲ實施スルト、其ノ間三年バカ
リ茲ニ猶豫期間ガアル譯デゴザイマス、卽チ
昭和十九年四月一日カラ國民學校高等科第
一學年ガ義務〓育ニナリマス、ソレカラ翌
年ノ昭和二十年ニナリマシテ、國民學校高
等科ノ二年迄義務ニナリ、十九年、二十年、
玆デ義務〓育年限延長ヲ完全ニ實施スル、
ソレ迄ニハコヽ二三年バカリノ猶豫期間ガ
アルト云フコトデゴザイマス、ソレカラ今
一ツ申上ゲテ置キタイコトハ、然ラバ斯樣
ナ風ニシテ國民學校ノ制度ガ變ルトナレ
バ、〓科書ハドウスルカト云フ點ガ一ツ、ソレ
カラ先生ハドウスルカト云フノガ今一點デ
アリマス、其ノ〓科書ニ付キマシテハ昭和
十五年度卽チ本年度デゴザイマスガ、本年
度ニ於キマシテハ只今申上ゲマシタ初等科
ノ第一學年及ビ第二學年、二箇年分ノモノ
ヲ編纂致シマシテ、サウシテ此ノ十六年度
カラ之ヲ使用セシメル、ソレカラ第三學年
以上ノモノハ、昭和十六年以降大體每年二
學年ヅヽヲ編纂スルコトト致シマシタ、從ツ
テ昭和十六年度カラ第三學年以上ノ學年ニ
アリマシテハ、現行ノ〓科書ヲ使用致シマシ
テ、新制度ノ精神ニ依ッテ〓育スルト、經過
的ニハサウ云フ調節ヲ圖ッテ參リタイト考へ
テ居リマス、ソレカラ先生ハドウスルカ、先
生ニ付キマシテハ、此ノ義務〓育年限延長ノ實
現致シマスル昭和十九年度ヨリ其ノ前ニ、
必要ナ〓員ノ增加ヲ圖ラナケレバナラナイ、
ソレハ十七年度カラ所要ノ增募ヲ致スト云
フ豫定デゴザイマスルガ、唯現在ニ於キマ
シテハ、只今申シマシタヤウニ昭和十六年
四月一日カラ國民學校制度ガ實施セラレル
ノデゴザイマスカラ、ノ之ニ必要ナ內容的訓
練ヲ致シテ參ラナケレバナリマセヌ、之二
付キマシテハ大體十五年度、卽チ今年度カ
ラ〓員ノ再〓育講習ヲ全國的ニ實施シテ、
其ノ備ヘ、其ノ用意ヲ致シツヽアリマス、
尙此ノ〓員ノ再〓育講習ハ、今後五箇年間
ニ亙リマシテ全國ノ小學校ノ〓員ノ約半數
以上ガ、此ノ新制度ノ精神ガ能ク傳ハッテ
徹底スルヤウニ再〓育講習ヲ實施シテ參リ
タイ、斯ウ云フ豫定ノ下ニ進ミツヽゴザイ
マス、極ク大體ノ〓略デゴザイマスガ、御
說明申上ゲマシタ次第デアリマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=5
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006・米原章三
○米原章三君 私ハ資料ノ御提出ヲ御願ヒ
シマス、本委員會ノ衆議院ニ御提出ニナリ
マシタ資料ヲ御願ヒ致シマス、尙御面倒デ
スガ、道府縣別ニ盲聾啞〓育ノ學校ノ數、ソ
レカラ生徒數、〓員ノ平均俸給、之ノ資料
ヲ頂戴シタイト思ヒマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=6
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007・高崎弓彦
○男爵高崎弓彥君 今一番初メニ國民學校
ノ御話ガアリマシタガ、何カ規則ノヤウナ
モノヲ一番初メニ言ハレマシタガ、ドウ云
フ意味カモウ一遍言ッテ戴キタイ、一番初
メ聽キ漏ラシタガ、國民學校ノ國民ノ基礎
的〓育鍊成ヲ爲ストカ云フ、其ノ前ノ所ヲ
チヨット·発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=7
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008・菊池豐三郎
○政府委員(菊池豊三郞君) 一番先ニ申上
ゲマシタノハ、國民學校令ニ定メラレマス
ル所ノ國民學校ノ目的ト云フコトヲ、ドウ
云フ風ニ規定シテ居ルカト云フコトヲ申上
ゲタ其ノ點デアラウカト存ジマス、國民學
校ハ皇國ノ道ニ則ッテ初等普通〓育ヲ施シ、
國民ノ基礎的鍊成ヲナスヲ以テ目的トスル
ト云フコトガ、マア國民學校ノ根本トナル、
其ノ目的ヲ以テ規定シタ條項デアルト云フ
コトヲ申上ゲタノデゴザイマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=8
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009・高崎弓彦
○男爵高崎弓彥君 分リマシタ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=9
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010・鷹司信輔
○委員長(公爵鷹司信輔君) ソレデハ御諮
リ致シマスケレドモ、法制局長官モ御見エ
ニナリマシタデスカラ、恩給法ノ御說明ヲ
願ッテ置キタイト思ヒマスガ、如何デセウ
カ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=10
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011・村瀬直養
○政府委員(村瀨直養君) ソレデハ恩給法
中改正法律案ニ付キマシテ御說明申上ゲタ
イト存ジマス、恩給法改正法律案ノ改正ノ
第一ノ點ハ、傷病年金ニ關スル恩給法第四
十六條ノ二ノ規定ト、ソレカラ傷病賜金ニ
關スル第六十六條ノ規定ノ改正デゴザイマ
ス、現行ノ第四十六條ノ二ノ規定ニ依リマ
スルト、下士官以下ノ軍人ニ付キマシテハ、
其ノ者ガ公務ノ爲ニ永續性ヲ有スル傷痍ヲ
受ケ又ハ疾病ニ罹リ、不具癈疾ノ程度ニナ
ラナクトモ、勅令ノ定ムル程度ニ達シ、サ
ウシテ失格原因ナクシテ之ガ爲ニ其ノ職ニ
堪ヘズニ一年以內ニ退職シタルトキ、又ハ
退職後三年以內ニ之ガ爲ニ一種以上ノ兵役
ヲ免ゼラレタトキニ限リ傷病年金ヲ給スル
コトト致シ、傷病賜金ニ關スル第六十六條
ノ規定モ大體同樣ナ條件ヲ規定シテ居ルノ
デゴザイマスガ、陸海軍ニ於キマシテハ、
今囘ノ支那事變ヲ契機ト致シマシテ、、下士
官以下ノ軍人ガ公務ノ爲ニ傷ヲ受ケタリ、
又ハ病氣ニ罹リマシタ場合デモ、傷病年金
ヤ傷病賜金ヲ受クル程度ノ傷病デハ、退職
セシメタリ、又ハ兵役ヲ免ズルト云フヤウ
ナコトハ殆ドシナイコトト相成リマシタノ
デ、前ニ申上ゲマシタ條件デハ、事實上傷
病年金ヤ傷病賜金ヲ受ケラレナイ者モ出來
マシテ、折角ノ制度モ完全ニ運用セラレナ
クナリマシタノデ、、下士官以下ノ軍人ニ
限リマシテ、右ノ特別ナ條件ヲ撤廢致シ、
其ノ軍人ガ兵役免除ニナラナクトモ、傷病
ノ程度ヲ査定致シマシテ、傷病年金ヲ給ス
ルコトトシ、又傷病賜金モ、大體之ニ準ジ
テ給スルコトト致シタノデアリマス、而シ
テ第四十六條ノ二ノ改正規定ハ、本法施行
後退職致シマスル者ノミニ適用セラレルノ
デアリマスガ、陸海軍デハ前ニ申述ベマ
シタ如ク、今囘ノ支那事變ヲ契機ト致シ
マシテ、退職又ハ兵役免除ヲ制限スルコト
ニ相成リマシタノデ、事變ノ勃發致シマ
シタ昭和十二年七月七日以後、本法施行前
ニ、現役滿期等デ退職致シマシタ者ハ、第
四十六條ノ二ノ改正ダケデハ恩給ノ恩典ニ
與リ得ナイ結果ト相成リマス、併シナガラ
是ハ明カニ均衡ヲ失シマスルノデ、新タニ
附則第三條ノ規定ヲ設ケマシテ、斯カル者
ニモ傷病ノ程度ヲ査定致シマシテ、將來ニ
向ッテ傷病年金ヲ給スルコトト致シタノデア
リマス、次ハ、陸軍ニ於キマシテハ、昨年
九月十五日ニ上等兵ノ上、ソレカラ伍長ノ
下ニ新タニ「兵長」ト云フ一ツノ等級ヲ設ケ
マシタガ、是ハ大體從來ノ所謂伍長勤務上
等兵ニ當ルモノト考ヘラレ、海軍デ申シマ
スルト、海軍一等兵ト云フ程度ノ等級デア
ルノデアリマス、ソレデ恩給法別表ヲ改正
致シマシテ、階等相當ノ恩給ヲ給シマスル
爲ニ、新タニ恩給算出ノ基礎デアリマスル
假定俸給ヤ扶助料算定ノ率ヲ定メルコトト
致シタノデアリマス、又司法部內ニ於キマ
シテハ、過般看守ノ上、看守長ノ下ニ新タニ
「副看守長」ト云フ中間的ノ官ヲ設ケマシ
タ、是ハ官制上ハ判任官程度ノ文官デアリ
マスガ、其ノ實質上ノ職務ハ、大體看守ノ
延長トモ謂フベキ職務、卽チ勞務ヲ主トス
ル勤務デアリマスルシ、旁、是ト類似ノ警部
補ガ、恩給法上ハ警察監獄職員トシテ取扱
ハレテ居リマスル關係モアリマスルノデ、
此ノ副看守長ヲ恩給法上ハ文官トシテ取扱
ハズニ、警察監獄職員トシテ取扱ヒ、警部
補同樣在職年十二年デ恩給ヲ給スルコトト
シ、此ノ爲ニ現行法ノ第二十三條、第二十
五條及第二十六條ヲ改正スルコトト致シマ
シタ、尙前ニ申述ベマシタヤウニ陸軍ノ
「兵長」ハ昨年九月十五日設ケラレマシタカ
ラ、附則第一條ニ於キマシテ同日カラ改正
法ヲ適用スルコトト致シマシタ、又同ジ上
等兵トシテ在職致シナガラ、昨年九月十五
日以前ニ戰死シテ伍長ニナリマシタリ、又
伍長ニナッテ退職致シマシタル者ハ、大體
伍長トシテノ恩給ヲ受ケラレマスルガ、同
日以後戰死シテ兵長ニナッタリ、兵長ニナツ
テ退職致シマシタル者ハ、上等兵ト伍長ト
ノ間ニ新タニ兵長ナル等級ガ介在シマスル
關係上、直チニ伍長ノ恩給ヲ受ケルコトガ
出來ナクナリ、兩者ノ間ニ稍〓均衡ガ取レナ
クナリマスルノデ、本法施行前ニ兵長ヲ命
ゼラレテ退職シ又ハ死亡致シマシタ者ハ、
其ノ兵長ノ在職年月數ヲ伍長トシテ在職シ
タ年月數ト看做シマシテ、恩給額ノ權衡ノ
取レマスルヤウニ經過規定ヲ一條設ケマシ
ク、附則第四條ノ規定ガ卽チソレデゴザイ
マス、次ニ現行法第八十條第二項ハ、事實
上婚姻關係ト同樣ノ事情ニアル扶助料受給
者ニ付キマシテハ、裁定官廳ハ恩給審査會
ニ諮問ノ上、其ノ者ノ扶助料權ヲ喪失セシ
メルコトガ出來ルコトトナッテ居ルノデア
リマスガ、裁定官廳ガ單獨ニ失權處分ヲ致
シマシテモ、之ニ不服ナルトキハ行政訴訟
又ハ訴願ヲ爲スノ規定ガアリマシテ、訴願
ノ裁決案ハ、恩給法第十五條ノ規定ニ依ツ
テ恩給審査會ニ諮問セラレマスルカラ、失
權處分ヲ爲シマスル場合ニ恩給審査會ニ諮
問スル必要モナイト、斯樣ニ考ヘマスルノ
デ、事務簡捷ノ爲ニ、第八十條第二項カラ
恩給審査會ニ諮問スルト云フ事項ヲ削除致
シマシタ、又兵役法等ノ改正デ、陸海軍人
ノ後備役ト云フ制度ガ廢止セラレマスノデ、
恩給法第二十一條カラ「後備役」ナル文字ヲ
削除致シ、更ニ司法部內ノ女監取締ト云フ
官職ハ旣ニ廢止セラレテ居リマスノデ、同
第二十四條カラ「女監取締」ト云フ文字ヲ削
除スルコトト致シマシタ、以上ニ依リマシ
テ大體本案ノ說明ヲ終リマシタガ、尙詳細
ノ點ハ御質問ニ應ジマシテ御答ヲ申上ゲタ
イト存ジマス、何卒御審議ノ程御願ヒ申上
ゲマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=11
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012・鷹司信輔
○委員長(公爵鷹司信輔君) ソレデハ此ノ
三案ニ付キマシテ、御質問ヲ御願ヒ致シマ
ス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=12
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013・岡喜七郎
○岡喜七郞君 此ノ法案ニハ直接關係ナイ
コトデスガ、大體國庫ノ恩給ハドウ云フ風
ナ增加率ニナッテ居リマスカ、最近ノ增加率
ヲ御示シ下サルヤウナ表デモアリマスレバ
拜見シタイ、チヨット今此ノ表ヲ拜見シテ
見タノデアリマスガ、昭和十一年カラ十五
年ノ額ガ出テ居リマスガ、大變ナ增加率ニ
ナッテ居ルヤウニ見受ケマス、無論是ハ間違
ヒハナイ譯デスナ、今一ツ、恩給ノ幾分ヲ
減給サレルコトニ相成ッテ居ルノデアリマ
スガ、是ハ凡ソ金額ハドノ位ナンデスカ、
減給金額ノ高ハ、何カ御調ニナッテ居ルモ
ノガアリマスレバ···発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=13
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014・平木弘
○政府委員(平木弘君) 恩給ノ一部停止ノ
問題ハ、現在ノ恩給法ニ若年停止ト高額停
止ト兩方ノ規定ガゴザイマス、若年ノ停止
ハ、御承知ノヤウニ四十歲未滿ノ者ハ八分
ノ一、三十五歲未滿ノ者ハ六分ノ一、三十
歲未滿ノ者ハ四分ノ一ト云フヤウナ規定ニ
依リマシテ、恩給ノ一部ヲ停止シテ居ルノ
デアリマス、併シ是ハ昨年多少增率致シマ
シタガ、其ノ該當者ガ主トシテ軍人ノ下士
官デアル關係上、經過規定ヲ設ケマシテ、
例ヘバ昨年ノ改正デアリマスレバ、昨年ノ
改正ノ時ニ在職シテ居ル者ニハ適用シナイ
ト云フ規定ヲ設ケタノデアリマス、昭和八
年ニ此ノ規定ヲ設ケマシタ時ニモ、同ジヤ
ウナ規定ヲ設ケテ居リマス關係上、現在該
當者ハ非常ニ少イノデアリマス、唯昨年ノ
規定改正ヲ致シマシタ以後ニ初メテ就職致
シマシタ者カラ適用シマスカラ、今後ハ該
當者ガ多クナルコトト思ヒマスガ、現在デ
ハ該當者ガ非常ニ少イ、從ヒマシテ其ノ金
額ト申シマシテモ、殆ド是ハ現在ノ所デハ
言フニ足リナイヤウナ少額デゴザイマス、
ソレカラモウ一ツノ方ノ恩給ノ停止ノ問題
ハ、所謂高額所得ノ停止ノ間題デアリマス、
此ノ問題モ昭和八年ニ恩給法デ初メテ設ケ
タノデゴザイマスルガ、昨年議會ノ御協賛
ヲ得マシテ、此ノ停止率ヲ增加致シタノデ
アリマス、其ノ結果、該當者ガ大體二千四
五百人デゴザイマセウカ、金額ト致シマシ
テ年額百萬圓位、正確ナコトハチヨット申上
ゲ兼ネマスルガ、大體ノ所百萬圓位ト、斯
ウ云フ風ナ數字ニナッテ居リマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=14
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015・下村宏
○下村宏君 丁度今恩給ノ額ノ增加ノ點ニ
付テ御話ガアッタノデスガ、此ノ事變後、旣
ニ十五年ハ二億三千萬ト云フ額ニナッテ
居リマス、將來此ノ減額ノ方ハ殆ド問題ニ
ナラナイデ、增額ト云フモノハ非常ナ率デ增
シテ行クダラウト思ヒマス、ソレデ外國デ
ハ、歐洲ノ此ノ前ノ大戰ノ後ナドニハ、矢
張リ財政ノ整理ト云フノデ、旣得權ニナッテ
居ル恩給迄相當減額シタヤウナ例スラモア
ル、併シサウ云フコトハ成ルベク是ハ避ケ
ナケレバナラヌト思フノデスガ、私共嘗テ
在職中ニ、日露戰役ノ後デ矢張リ恩給ノ非
常ニ增シテ來タコトヲ、ドウシテ將來ニ之
ヲ或程度救ッテ行ケルカト云フコトデ、恐ラ
ク當時法制局ヘ出シタ案ナドモ殘ッテ居ル
ノデハナイカト思フノデスガ、是ト直接關
係ハナイガ、官吏ニハ國庫ノ引去金ト申シ
マスカ、俸給ノ一部ヲ引下ゲテ居ル、之一
對シテ、詰リ平時自分達ガ在職中ニ多少ト
モ引下率ヲ增スコトニ依ッテ、將來自分達ノ
受ケル恩給ノ足シニスルト云フ意味デアッ
タノデスガ、其ノ問題ニ付テ、其ノ後法制
局ナドノ調査ガドウ云フコトニナッテ居リ
マスカ、何カ其ノ消息ガアッタラ承知シテ置
キタイ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=15
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016・平木弘
○政府委員(平木弘君) 恩給增加ニ對シマ
シテ如何ナル對策ヲ講ズルカト云フコトニ
付キマシテハ、只今御話ノアリマシタヤウニ、
前カラ色々對策ヲ講ジテ居ルノデゴザイマ
ス、其ノ一番大キナ改正ヲ致シマシタノハ、
昭和八年ノ改正デゴザイマシテ、其ノ時ニ
只今御述ニナリマシタヤウナ、官吏ノ恩給
資金トシテ出シマスル百分ノ一ヲ百分ノ二
ニ增額致シタノデアリマス、尤モ其ノ時ニ
ハ、サッキ申上ゲマシタヤウナ若年者ノ停止
デアルトカ、或ハ高額所得ノ停止デアルト
カ、其ノ他色々ナ問題ガ取上ゲラレマシテ、
只今仰シヤイマシタヤウナ對策トシテ講ゼ
ラレタノデアリマス、百分ノ一ヲ百分ノ二
ニ致シマシタノモ、其ノ一ツノ對策デゴザ
イマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=16
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017・下村宏
○下村宏君 アノ時ニ此ノ百分ノ一ヲ百分
ノ二ニナスッタノハ、アレハ文官ダケノヤウ
ニ思フノデスガ武官ノ方ハドウナッテ居
リマスカ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=17
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018・平木弘
○政府委員(平木弘君) 武官ノ方ハ、其ノ
時ノ規定デ百分ノ一ヲ徵收スルコトニ致シ
タノデアリマス、詰リ文官ノ方ヲ百分ノ一
ヲ百分ノ二ニ、詰リ百分ノ一增加スルト云
フコトト均衡ヲ取リマシテ、武官ノ方ヲ百分
ノ一新タニ徵收スル、斯ウ云フコトニナッタ
ノデゴザイマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=18
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019・下村宏
○下村宏君 今ノ文官ト武官ノ別デ、其ノ
引去金ガ八年後ドウ云フ數字ニナッテ居リ
マスカ、歷年ノ引去ッタ金額ノ數字ヲ一ツ
御示シ願ヒタイ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=19
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020・平木弘
○政府委員(平木弘君) 直グ調ベマシテ後
デ申上ゲマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=20
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021・下村宏
○下村宏君 「ヨーロッパ」アタリノ例ニ較
ベルト、百分ノ二ト云フノハマダ寧ロ低イ
方ヂヤナイカト思ヒマス、私共ノハ古イ時
代ノ調デアッタガ、百分ノ五位、或ハソレ以
上ノ所モアッタヤウニ記憶シテ居リマス、ソ
レカラ今ドウナッテ居ルカ御調ニナッテ居
リマセウガ、「イタリー」ナドハ確カ其ノ外
二、昇給ヲシタ時ニハ、初メノ昇給シタ月
ノ差引ノ增加分ダケヲ矢張リ引去ッテ居ル、
本人カラ云ヘバ昇給ガ一箇月遲レタト云フ
ダケデ濟ム、ソレダケノ差額ガ矢張リ引去
リニナッテ居ル、是ハ額カラ云ヘバソレ程ノ
モノデモナイカモ知レナイノデスガ、何ト
言ヒマスカ、割合ニ引去ラレル者ハサウ苦
痛ヲ感ジナイノデアリマス、唯增額サレ
ルノガ一月遲レタト云フダケノ氣持デ濟ム
ノデスカラ、サウ云フコトヲヤッテ果シテ一
年間ニドノ位ノ額ガ捻出サレルカ、之モ或
ハ調ベテ見ラレタナラバ多少ノ參考ニナリ
ハシナイカ、尙、國ニ依ッテハ特別ノ賞與ヲ
出シタ時ドウダトカ、或ハ年來ノ賞與金ニ
付テモ何割ダト云フヤウナ例ヲヤッテ居ル所
ガアルシ、ソレカラ更ニ此ノ引去金ニモ、總テ
ヲ通ジテ百分ノ一トカ一一トカト言ハズニ、國
ニ依ッテハ矢張リ額ニ依ツテ段々上ニナル程
引去金ノ率ヲ高メテ行クト云フコトモヤッテ居
リマスカラ、斯ウシタ方面デ多少ノ彈力ヲ付
ケ、又額ヲ殖シテ行クコトガ、此ノ非常ナ財政
ノ膨脹、又此ノ戰後ノ收縮ト云フ上ニ於テ
餘程考ヘネバナラヌノヂヤナイカ、ソレデ
今ノ後デ私ノ色々御尋ネシタイコトハ
早急ニ其ノ數學ノ算出ハ困難ダト思ヒマス、
其ノ他ニモ尙記憶ヲ辿レバ色々ナ方法ガア
ラウト思ヒマスガ、又外國デハ初メカラ武
官ト文官ノ差別ナシニ引去ッテ居ッタ其ノ例
ガ多イ、日本デハ文官ダケガ引去ラレテ、
武官ハ引去ラレナカッタノデアリマス、今度
百分ノ一ヲ一方ヲ增ス時ニ、一方モ新タニ百
分ノ一トシタ、之モ或ハ同ジヤウニ百分ノ二
ト云フコトモ考ヘナクチヤナラヌ、ソレカ
ラ今云フ俸給額ノ增加ニ伴ウテ多少率ヲ變
ヘテ行ク、サウ細カクスルコトハ非常ニ煩
雜デセウガ、又是ハ比較的額ハソレ程ニナ
ラヌト思フノデスガ、矢張リ差等ヲ附ケル
ト云フコトガ却テ公平ニナルノヂヤナイカ、
ソレカラ今ノ增俸ノ時ノ差額ヲ、或ハ一月
トカ二月分トカト云フヤウナコトデ引去ル
ト云フコトモ考ヘラレル、今ノ材料ヲ送ッテ
戴クト共ニ、サウ云フ點モ若シ調ベテ戴ケ
バ仕合セト思ヒマス、私見ヲ兼ネテ申上ゲ
マシ、何カ外ニ方法カ案デモ今考究サレテ
居ルノデスカ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=21
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022・平木弘
○政府委員(平木弘君) 此ノ恩給增加ニ對
シテドウ云フ風ナ今後對策ヲ講ズルカト云
フコトハ、是ハ非常ニ大キナ問題デゴザイ
マシテ、單ニ事務的ニドウスル斯ウスルト
云フコトデハ、ナカ〓〓解決出來ナイ問題
ヂヤナイカ、斯ウ云フ風ニ考ヘテ居ルノデ
ゴザイマス、併シ事務的ニ申シマシテモ、
色々是ハ眞劍ニ考ヘナケレバイカヌ問題デ
アルト云フ風ナコトヲ考ヘマシテ、現在色
色ナ點ヲ考ヘテ居ルノデアリマスガ、ドウ
モ別ニ新シイ方法ト云フノハ、別ニ考ヘモ
付キマセヌノデ、從來ノ方法ヲドウ云フ
風ニシテ改善ト申シマスカ、或ハ强化ト
申シマスカ、强化シテ行クカト云フコト
ハ矢張リ事務的ニ見マスト、此ノ問題ガ
一番大キナ問題ヂヤナイカト思ッテ居ルノ
デゴザイマス、ソレニ付キマシテ何時モ問
題ニナリマスノハ、此ノ恩給年限ノ延長ノ
問題デアリマス、之モ先年普通文官ノ十五
年ノ恩給年限ヲ、二年延長致シマシテ十
七年ニ致シタ、之モ結局ハ恩給增加ヲ何ト
カシテ防止シヨウト云フ一ツノ方策デゴ
ザイマス、然ラバ此ノ恩給年限ヲ更ニ延
シタラドウカト云フ風ナ論ガアルノデア
リマスガ、此ノ問題ハ是ハ官吏ノ何ト申
シマスカ、在職年限トモ關係致シマス非
常ニ大キナ問題デ、恩給年限ノ十七年ヲ
假ニ二十年ニ延スト云フコトニ致シマスレ
バ、或點ニ於テハ役人ハ、官吏ハソレダケ
恩給ヲ受ケルト云フコトニ付テ不利ニナル
トモ考ヘマスガ、又或點カラ見マスト、ソ
レダケ平均的ニ在職年數ガ長クシテ貰ヘル
ヤウナコトニナル、一般ノ人情ト致シマシ
テ、マア恩給ガ付ク迄ハ大シタ過チガナカツ
タラ使ッテヤラウト云フ風ナコトモ、是ハ人
情デアリマス、サウ云フ點カラ見マスト、
ソレハ官吏ノ爲ニ在職年數ガ長クナッテ有
利デアルトモ考ヘマスガ、又官吏ノ在職年
數ヲ長クスルト云フコトハ、日本ノ今迄ノ
人口問題ト申シマスカ、或程度官界ニ於テ
モ新陳代謝ヲ必要トスルヤウナ時世ニ於キ
マシテハ、ドウデアラウカト云フ問題モア
リマス、今後其ノ點モ多少違ッテ來ルト思
ヒマスガ、サウ云フ風ナ色々ナ點モ考ヘマ
スシ、又其ノ外色々〓究スベキ點モアルダ
ラウト思ヒマスガ、サウ云フ點ヲ考ヘマシ
タ結果、是ハ延スト云フコトガ現在適當ト
云フコトハ實ハ考ヘラレナイノデアリマス、
其ノ外ニ、先刻御話ニナリマシタ官吏ノ國
庫納付金ノ問題デアリマスガ、是ハ軍人ト
文官トノ兩方ヲ合シマスルト、大體現在五
百萬圓位、是ハ昨年ノ調デゴザイマスカラ、
多少違フカモ知レマセヌガ、現在大體五百
萬圓位ヂヤナイカト思ッテ居リマス、サウ致
シマスルト、之ヲ多少殖スト云フコトヲ、
例ヘバ昨年末ノ推定カラ申シマスト、二億
三千萬圓カラ申シマスト、極メテ僅カナモ
ノデアリマスガ、之ヲ單獨ニヤッテモ餘リ大
シタ意味ハナイノデアリマス、殊ニ殖スト
云フコトハ官吏ノ收入ノ減トモ關係致スモ
ノデスカラ、何カ他ノ問題ト一〓ニ恩給法
ノ只今ノ御話ノヤウナ問題ヲ、色々ナ點カ
ラ綜合シテ考ヘタ場合ニ、斯ウ云フ問題ハ
ヤルベキモノヂヤナイダラウカ、斯ウ云フ
風ニ考ヘテ居ルノデアリマス、若シヤリマ
スル場合ニ、只今御話ニナリマシタヤウナ
昇給トカ、年末特別ノ手當トカ云フ問題ヲ
捉ヘルト云フコトハ、非常ニ面白イ御意見
ダト拜聽致シマシタ、其ノ外、先刻モ御話
ニ出マシタガ、恩給ノ一部停止、是ハ先刻
モ申シマシタ通リ、若年停止、高額所得者
ノ停止、斯ウ云フ問題モアルノデアリマス、
若年停止ニ付キマシテハ實ハ是ハ現在デ
モ色々非常ニ問題ガアルノデアリマス、殊
ニ今度ノ事變ニ因リマシテ、若イ下士官ガ
大勢恩給ノ付ク者ガ出テ參ルデアラウト思
ヒマス、大體若年停止ハ陸海軍ノ下士官ガ
多イノデアリマス、ソレデ從來カラ若イ者
ニ恩給ヲヤルト云フコトハ宜シクナイ、困ッ
タ者ニ恩給ヲヤル、或ハ怪我シタ者ニ恩給
ヲヤル、或ハ戰死シタ遺族ノ者ニ恩給ヲヤ
ル、是ハ宜シイガ、若イ者ニ恩給ヲヤルト
云フコトハ若イ者ヲ却テ惰弱ニスル、是
ハ餘程考ヘテ貰ハナケレバナラヌト云フヤ
ウナコトヲ私共常ニ聞イテ居ルノデアリマ
ス、サウ云フ意味カラ致シマシテ、昭和八
年ニ、先刻申上ゲマシタヤウニ、年齡ニ依
リマスル若年停止ノ規定ガ設ケラレタノデ
アラウト考ヘルノデアリマスルガ、昨年アタ
リデモ此ノ規定ヲ實ハ强化シタノデアリマ
ス、率ヲ上ゲタノデアリマス、率ヲ上ゲマ
シテモ、併シ現在ノ方法デ行キマスルト、
ドウモ是ハ私共當局ト致シマシテモ、現在
ノモノガ是デ十分ダトハ毛頭思ッテ居リマ
セヌ、思ッテ居リマセヌガ、併シソレモドウ
モムツカシイ點ガアルノデアリマス、ト申
シマスルノハアヽ云フ風ニ若年停止ヲヤ
リマスルト、例ヘバ病氣ニナツタ場合、ソ
レモ短カイ病氣トカ何トカデアリマスルト
簡單デアリマスルガ、病氣ニナツタ者ニ對シ
テモ同ジヤウニ停止ヲシテ置クト云フコト
ハ、是ハドウモ非常ニ不適當ナ點ガアルノ
デアリマス、ソレカト云ッテ病氣ノ者ニ對シ
テ、ソレヂヤ停止ヲ免除スルト云フコトモ
一應考ヘラレヌコトハアリマセヌケレドモ、
是ハ實ヲ申シマスト、ドノ程度ノ病氣ヲソ
レヂヤ免除シテヤルカト云フ問題ガ非常ニ
ムツカシイノデアリマス、サウ云フ點カラ
考ヘマシテ、現在ノ若年停止ノ方法ヲ更ニ
强化スルト云フコトハ、チヨット非常ニ困難
ナ問題ガアルヤウニ考ヘルノデアリマス、
ソレデアリマスルカラ、何カ其ノ外ニ方
法ハナイカ、尤モ該當者ガ主ニ事變ニ行ツ
テ還ッタ人デアリマスルカラ、結局ノ處、何
カ給與ヲ減ラストカ、ソレデ若イ人ノ方ハ
何カ減ラスト云フ風ナ方法ハナイダラウカ
ト思ッテ、實ハ色々〓究シテ居リマスルガ、
マダサウ云フ具體案ガ得ラレナイヤウナ狀
況デゴザイマス、其ノ外マア色々問題ガア
リマスルガ、サウ云フ風ナ點ニ色々現在〓
究ハ進メテ居ル積リナンデゴザイマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=22
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023・下村宏
○下村宏君 色々御答辯ニナリマシタガ、
有難ウゴザイマシタ、更ニ是ハ恩給局長ナ
リ、ソレカラ又法制局長官ニモ一ツ御考ヘ
置キ願ヒ、ソレカラ又何カ調査ガアレバ承
リタイノデスガ、ソレハ今ノ外地ノ加俸ノ
問題デス、臺灣ガ領有セラレタ時分ニハ
氣候ノ關係、風土ノ關係、又殆ド家族モ連
レテ行ケナイ、又ナカ〓〓其處へ出掛ケヨ
ウト云フ人ガナイ、サウ云フ色々ナ點デ加
俸ニナッタ、又其ノ當時出掛ケタ人達ハ皆命
懸ケデ出掛ケタト言ッテモ宜イノデセウガ、
其ノ臺灣ノ加俸ガ例ニナッテ、朝鮮ガ合併サ
レルト、朝鮮モ亦加俸ニナッタ、處ガ歲月ガ
經ッテ今日デハ、朝鮮モ臺灣モサウ加俸シナ
ケレバ人ガ得ラレヌト云フ程今日ノ狀態ハ
惡クナイ、非常ニ改善サレテ居ル、又人口
モ殖エテ來テ居ル、從ッテサウ人材ヲ得ルノ
ニ不自由ヲ感ジナクナッタ、殊ニ朝鮮モ北鮮
ノ鴨綠江沿岸ノ冬ノ勤務ナドハ、是ハ相當
ヒドイノデセウガ、中部カラ南部ニナレバ、
今日デハ內地ノ弘前トカ、旭川ナドノ師團
管內ナドト較ベタナラバ、軍人デアラウガ、
文官デアラウガ、誰デアラウガ、寧ロ內地
ノ方ガ風土ノ上カラ云ヘバ勤務ガ劇シイ位
ニナッテ來テ居ル、從ッテ內地トノ權衡カラ
言ッテモ、此ノ加俸ト云フコトガ段々ト其ノ
理由ガ薄ライデ來テ居ル、ソコヘ統治ノ上
カラ言ッテ、又今迄ノヤウナ事情ト違ッテ來
テ居ルノデ、內地人ガ非常ナ加俸ニナッテ
居ルト云フコトガ不平等デアルトカドウト
カ云フコトデ、又何カト現地ニ居ル本島人
ナリ、半島人ニ對シテハ問題ニナリタガル、
更ニ今度滿洲ダガ、滿洲ノ現地ノ人ト內地
ノ人トハ大體同ジヤウニナッテ居ルカト思
フ、ダカラ問題ハ、一ツノ旣得權ト言ヒマ
スカ、今迄サウナッテ居ルノニ、之ヲ廢メル
ト云フヤウナコトハ、是ハ情ニ於テ忍ビナ
イノデ、延イテマア今日ニ及ンデ居ルノデ
スガ、今ノ內地トノ權衡、或ハ滿洲トノ權
衡又現地ノ統治ノ上、色々ノ點カラ考慮
サレテ、唯加俸ダケ引ケバ、引イテ恩給ガ
ドレダケ助カルトカ助カラヌトカ云フ問題
ハ是ハ寧ロ極ク末ノ問題カモ知レナイデ
スガ、要スルニ統治ノ上カラ言ッテモ、又
今言フ內地ナリ、滿洲トノ均衡カラ言ッテ
モ、加俸ノ問題モ斯ウ云フ時ニ相當考慮サ
ルベキモノヂヤナイカトモ思フ、是ハマア
寧ロ拓務省ナリ、其他ノ問題カモ知レナ
イノデスガ、何カ當局デソレ等ニ付テノ
何ト言ヒマスカ、問題ガ進行シテ居ルト言
フカ、何カ考慮デモサレテ居ルヤウデアリ
マシタレバ、此ノ議會ニ承知シテ置キタイ
ト思ヒマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=23
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024・平木弘
○政府委員(平木弘君) 只今ノ植民地ノ加
俸ノ問題デゴザイマスルガ、此ノ加俸ニ該
當致シマスルノハ、恩給法デハ御承知ノ通
リ加算デゴザイマス、恩給法ニ於キマシテ
ハ)植民地ハ一箇月ニ付テ一一分ノ一ヲ加算
スル、詰リ一年在勤致シマスレバ、一年半
在職シタコトニナッテ居ッタノデアリマス、
併シ是ハ只今御述ニナリマシタト同ジヤウ
ナコトヲ實ハ考ヘマシテ、臺灣ハ領有以來、
朝鮮ハ併合以來、併合當時ニ於テハ、サウ
云フ加算ヲ付ケテ置クコトガ、或ハ妥當デ
アッタカモ知レナイガ、今日ノ狀態ニ於テハ
旣ニモウ文化ノ程度ガ非常ニ違ッテルノデ、
是ハ或程度減ラスノガ適當デアル、或ハ全
廢スルノガ適當カモ存ジマセヌガ、或程度
減ラスノガ適當デアル、斯ウ云フヤウナコ
トヲ考ヘマシテ、拓務省、植民地當局ト色
色折衝致シマシタ結果、昨年ノ議會ノ御協
贊ヲ得マシテ、二分ノ一ヲ三分ノ一ニ減ラ
シタ譯デアリマス、唯先程モ御話ノアリマ
シタヤウニ、朝鮮ノ中デモ北ノ方ト南ノ方
トデハ非常ニ違フト云フコトハ、是ハ事實
デゴザイマスルガ、ドウモ恩給法ノ加算ト
致シマスルト、ソレデハ一體何處カラ切ッ
タラ宜イカト云フ問題ニ付キマシテ、非常
ニムヅカシイ問題ガアルノデアリマスルカ
ラ、實ハ朝鮮一帶ヲ同ジヤウナ取扱ニスル
ト云フコトハ從前ノ通リニシテ居ルノデア
リマス、チヨット此ノ際ニ······サッキ資料ノ
問題ガアリマシタガ、御答ヘ申上ゲテ置キ
マーン文官、軍人、〓員其ノ他ノ國庫納付
金ノ金額ハ大體四百五十萬圓バカリデアリ
マン、全部デ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=24
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025・下村宏
○下村宏君 文官ト武官デハ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=25
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026・平木弘
○政府委員(平木弘君) 文官ガ百三十三萬
圓餘、武官ガ百五十萬圓餘、〓員ガ百五十
四萬圓バカリデアリマス、警察官ガ五萬圓
餘デアリマス、待遇職員ガ七萬圓弱··発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=26
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027・下村宏
○下村宏君 今ノ加俸モ、一ツ臺灣ト朝鮮
ノヤツヲ後デ宜シウゴザイマスカラ、ドノ位
ニ此ノ加算ノ額ガ、詰リ不斷ノ加算ガナイ
トシタノト、加算ニナッテ居ル際トデ其ノ差
額ハドノ位ニナルカト云フコトヲ、急ギマ
セヌカラソレヲ伺ヒタイト思ヒマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=27
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028・高崎弓彦
○男爵高崎弓彥君 チヨット御尋ネ致シタイ
ト思ヒマス、サッキ御說明ガアリマシタガ、
私チヨット分ラナイ所ガアルノデスガ、是ハ
第四十六條ノ二ノ改正ノ中デ、下士官以下
ノ軍人ニ付テ、其ノ者ガ公務ノ爲ニ永續性
ヲ有スル傷痍ヲ受ケ、又ハ疾病ニ罹リ、不
具癈疾ノ程度ニナリマセヌデモ、勅令ノ定
メル程度ニ達シマシテ、且失格原因ナクシ
テ、之ガ爲ニ其ノ職ニ堪ヘズニ一年以內ニ
退職シタトキ云々トアリマスガ、是ハ少シ
具體的ニ話シテ戴ケナイモノデセウカ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=28
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029・平木弘
○政府委員(平木弘君) 此ノ四十六條ノ二
ハ、公務員ガ「公務ノ爲永續性ヲ有スル傷痍
ヲ受ケ又ハ疾病ニ罹リ不具癈疾ノ程度ニ至
ラサルモ」、此ノ不具癈疾ノ程度ト申シマ
スノハ恩給法デハ增加恩給ノコトヲ意味シ
テ居リ、ソレデ增加恩給ニハ達シナイガ、
永續性ノ傷痍疾病デゴザイマスカラ、是一
傷病年金ヲ支出スルノニ該當スル病氣ノコ
トデゴザイマス、ソレハ恩給法ノ施行令ヲ
御覽願ヒマスト、三十六頁ノ、施行令ノ第
二十四條ニ書イテ居リマス特別項症カラ、
第七項症迄ノガ增加恩給デアリマス、是ハ傷
病ト致シマシテハ最モ程度ノヒドイモノ
ソレニ該當致シマセヌモノソレヨリ程度ノ
低イノハ二十四條ノ二、三十八頁ノ二十四
條ノ二、此處ニ傷病年金ヲ支給スベキ傷病
程度ヲ分ッテ四款ヲ書イテアリマス、ソレデ
話ガ元ニ戾リマスガ、四十六條ノ二ニ書イ
テアリマス「不具癈疾ノ程度ニ至ラサルモ
勅令ノ定ムル程度ニ達シ」ト申シマスノハ、
傷病年金該當、施行令ノ二十四條ノ二ニ該
當スル病氣ニ罹ッタ者ガ失格原因ナクシテ、
詰リ懲戒免官トカ云フコトニナリマスト、
恩給ハ一切ヤリマセヌガ、サウ云フコトガ
ナシニ、普通ニ退職シタ場合、此ノ場合陸
海軍デハ、例ヘバ小指ナラ小指ヲ一本無ク
スルト云フ場合ニハ、ソレニ依ッテ傷病年金
ヲ支給スルノデアリマスガ、其ノ場合現在、
現在ト申シマスガ、事變前迄ハ陸海軍ニ於
キマシテハ、大體ニ於テ兵役ヲ免ジテ居ッタ
ノデアリマス、處ガ今度ハ常時多數ノ兵力
ヲ保有シテ居ラナケレバイカヌト云フコト
ニナリマスナラバ、例ヘバ小指一本無クシ
タト云フ者ハ兵役ヲ免除シナイ、斯ウ云フ
コトニナル、サウ致シマスト今迄小指ヲ無
クシタ者ハ傷病年金ヲ貰ッテ居リマシタケ
レドモ、今後ハ傷病年金ヲ貰ヘヌト云フコ
トニナリマスト、今ト非常ニ不公平ニナル
モノデスカラ、今迄トノ間ニ不公平ノナイ
ヤウニ、矢張リ從來通リニ傷病年金ヲ貰フ
ヤウ恩典ニ與カラセルノガ適當デアルト云
フコトデ此ノ條件ヲ削除スル、斯ウ云フコ
トニ致シタイト思フノデアリマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=29
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030・高崎弓彦
○男爵高崎弓彥君 モウ一ツ伺ヒタイノデ
スガ、玆ニ戴イタ參考資料ノ「最近四年間各
年末現在種類別恩給總額及人員增加趨勢」
ト云フモノガアリマスガ、普通恩給ト、增加
恩給ト、傷病年金ト、扶助料、是ハ各別ニ
アッテ、是ダケヲ合セタ合計ガスッカリ政府
カラ補助ヲ受ケルヤウニナルノデアリマス
カ、又ドコカニ入ッテ居テ、其ノ內譯ニナッ
テ居ルノデスカ、チヨット能ク分リマセヌ
カラ··発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=30
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031・平木弘
○政府委員(平木弘君) 一番初メノ表ニア
リマス昭和十五年ノ二億三千萬圓ト書イテ
居リマス、是ハ恩給ノ內譯デゴザイマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=31
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032・高崎弓彦
○男爵高崎弓彥君 サウシマスト、此ノ祕
ト云フ判ガ捺シテアリマスガ、此ノ上ノ奴
モ矢張リ祕ナンデアリマスカ、下ニハ祕密
ノ祕ガアリマスガ、總額ハ言ッテモ構ハナ
イト云フ意味デスカ、內譯ハ言ッテハイカ
ヌ······此ノ頃ハ大變ヤカマシクナリマシタ
カラ·発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=32
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033・平木弘
○政府委員(平木弘君) 此ノ內譯ノ方ハ、
實ハ增加恩給關係デアリマストカ、傷病年
金關係デアリマストカト云フノハ、陸海軍
ノ今度ノ產業ノ病傷者其ノ他ガ是デ分ルノ
デアリマスカラ、サウ云フ意味デ成ルベク
一ツ祕密ニシテ戴キタイト云フノデアリマ
ス、是ハ大部分ニナリマスト云フト、何ノ
コトカ分ラナイカラ······サウ云フ譯デアリ
マス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=33
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034・高崎弓彦
○男爵高崎弓彥君 分リマシタ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=34
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035・錦小路頼孝
○子爵錦小路賴孝君 文部省ノ方ノ質疑ヲ
致シタイト思ヒマスガ、此ノ文部省カラ御
出シニナッタ此ノ改正法律案ヲ拜見シマス
ト、〓員ト云フ言葉ヲ職員ト御改メニナッテ
居ル所ガチヨイ〓〓アルヤウデアリマスガ、
是ハドウ云フ譯デアリマセウカ、何カ其ノ
學校ニ於テ〓員以外ノ職ニアル、例ヘバ書
記トカ、事務員トカ、サウ云フモノモ含メ
タ御積リナンデゴザイマセウカ、チヨット其
ノ點ヲ簡單ニ御說明願ヒタイト思ヒマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=35
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036・菊池豐三郎
○政府委員(菊池豊三郞君) 實ハ今度ノ國
民學校令ノ規定ノ體裁ノ出來方ガ職員デ學
校構成員ト云フモノヲ纏メテ規定致シマス
關係上ソレヲ引用シテ參リマシタモノデア
リマス、デアリマスカラ、是ハ職員ト申シマ
シテモ今御話ノヤウナ書記トカ、事務員等
ハ是ハ入リマセヌ、職制ノ上ニ於テサウ云
フモノハ認メテ居リマセヌカラ、其ノ結果
入ラナイノデアリマス、卽チ訓導、准訓導、
ソレカラ先程申上ゲマシタ養護訓導、所謂
代用〓員、是ハマア俗稱致シテ居リマスガ、
サウ云フヤウナ〓員ト云フモノガ總テ之ヲ
包含セラレテ居ルノデアリマス、書記トカ、
事務員等ハ包含致シテ居リマセヌ、ソレカ
ラ此ノ職員ト云フ使ヒ方ヲ致シマシタノハ、
他ノ例ヘバ公立學校職員制度、ソレカラ公
立學校官等等級令ト云フヤウナ、サウ云フ立
法技術上ノ名稱ヲ用ヒテ、ソレヲ援用シテ
參リマシタ譯ナンデアリマス、實際ノ實質
ニ於テハ現行ノ規定ト內容的ニハ同ジヤウ
ニ一致スルノデアリマス、大體左樣ニ一ツ
御了承ヲ願ヒタイト思ヒマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=36
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037・錦小路頼孝
○子爵錦小路賴孝君 今ノ御說明デ能ク分
リマシタガ、モウ一ツ、先程仰シヤイマシ
タ養護訓導ト云フノハドウ云フモノデゴザ
イマセウカ、チヨット御說明ヲ願ヒタイノデ
スガ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=37
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038・菊池豐三郎
○政府委員(菊池豊三郞君) 養護訓導ト申
シマスノハ、今迄通俗ニハ養護婦ト稱ヘラ
レテ現ニ市町村小學校等ニ設ケラレテ居リ
マシタモノデゴザイマス、是ハ法制上ニ於
テノ建前ガハッキリ致シテ居リマセヌ、其ノ
者ノ職責、待遇等ガ明瞭ニ法制化サレテ居
リマセヌノデアリマス、今囘之ヲ國民學校
令ニ於テ整備シテ參リマス場合ニ養護婦ト
云フ名稱ヲ養護訓導ト云フ名稱ニ致シマシ
テ、サウシテ小學校ニ之ヲ設ケルコトガ出
來ルト云フヤウニ法制上ニ明カニ致シタイ
ト云フ趣意デ今度定メラレル譯デアリマス
ガ、唯是ハ今囘ノ〓育ノ方針、建前ガ學校
ニ於ケル兒童ノ身體、體育ノ問題、衞生訓
練詰リ學校ノ授業ヲ助ケルト共ニ一方ニ
於テハ子供ノ身體ノコトヲ考ヘテヤル、養
護ト云フコトヲ特ニ注意ヲ拂フト云フ意味
ニ於キマシテ平素カラ衞生、訓練其ノ他疾
病ノ豫防トカ、色々ナサウ云フ日常ノ注意
ヲシテ參ル、其ノ方面ヲ擔當シテサウ云フ
注意ヲ學校ニ於テ拂ッテ行クト云フ必要ナ
職員ト致シマシテ考ヘタノデアリマス、是
ハ一面ニ於テサウ云フ譯デゴザイマスカラ、
〓授ト相竝ンデ大事ナ養護ト云フ問題ヲ擔
當致シマスカラ、從ッテ名前ノ方モ看護婦ト
言フヨリモ養護訓導、詰リ或意味ニ於テ先
生デアルト云フヤウニ名稱付ケタ方ガ宜カ
ラウト云フノデ養護訓導ト云フヤウナ名稱
ニ致シマシタ譯デゴザイマス、唯現在ニ於
キマシテハ全國ノ各小學校ニ總テマダ設置
セラレテ居ルト云フヤウナ狀況ニハ達シテ
居リマセヌ、是ハ現在ニ於テハ市町村ガ任
意ニ置キ得ルト云フヤウナ狀態デゴザイマ
ス、今後漸次是モ奬勵シテ參リタイト考ヘ
テ居リマス、唯今囘國民學校令ニ於キマシ
テハ養護訓導ヲ置クト云フコトト、其ノ名
稱ト待遇ヲ法制ノ上デ明カニスル、サウ云
フ趣意デ規定サレル豫定ニナッテ居ル譯デ
アリマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=38
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039・錦小路頼孝
○子爵錦小路賴孝君 御說明デ能ク分リマ
シタ、ソレカラ私後ニナリマシタケレド
モ、材料ヲ一ツ若シ出來マシタラ戴キタイ
デスケレドモ、ソレハ最近ノ師範學校入學
者ノ家庭狀況、チヨット是モ表シ方ガムツ
カシイカモ知レマセヌケレドモ、マア家長
ノ職業デスナ、入學者ノ家長ノ職業ノ調査
ガ御出來ニナッテ居リマシタラ戴キタイト
思フノデアリマスガ、若シ直グ御出來ニナ
ラナイヤウデシタラ、私戴カナクテモ宜シ
ウゴザイマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=39
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040・菊池豐三郎
○政府委員(菊池豊三郞君) 承知致シマシ
タ、能ク取調ベマシテ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=40
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041・鷹司信輔
○委員長(公爵鷹司信輔君) 本日ハ此ノ程
度ニ止メマシテ次會ニ引續キ質問致シタイ
ト思ヒマス、ソレデハ本日ハ是デ散會致シ
マス
午前十一時五十一分散會
出席者左ノ如シ
委員長公爵鷹司信輔君
副委員長下村宏君
委員
子爵錦小路賴孝君
岡喜七郞君
男爵高崎弓彥君
塩田團平君
米原章三君
政府委員
內閣恩給局長平木弘君
法制局長官村瀨直養君
文部次官菊池豊三郞君
文部省普通學務局長中野善敦君
〓學局部長堀池英一君発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007600167X00119410218&spkNum=41
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