1. 会議録本文
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000・会議録情報
委員會成立
本委員は昭和十六年二月八日（土曜日）議長の指名を以て左の通選定せられたり
西村金三郎君 稻田直道君
木村淺七君 菊池良一君
中田儀直君 小笠原三九郎君
笠井重治君 木村正義君
清瀬規矩雄君 作田高太郎君
鈴木英雄君 田中邦治君
田原春次君 武田徳三郎君
中島彌團次君 中原謹司君
粟山博君 森田福市君
同月十日（月曜日）午前十時二十五分委員長理事互選の爲委員參集す
其の氏名左の如し
西村金三郎君 木村淺七君
菊池良一君 小笠原三九郎君
笠井重治君 作田高太郎君
田原春次君 中島彌團次君
粟山博君 森田福市君
〔年長者西村金三郎君投票管理者となる〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007610288X00119410210&spkNum=0
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001・西村金三郎
○西村投票管理者 委員長ノ互選ヲ行フヘ
キ旨ヲ宣〓ス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007610288X00119410210&spkNum=1
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002・粟山博
○粟山委員 投票ヲ用ヒス西村金三郞君ヲ
委員長ニ推薦スヘシトノ意見ヲ提出ス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007610288X00119410210&spkNum=2
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003・西村金三郎
○西村投票管理者 粟山君ノ意見ニ異議ナ
キヲ認メ自己ハ委員長ニ當選シタル旨ヲ宣
〓ス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007610288X00119410210&spkNum=3
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004・西村金三郎
○西村委員長 就任ノ挨拶ヲ述へ引續キ理
事ノ互選ヲ行フヘキ旨ヲ宣告ス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007610288X00119410210&spkNum=4
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005・粟山博
○粟山委員 理事ハ其ノ數ヲ四名トシ委員
長ノ指名ニ一任スヘシトノ意見ヲ提出ス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007610288X00119410210&spkNum=5
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006・西村金三郎
○西村委員長 粟山君ノ意見ニ異議ナキヲ
認メ稻田直道君、木村淺七君、菊池良一君及
中田儀直君ヲ理事ニ指名ス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007610288X00119410210&spkNum=6
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007・西村金三郎
○西村委員長 引續キ會議ヲ開クヘキ旨ヲ
述へ尙午後二時迄休憩スル旨ヲ宣〓ス
〔午前十時三十分休憩〕
會議
昭和十六年二月十日(月曜日)午後二時九分
開議
出席委員左ノ如シ
委員長西村金三郞君
理事菊池良一君理事木村淺七君
小笠原三九郞君笠井重治君
作田高太郞君田原春次君
武田德三郞君中島彌團次君
粟山博君森田福市君
二月八日不動產融資及損失補償法中改正法
律案(政府提出)、臨時資金調整法中改正法
律案(政府提出)、兌換銀行劵條例ノ臨時特
例ニ關スル法律案(政府提出)、朝鮮銀行法
及臺灣銀行法ノ臨時特例ニ關スル法律案(政
府提出)、朝鮮銀行法中改正法律案(政府提
出)、臺灣銀行法中改正法律案(政府提出)
及產業組合中央金庫特別融通及損失補償法
中改正法律案(政府提出)ノ審査ヲ本委員ニ
付託セラレタリ
出席國務大臣左ノ如シ
農林大臣石黑忠篤君
出席政府委員左ノ如シ
大藏次官廣瀨豐作君
大藏省理財局長竹內新平君
大藏省銀行局長相田岩夫君
大藏省爲替局長原口武夫君
大藏書記官山際正道君
農林次官井野碩哉君
農林省總務局長周東英雄君
本日ノ會議ニ上リタル議案左ノ如シ
外國爲替管理法改正法律案(政府提出)
不動產融資及損失補償法中改正法律案
(政府提出)
臨時資金調整法中改正法律案(政府提出)
兌換銀行劵條例ノ臨時特例ニ關スル法律
案(政府提出)
朝鮮銀行法及臺灣銀行法ノ臨時特例ニ關
スル法律案(政府提出)
朝鮮銀行法中改正法律案(政府提出)
臺灣銀行法中改正法律案(政府提出)
產業組合中央金庫特別融通及損失補償法
中改正法律案(政府提出)発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007610288X00119410210&spkNum=7
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008・西村金三郎
○西村委員長 是ヨリ會議ヲ開キマス、本
委員會ニ付託セラレマシタ案件ハ、外國
爲替管理法改正法律案、臨時資金調整法中
改正法律案、朝鮮銀行法及臺灣銀行法ノ臨
時特例ニ關スル法律案、朝鮮銀行法中改正
法律案、臺灣銀行法中改正法律案、不動產
融資及損失補償法中改正法律案、產業組合
中央金庫特別融通及損失補償法中改正法律
案、兌換銀行劵條例ノ臨時特例ニ關スル法
律案、此ノ案件デアリマス、何レ容議ノ便
宜ノ爲ニ分轄スルコトガアリマセウガ、先
ヅ政府ヨリ說明ヲ聽キテ然ル後ニ御相談申
上ゲルコトニ致シタイト思ヒマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007610288X00119410210&spkNum=8
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009・廣瀬豐作
○廣瀨政府委員 當委員會ニ付託ニ相成リ
マシタ外國爲替管理法改正法律案ニ付キ提
出ノ理由ヲ說明致シマス、最近ニ於ゲル國
際經濟情勢ハ歐洲戰爭ノ進展竝ニ世界政局
ノ推移ニ伴ヒ、極メテ複雜困難トナツテ參
リ、今ヤ世界各國ハ交戰國タルト中立國タ
ルトヲ問ハズ、擧ゲテ國防力ノ充實强化ニ
專念シ、是ガ爲各種ノ對應措置ヲ講ジテ居
ルノデアリマスガ、就中貿易爲替等ニ關シ
テハ徹底シタル方策ヲ實施シテ居ル狀態デ
アリマス、斯カル情勢ニ對處致シマシテ我
ガ國ノ對外經濟力ヲ維持伸張致シマス爲ニ
ハ、本邦側ニ於キマシテモ亦適當ナル準備
ヲ整ヘ置ク必要ガアルノデアリマスガ、現
行法ハ右ノヤウナ國際的非常事態ノ下ニ於
ケル對外經濟關係ヲ規律統制致シマス上ニ
於テ尙ホ不備ノ點ガ多ク、是ガ補强ノ必要
ヲ生ジタノデアリマス、其ノ主ナル改正事
項ヲ要約シテ說明致シマスト、第一ハ對外
決濟方法ニ關シ積極的ニ適當ナル統制ヲ加
へ得ルコトトシタ點デアリマシテ、是ハ諸
外國トノ爲替協定等ノ圓滑ナル實施ヲ期ス
ル爲、又ハ最近ノ混亂セル國際金融界ニ處
シテ、本邦對外經濟取引ノ圓滑ヲ圖ル爲ニ
ハ、是非共必要ナコトナノデアリマス
第二ハ外貨資產等ニ關シ其ノ保全的措置
若クハ活用方法ヲ講ズル爲、必要ナル統制
ヲ加へ得ルコトトシタ點デアリマシテ、是
モ亦國際金融系統ノ混亂、對外債權ノ取立
不能、外國ニ於ケル本邦側財產ノ封鎖等ノ
場合ニ備ヘル爲ニハ同樣ニ必要ナコトナノ
デアリマス
第三ハ本邦ノ對外經濟權益ヲ擁護スル爲
ニ、場合ニ依ツテハ外國人關係ノ本邦内ニ
於ケル財產ノ取得又ハ處分等ニ關シ必要ナ
ル取締ヲ爲シ得ルコトトシタ點デアリマス
第四ハ爲替銀行ヲ通ジテ爲ス取引ニ對ス
ル統制ガ整備强化セラルルニ伴ヒマシテ、
漸增ノ傾向ニアル銀行ヲ通ジナイデナサレ
ル對外決濟ニ關スル取締ヲ强化シタ點デア
リマス
第五ハ爲替管理ニ關スル事務ノ中デ急速
且ツ簡易ニ處理スルノ要アルモノニ付テハ
日本銀行、其ノ他政府ノ指定スル者ヲシテ
之ヲ取扱ハシメ得ルコトトシタ點デアリマ
ス
以上申述ベマシタ各事項ニ付テハ現行法
ニ是等ニ關スル規定ヲ缺イテ居リマスノデ、
今囘之ヲ追加致シマスト共ニ、從來ニ於ケ
ル運用ノ經驗ニ徵シマシテ、追加補整ヲ必
要ト認メマシタ事項ヲモ此ノ際併セ改正シ、
以テ其ノ內容ノ整備强化ヲ圖ラントスルモ
ノデアリマス、以上ノ理由ニ依リマシテ茲
ニ本改正法律案ヲ提出致シタ次第デアリマ
ス
次ニ當委員ニ併託ニ相成リマシタ不動產
融資及損失補償法中改正法律案外五件ニ付
キマシテ、其ノ提出ノ理由ヲ說明致シマス、
先ヅ不動產融資及損失補償法ハ、昭和七年
當時ノ金融情勢ニ鑑ミ、銀行ノ有スル不動
產固定資產ヲ資金化シテ、其ノ活動ヲ圓滑
ナラシメ、以テ金融ノ疏通ヲ圖ラントスル
趣旨ニ依リ制定セラレタノデアリマシテ、
當初ハ其ノ融通期間及ビ融通期限ヲソレ
ゾレ本法施行ノ日ヨリ三年及ビ十五年ト致
シタノデアリマス、然ルニ其ノ後融通期間
ニ付キマシテハ、昭和十年及ビ同十三年ノ兩
度ニ亙リ、又融通期限ニ付キマシテハ、昭
和十三年ニ於テソレ〓〓三年ヅツノ延長ヲ
致シタノデアリマスガ、最近ニ於ケル經濟
界ノ情勢ヨリ致シマス時ハ、本法利用ノ餘
地ハ依然存スルモノト認メラレマスノミナ
ラズ、事變ノ際デモアリマス故、更ニ右融
通期間及ビ融通期限ヲソレ〓〓三年ヅツ延
長スルコトガ適當ト認メラレルノデアリマ
ス
次ニ本融資ニ因リマシテ融資銀行ガ受ケ
マシタ損失及ビ其ノ額ハ不動產融資損失審
査會ガ之ヲ決定スルコトト相成ツテ居ルノ
デアリマスガ、本審査會ハ之ヲ日本銀行特
別融通及ビ損失補償法ニ依ル特別融通審査
會ト合併スルヲ適當ト認メ、是等ノ點ヲ改
正スル爲玆ニ本案ヲ提出致シタ次第デアリ
マス
次ニ臨時資金調整法中改正法律案ニ付テ
說明致シマス、本案ニ依ル改正ノ第一點ハ
興業債劵ノ發行限度竝ニ其ノ元利金ノ支拂
ニ付キ政府ニ於テ保證シ得ル限度ヲ十億圓
ヨリ二十億圓ニ擴張セントスルコトデアリ
さい、支那事變ノ進展ニ伴ヒ、高度國防國
家體制建設ノ要請ニ卽應シテ、所謂時局產
業ヲ中心トスル生產力ノ擴充ハ益〓其ノ重要
性ヲ加ヘ、之ニ要スル資金ノ需要モ愈〓旺
盛トナリツツアルノデアリマスガ、此ノ種
資金ノ供給ヲ其ノ主要ナル責務トスル日本
興業銀行ノ事業分量ハ、事變以來急激ナル
膨脹ヲ來シ、其ノ貸出ハ著シク增進シ、之
ニ伴ヒマシテ興業債劵ノ發行額モ急速ニ增
大シ、昭和十五年末ニ於テハ發行制限高十
八億七千五百万圓ニ對シ十四億二千五百万
圓ノ發行殘高ヲ示シマシテ、發行餘力ハ四
億五千七百万圓、其ノ中政府保證付ノ債劵
ノ發行餘力ハ二億四千五百万圓ト相成ツテ
居ルノデアリマス、然ルニ今後ニ於キマシ
テモ生產力擴充資金、其ノ他時局ニ緊要ナ
ル資金ノ中、日本興業銀行ニ於テ供給スベ
キ金額ガ益〓增加スベキコトハ、想像ニ難カ
ラザル所デアリマシテ、右ノ如キ興業債劵
ノ發行餘力ヲ以テシマシテハ、今後ニ於ケ
ル同行ノ所要資金調達ノ圓滑ヲ期スル上ニ
於テ十分ナラザルモノガアルト認メラレマ
スルノデ、此ノ際興業債劵ノ發行限度竝ニ
其ノ元利金ノ支拂ニ付テ、政府ニ於テ保證
シ得ル限度ヲ擴張セントスルモノデアリマス
次ニ改正ノ第二點ハ、貯蓄債劵ノ發行限
度ヲ、五億圓ヨリ十億圓ニ擴張セントスル
コトデアリマス、貯蓄債劵ハ昭和十二年十
二月以降昨年十二月マデニ、十三囘ニ亙リ
マシテ額面五億九千二百五十万圓、此ノ賣
出價額三億九千五百万圓ヲ日本勸業銀行ヲ
シテ賣出サシメ、更ニ本月二十一日ヨリハ
同行ヲシテ額面四千五百万圓、此ノ賣出價
額三千万圓ノ賣出ヲナサシメルコトニナツ
テ居リマスノデ、本年度末ニ於キマスル發
行餘力ハ、賣出價額ニ於テ七千五百万圓ヲ
殘スニ過ギナイコトニ相成ルノデアリマス、
然ルニ事變ノ長期化竝ニ高度國防國家體制
建設ノ要請ニ依リ、今後政府資金ノ撒布額
ハ尙ホ相當多額ニ達スルモノト考ヘラレマ
スルガ、此ノ撒布資金ヲ吸收シ、國民貯蓄
ノ增强ヲ圖ル上ニ於テ、貯蓄債劵ハ昨年ノ
本議會ニ於テ協賛ヲ經マシタ報國債劵ト共
ニ有效ナル手段デアルト認メラレマスノデ
其ノ發行限度ヲ擴張セントスル次第デアリ
マス
次ニ兌換銀行券條例ノ臨時特例ニ關スル
法律案ニ付テ說明ヲ致シマス、現行ノ兌換
銀行劵發行制度ニ依リマスレバ、兌換銀行
劵ノ發行ハ之ヲ正貨準備ニ依ル發行ト、保
證ニ依ル發行トニ區分スル建前デアリマス
ルガ、近年我ガ國ニ於キマシテハ、昭和七
年金ノ自由兌換及ビ自由輸出ヲ停止致シマ
シテ、爾來外國爲替ノ管理ヲ逐次强化シテ
參リマシテ、殊ニ昭和十二年日本銀行金買
入法ヲ廢止致シマシテ、金資金特別會計ヲ
設置致シマシテ、金ヲ日本銀行ニ集中スル
從來ノ政策ヲ改メマシテ、之ヲ國ニ集中ス
ルコトト致シマシタ結果、今日我ガ國通貨
ノ對外價値ハ、日本銀行ノ保有スル正貨ト
ハ直接ノ關聯ヲ持チマセヌデ、政府ノ爲替
政策ニ依ツテ決定セラルル所ト相成リ、又
國內通貨量ノ調節、隨テ通貨ノ價値ノ維持
モ政府ノ金融政策ニ委ネラレテ居ルノデア
リマシテ、正貨準備ノ增減ニ依リ通貨量ノ
自働的調節ヲ圖ラントスル現在ノ發行制度
ハ、既ニ其ノ意義ヲ失ヒマシテ、我ガ國今
日ノ通貨ハ管理通貨ノ實體ヲ備フルニ至ツ
テ居ルノデアリマス、斯カル事態ノ下ニ於
キマシテ、現行ノ兌換銀行券發行制度ヲ依
然トシテ存續セシメテ置キマスルコトハ、
啻ニ兌換銀行劵發行ノ實情ニ副ヒマセヌバ
カリデナク、動モスレバ世人ヲシテ或ハ現在
ノ管理通貨ノ體制ヲ以テ臨時的ノ不合理、
又ハ不健全ナル措置デアルカノ如ク誤認セ
シメ、或ハ兌換銀行劵ノ健全性ヲ正貨準備
ノ增減ニ依ツテ判斷スル等ノ錯覺ニ陷ラシ
メル危險ヲ殘シマシテ、我ガ國今後ノ通貨
政策遂行上却テ、障碍トナルモノト認メラ
レマスルノデ、此ノ際發行制度ヲ改正致シ
マシテ、正貨準備發行ト保證發行トノ區分
ヲ停止スルノヲ適當ト認メタノデアリマス
次ニ右ノ如ク、管理通貨ヲ前提トスル兌
換銀行劵發行制度ヲ採ルト致シマシテモ、
尙ホ何等カノ方法ニ依ツテ基準トナルベキ
發行ノ限度ヲ設定スルコトガ適當デアルト
考ヘマスルガ、近年ノ如ク我國ノ經濟界ガ
飛躍的ニ發展シツツアリマシテ、其ノ所要
通貨ノ量モ短期間ニ著シキ變化ヲ示シテ居
ル時ニ於キマシテハ、頻繁ニ之ヲ變更スル
必要ガ生ジマスコトハ、現ニ昭和十三年以
來兩度ニツ互テ保證發行限度擴張ノ爲メ、
法律ノ制定ヲ必要トシタ事實ニ徵シテモ明
カデアリマス、隨テ發行限度額ヲ法律上ニ
規定シテ置キマスト、徒ラニ煩瑣ナル手續
ヲ繰返ス必要ヲ生ジマスノミナラズ、事態
ニ應ジテ臨機ノ措置ヲ執リ得ナイ缺陷ガア
リマスノデ、發行ノ限度額ハ之ヲ法定致シ
マセヌデ、政府ノ諸般ノ經濟金融政策ト睨
合ハセマシテ、大藏大臣ガ決定スルコトト
スルノヲ時宜ニ適スルモノト認メタ次第デ
アリマス、而シテ右ノ如ク兌換銀行劵發行
限度ニ付テ彈力性アル制度ヲ採リマス時ハ、
之ニ應ジテ其ノ制限外發行ニ付キマシテハ
嚴格ナル取扱ヒヲナスノガ至當ト認メラレ
マスノデ、十五日ヲ超エテ制限外發行ヲ繼
續スル場合ニ於テ、初メテ大藏大臣ノ許可
ヲ受ケサセ、且ツ發行稅ヲ課スル所ノ現行
制度ハ改メルノガ適當デアルト認メタ次第
デアリマス
次ニ兌換銀行劵ノ種類ハ現在法律ニ列擧
セラレテ居リマスガ、今後經濟取引ノ推移
ニ應ジマシテ、隨時之ヲ追加シ得ルコトトス
ル必要ガアリマスノデ、兌換銀行劵ノ種類
ハ、兌換銀行劵條例第三條ニ規定スルモノ
兵大藏大臣ニ於テ之ヲ定ムルコトトス
ルノヲ適當ト認メタノデアリマス
次ニ兌換銀行劵發行高ニ關スル公〓ハ、
今後事態ノ推移ニ應ジ、精粗ノ程度ヲ按配
スル等、其ノ方法ヲ變更シ得ルコトトスル
必要ガアリマスノデ、其ノ公〓ハ大藏大臣
ノ定ムル所ニ依ツテナサシムル必要ガアル
ト考ヘルノデアリマス、而シテ右ノ諸點ニ
關スル改正ヲ、兌換銀行劵條例改正ノ手續
ニ依ツテ恆久的立法トシテ行ヒマスコト
ハ、現下諸般ノ情勢ニ照シマシテ、未ダ其
ノ時期ニアラザルモノト認メラレマスノデ、
此ノ際ト致シマシテハ、本案ノ如ク臨時的
措置トシテ之ヲ行ハントスルモノデアリマ
ス
次ニ朝鮮銀行法及臺灣銀行法ノ臨時特例
ニ關スル法律案ニ付テ說明致シマス、現行
ノ朝鮮銀行劵及ビ臺灣銀行劵發行制度ハ、
現行ノ兌換銀行劵發行制度ト大體同樣デア
リマシテ、銀行劵ノ發行ヲ仕拂準備ニ依ル
發行ト、保證ニ依ル發行トニ區分スル建前
デアリマスガ、兌換銀行劵發行制度ヲ前述
ノ如ク改正スルニ伴ヒマシテ、是ト大體同
樣ノ理由ニ依リマシテ、此ノ際兩銀行劵
發行制度ヲモ改正シ、從來ノ意味ニ於ケ
ル仕拂準備發行ト保證發行トノ區分ハ之
ヲ停止スルト共ニ、兩銀行劵ノ發行限度
及ビ其ノ發行高ニ關スル公〓ノ方法ハ、
大藏大臣ガ之ヲ定メルコトトスルヲ適當
ト認メタノデアリマス、唯現在內地及ビ
朝鮮臺灣間ノ資金移動ハ自由デアリマシ
テ、爲替管理等ノ制限ヲ受クルコトナク、
右各地間ノ爲替決濟ハ、結局ニ於テ兩銀行
劵ノ兌換銀行劵ニ依ル自由兌換ニ其ノ基礎
ヲ置イテ居ルモノト言フベキ狀態デアリマ
え、隨テ此ノ意味ニ於テハ兩銀行劵ノ價値
ノ維持及ビ其ノ發行高ノ調節ハ、其ノ兌換
銀行劵ニ對スル兌換性ニ懸ル所ガ少クナイ
ノデアリマスカラ、右ノ如ク從來ノ意味ニ
於ケル仕拂準備ノ制度ヲ停止スルニ伴ヒマ
シテ、兩銀行劵ニ斯クノ如キ兌換性ヲ確保
セシムル爲メ、大藏大臣ハ必要ニ應ジ朝鮮
銀行及ビ臺灣銀行ガ銀行劵發行高ニ對シ、
一定割合ノ兌換銀行劵又ハ是ト經濟上同視
スベキ物件ヲ保有スベキコトヲ命ジ得ルコ
トトスル必要ガアルト考ヘルノデアリマス
次ニ日本銀行ニ對スル預ケ金ハ、經濟上ヨ
リ見マスレバ兌換銀行劵ト實質的ニ何等異
ル所ガナイノデアリマスカラ、之ヲ兩銀行
劵ノ保證物件中ニ加フルコトトシ、之ニ依
ツテ兩銀行ガ現在發行準備トシテ保有シテ
居ル多額ノ兌換銀行券ヲ不必要ナル退藏カ
ラ解放シ、併セテ兌換銀行劵發行高ヲシテ
其ノ實際ノ流通量ニ相應セシムルコトトス
ルノガ適當ト認メラレルノデアリマス、而
シテ右ノ諸點ニ關スル改正ハ、兌換銀行劵
發行制度改正ノ場合ト同樣ノ理由ニ依リ、
臨時的措置トシテ之ヲ行フヲ適當ト認メタ
ノデアリマス
最後ニ朝鮮銀行法中改正法律案及ビ臺灣
銀行法中改正法律案ニ付テ說明致シマス、朝
鮮銀行ニハ現ニ納付金制度ガ設ケラレテ居リ
マスガ、其ノ制度ハ古ク朝鮮銀行創立當初
ニ設置セラレ、其ノ儘今日ニ及ンデ居ルモ
ノデアリマシテ、爾後ニ於ケル同行ノ業況
ノ推移ニ顧ミマスレバ、現行制度ハ今日ノ
事態ニ適應セザルモノガアルノデアリマス、
殊ニ同行ノ銀行劵發行限度ハ屢〓擴張セラ
v、就中支那事變勃發以來既ニ兩度ニ亙リ
保證發行限度擴張ガ行ハレ、今囘亦同銀行
劵發行制度ノ臨時改正ヲ必要トスル狀況デ
アリマシテ、同行ガ銀行劵發行ノ特權ニ基
キ收得スル利益ハ、益〓增大スルモノト認メ
ラレルノデアリマス、斯カル事態ニ顧ミマ
スレバ、現行ノ納付金制度ハ不備デアリマ
シテ、同行ノ負擔ハ其ノ特權ニ基ク利益ト
調和ヲ得ザルモノガアルト認メラレルノデ
アリマス
次ニ臺灣銀行ニハ現在納付金制度ガナイ
ノデアリマスガ、同行ハ臺灣ニ於ケル發劵
銀行トシテ、特別法ニ依リ設立セラレタ國家
的機關デアリマシテ、其ノ銀行劵發行ノ特
權ニ基キ收得スル利益ハ少ラカザルモノガ
アルノミナラズ、朝鮮銀行ノ場合ニ於ケルト
同樣ノ理由ニ依リ、今後益、增大スルモノト
認メラレルノデアリマス、斯カル次第デア
リマスカラ、臺灣銀行ノ利益ヲ其ノ株主ニ
ノミ歸屬セシメマスコトハ、衡平ヲ缺クモ
ノト認メラレマスノデ、其ノ享有スル特權
ニ對スル報償トシテ、同行利益ノ一定部分
ヲ政府ニ納付セシメルコトトスルコトハ
同行ノ利益ノ處分ヲシテ衡平ノ原則ニ
適ハシムル所以デアルノミナラズ、右
ノ如ク朝鮮銀行ニ付テハ、既ニ納付金制
度ガ設ケラレテ居リマス點ニ鑑ミマシテ
モ、適當ナル措置ト考ヘラレルノデアリマ
ス、然ルニ朝鮮銀行及ビ臺灣銀行ハ共ニ大
正末期以來業況不振ニ陷リ、爾來長ク內容
ノ整理ニ專念シ來ツタノデアリマシテ、隨
テ其ノ間兩銀行ノ納付金ニ付テハ實際上之
ヲ問題トスルニ値セザル狀況デアリマシ
タガ、近年兩銀行ノ業況ハ大イニ立直リ、
内容ノ整理モ大體完了シ、收益狀況ニ於テ
モ亦每期相當多額ノ利益ヲ擧グルニ至リマ
シタノデ、此ノ際朝鮮銀行納付金制度ニ適
當ナル改正ヲ加ヘルト共ニ、臺灣銀行ニ是
ト同樣ノ納付金制度ヲ新設スルノ必要ガア
ルト認メタ次第デアリマス
以上申述ベマシタ各法律案ニ付キマシテ
ハ、何卒御審議ノ上速カニ御贊成アランコ
トヲ希望致シマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007610288X00119410210&spkNum=9
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010・中島彌團次
○中島(彌)委員 資料ノ要求ヲ致シタイ
ノデアリマス、是ハ此ノ中ニ皆サンカラモ
御希望モアリマシタノデ、全部總括シテ申
上ゲタイノデアリマスガ、祕密會デナケレ
バ言ヘナイヤウナモノハ、其ノ御積リデ御
差控ヘニナツテモ結構デアリマス、第一ニ
外國爲替管理法ノ命令ニ委任セラレタ範圍
內ニ於テ相當命令ガ出テ居ルヤウデアリマス
ガ、其ノ命令ヲ改廢セラレタヤウデアリマ
ス、其ノ系統的ナモノガアルト思ヒマスガ、
之ヲ一ツ戴キタイト思ヒマス、ソレカラ貿
易ノ狀況デアリマスガ、十五年間ニ於ケル
貿易ノ一月カラ十二月マデ、ソレカラ貿易
ハ發表サレテ居ナイカラ、最近ノコトハ分
リマセヌガ、圓「ブロック」ト第三國ニ分ケ
ラレテ、ソレカラ重要商品ト、大體重要國
トノ輸出入關係ガドウ云フコトニナツテ居
ルカト云フコトト、同時ニ又十六年度ノ物
動計畫ノ內容トナリマスル輸出、輸入力ノ
根本ニ對シテ參考トナルベキ十六年度ニ於
ケル見込ガドウナツテ居ルカ、ドウ云フヤ
ウニ計算シテ十六年度ノ物動計畫ヲ御立テ
ニナツタノデアルカ、ソレカラ貿易外ノ貸
借ハドウ云フヤウニナツテ居ルカ、是ハ十
四、十五及ビ十六年ノ見込ハドウナツテ居
ルカ、ソレカラ外國ニ於テ日本人ガ經營サ
レテ居ル色々ナ事業ガアリマスガ、サウ云
フ人ノ中デ本邦ヘ無爲替デ送ツテ來テ居ル
モノガアルト思ヒマスガ、其ノ金額ノ十五
年度ノ分ト、十六年度ノ見込ニ付テ御示シ
ヲ願ヒタイ、ソレカラ輸出入金額ニ對スル
算定ノ根據トナル「シー·アイ·エフ」ト「エ
フ·オー·ビー」ノ差額、ソレカラ日本人ガ
外國ニ於テ所有シテ居ル所ノ財產ノ狀況、
ソレニハ動員可能ノ財產ト、動員不可能ノ
財產ガアルト思ヒマスガ、ソレヲ御示シ願
ヒタイト思ヒマス、ソレカラ預金或ハ有價
證劵、外貨資金、或公債等ニ付キマシテ、
「ドル」及ビ「ドル」系デドノ位持ツテ居ルカ、
又「ポンド」及ビ「ポンド」系其ノ他デドノ位
持ツテ居ルカヲ御示シ願ヒタイ、ソレカラ
金資金會計ノ狀況ガドノ位ニナツテ居ルカ
其ノ狀況ニ付テハドウカト云フ點、ソレカ
ラ外國人ノ日本國內ニ於ケル所ノ財產、有
價證劵或ハ公債ナリ、其ノ他ノモノヲ合計
シテドノ位アルカ、ソレカラ其ノ次ハ十五
年度ニ於ケル新產金銀及ビ囘收ノ金銀、ソ
レカラ十六年度ニ於ケル其ノ見込ハ、十六
年度ノ物動計畫ニ於テドレダケ御見込ニナ
ツテ居ルカ、ソレカラ其ノ次ニハ十五年度
ニ於ケル輸入力ノ構成物資ト申シマセウカ、
サウ言ツタラ御分リニナルト思ヒマスガ、
是ハ祕密會ニ於テ承ルコトミナリマスガ、
ドレダケノ輸入力ヲ見込ンデ、實績ハドレ
ダケニナツテ、ドレダケノ正貨ヲ現送シテ
居ルノデアルカ、卽チ輸出入ノ決濟、及ビ
其ノ內容ノ構成物資ニ付テ總テ御話願ヒタ
イ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007610288X00119410210&spkNum=10
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011・西村金三郎
○西村委員長 此ノ際申上ゲマス、參考資
料ニ付テハ尙ホ中島君以外ニ御要求ノ方モ
アリマセウ、併シナガラ玆ニ只今大藏次官
ヨリ說明サレマシタル案件ニ付テ、祕密會
ノ要求ガアリマス、而シテ產業組合中央金
庫特別融通及損失補償法中改正法律案ニ付
テ農林大臣初メ關係政府委員ノ說明ヲナス
ベク御出席ガアリマス、隨テ先ヅ此ノ產業
組合中央金庫特別融通及損失補償法中改正
法律案ニ付テ說明ヲ願ツテ、然ル後ニ大藏
次官ノ御要求ノ祕密會ニ入リタイト思ヒマ
ス、左樣御承知ヲ願ヒマスー-石黑農林大
臣発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007610288X00119410210&spkNum=11
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012・石黒忠篤
○石黑國務大臣 當委員會ニ併託ニ相成リ
マシタ產業組合中央金庫特別融通及損失補
償法中改正法律案ノ提出ノ理由ヲ申上ゲマ
ス、本法ハ前ニ大藏次官カラ御說明ノアリ
マシタ不動產ニ關シマスル特融法ト同ジヤ
ウニ、昭和七年當時ニ於ケル異常ナル經濟
界ノ不況ノ爲ニ、農山漁村金融機關トシテ
重要ナル地位ヲ占メテ居リマスル信用組合
及ビ信用組合聯合會ノ貸付金ガ固定シテ農
山漁村金融ハ著シク梗塞ノ狀態ニアリマシ
タノデ、產業組合中央金庫ヲシテ政府ノ三
千万圓ヲ限度トスル損失補償ノ下ニ所屬信
用組合及ビ信用組合聯合會ニ對シマシテ特
別融通ヲナサシメ、其ノ固定セル債權ヲ資
金化シ、以テ金融ノ疏通ヲ圖ルコトヲ目的
トシテ制定サレタノデアリマス、而シテ本
法ハ昭和七年十月一日ニ施行セラレマシテ
以來、昭和十五年十二月末日ニ至リマスマ
デノ間ニ中央金庫カラ旣ニ信用組合及ビ信
用組合聯合會ニ對シ融通致シマシタ金額ハ
五千五百二十四万餘圓ニ達シ、相當ノ實績
ヲ擧ゲテ居ルノデアリマスガ、本法ニ依ル
特別融通期間ハ昭和十年及ビ昭和十三年ノ
法律改正ニ依リ、三箇年ヨリ九箇年ニ延長
サレマシテ、本年九月末日ヲ以テ終了スル
コトニナリマスガ、全國ノ信用組合及ビ信
用組合聯合會ノ現狀竝ニ現在ノ經濟情勢ニ
鑑ミマスレバ、更ニ本制度ヲ繼續シテ事變
下ニ於ケル農山漁村金融ノ圓滑ヲ期スルコ
トガ極メテ緊要デアルト考ヘマシテ、諸般
ノ事情ヲ考慮シテ特別融通資金ノ融通期間
及ビ融通期限ヲ更ニ三箇年延長スルコトト
シ、尙ホ農林金融改善ニ關スル諸〓ノ特別
融通ノ損失審査會ハ此ノ際之ヲ整理統合ス
ルヲ至當ト認メマシテ、其ノ點モ改正スル
コトニ致シタ次第デアリマス
以上ガ本案ヲ提出致シマシタ理由ノ大要
デアリマス、何卒御審議ノ上速カニ可決ア
ランコトヲ希望致シマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007610288X00119410210&spkNum=12
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013・西村金三郎
○西村委員長 ソレデハ此ノ際大藏當局ヨ
リ御請求ノ祕密會ヲ開キタイト思ヒマス、
隨テ議員及ビ關係政府委員以外ノ方ノ御退
席ヲ願ヒマス、速記ハ之ヲ止メマス
〔午後二時四十六分祕密會ニ入ル〕
〔午後三時五十八分祕密會ヲ終ル〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007610288X00119410210&spkNum=13
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014・西村金三郎
○西村委員長 祕密會議ヲ閉ヂマス、是力
ラ引續キ會議ヲ繼續致シマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007610288X00119410210&spkNum=14
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015・木村淺七
○木村(淺)委員 本日ハ此ノ程度デ散會セ
ラレンコトヲ希望シマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007610288X00119410210&spkNum=15
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016・西村金三郎
○西村委員長 只今本日ハ此ノ程度ニ於テ
散會セヨト云フ動議ガ出テ居リマスガ、御
異議アリマセヌカ
(「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007610288X00119410210&spkNum=16
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017・西村金三郎
○西村委員長 然ラバ本日ハ此ノ程度ニ於
テ散會致シマス
午後四時散會発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007610288X00119410210&spkNum=17
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