1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和十七年二月十日（火曜日）
午後一時四分開議
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議事日程 第十一號
昭和十七年二月十日
午後一時開議
質問
一 我か國人口増加の趨勢に關する質問（清瀬一郎君提出）
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第一 兵役法及共通法中改正法律案（政府提出、貴族院送付） 第一讀會の續（委員長報告）
第二 退役將校の豫備役復歸に關する法律案（政府提出、貴族院送付） 第一讀會の續（委員長報告）
第三 陸軍刑法中改正法律案（政府提出、貴族院送付） 第一讀會の續（委員長報告）
第四 陸軍軍法會議法中改正法律案（政府提出、貴族院送付） 第一讀會の續（委員長報告）
第五 海軍刑法中改正法律案（政府提出、貴族院送付） 第一讀會の續（委員長報告）
第六 海軍軍法會議法中改正法律案（政府提出、貴族院送付） 第一讀會の續（委員長報告）
第七 船舶保護法中改正法律案（政府提出、貴族院送付） 第一讀會の續（委員長報告）
第八 昭和十五年度第一豫備金支出の件（承諾を求むる件）（委員長報告）
第八 昭和十五年度特別會計第一豫備金支出の件（承諾を求むる件）（委員長報告）
第八 昭和十五年度特別會計豫備費支出の件（承諾を求むる件）（委員長報告）
第八 昭和十六年度第二豫備金支出の件（承諾を求むる件）（委員長報告）
第八 昭和十六年度豫備金外豫算外支出の件（承諾を求むる件）（委員長報告）
第八 昭和十六年度特別會計第二豫備金支出の件（承諾を求むる件）（委員長報告）
第八 昭和十六年度特別會計豫備金外豫算超過及豫算外支出の件（承諾を求むる件）（委員長報告）
第八 自昭和十六年十一月一日至同年十一月五日臨時軍事費特別會計豫備費外豫算超過支出の件（承諾を求むる件）（委員長報告）
第九 農地世襲法案（林平馬君外一名提出） 第一讀會
第十 農地國家管理法案（平野力三君外十四名提出） 第一讀會
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〔左の報告は朗讀を經さるも參照の爲茲に掲載す〕
一議員より提出せられたる議案左の如し
青年禁酒法案
提出者
八木逸郎君 一宮房治郎君
杉山元治郎君 増田義一君
坂東幸太郎君
鑛業法改正に關する建議案
提出者
川俣清音君 山本厚三君
中井川浩君 松尾孝之君
大東亞留日學生會館建設に關する建議案
提出者 田原春次君
海外引揚同胞援護に關する建議案
提出者 田原春次君
師範大學創設に關する建議案
提出者
永井柳太郎君 森田重次郎君
西村茂生君 山本厚三君
山本粂吉君 森下國雄君
伊藤五郎君 井上良次君
多田滿長君 生田和平君
小山亮君 石坂繁君
中原謹司君 岡野龍一君
今井新造君 小池四郎君
池崎忠孝君 小泉純也君
原玉重君 中村梅吉君
中村三之丞君 永山忠則君
長野綱良君 藤本捨助君
林平馬君 三宅正一君
矢野庄太郎君 山田順策君
吉植庄亮君 依光好秋君
（以上二月七日提出）
吉野川河水統制利用に關する建議案
提出者 前川正一君
（以上二月九日提出）
一議員より提出せられたる質問主意書左の如し
我か國人口増加の趨勢に關する質問主意書
提出者 清瀬一郎君
（以上二月九日提出）
一去七日常任委員補闕選擧の結果左の如し
第二部選出
決算委員 小林絹治君（金澤正雄君補闕）
第五部選出
決算委員 松浦周太郎君（中川重春君補闕）
一去七日特別委員理事補闕選擧の結果左の如し
米穀需給調節特別會計法中改正法律案（政府提出）委員
理事小林房之助君（理事古田喜三太君去六日委員辭任に付其の補闕）
一去七日に於ける特別委員の異動左の如し
米穀需給調節特別會計法中改正法律案（政府提出）委員
辭任林讓治君 補闕大石倫治君
一昨九日東條内閣總理大臣より左の通發令
ありたる旨の通牒を受領せり
内閣統計局長 川島孝彦
第七十九囘帝國議會政府委員被仰付
一昨九日議長に於て辭任を許可したる常任委員左の如し
第九部選出決算委員 中野邦一君
一咋九日に於ける特別委員の異動左の如し
民法中改正法律案（政府提出、貴族院送付）外一件委員
辭任馬場元治君 補闕曾木重貴君
━━━━━━━━━━━━━発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=0
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001・田子一民
○議長(巴子一民君) 是ヨリ會議ヲ門キマ
ス、御諮リ致シマス、決算委員長、建議委
員長、恩給法中改正法律案委員長、日本勸
業銀行法中改正法律案外五件委員長及ビ民
法中改正法律案外一件委員長ヨリ、本日本
會議中委員會ヲ開キタイトノ申出ガアリマ
ス、何レモ之ヲ許可スルニ御異議アリマセ
ヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=1
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002・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ之ヲ許可致シマス-質問一、我
カ國人口增加ノ趨勢ニ關スル質問ヲ許可致
シマス-提出者〓瀨一郞君
一我カ國人口增加ノ趨勢ニ關スル質問
(〓瀨一郞君提出)
我カ國人口增加ノ趨勢ニ關スル質問主
意書
右成規ニ據リ提出候也
昭和十七年二月七日
提出者〓瀨郞
我カ國人口增加ノ趨勢ニ關スル質
問
最近ニ於ケル我カ國人口增加ノ趨勢如何
人口增減ノ趨勢ハ以テ其ノ民族ノ隆頽ヲ
トスルニ足ルト稱セラル加之、右ハ各般
ノ政策ノ基礎ヲ爲スモノナルヲ以テ大東
亞ノ建設ニ關スル根本國策ヲ立テントス
ル今日、之ニ對スル出來得ル限リノ說明
アランコトヲ求ム
右及質問候也
〔〓瀨一郞君登壇〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=2
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003・清瀬一郎
○〓瀬一郞君 本質問ハ、日本人ノ人口竝
ニ其ノ增加ノ趨勢ヲ問フノデアリマス、大
東亞建設ノ大使命ヲ達成スルノハ、結局ハ
內地人口ノ質的竝ニ量的ノ飛躍的ノ發展ヲ
基礎條件トスルモノト存ジマス、昨年卽チ昭
和十六年一月二十二日ニ時ノ政府ハ、人口
政策確立要綱ナルモノヲ決メマシテ、昭和
三十五年卽チ昨年ヨリ二十箇年ノ後ニハ
內地ノ人口ヲ一億トシヨウ、斯ウ云フ目標
ノ案ヲ立テテ、厚生省ニハ人口局ヲ置イタ
ノデアリマス、人口問題〓究所、厚生科學
〓究所モ之ニ附屬サルルコトトナリマシ
ク、アノ時ハ既ニ支那事變モ四年目ニ及ン
デ居リマシテ、我ガ國ノ人口ノ趨勢ハ一體
ドウデアラウカト、實ハ內心私共ハ懸念シ
タノデス、所ガ同年ノ四月十八日ニ內閣ハ、
前年卽チ昭和十五年ノ十月一日ノ國勢調査
ノ結果ヲ發表サレタ、昭和十五年ノ十月一
日ノ國勢調査ノ結果ニ依リマスルト、帝國
ノ全人口ハ一億五百二十二万六千人、前囘
國勢調査ノアツタ昭和十年カラハ六百三十
万人增加致シテ居リマス、其ノ中、內地人
口ハ七千三百十一万四千人デ、是モ前囘ノ
昭和十年ヨリハ三百八十六万人增加致シテ
居リマス、是デ私共一安心致シタノデアリ
マス、而モ內地人口七千三百十一万、斯ウ
ハ申シマスガ、アノ時ハ既ニ支那事變ノ爲
ニ多數ノ軍人軍屬ガ大陸ニ出征致シテ居ル、
經濟建設ノ爲ニ滿洲、北支、中支ニ多數ノ
日本人ガ行ツテ居ルノデアリマス、其ノ外
ニ外地、南方地區、北米、南米等ニハ我ガ
大和民族ハ相當多數移住致シテ居ルノデア
リマス、是等ヲ合シテ我ガ同胞ノ數ハ、
體地球上幾ラアルカ、「ヒトラー」ガ「ドイ
ツ」人ハ一億ダト言ツタヤウナ計算デ、我
ガ日本人ハ一體幾ラアルノカト云フコトハ
マダ分ツテハ居ラナイ、若シ政府ニ於テ以
上各點ニ付キ御調ベガアレバ、是等同胞ノ
數ト、竝ニ其ノ增加ノ情勢ヲ承リマシテ、
是カラ大東亞建設ノ構想ヲ立テル基本的資
料ト致シタイ、斯ウ云フノガ此ノ質問ノ本
旨デアリマス(拍手)
〔國務大臣東條英機君登壇〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=3
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004・東條英機
○國務大臣(東條英機君) 只今〓瀨君カラ
我ガ國人口增加ノ趨勢ニ關シマシテ御尋ネ
ガアリマシタノデ、玆ニ我ガ國民ノ出生死
亡ノ點ニ付キマシテ具體的ニ御話ヲ申上ゲ
マス、昭和十二年七月支那事變勃發以來四
年半ニ亙ル戰爭ノ爲ニ、我ガ國民ノ出生死
亡ガ影響ヲ受ケタコトハ事實デアリマス、
併シナガラ其ノ惡影響ハ短期間デ已ミマシ
テ、最近ハ平常ノ狀態ニ恢復シタバカリデ
ハナクシテ、戰前ヨリモ良好ノ傾向ニアル
ノデアリマシテ、此ノ點邦家ノ爲ニ洵ニ慶
賀ニ堪ヘヌ所デアリマス(拍手)玆ニ內地ノ
出生死亡ニ付キマシテ數字ヲ以テ御說明致
シマスレバ、事變發生ノ年、卽チ昭和十二
年ハ出生二百十八万人餘デアリマス、死亡
ガ百二十一万人弱デアリマス、隨テ此ノ年ノ
人口自然增加ハ九十七万人餘デアリマス、
戰前平常ノ年ノ出生死亡ハ大體出生ガ二百
十万人、死亡ガ百二十万人、人口增加九十
万人ト云フ目安デアリマシタカラ、右昭和
十二年ノ狀況ハ寧ロ平年以上ノ良好ナ狀態
デアリマス、而シテ戰爭第二年デアリマス
ル昭和十三年ニハ、出生百九十三万人弱、
死亡百二十六万人弱、隨ヒマシテ人口ノ自
然增加ハ、六十七万人弱ト云フ狀態ニナリ
マシテ、戰爭第三年デアリマスル所ノ昭和
十四年ニハ一層惡化シマシテ、出生ガ百九
十万人餘、死亡ガ百二十七万人弱、人口ノ
自然增加ガ六十三万人餘トナリマシテ、我
ガ國人口增加ノ將來ニ關シマシテ、大イニ
危惧ノ念ヲサヘ覺エタノデアリマス、然ル
所戰爭第四年デアリマスル昭和十五年ニ於
キマシテハ、狀況ハ俄カニ好轉シテ參
リマシテ、出生ガ二百十一万人餘、死亡
ガ百十八万人餘、人口ノ自然增加ガ九十三
万人弱トナリマシテ、出生ハ戰前平年竝ノ
狀態ニ復シマシテ、死亡ノ方ハ平年竝ヨリモ
稍〓良好ニナツタノデアリマス、戰爭第五年
タル昭和十六年ノ狀況ニ付キマシテハ、現
在尙ホ市町村カラ報〓ノ途中デアリマシテ、
未ダ的確ノ數字ハ判明致シマセヌガ、出生
ガ增加シ、死亡ガ減少スル傾向ハ、一層强
マツテ居ルコトハ確實デアリマス、內閣統
計局ガ現在マデニ判明シテ居ル狀況ヲ基礎
トシテ推算致シテ居ル所デハ、昭。和十六年
ノ出生二百二十一万人、死亡ガ百十四万人、
自然、增加ガ百七万人ノ見込デアリマス(拍
手)集計ノ結果ガ此ノ見込通リニナリマス
レバ、昭和十六年ノ出生及ビ自然增加ハ、
我ガ國未曾有ノ記錄ヲ作ルコトニナリマス
(拍手)
尙ホ以上ノ出生死亡ノ狀況ヲ詳細ニ檢討
致シマスルト、次ノ如キ注目スベキ現象ガ
認メラルルノデアリマス、第一ノ點ハ出生
ニ對スル戰爭ノ影響、卽チ出生ノ減少ノ繼
續シタ期間ハ、昭和十三年ノ前半カラ昭和
十四年ノ後半ニ至ル間デアツテ、約一年五
箇月ノ期間ヲ以テ是ガ終熄シタコトデアリ
マン、昭和十四年ノ後半ニ於キマシテ、出
生ハ既ニ戰前平年竝ノ狀態ニ復シマシタ、
昭和十五年ニ入ツテカラ月々ノ出生ハ、漸
次平年以上ニ上昇シツツアリマス、又其ノ
出生ノ減少シタ期間中ノ減少ノ程度デアリ
マスガ、平年ノ一割內外デアリマシテ、出
生ニ對スル戰爭ノ影響ガ斯クノ如ク輕ク、
且ツ短期間デ終リマシタコトハ、我ガ國民
ノ生活力ノ根强イコトヲ示スモノデアリマ
ス(拍手)
第二ノ點ハ、銃後國民ノ死亡ハ今次ノ戰
爭ニ依ツテ大シテ影響ヲ受ケテ居ラヌコト
デアリマス、卽チ昭和十三年、十四年兩年ニ
於ケル死亡ノ增加ト雖モ、其ノ程度ハ約五
分內外デアリマシテ、此ノ程度ノコトハ從
前平時ニ於テモ往々アツタコトデアリマス、
而シテ昭和十五年ノ死亡ハ、戰前平常ノ年
ヨリモ少クナツテ居リマシテ、而モ其ノ死
亡ノ減少ハ、何レノ年齡ニ於キマシテモ現
ハレテ居ルノデアリマス、殊ニ乳兒ノ死亡
ハ著シク減ジテ居リマシテ、戰前ニ比ベテ
二割二分方減少シテ居リマス、又乳兒脚氣、
乳兒ノ下痢及ビ腸炎、乳兒ノ先天性弱質、
其ノ他乳兒特有ノ疾患デ死亡スル者ガ、戰
爭ニナツテカラ年々少クナツテ參リマシテ、
昭和十五年ニ於キマシテハ、戰前平常時ニ
比ベテ三割乃至四割方減ジテ居ル有樣デア
リマス、是ハ其ノ母親ガ此ノ戰時下ノ生活
ニ耐ヘテ、十分其ノ氣力ト體力トヲ保持シ
テ居ルコトニ基クモノト認メラレマス、洵
ニ感謝ニ堪ヘナイノデアリマス(拍手)此ノ
乳兒死亡ノ減少ト出生ノ增加ト、又母體ノ
强健トハ、國家ノ爲ニ大イニ意ヲ强ウスル
所デアリマス
以上戰時下ノ出生死亡ノ狀況ヲ通觀致シ
マスルニ、我ガ國民ハ戰爭ノ當初一年數箇
月ノ短期間ヲ以テ、出生死亡ニ對スル戰爭
ノ惡影響カラ脫却シテ、能ク平常ノ狀態ヲ
恢復シタノミナラズ、聖戰五年ヲ經マシテ
少シモ疲勞ノ兆候ナク、愈、、向上發展スルノ
勢ヲ示シテ居リマス、此ノ事實ハ我ガ國民
ガ克ク三千年來ノ長キ傳統ヲ承ケ傳ヘテ居
ル一方、常ニ永久渝ラザル民族トシテノ若
サヲ保有シ(拍手)强力ナル彈力性ト、潑剌
タル適應性トヲ有スル證左デアリマシテ、
私ハ我ガ國民ノ素質ニ關シマシテ、十分ノ
自信ヲ持ツテ然ルベク(拍手)更ニ適切ナル
施策ヲ行ヒ、官民一致シテ懸命ノ努力ヲ致
シマスナラバ、大東亞共榮圈建設ノ進展ニ
對應致シマシテ、國民ガ生々增加スルコト
ハ疑ヒナク、國運ノ發展ノ前途洵ニ洋々タ
ルモノアルコトヲ確信スルモノデアリマス
(拍手)発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=4
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005・田子一民
○議長(田子一民君) 日程第一乃至第七ハ
同一委員ニ付託シタル議案デアリマスカラ、
一括議題トナスニ御異議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=5
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006・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ日程第一、兵役法及共通法中改正
法律案、日程第二、退役將校ノ豫備役復歸
ニ關スル法律案、日程第三、陸軍刑法中改正
法律案、日程第四、陸軍軍法會議法中改正法
律案、日程第五、海軍刑法中改正法律案、日
程第六、海軍軍法會議法中改正法律案、日程
第七、船舶保護法中改正法律案、右七案ヲ一
括シテ第一讀會ノ續ヲ開キマス、委員長ノ
報〓ヲ求メマス-篠原義政君
第兵役法及共通法中改正法律案
(政府提出、貴族院送村)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
第二退役將校ノ豫備役復歸ニ關スル
法律案(政府提出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
第三陸軍刑法中改正法律案(政府提
出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
第四陸軍軍法會議法中改正法律案
(政府提出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
第五海軍刑法中改正法律案(政府提
出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
第六海軍軍法會議法中改正法律案
(政府提出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
第七船舶保護法中改正法律案(政府
提出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
報〓書
一兵役法及共通法中改正法律案(政府提
出貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報告候也
昭和十七年二月九日
委員長篠原義政
衆議院議長田子一民殿
報〓書
一退役將校ノ豫備役復歸ニ關スル法律案
(政府提出、貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十七年二月九日
委員長篠原義政
衆議院議長田子一民殿
報〓書
一陸軍刑法中改正法律案(政府提出、貴
族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十七年二月九日
委員長篠原義政
衆議院議長田子一民殿
報〓書
一陸軍軍法會議法中改正法律案(政府提
田、貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十七年二月九日
委員長篠原義政
衆議院議長田子一民殿
報〓書
一海軍刑法中改正法律案(政府提出、貴族
院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十七年二月九日
委員長篠原義政
衆議院議長田子一民殿
報〓書
一海軍軍法會議法中改正法律案(政府提
出、貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報告候也
昭和十七年二月九日
委員長篠原義政
衆議院議長田子一民殿
報〓書
一船舶保護法中改正法律案(政府提出、貴
族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十七年二月九日
委員長篠原義政
衆議院議長田子一民殿
〔篠原義政君登壇〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=6
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007・篠原義政
○篠原義政君 只今上程サレマシタ各法案
ノ委員會ニ於ケル審議ノ經過竝ニ結果ニ付
テ簡單ニ御報告申上ゲマス、委員會ハ去ル
四日其ノ第一囘ヲ開キ、引續キ開會スルコ
ト二囘、内一囘ハ祕密會トシテ審議ヲ進メ、
昨日ヲ以テ質疑應答ヲ終リマシタ
今各法案ニ對スル政府當局ノ說明ノ要點
ヲ申上ゲマスレバ、兵役法及共通法中改正
法律案ノ要點ハ、大別シテ次ノ四點デアリ
マン、第一ハ、海軍ノ第一補充兵役ハ從來
一年デアリマシタ所、戰時要員補充上、之
ヲ陸軍ト同樣十七年四箇月トシタコトデア
リマス、第二ハ、最惡ノ事態ニ於ケル兵員、
補充ノ必要上、勅令ヲ以チマシテ隨時敏速
ニ徵兵適齡又ハ徵兵滴齡屆ノ差出期日ヲ變
更シ得ルノ道ヲ開イタコトデアリマス、第
三ハ、昨年ノ秋兵役法施行令ガ改正サレマ
シテ、豫備兵、補充兵ト同樣國民兵モ亦召
集シ得ルコトトナツタニ對應シマシテ、其
ノ召集準備ニ遺憾ナカラシムル爲メ、國民
兵ニ對シマシテモ簡閱點呼ヲ行ヒ得ル如ク
改正スルモノデアリマス、尙ホ右ニ關聯シ
マシテ、共通法ヲ改正シテ、第二國民兵役
ニ在ル者モ、其ノ義務終了後マデ他ノ地域
ノ家ニ入ルコトヲ許サザル旨ノ改正ガ行ハ
レマシタ、第四ハ、治安維持法ノ改正ニ伴
ヒ、同法ニ依ル所ノ豫防拘禁中ハ徵集延期
ヲナシ得ルコトトシタ點デアリマス
次ニ退役將校ノ豫備役復歸ニ關スル法律
案ノ內容ヲ申上ゲマス、支那事變勃發以來、
陸軍ノ出戰兵力ハ逐次增大致シマシテ、軍
隊幹部ノ所要數ガ著シク增加シタニ對應ス
ル爲メ、一年志願兵又ハ一年現役兵出身將
校ニシテ、旣ニ退役トナリマシタル者ノ中、
年齡滿五十年ノ三月三十一日ニ至ラザル者
ヲ豫備役ニ復歸サセマシテ、幹部候補生出
身將校ト同程度ノ軍務ニ復セシメントスル
モノデアリマス
次ニ陸軍刑法中改正法律案及ビ海軍刑法
中改正法律案ノ內容ハ、其ノ本質ニ於キマ
シテ全ク同一ノモノデアリマスカラ、括
シテ申上ゲマス、此ノ改正案ハ、何レモ支
那事變ノ經驗ニ鑑ミ、大東亞戰爭ニ對應ス
ル爲メ、特ニ緊要ナル部分ニ關スルモノデア
リマス、其ノ要點ノ第一ハ、兵役法ノ改正、
其ノ他ノ制度ノ改廢ニ伴ヒマシテ、陸海軍
軍人ノ名稱例ニ關スル規定ヲ改正シタ點デ
アリマス、第二ハ、從軍ヲ免レ又ハ危險ナル
勤務ヲ避クル罪、抗命ノ罪、逃亡ノ罪、兵役
ヲ免ルル罪等、重要ナル軍規犯罪ノ刑ヲ强
化シタコトデアリマス、第三ハ、上官殺傷
ノ罪ヲ新設シ、又ハ整備シタコトデアリマ
ス、第四ハ、軍用航空機、戰車、自動車
等、所謂新兵器ノ保護ニ關スル規定ヲ整備
致シ、特ニ航空機ノ墜落、覆沒破壞等ノ罪
ヲ艦船覆沒ノ罪ト同程度ニシタコトデアリ
マス、第五ハ、戰地又ハ占領地ニ於ケル特
殊事情ニ鑑ミマシテ、婦女强姦ノ罪ヲ新設
シ、之ヲ非親告罪トシタコトデアリマス、
第六ハ、軍事ニ關スル造言飛語ノ罪ノ刑ヲ
高メタコトデアリマス
次ニ陸軍軍法會議法中改正法律案及ビ海
軍軍法會議法中改正法律案ニ付テ申上ゲマ
ス、此ノ兩法案ノ改正ノ要點ハ、從來文官
デアリマシタ所ノ陸海軍法務官ヲ、軍司
法權ノ運用ヲシテ益〓建軍ノ本旨ト統帥ノ要
求ニ適應セシムル爲メ、何レモ之ヲ武官ニ
改メマシテ、之ニ關スル諸規定ヲ整備シタ
コトデアリマス、尙ホ右ノ外、海軍軍法會議
法ニ於キマシテハ、戰地又ハ占領地ニ於テ
憲兵ノナイ時ニハ、海軍大臣ハ必要ニ應ジ、
海軍軍人軍屬中ヨリ海軍司法警察官トシテ
勤務スル者ヲ指定シ得ル規定ヲ設ケ、且ツ
要港部令、警備府令等、諸制度ノ改正ニ伴
ヒマシテ、所要ノ改正ヲ加ヘタコトデアリ
マス
次ハ船舶保護法中改正法律案ノ內容ニ付
キ申上ゲマス、今囘遞信省管船局ガ改組サ
レ、新タニ外局トシテ海務院ガ設置セラレ、
其ノ職員中、所要ノ地位ニ海軍現役士官ヲ
配員セラルルコトトナリマシタノデ、船舶
保護上平時ヨリ準備セシムベキ事項ノ一部
ヲ海軍大臣ガ海務院長官ヲシテ處理セシム
ルコトヲ得ルコトトシタノデアリマス
以上ガ各法案ノ大體ノ內容デアリマス、
而シテ委員會ニ於キマシテハ、右各法案ノ
詳細ナル內容ニ亙リマシテ、各委員ト政府
當局トノ間ニ、熱心ナル質疑應答ガ行ハレ
マシタ、併シ其ノ多クハ專門ニ亙ルモノデ
アリマスノデ、此處ニ報告ヲ申上ゲルノヲ
差控ヘマシテ、總テ速記錄ニ讓ルコトト致
シマス
唯政府ノ答辯中特ニ國民ニ於テ關心ヲ持
ツト思ハルル二點ニ付キマシテ、玆ニ御紹
介申上ゲマス、其ノ一ツハ、出戰兵力ノ增
大ニ卽應スル爲メ、從來ノ不合格者ニ對シマ
シテ徴兵再檢査ヲ行フ意思ガナイカト云フ
意味ノ質問ニ對シマシテ、國民兵役召集等
ノ方法ヲ整備スルコトニ依ツテ、所期ノ目
的ヲ達成シ得ルト考ヘマスルノデ、現在ノ
所徵兵再檢査ヲ行フ意思ハアリマセヌトノ
答辯デアリマシタ、他ノ一ツハ、應召ハ固
ヨリ國民ノ最高義務デアリマスルカラ、國
民ハ喜ンデ之ニ應ジマスルケレドモ、同樣ノ
條件ノ下ニアル兵役義務者ニシテ、一カハ
一囘シカ應召セヌノニ、他方ハ三囘モ應召
スルガ如キハ不公平ナリト思ハルルケレド
モ、成ベク召集ヲ公平ニスルヤウ考慮ノ餘
地ハナイカトノ質問ニ對シマシテ、召集ノ
度重ナルニ連レテ召集ノ公平化ト云フコト
ニ付テハ細心ノ注意ヲ拂ツテ居リマス、現
ニ今囘ノ臨時編制部隊アタリニハ、ワザ〓〓
中央ヨリ人ガ參リマシテ、斯カル點ヲ間違
ヘザルヤウ、公平ナルヤウ指導シテ居リマ
ストノ答辯ガゴザイマシタ
斯クテ討論ニ入リマシテ西村茂生君、原
口初太郞君、北浦圭太郞君ノ諸君ヨリ、
ソレ〓〓所屬會派ヲ代表シマシテ、原案ニ
贊成スル旨ノ發言ガアリ、採決ノ結果、全會
一致可決致シマシタ、右御報〓申上ゲマス
(拍手)発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=7
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008・田子一民
○議長(田子一民君) 七案ノ第二讀會ヲ開
クニ御里議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=8
-
009・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ七案ノ第二讀會ヲ開クニ決シマシ
タ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=9
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010・依光好秋
○依光好秋君 直チニ七案ノ第二讀會ヲ開
キ、第三讀會ヲ省略シテ委員長報告ノ通リ
可決サレンコトヲ望ミマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=10
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011・田子一民
○議長(田子一民君) 依光君ノ動議ニ御異
議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=11
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012・田子一民
○議長(田子民一君) 御異議ナシト認メマス、
仍テ直チニ七案ノ第二讀會ヲ開キ、議案全
部ヲ議題ト致シマス
兵役法及共通法中改正法律案
第二讀會(確定議)
退役將校ノ豫備役復歸ニ關スル法律案
第二讀會(確定議)
陸軍刑法中改正法律案
第二讀會(確定議)
陸軍軍法會議法中改正法律案
第二讀會(確定議)
海軍刑法中改正法律案
第二讀會(確定議)
海軍軍法會議法中改正法律案
第二讀會(確定議)
船舶保護法中改正法律案
第二讀會(確定議)発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=12
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013・田子一民
○議長(田子一民君) 別ニ御發議モアリマ
セヌ、第三讀會ヲ省略シテ、七案トモ委員
長報告通リ可決確定致シマシタ(拍手)-
日程第八、昭和十五年度第一豫備金支出ノ
件外七件、承諾ヲ求ムル件ヲ一括シテ議題
ト致シマス、委員長ノ報告ヲ求メマス-
委員長板谷順助君
昭和十五年度第一豫備
金支出ノ件
昭和十五年度特別會計
第一豫備金支出ノ件
昭和十五年度特別會計
豫備費支出ノ件
昭和十六年度第二豫備
金支出ノ件
承諾委
第八昭和十六年度豫備金外ヲ求長報員
豫算外支出ノ件ムル告
件
昭和十六年度特別會計
第二豫備金支出ノ件
昭和十六年度特別會計
豫備金外豫算超過及豫
算外支出ノ件
至同全国の 相手 六 十 年 十一月二十三日臨時
軍事費特別會計豫備費
外豫算超過支出ノ件
報告書
一昭和十五年度第一豫備金支出ノ件(承
諾ヲ求ムル件)
右ハ本院ニ於テ承諾ヲ與フヘキモノト議
決致候此段及報〓候也
昭和十七年二月九日
委員長板谷順助
衆議院議長田子一民殿
報〓書
一昭和十五年度特別會計第一豫備金支出
ノ件(承諾ヲ求ムル件)
右ハ本院ニ於テ承諾ヲ與フヘキモノト議
決致候此段及報〓候也
昭和十七年二月九日
委員長板谷順助
衆議院議長田子一民殿
報告書
一昭和十五年度特別會計豫備費支出ノ件
(承諾ヲ求ムル件)
右ハ本院ニ於テ承諾ヲ與フヘキモノト議
決致候此段及報告候也
昭和十七年二月九日
委員長板谷順助
衆議院議長田子一民殿
報〓書
一昭和十六年度第二豫備金支出ノ件承
諾ヲ求ムル件)
右ハ本院ニ於テ承諾ヲ與フヘキモノト議
決致候此段及報〓候也
昭和十七年二月九日
委員長板谷順助
衆議院議長田子一民殿
報〓書
一昭和十六年度豫備金外豫算外支出ノ件
(承諾ヲ求ムル件)
右ハ本院ニ於テ承諾ヲ與フヘキモノト議
決致候此段及報告候也
昭和十七年二月九日
委員長板谷順助
衆議院議長田子一民殿
報告書
一昭和十六年度特別會計第二豫備金支出
ノ件(承諾ヲ求ムル件)
右ハ本院ニ於テ承諾ヲ與フヘキモノト議
決致候此段及報告候也
昭和十七年二月九日
委員長板谷順助
衆議院議長田子一民殿
報〓書
一昭和十六年度特別會計豫備金外豫算超
過及豫算外支出ノ件(承諾ヲ求ムル件)
右ハ本院ニ於テ承諾ヲ與フヘキモノト議
決致候此段及報告候也
昭和十七年二月九日
委員長板谷順助
衆議院議長田子一民殿
報〓書
自昭和十六年十一月一日臨時軍事費特
至同年十一月五日
別會計豫備費外豫算超過支出ノ件承
諾ヲ求ムル件)
右ハ本院ニ於テ承諾ヲ與フヘキモノト議
決致候此段及報告候也
昭和十七年二月九日
委員長板谷順助
衆議院議長田子一民殿
〔板谷順助君登壇〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=13
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014・板谷順助
○板谷順助君 只今議題トナリマシタル昭
和十五年度第一豫備金支出ノ件外七件ノ承
諾ヲ求ムル件ニ對スル委員會ノ審議ノ經過
竝ニ結果ヲ御報告申上ゲマス
是等ノ議案ニ對シマシテハ、旣ニ大藏大
臣ヨリ本議場ニ於テ說明サレタコトデアリ
マスルカラ、此處ニハ唯單ニ其ノ〓要ダケ
ヲ申述ベマス、卽チ第一豫備金及ビ豫備費
ヨリ支出サレマシタル金額ハ、一般會計ノ
第一豫備金ニ於テ二千九百三十餘万圓、地
方分與稅及分與金特別會計外十七特別會計
ノ第一豫備金ニ於テ千六百三十餘万圓、米
穀需給調節特別會計外三特別會計ノ豫備費
ニ於テ五千二百四十餘万圓、合計九千八百
餘万圓デアリマス、次ニ昭和十六年度ニ於
キマシテ第二豫備金ヨリ支出サレマシタル
金額ハ、一般會計ニ於テ二億四千十餘万圓、
關東局特別會計外四特別會計ニ於テ千九百
二十餘万圓、合計二億五千九百三十餘万圓
デアリマス、又國庫剩餘金及ビ歲入金ヨリ
豫算超過又ハ豫算外ノ支出ヲサレマシタル
金額ハ、一般會計ノ國庫剩餘金ニ於テ一億
千八百八十餘万圓、關東局特別會計外四特
別會計ノ國庫剰餘金ニ於テ千七百七十餘万
圓、造幣局特別會計ノ歲入金ニ於テ三百四
十餘万圓、合計一億三千九百九十餘万圓デ
アリマス、尙ホ右ノ外臨時軍事費特別會計
ニ於キマシテハ、一般會計ニ於テ第二豫備
金及ビ國庫剩餘金ヲ以テ支出致シマシタ臨
時軍事費特別會計ヘ繰入不足ニ依ル歲入金
ヲ以テ、一億九千三百四十餘万圓ノ豫算超
過支出ヲ致シテ居リマシテ、其ノ內譯ハ、
陸軍省所管ニ於テ一億六千四百六十餘万
圓海軍省所管ニ於テ二千八百八十餘万圓
トナツテ居リマス
委員會ニ於キマシテハ、是等ノ議案ニ對
シマシテ關聯事項トシテノ質問ガ多ク占メ
テ居リマシタノデアリマスカラ、詳細ハ速
記錄ニ依ツテ御覽ヲ願フコトニ致シマシテ、
唯肝要ナ點一點ダケヲ御紹介申上ゲマス、
卽チ第二豫備金ノ支出ノ費目ノ中ニ之ヲ仔
細ニ檢討シテ見レバ、豫算編成ノ際ニ豫メ
想定シ得ル項目ガアルニモ拘ラズ、之ヲ避
ケテ豫算外支出トシタト云フノハ、ドウ云
フ理由デアルカト云フ質問ニ對シマシテ、
政府委員ヨリ、其ノ疑惑ノ點ヲ詳細ニ說明
ヲサレマシテ、將來ニ於テ斯カル疑ノアリマ
スル點ニ付キマシテハ、豫算査定ノ際ニ十
分ニ注意スルト云フ答辯ガアツタノデアリ
マス
委員會ニ於キマシテハ、承諾ヲ與フベキ
モノト認メマシテ、討論ヲ省略致シマシテ
採決ノ結果、全會一致可決ヲ致シマシタ、
以上御報告申上ゲマス(拍手)発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=14
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015・田子一民
○議長(田子一民君) 昭和十五年度第一豫
備金支出ノ件外七件ハ承諾ヲ與フルニ御異
議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=15
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016・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ八件トモ承諾ヲ與フルニ決シマシ
タ-日程第九、農地世襲法案ノ第一讀會ヲ
開キマス、提出者ノ趣旨辯明ヲ許シマス-
提出者林平馬君
第九農地世襲法案(林平馬君外一名
提出)第一讀會
農地世襲法案
農地世襲法
第一條農家ノ戶主ハ其ノ家ノ獨立ヲ確
保スル爲之ニ必要ナル土地及建物ヲ世
襲財產ト爲スコトヲ得
世襲財產ノ設定ハ登記ニ依テ之ヲ爲ス
前項ノ登記ハ遂次之ヲ爲スコトヲ得
第二條世襲財產ノ種類、範圍竝登記ノ
方法ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第三條世襲財產ノ設定又ハ自作農ノ創
設、維持ニ付國庫ヨリ資金ノ融通又ハ
補助金若ハ助成金ノ交付ヲ受ケタル土
地建物ハ第一條第二項ノ規定ニ依リ登
記ヲ爲スコトヲ要ス
第四條本法ニ依ル登記ニハ登錄稅ヲ課
セス
世襲財產ニ對シテハ租稅其ノ他ノ公課
ヲ課セス
第五條世襲財產ノ目的物ハ之ヲ變更ス
ルコトヲ得ス但シ正當ナル事由アルト
キハ市町村長ノ許可ヲ得テ之ヲ變更ス
ルコトヲ得
前項但書ニ依ル場合ハ遲滯ナク登記ヲ
爲スコトヲ要ス
第六條世襲財產ハ第一條第二項ノ登記
前其ノ目的物ニ付生シタル債權ヲ除ク
外民事上ノ强制執行ノ目的ヲ以テ之ヲ
差押フルコトヲ得ス
第七條世襲財產ノ果實ハ收取後十五日
以内ニ市町村長ニ屆出ツルコトヲ得
前項ノ果實ハ戶主及其ノ家族ノ次ノ收
穫迄農業ヲ續行スル爲缺クヘカラサル
物ニ限リ之ヲ差押フルコトヲ得ス
第八條世襲財產ハ之ヲ讓渡シ又ハ質權
抵當權地役權永小作權若ハ賃貸權ノ目
的ト爲スコトヲ得ス但シ正當ナル事由
アルトキハ賃貸ニ限リ市町村長ノ許可
ヲ得テ之ヲ爲スコトヲ得
第九條世襲財產ハ戶主之ヲ管理ス
第十條世襲財產存置ノ必要ナキニ至リ
タルトキハ戶主ハ親族會ノ同意竝市町
村長ノ許可ヲ得テ之ヲ廢止スルコトヲ
得
附則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=16
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017・依光好秋
○依光好秋君 本案ハ政府提出、米穀需給
調節特別會計法中改正法律案委員ニ併セ付
託セラレンコトヲ望ミマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=17
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018・田子一民
○議長(田子一民君) 依光君ノ動議ニ御異
議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=18
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019・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ動議ノ如ク決シマシタ-日程第
+、農地國家管理法案ノ第一讀會ヲ開キマ
ス、提出者ノ趣旨辯明ヲ許シマス-提出
者平野力三君
第十農地國家管理法案(平野力三君
外十四名提出)第一讀會
農地國家管理法案
農地國家管理法
第一章總則
第一條本法ハ農業生產ノ擴充及農村生
活ノ向上ヲ圖ル爲農地ヲ政府ニ於テ收
用管理シ且家產制自作農ヲ創設維持ス
ルヲ以テ目的トス
第二條本法ニ於テ農地トハ耕地、採草
地及農耕ニ適スル未開墾地ヲ謂フ
前項以外ノ土地ガ農地ニ附隨シテ使用
セラルル場合又ハ建物其ノ他ノ工作物
ガ農地ニ附隨シテ賃借セラレ其ノ借賃
ガ農地ノ借賃ト分別シ得ザル場合ニ於
テハ其ノ土地又ハ建物其ノ他ノ工作物
ハ農地ト看做ス
第三條本法ニ於テ耕作人トハ第三章ノ
定ムル所ニ依リ國有農地ヲ政府ヨリ賃
借スルモノヲ謂ヒ耕作料トハ該賃借ノ
借賃ヲ謂フ
本法ニ於テ自作人トハ自己所有ノ農地
ヲ自己、其ノ家族又ハ此ノ等者ト其ノ被
用者ノ勞力ニ依リ經營スルモノヲ謂フ
第四條本法ニ於テ農業者トハ自作人、
耕作人又ハ命令ノ定ムル所ニ依リ一定
地域內ノ耕作人、自作人ヲ以テ組織セ
ラレタル農業組合ヲ謂フ
第二章農地ノ收用
第五條政府ハ私有農地ノ內自作地ヲ除
キ其ノ他ノ農地ヲ收用ス
前項以外ノ農地ニ付必要アルモノハ勅
令ノ定ムル所ニ依リ之ヲ收用スルコト
ヲ得
第六條農地收用補償價格ハ農地ノ賃貸
價格生產力其ノ他命令ヲ以テ定ムル基
準ニ依リ勅令ヲ以テ定ムル道府縣農地
收用審査會及中央農地收用審査會ノ議
ヲ經テ主務大臣之ヲ決定ス
第七條政府ハ農地證劵豪帳ニ基キ額面
金額百圓、五百圓、二千圓、五千圓ノ
四種ノ農地證劵ヲ交付シテ收用補償金
ノ支拂ニ代フ
前項ニ依リテ受クベキ補償金ノ總額ガ
百圓未滿ノ端數ヲ生ジタルトキハ其ノ
端數ハ金錢ヲ以テ之ヲ支拂フ
第八條農地證劵ハ記名式トシテ裏書ニ
依リ讓渡スルコトヲ得
第九條農地證劵ノ所持者ハ每年一囘劵
面額ニ對シ命令ヲ以テ定ムル一定率ニ
依ル金額ノ支拂ヲ受ク
第三章農地ノ管理
第十條前章ノ規定ニ依ル國有農地ハ命
令ヲ以テ定ムル農地管理規則ニ依リ該
農地所在ノ市町村又ハ之ニ近接スル市
町村ニ居住スル農業者又農業者タラム
トスルモノニ之ヲ貸與ス
農業組合ガ生產力擴充ノ爲共同經營ノ
必要ニシテ且有利ナリト決定シ勅令ヲ
以テ定ムル道府縣農地委員會ガ認可シ
タル區域ノ農地ハ該組合ニ貸付ヲ爲ス
コトヲ要ス
第十一條政府ハ農地ヲ高度ニ利用セシ
ムル爲一定區域內ノ自作人及耕作人ヲ
以テ農業組合ヲ組織セシメ之ニ對シ必
要ナル命令ヲ發スルコトヲ得
第十二條耕作人及農業組合ハ政府ニ對
シ借受農地ノ耕作料ヲ納入スベシ
第十三條耕作料ハ農地ノ主タル農作物
ノ平年作收穫量ノ二割五分ノ限度內ニ
於テ農地管理規則ノ定ムル所ニ依リ市
町村農地委員會ノ議ヲ經テ農地一筆每
ニ主務大臣之ヲ決定ス但シ本法施行前
ノ借賃又ハ小作料ガ農地ノ主タル農作
物ノ平年作收穫量ノ二割五分以下ナリ
シ場合ニ於テハ其ノ限度ヲ超エテ耕作
料ヲ定ムルコトヲ得ズ
第十四條耕作料ハ物。納トス但シ之ト異
リタル慣習アル場合ハ該慣習ニ依ル
第十五條耕作料ノ納期ハ每年一囘曆年
末トス但シ之ト異リタル慣習アル場合
ハ該慣習ニ依ル
前項ノ納期前十五日以內ニ第十七條第
二項ノ決定ナカリシトキハ其ノ決定ア
リタル日ヨリ後十五日ヲ納期トス
第十六條耕作料以外ニ敷金權利金其ノ
他何等ノ名義ヲ以テスルヲ問ハズ第十
三條ニ定ムル耕作料ノ範圍ヲ超エテ財
產上ノ利益ヲ求ムルコトヲ得ズ
第十七條耕作人又ハ農業組合若ハ農業
組合員其ノ責ニ歸スベカラザル事由ニ
依リ收穫量減少シ其ノ程度ガ農地管理
規則ノ定ムル限度ヲ超ユル場合ニ於テ
ハ該農地ノ耕作料ノ減免ヲ請求スルコ
トヲ得
前項ニ依ル減免ノ請求アリタルトキハ
農地管理規則ノ定ムル所ニ依リ市町村
農地委員會ノ議ヲ經テ主務大臣之ヲ決
定ス
第十八條耕作料ノ徵收ニ付テハ國稅徵
收法ヲ準用ス但シ物納耕作料ノ滯納處
分ハ現物ヲ徵收シ現物ナキ場合及不足
スル場合ニ於テハ納期ニ於ケル現物ノ
價格ノ範圍內ニ於テ他ノ財產ヲ差押フ
ルコトヲ得
第十九條耕作人又ハ農業組合ハ政府ノ
許可ナクシテ農地ニ永久ノ變更ヲ加ヘ
又ハ耕作權ノ讓渡若ハ轉貸ヲ爲スコト
ヲ得ズ
第二十條政府ハ公共ノ必要其ノ他農地
管理規則ノ定ムル正當ナル事由アル場
合又ハ耕作人ガ宥恕スベキ事情ナキニ
拘ラズ耕作料ヲ滯納シ若ハ第十一條ノ
命令ニ從ハズ又ハ第十九條ニ違背スル
等信義ニ反シタル行爲アリタル場合ハ
何時ニテモ耕地ヲ返還セシムルコトヲ
得
第二十一條前條ノ場合ヲ除クノ外耕作
人ハ其ノ耕作權ヲ失フコトナシ
第二十二條耕作人又ハ農業組合ガ農地
ヲ返還セムトスルトキハ收穫季節後次
ノ耕作ニ著手スル二箇月以前ニ屆出ヲ
爲スベシ
一箇年以上耕作ヲ爲サズ又ハ耕作不能
トナリタルトキハ該農地ハ之ヲ政府ニ
返還シタルモノト看做ス
前項ノ事實ガ收穫期ノ中途ニ於テ生ジ
タル場合ト雖該年度ノ耕作料ハ之ヲ納
入スベキモノトス
第二十三條耕作人又ハ農業組合ガ農地
ヲ返還シタル場合ハ政府ハ其ノ耕作人
又ハ農業組合ニ對シ離作料ヲ支拂フコ
トヲ要ス
離作料ノ額ハ農地管理規則ノ定ムル所
ニ依リ市町村農地委員會ノ議ヲ經テ主
務大臣之ヲ決定ス
第二十四條農地ヲ農業以外ノ目的ニ使
用セムトスル者ハ政府フ許可ヲ受クベシ
前項ノ許可ハ道府縣農地委員會ノ議ヲ
經テ主務大臣之ヲ決定ス
許可ヲ受ケタル者ガ耕作人又ハ農業組
合ヨリ農地ノ明渡ヲ受ケムトスルトキ
ハ前條第二項ニ依リ離作料ヲ支拂フベ
シ
民法第五百三十三條ハ前項ノ場合ニ之
ヲ準用ス
第二十五條自作人ガ自作ヲ廢止シ又ハ
耕作人若ハ農業組合ガ返還シタルモノ
ト看做サレタル農地ハ之ニ隣接スル農
地ノ農業者ニ於テ命令ヲ以テ定ムル適
正規模耕地面積ノ限度內ニ於テ他ニ優
先シテ貸付ヲ受クルコトヲ得
第二十六條農業者ハ農地管理規則ノ定
ムル所ニ依リ政府ノ許可ヲ得テ農地ノ
交換分合ヲ爲スコトヲ得
政府必要アリト認ムルトキハ農地管理
規則ノ定ムル所ニ依リ市町村農地委員
會ノ議ヲ經テ農地ノ交換分合ヲ命ズル
コトヲ得
第二十七條農地ノ交換分合又ハ耕作權
ノ讓渡轉貸アリタル後ノ農地ノ面積耕
作料ニ付テハ主務大臣之ヲ決定ス
第四章自作地
第二十八條耕作人ハ自己ノ耕地ニ付家
產制自作農創設令ノ定ムル所ニ依リ適
正規模耕地面積ニ達スル迄國有農地ヲ
他ニ優先シテ自作地トシテ買取ルコト
ヲ得
第二十九條自作人ハ家產制自作農創設
令ノ定ムル所ニ依リ適正規模耕地面積
ニ達スル迄農地ヲ買取ルコトヲ得
第三十條現ニ自作地タルモノ及第二十
八條又ハ第二十九條ニ依リ創設セラレ
タル自作地及附屬工作物ハ適正規模耕
地面積ノ限度內ニ於テ之ヲ世襲ノ家產
トシテ該農地ハ家產制自作農創設令ノ
定ムル所ニ依リ政府ノ許可ヲ受クルニ
非ザレバ之ヲ讓渡若ハ貸付其ノ他ノ處
分ヲ爲シ又ハ新ニ物權ヲ設定スルコト
ヲ得ズ
第三十一條家產タル自作地ハ其ノ旨之
ヲ登記スルコトヲ要ス
第三十二條家產タル自作地及其ノ附屬
工作物ハ前條ニ依ル登記前其ノ目的物
ニ付生ジタル債權ヲ除キ民事上ノ强制
執行ノ目的ヲ以テ之ヲ差押フルコトヲ
得ズ
第三十三條家產タル自作地ハ家督相續
ノ特權ニ屬ス
家族ガ自作人ナル場合ノ遺產相續人ニ
付テハ家產タル自作地ニ限リ民法第九
百六十八條乃至第九百八十五條ノ規定
ヲ準用ス
第三十四條政府ノ許可アリタル場合ニ
限リ自作地ヲ二以上ノ家產タル自作地
ニ分割スルコトヲ得
附則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
本法施行ノ際賃貸借又ハ永小作關係ノ存
續スル農地ニ付テハ第十條第一項ニ依リ
貸付アリタルモノト看做ス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=19
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020・依光好秋
○依光好秋君 本案ハ政府提出、米穀需給
調節特別會計法中改正法律案委員ニ併セ付
託セラレンコトヲ望ミマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=20
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021・田子一民
○議長(田子一民君) 依光君ノ動議ニ御異
議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=21
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022・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ動議ノ如ク決シマシタ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=22
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023・依光好秋
○依光好秋君 議事日程追加ノ緊急動議ヲ
提出致シマス、卽チ此ノ際政府提出、獸醫
師法第二條ノ臨時特例ニ關スル法律案及ビ
明治四十五年法律第二十一號中改正法律案
ノ兩案ヲ一括議題トナシ、委員長ノ報告ヲ
求メ、其ノ審議ヲ進メラレンコトヲ望ミマ
ス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=23
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024・田子一民
○議長(田子一民君) 依光君ノ動議ニ御異
議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=24
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025・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ日程ハ追加セラレマシタ-獸醫
師法第二條ノ臨時特例ニ關スル法律案、明
治四十五年法律第二十一號中改正法律案、
右兩案ヲ一括シテ第一讀會ノ續ヲ開キマス、
委員長ノ報告ヲ求メマス-委員長三善信
房君
獸醫師法第二條ノ臨時特例ニ關スル法
律案(政府提出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
明治四十五年法律第二十一號中改正法
律案(臟虎膃肭獸獵獲禁止ニ關スル件)
(政府提出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
報告書
一獸醫師法第二條ノ臨時特例ニ關スル法
律案(政府提出、貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十七年二月十日
委員長三善信房
衆議院議長田子一民殿
報告書
一明治四十五年法律第二十一號中改正法
律案(臟虎膃肭獸獵獲禁止ニ關スル件)
(政府提出、貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十七年二月十日
委員長三善信房
衆議院議長田子一民殿
〔三善信房君登壇〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=25
-
026・三善信房
○三善信房君 只今議題トナリマシタ獸醫
師法第二條ノ臨時特例ニ關スル法律案竝ニ
明治四十五年法律第二十二號中改正法律
案〓臟虎膃肭獸獵獲禁止ニ關スル件、右兩
案ノ委員會ニ於ケル審議ノ經過及ビ結果ヲ
簡單ニ御報告申上ゲタイト思フノデアリ
マス
先ヅ獸醫師師第二條ノ臨時特例ニ關スル
法律案ノ內容ニ村テ申上ゲマス、從來ノ獸
醫師法第二條ニ依リマスレバ、未成年者ニ
對シマシテハ、獸醫師ノ免許ヲ與ヘルコト
ガ出來ヌコトニナツテ居ツタノデアリマス
ガ、緊迫セル現下ノ情勢ニ卽應致シマシテ、
大學、專門學校ノ在學年限ノ臨時短縮ニ伴
ヒマシテ、右大學、專門學校卒業者中ノ未
成年者ニ對シマシテ獸醫師ノ免許ヲ與ヘ)
戰時下畜產資源ノ確保ヲナサントスルノデ
アリマス、右法案ニ對シマシテ多數ノ委員
諸君カラ質疑ガアリマシタガ、其ノ主ナル
點ニ付テ申上ゲテ見タイト思ヒマス
本法案ハ獸醫師不足ノ折柄極メテ適切ナ
ル處置デアリマスルガ、我ガ國ノ馬產及ビ
畜產ハ國家國防上、產業上重大ナル使命ヲ
有シテ居リマシテ、殊ニ馬匹ハ國防ノ第一
線ニ活躍シ、畜牛ハ銃後產業ニ使役セラレ
テ居リマシテ、高度國防國家完遂上是ガ增"
產ト、資質ノ向上トハ喫緊ノ要務デアリマ
ス、隨テ技術ノ指導、衞生施設ハ最モ必要
トスルノデアリマシテ、之ニ要スル畜產技
術員及ビ獸醫師ノ充實ヲ圖リマスコトハ、
最大ノ急務デアルト思フガ、政府ノ所信如
何尙ホ我ガ國ノ馬政ハ南方ニ進出シマシ
タ爲ニ、從來ノ馬政ニ變革ヲ來スヤウナコ
トガアリハシナイカ、是ハ國民ノ最モ心配
シテ居ル點デアルカラ、此ノ點ニ對シテ政
府ノ所信ヲ承リタイトノ質疑ニ對シマシテ、
政府ハ〓育機關ノ擴充ヲ圖ルト共ニ、講習
會等ニ依ツテ技術ノ普及向上ヲ圖リ、尙ホ
優秀ナル開業獸醫師ニ對シマシテハ)之ヲ
官吏ニ登用スル等ノ方法ニ依リマシテ、獸
醫技術員ノ待遇改善竝ニ充實ヲ圖リ、以テ
我ガ國馬政及ビ畜產ノ進展ニ資シタイトノ
答辯ガアリマシタ、尙ホ馬政方針ニ對シマ
シテハ、南方ニ進出致シテ居ルト雖モ、北
方ノ備ヘハ一日モ怠ルコトハ出來ヌノデア
ルガ故ニ、我ガノ馬政方針ノ根本ニハ、何
等ノ變革ヲ來サナイトノ言明ガアツタノデ
アリマス
次ニ明治四十五年法律第二十一號中改正
法律案ノ內容ニ付テ申上ゲマス、從來臘虎、
膃肭獸ノ獵獲ハ膃肭獸保護條約ニ基キマシ
テ禁止セラレテ居ツタノデアリマスガ、今
般右條約ガ失效致シマシタノデ、現行制度
ラ改メテ、政府ガ必要ニ應ジマシテ是ガ禁
止制限ノ措置ヲ執リ、海洋漁業資源ノ統制
ヲナサントスルノガ其ノ法案ノ內容デアリ
マス、尙ホ特殊機關ヲ設ケマシテ、之ヲシ
テ獵獲セシムルト云フコトガ、此ノ獵獲ニ
對スル所ノ政府ノ根本方針デアルヤウデア
リマス、右ニ關スル主ナル質疑ニ付テ申上ゲ
マスレバ、我ガ國ノ水產ハ、大東亞戰爭ノ
赫々タル戰果ニ伴ヒマシテ、海洋政策ノ飛
躍的進展ニ卽應シ、水產行政機構ノ全面的
整備强化ヲ要スルト共ニ、關係法規ノ刷新
整備ヲ必要トスルト思フ、尙ホ本法ノ罰則
ハ漁業法ニ於ケル捕鯨、其ノ他ノ漁業ニ比
較致シテ均衡ヲ失スルト思フ、政府ハ是等
法規ノ整備ヲナスニ當リ、本法ニ付テモ十
分考慮スルノ必要アリト思フガ、政府ノ所
信如何トノ質疑ニ對シマシテ、政府ハ水產
業ノ全面的統制ニ付テハ、將來ノ情勢ニ應
ジ事態ニ副フヤウニ考慮スルトノコトデア
リマス、刑罰ニ付キマシテハ、臘虎、〓肭
獸ノ特性ト、本法ノ沿革ニ徵シ、本案ノ如
キ程度ハ至當ナリト認ムル、併シナガラ水
產關係法規ノ刷新整備ヲナス場合ニハ、十
分考慮スルトノコトデアリマシタ、此ノ外
現下ノ魚類不足ノ問題及ビ配給ノ不圓滑、
特ニ農村ニ於ケル鹽干魚類ノ不足ハ國民ノ
保健ノ上カラ考ヘマシテモ、洵ニ遺憾ノ點ガ
多イト云フコトニ付キマシテ、政府ノ方策
ヲ質シマシタ所、政府ハ漁獲ノ增產ニ付テ
ハ資材ノ重點的利用配給ニ依リマシテ、是
ガ維持增進ニ努力シ、配給機構ノ整備充實、
又ハ農村ノ鹽干魚類ノ配給ニ付テハ漸次改
善ヲ加ヘテ、是等ノ不備ヲ補フトノコトデ
アリマシタ、其ノ他重要ナル質疑ガアリマ
シタガ、是等ハ速記錄ニ依ツテ御覽ヲ願フ
コトト致シマス
本日質疑ヲ終リマシテ、直チニ討論ニ入
リマシタ、岩瀨亮君、森幸太郞君、前川
正一君、松本治一郞君ヨリソレ〓〓各派ヲ代
表シテ贊成ノ意見ヲ述ベラレタノデアリマ
ス、採決ノ結果兩案共原案ノ通リ可決セラ
レマシタ、以上御報告申上ゲマス(拍手)発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=26
-
027・田子一民
○議長(田子一民君) 兩案ノ第二讀會ヲ開
クニ御里議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=27
-
028・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ兩案ノ第二讀會ヲ開クニ決シマシ
タ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=28
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029・依光好秋
○依光好秋君 直チニ兩案ノ第二讀會ヲ開
キ、第三讀會ヲ省略シテ、委員長報告ノ通
リ可決サレンコトヲ望ミマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=29
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030・田子一民
○議長(田子一民君) 依光君ノ動議ニ御異
議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=30
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031・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ直チニ兩案ノ第二讀會ヲ開キ、議
案全部ヲ議題ト致シマス
獸醫師法第二條ノ臨時特例ニ關スル法
律案第二讀會(確定議)
明治四十五年法律第二十一號中改正法
律案(臟虎膃肭獸獵獲禁止ニ關スル件)
第二讀會(確定議)発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=31
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032・田子一民
○議長(田子一民君) 別ニ御發議モアリマ
セヌ、第三讀會ヲ省略シテ、兩案トモ委員
長報告通リ可決確定致シマシタ(拍手)発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=32
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033・依光好秋
○依光好秋君 議事日程追加ノ緊急動議ヲ
提出致シマス、卽チ此ノ際政府提出、恩給
法中改正法律案、國家總動員法第十八條ノ
規定ニ依ル法人等ヲシテ行政官廳ノ職權ヲ
行ハシムルコトニ關スル法律案、北支那開
發株式會社法中改正法律案、中支那振興株
式會社法中改正法律案、及ビ大東亞戰爭ノ
呼稱ヲ定メタルニ伴フ各法律中改正法律案
ノ五案ヲ一括議題トナシ、委員長ノ報告ヲ
求メ、其ノ審議ヲ進メラレンコトヲ望ミマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=33
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034・田子一民
○議長(田子一民君) 依光君ノ動議ニ御異
議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=34
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035・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ日程ハ追加セラレマシタ、恩給法
中改正法律案、國家總動員法第十八條ノ規
定ニ依ル法人等ヲシテ行政官廳ノ職權ヲ行
ハシムルコトニ關スル法律案、北支那開發
株式會社法中改正法律案、中支那振興株式
會社法中改正法律案、大東亞戰爭ノ呼稱ヲ
定メタルニ伴フ各法律中改正法律案、右五
案ヲ一括シテ第一讀會ノ續ヲ開キマス、委
員長ノ報告ヲ求メマス-委員長森田福市
君
恩給法中改正法律案(政府提出、貴族
院送付)第一讀會ノ續(委員長報〓)
國家總動員法第十八條ノ規定ニ依ル法
人等ヲシテ行政官廳ノ職權ヲ行ハシム
ルコトニ關スル法律案(政府提出、貴
族院送付)第一讀會ノ續(委員長報告)
北支那開發株式會社法中改正法律案
(政府提出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
中支那振興株式會社法中改正法律案
(政府提出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
大東亞戰爭ノ呼稱ヲ定メタルニ伴フ各
法律中改正法律案(政府提出、貴族院
送付)第一讀會ノ續(委員長報〓)
報告書
一恩給法中改正法律案(政府提出、貴族院
送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報告候也
昭和十七年二月十日
委員長森田福市
衆議院議長田子一民殿
報告書
一國家總動員法第十八條ノ規定ニ依ル法
人等ヲシテ行政官廳ノ職權ヲ行ハシム
ルコトニ關スル法律案(政府提出、貴
族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十七年二月十日
委員長森田福市
衆議院議長田子一民殿
報〓書
一北支那開發株式會社法中改正法律案
(政府提出、貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十七年二月十日
委員長森田福市
衆議院議長田子一民殿
報告書
一中支那振興株式會社法中改正法律案
(政府提出、貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報告候也
昭和十七年二月十日
委員長森田福市
衆議院議長田子一民殿
報告書
一大東亞戰爭ノ呼稱ヲ定メタルニ伴フ各
法律中改正法律案(政府提出、貴族院
送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十七年二月十日
委員長森田福市
衆議院議長田子一民殿
〔森田福市君登壇〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=35
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036・森田福市
○森田福市君 只今議題ニナリマシタ五案
ヲ一括致シマシテ、本委員會ニ於ケル經過
竝ニ結果ニ付テ御報告申上ゲマス
本委員會ニ於キマシテハ、一月三十日ヨ
リ開會致シマシテ、本日マデ前後六囘ニ亙
ツテ會議ヲ開キ、愼重審議ヲ致シタノデア
リマス、質疑ハ恩給法及ビ北支那開發、中
支那振興兩會社法ノ三案ニ集中セラレタノ
デアリマスガ、其ノ詳細ニ付テハ速記錄デ
諒承願フコトト致シマシテ、玆ニ重要ナル
案ノ內容及ビ質疑應答ノ二、三ダケヲ御紹
介申上ゲタイト存ジマス
先ヅ第一ニ恩給法中改正法律案ノ大體ノ
趣旨ヲ申上ゲマスト、現行恩給法デハ戰地
ト戰地外トヲ區別シテ、戰地ノ戰務ノ場合
ニアリマシテハ、戰務期間一月ニ付キ三月
ヲ加算シ、戰地外ノ戰務ノ場合ニアリマシ
テハ、戰務期間一月ニ付キ一月ヲ加算スル
コトニナツテ居ルノデアリマスガ、近時ノ
戰爭デハ、宣戰カラ休戰マデ必ズシモ常ニ
同一程度ノ狀態ガ續クトハ限ラヌノデアリ
マシテ、其ノ間種々段階ガアリマス、隨テ
戰地ニハ一律ニ一月ニ付キ三月ヲ加算スル
ト云フコトハ、必ズシモ實情ニ副ハズ、三
月ヨリ短イ加算ヲ付ケルヲ適當トスル場合
モアル、又一方戰地外ニ於テモ、敵ノ航空
機ヤ、潜水艦ノ我ガ國土ヲ襲フコトモアリ
得マスノデ、是等ノ敵ニ對シテ作戰シアル
モノニ、內地デ勤務スルト云フ理由デ、
律ニ一月ニ付キ一月ノ加算ヲスルト云フダ
ケデハ不十分ナ場合ガアリマスノデ、現行
法ノ戰地ト戰地外ノ區別ヲ撤廢シ、戰務ノ
內容ニ應ジテ、其ノ期間一月ニ付キ三月以
內デ適當ナ加算ヲ付ケルコトガ出來ルヤウ
ニ規定ヲ改メ、又戰死者ノ遺族ヤ、公務死
亡者ノ遺族扶助料ハ昭和十三年ニ一應增
額シタノデアリマスガ、現下ノ情勢ニ照シ、
更ニ一層厚クスル必要ガアリマスノデ、少
額扶助料ノ受給者、卽チ軍人デ申シマスル
ト、中尉以下ノ者ノ遺族扶助料ヲ增額スルコ
トトシ、增額ノ割合ハ下ノ者ニ厚ク、上ノ
者ニ薄クスルト云フ方針デ、大體兵ノ遺族
デ四割增、中尉ノ遺族デ三分增トシ、其ノ
中間ハ上下ノ間ニ不均衡ガ生ジナイヤウナ
割合ニスルト共ニ、現在ノ制度デハ遺族ノ
員數ニ依ル加給額ハ、五人マデハ順次累增
シ、六人以上ハ五人ノ場合ト同額トナツテ
居ルノヲ、今囘ハ人口政策ヲモ考慮シ、六
人以上ノ場合ニモ其ノ員數ニ應ジテ扶助料
ヲ累增スルコトトセラレタ點等デアリマス
本委員會ニ於キマシテハ、數囘ニ亙ツテ
開會シテ、各委員カラ非常ニ熱心ナル質疑
ガアリ、政府委員ヨリ詳細ナ應答ガアツタ
ノデアリマスガ、其ノ主ナル點ノ一、二ヲ
申上ゲマスルト、第一ハ、恩給以外ニ多額
ノ所得アル場合ニハ、モツト恩給ノ停止ヲ
强化シテハドウカ、又總動員法ノ規定ニ依
ツテ官廳ノ權限ノ一部ヲ委任セラレテ居ル
所ノ統制會ヤ、政府ニ關係ノアル各統制團
體各營團、國策會社及ビ準國策會社等ニ
勤務スル所ノ職員ハ、事實上官吏ノ延長ト
モ見ラレルノデアリマスカラ、是等ノ職員
ハ會社カラ相當多額ナ報酬ヲ受ケテ居ルノ
デアルカラ、其ノ收入ガ前職ノ官吏ノ時代
デアツタ所ノ收入以上ノ高額ノ收入者ニ
ハ、此ノ三割ノ停止ダケデハ足ラナイカラ、
恩給ヲ停止スルヤウニシテハドウデアルカ
ト云フ質問ニ對シマシテハ、政府ハ適當ナ
機會ニ善處スルトノ答辯ガアツタノデアリ
マス
次ニ現在ノ恩給ハ額モ少ク、是ノミデハ
老後ノ生活モ十分デナイカラ、現在ノ恩給
ヲ一時金トスルカ、又ハ年金ト一時金トノ
選擇トシテ受給者ニ資金ヲ與ヘル途ヲ開イ
テハドウデアルカト云フ質問ニ對シマシテ
ハ、何分受給者ノ大部分ハ生活ニ餘裕ナキ
モノデ、年金ト一時金ヲ選擇セシメマスト、
大部分ハ一時金ヲ選擇スル結果トナルト考
ヘマス、然ルニ恩給受給者ノ大部分ハ、傷
痍軍人ヤ戰死者ノ遺族デアリ、又軍人ノ中
ノ下士官ヤ、巡査デアリマスガ、是等ノ者
ハ特別ノ〓育ヲ受ケ、特別ナ環境デ勤務シ
テ居ルノデアリマスカラ、自然經濟界ノ事
情ニモ疎イノデアリマス、此ノヤウナ者ガ
是デ商賣ヲ始メタト致シマシテモ、元モ子
モナクナル危險ガアリマスカラ、是デハ老
後ノ生活安定ノ一助トスルト云フ恩給制度
ノ目的ガ達セラレマセヌカラ、恩給ヲ一時金
トスルト云フコトハ、餘程考慮シナケレバ
ナラヌ問題デアルト云フ答辯ガアツタノデ
アリマス
次ニ今囘ノ扶助料增額ノ問題トシテハ、
ドウシテモ大尉以下ノ遺族扶助料ヲ、樣
ニ增額スベキモノデアルト思フガ、之ヲ中
尉以下ニ限ツタノハドウ云フ譯デアルカト
云フ質問ニ對シマシテハ、戰死者ノ遺族扶
助料ハ、旣ニ昭和十三年ニ非常ニ大幅ニ增
額セラレ、全部ノ者ガ此ノ恩典ニ浴シテ居
リマシテ、現行法デハ大尉ト中尉トデハ、
其ノ遺族扶助料ノ額ニ可ナリノ開キガアリ、
何ト申シマシテモ中尉以下ノ遺族ハ生活ニ
餘裕ガアリマセヌノデ、今囘ハ特ニ少額遺
族扶助料受給者ヲ一層援護スル必要ガアル
ト認メテ、此ノ遺族扶助料ニ限リ增額シタ
次第デアルト云フ答辯ガアリマシタ
次ニ內地ノ官廳デ戰爭關係ノ勤務ニ服ス
ル者ハ、戰務ニ服スルモノト云フコトガ出
來ルカ、又戰務ニ服スル者ノ範圍ハ、何人
ガ決定スルノデアルカト云フ質疑ニ對シマ
シテハ、政府委員カラ如何ナル者ニ戰務加
算ヲ附スルカト云フ戰務ノ範圍ハ、内閣總理
大臣ノ奏請ニ依リ勅裁ヲ以テ定メラレマス、
勅裁ニ依ツテ加算ノ範圍ガ決マリマスト、
此ノ範圍內ノ者ニハ戰務加算ヲ付ケルコト
ニナリマシテ、內閣恩給局デハ之ニ依ツテ
恩給ノ裁定ヲ致シテ居ルノデアリマス、而
シテ從來大本營ヤ陸海軍省等デ勤務シテ居
ル者ノ中デ、戰爭遂行ト密接不可分ノ職務
ニ服シテ居ル者デ、特ニ事務繁忙ナ者ハ、
戰務ニ服スル者トシテ、或ル期間加算ヲ付
ケラレタノデアリマスガ、今囘ノ戰爭デハ
今後特別ノ事態ガ起ラナイ限リ、是等ノ者
ニハ戰務加算ヲ付ケナイト云フ陸海軍カラ
ノ申出モアリマスノデ、其ノヤウニ處置ス
ルコトニ運ンデ居リマス、隨テ今次ノ戰爭
デ內地ニ勤務スル者デ、戰務加算ヲ付ケラ
レマス者ハ、戰地同樣不眠不休、國土ヲ防衞
シテ居ル防衞部隊、敵潜水艦ノ防衞哨戒ニ
從事シテ居ル海軍部隊等デアルト云フ答辯
ガアツタノデアリマス、尙ホ此ノ外ニモ數
點アリマシタガ、詳細ハ速記錄デ御諒承願
ヒタイト思ヒマス
尙ホ北支那開發及ビ中支那振興ノ兩社ノ
法案ハ、出資ノ增加竝ニ北支那開發會社ニ
ハ今後直營デ事業ヲ行ハスト云フ法案デ
アリマシテ、是等ニ對シテハ適切ナル質問
ガアリマシテ、祕密會ヲ開イテ鑛物資源、
其ノ他ノ内地供給ニ關スル答辯ガアリマシ
タ
大體以上デ、其ノ詳細ハ速記錄ニ讓ルコ
トト致シマス、本日討論採決ノ結果ハ、討
論ヲ省略シテ、五案トモ原案可決ニ決定シ
夕次第デアリマス、此ノ段御報〓申上ゲマ
ス(拍手)発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=36
-
037・田子一民
○議長(田子一民君) 五案ノ第二讀會ヲ開
クニ御異議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=37
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038・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ五案ノ第二讀會ラ開クニ決シマシ
タ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=38
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039・依光好秋
○依光好秋君 直チニ五案ノ第二讀會ヲ開
キ、第三讀會ヲ省略シテ、委員長報告ノ通
リ可決サレンコトヲ望ミマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=39
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040・田子一民
○議長(田子一民君) 依光君ノ動議ニ御異
議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=40
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041・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ直チニ五案ノ第二讀會ヲ開キ、議
案全部ヲ議題ト致シマス
恩給法中改正法律案第二讀會(確定議)
國家總動員法第十八條ノ規定ニ依ル法
人等ヲジテ行政官廳ノ職權ヲ行ハシム
ルコトニ關スル法律案
第二讀會(確定議)
北支那開發株式會社法中改正法律案
第二讀會(確定議)
中支那振興株式會社法中改正法律案
第二讀會(確定議)
大東亞戰爭ノ呼稱ヲ定メタルニ伴フ各
法律中改正法律案第二讀會(確定議)発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=41
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042・田子一民
○議長(田子一民君) 別ニ御發議モアリマ
セヌ、第三讀會ヲ省略シテ、五案トモ委員
長報告通リ可決確定致シマシタ(拍手)発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=42
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043・依光好秋
○依光好秋君 議事日程追加ノ緊急動議ヲ
提出致シマス、卽チ此ノ際政府提出、日本
勸業銀行法中改正法律案、農工銀行法中改
正法律案、北海道拓殖銀行法中改正法律案、
國民貯蓄組合法中改正法律案、稅務代理士
法案、社債等登錄法案及ビ會計法戰時。特例
案ノ七案ヲ一括議題トナシ、委員長ノ報〓
ヲ求メ、其ノ審議ヲ進メラレンコトヲ望ミ
マス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=43
-
044・田子一民
○議長(田子一民君) 依光君ノ動議ニ御異
議アリマセヌカ
(「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=44
-
045・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ日程ハ追加セラレマシタ-日本
勸業銀行法中改正法律案、農工銀行法中改
正法律案、北海道拓殖銀行法中改正法律案、
國民貯蓄組合法中改正法律案、稅務代理士
法案、社債等登錄法案、會計法戰時特例案、
右七案ヲ一括シテ第一讀會ノ續ヲ開キマス、
委員長ノ報告ヲ求メマス-委員長由谷義
治君
日本勸業銀行法中改正法律案(政府提
出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
農工銀行法中改正法律案(政府提出、貴
族院送付)第一讀會ノ續(委員長報〓)
北海道拓殖銀行法中改正法律案(政府
提出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
國民貯蓄組合法中改正法律案(政府提
出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
稅務代理士法案(政府提出、貴族院送
付第一讀會ノ續(委員長報〓)
社債等登錄法案(政府提出、貴族院送
付第一讀會ノ續(委員長報〓)
會計法戰時特例案(政府提出、貴族院
送付)第一讀會ノ續(委員長報〓)
報〓書
一日本勸業銀行法中改正法律案(政府提
出、貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十七年二月十日
委員長由谷義治
衆議院議長田子一民殿
報〓書
一農工銀行法中改正法律案(政府提出、貴
族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十七年二月十日
委員長由谷義治
衆議院議長田子一民殿
報告書
一北海道拓殖銀行法中改正法律案(政府
提出、貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十七年二月十日
委員長由谷義治
衆議院議長田子一民殿
報〓書
一國民貯蓄組合法中改正法律案(政府提
出、貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十七年二月十日
委員長由谷義治
衆議院議長田子一民殿
報〓書
一稅務代理士法案(政府提出、貴族院送
付
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十七年二月十日
委員長由谷義治
衆議院議長田子一民殿
報〓書
一社債等登錄法案(政府提出、貴族院送
付
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十七年二月十日
委員長由谷義治
衆議院議長田子一民殿
報〓書
一會計法戰時特例案(政府提出、貴族院
送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十七年二月十日
委員長由谷義治
衆議院議長田子一民殿
〔由谷義治君登壇〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=45
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046・由谷義治
○由谷義治君 政府提出日本勸業銀行法中
改正法律案、農工銀行法中改正法律案、北
海道拓殖銀行法中改正法律案、國民貯蓄組
合法中改正法律案、稅務代理士法案、社債等
登錄法案、會計法戰時特例案、右七件委員
會ノ經過竝ニ結果ヲ御報告致シマス、先ヅ
審議經過ノ御紹介デアリマスガ、前後六囘
ニ亙ル委員會ハ、委員諸君ヨリ極メテ熱心ニ
シテ有益ナル多數ノ質問ガアリ、政府當局
ノ答辯亦之ニ對應スルモノガアリマシタガ、
其ノ一切ハ擧ゲテ悉ク速記錄ニ讓リタイト
思ヒマス、何卒御諒承ノ上、就イテ以テ十
分ニ御參照アランコトヲ希望致シマス
次ニ委員會ノ結果デアリマス、本日午後
一時議案全部ヲ議題トシテ討論ニ付シマシ
ク、深澤吉平君、石坂豐一君、川俣〓音君
及ビ瀧澤七郞君ヨリ各會派ヲ代表スル立場
ニ於テ、各案ニ對シ時局ノ要請ヲ對象トシ
テ、眞劍ナル希望意見ヲ付シツツ原案贊成
ノ御發言ガアリ、採決ノ結果全會一致ヲ以
テ可決致シマシタ、以上ヲ以テ委員長報告
ト致シマス(拍手)発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=46
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047・田子一民
○議長(田子一民君) 七案ノ第二讀會ヲ開
クニ御異議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=47
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048・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ七案ノ第二讀會ヲ開クニ決シマシ
タ発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=48
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049・依光好秋
○依光好秋君 直チニ七案ノ第二讀會ヲ開
キ、第三讀會ヲ省略シテ、委員長報告ノ通
リ可決サレンコトヲ望ミマス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=49
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050・田子一民
○議長(田子一民君) 依光君ノ動議ニ御異
議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=50
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051・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ直チニ七案ノ第二讀會ヲ開キ、議
案全部ヲ議題ト致シマス
日本勸業銀行法中改正法律案
第二讀會(確定議)
農工銀行法中改正法律案
第二讀會(確定議)
北海道拓殖銀行法中改正法律案
第二讀會(確定議)
國民貯蓄組合法中改正法律案
第二讀會(確定議)
稅務代理士法案第二讀會(確定議)
社債等登錄法案第二讀會(確定議)
會計法戰時特例案第二讀會(確定議)発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=51
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052・田子一民
○議長(田子一民君) 別ニ御發議モアリマ
セヌ、第三讀會ヲ省略シテ、七案トモ委員
長報告通リ可決確定致シマシタ(拍手)是ニ
テ議事日程ハ議了致シマシタ、次會ノ議事
日程ハ公報ヲ以テ通知致シマス、本日ハ是
ニテ散會致シマス
午後二時七分散會
衆議院議事速詞錄第十一號中正誤
一八〇頁二段終ヨリ七八行目「陸海軍將兵訓練中ノ
殉職者優遇ニ關スル建議案」ヨリ同頁三段十五
行目「右建議ス」マテハ重複誤植ニ付削除ス発言のURL：https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01219420210&spkNum=52
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