1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和十七年二月十三日(金曜日)
午後二時二十分開議
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議事日程 第十三號
昭和十七年二月十三日
午後一時開議
建議案
第一 治水利水政策の確立に關する建議案(俵孫一君外八名提出)(第一號)(委員長報告)
第二 地方行政振興に關する建議案(宮本雄一郎君外六名提出)(第四號)(委員長報告)
第三 横山神社昇格に關する建議案(熊谷五右衞門君提出)(第七號)(委員長報告)
第四 崇神天皇を奉祀する神宮御創建に關する建議案(田中万逸君外二名提出)(第一〇號)(委員長報告)
第五 東郷神社を別格官幣社に昇格に關する建議案(守屋榮夫君外六名提出)(第一二號)(委員長報告)
第六 乃木神社を別格官幣社に昇格に關する建議案(守屋榮夫君外六名提出)(第一三號)(委員長報告)
第七 渡良瀬川流域砂防工事施行に關する建議案(森下國雄君外十二名提出)(第一四號)(委員長報告)
第八 敬神の眞義宣揚に關する建議案(曾和義弌君提出)(第一七號)(委員長報告)
第九 官幣大社宗像神社社殿境域復興に關する建議案(原口初太郎君提出)(第一九號)(委員長報告)
第十 吉野川河水統制利用に關する建議案(前川正一君提出)(第二四號)(委員長報告)
第十一 戰時壯丁錬成局設置に關する建議案(藤生安太郎君外十一名提出)(第八號)(委員長報告)
第十二 治療師法制定に關する建議案(守屋榮夫君外三名提出)(第一一號)(委員長報告)
第十三 水道營團設立に關する建議案(小笠原三九郎君外二名提出)(第一五號)(委員長報告)
第十四 腹本位體育實施に關する建議案(山本厚三君外二名提出)(第一六號)(委員長報告)
第十五 師範大學創設に關する建議案(永井柳太郎君外二十九名提出)(第二三號)(委員長報告)
第十六 畜産局設置に關する建議案(野溝勝君外五名提出)(第二號)(委員長報告)
第十七 種苗國策樹立に關する建議案(立川平君外三名提出)(第六號)(委員長報告)
第十八 農業保險制度改正に關する建議案(助川啓四郎君外二十六名提出)(第九號)(委員長報告)
第十九 鑛業法改正に關する建議案(川俣清音君外三名提出)(第二〇號)(委員長報告)
第二十 海外引揚同胞援護に關する建議案(田原春次君提出)(第二二號)(委員長報告)
第二十一 神宮皇學館大學を綜合大學として擴張變更に關する建議案(濱地文平君外四名提出)(第五號)(委員長報告)
第二十二 大東亞留日學生會館建設に關する建議案(田原春次君提出)(第二一號)(委員長報告)
第二十三 退職國民學校教員の職域再奉公に關する建議案(石坂繁君外二名提出)(第二五號)(委員長報告)
第二十四 私立學校教職員優遇に關する建議案(古田喜三太君外二名提出)(第二九號)(委員長報告)
第二十五 日本農業經營機械化促進に關する建議案(森田重次郎君外四名提出)(第二六號)(委員長報告)
第二十六 優秀發明の國家的促進に關する建議案(俵孫一君外七名提出)(第二七號)(委員長報告)
第二十七 高岳親王の尊靈を「シンガポール」に奉祀に關する建議案(小池四郎君提出)(第二八號)(委員長報告)
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〔左の報告は朗讀を經さるも參照の爲茲に掲載す〕
一咋十二日貴族院に於て本院の送付に係る左の政府提出案を可決したる旨同院より通牒を受領せり
南方開發金庫法案
國民更生金庫法中改正法律案
帝國石油株式會社法中改正法律案
重要物資管理營團法案
帝國鑛業開發株式會社法中改正法律案
帝國燃料興業株式會社法中改正法律案
米穀需給調節特別會計法中改正法律案
木炭需給調節特別會計据置運轉資本臨時
補足に關する法律案
食糧管理法案
國民體力法中改正法律案
國民醫療法案
健康保險法中改正法律案
國民健康保險法中改正法律案
戰時災害保護法案
日本銀行法案
戰時金融金庫法案 臨時資金調整法中改正法律案
所得税法中改正法律案
法人税法中改正法律案
所得税法人税内外地關渉法中改正法律案
相續税法中改正法律案
織物消費税法中改正法律案
物品税法中改正法律案
電氣瓦斯税法案
廣告税法案
馬券税法案
印紙税法中改正法律案
臨時利得税法中改正法律案
特別法人税法中改正法律案
營業税法中改正法律案
臨時租税措置法中改正法律案
國庫出納金端數計算法中改正法律案
戰時災害國税減免法案
所得税等の日滿二重課税防止に關する法
律案
地方分與税法中改正法律案
一議員より提出せられたる議案左の如し
大東亞民族協和の基本國策樹立に關する建議案
提出者 松本治一郎君
農業金庫設置に關する建議案
提出者 林平馬君
(以上二月十二日提出)
一咋十二日常任委員補闕選擧の結果左の如し
第五部選出
請願委員星一君(田代正治君補闕)
━━━━━━━━━━━━━発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01419420213&spkNum=0
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001・田子一民
○議長(田子一民君) 是ヨリ會議ヲ開キマ
ス、御諮リ致シマス、決算委員長ヨリ本日
本會議中委員會ヲ開キタイトノ申出ガアリ
マス、之ヲ許可スルニ御異議アリマセヌ
カ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01419420213&spkNum=1
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002・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ之ヲ許可致シマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01419420213&spkNum=2
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003・依光好秋
○依光好秋君 議事日程變更ノ緊急動議ヲ
提出致シマス、卽チ此ノ際政府提出、不動
產登記法中改正法律案、戰時ニ於ケル領事
官ノ裁判ノ特例ニ關スル法律案、戰時民事
特別法案、戰時刑事特別法案及ビ裁判所構
成法、戰時特例案ノ五案ヲ一括議題トナシ、
委員長ノ報〓ヲ求メ、其ノ審議ヲ進メラレ
ンコトヲ望ミマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01419420213&spkNum=3
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004・田子一民
○議長(田子一民君) 依光君ノ動議ニ御異
議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01419420213&spkNum=4
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005・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ日程ハ變更セラレマシタ、不動產
登記法中改正法律案、戰時ニ於ケル領事官
ノ裁判ノ特例ニ關スル法律案、戰時民事特
別法案、戰時刑事特別法案、裁判所構成法
戰時特例案、右五案ヲ一括シテ第一讀會
ノ續ヲ開キマス、委員長ノ報告ヲ求メマ
ス-委員長野村嘉六君
不動產登記法中改正法律案(政府提出、
貴族院送付)第一讀會ノ續(委員長報〓)
戰時ニ於ケル領事官ノ裁判ノ特例ニ關
スル法律案(政府提出、貴族院送付)
第一讀會ノ續(委員長報〓)
戰時民事特別法案(政府提出、貴族院送
付第一讀會ノ續(委員長報〓)
戰時刑事特別法案(政府提出、貴族院送
付第一讀會ノ續(委員長報〓)
裁判所構成法戰時特例案(政府提出、貴
族院送付)第一讀會ノ續(委員長報〓)
報〓書
一不動產登記法中改正法律案(政府提出、
貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報告候也
昭和十七年二月十三日
委員長野村嘉六
衆議院議長田子一民殿
報告書
一戰時ニ於ケル領事官ノ裁判ノ特例ニ關
スル法律案(政府提出、貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十七年二月十三日
委員長野村嘉六
衆議院議長田子一民殿
報〓書
一戰時民事特別法案(政府提出、貴族院送
付
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報告候也
昭和十七年二月十三日
委員長野村嘉六
衆議院議長田子一民殿
報〓書
一戰時刑事特別法案(政府提出、貴族院送
付
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報告候也
昭和十七年二月十三日
委員長野村嘉六
衆議院議長田子一民殿
報〓書
一裁判所構成法戰時特例案(政府提出、
貴族院送付)
右ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議決致
候此段及報〓候也
昭和十七年二月十三日
委員長野村嘉六
衆議院議長田子一民殿
〔野村嘉六君登壇〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01419420213&spkNum=5
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006・野村嘉六
○野村嘉六君 只今議題トナリマシタ不動
產登記法中改正法律案外四件ノ委員會ノ經
過竝ニ結果ヲ御報告致シマス
不動產登記法中改正法律案ヲ除キ、他ノ
四案ハ何レモ戰時立法デアリマス、仍テ先
ヅ簡單ニ不動產登記法中改正法律案ノ內容
ヲ說明シ、ソレヨリ他ノ戰時立法法案ニ移
ルコトニ致シマス、昭和十五年七月家屋稅法
ガ施行セラレ、本年一月一日全國稅務署ニ
徵稅ノ土臺ニナリマス家屋臺帳ガ備ヘ附ケ
ラレルコトニナリマシタ、改正ノ目的ハ徵
稅ノ迅速的確ヲ期スル爲メト、又從來動ト
モスレバ制度ノ不備ニ乘ジ、二重登記ヲナ
シ、不正行爲ヲ働ク者アルヲ防止スル爲ノ
法律デアルノデアリマス
是カラ戰時立法ニ移リマス、先ヅ戰時立
法全體ニ共通ノ點ヲ述ベマス、委員ノ一人
カラ、何時カラ何時マデ戰時ナリヤトノ質
質ガアリマシタ、之ニ對シ政府ハ、宣戰ノ
詔勅ヨリ講和條約締結マデノ期間ヲ言ウテ
答辯致シマシテ、戰爭終了ノ際ニ於テ、必
要ナル經過規定ハ勅令ヲ以テ定ムルトノコ
トデアリマシタ、又戰時立法ハ自然ニ消滅
スルモノデナクシテ、廢止ノ法律案ヲ以テ
初メテ消滅スルト云フコトデアリマシタ、
又戰時立法ノ性質ニ對スル質問ガアリマシ
ク、政府ハ之ニ對シ、戰時ニ際シ燈火管制
中、又ハ人心ニ動搖ヲ生ゼシムベキ狀態ニ
アル場合、公安ヲ害スル犯罪ノ豫防及ビ鎭
壓ヲナスハ、最モ緊要ニシテ、平素泰平ノ
時ヨリ加重シ、嚴戒以テ事件ノ迅速ヲ圖ル
爲メ、戰時立法ヲ設ケタモノナリト說明致
シマシタ、仍テ是ヨリ戰時立法タル戰時ニ
於ケル領事官ノ裁判ノ特例ニ關スル法律案、
戰時刑事特別法案、戰時民事特別法案、裁
判所構成法戰時特例案ノ提案ノ點ニ付テ申
上ゲマス
先ヅ政府ヨリ各法案ノ詳細ナル說明ガア
ツテ後質問ニ入リマシタ、其ノ主ナルモノ
ヲ紹介致シマスト、先ヅ司法全般ニ亙ル問
題トシテハ、從來ノ我ガ司法制度ハ、歐米
ノ制度ニ做ツタ點ガ多イガ、今後ノ事態ニ
對應スルガ爲ニハ、之ヲ日本的ナルモノニ
改メル必要ガアル、現ニ民法、商法等ノ如
キ私法ノ規定ハ、個人ノ權利義務ヲ中心ト
シテ出來テ居ルノデアツテ、今日ノ實情ニ
副ハヌ所ガ生ジタノデアル、私法ノ改善ハ
必須ノコトト考ヘルガ、政府ノ所見ハ如何
トノ質問ニ對シテ、政府ハ斯カル方向ニ向
ツテ種々改善ヲ企圖シテ居ルノデ、十分調
査ノ上調査機關ヲ設ケ、サウシテ此ノ改善
ノ實ヲ擧ゲタイトノ答辯デアリマシタ
次ニ戰時下ニ於ケル司法ノ機能ヲ高メル
爲ニ、司法部ノ職目待遇ヲ改善スル必要ナ
キカ、特ニ書記、廷丁ノ待遇ニ對シ年々議
會ヨリモ催促サレアルモ、是ハ是非實行シ
テ貰ヒタイトノ質問ニ對シ、政府ハ至極同
感デアル、將來必ズ實行スルトノ答辯ガア
リマシタ、尙ホ司法部ノ人員不足ヲ補フ爲
ニ、定年制ノ撤廢ノ要ナキヤトノ質問ニ對
シマシテ、政府ハ部內ノ人事ノ沈滯ヲ防グ
上カラ、制度トシテハ定年制ヲ存置スルコ
トガ必要デアルトノ答辯デアリマシタ、更
ニ戰時下ニ於ケル犯罪ノ防止ヲ期スルニハ、
國民ノ道義心ノ〓揚ヲ圖ルベキデハナイカ
トノ質問ニ對シテ、當局デハ豫テヨリ遵法
精神ノ涵養ニ付テ意ヲ用ヒテ居ル所デアル
ガ、今後益〓文〓當局トモ連繫ヲ保ツテ、經
濟的道義心ノ昂揚ニ努メ、斯カル犯罪ヲ未
然ニ防止スルコトニ努力ヲ致スト答ヘマシ
ク、次ニ裁判所構成法戰時特例案ニ付テ、
控訴審ヲ廢止スルコトハ、現在ノ裁判成績
ニ照シ當ヲ失シ、國民ヲシテ不安ヲ感
ゼシムルデハナイカ、卽チ第一審事實ヲ第
二審ニ於テ變更セラルルコト實際多キニ拘
ラズ、事實審理ヲ一審ニ止ムルハ、決シテ
國民ノ權利ヲ尊重シ、安心セシムル所
以ノモノデハナイデハナイカト云フ質
問ニ對シ、政府ハ區裁判所ニハ殊ニ練達
堪能ノ人ヲ用ヒ、地方裁判所ニハ裁判所構
成法ノ活用ヲ圖リ、遺憾ナキヲ期スルトノ
答辯デアリマシタ、戰時刑事特別法案第七
條ニ所謂國政變亂ト、刑法ノ朝憲紊亂トノ
差異ハ何處ニアルノカト云フ質問ニ對シ、
政府ハ、國政トハ國家ノ基本的政治ヲ意味
スルモノデアツテ、政治ノ動的ナ面、卽チ
基本的政策ヲ含ミ、朝憲ヨリハ廣義ノモノ
デアルトノ說明ガアリマシタ、第十五條ニ
所謂生活必需品トハ如何ナルモノデアルカ
ト云フ問ニ對シテ政府ハ、是ハ一般國民ノ
日常生活維持ノ上ニ缺クベカラザル物資ヲ
言フノデ、之ヲ例示致シマスト米、麥、雜
穀、味噌、醬油、砂糖、鹽野菜、魚類ノ
如キ食糧品、被服料品、醫藥品ノ如キモノ
ト例示的ニ說明ヲ致シマシタ、又辯護士ノ
數ヲ二人ニ制限シタル理由ニ對シテハ、從
來ノ經驗ニ徵シ戰時下ニ於テ已ムヲ得ザル
措置ナリト答辯シマシタ
戰時ニ於ケル領事官ノ裁判ノ特例ニ關ス
ル法律案ハ、從來ノ領事官ノ職權範圍ヲ擴
張シタモノデ、卽チ豫審ヲ經ザル死刑、又
ハ無期若シクハ短期一年以上ノ懲役又ハ禁
鋼ニ該ル罪ニ付キ公判ヲナシ得ルヤウニナ
シタノデ、其ノ理由ハ日支事變以來支那ニ
渡航移住スル者ガ增加致シマシテ、事件モ
段々殖エテ參リマシタノデ、一々輕微ノ事
犯マデ內地ニ送リ、內地裁判所ニ於テ公判
ヲ開クニ於テハ、船舶交通ノ不便ト、事件
澁滯ノ不都合ヲ重ヌル故、玆ニ改正ヲ致シ
タトノ政府ノ答辯デアリマシタ
戰時民事特別法案ニ關スル主ナル質疑ヲ
御紹介致シマス、同法案第九條ニ依レバ、
證人、鑑定人ニハ宣誓ヲナサシメナイノデ、
書面ヲ提出セシムルノデアルカラ、勢ヒ虚
僞ノ證言ガ增加スルヤウニナル危險ガアル
ノデハナイカトノ質問ガ、最モ多カツタノ
デアリマス、之ニ對スル政府ノ答辯ハ、同
條ニ所謂「裁判所相當ト認ムルトキハ」ト云
フノハ可ナリ嚴格ナ意味デアツテ、證人又
ハ鑑定人タルベキモノハ、十分ニ信用スル
ニ足ル人物デアリ、而モ戰時下繁劇ナル職
務ニ從事シテ居リ、其ノ職場ヲ離レ裁判所
ニ出頭スルコトガ非常ニ困難ナヤウナ場合
ニ限リ、此ノ書面提出ニ依ル簡易ノ手續ヲ
認メントスルノデアツテ、決シテ一般ノ場
合ニ之ヲ擴張セントスル趣旨デナイト云フ
コトデアリマシタ、尙ホ僞證ヲ防止スル爲
メ書面ニ依ル宣誓ヲ命ジテハドウデアルカ
トノ質問ニ對シマシテハ、宣誓ハ事柄ノ性
質上裁判官ノ面前ニ於テ、最モ嚴〓ニ行ハ
ルベキモノデアツテ、法廷外ニ於テ書面ヲ
以テ宣誓セシムルガ如キハ、其ノ當ヲ得タ
ルモノデハナイノミナラズ、本條ノ趣旨ガ
右ノ如ク十分ニ信用ノ出來ル證人、又ハ鑑
定人ヲ對象トシテ居ル關係上、書面ニ依ル
宣誓ノ手續ヲモ省略シタノデアルト云フコ
トデアリマシタ、尙ホ調停制度ノ擴張ニ關
シ、從來ノ調停ニ於ケル弊害ヲ指摘スル意
見ノ開陳ガアリマシタガ、之ニ對シテハ政
府ヨリ、今後トモ益〓調停制度ノ健全ナル發
達ヲ圖ル爲メ、萬全ノ努力ヲ致シタイトノ
答辯ガアリマシタ、尙ホ此ノ際一言申添へ
テ置キタイノハ、兎モ角此ノ戰時立法ハ初
メテノ立法デアリマシテ、サウシテ國民ノ
利害ニ非常ニ大ナル影響ヲ及ボス、隨テ此
ノ法律ノ解釋ト適用ノ如何ニ依ツテハ、餘
程注意ヲセナケレバナラヌコトデアル、仍
テ念ノ爲メ更ニ一問一答、卽チ具體的ニ質
問致シマシタ、或ハ前ト稍〓重複スル點ガア
ルカモ知レマセヌガ、國民ニ對シ親切ニ最
モ明瞭ニ知ラシムルノハ議會ノ任務ト存ジ
マシテ(拍手)玆ニ假令重複シテモ、其ノ當時
ノ質問應答、卽チ政府ノ答辯ヲ申上ゲマス
一、區裁判所判事、檢事共ニ適當ナルモ
ノヲ配置スル旨ノ言明ハ、必ズ實行セラル
ルカ、此ノ議員ノ質問ニ對シテ政府ハ、區
裁判所ニ練達堪能ナル·判事、檢事ヲ配置ス
ルコトニ付テハ、本案御審議ノ席上ニ於テ
屢〓〓述述ベマシタ通リ、司法當局ニ於テ最善
ノ努力ヲ致シ、必ズ其ノ實現ヲ期スル積リ
デアリマスシ、又其ノ實現ヲ見ルノ確信ヲ
持ツテ居ル次第デアリマストノ答辯デアリ
マシタ
二、本刑事手續ニ於テ、經濟事件ノ相當
重大ナルモノハ、地方裁判所ニ起訴スルヤ
ウ運用スル意思ナキカ、此ノ質問ニ對シテ、
政府ハ斯ク答ヘマシタ、豫審ヲ必要トスル
事件ニ付テハ勿論、然ラザル事件ニアリテ
千、體刑ヲ求刑スベキモノト認ムルモノ、
其ノ他內容ニ鑑ミ相當ト認ムルモノハ、原
則トシテ地方裁判所ニ起訴スルノ運用方針
ヲ立テ、其ノ趣旨ヲ檢察當局ニ訓令スルノ
外、適當ノ方法ヲ以テ部內ニ十分徹底セシ
ムル所存デアリマスト、明確ニ答辯ヲ致シ
タヤウナ次第デアリマス
三、戰時特例法律ニ依リ簡易化セラレタ
ル各種手續規定ノ運用ニ付テハ、特段ナル
注意ヲナシ、苟モ惡用、濫用スルガ如キコ
トナキヤウ訓令、又司法官會同等ニ於テ注
意スル意思ナキヤ、此ノ質問ニ對シテハ、
御趣旨ハ十分了承致シマシタ、司法當局ト
致シマシテハ、御注意アルマデモナク訓令
モ致シ、又司法官會同等凡ユル機會ヲ利用
シテ、趣旨ノ徹底ヲ圖ル所存デアリマス、
勿論十分ニ属行スル覺悟デアルコトヲ明白
ニ申述ベテ置キマストノ答辯ガアリマシタ
四、區裁判所ヲ第一審トスル上告事件ニ
付テハ、特ニ事實認定ニ誤審ナキヤ否ヤ、
刑ノ量定ガ適正妥當ナリヤ否ヤニ付キ、從
來ノ上告〓以上ニ留意スルヤウ訓令又ハ司
法官會同等ニ依リ注意スル意思アリヤトノ
質問ニ對シ、本案ハ上〓審ニ於ケル事實ノ
認定及ビ刑ノ量定ニ付テハ、之ニ關スル刑
事訴訟法ノ規定ヲ十分ニ活用スルノ趣旨ノ
下ニ立案シタモノデアリマジテ、右立案ノ
趣旨ハ司法官會同、其ノ他適當ノ機會ニ十
分ニ之ヲ說明シ、萬遺漏ナキヲ期スル積リ
デアリマストノ答辯ガアツタノデアリマス
)
五、イ區裁判所ニ於ケル刑事裁判ノ實情
(
ヲ見ルニ、勾留訊問ニ引續キ、直チニ公判
ヲ開ク場合ガ少クナイ、此ノ狀態ニテハ本
法ニ依リテハ辯護人ヲ選任スル機會ガナ
イ、運用ニ付キ具體的方策ヲ示サレタイト
ノ質問ガアリマシタ、ソレカラロハ、司法
(
警察官ノ捜査ニ於テ被疑者ヲ引致シタル
後家族其ノ他トノ交通ヲ遮斷シタル儘搜
査ヲ繼續シ、檢事局ニ送致公判請求セラ
レ、辯護人選任ノ機會ヲ與ヘラレズシテ、
公判開始セラルル場合ガ少クナイ、斯カル
不都合ヲ生ゼザルヤウ、本刑事手續運用ノ
具體策ヲ示サレタイ、此ノ質問ニ對シテ、
御趣旨ハ確カニ諒承致シマシタ、本法ノ運
用ト致シマシテハ、勾留試問ト公判トノ間
ニ適當ノ間隔ヲ設ケ、決シテ辯護人選任ノ
機會ヲ失ハシメザルヤウ十分ノ努力ヲ致ス
所存デアリマストノ、政府ノ答辯デアリマ
ジタ
六區裁判所ニ於ケル審理、特ニ刑事事
件ニ付キ、眞實發見、誤審絕滅ノ爲メ親切
丁寧ニ且ツ辯解、擧證方法等ニ付キ、特段
ナル注意ヲ以テ善處スルヤウ、訓令又ハ司
法官會同等ニ於テ注意ヲナス意思アリヤ、
此ノ質問ニ對シテ、御趣旨ハ全ク御同感デ
アリマジテ、訓令モ致シマモウシ、又司法
官會同等凡ユル機會ヲ利用シテ、其ノ徹底ヲ
圖ル覺悟デアリマストノ答辯デアリマシタ
七、略式命令ニ對スル正式裁判ノ申立ヲ
妨ゲ、又ハ申立アリタル場合、是ガ取下ゲ
ヲ勸〓シ若ジクハ辯護權ノ制限ヲナスガ如
キ事實ガアル、斯クノ如キコトヲ絕滅スル
ヤウ、是ガ運用ニ付キ具體策ヲ示サレタシ
トノ質問ニ對シ、是亦御趣旨ハ全ク御同感
デアリマシテ、訓令モ致シマセウシ、又司
法官會同等凡エル機會ヲ利用シテ、其ノ徹
底ヲ圖ル覺悟デアルトノ答辯デアリマシ
タ、稍〓念ニ入リ過ギタカモ知レマセヌガ、
何分初メテノ立法デ國民ノ權利ニ及ボス所
大キイノデ、斯カル方法ヲ執ツタ次第デア
ルノデアリマス、尙ホ詳細ノコトハドウゾ
速記錄ニテ御覽ヲ願ヒタイト思ヒマス(拍
手)
斯クシテ質疑ヲ終リマシテ討論ニ入リマ
シタ、翼贊議員同盟ヲ代表シテ原惣兵衞
君、同交會ヲ代表シテ松木弘君、第一控室
ヲ代表シテ佐竹晴記君、興亞議員同盟ヲ代
表シテ北浦圭太郞君、何レモ原案贊成デア
リマス、採決ノ結果全員一致各案ヲ可決
致シマシタ、仍テ此ノ段御報〓致シマス
(拍手)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01419420213&spkNum=6
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007・田子一民
○議長(田子一民君) 五案ノ第二讀會ヲ開
クニ御異議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01419420213&spkNum=7
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008・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ五案ノ第二讀會ヲ開クニ決シマシ
タ発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01419420213&spkNum=8
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009・依光好秋
○依光好秋君 直チニ五案ノ第二讀會ヲ開
キ、第三讀會ヲ省略シテ、委員長報告ノ通
リ可決セラレンコトヲ望ミマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01419420213&spkNum=9
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010・田子一民
○議長(田子一民君) 依光君ノ動議ニ御異
議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01419420213&spkNum=10
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011・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ直チニ五案ノ第二讀會ヲ開キ、議
案全部ヲ議題ト致シマス
不動產登記法中改正法律案
第二讀會(確定議)
戰時ニ於ケル領事官ノ裁判ノ特例ニ關
スル法律案第二讀會(確定議)
戰時民事特別法案第二讀會(確定議)
戰時刑事特別法案第二讀會(確定議)
裁判所構成法戰時特例案
第二讀會(確定議)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01419420213&spkNum=11
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012・田子一民
○議長(田子一民君) 別ニ御發議モアリマ
セヌ、第三讀會ヲ省略シテ、五案トモ委員
長報告通リ可決確定致シマシタ(拍手)建議
日程第一乃至第二十七ノ二十七件ヲ一括シ
テ議題ト致シマス、建議委員長ノ報告ヲ求
メマス-建議委員長內藤正剛君
建議案
第治水利水政策ノ確立ニ關スル建
議案(俵孫一君外八名提出)(第一號)
(委員長報告)
第二地方行政振興ニ關スル建議案
(宮本雄一郞君外六名提出)(第四號)
(委員長報告)
第三横山神社昇格ニ關スル建議案
(熊谷五右衞門君提出)(第七號)
(委員長報告)
第四崇神天皇ヲ奉祀スル神宮御創建
ニ關スル建議案(田中万逸君外二名
提出)(第一〇號)(委員長報告)
第五東〓神社ヲ別格官幣社ニ昇格ニ
關スル建議案(守屋榮夫君外六名提
出)(第一二號)(委員長報告)
第六乃木神社ヲ別格官幣社ニ昇格ニ
關スル建議案(守屋榮夫君外六名提
出)(第一三號)(委員長報告)
第七渡良瀨川流域砂防工事施行ニ關
スル建議案(森下國雄君外十二名提
出)(第一四號)(委員長報告)
第八敬神ノ眞義宣揚ニ關スル建議案
(曾和義弌君提出)(第一七號)
(委員長報告)
第九官幣大社宗像神社社殿境域復興
ニ關スル建議案(原口初太郞君提出)
(第一九號)(委員長報告)
第十吉野川河水統制利用ニ關スル建
議案(前川正一君提出)(第二四號)
(委員長報告)
第十一戰時壯丁鍊成局設置ニ關スル
建議案(藤生安太郞君外十一名提出)
(第八號)(委員長報告)
第十二治療師法制定ニ關スル建議案
(守屋榮夫君外三名提出)(第一一號)
(委員長報告)
第十三水道營〓設立ニ關スル建議案
(小笠原三九郞君外二名提出)第
五號)(委員長報告)
第十四腹本位體育實施ニ關スル建議
案(山本厚三君外二名提出)(第一六
號(委員長報告)
第十五師範大學創設ニ關スル建議案
(永井柳太郞君外二十九名提出)第
二三號)(委員長報告)
第十六畜產局設置ニ關スル建議案
(野溝勝君外五名提出)(第一號)
(委員長報告)
第十七種苗國策樹立ニ關スル建議案
(立川平君外三名提出)(第六號)
(委員長報告)
第十八農業保險制度改正ニ關スル建
議案(助川啓四郞君外二十六名提出)
(第九號)(委員長報告)
第十九鑛業法改正ニ關スル建議案
(川俣〓音君外三名提出)(第二〇號)
(委員長報告)
第二十海外引揚同胞援護ニ關スル建
議案(田原春次君提出)(第二二號)
(委員長報告)
第二十一神宮皇學館大學ヲ綜合大學
トシテ擴張變更ニ關スル建議案濱
地文平君外四名提出)(第五號)
(委員長報〓)
第二十二大東亞留日學生會館建設ニ
關スル建議案(田原春次君提出)第
二一號)(委員長報告)
第二十三退職國民學校〓員ノ職域再
奉公ニ關スル建議案(石坂繁君外二
名提出)(第二五號)(委員長報告)
第二十四私立學校〓職員優遇ニ關ス
ル建議案(古田喜三太君外二名提出)
(第二九號)(委員長報告)
第二十五日本農業經營機械化促進ニ
關スル建議案(森田重次郞君外四名
提出)(第二六號)(委員長報告)
第二十六優秀發明ノ國家的促進ニ關
スル建議案(俵孫一君外七名提出)
(第二七號)(委員長報告)
第二十七高岳親王ノ尊靈ヲ「シンガ
ポール」ニ奉祀ニ關スル建議案(小池
四郞君提出)(第二八號)
(委員長報告)
治水利水政策ノ確立ニ關スル建議案
治水利水政策ノ確立ニ關スル建議
天災ヲ未然ニ防止シテ農地ヲ安定セシメ
增產ヲ確保スル最重要ノ根幹ハ治水利水
事業ノ完璧ヲ期スルニ在リ、然ルニ輓近
水害ノ頻出增大セルハ戰時下寔ニ遺憾ト
スルトコロニシテ之ガ禍根ハ水系全般ニ·
亙ル治水利水計畫ノ缺如ニ存シ就中水害
ノ主原因タル土砂ノ流出、溪流ノ荒廢ヲ未
然ニ防止スル砂防設備ヲ閑却セルニ基因
ス仍テ政府ハ水源ヨリ河口ニ至ル一貫セ
ル全面的治水計晝殊ニ砂防計畫ヲ樹立
シ之ガ急施ヲ圖リ更ニ治水利水事業ノ
效用ヲ發揮セシムルガ爲ニ水力發電、河
川改修、河水統制、用排水幹線、開墾、
砂防、荒廢林地復舊等治水利水ニ關スル
行政ヲ綜合統一シテ時局ニ卽應シタル行
政機構ヲ創設セラレムコトヲ望ム
右建議ス
地方行政振興ニ關スル建議案
地方行政振興ニ關スル建議
政府ハ市制第百六條、町村制第八十六條
ニ依ル有給吏員ニ對スル退隱料及退職、
死亡給與金條例(其ノ他有給吏員ニ對スル
條例)ノ制定普及ヲ徹底セシメ併セテ市、
町村ニ於テ支給ヲ爲ス場合ハ之ニ對シ國
庫ヨリ其ノ二分ノ一ヲ支出シ以テ地方行
政ノ振興ヲ圖ラレムコトヲ望ム
右建議ス
橫山神社昇格ニ關スル建議案
橫山神社昇格ニ關スル建議
政府ハ萬世一系連綿タル皇統將ニ絕ヘナ
ムトスル秋北陸ノ一隅ヨリ出御マシマシ
テ弊政ヲ更革シ給ヘル英主第二十六代
繼體天皇ヲ祭神トセル唯一ノ〓社橫山神
社ヲ神宮ニ昇格シテ御聖德ヲ世ニ宣揚シ
以テ時局下勤王精神ノ作興ニ資セラレム
コトヲ望ム
右建議ス
崇神天皇ヲ奉祀スル神宮御創建ニ關ス
ル建議案
崇神天皇ヲ奉祀スル神宮御創建ニ關
スル建議
恭シク惟ルニ人皇第十代崇神天皇ハ天資
聰敏聖德宏大神武天皇ノ啓カセ給ヒタル
丕基ヲ紹述シ皇威ヲ振張アラセ給ヒシ雄
圖大略ニ至リテハ眞ニ歷世稀ニ仰ギ見ル
聖天子トシテ弘ク欽仰スル所ナリ殊ニ神
祇ヲ崇敬シ祭祀ヲ尊重シ我ガ國政〓ノ基
本ヲ確立アラセラレ〓化立國ノ國是ヲ定
メサセ給ヒシ如キ或ハ四道將軍ヲ發遣シ
四海ヲ鎭定シテ皇化ヲ八荒ニ洽カラシメ
ラレタルガ如キ或ハ又租調ノ制ヲ確立シ
財本ヲ强固ニサセ給ヒタルガ如キ更ニ池
溝ヲ開鑿シテ灌漑ノ便ヲ與ヘラレ農本國
是ノ大本ヲ示サセ給ヒタルガ如キ更ニ又
船舶ヲ建造シテ水上交通ノ便ヲ盛ナラシ
メ給ヒタルガ如キ其ノ偉業ハ眞ニ枚擧ニ
遑アラズ就中御治世第六十五年ノ秋遠ク
ソナカシヲ
任那國ヨリ蘇那曷叱知ヲ遣シテ朝貢セシ
ツヌnアラシト
メ更ニ王子都怒我阿羅斯等來朝ノ端ヲ
啓カセラレタルガ如キ天皇ノ御事蹟ハ
單ニ國內的ニ限局セラレズ皇威赫々ト
シテ海外ニ光被シ肇國以來始メテ國際的
關係ヲ有サセ給ヒシ偉業ハ萬民ノ瞻仰措
ク能ハザル所ナリ由ツテ天皇ニ對シ奉リ
ハツクニシラススメラミコト
御肇國天皇ト尊稱シ第二ノ神武天皇
ト仰ギ奉ルハ宜ナリト謂ツベシ然ルニ今
日ニ至ルモ何等聖德ヲ記念シ奉ルベキモ
ノアルナク復天皇ヲ奉祀スル殿社アルヲ
聞カズ今ヤ八紘爲宇ノ皇謨ヲ奉戴シテ大
東亞ノ再建ニ邁進スルノ時崇神天皇ノ御
聖德ヲ偲ビ萬代不易ノ御偉業ニ感謝シ奉
ルハ臣子ノ至情トシテ已ム能ハザル所ナ
リト信ズ仍テ玆ニ萬民渴仰ノ赤心ヲ披瀝
シ天皇ト御因緣深キ大和國又ハ河內國ニ
適當ノ地ヲ相シ天皇ヲ奉祀スル神宮ヲ御
創建セラレムコトヲ望ム
右建議ス
東〓神社ヲ別格官幣社ニ昇格ニ關スル
建議案
東〓神社ヲ別格官幣社ニ昇格ニ關ス
ル建議
東〓神社ヲ別格官幣社ニ昇格セラレムコ
トヲ望ム
右建議ス
乃木神社ヲ別格官幣社ニ昇格ニ關スル
建議案
乃木神社ヲ別格官幣社ニ昇格ニ關ス
ル建議
乃木神社ヲ別格官幣社ニ昇格セラレムコ
トヲ望ム
右建議ス
渡良瀨川流域砂防工事施行ニ關スル建
議案
渡良瀨川流域砂防工事施行ニ關スル
建議
渡良瀨川ハ水害激甚ナルノ故ヲ以テ夙ニ
天下ニ知ラレ往年騷擾事件ヲ惹起セル足
尾鑛毒問題或ハ谷中村事件ト稱スルモノ
皆之レ水害ニ起因セルモノナリ是ヲ以テ政
府ハ明治四十三年度工費金一千餘萬圓ヲ
投ジテ足利市ヨリ下流ノ改修工事ニ著手
シ昭和元年度ニ至リ赤麻沼ヲ中心トスル
面積三千五百町步ノ遊水池築設其ノ他ノ
工事ヲ完了シ更ニ本年度ヨリ上流部ノ改
修工事施行ノ〓ニ就ケリ然ルニ水源山地
ノ狀態ヲ見ルニ足尾銅山ニ於テ舊式處理
法ニ依リタル時代鑛石精鍊ノ際發散セシ
鑛烟ノ爲實ニ二萬七千町步ニ亙ル廣區域
ニ烟害ヲ蒙リ特ニ被害激甚ナル三千四百
町步ノ山地ハ全ク樹木枯死シテ裸地トナ
リ降雨每ニ多量ノ土砂岩屑ヲ流下シ河道
ニ堆積シテ愈〓水害ヲ激甚ナラシメ曩ニ築
設セシ遊水池ノ如キハ竣功後僅ニ七箇年ニ
シテ土砂五百七十萬立方米ノ堆積ヲ見ル
ノ實狀ニアリ此ノ儘ニシテ放置セムカ遊
水池ノ機能ハ年ヲ逐ヒテ減殺セラレ既設
改修工事ノ效果ヲ害スルノミナラズ延テ
ハ利根川ニ累ヲ及ボスモノナルヲ以テ政
府ハ昭和十二年度ニ至リ水源崩壞山地ノ
內差置キ難キ地點ヲ擇ビ工費金五十萬圓
ヲ以テ砂防工事ニ著手シ目下其ノ終末ニ
近ヅキツツアレドモ到底斯ノ如キ一局部
ノ工事ヲ以テシテハ目的ヲ達成セシムル
コト不可能ナリ仍テ崩壞山地ノ全區域ニ
亙ル根本的砂防工事ヲ要望スルモノナレ
ドモ現下ノ時局ニ鑑ミ緊急差置キ難キ區
域卽チ本流、久藏川、仁田元川三川合
流點以奧ノ裸地ヲ限リ之ニ大約五百萬圓
ヲ以テスル溪流砂防工事ヲ施行シ以テ多
量ノ土砂岩屑ノ流出ヲ扞止セシムルコト
緊要ナリト認ム政府ハ速ニ該計畫ヲ實施
セラレンコトヲ要望ス
右建議ス
報告書
一治水利水政策ノ確立ニ關スル建議案(俵
孫一君外八名提出)(第一號)
一地方行政振興ニ關スル建議案(宮本雄
一郞君外六名提出)(第四號)
一橫山神社昇格ニ關スル建議案(熊谷五
右衞門君提出)(第七號)
一崇神天皇ヲ奉祀スル神宮御創建ニ關ス
ル建議案(田中万逸君外二名提出)第
一〇號)
一東〓神社ヲ別格官幣社ニ昇格ニ關スル
建議案(守屋榮夫君外六名提出)第
二號)
一乃木神社ヲ別格官幣社ニ昇格ニ關スル
建議案(守屋榮夫君外六名提出)第
三號)
一渡良瀨川流域砂防工事施行ニ關スル建
議案(森下國雄君外十二名提出)(分)
四號)
右各案ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議
決致候此段及報〓候也
昭和十七年二月七日
建議委員長內藤正剛
衆議院議長田子一民殿
敬神ノ眞義宣揚ニ關スル建議案
敬神ノ眞義宣揚ニ關スル建議
敬神ハ惟神大道ノ根基タリ中世以降外
道ノ流行猖獗ヲ極メ遂ニハ順逆ヲ誤リ政
體ヲ紊ルニ至ル公道地ニ墜チ正義光ヲ蔽
ハルルコト正ニ一千有餘年ニ及ヘリ
明治天皇夙ニ大詔ヲ渙發セラレ惟神大道
ノ宣揚ヲ明示アラセ給ヒシト雖モ惡法ノ
浸潤歲旣ニ久シク邪道ノ慣習民〓ネ疑ハ
ス官民共ニ聖旨ヲ覺ラス內外愈〓、混雜シ正
邪益〓兼修ス思想ノ歸一ソレ焉ソ得ヘケム
ヤ幸ナル哉今ヤ時運漸ク至レリ卽チ滿洲
事變ヲ契機トシテ國民ノ自覺ハ其ノ端ヲ
發シ敬神思想新ニ復活セムトスルコト恰モ
芦芽ノ萌エ出ツルカ如ク次テ日支事變勃
發シ更ニ擴大シテ大東亞戰爭トナルニ及
フヤ神社ニ拜スル者ノ踵ヲ接シ幣帛ヲ捧
ケテ神前ニ祈請ヲ凝ラスモノ陸續タリ或
ハ寒水ヲ被リテ祓禊ノ行ヲ修シ或ハ隨所
ニ默禱ヲ行シテ感謝祈念ノ體ヲ示ス又ハ
神社昇格ノ請願當路ヲ驚カシ新社創建ノ
要請官衙ニ集マル等國民ノ赤心洵ニ感ス
ルニ餘リアリ
然レトモ靜ニ是等ノ事態ヲ檢案スレハ〓
ネ根本ノ旨趣ヲ辨ヘス皇國神祇ノ本質ヲ
曲解シ外道ノ流儀ヲ採リテ之ヲ祭リ邪法
ノ儀式ヲ混シテ之ヲ修シ敬神ノ大義ヲ誤
リ却ツテ神威ヲ瀆スカ如キ所行多キニ至
リテハ眞ニ憂慮ニ堪ヘサルナリ是レ全ク
適正ナル指導ヲ怠リタルニ依ラスムハ非
ス今ニシテ之カ矯正釐革ニ意ヲ須ヒスム
ハ遂ニ拾收スヘカラサルニ至ラムコトヲ
畏ル卽チ政府ハ速ニ左記ノ方途ヲ講シ億
兆一心萬民一德、大東亞建設ノ主盟國民
タルノ素質ヲ練成スルニ遺憾ナキヲ期セ
ラレムコトヲ望ム
記
一、皇國神祇ノ本質ヲ闡明シ敬神ノ眞義
ヲ顯彰スルノ途ヲ講スヘシ
一、敬神ニ關スル作法ヲ奠定シ之ヲ周知
實踐セシムルニ努ムヘシ
一、庶民ノ神宮奉拜ニ關スル心構ヘニ
付正シキ指導ヲ爲スヘシ
一、氏子制度ヲ明確ニシ神社祭祀ノ基本
ヲ定ムヘシ
一、神社ノ合併又ハ復興竝新社創建ニ關
シ根本方針ヲ樹立スヘシ
一、神社制度ヲ改正シ社格ノ治定ニ付テ
ハ審査ヲ愼重ニ行フヘシ
一、世上行ハルル禊、祈願、默禱ニ付再
檢討ヲ加へ皇國行事ノ根本思想ニ悖ラ
サラシムルヤウ嚴ニ之ヲ警シムヘシ
一、家庭祭祀ニ付明確ナル指導ヲ爲スヘ
シ
右建議ス
官幣大社宗像神社社殿境域復興ニ關ス
ル建議案
官幣大社宗像神社社殿境域復興ニ關
スル建議
官幣大社宗像神社復興計畫ニ關スル件ハ
大正十二年以來屢〓建議案トシテ提出セラ
レ其ノ都度滿場一致ヲ以テ可決セラレタ
ルニモ拘ラス荏苒今日ニ至ルモ未タ其ノ
實現ヲ見ル能ハサルハ最モ遺憾トスル所
ナリ今ヤ時局ハ益〓重大化シ舊臘遂ニ宣戰
ノ詔勅ハ渙發セラレ國民精神更ニ一段ノ
緊張ヲ加ヘタリ此ノ秋ニ當リ「天孫奉助」ノ
神勅ニ依リ創立セラレタル宗像神社ノ復
興事業ヲ完遂スルハ民心作興上ニ於テ刻
下ノ一大急務ナリト信ス仍テ速ニ國費支
辨ニ依リ同社神域ノ擴張及社殿ノ大改修
ヲ斷行シ名實共ニ天祖勅諚ノ大社タル面
目ヲ復興セラレムコトヲ望ム
右建議ス
吉野川河水統制利用ニ關スル建議案
吉野川河水統制利用ニ關スル建議
政府ハ速ニ德島縣吉野川河水ヲ統制利用
シ以テ發電、農業及工業用水トシテ利用
シ得ル施設ヲ講セラレムコトヲ望ム
右建議ス
戰時壯丁鍊成局設置ニ關スル建議案
戰時壯丁鍊成局設置ニ關スル建議
米英ニ對スル宣戰ノ大詔ハ儼トシテ渙發
セラレタリ承詔必謹征戰ノ目的ヲ達成ス
ルニ違算ナカラシメムニハ須ク先ツ兵力
ノ直接的根源ヲ培養强化セサルヘカラス
而シテ壯丁タルヤ卽チ兵力ノ給源ナルヲ
以テ之カ高度ノ錬成强化ナクシテハ征戰
ノ目的完遂ハ勿論國防ノ完璧ヲモ企及セ
ムトスルモ得テ望ムヘカラス然ルニ壯丁
ノ心身ハ洵ニ深憂ニ堪ヘサルノ現狀ニ在
リ乃チ壯丁ノ鍊成强化ヲ直接目的トスル
獨自ノ行政機關設置ノ緊急必要ナルヲ痛
感ス仍テ政府ハ此ノ目的達成ノ爲內閣直
屬ノ戰時壯丁鍊成局ヲ設置シ以テ兵力ノ
直接的給源ヲ急速且徹底的ニ培養强化セ
ラレムコトヲ望ム
右建議ス
治療師法制定ニ關スル建議案
治療師法制定ニ關スル建議
一般國民ノ治病保健上多大ノ貢獻ヲ爲シ
ツツアル治療師ニ對シ之ガ保護取締ノ實
ヲ擧グル爲一般的法規ヲ制定セラレムコ
トヲ望ム
右建議ス
水道營團設立ニ關スル建議案
水道營團設立ニ關スル建議
全國水道ノ經營ヲ統合强化スル爲政府出
資ノ下ニ特殊法人水道營國ヲ設立セラレ
ムコトヲ望ム
右建議ス
腹本位體育實施ニ關スル建議案
腹本位體育實施ニ關スル建議
我カ國民ノ體質ト傳統トヲ閑却セル胸肢
本位ノ西洋流體育ノ弊ヲ矯メ體位ノ向
上體力ノ增進ト日本精神ノ發揚トヲ一
擧ニ達成スル「腹本位日本體育」ヲ確立シ現
行ノ〓練、體操、運動、競技、武道等一
切ヲ腹力中心ノ日本體育化スルハ刻下緊
要ノ急務ナリト信ス仍テ政府ハ之カ實施
ニ關シ速ニ適當ナル方法ヲ講セラレムコ
トヲ望ム
右建議ス
師範大學創設ニ關スル建議案
師範大學創設ニ關スル建議
大東亞共榮圈ヲ確立シ以テ世界新秩序ノ
建設ニ邁進スルハ我ガ國ニ課セラレタル
最大ノ義務ニシテ而モ之ヲ果スニハ國體
ノ本義ニ徹シ肇國理想ノ實現ニ挺身シ得
ル氣宇高邁ナル人士ノ養素ヲ本トセザル
ベカラズ
〓育ノ尊重セザルベカラザル今日ヨリ急
ナルハナシト謂ツベシ過年當局ノ努力ニ
ヨリ國民學校令ノ改正行ハレ今又多年ノ
懸案タリシ師範學校ノ昇格ヲ見ル邦家ノ
爲眞ニ慶賀ニ堪ヘザルトコロナリ
然レドモ其ノ源タル中等學校、專門學校等
ノ〓育者養成機關ニ對シテハ舊來ノ儘コレ
ヲ放置シ施設ノ見ルベキモノナシコレ平
素吾人ノ最モ遺憾トスル所ナリ
政府ハ國家要請ノ現狀ニ鑑ミコレニ對應
スル爲速ニ統一的ナル「道」ノ道場トシテノ
師範大學ヲ創設シ以テ我ガ國師道ノ確立
ヲ計ルベシ
右建議ス
畜產局設置ニ關スル建議案
畜產局設置ニ關スル建議
政府ハ有畜農業ノ徹底ヲ期スル見地ヨリ昨
年畜產局ヲ廢シ農政局ニ於テ從來ノ畜產
行政ヲ運營シツツアルモ現機構ニ於ケル
農政局ノ畜產行政部面ハ時局ノ大進展ニ
伴ヒ合理的農業經營ノ國內的生產理念ヨ
リ更ニ發展シテ軍需充足、國民榮養ノ確
保等消費面ニ至ル迄ノ綜合的一貫的指導
ヲ使命トスル畜產行政機構ヲ要スルニ至
レリ仍テ政府ハ速ニ之カ確立ニ善處セラ
レムコトヲ望ム
右建議ス
種苗國策樹立ニ關スル建議案
種苗國策ノ樹立ニ關スル建議
農產種苗ハ農業生產ノ根源ニシテ其ノ品
種ノ良否竝生產及配給ノ適否等ハ農產物
ノ增產確保上至大ノ關係ヲ有ス然ルニ我
カ國ハ從來米麥ヲ除ク一般種苗ニ對シテ
ハ一貫セル國策ヲ缺キ又國家施設ノ見ル
ヘキモノナク擧ケテ業者ノ營利的生產ト
配給トニ一任シテ今日ニ至レリ然ルニ今
次支那事變ニ引續キ大東亞戰爭ヲ契機ト
シテ農村ニ於ケル勞力、肥料其ノ他ノ生
產資材ノ缺乏ニ因リ種苗ノ作付ハ漸時減
少ノ傾向ヲ辿ル耳ナラス就中昨年夏季ノ
天候不順ト各種農產物ノ價格配給ノ統制、
外地ノ需要增加、運輸ノ不圓滑等各種惡條
件ノ異積トニ因リ今日ニ於テハ生產ノ不
足、品質ノ低下等憂フヘキ事態ヲ惹起シ
ツツアリ仍テ政府ハ速ニ一貫セル種苗國
策ヲ樹立シ種苗ノ計畫的生產ト配給ノ合
理化、品種ノ改良向上、移輸出入ノ一元
的統制等ヲ斷行セラレムコトヲ望ム
右建議ス
農業保險制度改正ニ關スル建議案
農業保險制度改正ニ關スル建議
農業保險施行ノ實績ニ鑑ミ政府ハ特ニ左
ノ諸點ニ關シ適當ナル改正ヲ爲サレムコ
トヲ望ム
-農業保險ヲ强制加入制度ト爲スト共
ニ制度ノ全般ニ亙リテ整備强化ヲ爲ス
コト
全國農業者ハ盡ク之ヲ農業保險ニ加入
セシメ全農家ノ協力ニ依ル組織ト爲ス
ト共ニ元受保險及再保險團體ノ組織、
政府再保險トノ關係其ノ他ニ亙リ經營
ヲ安定セシムルヤウ改正スルコト
二冷害等ヲ農業保險事故ニ加フルコト
强制加入制度ノ實施其ノ他經營組織ノ
整備ニ依リ從來技術的ニ困難トセラレ
タル冷害等ヲ容易ニ保險事故ト爲シ得
ルヤウニスルコト
三右ニ依ル危險分擔ノ方法ハ次ノ通擴
充改正スルコト
イ、全農業生產者ニ依ル危險ノ分擔
生產者ハ保險料以外ノ損失ヲ分擔ス
ルコト
口、消費者ニ依ル危險分擔
米麥、繭生產費中ニ保險料ヲ加算
シ消費者ニ之カ危險ヲ分擔セシムル
コト
ハ、土地所有者ニシテ自ラ耕作セサル
分ニ付テハ小作料收納額ヲ基準トシ
テ保險料ノ增額負擔ヲ爲サシムルコ
ト
ニ、國庫ニ於テモ危險ノ一部ヲ分擔ス
ルノ趣旨ニ依リ國庫負擔額ヲ增加ス
ルコト
右建議ス
鑛業法改正ニ關スル建議案
鑛業法改正ニ關スル建議
今ヤ大東亞共榮圈ノ確立ヲ目標トスル我
カ東亞新秩序建設ノ聖業カ著々進捗シツ
ツアルハ吾人ノ頗ル意ヲ强ウスル所ナリ
然レトモ高度國防國家ノ目的貫徹ニハ尙
施設措置ヲ要スヘキモノ尠カラス殊ニ地
下埋藏資源ノ開發ハ急務ニ屬ス而シテ之
カ飛躍的發展ヲ期セムニハ鑛業法ヲ改正
シ關係者ヲシテ欣然現下ノ重大任務ヲ擔
當セシメ更ニ將來ニ於ケル鑛業界ノ根本
的基礎確立方策ヲ講スヘキナリ之カ爲ニ
ハ朝鮮臺灣樺太等ヲ統一スル鑛業法ノ劃
期的改正ニ俟タサルヘカラス仍テ政府ハ
之カ調査機關ヲ設ケ速ニ斯法ノ改正ニ著
手セラレムコトヲ望ム
右建議ス
報〓書
一敬神ノ眞義宣揚ニ關スル建議案(曾和
義弌君提出)(第一七號)
一官幣大社宗像神社社殿境域復興ニ關ス
ル建議案(原口初太郞君提出)(第一九
號
一吉野川河水統制利用ニ關スル建議案
(前川正一君提出)(第二四號)
一戰時壯丁鍊成局設置ニ關スル建議案(藤
生安太郞君外十一名提出)(第八號)
一治療師法制定ニ關スル建議案(守屋榮
夫君外三名提出)(第一一號)
一水道營團設立ニ關スル建議案(小笠原
三九郞君外二名提出)(第一五號)
一腹本位體育實施ニ關スル建議案(山本
厚三君外二名提出)(第一六號)
一師範大學創設ニ關スル建議案(永井柳
太郞君外二十九名提出)(第二三號)
一畜產局設置ニ關スル建議案(野溝勝君
外五名提出)(第二號)
一種苗國策樹立ニ關スル建議案(立川平
君外三名提出)(第六號)
一農業保險制度改正ニ關スル建議案助
川啓四郞君外二十六名提出)(第九號)
一鑛業法改正ニ關スル建議案(用俣〓音
君外三名提出)(第二〇號)
右各案ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議
決致候此段及報告候也
昭和十七年二月十日
建議委員長內藤正剛
衆議院議長田子一民殿
海外引揚同胞援護ニ關スル建議案
海外引揚同胞援護ニ關スル建議
政府ハ速ニ北米中米南米南洋等ノ各國ヨ
リ引揚中ノ同胞ノ生活上ノ援助ニ關シ適
切ナル處置ヲ講セラレムコトヲ望ム
右建議ス
神宮皇學館大學ヲ綜合大學トシテ擴張
變更ニ關スル建議案
神宮皇學館大學ヲ綜合大學トシテ擴
張變更ニ關スル建議
最近支那事變迄ニ於テ我カ日本人ノ思想
ニ及ホシタル各種學問ノ惡影響ハ蓋シ甚
大ナルモノアリ是レ卽チ英米流ノ物質觀的
思想カ日本學問ノ基底ヲ侵シタルニ因ル
モノニシテ其ノ結果現代社會ノ各部門ニ
於ケルアラユル實情ニ於テ寒心ニ堪エサ
ルモノアリ幸ニシテ
御稜威ノ下大東亞建設戰ハ著々トシテ皇
軍ノ手ニ依リ其ノ成果ヲ收メツツアルノ
秋、須ク內ニ於テハ寸時モ早ク日本的學問
ノ確立ヲ期シ非常ノ際ニ卽スヘキナリ現在
神都ニハ肇國ノ理想ヲ校是トスル神宮皇學
館大學ノ存スルアリテ皇道精神科學ノ權
威ヲ誇ルト雖モ尙城郭ヲ出テサルノ憾ア
リ茲ニ於テ同大學ノ單科制ヲ綜合制ニ擴
張變更シ日本科學ノ全部門ニ亙リテ之カ
其ノ核心タラシメ以テ日本民族前進ノ推
進力タラシムヘキナリ仍テ政府ハ速ニ神
宮皇學館大學ヲ綜合的最高學府ニ擴張變
更セラレムコトヲ望ム
右建議ス
大東亞留日學生會館建設ニ關スル建議
案
大東亞留日學生會館建設ニ關スル建
議
大東亞各國ヨリ日本ニ留學セル者ノ精神
指導ヲ目標トスル大東亞留日學生會館ヲ
建設スルハ刻下ノ緊急ナリト認ム
右建議ス
退職國民學校〓員ノ職域再奉公ニ關ス
ル建議案
退職國民學校〓員ノ職域再奉公ニ關
スル建議
支那事變勃發以來國民學校〓員ノ應召轉
職等ノ爲男子〓員ノ減少著シク其ノ結果
ハ自然代用〓員殊ニ女子ノ代用〓員ヲ以テ
補充セザルベカラザルノ止ムナキニ立チ至
レリ女〓員必ズシモ不可ナリト云フニ非
ザレドモ〓シテ男子〓員ニ比シ素質ノ低
下ハ免ルベカラズ今ヤ國民學校〓育ニ就
キ著シキ不安ヲ感ゼシムルニ至レリ而シ
テ大東亞戰爭ノ展開スルニ從ヒ愈〓國民學
校〓育ノ重大性ヲ痛感セシムルモノアル
ニ拘ラズ如上ノ趨勢ハ益〓甚シキヲ加フベ
キヲ憂慮セザルヲ得ズ然ルニ一方已ニ國
民學校〓員ノ現職ヲ退キタル練達ノ〓育
家ニシテ心身共ニ健全ナルモ止ムヲ得ズ
從來ノ經歷ニ緣遠キ職業ニ從事シツツア
ル者其ノ數決シテ尠カラズ此等ノ人々ヲ
シテ再ビ小國民〓育ノ第一線ニ立チ其ノ
職域奉公ニ邁進セシムルハ刻下喫緊ノ要
事ナリト信ズ而シテ此等ノ人々ハ喜ンデ
後輩校長ノ下ニ就キ職域再奉公ノ用意ア
リト信ズ
政府ハ宜シク之ガ迅速適當ナル方途ヲ講
ゼラレンコトヲ望ム
右建議ス
私立學校〓職員優遇ニ關スル建議案
私立學校〓職員優遇ニ關スル建議
世界ノ指導國家トシテ自主的ニ世界新秩
序ヲ創設セムトスル我ガ國ニ於テハ先ツ
〓育ノ刷新ヲ圖リ民族素質ヲ更ニ向上セ
シムルノ必要アルハ謂フヲ俟タス從ツテ
全般的觀點ニ立チ〓育機構ノ革新ヲ企圖
セサルヘカラサルモ就中私立學校〓職員
優遇ニ關スル問題ハ最モ改革ヲ要スル重
要課題ノ一タリ卽チ彼等ハ〓育ノ重要ナ
ル國家的意義ニ鑑ミ有ユル惡條件ノ下ニ
孜々營々以テ天下有用ノ人材〓養ニ專心
シ國家貢獻ノ業績眞ニ偉大ナルモノアリ
テ其ノ間官公立學校〓職員ノ功績ニ比シ
遜色ナシ然ルニ私立學校〓職員ハ物質的
待遇ハ固ヨリ國家ノ恩賞的待遇ニモ與リ
得ス幾十年ノ育英ニ獻身シナカラ唯泡ノ
如ク消へ行ク不幸ナル〓職員、擧擧ニ遑ア
ラス斯ノ如キハ洵ニ〓育ヲ尊重スルノ道
ニ非ス〓育ノ神聖曾嚴ヲ保持スルノ道ニ
非ス政府ハ速ニ可能最大ノ範圍ニ於テ私
立學校〓職員ニ對シ國家的優遇ノ途ヲ講
セラレムコトヲ要望ス
右建議ス
日本農業經營機械化促進ニ關スル建議
案
日本農業經營機械化促進ニ關スル建
議
政府ハ日本農業經營ノ現狀ト理想形態ト
シテノ適正規模、經營農家創設ノ要請トニ
鑑ミ日本農業經營機械化ノ促進ヲ圖ル爲
日本化セル農機具ノ發明改良ヲ目的トス
ル〓究機關竝之ヲ製作スル特別機關ヲ設
置セラレムコトヲ望ム
右建議ス
優秀發明ノ國家的促進ニ關スル建議案
優秀發明ノ國家的促進ニ關スル建議
大東亞戰爭ノ遂行ニ當リ最後ノ勝利ヲ確
保スル爲此ノ際國民ノ智能ヲ總動員シテ
優秀ナル發明ヲ國策ノ線ニ集中シ以テ大
東亞資源ノ開發、生產力ノ擴充强化ニ完
璧ヲ期スルハ急務中ノ急務ナリト信ス政
府ハ現下ノ情勢ニ鑑ミ速ニ之カ具體的方
策ヲ樹テ發明考案ノ劃期的躍進ヲ圖ラレ
ムコトヲ望ム
右建議ス
高岳親王ノ尊靈ヲ「シンガポール」ニ奉
祀ニ關スル建議案
高岳親王ノ尊靈ヲ「シンガポール」ニ
奉祀ニ關スル建議
畏クモ「シンガポール」附近ニ於テ薨去ア
ラセラレシ高岳親王ノ尊靈ヲ其ノ聖地ニ
奉祀シ以テ大東亞建設ノ中心的靈地タラ
シメラレムコトヲ望ム
右建議ス
報告書
一海外引揚同胞援護ニ關スル建議案(田
原春次君提出)(第二二號)
一神宮皇學館大學ヲ綜合大學トシテ擴張
變更ニ關スル建議案(濱地文平君外四
名提出)(第五號)
一大東亞留日學生會館建設ニ關スル建議
案(田原春次君提出)(第二一號)
一退職國民學校〓員ノ職域再奉公ニ關ス
ル建議案(石坂繁君外二名提出)(第二
五號)
一私立學校〓職員優遇ニ關スル建議案
(古田喜三太君外二名提出)(第二九號)
一日本農業經營機械化促進ニ關スル建議
案(森田重次郞君外四名提出)(第二六
號
一優秀發明ノ國家的促進ニ關スル建議案
(俵孫一君外七名提出)(第二七號)
一高岳親王ノ尊靈ヲ「シンガポール」ニ奉
祀ニ關スル建議案(小池四郞君提出)
(第二八號)
右各案ハ本院ニ於テ可決スヘキモノト議
決致候此段及報〓候也
昭和十七年二月十二日
建議委員長内藤正剛
衆議院議長田子一民殿
〔內藤正剛君登壇〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01419420213&spkNum=12
-
013・内藤正剛
○内藤正剛君 只今上程セラレマシタ建議
案ニ付キマシテ、委員會ノ審査ノ經過竝ニ
結果及ビ其ノ情勢ヲ極メテ簡潔ニ中間ノ御
報〓ヲ申上ゲマス
今期議會ニ於キマシテハ大東亞戰爭下ノ
特異性ニ鑑ミマシテ、建議案ハ非常ニ嚴選
致サレマシタ、二月十日マデニ提出サレマ
シタ總件數ハ三十二件デアリマス、其ノ
一ツ〓〓ノ說明ハ之ヲ省略致シマスガ、建
議案ノ全體ヲ通ジテ窺ハレマスコトハ、戰
時下日本精神ノ昂揚ヲ反映シ、神社ノ創
建昇格、社殿ノ復興等敬神思想ノ强化ヲ
意圖スルモノガ七件ノ多キニ上ツテ居リマ
ス、河川ノ改修、治水、利水ノ政策樹立ヲ
要望致サレタモノ、竝ニ〓學ノ振興改善ヲ
促サレタモノガ多ク提出サレタノデアリマ
ス、審議經過ノ詳細ハ速記錄ヲ御覽願フコ
トト致シマシテ、玆ニ其ノ主ナルモノ二、
三ニ付テ御說明ヲ致シマス
治水、利水政策ノ確立ニ關スル建議案デ
アリマス、其ノ趣旨ハ政府ノ各省ニ亙ル複
雜セル行政組織ヲ綜合統一シテ、河水ノ水
源ヨリ河口ニ至リマスマデノ治水、利水、
卽チ水力發電、河川ノ改修、統制、開墾、
砂防工事、植林等ノ諸事業ノ行程ヲ、時局
ニ卽應致シマスル單一ナル行政機構ヲ創設
シ、天災ヲ未然ニ防止シ、農地ヲ安定セシ
メ農民ノ生活ヲ確保シ、以テ農作物ノ增
產ヲ招來セシムルコトヲ主眼トスルモノデ
アリマシテ、之ニ對シ政府ハ河水或ハ一水
系ノ水ト云フモノヲ、綜合的ノ觀點カラ最
モ能ク利用スル、而モ其ノ根本ニ於キマシ
テ治水ト云フ點カラモ、諸般ノ計畫ニ遺憾
ナキヲ期シマシテ、水ノ綜合的利用ニ付テ
ハ、近來關係各省互ヒニ連絡ヲ密ニ致シマ
シテ、隨時協議會ヲ開キ、關係官ノ打合セ
ヲ行ツテ萬全ヲ期シ、治水、利水政策ノ
確立ニ努力ヲ致シツツアル次第デ、提案
ノ御趣旨ニハ衷心共鳴ヲ致シマスルガ、
今遽カニ行政機構ノ改革ヲスルト云フ所マ
デハ考ヘテ居マセヌガ、併シ今後トモ十分
御趣旨ニ副フヤウ努力スル旨ノ答辯ガアリ
マシタ、委員會ト致シマシテハ、現在ノ行
政機構竝ニ現在政府ノ事務ノ取扱ニ於キマ
シテ、最善ヲ盡シテ居ラレルコトトハ考ヘ
テ居リマスルガ、一方又提案者ノ御指摘モ
アリマシタ通リ、現在ノ機構ノ下ニ於テ生
ジマスル缺陷モ亦少カラザルモノガアルト
考ヘラレマスノデ、此ノ建議案ノ趣旨ヲ强
ク要望スル意味ニ於キマシテ、可決シタノ
デアリマス
農業保險制度改正ニ關スル建議案デアリ
マス、此ノ趣旨ハ現在ノ農業保險制度デハ、
未ダ農業災害ニ因ル損失ヲ救濟スルニ十分
デハアリマセヌ、加フルニ農業保險組合又
ハ聯合會ノ崩壞ノ危機ニ面シテ居ルモノモ
少クナイ狀態デアリマス、ソコデ農業保險
ヲ强制加入制度トナスト共ニ、制度ノ全般
ニ亙リ整備强化ヲスルコト、冷害等ヲ農業
保險事故ニ加ヘルコト、冷害等ニ因ル危險
ノ分擔ノ方法ヲ擴充改正スルコト等デアリ
マス、國庫ニ於テモ危險ノ一部ヲ分擔スル
ノ趣旨ニ於テ國庫負擔額ヲ增加スルコト等保
險制度ヲ擴充改正シ、農業ニ課セラレタル
國家的使命ノ完遂ニ遺憾ナカランコトヲ、
强ク要望セルモノデアリマス、政府當局モ
十分建議ノ趣旨ヲ諒承致サレマシタノデ、
委員會ニ於キマシテハ滿場一致可決シタノ
デアリマス
更ニ高岳親王ノ尊靈ヲ「シンガポール」ニ
奉祀ニ關スル建議案ガアリマシタ、千百年
ノ昔、畏多クモ金枝玉葉ノ御身ヲ以テ佛道
ノ奧義ヲ求メラレ、御渡印ノ途次、異境ニ
瘴癘ニ冒サレ給ヒ、「シンガポール」附近ニ
於テ薨去アラセラレマシタ高岳親王ノ尊靈
ヲ奉祀シ、南方同胞讚仰ノ聖地タラシメン
コトヲ要望セラレタモノデアリマス、現在
砲煙下デ激戰ノ地デアリマスカラ、軍當局
ヨリ關係各省トモ連絡ノ上善處スル旨ノ御
答ヘガアリマシタ、委員會ニ於キマシテハ、
全員異議ナク可決致シマシタ
又優秀發明ノ國家的促進ニ關スル建議案
ガアリマシタ、今次大東亞共榮圈確立ヲ目
標ト致シマスル聖戰ニ於キマシテ、武力戰
ニ勝利ヲ得ルコトハ勿論、次ニ來ルベキ建
設戰ニ於テモ、我ガ國ノ科學技術ヲ最高度
ニ發揮シ、發明工夫ニ依ツテ資源ノ開發ニ
邁進致シマスルコトハ焦眉ノ問題デアリマ
スニ拘ラズ、從來政府ノ發明奬勵ノ施設ハ、
洵ニ微々タルモノガアルノデアリマス、時
局對應ノ積極的方策ニ乏シク遺憾デアリ
マスノデ、其ノ劃期的飛躍ヲ遂グル爲
ニ、民間團體ヲ十分ニ利用致シマシテ、
此ノ際國民ノ發明工夫ヲ指導〓揚セシム
ベキコトヲ要望セラレタモノデアリマ
ス、本案ニ付キマシテハ政府ヨリ特ニ技
術院總裁ガ出席サレマシテ、懇篤ナル答
辯ガアツテ、結局大東亞建設ノ歷史的偉業
達成ノ爲メ、政府ニ於テモ斯道奬勵ニ盡瘁
スルト云フ方針ヲ明カニサレタノデアリマ
ス(拍手)殊ニ又祕密ニスベキコトデハナイ
ト云フノデ、今後ハ特許局ハ技術院ノ方ニ
入ルトマデ仰セニナツタノデアリマス
以上審議ノ結果、今日ノ日程ニ上リマシ
タ二十七件ハ原案通リ可決致シマシテ、他
ニ二件ノ採決ヲ留保致シマシタ、尙ホ各派
共同提案ニ依リマスル三件ハ、諸君御承知
ノ通リ、特ニ委員會ニ於ケル審議ヲ省略致
シマシテ、本會議ニ詳細ノ審議ヲ移シマシ
テ、卽決ヲ願ツタ次第デアリマス、其ノコ
トハ委員會モ無論承認シタ譯デアリマス、
要スルニ付託セラレマシタ建議案ノ審査
ハ、先ヅ各省別ニ分ケマシテ、全部總會ニ
掛ケマシテ、一案每ニソレ〓〓提案者ノ說
明ヲ求メ、政府當局ノ十分ナ意見ヲ徵シマ
シテ、委員ヨリハ其ノ內容ニ付テ檢討ヲ加
ヘ、愼重ニ審議ヲ進メテ參リマシテ、本日
上程ノモノハ二月十日マデニ提出セラレタ
ル建議案ノ可決致サレマシタモノノ全部デ
アリマス
此ノ際私ハ皆樣ニ御參考マデニ、委員會
ノ委員ノ一致致シマシタ意見ヲ申述ベタイ
ト思ヒマス、從來建議案ハ議院法ニ規定サ
レテ居リマス通リ、非常ニ重要性ヲ持ツテ
居リマスコトハ、皆樣御承知ノ通リデアリ
マス、委員會ニ於キマシテモ建議案ノ内容
ヲ十分檢討致シ、政府ノ意見モ十分質シマ
シテ、其ノ趣旨ニ政府ガ贊意ヲ表セラレタ
ルモノ、卽チ委員會ニ於キマシテハ總テ建
議案ノ內容ヲ、必ズ政府ガ實施スベキモノ
ナリト云フ信念ノ下ニ、其ノ意味ニ於テ可
決致シテ居ルノデアリマスカラ、是等通過
致シマシタ建議案ニ對シマシテハ、政府ニ
於テモ一日モ早ク實施サレンコトヲ强ク要
望致ス次第デアリマス、以上甚ダ簡單デ意
ヲ盡シマセヌガ、何卒總テノ案ニ對シマシ
テ、委員會ノ決定ノ通リ本會議ニ於テモ御
贊成アランコトヲ望ミマス(拍手)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01419420213&spkNum=13
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014・田子一民
○議長(田子一民君) 只今議題トナリマシ
タ建議案二十七件ノ委員長報告ハ、何レモ
原案ヲ可決シタルモノデアリマス、右建議
案ヲ一括シテ採決致シマス、此ノ二十七件
ハ何レモ委員長報告ノ通リ決スルニ御異議
アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01419420213&spkNum=14
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015・田子一民
○議長(田子一民君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ各建議案ハ何レモ委員長ノ報告通
リ可決致シマシタ(拍手)是ニテ議事日程ハ
議了致シマシタ、次會ノ議事日程ハ公報ヲ
以テ通知致シマス、本日ハ之ニテ散會致シ
マス
午後二時五十六分散會
衆議院議事速記錄第十三號中正誤
二〇一頁四段五行目ノ(拍手起ル)ハ〔拍手起ル〕
トシテ六行目ニ入ルノ誤発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=007913242X01419420213&spkNum=15
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