1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和十八年二月五日(金曜日)午前十時十五分開議
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議事日程 第六號
昭和十八年二月五日
午前十時開議
第一 恩給法中改正法律案(政府提出) 第一讀會の續(委員長報告)
第二 東北興業株式會社法中改正法律案(政府提出) 第一讀會の續(委員長報告)
第三 日滿地方税徴收事務共助法案(政府提出) 第一讀會の續(委員長報告)
第四 明治四十年法律第二十五號廢止法律案(政府提出) 第一讀會の續(委員長報告)
第五 大正九年法律第五十三號中改正法律案(政府提出) 第一讀會の續(委員長報告)
第六 藥事法案(政府提出) 第一讀會の續(委員長報告)
第七 船員保險法中改正法律案(政府提出) 第一讀會の續(委員長報告)
第八 軍事扶助法中改正法律案(政府提出) 第一讀會の續(委員長報告)
第九 北支那開發株式會社法中改正法律案(政府提出) 第一讀會の續(委員長報告)
第十 中支那振興株式會社法中改正法律案(政府提出) 第一讀會の續(委員長報告)
第十一 占領地軍政官憲の爲したる行爲の法律上の效力等に關する法律案(政府提出) 第一讀會の續(委員長報告)
第十二 會計檢査院法中改正法律案(政府提出) 第一讀會の續(委員長報告)
━━━━━━━━━━━━━発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=0
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001・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 報告ヲ致サセマ
ス
〔小野寺書記官朗讀〕
一昨三日本院ニ於テ可決シタル左ノ政府提
出案ハ卽日之ヲ衆議院ニ送付セリ
兵役法中改正法律案
共通法中改正法律案
明治三十八年法律第三十八號改正法律案
陸軍軍法會議法及海軍軍法會議法中改正
法律案
飼料配給統制法中改正法律案
昭和四年法律第九號中改正法律案
硫酸アンモニア增產及配給統制法中改正
法律案
同日決算委員第四分科會ニ於テ主査副主査
ノ補闘選擧ヲ行ヒシニ左ノ如ク當選セリ
主査男爵島津忠彥君
副主査唐澤俊樹君
同日委員長ヨリ左ノ通分科擔當委員ヲ選定
シタル旨ノ報告書ヲ提出セリ
決算委員子爵京極高修君
第四分科擔當委員
決算委員子爵仙石久英君
第二分科擔當委員
同日委員長ヨリ左ノ報〓書ヲ提出セリ
藥事法案可決報告書
船員保險法中改正法律案可決報〓書
軍專扶助法中改正法律案可決報告書
請願文書表(第二囘報告)
昨四日委員長ヨリ左ノ報〓書ヲ提出セリ
恩給法中改正法律案可決報告書
東北興業株式會社法中改正法律案可決報
〓書
日滿地方稅徵收事務共助法案可決報〓書
明治四十年法律第二十五號廢止法律案可
決報告書
大正九年法律第五十三號中改正法律案可
決報告書
國民貯蓄組合法中改正法律案可決報〓書
納稅施設法案可決報告書
臨時資金調整法中改正法律案可決報〓書
普通銀行等ノ貯蓄銀行業務又ハ信託業務
ノ兼營等ニ關スル法律案可決報〓書
銀行等ノ事務ノ簡素化ニ關スル法律案可
決報告書
戰爭死亡傷害保險法案可決報〓書
鹽專賣法中改正法律案可決報告書
商工經濟會法案可決報〓書
商工組合法案可決報〓書
商工組合中央金庫法中改正法律案可決報
告書
帝國鑛業開發株式會社法中改正法律案可
決報告書
重要鑛物增產法中改正法律案可決報告書
郵便年金法中改正法律案可決報〓書
航空法中改正法律案可決報告書
木船保險法案可決報告書
北支那開發株式會社法中改正法律案可決
報〓書
中支那振興株式會社法中改正法律案可決
報告書
占領地軍政官憲ノ爲シタル行爲ノ法律上
ノ效力等ニ關スル法律案可決報告書
會計檢査院法中改正法律案可決報〓書発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=1
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002・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 是ヨリ本日ノ會
議ヲ開キマス、此ノ際御諮リヲ致シタイコ
トハ、爾今議案配付後及ビ各讀會間ニ於ケ
ル定規ノ日數ヲ經ズシテ、議事ヲ開クコト
ニ致シタイト存ジマスルガ、御異議ハゴザ
イマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=2
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003・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=3
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004・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 日程第一、恩給
法中改正法律案、日程第二、東北興業株式
會社法中改正法律案、日程第三、日滿地方
稅徵收事務共助法案、日程第四、明治四十
年法律第二十五號廢止法律案、日程第五、
大正九年法律第五十三號中改正法律案、日
程第十二、會計檢査院法中改正法律案、政
府提出、一讀會ノ續、委員長報告、是等ノ
六案ハ、日程ノ順序ヲ變更致シマシテ、
括シテ議題ト爲スコトニ御異議ハゴザイマ
セヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=4
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005・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス、委員長堀田伯爵
方ノ報告ハ卽讀ヲ經サルモ參照
ノタメ玆ニ載錄ス以下之ニ傚フ
恩給法中改正法律案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報告候也
昭和十八年二月四日
委員長伯爵堀田正恒
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
東北興業株式會社法中改正法律案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報〓候也
昭和十八年二月四日
委員長伯爵堀田正恒
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
日滿地方稅徵收事務共助法案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報告候也
昭和十八年二月四日
委員長伯爵堀田正恒
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
明治四十年法律第二十五號廢止法律案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報〓候也
昭和十八年二月四日
委員長伯爵堀田正恒
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
大正九年法律第五十三號中改正法律案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報〓候也
昭和十八年二月四日
委員長伯爵堀田正恒
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
會計檢査院法中改正法律案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報告候也
昭和十八年二月四日
委員長伯爵堀田正恒
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
〔伯爵堀田正恒君演壇ニ登ル〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=5
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006・堀田正恒
○伯爵堀田正恒君 只今上程サレマシタ恩
給法中改正法律案外五件ニ付テノ、委員會ノ
經過竝ニ結果ヲ御報〓申上ゲマス、委員會ハ
一月二十九日、一月三十日、二月二日、二月
三日、二月四日、都合五囘開會致シマシテ
愼重審議ヲ致シマシタ、恩給法中改正法律案、
東北興業株式會社法中改正法律案、及ビ會
計檢査院法中改正法律案ハ、是ハ法制局ノ關
係法案デゴザイマス、日滿地方稅徵收事務共
助法案、明治四十年法律第二十五號廢止法
律案、及ビ大正九年法律第五十三號中改正
法律案ハ、內務省關係ノ法案デゴザイマス、
各〓、當局カラシテ各案ノ詳細ナル理由ノ說明ガ
ゴザイマシタガ、過日本議場デモ提案ノ理由
ノ御說明ガゴザイマシダカラ、玆ニハ省略
致シマス、唯法案ノ要旨ニ付テ玆ニ申上ゲ
やっ、第一點ハ恩給事務ノ簡素化デゴザイ
マシテ、之ニ關シマシテハ、先ヅ恩給金額
分擔ノ規定ヲ當分ノ內停止スルコトトシタ
ノデゴザイマス、現行法デハ、恩給ハ原則
トシテ、公務員ニ最後ニ俸給ヲ給シマシタ
經濟、卽チ國庫ナリ府縣ナリデ給シマスル
ガ、各經濟ノ內部關係デハ、公務員ニ俸給
ヲ給シマシタ經濟相互間デ、其ノ恩給金額
ヲ分擔スルコトニナッテ居ルノデアリマスルガ、
此ノ事務ハ複雜煩瑣デアリマスルノデ、戰
時下人手節約ノ目的デ、此ノ事務ヲ當分ノ
內停止スルコトト致シマシタ、サウシテ
之ガ爲ニ負擔ノ不均衡ヲ生ズルモノニ付キ
マシテハ別途財政上ノ措置デ之ヲ是正ス
ルノデゴザイマス、次ニ恩給金額ノ基礎ト
ナリマス俸給ハ、現行法デハ、公務員ノ退
職前一年內ノ俸給總額ヲ基礎ト致シマシテ、
思給金額ヲ算出スルコトニナッテ居リマスル
ガ、之ガ爲恩給計算專務ガ非常ニ複雜トナッ
テ居リマスルノミナラズ、又現行法デハ戰死
ノ際拔群ノ功績ニ依リマシテ二階級モ進級
シ、軍神ト仰ガレルヤウナ人々ノ場合デモ、
一階級ノ進級ダケシカ認メテ居リマセヌノ
デ、甚ダ遺憾ナ點ガアリマスノデ、今囘恩
給金額ハ原則トシテ、公務員ノ退職常時ノ
俸給額ヲ基礎トシテ計算スルコトトシ、
退職當時ノ俸給ハ、公務傷病ニ依ル死亡又
ハ退職ノ場合ハ二級ヲ、其ノ他ノ場合ハ一
級ヲ限リ認メルコトトシ、適正ナ恩給金額
ヲ算出シ得ルヤウニ規定ヲ改メ、又近時公
務員デアッタ者ガ、本屬廳ノ承認ヲ受ケ、外
國政府ノ職員トシテ就職致シマシテ、更に
之ヲ退職シテ公務員ニ再就職スル者ガ增加
シタガ、是等ノ者ハ、謂ハバ政府ノ命令デ
外國政府ノ職員トナル者デアリマスルカラ、
此ノ種ノ外國政府職員在職年ヲ、恩給年限
ニ通算スルノガ適當デアルト云フ考ノ下ニ、
之ヲ公務員ノ在職年ニ通算スルノ途ヲ拓イ
タノデゴザイマス、尙防衞召集制度ノ新設、
師範學校制度ノ改正、官廳職員優遇制度ノ
創設等ノ規定ヲ設ケタノデアリマス、質疑
ノ主ナルモノヲ御紹介申上ゲマス、恩給金
額分擔ヲ停止スル場合ノ具體的ナ腹案ハド
ウカト云フ質疑ニ對シマシテ、政府ハ、成
ルベク早ク實施シタイノデアルガ、事務上
ノ準備ノ都合カラ昭和十九年度カラ之ヲ實
施スル豫定デアル、又之ヲ停止シタ場合ノ
負擔不均衡ノ是正ノ間題ニ付テハ目下考究
中デアルガ、國庫、府縣等ノ從前ノ分擔總
額ハ、今迄ノ經驗ニ依ッテ分ッテ居ルノデ、
之ニ基イテ今後ノ負擔額ヲ計算シ、之ニ基
イテ負擔ノ是正ヲ致シタイト考ヘテ居ルト
云フ御答辯デゴザイマス、次ハ恩給金額ノ
基礎トナル俸給ハ、軍神ト仰ガレルヤウナ
人々ニハ、退職前一年內ニ三級進級シタ場
合デモ、此ノ進級シタ階等ノ俸給デ恩給金
額ヲ算出スルヤウニシテハドウカ、ト云フ
質疑ニ對シマシテ、政府ハ恩給ノ基礎ト
ナル俸給ニ付テハ、軍神ト仰ガレルヤウナ
人々ノ場合ニハ、退職前一年內ニ三級進級
シテモ、之ヲ基礎トシテ恩給ノ年額ヲ算出
シテモ差支ナイヤウニモ考ヘルガ、何分實
際問題ニナリマスト、進級ハ全國各官廳ニ
於テ區々ニ行ッテ居リ、甚ダシキ場合ニ於テ
ハ十階級モ飛ブト云フヤウナ實例モアリ、又
如何ナル範圍ノ人ヲ軍神トシテ取扱フカニ
付テモ困難ナ問題ガアル、文官ニ於テモ軍
神ニ準ズベキ功勞者ヲ考ヘラレマスノデ、
此ノ場合ニモ同樣困難ナ問題ガアリマス、
恩給局デ一々其ノ可否ヲ認定スルト云フヤ
ウナ制度ヲ設ケマシテモ、果シテ適當ナ處
理ガ出來ルカドウカ疑問デアル、故ニ本改
正案ノヤウニシタ譯デアルト云フ御答辯デゴ
ザイマス、次ハ恩給ノ國庫負擔額ハ逐年非常ニ
增加スル傾向ガアルガ、之ニ付テノ政府ノ對
策ハドウカ、在職者ノ國庫納金ノ率ヲ引上ゲ
テ、恩給負擔額異增ノ對策トシテハドウカ、
ト云フ御質問ニ對シマシテ、政府ハ、恩給
負擔額增加抑制ノ問題ニ付テハ、事務的ニ
ハ諸般ノ問題ニ付テ〓究サセテ居ルガ、政
府トシテハ具體的ニドウスルト云フコトハ
只今ノ所考慮シテ居ラナイ、殊ニ大東亞戰
爭下、政府トシテハ、恩給費ニ對スル國庫
負擔ヲ輕減スルガ爲ニ、恩給法ヲ改正スル
ガ如キ意思ハ毫モ持ッテ居ナイ、又國庫納
金ノ總額ハ、少額デアルノデ、此ノ率ヲ增
シテモ恩給負擔額ノ輕減ニハ餘リナラナイ
シ、在職者ノ方カラ考ヘマスト、納金ノ增
率ハ苦痛ニ感ズルヤウナ事情モアリマスノ
デ、之ヲ增率スル考ハナイ、ト云フ御答辯
デゴザイマシタ、次ニ本法案ノ第八十二條ノ
二ニハ「外國政府又ハ之ニ準スルモノ」トア
ルガ、「之ニ準スルモノ」ト云フノハ、蒙疆政
府トカ或ハ北支那政權トカ又ハ滿洲國ノ協
和會ト云フヤウナモノモ入ルカ、又外國政
府職員ヲ退職シテカラ公務員ニ再就職スル
場合ニ、其ノ間ニ期間ガ空イタ者デモ差支
ナイカ、ト云フ御質問デゴザイマス、之一
對シマシテ政府ハ、外國政府ニ準ズルモノ
トハ、正式ニ政府トシテ承認セラレテ居ナ
イ者デ、而モ政府ト同ジヤウニ見ナケレ
バナラナイモノデ、蒙疆政府ノ如キモノハ
之ニ該當スル、協和會ヤ公共團體又ハ特殊
會社ハ包含シナイ、又外國政府職員デアッタ
者ガ、公務員ニ再就職スル場合ニハ、多ク
ハ短期間ノ中ニ再就職スルトハ思ヒマス
ガ、何分病氣ノ爲ニ再就職シ得ナイヤウ
ナコトモ考ヘラレマスノデ、ソコニ制限ヲ
設ケルノハ如何カト考ヘマシテ、此ノ制限
ヲ設ケナカッタ、ト云フ答辯デゴザイマシ
ク、次ニ東北興業株式會社法中改正法律案
ニ付テ申上ゲマス、東北興業株式會社ハ、昭
和十一年十月創立以來、專ラ其ノ使命ノ達
成ニ努メテ參リ、現在關係投資會社ハ五
+、之ニ對スル會社出資額ハ九千三百餘萬
圓ニ達シ、直營事業ハ其ノ數十九、計畫
資金約一千七百萬圓デゴザイマシテ、投
下資金總額約一億一千萬圓ニ達シテ居ルノ
デゴザイマス、然ルニ同會社ハ、今回東北
振興ト、時局ノ要求ニ對應シテ更ニ事業ノ擴
充ヲ計畫シ、昭和二十三年度迄ニ、旣投下資
金ヲ合シ、總額約二億七千五百萬圓ノ資金
ヲ以テ、重點的ニ化學工業、機械工業、
鑛山事業、農水產事業等ヲ遂行スルコトト
致シタノデアリマス、面シテ是ガ計畫ヲ實行
スル爲、其ノ資本金三千萬圓ヲ五千萬圓
ニ增加シ、五倍ノ社債發行力ニ依ッテ、約三
億圓ノ資金ヲ調達スルコトト致シタイノデ
ゴザイマス、更ニ同社ニ對スル國家ノ助成
方策トシテ、增資額中、半額ハ政府出資トシ、
政府以外ノ者ノ所有スル株式ニ對シマシテ
ハ年六分ノ優先配営ヲ認ムルト共ニ、東
北興業債劵ノ元利支拂ニ付、政府之ヲ保證
シ、且補給金ニ對スル從來ノ限度ヲ撤廢シ、
一ノ標準ノ下ニ、第十五營業年度迄、政府
ニ於テ補給金ヲ交付スルコトトシ、尙補
給金ニ對スル租稅ハ之ヲ免除スル等、同社
ノ機能ノ强化ヲナスノ必要ヲ認メ、同法ヲ
改正セシメタノデゴザイマス、質疑ノ第一
ハ東北興業株式會社ノ現在ノ資本ヲ五千
萬圓ニ增加シ、增資額二千萬圓ノ中、其ノ
半額ハ政府出資、他ハ民間引受トノコトデ
アルガ、果シテ民間引受ハ圓滑ニ行ハレ得
ルヤ、尙民間ノ引受先ハ如何ト云フ質疑ニ
對シマシテ、政府ハ增資額ニ付、政府出資
トナルモノ以外ハ、一應東北六縣ヲシテ引
受ケシムルコトトシ、其ノ場合ニ於ケル低利
資金ノ融通ニ付テハ、關係方面ト十分連絡ヲ
取リ居ル旨ノ答辯デゴザイマシタ、次ニ今
回會社法改正ノ爲、提案ニナッタ北支那、中
支那兩會社ノ例ヲ見テモ、會社總資本ニ對
シ、政府半額出資ト云フコトニナッテ居ル
ガ、東北興業株式會社モ此ノ際增資額全部
ヲ政府出資トシテハ如何、ト云フ問ニ對シ
マシテ、政府ハ、本會社ノ特殊性ニ鑑ミ、
增資額中半額ノ東北六縣ヲシテ出資セシメ、
其ノ使命ノ遂行ニ協力セシムルコトガ適當
デアルト考ヘルト云フ然辯デゴザイマシタ、
次ニ當初計畫ニ於テハ、第十五營業年度迄
ニ、八百五十萬圓ノ補給金ニテ十分ナル豫
定ナリシニ、現在迄既ニ七百七十餘萬圓ノ
支出トナリ居ルガ、其ノ理由ハ如何、之
對シマシテ政府ハ、本會社ハ其ノ使命ニ鑑
ミ、收益ノ擧ラザル事業ニ對シテモ投資ス
ル必要アルノミナラズ、戰爭ニ依ル勞務資
材ノ不足等ニ依リ建設モ豫定ヨリ遲延セル
モノモアル等ノ關係上、未動資產ハ多額ニ
達シ、從ッテ補給金モ豫定ニ比シ埒加セル
旨ノ答辯デゴザイマシタ、次ニ過般臨時東
北地方振興計畫調査會ニ於テ答申シタル東
北地方振興計畫ノ本年度豫算ニ於ケル實施
狀況如何ト、云フ御質問ニ對シ、政府ハ、
具體的ノ數字ニ付テハ、目下取纏メ中ナル
モ、大體計畫以上ノモノガ豫算ニ計上サレ
テ居レリトテ、答申ノ項目別ニ〓數的ノ說
明ガゴザイマシタ、次ニ東北振興ニ對スル
政府ノ熱意如何トノ問ニ對シ、政府ハ、東北
振興ハ現在ニ於テモ重要國策ノ一トシテ其
ノ達成ニ努力シテ居ル、次ニ行政簡素化ノ
趣旨ヨリシテモ、東北局ヲ內務省ニ移管シ
テハドウカ、之ニ對シマシテ政府ハ東北
局ノ事務ノ內容ハ各省ニ亙ッテ居ル關係上、
東北局ハ內閣ニ在置スルコトガ適當デアル
ト考ヘテ居ル、次ニ東北地方ニ於ケル農業
ハ極メテ重要デアルガ、東北振興株式會社ハ
밤(業方面ニ對シテ如何ナル事業ヲ爲シテ居
ルカ、政府ハ、肥料ノ增產ニ付テハ著々其
ノ計畫ノ實現ニ努メツヽアルト共ニ、耕地
改良ニ必要ナル土管類ニ付テモ其ノ增產ヲ
計畫シ、且有畜農業ノ發展ニ寄與スベク、各
般ノ考慮ヲ爲シツヽアリ、更ニ今後ハ、開
發サレタル農地ニ付指導的農業經營ヲ行フ
心算デアル、次ニ東北興業株式會社ニ對スル
國庫ノ助成ハ、他ノ〓策會社ニ比シ、薄キ傾
キガアルカドウカ、政府ハ、本會社ハ他ノ國
策會社ヨリ早ク設立セラレタル關係上、御
質問ノ如キ事情ニアッタガ、今囘ノ法律改正
案ニ依リ大體他ノ國策會社竝ミノ助成ヲ受
ケ得ルコトトナルトノ答辯デゴザイマシタ、
次ニ會計檢査院法中改正法律案ニ付テ申上
ゲマス、要旨ノ第一點ハ、行政簡素化ノ實施
ノ爲、會計檢査院ノ部制及定員ニ關スル規定
ヲ改正シ、現在ノ四部制ヲ三部制ト致シ、尙部
長一人及奏任檢査官二人ヲ減少スルコトト致
シタノデアリマス、第二ハ、現在會計檢査院
ノ職員中、理事官以上ノモノノ定員ガ法律
ニ定メラレテ居リマスノヲ、此ノ中書記
實、副檢査官及理事官ニ付キマシテ、其
ノ定員ヲ勅令ヲ以テ定メ得ルコトトシタ
ノデアリマス、第三ハ、定員外ノ規定ヲ設
ケマシタ點デ、會計檢査官ガ陸海軍ニ召集
セラレマシタ場合、其ノ他特別ノ必要ノア
リマス場合ニ於キマシテ、勅令ノ規定依
リ之ヲ定員外ト爲シ得ルコトト致シタノデ
アリマス、第四ハ、政府ニ於テ今囘一般ニ
官吏其ノ他ノ職員ニ付、特別ノ優遇ノ途
ヲ拓クコトト致シテ居リマスノニ對應致シ
マシテ、會計檢査院ニ於キマシテモ同樣
ノ趣旨デ、現在判任官デアル同院ノ書記ヲ、
勅令ノ定ムル所ニ依リマシテ優遇ノ爲奏任
ト爲シ得ルコトトスル爲、其ノ旨ノ規定ヲ
設ケタノデアリマス、質疑ノ第一ハ、會計
檢査院ニ於ケル檢査ノ仕事ハ近時著シク增
加シテ居ルモノト思ハレルガ、斯カル方面
ニ迄一律ニ行政簡素化ヲ實施シテ、減員ヲ
行ッテモ支障ハナイカ、ト云フ御質問ニ對
シマシテ政府ハ、會計檢査院ノ事務增加ニ
對シマシテハ從來之ニ對應スル爲相當ノ
增員ヲ行ッテ居ルノデアリマス、サウシテ今
囘ノ減員ハ、官吏一般ニ仕事ニ對スル心構
ヘヲ平時トハ入替ヘマシテ、特ニ戰時的緊
張ヲ以テ事務ヲ處理理ルト云フ趣旨ノ下ニ
或程度ノ減員ヲ行フモノデアリマシテ、殊
ニ會計檢査院デハ事務ノ著シク多イコトニ
鑑ミマシテ、普通ナラバ會計檢査院ノ如キ
中央官廳ハ三割位ノ減員ヲ行フベキ所ヲ
一割程度ニ止メテアルノデアリマスカラ、
事務處理ノ上ニハ何等差支ナイ旨ノ御答辯
ガゴザイマシタ、次ニ會計檢査院ノ書記官
以下ノ定員ヲ勅令ニ讓ルコトハ、檢査院ノ性
質ニ鑑ミ不適當ナコトデハナイカ、ト云フ質
疑ニ對シマシテ、政府ハ、會計檢査院ノ職員
トシテハ、院長、部長及檢査官ノ所謂會計
檢査官ガ其ノ本體ヲ成スモノデアッテ、書
記官、副檢査官及理事官ハ補助的職員デア
リマスルカラシテ、其ノ定員ハ之ヲ、勅令
ニ讓ッテモ差支ナイ、次ニ本法案ニ依ル
定員外ノ規定中、其ノ他特別ノ事由ア
ル場合ト云フノニハ如何ナル場合ヲ考
ヘテ居ルカ、之ニ對シテ政府ハ、此ノ特
別ノ事由アル場合ノ中ニハ、兵役ノ爲
徵集セラレタ場合トカ、或ハ軍政要員ノ職ニ
就イタヤウナ場合トカ、サウ云フ場合ヲ豫
想シテ居ルト云フ御答辯デゴザイマス、次
ニ日滿地方稅徵收事務共助法案ニ付テ申上
ゲマス、盟邦滿洲國ノ發展ニ件ヒ、近時日
滿兩國間ノ交通ハ益〓頻繁トナリ、從ッテ納稅
義務者ノ移轉モ漸次多キヲ加ヘツヽアルノ
デアリマス、政府ハ曩ニ日滿國稅徵收事務
共助法ヲ制定シテ、國稅ノ徵收ニ付キマシ
テハ相互便宜ヲ供與スルノ方途ヲ講ジタノ
デアリマスルガ、地方稅ノ徵收上ニ付キマ
シテモ其ノ必要ヲ認メテ、其ノ例ニ倣ヒ、
日滿兩國相互囑託ヲ爲シ得ルノ途ヲ拓クコ
トトシタノデアリマス、卽チ第一條ガ、滿
洲國側へ地方稅ノ徵收ヲ囑託スル場合デア
リマシテ、第二條ガ、滿洲國側カラ地方稅
ノ徵收ノ囑託ヲ受クル場合デアリマス、別
ニ此ノ場合ニ於ケル徵收ノ順位、訴願、訴
訟等ニ付テ規定シ、徵收金ノ徵收及送付ニ
要スル費用ハ之ヲ所屬市町村ノ負擔トスル
旨ヲ規定シタノデアリマス、是等ニ付キマ
シテ、本案ト大東亞省竝ニ大東亞大臣トノ
關係、國稅徵收事務共助法トノ差違、外地
ト滿洲國トノ關係等ニ付テ御質問ガゴザイ
マシタガ、詳細ハ此ノ際省略致シマス、次
ニ明治四十年法律第二十五號廢止法律案ニ
付テ申上ゲマス、內外地行政ノ一元化ヲ圖
ル爲、今年四。月以降樺太ヲ內地ニ編入
スルコトニチリマシタノニ伴ヒ、明治四
十年法律第二十五號ヲ廢止シテ、將來
制定セラレタル法律ハ原則トシテ當然樺
太ニ施行スルコトトシタノデアリマス、質
疑ノ第一點ハ、今囘明治四十年法律第一一十
、五號ヲ廢止シテ、將來制定セラレタル法律
ヲ適用スルコトニシテ居ルガ、尙特例ヲ認
メテ居ル理由ハ如何、之ニ對シマシテハ政
府ハ、旣存ノ法律ニ付テハ現在樺太ニ施行セ
ラレテ居ルモノガ相當多數ニ上ッテ居ル、
又施行セラレテ居ルモノニシテモ、明治四
十年法律第二十五號ニ基ク勅令ニ依リ、土
人ニ關スルコト、行政官廳又ハ公署ノ職權ニ
關スルコト等ニ關シテハ特例ヲ設クルモノ
ガ多イ、是等ニ付テハ、今直チニ内地ト法
域ヲ同ジクスル爲ニハ、是等法律ノ仝般ニ
亙リ改正ヲ爲サナケレバナラズ、又他面尙相
當ノ調査準備ヲ整ヘル要ガアルカラシテ、
本法律中ニ附則ヲ設ケテ、既ニ公布セラレ
タル所ノ法律ノ改正、法律ノ樺太ニ於ケル
施行關係ニ付テハ、從來ノ通リ、卽チ明治
四十年法律第二十五號ノ例ニ依ルコトトシ
タノデアル、次ニ、就イテハ市町村制ニ關ス
ル法律、衆議院議員選擧法ノ適用及特別會
計ノ廢止等ニ付テハドウ考ヘテ居ルカ、之
ニ對シテハ、矢張リ暫ク特例ヲ認メ、漸次
ソレ等ノモノヲ適用シテ行キタイト思フ、
特別會計ニ付テモ、差當リ尙十八年度迄認
メテ居ル、將來之ヲ廢止スベク目下〓究中
デアル、次ニ、然ラバ今必ズシモ明治四十年
法律第二十五號ヲ廢止スル必要ハナイデハ
ナイカ、ト云フ質疑ニ對シマシテ、從來樺
太ニハ內地法ガ勅令ニ依ッテ施行セラレテ
居ル、又本法案ニ依ッテ今後ノ法律ハ原則
トシテ全部樺太ニ適用セムトスル中ニモ、
特例ヲ認メテ居ルガ、內外地行政一元化ヲ圖
ル爲、旣ニ樺太ヲ內地ニ編入セルヲ以テ、
此ノ度明治四十年法律第二十五號ヲ廢止シ
テ、原則トシテ全部法律ヲ適用セムトスル
モノデアル、次ニ、樺太ト同ジ外地タル朝
鮮臺灣ニ對シ、政府ハ矢張リ近ク內地ニ
編入スル考カ、之ニ對シマシテ政府ハ、內
外地行政一元化ノ下ニ樺太ハ內地ニ編入シ
タケレドモ、朝鮮、臺灣ハ今暫ク內地ニ編
入スルコトハ困難ナル事由ガアルカラシテ、
從來ノ通リトスル、併シ漸次內地ニ編入ス
ル積リデアル〓次ニ施行規定ノ廢止ニ當リ、
勅令ヲ以テ爲シ得ルカドウカ、之ニ對シ政
府ハ、政府ノ取扱トシテ斯カル場合ハ法律
ヲ以テスルト云フ御答辯デアリマシタ、次
ニ大正九年法律第五十三號中改正法律案
ニ付テ申上ゲマス、日滿陸接國境地域ニ
於ケル經濟開發ヲ促進スルコトハ、現下生
產力擴充計畫遂行上喫緊ノ要務デアル處、
國境河川ニ跨ガル施設ノ建設工事用各種物
品ハ、鮮滿國境ヲ踰エテ頻繁ニ運搬セラレ
そう、之ニ關稅法所定ノ手續ヲ執リマスル
コトハ、工事ノ進捗上相當大ナル支障ヲ來
シマスルガ故ニ、今囘關稅法ノ適用ヲ排除
セムトスルモノデアリマス、卽チ第六條ニ
第四項ヲ新タニ追加スルト共ニ、現行第六
修本文ノ免除區域ニ付テ、水口鎭ヨリ約二
里下流ノ義州發電所ノ位置ガ含マレヌ爲、
免除區域ヲ、鴨綠江ニ近イ新義州停車場迄擴
張セムトスルモノデアリマス、〓稅法ノ適
用ヲ免除サレル物品ニ付キマシテハ、國境
河川ニ跨ガル橋梁、水力發電設備、其ノ他ノ
設備ノ建設工事ニ必要ナル物品ニ付テ、朝
鮮總督ヲシテ、現地ノ實情ニ卽應シテ適宜
之ヲ定メシメル積リデアル、質疑トシテハ、
河川工事ノ狀況、國境河川ニ跨ガル施設ノ
工事用各種物品ノ輸出入狀況等ニ付テデア
リマシタガ、細カクナリマスカラ此ノ際質
問應答ニ付テハ省略致シマス、以上デ各案
ニ付テノ質疑ハ終了致シマシテ、討論ニ入
リマシタ處、贊成ノ意見ノ發表ガアリマシ
テ、續イテ採決ニ入リマシタ處、各案共原
案通リ可決スベキモノト決定致シマシタ、
右御報告申上ゲマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=6
-
007・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 別ニ御發言モナ
ケレバ、六案ノ採決ヲ致シマス、六案ノ第二
讀會ヲ開クコトニ御異議ハゴザイマセヌカ
(「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=7
-
008・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=8
-
009・西大路吉光
○子爵西大路吉光君 直チニ各案ノ第二讀
會ヲ開カレムコトヲ希望致シマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=9
-
010・植村家治
○子爵植村家治君 贊成発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=10
-
011・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 西大路子爵ノ動
議ニ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=11
-
012・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴喜君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=12
-
013・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 六案ノ第二讀會
ヲ開キマス、御異議ガナケレバ、全部ヲ問
題ニ供シマス、六案全部、委員長ノ報告通
リデ御異議ゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=13
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014・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=14
-
015・西大路吉光
○子爵西大路吉光君 直チニ各案ノ第三讀
會ヲ開カレムコトヲ希望致シマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=15
-
016・植村家治
○子爵植村家治君 贊成発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=16
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017・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 西大路子爵ノ動
議ニ御異議ゴザイマセヌカ
(「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=17
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018・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=18
-
019・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 六案ノ第三讀會
ヲ開キマス、六案全部、第二讀會ノ決議通
リデ御異議ゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=19
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020・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=20
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021・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 日程第六、藥事
法案、日程第七、船員保險法中改正法律案、
日程第八、軍事扶助法中改正法律案、政府
提出、第一讀會ノ續、委員長報告、是等ノ
三案ヲ一括シテ議題ト爲スコトニ御異議ゴ
ザイマセヌカ
(「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=21
-
022・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス、委員長高木男爵
藥事法案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報告候也
昭和十八年二月三日
委員長男爵高木喜寛
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
船員保險法中改正法律案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報〓候也
昭和十八年二月三日
委員長男爵高木喜寛
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
軍事扶助法中改正法律案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報〓候也
昭和十八年二月三日
委員長男爵高木喜寛
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
〔男爵高木喜寛君演壇ニ登ル〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=22
-
023・高木喜寛
○男爵高太喜寛君 只今議題ト相成リマシ
タ藥事法案外二件ノ特別委員會ニ於ケル審
査ノ經過竝ニ結果ヲ御報告申上ゲマス、此
ノ三法律案ハ、去ル一月二十九日、本議場
ニ上程セラレ、十五名ノ委員ニ付託セラレ
マシタモノデ、翌三十日、第一回委員會ガ
開會セラレ、先ヅ正副委員長ノ互選ヲ行ヒ、
委員長ニ不肖私ガ、副委員長ニ長議員ガ當
選致シマシタ、引續キ會議ヲ開キマシテヨ
リ二月二日及ビ三日ト、三日間ニ亙リ審議
ヲ致シタモノデアリマスガ、最初ニ付託議
案三案ニ付キマシテ、厚生大臣ヨリ其ノ提
案理由ニ付說明ガアリ、更ニ政府委員ヨリ
各案ニ付逐條的ニ詳細ノ說明ヲ聽取シ、續
イテ質疑討論ヲ行ヒ、三法案トモ全會一致
ヲ以テ可決致シマシタ、是ヨリ各案ニ付テ
御說明申上ゲマス、最初ニ藥事法案ニ付審
議ノ經過ヲ御報告申上ゲマス、先ヅ政府提
案ノ要旨ヲ申上ゲマスト、藥事法案ハ、國
民體力ノ保持增强ヲ圖ルコトガ喫緊ノ要務
デアルニ鑑ミ、現行藥劑師法、藥品營業竝
ニ藥品取扱規則及賣藥法ハ之ヲ廢止シ、是
等ノ諸制度ノ內容ニ付、所要ノ改善整備ヲ
加ヘテ、玆ニ新タナル藥事ニ關スル基本的
制度ヲ設ケムトスルモノデアリマシテ、之
ニ依リ藥劑師及藥劑師會ノ保健衞生上ニ於
ケル國策卽應ノ活潑ナル活動ヲ促スト共ニ、
積極的ニ適正ナル醫藥品供給ノ方途ヲ講ズ
ル等、藥事衞生ノ適正ヲ期シマシテ、國民
體力ノ向上ヲ圖ルト云フ目的ヲ達成スルニ
遺憾ナキヲ期セムトスルモノデアル旨ノ御
說明ガアリマシタ、委員會ニ於キマシテハ、
極メテ熱心ニ質疑應答乃至意見ノ御開陳ガ
アッタノデアリマスガ、今其ノ主ナル事項ニ
付テ申上ゲマス、先ヅ第一ニ、藥事法制定
ヲ繞リ、民間ニ於テ種々ノ意見ガアッタ模樣
デアルガ、其ノ內容及ビ是等ニ對スル處置ハ
如何、ト云フ質疑ガアリマシタガ、之ニ對
シマシテハ當局ヨリ、各方面ノ意見、陳情
ノ主ナルモノニ付、本法案ニ於テ如何ニ處
置セラレテ居ルカニ付キマシテ詳細ニ說明
セラルヽ所ガアリマシタ、特ニ從來ノ藥種
商ニ關シマシテハ、本法案ニ於テハ、醫藥品
販賣業者トシテ引續キ業務ヲ繼續セシムルト
共ニ、今後ニ於テモ藥種商ノ如キ業態ハ認メ
ラレテ居ルト云フコトヲ明カニサレマシタ、
次ニ右ニ關聯シタコトガアリマスガ、藥劑
師ニ非ザル醫藥品販賣業者ニシテ、藥劑師
ヲ使用致サナイ者ノ取扱品目ニ付テハド
ウ云フ風ニ制限ヲ爲ス考デアルカ、ト云フ御
質疑ガアリマシタガ、之ニ對シマシテハ當
局ハ、只今ノ大體ノ考ヘ方トシテハ、之二
二種ノ區別ヲ設ケ、現在ノ藥種商ノ如ク一
定ノ知識經驗ヲ有スル者ニ對シテハ、現在
ノ指定藥品ノ如キ醫藥品以外ノ醫藥品ノ取
扱ヲ認メ、其ノ他ノモノニ對シテハ現在
ノ賣藥ノ如キモノニ付取扱品目ヲ特定シテ
販賣セシムルト云フヤウニスルノガ、適當
デハナイカト考ヘテ居ルト云フ答辯ガアリ
マシタ、更ニ又現在ノ指定藥品ノ如キモノ
デモ、例ヘバ封緘ノ儘ノ販賣ハ藥種商ニモ
認メテモ宜イデハナイカト云フ音見ガアル
ガ、之ニ對スル所見ハ如何、ト云フ質疑ニ
對シマシテハ指定藥品ノ品目自體ニ付テ
ハ前ノ改正以來相當ノ年月ヲ經過シテ居
ルシ、或程度檢討ヲ加ヘル餘地ガアルノデ
ハナイカト考ヘル點モアルカラ、目下考究
中デアル、ト云フ趣旨ノ答辯ガアリマシタ、
次ニ醫藥分業ノ問題ニ對スル政府ノ所見ニ
付テノ御質疑ガアリマシタ、之ニ對シテハ
政府ヨリハ本問題ハ多年ニ亙リ重要ナル
問題トセラレテ居ル所デアルガ、本法案ニ
於テハ、從前ノ通リト致シテ居ル、而シテ
尙十分愼重ニ考究スベキ事柄デアルト考ヘ
テ居ル、ト云フ答辯デアリマシタ、尙此ノ
外藥局ノ分布、滋養强壯劑ノ品質向上、廣
〓ノ制限、藥劑師ノ行政處分ノコト、品位
ヲ損スル行爲ノ意義、衞生材料、醫療機械
器具ニ關スル施策、藥品檢査ノ方法等ニ付、
種々質疑應答ガ重ネラレタノデアリマスガ、
是等ノ詳細ハ速記錄ニ依ッテ御覽願ヒタイ
ト存ジマス、質疑ヲ終了シテ討論ニ入リマ
シタ處、一委員ヨリ適正ナル法案トシテ
贊成セラレ、同時ニ希望意見ト致シマシテ、
大東亞建設ヲ完遂スル上ニ於テ、共榮圈內
諸地域ニ對スル醫藥品資源ノ管理及開發等
ニ付テモ、十分ニ遺憾ノナイヤウニ適切ノ
施策ヲ考慮セラレタイ、尙之ニ關聯シテ醫
藥品ノ生產、配給、貯藏ノ各方面ニ亙リ、
新シイ機構ノ編成ヲ必要ト認メルガ、十分
〓究サレタイト云フ意見ガ開陳サレマシタ、之
ニ對シマシテ厚生大臣ヨリ、御意見ノ點ニ對
シマシテハ、萬遺憾ナキヤウ十分ノ〓究努
力ヲ致シテ行キタイ、ト云フ趣旨ノ御答
辯ガアリマシタ、討論ガ終リ、續イテ採決ノ
結果、全會一致ヲ以テ原案ヲ可決シタ次第
デアリマス、次ニ船員保險法中改正法律案
ニ付テ申上ゲマス、本法案改正ノ要旨ハ、
現在大東亞戰爭下ニ於テ船舶ノ負荷セル國
家的使命ハ極メテ重大ナルモノガアリ、之
ガ運行ノ任ヲ一身ニ背負ヒ、且敵ノ攻擊ニ
依ル生命ノ危險ニ直接曝サレナガラ、文字
通リ、晝夜ノ別ナク海上輸送ニ從事シツヽ
アル船員ノ勞苦ハ、筆舌ニ絕スルモノガア
ルノデ、從ッテ是等船員ノ困苦ト疲勞ニ對シ
テ適當ナル保護援護ノ方途ヲ講ズル必要上、
今囘改正ノ提案ガアッタモノデ、其ノ內容
ハ、第一ハ、現在船員法ニ依ル船舶所有者
ノ船員ニ對スル扶助又ハ手當ノ支給義務
ヲ、保險給付ニ取入レテ、從來六箇月ノ支
給期間ヲ九箇月ニ延長サレタ點デアリマス、
之ニ依ッテ、從來船舶所有者ノ有セシ扶助手
當ノ支給ニ付テノ負擔ノ分散化ヲ圖ルト共
ニ、船員ノ傷病ニ對スル保護ノ一元化竝ニ
手續ノ簡便迅速化ヲ企圖セムトスルモノデ
アルト云フコトデアリマス、第二ニハ、勅
令ヲ以テ指定スル戰時危險區域ヲ航行スル
船舶ニ乘組ム船員ハ、其ノ勞苦極メテ大ニ
シテ心身ノ疲勞甚ダシキモノガアリマスノデ、養
老年金、癈疾年金、廢疾手當金及ビ死亡手當
金ノ受給資格タル被保險者タリシ期間ニ對
シ、三分ノ一ノ加算ヲ附サウトスルノデ、
而シテ危險區域ハ比較的廣範圍ニ指定スル、
又其ノ加算ニ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ定
ムルコトニナッテ居リマスガ、此ノ加算ニ
依ッテ、船員ハ從來ヨリ早ク年金等ノ受給ノ
恩典ニ浴スルコトトナリ、戰時危險ニ直面
スル船員ノ保護ガ一層厚クナル譯デアリマ
ス、第三ハ、是亦船員ノ結核性疾患ニ對ス
ル保護ヲ厚クセムトスルモノデアリマシテ、
現在ハ保險給付開始前一年內ニ六箇月以
上、而モ繼續シテ被保險者デアッタ場合ニ限
リ、一年間療養ノ給付及ビ傷病手當ノ支給
ヲ爲スコトニナッテ居ルガ、右ノ資格要件ハ、
船員ノ乘下船ノ實情ヨリ見テ適當デナイバ
カリデナク、結核性疾患ハ、戰時下益〓く增加
スル傾向アリ、之ガ治療ノ萬全ヲ期スル爲、
延長給付ノ資格要件ノ緩和ヲ圖ラムトシテ
居ルノデアリマス、第四ハ、健康保險ヤ勞
働者年金保險等ノ例ニ做ヒ、船員ノ福社施
設ニ關スル規定ヲ挿入シ、之ガ充實强化ヲ
圖リ、併セテ必要ナル條文ノ整備ヲ行ッテ
居ル旨ノ御說明ガアリマシタ、次ニ質疑應
答ノ要旨ヲ申上ゲマスト)第一ハ政府ハ
今囘福社施設ニ關スル條項ヲ挿入シタガ、
是等福祉施設ハ現在實施シツヽアルモノデ
アルカ、又ハ將來ニ關スル問題デアルカト
云フニ對シ、政府ヨリ、福祉施設ハ現在モ
旣ニ實施シツヽアルガ、將來ハ積立金ノ運
用ニ關シテモ考慮ヲ拂ヒ之ガ擴充ヲ圖リタ
イトノ答辯デアリマシタ、第二ハ、日本海員抜
濟會等ノ公益法人ニ於テ、現在結核療養所
ヲ開設シテ居ルガ、是等ニ對シ補助金ヲ交
付スル等ノ保護奬勵ノ方途ヲ講ジテ居ナイ
カ、ト云フ質疑ニ對シ、政府ヨリ、現在ハ
ナイガ、將來ハ積立金ノ運用ニ依リ資金ノ
融通ヲ圖ル等ノ方法ニ依リ保護奬勵ヲ致シ
タイ旨ノ答辯ガアリマシタ、第三ハ療養
ノ給付ヤ傷病手當金ノ支給期間ヲ、從來ノ
六箇月カラ九箇月トスルト、三月分ハ國庫
ガ分擔スルモノト考ヘラレルガ、其ノ金額
ハ幾何カト云フ質疑ニ對シテ、政府ヨリ、
船舶所有者ノ扶助義務ノ保險給付ヘノ取入
ハ元來船舶所有者ガ支給セルモノヲ、保
險ガ代ッテ支給スルモノデアルカラ、之ニ要
スル經費ハ全部之ヲ船舶所有者ノ負擔トス
ルヲ適當ト認メ、保險料ノ引上ヲ行フ豫定
デアリ、其ノ額ハ、被保險者ノ標準報酬月
額百圓ニ付二圓程度ノ增徵トスル旨ノ答辯
ガアリマシタ、第四ハ、過般ノ政府ノ說明
デハ、結核ニ對シ延長給付ノ支給條件ヲ緩
和スル旨ノ言葉ガアッタガ一第三十二條中ニ
其ノ結核指定ノ明文ガナイ、其ノ指定ハ何
ニ依ルカト云フ質疑ニ對シ、政府ハ、現在
船員保險法施行規則ニ依ッテ指定シテ居リ、
將來モ其ノ積リデアル旨ノ答辯ガアリマシ
タ、質疑ノ〓略ハ以上ノ通リデアリマシテ、
次デ討論ニ入リ、別ニ發言モナク、直チニ
採決ヲ致シマシタ結果、全會一致ヲ以テ可
決致シマシタ、次ニ軍事扶助法中改正法律
案ニ付申上ゲマス、此ノ法律案ノ改正ノ要
旨ハ第一ニ、現行法ニ於ケル傷病兵ノ範
圍ヲ擴張シ、第二ニ、新タニ現役下士官ノ
家族ヲ扶助ノ對象トシ、第三ニ、下士官兵
ノ家族ニ對スル扶助ノ繼續期間ヲ延長セム
トスル三項目ヨリ成ッテ居ルノデアリマ
シテ、時下最モ時宜ニ適シタルモノデリアリ、
別段ノ質疑モナク、討論ニ入リ、贊意ヲ表
スル意見ノ開陳ガアリマシテ、直チニ採決
ノ結果、又原案通リ可決シタ次第デアリマ
ス、之ヲ以テ三法律案ノ御報告ヲ終リマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=23
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024・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 別ニ御發言モナ
ケレバ、三案ノ採決ヲ致シマス、三案ノ第二
讀會ヲ開クコトニ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「卑議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=24
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025・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=25
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026・西大路吉光
○子爵西大路吉光君 直チニ各案ノ第二讀
會ヲ開カレムコトヲ希望致シマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=26
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027・植村家治
○子爵植村家治君 贊成発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=27
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028・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 西大路子爵ノ動
議ニ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=28
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029・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=29
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030・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 三案ノ第二讀會
ヲ開キマス、御異議ガナケレバ全部ヲ間
題ニ供シマス、三案全部、委員長ノ報告通
リデ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=30
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031・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=31
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032・西大路吉光
○子爵西大路吉光君 直テニ各案ノ第三讀
會ヲ開カレムコトヲ希望致シマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=32
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033・植村家治
○子爵植村家治君 贊成発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=33
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034・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 西大路子爵ノ動
議ニ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=34
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035・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=35
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036・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 三案ノ第三讀會
ヲ開キマス、三案全部、第二讀會ノ決議通
リデ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=36
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037・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=37
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038・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 日程第九、北支
那開發株式會社法中改正法律案、日程第十、
中支那振興株式會社法中改正法律案、日程
十一、占領地軍政官憲ノ爲シタル行爲ノ法
律上ノ效力等ニ關スル法律案、政府提出、第
一讀會ノ續、委員長報告、是等ノ三案ヲ一
括シテ議題ト爲スコトニ御異議ハゴザイマ
セヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=38
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039・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス、委員長堀田伯爵
北支那開發株式會社法中改正法律案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報〓候也
昭和十八年二月四日
委員長伯爵堀田正恒
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
中支那振興株式會社法中改正法律案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報〓候也
昭和十八年二月四日
委員長伯爵堀田正恒
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
占領地軍政官憲ノ爲シタル行爲ノ法律
上ノ效力等ニ關スル法律案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報〓候也
昭和十八年二月四日
委員長伯爵堀田正恒
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
〔伯爵堀田正恒君演壇ニ登ル〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=39
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040・堀田正恒
○伯爵堀田正恒君 北支那開發株式會社法
中改正法律案外二件ニ付テノ委員會ノ經過
竝結果ヲ御報告申上ゲマス、是等ノ三案ハ
恩給法中改正法律案外五件ノ委員會ニ併託
ニ相成リマシタ故ニ、從ッテ去ル一月二十九
日以來昨日迄、都合五囘開會致シマシテ
愼重寒議致シタノデゴザイマス、玆ニ是等
ノ提案ノ理由ノ御說明ハ省略致シマスルガ、
改正ノ要旨ニ付テ申上ゲマス、此ノ北支那
開發株式會社法中改正法律案ト中支那振興
株式會社法中改正法律案トハ、改正ノ要點
ガ同ジデゴザイマスカラ一括シテ御說明ヲ
申上ゲマス、今次ノ改正要點ハ、政府補給
金交付期間ヲ延長セムトスルモノデゴザイ
マス、北支那開發株式會社法第二十九條及
ビ中支那振興株式會社法第二十七條ノ規定
ニ依リマスレバ、ソレ〓〓政府ハ一定條件
ノ下ニ、兩會社ノ民間株主ニ對シ配當シ得
ベキ利益金額ガ、年六步ノ割合ニ達スル迄、
其ノ不足額ニ相當スル金額ヲ補給スルコ
トニナッテ居リ、其ノ補給金交付ノ期間ハ、
初營業年度及爾後五年間ト決メラレテ居ル
ノデゴザリマス、兩會社ハ何レモ昭和十三
年十一月七日ニ創立セラレマシタモノデ、
今年ノ十二月三十一日ヲ以チマシテ、其ノ
期間ハ滿了スルコトトナルノデアリマス、
而シテ其ノ期間滿了後ハ、兩會社ガ政府補
給金ヲ受クルコトナクシテ、果シテ六步ノ
配當ヲ爲シ得ルヤ否ヤト申シマスニ、今日
的確ナル見透シヲスルコトハ困難デアリ、
將來ノコトヲ考フレバ必ズシモ不安ナシト
言ヒ難キ狀態デアル、故ニ今直チニ補給金
制度ヲ打切ルハ妥當ニアラズト信ジ、兩會
社ニ對シ補給金ヲ交付シ得ベキ期間ヲ五年
延長スルコトトシタノデアル、尙現行法ニ
依レバ、補給金交付ノ期間ヲ、初營業年度
及爾後五年間ト決メテアル處、兩會社ハ創
立當初曆年制ニ依ッテ參ッタ營業年度ヲ、昭
和十六年ノ四月一日ヨリ、政府會計年度卽チ
四月乃至三月ニ變更シタル結果、營業年度
ノ中途ニ於テ補給金交付ノ期間ガ滿了スル
ト云フ不都合ヲ生ズルコトニナッタカラシ
テ、今囘ノ改正ニ當リテハ、第十二營業年度
迄トシテ、補給金交付決定期間ト營業年度
ノ終期トノ間ニ喰ヒ違ヒヲ生ゼザルヤウニ
シタノデアル、而シテ交付期間ヲ示スニ
當ッテハ、初營業年度及爾後十年三月間トセ
ズシテ、特ニ第十二營業年度迄トシタノデ
アル、質疑ノ第一點ハ、對支新方針ト兩會
社トノ關係ニ付テノ御質問デゴザイマス、
政府ハ、對支新方針ノ眞意ハ日華提携ニアル
ガ、要ハ支那側ノ創意ト責任ニ於テ自疆ヲ
講ゼシメ、而シテ其ノ積極的協力ヲ期待ス
ル點ニアルノデ、兩會社ノ運營ニ付テモ、
其ノ方針ニ則リ之ヲ指導運用シ、其ノ子會
社トノ關係ニ付テモ、亦其ノ線ニ沿ッテ行
ク積リデアルト云フ答辯デアリマシタ、次
ニ北支那、中支那ニ於ケル治安狀況ハ如何
ト云フ質疑ニ對シマシテ、政府ハ、物資ノ
調達ニ付テハ治安ト密接ナ關係ガアルノデ、
治安ノ確保ハ最モ考慮ヲ拂ッテ居ル點デア
ルガ、現在ハ部分的ニハ尙良好デナイ箇所
モアルモ、全般的ニハ漸次良好ニナリツヽ
アルトノ答辯デゴザイマス、次ニ敵產企業ト
ノ關係如何ト云フ質問ニ對シマシテ政府ハ、敵
產企業ニ付テハ或ハ帝國ニ歸屬セシメ、或
ハ支那側ニ移管スルモノアルモ、要ハ日華
提携ノ趣旨ヨリ、努メテ支那側資本ノ參加ヲ
圖リ、業種ニ依リテハ兩會社ヲシテ適當援
助セシムル旨ノ答辯デゴザイマシタ、次ヘ
兩會社ノ株主ノ構成及增加、竝ニ軍人遺家
族ノ占ムル割合ニ付テノ御質問デゴザイマ
ス、之ニ對シ政府ハ、兩會社ノ株式ノ一般
公募中、其ノ過半數ハ軍人援護會及軍人遺
家族關係デアリ、又株主數ハ、創立當時ニ
比シテ、北支開發ニ於テハ八割五分、中支
那振興ニ於テハ五割ノ增加ヲ見テ居ル旨ノ
答辯デゴザイマス、最後ニ、兩會社ノ補給
金ノ存續期間ヲ一律ニ五年トシタル理由如
何之ニ付キマシテ政府ハ、兩會社ノ業績
成立當初ニ比シ著シク好轉シツヽアルモ、
尙今後ノ見透シハ何年經テバ補給金ガ要ラ
ナクナルカト云フコトハ、此ノ際的確ニ判
斷シ得ナイノデ、大體五年位ト云フ一應ノ
見當ヲ付ケ、兩會社トモ同樣ニシタノデア
ルト云フ答辯デゴザイマス、次ニ占領地軍
政官憲ノ爲シタル行爲ノ法律上ノ效力等ニ
關スル法律案ニ付テ申上ゲマス、大東亞戰
爭ノ進展ニ伴ヒ、皇軍ノ占領セル地域ニ於
キマシテハ軍政ガ施行セラレ、當該地
方ニ設置セラレテ居リシ領事館ハ一切
之ヲ閉鎖セラレタノデアリマス、然ルニ從
來領事官ノ行ッテ居ッタ事項ノ中デ、或種
ノモノハ內地ノ法令ニ明文ノ根據ガア
リマシテ、領事官ノ爲シタル行爲ガ、
直チニ是等內地法令上ノ效力ヲ有スルモノ
少クナイノデアリマス、例ヘバ在外法人ノ
婚姻ハ、民法第七百七十七條ノ規定ニ依リ
マシテ、其ノ地ヲ管轄スル領事官ニ屆出ヲ
致シマスレバ、ソレデ民法上ノ婚姻ノ效力
ガ生ズルノデアリマスルガ、只今軍政下ニ於
キマシテハ、在留邦人ガ軍政官憲ニ屆出ヲ
爲ス、ソレダケデハ帝國民法上ノ婚姻ハ成
立シナイノデアリマス、斯カル場合ニ於キ
マシテハ、便宜上現地ノ軍政官憲ガ之ヲ受
ほっと、之ヲ陸海軍省ニ送リ、更ニ大東亞
省ノ手ヲ經テ內地ノ市町村役場ニ送ッテ、
初メテ屆出ガ完成シ、婚姻ガ成立スルノデ、
相當日數ト手續ノ繁雜デアル所ノ不便ノ實
情ニアルノデアリマシテ、右ノ中ニモ、民法、
戶籍法、船舶法、船員法等ニ付テ同樣ノ問
題ガ生ズルノデアリマス、勿論作戰ノ進行
中、或ハ占領早々ノ際デ、在留邦人モ少ク或
ハ邦人ガ多數居リマシテモ、之ヲ十分考慮
スル暇ガナイト云フヤウナ時期ニ於キマシ
テハ、斯クノ如キ不便ハ當然忍バネバナリ
マセヌガ、占領地ニ於テ事態ノ安定、建設
ノ進捗等ニ伴ヒマシテ、是等地方ニ在留ス
ル邦人ノ數ハ增加スルノ趨勢ニアリ、船舶
ノ出入モ亦頗繁ヲ加フルニ依リマシテ內地
ト占領地トノ交涉ハ益〓多クナッタノデア
リマスガ、現在ニ於キマシテハ旣ニ何等カ
ノ措置ヲ講ジテ此ノ不便ヲ除去スベキ時期
ニナッテ居ルノデアリマス、此ノ爲ニハ
內地ノ法令ヲ適當ニ改正スルノ必要ガアリ、
勅令以下ニ基クモノハ勅令等ヲ以テ改正シ
得マスガ、內地ノ法律ニ根據ヲ有スルモノ
ハ法律ヲ以テ改正シナケレバナラナイノデ
アリマス、併シナガラ民法、戶籍法、船舶
法等ノ關係法律ノ當該條文ヲ一々改正スル
ハ適當デアリマセヌノデ、本法ノ如キ法律ヲ
制定シテ、一般的ニ占領地軍政官憲ガ占領
地統治ノ爲ニ行フ色々ノ行爲、或ハ在留邦
人等ガ軍政官憲ニ對シテ爲ス行爲中、從來
領事官ノ行ッテ居ッタヤウナ事、或ハ領事官
ニ對シテ爲サレテ居ッタヤウナ事ノ中ノ或
事項ニ付キマシテハ之ヲ領事官ノ場合ト
同樣ナ內地法令上ノ調整ニ一步ヲ進メムト
スル次第デアリマス、尙本法ノ施行ニ當リ
マシテハ、全占領地域ヲ一樣ニ取扱フコトハ
出來ナイノデ、之ヲ行フ地域事項等ニ關シ
マシテハ、占領地域ニ於ケル諸般ノ實情
ニ卽應致シマシテ、勅令ヲ以テ之ヲ指定シ
得ルヤウニシタノデアリマス、質疑ノ第一
ハ、本法ヲ適用セラルヽ占領地ノ範圍ハ如
何、之ニ對シ政府ハ、マダ明確ニ申上ゲ得ナ
イガ、大體陸軍關係デハ、香港、「フィリッピ
ン」ㄱビルマ」「マライ」北「ボルネオ」等、海軍
關係ニ於テハ、南「ボルネオ」「セレベス」七つ
ラム」等ニシテ、日本人ノ多數在留スル地方ヲ
豫定シテ居ル、第一二、占領地軍政官憲トハ
如何ナルモノヲ指稱スルカ、之ニ對シ政府
ハ、大體軍政總監、軍政監ヲ考慮シ、更ニ支
部長ニ付テモ考ヘ居ルケレドモ、現在ニ於
テハ確定シテ居ラナイ、第三ニハ、戶籍法
其ノ他ノ法律ト云フガ其ノ範圍ハ如何、
戶籍法ノ外ハ民法、船舶法、船員法等デア
ル、最後ニ南方諸地域ニ於ケル文化工作ニ
付テ、積極的ニ日本人ヲ派遣シテ强化推進
スルノ要アリト考フルガ如何、之ニ對シマ
シテ政府ハ、從來ヨリ努力シテ居ルガ、「タ
イ」佛印ニ關シテハ、大使館等ヲ中心トシ
テ更ニ積極的ニ推進スベク、占領地域ニ關
シテハ、軍司令官ノ統率下ニ必要ナル要員
ヲ派シテ積極的ニ努力スル意嚮デアル、然
レドモ「タイ」佛印ニ關シマシテハ、其ノ獨立
國及其ノ植民地タル關係、而シテ占領地域
ニ付テハ、將來ノ歸屬ノ問題トモ關聯ガア
リ、相當機微ナル問題モ含ミ居ルヲ以テ之
ガ施策ハ愼重ヲ期シタイ、斯ウ云フ御答辯
デゴザイマシタ、以上ヲ以テ質疑應答ノ御
報告ハ終リマス、質疑終了後、討論ニ入リ
マシテ、贊成ノ御意見ガアリマシテ、續イテ
採決ニ入リマシタ處、滿場一致三案共原案
通リ可決スベキモノト可決相成リマシタ、
右御報告申上ゲマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=40
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041・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 別ニ御發言モナ
ケレバ、三案ノ採決ヲ致シマス、三案ノ第二
讀會ヲ開クコトニ御異議ハゴザイマセヌカ
(「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=41
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042・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=42
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043・西大路吉光
○子爵西大路吉光君 直チニ各案ノ第二讀
會ヲ開カレムコトヲ希望致シマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=43
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044・植村家治
○子爵植村家治君 贊成発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=44
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045・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 西大路子爵ノ動
議ニ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=45
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046・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=46
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047・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 三案ノ第二讀會
ヲ開キマス、御異議ガナケレバ、全部ヲ問題
ニ供シマス、三案全部、委員長ノ報告通
リデ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=47
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048・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=48
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049・西大路吉光
○子爵西大路吉光君 直チニ各案ノ第三讀
會ヲ開カレムコトヲ希望致シマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=49
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050・植村家治
○子爵植村家治君 贊成発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=50
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051・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 西大路子爵ノ動
議ニ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=51
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052・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=52
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053・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 三案ノ第三讀會
ヲ開キマス、三案全部、第二讀會ノ決議通
リデ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=53
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054・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス、是ニテ本日ノ議事日程ヲ議了致シ
マシタ発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=54
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055・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 請暇ノ件ニ付御
諮リヲ致シマス、侯爵西〓吉之助君、侯爵大
炊御門經輝君、何レモ公務ニ付會期中、請
暇ノ中出ガゴザイマシタ、許可ヲ致シテ御
異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=55
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056・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴喜君) 御異議ナイト認
メマス、次會ハ八日午前十時ヨリ開會致シ
マス、議事日程ハ、決定次第彙報ヲ以テ御
通知ニ及ビマス、本日ハ是ニテ散會致シマ
ス
午前十一時二十七分散會発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X00619430205&spkNum=56
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