1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和十八年二月二十七日(土曜日)午前十時五分開議
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議事日程 第十四號
昭和十八年二月二十七日
午前十時開議
第一 市制中改正法律案(政府提出、衆議院送付) 第一讀會
第二 町村制中改正法律案(政府提出、衆議院送付) 第一讀會
第三 府縣制中改正法律案(政府提出、衆議院送付) 第一讀會
第四 北海道會法中改正法律案(政府提出、衆議院送付) 第一讀會
第五 朝鮮郵便年金の事務に關する郵便物に關する法律案(政府提出、衆議 院送付) 第一讀會
第六 昭和十八年度一般會計歳出の財源に充つる爲公債發行に關する法律案(政府提出、衆議院送付) 第一讀會の續(委員長報告)
第七 營繕用品資金特別會計法案(政府提出、衆議院送付) 第一讀會の續(委員長報告)
第八 造幣局の資金に關する法律案(政府提出、衆議院送付) 第一讀會の續(委員長報告)
第九 昭和十五年法律第六十九號中改正法律案(政府提出、衆議院送付) 第一讀會の續(委員長報告)
第十 昭和十二年法律第八十號改正法律案(政府提出、衆議院送付) 第一讀會の續(委員長報告)
第十一 木炭需給調節特別會計法中改正法律案(政府提出、衆議院送付) 第一讀會の續(委員長報告)
第十二 昭和十二年法律第八十四號中改正法律案(政府提出、衆議院送付) 第一讀會の續(委員長報告)
━━━━━━━━━━━━━発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=0
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001・佐佐木行忠
○副議長(侯爵佐佐木行忠君) 諸般ノ報告
ハ御異議ガナケレバ、朗讀ヲ省略致シマ
ス
左ノ報告ハ朗讀ヲ經サル
モ參照ノタメ玆ニ載錄ス
去ル二十四日本院ニ於テ承諾スルコトヲ議
決シタル左ノ政府提出案ハ卽日之ヲ奏上シ
又承諾スルコトヲ議決シタル旨ヲ衆議院ニ
通知セリ
昭和十六年度第一豫備金支出ノ件
昭和十六年度特別會計第一豫備金支出ノ
件
昭和十六年度特別會計豫備費支出ノ件
昭和十七年度第二豫備金支出ノ件
昭和十七年度特別會計第二豫備金支出ノ
件
昭和十七年度特別會計豫備金外ニ於テ豫
算超過及豫算外支出ノ件
同日本院ニ於テ可決シタル左ノ政府提出案
ハ卽日裁可ヲ奏請シ又可決ノ旨ヲ衆議院ニ
通知セリ
石油專賣法案
燃料局特別會計法案
交易營團法案
爲替交易調整特別會計設置等爲替交易調
整法案
臨時利得稅法中改正法律案
臨時租稅措置法中改正法律案
酒稅法中改正法律案
酒造組合法中改正法律案
〓涼飮料稅法中改正法律案
取引所稅法中改正法律案
砂糖消費稅法中改正法律案
物品稅法中改正法律案
遊興飮食稅法中改正法律案
入場稅法中改正法律案
特別行爲稅法案
輸出スル物品ニ對スル內國稅免除又ハ交
付金交付ノ停止等ニ關スル法律案
同日委員長ヨリ左ノ報告書ヲ提出セリ
昭和十八年度一般會計歲出ノ財源ニ充ツ
ル爲公債發行ニ關スル法律案可決報〓書
營繕用品資金特別會計法案可決報〓書
造幣局ノ資金ニ關スル法律案可決報〓書
昭和十五年法律第六十九號中改正法律案
可決報〓書
昭和十二年法律第八十號改正法律案可決
報〓書
昭和十二年法律第八十四號中改正法律案
可決報〓書
請願文書表(第五囘報〓)
一昨二十五日委員長ヨリ左ノ報〓書ヲ提出
セリ
日本證劵取引所法案可決報告書
市街地信用組合法案可決報告書
外貨債處理法案可決報〓書
特殊財產資金特別會計法案可決報告書
同日衆議院ヨリ本院ノ送付ニ係ル左ノ政府
提出案ハ同院ニ於テ之ヲ可決シ奏上セル旨
ノ通牒ヲ受領セリ
臨時資金調整法中改正法律案
普通銀行等ノ貯蓄銀行業務又ハ信託業務
ノ兼營等ニ關スル法律案
銀行等ノ事務ノ簡素化ニ關スル法律案
戰爭死亡傷害保險法案
鹽專賣法中改正法律案
帝國鑛業開發株式會社法中改正法律案
重要鑛物增產法中改正法律案
國民貯蓄組合法中改正法律案
納稅施設法案
昨二十六日委員長ヨリ左ノ報〓書ヲ提出セ
リ
農業團體法案可決報告書
水產業團體法案可決報告書
同日衆議院ヨリ左ノ政府提出案ヲ受領セリ
市制中改正法律案
町村制中改正法律案
府縣制中改正法律案
北海道會法中改正法律案
朝鮮郵便年金ノ事務ニ關スル郵便物ニ關
スル法律案発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=1
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002・佐佐木行忠
○副議長(侯爵佐佐木行忠君) 是ヨリ本日
ノ會議ヲ開キマス、昨二十六日、從三位勳
三等男爵中村謙一君薨去セラレマシタ、誠
ニ哀悼ノ至リニ堪ヘマセヌ、就キマシテハ、
弔辭ヲ贈リタイト存ジマス、御異議ゴザイ
マセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=2
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003・佐佐木行忠
○副議長(侯爵佐佐木行忠君) 御異議ナイ
ト認メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=3
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004・佐佐木行忠
○副議長(侯爵佐佐木行忠君) 日程第一、
市制中改正法律案、日程第二、町村制中改
正法律案、日程第三、府縣制中改正法律案、
日程第四、北海道會法中改正法律案、政府
提出、衆議院送付、第一讀會、是等ノ四案
ヲ一括シテ議題ト爲スコトニ御異議ゴザイ
マセヌカ
(「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=4
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005・佐佐木行忠
○副議長(侯爵佐佐木行忠君) 御異議ナイ
ト認メマス、湯澤內務大臣
左ノ案ハ朗讀ヲ經サルモ參照ノ
タメ玆ニ載錄ス以下之ニ傚フ
市制中改正法律案
右政府提出案本院ニ於テ可決セリ因テ議
院法第五十四條ニ依リ及送付候也
昭和十八年二月二十六日
衆議院議長岡田忠彥
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
市制中改正法律案
市制中左ノ通改正ス
第二條中「竝從來法令又ハ慣例ニ依リ及
將來法律勅令ニ依リ」ヲ「及法令又ハ從來
ノ慣例ニ依リ」ニ改ム
第三條第一項中「及府縣參事會」ヲ削リ同
條第二項中「府縣參事會ノ議決ヲ經」ヲ削
ル
第四條第一項中「府縣參事會ノ議決ヲ經」
ヲ削ル
第四條ノ二府縣ノ境界ニ涉リテ市ノ境
界ノ變更ヲ爲サントスルトキハ關係ア
ル市町村會及府縣參事會ノ意見ヲ徵シ
テ內務大臣之ヲ定ム
前項ノ場合ニ於テ財產アルトキハ其ノ
處分ハ關係アル市町村會ノ意見ヲ徵シ
テ內務大臣之ヲ定ム
第五條第一項中「府縣參事會」ヲ「府縣知
事」ニ、「行政裁判所ニ出訴」ヲ「內務大臣
ニ訴願」ニ、同條第二項中「府縣知事ハ府
縣參事會ノ決定ニ付スヘシ」ヲ「府縣知事
之ヲ決定スベシ」ニ、「行政裁判所ニ出訴」
ヲ「內務大臣ニ訴願」ニ、同條第三項中「第
一項ノ裁定及前項ノ決定」ヲ「前三項ノ裁
定及決定」ニ改メ同條第四項ヲ削リ同條
第二項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
府縣ノ境界ニ涉リテ前二項ノ場合ヲ生
ジタルトキハ關係アル府縣知事ニ於テ
協議ノ上之ヲ裁定又ハ決定スベシ協議
調ハザルトキハ內務大臣之ヲ裁定又ハ
決定ス
第六條第二項中「前二條」ヲ「第四條及前
條」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
本法ニ定ムルモノノ外第一項ノ區ニ關
シ必要ナル事項ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第七條中「名稱ヲ變更セムトスルトキハ」
ノ下ニ「市會ノ議決ヲ經テ」ヲ加ヘ同條ニ
左ノ一項ヲ加フ
市役所ノ位置ヲ定メ又ハ之ヲ變更セン
トスルトキハ市ハ市會ノ議決ヲ經ベシ
前條ノ市ガ其ノ區ノ名稱ヲ變更シ又ハ
區役所ノ位置ヲ定メ若ハ之ヲ變更セン
トスルトキ亦同ジ
第九條第二項中「市ハ」ノ下ニ「市會ノ議
決ヲ經テ」ヲ加フ
第十條第一項中「名譽職ニ選擧セラルル
權利」ヲ「名譽職ニ就ク權利」ニ改メ同條
第二項中「名譽職ノ當選」ヲ「名譽職ニ就
クコト」ニ改メ「市ハ」ノ下ニ「市會ノ議決
ヲ經テ」ヲ加ヘ同條第三項中「府縣參事
會」ヲ「府縣知事」ニ改メ同條第五項ヲ削
ル
第十一條中「及志願ニ依リ國民軍ニ編入
セラレタル者」ヲ削ル
第十二條第二項中「市ノ營造物」ノ下ニ
「又ハ市ノ事務」ヲ加フ
第十三條第三項ヲ左ノ如ク改ム
人口三十萬ヲ超ユル市ニ於テハ人口十
五萬、人口六十萬ヲ超ユル市ニ於テハ
人口三十萬ヲ加フル每ニ議員四人ヲ增
加シ八十人ヲ以テ定限トス
同條第四項ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ前項ノ定限ヲ超ユルコトヲ得ズ
同條第五項但書ヲ左ノ如ク改ム
但シ著シク人口ノ增減アリタルトキハ
市ハ市會ノ議決ヲ經內務大臣ノ許可ヲ
得テ之ヲ增減スルコトヲ得
第十六條第四項中「第二項」ヲ「第三項」ニ
改ム
第十九條第五項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
當選者中第三十三條第一項ノ事由ニ該
當スル者アルトキハ前三項ノ規定ノ適
用ニ付テハ之ヲ議員ノ關員ト看做ス
第二十條第二項及第三項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ規定ノ適用ヲ受クル者ナク若ハ
前項ノ規定ノ適用ニ依リ當選者ヲ定ム
ルモ仍其ノ關員ノ數ガ第三十三條第一
項ニ謂フ當選者ノ不足數ト通ジテ議員
定數ノ六分ノ一ヲ超ユルニ至リタルト
キ又ハ市長若ハ市會ニ於テ必要ト認ム
ルトキハ補關選擧ヲ行フベシ此ノ場合
ニ於テハ第三十三條第六項ノ規定ヲ準
用ス
議員ノ闕員ノ數第三十三條第一項ニ謂
フ當選者ノ不足數ト通ジテ議員定數ノ
六分ノ一ヲ超ユルニ至ラザルモ第三十
七條第一項又ハ第三項ノ選擧ノ行ハル
ル場合ニ於テハ其ノ選擧ト同時ニ補闘
選擧ヲ行フベシ但シ第三十七條第一項
又ハ第三項ノ選擧ノ〓示アリタル後議
員中闕員ヲ生ジタルトキハ此ノ限ニ在
ラズ
第三十三條第八項ノ規定ハ前項ノ補關
選擧ニ之ヲ準用ス
第二十條ノ二市會議員ノ選擧ハ其ノ市
ニ於ケル衆議院議員選擧人名簿中其ノ
名簿調製期日ニ於テ市會議員ノ選擧權
ヲ有スル者ニ關スル部分(以下衆議院
議員選擧人名簿中關係部分ト稱ス)及
補充選擧人名簿ニ依リ之ヲ行フ
市會議員ノ選擧權ヲ有スル者ノ年齡ハ
前項ノ選擧人名簿確定ノ期日ニ依リ之
ヲ算定ス
第二十一條第一項及第一一項ヲ左ノ如ク改
メ同條第四項中「選擧人名簿」ヲ「補充選
擧人名簿」ニ改メ同條第三項ヲ削ル
市長(第六條ノ市ニ於テハ區長)ハ每年
九月十五日ノ現在ニ依リ補充選擧人名
簿ヲ調製スベシ但シ選擧區アルトキハ
選擧區每ニ之ヲ調製スベシ
補充選擧人名簿ニハ市合議員ノ選擧權
ヲ有スル者ニシテ其ノ市ニ於ケル衆議
院議員選擧人名簿ニ登錄セラルルコト
ヲ得ザルモノヲ登錄スベシ
第二十一條ノ二中「市長」ノ下ニ「(第六條
ノ市ニ於テハ區長)」ヲ加ヘ同條第一項中
「選擧人名簿」ヲ「補充選擧人名簿」ニ改ム
第二十一條ノ三補充選擧人名簿ニ脫漏
又ハ誤載アリト認ムルトキハ關係者ハ
其ノ名簿ノ縱覽期間內ニ市長(第六條
ノ市ニ於テハ區長)ニ異議ノ申立ヲ爲
スコトヲ得衆議院議員選擧人名簿中關
係部分ニ脫漏又ハ誤載アリト認ムルト
キ亦同ジ
前項ノ場合ニ於テハ市長(第六條ノ市
ニ於テハ區長)ハ其ノ申立ヲ受ケタル
日ヨリ二十日以內ニ之ヲ決定スベシ
前項ノ規定ニ依リ決定ヲ爲シタル場合
ニ於テ市長(第六條ノ市ニ於テハ區長)
ハ補充選擧人名簿ノ修正ヲ要スルトキ
ハ直ニ之ヲ修正シ衆議院議員選擧人名
簿中關係部分ニ脫漏アリトスルトキハ
補充選擧人名簿ニ登錄シ(其ノ名簿ナ
キトキハ其ノ者ニ關シ其ノ名簿ヲ作製
シ)誤載アリトスルトキハ衆議院議員
選擧人名簿中關係部分ニ其ノ旨ヲ表示
スベシ
第二項ノ決定ニ不服アル者ハ決定アリ
タル日ヨリ七日以內ニ府縣知事ニ訴願
シ其ノ裁決ニ不服アル者ハ行政裁判所
ニ出訴スルコトヲ得
第二項ノ規定ニ依リ決定ヲ爲シタルト
キハ市長(第六條ノ市ニ於テハ區長)ハ
直ニ其ノ要領ヲ告示スベシ第三項ノ規
定ニ依リ處置ヲ爲シタルトキ亦同ジ
第二十一條ノ四補充選擧人名簿ハ十二
月二十日ヲ以テ確定ス
補充選擧人名簿ハ次年ノ十二月十九日
迄之ヲ据置クベシ
前條第四項ノ場合ニ於テ裁決確定シ又
ハ判決アリタルニ依リ補充選擧人名簿ノ
修正ヲ要スルトキハ市長(第六條ノ市
ニ於テハ區長)ハ直ニ之ヲ修正シ衆議
院議員選擧人名簿中關係部分ニ關シ處
置ヲ要スルトキハ市長(第六條ノ市ニ
於テハ區長)ハ直ニ前條第三項ノ規定
ニ準ジ處置スベシ
前項ノ規定ニ依リ修正又ハ處置ヲ爲シ
タルトキハ市長(第六條ノ市ニ於テハ
區長)ハ直ニ其ノ要領ヲ告示スベシ
投票分會ヲ設クル場合ニ於テ必要アル
トキハ市長(第六條ノ市ニ於テハ區長)
ハ確定名簿ニ依リ分會ノ區劃每ニ名簿
ノ抄本ヲ調製スベシ
第二十一條ノ五第三項ヲ左ノ如ク改メ同
竺第一項ヲ削ル
前項ノ名簿ニ關シ必要ナル事項ハ命令
ヲ以テ之ヲ定ム
第二十七條ノ二第一項ヲ左ノ如ク改メ同
條第二項中「前項ノ計算終リタルトキハ
選擧長ハ」ヲ「選擧長ハ選擧立會人立會ノ
上投票函ヲ開キ」ニ改ム
開票ハ投票ノ日又ハ其ノ翌日(投票分
會ヲ設ケタルトキハ總テノ投票函ノ送
致ヲ受ケタル日又ハ其ノ翌日)之ヲ行
フ
第三十一條第一項及第三項中「之ヲ朗讀
シ」ヲ削ル
第三十三條第一項中「該當スルトキハ三
月以內ニ更ニ選擧ヲ行フヘシ」ヲ「該當ス
ル場合ニ於テ第二項若ハ第三項ノ規定ノ
適用ヲ受クル者ナク又ハ第二項若ハ第三
項ノ規定ノ適用ニ依リ當選者ヲ定ムルモ
仍當選者ノ不足數ガ第一十條第二項ニ謂
フ議員ノ關員ノ數ト通ジテ議員定數ノ六
分ノ一ヲ超ユルニ至リタルトキ又ハ市長
若ハ市會ニ於テ必要ト認ムルトキハ更ニ
選擧ヲ行フベシ」ニ改メ但書ヲ削リ同條
第六項ヲ削リ同條ニ左ノ二項ヲ加フ
當選者ノ不足數第二十條第二項ニ謂フ
議員ノ關員ノ數ト通ジテ議員定數ノ六
分ノ一ヲ超ユルニ至ラザルモ第三十七
條第一項又ハ第三項ノ選擧ノ行ハル
ル場合ニ於テハ其ノ選擧ト同時ニ更
ニ選擧ヲ行フベシ但シ第三十七條第
一項又ハ第三項ノ選擧ノ告示アリタル
後第一項ノ事由ヲ生ジタルトキハ此ノ
限ニ在ラズ
前項ノ規定ニ依リ行フ選擧ノ期日ハ第
三十七條第一項又ハ第三項ノ選擧ノ期
日ニ依ル
第三十六條第一項中「市長ハ七日以內
ニ市會ノ決定ニ付スヘシ市會ハ其ノ送
付ヲ受ケタル日ヨリ十四日以內ニ之ヲ
決定スヘシ」ヲ「市長ハ其ノ申立ヲ受ケ
タル日ヨリ十四日以內ニ之ヲ決定スベ
シ」ニ、同條第二項中「府縣參事會」ヲ
「府縣知事」ニ、同條第三項中「府縣參
事會ノ決定ニ付スルコトヲ得」ヲ「決定
スルコトヲ得」ニ、同條第四項中「市
會」ヲ「市長」ニ改メ同條第五項中「若、
第六項」ヲ削リ同條第八項中「又ハ第三
十七條第一項若ハ第三項」ヲ「、第三十
七條第一項若ハ第三項又ハ第三十七條
ノ二」ニ改メ同條第六項及第七項ヲ削
ル
第三十六條ノ二第五項中「第九項」ヲ
「第七項」二六人
第三十七條第四項中「及第七項」ヲ削リ同
條ニ左ノ一項ヲ加フ
第一項及第三項ノ期間ハ第三十六條第
六項ノ規定ノ適用アル場合ニ於テハ選
擧ヲ行フコトヲ得ザル事由已ミタル日
ノ翌日ヨリ之ヲ起算ス
第三十七條ノ二左ニ揭グル事由アル場
合ニ於テ議員又ハ當選者總テナキトキ
ハ第二十條、第三十三條又ハ前條第一
項若ハ第三項ノ規定ニ拘ラズ總選擧ヲ
行フ但シ左ニ揭グル事由ニ關シ此等ノ
規定ニ依ル選擧ノ〓示又ハ第三十三條
第五項若ハ第二十條第一項ノ規定ニ依
ル告示ヲ爲シタルトキハ此ノ限ニ在ラ
ズ
一議員中關員ヲ生ジタルトキ
二當選者中第三十三條第一項ノ事由
ニ該當スル者アルトキ
三前條第一項又ハ第三項ノ規定ニ該
當スル事由アルトキ
前項ノ選擧ハ其ノ事由ヲ生ジタル日ヨ
リ三月以內ニ之ヲ行フベシ此ノ場合ニ
於テハ前條第五項ノ規定ヲ準用ス
第三十八條第三項中「府縣參事會」ヲ「府
縣知事」ニ改メ同條第四項中「及前項ノ裁
決」及「又ハ訴訟」ヲ削リ同條第六項中「第
九項」ヲ「第七項」ニ、「前三項」ヲ「前二
項」ニ改メ同條第五項ヲ削ル
第三十九條第二十一條ノ三ノ場合ニ於
テ府縣知事裁決ヲ爲シタルトキ又ハ第
三十六條ノ場合ニ於テ市長決定ヲ爲シ
若ハ府縣知事裁決若ハ決定ヲ爲シタル
トキハ直ニ其ノ要領ヲ告示スベシ
第四十一條削除
第四十二條市會ノ議決スベキ事件左ノ
如シ
一市條例ヲ設ケ又ハ改廢スルコト
二歲入出豫算ヲ定ムルコト
三決算報〓ヲ認定スルコト
四法令ニ定ムルモノヲ除クノ外使用
料、手數料、加入金、市稅、分擔金
又ハ夫役現品ノ賦課徵收ニ關スルコ
五財產ノ取得、管理及處分竝ニ市費
ヲ以テ支辨スベキ工事ノ執行ニ關ス
ル市規則ヲ設ケ又ハ改廢スルコト但
シ法令ニ規定アルモノハ此ノ限ニ在
ラズ
六基本財產及積立金穀等ノ設置及處
分ニ關スルコト
七歲入出豫算ヲ以テ定ムルモノヲ除
クノ外新ニ義務ノ負擔ヲ爲シ及權利
ノ抛棄ヲ爲スコト
八財產及營造物ノ管理ニ關スル市規
則ヲ設ケ又ハ改廢スルコト但シ法令
ニ規定アルモノハ此ノ限ニ在ラズ
九其ノ他法令ニ依リ市會ノ權限ニ屬
スル事項
第四十四條中「法律勅令」ヲ「法令」ニ改ム
第四十五條第二項ヲ削ル
第五十條ノ二市會ハ通常會及臨時會ト
ス
通常會ハ每年一囘之ヲ開ク其ノ會期ハ
二十日(第六條及第八十一一條第三項ノ
市ニ於テハ三十日)以内トス
臨時會ハ必要アル場合ニ於テ其ノ事件
ニ限リ之ヲ開ク其ノ會期ハ五日以內ト
ス但シ場合ニ依リ市長ハ五日以内ニ於
テ別ニ會期ヲ定ムルコトヲ得
前項但書ノ規定ニ依リ會期ヲ定メタル
場合ニ於テハ市長ハ第五十一條第二項
ノ規定ニ依ル〓知ト共ニ其ノ會期ヲ〓
知スベシ
臨時會ニ付スベキ事件ハ市長第五十一
條第二項ノ規定ニ依ル〓知ト共ニ之ヲ
告知スベシ
臨時會開會中急施ヲ要スル事件アルト
キハ第三項及前項ノ規定ニ拘ラズ直ニ
之ヲ其ノ會議ニ付スルコトヲ得
市長必要アリト認ムルトキハ通ジテ三
日以内ニ於テ市會ノ會期ヲ延長スルコ
トヲ得
前項ノ規定ニ依リ市會ノ會期ヲ延長シ
タルトキハ市長ハ直ニ之ヲ告知スベシ
第五十一條第一項中「市會招集ノ請求」ヲ
「臨時會招集ノ請求」ニ改メ同條第三項中
「三日目迄」ヲ「七日目迄」ニ改メ「及會議
ノ事件」ヲ削リ同條第二項及第四項ヲ削
ル
第五十五條第一項中「法律勅令」ヲ「法令」
- 2K.
第五十七條ノ三市會ハ歲入出豫算ニ付
增額シテ之ヲ議決スルコトヲ得ズ
第六十一條第一項中「議長ニ隸屬シテ」
ヲ「議長ノ指揮ヲ承ケ」ニ、同條第二項中
「議長之ヲ任免ス」ヲ「第八十五條ノ吏員
ノ中ニ就キ市長之ヲ命ズ」二〇人
第六十五條第三項ヲ左ノ如ク改メ同條第
四項中「名譽職參事會員」ノ下ニ「及其ノ
補充員」ヲ加フ
名譽職參事會員中關員アルトキハ市長
ハ補充員ノ中ニ就ギ之ヲ補闕ス其ノ順
序ハ選擧ノ時ヲ異ニスルトキハ選擧ノ
前後ニ依リ選擧同時ナルトキハ得票數
ニ依リ得票同數ナルトキハ年長者ヲ取
リ年齡同ジキトキハ抽籤ニ依ル仍關員
アル場合ニ於テハ臨時補闕選擧ヲ行フ
ベシ
同條第二項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
市會ハ名譽職參事會員ト同數ノ補充員
ヲ選擧スベシ
第六十七條第一項第二號中「市會ノ權限
ニ屬スル事件ニシテ輕易ナルモノ」ヲ「重
要事件ヲ除クノ外市會ノ權限ニ屬スル事
件ニ改メ同項中第四號ヲ第六號トシ同
項ニ第四號及第五號トシテ左ノ二號ヲ加
フ
四市吏員ノ身元保證ニ關スル事項ヲ
議決スルコト
五市ニ係ル訴願、訴訟及和解ニ關ス
ル事項ヲ議決スルコト
同條第二項ヲ左ノ如ク改ム
前項第二號ノ重要事件ハ市會ノ議決ヲ
經テ市長之ヲ定ムベシ
第六十八條ニ左ノ一項ヲ加フ
市參事會ノ會期ハ市長之ヲ定ム
第七十條第一項但書中「第二項ノ除斥ノ
爲名譽職參事會員其ノ半數ニ滿タサルト
キ、」ヲ削リ同條第二項中「議長」ノ下ニ
マ其ノ代理者」ヲ加ヘ同條第一項ノ次ニ
左ノ二項ヲ加フ
第四項ノ規定ニ依リ名譽職參事會員ノ
數減少シテ前項ノ數ヲ得ザルトキハ市
長ハ補充員ニシテ其ノ事件ニ關係ナキ
モノヲ以テ第六十五條第四項ノ順序ニ
依リ臨時之ニ充テ仍其ノ數ヲ得ザルト
キハ市會議員ニシテ其ノ事件ニ關係ナ
キモノヲ臨時ニ指名シ其ノ關員ヲ補充
スベシ
市參事會ノ議事ハ名譽職參事會員ノ過
半數ヲ以テ決ス可否同數ナルトキハ議
長ノ決スル所ニ依ル
第七十一條中「第五十一條第二項及第五
項」ヲ「第五十一條第三項」ニ、「第五十三
條」ヲ「第五十三條第二項」ニ、「竝第六十二
條第一項及第二項」ヲ「第六十二條第一項
及第二項竝ニ第六十三條第一項」ニ改ム
第七十二條第三項ヲ削ル
第七十三條第三項及第四項ヲ左ノ如ク改
メ同條第九項中「有給市長」ヲ「市長」ニ、
「市會ノ承認」ヲ「內務大臣ノ認可」ニ改メ
「三十日目迄ニ」ノ下ニ「内務大臣ニ」ヲ加
ヘ同條第五項乃至第七項ヲ削ル
市長ハ內務大臣市會ヲシテ其ノ候補者
ヲ推薦セシメ其ノ者ニ就キ勅裁ヲ經テ
之ヲ選任ス
市會內務大臣ノ指定スル期日迄ニ前項
ノ規定ニ依ル推薦ヲ爲サザルトキハ內
務大臣ニ於テ勅裁ヲ經テ市長ノ選任ヲ
爲スコトヲ得
第七十四條削除
第七十五條第二項及第三項ヲ左ノ如ク改
ム
助役ハ府縣知事ノ認可ヲ得テ市長之ヲ
選任ス
市長ハ助役ニ付著シク其ノ在職ヲ不適
當トスル理由アリト認ムルトキハ任期
中ト雖モ府縣知事ノ認可ヲ得テ之ヲ解
職スルコトヲ得
市長ノ職務ヲ代理スル助役ハ其ノ退職
セントスル日前三十日目迄ニ府縣知事ニ
申立ツルニ非ザレバ任期中退職スルコ
トヲ得ズ但シ府縣知事ノ認可ヲ得タル
トキハ此ノ限ニ在ラズ
前項ニ規定スルモノノ外助役ハ其ノ退
職セントスル日前三十日目迄ニ市長ニ
申立ツルニ非ザレバ任期中退職スルコ
トヲ得ズ但シ市長ノ承認ヲ得タルトキ
ハ此ノ限ニ在ラズ
第七十五條ノ二第六條及第八十二條第
三項ノ市其ノ他內務大臣ノ指定スル市
ニ考査役一人ヲ置ク
考査役ハ有給吏員トシ其ノ任期ハ四年
トス
考査役ハ市會ニ諮リテ市長之ヲ選任ス
第一項ノ市以外ノ市ニ於テハ市長ハ市
會ニ諮リテ第八十五條ノ吏員ノ中ニ就
キ考査役ノ職務ヲ行フ者ヲ定ムベシ
第七十六條中「有給市參與及助役」ヲ「、助
役及考査役」三ツ八
第七十七條中「市參與及助役」ヲ「、助役及
考査役」ニ改ム
第七十八條第二項中「有給市參與及助役」
ヲ「、助役及考査役」ニ改ム
第七十九條第二項ヲ左ノ如ク改メ同條第
三項中「市參與又ハ助役」ヲ「、助役又ハ考
査役」ニ改ム
收入役及副收入役ハ市會ノ同意ヲ得テ
市長之ヲ選任ス
第七十五條第一項、第七十六條、第七
十七條及前條第二項ノ規定ハ收入役及
副收入役ニ之ヲ準用ス
同條ニ左ノ二項ヲ加フ
市ハ出納員ヲ置クコトヲ得
出納員ハ第八十五條ノ吏員ノ中ニ就キ
市長之ヲ命ズ
第八十條第二項中「第七十七條第一項」ヲ
「第七十七條」ニ改ム
第八十一條第二項及第三項中「助役、」ノ
下ニ「考査役、」ヲ加へ同條ニ左ノ二項ヲ加フ
第六條ノ市ノ區ニ區出納員ヲ置クコト
ヲ得
區出納員ハ第八十六條ノ吏員ノ中ニ就
キ市長之ヲ命ズ
第八十二條第一項中「其ノ他ノ市ハ」ノ下
ニ「市會ノ議決ヲ經テ」ヲ加ヘ同條第二項
中「市長ノ推薦ニ依リ市會之ヲ定ム此ノ
場合ニ於テハ第七十三條第四項乃至第七
項ノ規定ヲ準用ス」ヲ「市長之ヲ選任ス」
三段人
第八十二條ノ二市ハ市條例ヲ以テ參與
ヲ置クコトヲ得
參與ハ名譽職トス
參與ハ市公民中學識經驗アル者ヨリ市
長之ヲ選任ス
本法ニ規定スルモノノ外參與ニ關シ必
要ナル事項ハ第一項ノ市條例ヲ以テ之
ヲ定ム
第八十三條市ハ委員ヲ置クコトヲ得
委員ハ名譽職トス
委員ハ學識經驗アル者ノ中ヨリ市長之
ヲ選任ス
第八十八條市長ハ市內ニ於ケル各種施策
ノ綜合的運營ヲ圖ル爲必要アリト認ムル
トキハ市內ノ團體等ニ對シ必要ナル指示
ヲ爲スコトヲ得此ノ場合ニ於テ其ノ指示
ニ從ハザルトキハ市長ハ當該團體等ノ
監督官廳ノ措置ヲ申請スルコトヲ得
第八十八條ノ二市長ハ町內會部落會及
其ノ聯合會ノ財產及經費ノ管理竝ニ區
域ノ變更ニ關シ必要ナル措置ヲ講ズル
コトヲ得
市長ノ許可ヲ得タル場合ニ於テハ町內
會部落會及其ノ聯合會ハ自己ノ名ヲ以
テ財產ヲ所有スルコトヲ得
第八十九條中「十圓以下」ヲ「二十圓以下」
三六五
第九十條第一項及第二項中「府縣參事會」
ヲ「府縣知事」ニ改メ同條第五項ヲ削ル
第九十一條第四項中「又ハ市參事會」ヲ削
ル
第九十三條第一項中「從來法令又ハ將來
法律勅令」ヲ「法令」ニ改メ同條第二項ヲ
削ル
第九十四條第一項但書ヲ削リ同條第二項
中「前項ノ例ニ依リ」ヲ削リ同條ニ左ノ一
項ヲ加フ
市長ハ町內會部落會及其ノ聯合會ノ長
ヲシテ其ノ事務ノ一部ヲ援助セシムル
コトヲ得
第九十五條削除
第九十六條ノ二考査役ハ市長ノ指揮監
督ヲ承ケ市ノ經營ニ係ル事業ノ管理、
市ノ出納其ノ他市吏員ノ掌理ニ屬スル
事務ノ執行ヲ考査ス
市長ハ監督官廳ノ命令アルトキハ考査
役ヲシテ前項ノ職務ヲ行ハシメ其ノ結
果ヲ報〓スベシ
市長ハ市會ニ諮リテ考査役故障アルト
キ之ヲ代理スベキ者ヲ第八十五條ノ吏
員ノ中ニ就キ定ムベシ
第九十七條第五項中「市會ハ市長ノ推薦
ニ依リ」ヲ「市長ハ市會ノ同意ヲ得テ」ニ
改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
出納員ハ收入役ノ命ヲ承ケ出納事務ヲ
掌ル
第九十八條第二項中「從來法令若ハ將來
法律勅令」ヲ「法令」ニ改メ同條第四項ヲ
削ル
第九十九條第一項中「從來法令若ハ將來
法律勅令」ヲ「法令」ニ改メ同條ニ左ノ一
項ヲ加フ
區出納員ハ區收入役ノ命ヲ承ケ出納事
務ヲ掌ル
第百條ノ二參與ハ市長ノ諮問ニ應ジ市
內ニ於ケル各種施策ニ關スル重要事項
ヲ審議ス
第百一條委員ハ市ノ事務及第九十三條
ノ規定ニ依ル市長ノ事務ニ付委託ヲ受
ケテ調査ス
第百四條第一項及第二項中「名譽職市參
與、」ヲ削ル
第百五條中「有給市參與、助役」ヲ「助役、
考査役」ニ、「市條例」ヲ「市規則」コルスノ
同條ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ市規則ヲ設ケ又ハ改廢セントス
ルトキハ府縣知事ノ許可ヲ受クベシ
第百七條第一項中「報酬、給料、旅費、」ヲ
削リ同條第二項ヲ左ノ如ク改メ同條第三
項中「決定及」及「訴願又ハ」ヲ削リ同條第
四項ヲ削ル
前項ノ場合ニ於テ關係者市長ノ決定ニ
不服アルトキハ府縣知事ニ訴願シ其ノ
裁決ニ不服アルトキハ行政裁判所ニ出
訴スルコトヲ得
第百十條第二項及第百十一條中「市ハ」ノ
下ニ「市會ノ議決ヲ經テ」ヲ加フ
第百十四條市ハ其ノ區域外ニ於テモ亦
關係市町村トノ協議ニ依リ營造物ヲ設
クルコトヲ得
前項ノ協議ニ付テハ市町村會ノ議決ヲ
經ルコトヲ要ス
第百十四條ノ二市ハ他ノ市町村トノ協
議ニ依リ他ノ市町村ノ財產又ハ營造物
ヲ自己ノ住民ノ使用ニ供セシムルコト
ヲ得
前項ノ協議ニ付テハ市町村會ノ議決ヲ
經ルコトヲ要ス
第百十四條ノ三市ハ神社ノ經費ヲ供進
スルコトヲ得
第百十六條ニ左ノ二項ヲ加フ
市長其ノ他市吏員ガ第九十三條又ハ第
九十八條第一項及第二項若ハ之ヲ準用
スル第八十二條第四項ノ事務ヲ執行スル
爲要スル費用ハ市ノ負擔トス但シ法令ニ
別段ノ規定アルモノハ此ノ限ニ在ラズ
市又ハ市長其ノ他市吏員ヲシテ國ノ事
務ヲ處理執行セシムル場合ニ於テハ之
ガ爲要スル費用ノ財源ニ付必要ナル措
置ヲ講ズベキモノトス
第百二十九條第四項中「府縣參事會」ヲ
「府縣知事」ニ改メ同條第五項中「府縣知
事又ハ」ヲ削ル
第百三十條第三項ヲ左ノ如ク改メ同條第
四項中「決定及」及「訴願。又ハ」ヲ削リ同條
第五項ヲ削ル
前二項ノ場合ニ於テ市長ノ決定ヲ受ケ
タル者其ノ決定ニ不服アルトキハ府縣
知事ニ訴願シ其ノ裁決ニ不服アルトキ
ハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第百三十一條第六項中「府縣參事會」ヲ
「府縣知事」ニ改メ同條第七項中「府縣知
事又ハ」ヲ削ル
第百三十二條第一項中「必要アル場合ニ
限リ」ノ下ニ「市會ノ議決ヲ經テ」ヲ加フ
第百三十八條中「市ハ」ノ下ニ「市會ノ議
決ヲ經テ」ヲ加フ
第百四十一條第二項中「之ヲ爲シ」ヲ考
査役ヲシテ之ヲ爲サシメ」三四人
第百四十二條第二項中「之ヲ審査シ」ヲ「考
査役ヲシテ之ヲ審査セシメ其ノ」ニ改
ム
第百四十五條中「府縣參事會ノ議決ヲ經」
ヲル
第百四十六條第二項但書中「選擧若ハ當
選ノ效力ニ關スル異議ノ決定及」ヲ削リ
同條第三項中「市會」ヲ「町村制中町村會」
ゴム
第百四十九條第二項ヲ左ノ如ク改ム
公益上必要アル場合ニ於テハ府縣知事
ハ勅令ノ定ムル所ニ依リ前項ノ市町村
組合ヲ設クルコトヲ得
前項ノ市町村組合ニ關シテハ本法ニ拘
ラズ勅令ヲ以テ別段ノ規定ヲ設クルコ
トヲ得
第百五十條第二項中「府縣參事會ノ議決
ヲ經」ヲ削ル
第百五十一條第二項中「府縣參事會ノ議
決ヲ經」及「定メ又ハ」ヲ削ル
第百五十三條第二項及第百五十四條第二
項中「府縣參事會ノ議決ヲ經」ヲ削ル
第百五十四條ノ二第百四十九條第一
項第百五十條第一項、第百五十一條
第一項、第百五十三條第一項及前條第
一項ノ協議ニ付テハ市町村會ノ議決ヲ
經ルコトヲ要ス
第百五十五條第一項中「前條第二項」ヲ
「第百五十四條第二項」ニ改メ同條第三項
ヲ左ノ如ク改メ同條第四項中「決定及」及
「訴願又ハ」ヲ削リ同條第五項ヲ削ル
前項ノ場合ニ於テ組合ノ管理者ノ決定
ヲ受ケタル市町村其ノ決定ニ不服アル
トキハ府縣知事ニ訴願シ其ノ裁決ニ不
服アルトキハ行政裁判所ニ出訴スルコ
トヲ得
第百六十條ノ二第一項中「其ノ決定ニ付
セラレタル日ヨリ三月以內」ヲ「其ノ申立
ヲ受ケタル日ヨリ三十日以內」ニ、同條第
二項中「府縣參事會」ヲ「府縣知事」ニ、「三
月以內」ヲ「三十日以內」ニ改ム
第百六十二條ニ左ノ二項ヲ加フ
解散後初テ市會ヲ招集スルトキハ市長
ハ第五十條ノ二第二項及第三項ノ規定
ニ拘ラズ別ニ會期ヲ定ムルコトヲ得
第五十條ノ二第四項、第七項及第八項
ノ規定ハ前項ノ市會ニ之ヲ準用ス
第百六十五條內務大臣ハ市長ニ付著シ
ク其ノ在職ヲ不滴當トスル事由アリト
認ムルトキハ任期中ト雖モ勅裁ヲ經テ
之ヲ解職スルコトヲ得
府縣知事ハ考査役、收入役又ハ副收入
役ニ付著シク其ノ在職ヲ不適當トスル
事由アリト認ムルトキハ任期中ト雖モ
之ヲ解職スルコトヲ得
第百六十七條中「、第四號及第九號」ヲ「及
第七號」ニ改メ第四號及第八號ヲ削リ第
五號ヲ第四號、第六號ヲ第五號、第七號
ヲ第六號、第九號ヲ第七號トス
第百七十條第一項ヲ左ノ如ク改メ同條第
二項中「內務大臣ノ命シタル」ヲ「內務大
臣ノ指定スル職ニ在ル」ニ改メ同條第五
項中「助役、」ノ下ニ「考査役、」ヲ加ヘ「市
參與、」ヲ削ル
府縣知事ハ市長、助役、考査役、收入
役、副收入役、區長、區長代理者竝ニ第
八十五條及第八十六條ノ吏員ニ對シ懲
戒ヲ行フコトヲ得其ノ黴戒處分ハ譴責、
五十圓以下ノ過怠金及解職トス但シ市
長、助役、考査役、收入役、副收入役
及第六條又ハ第八十二條第三項ノ市ノ
區長ニ對スル解職ハ懲戒審査會ノ議決
ヲ經市長ニ付テハ勅裁ヲ經ルコトヲ要
ス
第百七十二條中「又ハ府縣參事會」ヲ削ル
第百七十三條本法ニ規定スルモノノ外
有給吏員ノ組織、任用、分限、給料等
ニ關シ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ
定ム
第百七十七條中「、府縣高等官、所屬府
縣ノ官吏若ハ有給吏員、府縣稅又ハ直接
府縣稅」ヲ「又ハ府縣高等官」ニ、一、道廳高
等官、道廳ノ官吏若ハ地方費ノ有給吏
員北海道地方稅又ハ直接北海道地方稅
ニ、町村又ハ町村會ニ關スル規定ハ北海
道ニ付テハ各町村又ハ町村會ニ該當スル
モノニ關シ」ヲ「又ハ道廳高等官ニ」ニ改
ム
第百七十七條ノ二ノ次ニ左ノ一條ヲ加フ
第百七十七條ノ三樺太ニ於ケル市ニ付
テハ本法ニ拘ラズ勅令ヲ以テ別段ノ規
定ヲ設クルコトヲ得
附則
本法施行ノ期日ハ各規定ニ付勅令ヲ以テ
之ヲ定ム
第七十三條、第七十五條又ハ第七十九條
ノ改正規定施行ノ際現ニ在職スル市長、
助役、收入役又ハ副收入役ハ此等ノ規定
ニ依リ其ノ職ヲ失フコトナシ
地方稅法中左ノ通改正ス
第一條第三項乃至第五項ヲ左ノ如ク改ム
本法中府縣ニ關スル規定ハ北海道地方
費ニ之ヲ準用ス
前項ノ場合ニ於テハ府縣稅、府縣知事、
府縣吏員、府縣參事會又ハ府縣條例ト
アルハ夫々北海道地方稅、北海道廳長
官、北海道地方費吏員、北海道參事
會又ハ北海道條例トス
本法中市町村ニ關スル規定ヲ北海道ノ
市町村ニ適用スル場合ニ於テハ府縣知
事トアルハ北海道廳長官トス
第十六條第二項中「三月以內」ヲ「三十日
以內」ニ改ム
第二十條第四項ヲ左ノ如ク改ム
前二項ノ場合ニ於テ府縣知事又ハ市町
村長ノ決定ヲ受ケタル者其ノ決定ニ不
服アルトキハ府縣稅ニ付テハ行政裁判
所ニ出訴シ市町村稅ニ付テハ府縣知事
ニ訴願シ其ノ裁決ニ不服アルトキハ行
政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
同條第七項ヲ左ノ如ク改ム
第三項ノ裁決ニ付テハ市町村長又ハ其
ノ委任ヲ受ケタル市町村吏員ヨリモ行
政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
同條第八項中「前七項」ヲ「前四項」ニ改メ
同條第三項、第五項及第六項ヲ削ル
第二十三條第二項中「府縣參事會」ヲ「府
縣知事」ニ改メ同條第三項ヲ左ノ如ク改
ム
市町村稅ニ關スル前項ノ裁決ニ付テハ
市町村長又ハ其ノ委任ヲ受ケタル市町
村吏員ヨリモ行政裁判所ニ出訴スルコ
トヲ得
第三十六條第二項中「三月以內」ヲ「三十
日以內」ニ、「府縣參事會」ヲ「府縣知事」
ニ改メ同條第三項中「又ハ府縣知事」ヲ削
ル
第四十條第二項中「三月以內」ヲ「三十日
以內」ニ、「府縣參事會」ヲ「府縣知事」ニ改
メ同條第三項中「又ハ府縣知事」ヲ削ル
第十八條第四項中「府縣參事會」ヲ「府縣
知事」ニ改メ同條第五項中「又ハ府縣知
事」ヲ削ル
登錄稅法中左ノ通改正ス
第十九條第四號ノ次ニ左ノ一號ヲ加フ
四ノ二町內會部落會(町內會部落會
ノ聯合會ヲ含ム以下同ジ)ノ區域ノ
變更ニ因ル町內會部落會ノ權利ノ取
得又ハ其ノ町內會部落會ニ所有權ヲ
移スニ付爲ス所有權ノ保存ノ登記又
ハ登錄
同條第五號ヲ左ノ如ク改ム
五町內會部落會若ハ市町村ノ一部ニ
屬スル財產ヲ其ノ市町村ニ移ス場合
又ハ市町村ノ一部ニ屬スル財產ヲ町
內會部落會ニ移ス場合ニ於ケル市町
村若ハ町內會部落會ノ權利ノ取得又
ハ其ノ市町村若ハ町內會部落會ニ所
有權ヲ移スニ付爲ス所有權ノ保存ノ
登記又ハ登錄
五ノ二町內會部落會ノ財產ニシテ個
人名義若ハ共有名義ノモノヲ町內會
部落會ノ名義ニ移ス場合ニ於ケル町
內會部落會ノ權利ノ取得又ハ其ノ町
內會部落會ノ名義ニ移スニ付爲ス所
有權ノ保存ノ登記又ハ登錄
同條第六號中「市町村又ハ市町村ノ一部」
及「市町村又ハ其ノ一部」ヲ各「市町村、町
内會部落會又ハ市町村ノ一部」ニ改ム
樺太市制ハ之ヲ廢止ス但シ同法廢止前同
法第三條第六項中罰則ニ關スル規定ヲ適
用スベカリシ行爲ニ付テハ仍從前ノ例ニ
依ル
本法施行ニ關シ必要ナル規定ハ勅令ヲ以
テ之ヲ定ム
町村制中改正法律案
右政府提出案本院ニ於テ可決セリ因テ議
院法第五十四條ニ依リ及送付候也
昭和十八年二月二十六日
衆議院議長岡田忠彥
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
町村制中改正法律案
町村制中左ノ通改正ス
第二條中「竝從來法令又ハ慣例ニ依リ及
將來法律勅令ニ依リ」ヲ「及法令又ハ從來
ノ慣例ニ依リ」ニ改ム
第三條第一項及第二項中「府縣參事會ノ
議決ヲ經」ヲ削リ同條第二項ノ次ニ左ノ
二項ヲ加フ
府縣ノ境界ニ涉リテ町村ノ境界ノ變更
ヲ爲サントスルトキハ關係アル市町村
會及府縣參事會ノ意見ヲ徴シテ内務大
臣之ヲ定ム
前項ノ場合ニ於テ財產アルトキハ其ノ
處分ハ關係アル市町村會ノ意見ヲ徴シ
テ內務大臣之ヲ定ム
第四條第一項中「府縣參事會」ヲ「府縣知
事」ニ、「行政裁判所ニ出訴」ヲ「內務大臣
ニ訴願」ニ、同條第二項中「府縣知事ハ府
縣參事會ノ決定ニ付スヘシ」ヲ「府縣知事
之ヲ決定スベシ」ニ、「行政裁判所ニ出訴」ヲ
「内務大臣ニ訴願」ニ、同條第三項中「第一
項ノ裁定及前項ノ決定」ヲ「前三項ノ裁定
及決定」ニ改メ同條第四項ヲ削リ同條第
二項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
府縣ノ境界ニ渉リテ前二項ノ場合ヲ生
ジタルトキハ關係アル府縣知事ニ於テ
協議ノ上之ヲ裁定又ハ決定スベシ協議
調ハザルトキハ內務大臣之ヲ裁定又ハ
決定ス
第五條中「町村ハ」ノ下ニ「町村會ノ議決
ヲ經テ」ヲ加フ
第七條第二項中「町村ハ」ノ下ニ「町村會
ノ議決ヲ經テ」ヲ加フ
第八條第一項中「名譽職ニ選擧セラルル
權利」ヲ「名譽職ニ就ク權利」ニ改メ同條
第二項中「名譽職ノ當選」ヲ「名譽職ニ就
クコト」ニ改メ「町村ハ」ノ下ニ「町村會ノ
議決ヲ經テ」ヲ加ヘ同條第三項中「府縣參
事會」ヲ「府縣知事」ニ改メ同條第五項ヲ
削ル
第九條中「及志願ニ依リ國民軍ニ編入セ
ラレタル者」ヲ削ル
第十條第二項中「町村ノ營造物」ノ下ニ
「又ハ町村ノ事務」ヲ加フ
第十一條第四項但書ヲ左ノ如ク改ム
但シ著シク人口ノ增減アリタルトキハ
町村ハ町村會ノ議決ヲ經府縣知事ノ許
可ヲ得テ之ヲ增減スルコトヲ得
第十六條第四項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
當選者中第三十條第一項ノ事由ニ該當
スル者アルトキハ前二項ノ規定ノ適用
ニ付テハ之ヲ議員ノ關員ト看做ス
第十七條第二項及第三項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ規定ノ適用ヲ受クル者ナク若ハ
前項ノ規定ノ適用ニ依リ當選者ヲ定ム
ルモ仍其ノ開員ノ數ガ第三十條第一項
ニ謂フ営選者ノ不足數ト通ジテ議員定
數ノ六分ノ一ヲ超ユルニ至リタルトキ
又ハ町村長若ハ町村會ニ於テ必要ト認
ムルトキハ補關選擧ヲ行フベシ此ノ場
合ニ於テハ第三十條第六項ノ規定ヲ準
用ス
議員ノ闕員ノ數第三十條第一項ニ謂フ
當選者ノ不足數ト通ジテ議員定數ノ六
分ノ一ヲ超ユルニ至ラザルモ第三十四
條第一項又ハ第三項ノ選擧ノ行ハル
ル場合ニ於テハ其ノ選擧ト同時ニ補關
選擧ヲ行フベシ但シ第三十四條第一項
又ハ第三項ノ選擧ノ告示アリタル後議
員中闕員ヲ生ジタルトキハ此ノ限ニ在
ラズ
第三十條第八項ノ規定ハ前項ノ補關選
擧ニ之ヲ準用ス
第十七條ノ二町村會議員ノ選擧ハ其ノ
町村ニ於ケル衆議院議員選擧人名簿中
其ノ名簿調製期日ニ於テ町村會議員ノ
選擧權ヲ有スル者ニ關スル部分(以下
衆議院議員選舉人名簿中關係部分ト稱
ス)及補充選擧人名簿ニ依リ之ヲ行フ
町村會議員ノ選擧權ヲ有スル者ノ年齡
ハ前項ノ選擧人名簿確定ノ期日ニ依リ
之ヲ算定ス
第十八條第一項及第三項中「選擧人名簿」
ヲ「補充選擧人名簿」ニ改メ同條第二項ヲ
左ノ如ク改ム
補充選擧人名簿ニハ町村會議員ノ選擧
權ヲ有スル者ニシテ其ノ町村ニ於ケル
衆議院議員選擧人名簿ニ登錄セラルル
コトヲ得ザルモノヲ登錄スベシ
第十八條ノ二第一項中「選擧人名簿」ヲ
「補充選擧人名簿」ニ改ム
第十八條ノ三補充選擧人名簿ニ脫漏又
ハ誤載アリト認ムルトキハ關係者ハ其
ノ名簿ノ縱覽期間內ニ町村長ニ異議ノ
申立ヲ爲スコトヲ得衆議院議員選擧人
名簿中關係部分ニ脫漏又ハ誤載アリト
認ムルトキ亦同ジ
前項ノ場合ニ於テハ町村長ハ其ノ申立
ヲ受ケタル日ヨリ二十日以内ニ之ヲ決
定スベシ
前項ノ規定ニ依リ決定ヲ爲シタル場合
ニ於テ町村長ハ補充選擧人名簿ノ修正
ヲ要スルトキハ直ニ之ヲ修正シ衆議院
議員選擧人名簿中關係部分ニ脫漏アリ
トスルトキハ補充選擧人名簿ニ登錄シ
(其ノ名簿ナキトキハ其ノ者ニ關シ其
ノ名簿ヲ作製シ)誤載アリトスルトキ
ハ衆議院議員選擧人名簿中關係部分ニ
其ノ旨ヲ表示スベシ
第二項ノ決定ニ不服アル者ハ決定アリ
タル日ヨリ七日以内ニ府縣知事ニ訴願
シ其ノ裁決ニ不服アル者ハ行政裁判所
ニ出訴スルコトヲ得
第二項ノ規定ニ依リ決定ヲ爲シタルト
キハ町村長ハ直ニ其ノ要領ヲ〓示スベ
シ第三項ノ規定ニ依リ處置ヲ爲シタル
トキ亦同ジ
第十八條ノ四補充選擧人名簿ハ十二月
二十日ヲ以テ確定ス
補充選擧人名簿ハ次年ノ十二月十九日
迄之ヲ据置クベシ
前條第四項ノ場合ニ於テ裁決確定シ又
ハ判決アリタルニ依リ補充選擧人名簿
ノ修正ヲ要スルトキハ町村長ハ直ニ之
ヲ修正シ衆議院議員選擧人名簿中關係
部分ニ關シ處置ヲ要スルトキハ町村長
ハ直ニ前條第三項ノ規定ニ準ジ處置ス
ベシ
前項ノ規定ニ依リ修正又ハ處置ヲ爲シ
タルトキハ町村長ハ直ニ其ノ要領ヲ告
示スベシ
投票分會ヲ設クル場合ニ於テ必要アル
トキハ町村長ハ確定名簿ニ依リ分會ノ
區劃每ニ名簿ノ抄本ヲ調製スベシ
第十八條ノ五第三項ヲ左ノ如ク改メ同條
第一項ヲ削ル
前項ノ名簿ニ關シ必要ナル事項ハ命令
ヲ以テ之ヲ定ム
第十九條ノ二議員候補者タラントスル
者ハ選擧ノ期日ノ〓示アリタル日ヨリ
選擧ノ期日前二日目迄ニ其ノ旨ヲ町村
長ニ屆出ヅベシ
選擧人名簿ニ登錄セラレタル者他人ヲ
議員候補者ト爲サントスルトキハ前項
ノ期間內ニ其ノ推薦ノ屆出ヲ爲スコト
ヲ得
議員候補者ハ町村長ニ屆出ヲ爲スニ非
ザレバ議員候補者タルコトヲ辭スルコ
トヲ得ズ
前三項ノ屆出アリタルトキ又ハ議員候
補者ノ死亡シタルコトヲ知リタルトキ
ハ町村長ハ直ニ其ノ旨ヲ告示スベシ
第二十二條第五項及第七項中「被選擧人」
ヲ「議員候補者」ニ改ム
第二十四條ノ二第一項ヲ左ノ如ク改メ同
條第二項中「前項ノ計算終リタルトキハ
選擧長ハ」ヲ「選擧長ハ選擧立會人立會ノ
上投票函ヲ開キ」二枚入り
開票ハ投票ノ日又ハ其ノ翌日(投票分
會ヲ設ケタルトキハ總テノ投票函ノ送
致ヲ受ケタル日又ハ其ノ翌日)之ヲ行
フ
第二十五條左ノ投票ハ之ヲ無效トス
成規ノ用紙ヲ用ヒザルモノ
二議員候補者ニ非ザル者ノ氏名ヲ記
載シタルモノ
三一投票中二人以上ノ議員候補者ノ
氏名ヲ記載シタルモノ
四被選擧權ナキ議員候補者ノ氏名ヲ
記載シタルモノ
五議員候補者ノ氏名ノ外他事ヲ記載
シタルモノ但シ爵位、職業、身分、
住所又ハ敬稱ノ類ヲ記入シタルモノ
ハ此ノ限ニ在ラズ
六議員候補者ノ氏名ヲ自書セザルモ
七議員候補者ノ何人ヲ記載シタルカ
ヲ確認シ難キモノ
八町村會議員ノ職ニ在ル者ノ氏名ヲ
記載シタルモノ
第二十七條ノ三第十九條ノ二第一項及
第二項ノ規定ニ依ル屆出アリタル議員
候補者其ノ選擧ニ於ケル議員ノ定數ヲ
超エザルトキハ投票ヲ行ハズ
前項ノ規定ニ依リ投票ヲ行フコトヲ要
セザルトキハ町村長ハ直ニ其ノ旨ヲ告
示スベシ
第一項ノ場合ニ於テハ選擧長ハ選擧ノ
期日ヨリ五日以內ニ選擧會ヲ開キ議員
候補者ヲ以テ當選者ト定ムベシ
前項ノ場合ニ於テ議員候補者ノ被選擧
權ノ有無ハ選擧立會人之ヲ決定ス可否
同數ナルトキハ選擧長之ヲ決スベシ
第三項ノ場合ニ於テハ町村長ハ豫メ選
舉會ノ場所及日時ヲ〓示スベシ
第二十八條第一項及第一一項中「之ヲ朗讀
シ」ヲ削ル
第三十條第一項中「該當スルトキハ三月
以內ニ更ニ選擧ヲ行フヘシ」ヲ「該當スル
場合ニ於テ第二項若ハ第三項ノ規定ノ適
用ヲ受クル者ナク又ハ第二項若ハ第三項
ノ規定ノ適用ニ依リ當選者ヲ定ムルモ仍
當選者ノ不足數ガ第十七條第二項ニ謂フ
議員ノ關員ノ數ト通ジテ議員定數ノ六分
ノ一ラ超ユルニ至リタルトキ又ハ町村長
若ハ町村會ニ於テ必要ト認ムルトキハ更
ニ選擧ヲ行フベシ」ニ改メ但書ヲ削リ同
條第六項ヲ削リ同條ニ左ノ二項ヲ加フ
當選者ノ不足數第十七條第二項ニ謂フ
議員ノ闕員ノ數ト通ジテ議員定數ノ六
分ノ一ヲ超ユルニ至ラザルモ第三十四
條第一項又ハ第三項ノ選擧ノ行ハルル
場合ニ於テハ其ノ選擧ト同時ニ更ニ選
擧ヲ行フベシ但シ第三十四條第一項又
ハ第三項ノ選擧ノ告示アリタル後第一
項ノ事由ヲ生ジタルトキハ此ノ限ニ在
ラズ
前項ノ規定ニ依リ行フ選擧ノ期日ハ第
三十四條第一項又ハ第三項ノ選擧ノ期
日ニ依ル
第三十三條第一項中「選擧人」ノ下ニ「又
ハ議員候補者」ヲ加へ「町村長ハ七日以內
ニ町村會ノ決定ニ付スヘシ町村會ハ其ノ
送付ヲ受ケタル日ヨリ十四日以內ニ之ヲ
決定スヘシ」ヲ「町村長ハ其ノ申立ヲ受ケ
タル日ヨリ十四日以內ニ之ヲ決定スベ
シ」ニ改メ同條第二項中「府縣參事會」ヲ
「府縣知事」ニ、同條第三項中「府縣參事
會ノ決定ニ付スルコトヲ得」ヲ「決定スル
コトヲ得」ニ、同條第四項巾「町村會」ヲ
「町村長」ニ改メ同條第五項中「若ハ第六
項」ヲ削リ同條第八項中「又ハ第三十四
條第一項若ハ第三項」ヲ「、第三十四條第
一項、若ハ第三項又ハ第三十四條ノ二」ニ
改メ同條第六項及第七項ヲ創ル
第三十四條第四項中「及第七項」ヲ削リ同
條ニ左ノ一項ヲ加フ
第一項及第三項ノ期間ハ前條第六項ノ
規定ノ適用アル場合ニ於テハ選擧ヲ行
フコトヲ得ザル事由巳ミタル日ノ翌日
ヨリ之ヲ起算ス
第三十四條ノ二左ニ揭グル事由アル場
合ニ於テ議員又ハ當選者總テナキトキ
ハ第十七條、第三十條又ハ前條第一項
若ハ第三項ノ規定ニ拘ラズ總選擧ヲ行
フ但シ左ニ揭グル事由ニ關シ此等ノ規
定ニ依ル選擧ノ〓示又ハ第三十條第五
項若ハ第十七條第一項ノ規定ニ依ル〓
示ヲ爲シタルトキハ此ノ限ニ在ラズ
-議員中闕員ヲ生ジタルトキ
二當選者中第三十條第一項ノ事由ニ
該當スル者アルトキ
三前條第一項又ハ第三項ノ規定ニ該
當スル事由アルトキ
前項ノ選擧ハ其ノ事由ヲ生ジタル日ヨ
リ三月以內ニ之ヲ行フベシ此ノ場合ニ
於テハ前條第五項ノ規定ヲ準用ス
第三十五條第三項中「府縣參事會」ヲ「府
縣知事」ニ改メ同條第四項中「及前項ノ裁
決」及「又ハ訴訟」ヲ削リ同條第六項中「第
九項」ヲ「第七項」ニ、「前三項」ヲ「前二項」
ニ改メ同條第五項ヲ削ル
第三十六條第十八條ノ三ノ場合ニ於テ
府縣知事裁決ヲ爲シタルトキ又ハ第三
十三條ノ場合ニ於テ町村長決定ヲ爲シ
若ハ府縣知事裁決若ハ決定ヲ爲シタル
トキハ直ニ其ノ要領ヲ告示スベシ
第三十六條ノ二中「第九十二條、」ノ下ニ
「第九十五條ノ二、」ヲ加フ
第三十九條削除
第四十條町村會ノ議決スベキ事件左ノ
如シ
-町村條例ヲ設ケ又ハ改廢スルコト
二歲入出豫算ヲ定ムルコト
三決算報告ヲ認定スルコト
四法令ニ定ムルモノヲ除クノ外使用
料手數料、加入金、町村稅、分擔
金又ハ夫役現品ノ賦課徵收ニ關スル
二
五財產ノ取得、管理及處分竝ニ町村
費ヲ以テ支辨スベキ工事ノ執行ニ關
スル町村規則ヲ設ケ又ハ改廢スルコ
ト但シ法令ニ規定アルモノハ此ノ限
ニ在ラズ
六基本財產及積立金穀等ノ設置及處
分ニ關スルコト
七歲入出豫算ヲ以テ定ムルモノヲ除
クノ外新ニ義務ノ負擔ヲ爲シ及權利
ノ抛棄ヲ爲スコト
八財產及營造物ノ管理ニ關スル町村
規則ヲ設ケ又ハ改廢スルコト但シ法
令ニ規定アルモノハ此ノ限ニ在ラズ
九町村吏員ノ身元保證ニ關スルコト
十町村ニ係ル訴願、訴訟及和解ニ關
スルコト
十一其ノ他法令ニ依リ町村會ノ權限
ニ屬スル事項
第四十一條中「法律勅令」ヲ「法令」ニ改ム
第四十二條第二項ヲ削ル
第五十一條第一項中「法律勅令」ヲ「法令」
ニュー
第五十三條ノ三町村會ハ歲入出豫算ニ
付增額シテ之ヲ議決スルコトヲ得ズ
第五十七條第一項中「議長ニ隸屬シテ」ヲ
「議長ノ指揮ヲ承ケ」ニ、同條第二項中「議
長之ヲ任免ス」ヲ「第七十一條ノ吏員ノ中
ニ就キ町村長之ヲ命ズ」ニ改ム
第六十三修第一項ヲ左ノ如ク改ム
町村長ハ町村會ニ於テ之ヲ選擧シ府縣
知事ノ認可ヲ受クベシ
同條第六項及第七項ヲ左ノ如ク改ム
助役ハ府縣知事ノ認可ヲ得テ町村長之
ヲ選任ス
町村長ハ助役ニ付著シク其ノ在職ヲ不
適當トスル事由アリト認ムルトキハ任
期中ト雖モ府縣知事ノ認可ヲ得テ之ヲ
解職スルコトヲ得
第六十四條町村長ハ其ノ退職セントス
ル日前三十日目迄ニ府縣知事ニ申立ツ
ルニ非ザレバ任期中退職スルコトヲ得
ズ但シ府縣知事ノ認可ヲ得タルトキハ
此ノ限ニ在ラズ
町村長ノ職務ヲ代理スル助役退職セン
トスルトキ亦前項ニ同ジ
前項ニ規定スルモノノ外助役ハ其ノ退
職セントスル日前三十日目迄ニ町村長
ニ申立ツルニ非ザレバ任期中退職スル
コトヲ得ズ但シ町村長ノ承認ヲ得タル
トキハ此ノ限ニ在ラズ
第六十七條第三項ヲ左ノ如ク改ム
收入役及副收入役ハ町村會ノ同意ヲ得
テ町村長之ヲ選任ス
第六十三條第九項、第六十五條及前條
第二項ノ規定ハ收入役及副收入役ニ之
ヲ準用ス
同條第五項ヲ左ノ如ク改ム
特別ノ専情アル町村ニ於テハ町村長ハ
町村會ノ同意ヲ得府縣知事ノ許可ヲ得
テ收入役ノ事務ヲ兼掌シ又ハ助役ヲシ
テ之ヲ兼掌セシムルコトヲ得
第六十八條第一項中「町村ハ」ノ下ニ「町
村會ノ議決ヲ經テ」ヲ加ヘ同條第二項中
「町村長ノ推薦ニ依リ町村會之ヲ定ム此
ノ場合ニ於テハ第六十三條第二項乃至第
五項ノ規定ヲ準用ス」ヲ「町村長之ヲ選任
ス」ニ改ム
第六十八條ノ二町村ニ參與ヲ置ク
參與ハ名譽職トス
參與ハ町村條例ノ定ムル所ニ依リ町村
會議員、町村內ノ團體ノ長其ノ他學識
經驗アル者ノ中ヨリ町村長之ヲ選任ス
本法ニ規定スルモノノ外參與ニ關シ必
要ナル事項ハ前項ノ町村條例ヲ以テ之
コルト
第六十九條町村ハ委員ヲ置クコトヲ得
委員ハ名譽職トス
委員ハ町村公民其ノ他適當ナル者ノ中
ヨリ町村長之ヲ選任ス
第七十二條ノ二町村長ハ町村內ニ於ケ
ル各種施策ノ綜合的運營ヲ圖ル爲必要
アリト認ムルトキハ町村內ノ團體等ニ
對シ必要ナル指示ヲ爲スコトヲ得此ノ
場合ニ於テ其ノ指示ニ從ハザルトキハ
町村長ハ當該團體等ノ監督官廳ノ措置
ヲ申請スルコトヲ得
第七十二條ノ三町村長ハ町内會部落會
及其ノ聯合會ノ財產及經費ノ管理竝ニ
區域ノ變更ニ關シ必要ナル措置ヲ講ズ
ルコトヲ得
町村長ノ許可ヲ得タル場合ニ於テハ町
內會部落會及其ノ聯合會ハ自己ノ名ヲ
以テ財產ヲ所有スルコトヲ得
第七十三條中「五圓以下」ヲ「十圓以下」ニ
改ム
第七十四條第一項及第二項中「府縣參事
會」ヲ「府縣知事」ニ改メ同條第五項ヲ削
ル
第七十七條第一項中「從來法令又ハ將來
法律勅令」ヲ「法令」ニ改メ同條第二項ヲ
削ル
第七十八條第一項但書ヲ削リ同條ニ左ノ
一項ヲ加フ
町村長ハ町內會部落會及其ノ聯合會ノ
長ヲシテ其ノ事務ノ一部ヲ援助セシム
ルコトヲ得
第八十條第二項中「町村會ハ町村長ノ推
薦ニ依リ」ヲ「町村長ハ町村會ノ同意ヲ得
テ」三四人
第八十一條ノ二參與ハ町村長ノ諮問ニ
應ジ町村內ニ於ケル各種施策ニ關スル
重要事項ヲ審議ス
第八十二條委員ハ町村ノ事務及第七十
七條ノ規定ニ依ル町村長ノ事務ニ付委
託ヲ受ケテ調査シ又ハ町村長ヲ補助ス
第八十五條中「町村條例」ヲ「町村規則」ニ
改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ町村規則ヲ設ケ又ハ改廢セント
スルトキハ府縣知事ノ許可ヲ受クベシ
第八十七條第一項中「報酬、給料、旅費、」
ヲ削リ同條第二項ヲ左ノ如ク改メ同條第
三項中「決定及」及「訴願又ハ」ヲ削リ同條
第四項ヲ削ル
前項ノ場合ニ於テ關係者町村長ノ決定
ニ不服アルトキハ府縣知事ニ訴願シ其
ノ裁決ニ不服アルトキハ行政裁判所ニ
出訴スルコトヲ得
第九十條第二項及第九十一條中「町村ハ」
ノ下ニ「町村會ノ議決ヲ經テ」ヲ加フ
第九十四條町村ハ其ノ區域外ニ於テモ
亦關係市町村トノ協議ニ依リ營造物ヲ
設クルコトヲ得
前項ノ協議ニ付テハ市町村會ノ議決ヲ
經ルコトヲ要ス
第九十四條ノ二町村ハ他ノ市町村トノ
協議ニ依リ他ノ市町村ノ財產又ハ營造
物ヲ自己ノ住民ノ使用ニ供セシムルコ
トヲ得
前項ノ協議ニ付テハ市町村會ノ議決ヲ
經ルコトヲ要ス
第九十四條ノ三町村ハ神社ノ經費ヲ供
進スルコトヲ得
第九十六條ニ左ノ二項ヲ加フ
町村長其ノ他町村吏員ガ第七十七條ノ
事務ヲ執行スル爲要スル費用ハ町村ノ
負擔トス但シ法令ニ別段ノ規定アルモ
ノハ此ノ限ニ在ラズ
町村又ハ町村長其ノ他町村吏員ヲシテ
國ノ事務ヲ處理執行セシムル場合ニ於
テハ之ガ爲要スル費用ノ財源ニ付必要
ナル措置ヲ講ズベキモノトス
第百九條第四項中「府縣參事會」ヲ「府縣
知事」ニ改メ同條第五項中「府縣知事又
ハ」ヲ削ル
第百十條第三項ヲ左ノ如ク改メ同條第四
項中「決定及」及「訴願又ハ」ヲ削リ同條第
五項ヲ削ル
前二項ノ場合ニ於テ町村長ノ決定ヲ受
ケタル者其ノ決定ニ不服アルトキハ府
縣知事ニ訴願シ其ノ裁決ニ不服アルト
キハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第百十一條第六項中「府縣參事會」ヲ「府
縣知事」ニ改メ同條第七項中「府縣知事又
ハ」ヲ削ル
第百十二條第一項中「必要アル場合ニ限
リ」ノ下及同條第三項中「豫算內ノ支出ヲ
爲ス爲」ノ下ニ各「町村會ノ議決ヲ經テ」
ヲ加フ
第百十八條中「町村ハ」ノ下ニ「町村會ノ
議決ヲ經テ」ヲ加フ
第百二十二條第三項中「第五項」ヲ「第六
項」ニ改ム
〓百二十六條第二項但書中「選擧若ハ當
選ノ效力ニ關スル異議ノ決定及」ヲ削ル
第百二十九條第三項ヲ左ノ如ク改ム
公益上必要アル場合ニ於テハ府縣知事
ハ勅令ノ定ムル所ニ依リ第一項ノ町村
組合ヲ設クルコトヲ得
前項ノ町村組合ニ關シテハ本法ニ拘ラ
ズ勅令ヲ以テ別段ノ規定ヲ設クルコト
ヲ得
第百三十條第三項中「府縣參事會ノ議決
ヲ經」ヲ削ル
第百三十一條第三項中「府縣參事會ノ議
決ヲ經」及「定メ又ハ」ヲ削ル
第百三十二條第二項ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ役場事務ヲ共同處理スル組合ノ吏
員ノ組織及選任ニ付テハ此ノ限ニ在ラ
ズ
第百三十三條第二項及第百三十四條第二
項中「府縣參事會ノ議決ヲ經」ヲ削ル
第百三十四條ノ二第百二十九條第一項
及第二項、第百三十條第一項及第二項、
第百三十一條第一項及第二項、第百三
十三條第一項竝ニ前條第一項ノ協議ニ
付テハ町村ニ在リテハ町村會、組合ニ
在リテハ組合會ノ議決ヲ經ルコトヲ要
ス
第百三十五條第一項中「前條第二項」ヲ
「第百三十四第二項」ニ改メ同條第三項ヲ
左ノ如ク改メ同條第四項中「決定及」及
「訴願又ハ」ヲ削リ同條第五項ヲ削ル
前項ノ場合ニ於テ組合ノ管理者ノ決定
ヲ受ケタル町村其ノ決定ニ不服アルト
キハ府縣知事ニ訴願シ其ノ裁決ニ不服
アルトキハ行政裁判所ニ出訴スルコト
ヲ得
第百四十條ノ二第一項中「其ノ決定ニ付
セラレタル日ヨリ三月以内」ヲ「其ノ申立
ヲ受ケタル日ヨリ三十日以内」ニ、同條第
二項中「府縣參事會」ヲ「府縣知事」ニ、「三
月以内」ヲ「三十日以內」ニ改ム
第百四十五條府縣知事ハ町村長、收入
役又ハ副收入役ニ付著シク其ノ在職ヲ
不適當トスル事由アリト認ムルトキハ
任期中ト雖モ之ヲ解職スルコトヲ得
第百四十七條中「、第四號及第九號」ヲ「及
第七號」ニ改メ第四號及第八號ヲ削リ第
五號ヲ第四號、第六號ヲ第五號、第七號
ヲ第六號、第九號ヲ第七號トス
第百五十條第一項中「委員其ノ他ノ町村
吏員」ヲ「及第七十一條ノ吏員」ニ、「二十
五圓以下」ヲ「五十圓以下」ニ同條第二項
中「內務大臣ノ命シタル」ヲ「內務大臣ノ
指定スル職ニ在ル」ニ改ム
第百五十三條中「又ハ府縣參事會」ヲ削ル
第百五十三條ノ二本法ニ規定スルモノ
ノ外有給吏員ノ組織、任用、分限、給
料等ニ關シ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ
之ヲ定ム
第百五十六條ノ三北海道及樺太ニ於ケ
ル町村ニ付テハ本法ニ拘ラズ勅令ヲ以
テ別段ノ規定ヲ設クルコトヲ得
第百五十七條第一項中「北海道其ノ他」ヲ
削ル
附則
本法施行ノ期日ハ各規定ニ付勅令ヲ以テ
之ヲ定ム
第六十三條又ハ第六十七條ノ改正規定施
行ノ際現ニ在職スル町村長、助役、收入
役又ハ副收入役ハ此等ノ規定ニ依リ其ノ
職ヲ失フコトナシ
樺太町村制ハ之ヲ廢止ス但シ同法廢止前
同法第三條第四項ノ規定ヲ適用スベカリ
シ行爲ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
本法施行ニ關シ必要ナル規定ハ勅令ヲ以
テ之ヲ定ム
府縣制中改正法律案
右政府提出案本院ニ於テ可決セリ因テ議
院法第五十四條ニ依リ及送付候也
昭和十八年二月二十六日
衆議院議長岡田忠彥
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
府縣制中改正法律案
府縣制中左ノ通改正ス
第二條中「竝従來法律命令又ハ慣例ニ依
リ及將來法律勅令ニ依リ」ヲ「及法律命令
又ハ從來ノ慣例ニ依リ」ニ改ム
第三條ノ二第二項中「府縣ノ營造物」ノ下
ニ「又ハ府縣ノ事務」ヲ加フ
第四條第二項中「從前郡長若ハ島司ノ管
轄シタル區域」ヲ「地方事務所長若ハ支廳
長ノ管轄區域」ニ、同條第四項中「前項ノ
規定ニ依リ選擧區ヲ設クル場合」ヲ「前二
項ノ場合」ニ改メ同條第三項ノ次ニ左ノ
一項ヲ加フ
議員ノ任期中新ニ第二項ノ區域ノ設定
アリタル場合ニ於テ從前其ノ區域ノ屬
シタル選擧區ノ配當議員數第二項ノ規
定ニ依ル關係選擧區ノ數ニ達セザルト
キハ第二項ノ規定ノ適用ニ付テハ次ノ
總選擧ニ至ル迄ノ間其ノ區域ハ仍設定
セラレザルモノト看做ス
第五條第一項中「七萬ヲ加フル每ニ一人
ヲ增ス」ヲ「七萬ヲ加フル每ニ一人ヲ增シ
九十人ヲ以テ定限トス」ニ改ム
第六條第二項中「及志願ニ依リ國民軍ニ
編入セラレタル者」ヲ削ル
第八條第一項中「三箇月以內ニ補關選擧
ヲ行フヘシ但シ」ヲ削リ同條第二項ヲ左
ノ如ク改ム
前項ノ規定ノ適用ヲ受クル者ナク若ハ
前項ノ規定ノ適用ニ依リ當選者ヲ定ム
ルモ仍其ノ關員ノ數ガ第三十二條第一
項ニ謂フ當選者ノ不足數ト通ジテ議員
定數ノ六分ノ一ヲ超ユルニ至リタルト
キ又ハ府縣知事ニ於テ必要アリト認ム
ルトキハ補關選擧ヲ行フベシ此ノ場合
ニ於テハ第三十二條第五項ノ規定ヲ準
用ス
議員ノ關員ノ數第三十二條第一項ニ謂
フ當選者ノ不足數ト通ジテ議員定數ノ
六分ノ一ヲ超ユルニ至ラザルモ第三十
六條第一項又ハ第三項ノ選擧ノ行ハル
ル場合ニ於テハ其ノ選擧ト同時ニ補關
選擧ヲ行フベシ但シ第三十六條第一項
又ハ第三項ノ選擧ノ〓示アリタル後議
員中關員ヲ生ジタルトキハ此ノ限ニ在
ラズ
第三十二條第七項ノ規定ハ前項ノ補闕
選擧ニ之ヲ準用ス
第九條府縣會議員ノ選擧ハ其ノ府縣內
ニ於ケル市町村會議員選擧ニ用フル選
擧人名簿ニ依リ之ヲ行フ
町村制第三十八條ノ町村ニ於テ府縣會
議員ノ選擧ニ用フベキ選擧人名簿ニ關
シテハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第二十三條第一項中「又ハ府縣知事ノ指
定シタル官吏」ヲ「、地方事務所長又ハ支
廳長」ニ改メ同條第三項中「市役所」ノ下
ニ「、地方事務所、支廳」ヲ加フ
第二十五條第一項ヲ左ノ如ク改メ同條第
二項中「前項ノ計算終リタルトキハ選擧
長ハ」ヲ「選擧長ハ選擧立會人立會ノ上投
票函ヲ開キ」ニ改ム
選擧長ハ總テノ投票函ノ送致ヲ受ケタ
ル日又ハ其ノ翌日選擧會ヲ開クベシ
第三十條第一項中「之ヲ朗讀シ」ヲ削リ同
條第二項中「(府縣知事ノ指定シタル官吏
選擧長タル場合ニ於テハ府縣知事)」ヲ削
ル
第三十二條第一項中「該當スルトキハ三
箇月以內ニ更ニ選擧ヲ行フヘシ」ヲ「該當
スル場合ニ於テ第二項若ハ第三項ノ規定
ノ適用ヲ受クル者ナク又ハ第二項若ハ第
三項ノ規定ノ適用ニ依リ當選者ヲ定ムル
モ仍當選者ノ不足數ガ第八條第二項ニ謂
フ議員ノ闕員ノ數ト通ジテ議員定數ノ六
分ノ一ヲ超ユルニ至リタルトキ又ハ府縣
知事ニ於テ必要アリト認ムルトキハ更ニ
選擧ヲ行フベシ」ニ改メ但書ヲ削リ同條
第五項ヲ削リ同條ニ左ノ二項ヲ加フ
當選者ノ不足數第八條第二項ニ謂フ議
員ノ闕員ノ數ト通ジテ議員定數ノ六分
ノ一ヲ超ユルニ至ラザルモ第三十六條
第一項又ハ第三項ノ選擧ノ行ハルル場
合ニ於テハ其ノ選擧ト同時ニ更ニ選擧
ヲ行フベシ但シ第三十六條第一項又ハ
第三項ノ選擧ノ告示アリタル後第一項
ノ事由ヲ生ジタルトキハ此ノ限ニ在ラ
ズ
前項ノ規定ニ依リ行フ選擧ノ期日ハ第
三十六條第一項又ハ第三項ノ選擧ノ期
日ニ依ル
第三十四條第二項中「七日以內ニ之ヲ府
縣參事會ノ決定ニ付スヘシ」ヲ「十四日以
內ニ之ヲ決定スベシ」ニ、同條第五項中
「本條府縣參事會ノ決定」ヲ「前項ノ規定
ニ依ル府縣知事ノ決定」ニ同條第七項
中「又ハ第三十六條第一項若ハ第三項」ヲ
「、第三十六條第一項若ハ第三項又ハ第三
十六條ノ二」ニ改メ同條第六項ヲ左ノ如
ク改メ同條第三項及第四項ヲ削ル
府縣知事選擧又ハ當選ノ效力ニ關シ異
議アルトキハ第三十一條第一項ノ規定
ニ依ル報〓ヲ受ケタル日ヨリ三十日以
內ニ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第三十四條ノ二第五項中「第八項」ヲ第
六項」ニ改ム
第三十六條第四項中「及第六項」ヲ削リ同
條ニ左ノ一項ヲ加フ
第一項及第三項ノ期間ハ第三十四條第
五項ノ規定ノ適用アル場合ニ於テハ選
擧ヲ行フコトヲ得ザル事由已ミタル日
ノ翌日ヨリ之ヲ起算ス
第三十六條ノ二左ニ揭グル事由アル場
合ニ於テ議員又ハ當選者總テナキトキ
ハ第八條、第三十二條又ハ前條第一項
若ハ第三項ノ規定ニ拘ラズ總選擧ヲ行
フ但シ左ニ揭グル事由ニ關シ此等ノ規
定ニ依ル選擧ノ〓示又ハ第八條第一項
若ハ第三十二條第二項若ハ第三項ノ規
定ニ依ル選擧會ノ〓示ヲ爲シタルトキ
ハ此ノ限ニ在ラズ
-議員中闕員ヲ生ジタルトキ
二當選者中第三十二條第一項ノ事由
ニ該當スル者アルトキ
三前條第一項又ハ第三項ノ規定ニ該
當スル事由アルトキ
前項ノ選擧ハ其ノ事由ヲ生ジタル日ヨ
リ三月以內ニ之ヲ行フベシ此ノ場合ニ
於テハ前條第五項ノ規定ヲ準用ス
第三十七條府縣會議員被選擧權ヲ有セ
ザル者ナルトキ又ハ第三十一條第七項
ニ揭グル者ナルトキハ其ノ職ヲ失フ其
ノ被選擧權ノ有無又ハ第三十一條第七
項ニ揭グル者ニ該當スルヤ否ヤハ府縣
會議員ガ左ノ各號ノ一ニ該當スルニ因
リ被選擧權ヲ有セザル場合ヲ除クノ外
府縣會之ヲ決定ス此ノ場合ニ於テ議員
ハ第五十四條ノ規定ニ拘ラズ其ノ會議
ニ出席シ自己ノ資格ニ關シ辯明スルコ
トヲ得ルモ其ノ議決ニ加ハルコトヲ得
ズ
一禁治產者又ハ準禁治產者ト爲リタ
ルトキ
二破產者ト爲リタルトキ
三禁鋼以上ノ刑ニ處セラレタルトキ
四選擧ニ關スル犯罪ニ依リ罰金ノ刑
ニ處セラレタルトキ
府縣會議員ハ住所ヲ移シタル爲被選擧
權ヲ失フコトアルモ其ノ住所同府縣內
ニ在ルトキハ之ガ爲其ノ職ヲ失フコト
ナシ但シ同府縣內ニ於テ住所ヲ移シタ
ル後被選擧權ヲ失フベキ其ノ他ノ事由
ニ該當スルニ至リタルトキハ此ノ限ニ
在ラズ
府縣知事ハ議員中被選擧權ヲ有セザル
者又ハ第三十一條第七項ニ揭グル者ア
リト認ムルトキハ之ヲ府縣會ノ決定ニ
付スベシ此ノ場合ニ於テハ府縣會ハ其
ノ送付ヲ受ケタル日ヨリ十四日以內ニ
之ヲ決定スベシ
第一項ノ規定ニ依ル決定ヲ受ケタル者
其ノ決定ニ不服アルトキハ行政裁判所
ニ出訴スルコトヲ得
第一項ノ規定ニ依ル決定ニ付テハ府縣
知事ヨリモ訴訟ヲ提起スルコトヲ得
第三十四條第六項ノ規定ハ第一項及前
二項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第一項ノ規定ニ依ル決定ハ文書ヲ以テ
之ヲ爲シ其ノ理由ヲ附シ之ヲ本人ニ交
付スベシ
第三十八條中「之ヲ告示スヘシ」ヲユノ
要領ヲ告示スベシ」ニ改ム
第四十一條第一號中「及府縣規則」ヲ削リ
同條第五號ヲ左ノ如ク改ム
五財產ノ取得、管理及處分竝ニ府縣
費ヲ以テ支辨スベキ工事ノ執行ニ關
スル府縣規則ヲ設ケ又ハ改廢スルコ
ト但シ法律命令ニ規定アルモノハ此
ノ限ニ在ラズ
同條第八號ヲ左ノ如ク改ム
八財產及營造物ノ管理ニ關スル府縣
規則ヲ設ケ又ハ改廢スルコト但シ法
律命令ニ規定アルモノハ此ノ限ニ在
ラズ
第五十七條ノ三府縣會ハ歲入出豫算ニ
付增額シテ之ヲ議決スルコトヲ得ズ
第六十二條第一項中「議長ニ隸屬シテ」ヲ
「議長ノ指揮ヲ承ケ」ニ、同條第二項中
「議長之ヲ任免ス」ヲ「第七十五條ノ府縣
吏員ノ中ニ就キ府縣知事之ヲ命ズ」ニ改
ム
第六十八條第一項第二號中「府縣會ノ權
限ニ屬スル事件ニシテ輕易ナルモノ」ヲ
「重要事件ヲ除クノ外府縣會ノ權限ニ屬
スル事件」ニ改メ同項中第四號及第五號
ヲ削リ第六號ヲ第四號、第七號ヲ第五號
トシ同條第二項ヲ左ノ如ク改ム
前項第二號ノ重要事件ハ府縣會ノ議決
ヲ經テ府縣知事之ヲ定ムベシ
第六十九條削除
第七十條中「第四十五條」ヲ「乃至第四十
六條」ニ改メ「第五十一條第四項」ノ下ニ
「第五十三條第二項」ヲ、「第五十七條ノ
二」ノ下ニ「乃至第五十九條」ヲ加へ「及第
六十二條」ヲ「第六十二條及第六十四條第
一項」ニ改ム
第七十七條府縣ハ委員ヲ置クコトヲ得
委員ハ名譽職トス
委員ハ學識經驗アル者ノ中ヨリ府縣知
事之ヲ選任ス
第八十一條第一項中「二十五圓以下」ヲ
「五十圓以下」ニ、同條第二項中「懲戒處
分」ヲ「解職」ニ改ム
第八十五條第四項ヲ左ノ如ク改ム
府縣會ノ決定スベキ事件ニ關シテハ前
三項ノ例ニ依ル此ノ場合ニ於ケル府縣
參事會ノ決定又ハ府縣知事ノ處分ニ關
シテハ各本條ノ規定ニ準ジ訴訟ヲ提起
スルコトヲ得
第八十六條第一項中「府縣參事會ノ權限
ニ屬スル事件ニシテ臨時急施ヲ要シ」
ヲ「府縣參事會ノ權限ニ屬スル事件ニ關
シ臨時急施ヲ要スル場合ニ於テ府縣參事
會成立セザルトキ又ハ」ニ改メ同條第二
項中「訴願又ハ」ヲ削ル
第九十一條委員ハ府縣知事ノ委託ヲ受
ケ府縣ノ事務ニ關シ必要ナル事項ヲ調
査ス
第九十三條中「府縣條例」ヲ「府縣規則」ニ
改ム
第九十六條第二項ヲ左ノ如ク改メ同修第
三項ヲ削ル
前項ノ場合ニ於ケル府縣知事ノ決定ニ
不服アル者ハ行政裁判所ニ出訴スルコ
トヲ得
第百條ノ二府縣ハ神社ノ經費ヲ供進ス
ルコトヲ得
第百二條ニ左ノ一項ヲ加フ
府縣ヲシテ國ノ事務ヲ處理セシムル場
合ニ於テハ之ガ爲要スル費用ノ財源ニ
付必要ナル措置ヲ講ズベキモノトス
第百十五條第二項ヲ左ノ如ク改メ同條第
三項ヲ削ル
前項ノ場合ニ於テ府縣知事ノ決定ヲ受
ケタル者其ノ決定ニ不服アルトキハ行
政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第百十六條第六項中「府縣參事會」ヲ府
縣知事」ニ改メ同條第七項ヲ削ル
第百二十八條ノ二第一項中「其ノ決定ニ
付セラレタル日ヨリニ一箇月以內」ヲ「其ノ
中立ヲ受ケタル日ヨリ三十日以內」ニ、同
條第二項中「府縣參事會」ヲ「府縣知事」ニ、
一三箇月以內」ヲ「三十日以內」ニ改ム
第百三十三條本法ニ規定スルモノノ外
有給吏員ノ組織、任用、分限、給料等
ニ關シ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ
定ム
第百四十三條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第三十條第二項中市長ニ關スル規
定ハ市制第六條ノ市ニ限リ區長ニ之ヲ
適用ス
第百四十五條削除
附則
本法施行ノ期日ハ各規定ニ付勅令ヲ以テ
之ヲ定ム
本法施行ニ關シ必要ナル規定ハ命令ヲ以
テ之ヲ定ム
北海道會法中改正法律案
右政府提出案本院ニ於テ可決セリ因テ議
院法第五十四條ニ依リ及送付候也
昭和十八年二月二十六日
衆議院議長岡田忠彥
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
北海道會法中改正法律案
北海道會法中左ノ通改正ス
第一條ニ左ノ二項ヲ加フ
議員ノ任期中新ニ前項ノ區域ノ設定ア
リタル場合ニ於テ從前其ノ區域ノ屬シ
タル選擧區ノ配當議員數前項ノ規定ニ
依ル關係選擧區ノ數ニ達セザルトキハ
前項ノ規定ノ適用ニ付テハ次ノ總選擧
ニ至ル迄ノ間其ノ區域ハ仍設定セラレ
ザルモノト看做ス
前項ノ場合ニ於テ必要ナル事項ハ命令
ヲ以テ之ヲ定ム
第四條中「及志願ニ依リ國民軍ニ編入セ
ラレタル者」ヲ削ル
第六條北海道會議員ノ選擧ハ市町村會
議員選擧ニ用フル選擧人名簿ニ依リ之
ヲ行フ
前項ノ規定ニ依リ難キ町村ニ於テ北海
道會議員ノ選擧ニ用フベキ選擧人名簿
ニ關シテハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第八條第一號中「及北海道規則」ヲ削リ同
條第五號ヲ左ノ如ク改ム
五財產ノ取得、管理及處分竝ニ北海
道地方費ヲ以テ支辨スベキ工事ノ執
行ニ關スル北海道規則ヲ設ケ又ハ改
廢スルコト但シ法令ニ規定アルモノ
ハ此ノ限ニ在ラズ
同條第八號ヲ左ノ如ク改ム
八財產及營造物ノ管理ニ關スル北海
道規則ヲ設ケ又ハ改廢スルコト但シ
法令ニ規定アルモノハ此ノ限ニ在ラズ
第十條第一項第二號中「北海道會ノ權限
ニ屬スル事件ニシテ輕易ナルモノ」ヲ「重
要事件ヲ除クノ外北海道會ノ權限ニ屬ス
ル事件」ニ改メ同項中第四號及第五號ヲ
削リ第六號ヲ第四號、第七號ヲ第五號ト
シ同條第二項ヲ左ノ如ク改ム
前項第二號ノ重要事件ハ北海道會ノ議
決ヲ經テ北海道廳長官之ヲ定ムベシ
第十四條中「第六十九條」ヲ「第七十條」ニ
改ム
附則
本法施行ノ期日ハ各規定ニ付勅令ヲ以テ
之ヲ定ム
本法施行ニ關シ必要ナル規定ハ命令ヲ以
テ之ヲ定ム
〔國務大臣湯澤三千男君演壇ニ登ル〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=5
-
006・湯澤三千男
○國務大臣(湯澤三千男君) 只今上程ニ相
成リマシタ市制中改正法律案、町村制中改
正法律案、府縣制中改正法律案、及北海道
會法中改正法律案ノ四法律案ニ付キマシテ、
其ノ提案ノ理由竝ニ法案中主要ナル事項ノ
〓略ヲ御說明申上ゲマス、市町村ハ國家百
政ノ聚リ、其ノ果ヲ結ブ所デアリマス、時
局ノ進展ニ伴ヒ、國家ノ施策スル所ハ、愈、≧
廣汎且繁多ヲ加ヘツヽアルノデアリマスル
ガ、之ガ遂行具現ニ付キマシテハ、市町村
ノ活動ニ俟ツモノガ頗ル多イコトハ、更メテ
申ス迄モナイ所デアリマス、例ヘバ時局下
最モ緊切ナル防空ニ於キマシテ、生活必需
物資ノ配給確保ニ於キマシテ、貯蓄ノ增强
ニ於キマシテ、食糧ノ增產ニ於キマシテ
又勞務ノ供出ニ於キマシテ、悉ク左樣デア
リマス、故ニ市町村ニシテ此ノ際十全ノ機
能ヲ發揮シ得ザルニ於キマシテハ、中央ニ
於ケル緊要ナル諸計畫ハ、遂ニ其ノ成果ヲ
收メズシテ終ルコトト相成ルノデアリマス、
而シテ時局下市町村當局中、能ク其ノ責務
ニ努力ヲ傾倒シ、誠ニ敬服スベキ幾多ノ事
例ヲ見ルノデアリマスルガ、而モ全市町村
ヲ通ジテ觀察致シマスル時、尙其ノ現狀ハ、
時局ノ要請ニ副ヒ難キモノアルヲ認メザル
ヲ得ナイノデアリマス、仍テ此ノ際、市町
村行政ニ付キマシテ根本的刷新ト高度ノ能
率化トヲ圖リ、以テ國策ノ滲透徹底ト國民
生活ノ確保安定トニ萬全ヲ期シマスルコト
ハ今後ノ時局ニ對處シ、戰ヲ徹底的ニ勝
チ拔ク爲ノ國內體制ノ整備トシテ、最モ緊
要デアルト信ズルノデアリマス、今囘市制
町村制ノ改正ヲ行ハムトスル根本趣旨ハ、
實ニ此ノ點ニ在ルノデアリマス、市制町村
制ノ今次ノ改正中、特ニ主要ナル事項ト致
シマシテハ第一ニ、市町村長ノ選任方法
ノ改正デゴザイマス、惟フニ市町村行政ノ
擧否ハ、繋ッテ其ノ統轄者タル市町村長ノ如
何ニ在リト云フモ、敢テ過言デナイト存ズ
ルノデアリマス、殊ニ時局ノ進展ニ伴ヒマ
シテ、市町村長ノ擔任致シマスル職責ハ、
愈〓重大ヲ加ヘツヽアリマスルノミナラズ、
市町村民ノ指導者トシテノ市町村長ノ影響
力ハ、極メテ重視スベキモノガアルノデア
リマス、更ニ後ニ述ベマスルガ如ク、今
次改正ニ依リマシテ、市町村長ハ、市町村
內ニ於ケル團體等ノ各種施策ノ綜合的運
營ニ付キマシテ、重要ナ責務ヲ有スルコ
トトモ相成ッタノデアリマス、從ッテ市町村
長ニ眞ニ其ノ職責ニ堪ヘ得ベキ適材ヲ擧
ゲ、且之ヲシテ只管其ノ責務ニ專念精進
セシメ得ルヤウ、適切ナル策ヲ講ジマスル
コトハ、戰時下市町村行政ノ刷新强化ヲ期
スル要點デアルト存ズルノデアリマシテ、
此ノ趣旨ニ於キマシテ市町村長ノ選任方法
ヲ改メ、市長ハ、內務大臣ガ市會ヲシテ其
ノ候補者ヲ推薦セシメ、其ノ者ニ付、勅裁
ヲ經テ之ヲ選任スルコトニ致シ、又町村長
ハ町村會ニ於テ選擧シ、府縣知事ノ認可
ヲ受クルコトニ致シタノデアリマス、第二
ハ市町村行政上ニ於ケル各般ノ手續等ヲ
簡易化シ、市町村行政ノ運營ニ付キマシテ、
能フ限リノ簡素化ト能率化トヲ圖ッタコトデ
アリマス、今日市町村行政ノ制度ハ、餘リ
ニ煩雜デゴザイマシテ、時局ノ要請ニ副ハ
ザルモノガアルト存ズルノデアリマス、從ッ
テ此ノ際、相當思ヒ切ッテ之ヲ簡素ニスルコ
トガ必要ト考ヘルノデアリマシテ、此ノ趣
旨ニ於テ、市町村會議員選擧ノ手續、市町村
會ノ職務ノ權限、行政救濟ノ手續、市町村
ノ監督事務、其ノ他市町村行政ノ各般ニ亙ッ
テ、事務處理ノ簡捷化ト能率化トヲ圖ッタノ
デアリマス、第三ハ、市町村長ヲ中心トシテ市
町村内各種堀策ノ綜合計畫化ヲ圖リ、其ノ一
元的ニシテ强力ナル遂行ヲ期スル方策ヲ講
ジタコトデアリマス、今日軍事援護ニ致シ
マシテモ、防空ニシテモ、生活必需物資ノ
配給ニシテモ、或ハ貯蓄ノ增强、資源ノ囘
收ニシテモ、或ハ農村ニ於ケル食糧ノ增產
及供出ニシテモ、能ク之ガ最大ノ成果ヲ擧
ゲマス爲ニハ是等施策ノ綜合計畫化ヲ圖
リ、市町村長ヲ中心ト致シマシテ、市町村
內ノ各種團體等ガ、眞ニ協力一致、各〓其ノ
職分ニ從ッテ最善ノ機能ヲ發揮スルコトガ必
要デアリマス、仍テ市町村長ノ下ニ新タニ
參與ノ制度ヲ設ケ、之ガ運用ニ依リ市町村
內各種施策ノ綜合計畫化ヲ圖リマスルト共
ニ、市町村長ニ、各種團體等ニ對シ必要ナ
ル措置ヲ講ジ得ル權限ヲ與ヘタノデアリマ
ス、以上ハ市制町村制ノ改正中、重要ナリ
ト認メマスル事項ニ付キマシテ申上ゲマシ
タノデアリマスルガ、其ノ他今囘ノ改正ニ於キ
マシテハ、第一ニ、市町村ノ吏條組織ノ整備
充實ヲ圖リマス爲、助役、收入役等ノ選任方
法、市ノ考査機權等ニ關シ、必要ナル改正ヲ
加ヘタノデアリマス、第二ニ、又市町村ヲ國
政事務處理ノ第一線機關トシテ大イニ活用
セムガ爲、市町村及市町村長ニ對スル國政
事務ノ委任ヲ一層容易ナラシムル措置ヲ講
ジマスルト共ニ、之ガ爲必要ナル財源ニ付
適當ナル保障ヲ與フルコトト致シタノデア
リマス、第三ニ、又町內會、部落會等ノ適
正ナル運營及健全ナル發達ヲ圖ル爲、其ノ
會計、區域等ニ關シ必要ナル若干ノ規定ヲ
設ケタノデアリマス、之ヲ要シマスルニ、
今日國家ハ各般ノ施策ノ遂行上、市町村ニ
依據スルモノガ頗ル多ク、市町村ノ活動ニ俟
タズシテ國策ノ滲透徹底ト國民生活ノ確保
安定トヲ期スルコトハ到底困難デアリマス
カラ、市町村ノ體制ヲ、此ノ國家ノ要請ニ
從ヒマシテ整備改善シ、時局下市町村ヲシ
テ最善ノ機能ヲ發揮セシメムトスルモノデ
アリマス、次ニ府縣制及北海道會法ノ改正
ハ其ノ內容ニ於キマシテ、〓ネ市制町村
制ノ改正等ニ照應スルモノデアリマスルノ
デ、此ノ際特ニ御說明申上ゲルコトヲ省略
致シタイト存ジマス、以上市制中改正法律
案外三法案ニ付キマシテ、其ノ提案ノ理由竝
ニ法案中主要ナル事項ノ〓略ヲ御說明申上
ゲタノデアリマスルガ、是等ハ何レモ、今
後ノ時局ニ對處シ、戰ヲ勝チ拔ク爲ノ國內
體制ノ整備ト致シマシテ、眞ニ緊要缺クベ
カラザルモノデアルト存ズル次第デゴザイ
マス、何卒御審議ノ上御協賛アラムコトヲ
希望シテ巳マナイ次第デアリマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=6
-
007・戸澤正己
○子爵戸澤正己君 只今日程ニ上リマシタ
市制中改正法律案外三件ノ特別委員ノ數ヲ
二十七名トジ、其ノ委員ノ指名ヲ議長ニ
任スルノ動議ヲ提出致シマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=7
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008・秋田重季
○子爵秋田重季君 贊成発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=8
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009・佐佐木行忠
○副議長(侯爵佐佐木行忠君) 戶澤子爵ノ
動議ニ御異議ゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=9
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010・佐佐木行忠
○副議長(侯爵佐佐木行忠君) 御異議ナイ
ト認メマス、特別委員ノ氏名ヲ朗讀致サセ
マス
〔佐藤書記官朗讀〕
市制中改正法律案外三件特別委員
公爵鷹司信輔君公爵岩倉具榮君
侯爵中御門經恭君伯爵橋本實斐君
關屋貞三郞君子爵立花種忠君
子爵秋月種英君子爵植村家治君
子爵松平康春君子爵由利正通君
松井茂君犬塚勝太郞君
河原田稼吉君廣瀨久忠君
安井英二君男爵中川良長君
男爵北島貴孝君男爵伊江朝助君
男爵松平外與麿君男爵北大路信明君
次田大三郞君田澤義鋪君
澁澤金藏君松井貞太郞君
佐藤助九郞君柴田兵一郞君
渡邊甚吉君発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=10
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011・佐佐木行忠
○副議長(侯爵佐佐木行忠君) 日程第五、
朝鮮郵便年金ノ事務ニ關スル郵便物ニ關ス
ル法律案、政府提出、衆議院送付、第一讀
會湯澤內務大臣
朝鮮郵便年金ノ事務ニ關スル郵便物ニ
關スル法律案
右政府提出案本院ニ於テ可決セリ因テ議
院法第五十四條ニ依リ及送付候也
昭和十八年二月二十六日
衆議院議長岡田忠彥
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
朝鮮郵便年金ノ事務ニ關スル郵便物ニ
關スル法律案
朝鮮郵便年金ノ事務ニ關スル郵便物ハ命
令ノ定ムル所ニ依リ之ヲ無料ト爲スコト
ヲ得
附則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
〔國務大臣湯澤三千男君演壇ニ登ル〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=11
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012・湯澤三千男
○國務大臣(湯澤三千男君) 只今上程セラ
レマシタ朝鮮郵便年金ノ事務ニ關スル郵便
物ニ關スル法律案ニ付キマシテ提案ノ理由
ヲ御說明致シマス、朝鮮ニ於キマシテハ
昭和十八年度ヨリ郵便年金制度ヲ實施スル
見込ヲ以チマシテ、別途、朝鮮簡易生命保
險及郵便年金特別會計法案ヲ提案致シテ居
リマス、然ル處、郵便年金事務ハ、郵便局
ヲ主タル取扱機關ト致シマスルノデ、-
郵便業務ニ關スル郵便物ノ例ニ做ハシメ、
且本事業ノ性質上、極力事業費ヲ輕減シ、
加入者ノ負擔ヲ低減セシメマスル爲、郵便
年金ノ事務ニ關スル郵便物ハ之ヲ無料トス
ルノ必要ヲ認メ、玆ニ本法律案ヲ提出致シ
マシタ次第デアリマス、何卒御審議ノ上御
協賛アラムコトヲ希望致シマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=12
-
013・戸澤正己
○子爵戸澤正己君 只今日程ニ上リマシタ
朝鮮郵便年金ノ事務ニ關スル郵便物ニ關ス
ル法律案ハ、北海道鐵道株式會社所屬鐵道
外十一鐵道買收ノ爲公債發行ニ關スル法律
案外十一件ノ特別委員ニ併託セラレムコト
ノ動議ヲ提出致シマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=13
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014・秋田重季
○子爵秋田重季君 贊成発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=14
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015・佐佐木行忠
○副議長(侯爵佐佐木行忠君) 戶澤子爵ノ
動議ニ御異議ゴザイマセスカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=15
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016・佐佐木行忠
○副議長(侯爵佐佐木行忠君) 御異議ナイ
ト認メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=16
-
017・佐佐木行忠
○副議長(侯爵佐佐木行忠君) 日程第六、
昭和十八年度一般會計歲出ノ財源ニ充ツル
爲公債發行ニ關スル法律案、日程第七、營
繕用品資金特別會計法案、日程第八、造幣
局ノ資金ニ關スル法律案、日程第九、昭和
十五年法律第六十九號中改正法律案、日程
第十、昭和十二年法律第八十號改正法律
案、日程第十二、法律第八十四號中改正法
律案、政府提出、衆議院送付、第一讀會ノ
續、委員長報告、議事ノ都合上、日程ノ順序
ヲ變更シ、是等ノ六案ヲ一括シテ議題ト爲
スコトニ御異議ゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=17
-
018・佐佐木行忠
○副議長(侯爵佐佐木行忠君) 御異議ナイ
ト認メマス、委員長公爵島津忠承君
左ノ報告ハ朗讀ヲ經サルモ參照
ノタメ玆ニ載錄ス以下之ニ傚フ
昭和十八年度一般會計歲出ノ財源ニ充
ツル爲公債發行ニ關スル法律案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報〓候也
昭和十八年二月二十四日
委員長公爵島津忠承
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
營繕用品資金特別會計法案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報告候也
昭和十八年二月二十四日
委員長公爵島津忠承
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
造幣局ノ資金ニ關スル法律案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報〓候也
昭和十八年二月二十四日
委員長公爵島津忠承
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
昭和十五年法律第六十九號中改正法律
案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報告候也
昭和十八年二月二十四日
委員長公爵島津忠承
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
昭和十二年法律第八十號改正法律案
右可決スベキモノナリト議決セリ依テ及
報〓候也
昭和十八年二月二十四日
委員長公爵島津忠承
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
昭和十二年法律第八十四號中改正法律
案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報告候也
昭和十八年二月二十四日
委員長公爵島津忠承
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
〔公爵島津忠承君演壇ニ登ル〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=18
-
019・島津忠承
○公爵島津忠承君 只今議題トナリマシタ
昭和十八年度一般會計歲出ノ財源ニ充ツル
爲公債發行ニ關スル法律案外五件ノ、特別
委員會ニ於ケル經過竝ニ其ノ結果ヲ御報〓
申上ゲマス、先ヅ第一ニ、昭和十八年度一般
會計歲出ノ財源ニ充ツル爲公債發行ニ關ス
ル法律案デアリマスガ、是ハ昭和十八年度歲入
歲出總豫算竝ニ同年度歲入歲出總豫算追加
第一號及第二號ヲ合セマシタ歲出總額百三
十二億七千五百十餘萬圓ニ對シ、普通歲入
竝ニ前年度剩餘金ヲ充當シテ尙不足スル三
十二億六百三十餘萬圓ニ付テ、現行ノ公債
法ニ依リ調達シ得ル分ヲ差引キ、三十一億
八千六百三十萬圓ヲ限リ起債ノ權能ヲ得ム
トスルモノデアリマス、次ニ營繕用品資金
特別會計法案デアリマスガ、是ハ大藏省營
繕管財局ニ於テ其ノ司掌スル營繕事業ノ圓
滑ナル遂行ヲ圖ル爲、營繕用品資金ヲ設置
シ、其ノ歲入歳出ハ之ヲ一般ノ會計ト區別
經理スル爲、特別會計ヲ設置セムトスルモ
ノデアリマス、次ニ造幣局ノ資金ニ關スル
法律案デアリマスガ、是ハ造幣局ニ於ケル
事業量ノ增大ニ伴ヒ、從來ノ据置運轉資本
四百萬圓ヲ三千萬圓ニ增加シ、而シテ此ノ資
本ノ增加ニ充當スル財源ハ造幣局資金ノ中
ヨリ使用スルコトトシ、昭和十八年度以降
ニ於テ漸次ニ所要ノ金額ヲ繰入レ得ルコト
トスルノ外、同局ノ事業ノ擴張ニ伴フ建物
及其ノ附屬設備ノ擴張ニ付テハ從來昭和
十五年度ヨリ同十九年度ニ亙ル繼續事業ト
シテ施行中ノ處、今囘更ニ是等ノ事業ヲ昭
和十八年度ヨリ同二十年度ニ亙リ施行スル
必要ガアリマスノデ、其ノ所要財源ニ付六
千百七十六萬百四圓ヲ、從來ノ事業ト同樣、
造幣局資金ノ中ヨリ拂出シ、一般會計ニ繰
入レ得ルコトトセムトスルノデアリマス、
次ニ昭和十五年法律第六十九號中改正法
律案デアリマスガ、大東亞戰爭ニ關スル
一時賜金トシテ交付スル公債ノ發行ハ、現
在昭和十五年度乃至同十七年度中ニ一時賜
金賜與ノ發令アリタル者ニ對シ交付スル場
合ニ限ラレテ居リマシタ處、今囘之ヲ昭和
十八年度ニ於テ一時賜金賜與ノ發令アリタ
ル者ニ對シテモ發行交付シ得ルコトトスル
モノデアリマス、次ニ昭和十二年法律第八
十號改正法律案デアリマスガ、通信事業特
別會計ニ於ケル簡易生命保險及郵便年金ノ
事務ノ取扱ニ要スル經費ニ關スル法律ノ改
正案デアリマシテ、過般實施ノ行政簡素化
ニ依リ、從來厚生大臣ノ管理ニ屬シテ居リ
マシタ簡易生命保險及郵便年金ニ關スル事
務ハ、之ヲ遞信大臣ノ管理ニ屬セシムルコ
トトナリ、又從來遞信局及ビ郵便局ニ於ケ
ル是等ノ管理ニ關スル事務ハ、簡易保險局
ニ於テ取扱フコトトナリマシタ等ニ伴ヒマシテ
〔議長伯爵松平賴壽君議長席ニ著ク〕
之ガ事務取扱ノ便宜上必要ナル改正ヲナサム
トスルモノデアリマス、最後ニ昭和十二年法
律第八十四號中改正法律案デアリマスルガ、
是ハ大東亞戰爭ニ關スル臨時軍事費支辨ノ爲
公債發行ニ關スル法律ノ改正案デアリマシテ、
今囘ノ臨時軍事費二百七十億圓ノ追加計上
ニ伴ヒ、其ノ所要財源中、一般會計及特別
會計ヨリノ繰入金等ヲ以テ充當シ、尙不足
スル額ニ付キマシテハ公債又ハ借入金ノ
財源ニ依ルコトヲ要シマスルノデ、今後ニ
於ケル事務ノ簡捷ヲ圖ル等ノ趣旨ニ依リマ
シテ、公債又ハ借入金ノ限度額ヲ、臨時軍
事費特別會計ニ於ケル歲出豫算額ヨリ當該
特別會計ニ於ケル他會計ヨリ受入金其ノ他
ノ普通歲入ノ豫定額ヲ控除シタル額ニ相當
スル金額ニ、改メムトスルモノデアリマス、
尙朝鮮總督府、臺灣總督府、樺太廳及關東
局ノ各特別會計ニ於ケル今囘ノ增稅等ニ依
ル收入額ノ一部、竝ニ朝鮮總督府及臺灣總
督府ノ各特別會計ニ於ケル今囘ノ煙草ノ値
上ニ依ル增收額ノ一部ヲモ、臨時軍事費ノ
財源ニ充ツルコトトナリマシタ等ニ伴ヒマ
シテ、是亦今後ニ於ケル事務ノ簡捷ヲ圖ル趣
ノ下ニ、昭和十三年法律第二十三號中所要
ノ改正ヲ、本法律案ノ附則ヲ以テ行フコト
トナッテ居ルノデアリマス、以上ガ付託セ
ラレマシタ六件ノ法律案ノ內容ノ〓略デゴ
ザイマス、次ニ委員會ニ於ケル質疑應答ノ
主ナルモノヲ申上ゲマス、第一ハ、公債消化力
ノ趨勢如何ト云フ質問デアリマス、之ニ對シ
マシテ、昭和十二年以降ノ消化率ハ漸次好成
績ヲ示シ、十七年迄ノ平均ハ八十七·三「パー
セント」デアリ、今後モ從來實行中ノ方法ヲ
以テ益〓努力セネバナラヌト思フガ、明年
度ニ於テハ公債ノ賣買機構ヲ整備シ一層
其ノ强化ヲ圖ルコトヲ考ヘテ居ル、トノ答
辯デアリマシタ、又國民所得ノ今後ノ見
透シ如何ト云フ質問ニ對シマシテ、國民所得
ノ增加率ハナカ〓〓推定困難デアルガ、大
東亞共榮圈ノ生產擴充ヲ考ヘルトキハ、本
年ノ四百五十億、明年ノ五百億ノ見當ハ將來
增加スルモノト思フトノ答辯デゴザイマシ
ク、又營繕事業ノ統一ノ範圍ヲ擴張スル考
ハナイカ、トノ質問ニ對シマシテ、目下政
府ノ營繕ハ各省ニ於ケル特殊ノモノハ各省
ニ於テ司掌スルコトニナッテ居リ、從ッテ建
前ハ統一ヲ期シテ居ルガ、各般ノ事情ヨリ
シテ全部ヲ統一スルコトハ出來兼ネルトノ
答辯デアリマシタ、又今後ニ於ケル企業
整備ニ關スル豫算上其ノ他ノ措置ニ付テノ
質問ニ對シマシテ、此ノ問題ハ、政府ニ於
テ戰時金融金庫等ヲ通ズル金融上ノ取計
ヒ其ノ他ノ關係ニ付目下〓究中デアル旨
ノ答辯ガアリマシタ、最後ニ昭和十二年法
律第八十四號中改正法律案ニ付テノ質問デ
アリマスルガ、臨時軍事費公債ノ發行限度ヲ、
金額ヲ以テ定メナイコトニシタノハ、臨時
軍事費ノ財源トシテハ今囘ハ借入金ヲ豫定
シテ居リ、又今後ニ於ケル事務ノ簡捷ヲ圖
ル趣旨ノ爲デアツテ、歲入補塡公債ノ如キ
ハ從來通リ金額ヲ明記シテ御協賛ヲ經ル方
針デアル、トノ答辯デゴザイマシタ、以上
ノ外、委員會ニ於キマシテハ各委員ヨリ熱
心ナル質問ガアリマシテ、之ニ對シ政府當
局ヨリソレ〓〓懇切ナル答辯ガアツタノデ
アリマスルガ、詳細ハ速記錄ニ依リ御覽ヲ願
ヒタイト存ジマス、斯クシテ質疑ヲ終リマ
シテ、討論ニ入リマシタ處、一委員ヨリ、
以上六案ハ極メテ時局ニ適シタモノデアリ
進ンデ贊意ヲ表スル旨ノ發言ガアリマシテ、
採決ノ結果、全會一致ヲ以テ六案共原案通
リ可決ト決定シタ次第デアリマス、以上御
報告ヲ終リマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=19
-
020・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 別ニ御發言モナ
ケレバ、六案ノ採決ヲ致シマス、六案ノ第
二讀會ヲ開クコトニ御異議ハゴザイマセヌ
カ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=20
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021・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=21
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022・西大路吉光
○子爵西大路吉光君 直チニ各案ノ第二讀
會ヲ開カレムコトヲ希望致シマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=22
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023・植村家治
○子爵植村家治君 贊成発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=23
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024・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 西大路子爵ノ動
議ニ御異議ゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=24
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025・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=25
-
026・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 六案ノ第二讀會
ヲ開キマス、御異議ガナケレバ、全部ヲ問
題ニ供シマス、六案全部、委員長ノ報〓通
リデ御異議ハゴザイマセヌカ
(「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=26
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027・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=27
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028・西大路吉光
○子爵西大路吉光君 直チニ各案ノ第三讀
會ヲ開カレムコトヲ希望致シマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=28
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029・植村家治
○子爵植村家治君 贊成発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=29
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030・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 西大路子爵ノ動
議ニ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=30
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031・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=31
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032・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 六案ノ第三讀會
ヲ開キマス、六案全部、第二讀會ノ決議通
リデ御里議ゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=32
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033・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=33
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034・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 日程第十一、木
炭需給調節特別會計法中改正法律案、政府
提出、衆議院送付、第一讀會ノ續、委員長
報〓、委員長黑木伯爵
木炭需給調節特別會計法中改正法律案
右可決スヘキモノナリト議決セリ依テ及
報告候也
昭和十八年二月二十二日
委員長伯爵黑木三次
貴族院議長伯爵松平賴壽殿
〔伯爵黑木三次君演壇ニ登ル〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=34
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035・黒木三次
○伯爵黑木三次君 只今議題ト相成リマシタ
ル木炭需給調節特別會計法中改正法律案
)、委員會ニ於キマスル審議ノ經過竝ニ其
ノ結果ヲ御報告申上ゲマス、委員會ハ二囘
開會致シマシテ、満場一致可決致シマシタ
次第デゴザイマス、本法案ノ要旨ハ、薪ノ
主要消費地、卽チ東京、大阪、愛知、神奈
川、埼玉等ニ於ケル需給ノ狀況ニ鑑ミマシ
テ、木炭ト同樣ニ、政府ニ於テ新タニ薪ヲ買
入賣渡又ハ貯藏ヲ行ヒマシテ、薪ノ需給
ノ圓滑ヲ圖ラムトスルモノデアリマス、其
ノ必要トスル理由ハ、木炭及薪ノ生產、出
荷輸送ヲ互ニ競合シナイヤウニ計畫的ニ
行ヒマシテ、且消費地ニ於ケル家庭燃料ノ
利用ヲ合理的ニスル爲ニ、其ノ綜合的配給ヲ
行ハムガ爲ナノデゴザイマス、木炭需給調
節特別會計ハ、昭和十五年度ニ設置セラレ
マシテ、爾來消費地ニ於ケル木炭ノ供給ヲ致
シテ參ッタノデゴザイマスガ、昭和十八年度
ニ於テハ、木炭三億八千萬貫ノ外ニ薪一億
五千萬束ヲ買入レ、之ヲ消費地ニ於テ賣渡サ
ムトスル計畫ナノデゴザイマシテ、此ノ爲ニ「木
炭需給調節特別會計法」ヲ「薪炭需給調節特
別會計法」ト改メ、第一條及第四條ニ「木炭」ト
アリマスノヲ「薪炭」ト改メムトスルノデゴザイ
マス、本案ノ審議ニ當リマシテハ、時々速記ヲ
中止致シマシテ懇談ヲ交ヘタノデゴザイマシ
タガ、今質疑應答ノ主ナルモノ二三ヲ申上
ゲタイト存ジマス、第一ニ、昭和十八年度ニ
於テハ鑛工業用ノ木炭ノ需要ガ一層增加ス
ルト思フガ、生產ヲ本年度ト同樣トスレバ、自
然家庭用ノ消費ヲ規正セネバナラナイコト
トナルデアルノガ、瓦斯ノ消費規正、玄米食ノ
厲行等ニ依リマシテ家庭燃料ハ著シク不足シ
テ居ル、現在是以上ノ消費規正ハ困難ト思
ハレルガ、鑛工業用木炭ノ增加ニ付テ政府
ハ何カ方策ヲ考ヘテ居ルカ、斯樣ナ御質問
ニ對シマシテ、鑛工業用ノ木炭ハ家庭用ノ木
炭ト同ジデアルノデ、特ニ鑛工業用木炭ノ
增產ト云フコトハ考ヘテハ居ラヌガ、般
的ニ木炭ノ增產ニ付テハ來年度ニ於テモ
豫算四百五十萬圓ヲ以テ本年度同樣增產ニ
極力邁進スルコトトシテ居ル、併シ戰時下
生產ニ付テ種々ノ惡條件モアルノデ、本年
度以上ノ增產ハ或ハ期待円來ナイカモ知レ
ナイ、從ッテ家庭用或ハ小口業務用ニ付テハ
或程度ノ消費規正ヲシナケレバナラナイガ、
家庭用ニ付テハ、國民生活ノ最低限度ノ保
障ト云フ建前カラ、科學的ニ算出シマシタ
必要量ハ必ズ確保スルヤウニシテ居ルカラ、
生活ノ不安ト云フコトハナイト云フ御答
辯デゴザイマス、又薪炭、木材ノ增產ニハ
輸送ノ點ガ重要デアルガ、政府ハ林道ニ付
テ十分豫算ヲ計上シ、或ハ政府ノ特別會計
ニ依リ貨物自動車等ヲ所有シ、輸送上ニ遺
漏ナキヲ期スル要ガアリハシナイカ、トノ
御質問ニ對シマシテハ、林道網ノ擴充ニ付
テハ、昭和十八年度ヨリハ更ニ其ノ豫算ヲ
增加シ、其ノ開設ノ助成ニ一層力ヲ致サム
トシテ居ル、特別會計ニ於テ貨物自動車等
ヲ所有スルコトニ付テハ、現在モ幾分カ行ッ
テ居ルケレドモ、不十分ナルヲ以テ更ニ之
ヲ擴大スル積リデアリ、薪炭、木材ノ輸送
ニ遺憾ナキヲ期シテ居ル次第デアルト御答
辯ガゴザイマシタ、更ニ薪炭、木材ノ增產
ニ伴ヒ、森林治水ニ相當ノ影響アリト思フ
ケレドモ是ニ對スル對策ハ執ッテ居ラルヽ
ノカト、斯樣ナ御質問ニ對シマシテハ、森
林ノ伐採ニ當テテ、、治水上支障ノアル箇所
ニ付テハ森林伐採等ニ依リ國土保安ヲ害
スルコトナキヤウニ十分注意シテ居ル、
伐採跡地ノ造林ニ付テハ、昭和十六年度以
來民有林造林助成等ノ大計晝ヲ樹立シマシ
テ著々實行シツヽアリ、森林資源ノ保續竝
ニ治山治水上遺憾ナキヲ期シテ居ル次第デ
アルトノ答辯ガゴザイマシタ、其ノ他薪炭
需要狀況、木材ノ增產對策、木材統制機構
ノ運營、平地林ノ斫伐ノ問題、卽チ日光並
木、神社宅地内ノ大木伐採ニ付キマシテ、
各委員ヨリ種々熱心ナル質問ガゴザイマシ
タガ、之ニ對シ當局ノ誠意アル御答辯ガゴ
ザイマシタ、玆ニ特ニ差加へ置キタイコト
ハ、山林局長ノ率直ナル答辯ノアッタコトデ
ゴザイマシテ、之ガ議事ノ進行ヲ非常ニ速
カナラシメタコトヲ申上ゲタイト存ジマス、
質疑ヲ終リ、討論ニ入リマシタガ、何等御
發言モナク、採決ニ入リ、委員會ハ全會一
致原案通リ可決スベキモノト議決致シマシ
タ、以上ヲ以テ御報告ヲ終リマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=35
-
036・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 別ニ御發言モナ
ケレバ、本案ノ採決ヲ致シマス、本案ノ第
二讀會ヲ開クコトニ御異議ハゴザイマセヌ
カ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=36
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037・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=37
-
038・西大路吉光
○子爵西大路吉光君 直チニ本案ノ第二讀
會ヲ開カレムコトヲ希望致シマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=38
-
039・植村家治
○子爵植村家治君 贊成発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=39
-
040・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 西大路子爵ノ動
議ニ御異議ゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=40
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041・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=41
-
042・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 本案ノ第二讀會
ヲ開キマス、御異議ガナケレバ、全部ヲ問
題ニ供シマス、本案全部、委員長ノ報〓通
リデ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=42
-
043・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=43
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044・西大路吉光
○子爵西大路吉光君 直チニ本案ノ第三讀
會ヲ開カレムコトヲ希望致シマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=44
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045・植村家治
○子爵植村家治君 贊成発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=45
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046・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 西大路子爵ノ動
議ニ御異議ゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=46
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047・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=47
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048・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 本案ノ第三讀會
ヲ開キマス、本案全部、第二讀會ノ決議通
リデ御異議ハゴザイマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼フ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=48
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049・松平頼壽
○議長(伯爵松平賴壽君) 御異議ナイト認
メマス、次會ハ來ル三月一日午前十時ヨリ
開會致シマス、議事日程ハ、決定次第彙報
ヲ以テ御通知ニ及ビマス、本日ハ是ニテ散
會致シマス
午前十時四十一分散會発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008103242X01419430227&spkNum=49
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