1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和十九年一月二十二日(土曜日)
午後一時三十一分開議
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議事日程 第三號
昭和十九年一月二十二日
午後一時開議
第一 所得税法外二十九法律中改正法律案(政府提出) 第一讀會
第二 昭和十九年度一般會計歳出の財源に充つる等の爲の公債發行に關する法律案(政府提出) 第一讀會
第三 學校特別會計法案(政府提出) 第一讀會
第四 厚生保險特別會計法案(政府提出) 第一讀會
第五 農業家畜再保險特別會計法案(政府提出) 第一讀會
第六 簡易生命保險及郵便年金特別會計法案(政府提出) 第一讀會
第七 臺灣事業用品資金特別會計法案(政府提出) 第一讀會
第八 作業會計法外十法律中改正法律案(政府提出) 第一讀會
第九 國有財産整理資金特別會計法外三法の廢止に關する法律案(政府提出) 第一讀會
第十 臨時資金調整法中改正法律案(政府提出) 第一讀會
第十一 戰時喪失無記名國債證券臨時措置法案(政府提出) 第一讀會
第十二 戰時特殊損害保險法案(政府提出) 第一讀會
第十三 煙草專賣法及鹽專賣法中改正法律案(政府提出) 第一讀會
第十四 大日本育英會法案(政府提出) 第一讀會
第十五 青年學校教育費國庫補助法中改正法律案(政府提出) 第一讀會
第十六 公立學校職員年功加俸國庫補助法中改正法律案(政府提出) 第一讀會
第十七 鐵道敷設法戰時特例案(政府提出) 第一讀會
第十八 郵便法中改正法律案(政府提出) 第一讀會
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〔左の報告は朗讀を經さるも參照の爲茲に掲載す〕
一政府より提出せられたる議案左の如し
(第一號)昭和十八年度歳入歳出總豫算追加案
(特第一號)昭和十八年度特別會計歳入歳出豫算追加案
(第一號)昭和十九年度歳入歳出總豫算追加案
(特第一號)昭和十九年度特別會計歳入歳出豫算追加案
(追第一號)豫算外國庫の負擔となるべき契約を爲すを要する件
昭和十七年度歳入歳出總決算
昭和十七年度各特別會計歳入歳出決算
昭和十七年度歳入歳出決算檢査報告
(以上一月二十一日政府提出)
一、昨二十一日東條内閣總理大臣より左の通發令ありたる旨の通牒を受領せり
大藏省調査官 野田卯一
大藏書記官 林修三
第八十四囘帝國議會大藏省所管事務政府委員被仰付
厚生書記官 花澤武夫
第八十四囘帝國議會厚生省所管事務政府委員被仰付
一、昨二十一日議長に於て辭任を許可したる常任委員左の如し
第八部選出豫算委員 松永東君
第九部選出決算委員 山中義貞君
━━━━━━━━━━━━━発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=0
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001・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 是ヨリ會議ヲ開キマ
ス、日程第一、所得稅法外二十九法律中改
正法律案ノ第一讀會ヲ開キマス-賀屋大
藏大臣
第所得稅法外二十九法律中改正法
律案(政府提出)第一讀會
所得稅法外二十九法律中改正法律案
第一條所得稅法中左ノ通改正ス
第八條中「配當」ノ下ニ「又ハ剩餘金ノ
分配」ヲ、「退社」ノ下ニ、「脫退」ヲ加ヘ
「又ハ社員」ヲ「、社員又ハ出資者」ニ改
ム
第十條第一項第三ニ左ノ如ク加フ
丙種本法施行地ニ於テ支拂ヲ受ク
ル報酬、料金等ニシテ命令ヲ以テ
定ムルモノノ所得
第十一條第一項第五號ヲ削除シ同條第
二項ヲ削ル
第十二條第一項第二號但書ヲ削リ同項
第八號及第九號中「五千圓」ヲ「三千圓」
ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
前年一月一日ヨリ其ノ年分所得金額
ノ決定前ニ本法施行地ニ住所又ハ一
年以上居所ヲ有スルニ至リタル者ノ
不動產所得、乙種ノ配當利子所得、
甲種及乙種ノ事業所得竝ニ乙種ノ勤
勞所得ノ計算ニ關シ必要ナル事項ハ
命令ヲ以テ之ヲ定ム
第十七條甲種及乙種ノ事業所得ニ付
テハ其ノ所得ノ總額ヨリ四百圓ヲ控
除ス
丙種ノ事業所得ニ付テハ其ノ所得ヨ
リ六百圓ヲ控除ス但シ命令ヲ以テ定
ムルモノニ付テハ四百圓ヲ控除ス
同居ノ戶主及其ノ家族中二人以上ノ
者ガ甲種及乙種ノ事業所得ヲ有スル
場合ニ於テハ第一項ノ規定ニ依リ控
除スベキ金額ハ總額ニ於テ四百圓ヲ
超ユルコトヲ得ズ戶主ト別居スル二
人以上ノ同居家族ノ甲種及乙種ノ事
業所得ニ付亦同ジ
第十八條乙種ノ勤勞所得ニ付テハ其
ノ所得ヨリ六百圓ヲ控除ス
前年中ニ甲種ノ勤勞所得ニ付第十六
條第一項ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケタ
ル者ノ乙種ノ勤勞所得ニ付テハ前項
ノ規定ニ依ル控除ハ之ヲ爲サズ但シ
前年中ニ甲種ノ勤勞所得ニ付同條第
一項ノ規定ニ依リ控除シタル金額ガ
六百圓ニ滿タザルトキハ六百圓ト同
項ノ專室ニ依リ控除シタル金額トノ
差額ヲ其ノ所得ヨリ控除ス
第十九條削除
第二十條第二項中「前條」ヲ「第十七條
第三項」ニ改ム
第二十一條分類所得稅ハ左ノ稅率ニ
依リ之ヲ賦課ス
第一不動產所得百分ノ二十一
第二配當利子所得
甲種
國債ノ利子
書百分ノ十三
二國債以外ノ公債ノ利子、元
本ノ償還及利息ノ支拂ニ付政
府ノ保證アル社債ノ利子竝ニ
法人ヨリ受クル利益若ハ利息
ノ配當又ハ剩餘金ノ分配
百分ノ十九
三其ノ他百分ノ二十
乙種百分ノ二十
第三事業所得
甲種及乙種百分ノ十八
丙種百分ノ十五
第四勤勞所得百分ノ十五
第五山林ノ所得
所得金額ヲ左ノ各級ニ區分シ遞次
ニ各稅率ヲ適用ス
二千圓以下ノ金額
百分ノ十五
二千圓ヲ超ユル金額
百分ノ二十
四千圓ヲ超ユル金額
百分ノ二十五
二萬圓ヲ超ユル金額
百分ノ三十
四萬圓ヲ超ユル金額
百分ノ四十五
十萬圓ヲ超ユル金額
百分ノ六十
第六退職所得
所得金額ヲ支拂者ノ異ル每ニ左ノ
各級ニ區分シ遞次ニ各稅率ヲ適用
ス
二萬圓以下ノ金額
百分ノ十五
二萬圓ヲ超ユル金額
百分ノ二十五
十萬圓ヲ超ユル金額
百分ノ四十
五十萬圓ヲ超ユル金額
百分ノ六十
第七〓算取引所得
所得金額ヲ左ノ各級ニ區分シ遞次
ニ各稅率ヲ適用ス
十萬圓以下ノ金額
百分ノ三十五
十萬圓ヲ超ユル金額
百分ノ五十
三十萬圓ヲ超ユル金額
百分ノ六十五
不動產所得ノ金額ガ六百圓以下ナル
トキハ前項中不動產所得ニ付規定ス
ル稅率百分ノ二十一ハ之ヲ百分ノ十
九トス
銀行貯蓄預金、市町村農業會貯金、產
業組合貯金、市街地信用組合貯金其
ノ他命令ヲ以テ定ムル預金ノ利子ニ
付テハ第一項中配當利子所得甲種第
三號ニ規定スル稅率百分ノ二十ハ之
ヲ百分ノ十五トス
元本五千圓ヲ超エザル銀行預金及前
項ニ規定スル預金ノ利子竝ニ元本五
千圓ヲ超エザル命令ヲ以テ定ムル合
同運用信託ノ利益ニ付テハ第一項中
配當利子所得甲種第三號ニ用定スル
稅率百分ノ二十及前項ニ規定スル稅
率百分ノ十五ハ之ヲ百分ノ五トス
前項ノ元本ハ命令ノ定ムル所ニ依リ
之ヲ計算ス
第十七條ノ規定ニ依ル控除前ノ甲種
及乙種ノ事業所得ノ總額ガ千圓以下
ナルトキハ第一項中甲種及乙種ノ事
業所得ニ付規定スル稅率百分ノ十八
ハ之ヲ百分ノ十五トス
戶主及其ノ同居家族ノ不動產所得、
事業所得(丙種ノ事業所得ヲ除ク)及
山林ノ所得ハ各之ヲ合算シ各其ノ總
額ニ付第一項、第二項又ハ前項ノ規
定ヲ適用ス戶主ト別居スル二人以上
ノ同居家族ノ不動產所得、事業所得
(內種ノ事業所得ヲ除ク)及山林ノ所
得ニ付亦同ジ
第二十二條第一項ヲ左ノ如ク改ム
第一條ノ規定ニ該當セザル個人又ハ
本法施行地ニ本店若ハ主タル事務所
ヲ有セザル法人ノ甲種ノ配當利子所
得ニ對スル分類所得稅ハ前條ノ規定
ニ拘ラズ左ノ稅率ニ依リ之ヲ賦課ス
國債ノ利子百分ノ二十三
二國債以外ノ公債ノ利子竝ニ元本
ノ償還及利息ノ支拂ニ付政府ノ保
證アル社債ノ利子
百分ノ二十九
三前條第三項ニ規定スル預金ノ利
子但シ同條第四項ニ規定スル預金
ノ利子ヲ除ク百分ノ二十五
四前條第四項ニ規定スル預金ノ利
子及合同運用信託ノ利益
百分ノ五
五法人ヨリ受クル利益若ハ利息ノ
配當又ハ剩餘金ノ分配
百分ノ三十六
六其ノ他百分ノ三十
同條第二項中「百分ノ二十二」ヲ「百分
ノ三十二」ニ改ム
第二十四條第一項中「年二百圓ノ割合
ニ依リ給與ノ支給期間ニ應ジテ算出シ
タル金額ノ百分ノ十二(扶養家族中子
五人以上ナルトキハ百分ノ十八)箱
當スル」ヲ「年二十四圓(扶養家族中子
五人以上ナルトキハ年三十六圓)ノ割
合ニ依リ給與ノ支給期間ニ應ジテ算出
シタル」ニ改メ同條第四項ヲ削ル
第二十五條第一項中「二百圓ノ百分ノ
十二(扶養家族中子五人以上ナルトキ
ハ百分ノ十八)ニ相當スル金額」ヲ「二
十四圓(扶養家族中子五人以上ナルト
キハ三十六圓)」ニ、同條第三項中「第
一項ノ扶養家族」ヲ「前項ノ扶養家族」
ニ、「第一項ノ規定ニ依ル控除ハ」ヲ「前
項ノ規定ニ依ル控除ハ」ニ改メ同條第
二項及第五項ヲ削ル
第二十六條ノ二中「保險料中年額二百
四十圓以內ニ於テ命令ヲ以テ定ムル金
額ノ百分ノ十ニ相當スル」ヲ「年額二十
四圓以內ニ於テ命令ヲ以テ定ムル」ニ
改ム
第二十九條第一號中「第一項」ヲ削リ
「第五號」ヲ「第四號」ニ改メ同條第二號
中「所得中」ノ下ニ「山林ノ所得及」ヲ加
ヘ同條ニ左ノ一號ヲ加フ
四第二十一條第四項ニ規定スル預
金ノ利子及合同運用信託ノ利益
第三十條第一項第二號中「十分ノ四」ヲ
「十分ノ三」ニ改メ同項第六號ヲ削除ス
同條第二項中一第六號、」ヲ削リ同條第
五項中「第六號」ヲ「第五號」ニ改メ同條
ニ左ノ一項ヲ加フ
前年一月一日ヨリ其ノ年分所得金額
ノ決定前ニ本法施行地ニ住所又ハ一
年以上居所ヲ有スルニ至リタル者ノ
總所得ノ計算ニ關シ必要ナル事項ハ
命令ヲ以テ之ヲ定ム
第三十一條第一項中「一萬圓」ヲ「六千
圓三原八
第三十二條第二項中「、山林ノ所得及」
ヲ「及剩餘金ノ分配竝ニ」ニ改ム
第三十三條第一項中「山林ノ所得ハ各」
ヲ「剩餘金ノ分配ハ」ニ、「百分ノ三」ヲ
「百分ノ五」ニ、「百分ノ六」ヲ「百分ノ八」
ニ、「各其ノ」ヲ「其ノ」ニ、「百分ノ十二」
ヲ「百分ノ十五」ニ、「百分ノ十八」ヲ「百
分ノ二十二」ニ、「百分ノ二十四」ヲ「百
分ノ二十九」ニ、「百分ノ三十」ヲ「百分
ノ三十六」ニ、「百分ノ三十六」ヲ「百分
ノ四十二」ニ、「百分ノ四十二」ヲ「百分
ノ四十八」ニ、「百分ノ四十八」ヲ「百分
ノ五十四」ニ、「百分ノ五十四」ヲ「百分
ノ五十九」ニ、「百分ノ六十」ヲ「百分ノ
六十四」ニ、「百分ノ六十六」ヲ「百分ノ
六十九」ニ、「百分ノ七十二」ヲ「百分ノ
七十四」三菱八
第三十四條第一項中「事業所得」ヲ「甲
種若ハ乙種ノ事業所得」ニ、「三月十五
日」ヲ「一月三十一日」ニ改メ同項ニ左
ノ但書ヲ加フ
但シ其ノ年一月一日ヨリ其ノ年分所
得金額ノ決定前ニ本法施行地ニ住所
又ハ一年以上居所ヲ有スルニ至リタ
ル者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ住所又
ハ一年以上居所ヲ有スルニ至リタル
日ヨリ一月以內ニ申告スベシ
同條第二項中「前項」ヲ「第一項」ニ改メ
同條第一項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
其ノ年一月一日ヨリ二月末日迄ニ法
人ヨリ利益若ハ利息ノ配當又ハ剩餘
金ノ分配ヲ受ケタル者ハ命令ノ定ム
ル所ニ依リ三月十五日迄ニ申〓スベ
シ
第三十六條第一項中「事業所得」ヲ〒
種及乙種ノ事業所得」ニ改ム
第三十七條中「五月三十一日」ヲ「四月
三十日」ニ改ム
第五十三條第二項但書ヲ左ノ如ク改ム
但シ其ノ選擧區域ノ變更ノ月ガ一月
ナルトキハ二月、三月乃至八月ナル
トキハ九月、十月乃至十二月ナルト
キハ翌年二月ヲ以テ終了スルモノト
ス
第七十二條中「甲種ノ配當利子所得、」
ノ下ニ「丙種ノ事業所得、」ヲ加ヘ同條
ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ場合ニ於テ丙種ノ事業所得ニ
付テハ第十二條、第十七條、第二十
五條及第二十六條ノ二ノ規定ニ拘ラ
ズ其ノ支拂ヲ受クベキ金額ヨリ命令
ヲ以テ定ムル金額ヲ控除シタル金額
ニ第二十一條第一項ニ規定スル稅率
百分ノ十五ヲ乘ジテ算出シタル金額
ニ依リ分西所得稅ヲ徵收スベシ
第七十二條ノ二前條ノ規定ニ依リ丙
種ノ事業所得ニ付徵收セラレタル分
類所得稅額ガ當該事業所得ニ付第十
二條、第十七條、第二十一條、第二
十五條及第二十六條ノ二ノ規定ヲ適
用シテ算出シタル分類所得稅額ヲ超
過スルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ
其ノ超過額ヲ還付ス
第七十三條中「事業所得」ヲ「甲種及乙
種ノ事業所得」ニ、「七月一日ヨリ三十
一日限」ヲ「六月一日ヨリ三十日限」ニ
改メ同條但書ヲ左ノ如ク改ム
但シ年額ガ命令ヲ以テ定ムル金額ニ
滿タザルトキハ之ヲ二分シ第二期及
第四期ニ於テ徵收ス
同條ニ左ノ一項ヲ加フ
納稅義務者納稅管理人ノ申告ヲ爲サ
ズシテ本法施行地ニ住所及居所ヲ有
セザルニ至ルトキハ前項ノ規定ニ拘
ラズ直ニ其ノ所得稅ヲ徵收スルコト
ヲ得
第七十六條ノ二前年一月一日ヨリ其
ノ年分所得金額ノ決定前ニ本法施行
地ニ住所又ハ一年以上居所ヲ有スル
ニ至リタル者其ノ年中ニ本法施行地
ニ住所及居所ヲ有セザルニ至ルトキ
ハ命令ノ定ムル所ニ依リ所得稅ヲ輕
減又ハ免除ス
第七十九條及第八十條第一項第一號中
「若ハ賞與又ハ」ヲ「、賞與若ハ」ニ改メ
「給與」ノ下ニ「又ハ報酬、料金等ニシ
テ命令ヲ以テ定ムルモノ」ヲ加フ
第八十二條ニ左ノ一項ヲ加フ
稅務署長又ハ其ノ代理官ハ調査上必
要アルトキハ納稅義務者ノ組織スル
團體又ハ町內會部落會其ノ他此等ニ
準ズル團體ニ對シ其ノ團體員ノ所得
ニ付質問スルコトヲ得
第八十三條中「第七十二條ノ規定ニ依
リ」ノ下ニ「丙種ノ事業所得又ハ」ヲ加
フ
第八十四條第一項中「事業所得」ヲ〓
種及乙種ノ事業所得」ニ改ム
第百六條第一項中「百分ノ二十五」ヲ
「百分ノ三十」ニ改ム
第二條法人稅法中左ノ通改正ス
第七條第一項中「及積立金額」ヲ削リ
「月割平均額」ノ下ニ「及各事業年度開
始ノ時ニ於ケル積立金額ノ合計金額」
ヲ加ヘ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
法人ガ合併ヲ爲シタル場合ニ於ケル
資本ノ計算ニ關シテハ前二項ノ規定
ニ拘ラズ命令ヲ以テ別段ノ定ヲ爲ス
コトヲ得
第十六條第一項中「百分ノ二十五」ヲ
「百分ノ三十」ニ、「百分ノ三十七」ヲ
「百分ノ四十五」ニ、「千分ノ一·五」ヲ
「千分ノ三」ニ改ム
第十七條第一項中「百分ノ二十四」ヲ
「百分ノ三十」ニ、「百分ノ三十六」ヲ
「百分ノ四十五」ニ、「百分ノ四十八」ヲ
「百分ノ六十」ニ、「百分ノ六十」ヲ급
分ノ七十四」ニ改メ「、百萬圓ヲ超ユル
金額ニ百分ノ七十二」ヲ削ル
第三條特別法人稅法中左ノ通改正ス
第三條特別法人稅ハ特別ノ法人ノ左
ノ剩餘金ニ付之ヲ賦課ス
各事業年度ノ剩餘金
二〓算剩餘金
第四條第一項中「特別ノ法人ノ」ノ下ニ
「各事業年度ノ」ヲ加フ
第五條特別ノ法人解散シタル場合ニ
於テ其ノ殘餘財產ノ價額ガ解散當時
ノ拂込濟出資金額及積立金額ノ合計
金額ヲ超過スルトキハ其ノ超過金額
ヲ以テ特別ノ法人〓算剩餘金トス
特別ノ法人合併ヲ爲シタル場合ニ於
テ合併ニ因リ消滅シタル特別ノ法人
ノ出資者ガ合併後存續スア特別ノ法年
人又ハ合併ニ因リテ設立シタル特別
ノ法人ヨリ合併ニ因リテ取得スル拂
込濟出資金額及金錢ノ總額ガ合併ニ
因リテ消滅シタル特別ノ法人ノ合併
當時ノ拂込濟出資金額及積立金額ノ
合併金額ヲ超過スルトキハ其ノ超過
金額ハ之ヲ合併ニ因リテ消滅シタル
特別ノ法人ノ〓算剩餘金ト看做ス
第一項又ハ第二項ニ於テ積立金額ト
ハ積立金其ノ他名義ノ何タルヲ問ハ
ズ特別ノ法人ノ各事業年度ノ剩餘金
中其ノ留保シタル金額ヲ謂フ
特別法人稅トシテ納付スベキ金額ハ
前項ノ留保シタル金額ニハ之ヲ算入
セズ
前條第二項ノ規定ハ〓算剩餘金ノ計
算ニ付之ヲ準用ス
第六條第一項中「前條ノ規定ニ依ル控
除前」ヲ「各事業年度」ニ改ム
第九條中「百分ノ十二·五」ヲ「百分ノ二
十」ニ改ム
第十條第一項中「損益計算書」ノ下ニ
「又ハ〓算若ハ合併ニ關スル計算書」ヲ
加へ「第四條及第六條第二項」ヲ「第四
條第五條、第六條第二項及第七條」
五段六、
第十七條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ〓算剩餘金ニ對スル特別法人稅
ハ〓算又ハ合併ノ際之ヲ徵收ス
第十八條中「解散シタル場合ニ於テ」ノ
下ニ「各事業年度ノ剩餘金ニ對スル特
別法人稅又ハ〓算剩餘金ニ對スル」ヲ
加フ
第四條營業稅法中左ノ通改正ス
第十四條第一項中「百分ノ一·五」ヲ「百
分ノ二」ニ改メ同條第二項乃至第五項
ヲアル
第十六條中「三月十五日」ヲ「一月三十
一旦一二六六
第五條臨時利得稅法中左ノ通改正ス
第六條第一項中「及積立金額ノ月割平
均ヲ以テ」ヲ「ノ月割平均額及各事業年
度開始ノ時ニ於ケル積立金額ノ合計ニ
依リ」ニ改メ同項ノ次ニ左ノ一項ヲ加
フ
法人ガ合併ヲ爲シタル場合ニ於ケル
資本金額ノ計算ニ關シテハ前項ノ規
定ニ拘ラズ命令ヲ以テ別段ノ定ヲ爲
スコトヲ得
第十一條ノ三中「五千圓」ヲ「三千圓」ニ
改ム
第十四條中「百分ノ五十五」ヲ「百分ノ
六十」ニ、「百分ノ六十五」ヲ「百分ノ七
十」ニ、「百分ノ七十五」ヲ「百分ノ八十」
ニ「百分ノ四十五」ヲ「百分ノ五十」ニ
改ム
第十四條ノ二第一項第二號中「百分ノ
二十五」ヲ「百分ノ三十」ニ、「百分ノ四
十」ヲ「百分ノ四十五」ニ「百分ノ五十
五」ヲ「百分ノ六十」ニ改ム
第十六條中「三月十五日」ヲ「一月三十
一日」ニ改ム
第六條配當利子特別稅法中左ノ通改正
ス
第三條利益ノ配當ハ其ノ支拂ヲ受ク
ベキ金額、公債又ハ社債ノ利子ハ其
ノ支拂ヲ受ケタル金額ニ依ル
第五條中「百分ノ十五」ヲ「百分ノ二十
五」ニ改ム
第五條ノ二公債又ハ社債ノ利子ニ對
スル配當利子特別稅ハ其ノ支拂ヲ受ケ
タル時ニ於ケル稅率ニ依リ之ヲ賦課ス
第七條地租法中左ノ通改正ス
第十條中「百分ノ二」ヲ「百分ノ三」ニ改
ム
第十一條第一項ヲ左ノ如ク改ム
地租ハ每年左ノ納期ニ於テ之ヲ徵收
ス
一田租翌年一月一日ヨリ三
十一日限
二其ノ他其ノ年十月一日ヨリ
三十一日限
第七十三條ノ二同一市町村內ニ於ケ
ル土地ニ付納付スベキ各納期ニ於ケ
ル地租額ガ命令ヲ以テ定ムル金額ヲ
超ユルトキハ其ノ二分ノ一ニ付テハ
命令ノ定ムル所ニ依リ二月內其ノ徵
收ヲ猶豫スルコトヲ得
第七十四條第一項中「竝ニ其ノ各納期
ニ於ケル納額」ヲ削ル
第八條家屋稅法中左ノ通改正ス
第七條中「百分ノ一·七五」ヲ「百分ノ
二·五」ニ改ム
第八條家屋稅ノ納期ハ每年七月一日
ヨリ同月三十一日限トス
第二十條第一項ヲ削リ同條第二項中
「前條第二項」ヲ「第十七條又ハ前條」ニ
改ム
第五十條第一項及第五十一條中「稅務
監督局長」ヲ一財務局長」ニ改ム
第五十四條ノ二同一市町村内ニ於ケ
第九條
ル家屋ニ付納付スベキ家屋稅額ガ命
令ヲ以テ定ムル金額ヲ超ユルトキハ
其ノ二分ノ一ニ付テハ命令ノ定ムル
所ニ依リ四月以内其ノ徵收ヲ猶豫ス
ルコトヲ得
第五十五條第一項中「納期每ニ其ノ」及
「竝ニ其ノ各納期ニ於ケル納額」ヲ削ル
相續稅法中左ノ通改正ス
家
課稅價格
一萬圓以下ノ金額
一萬圓ヲ超ユル金額
二萬圓ヲ超ユル金額
三萬圓ヲ超ユル金額
四萬圓ヲ超ユル金額
五萬圓ヲ超ユル金額
七萬圓ヲ超ユル金額
十萬圓ヲ超ユル金額
十五萬圓ヲ超ユル金額
二十萬圓ヲ超ユル金額
三十萬圓ヲ超ユル金額
四十萬圓ヲ超ユル金額
五十萬圓ヲ超ユル金額·
七十萬圓ヲ超ユル金額
百萬圓ヲ超ユル金額
二百萬圓ヲ超ユル金額
三百萬圓ヲ超ユル金額
五百萬圓ヲ超ユル金額
督
稅
相續人カ被相續人
ノ家族タル直系卑
屬ナルトキ
千分ノ十三
千分ノ二十
千分ノ二十七
千分ノ三十五
千分ノ五十
千分ノ七十五
千分ノ百五
千分ノ百三十五
千分ノ百六十五
千分ノ百九十五
千分ノ二百三十
千分ノ二百六十五
千分ノ三百
千分ノ三百三十五
千分ノ三百六十五
千分ノ三百九十五
千分ノ四百二十
千分ノ四百四十
第三條ノ三第一項中「相續人」ノ下ニ
「其ノ他ノ者」ヲ加へ同條第二項中「前
項」ヲ「第一項」ニ改メ同條第一項ノ次
ニ左ノ一項ヲ加フ
ス
第八條中稅率ヲ左ノ如ク改ム
相
相續人カ被相續人ノ指定
シタル者民法第九百八
十二條ノ規定ニ依リ選定
セラレタル者、被相續人
ノ家族タル直系尊屋又ハ
入夫ナルトキ
千分ノ二十
千分ノ二十六
千分ノ四十
千分ノ五十五
千分ノ七十五
千分ノ百
千分ノ百三十
千分ノ百六十
千分ノ百九十
千分ノ二百二十五
千分ノ二百六十
千分ノ三百
千分ノ三百四十
千分ノ三百八十
千分ノ四百十五
千分ノ四百四十五
千分ノ四百七十
千分ノ四百九十
前項ノ保險金ヲ相續人以外ノ者ガ受
取ルトキハ遺贈アリタルモノト看做
續
率
相續人カ民法第九
百八十五條ノ規定
ニ依リ選定セラレ
タル者ナルトキ
千分ノ二十六
千分ノ四十
千分ノ五十五
千分ノ八十
千分ノ百十
千分ノ百四十
千分ノ百八十
千分ノ二百二十
千分ノ二百六十
千分ノ三百
千分ノ三百四十
千分ノ三百八十
千分ノ四百二十
千分ノ四百六十
千分ノ五百
千分ノ五百三十五
千分ノ五百六十
千分ノ五百八十
第十條
遺
課稅價格
五千圓以下ノ金額
五千圓ヲ超ユル金額
一萬圓ヲ超ユル金額
二萬圓ヲ超ユル金額
三萬圓ヲ超ユル金額
四萬圓ヲ超ユル金額
五萬圓ヲ超ユル金額
七萬圓ヲ超ユル金額
十萬圓ヲ超ユル金額
十五萬圓ヲ超ユル金額
二十萬圓ヲ超ユル金額
三十萬圓ヲ超ユル金額
四十萬圓ヲ超ユル金額
五十萬圓ヲ超ユル金額
七十萬圓ヲ超ユル金額
百萬圓ヲ超ユル金額
二百萬圓ヲ超ユル金額
三百萬圓ヲ超ユル金額
第十七條第一項中「百圓」ヲ「三百圓」ニ
改ム
第二十三條ノ二第一項中「前條第二項」
ヲ「前條第三項」ニ改ム
通行稅法中左ノ通改正ス
第二條通行稅ハ左ノ區別ニ依リ之ヲ
課ス但シ乘車船區間ノ粁程ガ千二百
粁ヲ超ユルトキハ之ヲ千二百粁トシ
產
稅
相續人カ直系卑屬
ナルトキ
千分ノ二十六
千分ノ四十
千分ノ五十五
千分ノ七十
千分ノ九十
千分ノ百十五
千分ノ百四十五
千分ノ百八十
千分ノ二百二十
千分ノ二百六十
千分ノ三百
千分ノ三百四十
千分ノ三百九十
千分ノ四百四十
千分ノ四百九十
千分ノ五百四十
千分ノ五百八十
千分ノ六百
相
相續人カ配偶者又ハ直
系尊屬ナルトキ
千分ノ四十
千分ノ五十五
千分ノ七十
千分ノ百
千分ノ百三十
千分ノ百六十
千分ノ百九十
千分ノ二百二十五
千分ノ二百六十五
千分ノ三百五
千分ノ三百四十五
千分ノ三百八十五
千分ノ四百三十
千分ノ四百八十
千分ノ五百三十
千分ノ五百八十
千分ノ六百二十
千分ノ六百四十
テ左ノ稅率ヲ適用ス
一等
其ノ端數ニ付
二等
其ノ端數ニ付
三等
其ノ端數ニ付
續
率
相續人カ其ノ他ノ
者ナルトキ
千分ノ五十五
千分ノ八十五
千分ノ百十五
千分ノ百四十五
千分ノ百七十五
千分ノ二百五
千分ノ二百三十五
千分ノ二百六十五
千分ノ三百
千分ノ三百四十
千分ノ三百八十
千分ノ四百二十
千分ノ四百六十五
千分ノ五百十
千分ノ五百六十
千分ノ六百十
千分ノ六百五十
千分ノ六百七十
乘車船區間ノ粁程一粁又ハ
二錢五厘
乘車船區間ノ粁程一粁又ハ
一錢二厘五毛
乘車船區間ノ粁程一粁又ハ
二厘五毛
定期乘車船ノ契約ヲ爲シタル場合ニ
ヲ課
前條第五項ノ規定ハ第一項及第二項ニ
規定スル通行稅ニ付之ヲ準用ス
於テハ通行稅ハ左ノ區別ニ依リ之ヲ
課ス
契約期間一月ナルトキ
一等乘車船區間ノ粁程一粁又
ハ其ノ端數ニ付十二錢
二等乘車船區間ノ粁程一粁又
ハ其ノ端數ニ付六錢
二契約期間一月ヲ超ユルトキ
前號ノ規定ニ依ル租額ニ契約月
數ヲ乘ジタル金額
團體乘車船ノ契約ヲ爲シタル場合ニ
於テハ通行稅ハ團體乘車船運賃ノ通
常ノ運賃ニ對スル割合ヲ第一項及第
五項ノ規定ニ依ル利額ニ乘ジタル金
額ニ依リ之ヲ課ス
貸切乘車船ノ契約ヲ爲シタル場合ニ
於テハ通行稅ハ第一項ノ規定ニ依ル
稅額ニ乘客定目數ヲ乘ジタル金額ニ
依リ之ヲ課ス
第一項及第二項ニ規定スル通行稅ハ
十二歲未滿ノ乘客ニ付テハ其ノ半額
トス
第二條ノ二區間制ニ依リ運賃ヲ定メ
タル線路(路線及航路ヲ含ム以下本
條ニ於テ同ジ)ニシテ命令ノ定ムル
モノニ付テハ通行稅ハ前條第一項ノ
規定ニ拘ラズ左ノ區別ニ依リ之ヲ課
ス
-乘車船區間ノ粁程三十粁以下
ナルトキ
一等五十錢
等二十五錢
三等五錢
二乘車船區間ノ粁程三十粁ヲ超
ユルトキ
等五十錢ニ三十粁ヲ超ユル
二十粁又ハ其ノ端數每ニ五十
錢ヲ加ヘタル金額
二等二十五錢ニ三十粁ヲ超ユ
ル二十粁又ハ其ノ端數每ニ二
十五錢ヲ加ヘタル金額
三等五錢ニ三十粁ヲ超ユル二
十粁又ハ其ノ端數每ニ五錢ヲ
加ヘタル金額
定期乘車船ノ契約ヲ爲シタル場合ニ
於テハ前項ノ命令ノ定ムル線路ニ付
テハ通行稅ハ前條第二項ノ規定ニ拘
ラズ左ノ區別ニ依リ之ヲ課ス
契約期間一月ナルトキ
前項ノ知定ニ依ル稅額ヲ五倍シ
タル金額
二契約期間一月ヲ超ユルトキ
前號ノ規定ニ依ル稅額ニ契約月
數ヲ乘ジタル金額
回數乘南船ノ契約ヲ爲シタル場合ニ
於テハ第一項ノ規定ノ適用ニ付テハ
各區間中最モ短キモノノ粁程ニ該乘
車船契約ニ依リ乘車船シ得ベキ回數
ヲ乘ジテ算出シタル粁程ヲ乘車船區
間ノ粁程ト看做ス但シ一一十粁以下ノ
區間ヲ限リ乘車船スル契約ヲ爲ス三
等乘客及乘車船ノ區間數每ニ異リタ
ル囘數劵ヲ使用スル乘車船ノ契約ヲ
爲ス乘客ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
團體乘車船ノ契約ヲ爲シタル場合ニ
於テハ第一項ノ命令ノ定ムル線路ニ
付テハ通行稅ハ前條第三項ノ規定ニ
拘ラズ團體乘車船運賃ノ通常ノ運賃
ニ對スル割合ヲ第一項及第六項ノ規
定ニ依ル稅額ニ乘ジタル金額ニ依リ
之ヲ課ス
貸切乘車船ノ契約ヲ爲シタル場合ニ
於テハ第一項ノ命令ノ定ムル線路ニ
付テハ通行稅ハ前條第四項ノ規定ニ
拘ラズ第一項ノ規定ニ依ル稅額ニ乘
客定員數ヲ乘ジタル金額ニ依リ之ヲ
課ス
前條第五項ノ規定ハ第一項及第二項
ニ規定スル通行稅ニ付之ヲ準用ス
前項ノ稅額ニ十錢ニ滿タザル端數アル
場合ニ於テハ其ノ端數ガ五錢以上ナル
トキハ之ヲ五錢トシ五錢ニ滿タザルト
キハ之ヲ切捨ツ但シ其ノ全額五錢ニ滿
タザルトキハ此ノ限ニ在ラズ
第三條第一項中「前條」ヲ「前二條」ニ、
「百分ノ三十」ヲ「百分ノ六十」ヲ、「百分
ノ二十」ヲ「百分ノ四十」ニ、「百分ノ
十」ヲ「百分ノ二十」ニ、同條第二項中「前
條第八項」ヲ「前條第七項一ニ改ム
第四條中「四十粁」ヲ「二十粁」ニ改ム
第六條中「第二條第一項及」ヲ「第二條
第一項及第二項、第二條ノ二第一項竝
ニ」ニ改メ「均一制又ハ」ヲ削リ同條ニ左
ノ三號ヲ加フ
三運賃ガ均一ニ定メラレタルトキ
四連絡運輸ノ契約ヲ爲シタルトキ
五同一契約ニ依リ汽車、電車、乘合
自動車又ハ汽船ノ中二以上ニ乘車
船シタルトキ
第七條中「第二條第一項、第五項及」ヲ
「第二條第一項及第二項、第二條ノ二第
一項、第三條竝ニ」ニ、「第一一條第六項」ヲ
「第二條第四項及第二條ノ二第五項」ニ
改ム
第八條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ連絡運輸ノ場合ニ於ケル通行稅ノ
納付ニ付テハ命令ノ定ムル所ニ依ル
第十一條登錄稅法中左ノ通改正ス
第二條第一項第二號中「千分ノ四十」ヲ
「千分ノ五十」ニ、「千分ノ一一十三」ヲ「千
分ノ三十」ニ、同項第三號中「千分ノ三
十」ヲ「千分ノ四十」ニ、同項第六號中
「千分ノ一」ヲ「千分ノ一·五」ニ、「千分ノ
二」ヲ「千分ノ三」ニ、「千分ノ四」ヲ「千
分ノ五」ニ、「千分ノ七」ヲ「千分ノ九」ニ、
「千分ノ十」ヲ「千分ノ十二一」ニ、「千分ノ
十五」ヲ「千分ノ二十」ニ、「千分ノ二十
ヲ「千分ノ二十六」ニ、同項第七號中「千
分ノ一」ヲ「千分ノ一·五」ニ、同項第十
七號及第十八號中「四十錢」ヲ「一圓」ニ、
同項第十九號及第二十號中「二十錢」ヲ
「五十錢」ニ、「二圓」ヲ「五圓」ニ改メ同
條ニ左ノ一項ヲ加フ
第一項第二十號ノ場合ニ於テ建物ノ
床面積ノ增加ニ係ルモノハ之ヲ所有
權ノ保存ノ登記ト看做シ登錄稅ヲ課
ス此ノ場合ニ於ケル不動產價格ハ建
物ノ床面積ノ增加シタル部分ニ依ル
第三條第一項中「千分ノ三十五」ヲ「千
分ノ四十五」ニ改ム
第三條ノ二中「千分ノ四十」ヲ「千分ノ
五十」ニ、「千分ノ二十三」ヲ「千分ノ三
十」ニ、「千分ノ三十五」ヲ「千分ノ四十
五」ニ改ム
第三條ノ三及第三條ノ四中「二圓」ヲ
「五圓」ニ改ム
第四條ノ二乃至第五條ノ二中「十圓」ヲ
「二十圓」ニ、「二圓」ヲ「五圓」ニ改ム
第六條中「二十圓」ヲ「五十圓」ニ、「千分
ノ五」ヲ「千分ノ六」ニ、「十圓」ヲ「二十
圓」ニ、「七圓」ヲ「十五圓」ニ、「二圓」ヲ
「五圓」ニ改メ同條第一項第十四號ノ五
ノ次ニ左ノ一號ヲ加フ
十四ノ六生產擔當者ノ選任又ハ代
理權ノ消滅
每一件金二十圓
第六條ノ二中「十圓」ヲ「一一十圓」ニ、「二
圓」ヲ「五圓」ニ改ム
第六ノ條三中「十圓」ヲ「一一十圓」ニ改ム
第六條ノ四中「十圓」ヲ「一一十圓」ニ、「五
圓」ヲ「十圓」ニ、「二圓」ヲ「五圓」ニ、「一
圓」ヲ「二圓」ニ改メ同條第一項第二號
ノ次ニ左ノ一號ヲ加フ
二ノ二生產擔當者ノ選任又ハ代理
權ノ消滅
每一件金二十圓
第七條中「二十圓」ヲ「五十圓」ニ、「十圓」
ヲ「二十圓」ニ、「一圓」ヲ「二圓」ニ改ム
第八條中「假開業醫師金五圓」及「假
免許蹄鐵工金一圓」ヲ削リ「蹄鐵工」
ヲ「裝蹄師」ニ、「二十圓」ヲ「五十圓」ニ、
「十二圓」ヲ「二十五圓」ニ、「五圓」ヲ「十
圓」ニ、「三圓」ヲ「七圓」ニ、「五十錢」ヲ
「一圓」ニ改ム
第十條中「一圓」ヲ「二圓」ニ、「五圓」ヲ
「十圓」ニ、「五十錢」ヲ「一圓」ニ、「二圓」ヲ
「第一節酒稅ノ種別及課率
第二節酒類造石稅
酒稅法目次中第二節酒類庫出稅
第四節原料用及輸出向酒類
第五節納稅擔保
第四條第二項中「〓酒ト看做ス」ノ下
ニ「命令ノ定ムル所ニ依リ〓酒ニアル
コール其ノ他命令ヲ以テ定ムル物品ヲ
加ヘタルモノ亦同ジ」ヲ加フ
第十五條第一項中「雜酒ハ」ヲ「果實酒
及雜酒ハ各」ニ改ム
第二十二條第一項第四號中「擔保ノ提
-〓酒
第一級一石ニ付
第二級一石ニ付
第三級一石ニ付
二合成〓酒
第一級一石ニ付
第二級一石ニ付
三濁酒一石ニ付
四白酒一石ニ付
五味淋一石ニ付
六燒酎一石ニ付
七麥酒一石ニ付
「五圓」ニ、「二十錢」ヲ「五十錢」ニ改ム
第十條ノ二中「十圓」ヲ「一一十圓」ニ、「一
圓」ヲ「二圓」ニ、「五圓」ヲ「十圓」ニ、「五
十錢」ヲ「一圓」ニ、「二十錢」ヲ「五十錢」
ごはん
第十二條中「一圓」ヲ「二圓」ニ、「二圓
ヲ「五圓」ニ、「五十錢」ヲ「一圓」ニ、「二
十錢」ヲ「五十錢」ニ改ム
第十三條中「一圓」ヲ「二圓」ニ、「十圓
ヲ「二十圓」ニ、「二圓」ヲ「五圓」ニ、「五
十錢」ヲ「一圓」ニ改ム
第十二條酒稅法中左ノ通改正ス
「第一節酒稅ノ課率
ヲ第二節酒稅ノ徵收三六八
第三節納稅ノ擔保」
供」ノ下ニ「又ハ酒類ノ保存」ヲ、アイナー
提供」ノ下ニ「又ハ保存」ヲ加フ
「第一節酒稅ノ種別及課率」ヲ23.
節酒稅ノ課率」ニ改ム
第二十六條削除
第二十七條第一項ヲ左ノ如ク改ム
酒稅ノ稅率左ノ如シ
九百九十五圓
六百二十圓
三百四十圓
四百四十五圓
三百十圓
二百圓
六百圓
四百二十五圓
三百四十圓
アルコール分二十五度ヲ超ユルトキハアルコール分
二十五度ヲ超ユル一度每ニ二十圓ヲ加フ
二百八十圓
八果實酒
第一級一石ニ付
第二級一石ニ付
第三級一石ニ付
九雜酒
第一級一石ニ付
第二級一石ニ付
第三級一石ニ付
第四級一石ニ付
左ニ揭グル酒類ニシテ命令ヲ以テ定
ムルアルコール分ヲ超エアルコール
分五十度ヲ超エザルモノニ課スベキ
酒稅ノ稅率ハ前項ノ規定ニ拘ラズ一
石ニ付同項ニ規定スル金額ニ命令ヲ
以テ定ムルアルコール分ヲ超ユル一
度每ニ左ニ揭グル金額ヲ加ヘタル金
額ニ依ル
〓酒
第一級七十五圓
第二級四十七圓
第三級二十八圓
二合成〓酒
第一級三十四圓
第二級二十五圓
三濁酒二十四圓
四白酒百二十圓
五味淋四十七圓
六果實酒
第一級百五十圓
第二級四十三圓
第三級四十三圓
四百十圓
三百圓
二百五十圓
千圓
六百圓
アルコール分二十度ヲ超ユルトキハアルコール分二
十度ヲ超ユル一度每ニ四十二圓ヲ加フ
六百圓
アルコール分二十度ヲ超ユルトキハアルコール分二
十度ヲ超ユル一度每ニ四十圓ヲ加フ
四百圓
七雜酒
第一級二百圓
第二級百二十圓
第三級七十二圓
第四級四十八圓
アルコール分五十度ヲ超ユル各酒類
ニ課スベキ酒稅ノ稅率ハ第一項ノ規
定ニ拘ラズ一石ニ付アルコール分一
度每ニ三十六圓ノ割合ニ依リ算出シ
クル金額ニ依ル
第二十七條ノ二中「雜酒ノ酒類庫出稅」
ヲ「雜酒」ニ、「前條第一項」ヲ「前條」ニ、
「酒類庫出稅額」ヲ「酒稅額」ニ、「百分
ノ五十」ヲ「百分ノ百」ニ、「百分ノ百」
ヲ「百分ノ三百」ニ改ム
第二十七條ノ三第一項ヲ左ノ如ク改ム
左ニ揭グル酒類ニシテ大藏大臣ノ定
ムル用途ニ充ツル爲命令ノ定ムル所
ニ依リ製造場ヨリ移出スルモノニ付
テハ第二十七條ニ規定スル稅率ニ依
リ算出シタル金額ト左ノ割合ニ依リ
算出シタル金額トノ差額ニ相當スル
酒稅ヲ輕減ス
一〓酒
第三級一石ニ付
二合成清酒
第二級一石ニ付
三燒酎一石ニ付
四麥酒一石ニ付
同條第三項中「酒類庫出稅」ヲ「酒稅」ニ
改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
命令ヲ以テ定ムル者ガ第二十七條ニ
規定スル稅率ニ依リ酒稅ヲ課セラレ
タル酒類ヲ第一項ノ用途ニ充ツル爲
販賣ヲ爲シタルトキハ命令ノ定ムル
所ニ依リ同項ノ輕減額ニ相當スル金
額ヲ交付ス
第二十七條ノ四左ニ揭グル酒類ニ付
テハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ酒稅
ヲ輕減又ハ免除スルコトヲ得
政府ノ承認ヲ受ケ命令ヲ以テ定
ムルアルコール又ハ酒類ヲ原料ト
シテ製造シタルモノ
二政府ノ承認ヲ受ケ酒類製造ノ原
料ニ供スル爲製造シタルモノ
「第二節酒類造石稅」ヲ削ル
第二十八條乃至第三十二條削除
「第三節酒類庫出稅」ヲ「第二節酒
稅ノ徵收」ニ改ム
第三十三條中「酒類庫出稅」ヲ「酒稅」ニ
改ム
第三十五條第一項中「及級別」ヲ「、級別
及命令ヲ以テ定ムルアルコール分」ニ
改ム
第三十六條中「酒類庫出稅」ヲ「酒稅」ニ
改ム
第三十六條ノ二左ノ各號ノ一ニ該當
スル場合ニ於テハ製造場ニ現存スル
酒類ハ命令ノ定ムル所ニ依リ之ヲ製
造場ヨリ移出シタルモノト看做シ酒
稅ヲ徵收ス
二百十五圓
百九十圓
二百十圓
百八十三圓
-第四十三條ノ規定ニ依リ擔保ノ
提供又ハ酒類ノ保存ヲ命ゼラレタ
ル場合ニ於テ其ノ提供又ハ保存ヲ
爲サザルトキ
二政府ノ承認ヲ受ケ酒類製造ノ原
料ニ供スル爲製造シタル酒類ヲ命
令ノ定ムル所ニ依リ當該原料ニ供
シタルトキ
第三十七條第三項、第四項及第三十八
條中「酒類庫出稅」ヲ「酒稅」ニ改ム
「第四節原料用及輸出向酒類」ヲ削ル
第三十九條乃至第四十一條削除
第四十二條中「酒類庫出稅」ヲ「酒稅」ニ
改メ「、樺太」ヲ削ル
「第五節納稅擔保」ヲ「第三節納稅
ノ擔保」ニ改ム
第四十三條政府ハ酒類製造者ニ對シ
命令ノ定ムル所ニ依リ酒稅ニ付擔保
ヲ提供スベキコト又ハ納稅ノ擔保ト
シテ酒類ヲ保存スベキコトヲ命ズル
コトヲ得
第四十七條中「第三十一條」ヲ「第三十
六條第二項、第三十六條ノ二第一號」
ニッハ
第四十八條中「但書」ヲ削ル
第四章中第四十九條ノ前ニ左ノ一條ヲ
加フ
第四十八條ノ二酒類ヲ製造シタルト
キハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ石數
及アルコール分ヲ檢定ス
第四十九條中「製造石數ノ査定又ハ」ヲ
「前條ノ規定ニ依ル」ニ改ム
第五十條中「製造石數査定」ヲ「第四十
八條ノ二ノ規定ニ依ル檢定」ニ改ム
第五十一條第二項中「酒類造石稅及酒
類庫出稅」ヲ「酒稅」ニ改ム
第六十條第一項中「處シ其ノ製造ニ係
ル酒類竝ニ其ノ機械、器具及容器ハ之
ヲ沒收ス」ヲ「處ス」ニ、同條第二項中
「前項」ヲ「第一項」ニ、「酒類造石稅及酒
類庫出稅」ヲ「酒稅」ニ改メ同條第一項
ノ次ニ左ノ二項ヲ加フ
前項ノ罪ヲ犯シタル者ハ情狀ニ因リ
五年以下ノ懲役若ハ其ノ製造ニ係ル
酒類ニ對スル酒稅十倍ニ相當スル金
額ガ一萬圓ヲ超ユルトキ一萬圓ヲ超
エ其ノ酒稅十倍以下ニ相當スル罰金
ニ處シ又ハ徵役及罰金ヲ併科スルコ
トヲ得
前二項ノ場合ニ於テハ其ノ製造ニ係
ル酒類竝ニ其ノ機械、器具及容器ハ
之ヲ沒收ス
第六十一條左ノ各號ノ一ニ該當スル
者ハ酒稅五倍ニ相當スル罰金ニ處ス
詐僞其ノ他不正ノ行爲ニ依リ酒
稅ノ免除ヲ得又ハ得ントシタル者
二前條第一項及前號ノ外詐僞其ノ
他不正ノ行爲ニ依リ酒稅ヲ逋脫シ
又ハ通脫セントシタル者
前項ノ場合ニ於テハ直ニ其ノ酒稅ヲ
徵收ス
第六十二條左ノ各號ノ一ニ該當スル
者ハ當該酒稅輕減額又ハ交付金額五
倍ニ相當スル罰金ニ處ス
第二十七條ノ三第二項ノ規定ニ
違反シ同條第一項ノ規定ノ適用ヲ
受ケタル酒類ヲ其ノ用途以外ノ用
途ニ使用若ハ消費シ又ハ讓渡シタ
ル者
二詐僞其ノ他不正ノ行爲ニ依リ第
二十七條ノ三第四項ノ規定ニ依ル
合額ノ交付ヲ受ケ又ハ受ケントシ
タル者
前項第一號ノ酒類ニ付テハ使用若ハ
消費シ又ハ讓渡シタル者ヨリ直ニ第
二十七條ノ三第一項ノ輕減額ニ相當
スル酒稅ヲ徵收ス
第六十三條第六十一條、前條又ハ第
六十八條ノ罪ヲ犯シタル者ハ情狀ニ
因リ五年以下ノ懲役若ハ酒稅、酒稅
輕減額若ハ交付金額五倍ヲ超エ十倍
以下ニ相當スル罰金ニ處シ又ハ徵役
及罰金ヲ併科スルコトヲ得
第六十一條第一項、前條第一項、第
六十八條第二項及前項ノ場合ニ於テ
罰金額ガ二十圓ニ滿タザルトキハ之
ヲ二十圓トス
第六十一條第二項及前條第二項ノ規
定ハ第一項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第六十三條ノ二ヲ削リ第六十三條ノ三
ヲ第六十三條ノ二トス
第六十四條第一項中「五百圓」ヲ「千圓」
ニ、「酒類庫出稅」ヲ「酒稅」ニ改メ「、樺
太」及同項第五號ヲ削リ第四號ヲ第五
號、第三號ヲ第四號、第二號ノ二ヲ第
三號トス
同條第三項中「酒類造石稅及酒類庫出
稅」ヲ「酒稅」ニ、同條第四項中「第四號」
ヲ「第五號」ニ、「酒類庫出稅」ヲ「酒稅」
ニ、同條第五項中「第一項第五號及」ヲ
「第一項」ニ、「酒類造石稅及酒類庫出
稅」ヲ「酒稅」ニ改ム
第六十五條中「百圓」ヲ「五百圓」ニ改ム
第六十六條中「、第六十三條ノ二第一
項」ヲ削リ同條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第六十條第二項及第六十二條第
一項ノ場合ニ於テ徵役ノ刑ニ處スル
トキハ此ノ限ニ在ラズ
第六十七條法人ノ代表者又ハ法人若
ハ人ノ代理人、使用人其ノ他ノ從業者
其ノ法人又ハ人ノ業務ニ關シ第六十
條乃至第六十三條、第六十四條、第
六十五條又ハ第六十八條ノ違反行爲
ヲ爲シタルトキハ其ノ法人又ハ人ニ
對シ各本條ノ罰金刑又ハ科料刑ヲ科
スルノ外行爲者ヲ處罰ス但シ行爲者
ニ付テハ情狀ニ因リ其ノ刑ヲ免除ス
ルコトヲ得
第六十七條ノ二中「第六十三條ノ三」ヲ
-〓酒一石ニ付
加フ
二燒酎一石ニ付
同條第二項中「、樺太」ヲ削リ同條第三
項中「第二十七條第一項ノ稅率ニ依リ
算出シタル酒類造石稅及同項ノ〓酒第
四級」ヲ「第二十七條ノ〓酒第三級」ニ、
「算出シタル酒類庫出稅ノ合計稅額」ヲ
「算出シタル酒稅額」ニ、「酒類造石稅及
酒類庫出稅ノ合計稅額」ヲ「酒稅額」ニ
改メ同條第四項中「第六十六條」ノ上ニ
「第六十三條第一項及」ヲ加フ
第八十三條ノ二中「酒類庫出稅ノ輕減
額ハ前條第一項第二號」ヲ「酒稅ノ輕減
額又ハ同條第四項ノ規定ニ依ル交付金
額ハ前條第一項」ニ、「四十圓」ヲ「百六
十五圓」ニ改ム
第八十四條第一項ヲ左ノ如ク改ム
沖繩縣ニ於テ製造スル燒酎ニシテア
ルコール分五十度ヲ超エザルモノニ
課スベキ酒稅ノ稅率ハ當分ノ內一石
ニ付三百二十八圓(アルコール分二
「第六十三條ノ二」ニ改ム
第六十八條第二項中「第二十七條第一
項」ヲ「第二十七條」ニ、「酒類造石稅及
酒類庫出稅」ヲ「酒稅」ニ改メ但書ヲ削
ル
第六十九條中「五百圓」ヲ「千圓」ニ改ム
第八十三條第一項中「東京府」ヲ「東京
都ニ、「燒酎」ヲ「燒酎ニシテアルコー
ル分五十度ヲ超エザルモノ」ニ改メ第
一號及第二號ヲ左ノ如ク改ム
二百八十五圓
命令ヲ以テ定ムルアルコール分ヲ超ユルトキハ命令ヲ
以テ定ムルアルコール分ヲ超ユル一度每ニ二十四圓ヲ
二百八十五圓
アルコール分二十五度ヲ超ユルトキハアルコール分二
十五度ヲ超ユル一度每ニ十七圓ヲ加フ
十五度ヲ超ユルトキハ一一百二十八圓
ニアルコール分二十五度ヲ超ユル一
度每ニ十九圓五十錢ヲ加ヘタル金額)
トス
前項ノ燒酎ニ付第二十七條ノ三ノ規
定ヲ適用スル場合ニ於テハ同條第一
項中二百十圓トアルハ百九十八圓ト
ス
同條第二項中「、樺太」及「第一項」ヲ削
リ「前項」ヲ「第一項」ニ、「酒類造石稅」
ヲ「酒稅」ニ改ム
第十三條〓涼飮料稅法中左ノ通改正ス
第二條中「二十圓」ヲ「七十圓」ニ、「六十
五圓」ヲ「百六十圓」ニ、「二十五圓」ヲ
「五十圓」ニ改ム
第十三條第一項中「千圓」ヲ「三千圓」ニ、
「處シ直ニ其ノ〓涼飮料稅ヲ徴收ス」ヲ
「處ス」ニ改ム
第十四條中「五百圓」ヲ「千圓」ニ改ム
第十五條中「處シ直ニ其ノ〓涼飮料稅
ヲ徴收ス」ヲ「處ス」ニ改メ但書ヲ削リ
同條ニ左ノ三項ヲ加フ
前項ノ罪ヲ犯シタル者ハ情狀ニ因リ
五年以下ノ徵役若ハ其ノ通脫シ若ハ
適脫ヲ圖リタル〓涼飮料稅ノ五倍ヲ
超エ十倍以下ニ相當スル罰金ニ處シ
又ハ徵役及罰金ヲ併科スルコトヲ得
前二項ノ場合ニ於テ罰金額カ二十圓
ニ滿タサルトキハ之ヲ二十圓トス
第一項及第二項ノ場合ニ於テハ直ニ
其ノ稅金ヲ徵收ス
第十六條及第十七條中「百圓」ヲ「五百
圓」三菱八人
第十八條法人ノ代表者又ハ法人若ハ
人ノ代理人、使用人其ノ他ノ從業者
其ノ法人又ハ人ノ業務ニ關シ第十三
條乃至第十六條又ハ第一一十條又ハ第
二十條ノ二ノ違反行爲ヲ爲シタルト
キハ其ノ法人又ハ人ニ對シ各本條ノ
罰金刑又ハ科料刑ヲ科スルノ外行爲
者ヲ處罰ス但シ行爲者ニ付テハ情狀
ニ因リ其ノ刑ヲ負除スルコトヲ得
第二十條第二項中「千圓」ヲ「三千圓」、
「處シ直ニ其ノ石數ニ應シ第二條第二
種ノ稅率ニ依リ算出シタル〓涼飮料稅
ヲ徵收ス」ヲ「處ス」ニ改ム
第二十條ノ二第十三條又ハ前條ノ罪
ヲ犯シタル者ハ情狀ニ因リ五年以下
ノ懲役若ハ其ノ製造若ハ移入ニ係ル
清涼飮料ニ對スル〓涼飮料稅十倍ニ
相當スル金額カ三千圓ヲ超ユルトキ
三千圓ヲ超エ其ノ〓涼飮料稅十倍以
下ニ相當スル罰金ニ處シ又ハ徵役及
罰金ヲ併科スルコトヲ得
第十三條第一項及前項ノ場合ニ於テ
ハ直ニ其ノ〓涼飮料稅ヲ、前條第二項
及前項ノ場合ニ於テハ直ニ其ノ移入
シタル〓涼飮料ノ石數ニ應シ第二條
第二種ノ稅率ニ依リ算出シタル清涼
飮料稅ヲ徴軟ス
第二十一條中「本法」ヲ「第十三條、第
十五條又ハ第二十條ノ罪」ニ改メ但書
ヲ左ノ如ク改ム
但シ第十五條第二項及前條第一項ノ
場合ニ於テ徵役ノ刑ニ處スルトキハ
此ノ限ニ在ラス
第十四條砂糖消費稅法中左ノ通改正ス
第三條中「六圓七十錢」ヲ「八圓七十錢」
ニ、「九圓」ヲ「十一圓」ニ、「十圓」ヲ「十
二圓一ニ、「十四圓五十錢」ヲ「十七圓五
十錢」ニ、「十八圓」ヲ「二十二圓」ニ、「二
圓九十錢」ヲ「三圓八十錢」ニ、「十九圓」
ヲ「二十三圓」ニ、「四圓五十錢」ヲ五
圓五十錢」ニ、「六圓」ヲ「七圓」ニ、「十
二圓五十錢」ヲ「十五圓」ニ改ム
第三條ノ二中「五圓」ヲ「十圓」ニ、「十
圓」ヲ「二十圓」ニ改ム
第四條ノ二命令ヲ以テ定ムル者カ製
造場又ハ保稅地域ヨリ引取ル砂糖、
糖蜜又ハ糖水ノ消費稅ニ付テハ前條
第一項但書ノ規定ニ拘ラス擔保ヲ提
供セサルトキト雖モ引取リタル月ノ
翌月末日迄其ノ徵收ヲ猶豫スルコト
ヲ得
第四條ノ三製造場又ハ保稅地域ヨリ
引取ラルル砂糖、糖蜜又ハ糖水ノ斤
數ノ算定ニ關シ必要ナル事項ハ命令
ヲ以テ之ヲ定ム
第十二條ノ三中「砂糖」ノ下ニ「、精蜜又
ハ糖水」ヲ加フ
第十三條中「處シ直ニ其ノ消費稅ヲ徵
收ス」ヲ「處ス」ニ改メ但書ヲ削ル
第十三條ノ二中一處シ直ニ其ノ特別消
費稅ヲ徴收ス」ヲ「處ス」ニ改メ但書ヲ
削ル
第十四條但書ヲ削ル
第十四條ノ二第一項中「三百圓」ヲ「千
圓ニ改メ同條ヲ第十四條ノ三トス
第十四條ノ二第十三條乃至前條ノ罪
ヲ犯シタル者ハ情狀ニ因リ五年以下
ノ徵役若ハ消費稅、特別消費稅若ハ
交付金ノ五倍ヲ超エ十倍以下ニ相當
スル罰金ニ處シ又ハ徵役及罰金ヲ併
科スルコトヲ得
第十三條乃至前條及前項ノ場合ニ於
テ罰金額カ二十圓ニ滿タサルトキハ
之ヲ二十圓トス
第十三條、第十三條ノ二及第一項ノ
場合ニ於テハ直ニ其ノ稅金ヲ徵收ス
第十五條中「百圓」ヲ「五百圓」ニ改ム
第十六條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第十四條ノ二ノ場合ニ於テ徵役
ノ刑ニ處スルトキハ此ノ限ニ在ラス
第十七條法人ノ代表者又ハ法人若ハ
人ノ代理人、使用人其ノ他ノ從業者
其ノ法人又ハ人ノ業務ニ關シ第十三
條乃至第十四條、第十四條ノ三又ハ第
十五條第一號乃至第三號ノ違反行爲
ヲ爲シタルトキハ其ノ法人又ハ人ニ
對シ各本條ノ罰金刑又ハ科料刑ヲ科
スルノ外行爲者ヲ處罰ス但シ行爲者
ニ付テハ情狀ニ因リ其ノ刑ヲ免除ス
ルコトヲ得
第十七條ノ四第一項中「團體」ノ下ニ
「(其ノ組織スル團體ヲ含ム)」ヲ加フ
第十七條ノ五前條第一項ノ規定ニ依
リ徵稅上必要ナル施設ヲ爲シ又ハ徵
收事務ノ補助ヲ爲スヘキコトヲ命セ
ラレタル團體(徵收補助團體ト稱ス
以下同シ)ノ代表者ニハ當該事業ニ
關スル帳簿ヲ備へ命令ヲ以テ定ムル
事項ヲ之ニ記載スヘシ
第十七條ノ六收稅官吏ハ徴收補助團
體ノ代表者ニ對シ當該事業ニ關シ質
問ヲ爲シ若ハ報〓ヲ爲サシメ又ハ帳
簿書類其ノ他ノ物件ヲ檢査スルコト
ヲ得
政府ハ必要アリト認ムルトキハ徵收
補助團體ノ代表者ニ對シ當該事業ノ
執行ニ關シ監督上必要ナル命令ヲ爲
スコトヲ得
第十七條ノ七徵收補助團體ノ團體員
ヨリ徵收スヘキ特別消費稅ニ付テハ
命令ノ定ムル所ニ依リ當該〓體ノ代
表者ニ對シ圍體員ノ納付スヘキ特別
消費稅ノ合計額、納期日及納付場所ヲ
指定シ之ヲ告知スルコトヲ得
前項ノ〓知アリタルトキハ徵收補助
〓體ノ代表者ハ直ニ各團體員ニ對シ
命令ヲ以テ定ムル事項ヲ通知スヘシ
第一項ノ規定ニ依リ代表者ニ對シ〓
知ヲ爲シタルトキハ各團體員ニ對シ
國稅徵收法第六條ノ規定ニ依リ〓知
ヲ爲シタルモノト看做ス
第十七條ノ八左ノ場合ニ於テハ徵收
補助團體ノ代表者ヲ五百圓以下ノ過
料ニ處ス
第十七條ノ六第二項ノ規定ニ
依ル命令ニ違反シタルトキ
二前條第二項ノ規定ニ依ル通知
ヲ爲ササルトキ
第十七條ノ九左ノ場合ニ於テハ徵收
補助團體ノ代表者ヲ三百圓以下ノ過
料ニ處ス
-第十七條ノ五ノ規定ニ依ル帳簿
ノ記載ヲ怠リ若ハ詐リ又ハ帳簿ヲ
隱匿シタルトキ
二第十七條ノ六第一項ノ規定ニ依
ル收稅官吏ノ質問ニ對シ答辯ヲ爲
サス若ハ〓僞ノ陳述ヲ爲シ又ハ其
ノ職務ノ執行ヲ拒ミ、妨ヶ若ハ忌
避シタルトキ
三第十七條ノ六第一項ノ規定ニ違
反シ報〓ヲ爲サス又ハ虛僞ノ報告
ヲ爲シタルトキ
第十五條織物消費稅法中左ノ通改正ス
第一條但書ヲ左ノ如ク改ム
但シ綿絲ノミヲ以テ組成スル織物其
ノ他命令ヲ以テ定ムル織物ニ付テハ
此ノ限ニ在ラス
第十七條中「處シ直ニ消費稅ヲ徵收ス」
ヲ「處ス」ニ改メ但書ヲ削リ同條ニ左ノ
三項ヲ加フ
前項ノ罪ヲ犯シタル者ハ情狀ニ因リ
五年以下ノ徵役若ハ消費稅五倍ヲ超
エ十倍以下ニ相當スル罰金ニ處シ又
ハ徴役及罰金ヲ併科スルコトヲ得
前二項ノ場合ニ於テ罰金額カ二十
圓ニ滿タサルトキハ之ヲ二十圓トス
第一項及第二項ノ場合ニ於テハ直ニ
其ノ消費稅ヲ徴收ス
第十八條中「百圓」ヲ「五百圓」ニ改ム
第十九條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第十七條第二項ノ場合ニ於テ懲
役ノ刑ニ處スルトキハ此ノ限ニ在ラ
ス
第二十條削除
第二十一條法人ノ代表者又ハ法人若
ハ人ノ代理人、使用人其ノ他ノ從業
者其ノ法人又ハ人ノ業務ニ關シ第十
七條又ハ第十八條第一號乃至第三號
ノ違反行爲ヲ爲シタルトキハ其ノ法
人又ハ人ニ對シ各本條ノ罰金刑又ハ
科料刑ヲ科スルノ外行爲者ヲ處罰ス
但シ行爲者ニ付テハ情狀ニ因リ其ノ
刑ヲ免除スルコトヲ得
第二十二條第一項中「組合」ヲ「團體(其
ノ組織スル團體ヲ含ム)」ニ、「設備」ヲ
「施設」ニ、同條第二項中「組合」ヲ一國
體」ニ改ム
第二十四條ヲ第二十八條、第二十三條
ヲ第二十七條トス
第二十三條前條第一項ノ規定ニ依リ
徴稅上必要ナル施設ヲ爲シ又ハ徵收
事務ノ補助ヲ爲スヘキコトヲ命セラ
レタル團體(徴收補助團體ト稱ス以
下同シ)ノ代表者ハ當該事業ニ關ス
ル帳簿ヲ備へ命令ヲ以テ定ムル事項
ヲ之ニ記載スヘシ
第二十四條收稅官吏ハ徵收補助團體
ノ代表者ニ對シ當該事業ニ關シ質間
ヲ爲シ若ハ報〓ヲ爲サシメ又ハ帳簿
書類其ノ他ノ物件ヲ檢査スルコトヲ
得
政府ハ必要アリト認ムルトキハ徵收
補助團體ノ代表者ニ對シ當該事業ノ
執行ニ關シ監督上必要ナル命令ヲ爲
スコトヲ得
第二十五條徴收補助團體ノ代表者前
條第二項ノ規定ニ依ル命令ニ違反シ
タルトキハ五百圓以下ノ過料ニ處ス
第二十六條左ノ場合ニ於テハ徵收補
助團體ノ代表者ヲ三百圓以下ノ過料
ニ處ス
第二十三條ノ規定ニ依ル帳簿ノ
記載ヲ怠リ若ハ詐リ又ハ帳簿ヲ隱
匿シタルトキ
二第二十四條第一項ノ規定ニ依ル
收稅官吏ノ質問ニ對シ答辯ヲ爲サ
ス若ハ〓僞ノ〓述ヲ爲シ又ハ其ノ
隊務ノ執行ヲ拒ミ、妨ケ若ハ忌避
シタルトキ
三第二十四條第一項ノ規定ニ違反
シ報告ヲ爲サス又ハ虛僞ノ報告ヲ
爲シタルトキ
第十六條物品稅法中左ノ通改正ス
第一條第一項ヲ左ノ如ク改ム
左ニ揭グル物品ニシテ命令ヲ以テ定
ムルモノニハ本法ニ依リ物品稅ヲ課
ス
第一種
甲類
貴石若ハ半貴石又ハ之ヲ用
ヒタル製品
二眞珠又ハ眞珠ヲ用ヒタル製
品
三貴金屬製品又ハ金若ハ白金
ヲ用ヒタル製品
四鼈甲製品
五珊瑚製品、琥珀製品、象牙
製品及七寶製品
六毛皮又ハ毛皮製品但シ第八
號ニ揭グルモノヲ除ク
七羽毛、羽毛製品又ハ羽毛ヲ
用ヒタル製品
乙類
八犬毛皮、兎毛皮及同製品
九書畫及骨董
十室內裝飾用品
二一圍碁及將棋用具
十二貴金屬ヲ鍍シ又ハ張リタ
ル製品ニシテ別號ニ揭ゲザ
ルモノ
十三皮革製品ニシテ別號ニ揭
ゲザルモノ
十四盆栽、盆石及鉢植類
十五愛玩用動物及同用品
十六庭木竝ニ庭園用ノ石材及
石工品
十七簾、釣燈籠及提灯類
十八鐵瓶竝ニ茶道、香道及華
道用具
十九花、花輪及花束類
二十釣用具類
二十一銘竹木
丙類
二十二帽子、校鞭及傘
二十三履物
二十四家具
二十五織物、メリヤス、Y
ス、フェルト及同製品竝
ニ組物
二十六印章及印判類
二十七果物
丁類
二十八靴
二十九箱、樽其ノ他類似ノ容器
(通常小賣ニ用ヒザル容器
ヲ除ク)ニ入レタル食料品
第二種
甲類
寫眞機、寫眞引伸機、映寫
機、同部分品及附屬品竝ニ現
像燒付用器具
二寫眞用ノ乾板、フィルム及
感光紙
三蓄音器及同部分品
四蓄音器用レコード
五樂器、同部分品及附屬品
六雙眼鏡、隻眼鏡及同ケース
七銃及同部分品
八藥莢及彈丸
九ゴルフ用具、同部分品及附
屬品
十娛樂用ノモーターボート、
スカール及ヨット
十一撞球用具
十二ネオン管及同變壓器
十三喫煙用ライター及電氣
マッチ
十四乘用自動車
十五化粧品
乙類
十六扇風機及同部分品
十七煖房用ノ電氣、瓦斯又ハ
礦油ストーブ
十八冷藏器及同部分品
十九金庫及鋼鐵製家具
二十時計及同部分品
二十一照明器具
二十二電氣器具及瓦斯器具
二十三大理石、大理石ニ類ス
ル裝飾用石材及之ヲ原料
トスル擬石竝ニ陶磁器製
タイル
二十四文房具
二十五身邊用細貨類及化粧用
具
二十六喫煙用具
二十七扇子及團扇
二十八鞄及トランク類竝ニ行
李
二十九飾物、玩具、遊戯具、
搖籃及乳母車類
三十運動具
三十一漆器、陶磁器及硝子製
器具ニシテ第一種又ハ第
二種ノ各號ニ揭ゲザルモノ
三十二煙火類
三十三薰物及線香類
三十四シャンプー及洗粉
三十五紅茶、烏龍茶、包種茶、
珈琲、ココア及其ノ代用
物玉露竝ニ碾茶
三十六嗜好飮料但シ酒類及〓
涼飮料ヲ除ク
三十七菓子
三十八グルタミン酸ソーダフ
主成分トスル調味料
丙類
三十九ラヂオ聽取機及同部分
品
四十受信用眞空管、マイクロ
ホン、擴聲用增幅器及擴聲
器
四十一電球類及電氣配線用品
四十二携行用ノ電燈、同ケー
ス及電池
四十三魔法瓶、水筒類及同部
分品
四十四計算機
四十五タイプライター、同部
分品及附屬品
四十六謄寫器及同附屬品
四十七金錢登錄機
四十八タイムスタンプ、タイ
ムレコーダ及同附屬品
四十九ミシン及同部分品竝ニ
ミシン用針
五十幻燈機、實物投影機及同
ケース
五十一安全剃刄
五十二カレンダー、繪葉書竝
ニ觀賞用ノ寫眞及印刷物
類
五十三齒磨
五十四バター、チーズ、クリー
ム及其ノ代用物竝ニジャム
五十五綠茶
五十六酒類粕
五十七食品加工料
五十八ハ々、ベーコン、ン
セージ其ノ他燻製ノ肉類
及魚類
五十九寒天
丁類
六十事務用器具及事務用品
六十一電話機、電話交換機、
同部分品及附屬品
六十二板硝子
六十三敷物類
六十四紙及セロファン
六十五靴塗料類
六十六折箱、割箸、祝箸及爪
楊枝類
六十七滋養强壯劑及口中劑
六十八防蟲劑、殺蟲劑及防臭
劑
六十九調味料
七十罐壺其ノ他類似ノ
容器(通常小賣ニ用ヒザル
容器ヲ除ク)ニ入レタル食
料品
七十一海苔
第三種
-燐寸
二飴葡萄糖及麥芽糖
三サッカリン
四蜂蜜
第二條物品稅ノ稅率左ノ如シ
第一種
甲類物品ノ價格百分ノ百二十
乙類物品ノ價格百分ノ六十
丙類物品ノ價格百分ノ四十
丁類物品ノ價格百分ノ二十
第二種
甲類物品ノ價格百分ノ百二十
乙類物品ノ價格百分ノ六十
丙類物品ノ價格百分ノ四十
丁類物品ノ價格百分ノ二十
第三種
一燐寸千本ニ付二十五錢
二飴葡萄糖及麥牙糖
百斤ニ付十二圓
三サッカリン
一瓩ニ付五十圓
四蜂蜜百斤ニ付十二圓
命令ヲ以テ定ムル第一種乙類及丙類
竝ニ第二種乙類ノ物品ニ付テハ前項
ノ規定ニ拘ラズ其ノ價格ノ百分ノ八
十ノ稅率ニ依ル
命令ヲ以テ定ムル第一種丙類ノ物品
ニ付テハ第一項ノ規定ニ拘ラズ其ノ
價格ノ百分ノ二十ノ稅卒ニ依ル
第五條中「第十六號」ヲ「第九號」ニ改ム
第六條製造場以外ノ場所ニ於テ販賣
ノ爲化料品其ノ他命令ヲ以テ定ムル
弥品ノ突器ニ充塡シ又ハ改裝スルト
キハ之ヲ其ノ強品ノ製造ト看做ス
第七條ニ二中申「又ハ第三種ノ物品以
外ノ物品」ヲ「若ハ第三種ノ物品以外ノ
物品又ハ命令ヲ以テ定ムル第二種ノ物
品」ニ改ム
第十二條第一號ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ命令ヲ以テ定ムルモノヲ除ク
第十六條ノ二政府ハ命令ノ定ムル所
ニ依リ第一種ノ物品ノ小賣業者又ハ
第二種若ハ第三種ノ物品ノ製造者ニ
對シ受取書ノ發行、納稅證紙ノ貼用
其ノ他取締上必要ナル事項ヲ命ズル
コトヲ得
前項ノ規定ニ依リ納稅證紙ヲ貼用ス
ル場合ニ於ケル物品稅ニ付テハ命令
ノ定ムル所ニ依リ其ノ稅額ノ計算上
生ズル十錢未滿ノ端數ニシテ命令ヲ
以テ定ムルモノヲ切捨ツルコトヲ得
第一項ノ規定ニ依リ納稅證紙ヲ貼用
スル場合ニ於テハ第八條第一項ノ規
定ニ依ル中〓書ニ每月販賣又ハ移出
シタル物品ニ對スル物品稅額ヲ併セ
記載スベシ
第十六條ノ三納稅證紙ハ政府之ヲ作
成シ命令ノ定ムル所ニ依リ第一種ノ
物品ノ小賣業者又ハ第一一種若ハ第三
種ノ物品ノ製造者ニ之ヲ交付ス
第一種ノ物品ノ小賣業者又ハ第二種
若ハ第三種ノ物品ノ製造者納稅證紙
ヲ貼用スルトキハ命令ノ定ムル所ニ
依リ之ニ消印スベシ
第一種ノ物品ノ小賣業者又ハ第二種
若ハ第三種ノ物品ノ製造者納稅證紙
ヲ亡失シタル場合ニ於テ災害其ノ他巳
ムコトヲ得ザル事由ニ因リ亡失シタ
ルモノナルコトヲ證明セザルトキハ
直ニ其ノ納稅證紙ニ表示セラルル稅
金相當額ノ物品稅ヲ徵收ス
第十八條中「處シ直ニ其ノ稅金ヲ徵收
ス」ヲ「處ス」ニ改メ但書ヲ削リ同條ニ
左ノ三項ヲ加フ
前項ノ罪ヲ犯シタル者ハ情狀ニ因リ
五年以下ノ黴役若ハ其ノ通脫シ若ハ
通脫セントシタル稅金ノ五倍ヲ超エ
十倍以下ニ相當スル罰金ニ處シ又ハ
〓役及罰金ヲ併科スルコトヲ得
前二項ノ場合ニ於テ罰金額ガ二十圓
ニ滿タザルトキハ之ヲ二十圓トス
第一項及第二項ノ場合ニ於テハ直ニ
其ノ稅金ヲ徴收ス
第十九條第一項中「三百圓」ヲ「千圓」
ニ、「又ハ第二項」ヲ「若ハ第二項又ハ
第十六條ノ二第三項」ニ改メ同項ニ左
ノ一號ヲ加フ
三第十六條ノ二第一項ノ規定ニ依
ル命令ニ違反シタル者
第二十條中「百圓」ヲ「五百圓」ニ改ム
第二十一條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第十八條第二項ノ場合ニ於テ懲
役ノ刑ニ處スルトキハ此ノ限ニ在ラ
ズ
第二十二條法人ノ代表者又ハ法人若
ハ人ノ代理人、使用人其ノ他ノ從
業者其ノ法人又ハ人ノ業務ニ關シ第
十八條、第十九條又ハ第二十條第一
號若ハ第二號ノ違反行爲ヲ爲シタル
トキハ其ノ法人又ハ人ニ對シ各本條
ノ罰金刑又ハ科料刑ヲ科スルノ外行
爲者ヲ處罰ス但シ行爲者ニ付テハ情
狀ニ因リ其ノ刑ヲ免除スルコトヲ得
第二十五條ノ二第一項中「團體」ノ下ニ
「(其ノ組織スル團體ヲ含ム)」ヲ加フ
第二十五條ノ三前條第一項ノ規定ニ
依リ徵稅上必要ナル施設ヲ爲シ又ハ
徵收事務ノ補助ヲ爲スベキコトヲ命
ゼラレタル團體(徵收補助團體ト稱
ス以下同ジ)ノ代表者ハ當該事業ニ
關スル帳簿ヲ備へ命令ヲ以テ定ムル
事項ヲ之ニ記載スベシ
第二十五條ノ四收稅官吏ハ徵收補助
團體ノ代表者ニ對シ當該事業ニ關シ
質問ヲ爲シ若ハ報〓ヲ爲サシメ又ハ
帳簿書類其ノ他ノ物件ヲ檢査スルコ
トヲ得
政府ハ必要アリト認ムルトキハ徵收
補助團體ノ代表者ニ對シ當該事業ノ
執行ニ關シ監督上必要ナル命令ヲ爲
スコトヲ得
第二十五條ノ五徵收補助團體ノ團體
員ヨリ徵收スベキ物品稅ニ付テハ命
令ノ定ムル所ニ依リ當該團體ノ代表
者ニ對シ團體員ノ納付スベキ物品稅
額ノ合計額、納期日及納付場所ヲ指
定シ之ヲ告知スルコトヲ得
前項ノ〓知アリタルトキハ徵收補助
團體ノ代表者ハ直ニ各團體員ニ對シ
命令ヲ以テ定ムル事項ヲ通知スベシ
第一項ノ規定ニ依リ代表者ニ對シ告
知ヲ爲シタルトキハ各團體員ニ對シ
國稅徵收法第六條ノ規定ニ依リ告知
ヲ爲シタルモノト看做ス
第二十五條ノ六左ノ場合ニ於テハ徵
收補助團體ノ代表者ヲ五百圓以下ノ
過料ニ處ス
第二十五條ノ四第二項ノ規定ニ
依ル命令ニ違反シタルトキ
二前條第二項ノ規定ニ依ル通知ヲ
爲サザルトキ
第二十五條ノ七左ノ場合ニ於テハ徵
收補助團體ノ代表者ヲ三百圓以下ノ
過料ニ處ス
第二十五條ノ三ノ規定ニ依ル帳
簿ノ記載ヲ怠リ若ハ詐リ又ハ帳簿
ヲ隱匿シタルトキ
二第二十五條ノ四第一項ノ規定ニ
依ル收稅官吏ノ質問ニ對シ答辯ヲ
爲サズ若ハ虚僞ノ陳述ヲ爲シ又ハ
其ノ職務ノ執行ヲ拒ミ、妨ゲ若ハ
忌避シタルトキ
三第二十五條ノ四第一項ノ規定ニ
違反シ報〓ヲ爲サズ又ハ〓僞ノ報
告ヲ爲シタルトキ
第十七條遊興飮食稅法中左ノ通改正ス
第二條第一項ヲ左ノ如ク改ム
遊興飮食稅ノ稅率左ノ如シ
-藝妓ノ花代
料金ノ百分ノ三百
二藝妓ノ花代ニ類スル料金ニシテ
命令ヲ以テ定ムルモノ(以下其ノ
他ノ花代ト稱ス)
料金ノ百分ノ百二十
三藝妓ノ花代又ハ其ノ他ノ花代ヲ
伴フ遊興飮食ノ料金但シ藝妓ノ花
代及其ノ他ノ花代ヲ除ク
料金ノ百分ノ百
四命令ヲ以テ定ムル料理店ニ於ケ
ル遊興飮食ノ料金但シ藝妓ノ花代
及其ノ他ノ花代ヲ除ク
料金ノ百分ノ百二十
五前各號以外ノ遊興飮食ノ料金
イ一人一囘二同五十錢ニ滿タザ
ルモノ
料金ノ百分ノ三十
ロ一人一囘五圓ニ滿タザルモノ
料金ノ百分ノ五十
ハ一人一囘五圓以上ノモノ
料金ノ百分ノ八十
六旅館ニ於ケル宿泊ノ料金
イ一人一泊五圓ニ滿タザルモノ
料金ノ百分ノ二十
ロ一人一泊十圓ニ滿タザルモノ
料金ノ百分ノ四十
ハ一人一泊十圓以上ノモノ
料金ノ百分ノ七十
同條第二項中「前項」ヲ「前二項」ニ改メ
同條第一項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
命令ヲ以テ定ムル料理店ニ於ケル前
項第五號ノ遊興飮食ノ料金ニシテ一
人一囘五圓ニ滿タザルモノニ付テハ
同號ノ規定ニ拘ラズ左ノ稅率ニ依ル
一一人一囘二圓ニ滿タザルモノ
一人一回ニ付四十五錢
二一人一囘二圓五十錢ニ滿タザル
モノ
一人一回ニ付六十錢
三一人一囘三圓ニ滿タザルモノ
一人一囘ニ付一圓二十五錢
四一人一囘四圓ニ滿タザルモノ
一人一囘ニ付一圓五十錢
五一人一回五圓ニ滿タザルモノ
一人一囘ニ付二圓
第九條ノ二中「料金領收書ノ發行」ノ下
ニ「、納稅證紙ノ貼用、納稅切符ノ使用」
ヲ加ヘ同條ニ左ノ二項ヲ加フ
前項ノ規定ニ依リ納稅證紙ヲ貼用ス
ル場合ニ於ケル遊興飮食稅ニ付テハ命
令ノ定ムル所ニ依リ其ノ稅額ノ計算
上生ズル十錢未滿ノ端數ニシテ命
令ヲ以テ定ムルモノヲ切捨ツルコト
ヲ得
第一項ノ規定ニ依リ納稅證紙ヲ貼用
シ又ハ納稅切符ヲ使用スル場合ニ於
テハ第五條第一項ノ規定ニ依ル中〓
書ニ每月分ノ料金ニ對スル遊興飮食
稅額ヲ併セ記載スベシ
第九條ノ三納稅證紙及納稅切符ハ政
府之ヲ作成シ命令ノ定ムル所ニ依リ
第一條第一項ニ規定スル場所ノ經營
者ニ之ヲ交付ス
第一條第一項ニ規定スル場所ノ經營
者納稅證紙ヲ貼用シ又ハ納稅切符ヲ
使用スルトキハ命令ノ定ムル所ニ依
リ之ニ消印スベシ
第一條第一項ニ規定スル場所ノ經營
者納稅證紙又ハ納稅切符ヲ亡失シタ
ル場合ニ於テ災害其ノ他已ムコトヲ
得ザル事由ニ因リ亡失シタルモノナ
ルコトヲ證明セザルトキハ直ニ其ノ
納稅證紙又ハ納稅切符ニ表示セラル
ル稅金相當額ノ遊興飮食稅ヲ徴收ス
九條ノ四納稅證紙及納稅切符ハ何
人ト雖モ之ヲ他ニ讓渡スルコトヲ得
ズ但シ政府ノ承認ヲ受ケタルトキハ
此ノ限ニ在ラズ
第十一條中「處シ直ニ其ノ稅金ヲ徵收
ス」ヲ「處ス」ニ改メ但書ヲ削リ同條ニ
左ノ三項ヲ加フ
前項ノ罪ヲ犯シタル者ハ情狀ニ因リ
五年以下ノ懲役若ハ其ノ通脫シ若
ハ逋脫セントシタル稅金ノ五倍ヲ
超エ十倍以下ニ相當スル罰金ニ處
シ又ハ懲役及罰金ヲ併科スルコト
ヲ得
前二項ノ場合ニ於テ罰金額ガ二十圓
ニ滿タザルトキハ之ヲ二十圓トス
第一項及第二項ノ場合ニ於テハ直ニ
其ノ稅金ヲ徵收ス
第十二條第一項中「三百圓」ヲ「千圓」ニ
改メ「第五條第一項」ノ下ニ「又ハ第九
條ノ二第三項」ヲ加ヘ「政府ノ」ヲ削リ
同項ニ左ノ一號ヲ加フ
四第九號ノ四ノ規定ニ違反シ納稅
證紙又ハ納稅切符ヲ他ニ讓渡シタ
ル者
第十三條中「百圓」ヲ「五百圓」ニ改ム
第十四條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第十一條第二項ノ場合ニ於テ懲
役ノ刑ニ處スルトキハ此ノ限ニ在ラ
ズ
第十五條法人ノ代表者又ハ法人若ハ
人ノ代理人、使用人其ノ他ノ從業者
其ノ法人又ハ人ノ業務ニ關シ第十一
條第十二條又ハ第十三條第一號若
ハ第二號ノ違反行爲ヲ爲シタルトキ
ハ其ノ法人又ハ人ニ對シ各本條ノ罰
金刑又ハ科料刑ヲ科スルノ外行爲者
ヲ處罰ス但シ行爲者ニ付テハ情狀ニ
因リ其ノ刑ヲ免除スルコトヲ得
第十五條ノ二行使ノ目的ヲ以テ納稅
證紙若ハ納稅切符ヲ僞造シ、變造シ
若ハ其ノ消印ヲ除去シタル者又ハ行
使ノ目的ヲ以テ僞造シ、變造シ若ハ
消印ヲ除去シタル納稅證紙若ハ納稅
切符ヲ人ニ交付シタル者ハ三年以下
ノ懲役又ハ五千圓以下ノ罰金ニ處ス
第十七條第一項中「團體」ノ下ニ「(其ノ
組織スル團體ヲ含ム)」ヲ加へ「設備」ヲ
「施設」ニ改ム
第十八條前條第一項ノ規定ニ依リ徵
稅上必要ナル施設ヲ爲シ又ハ徴收事
務ノ補助ヲ爲スベキコトヲ命ゼラレ
タル〓體(徵收補助團體ト稱ス以下
同ジ)ノ代表者ハ當該事業ニ關スル
帳簿ヲ備へ命令ヲ以テ定ムル事項ヲ
之ニ記載スベシ
第十九條收稅官吏ハ徴收補助團體ノ
代表者ニ對シ當該事業ニ關シ質問ヲ
爲シ若ハ報〓ヲ爲サシメ又ハ帳簿書
類其フ他ノ物件ヲ檢査スルコトヲ得
政府ハ必要アリト認ムルトキハ徵收
補助團體ノ代表者ニ對シ當該事業ノ
執行ニ關シ監督土必要ナル命令ヲ爲
スコトヲ得
第二十條徴收補助團體ノ團體員ヨリ
徵收スベキ遊興飮食稅ニ付テハ命令
ノ定ムル所ニ依リ當該國體ノ代表者
ニ對シ團體員ノ納付スベキ遊興飮食
稅額ノ合計額、納期日及納〓場所ヲ
指定シ之ヲ告知スルコトヲ得
前項ノ〓知アリタルトキハ徵收補助
團體ノ代表者ハ直ニ各團體員ニ對シ
命令ヲ以テ定ムル事項ヲ通知スベシ
第一項ノ規定ニ依リ代表者ニ對シ告
知ヲ爲シタルトキハ各國體員ニ對シ
國稅後收法第六條ノ規定ニ依リ告知
ヲ爲シタルモノト看做ス
第二十一條左ノ場合ニ於テハ徵收補
助團體ノ代表者ヲ五百圓以下ノ過料
三段入り
第十九條第二項ノ規定ニ依ル命
令ニ違反シタルトキ
二前條第二項ノ規定ニ依ル通知ヲ
爲サザルトキ
第二十二條左ノ場合ニ於テハ徴收補
助團體ノ代表者ヲ三百圓以下ノ過料
二段四ノ
-第十八條ノ規定ニ依ル帳簿ノ記
載ヲ怠リ若ハ詐リ又ハ帳簿ヲ隱匿
シタルトキ
二第十九條第一項ノ規定ニ依ル收
稅官吏ノ質問ニ對シ答辯ヲ爲サズ
若ハ虛僞ノ陳述ヲ爲シ又ハ其ノ職
務ノ執行ヲ拒ミ、妨ゲ若ハ忌避シ
タルトキ
三第十九條第一項ノ規定ニ違反シ
報告ヲ爲サズ又ハ虚僞ノ報告ヲ爲
シタルトキ
第十八條入場稅法中左ノ通改正ス
第二條中「舞踏場、」ヲ削リ第二種ニ左
ノ一號ヲ加フ
三前二號ニ揭グルモノヲ除クノ外
卓球場、釣堀場其ヲ他一定ノ設備
ヲ爲シ公衆ノ遊技又ハ之ニ類スル
行爲ノ用ニ供スル場所ニシテ命令
ヲ以テ定ムルモノ
第三條第一項ヲ左ノ如ク改ム
入場稅ノ稅率左ノ如シ
第一種ノ場所
入場料ガ一人一囘五十錢未滿ノモ
ノ
入場料ノ百分ノ三十
入場料ガ一人一囘一圓未滿ノモノ
入場料ノ百分ノ六十
入場料ガ一人一囘三圓未滿ノモノ
入場料ノ百分ノ百
入場料ガ一人一囘五圓未滿ノモノ
入場料ノ百分ノ百五十
入場料ガ一人一囘五圓以上ノモノ
入場料ノ百分ノ二百
回數、定期又ハ貸切ニテ入場ノ契
約ヲ爲シタルモノ
入場料ガ一人一囘一圓未滿ノモ
ノ入場料ノ百分ノ百
入場料ガ一人一囘一圓以上ノモ
ノ入場料ノ百分ノ百五十
第二種ノ場所
撞球場、スケート場、第二種第三
號ノ場所
入場料ノ百分ノ四十
麻雀場入場料ノ百分ノ八十
ゴルフ場
入場料ノ百分ノ百五十
第八條ノ二政府ハ命令ノ定ムル所ニ
依リ第一種ノ催物若ハ設備ノ主催者
若ハ經營者又ハ第二種ノ場所ノ經營
者ニ對シ入場劵又ハ料金領收書ノ發
行納稅證紙ノ貼用其ノ他取締上必
要ナル事項ヲ命ズルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ納稅證紙ヲ貼用ス
ル場合ニ於ケル入場稅ニ付テハ命令
ノ定ムル所ニ依リ其ノ稅額ノ計算上
生ズル十錢未滿ノ端數ニシテ命令ヲ
以テ定ムルモノヲ切捨ツルコトヲ得
第一項ノ規定ニ依リ納稅證紙ヲ貼用
スル場合ニ於テハ第六條ノ二第一項
ノ規定ニ依ル申〓書ニ每月分ノ入場
料金ニ對スル入場稅額ヲ併セ記載ス
ベシ
第八條ノ三納稅證紙ハ政府之ヲ作成
シ命令ノ定ムル所ニ依リ第一種ノ催
物若ハ設備ノ主催者若ハ經營者又ハ
第二種ノ場所ノ經營者ニ之ヲ交付ス
第一種ノ催物若ハ設備ノ主催者若ハ
經營者又ハ第二種ノ場所ノ經營者納
稅證紙ヲ貼用スルトキハ命令ノ定ム
ル所ニ依リ之ニ消印スベシ
第一種ノ催物若ハ設備ノ主催者若ハ
經營者又ハ第二種ノ場所ノ經營者納
稅證紙ヲ亡失シタル場合ニ於テ災害
其ノ他已ムコトヲ得ザル事出ニ因リ
亡失シタルモノナルコトヲ證明セザ
ルトキハ直ニ共ノ納稅證紙ニ表示セ
ラルル稅金相當額ノ入場稅ヲ徵收ス
第十六條中「處シ直ニ其ノ稅金ヲ徴收
ス」ヲ「處ス」ニ改メ但書ヲ削リ同條ニ
左ノ三項ヲ加フ
前項ノ罪ヲ犯シタル者ハ情狀ニ因リ
五年以下ノ懲役若ハ其ノ通脫シ若ハ
通脫セントシタル稅金ノ五倍ヲ超エ
十倍以下ニ相當スル罰金ニ處シ又ハ
懲役及罰金ヲ併科スルコトヲ得
前二項ノ場合ニ於テ罰金額ガ二十圓
ニ滿タザルトキハ之ヲ二十圓トス
第一項及第二項ノ場合ニ於テハ直ニ
其ノ稅金ヲ徵收ス
第十六條ノ二第一項中「三百圓」ヲ「千
圓」ニ改メ「第六條ノ二第一項」ノ下ニ
「又ハ第八條ノ二第三項」ヲ加ヘ同項ニ
左ノ一號ヲ加フ
三第八條ノ二第一項ノ規定ニ依ル
命令ニ違反シタル者
第十七條中「百圓」ヲ「五百圓」ニ改ム
第十七條ノ二ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第十六條第二項ノ場合ニ於テ懲
役ノ刑ニ處スルトキハ此ノ限ニ在ラ
ズ
第十七條ノ三法人ノ代表者又ハ法人
若ハ人ノ代理人、使用人其ノ他ノ從
業者其ノ法人又ハ人ノ業務ニ關シ第
十六條、第十六條ノ二又ハ第十七條
第一號若ハ第二號ノ違反行爲ヲ爲シ
タルトキハ其ノ法人又ハ人ニ對シ各
本條ノ罰金刑又ハ科料刑ヲ科スルノ
外行爲者ヲ處罰ス但シ行爲者ニ付テ
ハ情狀ニ因リ其ノ刑ヲ免除スルコト
ヲ得
第十九條第一項中「團體」ノ下ニ「(其ノ
組織スル團體ヲ含ム)」ヲ加フ
第二十條前條弟一項ノ規定ニ依リ徵
稅上必要ナル施設ヲ爲シ又ハ徵收事
務ノ補助ヲ爲スベキコトヲ命ゼラレ
タル團體(徴收補助團體ト稱ス以下
同ジ)ノ代表者ハ當該事業ニ關スル
帳簿ヲ備へ命令ヲ以テ定ムル事項ヲ
之ニ記載スベシ
第二十一條收稅官吏ハ徵收補助團體
ノ代表者ニ對シ當該事業ニ關シ質問
ヲ爲シ若ハ報〓ヲ爲サシメ又ハ帳簿
書類其ノ他ノ物作ヲ檢査スルコトヲ
得
政府ハ必要アリト認ムルトキハ徵收
補助團體ノ代表者ニ對シ當該事業ノ
執行ニ關シ監督上必要ナル命令ヲ爲
スコトヲ得
第二十二條徵收補助團體ノ團體員ヨ
リ徵收スベキ入場稅ニ付テハ命令ノ
定ムル所ニ依リ當該國體ノ代表者ニ
對シ團體員ノ納付スベキ入場稅額ノ
合計額、納期日及納付場所ヲ指定シ
之ヲ告知スルコトヲ得
前項ノ告知アリタルトキハ徵收補助
團體ノ代表者ハ直ニ各團體員ニ對シ
命令ヲ以テ定ムル事項ヲ通知スベシ
第一項ノ規定ニ依リ代表者ニ對シ告
知ヲ爲シタルトキハ各國體員ニ對シ
國稅徴收法第六條ノ規定ニ依リ告知
ヲ爲シタルモノト看做ス
第二十三條左ノ場合ニ於テハ徵收補
助〓體ノ代表者ヲ五百圓以下ノ過料
三重大人
第二十一條第二項ノ規定ニ依ル
命令ニ違反シタルトキ
二前條第二項ノ規定ニ依ル通知ヲ
爲サザルトキ
第二十四條左ノ場合ニ於テハ徵收補
助團體ノ代表者ヲ三百圓以下ノ過料
三條、
第二十條ノ規定ニ依ル帳簿ノ記
載ヲ怠リ若ハ詐リ又ハ帳簿ヲ隱匿
シタルトキ
二第二十一條第一項ノ規定ニ依ル
收稅官吏ノ質問ニ對シ答辯ヲ爲サ
ズ若ハ虚僞ノ陳述ヲ爲シ又ハ其ノ
職務ノ執行ヲ拒ミ、妨ゲ若ハ忌避
シタルトキ
三第二十一條第一項ノ規定ニ違反
シ報告ヲ爲サズ又ハ虚僞ノ報〓ヲ
爲シタルトキ
第十九條特別行爲稅法中左ノ通改正ス
第一條ニ左ノ二號ヲ加フ
七寫眞機、蓄音機、樂器其ノ他命
令ヲ以テ定ムルモノノ修繕
八金融機關ノ保護預リ(有價證劵
其ノ他命令ヲ以テ定ムルモノノ披
封預リヲ除ク)及之ニ類スルモノ
第二條特別行爲稅ノ稅率左ノ如シ
前條第一號、第二號、第五號及第八號
ニ揭グル行爲料金ノ百分ノ五十
前條第三號、第四號及第七號ニ揭グ
ル行爲料金ノ百分ノ四十
前條第六號ニ揭グル行爲
料金ノ百分ノ三十
第四條中「一圓五十錢」ヲ「二圓」ニ、
「一圓」ヲ「八十錢」ニ改ム
第十二條ノ二政府ハ命令ノ定ムル所
ニ依リ第一條ニ揭グル行爲ヲ爲ス業
ヲ營ム者ニ對シ料金領收書ノ發行、
納稅證紙ノ貼用其ノ他取締上必要ナ
ル事項ヲ命ズルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ納稅證紙ヲ貼用スル
場合ニ於ケル特別行爲稅ニ付テハ命
令ノ定ムル所ニ依リ其ノ稅額ノ計算上
生ズル十錢未滿ノ端數ニシテ命令ヲ
以テ定ムルモノヲ切捨ツルコトヲ得
第一項ノ規定ニ依リ納稅證紙ヲ貼用
スル場合ニ於テハ第九條第一項ノ規
定ニ依ル申〓書ニ每月分ノ料金ニ對
スル特別行爲稅額ヲ併セ記載スベシ
第十二條ノ三納稅證紙ハ政府之ヲ作
成シ命令ノ定ムル所ニ依リ第一條ニ
揭グル行爲ヲ爲ス業ヲ營ム者ニ之ヲ
交付ス
第一條ニ揭グル行爲ヲ爲ス業ヲ營ム
者納稅證紙ヲ貼用スルトキハ命令ノ
定ムル所ニ依リ之ニ消印スベシ
第一二〓ニ揭グル行爲ヲ爲ス業ヲ營ム
者納稅證紙ヲ亡失シタル場合ニ於テ
災害其ノ他巳ムコトヲ得ザル事由ニ
因リ亡失シタルモノナルコトヲ證明
セザルトキハ直ニ其ノ納稅證紙ニ表
示セラルル稅金相當額ノ特別行爲稅
ヲ徵收ス
第十四條中「處シ直ニ其ノ稅金ヲ徵收
ス」ヲ「處ス」ニ改メ但書ヲ削リ同條
ニ左ノ三項ヲ加フ
前項ノ罪ヲ犯シタル者ハ情狀ニ因リ
五年以下ノ懲役若ハ其ノ通脫シ若ハ
述脫セントシタル稅金ノ五倍ヲ超エ
十倍以下ニ相當スル罰金ニ處シ又ハ
懲役及罰金ヲ併科スルコトヲ得
前二項ノ場合ニ於テ罰金額ガ二十圓
ニ滿タザルトキハ之ヲ二十圓トス
第一項及第二項ノ場合ニ於テハ直ニ
其ノ稅金ヲ徵收ス
第十五條第一項中「三百圓」ヲ「千圓」ニ
改メ「第九條第一項」ノ下ニ「又ハ第十
二條ノ二第三項」ヲ加へ同項ニ左ノ一
號ヲ加フ
三第十二條ノ二第一項ノ規定ニ依
ル命令ニ違反シタル者
第十六條中「百圓」ヲ「五百圓」ニ改ム
第十七條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第十四條第二項ノ場合ニ於テ懲
役ノ刑ニ處スルトキハ此ノ限ニ在ラ
ズ
第十八條法人ノ代表者又ハ法人若ハ
人ノ代理人、使用人其ノ他ノ從業者
其ノ法人又ハ人ノ業務ニ關シ第十四
條第十五條又ハ第十六條第一號ノ
違反行爲ヲ爲シタルトキハ其ノ法人
又ハ人ニ對シ各本條ノ罰金刑又ハ科
料刑ヲ科スルノ外行爲者ヲ處罰ス但
シ行爲者ニ付テハ情狀ニ因リ其ノ刑
ヲ免除スルコトヲ得
第十九條第一項中「團體」ノ下ニ「(其ノ
組織スル團體ヲ含ム)」ヲ加フ
第二十條第十九條第一項ノ規定ニ依
リ徵稅上必要ナル施設ヲ爲シ又ハ徵
收事務ノ補助ヲ爲スベキコトヲ命ゼ
ラレタル團體(徵收補助團體ト稱ス
以下同ジ)ノ代表者ハ當該事業ニ關
スル帳簿ヲ備へ命令ヲ以テ定ムル事
項ヲ之ニ記載スベシ
第二十一條收稅官吏ハ徵收補助團體
ノ代表者ニ對シ當該事業ニ關シ質問
ヲ爲シ若ハ報〓ヲ爲サシメ又ハ帳簿
書類其ノ他ノ物件ヲ檢査スルコトヲニ
得
政府ハ必要アリト認ムルトキハ徵收
補助團體ノ代表者ニ對シ當該事業ノ
執行ニ關シ監督上必要ナル命令ヲ爲
スコトヲ得
第二十二條徵收補助團體ノ團體員ヨ
リ徵收スベキ特別行爲稅ニ付テハ命
令ノ定ムル所ニ依リ當該〓體ノ代表
者ニ對シ團體員ノ納付スベキ特別行
爲稅ノ合計額、納期日及納付場所ヲ
指定シ之ヲ告知スルコトヲ得
前項ノ〓知アリタルトキハ徵收補助
團體ノ代表者ハ直ニ各團體員ニ對シ
命令ヲ以テ定ムル事項ヲ通知スベシ
第一項ノ規定ニ依リ代表者ニ對シ〓
知ヲ爲シタルトキハ各團體員ニ對シ
國稅徵收法第六條ノ規定ニ依リ告知
ヲ爲シタルモノト看做ス
第二十三條左ノ場合ニ於テハ徵收補
助團體ノ代表者ヲ五百圓以下ノ過料
に投入
第二十一條第二項ノ規定ニ依ル
命令ニ違反シタルトキ
二前條第二項ノ規定ニ依ル通知ヲ
爲サザルトキ
第二十四條左ノ場合ニ於テハ徵收補
助團體ノ代表者ヲ三百圓以下ノ過料
二度大人
一第二十條ノ規定ニ依ル帳簿ノ記
第一種ノ廣〓廣〓ノ料金ノ百分ノ三十
第二種ノ廣〓
第一號ノ廣〓一個ニ付
第二號ノ廣〓一個ニ付
第三號ノ廣〓
チラシ千個又ハ其ノ端數ニ付
其ノ他千個又ハ其ノ端數ニ付
圓
第四號ノ廣〓
四圓
第十三條中「處シ直ニ其ノ稅金ヲ徵收
ス」ヲ「處ス」ニ改メ但書ヲ削リ同條ニ
左ノ三項ヲ加フ
前項ノ罪ヲ犯シタル者ハ情狀ニ因リ
五年以下ノ懲役若ハ其ノ通脫シ若
ハ通脫セントシタル稅金ノ五倍ヲ超
エ十倍以下ニ相當スル罰金ニ處シ又
ハ懲役及罰金ヲ併科スルコトヲ得
前二項ノ場合ニ於テ罰金額ガ二十圓
ニ滿タザルトキハ之ヲ二十圓トス
第一項及第二項ノ場合ニ於テハ直ニ
其ノ稅金ヲ徴收ス
載ヲ怠リ若ハ詐リ又ハ帳簿ヲ隱匿
シタルトキ
二第二十一條第一項ノ規定ニ依ル
收稅官吏ノ質問ニ對シ答辯ヲ爲サ
ズ若ハ虛僞ノ陳述ヲ爲シ又ハ其ノ
職務ノ執行ヲ拒ミ、妨ゲ若ハ忌避
シタルトキ
三第二十一條第一項ノ規定ニ違反
シ報〓ヲ爲サズ又ハ虛僞ノ報〓ヲ
爲シタルトキ
第二十條廣告稅法中左ノ通改正ス
第二條第一項ヲ左ノ如ク改ム
廣〓稅ノ稅率左ノ如シ
六十錢
廣〓ノ面積一坪ヲ超ユルトキハ一個ニ付一圓五十錢
十五錢
六十錢
廣〓ノ面積一坪又ハ其ノ端數ニ付每年
第十五條第一項中「三百圓」ヲ「千圓」ニ
改ム
第十六條中「百圓」ヲ「五百圓」ニ改ム
第十八條第二項ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第十三條第二項ノ場合ニ於テ懲
役ノ刑ニ處スルトキハ此ノ限ニ在ラ
ズ
第十九條法人ノ代表者又ハ法人若ハ
人ノ代理人、使用人其ノ他ノ從業者
其ノ法人又ハ人ノ業務ニ關シ第十三
條乃至第十五條、第十六條第一號若
ハ第二號又ハ第十七條ノ違反行爲ヲ
爲シタルトキハ其ノ法人又ハ人ニ對
シ各本條ノ罰金刑又ハ科料刑ヲ科ス
ルノ外行爲者ヲ處罰ス但シ行爲者ニ
付テハ情狀ニ因リ其ノ刑ヲ免除スル
コトヲ得
第二十一條骨牌稅法中左ノ通改正ス
第四條中「十圓」ヲ「二十圓」ニ、「一圓五
十錢」ヲ「三圓」ニ改メ同條ニ左ノ一項
ヲ加フ
命令ヲ以テ定ムル骨牌ニハ前項ノ規
定ニ拘ラス一組每ニ五十錢ノ稅ヲ課
ス
第十四條第一項中「三百圓以上千圓」ヲ
「三千圓」ニ、「五十圓以上三百圓」ヲ「千
圓」ニ改ム
第十五條中「處シ其ノ骨牌ヲ沒收ス」
ヲ「處ス」ニ改メ但書ヲ削リ同條ニ左ノ
三項ヲ加フ
前項ノ罪ヲ犯シタル者ハ情狀ニ因リ
五年以下ノ懲役ニ處シ又ハ〓役及罰
金ヲ併科スルコトヲ得
前二項ノ場合ニ於テ罰金額ガ二十圓
ニ滿タサルトキハ之ヲ二十圓トス
第一項及第二項ノ場合ニ於テハ其ノ
骨牌ヲ沒收ス
第十六條第一項中「五百圓」ヲ「千圓」
ニ、「百圓」ヲ「五百圓」ニ改ム
第十七條及第十八條中「百圓」ヲ「五百
圓」ニ改ム
第十九條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第十五條第二項及第二十一條ノ
三ノ場合ニ於テ懲役ノ刑ニ處スルト
キハ此ノ限ニ在ラス
第二十條法人ノ代表者又ハ法人若ハ
人ノ代理人、使用人其ノ他ノ從業者
其ノ法人又ハ人ノ業務ニ關シ第十四
條乃至第十七條、第二十一條ノ二又
ハ第二十一條ノ三ノ違反行爲ヲ爲シ
タルトキハ其ノ法人又ハ人ニ對シ各
本條ノ罰金刑又ハ科料刑ヲ科スルノ
外行爲者ヲ處罰ス但シ行爲者ニ付テ
ハ情狀ニ因リ其ノ刑ヲ免除スルコト
ヲ得
第二十一條ノ二第二項中「千圓」ヲ11.
千圓」ニ、「處シ其ノ骨牌ハ何人ノ所有
ニ屬スルヲ問ハス之ヲ沒收ス」ヲ處處
ス」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ骨牌ハ何人ノ所有ニ屬スルヲ
問ハス之ヲ沒收ス
第二十一條ノ三ヲ第二十一條ノ四トス
第二十一條ノ三第十四條第一項前段
又ハ前條ノ罪ヲ犯シタル者ハ情狀ニ
因リ五年以下ノ徵役若ハ其ノ製造若
ハ移入ニ係ル骨牌ニ對スル骨牌稅二
十倍ニ相當スル金額カ三千圓ヲ超ユ
ルトキ三千圓ヲ超エ其ノ骨牌稅二十
倍以下ニ相當スル罰金ニ處シ又ハ懲
役及罰金ヲ併科スルコトヲ得
第二十二條印紙稅法中左ノ通改正ス
第五條第十二號中「賣買契約證書」ノ下
ニ「ニシテ其ノ記載金高十圓未滿又ハ
金高記載ナキモノ」ヲ加ヘ同條第十四
號中「營業」ノ下ニ「(利益金又ハ剩餘金
ノ配當又ハ分配ヲ爲ス法人ニシテ命令
ヲ以テ定ムルモノカ其ノ出資者其ノ他
命令ヲ以テ定ムル者以外ノ者ニ對シテ
爲ス事業ヲ含ム)」ヲ加フ
第六條中「但シ」ノ下ニ「命令ノ定ムル
所ニ依リ」ヲ、「押捺ヲ受ケ」ノ下ニ「又
ハ一定ノ表示ヲ爲シ」ヲ加フ
第六條ノ二政府ノ承認ヲ受ケタル帳
簿ニ付テハ第四條及前條ノ規定ニ拘
ラス命令ノ定ムル所ニ依リ一定ノ日
ニ於ケル當該帳簿ノ數量ニ依リ一册
五錢ノ稅率ヲ以テ算出シタル金額ノ
現金ヲ政府ニ納付シテ一定ノ表示ヲ
爲シ印紙稅ヲ納ムルコトヲ得
第十一條中「又ハ第六條但書ニ依リ稅
印ノ押捺ヲ受ケサル者」ヲ「、第六條但
書ノ規定ニ依リ稅印ノ押捺ヲ受ケス若
ハ表示ヲ爲サス又ハ第六條ノ二ノ規定
ニ依リ印紙稅ヲ納メサル者」三郎八
第二十三條臨時租稅措置法中左ノ通改
正ス
第一條中「法人稅、」ノ下ニ「特別法人
稅、一ヲ加へ「織物消費稅、」ヲ削ル
第一條ノ二法人ノ各事業年度ノ所得
中命令ヲ以テ定ムル方法ニ依リ運用
スル金額アルトキハ其ノ運用金額ノ
百分ノ三十ニ相當スル金額ヲ命合ノ
定ムル所ニ依リ當該事業年度ノ所得
ヨリ控除シテ法人稅ヲ賦課ス
第一條ノ四ニ左ノ一號ヲ加フ
七命令ヲ以テ定ムル特別價格報奬
金ノ收入
第一條ノ五削除
第一條ノ八中「百分ノ十五ヲ百分ノ十」
ヲ「百分ノ十九ヲ百分ノ十五」〓
ム
第一條ノ九中「百分ノ一乃至」ヲ削ル
第一條ノ十所得稅法第二十一條第四
項ニ規定スル預金ノ利子又ハ合同運
用信託ノ利益ニ付テハ同項及第二十
二條第一項ノ規定ニ拘ラズ命令ノ定
ムル所ニ依リ百分ノ四乃至百分ノ五
ノ稅率ニ依リ分類所得稅ヲ賦課スル
コトヲ得
第一條ノ十二貯蓄銀行法第九條第一
項又ハ昭和十八年法律第四十三號第
二條第一項ノ規定ニ依リ貯蓄銀行又
ハ貯蓄銀行業務ヲ營ム銀行ノ供託シ
タル公債及社債ノ利子ニ付テハ命令
ノ定ムル所ニ依リ甲種ノ配當利子所
得ニ對スル分類所得稅ヲ免除ス
第一條ノ十三明治三十九年法律第三
十四號又ハ社債等登錄法ニ依リ銀行
(日本銀行ヲ除ク)其ノ他命令ヲ以テ
定ムル金融機關ノ登錄シタル公債及
社債ノ利子ニ付テハ命令ノ定ムル所
ニ依リ甲種ノ配當利子所得ニ對スル
分類所得稅ヲ免除ス
第一條ノ十四中「百分ノ十五ヲ百分ノ
十三」ヲ「百分ノ十九ヲ百分ノ十六」ニ、
「百分ノ二十二ヲ百分ノ一一十」ヲ「百分
ノ三十六ヲ百分ノ三十三」ニ改ム
第一條ノ十五中「甲法人」ノ下ニ三八、
甲特別ノ法人」ヲ、「法人稅法、」ノ下ニ
「特別法人稅法、」ヲ、「消滅シタル法人」
ノ下ニ「又ハ特別ノ法人」ヲ、「設立シ
タル法人」ノ下ニ「又ハ特別ノ法人」ヲ加
へ「乙法人ト爲リ」ヲ「乙法人若ハ乙特別
ノ法人ト爲リ」ニ、「乙法人ハ」ヲ己
法人又ハ乙特別ノ法人ハ」三段人
第一條ノ十七法令、法令ニ基ク命令
又ハ行政官廳ノ指導若ハ斡旋ニ依リ
企業整備ノ必要其ノ他命令ヲ以テ定
ムル事由ニ因リ合併又ハ解散シタル
法人ノ〓算所得ニ付テハ命令ノ定ム
ル所ニ依リ法人稅法第十六條ノ規定
ニ拘ラズ左ノ稅率ニ依リ法人稅ヲ賦
課ス
一拂込資本金額百萬圓以下ノ法人
昭和十六年十一月一日以後昭和十
八年十二月三十一日迄ニ合併又ハ
解散シタルトキ
所得金額ノ百分ノ十五
昭和十九年一月一日以後昭和二十
年三月三十一日迄ニ合併又ハ解散
シタルトキ
所得金額ノ百分ノ二十
二拂込資本金額百萬圓ヲ超ユル法
人
昭和十七年一月一日以後昭和十八
年十二月三十一日迄ニ合併又ハ解
散シタルトキ
所得金額ノ百分ノ二十
昭和十九年一月一日以後昭和二十
年三月三十一日迄ニ合併又ハ解散
シタルトキ
所得金額ノ百分ノ二十五
第一條ノ十八中「命令ヲ以テ定ムル法
人」ヲ「法人」ニ、「昭和十九年」ヲ「昭和
二十年」ニ、「事業ノ統制ノ必要上」ヲ
「企業整備ノ必要其ノ他命令ヲ以テ定
ムル事由ニ因リ」三六〇.
第一條ノ十九中「命令ヲ以テ定ムル法
人」ヲ「法人」ニ、「昭和十九年」ヲ「昭和
二十年」ニ、「事業ノ統制ノ必要上」ヲ「企
業整備ノ必要其ノ他命令ヲ以テ定ムル
事由ニ因リ」ニ、「百分ノ十五ヲ百分ノ
十」ヲ「百分ノ十九ヲ百分ノ十四」ニ、
「百分ノ二十二ヲ百分ノ十七」ヲ「百分
ノ三十六ヲ百分ノ三十一」ニ改ム
第一條ノ二十及第一條ノ二十一中「昭
和十八年十二月三十一日」ヲ「昭和二十
年三月三十一日」ニ、「事業ノ統制ノ必
要上」ヲ「企業整備ノ必要其ノ他命令ヲ
以テ定ムル事由ニ因リ」ニ、「昭和十九
年分」ヲ「昭和二十年分」三六五
第一條ノ二十二中「昭和十八年」ヲ「昭
和十九年」ニ、「事業ノ統制ノ必要上」ヲ
「企業整備ノ必要其ノ他命令ヲ以テ定ム
ル事山ニ因リ」ニ、「及昭和十九年分」
ヲ「乃至昭和二十年分」ニ改ム
第一條ノ二十三中「昭和十八年」ヲ昭
和十九年」ニ、「事業ノ統制ノ必要上」ヲ
「企業整備ノ必要其ノ他命令ヲ以テ定
ムル事由ニ因リ」ニ改ム
第一條ノ二十五中「命令ノ定ムル所ニ
依リ立木」ヲ「立木」ニ、「十分ノ二」ヲ
「十分ノ三」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加
フ
前項ノ當該立木ノ伐採又ハ讓渡ニ因
リ生ズル所得ノ計算ニ關シテハ命令
ヲ以テ之ヲ定ム
第一條ノ二十八中「事業ノ統制ノ必要
上」ヲ「企業整備ノ必要其ノ他命令ヲ以
テ定ムル事出ニ因リ」ニ改ム
第一條ノ二十九第二項ヲ削ル
第一條ノ三十一相續稅法第十七條ノ
二ノ規定ニ依リ相續財產タル立木ヲ
以テ相續稅ノ物納ニ充テタルトキハ
命令ノ定ムル所ニ依リ山林ノ所得ヨ
リ當該立木ノ物納ニ因ル所得ノ十分
ノ三ニ相當スル金額ヲ控除シタル金
額ニ依リ所得稅ヲ賦課ス
第一條ノ三十二特別ノ法人ガ法令、
法令ニ基ク命令又ハ行政官廳ノ指導
若ハ幹旋ニ依リ昭和十九年四月一日
以後昭和二十年三月三十一日迄ニ合
併又ハ解散シタル場合ニ於テ其ノ出
資者ノ受クル所得稅法第八條ニ規定ス
ル剩餘金ノ分配ニ付テハ命令ノ定ム
ル所ニ依リ同法第二十一條ニ規定ス
ル稅率百分ノ十九ヲ百分ノ十四、同
法第二十二條ニ規定スル稅率百分ノ
三十六ヲ百分ノ三十一トシタル場合
ノ差減額ニ相當スル甲種ノ配當利子
所得ニ對スル分類所得稅ヲ輕減ス
第一條ノ三十三法人合併ヲ爲シタル
場合ニ於テ合併ニ因リテ消滅シタル
法人ノ株式(出資金額ヲ含ム以下本
條ニ於テ同ジ)ヲ合併後存續スル法
人又ハ合併ニ因リ消滅シタル他ノ法
人ガ合併前ニ於テ取得シタルトキハ
命令ノ定ムル所ニ依リ當該株式ノ取
得ニ要シタル金錢ヲ以テ合併ニ因リ
テ消滅シタル法人ノ株主(社員ヲ含
ム)ガ合併後存續スル法人又ハ合併
ニ因リテ設立シタル法人ヨリ合併ニ
因リテ取得スル金錢ト看做シ所得稅
法、法人稅法及營業稅法ノ規定ヲ適
用ス
第一條ノ三十四法人稅法第十三條ノ
規定ハ銀行(日本銀行ヲ除ク)其ノ他
命令ヲ以テ定ムル金融機關ニ付テハ
之ヲ適用セズ
第一條ノ三十五法令、法令ニ基ク命
令又ハ行政官廳ノ指導若ハ斡旋ニ依
リ昭和十九年四月一日以後昭和二十
年三月三十一日迄ニ合併又ハ解散シ
タル特別ノ法人ノ〓算剩餘金ニ付テ
ハ命令ノ定ムル所ニ依リ特別法人稅
法第九條ノ規定ニ拘ラズ百分ノ十
二·五ノ稅率ニ依リ特別法人稅ヲ賦
課ス
第一條ノ三十六相續稅法第十七條ノ
二ノ規定ニ依リ相續財產タル不動產
ヲ以テ相續稅ノ物納ニ充テタルトキ
ハ命令ノ定ムル所ニ依リ讓渡利得ヨ
リ當該不動產ノ物納ニ因ル利得金額
ノ十分ノ三ニ相當スル金額ヲ控除シ
タル金額ニ依リ臨時利得稅ヲ賦課ス
第二十一條ノ二ヲ削ル
第二十二條削除
第二十二條ノ三中「昭和十九年」ヲ「昭
和二十年」ニ、「事業ノ統制ノ必要上」
ヲ「企業整備ノ必要其ノ他命令ヲ以テ
定ムル事由ニ因リ」ニ改ム
第二十四條所得稅法人稅內外地關涉法
中左ノ通改正ス
第一條中「事業所得、勤勞所得」ヲ「甲
種及乙種ノ事業所得、乙種ノ勤勞所得」
ニ、「及乙種ノ退職所得」ヲ「、乙種ノ
退職所得竝ニ〓算取引所得」三國人
第二條中「ニ拘ラズ同法第二十一條第
一項又ハ第二項ニ規定スル稅率ニ依リ
分類所得稅ヲ賦課ス」ヲ「ハ之ヲ適用
セズ」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
朝鮮、臺灣、關東州、樺太又ハ南洋
群島ニ住所ヲ有シ又ハ一年以上居所
ヲ有スル個人ノ所得稅法第十條ニ規
定スル甲種ノ勤勞所得ニ付テハ同法
第二十二條第二項ノ規定ハ之ヲ適用
セズ
第三條第二號中「剩餘金ノ分配ニシテ」
ノ下ニ「朝鮮、關東州若ハ樺太ニ於ケル
法令ニ依リ第二種ノ所得トシテ所得稅
ヲ課シ、」ヲ加フ
第四條削除
第七條中「十分ノ四」ヲ「十分ノ三」ニ改
ム
第八條中「第一項」ヲ削ル
第十條朝鮮、臺灣、關東州又ハ樺太
ニ本店又ハ主タル事務所ヲ有スル法
人ニ付テハ法人稅ヲ課セズ南洋群島
ニ本店又ハ主タル事務所ヲ有スル法
人ニ付其ノ所得ニ對スル法人稅亦同
第十四條削除
第二十二條第一項中「第二項」ヲ「第三
項」ニ、「百分ノ二十五」ヲ「百分ノ三十」
ニ、同條第二項中「乃至第四項」ヲ及
第三項」ニ改ム
第二十五條國庫出納金端數計算法中左
ノ通改正ス
第一條ニ左ノ一項ヲ加フ
命令ヲ以テ指定スル國稅ノ收入金又
ハ還付金ニシテ十錢未滿ノ端數アル
場合ニ於テハ其ノ端數ガ五錢以上ナ
ルトキハ之ヲ五錢トシ五錢ニ滿タサ
ルトキハ之ヲ切捨ツ但シ其ノ全額五
錢未滿ナルトキハ此ノ限ニ在ラス
第二條第一項中「前條」ヲ「前條第一項」
三郎人
第四條但書ヲ削リ同條ニ左ノ一項ヲ加
フ
命令ヲ以テ指定スル國稅ヲ分割シテ
收入スル場合ニ於テ分割金額十錢未
滿ナルトキ又ハ之ニ十錢未滿ノ端數
ヲ生シタルトキハ其ノ分割金額又ハ
端數ハ最初ノ收入金ニ之ヲ合算ス
第二十六條納稅施設法中左ノ通改正ス
第十六條中「甲種ノ配當利子所得ニ對
スル分類所得稅」ヲ「所得稅」ニ改ム
第二十七條國民貯蓄組合法中左ノ通改
正ス
第四條中「合同運用信託」ヲ「金錢信託」
ニ、「七千圓」ヲ「一萬圓」ニ改ム
第二十八條間接國稅犯則者處分法中左
ノ通改正ス
第八條ニ左ノ一項ヲ加フ
收稅官吏ハ命令ヲ以テ定ムル間接國
稅ニ付テハ旅店、飮食店其ノ他夜間
ト雖モ公衆ノ出入スルコトヲ得ベキ
場所ニ於テハ其ノ公開シタル時間內
ハ第一項ニ規定スル制限ニ拘ラス臨
檢搜索又ハ差押ヲ爲スコトヲ得
第十一條及第十二條第一項中「稅務監
督局」ヲ「財務局」ニ改ム
第十四條第二項中「直ニ告發スヘシ」ノ
下ニ「情狀黴役ノ刑ニ處スヘキモノト
思料スルトキ亦同シ」ヲ加フ
第二十九條明治四十年法律第二十一號
中左ノ通改正ス
第一條第一項ニ左ノ二號ヲ加フ
二十四酒稅
二十五〓涼飮料稅
第三十條地方分與稅法中左ノ通改正
ス
第二條第二項及第六條第一項中「百分
ノ十四·一四」ヲ「百分ノ九·九八」ニ、
「百分ノ十二·六九」ヲ「百分ノ十·一八」
コルト
第四十七條第二項及第三項ヲ左ノ如ク
改ム
第二條第二項中百分ノ九·九八トア
ルハ昭和十六年度ニ於テハ百分ノ十
四·一七、昭和十七年度ニ於テハ百分
ノ十三·四二、昭和十八年度ニ於テハ
百分ノ十四·二四、昭和十九年度ニ於
テハ百分ノ十·三〇、昭和二十年度ニ
於テハ百分ノ十·〇八トス
第二條第二項中百分ノ十·一八ト
アルハ昭和十六年度ニ於テハ百分
ノ二十九·三五、昭和十七年度ニ於
テハ百分ノ二十一·四一一、昭和十八年
度ニ於テハ百分ノ十三·一一、昭和十
九年度ニ於テハ百分ノ十·三二トス
第四十八條第二項及第三項ヲ左ノ如ク
改ム
第六條第一項中百分ノ九·九八トア
ルハ昭和十七年度分ニ付テハ百分ノ
二十二·三五、昭和十八年度分ニ付テ
ハ百分ノ十九·四五、昭和十九年度分
ニ付テハ百分ノ十三·六六、昭和二十
年度分ニ付テハ百分ノ十三·四〇、昭
和二十一年度分ニ付テハ百分ノ十·
三〇·昭和二十二年度分ニ付テハ百
分ノ十·〇八トス
第六條第一項中百分ノ十·一八トアル
ハ昭和十七年度分ニ付テハ百分ノ五
十、昭和十八年度分ニ付テハ百分ノ
三十一·六二、昭和十九年度分ニ付テ
ハ百分ノ二十·二一、昭和二十年度分
ニ付テハ百分ノ十二·三八、昭和二十
一年度分ニ付テハ百分ノ十·三二トス
附則
第三十一條本法ハ昭和十九年四月一日
ヨリ之ヲ施行ス但シ第一條由所得稅法
第三十七條、第五十三條第二項但書及
第七十三條第一項本文ノ改正規定ハ昭
和二十年一月一日ヨリ之ヲ施行シ第十
二條乃至第二十二條ノ規定、第二十三
條中臨時租稅措置法第二十一條ノ二及
第二十二條ノ改正規定竝ニ第二十八條
ノ規定施行ノ期日ハ各規定ニ付勅令ヲ
以テ之ヲ定ム
第三十二條不動產所得、乙種ノ配當利
子所得、甲種及乙種ノ事業所得、乙種
ノ勤勞所得、山林ノ所得、乙種ノ退職
所得、〓算取引所得及個人ノ總所得ニ
對スル所得稅竝ニ個人ノ營業稅及臨時
利得稅ニ付テハ昭和十九年分ヨリ本法
ヲ適用ス但シ改正後ノ所得稅法第三十
四條(第一項但書ヲ除ク)、改正後ノ營
業稅法第十六條及改正後ノ臨時利得稅
法第十六條ノ規定ハ昭和二十年分ヨリ
之ヲ適用ス
法人ノ各事業年度ノ所得及資本ニ對久
ル法人稅、各事業年度ノ純益ニ對スル
營業稅竝ニ法人ノ臨時所得稅ニ付テハ
昭和十九年一月一日以後終了スル事業
年度分ヨリ、法人ノ〓算所得ニ對スル
法人稅及〓算純益ニ對スル營業稅ニ付
テハ同日以後ニ於ケル解散又ハ合併ニ
因ル分ヨリ本法ヲ適用ス
特別ノ法人ノ各事業年度ノ剩餘金ニ對
スル特別法人稅ニ付テハ昭和十九年四
月一日以後終了スル事業年度分ヨリ本
法ヲ適用ス
改正後ノ地租法第十條ノ規定ハ昭和十
九年分地租ヨリ之ヲ適用ス
改正後ノ家屋稅法第七條ノ規定ハ昭和
十九年分家屋稅ヨリ之ヲ適用ス
改正後ノ相續稅法第八條ノ規定ハ隱居
ニ因リ開始シタル家督相續ニ在リテハ
昭和十九年一月一日以後ニ開始シタル
モノ·同法第二十三條第一項ニ規定ス
ル贈與ニ在リテハ同日以後ニ爲シタル
モノニ付之ヲ適用ス
臨時租稅措置法第一條ノ二ノ改正規定
ハ法人ノ昭和十九年一月一日以後ニ終
了スル事業年度分ノ法人稅ヨリ之ヲ適
用ス
臨時租稅措置法第一條ノ四ノ改正規定
ハ法人ノ昭和十八年十月一日以後ニ終
了スル事業年度分ノ法人稅、營業稅及
臨時利得稅ヨリ個人ノ昭和十九年分
ノ所得稅、營業稅及臨時利得稅ヨリ之
ヲ適用ス
臨時租稅措置法第一條ノ五ノ改正規定
ハ法人ノ昭和十九年一月一日以後ニ終
了スル事業年度分ノ法人稅ヨリ、個人
ノ昭和十九年分ノ分類所得稅ヨリ之ヲ
適用ス
臨時租稅措置法第一條ノ十七ノ改正規
定ハ法人ノ昭和十九年一月一日以後ニ
於ケル解散又ハ合併ニ因ル〓算所得ニ
對スル法人稅ヨリ之ヲ適用ス
臨時租稅措置法第一條ノ二十五、第
條ノ三十一及第一條ノ三十六ノ改正規
定ハ個人ノ昭和十九年分ノ山林ノ所得
ニ對スル所得稅及讓渡利得ニ對スル臨
時利得稅ヨリ之ヲ適用ス
臨時租稅措置法第一條ノ二十九及第一
修ノ三十四ノ改正規定ハ法人ノ各事業
年度ノ所得ニ對スル法人稅ニ付テハ昭
和十九年四月一日以後ニ終了スル事業
年度分ヨリ、〓算所得ニ對スル法人稅
ニ付テハ同日以後ニ於ケル解散又ハ合
併ニ因ル分ヨリ之ヲ適用ス
第三十三條所得稅法第八條、第十二條
第一項第九號若ハ第八項又ハ第三十條
第一項第二號若ハ第七項ノ改正規定ニ
依リ新ニ納稅義務ヲ有スルニ至リタル
者又ハ課稅所得ノ增加シタル者ハ命令
ノ定ムル所ニ依リ昭和十九年四月十五
日迄ニ其ノ所得金額ヲ政府ニ申告スベ
シ
所得稅法第十二條第八項ノ改正規定ニ
依リ新ニ納稅養務ヲ有スルニ至リタル
者同法第二十五條又ハ第二十六條ノ二
ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケントスルトキ
ハ前項ノ申告ト同時ニ命令ノ定ムル所
ニ依リ其ノ申請書ヲ提出スベシ
所得稅法第二十四條ノ改正規定ニ依リ
新ニ扶養家族ニ付同條第一項ノ規定ニ
依ル控除ヲ受クルコトヲ得ルニ至リタ
ル者同項ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケント
スルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ昭和
十九年四月一日以後最初ノ給與ノ支拂
ヲ受クル日ノ前日迄ニ其ノ申請書ヲ政
府ニ提出スベシ
所得稅法第二十五條ノ改正規定ニ依リ
新ニ扶養家族ニ付同條第一項ノ規定ニ
依ル控除ヲ受クルコトヲ得ルニ至リタ
ル者同項ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケント
スルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ昭和
十九年四月十五日迄ニ其ノ申請書ヲ政
府ニ提出スベシ
改正前ノ所得稅法ニ依リ乙種ノ事業所
得トシテ賦課スベカリシ所得ニシテ改
正後ノ同法ニ依ル丙種ノ事業所得ニ相
當スルモノニ對スル昭和十九年分分類
所得稅ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
第三十四條特別ノ法人ノ昭和二十年三
月三十一日迄ニ終了スル各事業年度ノ
剩餘金ヲ計算スル場合ニ於テ特別ノ法
人ガ國債ヲ所有スルトキハ國債ノ利子額
中其ノ國債ヲ所有シタル期間ノ利子額
ノ百分ノ三十ニ相當スル金額ヲ命令ノ
定ムル所ニ依リ其ノ剩餘金ヨリ控除ス
同日迄ニ解散又ハ合併ヲ爲シタル特別
ノ法人ノ〓算剩餘金ノ計算ニ付亦同ジ
特別ノ法人ガ本法施行後一年以內ニ於
テ市街地信用組合法第六十二條第一項
若ハ第六十三條第四項、商工組合法第
九十三條若ハ第九十四條若ハ昭和十八
年法律第三十二號鹽專賣法中改正法律
附則第二條第一項ノ規定ニ依リ當該法
律ニ依ル特別ノ法人ト爲リ又ハ農業團
體法第八十六條若ハ第九十一條ニ於テ
準用スル同法第七十八條第二項、商工
組合法第九十六條第二項若ハ水產業團
體法第七十九條第二項ノ規定ニ依リ解
散シタル場合ニ於テハ〓算剩餘金ニ對
スル特別法人稅及改正後ノ所得稅法第
八條ノ規定ニ依ル剩餘金ノ分配ニ對ス
ル所得稅ハ之ヲ課セズ
第三十五條第十二條ノ規定施行前果實
酒ノ製造免許ヲ受ケタル者ニハ酒稅法
第二十二條第一項第三號ノ規定ハ當分
ノ內之ヲ適用セズ
昭和十八年十月一日以後ニ査定セラレ
タル〓酒、濁酒、白酒、味淋又ハ燒酎ニ
シテ第十二條ノ規定施行ノ際製造場ニ
現存スルモノニ付テハ酒類造石稅ハ之
ヲ免除ス
前項ニ規定スル酒類造石稅ヲ除クノ外
從前ノ規定ニ依リ賦課シ又ハ賦課スベ
カリシ酒類造石稅、酒類庫出稅及出港稅
ニ關シテハ仍從前ノ例ニ依ル但シ酒類
造石稅ノ納期ニ關シテハ命令ヲ以テ別
段ノ定ヲ爲スコトヲ得
昭和十八年九月三十日以前ニ査定ヲ受
ケタル〓酒、濁酒、白酒、味淋若ハ燒
酎又ハ第十二條ノ規定施行前ニ査定ヲ
受ケタル合成〓酒若ハ雜酒ニシテ同條
ノ規定施行ノ際製造場ニ現存スルモノ
ニ課スベキ酒稅ニ付テハ從前ノ規定ニ
依ル酒類造石稅ニ相當スル金額ニシテ
命令ヲ以テ定ムルモノヲ控除ス
命令ヲ以テ定ムル味淋ニ課スベキ酒稅
ニ付テハ一石ニ付四百三十五圓ヲ加算
ス
酒類ノ製造者若ハ販賣業者又ハ命令ヲ
以テ定ムル者ガ第十二條ノ規定施行ノ
際製造場又ハ保稅地域以外ノ場所ニ於
テ各種類ヲ通ジ合計四斗以上ブ酒類ヲ
所持スル場合及其ノ所持スル酒類ガ合
計四斗ニ滿タザルモ命令ヲ以テ定ムル
酒類ガ合計一斗以上アル場合ニ於テハ
其ノ場所ヲ以テ製造場、其ノ所持者ヲ
以テ製造者ト看做シ其ノ所持スル酒類
ニ對シ酒稅ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ同條ノ
規定施行ノ日ニ於テ其ノ酒類ヲ製造場
ヨリ移出シタルモノト看做シ改正後ノ
酒稅法第二十七條乃至第二十七條ノ三
又ハ第八十三條乃至第八十四條ノ規則
ニ依リ算出シタル稅額ト從前ノ規定ニ
依ル酒類造石稅ニ相當スル金額ニシテ
命令ヲ以テ定ムルモノ及從前ノ規定ニ
依リ算出シタル酒類庫出稅額ノ合計額
トノ差額ヲ以テ其ノ稅額トシ命令ノ定
ムル所ニ依リ之ヲ徴收ス
前項ノ製造者若ハ販賣業者又ハ命令ヲ
以テ定ムル者ハ其ノ所持スル酒類ニ付
酒稅法第二十七條ノ三ニ規定スル酒類
ト其ノ他ノ酒類トニ區分シ種類、級別及
アルコール分每ニ數量、價格及貯藏ノ
場所ヲ第十二條ノ規定施行後一月以內
ニ政府ニ申告スベシ
第十二條ノ規定施行ノ際製造場ニ現存
スル酒類ニシテ戾入又ハ移入シタルモ
ノニ付テハ酒稅法第三十八條第一項ノ
規定ニ拘ラズ之ヲ移出シタルトキ酒稅
ヲ徴收ス此ノ場合ニ於テハ第六項後段
ニ規定スル稅額ヲ以テ其ノ稅額トス
第三十六條第十三條ノ規定施行ノ際製
造場以外ノ場所ニ於テ同一人ガ一石以
上ノ第一種又ハ第二種ノ〓涼飮料ヲ所
持スル場合ニ於テハ其ノ場所ヲ以テ製
造場、其ノ所持者ヲ以テ製造者ト看做
シ〓涼飮料稅ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ
同條ノ規定施行ノ日ニ於テ其ノ〓涼飮
料ヲ製造場外ニ移出シタルモノト看做
シ第一種ノ〓涼飮料ニ付テハ一石ニ付
五十圓、第二種ノ〓涼飮料ニ付テハ一
石ニ付九十五圓ノ割合ニ依リ算出シタ
ル金額ヲ以テ其ノ稅額トシ命令ノ定ム
ル所ニ依リ之ヲ徵收ス
前項ノ〓涼飮料ノ所持者ハ其ノ所持ス
ル〓涼飮料ノ數量及貯藏ノ場所ヲ第十
三條ノ規定施行後一月以內ニ政府ニ申
告スベシ
第三十七條改正前ノ砂糖消費稅法第三
條ノ稅率ニ依リ消費稅ヲ課セラレタル
砂糖、糖蜜又ハ糖水デ原料トシテ製造
シタル砂糖(第三種ノ砂糖ヲ除ク)、糖
蜜又ハ糖水ニシテ第十四條ノ規定施行
後製造場ヨリ引取ラルルモノニ付テハ
同法第十二條ノ規定ニ拘ラズ消費稅ヲ
徵收ス此ノ場合ニ於テハ改正後ノ同法
第三條ノ稅率ニ依リ算出シタル金額ト
改正前ノ同條ノ稅率ニ依リ算出シタル
金額トノ差額ヲ以テ其ノ稅額トス
改正前ノ砂糖消費稅法第三條ノ稅率ニ
依リ消費稅ヲ課セラレタル第二種乙ノ
砂糖ヲ以テ製造シタル第三種ノ砂糖ニ
シテ第十四條ノ規定施行後製造場ヨリ
引取ラルルモノニ付テハ改正後ノ同法
第三條ニ規定スル氷砂糖ノ稅率百斤ニ
付三圓八十錢ハ之ヲ百斤ニ付六圓九十
錢トシ其ノ他ノモノノ稅率百斤ニ付五
圓五十錢ハ之ヲ百斤ニ付八圓五十錢ト
ス
第十四條ノ規定施行ノ際製造場又ハ保
稅地域以外ノ場所ニ於テ同一人ガ各種
類ヲ通ジ合計二千斤以上ノ砂糖、糖蜜又
ハ糖水ヲ所持スル場合ニ於テハ其ノ者
ガ同條ノ規定施行ノ日ニ於テ之ヲ製造
場ヨリ引取リタルモノト看做シ消費稅
ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ改正後ノ砂糖
消費稅法第三條ノ稅率ニ依リ算出シタ
ル金額ト改正前ノ同條ノ稅率ニ依リ算
出シタル金額トノ差額(第三種ノ砂糖
ニ在リテハ百斤ニ付四圓ノ割合ニ依リ
算出シタル金額)ヲ以テ其ノ稅額トシ
命令ノ定ムル所ニ依リ之ヲ徵收ス
第十四條ノ規定施行ノ際砂糖、糖蜜又
ハ糖水ノ製造者及販賣者以外ノ者ガ各
種類ヲ通ジ合計千斤以上ノ特別消費稅
ヲ課スベキ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ所持
スル場合ニ於テハ其ノ所持者ヲ以テ販
賣者ト看做シ特別消費稅ヲ課ス此ノ場
合ニ於テハ同條ノ規定施行ノ日ニ於テ
其ノ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ販賣シタル
モノト看做シ改正後ノ砂糖消費稅法第
三條ノ二ノ稅率ニ依リ算出シタル金額
ト改正前ノ同條ノ稅率ニ依リ算出シタ
ル金額トノ差額ヲ以テ其ノ稅額トシ命
令ノ定ムル所ニ依リ之ヲ徵收ス
前二項ノ砂糖、糖蜜又ハ糖水ノ所持者
ハ其ノ所持スル砂糖、糖蜜又ハ糖水ノ
種別、數量及貯藏ノ場所ヲ第十四條ノ
規定施行後一月以内ニ政府ニ申〓スベ
シ
第三十八條改正前ノ物品稅法第一條第
一種各號ニ揭グル物品ニシテ改正後ノ
同條第二種各號ニ揭グルモノニ對シ從
前ノ規定ニ依リ賦課又ハ賦課スベカリ
シ物品稅ニ關シテハ仍從前ノ例ニ依ル
第十六條ノ規定施行前ヨリ引續キ物品
稅法第一條ノ改正規定ニ依リ物品稅ヲ
課スルコトト爲リタル第一種ノ物品ノ
小賣業ヲ營ム者又ハ同第二種ノ物品ノ
製造ヲ爲ス者第十六條ノ規定施行後一
月以內ニ其ノ旨ヲ政府ニ申〓スルトキ
ハ同條ノ規定施行ノ日ニ於テ同法第十
五條ノ規定ニ依リ申告シタルモノト看
做ス
改正後ノ物品稅法第一條ニ揭グル第二
種若ハ第三種ノ物品ノ製造者若ハ販賣
者又ハ命令ヲ以テ定ムル者ガ第十六條
ノ規定施行ノ際製造場又ハ保稅地域以
外ノ場所ニ於テ左ノ各號ノ一ニ該當ス
ル物品ヲ所持スル場合ニ於テハ其ノ場
所ヲ以テ製造場、其ノ所持者ヲ以テ製
造者ト看做シ之ニ物品稅ヲ課ス此ノ場
合ニ於テハ同條ノ規定施行ノ日ニ於テ
其ノ物品ヲ製造場ヨリ移出シタルモノ
ト秀做シ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ物
品稅ヲ徵收ス但シ從前ノ規定ニ依リ物
品稅ヲ課セラレタル物品ニ付テハ其ノ
課セラレタル稅額ニ相當スル金額ヲ控
除シタル金額ヲ以テ其ノ稅額トス
改正後ノ物品稅法第一條ニ揭グル
第二種ノ物品ニシテ總價格五百圓以
上ノモノ
二三十萬本以上ノ燐寸
三飴、葡萄糖又ハ麥芽糖ニシテ合計
五百斤以上ノモノ
四一瓩以上ノサッカリン
五五百斤以上ノ蜂蜜
前項ノ物品中改正後ノ物品稅法第十二
條第一項第一號若ハ第一一號又ハ同法第
十三條第一項ノ規定ニ該當スルモノニ
付テハ前項ノ規定ニ拘ラズ命令ノ定ム
ル所ニ依リ其ノ物品稅ヲ徵收セザルコ
トヲ得
第三項ノ物品中命令ヲ以テ定ムルモノ
ニ付テハ同項ノ規定ニ拘ラズ命令ノ定
ムル所ニ依リ當該物品ヲ其ノ貯藏ノ場
所ヨリ移出シタル時其ノ物品稅ヲ徵收
スルコトヲ得
第三項ノ製造者若ハ販賣者又ハ命令ヲ
以テ定ムル者ハ同項第一號ノ物品ニ付
テハ其ノ品名每ニ數量、價格及貯藏ノ
場所ヲ、第二號乃至第五號ノ物品ニ付
テハ其ノ品名每ニ數量及貯藏ノ場所ヲ
第十六條ノ規定施行後一月以內ニ政府
ニ申告スベシ
第三項ノ場合ニ於テハ改正前ノ物品稅
法第一條第一種各號ニ揭グル物品ノ販
賣者ニシテ同項ノ販賣者ニ該當スルモ
ノハ改正後ノ同法第二十五條ノ二乃至
第二十五條ノ七ノ規定ノ適用ニ付テハ
之ヲ同法第二十五條ノ一一ニ規定スル第
一種ノ物品ノ小賣業者ト看做ス
第三十九條第十八條ノ規定施行前ヨリ
引續キ改正後ノ入場稅法第二條第二種
第三號ノ場所ヲ經營スル者第十八條ノ
規定施行後一月以內ニ其ノ旨ヲ政府ニ
申〓スルトキハ同條ノ規定施行ノ日ニ
於テ同法第七條ノ規定ニ依リ申〓シタ
ルモノト看做ス
第四十條第十九條ノ規定施行前ヨリ引
續キ改正後ノ特別行爲稅法第一條第七
號又ハ第八號ノ行爲ヲ爲ス業ヲ營ム者
第十九條ノ規定施行後一月以內ニ其ノ
旨ヲ政府ニ申〓スルトキハ同條ノ規定
施行ノ日ニ於テ同法第十一條ノ規定ニ
依リ申〓シタルモノト看做ス
第四十一條第二十條ノ規定施行前ヨリ
引續キ爲ス第二種第一號又ハ第二號ノ
廣告ニハ廣〓主ニ於テ改正後ノ廣〓稅
法第二條ノ規定ニ依ル稅額ト從前ノ規
定ニ依ル稅額トノ差額ニ相當スル印紙
ヲ第二十條ノ規定施行ノ日ヨリ十日以
內ニ增貼スベシ
第二十條ノ規定施行前ヨリ引續キ爲ス
第二種第四號ノ廣〓ノ廣告主ハ命令ノ
定ムル所ニ依リ同條ノ規定施行後一月
以內ニ其ノ旨ヲ政府ニ申告シ改正後ノ
廣告稅法第二條ノ規定ニ依ル一年分ノ
稅額ト從前ノ規定ニ依ル一年分ノ稅額
トノ差額ノ四分ノ三ニ相當スル廣〓稅
ヲ納付スベシ
第四十二條第二十一條ノ規定施行ノ際
骨牌ノ製造又ハ販賣ヲ爲ス者ノ所持ニ
係ル骨牌ニハ製造又ハ販賣ヲ爲ス者ニ
於テ改正後ノ骨牌稅法第四條第一項ノ
規定ニ依ル稅額ト從前ノ規定ニ依ル稅
額トノ差額ニ相當スル印紙ヲ增貼スベ
シ
第四十三條昭和十九年分乙種ノ配當利
子所得ニ對スル分類所得稅ニ付テハ所
得稅法人稅內外地關涉法第三條及第四
條ノ改正規定ニ拘ラズ仍從前ノ例ニ依
ル
第四十四條本法施行前納入ノ告知ヲ爲
シタル國稅ノ收入金及還付金ノ端數ノ
計算ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
〔國務大臣賀屋興宣君登壇〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=1
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002・賀屋興宣
○國務大臣(賀屋興宣君) 只今議題トナリ
マシタ所得稅法外二十九法律中改正法律案
ニ付キマシテ說明致シマス
大東亞戰爭開始以來茲ニ一一年有餘、戰局
ハ愈〓苛烈化ノ一途ヲ辿ツテ居ルノデアリマ
シテ、之ニ伴ヒ臨時軍事費ヲ中心ト致シ、
其ノ他決戰下避クベカラザル諸經費ハ今後
極メテ多額ニ達スルヲ免レナイノデアリマ
ス、假令不急ノ經費ノ節約ニ付キマシテ一
段ト工夫努力ヲ致スト致シマシテモ、尙ホ
我ガ國ノ財政需要ガ大イニ增大スベキコト
ハ明カデアリマス、而シテ其ノ相當ノ部分
ハ公債ニ依ツテ賄フコトハ已ムヲ得ナイ所
デアリマスルガ、是ト共ニ極力租稅收入ノ
增加ヲ圖リ、以テ戰時財政ノ基礎ヲ鞏固ナ
ラシムルコトハ戰爭遂行上喫緊ノ要務デア
リマス、又戰時經濟ノ圓滑ナル運營ヲ期ス
ル爲ニハ此ノ際極力購買力ノ吸收、消費ノ
抑制ヲ圖リ、以テ國民生活ヲ確保シツヽ、
國家經濟ノ總力ヲ擧ゲマシテ、戰勝獲得ノ
目的ニ集中スルノ要アルコトハ今更多言ヲ
要シナイノデアリマス、右ノ如キ見地ヨリ
致シマシテ、今囘政府ト致シマシテハ、增
稅ガ決戰下ニ於ケル產業經濟及ビ國民生活
ニ及ボス影響、國民負擔力ノ關係等ニ付キ
マシテモ、特ニ愼重ナル檢討ヲ遂ゲマシタ
結果、臨時軍事費ノ財源ノ一部ニ充ツル爲
メ、此ノ際增稅ヲ行フヲ必要ナリト認メタ
ノデアリマス、而シテ昨年酒稅等ノ間接稅
中心ノ多額ノ增稅ヲ行ヒマシタ關係モアリ
マシテ、今囘ハ所得稅等ノ直接稅ヲ中心ト
致シタノデアリマスルガ、尙ホ今次增稅ノ
趣旨ニモ鑑ミマシテ、間接稅其ノ他ニ付キ
マシテモ相當ノ增徵ヲ行フコトト致シタノ
デアリマス、尙ホ生產力ノ擴充、貯蓄ノ增
强、其ノ他戰時下緊要ナル經濟諸政策ト租
稅政策トノ調和ニ付キマシテハ、特ニ愼重
ニ考究致シ、適當ト認ムル各種ノ措置ヲ講
ゼントスルモノデアリマス、又稅務行政ノ
全般ニ亙リマシテ是ガ簡素化ヲ圖リマスル
ト共ニ、課稅ノ適正充實ヲ期シマスル爲ニ
滴當ト認ムル改正ヲモ行ハントスルモノデ
アリマス、而シテ其ノ要點ハ、第一ニ所得
稅ニ於テ新タニ丙種ノ事業所得ヲ設ケマシ
テ、源泉徵收制度ヲ擴充强化致シタコトデ
アリマス、第二ニ適正ナル納稅ノ確保ニ付
キマシテ特ニ留意致シタコトデアリマス、
第三ニ決戰下ノ現狀ニ顧ミ、官民相互ノ手
數ヲ極力簡便ナラシメマス爲ニ、稅制及ビ
賦課徵收制度ノ簡素化ヲ圖リマシタコトデ
アリマス、是ヨリ今囘ノ增稅案ノ內容ノ〓
略ヲ御說明申上ゲマス
先ヅ所得稅デアリマスガ、今囘ノ增稅ハ
所得稅ニ主眼ヲ置イタ次第デアリマシテ、
所得稅中分類所得稅ノ改正ノ要點ト致シマ
シテハ、第一ハ稅率ノ引上デアリマス、
卽チ各種所得ノ間ノ負擔ノ權衡ニ留意シ
ツヽ稅率ヲ原則ト致シマシテ百分ノ五ダケ
引上ゲルコトニ致シタノデアリマス、唯國
債ノ利子所得ニ付キマシテハ其ノ性質等ニ
顧ミマシテ百分ノ四ト致シ、乙種ノ事業所
得ニ付キマシテハ百分ノ六ヲ引上ゲタノデ
アリマス、其ノ他一時的ノ所得ニ付キマシ
テモ、ソレ〓〓適當ト認ムル增徵ヲ行ハン
トスルモノデアリマス、尙ホ元本五千圓以
下ノ銀行貯蓄預金、市街地信用組合貯金等
ニ付キマシテモ、今囘ノ增稅部分、卽チ百
分ノ五ダケノ課稅ヲ行ヒマスルト共ニ、元
本五千圓以下ノ他ノ銀行預金ノ利子等ニ對
シマシテモ、實情ニ顧ミマシテ同樣ノ課稅
ヲナスコトニ改メタノデアリマス、又配當
所得ニ付キマシテハ一割控除ノ制度ヲ廢止
シマシテ、稅率ニ於テ其ノ點ヲ調整致シタ
ノデアリマス
第二ニ退職所得ニ付キマシテハ、其ノ控
除額ヲ五千圓ヨリ三千圓ニ引下ゲルコトニ
致シマシタ、又產業組合等ノ特別ノ法人ノ
〓算分配金等ニ付キマシテモ課稅ヲ致スコ
トト致シタノデアリマス
第三ハ源泉徴收制度ノ擴充强化デアリマ
ス、日傭勞務者等ノ報酬、料金等ニ付キマシテ
ハ、從來賦課課稅ヲ行フ建前デアツタノデ
アリマスルガ、適當ナル課稅ヲ致シマスル
ノニ困難ナ實情デアリマス、時局ニ依リマ
シテ經濟ノ實相ガ相當變ツテ參リマシタ、
此ノ點ニ特別ノ注意ヲ拂フノ必要ガ認メラ
レマスルノデ、誤稅ノ本實ヲ圖リマスルト
共ニ、納稅及ビ徴稅上ノ手續ヲ簡便ナラシ
ムルコトヲモ考ヘマシテ、新タニ丙種ノ事
業所得トシテ分類所得稅ヲ報酬、料金等ノ
支拂者ヲシテ支拂ノ際徵收セシムルコトト
致シテ居ルノデアリマス
綜合所得稅ニ付キマシテハ、分類所得稅
トノ關係ヲモ考慮致シマシテ、現行稅率百
分ノ六乃至百分ノ七十一一デアリマスルノ
ヲ、百分ノ八乃至百分ノ七十四ニ引上ゲマ
シタ、之ニ伴ヒ公社債、銀行預金ノ利子等
ニ付キ、源泉課稅ヲ選擇シマシタ場合ニ於
ケル綜合所得稅ノ稅率ヲ、百分ノ二十五ヨ
リ百分ノ三十ニ引上ゲタノデアリマス、
又公社債預金ノ利子等ニ付キ、其ノ控除
割合ヲ四割ヨリ三割ニ引下ゲマシタ外、勤
勞所得ノ一割控除ヲ、六千圓以下ノ所得者
ニ限ルコト等ノ改正ヲ致サントスルモノデ
アリマス
法人稅ニ付キマシテハ、所得稅ノ增徵ト
ノ權衡、增稅ガ產業經濟界ニ與フル影響等
ニ付キマシテ種々考慮シマシタ結果、所
得ニ對スル稅率ヲ百分ノ一一十五ヨリ百分ノ
三十ニ引上ゲルコトト致シ、又資本ニ對ス
ル稅率ヲ千分ノ一、五ヨリ千分ノ三ニ引上
ゲタノデアリマス
特別法人稅ニ付キマシテハ、其ノ稅率ハ
現在百分ノ十二·五デアリマスルガ、般
法人トノ負擔狀況等ヲモ考ヘマシテ、之ヲ
百分ノ二十ニ引上ゲタノデアリマス、又特
別法人ガ解散又ハ合併ヲ致シマシタ場合ノ
〓算剩餘金ニ付キマシテモ、新タニ課稅ヲ
致シマスルト共ニ、國債利子ノ控除制度ヲ
改正スルコトト致シタノデアリマス
臨時利得稅ニ付キマシテハ、法人臨時利
得稅及ビ個人ノ讓渡利得ニ對スル稅率、各
階級共ニ百分ノ五ヲ引上ゲマシタ、配當利
子特別稅ニ付キマシテハ、現行稅率百分ノ
十五ヲ百分ノ二十五ニ引上ゲルコトト致シ、
其ノ他地方團體ノ財源タル營業稅、地租及
ビ家屋稅ニ付キマシテモ、ソレ〓〓適當ナ
ル稅率ノ引上ヲ行ハントスルモノデアリマ
ス
相續稅ニ付キマシテモ、或ル程度ノ負擔
ヲ增加スルヲ適當ト認メマシテ、總稅額ニ
於テ二割程度ノ增徵ヲ行フコトト致シマシ
タ
通行稅ニ付キマシテハ、從來ノ「キロ」程
ニ依ル階級定額稅率ヲ、原則トシテ一「キロ」
當リ一等二錢五厘、二等一錢二厘五毛、三
等二厘五毛ノ比例稅率ニ改ムルト共ニ、三
等乘車客ニ對スル免稅點四十「キロ」ヲ二十
「キロ」ニ下ゲルコトト致シ、總稅額ニ於テ
七割程度ノ增徵トナル提案デアリマス
登錄稅ニ付キマシテハ、不動產ノ賣買等
ニ依ル所有權ノ取得ニ對スル丹率ヲ、現行
千分ノ三十ヨリ千分ノ四十ニ引上グル等、
稅率ヲ引上ゲ、總稅額ニ於テ二割程度ノ增
徵ノ結果ト相成リマス
次ニ消費稅ノ全般ニ付キマシテハ、今囘
ノ增稅ニ於キマシテ、決戰下ノ現狀ニ顧ミ奢
侈的性質ヲ有スル消費ニ對シマシテハ、特
ニ重課スルト共ニ、然ラザル方面ノ消費ニ
對シテハ、出來得ル限リ增徵割合ヲ少ナカラ
シムルコトヲ主眼ト致シタ次第デアリマス
先ヅ酒稅ノ改正ニ付テ申上ゲマス、從來
酒稅ハ原則トシテ酒類造石稅ト酒類倉出稅
トノ兩建トナツテ居リマシタガ、今囘ハ造
石稅ヲ廢止シ、倉出稅ノミニ致シマシタ、
又稅率ヲ上ゲマシテ總稅額ニ於テ七割程度
ノ增徵ヲ行ハントシテ居リマス、卽チ〓酒
ニ付テ申シマスレバ、普通ノ〓酒、卽チ第
三級酒ニ付テハ現在一石ニ付キ二百十圓デ
アリマスガ、之ヲ三百四十圓ニ引上ゲマス、第
一級〓酒及ビ第二級〓酒竝ニ其ノ他ノ酒類
ニ付キマシテモ、適當ナル稅率ノ引上ヲ行フ
ノデアリマス、尙ホ生產力擴充關係產業等
ノ勞務者等ニ對シ配給致シテ居リマスル價
格特配酒ニ付キマシテハ、現在程度ノ課稅
ノ輕減ヲ存スルコトト致シテアルノデアリ
マス
〓凉飮料稅ニ付キマシテハ、其ノ性質ニ
顧ミ、相當大幅ノ增徵ヲ行ヒマシタ、例へ
バ第二種「サイダー」ニ付キマシテハ、一石
六十五圓ヲ百六十圓ニ引上ゲルコトトナリ
マス、砂糖消費稅ニ付キマシテハ、一般的
ノ增徵トシテハ他ノ消費稅ニ比較致シマシ
テ之ヲ輕ク致シマシテ、二割程度ノ引上ニ
止メタノデアリマス、併シ業務用ノ砂糖ナ
ドニ付キマシテハ、其ノ消費ノ性質ニ顧ミ
マシテ、更ニ十割程度ノ引上ヲ行ヒマシタ
又織物消費稅ニ付キマシテハ、綿織物ハ
非課稅ト致シマシテ、他ハ總テ課稅品ト致
ス案デアリマス、物品稅ニ付テ申シマスレ
バ、第一種及ビ第二種ノ物品ニ付キマシテ
ハ現行稅率百分ノ十乃至百分ノ八十デア
リマスルガ、之ヲ百分ノ二十乃至百分ノ百二
十ニ引上ゲマス、第三種ノ物品ハ「マッチ」ノ
稅率千本ニ付キ十五錢デアリマスルノヲ二
十五錢ニ上ゲマス、飴ナドニ付キマシテモソ
レゾレ適當ト認ムル增徵ヲ行フノデアリマス
又若干課稅範圍ヲ擴張致シマスルト共ニ、
第一種ノ物品中生產者ガ製造場ヨリ移出ス
ル際課稅スルヲ適當ト認メラレル物品ニ付
キマシテハ、之ヲ第一種ヨリ第二種ノ物品
ニ變ヘマシテ、課稅手續ヲ適正簡易ニ致サ
ントスルモノデアリマス
遊興飮食稅ニ付キマシテハ、現行稅率百
分ノ二十乃至百分ノ二百デアリマスルガ、
之ヲ最低百分ノ二十ハ据置クモノガアリマ
スルガ、最高ハ百分ノ三百ニマデ引上ゲル
コトト致シテ居リマス
入場稅ニ付キマシテハ、現行稅率百分ノ
二十乃至百分ノ百二十デアリマスルガ、之
ヲ百分ノ三十乃至百分ノ二百ニ引上ゲマス
ル外、第二種ノ課稅範團ニ付キ若干ノ擴張
ヲ行フコトト致シテアリマス、特別行爲稅
ニ付キマシテハ、現行稅率百分ノ二十又ハ
百分ノ三十デアリマスルガ、之ヲ百分ノ三
十乃至百分ノ五十ニ引上ゲマスルト共ニ、課
稅最低限ノ引上又ハ引下ヲ行ヒ、又課稅範
圍ニ付キマシテ若干ノ擴張ヲ行ハントスル
モノデアリマス、其ノ他ノ租稅ニ付キマシ
テハ、廣〓稅ニ付キ第一種ノ廣〓ニ對スル
現行稅率百分ノ十、之ヲ百分ノ三十ト致シ
マスルナド相當ノ增徵ヲ行ヒ、又骨牌稅ニ
付キ十割程度ノ增徵ヲ行ヒマスル外、印紙
稅ニ付キマシテモ若干免稅事項ノ整理ヲ致
スノデゴザイマス
次ニ今囘ノ增稅ニ際シマシテ、適正ナル
納稅ノ確保ニ付テハ特ニ留意ヲ致シタ次第
デアリマス、就中遊興飮食稅、物品稅其ノ
他ノ間接稅ニ付キマシテハ、課稅ノ適正充
實等ヲ圖リマスル爲メ、第一ニ遊興飮食稅、
物品稅ノ納稅義務者ニ對シマシテ受取書ノ
發行、納稅證紙、又ハ納稅切符ノ使用、其
ノ他取締上必要ナル事項ヲ命ジ得ルコトト
ナシ、第二ニ是等ノ租稅ノ納稅者ノ組織ス
ル團體ニ關スル規定ヲ整備シ、徴收事務ノ
補助ヲ强化スルコトトナシ、第三ニ遊興飮
食稅、物品稅其ノ他ノ間接稅ニ付キ、惡質ナ
ル犯罪者ニ對シテハ特ニ重ク處罰シ得ルヤ
ウ罰則ヲ强化スルコトト致シタノデアリマ
ス
次ニ臨時租稅措置法ノ改正ニ付キ說明致
シタイト存ジマス、第一ハ時局下極メテ緊
要ナル生產ノ增强ニ關スルモノデアリマス、
卽チ法人ガ其ノ留保所得ヲ以テ設備ノ擴張
等ニ充テタル場合ニ於ケル法人稅輕減ノ制
度ヲ擴張シ、特別價格報奬金ニ付キ課稅上
ノ特例ヲ設ケ、又時局產業會社等ノ新規拂込
ノ株式ノ配當金ニ對スル分類所得稅ノ輕減
ヲ或ル程度擴張致シタノデアリマス、第二
ハ產業ノ再編成等ニ關スルモノデアリマシ
テ、時局ノ要請ニ因ル企業整備等ノ場合ニ付
キマシテハ、現在所得稅、法人稅等ノ輕減、
免除等ヲ行ツテ居ルノデアリマスルガ、其
ノ期間ヲ更ニ一年延長スルコトト致シマシ
タ、其ノ外其ノ適用範圍ヲ若干擴張致シタ
ノデアリマス
第三ハ貯蓄ノ增强ニ關スルモノデアリマ
シテ、長期預金等ニ對スル分類所得稅ノ輕
減方法ヲ改メ、契約期間三年以上ノモノニ
付キマシテハ、預入ノ初メヨリ一律ニ百分
ノ五ノ輕減ヲナスコトニ改メマシタ外、國
民貯蓄組合法ヲ改正シ、國民貯蓄組合ノ幹
旋シタル貯蓄ニ對スル非課稅ノ範圍ヲ擴
張スルコトト致シテ居リマス
第四ハ金融機關ニ對スル課稅制度ヲ〓正
シ、其ノ所有スル供託又ハ登錄公社債ノ利子
ニ付キマシテハ、分類所得稅ヲ課稅セザル
コトトナスト共ニ、國債利子ノ七割控除
制度ヲ廢止スルコトト致シテアリマス、
其ノ他法人ノ合併ノ場合ニ於ケル〓算所得
等ノ計算ニ關シ規定ヲ設クル等、必要ナル
改正ヲ行フコトト致シタノデアリマス
次ニ國內決戰態勢ノ强化ニ伴ヒマシテ、
稅務行政ニ付テモ其ノ簡素化ヲ圖ルノ要愈〓
緊切ナルモノガアリマスルノデ、今囘ノ
增稅等ニ伴ヒマシテ、納稅及ビ徵稅ニ伴フ
官民相互ノ手數ヲ省略シ、戰力增强ニ聊カ
デモ寄與シマスル爲メ、稅制及ビ賦課徴收
制度ノ全般ニ亙リマシテ、簡素化及ビ合理
化ヲ圖ルコトト致シタノデアリマスルガ、
各稅法ノ說明ノ際既ニ申述ベマシタ事項ノ
外其ノ主ナルモノヲ申上ゲマスルナラ
バ、分類所得稅ノ扶養家族ノ控除及ビ基礎
控除ノ方法等ヲ簡易化シタルコト、山林ノ
所得ニ對スル綜合所得稅ノ課稅ヲ廢止シ、
之ヲ分類所得稅ニ統合シタルコト、砂糖消
費稅及ビ印紙稅ノ課稅方法ヲ簡易化シタル
コト、納稅金額ノ錢位ニ付キ適當ナル簡素
化ノ方法ヲ講ジタルコト等デアリマス
右ノ外樺太ニ於ケル增稅ニ付キ必要ナル
爲メ、明治四十年法律第二十一號ニ付テ改
正ヲ行ヒ、又納稅施設法等ニ付テモ必要ナ
ル改正ヲ行フコトニ致シテ居リマス
今次增稅等ニ依リマシテ地方團體ノ財源
タル還付稅收入ノ增收ヲ含メマシテ、平年
度ニ於テ約二十五億七千六百萬圓、初年度
タル昭和十九年度ニ於テ約二十二億七千二
百萬圓ノ增收トナル見込デアリマス、而シ
テ昭和十九年度ノ增收見込額中還付稅收入
ノ增收額ヲ除キマシタル金額ニ相當スル金
額ハ、之ヲ臨時軍事費追加豫算ノ財源トシ
テ、全部一般會計ヨリ同特別會計ニ繰入ル
ルモノデアリマス
尙ホ所得稅、法人稅、入場稅及ビ遊興飮
食稅ノ一部ハ地方分與稅中ノ配付稅トナツ
テ居リマスル關係上、今囘ノ增稅等ニ伴ヒマ
シテ配付稅ノ割合ヲ改正スルノ要ガアリマ
スルノデ、地方分與稅法ニ付キマシテモ必
要ナル改正ヲ行ハント致シテ居ルモノデア
リマス
以上所得稅法外二十九法律中改正法律案
ニ付キマシテ理由ノ大體ヲ說明致シタ次第
デアリマス、何卒御審議ノ上速カニ協賛ヲ與
ヘラレンコトヲ希望致ス次第デゴザイマス
(拍手)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=2
-
003・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 質疑ノ通〓ガアリマ
ス、之ヲ許シマス-中村三之丞君
〔中村三之丞君登壇〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=3
-
004・中村三之丞
○中村三之丞君 只今上程セラレマシタ增
稅各案ニ對シ政府ニ質問ヲ致シタイト存ジ
マス、租稅ハ金錢ノ問題デアリマスガ、又
國民思想ノ問題デアリマス、徵稅ノ局ニ當
ル者ハ國家目的ノ達成、卽チ國費ノ調達ニ
努ムルト共ニ公正ニシテ非違アルベカラズ、
稅務ノ要訣ハ皇國租稅觀ニ基キ、國民ヲシ
テ喜ンデ納稅セシムルニアリマス、隨テ稅
務官吏ノ素質ノ向上ニ努メ、更ニ兎角傾キ
易キ認定權濫用ノ弊ヲ拭ヒ去リ、以テ徵稅
ノ明朗化ヲ圖ナナケレバナリマセヌ、戰時
ノ急ニ際シ增稅完遂ニ國民ハ進ンデ協力ス
ルノデアリマス、同時ニ政府ハ徵稅方針ト
稅務行政ノ運用ニ、萬遺憾ナキヲ期セラレ
ナケレバナラナイノデアリマシテ、此ノ點
增稅案上程ニ當ツテ政府ハ其ノ所信ヲ率直
ニ披瀝セラルベキデアリマスガ故ニ、先ヅ
劈頭是等ノ點ニ關シテ政府ノ答辯ヲ要求ス
ル所以デアリマス
增稅ハ孤立シテ行ハルヽモノデハアリマセ
又、增稅ノ必要ナル所以ハ戰爭財政ノ巨大
ナル要求ニ依ルノデアリマス、卽チ具體的
ニ言ヘバ戰費ノ增加ニ充當スル爲メデアリ
マシテ、勝タンガ爲ノ戰費ハ絕對ニ優先的
ニ之ヲ調達致サナケレバナリマセス、現在
一日一億圓ノ戰費ハ、觀局ノ進展ト共ニ
日一億五千萬圓トナリ、二億萬圓ニ上ルコ
トハ國民ノ夙ニ覺悟スル所デアリマス、唯
政府ノ責任ハ此ノ國民ノ覺悟ニ呼ビ應ヘ
テ、國家資金計畫ニ其ノ策定宜シキヲ得、
其ノ遂行ヲ完ウスルニアリト信ズルノデア
リマス、政府ハ戰費增加ニ對スル租稅增徵
ノ程度ヲ如何ニ勘案セラレマシタカ、昭和
十九年度ニ於ケル國家資金〓定竝ニ其ノ配
分ノ全貌ヲ、此ノ際示サレンコトヲ要求ス
ルモノデアリマス
租稅、貯蓄、國民消費統制ハ一貫シタル
脈絡ヲ有サナケレバナリマセヌ、本年ノ增
稅實施ニ當リ、政府ハ國民貯蓄ノ目標達成
竝ニ國民消費、制制ニ、如何ナル指導方針ヲ
以テ臨マルヽカ、更ニ戰費ノ增加ト增稅ノ
累加ハ、國家資金計畫ニ於ケル國民消費資
金ノ壓縮トナルニ至ルコトハ明白デアリマ
ス、仍テ我々ハ此ノ消費資金ノ問題ニ付テ
政府ニ尋ネテ置カナケレバナリマセヌ、凡
ソ生產力增强ハ之ニ依ツテ國民所得ヲ著增
セシムルモノデアリマス、併シナガラ財政
竝ニ產業資金ノ激增ニハ、是等ノ國民所得
增加ヲ擧ゲテ充當セラレナケレバナラナイ
ノデアリマスルカラ、國民消費資金ノ壓縮、
卽チ國民戰爭生活ノ確立ガ要請セラレル所
以デアリマス、是ニ於テカ今後二ツノ途ガ
アルノデアリマス、第一ノ途ハ財政竝ニ產
業資金ノ激增ニ伴ヒ、國民消費資金ハ益ニ壓
縮セラレテ行クコトデアリマス、第二ノ途
ハ生產力增强ガ完成シテ、財政竝ニ產業資
金ハ是等ニ依ツテ自耐的ニ賄ハレ、國民消
費資金ハ一定ノ限度ニ定額ニ止メラレテ、
之ニ依ツテ國民ガ最低生活ヲ維持スルト云
フ此ノ途デアリマス、政府ノ努力ノ目標ハ
其ノ第二ノ途ニアラナケレバナラナイト信
ズルノデアリマスガ、是等ニ關スル政府ノ
見透シヲ此ノ際明カニシテ貰ヒタイノデア
リマス
現下ハ生產戰爭ニ勝タナケレバナリマセ
ヌ、如何ニシテモ勝タナケレバナリマセヌ、
生產戰爭ハ、原材料、經營設備、勞働力ノ增
强ニ依ルコト大ナルモノガアリマス、是
ガ基本條件デアリマス、同時ニ物ト共ニ通
貨ノ配置ガ重大性ヲ有スルノデアリマシ
テ、卽チ通貨ハ尊重信賴サレナケレバナリ
マセヌ、戰時經濟ニ於ケル通貨政策ノ本質
ハ高メラレコソスレ、低メラレテハ居ラナ
イノデアリマス、今國民生活ニ於ケル浮動
購買力ノ旺盛ナルコト依然タルモノガアリ
マス、政府ハ屢〓間接稅ノ增徵ヲ斷行セラ
レテ、是ガ抑制策ヲ執ラレテ居ルコトハ我々
ノ認ムル所デアリマス、併シ他方動モス
レバ惡性ナル物々交換ガ行ハレントシテ居
ルコトデアリマシテ、是レ卽チ通貨ノ後退
的現象デアリマス、斯カル後退的現象ニシ
テ擴大センカ、租稅、貯蓄、國民消費統制
ニ及ボス影響亦大ナリト言ハナケレバナラ
ナイノデアリマシテ、政府ハ豫メ此ノ防止
對策ニ用意アリマスカ否カ、是等ノ點ノ所
見ヲ伺ヒタイノデアリマス(拍手)
政府增稅案ヲ見マスルニ、五ツノ特色ヲ
有スルヤウデアリマス、第一ハ直接稅ノ增
徵ヲ以テ主力トナシ、之ニ配スルニ間接稅
ノ增徵ヲ以テシタコトデアリマス、第二ハ
稅率、而モ慣レタル稅ノ稅率ヲ動員的ニ引
上ゲラレタコトデアリマス、第三ハ新シイ
稅ノ創設ヲ全ク見合ハサレタト云フコトデ
アリマス、第四ハ徴稅制度ノ强化ヲ圖ラレ
タコトデアリマス、第五ハ臨時租稅措置法
ノ擴充ヲ圖リ、以テ租稅ト經濟政策トノ調
和ニ努メラレタコトデアリマス、按ズルニ
政府ノ案ハ一ツノ狙ヒヲ持ツテ居ルノデア
リマス、殊ニ所得課稅ニ主眼ヲ置カレタ如
キ、堅實ナル方針トシテ我々ノ認ムル所デ
アリマス、併シナガラ今日ノ決戰段階ヲ前ニ
シテノ戰爭增稅トシテ、打込ミ方ガ足ラナイト
云フ感ジヲ抱カザルヲ得ナイノデアリマス、其
ノ一ハ、政府ハ長期戰ニ對處スル稅源ヲ考慮
セラレタルヤ、凡ソ增稅ハ一年ニ限ラレルモ
ノデハナイノデアリマシテ、戰爭財政經濟ト增
稅ハ不可分デアリマス、其ノ二ハ分類所得稅
ニ於ケル免稅點竝ニ基礎控除ノ引下、綜合所
得稅ニ於ケル課稅最低限ノ低下ガ僅カニ退職
所得ニ止メラレタル理由ハ何處ニアリマス
カ、抑ゝ戰費ノ激增ヲ國民所得ノ上ニ徹底
セシメントスルナラバ、是等ノ引下ヲ行フ
コトコソ戰時增稅政策ノ常道デナケレバナ
リマセヌ、其ノ三ハ臨時利得稅ニ於ケル讓
渡利得課稅ノ範圍擴大ニ手ガ打タレテ居ラ
ナイノデアリマス、現行ノ土地、建物、船
舶鑛業權以外ニ對象トナスベキモノモア
ル筈デアリマス、其ノ四ハ物ノ利用價値乃
至ハ享樂價値ニ課稅スル用意ヲ整ヘラレナ
カツタカ、是等ノ點ニ用意ヲ整ヘラレ、戰時
財源確保ニ努メラレルコトコソ、增稅政策
ノ動向デナケレバナラナイノデアリマシテ、
是等ノ點ニ關スル政府ノ所見ヲ明カニセラ
レンコトヲ要求スルノデアリマス、慣レタ
稅率ヲ引上ゲラレタコトハ我々肯ケルノデ
アリマス、併シ稅率引上ハ、第一稅率ノ彈
力性ヲ失ハシメナイコト、第二、稅率引上
ニ伴フ租稅カラノ逃避的行爲ヲ防止スルコ
ト稅率引上ニ伴ヒ租稅上ノ特典ハ之ヲ廢
止スル必要アルコト等デアリマス、政府案
ニ依レバ所得稅ノ最高稅率ハ現行ノ百分ノ
八十八ヨリ、今日改正案實施後百分ノ九十
五ニナルノデアリマス、決戰財政確立ノ今
日、是等ノコトハ當然ノ措置デアリマスル
ガ、將來是等ヲ如何ニ伸バシテ行カレルカ、
之ヲ以テ止メラレテ行クノデアリマスカ
次ニ間接稅ノ稅率ニシテ現在竝ニ將來尙
ホ引上ノ餘地アルモノト認メラレマスルケ
レドモ、物品稅ノ如キハ旣ニ行詰ツテ居ル
ト認ムベキデアリマシテ、今ヨリ物品稅ヲ
解體シ他ノ流通稅ト共ニ、一般取引稅ニ整
理統合スルノ用意ヲナサレナケレバナラナ
イノデアリマスルガ、政府ノ所見如何、租
稅上ノ特典トシテ廢止スベキモノニ特殊會
社營團、金庫等ノ免稅乃至ハ非課稅制度
ヲ再檢討シテ、相當程度課稅スルカ、或ハ
納付金制度ヲ採用スルカ、尙ホ特殊會社、
營〓、金庫等ノ中ニハ徒ラニ人件費多ク、
經營能率低ク、設立目的ニ副ハザルモノア
リトノ非難ハ、政府亦耳ニシテ居ラレルト
思フノデアリマス(拍手)併セテ此ノ際是等
ニ對スル改善策モ答辯セラレンコトヲ要求
スルノデアリマス
徴稅制度ノ整備ヲ圖ツテ源泉徴收ノ强化
ヲ斷行シ、更ニ製造課稅ヲ强化セラレタコ
トハ洵ニ妥當デアリマス、更ニ自由勞務者
ヲ對象トスル丙種事業所得ヲ設ケラレタコ
トモ我々ノ認メル所デアリマスルガ、所謂
新興所得階層ハ自由勞務者ノ外ニモアル筈
デアリマス、是等ニ對スル所得確保ノ對策、
是等ノ新興所得階層ヲシテ納稅ニ協力セシ
ムルノ施設ハ如何ニセラレントスルノデア
ルカ、物品稅、遊興稅等ノ消費稅ガ遺憾ナ
ガラ脫稅セラレテ居ルト云フコトヲ聞クノ
デアリマス、若シ事業ナリトスレバ、增稅
ノ目的ハ失ハレルノミナラズ、國民納稅思
想ニ及ボス影響又惡シト言ハナケレバナリ
マセヌ、今囘政府ノ提案セラレマシタル施
策ハ〓ネ見ルベキモノガアリマスガ、〓等
ヲ勵行セラレンコトヲ望ムト共ニ、是ガ爲
メ政府ハ稅務機構ノ整備ガ必要デアルト信
ズルノデアリマシテ、如何ナル準備ヲナサ
レタノデアルカ、玆ニ答ヘラレタイノデア
リマス
增稅ト國民經濟トノ關係デアリマスガ、
凡ソ今日ノ國家統制經濟ニ於キマシテハ、
增稅ガ產業發展ノ芽ヲ摘ムトカ增稅ト生
產力增强トハ兩立シナイト云フガ如キ考ヘ
方ハ通用シナイノデアリマス、國民所得ノ
增强ハ生產力ノ增强ニ依ツテ居ルコトハ申
スマデモアリマセヌ、ソコデ今囘ノ增稅ヲ
我ガ國經濟界ガ如何ニ受容レルカ、增稅ニ
依ツテ或ル程度ノ減配會社ヲ出スカ、又如
何ナル配當ガ可能ナルヤウ增稅ノ配置ヲセ
ラレタノデアルカ、全體トシテ生產力增强
ハ卽チ租稅力ノ增强デナケレバナラヌト思
ヒマスガ、政府ノ指導方針如何デアリマス
カ
次ニ臨時租稅措置法ノ事柄デアリマス、
凡ソ臨時租稅措置法ハ不當ナル減稅乃至ハ
輕稅ヲ意圖シテ居ルモノデハアリマセヌ、
此ノ措置ニ依ツテ生產力增强ノ誘ヒ水タラ
シメントスルニアリト信ズルノデアリマシ
テ、改メテ臨時租稅措置法ノ運用ニ付テ政
府ノ所見ヲ質シテ置キタイノデアリマス
最後ニ地方財政竝ニ地方稅制ヲ繞ル諸問
題ニ付テ政府ノ所見ヲ質シタイト思フノデ
アリマス、昭和十五年ノ稅制改革ニ依ツテ
分與金制度ノ確立ヲ見、地方稅制ハ一應解
決ヲ見タモノノ如クデアリマス、然ルニ其
ノ後大東亞戰爭ノ勃發スルアリ、地方經濟
竝ニ地方行政ハ正ニ劃期的轉換期ニアリト
言ハナケレバナリマセヌ、殊ニ地方團體ノ
經費ヲ檢討致シマスルニ、時局ニ關スル經
費乃至ハ戰力增强ニ關スル經費ガ第一線ニ
乘出シマシテ、地方團體ノ經費ノ構成內容
ハ著シキ變化ヲ見セテ居ルコトニ我々ハ注
意ヲシナケレバナリマセヌ、又廣域行政圈
ノ設定、防空施設ノ充實、戰爭生產ノ增强、
大規模企業整備ノ斷行、人口疎開ノ著手等、
地方財政ノ戰時態勢益、强化ノ機運ニ向ヒ
ツヽアルノデアリマシテ、是ガ財源確保ハ
洵ニ急ヲ告ゲテ居ルト言ハネバナリマセヌ、
今囘政府ガ地方分與金分與稅特別會計ニ於
ケル三收益稅ノ課稅率ヲ引上ゲラレタコト
モ我々ノ認ムル所デアリマスルガ、問題ハ
更ニ外ニアルノデアリマス、卽チ地方費國
費負擔區分ノ問題、配付稅制度ノ改正ヲナ
サルカ、市町村民稅ノ制限ヲ如何ニセラレ
ルカ、獨立稅ノ活用、新稅ノ設定、地方稅
ニ於ケル各種事業ニ對スル免稅乃至ハ非課
稅制度ノ再檢討ナド、是等ニ關スル所見竝
ニ具體的方針ヲ內務大臣ヨリ此ノ際御答ヘ
ヲ私ハ求メルノデアリマス
惟フニ增稅ハ、是ガ完遂ラ圖ルコトハ國民
ノ國家ニ報ズル榮エアル大キナ道デアリマ
ス、同時ニ政府ハ案ノ內容ヲ十分說明シ、
國民ノ理解ヲ求メ、其ノ協力ヲ强メナケレ
バナリマセヌ、玆ニ以上ノ諸點ヲ披握シテ、
政府ノ明快ナル答辯ヲ要求シテ巳マザル次
第デアリマス(拍手)
〔國務大臣賀屋興宣君登壇〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=4
-
005・賀屋興宣
○國務大臣(賀屋興宣君) 只今ハ中村君ヨ
リ極メテ重要ニシテ剴切ナル御質問ガゴザ
イマシタ、是ヨリ御答へ申上ゲタイト存ジ
マス、租稅ハ金錢ノ問題デアル、又思想ノ
問題デアルト云フ仰セデアリマス、全ク御
同感デアリマス、殊ニ戰時ニ於キマシテ其
ノ稅率タルヤ、稅額タルヤ、勝拔ク爲ニ非
常ナ高率ト相成リマシタ今日ニ於キマシテ
き
ハ全ク愛國ノ至情ヨリ之ヲ國民カラ納付
シテ戴クノデアリマス、全ク精神問題デア
ルト存ズルノデアリマス、一面是ハ金錢間
題デアリマスルカラ、徴稅技術ノ上カラ色々
ゴザイマスルガ、根本ハ國家ノ爲ニ徵稅
シ、國家ノ爲ニ納稅スル、勝拔ク爲ニ互ヒ
ニ徵稅、納稅、手ヲ取ツテ參リマスル此ノ
氣持ガ根本ト存ズルノデアリマス、此ノ正
シキ日本的ノ徵稅、納稅觀念ヲ極力普及ヲ
致シマシテ、殊ニ稅務官吏側ニ對シマシテ
ハ是等ノ思想ヲ徹底的ニ滲透ヲ致シマシ
テ、之ヲ基礎ニシタ各種ノ徵稅技術ノ發達
充實ヲ期シタイト存ズルノデアリマス、十
分ニ是等ノ指導訓練ニ努メマシテ、仰セノ
如キ趣旨ガ實現致シマスヤウ努力スル考ヘ
デゴザイマス
支那事變以來非常ナ增稅トナリマシタガ
幸ヒニ國民諸君ノ愛國ノ熱誠ニ依リ、徵稅
成績ハ良好デアリマシテ、洵ニ感激ニ堪ヘ
ナイノデアリマス、一方政府ノ徵稅機關ニ
對シマシテ、右申上ゲマシタ思想ニ依リ施
設致シマスルト共ニ、思想的ニモ皇國租稅
理念ヲ確立スベク只今〓究ニ努メテ居ル所
デアリマス、又民間各種ノ納稅團體ノ設立
普及等ニ付キマシテモ十分ニ協力致シマシ
テ、所謂官民兩方面ヨリ一層ノ努力ヲ致シ
タイ、又旣ニ御協賛ヲ得マシタ納稅施設法
等ノ運用ニ付キマシテモ、一段ト步ヲ進メ
テ參リタイト存ズルノデアリマス
決戰下ノ大ナル負擔ニ對シテハ國民喜ン
デ之ニ應ズルト云フ御話デアリマス、全ク
是ハ今日ノ國民諸君ノ赤誠ヲ現ハシテ居ラ
レル御言葉デアリマシテ、私共感激ニ堪ヘ
ナイノデアリマス、御話ノ如ク、十八年度
ハ一日一億圓ノ戰費デアリマスルガ、十九
年度ハ更ニ是ガ躍進ヲ致スコトハ申スマデ
モナイノデアリマス、本年度ノ增稅ヲ計畫
スルニ致シマシテモ、財政全般ノ狀況ヲ考
ヘマシテ、又經濟ニ及ボス影響、國民生活ニ
及ボス影響ヲモ考究致シタノデアリマス、
國家資金計畫ノ全貌ハ如何ニ相成ルカ、國
民消費、生產力擴充、財政資金、是等ノ用
途ノ方面カラ申シマシテ、又給源デアリマ
ス國民所得ノ全體、是等ニ付キマシテハ最
近ノ機會ニ於キマシテ、臨時軍事費追加案
ノ提案ノ機會ニ於キマシテ、明確ニ其ノ全貌ヲ
申上ゲタイト存ジマス、只今ハ臨時軍事費
追加案ノ時期ニ未ダ相達シテ居リマセヌノ
デ、具體的ノ數字ハ差控ヘタイト思フノデ
アリマス、增稅額ノ決定ニ付キマシテハ、
實ハ其ノ邊ヨリ考ヘマスルト、マダ〓〓多
額ノ增收ヲ期待致シタイノデアリマス、併
シナガラソレガ所謂國民經濟、國家生產力
或ハ國民生活ニ及ボシマスル影響ト、兩者
ヲ勘案致シマシテ、今囘ノ計畫ハ此ノ程度
ニ止メタ次第デアリマス
戰費ガ增加致シ國庫ノ需要ガ益〓增加致
シタ、又明日ノ軍需品ノ製造ノ爲ニ生產力
擴充資金ノ增加ガアリマス、是ハ一面國民
ガ働キ拔キマシテ、國民所得ヲ增加致シマ
スルガ、ソレニシテモ國民消費ヲ切下ゲテ、
由ツテ得タルモノヲ戰力ニ集中スルト云
フ、此ノ作用ノ必要ナコトハ、只今モ御述
ベニナリマシタ通リデアリマス、本年度ニ
於キマシテモ、相當ノ切下ヲ必要トスルカ
ト存ズルノデアリマス、然ラバ其ノ切下ノ
最後點及ビ之ニ對スル考へ方如何、是ハ理
論的ニハ、仰セノ如ク所謂最小限度ノ點ニ
早ク到リマシテ、ソレヲ確保シテ參ル、ソ
レカラハズツトソレガ續ク、每年々々國民
ノ勤勞ガ殖エ、生產能率ガ·上リマシテ、其
ノ上ツタ全體ヲ直接戰力ノ增强ニ向ケテ參
ル、是ガ正シイト思フノデアリマス、但シ
戰爭ハ生キ物デアリマス、最後ノ頑張ト云
フコトモアリマス、隨ヒマシテ理論的ニハ
一應最小限度ニ達シタト思フ國民生活、國民
ノ最後ノ頑張リデ勝チ拔ク爲ニハ、又ソコ
ニ彈力性ヲ藏スル必要ガアルカト存ズルノ
デゴザイマス
尙ホ通貨觀念ノ御尋ネガアリマシタ、通
急貨觀念ノ尊重ト云フコトガ大切デアル、
然ルニ只今デハ所謂物々交換的ノコトモ行ハ
レテ居ル、是ハ通貨ノ後退的現象デアツテ
面白クナイト云フ御話デアリマス、全ク御
同感デアリマス、申上ゲルマデモナク、通貨
ハ資材、勞力、最モ戰時下ニ必要ナルモノ
ノ表現デアリマス、通貨ヲ尊重セザル所、
是レ卽チ物資、勞力ヲ尊重セザル所デアリ
マス、是レ卽チ生產ヲ尊重セザル所デアリ
マス、所謂戰時ニ於テ亞性「インフレ」ノ戒
ムベキ重要ナ原因ハ玆ニアルト存ズルノデ
アリマス、隨ヒマシテ所謂物々交換的ノコ
トガ面白カラス現象デアルト云フコトハ、
全ク御同感デアリマス、之ニ付キマシテハ
產業方面ニ於キマシテモ、原料資材、設備資
材、機械、勞力、電力其ノ他ノモノモ、所
謂配給ガ極メテ計畫的ニ且ツ機動的ニ適切
ニ行ハレ、又國民ノ消費生活ノ方面ニ於キ
マシテモ、所謂配給ガ適切ニ行ハレマスル
ナラバ、是ハ國民ガ眞面目デアリマスル限
リ、左樣ナコトハ根絕致シ得ルノデアリマ
ス、此ノ點ニ付キマシテハ政府擔當各部局
ニ於キマシテモ力ヲ盡シマシテ、今後是ガ
適正ニ參ルヤウニ努力ヲ致ス次第デアリ
マス、通貨面ハ之ニ依ツテ物心兩面ノ政治ノ
目的ヲ達スルヤウ之ヲ援ケ、又物資面ニ於
キマシテハ、其ノ努力ニ依ツテ通貨面ノ效
果ヲ擧ゲマスルヤウ、綜合的ニ努力ヲシテ
參リタイト存ズルノデアリマス
稅法案ノ内容ニ付キマスル御質疑デアリ
マスルガ、御話ノ如ク今囘ハ新稅ト申シマ
スルヤウナモノハナカツタノデアリマス、
又所得稅ニ付キマシテモ、基礎控除ノ引下
等ハ致サナカツタノデアリマスガ、是等ハ
色々ナ角度カラ其ノ關係ヲ考ヘテ見タ譯デ
アリマス、ソレ等ノコトガ不當ナルガ故ニ、
之ヲナサヌト云フ次第デモナイノデアリマ
ス、基礎控除ノ引下ニ付キマシテハ、是ハ
ヤハリ國民生活ノ面等、相當者究ヲスル必
要ガアルノデアリマス、今囘ノ案ニ致シマ
シテモ、扶養家族ノ控除及ビ保險料ノ控除
等ノ据置ノ結果、相當ニ納稅者モ殖エテ參
ルト云フ點モアリマス、先ヅ今囘ハ此ノ程
度ニ止メタ次第デアリマス、新稅ニ付キマ
シテハ色々ノコトガ考ヘラレルノデアリマ
ス、臨時利得稅ニ付キマシテハ、只今ノ課
稅範圍ヲ擴張シテ株式ノ讓渡利得デアリマ
スルトカ、色々是ハ考ヘラレルノデアリマ
ス、又理論的ニ中シマスルト、之ヲ課稅ス
ル方ガ正シイト云フ說モ成立ツト思フノデ
アリマスルガ、何サマ經濟ハ其ノ時々ノ狀
況ニ依リ、所謂生キ物デアルト云フヤウナ
點モアリマスルノデ、只今ノ所ハ見合セタ
方ガ、實情ニ適合スル如ク考ヘタ次第デア
ルノデアリマス、又或ハ自家用ノ住宅デア
リマスルトカ、サウ云フモノヲ課稅ノ對象
ニ致スコトモ考ヘラレルノデアリマスル
ガ、是等ニ付キマシテモ實際ノ課稅ヲ致シ
マシタ場合、擔稅力ノ上カラ、又課稅ノ公
平ヲ得ルヤ否ヤト云フ點カラ考ヘマシテ
千、相當〓究ノ餘地ガ殘ツテ居リマスルノ
デ、只今ハ此ノ課稅ヲ見合セタ譯デアルノ
デアリマス
物品稅等ニ付キマシテモ、相當行詰リデ
ハナイカト云フ御話デアリマス、一部ノモ
ノハ相當高率ニ相成ツテ居ルノデアリマス
ルガ、併シナガラマダ只今直グ一般取引稅
ヲ始メマスルコトハ、物價政策ノ關係上、
又負擔力ニ應ズルヤ否ヤノ關係上、是ハ色々
〓究スベキ餘地ガ殘ツテ居ルノデアリマ
ス、將來〓究問題ト相成ラウトハ存ジマス
ルガ、今囘ハ差控ヘタ次第デアリマス、是
等ノ點ハ所謂踏込ミガ足ラヌト云フ御話デ
アリマス、サウモ考ヘラレマスルガ、同時
ニ是ハマダ日本ニ相當ナ擔稅餘力ヲ殘シテ
居ルトモ考ヘラレル次第デアルノデゴザイ
マス
國策會社ニ付キマシテ御話ガアリマシタ
ガ、是等ハ單純ナ利益ヲ日的ト致スノデモ
アリマセヌカラ、一〓ニ其ノ成績ヲ利益等
ニノミ依ツテ批評スル譯ニモ參リマセヌ、
相當免稅ノ必要ナモノモアルノデアリマス、
唯御話ノ所謂人件費等ガ多イ、實際ニ非能
來的デアルヤ否ヤ、是等ノ點ニ付キマシテ
ハ政府等ニ於キマシテモ十分ニ童ヲ拂ヒ
マシテ、官吏自體ノ人員ノ減少、簡素化ヲ、
今日ノ時局上最モ必要ニ考ヘマスルト同
樣ニ、凡ユル方面ニ眞ニ能率ヲ上ゲルコト
ガ必要デアリマスルノデ、此ノ戰局ニ應ズ
ル勞務ノ適正配置ト云フ面カラ考ヘマシテ
モ、各擔當部局ニ於キマシテ十分ニ配意致
シマシテ、其ノ效率ヲ上ゲマスルヤウ、政
府全體ノ方針ト致シテ居ル次第デアリマス、
以上簡單デアリマスルガ、大體所信ヲ申上
ゲタ次第デアリマス(拍手)
〔國務大臣安藤紀三郞君登壇)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=5
-
006・安藤紀三郎
○國務大臣(安藤紀三郞君) 只今中村君ノ
御質疑中、地方財政關係ノ點ニ付キマシテ
御答ヘヲ致シマス、昭和十五年ノ地方稅制
ノ根本改正ガ行ハレマシテ以來、就中大
東亞戰爭勃發以後ノ諸般ノ事情ノ變化ニ伴
ヒマシテ、地方團體ノ施策ハ御話ノ通リニ
皆的ニモ變化ヲ來タシ、又量的ニモ增大ヲ
致シ、地方經費ノ增嵩ハ洵ニ顯著ナルモノ
ガアリマスルノデ、政府ニ於キマシテモ此
ノ實情ニ鑑ミマシテ、昨年來戰時下地方財
政ノ確立强化ノ方策ヲ講ズベク、銳意其ノ
調査〓究ヲ續ケテ居ル次第デアリマシテ、
其ノ中急速ヲ要スルモノト致シマシテ、地方
ノ獨立財源タル三收益稅ノ增稅、或ハ靑年
學校經費ノ負擔區分ノ改正等ヲ取上ゲマシ
テ、三收益稅ノ增稅ニ付キマシテハ只今御
審議ヲ願ツテ居リマスルシ、又靑年學校經
費ノ負擔區分ノ改正ニ付キマシテハ、何レ
御審議ヲ願フコトトナツテ居リマスルノデ、
是等ニ依ツテ地方財源ノ充實ニ資セントス
ル次第デアリマス、是等ノ對策ニ依リマシ
テ昭和十九年度コ於テ必要ナル地方財源ハ、
〓ネ遺憾ナク充足サレルモノト信ジテ居リ
マス、尙ホ御示シノ如キ諸問題ニ付キマシ
テモ折角目下〓究中デゴザイマシテ、殊ニ
地方分與稅制度ニ付キマシテハ、昭和十九
年度ヲ以チマシテ經過年度ヲ終リ、昭和二
十年度カラ平年度ニ入リマスルノデ、其ノ
機會ニ再檢討ノ上必要ナル措置ヲ講ジタイ
ト存ジティ居リマスルノデ、御趣旨ノ存スル
所ハ十分調査〓究ノ上、地方財政ノ戰時態
勢ノ强化確立ニ遺憾ナキヲ期シタイト存ジ
テ居ル次第デゴザイマス、以上ヲ以テ御答
ヘト致シマス(拍手)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=6
-
007・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 是ニテ質疑ハ終リマ
シタ、本案ノ審査ヲ付託スベキ委員ノ選擧
ニ付テ御諮リ致シマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=7
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008・森下國雄
○森下國雄君 本案ハ議長指名四十五名ノ
委員ニ付託シ、直チニ委員ヲ指名セラレン
コトヲ望ミマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=8
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009・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 森下君ノ動議ニ御異
議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=9
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010・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 御異議ナシト認メマ
ス、仍テ動議ノ如ク決シマシタ、委員ノ氏
名ハ書記官ヲシテ報〓致サセマス
〔書記官朗讀〕
所得稅法外二十九法律中改正法律案(政
府提出)委員
阿子島俊治君石坂繁君
內池久五郞君字田耕一君
小野義一君小野寺有一君
岡本傳之助君加藤七郞君
金井正夫君勝正憲君
河盛安之介君唐橋重政君
〓寛君小林絹治君
小浦總平君駒井重次君
齊藤正身君坂本宗太郞君
下出義雄君田中貢君
田中和一郞君田中亮一君
田村秀吉君田邊德五郞君
瀧澤七郞君手代木隆吉君
東條貞君豐田収君
中村庸一郞君中川寛治君
中戸彌團次君中西敏憲村
西村茂生君原惣兵衞君
廣野身雨矩太郞君船田中君
本田市郞君松田正一君
松尾三藏君增田義一君
村瀨武男君山口喜久一郞君
矢野庄太郞君吉田正君
渡邉健君発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=10
-
011・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 只今指名致シマシタ
委員諸君ハ、本會議散會後直チニ第十委員
室ニ御參集ノ上、委員長及ビ理事ヲ互選セ
ラレンコトヲ望ミマス-日程第二乃至第
十三ハ便宜上一括議題トナスニ御異議アリ
マセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=11
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012・岡田忠彦
○議長(岡田忠彥君) 御異議ナシト認メマ
ス、日程第二、昭和十九年度一般會計歲出
ノ財源ニ充ツル等ノ爲ノ公債發行ニ關スル
法律案、日程第三、學校特別會計法案、日程
第四、厚生保險特別會計法案、日程第五、
農業家畜再保險特別會計法案、日程第六、
簡易生命保險及郵便年金特別會計法案、日
程第七、臺灣事業用品資金特別會計法案、
日程第八、作業會計法外十法律中改正法律
案日程第九、國有財產整理資金特別會計
法外三法律ノ廢止ニ關スル法律案、日程第
+、臨時資金調整法中改正法律案、日程第
十一、戰時要失無記名國債證劵臨時措置法
案日程第十二、戰時特殊損害保險法案、
日程第十三、煙草專賣法及鹽專賣法中改正
法律案、右十二案ヲ一括シテ第一讀會ヲ開
キマス-賀屋大藏大臣
第二昭和十九年度一般會計歲出ノ財
源ニ充ツル等ノ爲ノ公債發行ニ關ス
ル法律案(政府提出)第一讀會
第三學校特別會計法案(政府提出)
第一讀會
第四厚生保險特別會計法案(政府提
〓第一讀會
第五農業家畜再保險特別會計法案
(政府提出)第一讀會
第六簡易生命保險及郵便年金特別會
計法案(政府提出)第一讀會
第七臺灣事業用品資金特別會計法案
(政府提出)第一讀會
第八作業會計法外七法律中改正法律
案(政府提出)第一讀會
第九國有財產整理資金特別會計法外
三法律ノ廢止ニ關スル法律案(政府
提出)第一讀會
第十臨時資金調整法中改正法律案
(政府提出)第一讀會
第十一戰時喪失無記名國債證劵臨時
措置法案(政府提出)第一讀會
第十二戰時特殊損害保險法案(政府
提出)第一讀會
第十三煙草專賣法及鹽專賣法中改正
法律案(政府提出)第一讀會
昭和十九年度一般會計歲〓ノ財源ニ充
ツル等ノ爲ノ公債發行ニ關スル法律案
第一條政府ハ昭和十九年度一般會計歲
出ノ財源ニ充ツル爲他ノ法律ニ依リ起
債シ得ル金額ノ外五十七億九千八百五
十萬圓ヲ限リ公債ヲ發行シ又ハ借入金
ヲ爲スコトヲ得
政府ハ昭和十九年度一般會計歲出豫算
中翌年度ヘノ繰越額ノ財源ニ充ツル爲
他ノ法律ニ依リ起債シ得ル金額ノ外昭
和二十年度ニ於テ公債ヲ發行シ又ハ借
入金ヲ爲スコトヲ得但シ前項ノ規定ニ
依ル公債又ハ借入金ト通ジテ前項ノ制
限額ヲ超ユルコトヲ得ズ
前二項ノ規定ニ依ル公債ノ發行價格差
減額ヲ補塡スル爲必要アル場合ニ於テ
ハ前二項ノ制限額ヲ超エテ公債ヲ發行
シ又ハ借入金ヲ爲スコトヲ得
第二條昭和十五年法律第六十九號中左
ノ通改正ス
第一條中「同十八年度分」ヲ「同十九年
度分」ニ、「十一億三千六百七十萬圓」ヲ
「十二億七千四百七十萬圓」ニ改ム
第三條政府ハ左ニ揭グル鐵道ノ買收代
價トシテ交付スル爲必要ナル金額ヲ限
リ公債ヲ發行スルコトヲ得
一膽振縱貫鐵道株式會社所屬鐵道
一宮城電氣鐵道株式會社所屬鐵道
一南武鐵道株式會社所屬鐵道
一靑梅電氣鐵道株式會社所屬鐵道
一奧多摩電氣鐵道株式會社所屬鐵道
相模鐵道株式會社所屬鐵道中茅ケ
崎橋本間及寒川四ノ宮間
-飯山鐵道株式會社所屬鐵道
-南海鐵道株式會社所屬鐵道中南海
天王寺南海東和歌山間及鳳山手羽衣
間
-中國鐵道株式會社所屬鐵道
一西日本鐵道株式會社所屬鐵道中西
戶崎宇美間酒殿旅石間及吉塚筑前勝
田間
一北鮮拓殖鐵道株式會社所屬鐵道
-西鮮中央鐵道株式會社所屬鐵道中
新成川勝湖里間
一朝鮮鐵道株式會社所屬鐵道中沙里
院長淵間、三江海州港間、花山內土
間、新院下聖間及土城甕津間
一釜山臨港鐵道株式會社所屬鐵道
第四條政府ハ篠山鐵道株式會社所屬鐵
道ノ營業廢止ニ因ル損失ノ補償金トシ
テ交付スル爲必要ナル金額ヲ限リ公債
ヲ發行スルコトヲ得
第五條朝鮮事業公債法中左ノ通改正ス
第一條中「二十四億千四百十萬圓」ヲ
「二十九億九千五百二十萬圓」ニ改ム
第六條昭和十八年法律第九十三號中左
ノ通改正ス
第一條中「米穀」ノ下ニ「、大麥、稞麥及小
麥」ヲ加ヘ「補給金及」ヲ「補給金、石炭
及化學肥料ノ價格ヲ調整スル爲ノ補給
金竝ニ」ニ、「一億三百三十萬圓」ヲ「三
億千八十萬圓」ニ改ム
第七條臺灣事業公債法中左ノ通改正ス
第一條中「交付スル爲」ノ下ニ「竝ニ臺
灣ニ於テ事業ヲ營ムコトヲ目的トシテ
特別ノ法令ニ依リ設立セラレタル法人
ニ對シ公債ノ交付ニ依ル出資ヲ爲ス
爲」ヲ加へ「二億七千三百四十萬圓」ヲ
「二億八千八百三十萬圓」ニ改ム
第八條昭和十八年法律第九十四號中左
ノ通改正ス
第一條中「補給金」ノ下ニ「及企業ノ整
備ニ要スル經費」ヲ加へ「二千三百五十
萬圓」ヲ「六千九百八十萬圓」ニ改ム
附則
本法ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
學校特別會計法案
學校特別會計法
第一條帝國大學、其ノ他ノ官立大學及
文部省直轄諸學校(以下大學及學校ト
稱ス)ハ之ヲ通ジテ一ノ特別會計ヲ立
テ資金ヲ所有シ政府支出金、資金ヨリ
生ズル收入、授業料、寄附金其ノ他ノ
收入ヲ以テ其ノ一切ノ歲出ニ充テシム
第二條前條ノ政府支出金ハ每年度豫算
ノ定ムル所ニ依リ一般會計ヨリ之ヲ繰
入ルルモノトス
第三條本會計ノ歲入歲出ハ帝國大學、
官立大學及直轉諸學校ニ區分シ之ヲ整
理スベシ
第四條文部大臣ハ歲入歳出豫算決定ノ
後各大學及學校每ニ歲入歲出ノ施行豫
算ヲ調製シ當該大學ノ總長若ハ學長又
ハ當該學校長ヲシテ之ヲ施行セシムベ
シ
文部大臣ハ勅令ノ定ムル所ニ依リ前項
ニ規定スル者以外ノ者ヲシテ歲入歲出
豫算ノ一部ヲ施行セシムルコトヲ得
第五條大學及學校ノ資金ハ政府ヨリ交
付ヲ受ケ又ハ寄附ヲ受ケタル動產及不
動產竝ニ歲入殘餘ヨリ成ル
第六條大學及學校ノ資金ハ帝國大學、
官立大學及直轄諸學校ニ區分シ之ヲ整
理スベシ但シ第四條ノ施行豫算ノ歲入
殘餘ヨリ成ル分ハ更ニ各大學及學校每
ニ區分シ之ヲ整理スベシ
第七條大學及學校ノ資金ハ大學及學校
ノ歲出ニ充ツル爲必要アル場合又ハ特
別ノ事由アリ且資金所有ノ目的ニ反セ
ザル場合ニ限リ勅令ノ定ムル所ニ依リ
之ヲ支消スルコトヲ得但シ用途指定ニ
係ル資金ニ付テハ用途指定者ノ同意ヲ
得ルコトヲ要ス
第八條大學及學校ニ於テ外國ヨリ直接
ニ標本又ハ實驗用材料ノ買入ヲ爲ス場
合ニ於テハ前金拂ヲ爲スコトヲ得
第九條特ニ用途ヲ指定シタル寄附金ハ
其ノ條件ニ從ヒ之ヲ使用スベシ
第十條奬學ヲ目的トスル寄附金ハ之ヲ
當該大學又ハ學校ニ交付シ總長若ハ學
長又ハ學校長ニ經理ヲ委任スルコトヲ
得
前項ノ規定ニ依ル委任經理ニ係ル會計
ノ檢査ハ會計檢査院法第十六條ノ規定
二氏五
第十一條政府ハ每年本會計ノ歲入歲出
豫算ヲ調製シ歲入歲出ノ總豫算ト共ニ
之ヲ帝國議會ニ提出スベシ
第十二條大學及學校ニ屬スル收入ヲ以
テ其ノ歲出ヲ支辨シ別ニ政府支出金ヲ
要セザルニ至リタルトキハ當該大學及
學校ノ爲ニ特別會計ヲ設クルモノトス
第十三條本會計ノ收入支出ニ關スル規
程ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
附則
第十四條本法ハ昭和十九年度ヨリ之ヲ
施行ス
第十五條大學特別會計法、學校及圖書
館特別會計法及昭和十七年法律第二十
五號ハ之ヲ廢止ス但シ昭和十八年度分
ニ付テハ仍其ノ效力ヲ有ス
第十六條昭和十八年度末現在ノ帝國大
學、官立大學及學校及圖書館ノ資金ニ
シテ帝國圖書館ノ用ニ供スルモノ以外
ノモノハ之ヲ大學及學校ノ資金ニ編入
スペシ
前項ノ規定ニ依リ大學及學校ノ資金ニ
編入スルモノニシテ各帝國大學每ニ」區
分整理シ來リタルモノ(大學特別會計
法第三條ニ規定スル歲入殘餘ヨリ成ル
モノニ限ル)竝ニ各官立大學及直轄學
校每ニ區分整理シ來リタルモノハ之ヲ
當該大學及學校每ニ區分整理スベシ
第十七條昭和十七年法律第二十五號ニ
依リ學校及圖書館資金トシテ東京高等
商船學校、神戶高等商船學校、富山商
船學校、鳥羽商船學校、大島商船學校、
鹿兒島商船學校、廣島商船學校、粟島
商船學及弓削商船學校ノ各學校每ニ區
分整理シ來リタルモノハ當分ノ內大學
及學校ノ資金トシテ當該學校每ニ區分
整理スベシ
前項ノ規定ニ依リ區分整理シタル資金
ヨリ生ズル收入ハ豫算ノ定ムル所ニ依
リ之ヲ一般會計ニ繰入レ當該學校ノ經
費ニ充ツルコトヲ得
第十八條帝國大學、官立大學及學校及
圖書館ノ各特別會計ノ昭和十八年度ノ
歲入殘餘ニシテ帝國圖書館ニ屬スルモ
ノ以外ノモノハ之ヲ大學及學校ノ資金
ニ編入スベシ
前項ノ規定ニ依リ大學及學校ノ資金ニ
編入スルモノニシテ大學特別會計法第
七條及學校及國書館特別會計法第八條
ノ施行豫算ノ昭和十八年度ノ歲入殘餘
ヨリ成ルモノハ之ヲ當該大學及學校每
ニ區分整理スベシ
第十九條前三條ニ規定スルモノノ外帝
國大學、官立大學及學校及圖書館ノ各
特別會計廢止ノ際之ニ屬スル權利義務
ニシテ帝國圖書館ニ屬スルモノ以外ノ
モノハ之ヲ本會計ニ歸屬セシム
第二十條昭和十八年度末現在ノ學校及
圖書館資金ニシテ帝國圖書館ノ用ニ供
スルモノ及學校及圖書館特別會計ノ昭
和十八年度ノ歲入殘餘ニシテ帝國圖書
館ニ屬スルモノハ之ヲ一般會計ニ歸屬
セシム
前項ニ規定スルモノノ外學校及圖書館
特別會計廢止ノ際之ニ屬スル權利義務
ニシテ帝國圖書館ニ屬スルモノハ之ヲ
一般會計ニ歸屬セシム
第二十一條帝國大學、官立大學及學校
及圖書館ノ各特別會計ノ昭和十八年度
歲出豫算中翌年度ニ繰越ヲ要スル經費
ニシテ帝國圖書館ニ關スルモノ以外ノ
モノハ之ヲ本會計ニ繰越シ使用スルコ
トヲ得
學校及圖書館特別會計ノ昭和十八年度
歲出豫算中翌年度ニ繰越ヲ要スル經費
ニシテ帝國圖書館ニ關スルモノハ之ヲ
一般會計ニ繰越シ使用スルコトヲ得
第二十二條一般會計ノ文部省所管昭和
十八年度歲出豫算中翌年度ニ繰越ヲ
要スル經費ニシテ官立大學及直轄諸學
校ニ關スルモノハ東京帝國大學其他震
災復舊及新營費ヲ除クノ外之ヲ本會計
ニ繰越シ使用スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ繰越ヲ爲シタル場合
ニ於テハ一般會計ハ其ノ繰越額ニ相當
スル金額ヲ本會計ニ繰入ルベシ
第二十三條帝國大學及官立大學ノ各特
別會計ニ於ケル昭和十八年度歲出豫算
中ノ繼續費ハ昭和十九年度以降本會計
ノ所屬トス
一般會計ニ於ケル文部省所管昭和十八
年度歲出豫算中ノ繼續費ニシテ官立大
學及直轄諸學校ニ關スルモノハ東京帝
國大學其他震災復舊及新營費ヲ除クノ
外昭和十九年度以降本會計ノ所屬トス
第二十四條大學特別會計法第十條及學
校及圖書館特別會計法第十一條ノ規定
ニ依リ經理ヲ委任シタル奬學ヲ目的ト
スル寄附金ノ支拂殘額ハ第十條ノ規定
ニ依リ經理ヲ委任シタルモノト看做ス
第二十五條大正十三年法律第十號中左
ノ通改正ス
第一項中「東京商科大學、千葉醫科大
學及東京工業大學ニ關スルモノハ大學
特別會計法第一條」ヲ「東京工業大學及
東京外國語學校ニ關スルモノハ學校特
別會計法第一條」ニ改メ第二項ヲ左ノ
如ク改ム
大學及學校ノ資金中東京外國語學校
ノ用ニ供スル建造物ニシテ當該學校
ノ震災復舊諸費ニ屬スル豫算ノ施行
ノ結果不用ニ歸スヘキモノハ資金ヨ
リ之ヲ拂出スコトヲ得
第二十六條昭和六年法律第九號中左ノ
通改正ス
第二項ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ學校特別會計ヨリ繰入ルル金額
ハ政府支出金以外ノ財源ニ依リ支辨
シ得ル金額ニ止ムベシ
厚生保險特別會計法案
厚生保險特別會計法
第一條健康保險事業、厚生年金保險事
業及船員保險事業ヲ經營スル爲通ジテ
一ノ特別會計ヲ設置シ其ノ歲入ヲ以テ
其ノ歲出ニ充ツ
朝鮮、臺灣及關東州ニ於ケル船員保險
事業ノ歲入歲出竝ニ朝鮮、臺灣及關東
州ニ於テ爲サルル當該地域以外ノ地域
ニ於ケル船員保險事業ノ歲入歲出ハ前
項ノ規定ニ拘ラズ勅令ノ定ムル所ニ依
リ之ヲ夫々朝鮮總督府、臺灣總督府及
關東局ノ各特別會計ニ所屬セシムルコ
トヲ得
第二條本會計ハ之ヲ健康勘定、年金勘
定、船員勘定及業務勘定ニ區分ス
第三條健康勘定ニ於テハ健康保險事業
經營上ノ保險料、積立金ヨリ生ズル收
人借入金及附屬雜收入ヲ以テ其ノ歲
入トシ同事業經營上ノ保險給付費、借
入金ノ償還金及利子、一時借入金ノ利
子其ノ他ノ諸費竝ニ同事業ノ業務取扱
ニ關スル諸費、療養所費、保健施設費
又ハ營繕費ニ充ツル爲ノ業務勘定ヘノ
繰入金及保健施設ニ關スル經費ニ充ツ
ル爲ノ一般會計ヘノ繰入金ヲ以テ其ノ
歲出トス
第四條年金勘定ニ於テハ厚生年金保險
事業經營上ノ保險料、一般會計ヨリノ
受入金、積立金ヨリ生ズル收入及附屬
雜收入ヲ以テ其ノ歲入トシ同事業經營
上ノ保險給付費共ノ他ノ諸費竝ニ同事
業ノ福社施設費又ハ營繕費ニ充ツル爲
ノ業務勘定ヘノ繰入金ヲ以テ其ノ歲出
トス
第五條船員勘定ニ於テハ船員保險事業
經營上ノ保險料、一般會計ヨリノ受入
金朝鮮總督府、臺灣總督府及關東局
ノ各特別會計ヨリノ受入金、積立金ヨ
リ生ズル收入、借入金及附屬雜收入ヲ
以テ其ノ歲入トシ同事業經營上ノ保險
給付費、朝鮮總督府、臺灣總督府及關
東局ノ各特別會計ヘノ繰入金、借入金
ノ償還金及利子其ノ他ノ諸費竝ニ同事
業ノ療養所費、福社施設費又ハ營繕費
ニ充ツル爲ノ業務勘定へノ繰入金ヲ以
テ其ノ歲出トス
第六條業務勘定ニ於テハ健康保險事業
ノ業務取扱ニ關スル諸費、療養所費、
保健施設費又ハ營繕費ニ充ツル爲ノ健
康勘定ヨリノ受入金、厚生年金保險事
業ノ福社施設費又ハ營繕費ニ充ツル爲
ノ年金勘定ヨリノ受入金、船員保險事
業ノ療養所費、福社施設費又ハ營繕費
ニ充ツル爲ノ船員勘定ヨリノ受入金、
健康保險事業、厚生年金保險事業及船
員保險事業ノ業務取扱ニ關スル諸費ニ
充ツル爲ノ一般會計ヨリノ受入金竝ニ
此等ノ事業ノ業務取扱ニ關シ生ズル收
入ヲ以テ其ノ歲入トシ此等ノ事業ノ業
務取扱ニ關スル諸費、健康保險事業ノ
療養所費、保健施設費及營繕費、厚生年
金保險事業ノ福社施設費及營繕費竝ニ
船員保險事業ノ療養所費、福祉施設費
及營繕費ヲ以テ其ノ歲出トス
第七條健康勘定ニ於テ決算上剩餘ヲ生
ジタルトキハ同勘定ノ積立金トシテ之
ヲ積立ツベシ健康勘定ノ歲計ニ不足ア
ルトキハ同勘定ノ積立金ヨリ之ヲ補足
スベシ
第八條年金勘定又ハ船員勘定ニ於テ決
算上生ズル過剩ハ當該勘定ノ積立金ト
シテ之ヲ積立ツベシ
年金勘定又ハ船員勘定ノ歲計ニ不足ア
ルトキハ當該勘定ノ積立金ヨリ之ヲ補
足スベシ
第九條業務勘定ニ於テ決算上剩餘ヲ生
ジタルトキハ勅令ノ定ムル所ニ依リ之
ヲ健康勘定、年金勘定及船員勘定ノ積
立金ニ組入ルベシ
業務勘定ニ於テ決算上不足ヲ生ジタル
トキハ勅令ノ定ムル所ニ依リ之ヲ健康
勘定、年金勘定及船員勘定ノ積立金ヨ
リ補足スベシ
第十條健康勘定ニ屬スル經費ヲ支辨ス
ル爲必要アルトキハ政府ハ同勘定ノ負
擔ニ於テ借入金ヲ爲スコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ借入金ヲ爲スコトヲ
得ル金額ハ保險料ヲ以テ保險給付費竝
ニ療養所費又ハ保健施設費ニ充ツル爲
ノ業務勘定ヘノ繰入金及保健施設ニ關
スル經費ニ充ツル爲ノ一般會計ヘノ繰
入金ヲ支辨スルニ不足スル金額ヲ限度
トス
第十一條船員勘定ニ於テ保險給付費竝
ニ朝鮮總督府、臺灣總督府及關東局ノ
各特別會計ヘノ繰入金ヲ支辨スル爲必
要アルトキハ政府ハ同勘定ノ負擔ニ於
テ借入金ヲ爲スコトヲ得
第十二條各勘定ニ於テ支拂上現金ニ餘
裕アルトキハ之ヲ大藏省預金部ニ預入
ルベシ
健康勘定ニ於テ支拂上現金ニ不足アル
トキハ同勘定ノ負擔ニ於テ一時借入金
ヲ爲シ又ハ國庫餘裕金ヲ繰替使用スル
コトヲ得
前項ノ規定ニ依ル一時借入金又ハ繰替
金ハ當該年度內ニ之ヲ返還スベシ
第十三條健康勘定、年金勘定及船員勘
定ノ各積立金ハ國債ヲ以テ保有シ又ハ
大藏省預金部ニ預入レ之ヲ運用スルコ
トヲ得
第十四條政府ハ每年本會計ノ歲入歲出
豫算ヲ調製シ歲入歳出ノ總豫算ト共ニ
之ヲ帝國議會ニ提出スベシ
第十五條本會計ノ收入支出ニ關スル規
程ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
附則
第十六條本法ハ昭和十九年度ヨリ之ヲ
施行ス
第十七條健康保險特別會計法、勞働者
年金保險特別會計法及船員保險特別會
計法ハ之ヲ廢止ス但シ昭和十八年度分
ニ付テハ仍其ノ效力ヲ有ス
第十八條簡易生命保險及郵便年金特別
會計ハ勅令ノ定ムル所ニ依リ厚生年金
保險法第七十五條ノ規定又ハ之ヲ準用
スル他ノ法律ノ規定ニ基ク勅令ノ適用
ニ關シ必要アル場合ニ於テ本會計ニ繰
入金ヲ爲スコトヲ得
前項ニ規定スル繰入金ハ本會計ノ年金
勘定ノ歲入トシ簡易生命保險及郵便年
舍特別會計ノ年金勘定ノ歲出トス
第十九條健康保險、勞働者年金保險又
ハ船員保險ノ各特別會計廢止ノ際之ニ
屬スル積立金ハ之ヲ本會計ニ歸屬セシ
メ夫々健康勘定、年金勘定又ハ船員勘
定ノ所屬トス
前項ニ規定スルモノノ外健康保險、勞働
者年金保險又ハ船員保險ノ各特別會計
廢止ノ際之ニ屬スル權利義務ハ之ヲ本
會計ニ歸屬セシメ夫々健康勘定、年金
勘定、船員勘定又ハ業務勘定ノ所屬ト
ス
第二十條健康保險特別會計ノ昭和十八
年度歲出豫算ニシテ翌年度ニ繰越ヲ要
スルモノハ之ヲ本會計ノ健康勘定又ハ
業務勘定ニ繰越シ使用スルコトヲ得
第二十一條昭和十五年法律第十四號中
左ノ通改正ス
第二條及第三條第一項中「船員保險特
別會計」ヲ「厚生保險特別會計」ニムニノ
第二十二條船員保險事業ノ經營ニ伴フ
關係各會計間ノ關涉ニ關シテハ昭和十
八年度分ニ付テハ前條ノ規定ニ依ル昭
和十五年法律第十四號第二條及第三條
第一項ノ改正規定ニ拘ラズ仍從前ノ例
二水化
農業家畜再保險特別會計法案
農業家畜再保險特別會計法
第一條農業再保險事業及家畜再保險事
業ヲ經營スル爲通ジテ一ノ特別會計ヲ
設置シ其ノ歲入ヲ以テ其ノ歲出ニ充ツ」
第二條本會計ハ之ヲ農業勘定、家畜勘
定及業務勘定ニ區分ス
第三條農業勘定ニ於テハ農業再保險事
業經營上ノ再保險料、一般會計及〓糧
管理特別會計ヨリノ受入金、積立金ヨ
リ生ズル收入、借入金竝ニ附屬雜收入
ヲ以テ其ノ歲入トシ同事業經營上ノ再
保險金、再保險料ノ還付金、借入金ノ
償還金及利子、一時借入金ノ利子其ノ
他ノ諸費ヲ以テ其ノ歲出トス
第四條家畜勘定ニ於テハ家畜専保險事
業經營上ノ再保險料、積立金ヨリ生ズ
ル收入、借入金及附屬雜收入ヲ以テ其
ノ歲入トシ同事業經營上ノ再保險金、
再保險料ノ還付金、借入金ノ償還金及利
子、一時借入金ノ利子其ノ他ノ諸費竝
ニ同事業ノ業務取扱ニ關スル諸費ニ充
ツル爲ノ業務勘定へノ繰入金ヲ以テ其
ノ歲出トス
第五條業務勘定ニ於テハ農業再保險事
業ノ業務取扱ニ關スル諸費ニ充ツル爲
ノ一般會計ヨリノ受入金及家畜再保險
事業ノ業務取扱ニ關スル諸、賞ニ充ツル
爲ノ家畜勘定ヨリノ受入金竝ニ此等
ノ事業ノ業務取扱ニ關シ生ズル收入ヲ
以テ其ノ歲入トシ此等ノ事業ノ業務取
扱ニ關スル諸費ヲ以テ其ノ歲出トス
第六條農業勘定又ハ家畜勘定ニ於テ決
算上剩餘ヲ生ジタルトキハ當該勘定ノ
積立金トシテ之ヲ積立ツベシ
農業勘定又ハ家畜勘定ノ歲計ニ不足ア
ルトキハ當該勘定ノ積立金ヨリ之ヲ補
足スベシ
第七條業務勘定ニ於テ決算上剩餘ヲ生
ジタルトキハ勅令ノ定ムル所ニ依リ之
ヲ農業勘定及家畜勘定ノ積立金ニ組入
んべ
業務勘定ニ於テ決算上不足ヲ生ジタル
トキハ勅令ノ定ムル所ニ依リ之ヲ農業勘
定及家畜勘定ノ積立金ヨリ補足スベシ
第八條農業勘定又ハ家畜勘定ニ屬スル
經費ヲ支辨スル爲必要アルトキハ政府
ハ當該勘定ノ負擔ニ於テ借入金ヲ爲ス
コトヲ得
前項ノ規定ニ依リ借入金ヲ爲スコトヲ
得ル金額ハ農業勘定又ハ家畜勘定ニ於
テ純再保險料ヲ以テ再保險金及再保險
料ノ還付金ヲ支辨スルニ不足スル金額
ヲ限度トス
第九條各勘定ニ於テ支拂上現金ニ餘裕
アルトキハ之ヲ大藏省預金部ニ預入ル
ベシ
農業勘定又ハ家畜勘定ニ於テ支拂上現
金ニ不足アルトキハ當該勘定ノ負擔ニ
於テ一時借入金ヲ爲スコトヲ得
前項ノ規定ニ依ル一時借入金ハ當該年
度內ニ之ヲ返還スベシ
第十條農業勘定及家畜勘定ノ積立金ハ
國債ヲ以テ保有シ又ハ大藏省預金部ニ
預入レ之ヲ運用スルコトヲ得
第十一條政府ハ每年本會計ノ歲入歲出
豫算ヲ調製シ歲入歲出ノ總豫算ト共ニ
之ヲ帝國議會ニ提出スベシ
第十二條農業勘定又ハ家畜勘定ノ每年
度歲出豫算ニ於ケル支出殘額ハ之ヲ翌
年度ニ繰越シ使用スルコトヲ得
第十三條本會計ノ收入支出ニ關スル規
程ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
附則
第十四條本法ハ昭和十九年度ヨリ之ヲ
施行ス
第十五條農業再保險特別會計法及家畜
再保險特別會計法ハ之ヲ廢止ス但シ昭
和十八年度分ニ付テハ仍其ノ效力ヲ有ス
第十六條農業再保險又ハ家畜再保險ノ
各特別會計廢止ノ際之ニ屬スル積立金、
未經過再保險料及支拂備金ハ之ヲ本會
計ニ歸屬セシメ夫々農業勘定又ハ家畜
勘定ノ所屬トス
前項ニ規定スルモノノ外農業再保險又
ハ家畜再保險ノ各特別會計廢止ノ際之
ニ屬スル權利義務ハ之ヲ本會計ニ歸屬
セシメ夫々農業勘定、家畜勘定又ハ業
務勘定ノ所屬トス
第十七條農業再保險又ハ家畜再保險ノ
各特別會計ノ昭和十八年度歲出豫算ニ
シテ翌年度ニ繰越ヲ要スルモノハ之ヲ
夫々本會計ノ農業勘定又ハ家畜勘定ニ
繰越シ使用スルコトヲ得
第十八條昭和十八年法律第二十一一號中
左ノ通改正ス
第一條第二項及第三條第二項中「農業
再保險特別會計」ヲ「農業家畜再保險特
別會計」ニ改ム
第十九條農業保險ノ保險料國庫負擔金
等ノ交付ニ關シテハ昭和十八年度分ニ付
テハ前條ノ規定ニ依ル昭和十八年法律
第二十二號第一條第二項及第三條第二
項ノ改正規定ニ拘ラズ仍從前ノ例ニ依ル
簡易生命保險及郵便年金特別會計法案
簡易生命保險及郵便年金特別會計
法
第一條簡易生命保險事業及郵便年金事
業ヲ經營スル爲通ジテ一ノ特別會計ヲ
設置シ其ノ歲入ヲ以テ其ノ歲出ニ充ツ
第二條本會計ハ之ヲ保險勘定及年金勘
定ニ區分ス
第三條保險勘定ニ於テハ簡易生命保險
事業經營上ノ保險料、積立金ヨリ生ズ
ル收入及附屬雜收入ヲ以テ其ノ歲入ト
シ同事業經營上ノ保險金、還付金、保
健施設委託費其ノ他ノ諸費、同事業ノ
業務取扱ニ關スル諸費ニ充ツル爲ノ通
信事業、臺灣總督府、關東局及南洋廳
ノ各特別會計ヘノ繰入金竝ニ同事業ノ
營繕費ニ充ツル爲ノ通信事業特別會計
ヘノ繰入金ヲ以テ其ノ歲出トス
第四條年金勘定ニ於テハ郵便年金事業
經營上ノ掛金、積立金ヨリ生ズル收入
及附屬雜收入ヲ以テ其ノ歲入トシ同事
業經營上ノ年金、返還金其ノ他ノ諸費
竝ニ同事業ノ業務取扱ニ關スル諸費ニ
充ツル爲ノ通信事業、臺灣總督府、關東
局及南洋廳ノ各特別會計ヘノ繰入金ヲ
以テ其ノ歲出トス
第五條前二條ニ規定スル通信事業特別
會計ヘノ繰入金ヲ以テ支辨スベキ簡易
生命保險事業及郵便年金事業ノ業務取
扱ニ關スル諸費、及簡易生命保險事業ノ
營繕費竝ニ此等ノ事業ノ業務取扱ニ關
シ生ズル收入ハ之ヲ通信事業特別會計
ノ所屬トス
前二條ニ規定スル通信事業特別會計ヘ
ノ繰入金及前項ニ規定スル收入ハ同會
計ノ業務勘定ノ歲入トシ前項ニ規定ス
ル經費ハ同勘定ノ歲出トス
第六條臺灣總督ノ管理ニ屬スル官署、
滿洲國駐筍特命全權大使ノ管理ニ屬ス
ル官署竝ニ南洋廳及南洋廳長官ノ管理
ニ屬スル官署ニ於テ取扱フ簡易生命保
險事業及郵便年金事業ノ業務取扱ニ關
スル經費及業務取扱ニ關シ生ズル收入
ハ勅令ノ定ムル所ニ依リ之ヲ夫々臺灣
總督府、關東局及南洋廳ノ各特別會計
ノ所屬トス
第七條保險勘定又ハ年金勘定ニ於テ決
算上生ズル過剩ハ常勘勘定ノ積立金ト
シテ之ヲ積立ツベシ
保險勘定又ハ年金勘定ノ歲計ニ不足ア
ルトキハ當該勘定ノ積立金ヨリ之ヲ補
足スベシ
第八條各勘定ニ於テ支拂上現金ニ餘裕
アルトキハ之ヲ大藏省預金部ニ預入ル
ベシ
第九條政府ハ行年本會計ノ歲入歲出豫
算ヲ調製シ歲入歲出ノ總豫算ト共ニ之
ヲ帝國議會ニ提出スベシ
第十條本會計ノ收入支出及積立金ノ運
用ニ關スル規程ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
附則
第十一條本法ハ昭和十九年度ヨリ之ヲ
施行ス
第十二條簡易生命保險特別會計法、郵
便年金特別會計法、昭和十六年法律第
二十八號及昭和十八年法律第十七號ハ
之ヲ廢止ス但シ昭和十八年度分ニ付テ
ハ仍其ノ效力ヲ有ス
第十三條簡易生命保險又ハ郵便年金ノ
各特別會計廢止ノ際之ニ屬スル積立金
ハ之ヲ本會計ニ歸屬セシメ夫々保險勘
定又ハ年金勘定ノ所屬トス
前項ニ規定スルモノノ外簡易〓命保險
又ハ郵便年金ノ各特別會計廢止ノ際之
ニ屬スル權利義務ハ之ヲ夫々本會計又
ハ通信事業特別會計ニ歸屬セシメ本會
計ノ保險勘定若ハ年金勘定又ハ通信事
業特別會計ノ業務勘定ノ所屬トス
第十四條簡易生命保險特別會計ノ昭和
十八年度歲出豫算ニシテ翌年度ニ繰越
ヲ要スルモノハ之ヲ本會計ノ保險勘定
ニ繰越シ使用スルコトヲ得
臺灣事業用品資金特別會計法案
臺灣事業用品資金特別會計法
第一條鐵道、自動車交通、通信、專賣、
營繕及士木ノ事業ノ用品ヲ購入、貯
藏製作、改製、修理及加工シ臺灣總
督府ノ經營スル此等ノ事業ノ需用ニ應
ズル爲豪灣事業用品資金ヲ置キ其ノ歲
入歳出ハ之ヲ一般ノ會計ト區分シ特別
會計ヲ設置ス
本會計ニ屬スル用品ハ必要ニ依リ前項
ノ事業以外ノ事業ニシテ臺灣總督府ノ
經營スルモノノ需用ニ應ジ之ヲ使用ス
ルコトヲ得
第二條臺灣事業用品資金ハ昭和十八年
度末現在ノ臺灣官設鐵道用品資金ヲ以
テ之ニ充テ尙必要ニ應ジ臺灣總督府特
別會計ヨリ漸次繰入シテ七百萬圓トス
第三條本會計ニ屬スル用品ヲ使用スル
トキハ臺灣總督府ノ經營スル第一條ノ
事業所屬ノ經費ヲ以テ之ヲ購入スベシ
第四條本會計ニ於テハ用品ノ賣拂代金
及附屬雜收入ヲ以テ其ノ歲入トシ用品
ノ購入代金、貯藏費、製作費、改製
費修理費、加工費及附屬諸費ヲ以テ
其ノ歲出トス
第五條每會計年度ニ於テ臺灣事業用品
資金ノ受拂決算上過剩ヲ生ズルトキハ
其ノ過剩金ハ之ヲ同年度臺灣總督府特
別會計ノ歲入ニ繰入ルベシ
第六條政府ハ每年本會計ノ歲入歲出豫
算ヲ調製シ歲入歲出ノ總豫算ト共ニ之
ヲ帝國議會ニ提出スベシ
第七條本會計ノ收入支出ニ關スル規程
ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第八條本會計ノ經營ニ妨ナキ限リ一般
ノ需用ニ應ジ機械其ノ他ノ製作及修理
ヲ爲スコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ本會計ニ屬スル用
品ヲ以テ其ノ材料ニ充ツルコトヲ得
附則
第九條本法ハ昭和十九年度ヨリ之ヲ施
行ス
第十條臺灣官設鐵道用品資金會計法ハ
之ヲ廢止ス但シ昭和十八年度分ニ付テ
ハ仍其ノ效力ヲ有ス
第十一條政府ハ當分ノ內臺灣事業用品
資金ニ不足ヲ生ジタルトキハ臺灣總督
府特別會計ノ負擔ニ於テ借入金ヲ爲シ
一時之ヲ補足スルコトヲ得但シ其ノ金
額ハ二百萬圓ヲ超過スルコトヲ得ズ
前項ノ借入金ハ遲クトモ翌年度ニ於テ
之ヲ償還スベシ
第十二條喜灣官設鐵道用品資金特別會
計廢止ノ際之ニ屬スル權利義務ハ之ヲ
本會計ニ歸屬セシム
第十三條臺灣官設鐵道用品資金特別會
計ノ昭和十八年度歲出豫算ニシテ翌年
度ニ繰越ヲ要スルモノハ之ヲ本會計ニ
繰越シ使用スルコトヲ得
作業會計法外十法律中改正法律案
第一條作業會計法中左ノ通改正ス
第二條ノ二各作業所特別會計ノ据置
運轉資本ニ不足ヲ生シタルトキハ大
藏大臣ハ借入金ヲ爲シ一時之ヲ補足
スルコトヲ得但シ其ノ金額ハ通シテ三
億五千萬圓ヲ超過スルコトヲ得ス
前項ノ借入金ハ遲クトモ翌年度ニ於
テ之ヲ償還スヘシ
大藏大臣ハ第一項ノ借入金ニ代ヘ當
該年度內ニ限リ國庫餘裕金ヲ繰替使
用スルコトヲ得
第二條造幣局特別會計法中左ノ通改正
ス
附則ニ左ノ一項ヲ加フ
政府ハ造幣局資金ニ不足アルトキハ
億五千萬圓ヲ限リ一般會計ヨリ臨時之
ヲ補足スルコトヲ得
第三條食糧管理特別會計法中左ノ通改
正ス
第四條ノ三申「二十一億圓」ヲ「二十八
億圓」ニ改ム
第六條中「農業再保險特別會計」ヲ一般
業家畜再保險特別會計」ご依人
第六條ノ二前條ノ一般會計ヨリノ受
入金ノ額ハ左ノ各號ニ揭グルモノノ合
計額ニ相當スル金額ヲ限度トス
本會計ニ於テ朝鮮又ハ臺灣ヨ
リ移入シタル米穀及朝鮮又ハ臺灣
ノ外ニ在ル軍ノ用ニ供スル爲朝鮮
又ハ臺灣ヨリ買入レタル米穀ニ付
朝鮮總督府又ハ臺灣總督府ノ各特
別會計ニ於テ支出シタル生產ヲ確
保スル爲ノ補給金ノ額
二本會計ニ於テ大麥、稞麥及小麥
ノ價格調整ノ爲負擔シタル金額
第四條薪炭需給調節特別會計法中左ノ
通改正ス
第四條中「賣渡代金、」ノ下ニ「一般會計
ヨリノ受入金、」ヲ加フ
第四條ノ二前條ノ一般會計ヨリノ受
入金ノ額ハ本會計ニ於テ薪炭ノ價格
調整ノ爲負擔シタル金額ニ相當スル
金額ヲ限度トス
第五條燃料局特別會計法中左ノ通リ改
正ス
第一條中「燃料局」ヲ「軍需省燃料局」ニ
改ム
第二條第一項中「燃料局固定資本」ヲ
「本會計ノ固定資本」ニ、同條第二項中
「燃料局据置運轉資本」ヲ「本會計ノ据
置運轉資本」ニ改ム
第十條中「燃料局」ヲ「軍需省燃料局」ニ、
「ブタノール及アセトン」ヲ「アルコー
ル專賣法第二條ニ規定スルアルコール
以外ノアルコール類及ケトン類」ニ改
ム
第六條通信事業特別會計法中左ノ通改
正ス
第四條削除
第八條中「一般會計納付金、」ヲ削ル
第十三條中「命令ノ定ムル所ニ依リ大
藏省預金部ニ預入ルコトヲ得」ヲ「之
ヲ大藏省預金部ニ預入ルベシ」三六人
第七條臺灣米穀移出管理特別會計法中
左ノ通改正ス
「臺灣米穀移出管理特別會計法」ヲ一臺
灣食糧管理特別會計法」二六六
第一條中「米穀ノ移出」ヲ「食糧」ニ改ム
第三條中「二千五百萬圓」ヲ「五千萬圓」
三六人
第四條中「米穀」ヲ「〓糧」ニ、「加工」ヲ
「交換貸付交付加工製造」ニ改メ「運搬
ニ關スル諸費、」ノ下ニ「臺灣總督府特
別會計ヘノ繰入金、」ヲ加フ
第四條ノ二前條ノ臺灣總督府特別會
計ヘノ繰入金ノ額ハ本會計ニ於テ移出
又ハ輸出ヲ目的トシテ賣渡シタル米穀ニ
付臺灣總督府特別會計ヨリ支出シタル
生產ヲ確保スル爲ノ補給金ニ相當スル
金額ヲ限度トス
第五條中「米穀」ヲ「食糧」ニ改ム
第十二條中「支出殘額ハ」ノ下ニ「遞次」
ヲ加フ
第八條臨時軍事費特別會計法中左ノ通
改正ス
第四條中「戰地ニ於ケル」ヲ削ル
第九條昭和十七年法律第六號中左ノ通
改正ス
附則第二項中「戰地ニ在ル軍需品以外
ノ物資」ノ下ニ「及戰地ニ向クル軍需品
以外ノ物資」ヲ加フ
第十條昭和十二年法律第十號中左ノ通
改正ス
「六百萬圓」ヲ「四千萬圓」ニ改ム
第十一條昭和十三年法律第二十三號中
左ノ通改正ス
第二條ノ二朝鮮總督府、臺灣總督府
及關東局ノ各特別會計ニ於ケル鐵道
運賃、自動車運賃又ハ通信料金ノ收
入額中勅令ノ定ムル金額ハ每年度豫
算ノ定ムル所ニ依リ之ヲ當該特別會
計ヨリ臨時軍事費特別會計ニ繰入ル
ベシ
附則
第十二條本法ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行
ス但シ第二條、第三條、第五條乃至第
七條及第十條ノ規定竝ニ昭和十六年法
律第九十四號ノ廢止ニ關スル規定ハ昭
和十九年度ヨリ之ヲ施行シ前條ノ規定
施行ノ期日ハ勅合ヲ以テ之ヲ定ム
第十三條政府ハ海軍火藥廠又ハ海軍燃
料廠ノ据置運轉資本ニ不足アルトキハ
臨時軍事費特別會計ヨリ臨時之ヲ補足
スルコトヲ得但シ其ノ金額ハ海軍火藥
廠ニ在リテハ四百萬圓、海軍燃料廠ニ在
リテハ六百萬圓ヲ超過スルコトヲ得ズ
第十四條左ノ法律ハ之ヲ廢止ス
明治三十八年法律第十七號
昭和十三年法律第五十三號
昭和十六年法律第九十四號
國有財產整理資金特別會計法外三法律
ノ廢止ニ關スル法律案
左ノ法律ハ之ヲ廢止ス但シ昭和十八年度
分ニ付テハ仍其ノ效力ヲ有ス
國有財產整理資金特別會計法
昭和二年法律第十五號
陸軍航空工廠資金特別會計法
絲價安定施設特別會計法
附則
第一條本法ハ昭和十九年度ヨリ之ヲ施
行ス但シ第六條ノ規定ハ公布ノ日ヨリ
之ヲ施行ス
第二條國有財產整理資金特別會計廢止
ノ際之ニ屬スル資金及權利、陸軍航空
工廠資金特別會計廢止ノ際之ニ屬スル
資金(昭和十七年法律第二十三號附則
第二項ノ規定ニ依リ臨時補足シタルモ
ノヲ含ム)及權利義務竝ニ絲價安定施
設特別會計廢止ノ際之ニ屬スル現金及
權利華務ハ之ヲ一般會計ニ歸屬セシム
第三條營繕用品資金特別會計法中左ノ
通改正ス
第一條第一項中「大藏省營繕管財局」ヲ
「大藏省」ニ改ム
第二條中「國有財產整理資金特別會計」
ヲ「一般會計」ニ改ム
第三條中「大藏省營繕管財局」ヲ「大藏
省」ニ改ム
第四條昭和十七年法律第二十三號中左
ノ通改正ス
第一項中「、陸軍航空工廠資金特別會計
法」及「、陸軍航空工廠資金」ヲ削ル
附則第二項ヲ削ル
第五條國債整理基金特別會計法中左ノ
通改正ス
第二條第四項中「、朝鮮食糧證劵及蠶絲
證劵」ヲ「及朝鮮食糧證劵」ニ改ム
第六條政府ハ絲價安定施設特別會計ニ
屬スル生絲ヲ日本蠶絲統制株式會社ニ
賣渡スコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ政府ノ賣渡ス生絲ノ
賣渡價格ハ時價ニ準據シテ主務大臣之
ヲルト
臨時資金調整法中改正法律案
臨時資金調整法中左ノ通改正ス
第十條ノ二政府ハ必要アリト認ムルト
キハ命令ノ定ムル所ニ依リ土地其ノ他
ノモノノ賣却代金、補償金其ノ他ノ金
錢債務ニシテ命令ノ定ムルモノニ付支
拂ハレタル金錢ノ處分ニ關シ必要ナル
命令ヲ爲シ又ハ當該金錢債務ニ付企業
整備資金措置法第五條ニ規定スル方法
其ノ他ノ方法ニ依リ其ノ決濟ヲ爲スベ
キコトヲ命ズルコトヲ得
政府ハ必要アリト認ムルトキハ命令ノ
定ムル所ニ依リ土地其ノ他ノモノノ買
收代金、補償金其ノ他ノ政府ノ金錢債
務ニシテ命令ノ定ムルモノニ付企業整
備資金措置法第三條ノ規定ニ準ジ其ノ
決濟ヲ爲スコトヲ得
企業整備資金措置法第六條乃至第十六
條及第二十八條ノ規定ハ第一項ノ規定
ニ依リ同法第五條ニ規定スル方法ニ依
リテ爲ス決濟及前項ノ規定ニ依リテ爲
ス決濟ニ關シ之ヲ準用ス
第十條ノ六第一項ヲ削ル
第十條ノ七中「預金」ノ下ニ「其ノ他ノ命
令ノ定ムル貯蓄」ヲ加フ
第十條ノ八中「租稅ノ減免ヲ爲スコトヲ
得」ヲ「租稅ノ減免ヲ爲シ又ハ法人稅法ニ
依ル所得ノ計算ニ關スル特例ヲ設クルコ
トヲ得」ニ改ム
第十條ノ九預金、金錢信託、生命保險
其ノ他此等ニ準ズル貯蓄ニシテ命令ノ
定ムルモノノ貯蓄者ハ災害、疾病其ノ
他ノ命令ノ定ムル事由ニ因リ資金ヲ必
要トスルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ
當該貯蓄ノ全部若ハ一部ニ付期限前ノ
拂戾ヲ請求シ又ハ當該貯蓄ニ關スル契
約ヲ解除シ若ハ變更スルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テ銀行、信託會社、保險
會社其ノ他此等ニ準ズル者ニシテ命令
ノ定ムルモノガ前項ノ貯蓄者ニ拂戾シ
又ハ給付スベキ金額其ノ他ノ條件ハ命
令ヲ以テ之ヲ定ム
政府ハ前二項ノ場合ニ於テハ前項ニ規
定スル貯蓄取扱機關ニ對シ命令ノ定ム
ル所ニ依リ其ノ損失ヲ補償シ又ハ補助
金ヲ交付スルコトヲ得
第十條ノ十數人ノ者ガ銀行、信託會社其
ノ他此等ニ準ズル者ニシテ命令ノ定ム
ルモノニ對シ代表者ヲ定メ其ノ者ノ名
ニ於テ貯蓄ヲ爲ス場合ニ於テハ代表者
及各貯蓄者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ當
該貯蓄取扱機關ニ對シ其ノ貯蓄ノ拂戾
ヲ請求スルコトヲ得
前項ノ貯蓄ニ關シ各貯蓄者每ノ利子又
ハ利益ノ計算方法、代表者ニ對スル取
締其ノ他必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之
ヲ定ム
第十條ノ十一政府ハ必要アリト認ムル
トキハ命令ノ定ムル所ニ依リ國債證劵
ノ低價買漁等國民ノ貯蓄實踐ヲ阻害ス
ルノ虞アル行爲ヲ制限又ハ禁止スルコ
トヲ得
第十三條政府ハ日本勸業銀行ヲシテ貯
蓄債劵及報國債劵ヲ發行セシムルコト
ヲ得
貯蓄債劵及報國債劵ノ發行額ハ通ジテ
收入金五十億圓ヲ限度トス
貯蓄債劵及報國債劵ハ無記名トシ劵面
金額ハ貯蓄債劵ニ在リテハ三十圓以下
トシ報國債劵ニ在リテハ十圓以下トス
第十四條第一項中「每年二囘以上抽籤ヲ
以テ」ヲ削リ同條第二項中「貯蓄債劵ヲ償
還スル場合ニハ」ヲ「貯蓄債劵ニハ抽籤ヲ
以テ」ニ改ム
同條第三項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ割增金ハ命令ノ定ムル所ニ依リ
之ヲ國債證劵其ノ他ノ證劵ヲ以テ交付
シ又ハ預金ニ振替フルコトヲ得
第十四條ノ二ヲ削リ第十四條ノ三ヲ第十
四條ノ二トシ第十四條ノ四ヲ第十四條ノ
三トシ第十四條ノ五ヲ第十四條ノ四トス
第十四條ノ五第十條ノ四ノ規定ニ依リ
命令ノ定ムル者ノ發行スル證劵及第十
條ノ五第一項ニ規定スル證劵ニハ印紙
稅ヲ課セズ第十條ノ三又ハ第十條ノ七
ノ規定ニ基ク貯蓄ニ關スル書類ニシテ
命令ノ定ムルモノ及第十條ノ五第一項
ニ規定スル證劵、貯蓄債劵又ハ報國債
劵ニ關スル書類ニシテ命令ノ定ムルモ
ノニ付亦同ジ
第十四條ノ六第十條ノ三ノ規定ニ基ク
貯蓄ニ關シ國債證劵其ノ他ノ有價證劵
ノ移轉アリタルトキハ命令ノ定ムル所
ニ依リ右價證劵移轉稅ヲ課セズ第十四
條第三項(第十四條ノ三第三項ニ於テ
準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ニ依リ國
債證劵其ノ他ノ有價證劵ノ移轉アリタ
ルトキ亦同ジ
第十四條ヒ第十條ノ五第一項ニ規定
スル證劵ニシテ命令ノ定ムルモノ、貯
蓄債劵又ハ報國債劵ノ發行者ハ戰時災
害(大東亞戰爭ノ際ニ於ケル戰鬪行爲
又ハ之ニ關聯アル事件ニ因ル災害ヲ謂
フ以下同ジ)ニ因リ喪失シタル此等ノ證
劵ニ對シ第二項及第三項ノ規定ニ依リ
新證劵ノ交付其ノ他ノ措置ヲ爲スベシ
戰時災害ノ當時前項ノ喪失シタル證劵
ヲ所有シ又ハ占有シタル者ハ命令ノ定
ムル所ニ依リ戰時喪失國債證劵審査會
ニ其ノ所有シ又ハ占有シタル證劵ノ喪
失ニ付査定ヲ求ムルコトヲ得
戰時喪失無記名國債證劵臨時措置法第
三條乃至第七條及第十條ノ規定ハ前項
ノ場合ニ之ヲ準用ス此ノ場合ニ於テハ
同法中元利金トアルハ元利金若ハ割增
金トシ同法第三條乃至第五條中政府ト
アルハ當該證劵ノ發行者トシ同法第十
條中政府トアルハ政府又ハ當該證劵ノ
發行者トス
政府ハ第一項ニ規定スル證劵ノ發行者
ニ對シ命令ノ定ムル所ニ依リ前三項ノ
規定ニ依リ新證劵ノ交付其ノ他ノ措置
-
ヲ爲シタルニ因リ生ジタル損失ヲ袖償
スルコトヲ得
前四項ノ規定ハ戰時災害以外ノ大東亞
戰爭中ノ災害ニシテ命令ノ定ムルモノ
ニ因リ喪失シタル第一項ニ規定スル證
劵ニ之ヲ準用ス
第十七條中第四號ヲ第五號トシ第三號ノ
次ニ左ノ一號ヲ加フ
四第十條ノ十一ノ規定ニ依ル制限又
ハ禁止ニ違反シタル者
第十八條第二號ヲ左ノ如ク改ム
二第十條ノ二第一項若ハ第二項ノ規
定ニ依ル命令又ハ同條第三項ニ於テ
準用スル企業整備資金措置法(以下
企業整備資金措置法ト稱ス)第六條
第二項(同法第七條第二項ニ於テ準
用スル場合ヲ含ム)、第十二條第一項
若ハ〓十四條第二項ノ規定ニ違反シ
タル者
同條中第五號ヲ第六號トシ第四號ヲ第五
號トシ第三號ノ次ニ左ノ一號ヲ加フ
四第十條ノ十ノ規定ニ依ル命令ニ違
反シタル代表者
第二十條中「若ハ第五條第三項ニ規定ス
ル日本銀行職員又ハ其ノ職ニ在リタル
者」ヲ「、第五條第一項若ハ企業整備資金
措置法第十五條第一項ノ事務ニ從事スル
日本銀行職員、同法第二十八條ノ規定ニ
依リ政府ノ職權ノ一部ヲ行フ者(其ノ者
ガ法人ナルトキハ當該職權ニ屬スル事務
ニ從事スル職員)又ハ此等ノ職ニ在リタ
ル者」ニ、「漏洩」ヲ「漏泄」ニ改ム
附則第二項中「第十八條ノ八」ノ下ニ「、第
十條ノ十」ヲ加へ「第十四條ノ三」ヲ「第十
四條ノ二」ニ改ム
附則
本法施行ノ期日ハ各規定ニ付勅令ヲ以テ
之ヲ定ム
臨時資金調整法第十四條ノ七ノ改正規定
ハ昭和十六年十二月八日以後同規定施行
前ニ發生シタル戰時災害又ハ戰時災害以
外ノ命令ノ定ムル災害ニ因リ喪失シタル
同條第一項ニ規定スル證劵ニ亦之ヲ適用
ス
戰時喪失無記名國債證劵臨時措置法案
戰時喪失無記名國債證劵臨時措置
法
第一條戰時災害(戰爭ノ際ニ於ケル戰
鬭行爲又ハ之ニ關聯アル事件ニ因ル災
害ヲ謂フ以下同ジ)ニ因リ喪失シタル
無記名國債證劵ニ對シテハ本法ニ依リ
新證劵ノ交付其ノ他ノ措置ヲ爲スコト
ヲ得
第二條戰時災害ノ當時前條ノ證劵ヲ所
有シ又ハ占有シタル者ハ命令ノ定ムル
所ニ依リ戰時喪失國債證劵審査會ニ其
ノ所有シ又ハ占有シタル證劵ノ喪失ニ
付査定ヲ求ムルコトヲ得
第三條證劵喪失ノ査定アリタルトキハ
政府ハ命令ノ定ムル所ニ依リ新證劵ヲ
交付スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ新證劵ノ交付ヲ爲ス
ベキ場合ニ於テハ政府ハ命令ノ定ムル
所ニ依リ新證劵ノ交付ニ代ヘ元利金ノ
支拂、國債ノ登錄又ハ預金ノ設定ヲ爲
スコトヲ得
第四條政府ハ命令ノ定ムル所ニ依リ前
條ノ規定ニ依リテ新證劵ノ交付、元利
金ノ支拂、國債ノ登錄又ハ預金ノ設定
ヲ受クル者ヲシテ此等ノ措置ニ因リ生
ズルコトアルベキ損失ヲ補塡スル爲確
實ナル擔保ヲ提供セシメ又ハ保證人ヲ
立テシムルコトヲ得
第五條新證劵ノ交付、元利金ノ支拂、
國債ノ登錄又ハ預金ノ設定ニ因リ政府
ニ損失ヲ生ジタルトキハ新證劵ノ交
付、元利金ノ支拂、國債ノ登錄又ハ預
金ノ設定ヲ受ケタル者ハ其ノ損失ヲ負
擔ス
前項ノ損失ノ負擔ニ關シ必要ナル事項
ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第六條喪失シタル證劵ニ付存シタル權
利ハ命令ノ定ムル所ニ依リ新證劵、元
利金、登錄國債又ハ預金ニ付亦之ヲ行
フコトヲ得
第七條戰時喪失國債證劵審査會ハ審査
ノ爲必要アリト認ムルトキハ利害關係
人若ハ參考人ニ對シ出頭ヲ求メ、質問
ヲ爲シ若ハ第一條ノ證劵ニ關スル帳簿
書類其ノ他ノ物件ノ提出ヲ求メ又ハ當
該帳簿書類其ノ他ノ物件ノ檢査ヲ爲ス
コトヲ得
第八條利害關係人又ハ參考人戰時喪失
國債證劵審査會ニ對シ虛僞ノ陳述ヲ爲
シ又ハ虛僞ノ記載ヲ爲シタル書面若ハ
帳簿書類ヲ提出シタルトキハ千圓以下
ノ罰金ニ處ス
前項ノ罰則ハ其ノ者ガ法人ナルトキハ
其ノ行爲ヲ爲シタル理事、取締役其ノ
他ノ法人ノ業務ヲ執行スル役員又ハ支
配人ニ之ヲ適用ス
第九條戰時時失國債證劵審査會ノ組
織權限及審査ニ關シ必要ナル事項ハ
勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第十條第一條ノ證劵ニシテ戰時災害ノ
當時政府ノ所有シ又ハ保管シタルモノ
ニ付テハ第二條乃至第五條ノ規定ニ拘
ラズ命令ノ定ムル所ニ依リ新證劵ノ交
付元利金ノ支拂又ハ國債ノ登錄ヲ爲
スコトヲ得
第十一條本法ハ戰時災害以外ノ戰時中
ノ災害ニシテ勅令ヲ以テ定ムルモノニ因リ
喪失シタル無記名國債證劵ニ之ヲ準用
ス
附則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
本法ハ昭和十六年十二月八日以後本法施
行前ニ發生シタル戰時災害又ハ戰時災害
以外ノ勅令ヲ以テ定ムル災害ニ因リ喪失
シタル無記名國債證劵ニ亦之ヲ適用ス
戰時特殊損害保險法案
戰時特殊損害保險法
第一條本法ニ於テ制爭保險トハ〓爭ノ
際ニ於ケル計呼行爲又ハ之ニ關聯ナル
事件ニ因ル火災、損境其ノ他命令ヲ以
テ定ムル事故ノミヲ保險事故トスル損
害保險ヲ謂フ
本法ニ於テ地震保險トハ戰爭ノ際ニ於
ケル地震(地震ニ因ル津浪ヲ含ム)若ハ
噴火又ハ此等ニ關聯アル事件ニ因ル火
災損壞其ノ他命令ヲ以テ定ムル事故
ノミヲ保險事故トスル損害保險ヲ謂フ
第二條戰爭保險又ハ地震保險ノ日的タ
ル物ニ付政府ノ指定スル保險會社ニ對
シ保險料ヲ添ヘ戰爭保險契約又ハ地震
保險契約ノ申込ヲ爲シタル者アルトキ
ハ申込ノ時ニ於テ其ノ物ニ付申込者ト
當該保險會社トノ間ニ戰爭保險契約又
ハ地震保險契約成立シタルモノト看做
ス
第三條戰爭保險又ハ地震保險ノ目的タ
ル物ニシテ命令ヲ以テ定ムルモノニ付
命令ヲ以テ定ムル損害保險契約成立シ
タルトキハ命令ヲ以テ定ムル場合ヲ除
クノ外當該保險契約成立ノ時ニ於テ其
ノ物ニ付當該保險契約ノ當事者間ニ戰
爭保險契約又ハ地震保險契約成立シタ
ルモノト看做ス
前項ノ命令ヲ以テ定ムル損害保險契約
消滅シタルトキハ當該保險契約消滅ノ
時ニ於テ前項ノ規定ニ依リ成立シタル
戰爭保險契約又ハ地震保險契約モ亦消
滅ス
第一項ノ各保險契約ニ付保險料ノ支拂
ナキ場合又ハ支拂ハレタル保險料ガ各
保險契約ノ保險料ノ合計額ニ滿タザル
場合及同項ノ規定ニ依リ成立シタル戰
爭保險契約又ハ地震保險契約ノ目的タ
ル物ニ付他ニ戰爭保險契約又ハ地震保
險契約存スル場合ニ關シ必要ナル事項
ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第四條政府ハ國家經濟ノ秩序ヲ維持シ
又ハ國民生活ノ安定ヲ圖ル爲必要アリ
ト認ムルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ戰
爭保險又ハ地震保險ノ目的タル物ノ所
有者ニ對シ其ノ物ヲ戰爭保險又ハ地震
保險ニ付スベキコトヲ命ズルコトヲ得
第五條命令ヲ以テ定ムル運送保險其ノ
他ノ損害保險ニ在リテハ保險會社ハ當
該保險契約ニ別段ノ定アルトキト雖モ
第一條第二項ニ規定スル事故ニシテ命
令ヲ以テ定ムルモノニ因リテ生ジタル
損害ヲ塡補スル責ヲ免ルルコトヲ得ズ
第六條識爭保險又ハ地震保險ノ被保險
者ハ其ノ負擔ニ於テ損害ノ防止ヲ力ム
ルコトヲ要ス
第七條保險會社ノ塡補スベキ損害ノ額
ガ命令ヲ以テ定ムル額ニ滿タザルトキ
ハ保險會社ハ戰爭保險若ハ地震保險ノ
保險金又ハ第五條ノ損害保險ニ付同條
ニ規定スル事故ニ因リテ生ジタル損害
ニ對スル保險金ノ支拂ノ責ニ任ゼズ
第八條戰爭爭險契約又ハ地震保險契約
ニ依リ保險會社ノ塡補スベキ損害ノ額
ガ當該保險金額ニ滿タザル場合ニ於テ
ハ當該保險金額ヨリ其ノ損害ノ額ヲ控
除シタル殘額ヲ以テ當該保險契約ノ殘
存保險期間ノ保險金額トス但シ其ノ殘
額ガ命令ヲ以テ定ムル額ニ滿タザルト
キハ當該保險契約ハ其ノ效力ヲ失フ
第九條本法ニ定ムルモノノ外保險ノ目
的保險金額、俣喩料、保險期間其ノ
他戰爭保險及地震保險ニ關シ必要ナル
事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第十條保險會社ガ戰爭保險又ハ地震保
險ニ付塡補スベキ損害ノ額トシテ命令
ヲ以テ定ムル額ヲ超ユル額ヲ認定セン
トスルトキハ損害ノ原因及額ニ關シ戰
時損害保險審査會ノ審査ヲ經ルコトヲ
要ス第五條ノ損害保險ニ付同條ニ規定
スル事故ニ因リテ生ジタル損害ヲ塡補
スベキ場合ニ於テ塡補スベキ損害ノ額
トシテ命令ヲ以テ定ムル額ヲ超ユル額
ヲ認定セントスルトキ亦同ジ
第十一條政府ハ保險事故發生ノ狀況ニ
依リ必要アリト認ムルトキハ戰爭保險
又ハ地震保險ニ付保險會社ガ塡補スベ
キ損害ノ原因又ハ額若ハ其ノ査定基準
ヲ認定スルコトヲ得第五條ノ損害保險
ニ付保險會社ガ同條ニ規定スル事故ニ
因リテ生ジタル損害ヲ塡補スベキ場合
亦同ジ
政府前項ノ認定ヲ爲サントスルトキハ
一定ノ期間內ニ之ヲ爲スベキ旨ヲ告示
スベシ
政府第一項ノ認定ヲ爲シタルトキハ之
ヲ保險會社ニ通知スベシ
政府第一項ノ認定ヲ爲スニハ戰時損害
保險審査會ノ議ヲ經ルコトヲ要ス
前條ノ規定ハ保險會社ガ第一項ノ認定
ニ基キ保險金ノ支拂ヲ爲ス場合ニハ之
ヲ適用セズ
第十二條政府ハ前條第一項ノ認定ヲ爲
ス爲必要アリト認ムルトキハ戰時損害
保險調査委員ヲシテ損害ノ調査ヲ爲サ
シムルコトヲ得
戰時損害保險調査委員ニ關スル事項ハ
勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第十三條當該官吏又ハ戰時損害保險調
査委員ハ第十一條第一項又ハ前條第一
項ノ規定ニ依リ損害ノ調査ヲ爲ス爲必
要アリト認ムルトキハ保險會社、保險
契約者、被保險者其ノ他適當ト認ムル
者ニ對シ質問ヲ爲スコトヲ得
第十四條戰爭保險又ハ地震保險ニ關ス
ル事項ノミヲ記載シタル書類ニハ印紙
稅ヲ課セズ
第十五條政府ハ戰爭保險、地震保險又
ハ第五條ノ損害保險ニ關シ必要アリト
認ムルトキハ保險會社、保險契約者又
ハ被保險者ヲシテ必要ナル報〓ヲ爲サ
シムルコトヲ得
政府ハ戰爭保險、地震保險又ハ第五條
ノ損害保險ニ關シ必要アリト認ムルト
キハ當該官吏ヲシテ當該保險ノ目的ノ
所在ノ場所、保險會社ノ營業所其ノ他ノ
場所ニ臨檢シ當該物件又ハ帳簿書類ヲ
檢査セシムルコトヲ得此ノ場合ニ於テ
ハ其ノ身分ヲ示ス證票ヲ携帶セシムベ
第十六條政府ハ戰爭保險又ハ地震保險
ニ關スル業務ニ因リ保險會社ガ損失ヲ
受ケタルトキハ當該保險會社ニ對シ其
ノ損失ヲ補償ス
保險會社ハ戰爭保險又ハ地震保險ニ關
スル業務ニ因リ利益ヲ得タルトキハ其
ノ利益金ヲ政府ニ納付スベシ
前二項ノ損失及利益ヲ決定スル基準其
ノ他損失補償及利益金納付ニ關シ必要
ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第十七條第五條ノ損害保險ニ付同條ニ
規定スル事故ニ因リテ生ジタル損害ニ
關シ保險會社ノ支出シタル金額ニシテ
命令ヲ以テ定ムルモノガ同條ノ損害保
險ニ村保險會社ノ收入シタル金額中命
令ヲ以テ定ムル額ヲ超ユルトキハ政府
ハ其ノ差額ニ相當スル金額ヲ保險會社
ニ對シ補償ス
第五條ノ損害保險ニ付保險會社ノ收入
シタル金額中命令ヲ以テ定ムル額ガ同
條ノ損害保險ニ付同條ニ規定スル事故
ニ囚リテ生ジタル損害ニ開シ保險會社
ノ支出シタル金額ニシテ命令ヲ以テ定
ムルモノヲ超ユルトキハ保險會社ハ其
ノ差額ニ相當スル金額ヲ政府ニ納付ス
ベシ
前二項ノ補償金及納付金ニ關シ必要ナ
ル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第十八條法人稅法ニ依ル所得、營業稅
法ニ依ル純益及臨時利得稅法ニ依ル利
益ノ計算ニ付テハ保險會社ノ戰爭保險
關係又ハ地震保險關係ニ基キ收入シタ
ル金額、第五條ノ損害保險ニ付收入シ
タル金額中命令ヲ以テ定ムル額及第十
六條第一項又ハ前條第一項ノ規定ニ依
ル補償金ハ其ノ總益金ヨリ、保險會社
ノ戰爭保險關係又ハ地震保險關係ニ基
キ支出シタル金額、第五條ノ損害保險
ニ付同條ニ規定スル事故ニ因リテ生ジ
タル損害ニ關シ支出シタル金額ニシテ
命令ヲ以テ定ムルモノ及第十六條第二
項又ハ前條第二項ノ規定ニ依ル納付金
ハ其ノ總損金ヨリ之ヲ控除ス
前項ノ規定ハ樺太ニ在リテハ之ヲ適用
セズ
第十九條政府ハ必要アリト認ムルトキ
ハ保險會社其ノ他勅令ヲ以テ定ムル者
ヲシテ第十一條第一項若ハ第十二條第
一項ノ規定ニ依リ政府若ハ戰時損害保
險調査委員ノ行フ損害ノ調査ニ協力セ
シメ又ハ本法ニ依リ政府ノ行フ事務ノ
一部ヲ取扱ハシムルコトヲ得
第二十條第四條ノ規定ニ基ク命令ニ違
反シタル者ハ千圓以下ノ罰金ニ處ス
第二十一條左ノ各號ノ一ニ該當スル者
ハ五百圓以下ノ罰金ニ處ス
ー第十五條第一項ノ規定ニ依ル報告
ヲ爲サズ又ハ虚僞ノ報告ヲ爲シタル
者
二同條第二項ノ規定ニ依ル臨檢檢査
ヲ拒ミ、妨ゲ又ハ忌避シタル者
第二十二條法人又ハ人ノ代理人、戶主、
家族、同居者、雇人其ノ他ノ從業者ガ
其ノ法人又ハ人ノ業務ニ關シ第二十條
又ハ前條第一號ノ違反行爲ヲ爲シタル
トキハ其ノ法人又ハ人ハ自己ノ指揮ニ
出デザルノ故ヲ以テ其ノ處罰ヲ免ルル
コトヲ得ズ
第二十條又ハ前條第一號ノ罰則ハ其ノ
者ガ法人ナルトキハ理事、取締役其ノ
他ノ法人ノ業務ヲ執行スル役員ニ、未
成年者又ハ禁治產者ナルトキハ其ノ法
定代理人ニ之ヲ適用ス但シ營業ニ關シ
成年者ト同一ノ能力ヲ有スル未成年者
ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
第二十三條當該官吏、戰時損害保險審
査會ノ會長委員幹事、戰時損害保險調
査委員、第十九條ノ規定ニ依リ政府若
ハ戰時損害保險調査委員ノ行フ損害ノ
調査ニ協力シ若ハ政府ノ行フ事務ノ
一部ヲ取扱フ者(其ノ者ガ法人ナルト
キハ當該事務ニ從事スル職員)又ハ此
等ノ職ニ在リタル者本法ニ依ル職務執
行ニ關シ知得タル法人又ハ人ノ業務上
ノ祕密ヲ漏泄シ又ハ竊用シタルトキハ
二年以下ノ懲役又ハ二千圓以下ノ罰金
二五〇、
附則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
戰爭保險臨時措置法ハ之ヲ廢止ス
舊法ニ依ル戰爭保險契約ニシテ本法施行
ノ際現ニ存スルモノハ本法施行ノ時ニ於
テ本法施行ノ時(當該戰爭保險契約ノ保
險期間ノ始期ガ本法施行後ナルトキハ其
ノ始期)ニ始リ當該戰爭保險契約ノ保險
期間ノ終期ニ終ル期間ヲ保險期間トシテ
成立シタル本法ニ依ル戰爭保險契約ト看
做ス
舊法ニ依ル戰爭保險契約ニ付本法施行前
發生シタル事故ニ因ル損害ノ塡補ニ關シ
テハ仍舊法ニ依ル
第十六條及第十八條第一項ノ規定ノ適用
ニ付テハ舊法ニ依ル戰爭保險ハ之ヲ本法
ニ依ル戰爭保險ト看做ス
本法施行前舊法ニ違反シタル者ノ處罰ニ
付テハ仍舊法ニ依ル
前四項ニ定ムルモノノ外本法施行ノ際必
要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
煙草專賣法及鹽專賣法中改正法律案
第一條煙草專賣法中左ノ通改正ス
第七條中「煙草苗床ノ位置及坪數、煙
草耕作地ノ位置及段別、煙草ノ種類、
本數、乾燥場及藏置場」ヲ「煙草耕作
地ノ位置及段別竝煙草ノ種類」ニ改
ム
第九條第二項ヲ削ル
第二十條ノ三中「移植後殿獲前ニ於テ」
ヲ削リ「又ハ病害」ヲ一、病害其ノ他ノ災
害」ニ改ム
第三十三條煙草用卷紙ハ政府ノ許可
ヲ受ケタル者ニ非サレハ之ヲ製造ス
ルコトヲ得ス
煙草用卷紙製造者ハ命令ノ定ムル所
ニ依リ製造場每ニ製造豫定計畫ヲ定
メ豫メ政府ノ許可ヲ受クヘシ
第三十三條ノ二煙草用卷紙製造者ノ
製造シタル煙草用卷紙ハ政府之ヲ收
納ス
第三十三條ノ三政府ハ收納スル煙草
用卷紙ノ品質及規格ヲ定ムルコトヲ
得
政府ノ收納ニ適セサル煙草用卷紙ニ
付テハ政府ハ適當ナル處理ヲ爲スヘ
キ旨ヲ命スルコトヲ得
第三十三條ノ四煙草用卷紙製造者ノ
製造シタル煙草用卷紙ハ之ヲ政府ニ
納付スヘシ
第三十三條ノ五煙草用卷紙製造者ノ
納付シタル煙草用卷紙ニ對シテハ賠
償金ヲ交付ス
第三十三條ノ六煙草用卷紙製造者ハ
命令ノ定ムル所ニ依リ帳簿ヲ調製シ
其ノ製造ニ關スル專項ヲ記載スヘシ
第三十三條ノ七煙草用卷紙製造者煙
草用卷紙ノ製造ヲ休止シ又ハ廢止セ
ムトスルトキハ政府ノ許可ヲ受タヘ
シ
第三十三條ノ八煙草用卷紙ハ政府及
政府ノ指定シタル者ニ非サレハ之ヲ
販賣スルコトヲ得ス
煙草用卷紙ノ販賣ニ關スル規定ハ命
令ヲ以テ之ヲ定ム
第三十三條ノ九煙草用卷紙ハ政府及
政府ノ命ヲ受ケタル者ニ非サレハ之
ヲ輸出シ、移出シ、輸入シ又ハ移入
スルコトヲ得ス
煙草用卷紙ノ輸出、移出、輸入及移入
ニ關スル規定ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第三十四條第一項中「葉煙草、」ノ下ニ
「煙草用卷紙、」ヲ加ヘ「煙草製造專用
ノ器具機械及卷紙」ヲ「煙草若ハ煙草
用卷紙ノ製造專用ノ器具機械」ニ改
ム
第三十六條煙草又ハ煙草用卷紙ノ製
造專用ノ器具機械ハ政府ノ許可ヲ受
ケタル者ニ非サレハ之ヲ製作シ、販
賣シ、藏置シ、輸出シ、移出シ、輸入
シ、又ハ移入スルコトラ得ス
第三十七條中「煙草製造專用ノ器具機
械及卷紙ノ製作者、販賣者若ハ藏置者」
ヲ「煙草若ハ煙草用卷紙ノ製造專用ノ
器具機械ノ製作者、販賣者、藏置者、
輸出者、移出者、輸入者若ハ移入者」
ニ、「藏置又ハ營業」ヲ「製作、販賣、
藏置、輸出、移出、輸入又ハ移入」
三ツノー
第三十七條ノ二煙草用卷紙製造者正
當ノ事由ナクシテ二年以上引續キ其
ノ製造ヲ爲ササルトキ又ハ本法若ハ
本法ニ基キテ發スル命令ニ違反シタ
ルトキハ政府ハ製造ノ許可ヲ取消ス
コトヲ得
前項ニ依リ許可ヲ取消シタル場合ニ
於テハ命令ノ定ムル所ニ依リ一定ノ
期間內製造其ノ他必要ノ行爲ヲ繼續
セシムルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ
仍本法ヲ適用ス
第三十八條第一項中「、藏置場」ヲ「若ハ
藏置場、煙草用卷紙ノ製造場若ハ藏
置場」ニ、「煙草若ハ煙草製造器具機
械及卷紙」ヲ「煙草、煙草用卷紙及煙
草若ハ煙草用卷紙ノ製造器具機械」
ニセル
第四十一條ノ二中「第一項」ヲ削ル
第四十二條中「若ハ煙草廿田ヲ育成シ」、
「又ハ許可ヲ受ケスシテ煙草苗ヲ讓
渡シ若ハ讓受ケ」及「又ハ煙草苗」ヲ
削ル
第四十三條削除
第四十八條中「葉煙草」ノ下ニ「又ハ煙
草用卷紙」ヲ加へ「十圓以上」ヲ割ル
第四十九條中「又ハ販賣ノ準備ヲ爲シ
タル者」ヲ「若ハ販賣ノ準備ヲ爲シタル
者又ハ政府ノ指定シタル煙草用卷紙販
賣者ニ非スシテ煙草用卷紙ヲ販賣シタ
ル者」ニ、「製造煙草ハ」ヲ「製造煙草又ハ
煙草用卷紙ハ」リ改メ「十圓以上」ヲ削ル
第五十一條中「煙草輸出者」ノ下ニ「又
ハ煙草用卷紙製造者」ヲ加ヘ「十圓以
上」ヲ削ル
第五十五條第三十三條ノ七ニ違反シ
タル者ハ五百圓以下ノ罰金ニ處ス
第五十五條ノ二第三十三條ノ九第一
項ニ違反シタル者ハ五千圓以下ノ罰
金ニ處シ其ノ犯罪ニ係ル煙草用卷紙
ハ之ヲ沒收ス
第五十七條ニ左ノ一項ヲ加フ
第四十八條第一項ニ該當スル場合ノ
外第三十四條第一項ニュ遂反シテ煙草
用卷紙ヲ所持シ、讓渡シ又ハ讓受ケ
タル者ハ五百圓以下ノ罰金ニ處シ其
ノ犯罪ニ係ル煙草用卷紙ハ之ヲ沒收ス
第五十八條中「私ニ煙草」ヲ「私ニ煙草又
ハ煙草用卷紙」ニ、「千圓以下」ヲ「五千圓
以下」ニ、「及煙草製造器具機槭及卷
紙」ヲ「、煙草用卷紙又ハ煙草若ハ煙草用
卷紙ノ製造器具機械」ニ改ム
第五十九條及第六十條中「卷紙」ヲ「煙
草用卷紙」ニ改ム
第六十二條中「十圓以上」ヲ削ル
第六十三條及第六十五條中「煙草製造
專用ノ器具機械及卷紙ノ製作者、販
賣者若ハ藏置者又ハ煙草輸出者」ヲ
「煙草輸出者、煙草用卷紙ノ製造者、
販賣者、輸出者、移出者、輸入者若
ハ移入者又ハ煙草若ハ煙草用卷紙
ノ製造專用ノ器具機械ノ製作者、
販賣者、藏置者、輸出者、移出者、輸
入者若ハ移入者」ニ改ム
第二條鹽專賣法中左ノ通改正ス
第一條中「鹽」ノ下ニ「及苦汁(人工苦汁
ヲ除ク以下同シ)」ヲ加フ
第二條中「鹽取扱所」ヲ「鹽又ハ苦汁ノ
取扱所」ニ、「鹽ノ」ヲ「鹽又ハ苦汁ノ」ニ
改ム
第三條第一項中「鹽」ノ下ニ「、苦汁」ヲ
加ヘ同項ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ命令ヲ以テ定メタル場合ハ此ノ
限ニ在ラス
第四條中「鹽」ノ下ニ「、苦汁」ヲ加ヘ同
條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ自家用ニ供スル爲豫メ政府ニ屆
◆
出ヲ爲シ命令ノ定ムル制限數量以內
ノ鹽ヲ製造スルハ此ノ限ニ在ラス
第五條第一項中「鹽」ノ下ニ「又ハ苦汁」ヲ
加へ「又ハ製造者ノ自家用ノ爲所有、
所持」ヲ「所有シ若ハ所持シ又ハ第三條
第一項但書ニ依リ輸入シ若ハ移入シタ
ル鹽若ハ苦汁ニシテ命令ノ定ムルモノ
若ハ前條但書ニ依リ製造シタル鹽ヲ所
有シ、所持シ若ハ消費」ニ改メ同條第二
項中「鹽」ノ下ニ「及苦汁ノ」ヲ加ヘ同條
第四項中「鹽製造者」ヲ「鹽及苦汁ノ製
造者(以下鹽製造者ト稱ス)」ニ改ム
第七條中「製造シタル鹽」ノ下ニ「及苦
汁竝ニ第三條第一項伹書ニ依リ輸入シ
又ハ移入シタル鹽ニシテ命令ノ定ムル
モノ」ヲ加フ
第八條中「鹽」ノ下ニ「及苦汁」ヲ加フ
第十一條第二項ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第四條但書ニ依リ爲ス鹽ノ製造
ヲ承繼シタルトキハ其ノ旨政府ニ屆
出ツヘシ
第十二條中「鹽ノ」ヲ「鹽及苦汁ノ」ニ改
メ同條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第四條但書ニ依リ爲ス鹽ノ製造
ヲ廢止シタルトキハ其ノ旨政府ニ屆
出ツヘシ
第十四條第一項中「鹽ヲ」ヲ「鹽及苦汁
ヲ」ニ、同條第二項中「鹽ヲ」ヲ「鹽又ハ苦
汁ヲ」ニ、「鹽ノ」ヲ「鹽又ハ苦汁ノ」ニ改ム
第十五條第一項中「鹽ヲ」ヲ「鹽又ハ苦
汁」ヲニ改ム
第十五條ノ二前二條ノ規定ハ第三條第
一項但書ニ依リ輸入シ又ハ移入シタ
ル鹽ニシテ第七條本文ニ依リ政府ノ
收納スルモノニ關シ之ヲ準用ス
第十六條中「鹽ニシテ」ヲ「鹽又ハ苦汁
ニシテ」ニ改ム
第十七條ノ二中「鹽又ハ」ヲ「鹽、苦汁
又ハ」ニ改ム
第十七條ノ三第一項中「鹽專賣」ヲ「鹽
及苦汁ノ專賣」ニ、「鹽生產ノ確保及製
鹽事業」ヲ「鹽及苦汁ノ生產ノ確保竝ニ
鹽及苦汁ノ製造事業」ニ改ム
第十七條ノ七第一項第二號中「鹽」ノ下
ニ「、苦汁」ヲ加フ
第十七條ノ九第一項中「鹽專賣」ヲ亞
若ハ苦汁ノ専賣」ニ改ム
第十八條第一項中「鹽」ノ下ニ「及苦汁」
ヲ加フ
第二十三條第一項中「製鹽場」ヲ「鹽及
苦汁製造場」ニ、「鹽ノ」ヲ「鹹水、鹽又
ハ苦汁ノ」ニ、「鹽、」ヲ「鹽、苦汁、」ニ
改ム
第二十五條中「鹽又ハ」ヲ興苦汁又
ハ」ニ、「鹽ニ付テハ」ヲ「鹽又ハ苦汁ニ
テハ」ご飯食「賣渡ササル鹽」ノ下ニ
又ハ苦汁」ヲ加フ
第二十六條中「鹽製造者」ノ下ニ三八、
鹽ノ輸入者若ハ移入者」ヲ加へ「五圓以
上」ヲ削リ「鹽ヲ」ヲ「鹽又ハ苦汁ヲ」ニ
改ム
第二十七條中「鹽ヲ」ヲ「鹽若ハ苦汁ヲ」
ニ、「鹽ハ」ヲ「鹽又ハ苦汁ハ」ニ改メ
「五圓以上」ヲ削ル
第二十八條中「第九條」ノ下ニ「(第四十
條ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)」ヲ加ヘ
「三圓以上」ヲ削ル
第三十條中「二圓以上二十圓以下」ヲ
「三十圓以下」ニ改ム
第三十二條及第三十三條中「三圓以上」
ヲ削ル
第三十九條中「製鹽場」ヲ「鹽及苦汁製
造場」ニ、「鹽ノ」ヲ「鹽又ハ苦汁ノ」ニ
改ム
第四十條苦汁ニ關シテハ第六條、第
九條、第十一條第一項及第一一項本
文第十七條、第二十四條、第三十
條竝ニ第三十四條ノ規定ヲ準用ス
附則
第三條本法施行ノ期日ハ煙草專賣法中
改正ニ關スル部分及鹽專賣法中改正ニ
關スル部分ニ付各勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第四條從前ノ規定ニ依リ煙草用卷紙製
作ノ許可ヲ受ケ第一條ノ規定施行ノ際
迄引續キ一年以上其ノ製造ヲ爲シタル
者ニシテ同條ノ規定施行後其ノ製造ヲ
繼續セントスルモノハ同條ノ規定施行
ノ日ヨリ一月以內ニ製造ノ許可ヲ受ク
ヘシ其ノ期間內ハ煙草用卷紙ノ製造ヲ
爲スコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ許可ヲ受クル迄ノ間
ニ製造シタル煙草用卷紙ニ關シテハ改
正後ノ煙草專賣法ヲ準用ス
第五條從前ノ規定ニ依リ煙草用卷紙販
賣ノ許可ヲ受ケ第一條ノ規定施行ノ際
現ニ其ノ販賣ヲ爲ス者ハ同條ノ規定施
行後六月間ヲ限リ引續キ之ヲ販賣スル
コトヲ得
從前ノ規定ニ依リ煙草用卷紙藏置ノ許
可ヲ受ケ第一條ノ規定施行ノ際現ニ其
ノ藏置ヲ爲ス者ハ引續キ之ヲ所持スル
コトヲ得
第六條第一條ノ規定施行ノ際現ニ煙草
用卷紙ヲ所有スル者ハ命令ノ定ムル所
ニ依リ同條ノ規定施行ノ日ヨリ一月以
內ニ政府ニ申〓スベシ
第七條第一條ノ規定施行ノ際現ニ煙草
用卷紙製造專用ノ器具機械ノ製作、販
賣又ハ藏置ヲ爲ス者ハ同條ノ規定施行
ノ日ヨリ一月以内ニ政府ニ屆出ヅベシ
前項ノ規定ニ依ル屆出ヲ爲シタル者ハ
之ヲ第一條ノ規定施行ノ日ニ於テ煙草
專賣法第三十六條ノ改正規定ニ依リ各
製作、販賣又ハ藏置ノ許可ヲ受ケタル
者ト看做ス同項ニ揭グル者同項ノ規定
ニ依ル屆出ヲ爲サザル場合ト雖モ同項
ノ期間內ニ於テ亦同ジ
第八條改正前ノ鹽專賣法第四條ノ規定
ニ依リ鹽製造ノ許可ヲ受ケ第二條ノ規
定施行ノ際現ニ苦汁ノ製造ヲ爲ス者ハ
之ヲ同條ノ規定施行ノ日ニ於テ改正後ノ
同法第四條ノ規定ニ依リ苦汁製造ノ許
可ヲ受ケタル者ト看做ス
前項ニ掲グル者ガ第二條ノ規定施行ノ
際現ニ所有スル苦汁ニ關シテハ改正後
ノ鹽專賣法ヲ準用ス
第九條改正後ノ鹽專賣法ハ改正後ノ同
法第四條但書ノ規定ニ依リ鹽ヲ製造ス
ル者ノ製造スル苦汁ニハ之ヲ適用セズ
第十條第一條又ハ第二條ノ規定施行前
改正前ノ煙草專賣法又ハ鹽專賣法ニ依
リテ處罰スベカリシ行爲ニ付テハ仍各
從前ノ例ニ依ル
〔國務大臣賀屋興宣君登壇〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=12
-
013・賀屋興宣
○國務大臣(賀屋興宣君) 只今議題トナリ
マシタ十二法律案ニ付キマシテ提案ノ理由
ヲ說明致シマス、先ヅ昭和十九年度一般會計
歲出ノ財源ニ充ツル等ノ爲ノ公債發行ニ關
スル法律案ニ付キ申上ゲマス、昭和十九年
度一般會計歲出ノ財源ニ充ツル爲ノ公債發
行デアリマスルガ、昭和十九年度歲入歲
出總豫算案及ビ同追加第一號ニ計上致シマ
シタ歲出ノ財源ト致シマシテハ、現行ノ震
災善後公債法及ビ道路公債法ニ依ル公債ヲ
發行致シマスル外、歲入ノ不足ヲ補塡スル爲
メ、五十七億九千八百五十萬圓ヲ限リ公債ノ
發行ヲ要スルノデアリマスルガ、是ガ爲ニ
ハ新タニ起債ノ權能ヲ得ル必要ガアリマス
ノデ、所要ノ規定ヲ設ケントスルモノデア
リマス
次ニ昭和十五年法律第六十九號中改正デ
アリマス、大東亞獸爭ニ關シ功勞アリタル
陸海軍軍人軍屬ニシテ死歿セラレタル者ニ對
シ、一時賜金トシテ公債ヲ交付スル等ノ爲
メ同法ニ依ル公債ノ發行限度ヲ一億三千八
百萬圓ダケ增加スル等ノ必要ガアリマスル
ノデ、所要ノ改正ヲ行ハントスルモノデア
リマス
次ニ鐵道ノ買收代價トシテ交付スル爲ノ
公債發行デアリマスガ、內地ニ於ケル地
方鐵道及ビ朝鮮ニ於ケル私設鐵道中輸送力
ノ增强上、特ニ必要ナルモノノ中此ノ際國
有トスルヲ滴當ト認メマスルモノヲ、十九
年度ニ於テ買收スルコトニ計畫致シマシタ
ル所、是ガ買收代價トシテ交付シマスル爲メ
公債ヲ發行スルノ必要ガアルノデアリマス、
仍テ所要ノ規定ヲ設ケントスルモノデアリ
マス
〔議長退席、副議長着席〕
次ニ篠山鐵道株式會社所屬鐵道ノ營業廢
止ニ因ル損失ノ補償金トシテ交付スル爲ノ
公債發行デアリマスルガ、國有鐵道篠山線
ノ開通ニ伴ヒマシテ、之ニ接近竝行スル同
會社所屬鐵道ハ營業ヲ廢止セシメ、其ノ損
失補償金トシテ交付シマスル爲メ、其ノ公
債ヲ發行スルノ必要ガアリマス、仍テ所要
ノ規定ヲ設ケントスルモノデアリマス
次ニ朝鮮事業公債法中改正デアリマスルガ、
朝鮮總督府特別會計ニ於ケル既定繼續費タ
ル鐵道建設及ビ改良費、道路修築改良費、
港灣修築改良費等ノ追加額其ノ他五億九千
三百十餘萬圓ニ付キマシテハ、之ヲ公債財
源ニ依ルコトト致シマシタル所、既定額ノ
中不用トナスベキモノガ千二百十餘萬圓ア
リマスルノデ、之ヲ差引キ五億八千百十萬
圓ダケ同法ニ依ル公債ノ發行限度ヲ增加ス
ルノ必要ガアリマスルノデ、所要ノ改正ヲ
行ハントスルモノデアリマス
次ニ昭和十八年法律第九十三號中改正デ
アリマスルガ、朝鮮總督府特別會計ニ於ケ
ル米穀ノ生產確保補給金、大麥、稞麥及ビ
小麥ノ生產確保補給金、石炭及化學肥料ノ
價格調整、補給金竝ニ企業整備ニ要スル經
費二億七百四十餘萬圓ニ付キマシテハ、同
特別會計歲計ノ現狀ニ顧ミマシテ、公債財
源ニ依ルノ必要ガアリマスルノデ、同法ニ
依ル公債ノ發行限度ヲ二億七百五十萬圓ダ
ケ增加スル等ノ爲メ、所要ノ改正ヲ行ハン
トスルモノデアリマス
次ニ臺灣事業公債法中改正デアリマス
ルガ、臺灣總督府特別會計コ於ケル基隆港及
高雄港ノ擴張工事費千八百六十餘萬圓、竝
ニ臺灣重要物資營團及ビ臺灣石炭統制株式
會社ニ對スル公債ノ交付ニ依ル出資七百萬
圓ノ合計額二千五百六十餘萬圓ニ付キマシテ
ハ公債ヲ發行スルノ必要ガアリマスル所、旣
定額ノ中不用トナスベキモノガ千八十餘萬
圓アリマスルノデ、之ヲ差引キ、千四百九
十萬圓ダケ同法ニ依ル公債ノ發行限度ヲ增
加スル等、所要ノ改正ヲ行ハントスルモノ
デアリマス
最後ニ昭和十八年法律第九十四號中改正
デアリマスルガ、臺灣總督府特別會計ニ於
ケル米穀ノ生產確保補給金及企業整備ニ要
スル經費四千六百二十餘萬圓ニ付キマシテ
ハ、同特別會計歲計ノ現狀ニ顧ミマシテ公
債財源ニ依ルノ必要ガアリマスルノデ、同
法ニ依ル公債ノ發行限度ヲ四千六百三十萬
圓ダケ增加スル等、所要ノ改正ヲ行ハント
スルモノデアリマス
次ニ學校特別會計法案外六件ニ付キマシ
テ、其ノ提案ノ理由ヲ說明致シマス、是等
ノ法律案ハ何レモ豫算單純化ノ趣旨ニ則リ
特別會計ノ整理統合ヲ行ヒ、會計ニ關スル
事務ノ簡捷及ビ會計制度ノ簡明ヲ圖リマス
ルト共ニ、特別會計ノ運營ヲ一層時局ノ要
請ニ卽應セシメントスルモノデアリマス
先ヅ學校特別會計法案ニ付キ說明ヲ致シ
マス、只今申述ベマシタ理由ニ依リマシテ、
現在ノ帝國大學、官立大學及ビ學校及圖書
館ノ三特別會計ヲ統合シ、一ツノ學校特別
會計ヲ設置致シマスルト共ニ、現在學校及
圖書館特別會計ノ所屬ト相成ツテ居リマス
ル帝國圖書館ニ關スル歲入歲出ヲ一般會計
ノ所屬ニ移スコトヲ適當ト認メタノデアリ
マスルガ、是ガ爲ニハ大學特別會計法及ビ
學校及圖書館特別會計法ヲ廢止致シマシテ、
新タニ學校特別會計法ヲ制定スルノ必要ガ
アリマスルノデ、本法律案ヲ提出致シタ次
第デアリマス
次ニ厚生保險特別會計法案ニ付キマシテ
說明ヲ致シマス、現在政府ニ於テ管掌スル
健康保險事業、勞働者年金保險事業及ビ船
員保險事業ノ經營ニ付キマシテハソレ〓〓
健康保險、勞働者年金保險及ビ船員保險ノ
各特別會計ヲ設ケマシテ經理ヲ致シテ居ル
ノデアリマスルガ、會計ニ關スル事務ノ簡
捷ヲ圖リマスル爲メ、是等ノ三特別會計ヲ
統合シテ一ツノ特別會計トナスコトヲ適當
ト認メ、又別途提出致シテアリマスル勞働
者年金保險法中改正法律案ニ依リ、勞働者
年金保險ヲ厚生年金保險ト致シマスルニ伴
ヒ、勞働者年金保険特別會計ニ付キマシテ
所要ノ措置ヲ講ズル必要ガアルノデアリマ
スル所、是ガ爲ニハ現行ノ健康保險特別會計
法、幣働者年金保論〓別會計法及ビ船員保
險特別會計法ヲ廢止シマシテ、新タニ厚生
保險、特別會計法ヲ制定スルノ必要ガアリマ
スルノデ、本法律案ヲ提出致シタ次第デア
リマス
次ニ農業家畜再保險特別會計法案ニ付キ
マシテ說明ヲ致シマス、現在農業再保險事業
及ビ家畜再保險事業ノ經營ニ付キマシテハ、
ソレ〓〓農業再保險及ビ家畜再保險ノ兩特
別會計ヲ設ケテ經理ヲ致シテ居ルノデアリ
やっ、然ル所會計ニ關スル事務ノ簡捷ヲ圖
リマスル爲メ、是等ノ兩特別會計ヲ統合シ
マシテ、一ツノ特別會計ト致スコトガ適當
デアルト認メマシタノデ、是ガ爲ニハ現行
ノ農業再保險特別會計法及ビ家畜再保險特
別會計法ヲ廢止シマシテ、新タニ農業家畜
再保險特別會計法ヲ制定スルノ必要ガアリ
マスルノデ、本注律案ヲ提出致シタ次第デ
アリマス
次ニ、簡易生命保險及郵便年金特別會計
法案ニ付キマシテ說明致シマス、簡易生命
保險事業及ビ郵便年金事業ノ經營ニ付キマ
シテハ、ソレ〓〓別個ノ特別會計ヲ設ケテ
經理ヲ致シテ居ルノデアリマスルガ、兩事
業ニ關スル經費ノ經理上ノ便宜ヲ考慮致シ
テ尙ホ制定致シテアリマスルモノニ、昭和
十八年法律第十七號ト云フモノガアリマシ
テ、其ノ經費ノ一部ヲ通信事業特別會計ノ
所屬ト致シマスル等、兩事業ノ圓滑ナル經
營ヲモ圖ツテ參ツタノデアリマスガ、更に
會計ニ關スル事務ノ簡捷ヲモ圖リマスル爲
メ、簡易生命保險及ビ郵便年金ノ兩特別會
計ヲ統合シテ一ツノ特別會計ト致シマスル
ト共ニ、通信事業特別會計ノ所屬ト致シマ
スル經費等ノ範圍ヲ擴張スルコトガ適當ト
認メマシタ所、是ガ爲ニハ現行ノ簡易生命
保険特別會計法、郵便年金特別會計法、昭
和十八年法律第十七號等ヲ廢止シマシテ、
新タニ簡易生命保險及郵便年金特別會計法
ヲ制定スルノ必要ガアリマスルノデ、本法
律案ヲ提出致シタ次第デアリマス
次ニ臺灣事業用品資金特別會計法案ニ
付キマシテ說明致シマス、現在臺灣總督府
ニ於テ經營致シマスル鐵道及ビ自動車交通
事業ノ圓滑ナル遂行ヲ圖リマスル爲メ、是
等ノ事業用品ノ購入、貯藏等ノ資本ト致シ
マシテ、臺灣官設鐵道用品資金ヲ設置致シ
テ居ルノデアリマス、然ル所、戰時下臺灣
ノ現狀ニ顧ミマシテ、鐵道及ビ自動車交通
事業ノミナラズ、廣ク通信、專賣、營繕、
土木等ノ事業ニ付キマシテモ、其ノ用品ヲ
豫メ購入、貯藏等致シマシテ、是等ノ事業ノ迅
速且ツ圓滑ナル遂行ヲ圖リマスルコトガ緊
要ト認メラレルノデアリマス、仍テ是ガ爲
ニハ現行ノ臺灣官設鐵道川品資金特別會計ヲ
廢止シ、新タニ臺灣事業用品資金特別會計一之ヲ整理致シマシテ、
法ヲ制定スルノ必要ガアリマスノデ、本法
律案ヲ提出致シタ次第デアリマス
次ニ作業會計法外十法律中改正法律案
ニ付キマシテ說明致シマス、印刷局等ノ作
業所ニ於ケル事業量ノ增大ニ伴ヒマシテ、
据置運轉資本ノ一時補足ノ擴張、補助貨回
收ノ强化ニ伴フ造幣局資金ノ臨時補足、米
麥ノ價格調整ノ實施等ニ件フ〓糧證劵ノ限
度額ノ增額及ビ食糧管理特別會計ヘノ繰
入薪炭ノ價格調整ノ實施ニ伴フ薪炭需給
調節特別會計ヘノ繰入、時局ノ要請ニ基ク
軍需省、燃料局ニ於ケル製造物品ノ範圍ノ
擴張、通信事業特別會計ニ於ケル一般會計
納付金ノ廢止、臺灣ニ於ケル食糧管理制度
ノ整備、災害等ノ場合ニ於ケル軍保有物資
ノ拂下、軍ノ行フ戰地ヘノ一般物資ノ供給、
郵便貯金ノ增加等ニ伴フ預金部特別會計ヨ
リ一般會計ヘノ繰入ノ增加、外地ニ於ケル
鐵道運賃及ビ通信料金ノ引上ニ伴フ臨時軍
事費財源繰入ノ增加、竝ニ海軍火藥廠及ビ
海軍燃料廠ノ事業量ノ增大ニ伴フ据置運轉
資本ノ臨時補足ニ關シ、作業會計法外十法
律中、所要ノ改正ヲ行フ必要ガアリマスノ
デ、本法律案ヲ提出致シタ次第デアリマス
次ニ國有財產整理資金特別會計法外三法
律ノ廢止ニ關スル法律案ニ付キマシテ說明
致シマス、近時時局ノ要請ニ依リ特別會計
增加ノ趨勢ナルニ顧ミマシテ、旣存ノ特別
會計中其ノ存置ノ理由比較的乏シクナリマ
シタモノニ付キマシテハ、此ノ際能フ限リ
會計制度ヲ簡明ナラ
シムルコトガ緊要ト存ゼラレルノデアリマ
ス、此ノ趣旨ニ依リマシテ、存置ノ理由比
較的薄弱トナリマシタ國有財產整理資金、
陸軍航空工廠資金及ビ絲價安定施設ノ三特
別會計ヲ廢止致シマスノヲ適當ト認メタノ
デアリマスガ、是ガ爲ニハ是等ノ特別會計ノ
廢止ニ關スル法律ヲ制定スルノ必要ガアル
ノデアリマス、仍テ本法律案ヲ提出致シタ
次第デアリマス
次ニ臨時資金調整法中改正法律案、戰時
喪失無記名國債證券臨時措置法案及ビ戰時
特殊損害保險法案ノ三法律案ニ付キマシテ申
上ゲマス、現下ノ時局ニ顧ミマシテ戰力ノ
飛躍的增强ヲ圖ルノ要緊要ナルコト申ス
マデモナイノデアリマスルガ、是ガ爲ニハ戰
力增强ノ基盤デアリマスル所ノ經濟秩序ノ
維持、國民生活ノ安定等ヲ圖リマスコトガ
愈〓〓〓要トナツテ參ルノデアリマス、而シテ
經濟秩序ヲ維持致シマシテ、國民生活ノ安
定ヲ圖リマス爲ニハ、資金ノ蓄積及ビ購買
力ノ吸收ニ萬全ヲ期スルノ要ガアリマス、
又戰時中ニ於ケル災害ニ對處シマシテ、國
民ノ財產ノ保護其ノ他ニ付キ必要ナル措置
ヲ講ジマシテ、以テ民心ノ安定ヲ確保スル
ノ必要ガアルノデアリマス、卽チ臨時資金
調整法中改正法律案ハ、國民貯蓄ノ增强ヲ
圖リ資金ノ浮動化ヲ防止スル等ノ爲ニ、臨
時資金調整法中所要ノ改正ヲ爲サントスル
モノデアリマス、戰時喪失無記名圖債證劵臨
哇措置法案ハ、獸時ニ於テ災害ニ因リ無記
名國債證劵ヲ喪失致シマシタ場合、新證劵
ノ交付其ノ他特別ノ措置ヲ講ゼントスルモ
ノデアリマス、戰時特殊損害保險法案ハ、
戰時災害ニ因ル物的損害ニ對處シ、國民ノ
財產ノ保護ニ萬全ヲ期スル爲メ、新タナル
構想ノ下ニ戰爭保險制度ヲ擴充强化致シマ
スルト共ニ、地震保險制度ヲ創設セントス
ルモノデアリマス
先ヅ臨時資金調整法中改正法律案ニ付キ
マシテ主ナル點ヲ申上ゲマス、第一點ハ現
行ノ臨時資金調整法ニ於テハ、土地其ノ他
ノモノヲ收用セラレ、若シクハ賣却シタル
者又ハ其ノ利害關係人ニ對シ政府其ノ代
償トシテ受クル金錢ノ處分ニ關シテ國債ノ購
入保有等、必要ナル命令ヲナシ得ルコトト
ナツテ居リマスルガ、之ヲ土地其他ノモノノ
賣却代金、收用補償金以外ノ各種ノ補償金
等、新タナル生產行爲ニ基カザル金錢債務ニ
モ擴張セントスルト共ニ決濟以前ニ於キマシ
テモ債權者債務者双方ニ對シ、企業整備資金
措置法ニ於ケル所謂特殊決濟ノ方法若シクハ
國債ノ交付等ノ方法ニ依リ、決濟スベキコトヲ
命ズルコトヲ得ルコトト致シタコトデアリマス、
尙ホ政府ノ債務ニシテ同ジヤウナモノニ付
キマシテモ、企業整備資金措置法ノ規定ニ
準ジマシテ、ノ決濟ヲナシ得ルコトト致シタ
ノデアリマス、第二點ハ預金、金錢信託、
生命保險其ノ他長期貯蓄ノ貯蓄者ハ災害、
疾病其ノ他豫期セザル事由ニ因リテ資金
ヲ必要トスル場合、當該貯蓄ヲ期限前ニ於
テ、特ニ不利ヲ受クルコトナク拂戾ヲ請求
シ得ルノ途ヲ開イタコトデアリマス、第三
點ハ銀行其ノ他ノ貯蓄取扱機關ニ對シ、代
表者ヲ定メテ、其ノ者ノ名ニおテナス貯蓄、
卽チ所謂代表者名義ニ依ル貯蓄ニシテ、
定條件ニ該當致シマスモノニ付キマシテハ、
各貯蓄者ニ於テ當該貯蓄取扱機關ニ對シ、
直接其ノ貯蓄ノ拂戾ヲ請求スルコトヲ得ル
コトト致ス等、貯蓄事務ノ簡素化ト貯蓄者
ノ保護ヲ圖ルコトト致シタコトデアリマス、
第四點ハ國債債劵ヲ低價ニテ買漁ルコト
等、國民貯蓄實踐ヲ阻碍スルノ虞アル行爲
ヲ防遏シマスル爲ニ、此ノ種行爲ニ關スル
取締規定ヲ設クルコトト致シタノデアリマ
ス、第五點ハ日本勸業銀行ヲシテ發行セシ
メテ居リマスル貯蓄債劵及ビ報國債劵ノ發
行餘力ガ減少致シマシタノデ、發行限度ヲ
兩債劵ヲ通ジテ五十億圓ニ擴張シマスルト
共ニ、此ノ際貯蓄債劵、報國債劵ニ關シ制
度ノ整備ヲ圖ルコトト致シタノデアリマス、
第六點ハ臨時資金調整法ニ基ク各種ノ貯蓄
手段ニ關スル課稅上ノ特例ヲ擴張致シタコ
トデアリマス、第七點ハ戰時喪失無記名國
債證劵臨時措置法等ニ準ジ、戰時災害等ニ
依リ喪失シタル貯蓄債券、報國債劵等ニ付
テモ、新證劵ノ交付其ノ他ノ措置ヲナスコ
トト致シタコトデアリマス
次ニ戰時喪失無記名國債證劵臨時措置法
ニ付テ申上ゲマス、本法案ハ空襲其ノ他戰
時中ノ非常災害ニ因リ無記名國債證劵ヲ喪
失致シマシタ場合、新證劵ノ交付其ノ他特
別ノ措置ヲ講ジテ所有者ヲ保護セントスル
モノデアリマス、支那事變以來國債ハ漸次
國民全般ノ間ニ消化セラレテ參リマシタ、
最近殊ニ大東亞戰爭以來、國民ノ消化額ハ
一段ト增加シテ參ツタノデアリマスルガ、
今後ニ於テハ益〓多額ニ國民ノ間ニ消化ヲ要
請セラルヽノデアリマス、然ルニ現行ノ法
令ニ依リマスレバ、無記名國債證劵ヲ喪失
致シマシタ場合ニハ、其ノ名稱及ビ記號等
ガ判明致シテ居リマスル場合ニ限ツテ或ル
條件ノ下ニ元利金ノ仕拂ガナシ得ルコトニ
ナツテ居ルノデアリマス、是デハ不十分デ
アリマスルカラ、國債證劵ノ名稱及ビ記號
ナドガ不明ノ場合ニ於キマシテモ、或ル一
定ノ條件ガ備ハリマスルナラバ新證劵ヲ交
付シマシテ、折角ノ國債所有者ヲ保護致シ
タイト思フノデアリマス、是ガ本法案ヲ提
案致シマシタ理由デアルノデアリマス、其
ノ內容ハ、一定ノ條件ガ具備致シマシタル
場合ニ、當該證劵ノ所有者等ニ對シ新證劵
ヲ交付シ、又ハ之ニ代ヘテ元利金ヲ支拂ヒ、
或ハ國債ノ登錄又ハ預金ノ設定等ヲ、一之
ノ條件ノ下ニナシ得ル途ヲ開カントスルモ
ノデアリマス
次ニ戰時特殊損害保險法案ニ付キマシテ
說明ヲ申上ゲタイト存ジマス、本法案ハ前
ニモ申シマシタヤウニ、所謂戰爭保險、地
震保險ノ二ツニ分レテ居ルノデアリマス、
先ヅ戰爭保險ニ付キマシテ申上ゲマス
戰爭ニ因リマスル陸上財產ノ損害ニ對シ
マスル保險施設トシテ、現在戰爭保險臨時
措置法ニ依ル戰爭保險制度ガアルノデアリ
マス、併シナガラ今後戰局ガ一段ト擴大進
展ヲ致ス點ニ思ヒヲ致シマスル時ニハ、現
在ノ戰爭保險ノ普及狀況デハ甚ダ不十分ト
認メラレルノデアリマス、此ノ際速カニ從
來ノ制度ヲ擴充スルノ必要ガアリ、戰爭保
險ノ普及ヲ圖ルノ必要ガ痛感セラルヽノデ
アリマス
地震保險ニ付キマシテハ、我ガ國ハ過去
ノ事例ニ徵シマシテモ明カナル如ク、往々
ニシテ大ナル地震ノ損害ガアルノデアリマ
ス、萬一決戰下ニ於キマシテ、斯樣ナコト
ガアリマスル爲ニ國民生活ノ動搖ヲ來タ
シ、或ハ經濟界ニ混亂ヲ生ジ、又民心ノ安
定ヲ失フガ如キコトガアリマシテハ、戰爭
遂行上多大ノ支障ヲ與フルモノデアリマス
カラ、豫メ斯カル事態ノ發生ヲ防止シマス
ル爲ニ、萬全ノ對策ヲ講ジテ置ク必要ガア
ルノデアリマス、仍テ此ノ際戰時中ニ於
ケル特別ノ措置ト致シマシテ、國家ノ負擔
ニ於テ地震保險制度ヲ創始シ、以テ戰時
下ニ於ケル民心ノ安定ニ資セントスルモ
ノデアリマス、本法律案ノ要點ニ付テ御
說明ヲ申上ゲマスレバ、戰爭保險ハ戰爭
ニ因ル火災、損壞等ガ保險事故デアリマ
ス、地震保險ハ戰時中ニ發生シマシタ地震
ニ因ル火災、損壞等ヲ保險事故ト致ス特殊
ノ損害保險デアリマス、本保險ハ保險會社
ノ業務トシテ行ハシムルモノデアリマスル
ガ、本保險ノ簡易且ツ迅速ナル普及ヲ圖リ
マスル爲ニ、契約成立ノ一方法ト致シマシ
テ、戰爭保險ニ付テハ空襲等ノ危險ガ特ニ
大ナリト考ヘラレマスル地域ニ於テ、又地
震保險ニ於テハ內地一圓ニ亙リマシテ、火
災保險契約等ニ附帶シテ自働的ニ當該保險
契約ガ成立スルノ方法ヲ講ジマスルト共ニ、
別途ニ公益上必要アル場合ニハ、本保險ニ
加入スルコトヲ政府ニ於テ强制シ得ル途ヲ
モ開イタノデアリマス、尙ホ保險事故發生
ノ狀況ニ依リマシテハ、政府ハ必要ニ應ジ
テ自ラ損害ノ査定ヲモナシ得ルコトトナツ
テ居リマス、又本保險ハ保險會社ガ營業ト
シテ行フ通常ノ保險トハ性質ヲ異ニシテ居
リマシテ、實質上國家ノ負擔ニ於テ之ヲ行
ハントスルモノデアリマス、隨テ保險會
社ガ本保險ニ依ツテ損失ヲ受ケマシタ時
ハ、政府ニ於テ之ヲ補償致シマス、又保險
會社ガ利益ヲ得マシタ時ハ、政府ニ之ヲ納
付セシムルコトト致シテアルノデアリマス、
本保險ノ保險料ニ付キマシテハ右申上ゲマ
シタヤウニ本保險ノ普及ヲ圖リマスル爲ニ、
單ニ任意ノ契約ニ依ル場合ノミナラズ、火
災保險契約等ニ附帶シテ自働的ニ契約ガ成
立スル等ノ方法モ講ジテ居リマス、是等ノ
點モ考ヘマシテ、成ベク之ヲ低率ノモノニ
致ス必要ガアルノデアリマス、仍テ戰爭保
險ニ於キマシテハ現在ノ戰爭保險ノ料率ニ
對シ大幅ノ引下ゲヲ豫定致シテ居リマス、
又地震保險ニ付キマシテモ出來得ル限リ低
廉ナル保險料ヲ定メタイト考ヘテ居ルノデ
アリマス
最後ニ煙草專賣法及ビ鹽專賣法中改正法
律案ニ付キ提案ノ理由ヲ說明致シマス、先
ゾ煙草專賣法中ノ改正ノ部分ニ付キ說明ヲ
致シマス、太車亞共榮圈內ニ於ケル煙草用卷
紙ノ需給ノ現況ヲ見マスルニ、本邦ヲ除ク
圈內各域ニハ其ノ生產ガ極メテ少イノデア
リマス、需要ノ大部分ハ本邦製ロヲ以テ充
足スルノ外ナキ狀況デアリマス、然ルニ最
近本邦ニ於キマスル一般製紙業界ノ事情ノ
變化ニ伴ヒマシテ、煙草用卷紙ニ付キマシ
テモ中々所要量ノ生產確保ガ困難デアルノ
デアリマス、隨ヒマシテ之ヲ現狀ノ儘ニ放
置シテ置キマスルト、共榮圈內ノ煙草ノ製
造ニ大ナル支障ヲ生ズル虞ガアルノデアリ
マス、斯カル狀況ニ顧ミマシテ、煙草用卷紙
ニ付キ是ガ生產ノ確保ヲ圖リマスルト共ニ、
本邦竝ニ圏內諸地域ニ對スル供給ノ適正圓
滑ヲ圖リマスル爲ニ、煙草用卷紙ニ付キ專
賣制度ヲ實施セント致スモノデアリマス、
是ガ爲ニ所要ノ改正ヲ致ス次第デアリマス
尙ホ此ノ機會ニ於キマシテ煙草ノ耕作者
ニ對スル罹災補償制度ノ擴充及ビ耕作ニ關
スル許可事務等ノ簡素化ヲモ圖ラントスル
モノデアリマス
次ニ鹽專賣法中改正ノ部分デアリマスル
ガ、鹽ノ製造ノ際同時ニ生產セラレマスル
苦汁、是ハ航空機製造用資材タル金屬マ
グネシウム」ヤ航空機燃料ニ缺クコトガ出來
ナイ「ブローム」等ノ原料ト致シマシテ、
著シク其ノ重要性ヲ加へテ參ツタノデアリ
マス、仍テ其ノ增產ヲ圖リ併セテ是ガ供給
ヲ確保スル等ノ爲ニ、苦汁ヲモ鹽ト共ニ專
賣ヲ實施セントスルモノデアリマス、又是
ト共ニ自家用鹽ノ製造ニ關スル制限ノ緩和
等ヲモ圖ラントスルモノデアリマス、以上
十二件ノ法律案ニ付キマシテ大體ノ理由ヲ
御說明申上ゲマシタ、何卒御審議ノ上速カ
ニ協賛ヲ與ヘラレンコトヲ希望致スモノデ
アリマス(拍手)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=13
-
014・内ヶ崎作三郎
○副議長(內ケ崎作三郞君) 各案ノ審査ヲ
付託スベキ委員ノ選擧ニ付テ御諮リ致シマ
ス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=14
-
015・森下國雄
○森下國雄君 日程第二乃至第十一及ビ第
十三ノ十一案ヲ一括シテ議長指名二十七名
ノ同一委員ニ付託シ、日程第十二ハ議長指
名二十七名ノ委員ニ付託スルコトトシ、直
チニ委員ヲ指名セラレンコトヲ望ミマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=15
-
016・内ヶ崎作三郎
○副議長(内ケ崎作三郞君) 森下君ノ動議
ニ御異議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=16
-
017・内ヶ崎作三郎
○副議長(内ケ崎作三郞君) 御異議ナシト
認メマス、仍テ動議ノ如ク決シマシタ、委
員ノ氏名ハ書記官ヲシテ報〓致サセマス
〔書記官朗讀〕
昭和十九年度一般會計歲出ノ財源ニ充ツ
ル等ノ爲ノ公債發行ニ關スル法律案政
府提出)外十件委員
安藤覺君伊藤〓君
泉國三郞君神尾茂君
北村又左衞門君黑澤酉藏君
藏原敏捷君白川久雄君
鈴木忠吉君田中伊三次君
田中勝之助君田中藤作君
田村矜君田下政治君
中村梅吉君中崎俊秀君
中埜半左衞門君南〓武夫君
西川貞一君藤井伊右衞門君
古田喜三太君本領信治郞君
松浦伊平君松延彌三郞君
前田善治君村澤義二郞君
桃原茂太君
戰時特殊損害保險法案(政府提出)委員
赤松寅七君伊藤東一郞君
今井嘉幸君岩瀨亮君
大石齊治君菅野和太郞君
木村武雄君菊地養之輔君
小坂武雄君河野密君
齋藤憲三君阪本勝君
鈴木重次君鈴木正吾君
野本吉兵衞君林信雄君
原玉重君福田重〓君
三木武夫君三浦虎雄君
山本芳治君山崎常吉君
八木宗十郞君由谷義治君
吉田貞次郞君吉川大介君
蠟山政道君発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=17
-
018・内ヶ崎作三郎
○副議長(内ケ崎作三郞君) 只今指名致シ
マシタ所ノ昭和十九年度一般會計歲出ノ財
源ニ充ツル等ノ爲ノ公債發行ニ關スル法律
案外十件委員ハ第九委員室ニ、戰時特殊損
害保險法案委員ハ第一委員室ニ本會議散會
後直チニ御參集ノ上、委員長及ビ理事ヲ互
選セラレンコトヲ望ミマス-日程第十四
乃至第十六ハ便宜上一括議題トナスニ御異
議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=18
-
019・内ヶ崎作三郎
○副議長(内ケ崎作三郞君) 御異議ナシト
認メマス、日程第十四、大日本育英會法案、
日程第十五、靑年學校〓育費國庫補助法
中改正法律案、日程第十六、公立學校職員
年功加俸國庫補助法中改正法律案、右三案
ヲ一括シテ第一讀會ヲ開キマス-岡部文
部大臣
第十四大日本育英會法案(政府提出)
第一讀會
第十五靑年學校〓育費國庫補助法中
改正法律案(政府提出)第一讀會
第十六公立學校職員年功加俸國庫補
助法中改正法律案(政府提出)
第一讀會
大日本育英會法案
大日本育英會法
第一章總則
第一條大日本育英會ハ優秀ナル學徒ニ
シテ經濟的理由ニ因リ修學困難ナルモ
ノニ對シ學資ノ貸與其ノ他之ガ育英上
必要ナル業務ヲ行ヒ以テ國家有用ノ人
材ヲ育成スルコトヲ目的トス
大日本育英會ハ法人トス
第二條大日本育英會ハ主タル事務所ヲ
東京都ニ置ク
大日本育英會ハ必要ノ地ニ從タル事務
所ヲ置クコトヲ得
第三條大日本育英會ノ基金ハ百萬圓ト
ス但シ主務大臣ノ認可ヲ受ケ之ヲ增加
スルコトヲ得
政府ハ大日本育英會ノ基金トシテ百萬
圓ヲ支出スベシ
前項ノ規定ニ依ル支出ハ國債證劵ヲ交
付シテ之ヲ爲スコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ交付スル國債證劵ノ
交付價格ハ時價ヲ參酌シテ大藏大臣之
ヲ定ム
第四條大日本育英會ハ定款ヲ以テ左ノ
事項ヲ規定スベシ
-目的
二名稱
三專務所ノ所在地
四基金及資產ニ關スル事項
五役員ニ關スル事項
六業務及其ノ執行ニ關スル事項
七會計ニ關スル事項
八公〓ノ方法
定款ノ變更ハ主務大臣ノ認可ヲ受クル
ニ非ザレバ其ノ效力ヲ生ゼズ
第五條大日本育英會ハ勅令ノ定ムル所
ニ依リ登記ヲ爲スコトヲ要ス
前項ノ規定ニ依リ登記スベキ事項ハ登
記ノ後ニ非ザレバ之ヲ以テ第三者ニ對
抗スルコトヲ得ズ
第六條大日本育英會ニハ所得稅、法人
稅及營業稅ヲ課セズ
東京都、北海道、府縣、市町村其ノ他
之ニ準ズベキモノハ大日本育英會ノ事
業ニ對シテハ地方稅ヲ課スルコトヲ得
ズ但シ特別ノ事情ニ基キ內務大臣及大
藏大臣ノ認可ヲ受ケタル場合ハ此ノ限
ニ在ラズ
第七條大日本育英會ニ付解散ヲ必要ト
スル事由發生シタル場合ニ於テ其ノ處
置ニ關シテハ別ニ法律ヲ以テ之ヲ定ム
第八條大日本育英會ニ非ザル者ハ大日
本育英會又ハ之ニ類似スル名稱ヲ用フ
ルコトヲ得ズ
第九條民法第四十四條、第五十條、第
五十四條及第五十七條竝ニ非訟事件手
續法第三十五條第一項ノ規定ハ大日本
育英會ニ之ヲ準用ス
第二章職員
第十條大日本育英會ニ役員トシテ會長
人理事長一人、理事三人以上、監
事二人以上及評議員若干人ヲ置ク
第十一條會長ハ大日本育英會ヲ代表シ
其ノ業務ヲ總理ス
理事長ハ定款ノ定ムル所ニ依リ大日本
育英會ヲ代表シ會長ヲ輔佐シテ大日本
育英會ノ業務ヲ掌理ス
理事長ハ會長事故アルトキハ其ノ職務
ヲ代理シ會長缺員ノトキハ其ノ職務ヲ
行フ
理事ハ定款ノ定ムル所ニ依リ大日本育
英會ヲ代表シ會長及理事長ヲ輔佐シテ
大日本育英會ノ業務ヲ掌理ス
理事ハ定款ノ定ムル所ニ依リ會長及理
事長共ニ事故アルトキハ其ノ職務ヲ代
理シ會長及理事長共ニ缺員ノトキハ其
ノ職務ヲ行フ
監事ハ大日本育英會ノ業務ヲ監査ス
評議員ハ業務ニ關スル重要ナル事項ニ
付會長ノ諮問ニ應ジ又ハ會長ニ對シ意
見ヲ述ブルコトヲ得
第十二條會長、理事長、理事、監事及
評議員ハ主務大臣之ヲ命ズ
會長、理事長及理事ノ任期ハ三年、監
事及評議員ノ任期ハ二年トス
第十三條會長、理事長及理事ハ定款ノ
定ムル所ニ依リ從タル事務所ノ業務ニ
關シ一切ノ裁判上又ハ裁判外ノ行爲ヲ
爲ス權限ヲ有スル代理人ヲ選任スルコ
トヲ得
第十四條會長、理事長及理事ハ他ノ職
業ニ從事スルコトヲ得ズ但シ主務大臣
ノ認可ヲ受ケタルトキハ此ノ限ニ在ラ
ズ
第十五條大日本育英會ノ役員其ノ他ノ
職員ハ之ヲ法令ニ依リ公務ニ從事スル
職員ト看做ス
第三章樣務
第十六條大日本育英會ハ左ノ業務ヲ行
フ
-學資ノ貸與
二學資ノ貸與ヲ受クル學徒ノ輔導
三修學上必要ナル施設ノ設置及經營
四前各號ノ業務ニ附帶スル業務
大日本育英會ハ主務大臣ノ認可ヲ受ケ
前項ニ揭グル業務ノ外其ノ目的達成上
必要ナル業務ヲ行フコトヲ得
第十七條前條第一項第一號ノ業務ニ要
スル資金ハ大藏省預金部其ノ他ヨリノ
借入金、寄附金等ヲ以テ之ニ充ツルモ
ノトス
第四章會計
第十八條大日本育英會ノ事業年度ハ每
年四月ヨリ翌年三月迄トス
第十九條大日本育英會ハ左ノ方法ニ依
ルノ外業務上ノ餘裕金ノ運用ヲ爲スコ
トヲ得ズ
一國債、地方債又ハ主務大臣ノ認可
ヲ受ケタル有價證劵ノ取得
二大藏省預金部ヘノ預金又ハ郵便貯
金
三銀行ヘノ預金又ハ信託會社ヘノ金
錢信託
第二十條大日本育英會ハ設立ノ時及每
事業年度ノ初ニ於テ財產目錄、貸借對
照表及損益計算書ヲ作成シ主務大臣ノ
承認ヲ受クベシ
第五章監督及補助
第二十一條大日本育英會ハ主務大臣之
ヲ監督ス
第二十二條主務大臣ハ大日本育英會ノ
目的達成上必要アリト認ムルトキハ必
要ナル業務ノ施行ヲ命ジ又ハ定款ノ變
更其ノ他必要ナル事項ヲ命ズルコトヲ
得
第二十三條大日本育英會ハ大藏省預金
部ヨリ借入金ヲ爲ス場合其ノ他主務大
臣ノ定ムル場合ヲ除クノ外其ノ認可ヲ
受クルニ非ザレバ借入金ヲ爲スコトヲ
得ズ
第二十四條大日本育英會ハ業務開始ノ
際業務ノ方法ヲ定メ主務大臣ノ認可ヲ
受クベシ之ヲ變更セントスルトキ亦同
ジ
大日本育英會ハ事業年度每ニ事業計畫
及收支豫算ヲ定メ主務大臣ノ認可ヲ受
クベシ之ニ重大ナル變更ヲ加ヘントス
ルトキ亦同ジ
第二十五條主務大臣ハ大日本育英會ニ
對シ業務及財產ノ狀況ニ關シ報〓ヲ爲
サシメ、檢査ヲ爲シ其ノ他監督上必要ナ
ル命令ヲ發シ又ハ處分ヲ爲スコトヲ得
第二十六條主務大臣ハ役員ノ行爲ガ法
令、定款若ハ主務大臣ノ命令ニ違反シ又
ハ公益ヲ害シタルトキ其ノ他大日本育
英會ノ業務運營上役員ヲ不適當ナリト
認ムルトキハ役員ヲ解任スルコトヲ得
第二十七條政府ハ第十六條第一項第一
號ノ業務ノ爲借入レタル借入金申二億
七千四百萬圓ヲ限リ其ノ元本ノ償還及
利息ノ支拂ニ付保證スルコトヲ得
第二十八條政府ハ大日本育英會ニ對シ
每年度左ノ各號ノ金額ノ年百分ノ三·二
ノ割合ニ相當スル金額ノ補助金ヲ交付
スルコトヲ得
一第十六條第一項第一號ノ業務ノ爲
借入レタル借入金ノ額
二ラ第十六條第一項第一號ノ規定ニ依
リ貸與シタル學資ノ返還金ヲ基礎ト
シテ勅令ノ定ムル所ニ依リ算出シタ
ル金額
前項ノ補助金計算ノ基礎ト爲スベキ金
額ハ同項第一號ノ借入金ノ額ニ付テハ
二億七千四百萬圓ヲ限度トシ同項第二
號ノ金額ニ付テハ九千百萬圓ヲ限度トス
前二項ニ規定スルモノノ外政府ハ大日
本育英會ニ對シ第十六條第一項第一號
ノ業務ニ關シ每年度豫算ノ範圍內ニ於
テ補助金ヲ交付スルコトヲ得
第六章罰則
第二十九條左ノ場合ニ於テハ大日本育
英會ノ會長、理事長、理事又ハ監事ヲ
千圓以下ノ過料ニ處ス
-本法ニ依リ主務大臣ノ認可ヲ受ク
ベキ場合ニ於テ其ノ認可ヲ受ケザル
トキ
二本法ニ規定セザル業務ヲ營ミタル
トキ
三第十九條ノ規定ニ違反シ業務上ノ
餘裕金ヲ運用シタルトキ
四主務大臣ノ監督上ノ命令又ハ處分
ニ違反シタルトキ
第三十條左ノ場合ニ於テハ大日本育英
會ノ會長、理事長、理事又ハ監事ヲ五
百圓以下ノ過料ニ處ス
-本法又ハ本法ニ基キテ發スル勅令
ニ違反シ登記ヲ爲スコトヲ怠リ又ハ
不正ノ登記ヲ爲シタルトキ
二第二十條ノ規定ニ依ル書類ヲ作成
セザルトキ、其ノ書類ニ記載スベキ
事項ヲ記載セズ若ハ不正ノ記載ヲ爲
シクルトキ又ハ其ノ書類ニ付主務大
臣ノ承認ヲ受ケザルトキ
第三十一條第八條ノ規定ニ違反シ大日
本育英會又ハ之ニ類似スル名稱ヲ用ヒ
タル者ハ五百圓以下ノ過料ニ處ス
附則
第三十二條本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以
テ之ヲ定ム
第三十三條主務大臣ハ設立委員ヲ命ジ
大日本育英會ノ設立ニ關スル事務ヲ處
理セシム
第三十四條設立委員ハ定款ヲ作成シ主
務大臣ノ認可ヲ受クベシ
第三十五條前條ノ認可アリタルトキハ
設立委員ハ遲滯ナク其ノ事務ヲ大日本
育英會會長ニ引繼グベシ
會長前項ノ事務ノ引繼ヲ受ケタルトキ
ハ設立ノ登記ヲ爲スベシ
大日本育英會ハ設立ノ登記ヲ爲スニ因
リテ成立ス
第三十六條主務大臣ハ第三十四條ノ認
可ヲ爲シタルトキハ財團法人大日本育
英會ニ對シ解〓ヲ命ズルコトヲ得
前項ノ命令ヲ受ケタル財團法人大日本育
英會ハ大日本育英會成立ノ時解散スルモ
ノトシ其ノ權利義務ハ大日本育英會之ヲ
承繼ス此ノ場合ニ於テハ他ノ法令中解
散及〓算コ關スル規定ハ之ヲ適用セズ
前二項ニ規定スルモノヲ除クノ外財團
法人大日本育英會ノ解散ニ關シ必要ナ
ル事項ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第三十七條登錄稅法中左ノ通改正ス
第十九條第七號中「恩給金庫、」ノ下ニ
「大日本育英會、」ヲ、「恩給金庫法、」ノ下
ニ「大日本育英會法、」ヲ、同條第十八
號中「國民更生金庫」ノ上ニ「大日本育
英會、」ヲ加フ
同條ニ左ノ一號ヲ加フ
二十大日本育英會カ大日本育英會
法第十六條第一項第二號又ハ第三
號ノ業務ノ爲ニスル建物又ハ土地
ノ權利ノ取得又ハ所有權ノ保存ノ
登記
第三十八條印紙稅法中左ノ通改正ス
第五條第六號ノ七ノ次ニ左ノ一號ヲ加
フ
六ノ八大日本育英會ノ業務ニ關ス
ル證書帳簿
靑年學校〓育費國庫補助法中改正法律
案
靑年與校〓育費國庫補助法中左ノ通改正
ス
第一條東京都及市町村ガ靑年學校令第
二十四條ノ規定ニ依リ設置スル靑年學
校ノ〓育費ヲ補助スル爲每年度國庫ハ
東京都、北海道地方費及府縣ニ於テ其
ノ靑年學校ノ職員(勅令ヲ以テ定ムル
者ヲ除ク)ノ俸給(指導員ノ手當ヲ含
ム)、年功加俸、賞與、死亡賜金及赴任
ノ場合ニ支給スル旅費ニ要スル經費ノ
半額ニ相當スル金額ヲ支出ス
第二條中「靑年學校〓員ノ俸給及手當ニ
充テシムル爲之ヲ市町村」ヲ「之ヲ東京
都北海道地方費及府縣」ニ改ム
附則
本法ハ昭和十九年四月一日ヨリ之ヲ施行
ス
公立學校職員年功加俸國庫補助法中改
正法律案
公立學校職員年功加俸國庫補助法中左ノ
通改正ス
第一條中「靑年學校、盲學校、聾啞學校及
靑年學校〓員養成所」ヲ「靑年學校(道府
縣立靑年學校及勅令ヲ以テ定ムル靑年學
校ニ限ル)、盲學校及聾啞學校」ニ改ム
第二條中「北海道府縣」ヲ「東京都、北海道
地方費及府縣」ニ改ム
附則
本法ハ昭和十九年四月一日ヨリ之ヲ施行
ス
〔國務大臣子爵岡部長景君登壇〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=19
-
020・岡部長景
○國務大臣(子爵岡部長景君) 只今議題ト
ナリマシタ大日本育英會法案、靑年學校〓
育費國庫補助法中改正法律案及ビ公立學校
職員年功加俸國庫補助法中改正法律案ノ三
件ニ付キマシテ其ノ提案ノ理由ヲ御說明申
上ゲマス
先ヅ大日本育英會法案ヨリ御說明致シマ
ス、今ヤ我ガ國ハ總力ヲ擧ゲテ戰力增强ノ
一點ニ集中シ以テ聖戰完遂ニ邁進致サナケ
レバナラヌ秋ニ際會致シテ居ルノデアリマ
ス、而シテ國家總力ヲ最高度ニ〓メルニハ
國民ノ全智全能ヲ最モ有效ニ之ヲ發揮シテ
集結スルコトハ申スマデモナイ所デアリマ
ス、斯カル見地ヨリ致シマスルニ、〓育ニ
俟ツコト極メテ大ナルモノガアルノデアリ
やっり、然ルニ國民中有爲ナル素質ヲ有シテ
居リナガラ、經濟的ノ理由ニ依ツテ進學ノ
機會ニ惠マレズ、隨テ其ノ優秀ナル能力ヲ
十二分ニ發揮スルコトノ出來ナイ者ガ相當
多數存在致シマスルコトハ洵ニ遺憾ナコト
デアリマシテ、現下特ニ考慮致サナケレバ
ナラヌ事情ガアルノデアリマス、隨ヒマシ
テ是等ノ者ニ廣ク進學ノ機會ヲ與ヘテ國家
有用ノ人材ヲ育成シ、以テ國家總力ノ昂揚
ニ資シマスルコトハ、現下最モ緊要ナルコ
トハ勿論、將來ノ國家ノ興隆乃至大東亞ノ
建設ニモ寄與スルコトガ甚大ナルモノガア
ルト信ズルノデアリマス、衆議院ニ於カレ
マシテハ此ノ點ヲ痛感セラレマシテ、去ル
第七十九囘帝國議會ニ於テ大東亞〓育體制
ノ確立ヲ建議致サレマシタ、其ノ中ニ重要
ナ一項目トシテ、興亜育英金庫制度ノ創設
ヲ要望セラレテ居ルノデアリマスガ、政府
ニ於キマシテモ豫テ育英制度ノ創設ノ必要
ヲ痛感シテ居リマシタノデ、爾來銳意準備
ヲ進メテ參リマシテ、十八年度ニ於キマシ
テハ暫定措置トシテ取敢ズ財團法人大日本
育英會ヲシテ貸費ヲ行ハシムルコトト致シ
マシテ、十月ニ其ノ設立ヲ見タ次第デアリ
マス、而モ同會ハ旣ニ政府ノ補助ニ依リマ
シテ業務ヲ開始致シタノデアリマス、併シ
ナガラ本育英事業ノ有シマスル永續的且ツ
國家的性格ニ鑑ミマスルニ、其ノ財的基礎
ヲ確立シテ事業ニ確實性ヲ賦與致シマスル
必要ガアリマスルト共ニ、本事業ハ文〓政
策上鞏固ナル國家的施設トシテ行ハルベキ
デアリマスカラ、特別法ニ依ル特殊法人ヲ
設立シテ本事業ヲ行ハシムルノ必要ヲ認メ
マスルノデ、本法案ヲ提出スルニ至ツタ次
第デアリマス
本法人ノ目的ト致シマスル所ハ優秀ナル
學徒ニシテ經濟的理由ニ依ツテ修學困難ナ
ル者ニ對シマシテ學資ノ貸與、其ノ他是ガ
育英上必要ナル事業ヲ行ヒ、國家有用ノ人
材ノ育成ニ資ハルコトニアルノデアマリシ
テ、其ノ主ナル事業タル學資ノ貸與ハ極メ
テ多數ノ者ニ對シテ相當長期間ニ亙ツテナ
サレルモノデアリ、償還モ本人ノ成業ノ後
ニ行ハセルモノデアリマスカラ、本法人ガ
永續シテ而モ確實ニ事業ヲ遂行スル必要ガ
アルノデアリマス、是ガ爲ニハ本法人ニ對
スル國家ノ積極且ツ全面的ナル援助ガナケ
レバナラヌノデアリマス、隨ヒマシテ貸與
ニ要シマスル資金ノ借入ニ付キマシテモ、
又其ノ元金ノ償還又ビ利子ノ支拂ニ付キマ
シテモ、國家ノ保證又ハ補助ヲ必要トスル
ノデアリマシテ、此ノ點ガ本法案ノ策定ニ
當リマシテ最モ考慮ヲ拂ツタ所デアリマス、
本法案ノ提出ノ理由ハ〓要以上ノ通リデア
リマスルガ、本事業ハ年ト共ニ其ノ效果ヲ
擧ゲ、國家ニ貢獻スベキハ期シテ俟ツベキ
モノガアルト信ズルノデアリマス
次ニ靑年學校〓育費國庫補助法中改正法
律案ニ付テ御說明ヲ申上ゲマス、從來靑年學
校職員ニ對スル諸給與ノ中、俸給及ビ年功
加俸ニ付キマシテハ豫算ノ範圍內ニ於テ其
ノ一部ヲ定額デ國庫カラ支出致シマシタ、
俸給ニ付テハ之ヲ市町村ニ、年功加俸ニ付
テハ之ヲ都道府縣ニソレ〓〓補助シテ居ツ
タノデアリマスルガ、今囘靑年學校〓育ノ徹
底完備ヲ期シマスルト共ニ、地方財政上ノ
見地ヲモ併セ考ヘマシテ、俸給、賞與、死
亡賜金、旅費、臨時家族手當、臨時手當及
ビ戰時勤勉手當ヲ都道府縣ノ負擔ニ移管ス
ルコトニナリマスノデ、國民學校ノ例ニ做
ヒマシテ、俸給、年功加俸、賞與、死亡賜
金及ビ赴任旅費ノ爲ニ都道府縣ニ於テ要ス
ル經費ノ半額ヲ國庫カラ補助スルコトニ改
正ヲ致サントスルノデアリマス、是レ本改
正法案ノ提出ノ理由デアリマス
最後ニ公立學校職員年功加俸國庫補助法
中改正法律案ニ付テ御說明ヲ申上ゲマス、
市町村立靑年學校職員ノ年功加俸ニ對スル
國庫ノ補助ハ、靑年學校〓育費國庫補助法
ノ改正ニ依ツテ之ニ包含サレ、其ノ半額ヲ
國庫カラ補助スルコトトナリ、又靑年學校
〓員養成所ハ公立カラ官立ニ移管スルコト
ニナリマシタノデ、其ノ結果ソレ〓〓本法
カラ削除スルノ要ガアリマスノデ、本改正
法律案ヲ提出スル次第デアリマス
以上三件ノ法律案ノ提案理由ハ〓要玆ニ
申述ベタ通リデアリマスガ、何卒愼重御審
議ノ上、速カニ御協賛アランコトヲ希望致
シマス(拍手)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=20
-
021・内ヶ崎作三郎
○副議長(內ケ崎作三郞君) 各案ノ審査ヲ
付託スベキ委員ノ選擧ニ付テ御諮リ致シマ
ス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=21
-
022・森下國雄
○森下國雄君 日程第十四乃至第十六ノ三
案ヲ一括シテ議長指名二十七名ノ委員ニ付
託シ、直チニ委員ヲ指名セラレンコトヲ望
ミマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=22
-
023・内ヶ崎作三郎
○副議長(內ケ崎作三郞君) 森下君ノ動議
ニ御異議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=23
-
024・内ヶ崎作三郎
○副議長(内ケ崎作三郞君) 御異議ナシト
認メマス、仍テ動議ノ如ク決シマシタ、委
員ノ氏名ハ書記官ヲシテ報告致サセマス
〔書記官朗讀〕
大日本育英會法案(政府提出)外二件委員
池崎忠孝君加藤弘造君
柏原幸一君紀藤常亮君
黑田嚴君小柳牧衞君
小松茂藤治君坂本一角君
薩摩雄次君庄司一郞君
高城憲夫君多田滿長君
圖師兼貳君遠山暉男君
永山忠則君樋口善右衞門君
船渡佐輔君堀內一雄君
眞崎勝次君三木與吉郞君
水谷長三郞君森田重次郞君
最上政三君山野平一君
八角三郞君米田吉盛君
渡邊泰邦君発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=24
-
025・内ヶ崎作三郎
○副議長(內ケ崎作三郞君) 只今指名致シ
マシタ委員諸君ハ、本會議散會後直チニ第
三委員室ニ御參集ノ上、委員長及ビ理事ヲ
互選セラレンコトヲ望ミマス-日程第十七
及ビ第十八ハ便宜上一括議題トナスニ御異
議アリマセヌカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=25
-
026・内ヶ崎作三郎
○副議長(內ケ崎作三郞君) 御〓議ナシト
認メマス、日程第十七、鐵道敷設法戰時特
例案、日程第十八、郵便法中改正法律案、
右兩案ヲ一括シテ第一讀會ヲ開キマス-
八田運輸通信大臣
第十七鐵道敷設法戰時特例案(政府
提出)第一讀會
第十八郵便法中改正法律案(政府提
川第一讀會
鐵道敷設法戰時特例案
鐵道敷設法戰時特例
政府ハ大東亞戰爭ニ際シ戰力增强ノ爲緊
急ノ必要アルトキハ鐵道敷設法第一條又
ハ第二條ノ規定ニ拘ラズ鐵道線路ヲ調査
敷設スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ鐵道敷設法第一條ノ規
定ニ拘ラズ鐵道線路ヲ敷設セントスルト
キハ鐵道會議ノ諮詢ヲ經ベシ
附則
本法ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
郵便法中改正法律案
郵便法中左ノ通改正ス
第十八條第一項ヲ左ノ如ク改ム
通常郵便物ノ種類及料金ハ左ノ如シ但
シ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ料金ヲ低
減スルコトヲ得
第一種書狀重量二十グラム又ハ
其ノ端數每ニ七錢
通常英書三錢
第二種郵便葉書往復哲書六錢
封緘葉書七錢
第三種每月一囘以上刊行スル定期
刊行物重量百グラム又ハ
其ノ端數每ニ二錢
第四種書籍、印刷物、業務用書類、
寫眞、書、畫、圖、商品ノ見
本及雛形、博物學上ノ標本
重量百グラム又ハ其ノ端數
每一二六錢
第五種農產物種子重量百グラム
又ハ其ノ端數每ニ錢
附則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
〔國務大臣八田嘉明君登壇〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=26
-
027・八田嘉明
○國務大臣(八田嘉明君) 只今議題トナリ
マシタル鐵道敷設法戰時特例案外一件ニ付
テ提案ノ理由ヲ御說明申上ゲタイト存ジマ
ス
先ヅ鐵道敷設法戰時特例案ニ付キ御說明
致シマス、政府ノ敷設スル鐵道ハ、現在鐵
道敷設法ニ依ツテ豫メ帝國議會ノ協賛ヲ經
テ決定セラレマシタル豫定路線ノ中ヨリ、
順次繼續費ヲ以テ建設セラルヽノデアリマ
スルガ、大東亞戰爭中、軍事上或ハ生產擴
充上ノ必要ニ依リマシテ、鐵道敷設法ノ豫
定路線以外ノモノ竝ニ豫定路線ノ中デモ、
豫算ノ計上ナキモノヲ急速ニ調査敷設スル
必要ガアルノデアリマス、隨ヒマシテ現行
第一條ノ例外トシテ豫定線路以外ノモノヲ
敷設シ得ルコト、及ビ第二條ノ繼續費ニ依
ルベキ旨ノ規定ニ代ヘテ、豫備金ヲ以テ所
要鐵道ノ敷設ヲ行ヒ得ルコトトセントスル
モノデアリマス
次ニ郵便法中改正法律案ノ提案理由ヲ御
說明申上ゲマス、大東亞戰爭完遂ノ爲メ、
國家財政ノ强化ヲ圖ルコトガ喫緊ノ要務デ
アリマスルト共ニ、戰時下重要不可缺ナル
通信ノ運行ヲ改善シ、疏通ノ圓滑ヲ期スル
コトハ又極メテ必要ナコトデアリマス、就
キマシテハ斯カル說時國家ノ要請ニ應ヘ、
併セテ通信事業運營ノ必要ヲ充足致シマス
ル爲ニ、郵便料金ノ引上ヲ行フコトト致シ
タノデアリマスガ、書狀及ビ郵便葉書等ノ
基本的郵便料金ハ法律ニ規定セラレテアリ
マスルノデ、是ガ改正ノ爲メ本案ヲ提案致
シタ次第デアリマス、何卒御審議ノ上速
カニ御協賛アランコトヲ御願ヒ致シマス
(拍手)発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=27
-
028・内ヶ崎作三郎
○副議長(內ケ崎作三郞君) 各案ノ審査ヲ
付託スベキ委員ノ選擧ニ付テ御諮リ致シマ
ス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=28
-
029・森下國雄
○森下國雄君 日程第十七及ビ第十八ノ兩
案ヲ一括シテ、議長指名二十七名ノ委員ニ
付託シ、直チニ委員ヲ指名セラレンコトヲ
望ミマス発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=29
-
030・内ヶ崎作三郎
○副議長(內ケ崎作三郞君) 森下君ノ動議
ニ御異議アリマセスカ
〔「異議ナシ」ト呼ブ者アリ〕発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=30
-
031・内ヶ崎作三郎
○副議長(内ケ崎作三郞君) 御異議ナシト
認メマス、仍テ動議ノ如ク決シマシタ、委
員ノ指名ハ書記官ヲシテ報告致サセマス
〔書記官朗讀〕
鐵道敷設法戰時特例案(政府提出)外一件
委員
安藤孝三君赤間德壽君
新井堯爾君今井健彥君
小田彥太郞君大石大君
大島高精君大野一造君
川上胤三君金光邦三君
木村寅太郞君岸井壽郞君
小山亮君小林鐵太郞君
角猪之助君田中好君
竹內俊吉君賴母木眞六君
鶴惣市君寺田市正君
仲西三良君林佳介君
濱野〓吾君肥田琢司君
正木〓君山田順策君
吉川亮夫君発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=31
-
032・内ヶ崎作三郎
○副議長(內ケ崎作三郞君) 只今指名致シ
マシタ委目諸君ハ、本會議散會後直チニ第四
委員室へ御參集ノ上、委員長及ビ理事ヲ互
選セラレンコトヲ望ミマス、是ニテ議事日
程ハ議了致シマシタ、次會ノ議事日程ハ公
報ヲ以テ通知致シマス、本日ハ是ニテ散會
致シマス
午後三時四十三分散會
衆議院議事凍記錄第三號中正誤
頁段行誤正
一九四一四全院委員長ノ第全院委
選擧員長ノ選擧発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=008413242X00419440122&spkNum=32
4. 会議録のPDFを表示
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