1. 会議録本文
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000・会議録情報
付託議案
食糧緊急措置令(承諾を求める件)
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昭和二十一年八月十九日(月曜日)午後一時二十四分開議
出席委員
委員長 成島勇君
理事 坂本實君 理事 森幸太郎君
理事 馬越晃君 理事 松岡運君
理事 須永好君 理事 細野三千雄君
大井直之助君 坂田道太君
廣川弘禪君 淵田長一郎君
本田花子君 森田豊壽君
八重樫利康君 神戸眞君
苫米地義三君 保利茂君
堀川恭平君 平野市太郎君
金子益太郎君 細田綱吉君
北政清君 米倉龍也君
的場金右衞門君 井上東治郎君
東井三代次君 山本武夫君
井出一太郎君 野本品吉君
志賀義雄君
七月十八日委員清澤俊英君辭任に付其の補闕として稻村順三君を議長に於て選定した
七月十九日委員堂森芳夫君及び細田綱吉君辭任に付其の補闕として奧村又十郎及び叶凸君を議長に於て選定した
七月二十七日委員稻村順三君辭任に付其の補闕として清澤俊英君を議長に於て選定した
七月二十九日委員奧村又十郎君辭任に付其の補關として堂森芳夫君を議長に於て選定した
七月三十日委員金子益太郎君辭任に付其の補闕として田中健吉君を議長に於て選定した
八月六日委員氏原一郎君及び田中健吉君辭任に付其の補闕として平野市太郎君及び金子益太郎君を議長に於て選定した
八月十九日委員柏原義則君及び清澤俊英君辭任に付其の補闕として東井三代次君及び細田綱吉君を議長に於て選定した
七月十一日
農林中央金庫法の一部を改正する法律案(政府提出、貴族院送付)の審査を本委員に付託せられた
出席國務大臣
農林大臣 和田博雄君
出席政府委員
農林次官 楠見義男君
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本日の會議に付した議案
食糧緊急措置令(承諾を求める件)
━━━━━━━━━━━━━発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=009011791X00919460819&spkNum=0
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001・成島勇
○成島委員長 開會致します、先達て中から本委員會の論議の中心となりました強權發動の問題に付きまして、只今農林大臣から説明がありますから、其の説明を聽取致します発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=009011791X00919460819&spkNum=1
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002・和田博雄
○和田國務大臣 私から此の間中委員會に於きまして色々御論議と御檢討を御願ひ致しました強權發動の問題に付きまして、少しく御説明を致したいと思ひます、供出が旨く行きますかどうかと云ひますことは、結局は供出の割當が適正で且つ圓滑に行はれまするかどうかと云ふことに一つには懸つて居るのであります、隨ひまして、此の供出の點に付きましては、本年度の馬鈴薯と麥に付きましては、從來の供出制度に付きまして、色々の批評がありました點を十分考慮致しまして、改善を加へまして、民主的な方法に依りまして致すことに致して居るのでありますが、更に一層の檢討を加へまして、新米の供出制度に關しましては、目下議會内に設置致して居りまする所の、食糧對策委員會に於きまして御檢討を願つて居るやうな次第でありまして、是は出來るだけ民主的に、公平に且つ適正にやつて行きたい所存で居ります、そこで此の供出制度と強權發動の關係でありまするが、是は供出制度が存續致しまする以上は、最後の締括りと致しまして、供出確保に對しまする裏打が是非とも必要と存ずるのであります、特に供出のやり方が、民主的にやるやうになりますれば、なりまするだけ、民主的に公正に行はれまする、其の割當にも反するやうな場合の締括りを必要とすると考へるのであります、唯此の強權發動が從來のやうに、一方的に行はれまするならば、此の點に關しまして色々と問題を生ずることが、將來と雖もなきを保し難いのでありまして、是等の點は是非とも避けなければならず、又改善しなければならぬ點と思ふのでございます、今後は市町村の食糧調整委員會、又は道府縣の食糧委員會の申請があつた場合に限つて、此の強權は發動することと致したいと思ふのでございます、此の點は、先般政府が發表致しました食糧緊急對策要綱の中には入つて居るのでございますが、其の點をはつきりと食糧緊急措置令の施行規則の中に、明文を以て書くことに致しました、是は至急に施行致さうと考へて居ります、御參考までに、其の省令規則の改正の原案を御讀み致しますれば、「農林省令第何號、食糧緊急措置令施行規則中の一部を次のやうに改正する、昭和二十一年八月何日農林大臣和田博雄」第一條の二と致しまして「令第一條の規定に依る主要食糧の收用は、市區町村食糧調整委員會又は都道府縣食糧委員會が其の議決に依り申請を爲したる場合に之を行ふものとす」「附則、この省令は公布の日からこれを施行する」斯う云ふ明文を置きまして、只今まで私が縷々述べました點を、明文上はつきりすることに致したのでございます、それから食糧調整委員會でありますが、比の市町村食糧調整委員會の構成は、私共と致しましては、之を民主化することに從來も十分意を用ひ、努力致して來たのでございまして、今度の麥、馬鈴薯の供出に當りましては、地方長官に對しまして此の食糧調整委員會の構成に付きまして通牒を出して居るのであります、其の通牒は、市町村食糧調整委員會の構成は、何處までも耕作者を中心として構成するものとする、即ち村民大會であるとか、部落常會等に於て耕作者の代表を選任する方法でありますとか、或は選擧に依る方法等、適當な方法に依つて耕作者代表を定め、其の外各部落組合長を加へて構成するものとす、尚ほ必要があれば、臨時委員を置くことが出來る、それから市町村食糧調査委員會の委員長は、委員の相互互選に依ると云ふやうに實は致したのであります、是は麥なり馬鈴薯なりの供出は非常に時期が迫つて居りましたので、斯う云ふ形の通牒を出したのでございます、是等の點に付きましては、今後は法令上構成に付てもはつきり致させたいと考へて居る次第であります、此のやうに民主的な委員會に食糧調整委員會を同時に致しまして、それと共に、此の委員會が前申しましたやうに、非常に重要な機關でもありまするので、斯う云ふやうに民主的に構成されました委員會が、其の申請があつた時に初めて強權を發動すると云ふことは、民主的な供出制度を適正に運營する上に於て極めて必要なことであると、斯樣に考へて居るのでございます、強權發動に關しまして、供出制度との關係、それから其の發動の形式竝に市町村の食糧調整委員會の、耕作者を中心としての構成等に關しまする大體の御説明を致した譯でございます、御諒承御願ひ致したいと思ひます発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=009011791X00919460819&spkNum=2
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003・成島勇
○成島委員長 本日は是にて散會致します、明後二十一日、討論採決致します
午後一時三十一分散會発言のURL:https://teikokugikai-i.ndl.go.jp/simple/detail?minId=009011791X00919460819&spkNum=3
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